JP2001227634A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JP2001227634A
JP2001227634A JP2000041681A JP2000041681A JP2001227634A JP 2001227634 A JP2001227634 A JP 2001227634A JP 2000041681 A JP2000041681 A JP 2000041681A JP 2000041681 A JP2000041681 A JP 2000041681A JP 2001227634 A JP2001227634 A JP 2001227634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input shaft
torque
engagement element
friction engagement
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000041681A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yuasa
弘之 湯浅
Yoshikazu Tanaka
芳和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unisia Jecs Corp filed Critical Unisia Jecs Corp
Priority to JP2000041681A priority Critical patent/JP2001227634A/ja
Publication of JP2001227634A publication Critical patent/JP2001227634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】摩擦係合要素の掛け替えによって変速を行う自
動変速機において、入力軸トルクに応じた伝達トルク容
量の制御精度を向上させる。 【解決手段】摩擦係合要素の解放制御に伴って空吹けが
発生すると、タービン回転速度Ntと、出力軸回転速度
No及び変速前のギヤ比から求められる基準タービン回
転速度との偏差の微分値(S663)が、プラスからマ
イナスに反転した時点を検出する(S664〜S66
6)。そして、前記反転が検出されたときの解放側摩擦
係合要素の油圧を臨界伝達トルク容量に相当する値とし
て判断し、演算上の臨界伝達トルク容量との偏差を、入
力軸トルクの推定誤差に因るものとして入力軸トルクの
補正係数を学習する(S668〜S670)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の制御装
置に関し、詳しくは、異なる2つの摩擦係合要素の締結
制御と解放制御とを同時に行う摩擦係合要素の掛け替え
によって変速を行うよう構成された自動変速機の制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、摩擦係合要素の締結・解放を
油圧によって制御するよう構成すると共に、異なる2つ
の摩擦係合要素の締結制御と解放制御とを同時に行う摩
擦係合要素の掛け替えによって変速を行わせる構成の自
動変速機が知られている(特開平9−133205号公
報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、摩擦係
合要素の掛け替えによって変速を行わせる場合、締結制
御に対して相対的に解放制御が早すぎるとエンジン回転
の空吹けが発生し、逆に解放制御が遅すぎると、駆動ト
ルクの引けを生じることになり、この空吹け及びトルク
の引けの発生を抑制しつつ、摩擦係合要素間でのトルク
の掛け替えを行わせることが要求される。
【0004】そこで、変速機構の入力軸トルクを推定
し、該入力軸トルクを伝達し得るトルク容量を解放側摩
擦係合要素と締結側摩擦係合要素とで分担して確保しつ
つ、解放側摩擦係合要素から締結側摩擦係合要素へと分
担を徐々に移すように制御を行っていた。
【0005】しかし、入力軸トルクを精度良く推定する
ことが困難であり、入力軸トルクの推定誤差によって伝
達トルク容量の制御を最適に行えなくなり、空吹け及び
トルクの引けが大きくなってしまう場合があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、入力軸トルクの推定誤差を修正でき、以って、空
吹け及びトルクの引けを許容範囲内に抑制できる自動変
速機の制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、異なる2つの摩擦係合要素の締結制御と解放制
御とを同時に行う摩擦係合要素の掛け替えによって変速
を行うよう構成された自動変速機の制御装置であって、
摩擦係合要素の解放制御に伴う空吹けの開始から変速機
構の入力軸回転速度が略一定になったときの摩擦係合要
素の伝達トルク容量に基づいて、摩擦係合要素の伝達ト
ルク容量を学習補正する構成とした。
【0008】かかる構成によると、解放制御に伴って空
吹けが発生し、該空吹けによる入力軸回転速度の上昇変
化が収束し、入力軸回転速度が略一定になったときに、
入力トルクと摩擦係合要素による伝達トルク容量とが釣
り合っているものと判断し、この時の伝達トルク容量を
基準に、変速時の摩擦係合要素の伝達トルク容量を学習
補正する。
【0009】尚、「入力軸回転速度が略一定になったと
き」は、時間的な継続を必要とするものではなく、増大
変化及び減少変化していないと判断される時点を示すも
のである。
【0010】請求項2記載の発明では、前記摩擦係合要
素の伝達トルク容量を、変速機構の入力軸トルク推定値
及びトルク分担比に基づいて決定する構成であって、前
記入力軸回転速度が略一定になったときの摩擦係合要素
の伝達トルク容量に基づいて、前記入力軸トルク推定値
を学習補正する構成とした。
【0011】かかる構成によると、入力軸回転速度が略
一定になったときの摩擦係合要素の伝達トルク容量か
ら、入力軸トルクの推定誤差を学習補正することで、ト
ルク分担比に基づく伝達トルク容量の設定を補正する。
【0012】請求項3記載の発明では、前記入力軸回転
速度が略一定になったときの摩擦係合要素の伝達トルク
容量と前記入力軸トルク推定値と臨界トルク比とから余
裕代を算出し、該余裕代と基準値との偏差に応じて、入
力軸トルク推定値を補正するための補正値を学習する構
成とした。
【0013】かかる構成によると、入力軸回転速度が略
一定になったときの摩擦係合要素の伝達トルク容量と入
力軸トルク推定値と臨界トルク比とから、入力軸トルク
を伝達し得る臨界伝達トルク容量に対する過不足分を示
す余裕代を求め、該余裕代と基準値との偏差から、入力
軸トルク推定値を補正するための補正値を学習する。
【0014】入力軸回転速度が略一定になったときの摩
擦係合要素の伝達トルク容量は、臨界伝達トルク容量に
相当すると見なすことができ、前記算出した余裕代が臨
界伝達トルク容量に対してプラス又はマイナスの伝達ト
ルク容量を示すときには、そのプラス又はマイナス分
が、入力軸トルクの推定誤差によるものであると判断
し、入力軸トルク推定値を補正するための補正値を求め
るものである。
【0015】請求項4記載の発明では、前記入力軸回転
速度が略一定になったときの摩擦係合要素の伝達トルク
容量から余裕代を算出するときに、前記入力軸トルク推
定値に空吹けによるイナーシャトルクを付加して余裕代
の算出を行わせる構成とした。
【0016】かかる構成によると、エンジン発生トルク
から推定される入力軸トルクに、空吹けに伴って発生す
るイナーシャトルクを付加することで、実際に伝達トル
ク容量に対して釣り合っているトルクを求める。
【0017】請求項5記載の発明では、前記入力軸回転
速度と、変速前のギヤ比と変速機構の出力軸回転速度と
から算出される基準入力軸回転速度との偏差を算出し、
該偏差が略一定になったときを、前記入力軸回転速度が
略一定になったときとして検出する構成とした。
【0018】かかる構成によると、変速前のギヤ比と変
速機構の出力軸回転速度とから、変速が行われる前のギ
ヤ比に対応する入力軸回転速度を基準入力軸回転速度と
して求め、該基準入力軸回転速度に対する実際の入力軸
回転速度の偏差が一定であるか否かによって、エンジン
の加減速による変動ではない空吹けによる回転変動を判
別させる。
【0019】請求項6記載の発明では、前記偏差の微分
値のプラス・マイナスが反転した時点を、前記偏差が略
一定になったときとして検出する構成とした。かかる構
成によると、空吹け発生時には、実際の入力軸回転速度
−基準入力軸回転速度が当初増大変化することで微分値
はプラスの値となるが、その後、実際の入力軸回転速度
−基準入力軸回転速度が減少に転じることになり、この
増大変化から減少変化への切り換わりの瞬間を、入力軸
回転速度(偏差)が略一定になったときとして検出す
る。
【0020】請求項7記載の発明では、前記伝達トルク
容量の学習補正が収束したときに、前記摩擦係合要素の
伝達トルク容量の変化速度を変更する構成とした。かか
る構成によると、伝達トルク容量の学習補正が収束し、
実際の入力軸トルクに精度良く対応する伝達トルク容量
に制御できるようになると、誤差を見込んだ伝達トルク
容量の設定が不要になるため、誤差を吸収するための伝
達トルク容量の変化速度の設定を変更する。
【0021】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によると、実際
に入力軸トルクと伝達トルク容量とが釣り合った状態を
的確に判断でき、係る状態での伝達トルク容量を基準に
伝達トルク容量の設定精度を向上させることができ、以
って、変速ショックの発生等を抑制できるという効果が
ある。
【0022】請求項3記載の発明によると、臨界伝達ト
ルク容量に対する過不足分として、入力軸トルクの推定
誤差を求めることができ、伝達トルク容量の演算に用い
る入力軸トルクの推定精度を向上させ、以って、伝達ト
ルク容量の設定精度を向上させることができるという効
果がある。
【0023】請求項4記載の発明によると、空吹けによ
り発生するイナーシャトルクを加味して、トルクと伝達
トルク容量との釣り合い状態を判断するので、より精度
良く伝達トルク容量(入力軸トルク推定値)を補正する
ことができるという効果がある。
【0024】請求項5記載の発明によると、空吹けによ
る入力軸回転速度の変化を精度良く検出することができ
るという効果がある。請求項6記載の発明によると、実
際の入力軸トルクと摩擦係合要素の伝達トルク容量とが
バランスした状態を精度良く検出することができるとい
う効果がある。
【0025】請求項7記載の発明によると、入力軸トル
クの推定誤差を見込んで伝達トルク容量を変化させる必
要がなくなる分だけ、変速性により優れた速度で伝達ト
ルク容量を変化させることができるようになるという効
果がある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、実施の形態における自動変速機の変速機
構を示すものであり、エンジンの出力がトルクコンバー
タ1を介して変速機構2に伝達される構成となってい
る。
【0027】前記変速機構2は、2組の遊星歯車G1,
G2、3組の多板クラッチH/C,R/C,L/C、1
組のブレーキバンド2&4/B、1組の多板式ブレーキ
L&R/B、1組のワンウェイクラッチL/OWCで構
成される。
【0028】前記2組の遊星歯車G1,G2は、それぞ
れ、サンギヤS1,S2、リングギヤr1,r2及びキ
ャリアc1,c2よりなる単純遊星歯車である。前記遊
星歯車組G1のサンギヤS1は、リバースクラッチR/
Cにより入力軸INに結合可能に構成される一方、ブレ
ーキバンド2&4/Bによって固定可能に構成される。
【0029】前記遊星歯車組G2のサンギヤS2は、入
力軸INに直結される。前記遊星歯車組G1のキャリア
c1は、ハイクラッチH/Cにより入力軸Iに結合可能
に構成される一方、前記遊星歯車組G2のリングギヤr
2が、ロークラッチL/Cにより遊星歯車組G1のキャ
リアc1に結合可能に構成され、更に、ロー&リバース
ブレーキL&R/Bにより遊星歯車組G1のキャリアc
1を固定できるようになっている。
【0030】そして、出力軸OUTには、前記遊星歯車
組G1のリングギヤr1と、前記遊星歯車組G2のキャ
リアc2とが一体的に直結されている。上記構成の変速
機構2において、1速〜4速及び後退は、図2に示すよ
うに、各クラッチ・ブレーキの締結状態の組み合わせに
よって実現される。
【0031】尚、図2において、丸印が締結状態を示
し、記号が付されていない部分は解放状態とすることを
示すが、特に、1速におけるロー&リバースブレーキL
&R/Bの黒丸で示される締結状態は、1レンジでのみ
の締結を示すものとする。
【0032】前記図2に示す各クラッチ・ブレーキの締
結状態の組み合わせによると、例えば、4速から3速へ
のダウンシフト時には、ブレーキバンド2&4/Bの解
放を行う共にロークラッチL/Cの締結を行い、3速か
ら2速へのダウンシフト時には、ハイクラッチH/Cの
解放を行うと共にブレーキバンド2&4/Bの締結を行
うことになり、2速から3速へのアップシフト時には、
ブレーキバンド2&4/Bの解放を行うと共にハイクラ
ッチH/Cの締結を行い、3速から4速へのアップシフ
ト時には、ロークラッチL/Cの解放を行うと共にブレ
ーキバンド2&4/Bの締結を行うことになり、上記の
ように、クラッチ・ブレーキ(摩擦係合要素)の締結と
解放とを同時に制御して摩擦係合要素の掛け替えを行う
変速を掛け替え変速と称するものとする。
【0033】前記各クラッチ・ブレーキ(摩擦係合要
素)は、供給油圧によって動作するようになっており、
各クラッチ・ブレーキに対する供給油圧は、図3に示す
ソレノイドバルブユニット11に含まれる各種ソレノイ
ドバルブによって調整される。
【0034】前記ソレノイドバルブユニット11の各種
ソレノイドバルブを制御するA/Tコントローラ12に
は、A/T油温センサ13,アクセル開度センサ14,
車速センサ15,タービン回転センサ16,エンジン回
転センサ17,エアフローメータ18等からの検出信号
が入力され、これらの検出結果に基づいて、各摩擦係合
要素における係合油圧を制御する。
【0035】図3において、符号20は、前記自動変速
機と組み合わされるエンジンを示す。ここで、前記A/
Tコントローラ12による掛け替え変速の様子を、エン
ジンの駆動トルクが加わっている状態でのアップシフト
(以下、パワーオンアップシフトという)の場合を例と
して、以下に説明する。
【0036】詳細な説明を行う前に図4のタイムチャー
トを参照しつつ、図5のブロック図に従って制御の概略
を説明する。まず、入力軸トルク推定部101で変速機
構の入力軸トルクを推定し、解放側F/F制御部102
及び締結側F/F制御部103では、前記入力軸トルク
に基づき解放側摩擦係合要素及び締結側摩擦係合要素に
おける伝達トルク容量のフィードホワード分F/Fを算
出する。ここで、解放側摩擦係合要素の伝達トルク容量
を徐々に低下させる一方、解放側摩擦係合要素だけでは
トルク容量不足となる分を締結側摩擦係合要素で分担で
きるように、締結側摩擦係合要素の伝達トルク容量を増
大させていく。
【0037】また、空吹け判定部104で空吹けの発生
が検出されると、ソフトOWC制御部105では、トル
ク容量不足による空吹けの発生を抑制すべく補正トルク
容量を設定し、これを解放側摩擦係合要素(及び締結側
摩擦係合要素)のフィードホワード分F/Fに加算す
る。
【0038】また、イナーシャフェーズになったことが
イナーシャフェーズ判定部106で検出されると、回転
フィードバック制御部107で、タービン回転速度(入
力軸回転速度)を目標速度に一致させるためのフィード
バック補正分を設定し、これを締結側摩擦係合要素のフ
ィードホワード分F/Fに加算する。
【0039】上記のようにして、解放側摩擦係合要素及
び締結側摩擦係合要素それぞれにおける伝達トルク容量
が決定されると、トルク−油圧変換部108で伝達トル
ク容量を油圧に変換し、更に、この油圧を逆フィルタ1
09で処理して動特性補償を行い、該処理後の油圧を油
圧−デューティ変換部110でソレノイドバルブの制御
デューティに変換して、各ソレノイドバルブの通電を前
記制御デューティで制御させる。
【0040】ここで、トルク−油圧変換部108及び逆
フィルタ109の詳細を、図6の制御ブロック図に従っ
て説明する。前記トルク−油圧変換部108には、解放
側摩擦係合要素及び締結側摩擦係合要素それぞれにおけ
る伝達トルク容量Tが入力されると共に、摩擦係合要素
(クラッチ)の摩擦係数μが入力される。
【0041】前記摩擦係数μは、変速の種類とタービン
回転速度Ntとから設定されるクラッチ速度vに基づい
て設定される。前記トルク−油圧変換部108は、前記
伝達トルク容量T及び摩擦係数μと、クラッチ面積A,
リターンスプリング力Frtn,クラッチ枚数N,クラッ
チ径Dとから、指示油圧Pを、 P=1/A(Frtn+k・T/NμD):(kは定数) として算出する。
【0042】一方、前記指示油圧Pを処理する逆フィル
タ(過渡時油圧補償フィルタ)109は、油圧制御系の
減衰率をζreal、減衰率の目標値をζtgt、油圧制御系
の固有振動数をωreal、固有振動数の目標値をωtgtと
したときに、ラプラス変換を用いて、変換関数(伝達関
数)を(s2+2ζrealωreals+ωreal2)/(s2
2ζtgtωtgts+ωtgt2)とし、フィルタゲインGAI
Natfを、GAINatf=ω2tgt/ω2realとするフィル
タである。
【0043】前記油圧制御系の減衰率ζreal及び固有振
動数ωrealは、そのときのATF温度(油温)に応じて
設定される構成としてある。一般に、指示油圧に対する
実油圧の動特性は無駄時間と2次遅れとを有し、前記2
次遅れは、固有振動数と減衰率とをパラメータとする伝
達関数で近似され、固有振動数での共振により油圧応答
が悪化することになる。そこで、前記共振点を相殺すべ
く、システム同定したモデル(実際の伝達特性)と、過
渡応答で共振を示さない規範モデル(目標の伝達特性)
との乗算から逆フィルタを構成し、該逆フィルタで油圧
の指示値を処理してソレノイドバルブを制御させること
で、油圧応答を改善している。
【0044】尚、ATF温度(油温)が高くなると、減
衰率をζreal及び固有振動数ωrealが増加するので、A
TF温度(油温)に応じて減衰率をζreal及び固有振動
数ωrealを変更して、精度の良い逆フィルタを設定でき
るようにしてある。
【0045】また、変速前に油圧を0としている締結側
摩擦係合要素に対しては、後述するように変速開始時に
油圧のプリチャージを行うが、該プリチャージにおいて
は、油経路に空気が混じっているため、トルクフェーズ
時等に対して固有振動数ωrealが低く、また、プリチャ
ージ開始からの経過時間によって固有振動数ωrealが変
化する。このため、プリチャージにおける減衰率ζreal
及び固有振動数ωrealを、ATF温度(油温)と空気混
入量に推移に相関するプリチャージ開始からの経過時間
tとに応じた別マップで持たせ、プリチャージ時にこの
マップから検索した減衰率ζreal及び固有振動数ωrea
を用いることで、プリチャージにおける油圧応答を確保
できるようにしてある。
【0046】次に、前記入力軸トルク推定部101の詳
細を、図7のブロック図に従って説明する。前記入力軸
トルク推定部101では、エンジン回転速度Ne[rp
m]と吸入空気流量Qa[リットル/h]とから、シリ
ンダ吸入空気量Tpを求め、該シリンダ吸入空気量Tp
とエンジン回転速度Neとからエンジン発生トルク[N
m]を求める。
【0047】一方、自動変速機の作動油(ATF)の温
度(以下、油温という)に基づいてエンジンフリクショ
ン分を推定し、前記エンジン発生トルクを前記エンジン
フリクション分で減算補正する。
【0048】また、エンジン回転速度Neの変化からエ
ンジンイナーシャトルクを求め、前記エンジン発生トル
クに加算する。そして、前記エンジン発生トルクに対し
て、エンジン回転速度Ne及び吸入空気流量Qaと、実
際の発生トルクとの間の動特性(一次遅れ及び無駄時
間)に基づく遅れ補正を施す。
【0049】前記遅れ補正における伝達関数を、e-T1s
/(1+T2s)としてあり、無駄時間時定数T1及び一次遅れ時
定数T2は、それぞれエンジン回転速度Neに応じて設定
される。
【0050】また、エンジン回転速度Neとタービン回
転速度Ntとからトルクコンバータの速度比を算出し、
該速度比からトルクコンバータのトルク比を求める。そ
して、前記遅れ補正が施されたエンジン発生トルクに前
記トルク比を乗算することでタービントルクを求め、更
に変速時には変速中の回転変化に見合う変速時イナーシ
ャトルクで前記タービントルクを補正して最終的な入力
軸トルクとする。
【0051】尚、前記変速時イナーシャトルクは、変速
の種類に応じたイナーシャ(慣性モーメント)と、目標
変速時間、ギヤ比変化及びイナーシャフェーズ開始時の
タービン回転速度に基づいて求められる目標加速度とか
ら算出される。
【0052】次に、前記解放側摩擦係合要素及び締結側
摩擦係合要素それぞれの伝達トルク容量の設定制御、即
ち、前記解放FF制御部102、締結FF制御103、
ソフトOWC制御部105、回転フィードバック制御部
107の詳細を、図4のタイムチャートを参照しつつ、
以下に説明する。
【0053】尚、以下の説明では、伝達トルク容量の油
圧への変換を、定数を用いて簡易的に行うものとして説
明する。図8のフローチャートは、締結側摩擦係合要素
と解放側摩擦係合要素とに共通のトルク容量制御のメイ
ンルーチンを示す。
【0054】ステップS1では、パワーオンアップシフ
トの変速判断を行う。A/Tコントローラ12には、車
速VSPとアクセル開度(スロットル開度)とに応じて
変速段を設定した変速マップが予め記憶されており、例
えば、現在(変速前)の変速段と前記変速マップから検
索した変速段とが異なり、かつ、それがアップシフト方
向であって、かつ、アクセルが全閉でない場合にパワー
オンアップシフトとして判断する。
【0055】パワーオンアップシフトの変速判断がなさ
れると、ステップS2へ進み、変速機構の出力軸回転速
度No[rpm]に変速前のギヤ比(ギヤ比=タービン回
転Nt/出力軸回転速度No)を乗算して基準タービン
回転速度(基準入力軸回転速度)を求め、この基準ター
ビン回転速度にヒステリシス値HYSを加算した値より
も、実際の変速機構の入力軸回転速度(タービン回転速
度)Nt[rpm]が高いか否かを判別する。
【0056】これは、摩擦係合要素の解放に伴う空吹け
の発生(トルクフェーズへの移行)を判別するものであ
り、タービン回転速度Ntが、基準タービン回転速度+
ヒステリシス値HYS以下であれば、ステップS3の準
備フェーズ処理を実行させる。
【0057】前記ステップS3の準備フェーズ処理は、
解放側の処理と締結側の処理とに分かれる。図9のフロ
ーチャートは、解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理
のメインルーチンを示すものであり、ステップS31で
は、変速の種類、解放制御する摩擦係合要素の種類及び
油温に応じて予め記憶されている所定時間TIMER1
だけ変速判断から経過したか否かを判別する。
【0058】前記所定時間TIMER1内であれば、ス
テップS32へ進み、解放初期油圧の演算を行う。前記
解放初期油圧は、解放制御を行う初期圧であり、非変速
時の油圧から前記解放初期油圧まで、前記所定時間TI
MER1内で低下させるようにする。
【0059】前記ステップS32の解放初期油圧の演算
は、図10のフローチャートに詳細に示してあり、ステ
ップS321では、今回解放制御を行う摩擦係合要素の
非変速時油圧Po0(指示圧)を算出する。
【0060】前記非変速時油圧Po0は、 Po0=K1×(Tt×Tr-o)×余裕代初期値+Prtn-
o として算出される。
【0061】ここで、K1は、解放側の摩擦係合要素の
伝達トルク容量を油圧に変換するための係数であり、変
速の種類及び解放制御する摩擦係合要素の種類に応じて
予め記憶されている。Ttは、変速機構の入力軸トルク
の推定値である。Tr-oは、前記入力軸トルクTtに対
して、解放側摩擦係合要素が滑りを生じる臨界伝達トル
ク容量を求めるための解放臨界トルク比である。余裕代
初期値は、前記臨界伝達トルク容量に対して余裕分のト
ルク容量を付加するための補正係数である余裕代の初期
値であり、例えば3.0程度の値として予め記憶され、前
記臨界トルク比×余裕代として入力軸トルクに対するト
ルク分担比が決定される。Prtn-oは、解放側のスタンバ
イ圧(解放側リターンスプリング圧)であり、摩擦係合
要素毎に予め記憶される。
【0062】ステップS322では、前記余裕代の算出
を行う。前記余裕代は、前記余裕代初期値(=3.0)か
ら所定時間TIMER1経過後に目標値(余裕代
(1))にまで低下させるものとして算出され、具体的
には、経過時間tに対応する余裕代を、 余裕代=初期値×(1−ゲインα×t1/2) として求めるものとする。
【0063】ここで、所定時間TIMER1経過後の余
裕代の目標値(余裕代(1))を1.2とすれば、所定時
間TIMER1を前記tに代入し、余裕代に1.2を代入
すれば、ゲインαが決定されることになり、このゲイン
αを用いることで経過時間t毎の余裕代が求められるこ
とになる。
【0064】尚、所定時間TIMER1経過後の余裕代
の目標値は、入力軸トルクの推定誤差が予想される範囲
内で発生しても、解放側摩擦係合要素が締結状態を保持
できる値として設定される。
【0065】ステップS323では、上記のようにして
求められる経過時間t毎の余裕代を用い、所定時間TI
MER1内における解放側油圧Po1を下式に従って算
出する。
【0066】 Po1=K1×(Tt×Tr-o)×余裕代+Prtn-o 上記のようにして所定時間TIMER1内で解放側の油
圧を徐々に低下させた後、ステップS33で、タービン
回転速度Ntが基準タービン回転速度+ヒステリシス値
HYSよりも高いと判断されるようになるまでの間にお
いては、ステップS34以降へ進む。
【0067】ステップS34では、分担比ランプ制御を
行う。前記ステップS34の分担比ランプ制御の詳細
は、図11のフローチャートに示してあり、ステップS
341では、変速の種類及び解放制御する摩擦係合要素
の種類に応じて予め記憶されている所定時間TIMER
2内で、余裕代(1)から余裕代(2)(例えば0.8)
まで一定速度で低下させるものとして、所定時間TIM
ER2内における余裕代を決定する(図12参照)。
【0068】そして、ステップS342では、前記ステ
ップS341で決定される余裕代を用い、解放側の油圧
Po2を下式に従って算出する。 Po2=K1×(Tt×Tr-o)×余裕代+Prtn-o 尚、前記余裕代(2)(=0.8)は、入力軸トルクの推
定誤差が予想される範囲内で発生しても、解放側摩擦係
合要素を確実に解放状態に移行させることができる値と
して設定される。
【0069】ステップS35では、分担比ランプ制限を
行う。前記ステップS35の分担比ランプ制限の詳細
は、図13のフローチャートに示してあり、ステップS
351では、入力軸トルクTtが所定値以下であるか否
かを判別する。
【0070】入力軸トルクTtが所定値を超える場合に
は、前記ステップS34で算出される解放側の油圧Po
2をそのまま用いるべく、ステップS352〜354を
ジャンプして終了させるが、入力軸トルクTtが所定値
以下であればステップS352へ進む。
【0071】ステップS352では、余裕代(2)をよ
り小さい値に変更する。例えば標準値を0.8とするとき
に、これを0.6に変更する。上記変更により余裕代の変
化速度がより速くなり、低トルク時に変速時間が間延び
してしまうことを防止する。
【0072】ステップS353では、変更後の余裕代
(2)に基づいて所定時間TIMER2内における余裕
代をステップS341と同様にして再決定する。ステッ
プS354では、新たに決定された余裕代に基づいて解
放側油圧Po2を算出する。
【0073】ステップS36では、分担比ランプ学習を
行う。前記ステップS36の分担比ランプ学習の詳細
は、図14のフローチャートに示してあり、ステップS
361では、入力軸トルクTtの推定誤差を補正するト
ルク推定学習が収束しているか否かを判別する。尚、前
記トルク推定学習については後述する。
【0074】ステップS361でトルク推定学習が収束
していると判別されたときには、ステップS362へ進
み、余裕代(1)及び余裕代(2)をそれぞれより1.0
に近い値に変更し、所定時間TIMER2内における余
裕代の勾配(伝達トルク容量の変化速度)を緩くする。
例えば、余裕代(1)を1.2から1.1に変更し、余裕代
(2)を0.8から0.9に変更する。上記余裕代の変更によ
って、トルクフェーズ初期の回転変化を緩やかにでき、
トルクフェーズにおける制御性を向上できる。
【0075】ステップS363では、変更後の余裕代
(1)(2)に基づいて所定時間TIMER2内におけ
る余裕代をステップS341と同様にして再決定する。
ステップS364では、新たに決定された余裕代に基づ
いて解放側油圧Po2を算出する。
【0076】尚、余裕代(1)の変更に伴って、所定時
間TIMER1内における余裕代の変化も変更されるこ
とになる。一方、締結側の準備フェーズ処理は、図15
のフローチャートに示される。
【0077】ステップS41では、タービン回転速度N
tが基準タービン回転速度+ヒステリシス値HYSより
も高いか否かを判別する。そして、タービン回転速度N
tが基準タービン回転速度+ヒステリシス値HYS以下
であるときには、ステップS42へ進む。
【0078】ステップS42では、締結側摩擦係合要素
の基準プリチャージ圧(スタンバイ圧)を、摩擦係合要
素の種類に応じて設定する。ステップS43では、前記
逆フィルタ(過渡時油圧補償フィルタ)109において
用いる減衰率ζreal及び固有振動数ωrealを、ATF温
度とプリチャージ開始からの経過時間tとに応じてプリ
チャージ用のマップから検索させるようにする。そし
て、プリチャージ用のマップから求めた減衰率ζreal及
び固有振動数ωrealによる逆フィルタ(過渡時油圧補償
フィルタ)109で、前記基準プリチャージ圧(スタン
バイ圧)を処理させて、その結果を最終的な締結側油圧
Po0として出力する。
【0079】ステップS44では、変速開始判断からの
経過時間が前記所定時間TIMER1を超えたか否かを
判別し、前記所定時間TIMER1を超えるとステップ
S45の分担比ランプ制御へ進む。
【0080】ステップS45の分担比ランプ制御の詳細
は、図16のフローチャートに示してあり、ステップS
451では、所定時間TIMER2内で、余裕代(1)
(例えば0.8)から余裕代(2)(例えば1.2)まで一定
速度で増大させるものとして、所定時間TIMER2内
における余裕代(単位時間当たりの余裕代のステップ増
加量)を決定する(図17参照)。
【0081】そして、ステップS452では、前記ステ
ップS451で決定される余裕代を用い、締結側の油圧
Pc2を下式に従って算出する。 Pc2=K2×(Tt×Tr-c)×余裕代+Prtn-c ここで、K2は、締結側の摩擦係合要素の伝達トルク容
量(必要伝達トルク容量)を油圧に変換するための係数
であり、変速の種類及び解放制御する摩擦係合要素の種
類に応じて予め記憶されている。Tr-cは、入力軸トル
クTtに対して、締結側の摩擦係合要素が締結し始める
臨界伝達トルク容量を求めるための締結臨界トルク比で
ある。Prtn-cは、締結側のスタンバイ圧(締結側リター
ンスプリング圧)であり、摩擦係合要素毎に予め記憶さ
れる。
【0082】ここで、前記図8のフローチャートに戻っ
て説明を続けると、ステップS2でタービン回転速度N
tが基準タービン回転速度+ヒステリシス値HYSより
も高いと判定されると、ステップS4へ進み、ギヤ比が
F/B(フィードバック)開始ギヤ比を超えてアップシ
フト方向に変化したか否かを判別する。そして、エンジ
ンの空吹けが判定されてから、F/B開始ギヤ比を超え
てアップシフト方向に変化するまでは、ステップS5の
トルクフェーズ処理を行わせる。
【0083】解放側摩擦係合要素のトルクフェーズ処理
(ソフトOWC制御)では、前記準備フェーズにおける
余裕代の減少制御をそのままの速度で継続させて求めら
れる解放側油圧Po2に、伝達トルク容量の不足を補っ
て空吹けを抑制するための補正油圧Po3を加算して、
最終的な解放側油圧Po4を求める。
【0084】具体的には、図18のフローチャートに示
されるように、まず、ステップS51で、タービン回転
速度Ntの微分値ΔNt及びタービン回転速度Ntの変
化量に応じた解放補正油圧Po3を、下式に従って算出
する。
【0085】Po3=K1×{INS×(2π/60)
×ΔNt+1/g(Nt−No×i)} ここで、INSは変速の種類毎に決められるイナーシャ
(慣性モーメント)、gはクラッチトルクを回転速度に
変換するゲインであり、変速の種類及びタービン回転速
度Ntに応じて設定される。また、iは変速前のギヤ比
であり、No×iは基準タービン回転速度(基準入力軸
回転速度)となる。
【0086】また、伝達トルク容量の不足を補って空吹
けを抑制するための、タービン回転速度Ntの微分値Δ
Ntに応じた油圧(伝達トルク容量)の補正は、解放側
と締結側との少なくとも一方に施す構成であれば良い。
【0087】ステップS52では、準備フェーズにおけ
る余裕代の減少制御をそのままの速度で継続させて設定
される余裕代に基づき算出される解放側油圧Po2に、
前記解放補正油圧Po3を加算して、その結果を最終的
な解放側油圧Po4とする(Po4=Po2+Po
3)。
【0088】尚、最終的な解放側油圧Po4が、解放側
油圧Po2を下回ることがないように、制限を加えるよ
うにしてある。また、解放補正油圧Po3の演算に用い
るタービン回転速度の微分値ΔNtとして、ローパスフ
ィルタ処理後の値を用いるようにしてある。
【0089】一方、締結側摩擦係合要素のトルクフェー
ズ処理の様子は、図19のフローチャートに示してあ
る。図19のフローチャートにおいて、ステップS61
で、タービン回転速度Ntが基準タービン回転速度+ヒ
ステリシス値HYSよりも高いと、ステップS62へ進
み、ギヤ比がF/B開始ギヤ比を超えてアップシフト方
向に変化したか否かを判別する。そして、F/B開始ギ
ヤ比を超えていないと、ステップS63へ進む。
【0090】ステップS63では、前記準備フェーズに
おける余裕代の増大制御をそのままの速度で継続させて
設定される余裕代に基づき締結側油圧Pc2を求める。
ステップS64では、前記ステップS51と同様にし
て、締結補正油圧Pc3を、下式に従って算出する。
【0091】Pc3=K2×{INS×(2π/60)
×ΔNt+1/g(Nt−No×i)} そして、Pc2+Pc3=Pc4として最終的な締結側
油圧Pc4を求める。
【0092】また、トルクフェーズ処理として、入力軸
トルクの推定学習が、図20のフローチャートに従って
行われる。図20のフローチャートにおいて、ステップ
S661で、タービン回転速度Ntが基準タービン回転
速度+ヒステリシス値HYSよりも高いと判別されて、
空吹けの発生(トルクフェーズへの移行)が判定される
と、ステップS662へ進み、ギヤ比がF/B開始ギヤ
比を超えてアップシフト方向に変化したか否かを判別す
る。そして、F/B開始ギヤ比を超えていないと、ステ
ップS663へ進む。
【0093】ステップS663では、ステップS65で
は、タービン回転速度Nt(入力軸回転速度)と基準タ
ービン回転速度(No×変速前ギヤ比i;基準入力軸回
転速度)との偏差の微分値を、タービン回転速度Ntの
変化量を示す空吹け量として算出する。
【0094】空吹け量=d/dt・(Nt−No×i)
次のステップS664では、前記空吹け量が0を超えて
いるか否か、換言すれば、タービン回転速度Ntが基準
タービン回転速度を基準に増大変化しているか否かを判
別する。そして、空吹け量>0であれば、ステップS6
65へ進んで、フラグFに1をセットする。
【0095】一方、空吹けによるタービン回転速度Nt
の増大変化が収束し、空吹け量≦0になると、ステップ
S666へ進み、前記フラグFが1であるか否かを判別
することで、それまでタービン回転速度Ntが増大変化
を示していたか否かを判定する。
【0096】ここで、前記フラグFが1であると判別さ
れると、タービン回転速度Ntの増大変化(空吹け量が
プラス)が減少変化(空吹け量がマイナス)に反転した
時点であって、タービン回転速度Ntが略一定になって
いるものと見なし、ステップS667でフラグFを0に
リセットした後、ステップS668以降へ進んで、入力
軸トルク推定値の学習補正を行う。
【0097】まず、ステップS668では、空吹けに伴
って発生したイナーシャトルクを、ステップS51と同
様に以下のようにして求める。 イナーシャトルク=INS×(2π/60)×ΔNt+
1/g(Nt−No×i) ステップS669では、そのときの解放側摩擦係合要素
の油圧Po4、入力軸トルクTt、前記イナーシャトル
ク、解放側摩擦係合要素の臨界トルク比Tr-o、解放側
のスタンバイ圧(解放側リターンスプリング圧)Prtn-o
を用い、以下のようにして余裕代を算出する。
【0098】 余裕代= (Po4−Prtn-o)/{K1×(Tt+イナーシャトルク)×Tr-o}…(1) 解放側の油圧Poは、基本的に、 Po=K1×トルク×Tr-o×余裕代+Prtn-o として算出される一方、タービン回転速度Ntが略一定
になった時点では、解放側摩擦係合要素の伝達トルク容
量とトルクとが釣り合っているものと判断できるので、
本来であれば、そのときの伝達トルク容量が臨界伝達ト
ルク容量に相当し、上記の式(1)で算出される余裕代
は1.0となるのが理想であり、1.0でない場合には、これ
を入力軸トルクTtの推定誤差と判断する。
【0099】そこで、ステップS670では、上記の式
(1)で算出される余裕代と基準値である1.0との偏差
に応じて、入力軸トルクTtの補正係数Kttを設定す
る。前記補正係数Kttは、前記余裕代Trが1.0である
ときに1.0に、余裕代Trが1.0よりも小さい時には1.0
よりも小さい値に、余裕代Trが1.0よりも大きい時に
は1.0よりも大きい値に設定される(図21参照)。
【0100】例えば余裕代の算出結果が1.1であったと
きには、入力軸トルクの推定において実際値よりも小さ
く推定したため、本来、伝達トルク容量に余裕がある状
態であるはずなのに実際には臨界伝達トルク容量に相当
したものと判断され、逆に、例えば余裕代の算出結果が
0.9であったときには、入力軸トルクの推定において実
際値よりも大きく推定したため、計算上は締結状態を保
持できない油圧(臨界伝達トルク容量以下)まで低下し
ているはずなのに、実際には臨界伝達トルク容量相当で
あったことになる。
【0101】そこで、上記の式(1)で算出される余裕
代が1.0よりも大きい場合には、入力軸トルク推定値を
増大補正し、上記の式(1)で算出される余裕代が1.0
よりも小さい場合には、入力軸トルク推定値を減少補正
するものである。
【0102】尚、前記補正係数Kttが設定されると、該
補正係数Kttによる補正要求を含んで入力軸トルクを推
定するように学習される構成としてある。また、前記補
正係数Kttは、所定の上下限値内に制限されると共に、
前記補正係数Kttの学習は、ATF温度が所定温度以上
であるときに行わせるようになっている。
【0103】上記の推定値の学習補正がなされると、前
記入力軸トルクTtの推定誤差を見込んで、前記所定時
間TIMER2内での余裕代の変化範囲を、1.0を中心
に広く(例えば1.2〜0.8)確保する必要がなくなるの
で、図14のフローチャートに従って、所定時間TIM
ER2内における余裕代の勾配(伝達トルク容量の変化
速度)がより緩く変更される。
【0104】上記解放側摩擦係合要素及び締結側摩擦係
合要素のトルクフェーズまでの制御を、図22のブロッ
ク図に従って概略説明する。尚、前記図22のブロック
図は、図5における解放側F/F制御部102、締結側
F/F制御部103、空吹け判定部104、ソフトOW
C制御部105の詳細な構成を示すことになる。
【0105】解放側及び締結側の油圧は、基本的に、入
力軸トルクと変速の種類に応じた臨界トルク比とから求
められる臨界トルクに余裕代を付加して決定される構成
である。尚、締結側の油圧については、変速開始時にプ
リチャージが行われる。
【0106】そして、締結側の油圧(トルク容量)を余
裕代の増大として増大変化させる一方、解放側の油圧
(トルク容量)を余裕代を減少させることで減少させて
いき、必要トルク容量の分担が解放側から締結側へ徐々
に推移するようにする。また、トルク容量不足による空
吹けに対しては、本実施形態でソフトOWC制御として
説明したタービン回転速度の変化に応じた補正を施して
対応している。
【0107】尚、図22の制御ブロック図において、ω
tはタービン回転角速度を示し、ω(ドット)tは、タ
ービン回転角速度ωtの微分値であり、油圧(トルク容
量)の補正結果としては、前記Po3と同じになる。
【0108】図8のフローチャートのステップS4で、
ギヤ比がF/B開始ギヤ比を超えたと判別されると、ス
テップS6へ進み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比(<F/
B開始ギヤ比)を超えたか否かを判別する。
【0109】ギヤ比がF/B開始ギヤ比とF/B終了ギ
ヤ比との間であるときには、ステップS7のイナーシャ
フェーズ処理を行わせる。解放側のイナーシャフェーズ
処理は、図23のフローチャートに示してあり、ステッ
プS71でトルクフェーズ終了時の油圧(油圧=0)を
保持させる設定を行う。
【0110】また、締結側のイナーシャフェーズ処理
は、図24のフローチャートに示される。図24のフロ
ーチャートにおいて、ステップS81では、図25のフ
ローチャートに示される基本制御を行う。
【0111】前記基本制御においては、まず、ステップ
S811で、目標イナーシャトルクTinr[Nm]を、
下式に従って算出する。 Tinr=イナーシャINS×目標タービン角加速度[rad
/sec2] 上式でイナーシャINS(慣性モーメント)[Nm/rad
/sec2]は、変速の種類に応じて決定される値である。
【0112】また、目標タービン角加速度[rad/sec2
は、 目標タービン角加速度[rad/sec2]=2×π×目標ター
ビン加速度[1/sec2]/60 として算出され、前記目標タービン加速度[1/sec2
は、 目標タービン加速度[1/sec2]=(Nt×ギヤ段差)
/(目標変速時間[sec]) 上式でギヤ段差は、ギヤ段差=1−(変速後ギヤ比/変
速前ギヤ比)として算出される値であり、Nt[rpm]
はイナーシャフェーズ開始時のタービン回転速度であ
る。
【0113】ステップS812では、前記目標イナーシ
ャトルクTinrに基づいて締結側油圧Pc7を下式に従
って算出する。 Pc7=K2×Tt×Tr×Tr-c+Prtn-c+K2×Tr
-c×Tinr 上記基本制御に加え、ステップS82では、回転フィー
ドバック(F/B)制御を実行する。
【0114】前記回転F/B制御(回転フィードバック
制御部107)を、図26のフローチャートに従って説
明する。ステップS821では、目標タービン回転速度
[rpm]を算出する。
【0115】前記目標タービン回転速度は、イナーシャ
フェーズ開始時のタービン回転速度Nt[rpm]と前記
目標タービン加速度[1/sec2]とに基づき、イナーシ
ャフェーズ開始時のタービン回転速度Nt[rpm]から
目標タービン加速度[1/sec2]で減少変化する特性と
して算出される(目標タービン速度(n)=目標タービン
速度(n-1)+目標タービン加速度)。
【0116】ステップS822では、目標タービン回転
速度と実際の目標タービン回転速度との偏差(偏差=目
標タービン回転速度−実際の目標タービン回転速度)に
基づき、比例・積分・微分(PID)動作によってフィ
ードバック補正油圧を算出する。
【0117】ステップS823では、前記締結側油圧P
c7にフィードバック補正油圧を加算して、締結側油圧
Pc8を求める。更に、ステップS83では、目標ター
ビン回転速度を得るために前記PIDと並行して実行さ
せる、本実施の形態において外乱オブザーバ制御と称す
る制御を行う。
【0118】前記外乱オブザーバ制御の詳細を、図28
のブロック図を参照しつつ、図27のフローチャートに
従って説明する。ステップS831では、前記目標ター
ビン回転速度に、目標タービン回転速度と実際の目標タ
ービン回転速度との偏差(偏差=目標タービン回転速度
−実際の目標タービン回転速度)を加算して、該加算結
果を微分し、更に、該微分値をローパスフィルタで処理
して高周波成分をカットする。また、実際のタービン回
転速度を微分し、該微分値をローパスフィルタで処理し
て高周波成分をカットする。
【0119】尚、ローパスフィルタのカットオフ周波数
を、18Hz程度とすることが好ましい。ステップS8
32では、目標タービン回転速度と偏差(偏差=目標タ
ービン回転速度−実際の目標タービン回転速度)との加
算値を微分し、ローパスフィルタで処理した値を、2次
遅れフィルタで処理する。
【0120】前記2次遅れフィルタは、伝達関数をωn 2
/(s2+2ζωns+ωn 2)とするフィルタであり、減
衰率ζ及び固有振動数ωをATF温度(油温)に応じて
変更するようにしてある。
【0121】ステップS833では、ローパスフィルタ
及び2次遅れフィルタで処理された[目標タービン回転
速度+偏差]の微分値と、ローパスフィルタで処理した
実際のタービン回転速度の微分値との偏差である微分値
偏差から、補正油圧Pobsを下式に従って演算する。
【0122】 Pobs=K2×イナーシャINS×微分値偏差 尚、イナーシャINS(慣性モーメント)[Nm/rad/s
ec2]は、変速の種類に応じて決定される値である。
【0123】そして、ステップS834では、前記締結
側油圧Pc8に補正油圧Pobsを加算して最終的な締結
側油圧Pc9を求める。ギヤ比がF/B終了ギヤ比より
も小さくなったことが、図8のフローチャートのステッ
プS6で判別されると、ステップS6からステップS8
へ進み、ギヤ比がF/B終了ギヤ比よりも初めて小さく
なった時点から所定時間TIMER7だけ経過したか否
かを判別する。
【0124】そして、所定時間TIMER7内であれ
ば、ステップS9へ進んで、終了フェーズ処理を行う。
解放側摩擦係合要素についての終了フェーズ処理は、図
29のフローチャートに示してあり、ステップS91で
イナーシャフェーズ終了時の油圧を保持する設定を行
う。即ち、解放側摩擦係合要素の油圧は、イナーシャフ
ェーズ及び終了フェーズにおいて、ギヤ比がF/B開始
ギヤ比よりも小さくなった時点の値に保持されることに
なる。
【0125】一方、締結側摩擦係合要素の終了フェーズ
処理は、図30のフローチャートに示され、ステップS
101では、ギヤ比がF/B終了ギヤ比よりも初めて小
さくなった時点から所定時間TIMER7内であるか否
かを判別し、所定時間TIMER7内であればステップ
S102へ進んで、終了フェーズ処理を実行する。
【0126】前記ステップS101の終了フェーズ処理
の詳細は、図31のフローチャートに示してあり、ステ
ップS111では、締結臨界トルクに相当する油圧から
締結臨界トルクの1.2倍に相当する油圧まで、前記所定
時間TIMER7内で上昇させるランプ勾配Rmp-Tr2の
設定を行う。尚、前記所定時間TIMER7は、変速及
び摩擦係合要素の種類に応じて設定される。
【0127】ステップS112では、締結側指示圧Pc
10を、 Pc10=K2×Tt×Tr-c×(1+0.2×Rmp-Tr2)
+Prtn-c+K2×Tr-c×Tinrとして算出する。
【0128】そして、前記所定時間TIMER7が経過
した時点で、締結側の指示圧を、前記Pc10から、最
大圧までステップ変化させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における自動変速機の変速機構を示
す図。
【図2】前記変速機構における摩擦係合要素の締結状態
の組み合わせと変速段との相関を示す図。
【図3】前記自動変速機の制御系を示すシステム図。
【図4】実施の形態における摩擦係合要素の掛け換えに
よる変速の様子を示すタイムチャート。
【図5】前記自動変速機の制御系全体を示す制御ブロッ
ク図。
【図6】要求トルク容量から指示油圧を決定するブロッ
クを示す制御ブロック図。
【図7】入力軸トルクの推定を行うブロックを示す制御
ブロック図。
【図8】実施の形態における摩擦係合要素の掛け換え変
速制御のメインルーチンを示すフローチャート。
【図9】解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理を示す
フローチャート。
【図10】解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理にお
ける解放初期油圧演算を示すフローチャート。
【図11】解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理にお
ける分担比ランプ制御を示すフローチャート。
【図12】前記分担比ランプ制御における余裕代の変化
を示す線図。
【図13】解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理にお
ける分担比ランプ制限を示すフローチャート。
【図14】解放側摩擦係合要素の準備フェーズ処理にお
ける分担比ランプ学習を示すフローチャート。
【図15】締結側摩擦係合要素の準備フェーズ処理を示
すフローチャート。
【図16】締結側摩擦係合要素の準備フェーズ処理にお
ける分担比ランプ制御を示すフローチャート。
【図17】締結側摩擦係合要素の分担比ランプ制御にお
ける余裕代の変化を示す線図。
【図18】解放側摩擦係合要素のトルクフェーズ処理を
示すフローチャート。
【図19】締結側摩擦係合要素のトルクフェーズ処理を
示すフローチャート。
【図20】トルクフェーズ処理におけるトルク推定学習
を示すフローチャート。
【図21】前記トルク推定学習における入力軸トルクの
補正係数の特性を示す線図。
【図22】要求トルク容量のフィードホワード分の設定
及び空吹け制御を行うブロックを示す制御ブロック図。
【図23】解放側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理を示すフローチャート。
【図24】締結側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理を示すフローチャート。
【図25】締結側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理における基本制御を示すフローチャート。
【図26】締結側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理における回転フィードバック制御を示すフローチャー
ト。
【図27】締結側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理における外乱オブザーバ制御を示すフローチャート。
【図28】締結側摩擦係合要素のイナーシャフェーズ処
理における回転フィードバック制御及び外乱オブザーバ
制御を行うブロックを示す制御ブロック図。
【図29】解放側摩擦係合要素の終了フェーズ処理を示
すフローチャート。
【図30】締結側摩擦係合要素の終了フェーズ処理を示
すフローチャート。
【図31】締結側摩擦係合要素の終了フェーズ処理の詳
細を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…トルクコンバータ 2…変速機構 11…ソレノイドバルブユニット 12…A/Tコントローラ 13…A/T油温センサ 14…アクセル開度センサ 15…車速センサ 16…タービン回転センサ 17…エンジン回転センサ 18…エアフローメータ 20…エンジン G1,G2…遊星歯車 H/C…ハイクラッチ R/C…リバースクラッチ L/C…ロークラッチ 2&4/B…2速/4速バンドブレーキ L&R/B…ロー&リバースブレーキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA02 MA12 NA01 NB01 PA02 PA06 PA24 PA54 RA04 RA13 RA17 RA18 SA08 SA09 TA01 TA06 TA10 TA11 TA16 TB15 VA02W VA32W VA32Y VA33Y VA34W VA48Z VA74W VA77Y VA77Z VA78W VA78Y VB01Z VC01Z VC02Z VC03Z VC05Z VD02Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる2つの摩擦係合要素の締結制御と解
    放制御とを同時に行う摩擦係合要素の掛け替えによって
    変速を行うよう構成された自動変速機の制御装置であっ
    て、 摩擦係合要素の解放制御に伴う空吹けの開始から変速機
    構の入力軸回転速度が略一定になったときの摩擦係合要
    素の伝達トルク容量に基づいて、摩擦係合要素の伝達ト
    ルク容量を学習補正することを特徴とする自動変速機の
    制御装置。
  2. 【請求項2】前記摩擦係合要素の伝達トルク容量を、変
    速機構の入力軸トルク推定値及びトルク分担比に基づい
    て決定する構成であって、前記入力軸回転速度が略一定
    になったときの摩擦係合要素の伝達トルク容量に基づい
    て、前記入力軸トルク推定値を学習補正することを特徴
    とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】前記入力軸回転速度が略一定になったとき
    の摩擦係合要素の伝達トルク容量と前記入力軸トルク推
    定値と臨界トルク比とから余裕代を算出し、該余裕代と
    基準値との偏差に応じて、入力軸トルク推定値を補正す
    るための補正値を学習することを特徴とする請求項2記
    載の自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】前記入力軸回転速度が略一定になったとき
    の摩擦係合要素の伝達トルク容量から余裕代を算出する
    ときに、前記入力軸トルク推定値に空吹けによるイナー
    シャトルクを付加して余裕代の算出を行わせることを特
    徴とする請求項3記載の自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】前記入力軸回転速度と、変速前のギヤ比と
    変速機構の出力軸回転速度とから算出される基準入力軸
    回転速度との偏差を算出し、該偏差が略一定になったと
    きを、前記入力軸回転速度が略一定になったときとして
    検出することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載の自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】前記偏差の微分値のプラス・マイナスが反
    転した時点を、前記偏差が略一定になったときとして検
    出することを特徴とする請求項5に記載の自動変速機の
    制御装置。
  7. 【請求項7】前記伝達トルク容量の学習補正が収束した
    ときに、前記摩擦係合要素の伝達トルク容量の変化速度
    を変更することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    つに記載の自動変速機の制御装置。
JP2000041681A 2000-02-18 2000-02-18 自動変速機の制御装置 Pending JP2001227634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041681A JP2001227634A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 自動変速機の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000041681A JP2001227634A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 自動変速機の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001227634A true JP2001227634A (ja) 2001-08-24

Family

ID=18564878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000041681A Pending JP2001227634A (ja) 2000-02-18 2000-02-18 自動変速機の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001227634A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6997837B2 (en) 2003-04-09 2006-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift control system of automatic transmission for vehicle and shift control method thereof
JP2006329217A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の制御装置
US7470215B2 (en) * 2006-03-29 2008-12-30 Cobra Motorcycle Mfg., Inc. Vehicle drivetrain with secondary clutch

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6997837B2 (en) 2003-04-09 2006-02-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shift control system of automatic transmission for vehicle and shift control method thereof
JP2006329217A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Honda Motor Co Ltd 自動変速機の制御装置
US7470215B2 (en) * 2006-03-29 2008-12-30 Cobra Motorcycle Mfg., Inc. Vehicle drivetrain with secondary clutch

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3699628B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2001221337A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2001227634A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3859927B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3816710B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3395561B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3759362B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2001182820A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3905675B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2001221333A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3762175B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2001182822A (ja) 自動変速機の制御装置
JP3685653B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2001182819A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2002039362A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP3724336B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3691293B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2002039361A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2002039354A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2002295661A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3712894B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3685652B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2001021030A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2002039355A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP2001317625A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050816

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060606