JP2004312439A - 携帯通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段の種別を認識して装置の動作モードを変更するなど、移動手段に応じた動作制御を可能にする。
【解決手段】携帯電話装置10は、現在位置を検出する位置検出部11と、位置検出部11で取得した一連の位置情報に基づいて移動手段が自動車であるか電車であるかを認識する移動手段認識部12と、認識された移動手段に応じて携帯電話本体部14の動作モードを設定する動作モード制御部13とを備える。移動手段認識部12は、移動速度と移動方向の変化とに基づいて移動手段を推定して認識する。動作モード制御部13は、移動手段が自動車である場合には携帯電話装置を留守番電話モードに設定し、移動手段が電車である場合には電源オフモードに設定するように、移動手段に応じて動作モードを切り換える。
【選択図】 図1
【解決手段】携帯電話装置10は、現在位置を検出する位置検出部11と、位置検出部11で取得した一連の位置情報に基づいて移動手段が自動車であるか電車であるかを認識する移動手段認識部12と、認識された移動手段に応じて携帯電話本体部14の動作モードを設定する動作モード制御部13とを備える。移動手段認識部12は、移動速度と移動方向の変化とに基づいて移動手段を推定して認識する。動作モード制御部13は、移動手段が自動車である場合には携帯電話装置を留守番電話モードに設定し、移動手段が電車である場合には電源オフモードに設定するように、移動手段に応じて動作モードを切り換える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信機能を有する移動可能な携帯通信装置に関し、詳しくは、移動手段で移動している場合の携帯通信装置の動作制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、GPS(Global Positioning System )受信機等の位置センサを搭載し、位置センサによって得られる位置情報を利用することのできる携帯電話装置等の携帯通信装置が普及している。位置情報を利用するサービスとしては、自分の現在位置を表示した地図を電子メールとして送信し、相手に自分の居場所を知らせるものなどが知られている。
【0003】
また、特開2001−127848号公報(特許文献1)には、GPS受信機によって得られる位置情報に基づいて携帯電話装置の移動速度を測定し、移動速度に応じて携帯電話装置の電源スイッチまたは動作モードを自動的に切り換えるようにした携帯端末の制御方法および装置が記載されている。この従来例では、例えば電車で移動中の場合に移動速度が所定値よりも大きくなったときに、携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えることができる。これにより、電車で移動中に着信し、着信音が鳴動して他の乗客に不快感を与えることがないようにすることができる。また、例えば自動車の運転中に移動速度が所定値よりも大きくなったときに、携帯電話装置を留守番電話モードに切り換えることができる。
【0004】
さらに、移動状態に対応して携帯電話装置等の携帯通信装置の機能を制限したり、携帯通信装置の動作モードを切り換えるようにする技術が、以下に示すように種々提案されている。
【0005】
特開平10−224865号公報(特許文献2)には、移動速度が所定値以上であるときは通話機能を制限したり、留守番対応モードに切り換えるようにした携帯電話装置が記載されている。
【0006】
特開平10−257555号公報(特許文献3)には、無線信号の電界強度の時間的な変動に基づいて携帯電話装置の移動速度を求め、この移動速度に基づいて携帯電話装置の発呼と着呼を規制するようにした携帯電話装置が記載されている。
【0007】
特開平10−232992号公報(特許文献4)には、地図・交通機関データベースのデータと、現在位置、移動速度、移動方向とから利用中の交通機関を判別し、交通手段の判別結果に応じて、通信手段を切り換えたり(例えばPHS(登録商標)とPDC方式移動通信の切り換えなど)、携帯端末装置のハンズフリーモードの設定と解除を行ったりするようにした携帯端末装置が記載されている。
【0008】
特開2002−300632号公報(特許文献5)には、装置の使用者が列車に乗車していることを判断して、携帯電話装置を電源オフモード、電波送出禁止モード、マナーモード等の列車移動モードに自動的に切り換えるようにした携帯型無線通信装置が記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−127848号公報
【特許文献2】
特開平10−224865号公報
【特許文献3】
特開平10−257555号公報
【特許文献4】
特開平10−232992号公報
【特許文献5】
特開2002−300632号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された携帯電話装置では、移動速度が所定値よりも大きいか否かだけによって携帯電話装置の動作モードを切り換えるようにしているため、移動手段の種別を判別して携帯電話の動作モードを切り換えることができない。すなわち、移動手段が電車であっても自動車であっても、移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の動作モードを同じ所定の動作モードに切り換えることしかできないようになっている。
【0011】
このため、例えば電車で移動中に携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えるように設定していると、自動車の運転中の場合にも移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えてしまい、着信を受けたい状況にもかかわらず着信を受けられない問題点が生じる。また、自動車の運転中に携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに切り換えるように設定していると、電車で移動中の場合にも移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに切り換えてしまい、電源スイッチをオフにしたい状況にもかかわらず電源オフにできない問題点が生じる。
【0012】
また、上記特許文献2に記載された携帯電話装置及び上記特許文献3に記載された携帯電話装置についても、移動速度のみに基づいて動作モードを切り換える構成であるので、移動手段の種別を判別して(例えば電車であるか自動車であるかに対応して)携帯電話装置の動作モードを切り換えることができない。
【0013】
また、上記特許文献4に記載された携帯端末装置は、地図・交通機関データベースを備えているので、利用中の交通手段が公共交通機関であるか車両(自動車や自転車)であるかを判定することができるが、地図データおよび交通機関データを記憶しておく必要があるため、携帯端末装置の構成が複雑になる。また、移動軌跡が公共交通機関の路線上にあるか否かを判断する必要があり、交通手段を認識するための処理が複雑になる。
【0014】
また、上記特許文献5に記載された携帯型無線通信装置は、鉄道路線情報記憶手段を備えているので、使用者が列車に乗車していることを確実に判断できるが、自動車等の他の移動手段に対応できなかったり、携帯型無線通信装置の構成や処理が複雑になる問題点がある。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段の種別を認識して装置の動作モードを変更するなどの移動手段に応じた動作制御を行うことが可能な携帯通信装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の移動態様を検出する移動検出部と、前記移動検出部の検出結果に基づき前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0017】
上記構成により、携帯通信装置を移動させる移動手段を認識し、認識された移動手段の種別に応じて動作モードを切り換えるなどの動作モードの制御を適切に行うことができる。
【0018】
また、本発明は、前記移動検出部が、前記移動態様として、前記携帯通信装置の位置、移動速度、移動方向、振動パターンのうちの少なくとも一つを検出するものを含む。
上記構成により、携帯通信装置の位置、移動速度、移動方向、振動パターンなどを検出し、この検出結果に基づいて携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することが可能となる。
【0019】
本発明の他の構成の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度と移動方向を求め、得られた移動速度と移動方向の変化とに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0020】
上記構成により、位置検出部により取得した位置情報に基づき、移動速度と移動方向の変化とによって携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することができる。例えば、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識して、動作モードを移動手段に応じて適切に設定することが可能である。
【0021】
本発明の他の構成の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、前記携帯通信装置の振動を検出する振動検出部と、前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度を求め、得られた移動速度と前記振動検出部により取得した振動パターンとに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0022】
上記構成により、位置検出部により取得した位置情報に基づく移動速度と、振動検出部により取得した振動パターンとによって、携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することができる。例えば、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識して、動作モードを移動手段に応じて適切に設定することが可能である。
【0023】
また、本発明は、前記移動手段認識部が、前記移動手段が自動車または電車のいずれかであるか否かを認識し、前記動作モード制御部が、前記移動手段認識部により前記移動手段が自動車であると認識された場合には自動車による移動時に適した第1の動作モードに設定し、前記移動手段認識部により前記移動手段が電車であると認識された場合には電車による移動時に適した第2の動作モードに設定するように、動作モードを切り換えるものを含む。
【0024】
上記構成により、移動手段が自動車であると認識された場合には、第1の動作モードとして例えば着信時に相手の用件を録音する留守番電話モードに設定し、移動手段が電車であると認識された場合には、第2の動作モードとして例えば電源オフモードに設定する。これにより、それぞれの移動手段に応じて移動時に適した動作モードに切り換えることが可能となる。
【0025】
また、本発明は、前記位置検出部が、GPS受信機を用いて構成されるものを含む。この構成により、GPS受信機によって正確に携帯通信装置の位置を検出することが可能となる。
【0026】
また、本発明は、前記位置検出部が、移動体通信システムの無線基地局から送信される位置情報を受信する受信機を用いて構成されるものを含む。この構成により、通信部の機能によって位置検出が可能であるため、特別な位置検出手段を設ける必要がなく、装置構成の簡略化、小型化を図れる。また、GPS信号が受信できない場所であっても通信信号が受信できれば位置検出が可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、携帯通信装置の一例として、音声通話機能を備えた携帯電話装置に適用した場合の構成例を示す。
【0028】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0029】
第1実施形態の携帯電話装置10は、現在位置を検出する位置検出部(位置センサ)11と、携帯電話装置の所持者が利用している移動手段を認識する移動手段認識部12と、携帯電話装置の動作モードを制御する動作モード制御部13を備えた携帯電話本体部14とを有して構成される。位置検出部11及び移動手段認識部12は、携帯電話装置10の筐体内部に設けてもよいし、外部に別体に設けることもできる。
【0030】
位置検出部11は、測位衛星からの信号を受信して現在位置を測定するGPS(Global Positioning System )受信機を用いて構成される。GPS受信機によって、正確に携帯通信装置の位置を検出することができる。なお、位置検出部11は、携帯電話装置と通信を行う移動体通信システムの無線基地局からの位置情報を受信する受信機で構成してもよい。この場合、通信部の機能によって位置検出が可能であるため、特別な位置検出手段を設ける必要がなく、装置構成の簡略化、小型化を図れる。また、GPS信号が受信できない場所であっても通信信号が受信できれば位置検出が可能である。位置検出部11によって検出された位置情報は移動手段認識部12へ供給される。
【0031】
移動手段認識部12は、位置検出部11から得られる位置情報を示す位置パターンを基に携帯電話装置10の所持者が利用している移動手段を認識する。この移動手段認識部12による認識手順については後で述べる。移動手段認識部12によって認識された移動手段の認識情報は動作モード制御部13へ供給される。
【0032】
携帯電話本体部14は、マイクやスピーカを備え音声信号の処理を行う音声処理部15、無線通信を可能にすべく信号の変復調等の処理を行う通信制御部16、テンキーやタッチパネル等で構成された入力部17、液晶表示器等で構成された表示部18などを備える。動作モード制御部13は、携帯電話本体部14の全体の動作を制御するとともに、移動手段認識部12によって認識された移動手段の種別に応じて携帯電話装置10の動作モードを制御する。
【0033】
次に、第1実施形態の携帯電話装置の動作を説明する。まず、移動手段認識部12の動作について図2を用いて説明する。図2は第1実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャートである。第1実施形態では、図2に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0034】
移動手段認識部12は、まず位置検出部11の測定結果から得られる位置情報を示す位置パターンを取得し保存する(ステップS101)。次に、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動速度を決定し保存する(ステップS102)。また、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動方向を決定し保存する(ステップS103)。
【0035】
次に、移動手段認識部12は、過去3回、すなわち前回および前々回に保存した移動方向と現在の移動方向の変化を判定する(ステップS104)。前述した通り、本フローチャートに示す動作は10秒毎に行われるので、前回に保存した移動方向は、20秒前から10秒前までの移動方向を示し、前々回に保存した移動方向は、30秒前から20秒前までの移動方向を示す。ステップS104で、移動方向が80度以上変化している場合はステップS105へ進む。
【0036】
ステップS105では、移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがあるかどうかを判定する。ここでは、ステップS102で保存した過去30回分の移動速度を用いて判定する。移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがある場合はS106へ進み、この場合は移動手段が自動車であると認識する。このように移動手段が自動車であると認識する理由について以下に説明する。ステップS106へ進むのは、過去5分以内に移動速度が時速30km以上になったことがあり、かつ、30秒以内に移動方向が80度以上変化した場合である。移動速度が30km以上であることから携帯電話装置は電車や自動車などの移動手段によって移動していると考えられる。さらに、電車では急激に移動方向が変化することはほとんどないので、移動手段は自動車であると考えられる。
【0037】
一方、ステップS105で移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがない場合は、電車または自動車の移動手段で移動していないと考えられるので、処理を終了する。
【0038】
ステップS104で移動方向が80度以上変化していない場合はステップS107へ進む。ステップS107では、移動速度が5分以上前に時速30km以上になったことがあるかかどうかを判定する。ここでは、ステップS102で保存した過去30回より以前の移動速度を用いて判定する。5分以上前に時速30km以上になったことがある場合はステップS108へ進み、この場合は移動手段は電車であると認識する。このように移動手段が電車であると認識する理由について以下に説明する。ステップS108へ進むのは、過去5分以上前に移動速度が時速30km以上になったことがあり、過去5分間に渡って、30秒以内に移動方向が80度以上変化したことがない場合である。移動速度が30km以上であることから携帯電話装置は電車や自動車などの移動手段によって移動していると考えられる。さらに、過去5分間急激に移動方向が変化していないので、移動手段は電車であると考えられる。
【0039】
一方、ステップS107で移動速度が5分以上前に時速30km以上になったことがない場合は、電車または自動車の移動手段で移動していないと考えられるので、処理を終了する。
【0040】
次に、動作モード制御部13の動作について図3を用いて説明する。図3は第1実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャートである。第1実施形態においては、図3に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0041】
動作モード制御部13は、まず移動手段認識部12によって認識された移動手段が自動車かどうかを判定する(ステップS201)。移動手段が自動車である場合はステップS202へ進み、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定し、その後処理を終了する。このように、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定する理由について説明する。自動車で移動中の場合は、着信は可能にしておきたいが携帯電話装置の操作はできないので、携帯電話装置に着信があったときに相手の用件を録音する留守番電話モードに設定するのが好ましいためである。
【0042】
一方、ステップS201において移動手段が自動車でない場合はステップS203へ進み、移動手段認識部12によって認識された移動手段が電車であるかどうかを判定する。ステップS203で移動手段が電車である場合はステップS204へ進む。ステップS204では、電車内での携帯電話装置利用のマナーに従って携帯電話装置の電源をオフにし、その後処理を終了する。
【0043】
また、ステップS203で移動手段が電車でない場合は、電車または自動車で移動していないと考えられるので、そのまま処理を終了する。
【0044】
なお、上記第1実施形態では、移動手段認識部12において移動手段の認識を行うために、10秒毎に位置情報を取り込んで移動方向及び移動速度を算出し、得られた移動方向の変化及び移動速度によって推定する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、移動方向の変化を判定する時間間隔を調整して、移動手段の認識精度が一番良い時間間隔を用いることもできる。
【0045】
さらに、移動方向の変化を80度以上変化したかどうかで電車と自動車を判別する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。また、移動方向だけでなく、停止回数や停止時間、あるいは、それらの組み合わせを用いても移動手段を認識することができる。また、移動速度が時速30km以上かどうかで電車または自動車等の移動手段利用時か否かを判定する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。
【0046】
また、動作モード制御部13において、携帯電話装置の動作モードを自動車の場合に留守番電話モードにする制御と、電車の場合に電源をオフにする制御の例を説明したが、マナーモードに設定したり、ハンズフリー通話モードに設定したり、電源をオフからオンに戻す制御を行うなど、使用状況や使用者の好みなどに応じて種々の制御が可能である。
【0047】
上記のように、本発明の第1実施形態では、位置検出部11と、位置検出部11により得られた位置パターンから移動手段を認識する移動手段認識部12と、移動手段認識部12の認識結果に応じて携帯電話装置の動作モードを切り換える動作モード制御部13とを備え、動作モード制御部13は携帯電話装置の移動手段の種別に応じて携帯電話装置の動作モードを所定の動作モードに切り換えるよう構成している。この構成により、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識可能であり、移動手段に応じた適切な動作モードを自動的に設定したり、移動手段に応じて動作モードを変更することができる。
【0048】
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0049】
第2実施形態の携帯電話装置20は、現在位置を検出する位置検出部21と、振動を検出する振動検出部(振動センサ)22と、携帯電話装置の所持者が利用している移動手段を認識する移動手段認識部23と、携帯電話装置の動作モードを制御する動作モード制御部24を備えた携帯電話本体部25とを有して構成される。位置検出部21、振動検出部22、及び移動手段認識部23は、携帯電話装置20の筐体内部に設けてもよいし、外部に別体に設けることもできる。
【0050】
位置検出部21は、第1実施形態と同様に、測位衛星からの信号を受信して現在位置を測定するGPS受信機を用いて構成される。なお、位置検出部21は、携帯電話装置と通信を行う移動体通信システムの無線基地局からの位置情報を受信する受信機で構成してもよい。位置検出部21によって検出された位置情報は移動手段認識部22へ供給される。
【0051】
振動検出部22は、ジャイロ等を用いて構成され、携帯電話装置20の筐体の振動パターンを測定するものである。振動検出部22によって検出された振動パターンは移動手段認識部23へ供給される。
【0052】
移動手段認識部23は、位置検出部21から得られる位置情報を示す位置パターンと振動検出部22から得られる振動状態を示す振動パターンとに基づいて、携帯電話装置20の所持者が利用している移動手段を認識する。この移動手段認識部23による認識手順については後で述べる。移動手段認識部23によって認識された移動手段の認識情報は動作モード制御部13へ供給される。
【0053】
携帯電話本体部25は、第1実施形態と同様に、マイクやスピーカを備え音声信号の処理を行う音声処理部15、無線通信を可能にすべく信号の変復調等の処理を行う通信制御部16、テンキーやタッチパネル等で構成された入力部17、液晶表示器等で構成された表示部18などを備える。動作モード制御部24は、携帯電話本体部25の全体の動作を制御するとともに、移動手段認識部23によって認識された移動手段の種別に応じて携帯電話装置20の動作モードを制御する。
【0054】
次に、第2実施形態の携帯電話装置の動作を説明する。まず、移動手段認識部23の動作について図5を用いて説明する。図5は第2実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャートである。第2実施形態では、図5に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0055】
移動手段認識部23は、まず位置検出部21の測定結果から得られる位置情報を示す位置パターンを取得し保存する(ステップS301)。次に、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動速度を決定し保存する(ステップS302)。そして、移動速度が時速30km以上かどうかを判定する(ステップS303で)。ここでは、ステップS302で保存した移動速度を用いて判定する。移動速度が時速30km以上である場合はステップS304へ進み、移動速度が時速30km以上でない場合は処理を終了する。
【0056】
ステップS304では、振動検出部22の測定結果から得られる振動パターンと、予め移動手段認識部23に保持されている自動車の振動パターンとを比較する。この比較結果より、自動車の振動パターンであると判定した場合はステップS305へ進み、移動手段は自動車であると認識する。
【0057】
一方、ステップS304で自動車の振動パターンでないと判定した場合はステップS306へ進む。ステップS306では、振動検出部22の測定結果から得られる振動パターンと、予め移動手段認識部23に保持されている電車の振動パターンとを比較する。この比較結果より、電車の振動パターンであると判定した場合はステップS307へ進み、移動手段は電車であると認識する。一方、ステップS306で電車の振動パターンでないと判定した場合は処理を終了する。
【0058】
次に、動作モード制御部24の動作について図6を用いて説明する。図6は第2実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャートである。第2実施形態においては、図6に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0059】
動作モード制御部24は、まず移動手段認識部23によって認識された移動手段が自動車かどうかを判定する(ステップS401)。移動手段が自動車である場合はステップS402へ進み、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定し、その後処理を終了する。自動車で移動中の場合は、着信は可能にしておきたいが携帯電話装置の操作はできないので、携帯電話装置に着信があったときに相手の用件を録音する留守番電話モードに設定するのが好ましい。
【0060】
一方、ステップS401において移動手段が自動車でない場合はステップS403へ進み、移動手段認識部23によって認識された移動手段が電車であるかどうかを判定する。ステップS403で移動手段が電車である場合はステップS404へ進む。ステップS404では、電車内での携帯電話装置利用のマナーに従って携帯電話装置の電源をオフにし、その後処理を終了する。
【0061】
また、ステップS403で移動手段が電車でない場合は、電車または自動車で移動していないと考えられるので、そのまま処理を終了する。
【0062】
なお、上記第2実施形態では、移動手段認識部23において移動手段の認識を行うために、予め自動車及び電車の振動パターンを保持しておき、保持した振動パターンと振動検出部22で検出した振動パターンとを比較して推定する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、飛行機など他の移動手段の振動パターンを保持し、より多くの移動手段を認識するよう構成しても良い。さらに、自動車の振動パターンを、乗用車の振動パターンとバスの振動パターンなど、複数種類のパターンを保持することによって、乗用車とバスを区別して認識することもできる。また、移動速度が時速30km以上かどうかで電車または自動車等の移動手段利用時か否かを判定する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。
【0063】
また、動作モード制御部24において、携帯電話装置の動作モードを自動車の場合に留守番電話モードにする制御と、電車の場合に電源をオフにする制御の例を説明したが、マナーモードに設定したり、ハンズフリー通話モードに設定したり、電源をオフからオンに戻す制御を行うなど、使用状況や使用者の好みなどに応じて種々の制御が可能である。
【0064】
上記のように、本発明の第2実施形態では、位置検出部21と、振動検出部22と、位置検出部21により得られた位置パターンと振動検出部22により得られた振動パターンとから移動手段を認識する移動手段認識部23と、移動手段認識部23の認識結果に応じて携帯電話装置の動作モードを切り換える動作モード制御部24とを備え、動作モード制御部24は携帯電話装置の移動手段の種別に応じて携帯電話装置の動作モードを所定の動作モードに切り換えるよう構成している。この構成により、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識可能であり、移動手段に応じた適切な動作モードを自動的に設定したり、移動手段に応じて動作モードを変更することができる。
【0065】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。例えば、音声通話機能を有する携帯端末装置、電子メール機能やカメラ機能等を持つ多機能の携帯電話装置など、種々の携帯型無線通信装置に本発明は適用可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段の種別を認識して装置の動作モードを変更するなどの移動手段に応じた動作制御を行うことが可能な携帯通信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図2】第1実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャート
【図3】第1実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャート
【図4】本発明の第2実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図5】第2実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャート
【図6】第2実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャート
【符号の説明】
10、20 携帯電話装置
11、21 位置検出部(位置センサ)
12、23 移動手段認識部
13、24 動作モード制御部
14、25 携帯電話本体部
22 振動検出部(振動センサ)
【発明の属する技術分野】
本発明は通信機能を有する移動可能な携帯通信装置に関し、詳しくは、移動手段で移動している場合の携帯通信装置の動作制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近では、GPS(Global Positioning System )受信機等の位置センサを搭載し、位置センサによって得られる位置情報を利用することのできる携帯電話装置等の携帯通信装置が普及している。位置情報を利用するサービスとしては、自分の現在位置を表示した地図を電子メールとして送信し、相手に自分の居場所を知らせるものなどが知られている。
【0003】
また、特開2001−127848号公報(特許文献1)には、GPS受信機によって得られる位置情報に基づいて携帯電話装置の移動速度を測定し、移動速度に応じて携帯電話装置の電源スイッチまたは動作モードを自動的に切り換えるようにした携帯端末の制御方法および装置が記載されている。この従来例では、例えば電車で移動中の場合に移動速度が所定値よりも大きくなったときに、携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えることができる。これにより、電車で移動中に着信し、着信音が鳴動して他の乗客に不快感を与えることがないようにすることができる。また、例えば自動車の運転中に移動速度が所定値よりも大きくなったときに、携帯電話装置を留守番電話モードに切り換えることができる。
【0004】
さらに、移動状態に対応して携帯電話装置等の携帯通信装置の機能を制限したり、携帯通信装置の動作モードを切り換えるようにする技術が、以下に示すように種々提案されている。
【0005】
特開平10−224865号公報(特許文献2)には、移動速度が所定値以上であるときは通話機能を制限したり、留守番対応モードに切り換えるようにした携帯電話装置が記載されている。
【0006】
特開平10−257555号公報(特許文献3)には、無線信号の電界強度の時間的な変動に基づいて携帯電話装置の移動速度を求め、この移動速度に基づいて携帯電話装置の発呼と着呼を規制するようにした携帯電話装置が記載されている。
【0007】
特開平10−232992号公報(特許文献4)には、地図・交通機関データベースのデータと、現在位置、移動速度、移動方向とから利用中の交通機関を判別し、交通手段の判別結果に応じて、通信手段を切り換えたり(例えばPHS(登録商標)とPDC方式移動通信の切り換えなど)、携帯端末装置のハンズフリーモードの設定と解除を行ったりするようにした携帯端末装置が記載されている。
【0008】
特開2002−300632号公報(特許文献5)には、装置の使用者が列車に乗車していることを判断して、携帯電話装置を電源オフモード、電波送出禁止モード、マナーモード等の列車移動モードに自動的に切り換えるようにした携帯型無線通信装置が記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−127848号公報
【特許文献2】
特開平10−224865号公報
【特許文献3】
特開平10−257555号公報
【特許文献4】
特開平10−232992号公報
【特許文献5】
特開2002−300632号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に記載された携帯電話装置では、移動速度が所定値よりも大きいか否かだけによって携帯電話装置の動作モードを切り換えるようにしているため、移動手段の種別を判別して携帯電話の動作モードを切り換えることができない。すなわち、移動手段が電車であっても自動車であっても、移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の動作モードを同じ所定の動作モードに切り換えることしかできないようになっている。
【0011】
このため、例えば電車で移動中に携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えるように設定していると、自動車の運転中の場合にも移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の電源スイッチをオフに切り換えてしまい、着信を受けたい状況にもかかわらず着信を受けられない問題点が生じる。また、自動車の運転中に携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに切り換えるように設定していると、電車で移動中の場合にも移動速度が所定値よりも大きくなったときに携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに切り換えてしまい、電源スイッチをオフにしたい状況にもかかわらず電源オフにできない問題点が生じる。
【0012】
また、上記特許文献2に記載された携帯電話装置及び上記特許文献3に記載された携帯電話装置についても、移動速度のみに基づいて動作モードを切り換える構成であるので、移動手段の種別を判別して(例えば電車であるか自動車であるかに対応して)携帯電話装置の動作モードを切り換えることができない。
【0013】
また、上記特許文献4に記載された携帯端末装置は、地図・交通機関データベースを備えているので、利用中の交通手段が公共交通機関であるか車両(自動車や自転車)であるかを判定することができるが、地図データおよび交通機関データを記憶しておく必要があるため、携帯端末装置の構成が複雑になる。また、移動軌跡が公共交通機関の路線上にあるか否かを判断する必要があり、交通手段を認識するための処理が複雑になる。
【0014】
また、上記特許文献5に記載された携帯型無線通信装置は、鉄道路線情報記憶手段を備えているので、使用者が列車に乗車していることを確実に判断できるが、自動車等の他の移動手段に対応できなかったり、携帯型無線通信装置の構成や処理が複雑になる問題点がある。
【0015】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段の種別を認識して装置の動作モードを変更するなどの移動手段に応じた動作制御を行うことが可能な携帯通信装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の移動態様を検出する移動検出部と、前記移動検出部の検出結果に基づき前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0017】
上記構成により、携帯通信装置を移動させる移動手段を認識し、認識された移動手段の種別に応じて動作モードを切り換えるなどの動作モードの制御を適切に行うことができる。
【0018】
また、本発明は、前記移動検出部が、前記移動態様として、前記携帯通信装置の位置、移動速度、移動方向、振動パターンのうちの少なくとも一つを検出するものを含む。
上記構成により、携帯通信装置の位置、移動速度、移動方向、振動パターンなどを検出し、この検出結果に基づいて携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することが可能となる。
【0019】
本発明の他の構成の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度と移動方向を求め、得られた移動速度と移動方向の変化とに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0020】
上記構成により、位置検出部により取得した位置情報に基づき、移動速度と移動方向の変化とによって携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することができる。例えば、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識して、動作モードを移動手段に応じて適切に設定することが可能である。
【0021】
本発明の他の構成の携帯通信装置は、通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、前記携帯通信装置の振動を検出する振動検出部と、前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度を求め、得られた移動速度と前記振動検出部により取得した振動パターンとに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、を備えたものである。
【0022】
上記構成により、位置検出部により取得した位置情報に基づく移動速度と、振動検出部により取得した振動パターンとによって、携帯通信装置を移動させる移動手段を認識することができる。例えば、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識して、動作モードを移動手段に応じて適切に設定することが可能である。
【0023】
また、本発明は、前記移動手段認識部が、前記移動手段が自動車または電車のいずれかであるか否かを認識し、前記動作モード制御部が、前記移動手段認識部により前記移動手段が自動車であると認識された場合には自動車による移動時に適した第1の動作モードに設定し、前記移動手段認識部により前記移動手段が電車であると認識された場合には電車による移動時に適した第2の動作モードに設定するように、動作モードを切り換えるものを含む。
【0024】
上記構成により、移動手段が自動車であると認識された場合には、第1の動作モードとして例えば着信時に相手の用件を録音する留守番電話モードに設定し、移動手段が電車であると認識された場合には、第2の動作モードとして例えば電源オフモードに設定する。これにより、それぞれの移動手段に応じて移動時に適した動作モードに切り換えることが可能となる。
【0025】
また、本発明は、前記位置検出部が、GPS受信機を用いて構成されるものを含む。この構成により、GPS受信機によって正確に携帯通信装置の位置を検出することが可能となる。
【0026】
また、本発明は、前記位置検出部が、移動体通信システムの無線基地局から送信される位置情報を受信する受信機を用いて構成されるものを含む。この構成により、通信部の機能によって位置検出が可能であるため、特別な位置検出手段を設ける必要がなく、装置構成の簡略化、小型化を図れる。また、GPS信号が受信できない場所であっても通信信号が受信できれば位置検出が可能である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、携帯通信装置の一例として、音声通話機能を備えた携帯電話装置に適用した場合の構成例を示す。
【0028】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0029】
第1実施形態の携帯電話装置10は、現在位置を検出する位置検出部(位置センサ)11と、携帯電話装置の所持者が利用している移動手段を認識する移動手段認識部12と、携帯電話装置の動作モードを制御する動作モード制御部13を備えた携帯電話本体部14とを有して構成される。位置検出部11及び移動手段認識部12は、携帯電話装置10の筐体内部に設けてもよいし、外部に別体に設けることもできる。
【0030】
位置検出部11は、測位衛星からの信号を受信して現在位置を測定するGPS(Global Positioning System )受信機を用いて構成される。GPS受信機によって、正確に携帯通信装置の位置を検出することができる。なお、位置検出部11は、携帯電話装置と通信を行う移動体通信システムの無線基地局からの位置情報を受信する受信機で構成してもよい。この場合、通信部の機能によって位置検出が可能であるため、特別な位置検出手段を設ける必要がなく、装置構成の簡略化、小型化を図れる。また、GPS信号が受信できない場所であっても通信信号が受信できれば位置検出が可能である。位置検出部11によって検出された位置情報は移動手段認識部12へ供給される。
【0031】
移動手段認識部12は、位置検出部11から得られる位置情報を示す位置パターンを基に携帯電話装置10の所持者が利用している移動手段を認識する。この移動手段認識部12による認識手順については後で述べる。移動手段認識部12によって認識された移動手段の認識情報は動作モード制御部13へ供給される。
【0032】
携帯電話本体部14は、マイクやスピーカを備え音声信号の処理を行う音声処理部15、無線通信を可能にすべく信号の変復調等の処理を行う通信制御部16、テンキーやタッチパネル等で構成された入力部17、液晶表示器等で構成された表示部18などを備える。動作モード制御部13は、携帯電話本体部14の全体の動作を制御するとともに、移動手段認識部12によって認識された移動手段の種別に応じて携帯電話装置10の動作モードを制御する。
【0033】
次に、第1実施形態の携帯電話装置の動作を説明する。まず、移動手段認識部12の動作について図2を用いて説明する。図2は第1実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャートである。第1実施形態では、図2に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0034】
移動手段認識部12は、まず位置検出部11の測定結果から得られる位置情報を示す位置パターンを取得し保存する(ステップS101)。次に、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動速度を決定し保存する(ステップS102)。また、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動方向を決定し保存する(ステップS103)。
【0035】
次に、移動手段認識部12は、過去3回、すなわち前回および前々回に保存した移動方向と現在の移動方向の変化を判定する(ステップS104)。前述した通り、本フローチャートに示す動作は10秒毎に行われるので、前回に保存した移動方向は、20秒前から10秒前までの移動方向を示し、前々回に保存した移動方向は、30秒前から20秒前までの移動方向を示す。ステップS104で、移動方向が80度以上変化している場合はステップS105へ進む。
【0036】
ステップS105では、移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがあるかどうかを判定する。ここでは、ステップS102で保存した過去30回分の移動速度を用いて判定する。移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがある場合はS106へ進み、この場合は移動手段が自動車であると認識する。このように移動手段が自動車であると認識する理由について以下に説明する。ステップS106へ進むのは、過去5分以内に移動速度が時速30km以上になったことがあり、かつ、30秒以内に移動方向が80度以上変化した場合である。移動速度が30km以上であることから携帯電話装置は電車や自動車などの移動手段によって移動していると考えられる。さらに、電車では急激に移動方向が変化することはほとんどないので、移動手段は自動車であると考えられる。
【0037】
一方、ステップS105で移動速度が過去5分以内に時速30km以上になったことがない場合は、電車または自動車の移動手段で移動していないと考えられるので、処理を終了する。
【0038】
ステップS104で移動方向が80度以上変化していない場合はステップS107へ進む。ステップS107では、移動速度が5分以上前に時速30km以上になったことがあるかかどうかを判定する。ここでは、ステップS102で保存した過去30回より以前の移動速度を用いて判定する。5分以上前に時速30km以上になったことがある場合はステップS108へ進み、この場合は移動手段は電車であると認識する。このように移動手段が電車であると認識する理由について以下に説明する。ステップS108へ進むのは、過去5分以上前に移動速度が時速30km以上になったことがあり、過去5分間に渡って、30秒以内に移動方向が80度以上変化したことがない場合である。移動速度が30km以上であることから携帯電話装置は電車や自動車などの移動手段によって移動していると考えられる。さらに、過去5分間急激に移動方向が変化していないので、移動手段は電車であると考えられる。
【0039】
一方、ステップS107で移動速度が5分以上前に時速30km以上になったことがない場合は、電車または自動車の移動手段で移動していないと考えられるので、処理を終了する。
【0040】
次に、動作モード制御部13の動作について図3を用いて説明する。図3は第1実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャートである。第1実施形態においては、図3に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0041】
動作モード制御部13は、まず移動手段認識部12によって認識された移動手段が自動車かどうかを判定する(ステップS201)。移動手段が自動車である場合はステップS202へ進み、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定し、その後処理を終了する。このように、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定する理由について説明する。自動車で移動中の場合は、着信は可能にしておきたいが携帯電話装置の操作はできないので、携帯電話装置に着信があったときに相手の用件を録音する留守番電話モードに設定するのが好ましいためである。
【0042】
一方、ステップS201において移動手段が自動車でない場合はステップS203へ進み、移動手段認識部12によって認識された移動手段が電車であるかどうかを判定する。ステップS203で移動手段が電車である場合はステップS204へ進む。ステップS204では、電車内での携帯電話装置利用のマナーに従って携帯電話装置の電源をオフにし、その後処理を終了する。
【0043】
また、ステップS203で移動手段が電車でない場合は、電車または自動車で移動していないと考えられるので、そのまま処理を終了する。
【0044】
なお、上記第1実施形態では、移動手段認識部12において移動手段の認識を行うために、10秒毎に位置情報を取り込んで移動方向及び移動速度を算出し、得られた移動方向の変化及び移動速度によって推定する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、移動方向の変化を判定する時間間隔を調整して、移動手段の認識精度が一番良い時間間隔を用いることもできる。
【0045】
さらに、移動方向の変化を80度以上変化したかどうかで電車と自動車を判別する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。また、移動方向だけでなく、停止回数や停止時間、あるいは、それらの組み合わせを用いても移動手段を認識することができる。また、移動速度が時速30km以上かどうかで電車または自動車等の移動手段利用時か否かを判定する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。
【0046】
また、動作モード制御部13において、携帯電話装置の動作モードを自動車の場合に留守番電話モードにする制御と、電車の場合に電源をオフにする制御の例を説明したが、マナーモードに設定したり、ハンズフリー通話モードに設定したり、電源をオフからオンに戻す制御を行うなど、使用状況や使用者の好みなどに応じて種々の制御が可能である。
【0047】
上記のように、本発明の第1実施形態では、位置検出部11と、位置検出部11により得られた位置パターンから移動手段を認識する移動手段認識部12と、移動手段認識部12の認識結果に応じて携帯電話装置の動作モードを切り換える動作モード制御部13とを備え、動作モード制御部13は携帯電話装置の移動手段の種別に応じて携帯電話装置の動作モードを所定の動作モードに切り換えるよう構成している。この構成により、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識可能であり、移動手段に応じた適切な動作モードを自動的に設定したり、移動手段に応じて動作モードを変更することができる。
【0048】
(第2実施形態)
図4は本発明の第2実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図である。
【0049】
第2実施形態の携帯電話装置20は、現在位置を検出する位置検出部21と、振動を検出する振動検出部(振動センサ)22と、携帯電話装置の所持者が利用している移動手段を認識する移動手段認識部23と、携帯電話装置の動作モードを制御する動作モード制御部24を備えた携帯電話本体部25とを有して構成される。位置検出部21、振動検出部22、及び移動手段認識部23は、携帯電話装置20の筐体内部に設けてもよいし、外部に別体に設けることもできる。
【0050】
位置検出部21は、第1実施形態と同様に、測位衛星からの信号を受信して現在位置を測定するGPS受信機を用いて構成される。なお、位置検出部21は、携帯電話装置と通信を行う移動体通信システムの無線基地局からの位置情報を受信する受信機で構成してもよい。位置検出部21によって検出された位置情報は移動手段認識部22へ供給される。
【0051】
振動検出部22は、ジャイロ等を用いて構成され、携帯電話装置20の筐体の振動パターンを測定するものである。振動検出部22によって検出された振動パターンは移動手段認識部23へ供給される。
【0052】
移動手段認識部23は、位置検出部21から得られる位置情報を示す位置パターンと振動検出部22から得られる振動状態を示す振動パターンとに基づいて、携帯電話装置20の所持者が利用している移動手段を認識する。この移動手段認識部23による認識手順については後で述べる。移動手段認識部23によって認識された移動手段の認識情報は動作モード制御部13へ供給される。
【0053】
携帯電話本体部25は、第1実施形態と同様に、マイクやスピーカを備え音声信号の処理を行う音声処理部15、無線通信を可能にすべく信号の変復調等の処理を行う通信制御部16、テンキーやタッチパネル等で構成された入力部17、液晶表示器等で構成された表示部18などを備える。動作モード制御部24は、携帯電話本体部25の全体の動作を制御するとともに、移動手段認識部23によって認識された移動手段の種別に応じて携帯電話装置20の動作モードを制御する。
【0054】
次に、第2実施形態の携帯電話装置の動作を説明する。まず、移動手段認識部23の動作について図5を用いて説明する。図5は第2実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャートである。第2実施形態では、図5に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0055】
移動手段認識部23は、まず位置検出部21の測定結果から得られる位置情報を示す位置パターンを取得し保存する(ステップS301)。次に、前回保存した位置パターンと現在の位置パターンとから移動速度を決定し保存する(ステップS302)。そして、移動速度が時速30km以上かどうかを判定する(ステップS303で)。ここでは、ステップS302で保存した移動速度を用いて判定する。移動速度が時速30km以上である場合はステップS304へ進み、移動速度が時速30km以上でない場合は処理を終了する。
【0056】
ステップS304では、振動検出部22の測定結果から得られる振動パターンと、予め移動手段認識部23に保持されている自動車の振動パターンとを比較する。この比較結果より、自動車の振動パターンであると判定した場合はステップS305へ進み、移動手段は自動車であると認識する。
【0057】
一方、ステップS304で自動車の振動パターンでないと判定した場合はステップS306へ進む。ステップS306では、振動検出部22の測定結果から得られる振動パターンと、予め移動手段認識部23に保持されている電車の振動パターンとを比較する。この比較結果より、電車の振動パターンであると判定した場合はステップS307へ進み、移動手段は電車であると認識する。一方、ステップS306で電車の振動パターンでないと判定した場合は処理を終了する。
【0058】
次に、動作モード制御部24の動作について図6を用いて説明する。図6は第2実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャートである。第2実施形態においては、図6に示す動作が10秒毎に行われるものとする。
【0059】
動作モード制御部24は、まず移動手段認識部23によって認識された移動手段が自動車かどうかを判定する(ステップS401)。移動手段が自動車である場合はステップS402へ進み、携帯電話装置の動作モードを留守番電話モードに設定し、その後処理を終了する。自動車で移動中の場合は、着信は可能にしておきたいが携帯電話装置の操作はできないので、携帯電話装置に着信があったときに相手の用件を録音する留守番電話モードに設定するのが好ましい。
【0060】
一方、ステップS401において移動手段が自動車でない場合はステップS403へ進み、移動手段認識部23によって認識された移動手段が電車であるかどうかを判定する。ステップS403で移動手段が電車である場合はステップS404へ進む。ステップS404では、電車内での携帯電話装置利用のマナーに従って携帯電話装置の電源をオフにし、その後処理を終了する。
【0061】
また、ステップS403で移動手段が電車でない場合は、電車または自動車で移動していないと考えられるので、そのまま処理を終了する。
【0062】
なお、上記第2実施形態では、移動手段認識部23において移動手段の認識を行うために、予め自動車及び電車の振動パターンを保持しておき、保持した振動パターンと振動検出部22で検出した振動パターンとを比較して推定する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。また、飛行機など他の移動手段の振動パターンを保持し、より多くの移動手段を認識するよう構成しても良い。さらに、自動車の振動パターンを、乗用車の振動パターンとバスの振動パターンなど、複数種類のパターンを保持することによって、乗用車とバスを区別して認識することもできる。また、移動速度が時速30km以上かどうかで電車または自動車等の移動手段利用時か否かを判定する例を示したが、移動手段を特定することができれば他の値を使用しても良い。
【0063】
また、動作モード制御部24において、携帯電話装置の動作モードを自動車の場合に留守番電話モードにする制御と、電車の場合に電源をオフにする制御の例を説明したが、マナーモードに設定したり、ハンズフリー通話モードに設定したり、電源をオフからオンに戻す制御を行うなど、使用状況や使用者の好みなどに応じて種々の制御が可能である。
【0064】
上記のように、本発明の第2実施形態では、位置検出部21と、振動検出部22と、位置検出部21により得られた位置パターンと振動検出部22により得られた振動パターンとから移動手段を認識する移動手段認識部23と、移動手段認識部23の認識結果に応じて携帯電話装置の動作モードを切り換える動作モード制御部24とを備え、動作モード制御部24は携帯電話装置の移動手段の種別に応じて携帯電話装置の動作モードを所定の動作モードに切り換えるよう構成している。この構成により、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段が自動車であるか電車であるかを認識可能であり、移動手段に応じた適切な動作モードを自動的に設定したり、移動手段に応じて動作モードを変更することができる。
【0065】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施し得るものである。例えば、音声通話機能を有する携帯端末装置、電子メール機能やカメラ機能等を持つ多機能の携帯電話装置など、種々の携帯型無線通信装置に本発明は適用可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、地図データや路線データ等を利用することなく、移動手段の種別を認識して装置の動作モードを変更するなどの移動手段に応じた動作制御を行うことが可能な携帯通信装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図2】第1実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャート
【図3】第1実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャート
【図4】本発明の第2実施形態による携帯電話装置の構成を示すブロック図
【図5】第2実施形態による携帯電話装置における移動手段認識部の動作の一例を示すフローチャート
【図6】第2実施形態による携帯電話装置における動作モード制御部の動作の一例を示すフローチャート
【符号の説明】
10、20 携帯電話装置
11、21 位置検出部(位置センサ)
12、23 移動手段認識部
13、24 動作モード制御部
14、25 携帯電話本体部
22 振動検出部(振動センサ)
Claims (7)
- 通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、
当該携帯通信装置の移動態様を検出する移動検出部と、
前記移動検出部の検出結果に基づき前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、
前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、
を備えた携帯通信装置。 - 前記移動検出部は、前記移動態様として、前記携帯通信装置の位置、移動速度、移動方向、振動パターンのうちの少なくとも一つを検出するものである請求項1に記載の携帯通信装置。
- 通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、
当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、
前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度と移動方向を求め、得られた移動速度と移動方向の変化とに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、
前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、
を備えた携帯通信装置。 - 通信機能を有する移動可能な携帯通信装置であって、
当該携帯通信装置の現在位置を検出する位置検出部と、
前記携帯通信装置の振動を検出する振動検出部と、
前記位置検出部により取得した位置情報から移動速度を求め、得られた移動速度と前記振動検出部により取得した振動パターンとに基づいて前記携帯通信装置を移動させる移動手段を認識する移動手段認識部と、
前記移動手段認識部の認識結果に基づき移動手段の種別に応じて動作モードを制御する動作モード制御部と、
を備えた携帯通信装置。 - 前記移動手段認識部は、前記移動手段が自動車または電車のいずれかであるか否かを認識し、
前記動作モード制御部は、前記移動手段認識部により前記移動手段が自動車であると認識された場合には自動車による移動時に適した第1の動作モードに設定し、前記移動手段認識部により前記移動手段が電車であると認識された場合には電車による移動時に適した第2の動作モードに設定するように、動作モードを切り換える請求項3または4に記載の携帯通信装置。 - 前記位置検出部は、GPS受信機を用いて構成される請求項3または4に記載の携帯通信装置。
- 前記位置検出部は、移動体通信システムの無線基地局から送信される位置情報を受信する受信機を用いて構成される請求項3または4に記載の携帯通信装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003104187A JP2004312439A (ja) | 2003-04-08 | 2003-04-08 | 携帯通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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