JP2004308850A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質が十分に得られる車両用自動変速機の変速制御装置を提供する。
【解決手段】徐減手段56により車両走行中において自動変速機16の所定のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させることによりその摩擦係合装置にすべりを発生させたときの、その所定の摩擦係合装置の係合トルクTB1およびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値ISL1 とに基づいて、変速中にその所定の摩擦係合装置に対する要求係合トルクを発生させるための指令値の決定に用いられる関係が補正されることから、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用自動変速機の変速制御装置に係り、特に、変速段を達成するために係合させられる摩擦係合装置の係合トルクとそれを制御するための指令値との関係を更新し、変速ショックを防止する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
摩擦係合装置の係合作動によって所定のギヤ段が達成される自動変速機を備えた車両において、変速中にその摩擦係合装置に対する要求係合トルクを発生させるためにその摩擦係合装置の係合トルクすなわち係合容量を制御する調圧弁或いはそれを作動させるソレノイド弁に指令値が出力される。この場合、所定の摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるための指令値との関係が予め記憶されており、その記憶された関係から実際の要求係合トルクに応じて指令値を決定して出力するようになっている。
【0003】
たとえば特許文献1に記載された装置では、複数の摩擦係合装置から選択された所定の摩擦係合装置を、制御装置からの指令値に応動する液圧アクチュエータの作動液圧を低下させて解放させたり、その作動液圧を上昇させて係合させたりすることにより変速を実行し、その制御装置からの指令値を、液圧アクチュエータ固有の予め定められた指令値に対する作動液圧の関係(特性)から決定するようにした自動変速機において、変速中のイナーシャ相開始時における摩擦係合装置の要求トルク容量すなわち要求係合トルクに対応した要求作動液圧を決定することにより、イナーシャ相開始時におけるその要求作動液圧と、そのイナーシャ相開始時における液圧アクチュエータへの指令値とが相互に対応付けられるように、上記関係を修正する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−227354号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用自動変速機の変速制御装置によれば、変速中のイナーシャ相開始時点での要求係合トルクに対応した要求作動液圧を決定することにより、そのイナーシャ相開始時におけるその要求作動液圧とそれを発生させるための液圧アクチュエータへの指令値とが相互に対応付けられるようにそれらの関係を修正するものであることから、要求係合トルクの算出にしても外乱要因が大きい状態で得られたエンジン回転速度或いは入力軸回転速度が用いられるので、学習品質が十分に得られず、変速ショックが十分に抑制されないなどの問題があった。
【0006】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質が十分に得られる車両用自動変速機の変速制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、摩擦係合装置の係合作動に従ってギヤ段が自動的に切り換えられる自動変速機を備えた車両において、予め記憶された関係から変速中に該摩擦係合装置に対する要求トルク値に基づいて該要求トルクを発生させるための指令値を決定して出力する形式の車両用自動変速機の変速制御装置であって、(a) 車両走行中において前記自動変速機のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させる徐減手段と、(b) その係合トルクの徐減中において前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの該所定の摩擦係合装置の係合トルクおよび該所定の摩擦係合装置に対する指令値とを記憶する記憶手段と、(c) その記憶手段において記憶された、前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの該所定の摩擦係合装置の係合トルクおよび該所定の摩擦係合装置に対する指令値とに基づいて前記関係を補正する関係補正手段とを、含むことにある。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、車両走行中において自動変速機のギヤ段を成立させるために係合させられて動力伝達中の所定の摩擦係合装置の係合トルクすなわち係合容量を徐減させることによりその摩擦係合装置にすべりを発生させたときの、その所定の摩擦係合装置の係合トルクおよびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値とに基づいて前記関係が補正されることから、エンジン回転速度の急変が開始される変速中のイナーシャ相開始時点で得られる所定の摩擦係合装置の係合トルクおよびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値とを用いる場合に比較して、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記自動変速機の入力トルクの変化が所定値以下であることに基づいて車両の定常走行状態を判定する定常走行状態判定手段を備え、前記徐減手段は、該定常走行状態判定手段により車両が定常走行状態であると判定されたときに、前記自動変速機のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させるものである。このようにすれば、自動変速機の入力トルクの変化が所定値以下である定常走行状態において、所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させることによりその摩擦係合装置にすべりを発生させたときの、その所定の摩擦係合装置の係合トルクおよびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値とに基づいて前記関係が補正されることから、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質すなわち学習精度が一層高められる。
【0010】
また、好適には、(a) 前記係合トルクの徐減中において前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したか否かを、前記自動変速機の入力軸回転速度の変化に基づいて判定するすべり判定手段と、(b) そのすべり判定手段により前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したと判定されたときのエンジン回転速度およびスロットル開度に基づいて、前記自動変速機の入力トルクを算出する入力トルク算出手段と、(c) その入力トルク算出手段により算出された入力トルクと前記所定の摩擦係合装置のトルク分担率とに基づいてその所定の摩擦係合装置の係合トルクを算出する係合トルク算出手段とを、備え、(d) 前記記憶手段は、該係合トルク算出手段により算出された前記所定の摩擦係合装置の係合トルクを、その所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの指令値と共に記憶するものである。このようにすれば、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0011】
また、好適には、前記記憶手段は、所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの相互に異なる少なくとも2種類の係合トルクを、それに対応する指令値と共にそれぞれ記憶するものであり、前記関係補正手段は、その記憶手段に記憶された少なくとも2種類の係合トルクおよびそれに対応する指令値に基づいて、前記関係を補正するものである。このようにすれば、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係を示す少なくとも2つの式を用いて前記関係が補正されるので、学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。

【0012】
また、好適には、前記関係は、変数である指令値にゲインを掛けた第1項と定数から構成される第2項との加算値で前記係合トルクを表す一次式であり、前記関係補正手段は、前記記憶手段に記憶された少なくとも2種類の係合トルクおよびそれに対応する指令値に基づいて、その一次式のゲインおよび定数を決定するものである。このようにすれば、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係を示す少なくとも2つの式を用いて上記一次式のゲインおよび定数が決定された前記関係が補正されるので、学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0013】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である変速制御装置が適用される車両の駆動力伝達装置10を説明する図である。この車両用動力伝達装置10は横置き型自動変速機16を有するものであって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の駆動力源としてエンジン12を備えている。内燃機関にて構成されるエンジン12の出力は、トルクコンバータ14、自動変速機16、図示しない差動歯車装置、一対の車軸などを介して左右の駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0014】
上記トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、自動変速機16の入力軸32に連結されたタービン翼車14t、および一方向クラッチを介して変速機ケース36に連結された固定翼車14sを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ38が設けられており、図示しない油圧制御回路の切換弁によって係合側油室および解放側油室に対する油圧供給が切り換えられることにより、係合状態、スリップ状態、或いは解放状態されるようになっており、完全係合状態とされることによってポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tが一体回転させられるようになっている。
【0015】
上記自動変速機16は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置22を主体として構成されている第1変速部24と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28を主体として構成されている第2変速部30とを同軸線上に有し、入力軸32の回転を変速して出力歯車34から出力する。入力軸32は入力部材に相当するもので、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸などであり、出力歯車34は出力部材に相当するものであり、カウンタ軸を介して或いは直接的に差動歯車装置と噛み合い、左右の駆動輪を回転駆動する。なお、この車両用自動変速機16は中心線に対して略対称的に構成されており、図1では中心線の下半分が省略されている。以下の実施例についても同様である。
【0016】
上記第1変速部24を構成している第1遊星歯車装置22は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えており、サンギヤS1が入力軸32に連結されて回転駆動されるとともにリングギヤR1が第3ブレーキB3を介して回転不能に変速機ケース(ハウジング)26に固定されることにより、キャリヤCA1が中間出力部材として入力軸32に対して減速回転させられて出力する。また、第2変速部30を構成している第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されており、具体的には、第3遊星歯車装置28のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置26のリングギヤR2および第3遊星歯車装置28のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置26のキャリアCA2および第3遊星歯車装置28のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置26のサンギヤS2によって第4回転要素RM4が構成されている。上記第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、キャリアCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置26のピニオンギヤが第3遊星歯車装置28の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
【0017】
上記第1回転要素RM1(サンギヤS3)は第1ブレーキB1によって選択的にケース26に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2ブレーキB2によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第4回転要素RM4(サンギヤS2)は第1クラッチC1を介して選択的に前記入力軸22に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2クラッチC2を介して選択的に入力軸32に連結され、第1回転要素RM1(サンギヤS3)は中間出力部材である第1遊星歯車装置32のキャリアCA1に一体的に連結され、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は前記出力歯車34に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。第1ブレーキB1〜第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第2クラッチC2は、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の油圧式摩擦係合装置である。
【0018】
図2の作動表は、上記各変速段とクラッチC1、C2、ブレーキB1〜B3の作動状態との関係をまとめたもので、「○」は係合、「◎」はエンジンブレーキ時のみ係合を表している。各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置22、第2遊星歯車装置26、および第3遊星歯車装置28の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められ、例えばρ1≒0.45、ρ2≒0.38、ρ3≒0.41とすれば、図2(b) に示す変速比が得られ、ギヤ比ステップ(各変速段間の変速比の比)の値が略適切であるとともにトータルの変速比幅(=3.62/0.59)も6.1程度と大きく、後進変速段「Rev」の変速比も適当で、全体として適切な変速比特性が得られる。このように、本実施例の車両用自動変速機16においては、3組の遊星歯車装置22、26、28と2つのクラッチC1、C2および3つのブレーキB1〜B3を用いて前進6段の多段変速が達成されるため、3つのクラッチおよび2つのブレーキを用いる場合に比較して、クラッチが少なくなった分だけ重量やコスト、軸長が低減される。特に、第2変速部30を構成しているシングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28はラビニヨ型の遊星歯車列とされているため、部品点数や軸長が一層低減される。
【0019】
図3は、上記自動変速機16の変速を制御するための自動変速制御装置として機能する電子制御装置40の入出力を示す図である。図3において、イグニッションスイッチからのスイッチオン信号、エンジン回転センサからのエンジン回転速度Ne を示す信号、入力軸回転速度センサからの自動変速機16の入力軸回転速度Ninを示す信号、エンジン水温センサからのエンジン水温Tw を示す信号、エンジン吸気温度センサからのエンジン吸気温度Ta を示す信号、スロットル開度センサからのスロットル開度θthを示す信号、アクセル開度センサからのアクセル開度θacc を示す信号、ブレーキスイッチからのブレーキ操作を示す信号、車速センサからの車速V(出力軸回転速度Nout )を示す信号、シフトレバー位置センサからのシフトレバーの前後位置を示す信号、シフトレバー位置センサからのシフトレバーの左右位置を示す信号、タービン回転センサからのタービン翼車14tの回転速度Nt を示す信号、自動変速機16の出力歯車(出力軸)の回転速度Nout を示す信号、自動変速機16の油温Toil を示す信号、変速パターン切換スイッチの操作位置を示す信号、ABS用電子制御装置からの信号、VSC/TRC用電子制御装置からの信号、A/C用電子制御装置からの信号などが電子制御装置40に入力される。
【0020】
上記電子制御装置40は、たとえばCPU、ROM、RAM、インターフェースなどを含む所謂マイクロコンピュータであって、予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、スタータへの駆動信号、燃料噴射弁への燃料噴射信号、自動変速機16の変速制御用オンオフ弁のソレノイドへの信号、自動変速機16の油圧制御用リニヤソレノイド弁のソレノイドへの信号、シフトポジション表示器への表示信号、ABS用電子制御装置への信号、VSC/TRC用電子制御装置への信号、A/C用電子制御装置への信号などをそれぞれ出力する。
【0021】
上記電子制御装置40は、たとえば、予め記憶された変速線図から実際の車速Vとアクセル開度θacc またはスロットル開度θthとに基づいて変速判断し、判断された変速を実行させるための変速制御用オンオフ弁を駆動するための変速出力を行う。本実施例では、その変速段のうちの所定のギヤ段を成立するために係合させられる油圧式摩擦係合装置、すなわち第1速ギヤ段ではブレーキB2、第2速ギヤ段ではブレーキB1、第3速ギヤ段ではブレーキB3、第4速ギヤ段ではクラッチC2、第5速ギヤ段ではブレーキB2、第6速ギヤ段ではブレーキB1毎に、その係合圧を直接的に制御するリニヤソレノイド弁が設けられており、変速時において要求される要求係合トルクを発生させるように、予め記憶された関係からその要求係合トルクに基づいて指令値を決定し、上記電子制御装置40からその指令値を所定のリニヤソレノイド弁へ出力させてそのリニヤソレノイド弁が制御されるようになっている。図4では、上記リニヤソレノイド弁のうち、ブレーキB1用のリニヤソレノイド弁SL1、ブレーキB2用のリニヤソレノイド弁SL2のみが図示されているが、ブレーキB3用のリニヤソレノイド弁SL3、クラッチC2用のリニヤソレノイド弁SL4、クラッチC1用のリニヤソレノイド弁SL5が設けられている。上記要求係合トルクとは、たとえば図5の破線に示すような、所定の変速時において形成することが要求される油圧式摩擦係合装置の係合トルク変化パターンすなわち係合圧変化パターンを発生させるためのものである。
【0022】
また、上記電子制御装置40は、車両の非変速走行中、たとえば車速が一定の平坦路定速走行或いは自動変速機16の入力トルクTINが一定の定入力トルク走行のような定常走行中において、そのときの変速段を達成させるために係合させられている油圧式摩擦係合装置、たとえば第1速ギヤ段であればブレーキB2、第2速ギヤ段であればブレーキB1の係合圧すなわち係合トルク或いは係合容量を徐々に減少させることにより走行に支障が発生しない程度の軽いスリップを発生させ、そのスリップ発生時の実際の係合トルクとそれに対する制御値に基づいて前記関係を学習により補正する。その実際の係合トルクは、たとえば図6に示す予め記憶された関係から実際のエンジン回転速度Ne とスロットル開度θthとに基づいて推定されたエンジン出力トルクTe から算出される。ロックアップクラッチ38が係合させられている場合は、エンジン出力トルクTe は上記入力トルクTINと等しいが、ロックアップクラッチ38が解放されている場合は、エンジン出力トルクTe にトルクコンバータ14のトルク増幅率を掛けた値が上記入力トルクTINとなる。
【0023】
図4は、上記電子制御装置40の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図4において、変速制御手段50は、予め記憶された変速線図から車両走行状態たとえば実際の車速Vとアクセル開度θacc またはスロットル開度θthとに基づいて変速を判断し、その判断された変速を実行させるための変速切換用オンオフ弁および係合トルクを制御するリニヤソレノイド弁を駆動するための変速出力を行う。また、変速制御手段50は、変速時において要求される要求係合トルクを発生させるように、関係記憶手段52において予め記憶された関係からその要求係合トルクに基づいて指令値を決定し、上記電子制御装置40からその指令値を所定のリニヤソレノイド弁へ出力させてそのリニヤソレノイド弁を制御する。上記要求係合トルクとは、たとえば図5の破線に示すような、所定の変速時において形成することが要求される油圧式摩擦係合装置の係合トルク変化パターンすなわち係合圧変化パターンを発生させるためのものであり、上記関係記憶手段52には、たとえば図6に示すような関係が記憶されている。
【0024】
定常走行状態判定手段54は、たとえば予め記憶された関係から実際のエンジン回転速度Ne とスロットル開度θthとに基づいて推定されたエンジン出力トルクTe から自動変速機16の入力トルクTINを算出するとともにその入力トルクTINの変化を算出し、その入力トルクTINの変化が所定値ΔTIN以下の安定走行状態であるか否かを判定する。徐減手段56は、そのときの自動変速機16のギヤ段を達成するために完全係合させられて動力を伝達している所定の油圧式摩擦係合装置たとえば第2速ギヤ段であればブレーキB1の係合圧すなわち係合トルク容量を徐々に或いは緩やかに減少させるために、その油圧式摩擦係合装置の係合圧を制御するリニヤソレノイド弁たとえば第2速ギヤ段であればブレーキB1の係合圧を制御するリニヤソレノイド弁SL1を制御する。すべり判定手段58は、エンジン回転速度Ne と自動変速機16の入力軸回転速度Ninとの間の回転速度差であるNslipが予め設定されたすべり判定値ΔNを超えたか否かに基づいて、そのときに自動変速機16のギヤ段を達成するための係合させられている油圧式摩擦係合装置たとえば第2速ギヤ段であればブレーキB1のスリップの発生を判定する。このすべり判定値ΔNは、たとえば数十rpm程度の運転者が気づかない程度のスリップを判定するために実験的に設定された値である。また、徐減手段56は、後述のすべり判定手段58によってそのブレーキB1のスリップの発生が判定された場合には、それまで変速制御手段50からの指令に優先して実行していたその係合トルクの徐減を直ちに停止させることにより、変速制御手段50からの指令にしたがった元の係合トルク容量へ復帰させる。
【0025】
入力トルク算出手段60は、上記すべり判定手段58によってそのときに自動変速機16のギヤ段を達成するための係合させられている油圧式摩擦係合装置のすべりが判定されたときに、たとえば予め記憶されたよく知られた関係から実際のエンジン回転速度Ne とスロットル開度θthとに基づいて算出(推定)されたエンジン出力トルクTe からトルクコンバータ14のトルク増幅率を掛けることにより自動変速機16の入力軸32に上記スリップ判定時に入力されている入力トルクTIN1 を算出する。係合トルク算出手段62は、上記すべり判定手段58によってそのときに自動変速機16のギヤ段を達成するための係合させられている油圧式摩擦係合装置のすべりが判定されたときに、その油圧式摩擦係合装置の伝達トルク(係合トルク)たとえば第2速ギヤ段走行時にはブレーキB1の係合トルクTB1(=α・TIN1 )を、そのブレーキB1のトルク分担率αを入力トルクTIN1 に掛けることにより算出する。データ記憶手段64は、上記徐減手段56による所定の摩擦係合装置の係合トルク容量の徐減中であって上記すべり判定手段58によりその所定の摩擦係合装置のすべりが発生したと判定されたときには、上記係合トルク算出手段62により算出された所定の摩擦係合装置たとえば2速走行時のブレーキB1の係合トルクTB1(=α・TIN1 )を、その時にすべりを発生させたブレーキB1の係合トルクを制御する指令値たとえばリニヤソレノイド弁SL1への駆動電流ISL1 と共に記憶する。
【0026】
関係補正手段66は、上記データ記憶手段64において記憶された、すべり発生時の所定の摩擦係合装置の係合トルクTB1およびその所定の摩擦係合装置に対する指令値ISL1 との対を成すデータに基づいて、たとえば図6に示す関係を補正する。たとえば図6において、所定の第1の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(1) およびそのときの指令値ISL1(1)と、その第1の定常走行とはことなる駆動力で定常走行する第2の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(2) およびそのときの指令値ISL1(2)との2対のデータを用いた2つの式( TB1(1) =A・ISL1(1)+B、TB1(2) =A・ISL1(2)+B) を用いて、その係合トルクTB1と指令値ISL1 との関係式のゲインAおよび係数Bを決定して更新することにより、それまでの式(1) に示される一次式の関係を補正する。この補正は、各ギヤ段を達成するために係合させられる摩擦係合装置毎に行われる。式(2) は、第1速ギヤ段を達成するために係合させられるブレーキB2の係合トルクTB2と指令値ISL2 との関係式、(3) は、第3速ギヤ段を達成するために係合させられるブレーキB3の係合トルクTB3と指令値ISL3 との関係式、(4) は、第4速乃至第6速ギヤ段を達成するために係合させられるクラッチC2の係合トルクTC2と指令値ISL4 との関係式、(5) は、第1速乃至第4速ギヤ段を達成するために係合させられるクラッチC1の係合トルクTC1と指令値ISL5 との関係式である。
【0027】
B1=A・ISL1 +B ・・・(1)
B2=A・ISL2 +B ・・・(2)
B3=A・ISL3 +B ・・・(3)
C2=A・ISL4 +B ・・・(4)
C1=A・ISL5 +B ・・・(5)
【0028】
図7は、前記電子制御装置40の制御作動の要部すなわち全開アップ変速点補正制御を、第2速ギヤ段を達成するために係合させられるブレーキB1について説明するフローチャートである。図7において、前記定常走行状態判定手段54に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1では、第2速走行中の車両の定常走行状態を判定するための判定条件が成立したか否かが判断される。この判定条件とは、たとえば予め記憶された関係から実際のエンジン回転速度Ne とスロットル開度θthとに基づいて推定されたエンジン出力トルクTe から、トルクコンバータ14のトルク増幅率を考慮して得られた自動変速機16の入力トルクTINの変化が所定値ΔTIN以下であるか否かに基づいて安定走行状態が判定される。このS1の判断が否定される場合は本ルーチンが繰り返されるが、肯定される場合は、S2において、前回の定常走行において記憶したブレーキB1の係合トルクTB1(0) と今回の定常走行でのブレーキB1の係合トルクTB1(1) が異なる値であるか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合は本ルーチンが繰り返されるが、肯定される場合は、S3において、データ識別カウンタiの内容が1だけ加算される。
【0029】
次いで、前記徐減手段56に対応するS4では、そのときに自動変速機16の第2速ギヤ段を達成するために完全係合させられているブレーキB1の係合圧PB1すなわち係合トルク容量TB1を徐々に減少させるように、そのブレーキB1の係合圧PB1を制御するリニヤソレノイド弁SL1が制御される。そして、前記すべり判定手段58に対応するS5では、エンジン回転速度Ne と自動変速機16の入力軸回転速度Ninとの間の回転速度差であるNslipが予め設定されたすべり判定値ΔNを超えたか否かに基づいてブレーキB1のスリップが発生したか否かが判断される。このS5の判断が否定される場合はS4以下が繰り返し実行されるが、肯定されると、それまで変速制御手段50からの指令に優先して実行していたその係合トルクの徐減を直ちに停止させることにより、変速制御手段50からの指令にしたがった元の係合トルク容量へ復帰させられるとともに、前記入力トルク算出手段60、係合トルク算出手段62、データ記憶手段64に対応するS6において、予め記憶されたよく知られた関係から実際のエンジン回転速度Ne とスロットル開度θthとに基づいてエンジン出力トルクTe が算出(推定)され、そのエンジン出力トルクTe にトルクコンバータ14のトルク増幅率を掛けることにより自動変速機16の入力軸32に上記スリップ判定時に入力されている入力トルクTIN1 が算出され、その入力トルクTIN1 にブレーキB1のトルク分担率αを入力トルクTIN1 に掛けることによりブレーキB1の係合トルクTB1(=α・TIN1 )が算出され、その係合トルクTB1がそのときの指令値ISL1 と共に記憶される。これにより、第1の定常走行のスリップ発生時の係合トルクTB1(1) およびそのときの指令値ISL1(1)や、その第1の定常走行とは異なる駆動力で定常走行する第2の定常走行のスリップ発生時の係合トルクTB1(2) およびそのときの指令値ISL1(2)が逐次記憶される。
【0030】
次に、S7では、S6において初回すべり時のデータすなわち第1の定常走行のスリップ発生時の係合トルクTB1(1) およびそのときの指令値ISL1(1)が検出されて記憶されたのか否かが判断される。このS7の判断が肯定される場合は本ルーチンが繰り返されるが、否定される場合は、2対以上のデータが記憶された状態であるので、前記関係補正手段66に対応するS8において、S6において記憶された、すべり発生時の所定の摩擦係合装置の係合トルクTB1およびその所定の摩擦係合装置に対する指令値ISL1 との対を成すデータに基づいて、たとえば図6に示す関係が補正される。たとえば図6に示す(1) 式の関係において、所定の第1の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(1) およびそのときの指令値ISL1(1)と、その第1の定常走行 とはことなる駆動力で定常走行する第2の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(2) およびそのときの指令値ISL1(2)との2対のデータを用いた2つの式( TB1(1) =A・ISL1(1)+B、TB1(2) =A・ISL1(2)+B) を用いて上記一次式のゲインAおよび定数Bが決定されてその係合トルクTB1と指令値ISL1 との間の(1) 式の関係のゲインAおよび係数Bが決定されて更新されることにより、それまでの式(1) の関係が補正される。以後、この関係が、変速時においてブレーキB1に要求される要求係合トルクを発生させるための指令値を決定する際に用いられる。
【0031】
上述のように、本実施例によれば、徐減手段56により車両走行中において自動変速機16の所定のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させることによりその摩擦係合装置にすべりを発生させたときの、その所定の摩擦係合装置の係合トルク(たとえばTB1)およびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値(たとえばISL1 )とに基づいて、変速中にその所定の摩擦係合装置に対する要求係合トルクを発生させるための指令値の決定に用いられる関係が補正されることから、エンジン回転速度Ne の急変が開始される変速中のイナーシャ相開始時点で得られる所定の摩擦係合装置の係合トルクおよびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値とを用いる場合に比較して、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係(たとえば(1) 式)の学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0032】
また、本実施例によれば、自動変速機16の入力トルクTINの変化が所定値ΔTIN以下であることに基づいて車両の定常走行状態を判定する定常走行状態判定手段54(S1)を備え、徐減手段56(S4)は、その定常走行状態判定手段54により車両が定常走行状態であると判定されたときに、自動変速機16のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させるものであることから、自動変速機16の入力トルクTINの変化が所定値ΔTIN以下である定常走行状態において、そのときのギヤ段を達成するために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させることによりすべりが発生させられたときの、その所定の摩擦係合装置の係合トルク(たとえばTB1)およびそれを発生させているその所定の摩擦係合装置に対する指令値(たとえばISL1 )とに基づいて前記関係(たとえば(1) 式)が補正されることから、摩擦係合装置の摩擦材の表面状態や摩擦係数などの経時変化があったとしても、摩擦係合装置の係合トルクとそれを発生させるために制御値との関係の学習品質すなわち学習精度が一層高められる。
【0033】
また、本実施例によれば、(a) 前記係合トルクの徐減中において前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したか否かを、前記自動変速機の入力軸回転速度の変化に基づいて判定するすべり判定手段58(S5)と、(b) そのすべり判定手段58により前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したと判定されたときのエンジン回転速度Ne およびスロットル開度θthに基づいて、自動変速機16の入力トルクTINを算出する入力トルク算出手段60(S6)と、(c) その入力トルク算出手段60により算出された入力トルクTINと上記所定の摩擦係合装置のトルク分担率αとに基づいてその所定の摩擦係合装置の係合トルクたとえばTB1を算出する係合トルク算出手段62(S6)とを、備え、(d) データ記憶手段64(S6)は、上記係合トルク算出手段62により算出された所定の摩擦係合装置の係合トルクたとえばTB1を、その所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの指令値たとえばISL1 と共に記憶するものであるので、摩擦係合装置の係合トルクたとえばTB1とそれを発生させるために制御値たとえばISL1 との関係の学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0034】
また、本実施例によれば、データ記憶手段64は、所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの相互に異なる少なくとも2種類の係合トルクたとえばTB1(1) およびTB1(2) を、それに対応する指令値たとえばISL1(1)およびISL1(2)と共にそれぞれ記憶するものであり、関係補正手段66(S8)は、そのデータ記憶手段64に記憶された少なくとも2種類の係合トルクおよびそれに対応する指令値に基づいて、前記関係を補正するものであることから、摩擦係合装置の係合トルクたとえばTB1(1) およびTB1(2) とそれを発生させるために制御値たとえばISL1(1)およびISL1(2)との関係をそれぞれ示す少なくとも2つの式を用いてゲインAおよび定数Bを算出して更新されることにより前記関係例えば(1) 式が補正されるので、学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0035】
また、本実施例によれば、前記関係は、変数である指令値たとえばISL1 にゲインAを掛けた第1項と定数Bから構成される第2項との加算値で係合トルクたとえばISL1 を表す一次式であり、関係補正手段66は、データ記憶手段64に記憶された少なくとも2種類の係合トルクたとえばTB1(1) およびTB1(2) およびそれに対応する指令値たとえばISL1(1)およびISL1(2)に基づいて、その一次式のゲインAおよび定数Bを決定するものであることから、摩擦係合装置の係合トルクたとえばTB1とそれを発生させるために制御指令値たとえばISL1 との関係を示す少なくとも2つの式を用いて上記一次式のゲインAおよび定数Bが決定されて関係が補正されるので、学習品質すなわち学習精度が十分に得られる。
【0036】
次に、図8は、前記電子制御装置40の制御作動の要部であって、摩擦係合装置の係合圧の立ち上がりを指令する学習制御作動を説明するフローチャートである。図8において、SB1では、学習対象となる油圧式摩擦係合装置たとえばブレーキB1が車両停止中などにおいて完全解放させられて自動変速機16がニュートラル状態とされる。続くSB2では、予め設定された初期圧すなわち急速供給圧Pq に対応する制御指令値ISL1qが所定時間tだけ出力されることにより急速供給が開始される。次いで、SB3では、上記ブレーキB1の係合開始による自動変速機16の入力軸回転速度Ninの変化がわずかに発生したか否かが判断される。このSB3の判断が否定される場合は、SB4において再度ブレーキB1が完全解放されるとともに上記所定時間tが少し短く設定された後、上記SB2以下が繰り返し実行される。このような作動が繰り返し実行されることにより上記SB3の判断が肯定されると、SB5において、油圧供給開始から現時点までの時間が急速供給時間ta1として設定される。図5のt時点はこの状態を示している。続くSB6において、ブレーキB1の係合圧PB1が上記急速供給圧Pq よりも低く予め設定された待機圧Pw に維持するための制御指令値ISL1wとされた後、SB7において、自動変速機16の入力軸回転速度Ninの変化が発生したか否かが判断される。このSB7の判断が否定される場合は上記SB6以下が繰り返し実行されるが、肯定された場合は、SB8において、制御指令値がISL1wに戻されるとともに、現在までの時間が待機時間ta2として設定される。図5のt時点はこの状態を示している。
【0037】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【0038】
たとえば、前述の実施例においては、係合トルクTB1とこれを発生させるための指令値ISL1 との関係が用いられていたが、係合圧PB1などのような実質的に係合トルクTB1と関連する値と制御値(指令値)ISL1 との関係が用いられてもよい。この制御値ISL1 は、リニヤソレノイド弁SL1に対する駆動電流値であったが、駆動電圧や、駆動デューティ比などであってもよい。
【0039】
また、前述の実施例では、(1) 式に示すような一次式が用いられていたが、2 次式や補正項を有する式が、上記関係として用いられてもよい。
【0040】
また、前述の実施例の関係補正手段66では、第1の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(1) およびそのときの指令値ISL1(1)と、その第1の定常走行とはことなる駆動力で定常走行する第2の定常走行中においてブレーキB1にすべりを発生させた時に得られた係合トルクTB1(2) およびそのときの指令値ISL1(2)との2対のデータを用いた2つの式( TB1(1) =A・ISL1(1)+B、TB1(2) =A・ISL1(2)+B) を用いて上記一次式のゲインAおよび定数Bが決定されてその係合トルクTB1と指令値ISL1 との間の(1) 式の関係のゲインAおよび係数Bが決定されて更新されることにより、それまでの式(1) の関係が補正されていたが、3以上の式が用いられてもよいし、指令値ISL1 が零であるときに係合トルクが零である点或いは原点などの予め定めらえる点を用いるkとができれば1つの式が用いられてもよい。
【0041】
また、前述の実施例では、各油圧式摩擦係合装置、たとえばブレーキB1、B2、B3、クラッチC1、C2のそれぞれについての関係が学習補正されていたが、一部の油圧式摩擦係合装置の関係のみについて学習補正されてもよい。
【0042】
また、前述の実施例の各油圧式摩擦係合装置は、湿式多板式クラッチ或いはブレーキ、乾式単板式クラッチ或いはブレーキ、バンド式ブレーキ、電磁式クラッチ或いはブレーキ、磁粉式クラッチなどから構成されてもよい。
【0043】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用自動変速機の変速制御装置が適用される車両用自動変速機を説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機の変速作動を説明する作動図表である。
【図3】図1の実施例に用いられる電子制御装置の入出力信号を説明する図である。
【図4】図3の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図5】図3の電子制御装置の制御作動の要部すなわち油圧式摩擦係合装置の係合開始時の油圧供給制御作動を説明するタイムチャートである。
【図6】図3の電子制御装置において、所定の摩擦係合装置に対する変速中の要求トルクを発生させるための制御値を決定するための関係を説明する図である。
【図7】図3の電子制御装置の制御作動の要部すなわち所定の摩擦係合装置に対する変速中の要求トルクを発生させるための制御値を決定するための関係の学習補正制御を説明するフローチャートである。
【図8】図3の電子制御装置の制御作動の要部すなわち油圧式摩擦係合装置の係合開始時の油圧供給制御作動の学習制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
16:自動変速機
40:電子制御装置(変速制御装置)
50:変速制御手段
54:定常走行状態判定手段
56:徐減手段
58:すべり判定手段
60:入力トルク算出手段
62:係合トルク算出手段
64:データ記憶手段(記憶手段)
66:関係補正手段

Claims (5)

  1. 摩擦係合装置の係合作動に従ってギヤ段が自動的に切り換えられる自動変速機を備えた車両において、予め記憶された関係から変速中に該摩擦係合装置に対する要求トルク値に基づいて該要求トルクを発生させるための指令値を決定して出力する形式の車両用自動変速機の変速制御装置であって、
    車両走行中において前記自動変速機のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させる徐減手段と、
    該係合トルクの徐減中において前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの該所定の摩擦係合装置の係合トルクおよび該所定の摩擦係合装置に対する指令値とを記憶する記憶手段と、
    該記憶手段において記憶された、前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの該所定の摩擦係合装置の係合トルクおよび該所定の摩擦係合装置に対する指令値とに基づいて前記関係を補正する関係補正手段と
    を、含むことを特徴とする車両用自動変速機の変速制御装置。
  2. 前記自動変速機の入力トルクの変化が所定値以下であることに基づいて車両の定常走行状態を判定する定常走行状態判定手段を備え、
    前記徐減手段は、該定常走行状態判定手段により車両が定常走行状態であると判定されたときに、前記自動変速機のギヤ段を成立させるために係合させられている所定の摩擦係合装置の係合トルクを徐減させるものである請求項1の車両用自動変速機の変速制御装置。
  3. 前記係合トルクの徐減中において前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したか否かを、前記自動変速機の入力軸回転速度の変化に基づいて判定するすべり判定手段と、
    該すべり判定手段により前記所定の摩擦係合装置のすべりが発生したと判定されたときのエンジン回転速度およびスロットル開度に基づいて、前記自動変速機の入力トルクを算出する入力トルク算出手段と、
    該入力トルク算出手段により算出された入力トルクと前記所定の摩擦係合装置のトルク分担率とに基づいて該所定の摩擦係合装置の係合トルクを算出する係合トルク算出手段とを、備え、
    前記記憶手段は、該係合トルク算出手段により算出された前記所定の摩擦係合装置の係合トルクを、該所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの指令値と共に記憶するものである請求項1または2の車両用自動変速機の変速制御装置。
  4. 前記記憶手段は、所定の摩擦係合装置のすべりが発生したときの相互に異なる少なくとも2種類の係合トルクを、それに対応する指令値と共にそれぞれ記憶するものであり、
    前記関係補正手段は、該記憶手段に記憶された少なくとも2種類の係合トルクおよびそれに対応する指令値に基づいて、前記関係を補正するものである請求項3の車両用自動変速機の変速制御装置。
  5. 前記関係は、変数である指令値にゲインを掛けた第1項と定数から構成される第2項との加算値で前記係合トルクを表す一次式であり、前記関係補正手段は、前記記憶手段に記憶された少なくとも2種類の係合トルクおよびそれに対応する指令値に基づいて、該一次式のゲインおよび定数を決定するものである請求項4に記載の車両用自動変速機の変速制御装置。
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