JP2002062845A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2002062845A
JP2002062845A JP2001166460A JP2001166460A JP2002062845A JP 2002062845 A JP2002062845 A JP 2002062845A JP 2001166460 A JP2001166460 A JP 2001166460A JP 2001166460 A JP2001166460 A JP 2001166460A JP 2002062845 A JP2002062845 A JP 2002062845A
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Jun Koyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッシブ型EL表示装置において、単結晶I
Cチップ状の信号線駆動回路を表示装置に組み込む場合
問題となる、単結晶ICチップと画素基板界面の歪の問
題を解決すること、及びアクティブ型EL表示装置にお
いて、開口率の高いものを作製することを課題とする。 【解決手段】 デジタル信号サンプリング回路と、記憶
回路と、時間設定回路と、定電流回路により構成される
信号線駆動回路を、画素部基板と同じ物質の絶縁基板上
にTFTにより作製する。これによりパッシブ型EL表
示装置においては、信号線駆動回路を画素部基板に張り
合わせたときの歪みの問題を解消できる。また、アクテ
ィブ型EL表示装置において、1つの画素は、1つのト
ランジスタとEL素子で構成されるようにする。これに
より、EL表示装置の開口率は増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はEL(エレクトロル
ミネッセンス)素子を基板上に作り込んで形成された電
子表示装置に関する。特に半導体素子(半導体薄膜を用
いた素子)を用いた表示装置に関する。またEL表示装
置を表示部に用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自発光型素子としてEL素子を有
したEL表示装置の開発が活発化している。EL表示装
置は有機ELディスプレイ(OELD:Organic EL Dis
play)又は有機ライトエミッティングダイオード(OL
ED:Organic Light EmittingDiode)とも呼ばれてい
る。
【0003】EL表示装置は、液晶表示装置と異なり自
発光型である。EL素子は一対の電極(陽極と陰極)間
にEL層が挟まれた構造となっているが、EL層は通
常、積層構造となっている。代表的には、コダック・イ
ーストマン・カンパニーのTangらが提案した「正孔輸送
層/発光層/電子輸送層」という積層構造が挙げられ
る。この構造は非常に発光効率が高く、現在、研究開発
が進められているEL表示装置は殆どこの構造を採用し
ている。
【0004】また他にも、陽極上に正孔注入層/正孔輸
送層/発光層/電子輸送層、または正孔注入層/正孔輸
送層/発光層/電子輸送層/電子注入層の順に積層する
構造でも良い。発光層に対して蛍光性色素等をドーピン
グしても良い。
【0005】本明細書において陰極と陽極の間に設けら
れる全ての層を総称してEL層と呼ぶ。よって上述した
正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注
入層等は、全てEL層に含まれる。
【0006】そして、上記構造でなるEL層に一対の電
極から所定の電圧をかけ、それにより発光層においてキ
ャリアの再結合が起こって発光する。なお本明細書にお
いてEL素子が発光することを、EL素子が駆動すると
呼ぶ。また、本明細書中では、陽極、EL層及び陰極で
形成される発光素子をEL素子と呼ぶ。
【0007】ここで、本明細書中では、EL素子とは、
一重項励起子からの発光(蛍光)と、三重項励起子から
の発光(燐光)の両方を含むものとする。
【0008】EL表示装置の駆動方式として、パッシブ
方式とアクティブ方式がある。
【0009】パッシブ型EL表示装置は、絶縁基板上に
形成されたストライプ状の陽極(透明電極)、有機EL
層、陽極と直交するように形成されたストライプ状の陰
極を、順に重ねた構造をもつ。このパッシブ型EL表示
装置の等価回路を図2に示す。この方式では、走査線を
1本ずつ選択し、その選択された走査線上にある画素の
うち、信号線がオンになっている画素のみが発光する。
【0010】信号線に入力する信号は、外部から入力さ
れたデータ信号(映像信号)を信号線駆動回路で編集し
て構成する。ここで、パッシブ型EL表示装置におい
て、この信号線駆動回路は、ICチップを、TAB(Ta
pe Automated Bonding)により張り付けて表示装置に取
り付けるか、もしくは画素基板上に直接張り付けること
で組み込まれている。ICチップは、シリコンチップな
どの半導体基板上に回路が形成されたものである。つま
り、ICチップを画素基板上に直接張り付ける場合、半
導体基板を画素基板として用いられている絶縁基板上に
張り付けることになる。
【0011】一方、アクティブ型EL表示装置は、EL
素子、絶縁基板上に形成されたゲート信号線、ソース信
号線、電源供給線、トランジスタ及びコンデンサで構成
される。1つの画素に対してコンデンサと2つのトラン
ジスタを配する。
【0012】一般に、アクティブ型EL表示装置は、1
つの画素に対して2つ以上のトランジスタを配する構造
を有する。
【0013】アクティブ型EL表示装置では、絶縁基板
上に半導体薄膜を用いて、トランジスタを作製し画素を
形成する。ここで、半導体薄膜を用いて形成されたトラ
ンジスタを薄膜トランジスタ(以下、TFTと表記す
る)と呼ぶ。
【0014】このアクティブ型EL表示装置の画素の回
路図を図3に示す。
【0015】スイッチング用TFTのゲート電極は、ゲ
ート信号線と接続され、スイッチング用TFTのソース
領域とドレイン領域は、一方は、ソース信号線と接続さ
れ、もう一方は、EL駆動用TFTのゲート電極及びコ
ンデンサの一方の電極と接続され、EL駆動用TFTの
ソース領域とドレイン領域とは、一方は、EL素子の陽
極もしくは陰極と接続され、もう一方は、電源供給線と
接続され、コンデンサのスイッチング用TFTと接続さ
れていない側の電極は、電源供給線と接続されている。
【0016】ゲート信号線、ソース信号線が両方ともオ
ンになった画素は、スイッチング用TFTを通して、コ
ンデンサに電荷が蓄積される。このコンデンサが、EL
駆動用TFTのゲート電極に電圧を加え続ける間、EL
駆動用TFTを通して電源供給線からEL素子に電流が
流れ続け、発光し続ける。
【0017】ソース信号線に入力する信号は、外部から
入力されたデータ信号をソース信号線駆動回路で編集し
て構成する。アクティブ型EL表示装置において、この
ソース信号線駆動回路は、絶縁基板上に画素部の回路と
同時にTFTを用いて作製可能である。
【0018】アクティブ型EL表示装置の駆動方法とし
て、アナログ方式の駆動方法(アナログ駆動)が挙げら
れる。このアナログ駆動について、図4及び図5を用い
て説明する。
【0019】図4にアナログ駆動のアクティブ型EL表
示装置の画素部の構造を示す。ゲート信号線駆動回路か
らの選択信号を入力するゲート信号線(G1〜Gy)
は、各画素が有するスイッチング用TFT1801のゲ
ート電極に接続されている。また各画素の有するスイッ
チング用TFT1801のソース領域とドレイン領域
は、一方がアナログ信号を入力するソース信号線(デー
タ信号線ともいう)(S1〜Sx)に、もう一方が各画
素が有するEL駆動用TFT1804のゲート電極及び
各画素が有するコンデンサ1808にそれぞれ接続され
ている。
【0020】各画素が有するEL駆動用TFT1804
のソース領域とドレイン領域はそれぞれ、一方は電源供
給線(V1〜Vx)に、もう一方はEL素子1806に
接続されている。電源供給線(V1〜Vx)の電位を電
源電位と呼ぶ。また電源供給線(V1〜Vx)は、各画
素が有するコンデンサ1808に接続されている。
【0021】EL素子1806は陽極と、陰極と、陽極
と陰極との間に設けられたEL層とを有する。EL素子
1806の陽極がEL駆動用TFT1804のソース領
域またはドレイン領域と接続している場合、EL素子1
806の陽極が画素電極、陰極が対向電極となる。逆に
EL素子1806の陰極がEL駆動用TFT1804の
ソース領域またはドレイン領域と接続している場合、E
L素子1806の陽極が対向電極、陰極が画素電極とな
る。
【0022】なお本明細書において、対向電極の電位を
対向電位と呼ぶ。なお対向電極に対向電位を与える電源
を対向電源と呼ぶ。画素電極の電位と対向電極の電位の
電位差がEL駆動電圧であり、このEL駆動電圧がEL
層にかかる。
【0023】図4で示したアクティブ型EL表示装置
を、アナログ方式で駆動させた場合のタイミングチャー
トを図5に示す。1つのゲート信号線が選択されてか
ら、その次に別のゲート信号線が選択されるまでの期間
を1ライン期間(L)と呼ぶ。また1つの画像が表示さ
れてから次の画像が表示されるまでの期間が1フレーム
期間(F)に相当する。図4のアクティブ型EL表示装
置の場合、ゲート信号線はy本あるので、1フレーム期
間中にy個のライン期間(L1〜Ly)が設けられてい
る。
【0024】解像度が高くなるにつれて1フレーム期間
中のライン期間の数も増え、駆動回路を高い周波数で駆
動しなければならなくなる。
【0025】まず電源供給線(V1〜Vx)は一定の電
源電位に保たれている。そして対向電極の電位である対
向電位も一定の電位に保たれている。対向電位は、EL
素子が発光する程度に電源電位との間に電位差を有して
いる。
【0026】第1のライン期間(L1)においてゲート
信号線G1にはゲート信号線駆動回路からの選択信号が
入力される。そして、ソース信号線(S1〜Sx)に順
にアナログ信号が入力される。ゲート信号線G1に接続
された全てのスイッチング用TFTはオンの状態になる
ので、ソース信号線に入力されたアナログ信号は、スイ
ッチング用TFTを介してEL駆動用TFTのゲート電
極に入力される。
【0027】ここで、TFTがオンの状態となるとは、
TFTのゲート電圧により、そのTFTのソース・ドレ
イン間が導通状態となったことを示すものとする。
【0028】EL駆動用TFTのチャネル形成領域を流
れる電流の量は、そのゲート電極に入力される信号の電
位の高さ(電圧)によって制御される。よって、EL素
子の画素電極にかかる電位は、EL駆動用TFTのゲー
ト電極に入力されたアナログ信号の電位の高さによって
決まる。つまり、EL素子はアナログ信号の電位に制御
されて発光を行う。
【0029】上述した動作を繰り返し、ソース信号線
(S1〜Sx)へのアナログ信号の入力が終了すると、
第1のライン期間(L1)が終了する。なお、ソース信
号線(S1〜Sx)へのアナログ信号の入力が終了する
までの期間と水平帰線期間とを合わせて1つのライン期
間としても良い。そして次に第2のライン期間(L2)
となりゲート信号線G2に選択信号が入力される。そし
て第1のライン期間(L1)と同様にソース信号線(S
1〜Sx)に順にアナログ信号が入力される。
【0030】そして全てのゲート信号線(G1〜Gy)
に選択信号が入力されると、全てのライン期間(L1〜
Ly)が終了する。全てのライン期間(L1〜Ly)が
終了すると、1フレーム期間が終了する。1フレーム期
間中において全ての画素が表示を行い、1つの画像が形
成される。なお全てのライン期間(L1〜Ly)と垂直
帰線期間とを合わせて1フレーム期間としても良い。
【0031】以上のように、アナログ信号によってEL
素子の発光量が制御され、その発光量の制御によって階
調表示がなされる。この方式では、ソース信号線に入力
されるアナログ信号の電位の変化で階調表示が行われ
る。
【0032】図6(A)はEL駆動用TFTのトランジ
スタ特性を示すグラフであり、401はId−Vg特性
(又はId−Vg曲線)と呼ばれている。ここでIdは
ドレイン電流であり、Vgはゲート電圧である。このグ
ラフにより任意のゲート電圧に対して流れる電流量を知
ることができる。
【0033】通常、EL素子を駆動するにあたって、上
記Id−Vg特性の点線402で示した領域を用いる。
402で囲んだ領域の拡大図を図6(B)に示す。
【0034】図6(B)において、斜線で示す領域はサ
ブスレッショルド領域と呼ばれている。実際にはしきい
値電圧(Vth)近傍又はそれ以下のゲート電圧である
領域を指し、この領域ではゲート電圧の変化に対して指
数関数的にドレイン電流が変化する。この領域を使って
ゲート電圧による電流制御を行う。
【0035】スイッチング用TFTがオンとなって画素
内に入力されたアナログ信号はEL駆動用TFTのゲー
ト電圧となる。このとき、図6(A)に示したId−V
g特性に従ってゲート電圧に対してドレイン電流が1対
1で決まる。即ち、EL駆動用TFTのゲート電極に入
力されるアナログ信号の電圧に対応して、ドレイン領域
の電位(オンのEL駆動電位)が定まり、所定のドレイ
ン電流がEL素子に流れ、その電流量に対応した発光量
で前記EL素子が発光する。
【0036】以上のように、アナログ信号によってEL
素子の発光量が制御され、階調表示がなされる。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】パッシブ型EL表示装
置では、信号線駆動回路を組み込む際、TABを用いる
場合は、TABに必要な面積を小さくすることが難しい
ため、表示装置の小型化が困難になるという問題があ
る。また、ICチップを画素部が作製された基板上に直
接接合させると、ICチップの半導体基板と画素部の絶
縁基板の接合面は、異種物質が接合した界面となる。そ
のため、この界面において、物質による熱膨張係数の違
いにより、温度変化に対して歪が発生する問題がある。
この歪みが駆動回路の構造を乱し、パッシブ型EL表示
装置の信頼性を損なう原因の1つとなっている。
【0038】一方、アクティブ型EL表示装置ではソー
ス信号線駆動回路は、絶縁基板上に画素部の回路と同時
に作製可能である。そのため、パッシブ型EL表示装置
で問題となる、ソース信号線駆動回路を組み込む際の問
題はない。しかし、画素部の構成を考えると、画素毎に
2つのトランジスタが配置されている。そのため、画素
が小さくなるほど、画素の中でトランジスタの占める割
合が増大し、開口率の低下を招くという問題がある。
【0039】本発明は、パッシブ型EL表示装置におい
て、ICチップ状の信号線駆動回路を表示装置に組み込
む場合問題となる、ICチップと画素基板界面の歪の問
題を解決すること、及びアクティブ型EL表示装置にお
いて、開口率の高いものを作製することを課題とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】今まで、パッシブ型EL
表示装置において、半導体基板上に形成された信号線駆
動回路を画素部基板に張り合わせていたことが、信頼性
を損なう原因の1つとなっていた。そこで、信号線駆動
回路を、画素部基板と同じ物質の絶縁基板上に作製す
る。これにより、信号線駆動回路を画素部基板に張り合
わせたとき、その界面は、同種物質の接合界面となるた
め熱膨張係数は等しくなり、歪の問題を解消できる。
【0041】また、今まで、アクティブ型EL表示装置
において、2つのトランジスタを使用していたことが開
口率を低下させる原因の1つとなっていた。そこで、1
つの画素は、1つのトランジスタとEL素子で構成され
るようにする。これにより、EL表示装置の開口率は増
大する。
【0042】以下に、本発明の構成を示す。
【0043】本発明によって、複数の信号線と、信号線
駆動回路とを有する表示装置において、前記信号線駆動
回路は、入力されたデジタル信号を1ライン期間にわた
ってサンプリングするデジタル信号サンプリング回路
と、サンプリングされた1ライン期間分の前記デジタル
信号を記憶する記憶回路と、記憶された前記デジタル信
号を対応する期間のパルスに変換する時間設定回路と、
前記パルスの期間において、前記信号線に一定電流を出
力する定電流回路とにより構成されることを特徴にした
表示装置が提供される。
【0044】本発明によって、複数のソース信号線と、
ソース信号線駆動回路とを有するアクティブ型の表示装
置において、前記ソース信号線駆動回路は、入力された
デジタル信号を1ライン期間にわたってサンプリングす
るデジタル信号サンプリング回路と、サンプリングされ
た1ライン期間分の前記デジタル信号を記憶する記憶回
路と、記憶された前記デジタル信号を対応する期間のパ
ルスに変換する時間設定回路と、前記パルスの期間にお
いて、前記ソース信号線に一定電流を出力する定電流回
路とにより構成されることを特徴にした表示装置が提供
される。
【0045】前記信号線駆動回路は、TFTを用いて構
成されることを特徴にした表示装置であってもよい。
【0046】前記ソース信号線駆動回路は、TFTを用
いて構成されることを特徴にした表示装置であってもよ
い。
【0047】本発明によって、複数のソース信号線と、
複数のゲート信号線と、複数の画素と、前記複数のソー
ス信号線に信号を入力するためのソース信号線駆動回路
と、前記複数のゲート信号線に信号を入力するためのゲ
ート信号線駆動回路とを有する表示装置において、前記
複数の画素はそれぞれ、EL素子と、1つのスイッチン
グ用TFTを有しており、前記スイッチング用TFTの
ゲート電極が、前記複数のゲート信号線の1つと接続さ
れており、前記スイッチング用TFTのソース領域とド
レイン領域のいずれか一方が、前記複数のソース信号線
の1つと接続されており、前記スイッチング用TFTの
ソース領域とドレイン領域の残る1方が、前記EL素子
が有する陰極または陽極に接続されていることを特徴に
した表示装置が提供される。
【0048】前記ソース信号線駆動回路は、入力された
デジタル信号を1ライン期間にわたってサンプリングす
るデジタル信号サンプリング回路と、サンプリングされ
た1ライン期間分の前記デジタル信号を記憶する記憶回
路と、記憶された前記デジタル信号を対応する期間のパ
ルスに変換する時間設定回路と、前記パルスの期間にお
いて、前記ソース信号線に一定電流を出力する定電流回
路とにより構成されることを特徴にした表示装置であっ
てもよい。
【0049】前記EL素子は、単色発光するEL層を用
い、色変換層と組み合わせて、カラー表示を可能にする
ことを特徴とする表示装置であってもよい。
【0050】前記EL素子は、白色発光するEL層を用
い、カラーフィルタと組み合わせて、カラー表示を可能
にすることを特徴とする表示装置であってもよい。
【0051】前記EL層は、低分子系有機物質またはポ
リマー系有機物質であることを特徴とする表示装置であ
ってもよい。
【0052】前記低分子系有機物質は、Alq3(トリ
ス−8−キノリライト−アルミニウム)またはTPD
(トリフェニルアミン誘導体)からなることを特徴とす
る表示装置であってもよい。
【0053】前記ポリマー系有機物質は、PPV(ポリ
フェニレンビニレン)、PVK(ポリビニルカルバゾー
ル)またはポリカーボネートからなることを特徴とする
表示装置であってもよい。
【0054】前記EL層は、無機物質であることを特徴
とする表示装置であってもよい。
【0055】前記表示装置を用いることを特徴とするコ
ンピュータ、ビデオカメラ、DVDプレーヤーであって
もよい。
【0056】
【発明実施の形態】以下に、本発明のEL表示装置のソ
ース信号線駆動回路の構造及び駆動方法を示す。図1
に、本発明のEL表示装置のソース信号線駆動回路の構
成を示す。
【0057】ソース信号線駆動回路100は、デジタル
信号サンプリング回路101、記憶回路102、時間設
定回路103、定電流回路104により構成される。
【0058】デジタル信号サンプリング回路101に、
デジタル信号(デジタル階調信号)が入力される。この
デジタル階調信号を、1ライン期間にわたってサンプリ
ングし、1ライン期間分のデジタル階調信号を記憶回路
102に保持する。この記憶回路102に保持されたデ
ジタル階調信号は、ラッチ信号により記憶回路102か
ら出力され、時間設定回路103に入力される。時間設
定回路103に入力されたデジタル階調信号は、カウン
タ信号との比較により、そのデジタル階調信号に対応す
る長さのパルスに変換される。このパルスが定電流回路
104に入力される。この入力されたパルスの長さに応
じた期間、ソース信号線に電流が出力される。
【0059】本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路は、絶縁基板上にTFTを用いて作製可能である。
これにより、絶縁基板上に作製された電流出力型のソー
ス信号線駆動回路を得ることができる。
【0060】このソース信号線駆動回路を、図2の信号
線駆動回路に適用することによって、パッシブ型EL表
示装置において、基板の歪による不都合を解決できる。
【0061】次に、本発明のアクティブ型EL表示装置
の画素の構成を示す。図12に本発明のアクティブ型E
L表示装置の画素の構成を示す。画素は、スイッチング
用TFT1101、EL素子1102によって構成され
ている。ゲート信号線G1と、ソース信号線S1が配置
されている。ゲート信号線G1は、スイッチング用TF
T1101のゲート電極に接続されている。また、スイ
ッチング用TFT1101のソース領域及びドレイン領
域のどちらか一方が、ソース信号線S1に接続され、ス
イッチング用TFT1101のソース領域及びドレイン
領域の残る一方がEL素子1102に接続されている。
【0062】この画素において、ゲート信号線G1に信
号が入力されたとき、スイッチングTFT1101がオ
ンになり、このときソース信号線S1にソース線駆動回
路から電流が入力されると、スイッチングTFT110
1を介して、EL素子1102に階調信号に応じた期間
電流が流れて、発光する。この様に、ソース信号線に入
力される電流によってEL素子1102の発光を制御し
階調表示を行う。
【0063】本発明のアクティブ型EL表示装置におい
て、画素は、1つのTFTとEL素子で構成される。こ
れにより、アクティブ型EL表示装置の開口率を増大さ
せることができる。
【0064】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
【0065】(実施例1)図7に本発明のEL表示装置
のソース信号線駆動回路の構成及び駆動方法を示す。
【0066】本実施例では、x本のソース信号線への信
号を出力するソース信号線駆動回路について説明する。
【0067】デジタル信号サンプリング回路201及び
記憶回路202は、シフトレジスタ203、ラッチ回路
1(204a)、ラッチ回路2(204b)によって構
成される。
【0068】デジタル階調信号VDは、デジタル信号サ
ンプリング回路201に入力される。ここで本実施例で
は、4ビットのデジタル階調信号に対応するソース信号
線駆動回路を例に挙げているが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、6ビット、8ビット、或いはそれ以
外のデジタル階調信号に対しても適用される。
【0069】デジタル信号サンプリング回路201によ
ってサンプリングされたデジタル階調信号VDは、ラッ
チ回路1(LAT1,1〜LAT1,x)に順次入力さ
れる。ラッチ回路2(LAT2,1〜LAT2,x)
は、ラッチパルス線205に入力されるラッチパルスに
基づき、ラッチ回路1群LAT1,1〜LAT1,xか
ら一斉に送出されたデータを記憶する。信号線206
は、ラッチ回路2群LAT2,1〜LAT2,xからの
信号を下段に供給する。
【0070】本実施例では、4ビットのデジタル階調信
号を扱うので、信号線206は各ラッチ回路2群LAT
2,1〜LAT2,xから4本ずつ出ていることにな
る。
【0071】一般に、nビットのデジタル映像信号を扱
う場合、信号線206は、各ラッチ回路2群LAT2,
1〜LAT2,xからn本ずつ出ていることになる。
【0072】なお、信号線206には、順に符号が付け
られているが図7では省略している。
【0073】ここで、デジタル階調信号VDが入力され
てから、信号がラッチ回路2群LAT2,1〜LAT
2,xから出力されるまでの動作を1番目のソース信号
線S1への出力に対応する回路LAT1,1及びLAT
2,1に注目し、詳しく説明する。
【0074】図8は、図7において1番目のソース信号
線S1へ出力に対するデジタル信号サンプリング回路及
びLAT1,1、LAT2,1を示したものである。信
号線206には、L1,1〜L1,4の符号が付けられ
ているのがわかる。信号線206を示す符号La,bに
おいては、aはLAT回路2の番号、bは1〜4に従っ
て上位ビット〜下位ビットを示すものとする。
【0075】シフトレジスタ203で構成されるサンプ
リング回路201によりサンプリングされたデジタル階
調信号VDは、LAT1,1に記憶され、ラッチパルス
線205からのラッチパルスに基づき、LAT2,1に
保持される。この保持された信号は、信号線L1,1〜
L1,4を通して下段へ送られる。
【0076】同様に、全ての信号線206にL1,1〜
Lx,4の符号が付けられている。この信号線L1,1
〜Lx,4から同時に信号が下段へ送出される。これを
全てのゲート信号線に対して繰り返し1フレームが終了
する。
【0077】再び図7を参照して、ラッチ回路2群LA
T2,1〜LAT2,xから出力されたデータは、時間
設定回路207(T1〜Tx)に入力される。この時間
設定回路207(T1〜Tx)に入力された信号は、同
じく時間設定回路207(T1〜Tx)に入力されるカ
ウンター信号209と比較される。この2つの信号が一
致したときのみ、定電流回路208(I1〜Ix)に信
号が送られる。
【0078】ここで、ラッチ回路2群から出力されたデ
ータが時間設定回路から出力されるまでの動作を、1番
目のソース信号線S1への出力に対応する時間設定回路
T1に注目し詳しく説明する。
【0079】図9は、図7において1番目のソース信号
線S1への出力に対応する時間設定回路T1を示したも
のである。T1は、カウンター信号線209_1〜20
9_4、ex.or回路(ex.or1〜ex.or
4)、nor回路(nor1〜nor3)、初期入力線
210によって構成される。
【0080】なお、本実施例では、4ビットのデジタル
階調信号を扱うので、カウンター信号線は209_1〜
209_4の4本である。このカウンター信号線を示す
符号209_aにおいて、aは1〜4に従って上位ビッ
ト〜下位ビットを示すものとする。
【0081】一般に、nビットのデジタル映像信号を扱
う場合、カウンター信号線は、n本となる。
【0082】ここで、209_1に出力されるパルスが
mの周期であるとすると、209_2に出力されるパル
スはm/2の周期であり、209_3に出力されるパル
スはm/4の周期であり、209_4に出力されるパル
スはm/8の周期であるとする。
【0083】LAT2,1より信号線L1,1〜L1,
4に出力された信号は、T1に入力される。ここで、こ
れらの信号が、カウンター信号線209_1〜209_
4の信号とそれぞれ一致した場合、つまり、ex.or
1〜ex.or4にそれぞれ同じ信号が入力された場
合、nor1から信号が出力され、nor2及びnor
3によって構成される、ラッチ回路(LAT3,1)に
入力される。
【0084】ここで、1つのライン期間のはじめに初期
入力線210により、ラッチ回路(LAT3,1)に信
号が入力される。この信号により、ラッチ回路(LAT
3,1)からTP1に信号が出力される。なお、この信
号は、次に信号がラッチ回路(LAT3,1)に入力さ
れるまで出力され続ける。
【0085】この後、前記したように、LAT2,1か
ら出力された信号によりnor1からラッチ回路(LA
T3,1)に信号が入力されると、TP1へ信号が出力
されなくなる。
【0086】なお、TP1とは、時間設定回路T1の出
力信号が入力される信号線に相当する。
【0087】ここで、時間設定回路T1の動作を、図1
0のタイミングチャートを用いて説明する。
【0088】ライン期間L1において、時間設定回路T
1にLAT2,1から信号線L1,1〜L1,4を通し
て、1,0,0,1の信号が入力された場合(0の信号
は、信号が入力されない場合に対応する)の例について
説明する。
【0089】ライン期間L1のはじめの期間t0に、ラ
ッチ回路(LAT3,1)に初期入力線210から、初
期信号が入力される。その後、209_1の信号がL
1,1の信号と一致しかつ、209_2の信号がL1,
2の信号と一致しかつ、209_3の信号がL1,3の
信号と一致しかつ、209_4の信号がL1,4の信号
と一致した場合、再びラッチ回路(LAT3,1)に信
号が入力される。L1ライン期間のはじめにラッチ回路
(LAT3,1)に信号が入力されてから、再びラッチ
回路(LAT3,1)に信号が入力されるまでの期間を
t1001とする。この期間t1001の間、TP1に
信号が出力される。
【0090】次に、ライン期間L2において、時間設定
回路T1にLAT2,1から信号線L1,1〜L1,4
を通して、0,1,0,1の信号が入力された場合(0
の信号は、信号が入力されない場合に対応する)の例に
ついて説明する。
【0091】ライン期間L1の場合と同様に、はじめの
期間t0に、ラッチ回路(LAT3,1)に初期入力線
210から、初期信号が入力される。その後、209_
1の信号がL1,1の信号と一致しかつ、209_2の
信号がL1,2の信号と一致しかつ、209_3の信号
がL1,3の信号と一致しかつ、209_4の信号がL
1,4の信号と一致した場合、再びラッチ回路(LAT
3,1)に信号が入力される。L2ライン期間のはじめ
にラッチ回路(LAT3,1)に信号が入力されてか
ら、再びラッチ回路(LAT3,1)に信号が入力され
るまでの期間をt0101とする。この期間t0101
の間、TP1にパルス信号が出力される。
【0092】このタイミングチャートのライン期間L1
とライン期間L2を比較する。ライン期間L1における
出力期間t1001と、ライン期間L2における出力期
間t0101の比は、の9:5となっている。ここで、
ライン期間L1とライン期間L2に入力された4ビット
の信号、1001と0101の表現する値の比は、9:
5である。つまり、時間設定回路T1は、入力されたデ
ジタル階調信号の値に対応したパルス信号を出力する。
【0093】入力されるデジタル階調信号が小さい場合
程、その信号が入力されたライン期間の、時間設定回路
からの出力パルス信号は、短くなる。
【0094】再び図7を参照して、前記の動作が、1ラ
イン期間において、全ての時間設定回路T1〜Txにつ
いて同時に行われ、入力された信号に対応する期間のパ
ルス信号を出力する。
【0095】これが、全てのライン期間において繰り返
される。
【0096】時間設定回路から出力された信号が、定電
流回路208(I1〜Ix)に入力される。信号が入力
されている期間のみ、定電流源よりソース信号線(S1
〜Sx)に電流が流れる。
【0097】時間設定回路から出力されたパルス信号
が、定電流回路208(I1〜Ix)を通って、ソース
信号線に入力されるまでの動作を1番目のソース信号線
S1への出力に対応する定電流回路I1に注目し、詳し
く説明する。図11は、図7において、1番目のソース
信号線S1への出力に対応する定電流回路I1を示した
ものである。
【0098】時間設定回路T1から出力された信号が、
TP1から入力されている間は、スイッチSW1がオ
ン、スイッチSW2がオフになり、定電流源から一定電
流iがソース信号線S1に入力される。その後、信号が
TP1から入力されなくなると、スイッチSW1がオ
フ、スイッチSW2がオンになり、ソース信号線S1に
電流が流れなくなる。
【0099】再び図7を参照して、前記の動作が、1ラ
イン期間において、全ての定電流回路I1〜Ixについ
て同時に行われ、パルス信号が入力されている間だけ、
一定電流iを出力する。
【0100】これが、全てのライン期間において繰り返
される。
【0101】この様にして1ライン期間に、各画素にお
いて入力されたデジタル階調信号に応じた期間だけ、電
流がソース信号線に入力される。
【0102】上記構成によって、入力されたデジタル階
調信号に応じた期間、ソース信号線に一定電流を出力す
るソース信号線駆動回路が得られる。
【0103】(実施例2)図13に、本発明のアクティ
ブ型EL表示装置の画素部の構成を示す。
【0104】ゲート信号線駆動回路からの選択信号を入
力するゲート信号線(G1〜Gy)は、各画素が有する
スイッチング用TFTのゲート電極に接続されている。
また各画素の有するスイッチング用TFTのソース領域
とドレイン領域は、一方が電流を入力するソース信号線
(S1〜Sx)に、もう一方が各画素が有するEL素子
に接続されている。
【0105】なお本発明において、スイッチング用TF
Tはnチャネル型TFTでもpチャネル型TFTでもど
ちらでも用いることが可能である。
【0106】本実施例のアクティブ型EL表示装置の駆
動方法について説明する。ゲート信号線G1が選択され
ると、そこに接続された全てのスイッチング用TFT
は、ゲート電極に電圧が印加されオンの状態になる。こ
のとき、ソース信号線(S1〜Sx)より同時に、電流
がスイッチング用TFTを介してEL素子に流れる。E
L素子はこの電流量に応じて発光する。
【0107】同様の操作を、全てのゲート信号線(G1
〜Gy)に対して行うと、1画像が表示される。
【0108】(実施例3)本実施例では、実施例1のソ
ース信号線駆動回路を、実施例2のアクティブ型EL表
示装置に用いた場合について説明する。
【0109】つまり、実施例1で示した、入力されたデ
ジタル階調信号に応じた期間、ソース信号線に一定電流
を出力するソース信号線駆動回路を、実施例2で示し
た、1画素が1つのTFTと1つのEL素子とで構成さ
れるアクティブ型EL表示装置に用いた場合について説
明する。
【0110】実施例2のアクティブ型EL表示装置のソ
ース信号線に入力される電流を、実施例1で示した、ソ
ース信号線駆動回路によって発生させる。
【0111】前記したように、本発明のソース信号線駆
動回路から出力される電流は、外部より入力されたデジ
タル階調信号に対応した期間をもつ、電流パルスであ
る。ゲート信号線が選択され、この電流パルスがソース
信号線に入力され、スイッチング用TFTを介してEL
素子に流れる間のみ画素は、発光する。
【0112】この発光期間により、実施例2で示した、
アクティブ型EL表示装置の画素のEL素子の発光量が
制御され、階調が表現される。
【0113】本明細書中では、このように、EL素子の
発光量を、その発光期間を制御することによって制御
し、階調を表現する手法を、時間階調方式と呼ぶ。
【0114】(実施例4)本実施例では、実施例1のソ
ース信号線駆動回路をパッシブ型EL表示装置に用いた
場合について説明する。
【0115】図2において信号線駆動回路に、実施例1
のソース信号線駆動回路を適用することによって、課題
の実現が可能である。
【0116】パッシブ型EL表示装置の信号線に入力さ
れる電流を、実施例1で示した、ソース信号線駆動回路
によって発生させる。
【0117】前述したように、本発明のソース信号線駆
動回路から出力される電流は、外部より入力されたデジ
タル階調信号に対応した期間をもつ、電流パルスであ
る。
【0118】走査線が選択され、この電流パルスが信号
線に入力され、EL素子に流れる間のみ画素は、発光す
る。
【0119】この発光期間により、パッシブ型EL表示
装置の画素のEL素子の発光量が制御され、階調が表現
される。このような時間階調方式により駆動する。
【0120】本実施例のパッシブ型EL表示装置の上面
図及び断面図を図23に示す。
【0121】図23(A)は、上面図である。図23
(A)においてA―A'の断面図を図23(B)に示
す。
【0122】図23(A)において、パッシブ型EL表
示装置は、絶縁基板880とFPCと、走査線駆動回路
と、信号線駆動回路881と、画素部とを有する。
【0123】図23(B)において、信号線駆動回路8
81は、TFT基板上に形成されたTFTによって構成
されている。
【0124】信号線駆動回路881は、TFTによって
形成され、絶縁基板880上に貼り合わせられている。
【0125】なお、図23(B)に示すように、信号線
駆動回路881が、絶縁基板上880上にバンプを介し
て貼り合わせられている。
【0126】(実施例5)本実施例では、本発明のアク
ティブ型EL表示装置を作製した例について説明する。
【0127】図17(A)は本発明を用いたアクティブ
型EL表示装置の上面図である。図17(A)におい
て、4010は基板、4011は画素部、4012はソ
ース信号線駆動回路、4013はゲート信号線駆動回路
であり、それぞれの駆動回路は配線4014、4016
を経てFPC4017に至り、外部機器へと接続され
る。
【0128】このとき、少なくとも画素部、好ましくは
駆動回路及び画素部を囲むようにしてカバー材600
0、シーリング材(ハウジング材ともいう)7000、
密封材(第2のシーリング材)7001が設けられてい
る。
【0129】また、図17(B)は本実施例のEL表示
装置の断面構造であり、基板4010、下地膜4021
の上に駆動回路用TFT(但し、ここではnチャネル型
TFTとpチャネル型TFTを組み合わせたCMOS回
路を図示している。)4022及び画素部用TFT40
23が形成されている。これらのTFTは公知の構造
(トップゲート構造またはボトムゲート構造)を用いれ
ば良い。
【0130】駆動回路用TFT4022、画素部用TF
T4023が完成したら、樹脂材料でなる層間絶縁膜
(平坦化膜)4026の上に画素部用TFT4023の
ドレインと電気的に接続する透明導電膜でなる画素電極
4027を形成する。
【0131】透明導電膜としては、酸化インジウムと酸
化スズとの化合物(ITOと呼ばれる)または酸化イン
ジウムと酸化亜鉛との化合物を用いることができる。そ
して、画素電極4027を形成したら、絶縁膜4028
を形成し、画素電極4027上に開口部を形成する。
【0132】次に、EL層4029を形成する。EL層
4029は公知のEL材料(正孔注入層、正孔輸送層、
発光層、電子輸送層または電子注入層)を自由に組み合
わせて積層構造または単層構造とすれば良い。どのよう
な構造とするかは公知の技術を用いれば良い。また、E
L材料には低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料
がある。低分子系材料を用いる場合は蒸着法を用いる
が、高分子系材料を用いる場合には、スピンコート法、
印刷法またはインクジェット法等の簡易な方法を用いる
ことが可能である。
【0133】本実施例では、シャドーマスクを用いて蒸
着法によりEL層を形成する。シャドーマスクを用いて
画素毎に波長の異なる発光が可能な発光層(赤色発光
層、緑色発光層及び青色発光層)を形成することで、カ
ラー表示が可能となる。その他にも、色変換層(CC
M)とカラーフィルタを組み合わせた方式、白色発光層
とカラーフィルタを組み合わせた方式があるがいずれの
方法を用いても良い。勿論、単色発光のEL表示装置と
することもできる。
【0134】EL層4029を形成したら、その上に陰
極4030を形成する。陰極4030とEL層4029
の界面に存在する水分や酸素は極力排除しておくことが
望ましい。従って、真空中でEL層4029と陰極40
30を連続成膜するか、EL層4029を不活性雰囲気
で形成し、大気解放しないで陰極4030を形成すると
いった工夫が必要である。本実施例ではマルチチャンバ
ー方式(クラスターツール方式)の成膜装置を用いるこ
とで上述のような成膜を可能とする。
【0135】なお、本実施例では陰極4030として、
LiF(フッ化リチウム)膜とAl(アルミニウム)膜
の積層構造を用いる。具体的にはEL層4029上に蒸
着法で1nm厚のLiF(フッ化リチウム)膜を形成
し、その上に300nm厚のアルミニウム膜を形成す
る。勿論、公知の陰極材料であるMgAg電極を用いて
も良い。そして陰極4030は4031で示される領域
において配線4016に接続される。配線4016は陰
極4030に所定の電圧を与えるための電源線であり、
導電性ペースト材料4032を介してFPC4017に
接続される。
【0136】4031に示された領域において陰極40
30と配線4016とを電気的に接続するために、層間
絶縁膜4026及び絶縁膜4028にコンタクトホール
を形成する必要がある。これらは層間絶縁膜4026の
エッチング時(画素電極用コンタクトホールの形成時)
や絶縁膜4028のエッチング時(EL層形成前の開口
部の形成時)に形成しておけば良い。また、絶縁膜40
28をエッチングする際に、層間絶縁膜4026まで一
括でエッチングしても良い。この場合、層間絶縁膜40
26と絶縁膜4028が同じ樹脂材料であれば、コンタ
クトホールの形状を良好なものとすることができる。
【0137】このようにして形成されたEL素子の表面
を覆って、パッシベーション膜6003、充填材600
4、カバー材6000が形成される。
【0138】さらに、EL素子部を囲むようにして、カ
バー材6000と基板4010の内側にシーリング材7
000が設けられ、さらにシーリング材7000の外側
には密封材(第2のシーリング材)7001が形成され
る。
【0139】このとき、この充填材6004は、カバー
材6000を接着するための接着剤としても機能する。
充填材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
【0140】また、充填材6004の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサをBaOなどから
なる粒状物質とし、スペーサ自体に吸湿性をもたせても
よい。
【0141】スペーサを設けた場合、パッシベーション
膜6003はスペーサ圧を緩和することができる。ま
た、パッシベーション膜とは別に、スペーサ圧を緩和す
る樹脂膜などを設けてもよい。
【0142】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0143】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0144】また、配線4016はシーリング材700
0および密封材7001と基板4010との隙間を通っ
てFPC4017に電気的に接続される。なお、ここで
は配線4016について説明したが、他の配線401
4、4016も同様にしてシーリング材7000および
密封材7001と基板4010との隙間を通ってFPC
4017に電気的に接続される。
【0145】なお本実施例では、充填材6004を設け
てからカバー材6000を接着し、充填材6004の側
面(露呈面)を覆うようにシーリング材7000を取り
付けているが、カバー材6000及びシーリング材70
00を取り付けてから、充填材6004を設けても良
い。この場合、基板4010、カバー材6000及びシ
ーリング材7000で形成されている空隙に通じる充填
材の注入口を設ける。そして前記空隙を真空状態(10
-2Torr以下)にし、充填材の入っている水槽に注入
口を浸してから、空隙の外の気圧を空隙の中の気圧より
も高くして、充填材を空隙の中に充填する。
【0146】(実施例6)本実施例では、本発明を用い
て実施例5とは異なる形態のアクティブ型EL表示装置
を作製した例について、図18(A)、18(B)を用
いて説明する。図17(A)、17(B)と同じ番号の
ものは同じ部分を指しているので説明は省略する。
【0147】図18(A)は本実施例のEL表示装置の
上面図であり、図18(A)をA-A'で切断した断面図
を図18(B)に示す。
【0148】実施例5に従って、EL素子の表面を覆っ
てパッシベーション膜6003までを形成する。
【0149】さらに、EL素子を覆うようにして充填材
6004を設ける。この充填材6004は、カバー材6
000を接着するための接着剤としても機能する。充填
材6004としては、PVC(ポリビニルクロライ
ド)、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、PVB(ポリビ
ニルブチラル)またはEVA(エチレンビニルアセテー
ト)を用いることができる。この充填材6004の内部
に乾燥剤を設けておくと、吸湿効果を保持できるので好
ましい。
【0150】また、充填材6004の中にスペーサを含
有させてもよい。このとき、スペーサをBaOなどから
なる粒状物質とし、スペーサ自体に吸湿性をもたせても
よい。
【0151】スペーサを設けた場合、パッシベーション
膜6003はスペーサ圧を緩和することができる。ま
た、パッシベーション膜とは別に、スペーサ圧を緩和す
る樹脂膜などを設けてもよい。
【0152】また、カバー材6000としては、ガラス
板、アルミニウム板、ステンレス板、FRP(Fibe
rglass−Reinforced Plastic
s)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、
マイラーフィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリ
ルフィルムを用いることができる。なお、充填材600
4としてPVBやEVAを用いる場合、数十μmのアル
ミニウムホイルをPVFフィルムやマイラーフィルムで
挟んだ構造のシートを用いることが好ましい。
【0153】但し、EL素子からの発光方向(光の放射
方向)によっては、カバー材6000が透光性を有する
必要がある。
【0154】次に、充填材6004を用いてカバー材6
000を接着した後、充填材6004の側面(露呈面)
を覆うようにフレーム材6001を取り付ける。フレー
ム材6001はシーリング材(接着剤として機能する)
6002によって接着される。このとき、シーリング材
6002としては、光硬化性樹脂を用いるのが好ましい
が、EL層の耐熱性が許せば熱硬化性樹脂を用いても良
い。なお、シーリング材6002はできるだけ水分や酸
素を透過しない材料であることが望ましい。また、シー
リング材6002の内部に乾燥剤を添加してあっても良
い。
【0155】また、配線4016はシーリング材600
2と基板4010との隙間を通ってFPC4017に電
気的に接続される。なお、ここでは配線4016につい
て説明したが、他の配線4014も同様にしてシーリン
グ材6002と基板4010との隙間を通ってFPC4
017に電気的に接続される。
【0156】なお本実施例では、充填材6004を設け
てからカバー材6000を接着し、充填材6004の側
面(露呈面)を覆うようにフレーム材6001を取り付
けているが、カバー材6000及びフレーム材6001
を取り付けてから、充填材6004を設けても良い。こ
の場合、基板4010、カバー材6000及びフレーム
材6001で形成されている空隙に通じる充填材の注入
口を設ける。そして前記空隙を真空状態(10-2Tor
r以下)にし、充填材の入っている水槽に注入口を浸し
てから、空隙の外の気圧を空隙の中の気圧よりも高くし
て、充填材を空隙の中に充填する。
【0157】(実施例7)ここでEL表示装置における
画素部のさらに詳細な断面構造を図19に示す。図19
において、基板3501上に設けられたスイッチング用
TFT3502は公知の方法を用いて形成されたnチャ
ネル型TFTを用いる。本実施例では、2つのゲート電
極39aと39bを有する、ダブルゲート構造としてい
る。ここで2つのゲート電極39aと39bとは、電気
的に接続されている。ダブルゲート構造とすることで実
質的に二つのTFTが直列接続された構造となり、オフ
電流値を低減することができるという利点がある。な
お、本実施例ではダブルゲート構造としているが、シン
グルゲート構造でも構わないし、トリプルゲート構造や
それ以上のゲート本数を持つマルチゲート構造でも構わ
ない。また、公知の方法を用いて形成されたpチャネル
型TFTを用いても構わない。
【0158】スイッチング用TFT3502の上には第
1パッシベーション膜41が設けられ、その上に樹脂絶
縁膜でなる平坦化膜42が形成される。平坦化膜42を
用いてTFTによる段差を平坦化することは非常に重要
である。後に形成されるEL層は非常に薄いため、段差
が存在することによって発光不良を起こす場合がある。
従って、EL層をできるだけ平坦面に形成しうるように
画素電極を形成する前に平坦化しておくことが望まし
い。
【0159】また、43は反射性の高い導電膜でなる画
素電極(この場合EL素子の陰極)であり、スイッチン
グ用TFT3502のドレイン領域に電気的に接続され
る。画素電極43としてはアルミニウム合金膜、銅合金
膜または銀合金膜など低抵抗な導電膜またはそれらの積
層膜を用いることが好ましい。勿論、他の導電膜との積
層構造としても良い。
【0160】また、絶縁膜(好ましくは樹脂)で形成さ
れたバンク44a、44bにより形成された溝(画素に相
当する)の中に発光層45が形成される。なお、ここで
は一画素しか図示していないが、R(赤)、G(緑)、
B(青)の各色に対応した発光層を作り分けても良い。
発光層とする有機EL材料としてはπ共役ポリマー系材
料を用いる。代表的なポリマー系材料としては、ポリパ
ラフェニレンビニレン(PPV)系、ポリビニルカルバ
ゾール(PVK)系、ポリフルオレン系などが挙げられ
る。
【0161】なお、PPV系有機EL材料としては様々
な型のものがあるが、例えば「H. Shenk,H.Becker,O.Ge
lsen,E.Kluge,W.Kreuder,and H.Spreitzer,“Polymers
forLight Emitting Diodes”,Euro Display,Proceeding
s,1999,p.33-37」や特開平10−92576号公報に記
載されたような材料を用いれば良い。
【0162】具体的な発光層としては、赤色に発光する
発光層にはシアノポリフェニレンビニレン、緑色に発光
する発光層にはポリフェニレンビニレン、青色に発光す
る発光層にはポリフェニレンビニレン若しくはポリアル
キルフェニレンを用いれば良い。膜厚は30〜150n
m(好ましくは40〜100nm)とすれば良い。
【0163】但し、以上の例は発光層として用いること
のできる有機EL材料の一例であって、これに限定する
必要はまったくない。発光層、電荷輸送層または電荷注
入層を自由に組み合わせてEL層(発光及びそのための
キャリアの移動を行わせるための層)を形成すれば良
い。
【0164】例えば、本実施例ではポリマー系材料を発
光層として用いる例を示したが、低分子系有機EL材料
を用いても良い。また、電荷輸送層や電荷注入層として
炭化珪素等の無機材料を用いることも可能である。これ
らの有機EL材料や無機材料は公知の材料を用いること
ができる。
【0165】本実施例では発光層45の上にPEDOT
(ポリチオフェン)またはPAni(ポリアニリン)で
なる正孔注入層46を設けた積層構造のEL層としてい
る。そして、正孔注入層46の上には透明導電膜でなる
陽極47が設けられる。本実施例の場合、発光層45で
生成された光は上面側に向かって(TFTの上方に向か
って)放射されるため、陽極は透光性でなければならな
い。透明導電膜としては酸化インジウムと酸化スズとの
化合物や酸化インジウムと酸化亜鉛との化合物を用いる
ことができるが、耐熱性の低い発光層や正孔注入層を形
成した後で形成するため、可能な限り低温で成膜できる
ものが好ましい。
【0166】陽極47まで形成された時点でEL素子3
505が完成する。なお、ここでいうEL素子3505
は、画素電極(陰極)43、発光層45、正孔注入層4
6及び陽極47で形成されたコンデンサを指す。画素電
極43は画素の面積にほぼ一致させているため、画素全
体がEL素子として機能する。従って、発光の利用効率
が非常に高く、明るい画像表示が可能となる。
【0167】また本実施例では、陽極47の上にさらに
第2パッシベーション膜48を設けている。第2パッシ
ベーション膜48としては窒化珪素膜または窒化酸化珪
素膜が好ましい。この目的は、外部とEL素子とを遮断
することであり、有機EL材料の酸化による劣化を防ぐ
意味と、有機EL材料からの脱ガスを抑える意味との両
方を併せ持つ。これによりEL表示装置の信頼性が高め
られる。
【0168】以上のように本発明のEL表示装置は図1
9のような構造の画素部を有し、オフ電流値の十分に低
いスイッチング用TFTを有する。従って、高い信頼性
を有し、且つ、良好な画像表示が可能なEL表示装置が
得られる。
【0169】(実施例8)本実施例では、実施例7に示
した画素部において、EL素子3505の構造を反転さ
せた構造について説明する。説明には図20を用いる。
なお、図19の構造と異なる点はEL素子の部分とスイ
ッチング用TFTだけであるので、その他の説明は省略
することとする。
【0170】図20において、スイッチング用TFT3
502は公知の方法を用いて形成されたpチャネル型T
FTを用いる。
【0171】本実施例では、画素電極(陽極)50とし
て透明導電膜を用いる。具体的には酸化インジウムと酸
化亜鉛との化合物でなる導電膜を用いる。勿論、酸化イ
ンジウムと酸化スズとの化合物でなる導電膜を用いても
良い。
【0172】そして、絶縁膜でなるバンク51a、51b
が形成された後、溶液塗布によりポリビニルカルバゾー
ルでなる発光層52が形成される。その上にはカリウム
アセチルアセトネート(acacKと表記される)でな
る電子注入層53、アルミニウム合金でなる陰極54が
形成される。この場合、陰極54がパッシベーション膜
としても機能する。こうしてEL素子3701が形成さ
れる。
【0173】本実施例の場合、発光層52で発生した光
は、矢印で示されるようにTFTが形成された基板の方
に向かって放射される。
【0174】(実施例9)本実施例では、本発明のアク
ティブ型EL表示装置の画素部とその周辺に設けられる
駆動回路部(ソース信号線側駆動回路、ゲート信号線側
駆動回路)のTFTを同時に作製する方法について説明
する。但し、説明を簡単にするために、駆動回路部に関
しては基本単位であるCMOS回路を図示することとす
る。
【0175】まず、図14(A)に示すように、コーニ
ング社の#7059ガラスや#1737ガラスなどに代
表されるバリウムホウケイ酸ガラス、またはアルミノホ
ウケイ酸ガラスなどのガラスから成る基板5001上に
酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコ
ン膜などの絶縁膜から成る下地膜5002を形成する。
例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oか
ら作製される酸化窒化シリコン膜5002aを10〜2
00[nm](好ましくは50〜100[nm])形成し、同様
にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化水素化シリコ
ン膜5002bを50〜200[nm](好ましくは100
〜150[nm])の厚さに積層形成する。本実施例では下
地膜5002を2層構造として示したが、前記絶縁膜の
単層膜または2層以上積層させた構造として形成しても
良い。
【0176】島状半導体層5003〜5005は、非晶
質構造を有する半導体膜をレーザー結晶化法や公知の熱
結晶化法を用いて作製した結晶質半導体膜で形成する。
この島状半導体層5003〜5005の厚さは25〜8
0[nm](好ましくは30〜60[nm])の厚さで形成す
る。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくは
シリコンまたはシリコンゲルマニウム(SiGe)合金
などで形成すると良い。
【0177】レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製
するには、パルス発振型または連続発光型のエキシマレ
ーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いる。
これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器か
ら放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体
膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施
者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用
いる場合はパルス発振周波数30[Hz]とし、レーザーエ
ネルギー密度を100〜400[mJ/cm2](代表的には2
00〜300[mJ/cm2])とする。また、YAGレーザー
を用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波
数1〜10[kHz]とし、レーザーエネルギー密度を30
0〜600[mJ/cm2](代表的には350〜500[mJ/c
m2])とすると良い。そして幅100〜1000[μm]、
例えば400[μm]で線状に集光したレーザー光を基板
全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合
わせ率(オーバーラップ率)を80〜98[%]として行
う。
【0178】次いで、島状半導体層5003〜5005
を覆うゲート絶縁膜5007を形成する。ゲート絶縁膜
5007はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、
厚さを40〜150[nm]としてシリコンを含む絶縁膜で
形成する。本実施例では、120[nm]の厚さで酸化窒化
シリコン膜で形成する。勿論、ゲート絶縁膜はこのよう
な酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシ
リコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いて
も良い。例えば、酸化シリコン膜を用いる場合には、プ
ラズマCVD法でTEOS(Tetraethyl Orthosilicat
e)とO2とを混合し、反応圧力40[Pa]、基板温度30
0〜400[℃]とし、高周波(13.56[MHz])、電
力密度0.5〜0.8[W/cm2]で放電させて形成するこ
とが出来る。このようにして作製される酸化シリコン膜
は、その後400〜500[℃]の熱アニールによりゲー
ト絶縁膜として良好な特性を得ることが出来る。
【0179】そして、ゲート絶縁膜5007上にゲート
電極を形成するための第1の導電膜5008と第2の導
電膜5009とを形成する。本実施例では、第1の導電
膜5008をTaで50〜100[nm]の厚さに形成し、
第2の導電膜5009をWで100〜300[nm]の厚さ
に形成する。
【0180】Ta膜はスパッタ法で、Taのターゲット
をArでスパッタすることにより形成する。この場合、
Arに適量のXeやKrを加えると、Ta膜の内部応力
を緩和して膜の剥離を防止することが出来る。また、α
相のTa膜の抵抗率は20[μΩcm]程度でありゲート電
極に使用することが出来るが、β相のTa膜の抵抗率は
180[μΩcm]程度でありゲート電極とするには不向き
である。α相のTa膜を形成するために、Taのα相に
近い結晶構造をもつ窒化タンタルを10〜50[nm]程度
の厚さでTaの下地に形成しておくとα相のTa膜を容
易に得ることが出来る。
【0181】W膜を形成する場合には、Wをターゲット
としたスパッタ法で形成する。その他に6フッ化タング
ステン(WF6)を用いる熱CVD法で形成することも
出来る。いずれにしてもゲート電極として使用するため
には低抵抗化を図る必要があり、W膜の抵抗率は20
[μΩcm]以下にすることが望ましい。W膜は結晶粒を大
きくすることで低抵抗率化を図ることが出来るが、W中
に酸素などの不純物元素が多い場合には結晶化が阻害さ
れ高抵抗化する。このことより、スパッタ法による場
合、純度99.9999[%]のWターゲットを用い、さ
らに成膜時に気相中からの不純物の混入がないように十
分配慮してW膜を形成することにより、抵抗率9〜20
[μΩcm]を実現することが出来る。
【0182】なお、本実施例では、第1の導電膜500
8をTa、第2の導電膜5009をWとしたが、特に限
定されず、いずれもTa、W、Ti、Mo、Al、Cu
などから選ばれた元素、または前記元素を主成分とする
合金材料もしくは化合物材料で形成してもよい。また、
リン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜
に代表される半導体膜を用いてもよい。本実施例以外の
他の組み合わせの一例で望ましいものとしては、第1の
導電膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第
2の導電膜5009をWとする組み合わせ、第1の導電
膜5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の
導電膜5009をAlとする組み合わせ、第1の導電膜
5008を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導
電膜5009をCuとする組み合わせが挙げられる。
【0183】次に、レジストによるマスク5010を形
成し、電極及び配線を形成するための第1のエッチング
処理を行う。本実施例ではICP(Inductively Couple
d Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用い、
エッチング用ガスにCF4とCl2を混合し、1[Pa]の圧
力でコイル型の電極に500[W]のRF(13.56[MH
z])電力を投入してプラズマを生成して行う。基板側
(試料ステージ)にも100[W]のRF(13.56[MH
z])電力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印
加する。CF4とCl2を混合した場合にはW膜及びTa
膜とも同程度にエッチングされる。
【0184】上記エッチング条件では、レジストによる
マスクの形状を適したものとすることにより、基板側に
印加するバイアス電圧の効果により第1の導電層及び第
2の導電層の端部がテーパー形状となる。テーパー部の
角度は15〜45°となる。ゲート絶縁膜上に残渣を残
すことなくエッチングするためには、10〜20[%]程
度の割合でエッチング時間を増加させると良い。W膜に
対する酸化窒化シリコン膜の選択比は2〜4(代表的に
は3)であるので、オーバーエッチング処理により、酸
化窒化シリコン膜が露出した面は20〜50[nm]程度エ
ッチングされることになる。こうして、第1のエッチン
グ処理により第1の導電層と第2の導電層から成る第1
の形状の導電層5011〜5014(第1の導電層50
11a〜5014aと第2の導電層5011b〜501
4b)を形成する。このとき、ゲート絶縁膜5007に
おいては、第1の形状の導電層5011〜5014で覆
われない領域は20〜50[nm]程度エッチングされ薄く
なった領域が形成される。(図14(B))
【0185】そして、第1のドーピング処理を行いN型
を付与する不純物元素を添加する。ドーピングの方法は
イオンドープ法もしくはイオン注入法で行えば良い。イ
オンドープ法の条件はドーズ量を1×1013〜5×10
14[atoms/cm2]とし、加速電圧を60〜100[keV]とし
て行う。N型を付与する不純物元素として15族に属す
る元素、典型的にはリン(P)または砒素(As)を用
いるが、ここではリン(P)を用いる。この場合、導電
層5011〜5014がN型を付与する不純物元素に対
するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物領域50
17〜5023が形成される。第1の不純物領域501
7〜5023には1×1020〜1×1021[atoms/cm3]
の濃度範囲でN型を付与する不純物元素を添加する。
(図14(B))
【0186】次に、図14(C)に示すように、レジス
トマスクは除去しないまま、第2のエッチング処理を行
う。エッチングガスにCF4とCl2とO2とを用い、W
膜を選択的にエッチングする。この時、第2のエッチン
グ処理により第2の形状の導電層5026〜5029
(第1の導電層5026a〜5029aと第2の導電層
5026b〜5029b)を形成する。このとき、ゲー
ト絶縁膜5007においては、第2の形状の導電層50
26〜5029で覆われない領域はさらに20〜50[n
m]程度エッチングされ薄くなった領域が形成される。
【0187】W膜やTa膜のCF4とCl2の混合ガスに
よるエッチング反応は、生成されるラジカルまたはイオ
ン種と反応生成物の蒸気圧から推測することが出来る。
WとTaのフッ化物と塩化物の蒸気圧を比較すると、W
のフッ化物であるWF6が極端に高く、その他のWC
5、TaF5、TaCl5は同程度である。従って、C
4とCl2の混合ガスではW膜及びTa膜共にエッチン
グされる。しかし、この混合ガスに適量のO2を添加す
るとCF4とO2が反応してCOとFになり、Fラジカル
またはFイオンが多量に発生する。その結果、フッ化物
の蒸気圧が高いW膜のエッチング速度が増大する。一
方、TaはFが増大しても相対的にエッチング速度の増
加は少ない。また、TaはWに比較して酸化されやすい
ので、O2を添加することでTaの表面が酸化される。
Taの酸化物はフッ素や塩素と反応しないためさらにT
a膜のエッチング速度は低下する。従って、W膜とTa
膜とのエッチング速度に差を作ることが可能となりW膜
のエッチング速度をTa膜よりも大きくすることが可能
となる。
【0188】そして、図15(A)に示すように第2の
ドーピング処理を行う。この場合、第1のドーピング処
理よりもドーズ量を下げて高い加速電圧の条件としてN
型を付与する不純物元素をドーピングする。例えば、加
速電圧を70〜120[keV]とし、1×1013[atoms/cm
2]のドーズ量で行い、図14(B)で島状半導体層に形
成された第1の不純物領域の内側に新たな不純物領域を
形成する。ドーピングは、第2の形状の導電層5026
〜5029を不純物元素に対するマスクとして用い、第
1の導電層5026a〜5029aの下側の領域にも不
純物元素が添加されるようにドーピングする。こうし
て、第3の不純物領域5032〜5035が形成され
る。この第3の不純物領域5032〜5035に添加さ
れたリン(P)の濃度は、第1の導電層5026a〜5
029aのテーパー部の膜厚に従って緩やかな濃度勾配
を有している。なお、第1の導電層5026a〜502
9aのテーパー部と重なる半導体層において、第1の導
電層5026a〜5029aのテーパー部の端部から内
側に向かって若干、不純物濃度が低くなっているもの
の、ほぼ同程度の濃度である。
【0189】図15(B)に示すように第3のエッチン
グ処理を行う。エッチングガスにCHF6を用い、反応
性イオンエッチング法(RIE法)を用いて行う。第3
のエッチング処理により、第1の導電層5026a〜5
029aのテーパー部を部分的にエッチングして、第1
の導電層が半導体層と重なる領域が縮小される。第3の
エッチング処理によって、第3の形状の導電層5037
〜5040(第1の導電層5037a〜5040aと第
2の導電層5037b〜5040b)を形成する。この
とき、ゲート絶縁膜5007においては、第3の形状の
導電層5037〜5040で覆われない領域はさらに2
0〜50[nm]程度エッチングされ薄くなった領域が形成
される。
【0190】第3のエッチング処理によって、第3の不
純物領域5032〜5035においては、第1の導電層
5037a〜5040aと重なる第3の不純物領域50
32a〜5035aと、第1の不純物領域と第3の不純
物領域との間の第2の不純物領域5032b〜5035
bとが形成される。
【0191】そして、図15(C)に示すように、Pチ
ャネル型TFTを形成する島状半導体層5004に第1
の導電型とは逆の導電型の第4の不純物領域5043〜
5048を形成する。第3の形状の導電層5038bを
不純物元素に対するマスクとして用い、自己整合的に不
純物領域を形成する。このとき、Nチャネル型TFTを
形成する島状半導体層5003、5005はレジストマ
スク5200で全面を被覆しておく。不純物領域504
3〜5048にはそれぞれ異なる濃度でリンが添加され
ているが、ジボラン(B26)を用いたイオンドープ法
で形成し、そのいずれの領域においても不純物濃度が2
×1020〜2×1021[atoms/cm3]となるようにする。
【0192】以上までの工程でそれぞれの島状半導体層
に不純物領域が形成される。島状半導体層と重なる第3
の形状の導電層5037〜5040がゲート電極として
機能する。
【0193】レジストマスク5200を除去した後、導
電型の制御を目的として、それぞれの島状半導体層に添
加された不純物元素を活性化する工程を行う。この工程
はファーネスアニール炉を用いる熱アニール法で行う。
その他に、レーザーアニール法、またはラピッドサーマ
ルアニール法(RTA法)を適用することが出来る。熱
アニール法では酸素濃度が1[ppm]以下、好ましくは
0.1[ppm]以下の窒素雰囲気中で400〜700
[℃]、代表的には500〜600[℃]で行うものであ
り、本実施例では500[℃]で4時間の熱処理を行う。
ただし、第3の形状の導電層5037〜5040に用い
た配線材料が熱に弱い場合には、配線等を保護するため
層間絶縁膜(シリコンを主成分とする)を形成した後で
活性化を行うことが好ましい。
【0194】さらに、3〜100[%]の水素を含む雰囲
気中で、300〜450[℃]で1〜12時間の熱処理を
行い、島状半導体層を水素化する工程を行う。この工程
は熱的に励起された水素により半導体層のダングリング
ボンドを終端する工程である。水素化の他の手段とし
て、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素を
用いる)を行っても良い。
【0195】次いで、図16(A)に示すように、第1
の層間絶縁膜5055を酸化窒化シリコン膜から100
〜200[nm]の厚さで形成する。その上に、各画素に対
して、カラーフィルタ(R)またはカラーフィルタ
(G)またはカラーフィルタ(B)をパターニングす
る。図16中において、カラーフィルタを5064で示
す。ここで、カラーフィルタ(R)とは、白色光から赤
色の光を抽出するフィルターであり、カラーフィルタ
(G)とは、白色光から緑色の光を抽出するフィルター
であり、カラーフィルタ(B)とは、白色光から青色の
光を抽出するフィルターである。さらにその上に、有機
絶縁物材料から成る第2の層間絶縁膜5056を形成し
た後、第1の層間絶縁膜5055、第2の層間絶縁膜5
056、およびゲート絶縁膜5007に対してコンタク
トホールを形成し、各配線5057〜5061をパター
ニング形成した後、配線5061に接する画素電極50
63をパターニング形成する。
【0196】第2の層間絶縁膜5056としては、有機
樹脂を材料とする膜を用い、その有機樹脂としてはポリ
イミド、ポリアミド、アクリル、BCB(ベンゾシクロ
ブテン)等を使用することが出来る。特に、第2の層間
絶縁膜5056は平坦化の意味合いが強いので、平坦性
に優れたアクリルが好ましい。本実施例ではTFTによ
って形成される段差を十分に平坦化しうる膜厚でアクリ
ル膜を形成する。好ましくは1〜5[μm](さらに好ま
しくは2〜4[μm])とすれば良い。
【0197】コンタクトホールの形成は、ドライエッチ
ングまたはウエットエッチングを用い、N型の不純物領
域5017、5018、5021、5023またはP型
の不純物領域5043〜5048に達するコンタクトホ
ール、およびゲート電極に達するコンタクトホール(図
示せず)をそれぞれ形成する。
【0198】また、配線5057〜5061として、T
i膜を100[nm]、Tiを含むアルミニウム膜を300
[nm]、Ti膜150[nm]をスパッタ法で連続形成した3
層構造の積層膜を所望の形状にパターニングしたものを
用いる。勿論、他の導電膜を用いても良い。
【0199】また、本実施例では、画素電極5063と
してITO膜を110[nm]の厚さに形成し、パターニン
グを行った。画素電極5063を接続配線5061と接
して重なるように配置することでコンタクトを取ってい
る。また、酸化インジウムに2〜20[%]の酸化亜鉛
(ZnO)を混合した透明導電膜を用いても良い。この
画素電極5063がEL素子の陽極となる。(図16
(A))
【0200】次に、図16(B)に示すように、珪素を
含む絶縁膜(本実施例では酸化珪素膜)を500[nm]の
厚さに形成し、画素電極5063に対応する位置に開口
部を形成して、バンクとして機能する第3の層間絶縁膜
5065を形成する。開口部を形成する際、ウエットエ
ッチング法を用いることで容易にテーパー形状の側壁と
することが出来る。開口部の側壁が十分になだらかでな
いと段差に起因するEL層の劣化が顕著な問題となって
しまうため、注意が必要である。
【0201】次に、EL層5066および陰極(MgA
g電極)5067を、真空蒸着法を用いて大気解放しな
いで連続形成する。なお、EL層5066の膜厚は80
〜200[nm](典型的には100〜120[nm])、陰極
5067の厚さは180〜300[nm](典型的には20
0〜250[nm])とすれば良い。本実施例では、カラー
フィルタを用いるため、EL層は、白色発光するものの
みを使用すればよいため、画素ごとに塗り分ける必要は
ない。
【0202】なお、EL層5066としては公知の材料
を用いることが出来る。公知の材料としては、駆動電圧
を考慮すると有機材料を用いるのが好ましい。例えば正
孔注入層、正孔輸送層、発光層および電子注入層でなる
4層構造をEL層とすれば良い。
【0203】次に、陰極5067を形成する。本実施例
では陰極5067としてMgAgを用いたが、本発明は
これに限定されない。陰極5067として他の公知の材
料を用いても良い。
【0204】最後に、窒化珪素膜でなるパッシベーショ
ン膜5068を300[nm]の厚さに形成する。パッシベ
ーション膜5068を形成しておくことで、EL層50
66を水分等から保護することができ、EL素子の信頼
性をさらに高めることが出来る。
【0205】こうして図16(B)に示すような構造の
EL表示装置が完成する。なお、本実施例におけるEL
表示装置の作製工程においては、回路の構成および工程
の関係上、ソース、ドレイン電極を形成している配線材
料であるAlによってゲート信号線を形成しているが、
異なる材料を用いても良い。
【0206】ところで、本実施例のEL表示装置は、画
素部だけでなく駆動回路部にも最適な構造のTFTを配
置することにより、非常に高い信頼性を示し、動作特性
も向上しうる。また結晶化工程においてNi等の金属触
媒を添加し、結晶性を高めることも可能である。それに
よって、ソース信号線駆動回路の駆動周波数を10[MH
z]以上にすることが可能である。
【0207】まず、極力動作速度を落とさないようにホ
ットキャリア注入を低減させる構造を有するTFTを、
駆動回路部を形成するCMOS回路のNチャネル型TF
Tとして用いる。なお、ここでいう駆動回路としては、
シフトレジスタ、バッファ、レベルシフタ、線順次駆動
におけるラッチなどが含まれる。
【0208】本実施例の場合、Nチャネル型TFTの活
性層は、ソース領域、ドレイン領域、ゲート絶縁膜を間
に挟んでゲート電極と重なるオーバーラップLDD領域
(L OV領域)、ゲート絶縁膜を間に挟んでゲート電極と
重ならないオフセットLDD領域(LOFF領域)および
チャネル形成領域を含む。
【0209】また、CMOS回路のPチャネル型TFT
は、ホットキャリア注入による劣化が殆ど気にならない
ので、特にLDD領域を設けなくても良い。勿論、Nチ
ャネル型TFTと同様にLDD領域を設け、ホットキャ
リア対策を講じることも可能である。
【0210】なお、実際には図16(B)の状態まで完
成したら、さらに外気に曝されないように、気密性が高
く、脱ガスの少ない保護フィルム(ラミネートフィル
ム、紫外線硬化樹脂フィルム等)や透光性のシーリング
材でパッケージング(封入)することが好ましい。その
際、シーリング材の内部を不活性雰囲気にしたり、内部
に吸湿性材料(例えば酸化バリウム)を配置したりする
とEL素子の信頼性が向上する。
【0211】また、パッケージング等の処理により気密
性を高めたら、基板上に形成された素子又は回路から引
き回された端子と外部信号端子とを接続するためのコネ
クタ(フレキシブルプリントサーキット:FPC)を取
り付けて製品として完成する。
【0212】また、本実施例で示す工程に従えば、表示
装置の作製に必要なフォトマスクの数を抑えることが出
来る。その結果、工程を短縮し、製造コストの低減及び
歩留まりの向上に寄与することが出来る。
【0213】(実施例10)実施例1で示した、ソース
信号線駆動回路を実施例9のプロセスにより、TFTを
用いて絶縁基板上に作製することができる。これによ
り、アクティブ型EL表示装置だけではなく、パッシブ
型EL表示装置においても、その信号線駆動回路を、こ
のソース信号線駆動回路を用いて作製することができ
る。
【0214】(実施例11)本発明のEL表示装置にお
いて、EL素子が有するEL層に用いられる材料は、有
機EL材料に限定されず、無機EL材料を用いても実施
できる。但し、現在の無機EL材料は非常に駆動電圧が
高いため、そのような駆動電圧に耐えうる耐圧特性を有
するTFTを用いなければならない。
【0215】または、将来的にさらに駆動電圧の低い無
機EL材料が開発されれば、本発明に適用することは可
能である。
【0216】また、本実施例の構成は、実施例1〜9の
いずれの構成とも自由に組み合わせることが可能であ
る。
【0217】(実施例12)本発明において、EL層と
して用いる有機物質は低分子系有機物質であってもポリ
マー系(高分子系)有機物質であっても良い。低分子系
有機物質はAlq3(トリス−8−キノリライト−アル
ミニウム)、TPD(トリフェニルアミン誘導体)等を
中心とした材料が知られている。ポリマー系有機物質と
して、π共役ポリマー系の物質が挙げられる。代表的に
は、PPV(ポリフェニレンビニレン)、PVK(ポリ
ビニルカルバゾール)、ポリカーボネート等が挙げられ
る。
【0218】ポリマー系(高分子系)有機物質は、スピ
ンコーティング法(溶液塗布法ともいう)、ディッピン
グ法、ディスペンス法、印刷法またはインクジェット法
など簡易な薄膜形成方法で形成でき、低分子系有機物質
に比べて耐熱性が高い。
【0219】また本発明のEL表示装置が有するEL素
子において、そのEL素子が有するEL層が、電子輸送
層と正孔輸送層とを有している場合、電子輸送層と正孔
輸送層とを無機の材料、例えば非晶質のSiまたは非晶
質のSi1-xx等の非晶質半導体で構成しても良い。
【0220】非晶質半導体には多量のトラップ準位が存
在し、かつ非晶質半導体が他の層と接する界面において
多量の界面準位を形成する。そのため、EL素子は低い
電圧で発光させることができるとともに、高輝度化を図
ることもできる。
【0221】また有機EL層にドーパント(不純物)を
添加し、有機EL層の発光の色を変化させても良い。ド
ーパントとして、DCM1、ナイルレッド、ルブレン、
クマリン6、TPB、キナクリドン等が挙げられる。
【0222】(実施例13)本実施例では、本発明のE
L表示装置について図21(A)、(B)を用いて説明
する。図21(A)は、EL素子の形成されたTFT基
板において、EL素子の封入まで行った状態を示す上面
図である。点線で示された6801はソース信号側駆動
回路、6802はゲート信号側駆動回路、6803は画
素部である。また、6804はカバー材、6805は第
1シール材、6806は第2シール材であり、第1シー
ル材6805で囲まれた内側のカバー材とTFT基板と
の間には充填材6807(図21(B)参照)が設けら
れる。
【0223】なお、6808はソース信号側駆動回路6
801、ゲート信号側駆動回路6802、及び画素部6
803に入力される信号を伝達するための接続配線であ
り、外部機器との接続端子となるFPC(フレキシブル
プリントサーキット)6809からビデオ信号やクロッ
ク信号を受け取る。
【0224】ここで、図21(A)をA−A’で切断し
た断面に相当する断面図を図21(B)に示す。なお、
図21(A)、(B)では同一の部位に同一の符号を用
いている。
【0225】図21(B)に示すように、基板6800
上には画素部6803、ソース信号側駆動回路6801
が形成されており、画素部6803はEL素子に流れる
電流を制御するためのTFT(以下、スイッチング用T
FTという)6851とそのドレインに電気的に接続さ
れた画素電極6852を含む複数の画素により形成され
る。本実施例ではスイッチング用TFT6851をpチ
ャネル型TFTとする。また、ソース信号側駆動回路6
801はnチャネル型TFT6853とpチャネル型T
FT6854とを相補的に組み合わせたCMOS回路を
用いて形成される。
【0226】各画素は画素電極の下にカラーフィルタ
(R)6855、カラーフィルタ(G)6856及びカ
ラーフィルタ(B)(図示せず)を有している。ここで
カラーフィルタ(R)とは、白色光から赤色光を抽出す
るカラーフィルタであり、カラーフィルタ(G)は、白
色光から緑色光を抽出するカラーフィルタ、カラーフィ
ルタ(B)は、白色光から青色光を抽出するカラーフィ
ルタである。
【0227】このカラーフィルタは、フォトリソグラフ
ィ工程によって作製するため、約3μmの精度で作製可
能である。このカラーフィルタを用いた場合、発光層は
白色発光するもののみで良い。つまりメタルマスクを用
いて画素を塗り分ける必要がない。そのため、より微細
な画素を作製することができる。
【0228】また、従来のカラーフィルタを用いない構
造ではEL表示装置の外部から侵入した可視光がEL素
子の発光層を励起させてしまい、所望の発色が得られな
い問題が起こりうる。しかしながら、本実施例のように
カラーフィルタを設けることでEL素子には特定の波長
の光しか入らないようになる。即ち、外部からの光によ
りEL素子が励起されてしまうような不具合を防ぐこと
が可能である。
【0229】次に、画素電極6852は透明導電膜で形
成され、EL素子の陽極として機能する。また、画素電
極6852の両端には絶縁膜6857が形成され、さら
に白色に発光する発光層6858が形成される。
【0230】なお、発光層6858の材料として有機材
料だけでなく無機材料を用いることができる。また、発
光層だけでなく電子注入層、電子輸送層、正孔輸送層ま
たは正孔注入層を組み合わせた積層構造としても良い。
【0231】また、各発光層の上にはEL素子の陰極6
860が遮光性を有する導電膜でもって形成される。こ
の陰極6860は全ての画素に共通であり、接続配線6
808を経由してFPC6809に電気的に接続されて
いる。
【0232】次に、第1シール材6805をディスペン
サー等で形成し、スペーサ(図示せず)を撒布してカバ
ー材6804を貼り合わせる。そして、TFT基板、カ
バー材6804及び第1シール材6805で囲まれた領
域内に充填材6807を真空注入法により充填する。
【0233】また、本実施例では充填材6807に予め
吸湿性物質6861として酸化バリウムを添加してお
く。なお、本実施例では吸湿性物質を充填材に添加して
用いるが、塊状に分散させて充填材中に封入することも
できる。また、図示されていないがスペーサの材料とし
て吸湿性物質を用いることも可能である。
【0234】次に、充填材6807を紫外線照射または
加熱により硬化させた後、第1シール材6805に形成
された開口部(図示せず)を塞ぐ。第1シール材680
5の開口部を塞いだら、導電性材料6862を用いて接
続配線6808及びFPC6809を電気的に接続させ
る。さらに、第1シール材6805の露呈部及びFPC
6809の一部を覆うように第2シール材6806を設
ける。第2シール材6806は第1シール材6805と
同様の材料を用いれば良い。
【0235】以上のような方式を用いてEL素子を充填
材6807に封入することにより、EL素子を外部から
完全に遮断することができ、外部から水分や酸素等の有
機材料の酸化を促す物質が侵入することを防ぐことがで
きる。従って、信頼性の高いEL表示装置を作製するこ
とができる。
【0236】また、本発明を用いることで既存の液晶表
示装置用の製造ラインを転用させることができるため、
整備投資の費用が大幅に削減可能であり、歩留まりの高
いプロセスで1枚の基板から複数の発光装置を生産する
ことができるため、大幅に製造コストを低減しうる。
【0237】(実施例14)本実施例では、実施例13
に示したEL表示装置において、EL素子から発する光
の放射方向とカラーフィルタの配置を異ならせた場合の
例について示す。説明には図22を用いるが、基本的な
構造は図21(B)と同様であるので変更部分に新しい
符号を付して説明する。
【0238】本実施例では画素部6901にはスイッチ
ング用TFT6902としてnチャネル型TFTが用い
られている。また、スイッチング用TFT6902のド
レインには画素電極6903が電気的に接続され、この
画素電極6903は遮光性を有する導電膜で形成されて
いる。本実施例では画素電極6903がEL素子の陰極
となる。
【0239】また、本発明を用いて形成された白色に発
光する発光層6858の上には各画素に共通な透明導電
膜6904が形成される。この透明導電膜6904はE
L素子の陽極となる。
【0240】さらに、本実施例ではカラーフィルタ
(R)6905、カラーフィルタ(G)6906及びカ
ラーフィルタ(B)(図示せず)がカバー材6804に
形成されている点に特徴がある。本実施例のEL素子の
構造とした場合、発光層から発した光の放射方向がカバ
ー材側に向かうため、図22の構造とすればその光の経
路にカラーフィルタを設置することができる。
【0241】本実施例のようにカラーフィルタ(R)6
905、カラーフィルタ(G)6906及びカラーフィ
ルタ(B)(図示せず)をカバー材6804に設ける
と、TFT基板の工程を少なくすることができ、歩留ま
り及びスループットの向上を図ることができるという利
点がある。
【0242】(実施例15)本発明を用いて形成された
電子表示装置、特にEL表示装置は様々な電子機器に用
いることができる。以下に、本発明を用いて形成された
電子表示装置を表示媒体として組み込んだ電子機器につ
いて説明する。
【0243】その様な電子機器としては、ビデオカメ
ラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴ
ーグル型ディスプレイ)、ゲーム機、カーナビゲーショ
ン、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイル
コンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げ
られる。それらの一例を図24に示す。
【0244】図24(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、筐体2002、表示部2003、
キーボード2004等を含む。本発明のEL表示装置は
パーソナルコンピュータの表示部2003に用いること
ができる。
【0245】図24(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示部2102、音声入力部2103、操作
スイッチ2104、バッテリー2105、受像部210
6等を含む。本発明のEL表示装置はビデオカメラの表
示部2102に用いることができる。
【0246】図24(C)は頭部取り付け型のEL表示
装置の一部(右片側)であり、本体2301、信号ケー
ブル2302、頭部固定バンド2303、表示モニタ2
304、光学系2305、表示部2306等を含む。本
発明のEL表示装置は頭部取り付け型のEL表示装置の
表示部2306に用いることができる。
【0247】図24(D)は記録媒体を備えた画像再生
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体240
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2402、
操作スイッチ2403、表示部(a)2404、表示部
(b)2405等を含む。表示部(a)は主として画像
情報を表示し、表示部(b)は主として文字情報を表示
するが、本発明のEL表示装置は記録媒体を備えた画像
再生装置の表示部(a)、(b)に用いることができ
る。なお、記録媒体を備えた画像再生装置としては、C
D再生装置、ゲーム機器などに本発明を用いることがで
きる。
【0248】図24(E)は携帯型(モバイル)コンピ
ュータであり、本体2501、カメラ部2502、受像
部2503、操作スイッチ2504、表示部2505等
を含む。本発明のEL表示装置は携帯型(モバイル)コ
ンピュータの表示部2505に用いることができる。
【0249】また、将来的にEL材料の発光輝度が高く
なれば、フロント型若しくはリア型のプロジェクターに
用いることも可能となる。
【0250】以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広
く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能であ
る。また、本実施例の電子機器は実施例1〜14のどの
ような組み合わせからなる構成を用いても実現すること
ができる。
【0251】
【発明の効果】従来のパッシブ型EL表示装置では、信
号線駆動回路を半導体基板の上に作製していた。そのた
め、絶縁基板上に作製された画素と接続させる場合、基
板素材の違いにより、熱に対して歪みが発生するという
欠点があった。また、アクティブ型EL表示装置では、
画素サイズを小さくした場合、画素中でトランジスタの
占める割合が増大し開口率の低下を招いていた。
【0252】しかし、本発明は上記構成によって、絶縁
基板上に信号線駆動回路を形成できる。また、アクティ
ブ型EL表示装置の開口率を増大することができる。こ
れにより、信頼性が高いパッシブ型EL表示装置を提供
することが可能である。また、高画質のアクティブ型E
L表示装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の構成を示す図。
【図2】 従来のパッシブ型EL表示装置の画素部の
等価回路図。
【図3】 従来のアクティブ型EL表示装置の画素の
回路図。
【図4】 従来のアクティブ型EL表示装置の画素部
の回路図。
【図5】 従来のアクティブ型EL表示装置の駆動方
法を示すタイミングチャートを示す図。
【図6】 TFTのId−Vg特性を示す図。
【図7】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の構成を示す図。
【図8】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の回路図。
【図9】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の回路図。
【図10】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の駆動方法を示すタイミングチャートを示す図。
【図11】 本発明のEL表示装置のソース信号線駆動
回路の回路図。
【図12】 本発明のEL表示装置の画素の構成を示す
図。
【図13】 本発明のEL表示装置の画素部の構成を示
す図。
【図14】 本発明のEL表示装置の作製行程を示す
図。
【図15】 本発明のEL表示装置の作製行程を示す
図。
【図16】 本発明のEL表示装置の作製行程を示す
図。
【図17】 本発明のEL表示装置の画素部の上面図及
び断面図。
【図18】 本発明のEL表示装置の画素部の上面図及
び断面図。
【図19】 本発明のEL表示装置の画素部の断面図。
【図20】 本発明のEL表示装置の画素部の断面図。
【図21】 本発明のEL表示装置の画素部の上面図及
び断面図。
【図22】 本発明のEL表示装置の画素部の断面図。
【図23】 本発明のEL表示装置の画素部の上面図及
び断面図。
【図24】 本発明のEL表示装置を用いた電子機器を
示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 641 G09G 3/20 641A 680 680V H05B 33/04 H05B 33/04 33/08 33/08 33/12 33/12 B E 33/14 33/14 B

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の信号線と、信号線駆動回路とを有す
    る表示装置において、 前記信号線駆動回路は、入力されたデジタル信号を1ラ
    イン期間にわたってサンプリングするデジタル信号サン
    プリング回路と、サンプリングされた1ライン期間分の
    前記デジタル信号を記憶する記憶回路と、記憶された前
    記デジタル信号を対応する期間のパルスに変換する時間
    設定回路と、前記パルスの期間において、前記信号線に
    一定電流を出力する定電流回路とにより構成されること
    を特徴にした表示装置。
  2. 【請求項2】複数のソース信号線と、ソース信号線駆動
    回路とを有するアクティブ型の表示装置において、 前記ソース信号線駆動回路は、入力されたデジタル信号
    を1ライン期間にわたってサンプリングするデジタル信
    号サンプリング回路と、サンプリングされた1ライン期
    間分の前記デジタル信号を記憶する記憶回路と、記憶さ
    れた前記デジタル信号を対応する期間のパルスに変換す
    る時間設定回路と、前記パルスの期間において、前記ソ
    ース信号線に一定電流を出力する定電流回路とにより構
    成されることを特徴にした表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記信号線駆動回路は、TFTを用いて構成されること
    を特徴にした表示装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記ソース信号線駆動回路は、TFTを用いて構成され
    ることを特徴にした表示装置。
  5. 【請求項5】複数のソース信号線と、複数のゲート信号
    線と、複数の画素と、前記複数のソース信号線に信号を
    入力するためのソース信号線駆動回路と、前記複数のゲ
    ート信号線に信号を入力するためのゲート信号線駆動回
    路とを有する表示装置において、 前記複数の画素はそれぞれ、EL素子と、1つのスイッ
    チング用TFTを有しており、 前記スイッチング用TFTのゲート電極が、前記複数の
    ゲート信号線の1つと接続されており、 前記スイッチング用TFTのソース領域とドレイン領域
    のいずれか一方が、前記複数のソース信号線の1つと接
    続されており、前記スイッチング用TFTのソース領域
    とドレイン領域の残る1方が、前記EL素子が有する陰
    極または陽極に接続されていることを特徴にした表示装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記ソース信号線駆動回路は、入力されたデジタル信号
    を1ライン期間にわたってサンプリングするデジタル信
    号サンプリング回路と、サンプリングされた1ライン期
    間分の前記デジタル信号を記憶する記憶回路と、記憶さ
    れた前記デジタル信号を対応する期間のパルスに変換す
    る時間設定回路と、前記パルスの期間において、前記ソ
    ース信号線に一定電流を出力する定電流回路とにより構
    成されることを特徴にした表示装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6において、 前記EL素子は、単色発光するEL層を用い、色変換層
    と組み合わせて、カラー表示を可能にすることを特徴と
    する表示装置。
  8. 【請求項8】請求項5または請求項6において、 前記EL素子は、白色発光するEL層を用い、カラーフ
    ィルタと組み合わせて、カラー表示を可能にすることを
    特徴とする表示装置。
  9. 【請求項9】請求項7または請求項8において、 前記EL層は、低分子系有機物質またはポリマー系有機
    物質であることを特徴とする表示装置。
  10. 【請求項10】請求項9において、 前記低分子系有機物質は、Alq3(トリス−8−キノ
    リライト−アルミニウム)またはTPD(トリフェニル
    アミン誘導体)からなることを特徴とする表示装置。
  11. 【請求項11】請求項9において、 前記ポリマー系有機物質は、PPV(ポリフェニレンビ
    ニレン)、PVK(ポリビニルカルバゾール)またはポ
    リカーボネートからなることを特徴とする表示装置。
  12. 【請求項12】請求項7または請求項8において、 前記EL層は、無機物質であることを特徴とする表示装
    置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至請求項12のいずれか一項
    に記載の前記表示装置を用いることを特徴とするコンピ
    ュータ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至請求項12のいずれか一項
    に記載の前記表示装置を用いることを特徴とするビデオ
    カメラ。
  15. 【請求項15】請求項1乃至請求項12のいずれか一項
    に記載の前記表示装置を用いることを特徴とするDVD
    プレーヤー。
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