JP2004309844A - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法電気光学装置の駆動回路および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、電気光学装置の駆動方法電気光学装置の駆動回路および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストの低減と発光素子の長寿命化を図れる電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路および電子機器を提供すること。
【解決手段】EL表示装置は表示パネル部21を有し、表示パネル部21の各画素30には、一つのスイッチング用トランジスタQsと、有機EL素子31と、保持用キャパシタC1とが設けられている。複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する各選択期間には、選択された走査線Y1〜Ymの一つに対応する各画素30の有機EL素子31に、オン状態となったトランジスタQsを通じて電流が流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光する。また、非選択期間には、保持用キャパシタC1に蓄積された電荷を電流源として各画素30の有機EL素子31が発光する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気光学装置として有機EL素子を用いた電気光学装置が、低消費電力、高視野角、高コントラスト比で他の装置より優れているとして注目されている。この種の有機EL素子を用いた電気光学装置として、複数の画素の各々に、スイッチング用TFTと、電流制御用TFTと、有機EL素子と、コンデンサとを備え、時分割方式で各画素の階調表示を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1)。この電気光学装置では、ゲート線が選択されるとスイッチング用TFTのゲートが開き、ソース線のデータ信号がコンデンサに蓄積され、電流制御用TFTのゲートが開く。そして、スイッチング用TFTのゲートが閉じた後、コンデンサに蓄積された電荷によって電流制御用TFTのゲートは開いたままとなり、その間、有機EL素子が発光する。また、時分割方式で階調表示、例えば64階調表示を行うために、60Hzのフレーム周波数で、1フレームを16分割して書込期間と表示期間の比率を6:10に決め、1フレームに6回の書き込みを行うようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−222240号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の電気光学装置、例えば上記特許文献1に記載されているような従来の電気光学装置では、複数の画素の各々に、スイッチング用トランジスタと電流制御用トランジスタを含む2つ以上のトランジスタが使用されている。このように各画素に2つ以上のトランジスタを設ける必要があり、製造コストが増大するとともに、各画素の有効な発光領域が少なくなる(開口率が低下する。)。開口率が低下すると、有機EL素子に流す電流量を増やして単位面積当たりの有機EL素子の発光強度を大きくする必要がある。このようにすると、各画素での有機EL素子の発熱量が多くなり、素子温度が高くなって有機EL素子の寿命劣化につながるおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、製造コストの低減と発光素子の長寿命化を図れる電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、電気光学装置の駆動回路および電子機器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備え、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷が前記容量素子に蓄積されるとともに、前記データ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光し、前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷が前記発光素子を通じて放電して前記発光素子に電流が流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを要旨とする。
【0007】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になると、複数のデータ線からスイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷が容量素子に蓄積される。これととともに、データ信号に応じた電流がスイッチング素子を通じて発光素子に流れ、その電流に応じた明るさで発光素子が発光する。また、各選択期間が終了しスイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、容量素子に蓄積された電荷が発光素子を通じて放電して発光素子に電流が流れ、発光素子が発光する。
【0008】
このように、各選択期間には、選択された走査線に対応する各画素の発光素子に、オン状態となったスイッチング素子を通じて電流を流すことで、データ信号の電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。また、非選択期間には、容量素子に蓄積された電荷を電流源として各画素の発光素子を発光させる。このような駆動方式であるため、各画素には一つのスイッチング素子を設けるだけでよい。これにより、1画素の等価回路が単純化し、製造コストを低減することができる。また、各画素の有効な発光領域が増える、即ち開口率が増加するので、各画素の発光素子に流す電流を減らして単位面積当たりの発光素子の発光強度を小さくすることができ、各発光素子の発熱量を少なくして素子温度を低く抑えることが可能になる。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0009】
この電気光学装置において、前記各選択期間の開始時から前記複数の走査線のうち同じ走査線が次に選択されるまでの時間内に、前記発光素子に流れる電流が、前記各選択期間終了時における前記電流に対して予め設定された相対値以下になるように、前記発光素子の特性及び前記容量素子の容量を設定する。
【0010】
上記特許文献1に記載された従来技術では、上記表示期間の間、各画素の有機EL素子にはほぼ同じ値の電流が流れ続けるため、有機EL素子の発熱量が多く、素子温度が高くなって有機EL素子の寿命劣化につながる。これに対して、この構成によれば、各選択期間の開始時から同じ走査線が次に選択されるまでの時間内に、複数の画素の各々の発光素子に流れる電流が各選択期間終了時における前記電流に対して予め設定された相対値以下になるようにしている。このため、各選択期間の前に発光素子が非発光となる或いはその発光強度が小さい冷却期間が設けられることになり、各画素の発光素子の発熱量をより少なくして素子温度をより低く抑えることができる。したがって、発光素子の寿命を更に延ばすことができる。
【0011】
この電気光学装置において、複数の画素の各々の前記容量素子に前記データ信号の電圧に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを120Hz以上のフレーム周波数で行うように構成した。
【0012】
これによれば、各画素の容量素子にデータ信号の電圧に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを120Hz以上のフレーム周波数で行うので、フレーム周期が短くなる。これにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。その電荷はデータ信号の電圧と容量素子の容量との積で表されるので、その電圧と容量の少なくとも一方を小さくすることができる。電圧が小さくてすむことにより消費電力を低減することができ、また、容量が小さくてすむことにより、開口率を更に大きくすることができる。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。なお、ここにいう「データ信号の書き込み周期」は、各選択期間の開始時から複数の走査線のうち同じ走査線が次に選択されるまでの時間をいう。例えば、複数の走査線を1フレームに1回ずつ選択する場合、フレーム周期が「データ信号の書き込み周期」になる。
【0013】
この電気光学装置において、1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割し、1フレームに前記N個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、前記階調データに基づき複数の画素の各々の前記容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成した。
【0014】
これによれば、1フレームにN個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、階調データに基づき各画素の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い、デジタル階調制御により2階調の表示を行う。このような階調表示を行うのに、1フレームにおいて、最短のサブフィールドの周期で2−1回、データ信号の書き込みを行うことになる。例えば、3ビットの階調データにより2階調(8階調)の階調表示を行う場合、3つのサブフィードの期間は、各ビットに応じた長さに、即ち1(2):2(2):4(2)の比率に設定される。こうして設定された3つのサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、7回(2−1回)データ信号の書き込みを行う。これにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0015】
この電気光学装置において、1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に、階調データに基づき複数の画素の各々の前記容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成した。
【0016】
これによれば、1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に、階調データに基づき各画素の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い、2階調のデジタル階調表示を行う。このような階調表示を行うのに、1フレームにおいて、サブフィールド毎に2−1回、2値の電圧のいずれか一方の書き込みを行うことになる。これにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0017】
本発明における電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備え、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを要旨とする。
【0018】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になると、データ信号に応じた電流がスイッチング素子を通じて発光素子に流れ、その電流に応じた明るさで発光素子が発光する。また、各選択期間が終了しスイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、容量素子に蓄積された電荷が発光素子を通じて放電して発光素子に電流が流れ、発光素子が発光する。このように、各選択期間には、選択された走査線に対応する各画素の発光素子に、オン状態となったスイッチング素子を通じて電流を流すことで、データ信号の電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。また、非選択期間には、容量素子に蓄積された電荷を電流源として各画素の発光素子を発光させる。このような駆動方式であるため、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0019】
この電気光学装置において、複数の画素の各々の前記発光素子に前記データ信号に応じた電流を流すデータ信号の書き込みを120Hz以上のフレーム周波数で行うように構成した。
【0020】
これによれば、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。その電荷はデータ信号の電圧と容量素子の容量との積で表されるので、その電圧と容量の少なくとも一方を小さくすることができる。電圧が小さくてすむことにより消費電力を低減することができ、また、容量が小さくてすむことにより、開口率を更に大きくすることができる。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0021】
この電気光学装置において、1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割し、1フレームに前記N個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、前記階調データに基づき複数の画素の各々の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成した。
【0022】
これによれば、1フレームにN個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、階調データに基づき各画素の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い、デジタル階調制御により2階調の表示を行う。このような階調表示を行うのに、1フレームにおいて、最短のサブフィールドの周期で2−1回、データ信号の書き込みを行うことにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0023】
この電気光学装置において、1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に、階調データに基づき複数の画素の各々の前記容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成した。
【0024】
これによれば、1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に、階調データに基づき各画素の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い、2階調のデジタル階調表示を行う。このような階調表示を行うのに、1フレームにおいて、サブフィールド毎に2−1回、2値の電圧のいずれか一方の書き込みを行うことにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間に各容量素子に蓄積させる電荷が小さくてすむ。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0025】
本発明における電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備える電気光学装置の駆動方法において、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷を前記容量素子に蓄積させるとともに、前記データ信号に応じた電流を前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流し、前記発光素子を発光させ、前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷を前記発光素子を通じて放電させて前記発光素子に電流を流し、前記発光素子を発光させることを要旨とする。
【0026】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になると、複数のデータ線からスイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷を容量素子に蓄積させる。これとともに、データ信号に応じた電流をスイッチング素子を通じて発光素子に流し、その電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。また、各選択期間が終了しスイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、容量素子に蓄積された電荷を発光素子を通じて放電させて発光素子に電流を流し、発光素子を発光させる。このような駆動方式であるため、各画素には一つのスイッチング素子を設けるだけでよい。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0027】
本発明における電気光学装置の駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備える電気光学装置の駆動方法において、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流を前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流し、前記発光素子を発光させることを要旨とする。
【0028】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になるとデータ信号に応じた電流をスイッチング素子を通じて発光素子に流し、その電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。このような駆動方式(パルス駆動方式)であるため、各画素には一つのスイッチング素子を設けるだけでよい。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0029】
本発明における電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備え、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷が前記容量素子に蓄積されるとともに、前記データ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光し、前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷が前記発光素子を通じて放電して前記発光素子に電流が流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを要旨とする。
【0030】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になると、複数のデータ線からスイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷を容量素子に蓄積させる。これとともに、データ信号に応じた電流をスイッチング素子を通じて発光素子に流し、その電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。また、各選択期間が終了しスイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、容量素子に蓄積された電荷を発光素子を通じて放電させて発光素子に電流を流し、発光素子を発光させる。このような駆動方式であるため、各画素には一つのスイッチング素子を設けるだけでよい。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0031】
本発明における電気光学装置の駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備え、前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを要旨とする。
【0032】
これによれば、各選択期間に、選択する走査線に対応するスイッチング素子がオン状態になるとデータ信号に応じた電流をスイッチング素子を通じて発光素子に流し、その電流に応じた明るさで発光素子を発光させる。このような駆動方式であるため、各画素には一つのスイッチング素子を設けるだけでよい。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0033】
本発明における電子機器は、請求項1乃至9のいずれか一つに記載の電気光学装置を備える。これによれば、電子機器の表示品質を向上させることができる。従って、視認性の良い電子機器を実現することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明を電気光学装置としてのEL表示装置に適用した第1実施形態について図1〜図10に基づいて説明する。
【0035】
図1は電気光学装置としてのEL表示装置の回路構成を示し、図2は表示パネル部の等価回路と駆動回路を示し、また、図3は1画素の等価回路を示している。
【0036】
図1において、EL表示装置20は、表示パネル部21、走査線駆動回路22、データ線駆動回路23及び制御回路24を備えている。走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路23はそれぞれ、制御回路24により制御されて複数の走査線Y1〜Ym及び複数のデータ線X1〜Xnを駆動する。制御回路24には、データ信号と、同期信号と、クロック信号とが外部回路から入力される。また、制御回路24から走査線駆動回路22には、垂直同期信号、クロック信号などが信号線を介して供給される。そして、制御回路24からデータ線駆動回路23には、データ信号、水平同期信号などが信号線を介して供給されるようになっている。
【0037】
EL表示装置20の各要素21〜24は、それぞれが独立した電子部品によって構成されていてもよい。例えば、各要素21〜24が1チップの半導体集積回路装置によって構成されていてもよい。また、各要素21〜24の全部若しくは一部が一体となった電子部品として構成されていてもよい。例えば、表示パネル部21に、走査線駆動回路22とデータ線駆動回路23とが一体的に形成されていてもよい。各要素21〜24の全部若しくは一部がプログラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
【0038】
表示パネル部21は、図2に示すように、列方向に沿って延びるn列のデータ線X1〜Xn(nは整数)と、行方向に沿って延びるm行の走査線Y1〜Ym(mは整数)との交差部にマトリクス配置された複数の(m×n個の)画素30を備えている。
【0039】
各画素30には、図2及び図3に示すように、スイッチング素子としての一つのスイッチング用トランジスタQsと、発光素子としての有機EL素子31と、容量素子としての保持用キャパシタC1とを有している。
【0040】
スイッチング用トランジスタ(以下、「トランジスタ」という。)Qsは、薄膜トランジスタ(TFT)である。本例では、トランジスタQsはNチャンネル型FETにより構成されている。トランジスタQsは、制御用端子であるゲート、第1の端子であるソース、及び第2の端子であるドレインを有している。トランジスタQsのゲートは走査線Y1〜Ymの一つに接続され、そのソースはデータ線X1〜Xnの一つに接続され、そして、そのドレインには有機EL素子31と保持用キャパシタC1が並列に接続されている。
【0041】
有機EL素子31は、発光層が有機ELで構成され、電流が供給されることによって発光する発光素子である。各画素30における保持用キャパシタC1の端子aはトランジスタQsのドレインに接続され、その端子bは保持容量線Lに接続されている。また、各画素30における有機EL素子31の陽極はトランジスタQsのドレインに接続され、その陰極は保持容量線Lとは異なる共通電極(カソード電極)に接続されている。このカソード電極の電位は、本例では一般的な0(V)であるが、データ信号の電圧値であるV1(V)よりも低い電圧値であれば使用可能である。
【0042】
ここで、上記構成を有する図2及び図3に示す各画素30の等価回路の動作を簡単に説明する。
走査線Y1〜Ymの一つを順に選択する各選択期間t1(図7参照)に、選択する一つの走査線から図7に示す電圧V0の走査信号がその一つの走査線に接続された複数のトランジスタQsのゲートに印加されると、各トランジスタQsがオン状態になる。こうして、選択する一つの走査線に対応する複数の画素30の各トランジスタQsがオン状態になる各選択期間t1の間、図4に示すように、複数のデータ線X1〜Xnから一斉に各トランジスタQsを介して供給されるデータ信号の電圧V1が有機EL素子31と各保持用キャパシタC1に印加される。
【0043】
これにより、各選択期間t1の間に、データ信号の電圧V1に応じた電荷Qが各保持用キャパシタC1に蓄積されるとともに、データ信号に応じた電流が各トランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光するようになっている。このようなデータ信号の書き込み時に各保持用キャパシタC1に蓄積される電荷Qは、Q=C0×V1で表される。
【0044】
各選択期間t1が終了し、選択する一つの走査線に対応する複数の画素30の各トランジスタQsがオフ状態になる非選択期間に、図5に示すように、各保持用キャパシタC1に蓄積された電荷Qが有機EL素子31を通じて放電して有機EL素子31に電流が流れ、有機EL素子31が再度発光するようになっている。
【0045】
このように、本例のEL表示装置20では、各画素30において、トランジスタQsがオンしている各選択期間t1の間に、有機EL素子31に流れる電流だけでなくその間に蓄積された保持用キャパシタC1の電荷Qを電流源として使用し、有機EL素子31を発光させる駆動方式を採用している。以下の説明で、その駆動方式を「パルス駆動」と呼ぶ。
【0046】
さらに、本例のEL表示装置20では、上記「パルス駆動」を、サブフィールド駆動(時分割駆動)による階調制御(デジタル階調制御)と組み合わせて行うようになっている。
【0047】
<サブフィールド駆動による階調制御>
EL表示装置20の制御回路24は、サブフィールド駆動により2N階調の表示を行うように、走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路23を制御する。その「サブフィールド駆動」では、1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割する。ここにいう「1フレーム」は、走査線Y1〜Ymの一つを順に選択して全ての画素30にデータ信号を書き込むことで1画面の表示を構成する期間をいう。N個のサブフィードの期間は、各ビットに応じた長さに、即ち1(2):2(2):4(2)・・・2−1の比率に設定される。こうして設定されたN個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期Tで、図6に示す階調データに基づき各画素30に2値の電圧のいずれか一方を書き込み2N階調の表示を行う。
【0048】
具体的には、本例の制御回路24は、2階調(2のN=3で、8階調)の階調表示、即ち階調度0〜階調度7の階調表示を行うので、図6に示すように、1フレームが3つのサブフィールドSF1、SF2及びSF3にそれぞれ分割される。3つのサブフィールドSF1、SF2及びSF3の各期間(時間長)は、3ビットの階調データの各ビットに応じた長さに(2進法に従うように)、即ち1(2):2(2):4(2)の比率に設定される。従って、サブフィールドSF2,SF3の各期間は、サブフィールドSF1の2倍,4倍になる。この場合、3つのサブフィールドSF1、SF2及びSF3のうち期間が最短のサブフィールドはSF1であり、そのサブフィールドSF1の周期T(図7参照)で、各画素30にデータ信号として2値の電圧のいずれか一方を書き込む。ここにいう「2値の電圧」は、Lレベルの電圧0(V)とHレベルの電圧V1(V)である。
【0049】
このように、本例のサブフィールド駆動による階調制御では、各画素30へのデータ信号の書き込みを60Hzのフレーム周波数(フレーム周期が1/60sec)で行うとともに、各画素30に、1フレームにおいて周期T毎に、2値の電圧のいずれか一方を書き込む。つまり、図7に示すように、1/60秒(sec)の1フレームに、各画素30へのデータ信号の書き込みを周期T毎に7回(2−1回)行う。そのために、制御回路24は、同期信号及びクロック信号に基づき、1フレームにおいて、周期Tの間隔で垂直走査開始信号DY(図示省略)を走査線駆動回路22に7回出力するようになっている。
【0050】
走査線駆動回路22は、制御回路24から垂直走査開始信号DY(以下、単に開始信号DYという。)が入力される毎に、走査信号G1〜Gmを順に生成して出力することで、走査線Y1〜Ymの一つを順に選択するようになっている。つまり、走査線駆動回路22は、1フレームの最初に1番目の開始信号DYが入力されると、図7に示すように1回目の走査信号G1〜Gmを順に出力し、走査線Y1〜Ymを順に選択する。この選択期間が1フレームにおける1回目の選択期間t1である。また、走査線駆動回路22は、1番目の開始信号DYの入力時から周期Tが経過する毎に2番目〜7番目の開始信号DYがそれぞれ入力されると、2回目の走査信号G1〜Gm・・・7回目の走査信号G1〜Gmを順に出力し、走査線Y1〜Ymを順に選択する。これらの選択期間が、1フレームにおける2回目〜7回目の選択期間t1である。このように走査線Y1〜Ymを順に選択する動作が1フレームに7回繰り返される。
【0051】
また、制御回路24には、同期信号及びクロック信号のほかに、フィールド駆動を行うのに、画像信号である2値のデータ信号として3ビットの階調データが入力される。その階調データは、下記の表1及び図6(a)〜(h)に示すように、(000)から(111)までの8種類の2値のデータ信号である。
【0052】
【表1】
Figure 2004309844
階調データ(000)は一つの画素30に階調度0の表示(黒表示:有機EL素子31の発光強度が0の表示)をするためのデータであり、階調データ(111)は一つの画素30に階調度7の表示(白表示:有機EL素子31の発光強度が7の表示)をするためのデータである。また、階調データ(001)〜(110)はそれぞれ、一つの画素30に中間の階調度1〜6の表示(有機EL素子31の発光強度1〜6の表示)をするためのデータである。
【0053】
データ線駆動回路23は、走査線Y1〜Ymの一つが順に選択される各選択期間t1に、選択された一つの走査線に対応する各画素30にデータ信号として、上記の表1及び図6に示すようにL(電圧0)又はH(電圧V1)のいずれか一方を一斉に出力するようになっている。この電圧に応じ、図4,5で動作で発光する。その際は、階調データの階調度に応じた強度でも発光する。
【0054】
下記の表2は、上述した8種類の階調度に応じた階調データと、1フレームにおけるサブフィールドSF1(1回目の選択期間t1)、SF2(2回目と3回目の各選択期間t1)及びSF3(4回目〜7回目の各選択期間t1)で一つの画素30に書き込まれるデータ信号との関係を示してある。
【0055】
【表2】
Figure 2004309844
例えば、図6(a)の階調データ(000)で各画素30に階調度0の表示をする場合、表2に示すように、サブフィールドSF1(1回目の選択期間t1)、SF2(2回目と3回目の各選択期間t1)及びSF3(4回目〜7回目の各選択期間t1)の7回の選択期間t1でLのデータ信号各画素30に書き込まれる。また、図6(b)の階調データ(001)で各画素30に階調度1の表示をする場合、表2に示すように、1回目の選択期間t1にのみHのデータ信号が書き込まれ、2回目〜7回目までの各選択期間t1にはLのデータ信号が書き込まれる。以下同様に、図6(c)〜(h)の階調データ(010)〜(111)で各画素30に階調度2〜7の表示をする場合、表2に示すように、1フレームにおいて7回の各選択期間t1でL又はHのデータ信号が書き込まれるようになっている。
【0056】
このように、1フレームにおいて7回の各選択期間t1で、L又はHのデータ信号が書き込まれることにより、各画素30の有機EL素子31は図6(a)〜(h)の階調データ(000)〜(111)に応じた発光強度で発光し、各画素30で8階調の階調表示を行うようになっている。
【0057】
図8(a)は、1フレームにおける7回の各選択期間t1で、電圧V1(Hのデータ信号)が画素30に連続して書き込まれる場合のデータ信号の波形を示している。また、図8(b)は、各選択期間t1で電圧V1のデータ信号が画素30に書き込まれることで保持用キャパシタC1に蓄積される電荷Qの変化と、トランジスタQsがオフしてからの電荷Qの変化とを示している。また、図8(c)は、電圧V1のデータ信号が画素30に書き込まれたときの有機EL素子31に流れる電流IELの変化を示している。この図8(c)では、選択期間t1終了直前の電流IEL(電流値I)、電圧V1が印加されている状態で定常的に流れる電流を意味しており、選択期間t1終了時から有機EL素子31に流れる電流IELは保持用キャパシタC1に蓄積された電荷Qを電流源とする電流に切り替わる。また、図8(c)では、選択期間t1終了直前での電流IELの(電流値I)と電荷Qの電流源に切り替わったときの電流IELの(電流値I)とが一致するように示されているが、両者の電圧値が必ずしも一致するとは限らない。そして、図8(d)は、電圧V1のデータ信号が画素30に書き込まれるときの有機EL素子31の発光強度Lの変化を示している。
【0058】
図8(a)〜(d)から分かるように、各選択期間t1で電圧V1のデータ信号が画素30に書き込まれると、トランジスタQsがオンしている選択期間t1の間に保持用キャパシタC1に電圧V1に応じた電荷Qが蓄積される。各選択期間t1の終了時にトランジスタQsがオン状態からオフ状態になると、保持用キャパシタC1に蓄積された電荷Qが有機EL素子31を通じて放電するので、その電荷Qが次第に減少する。この減少に伴い有機EL素子31に流れる電流IELが次第に低下し、有機EL素子31の発光強度Lが次第に低下する。
【0059】
そして、本例では、前記周期Tの時間内に、各画素30の有機EL素子31に流れる電流IELが、選択期間t1終了時における電流値I対して予め設定された相対値以下の電流値Iになるように、有機EL素子31の電圧/電流特性及び保持用キャパシタC1の容量を設定してある。例えば、周期Tの時間内で、次の選択期間t1が開始される前の所定期間t2になるまでに、電流値Iが電流値Iの1/2或いは1/10になるように、有機EL素子31の電圧/電流特性及び保持用キャパシタC1の容量を設定してある。このような設定により、各選択期間の前に、有機EL素子31の発光強度が小さく、その発熱量が少ない冷却期間が設けられることになる。これにより、各有機EL素子31の素子温度が低く抑えられる。なお、本例では、「周期T」が、各選択期間t1の開始時から同じ走査線が次に選択されるまでの時間に相当する。
【0060】
図9は、1フレームにおいて、走査線Y1〜Ykに対応する各画素30に上記階調度0の表示(黒表示)をさせるとともに、走査線Yk+1〜Ymに対応する各画素30に上記階調度7の表示(白表示)をさせる際に、各画素30に書き込むデータ信号の波形を示している。この場合、1フレームに各画素30へのデータ信号の書き込みを周期T毎に7回行う際に、各周期Tにおいて、走査線Y1〜Ykに対応する各画素30には0(V)のデータ信号を書き込み、走査線Yk+1〜Ymに対応する各画素30にはV1(V)のデータ信号を書き込む。これにより、図10に示すような1フレームの表示画面が表示される。
【0061】
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(イ)各選択期間t1に、選択する一つの走査線に接続された各画素30のトランジスタQsがオン状態になると、複数のデータ線X1〜XnからトランジスタQsを介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷Qが保持用キャパシタC1に蓄積される。これとともに、データ信号に応じた電流が選択する一つの走査線に接続された各画素30のトランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光する。また、各選択期間が終了しトランジスタQsがオフ状態になる非選択期間に、保持用キャパシタC1に蓄積された電荷Qが有機EL素子31を通じて放電して有機EL素子31に電流が流れ、有機EL素子31が発光する。
【0062】
このように、各選択期間t1には、選択された走査線に対応する各画素30の有機EL素子31に、オン状態となったトランジスタQsを通じて電流を流すことで、その電流に応じた明るさで有機EL素子31を発光させる。また、非選択期間には、保持用キャパシタC1に蓄積された電荷を電流源として各画素の有機EL素子31を発光させる。
【0063】
このような「パルス駆動」方式を採用しているため、各画素30には一つのトランジスタQsを設けるだけでよい。これにより、1画素の等価回路が図3に示すように単純化し、製造コストを低減することができる。また、各画素30の有効な発光領域が増える、即ち開口率が増加するので、各画素30の有機EL素子31に流す電流を減らして単位面積当たりの発光素子の発光強度を小さくすることができ、各有機EL素子31の発熱量を低く抑えることが可能になる。したがって、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0064】
(ロ)図8に示すように、各画素30の有機EL素子31に流れる電流IEL(電流値I)が、選択期間t1終了時での電流IEL(電流値I)に対して予め設定された相対値以下になるように、有機EL素子31の電圧/電流特性及び保持用キャパシタC1の容量を設定してある。このため、各選択期間t1の前に有機EL素子31の発光強度が小さく、その発熱量が少ない冷却期間t2が設けられることになり、有機EL素子31の発熱量を少なくして素子温度を低く抑えることができる。例えば、前記相対値を1/10(図13の横軸で示す相対値0.1)にすることで、その発熱量が1/10になる冷却期間t2を各選択期間t1の前にとることができる。この場合、有機EL素子31の素子温度は、従来では通常80℃〜100℃位になるのに対し、40℃〜50℃位になり、その結果、有機EL素子31の寿命は10時間位に延ばすことができた。また、相対値を1/10にするのが難しい場合には、相対値を1/2(図13の横軸で示す相対値0.5)にすることにより、有機EL素子31の寿命を2×10時間位に延ばすことができた。このように、有機EL素子31の寿命を更に延ばすことができる。
【0065】
(ハ)各画素30の有機EL素子31を上記パルス駆動により発光させるのに、上記サブフィールド駆動による階調制御を行なっている。つまり、1フレームにおいて7回の各選択期間t1で、L又はHのデータ信号が書き込まれることにより、各画素30の有機EL素子31は図6(a)〜(h)の階調データ(000)〜(111)に応じた発光強度で発光し、各画素30で23階調の階調表示を行なっている。これにより、データ信号の書き込み周期が短くなるので、各選択期間t1に各保持用キャパシタC1に蓄積させる電荷Qが小さくてすむ。したがって、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0066】
[第2実施形態]
図11は、本発明を電気光学装置としてのEL表示装置20に適用した第2実施形態を示している。この実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部材及び信号には、同じ符号を使って重複した説明を省略する。
【0067】
この第2実施形態は、上記パルス駆動と上記サブフィールド駆動による階調制御を行う点では上記第1実施形態と同じであるが、走査線Y1〜Ymのいずれか一つに接続されている各画素30の保持用キャパシタC1の端子aが第1実施形態とは異なる配線に接続されている点で第1実施形態とは異なる。
【0068】
つまり、各画素30の保持用キャパシタC1の端子aは、ゲート線(配線)40を介して、m行の走査線Y1〜Ymのうち1つ前に選択される前段(1行前)の走査線に接続されている。例えば、走査線Ymとデータ線X1〜Xnの各交差部にある各画素30の保持用キャパシタC1の端子aは、ゲート線40を介して、1つ前に選択される前段の走査線である走査線Ym−1に接続されている。なお、第1行目の走査線Y1に対応する各画素30の保持用キャパシタC1の端子aについては、第1行目の走査線Y1に対する前段の走査線がないので、ダミーの走査線Y0を設けてある。
【0069】
このように構成された第2実施形態により、上記第1実施形態と同様に上記作用効果(イ)〜(ハ)を奏する。
[第3実施形態]
図12は、第3実施形態に係るEL表示装置20を示している。
【0070】
このEL表示装置20は、図2に示す上記第1実施形態において、各画素30の保持用キャパシタC1を無くしたもので、各選択期間t1の間に、データ信号に応じた電流が選択された一つの走査線に接続された各トランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、有機EL素子31が発光するように構成されている。
【0071】
また、このEL表示装置20は、各選択期間t1の前に上記冷却期間t2(図8(d))を設けるために、各画素30の有機EL素子31に流れる電流IELが、選択期間t1終了時での電流IELに対して予め設定された相対値以下になるように、有機EL素子31の電圧/電流特性を設定してある。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0072】
このように構成された第3実施形態により、以下の作用効果を奏する。
(ニ)各選択期間t1に、選択する一つの走査線に接続された各画素30のトランジスタQsがオン状態になると、データ信号に応じた電流が各画素30のトランジスタQsを通じて有機EL素子31に流れ、その電流に応じた明るさで有機EL素子31が発光する。このように、各選択期間t1に、選択された走査線に対応する各画素30の有機EL素子31に、オン状態となったトランジスタQsを通じて電流を流すことでその電流に応じた明るさで有機EL素子31を発光させる。このような「パルス駆動」方式を採用しているため、各画素30には一つのトランジスタQsを設けるだけでよい。したがって、上記作用効果(イ)と同様に、製造コストを低減することができるとともに、発光素子の寿命を延ばすことができる。
【0073】
(ホ)各画素30の有機EL素子31に流れる電流IELが、選択期間t1終了時での電流IELに対して予め設定された相対値以下になるように、有機EL素子31の電圧/電流特性を設定してある。このため、各選択期間t1の前に有機EL素子31の発光強度が小さく、その発熱量が少ない冷却期間t2が設けられることになり、有機EL素子31の発熱量を少なくして素子温度を低く抑えることができる。したがって、上記作用効果(ロ)と同様に、有機EL素子31の寿命を更に延ばすことができる。
【0074】
(ヘ)上記第1実施形態と同様に、各画素30の有機EL素子31を上記パルス駆動により発光させるのに、上記サブフィールド駆動による階調制御を行なうことにより、上記作用効果(ハ)を奏することができる。
【0075】
(ト)各画素30の保持用キャパシタC1を無くしたことにより、保持用キャパシタC1両側の端子a,bと保持容量線Lとが不要になるので、1画素の等価回路が図3に示す上記第1実施形態よりも更に単純化し(図12参照)、製造コストを更に低減することができる。
【0076】
[電子機器]
次に、上記各実施形態で説明したEL表示装置20の表示パネル部21を用いた電子機器について説明する。表示パネル部21は、図14に示すようなモバイル型のパーソナルコンピュータに適用できる。図14に示すパーソナルコンピュータ70は、キーボード71を備えた本体部72と、表示パネル部21を用いた表示ユニット73とを備えている。この表示ユニット73に用いた表示パネル部21では、高精細でも、低消費電力でかつ明るい表示を実現することができる。
【0077】
[変形例]
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、各画素30の有機EL素子31を上記パルス駆動により発光させるのに、上記サブフィールド駆動による階調制御を行なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の走査線Y1〜Ymを1フレームに1回ずつ選択し、1フレーム当たり1回の選択期間t1に、階調度に応じた電圧のデータ信号を各画素30に印加して有機EL素子31の発光強度を制御するアナログ階調制御にも本発明は適用可能である。
【0078】
・上記第1実施形態では、前記相対値を、一例として1/2或いは1/10にする場合について説明したが、その相対値は適宜変更可能で、周期Tの時間内で、次の選択期間t1が開始される前の所定期間t2になるまでに、相対値が1/2以下であれば顕著な効果が得られる。また、所定期間t2において有機EL素子31に流れる電流IEL(電流値I)が0になるようにしてもよい。この場合には、各選択期間t1の前に有機EL素子31が非発光となり、発熱量をより少なくして素子温度をより低く抑えることができる。
【0079】
・上記第1実施形態において、上述したサブフィールド駆動による階調制御に代えて、サブフィールド駆動による階調制御を次のように行う構成にも本発明は適用可能である。制御回路24は、1フレームを同じ長さの期間(周期T)を有する2−1個のサブフィールドに分割し、サブフィールド毎に、上記階調データに基づき各画素に2値の電圧のいずれか一方を書き込み2階調の表示を行うように、走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路23を制御する。下記の表3は、一例として2階調の表示を行う場合における8種類の階調データと、2−1(=7)個のサブフィールドSF1〜SF7毎に行う1回目〜7回目の各選択期間t1で一つの画素30に書き込まれるデータ信号との関係を示してある。
【0080】
【表3】
Figure 2004309844
例えば、階調データ(000)で各画素30に階調度0の表示をする場合、表3に示すように、サブフィールドSF1(1回目の選択期間t1)〜SF7(7回目の選択期間t1)の各選択期間t1でLのデータ信号のみが各画素30に書き込まれる。また、階調データ(001)で各画素30に階調度1の表示をする場合、表3に示すように、サブフィールドSF1でのみHのデータ信号が書き込まれ、サブフィールドSF2〜SF7の各選択期間t1にはLのデータ信号が書き込まれる。以下同様に、階調データ(010)〜(111)で各画素30に階調度2〜7の表示をする場合、表3に示すように、L又はHのデータ信号が書き込まれるようになっている。このようなサブフィールド駆動による階調制御によって、上記第1実施形態と同様に上記作用効果(ハ)を奏することができる。
【0081】
・上記第1実施形態では、2階調(2のN=3で、8階調)の階調表示、即ち階調度0〜階調度7の階調表示を行う構成であるが、Nの値を適宜に設定して2階調の表示、即ち階調度0〜階調度2−1の階調表示を行う構成にも本発明は適用される。
・上記第1実施形態では、フレーム周波数を60Hzとしているが、フレーム周波数をその2倍(120Hz)以上とするEL表示装置にも本発明は適用可能である。この場合にも、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0082】
・上記第1実施形態では、複数の走査線Y1〜Ymを順に一つずつ選択する構成であるが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、複数の走査線Y1〜Ymの2つ以上を順に選択する方式、飛び越し走査方式で複数の走査線Y1〜Ymを順に選択する構成にも本発明は適用される。
【0083】
・上記各実施形態では、走査線駆動回路22、データ線駆動回路23、制御回路24はスイッチング用トランジスタQsが形成される基板上に内蔵される必要はなく、外部回路として形成してもよい。また、それらのうち少なくとも1つを内蔵してもよい。ここで、「内蔵」とは、基板上にトランジスタを用いて直接形成した状態を指す。
【0084】
・上記各実施形態では、電気光学装置をEL表示装置20として説明したが、本発明はこれに限るものではなく、有機EL素子以外の発光素子を用いた電気光学装置及び該電気光学装置を備えた電子機器に対しても適用可能である。
【0085】
・本発明に用いられるスイッチング用トランジスタQsはポリシリコンTFT、アモルファスシリコンTFT、単結晶シリコンTFT等のシリコン薄膜をチャンネル層に用いたTFTやシリコンゲルマニウム等の半導体薄膜をチャンネル層に用いたTFTが用いられる。
【0086】
・EL表示装置20は、図14に示すようなパーソナルコンピュータに限らず、携帯電話、デジタルカメラ等の各種の電子機器に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るEL表示装置を示すブロック図。
【図2】表示パネル部の等価回路と駆動回路を示すブロック図。
【図3】1画素の等価回路を示す回路図。
【図4】図3に示す等価回路におけるデータ書き込み時の動作を示す説明図。
【図5】図3に示す等価回路における放電時の動作を示す説明図。
【図6】(a)〜(h)は階調データとデータ信号の関係を示す波形図。
【図7】走査信号を示す波形図。
【図8】(a)〜(d)はデータ信号V1が印加されて有機EL素子が発光する様子を示す波形図。
【図9】駆動の一例を示すデータ信号の波形図。
【図10】図9に示す駆動による表示例を示す説明図。
【図11】第2実施形態に係る表示パネル部の等価回路と駆動回路を示すブロック図。
【図12】第3実施形態に係る表示パネル部の等価回路と駆動回路を示すブロック図。
【図13】有機EL素子の寿命を示すグラフ。
【図14】EL表示装置を用いたパーソナルコンピュータを示す斜視図。
【符号の説明】
V0,V1…電圧、Q…電荷、T…周期、t1…選択期間、t2…期間、Y0,Y1〜Ym…走査線、IEL…電流、SF1〜SF7…サブフィールド、X1−Xn…データ線、20…電気光学装置としてのEL表示装置、22…走査線駆動回路、23…データ線駆動回路、24…制御回路、Qs…スイッチング素子としてのスイッチング用トランジスタ、C1…容量素子としての保持用キャパシタ、30…画素、31…発光素子としての有機EL素子。

Claims (14)

  1. 電気光学装置において、
    複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備え、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷が前記容量素子に蓄積されるとともに、前記データ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光し、
    前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷が前記発光素子を通じて放電して前記発光素子に電流が流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  2. 請求項1に記載の電気光学装置において、
    前記各選択期間の開始時から前記複数の走査線のうち同じ走査線が次に選択されるまでの時間内に、前記発光素子に流れる電流が、前記各選択期間終了時における前記電流に対して予め設定された相対値以下になるように、前記発光素子の特性及び前記容量素子の容量を設定することを特徴とする電気光学装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電気光学装置において、
    複数の画素の各々の前記容量素子に前記データ信号の電圧に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを120Hz以上のフレーム周波数で行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項1又は2に記載の電気光学装置において、
    1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割し、1フレームに前記N個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、前記階調データに基づき複数の画素の各々の前記容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  5. 請求項1又は2に記載の電気光学装置において、
    1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に、階調データに基づき複数の画素の各々の前記容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  6. 電気光学装置において、
    複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備え、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  7. 請求項6に記載の電気光学装置において、
    複数の画素の各々の前記発光素子に前記データ信号に応じた電流を流すデータ信号の書き込みを120Hz以上のフレーム周波数で行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項6に記載の電気光学装置において、
    1フレームをNビットの階調データの各ビットに応じた長さの期間を有するN個のサブフィールドに分割し、1フレームに前記N個のサブフィールドのうち最短のサブフィールドの周期で、前記階調データに基づき複数の画素の各々の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  9. 請求項6に記載の電気光学装置において、
    1フレームを同じ長さの期間を有する2−1個のサブフィールドに分割し、前記サブフィールド毎に、階調データに基づき複数の画素の各々の容量素子に2値の電圧のいずれか一方に応じた電荷を蓄積させるデータ信号の書き込みを行い2階調の表示を行うように構成したことを特徴とする電気光学装置。
  10. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備える電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷を前記容量素子に蓄積させるとともに、前記データ信号に応じた電流を前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流し、前記発光素子を発光させ、
    前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷を前記発光素子を通じて放電させて前記発光素子に電流を流し、前記発光素子を発光させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  11. 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備える電気光学装置の駆動方法において、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流を前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流し、前記発光素子を発光させることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。
  12. 電気光学装置の駆動回路において、
    複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子と、容量素子とを備え、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号の電圧に応じた電荷が前記容量素子に蓄積されるとともに、前記データ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光し、
    前記各選択期間が終了し前記スイッチング素子がオフ状態になる非選択期間に、前記容量素子に蓄積された電荷が前記発光素子を通じて放電して前記発光素子に電流が流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  13. 電気光学装置の駆動回路において、
    複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して配置された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に対応して配置された発光素子とを備え、
    前記複数の走査線を順に選択する各選択期間に、選択する走査線に対応する前記スイッチング素子がオン状態になると、前記複数のデータ線から前記スイッチング素子を介して供給されるデータ信号に応じた電流が前記スイッチング素子を通じて前記発光素子に流れ、前記発光素子が発光するように構成したことを特徴とする電気光学装置の駆動回路。
  14. 請求項1乃至9のいずれか一つに記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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