JP2004304829A - 文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法 - Google Patents

文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法 Download PDF

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恵一 葛本
Toshihiro Matsumura
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Abstract

【課題】 複数の文字放送からの文字放送データの抜き取りができるとともに、位相ずれ等が発生しても正確な抜き取りができる文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 初期抜き取りパルス発生回路108により、サンプリングクロック単位でクロックランイン周期28aを求め、このクロックランイン周期28aから文字放送の種別を判定し、種別に応じた抜き取りパルス間隔値28bをサンプリングクロック単位で生成し、この抜き取りパルス間隔値28bに最も近い間隔を隔てて位置する2値化信号S7内のデータの位置を抜き取り位置として指定する初期抜き取りパルスS8を作成し、これに基づいて2値化信号S7からデータを抜き取るようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、映像信号の垂直帰線期間を利用して伝送されている文字放送の文字データを抜き取る文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法に関するものである。
全世界の各地域において、映像信号の垂直帰線期間を利用して、文字放送のデータが伝送されている。図28に各地域ごとの文字放送の種別、文字放送が重畳されている重畳ライン、及び伝送クロックの関係を表として示す。
このような文字放送の文字放送データを抜き取るためには、従来は、図27に示すような文字放送データ抜き取り装置を用いていた。以下、図27を参照しながら、従来の文字放送抜き取り装置の構成及び動作について説明する。
図27において、映像信号入力端子2001からは、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号が入力される。アナログ映像信号は、A/D変換器2002で、サンプリングクロックfs(MHz)によってサンプリングされてディジタル信号に変換される。変換されたディジタル信号は、ノイズ除去等の処理を行うローパスフィルタ2003と、映像信号から垂直同期信号VSYNC及び水平同期信号HSYNCを分離する同期分離回路2004とに入力される。スライスレベル算出回路2005では、同期分離回路2004から出力される垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNCに基づいて、所定のライン及び所定の位置の文字放送データから、それぞれに最適なスライスレベルSLを算出する。2値化回路2006では、ローパスフィルタ2003でノイズ除去された信号が、スライスレベル算出回路2005で算出されたスライスレベルSLでそれぞれ、0、1の2値化信号に変換される。垂直帰線期間内には文字放送信号と抜き取りクロックとの同期合わせを行うためのクロックランインという期間があり、PLL回路2007は、クロックランインに対して、コントローラ2008による制御により、伝送クロックの周期と同じ周期である抜き取りクロックの同期合わせを行い、クロックランインに同期した抜き取りクロックを発生する。その抜き取りクロックを用いて、抜き取り回路2009で、2値化信号から文字放送データを抜き取り、デコード回路2010で文字放送の種別に応じたエラー訂正等のデコード処理をする。デコード回路2010でデコード処理されたデータは、出力端子2011から表示回路(図示せず)に送られ、文字放送の種別に応じた表示が行われる。
しかしながら、従来のようにクロックランインに同期した抜き取りクロックをPLL回路により発生させて文字放送データの抜き取りを行う場合、以下のような問題点を有していた。
1.群遅延等で、ライン途中で信号に位相ずれが生じた場合、文字データに位相ずれが起こり、抜き取りのエラーを発生するという問題があった。
2.また、このような群遅延を抑制するためには、多タップのフィルタ、即ち高次の波形等化のためのフィルタが必要となり、このようなフィルタは回路規模が大きいため、装置全体の回路規模が大きくなるという問題があった。
3.文字放送データの抜き取りは文字放送信号の伝送クロックの周期と同じ周期で行われるが、文字放送の種別毎に伝送クロックが異なるため、それぞれの種別毎に専用のクロックを持つPLL回路を備えた抜き取り装置が必要となり、複数の文字放送を1つの抜き取り装置で実現することが困難であるという問題があった。また、広範囲の安定したクロックを出力できるPLL回路を作製することは難しく、1つのPLL回路を備えた抜き取り装置で、伝送クロックの異なる複数の文字放送に対応することは困難である。
4.また、伝送系の歪み等により信号が劣化し、クロックランインのデータがなくなってしまうと、クロックランインに抜き取りクロックを同期合わせさせることができなくなり、抜き取りエラーが発生するという問題があった。
本発明は、前記のような問題点を解消するためになされたものであり、ライン途中で文字放送信号に位相ずれが発生したり、クロックランインのデータがなくなったりした場合でも、抜き取りエラーを発生することなく、さらに複数の文字放送を1つの装置で実現することができる文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法を提供することを目的とする。
この発明に係る文字放送データ抜き取り装置は、外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化手段と、前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生手段と、前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取り手段と、前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知手段とを備え、前記抜き取りパルス発生手段は、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値にもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを生成して、これを前記抜き取りパルスとして前記抜き取り手段に出力するようにしたものである。
また、前記文字放送データ抜き取り装置において、前記A/D変換手段から出力されるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間手段を備え、前記2値化手段は、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、前記抜き取りパルス発生手段は、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するようにしたものである。
また、前記文字放送データ抜き取り装置において、前記抜き取りパルス発生手段は、文字放送信号内のクロックランイン期間の位置を指定するクロックランイン位置設定手段と、前記2値化信号から前記クロックランイン期間内でのクロックランインの周期を検出するクロックランイン周期検出手段と、前記クロックランイン周期検出手段により検出されたクロックランイン周期から、文字放送信号の種類を判定し、この判定された文字放送データの種類に応じて定められた文字放送データの抜き取り間隔値を出力する判定手段と、前記文字放送信号内のクロックランインとフレーミングコードとの間近傍の期間内に、前記所定の抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する抜き取りスタート期間設定手段と、前記抜き取りスタート期間内で、前記2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記抜き取り間隔値より小さい第1の間隔だけずらした抜き取りスタート位置を示す抜き取りスタートパルスを発生する抜き取りスタートパルス発生手段と、前記抜き取りスタートパルスと、前記位相ずれ補正パルスとを合成する合成手段と、前記合成手段から出力される抜き取りスタートパルス及び位相ずれ補正パルスの示す位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値と同じ間隔を隔てた2値化信号内の位置を算出する抜き取り位置算出手段と、前記各抜き取り位置に近い位置にある前記2値化信号内のデータを算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するパルス変換手段とを備えており、前記位相ずれ検知手段は、2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記第1の間隔だけずらした位置に位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを発生する位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生手段と、前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生前後の位置に位相ずれ検知のための位相ずれ検知期間を設定する位相ずれ検知期間設定手段と、前記抜き取りパルスと前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスとの位相ずれを、前記位相ずれ検知期間内に前記抜き取りパルスが含まれるか否かにより検出し、前記位相ずれが発生している場合にはその位相ずれが検出された前記位相ずれ検知期間に位相ずれ検知パルスを発生する位相ずれ検知パルス発生手段と、前記位相ずれ検知パルスが発生されている期間内に含まれる前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを、前記位相ずれ補正パルスとして出力する位相ずれ補正パルス発生手段とを備えているようにしたものである。
また、この発明に係る文字放送データ抜き取り方法は、外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化ステップと、前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生ステップと、前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取りステップと、前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知ステップとを備え、前記抜き取りパルス発生ステップは、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、抜き取り間隔値から、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを前記抜き取りパルスとして生成するようにしたものである。
また、前記文字放送データ抜き取り方法において、前記A/D変換ステップにより得られるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間ステップを備え、前記2値化ステップは、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、前記抜き取りパルス発生ステップは、前記抜き取り間隔値から、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するようにしたものである。
この発明に係る文字放送データ抜き取り装置によれば、外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化手段と、前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生手段と、前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取り手段と、前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知手段とを備え、前記抜き取りパルス発生手段は、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値にもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを生成して、これを前記抜き取りパルスとして前記抜き取り手段に出力するようにしたから、クロックランインから文字放送の種類を判定して、文字放送の種類に合わせた抜き取り間隔により2値化信号内から順次文字放送データ抜き出すことができ、1つの装置により伝送クロック周波数の異なる複数の種類の文字放送から文字データを正確に抜き出すことができるとともに、文字放送信号に位相ずれが生じた場合においても、その位相ずれを補正した抜き取りを行うことができ、回路規模を増大させることなく抜き取りのエラーを削減できる文字放送データ抜き取り装置を提供できる効果がある。
また、この発明によれば、前記文字放送データ抜き取り装置において、前記A/D変換手段から出力されるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間手段を備え、前記2値化手段は、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、前記抜き取りパルス発生手段は、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するようにしたから、高精度に文字放送データの抜き取りができる文字放送データ抜き取り装置を提供できる効果がある。
また、この発明によれば、前記文字放送データ抜き取り装置において、前記抜き取りパルス発生手段は、文字放送信号内のクロックランイン期間の位置を指定するクロックランイン位置設定手段と、前記2値化信号から前記クロックランイン期間内でのクロックランインの周期を検出するクロックランイン周期検出手段と、前記クロックランイン周期検出手段により検出されたクロックランイン周期から、文字放送信号の種類を判定し、この判定された文字放送データの種類に応じて定められた文字放送データの抜き取り間隔値を出力する判定手段と、前記文字放送信号内のクロックランインとフレーミングコードとの間近傍の期間内に、前記所定の抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する抜き取りスタート期間設定手段と、前記抜き取りスタート期間内で、前記2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記抜き取り間隔値より小さい第1の間隔だけずらした抜き取りスタート位置を示す抜き取りスタートパルスを発生する抜き取りスタートパルス発生手段と、前記抜き取りスタートパルスと、前記位相ずれ補正パルスとを合成する合成手段と、前記合成手段から出力される抜き取りスタートパルス及び位相ずれ補正パルスの示す位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値と同じ間隔を隔てた2値化信号内の位置を算出する抜き取り位置算出手段と、前記各抜き取り位置に近い位置にある前記2値化信号内のデータを算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するパルス変換手段とを備えており、前記位相ずれ検知手段は、2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記第1の間隔だけずらした位置に位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを発生する位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生手段と、前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生前後の位置に位相ずれ検知のための位相ずれ検知期間を設定する位相ずれ検知期間設定手段と、前記抜き取りパルスと前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスとの位相ずれを、前記位相ずれ検知期間内に前記抜き取りパルスが含まれるか否かにより検出し、前記位相ずれが発生している場合にはその位相ずれが検出された前記位相ずれ検知期間に位相ずれ検知パルスを発生する位相ずれ検知パルス発生手段と、前記位相ずれ検知パルスが発生されている期間内に含まれる前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを、前記位相ずれ補正パルスとして出力する位相ずれ補正パルス発生手段とを備えているようにしたから、回路規模を増大させることなく文字放送信号の位相ずれによる抜き取りのエラーを削減できる文字放送データ抜き取り装置を提供できる効果がある。
また、この発明に係る文字放送データ抜き取り方法によれば、外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化ステップと、前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生ステップと、前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取りステップと、前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知ステップとを備え、前記抜き取りパルス発生ステップは、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、抜き取り間隔値から、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを前記抜き取りパルスとして生成するようにしたから、伝送クロック周波数の異なる複数の種類の文字放送から文字データを正確に抜き出すことができるとともに、文字放送信号の位相ずれによる抜き取りのエラーを削減できる文字放送データ抜き取り方法を提供できる効果がある。
また、この発明によれば、前記文字放送データ抜き取り方法において、前記A/D変換ステップにより得られるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間ステップを備え、前記2値化ステップは、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、前記抜き取りパルス発生ステップは、前記抜き取り間隔値から、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するようにしたから、高精度に文字放送データの抜き取りができる文字放送データ抜き取り方法を提供できる効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図であり、映像信号入力端子1には垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S1が入力される。A/D変換器2はアナログ映像信号を所定のサンプリングクロックfs(MHz)によってディジタル信号S2に変換する。このサンプリングクロックfsとしては、例えばこの文字放送データ抜き取り装置の動作クロック等が用いられる。ローパスフィルタ3は変換されたディジタル信号S2のノイズ除去を行う。同期分離回路5はディジタル信号S2から垂直同期信号S5bと水平同期信号S5aとを分離する。分離された垂直同期信号S5b及び水平同期信号S5aはスライスレベル算出回路6や初期抜き取りパルス発生回路8において文字放送データやクロックランイン等の位置を求めるために用いられる。スライスレベル算出回路6はディジタル信号S3内の所定のライン及び所定の位置の文字放送データから、それぞれの最適なスライスレベルS6を算出する。2値化回路7はノイズ除去されたディジタル信号S3を、スライスレベル算出回路6で算出されたスライスレベルS6で0、1の2値化信号S7に変換する。
初期抜き取りパルス発生回路8は、2値化信号S7を入力として、所定のラインのクロックランインの期間内において、クロックランイン周期をサンプリングクロック数を単位として算出する。このクロックランインの位置は、垂直同期信号S5b及び水平同期信号S5aにより位置が求められる。この初期抜き取りパルス発生回路8は、文字放送の種別に応じた伝送クロックの周波数と、A/D変換に用いたサンプリングクロックの周波数とを保持しており、算出されたクロックランイン周期に基づいて、文字放送の種別を判定し、判定した文字放送の伝送クロック周期から、抜き取りパルス発生に必要となる抜き取りパルス間隔値をサンプリングクロック数を単位として算出する。2値化信号S7から文字データを抜き取る周期は、文字放送信号の伝送クロックの周期と同じであればよいので、判定した文字放送の伝送クロックの周期をサンプリングクロック数を単位として算出した値が抜き取りパルス間隔値となる。
さらに、初期抜き取りパルス発生回路8は、算出した抜き取りパルス間隔値、垂直同期信号S5b及び水平同期信号S5aに基づいて、クロックランイン期間とこれに続くフレーミングコード期間との間近傍に文字データの抜き取りスタート位置を決定する。そして、この抜き取りスタート位置を起点として順番に、抜き取り間隔値にもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号S7内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する初期抜き取りパルスS8を発生する。なお、この初期抜き取りパルス発生回路8の内部のブロック構成の詳細については後述する。
抜き取り回路11は初期抜き取りパルスS8に基づいて2値化信号S7から文字放送データS11を抜き取る。デコード回路13は抜き取り回路11で抜き取られたシリアルの文字放送データS11をパラレルデータに変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理する。出力端子14はデコード処理したデータS13を図示しない表示回路に送り、文字放送の種別に応じた表示を行う。
図2は本実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の動作を説明するためのタイミング図である。以下、図1及び図2を用いて文字放送データ抜き取り装置全体の動作について説明する。ここでは、文字放送データの種別をテレテキスト放送とした場合について説明する。
図2(a)は映像信号入力端子101から入力されるテレテキスト放送の文字データが重畳されたアナログ映像信号S101を示す。アナログ映像信号S101は、水平同期信号、輝度信号などのバースト信号、クロックランイン、文字放送の種類等を示すフレーミングコード、及び文字放送データを含んでいる。
時刻T11において、アナログ映像信号S1をA/D変換器2でディジタル化して得られたディジタル信号S2より、同期分離回路5にて図2(b)に示すように、水平同期信号S5aを分離する。
ディジタル信号S2をローパスフィルタ3でノイズ除去して得られた信号S3を、スライスレベル算出回路6から算出されるスライスレベルS6に基づいて、2値化回路7において2値化して、図2(c)に示す2値化信号S7を生成する。
次に、クロックランインとフレーミングコードとの間の位置近傍において、2値化信号S7の0から1に変化する変化点T12aを検出し、その変化点T12aから所定の位置だけ後ろにずれた時刻T12を求め、この時刻T12を初期抜き取りパルスS8のスタート位置とする。この変化点T12aからずれる間隔(以下、この間隔を第1の間隔と称す)は、文字放送の種別に応じて初期抜き取りパルス発生回路8により決定される抜き取りパルス間隔値に基づいて決定され、この抜き取りパルス間隔値よりも小さな値が用いられる。0から1に変化する変化点近傍では、文字放送データにわずかな位相のずれが生じると、値0と1とが変わってしまって抜き取りしたデータの値が全く異なるものとなってしまう。これを避けるために、抜き取りのスタート位置を変化点T12aから第1の間隔だけずらした位置に設定する。ここでは、特に、抜き取りパルス間隔値112bの1/2だけスタート位置をずらしている。
そして、図2(d)に示すように、この初期抜き取りパルスS8のスタート位置から、抜き取りパルス間隔値に基づいて初期抜き取りパルスS8の生成を開始する。
抜き取り回路11では、初期抜き取りパルスS8に基づいて、2値化信号S7から文字データを抜き取る。その抜き取られたデータが、図2(e)に示す抜き取りデータS11である。
図3は、初期抜き取りパルス発生回路108の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図1と同一符号は、同一または相当する部分を示している。抜き取りスタート位置ゲートパルス発生回路21は、抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する手段であり、水平同期信号S5a、垂直同期信号S5bを入力として、これを用いてクロックランイン期間とフレーミングコード期間との位置を検出し、クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間に、所定の期間の抜き取りスタート位置ゲートパルスS21を発生させる。クロックランイン位置ゲートパルス発生回路23は、クロックランイン位置を設定する手段であり、水平同期信号S5aと垂直同期信号S5bとを入力とし、これらを用いてクロックランイン期間の位置を示すための、クロックランイン期間と同じ長さのクロックランイン位置ゲートパルスS23を発生させる。
クロックランイン周期検出回路24は、クロックランイン位置ゲートパルスが出力されている期間内で、2値化信号S7の0から1に変化する各変化点を検出し、その変化点間のサンプリングクロック数をクロックランイン周期28aとして判定部28へ送出する。
判定部28は、A/D変換器2によるサンプリング周波数と、予め映像信号入力端子1に入力される可能性のある複数の文字放送の種別ごとの伝送クロック周波数とを保持しており、これらを用いて、クロックランイン周期検出回路24により得られるクロックランイン周期28aから、この周期に最も近い伝送クロック周期を有する文字放送を特定することで文字放送の種別を判定し、判定した文字放送に応じた伝送クロックの周期を求め、この伝送クロック周期に合わせた抜き取りパルス間隔値28bをサンプリングクロック数を単位として算出し、出力する。なお、クロックランイン周期検出回路24によるクロックランイン周期の検出が高精度であれば、このクロックランイン周期が伝送クロックの周期、即ち抜き取り間隔値と同じとなるため、判定部28は省略することも可能であるが、通常は、クロックランイン周期検出回路24によるクロックランイン周期の検出は誤差を含む可能性があるため、一旦、判定部28でその周期に最も近い伝送クロック周期を持つ文字放送の種類を判定させ、正確な抜き取り間隔値28bを出力させることが好ましい。この判定部28としては、プロセッサや、入力されるクロックライン周期に応じて予め計算により求めておいた抜き取りパルス間隔値を出力するレジスタ等が用いられる。
抜き取りスタートパルス発生回路22は抜き取りスタート位置ゲートパルスS21が出力されている期間内に、判定部28より入力される文字放送の種別に応じた抜き取りパルス間隔値28bと、2値化信号S7とに基づいて、抜き取りのスタート位置を示す抜き取りスタートパルスS22を発生させる。具体的には、抜き取りスタートパルスS202は、抜き取りスタート位置ゲートパルスS21の期間内において、2値化信号S7の0から1に変化する変化点を検出し、この変化点から上述した第1の間隔だけ後ろにずらした位置に発生させる。
抜き取り位置算出回路25は、抜き取りスタートパルスS22の位置を起点として抜き取りパルス間隔値28bで順次抜き取り位置S25を算出する。この抜き取り位置S25の単位はサンプリングクロック数となる。
パルス変換回路26は、抜き取り位置S25に基づいて、その抜き取り位置S25の値が小数の場合は、整数化して抜き取り位置を最適化する。これは、2値化信号S7がサンプリングクロック単位でサンプリングされたものであり、2値化信号S7内のサンプリングされた各データ同士の間隔はサンプリングクロックを単位とすると整数値になるからである。そして、この整数化した抜き取り位置に基づいて、2値化信号S7のデータのうちの抜き出すデータの位置を示す初期抜き取りパルスS8を発生し、これを抜き取り回路11に出力する。
図4は初期抜き取りパルス発生回路8の動作を説明するためのタイミング図であり、図において、図2と同一符号は、同一または相当する部分を示している。以下、図3及び図4を用いて、初期抜き取りパルス発生回路8内の各ブロックの動作について説明する。
時刻T11において、図4(a)に示すように、水平同期信号S5aが分離される。時刻T112は、図4(c)に示すクロックランイン位置ゲートパルスS23が出力される期間内において、図4(b)に示す2値化信号S7の、0から1への変化点が検出される時刻である。このクロックランイン期間内の変化点間のサンプリングクロック数を、図4(d)に示すクロックランインのクロックランイン周期28aとする。
図4(e)に示すクロックランイン期間とフレーミングコード期間との間近傍に設定される抜き取りスタート位置ゲートパルスS21内の時刻T12において、クロックランイン周期28aに基づいて判定された文字放送の種別に応じて得られる抜き取りパルス間隔値28bと、2値化信号S7とに基づいて、図4(f)に示すように、抜き取りスタートパルスS22を発生させる。この抜き取りスタートパルスS22は、2値化信号S7から検出される0から1への変化点から上述した第1の間隔、即ち抜き取りパルス間隔値28bの1/2だけずらした位置に発生する。
抜き取り位置算出回路25では、時刻T12に発生した抜き取りスタートパルスS22を起点として抜き取りパルス間隔値28bに基づいて抜き取り位置を算出し、パルス変換回路26において図4(g)に示す初期抜き取りパルスS8を発生する。
図5は初期抜き取りパルス発生回路8の動作を具体的に説明するための、文字放送信号と、抜き取り文字データとの関係を示す模式図であり、ここでは、まず、文字放送信号が、データ量が最も多く伝送クロックが最速である欧州テレテキスト放送信号(以下、テレテキスト信号と称す)である場合について説明する。図5において、白丸で示したSPt(tは0以上の整数)は、伝送クロックが6.9375MHzであるテレテキスト信号18をサンプリングクロックfs(MHz)を24MHzとして、ディジタル信号に変換した信号である。
以下、図5を用いて初期抜き取りパルス発生装置の動作を具体的に説明する。まず、クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間近傍の抜き取りスタート位置ゲートパルス期間内で2値化信号S7の0から1に変化する変化点CHPを検出して、これを用いてクロックランイン周期検出回路24によりクロックランイン周期28aをサンプリングクロック単位で求める。判定部28においてこのクロックランイン周期28aから抜き取りパルス間隔値28bを求める。ここで、文字放送の種類が正確に検出、即ち伝送クロックが正確に検出されたとすると、抜き取りパルス間隔値28bはサンプリングクロックのクロック数を単位として3.4595となる。
そして、抜き取りスタートパルス発生回路22により前記変化点CHPからこの抜き取りパルス間隔値112aの約1/2だけ後ろの位置に抜き取りスタート位置STPを設定する。抜き取りパルス間隔値112aの1/2はサンプリングクロック数単位で1.7297となる。サンプリング点は、整数値であるため抜き取りスタート位置STPは、変化点CHPから1.7297の小数部を切り捨てた1となる。この場合、小数部を切り捨てたが、四捨五入及び切り上げを行っても同様の効果が得られる。図5においては、変化点CHPはデータSP0にあたり、その点より1点右に位置するデータSP1の位置が抜き取りスタート位置STPにあたる。即ち抜き取りスタート位置STPを算出することで、テレテキスト信号の伝送クロックに対する位相合わせを行っている。
続いて、抜き取り位置算出回路25は抜き取りスタート位置STPを起点として、順次、抜き取りパルス間隔値28bに最も近い間隔値を隔てて位置する2値化信号内のデータの位置を算出する。図5に示すように、抜き取り位置SPP(0)が抜き取りスタート位置STPに対応し、順次抜き取りデータSPP(i)が算出される。但しSPP(i)はi番目(iは0以上の整数)の抜き取りデータを示している。本説明においては、抜き取り間隔3.4595ごとに抜き取り位置SPP(i)が算出されることとなる。しかしながら、抜き取り間隔が小数であるため、抜き取り位置SPP(i)も小数で表される。よって、抜き取るデータは、算出された抜き取り位置SPP(i)の最も近くにある2値化信号SPtが選択される。その選択されるデータは抜き取りパルス位置SPP(i)の小数部を切り捨てた位置に存在するデータとなる。3.4595×1及び3.4595×2をそれぞれ切り捨てた値は3及び7であるので、図5においては、抜き取りスタート位置STPから3つ目のデータSP4、7つ目のデータSP8等が順次抜き取り位置SPP(1),SPP(2)として指定される。この場合、小数部の切り捨てを行ったが、四捨五入、切り上げを行っても同様の効果が得られる。また、抜き取り間隔値の小数点以下を切り捨てた値の間隔でデータを抜き取っていくようにしても良い。このようにして、初期抜き取りパルス発生装置8においては、抜き取りスタート位置STPを起点として、順次抜き取りパルス間隔値28bだけ間隔を隔てた抜き取り位置SPP(i)に最も近いサンプリングデータの位置を指定する初期抜き取りパルスS8を発生することで、テレテキスト信号にあった正確なデータの抜き取りを行う。
また、文字放送信号がテレテキスト信号でない場合も、前記と同様に、文字放送の種別を判定し、この種別に応じた抜き取りパルス間隔値28bを算出し、この抜き取りパルス間隔値28bに基づいて初期抜き取りパルスS8を生成することで正確な抜き取りが可能となる。
以上のように、本実施の形態1によれば、初期抜き取りパルス発生回路108によりサンプリングクロック単位でクロックランイン周期28aを求め、このクロックランイン周期28aから文字放送の種類を判別してこの種別に応じたサンプリングクロック単位の抜き取りパルス間隔値28bを生成し、この抜き取りパルス間隔値28bにもっとも近い間隔を隔てて位置する2値化信号S7内のデータの位置を算出して、この位置を抜き取り位置として指定する初期抜き取りパルスS8を作成して、これに基づいて2値化信号S7からデータを抜き取るようにしたので、クロックランインから文字放送の種類を判別して、文字放送の種類に合わせた抜き取り間隔により2値化信号S7内から順次抜き出すことができ、伝送クロック周波数の異なる複数の種類の文字放送から文字データを正確に抜き出すことができる。
つまり、クロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期から文字放送の種別を判定して文字放送に応じた抜き取りパルス間隔値を算出し、これに基づいてサンプリングしたデータから文字放送データを抜き取るため、サンプリングクロックさえ決定すれば、欧州のテレテキスト放送だけでなく、VPS、WSS、日本の文字多重放送、米国のクローズドキャプション放送にも対応して抜き取りを行うことができ、本実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置1つで、全世界の文字放送に対応できる。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図であり、映像信号入力端子101には垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S101が入力される。A/D変換器102はアナログ映像信号を所定のサンプリングクロックfs(MHz)によってディジタル信号S102に変換する。このサンプリングクロックfsとしては、この文字放送データ抜き取り装置の動作クロック等が用いられ、ここでは、一例としてサンプリング周波数が24MHzのサンプリングクロックが用いられる。ローパスフィルタ103は変換されたディジタル信号S102のノイズ除去を行う。データ補間回路104はローパスフィルタ103でノイズ除去された信号S103から原信号S104aと、これをα倍(αは整数値)のデータとなるように補間する補間信号S104bとを作成する。
同期分離回路105はディジタル信号S102から水平同期信号S105aと垂直同期信号S105bとを分離する。分離された水平同期信号S105a及び垂直同期信号S105bはスライスレベル算出回路106や初期抜き取りパルス発生回路108において文字放送データやクロックランイン等の位置を求めるために用いられる。スライスレベル算出回路106はディジタル信号S103内の所定のライン及び所定の位置の文字放送データから、それぞれの最適なスライスレベルS106を算出する。2値化回路107はデータ補間回路104で生成された原信号S104aと補間信号S104bとを、スライスレベル算出回路106で算出されたスライスレベルS106でそれぞれ0、1の2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bに変換する。
初期抜き取りパルス発生回路108は、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bを入力として、所定のラインのクロックランインの期間内において、クロックランイン周期をサンプリングクロック数を単位として算出する。この所定のラインのクロックランインの位置は、水平同期信号S105a及び垂直同期信号S105bにより位置が求められる。また、複数の文字放送の種別に応じた伝送クロックの周波数と、A/D変換に用いたサンプリングクロックの周波数、データ補間回路104によるデータ補間に用いた補間周期とを保持しており、算出されたクロックランイン周期に基づいて文字放送の種別を判定し、判定した文字放送の種別に応じた伝送クロックの周期から、抜き取りパルス発生に必要となる抜き取りパルス間隔値112bをサンプリングクロック数を単位として算出する。2値化した文字放送信号から文字データを抜き取る周期は、文字放送信号の伝送クロックの周期と同じであればよいので、判定した文字放送の伝送クロックの周期をサンプリングクロック数を単位として算出した値が抜き取りパルス間隔値112bとなる。さらに、初期抜き取りパルス発生回路108は水平同期信号S105a及び垂直同期信号S105bから、クロックランイン期間とこれに続くフレーミングコード期間との間近傍に文字データの抜き取りスタート位置を決定する。そして、この抜き取りスタート位置を起点として順番に、抜き取り間隔値112bにもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する初期抜き取りパルスS108aと、この初期抜き取りパルスS108aによって2値化原信号S107aまたは2値化補間信号S107bのいずれの信号を選択して抜き取るかを指定するための初期抜き取りデータ選択パルスS108bを発生する。なお、この初期抜き取りパルス発生回路108の内部のブロック構成の詳細については後述する。
位相ずれ検知回路110は、2値化原信号S107a、2値化補間信号S107b、初期抜き取りパルス発生回路108で発生した初期抜き取りパルスS108a、及び抜き取りパルス間隔値112bを入力として、これらを用いて文字放送信号の位相ずれを検知し、位相ずれを検知した位置を知らせる位相ずれ補正パルスS110aと、位相ずれ検知後の抜き取りパルスとして位相ずれ補正パルスS110aに基づいて補正される抜き取りパルスを選択するための抜き取りパルス選択信号S110bを発生させる。位相ずれの検知は、2値化信号S107の各変化点、ここでは0から1への変化点を順次検出し、この各変化点から抜き取りパルス間隔値112bに応じた所定の時間をずらした位置に位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスをそれぞれ生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと初期抜き取りパルスS108aとを比較して、所定の値以上の位相差がある場合に、位相ずれが生じたとして、位相ずれが生じた位置の位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを位相ずれ補正パルスS110aとして出力することで検知する。この位相ずれ検知回路110の詳細については後述する。
抜き取りパルス補正回路109は、位相ずれ検知回路110からの位相ずれ補正パルスS110a及び抜き取りパルス選択信号S110bと、初期抜き取りパルス発生回路108からの初期抜き取りパルスS108及び抜き取りパルス間隔値112bを入力とし、位相ずれが発生していない通常の場合、即ち抜き取りパルス選択信号S110bが入力されていない場合には、初期抜き取りパルスS108をそのまま補正抜き取りパルスS109aとして出力する。また、補正データ抜き取りパルスS109bとして、初期データ抜き取りパルスS108bを出力する。位相ずれを検知した場合、即ち抜き取りパルス選択信号S110bが入力される場合には、位相ずれを検知した位置以降は、補正抜き取りパルスS109aとして、初期抜き取りパルスS108の代わりに、初期抜き取りパルスS108を補正したパルスを、また、補正データ抜き取りパルスS109bとして、初期データ抜き取りパルスS108bを補正したパルスをそれぞれ発生する。この抜き取りパルス補正回路109の構成については後述する。
抜き取り回路111は補正データ抜き取り選択パルスS109bに基づいて2値化原信号S107aと2値化補間信号S107bとを選択しながら、補正抜き取りパルスS109aに基づいて文字放送データS111を抜き取る。
デコード回路113は抜き取り回路111で抜き取られたシリアルの文字放送データS111をパラレルデータに変換し、文字放送の種別に応じた誤り訂正などのデコード処理する。出力端子114はデコード処理したデータS113を図示しない表示回路に送り、文字放送の種別に応じた表示を行う。
図7は本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の動作を説明するためのタイミング図である。以下、図6及び図7を用いて文字放送データ抜き取り装置全体の動作について説明する。ここでは、文字放送データの種別をテレテキスト放送とし、データ補間回路104によるデータ補間は、原信号と補間信号含めてデータ量が2倍となる2倍補間を用いるようにした場合について説明する。
図7(a)は、映像信号入力端子101から入力されるテレテキスト放送の文字データが重畳されたアナログ映像信号S101を示す。アナログ映像信号S101は、水平同期信号、輝度信号などのバースト信号、クロックランイン、文字放送の種類等を示すフレーミングコード、及び文字放送データを含んでいる。
時刻T11において、アナログ映像信号S101をA/D変換器102でディジタル化して得られたディジタル信号S102より、同期分離回路105にて図7(b)に示すように、水平同期信号S105aを分離する。
ディジタル信号S102をローパスフィルタ103でノイズ除去して得られた信号S103からデータ補間回路104で原信号S104aと補間信号S104bとを生成し、これらを、スライスレベル算出回路106から算出されるスライスレベルS106に基づいて、2値化回路107において2値化して、図7(c)に示す2値化原信号S107a、及び図7(d)に示す2値化補間信号S107bを生成する。
次に、初期抜き取りパルス発生回路108により、クロックランインとフレーミングコードとの間の位置近傍において2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1に変化する変化点T12aを検出し、その変化点T12aから前記実施の形態1と同様の、第1の間隔だけ後ろにずれた時刻T12を求め、この時刻T12を初期抜き取りパルスS108aのスタート位置とする。ここでは、特に、この第1の間隔を抜き取りパルス間隔値112bの1/2とする。
そして、この初期抜き取りパルスS108aのスタート位置から、図7(e)に示す初期抜き取りパルスS108aと、2値化原信号S107aまたは2値化補間信号S107bのいずれからデータを抜き取るかを指示するための抜き取りデータ選択パルスS108bの生成を開始する。
次に、時刻T13において群遅延などにより位相ずれが発生したとする。位相ずれ検知回路110は、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bに対して0から1に変化する変化点を常に検出し、検出した各変化点を前記第1の間隔だけずらした点と時刻T12から発生開始した初期抜き取りパルスS108aとの間に位相差がないかを調査する。もし、この両者間に位相ずれがない場合は、位相差は発生しない。しかしながら、図7(a)に示すように時刻T13において位相ずれが発生する場合は、この両者間に位相差が生じる。このような場合には、時刻T13において抜き取りパルス補正回路109により時刻T12から発生開始した初期抜き取りパルスS108a及び抜き取りデータ選択パルスS108bに対して補正を施し、最終的に、図7(f),(g)に示すように、補正を施した補正抜き取りパルスS109aと補正抜き取りデータ選択パルスS109bとを生成する。
抜き取り回路111では、補正抜き取りパルスS109aと補正抜き取りデータ選択パルスS109bとに基づいて、2値化原信号S107aと2値化補間信号S107bとから文字データを抜き取る。その抜き取られたデータが、図7(h)に示す抜き取りデータS111となる。
図8は、初期抜き取りパルス発生回路108の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図6と同一符号は、同一または相当する部分を示している。抜き取りスタート位置ゲートパルス発生回路201は、抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する手段であり、水平同期信号S105a、垂直同期信号S105bを入力として、これを用いてクロックランイン期間とフレーミングコード期間との位置を検出し、クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間に所定の期間の抜き取りスタート位置ゲートパルスS201を発生させる。クロックランイン位置ゲートパルス発生回路203は、クロックランイン位置を設定する手段であり、水平同期信号S105aと、垂直同期信号S105bとを入力とし、これらを用いてクロックランイン期間を示すための、クロックランイン期間と同じ長さのクロックランイン位置ゲートパルスS203を発生させる。
クロックランイン周期検出回路204は、クロックランインゲートパルス期間で、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1に変化する各変化点を検出し、その変化点間のサンプリングクロック数をクロックランイン周期112aとしてコントローラ112へ送出する。なお、ここでは、このサンプリングクロック数としては、A/D変換器102において用いるサンプリングクロックのクロック数を用いるが、本実施の形態2においては、A/D変換器102によるサンプリングにより得られたディジタル信号S102がさらにデータ補間回路104で補間されている。即ち、アナログ映像信号S101はいわゆるオーバーサンプリングされたこととなっている。このため、クロックランイン周期112aの単位として用いるサンプリングクロック数としては、データ補間回路104による補間周期をクロックの周期としたクロック数、つまりオーバーサンプリングのクロック数を用いるようにしてもよい。以下、この補間周期を考慮したクロックをオーバーサンプリングクロックと称す。
判定部112は、A/D変換器102によるサンプリング周波数と、データ補間回路104による補間周期、即ち、オーバーサンプリングクロックの周波数と、複数の文字放送についての文字放送の種別ごとの伝送クロック周波数とを保持しており、これらを用いて、クロックランイン周期検出回路204により得られるクロックランイン周期112aからこの周期112aに最も近い伝送クロック周期を有する文字放送を特定することで文字放送の種別を判定し、判定した文字放送に応じた伝送クロックの周期を求め、この伝送クロック周期に合わせた抜き取りパルス間隔値112bをオーバーサンプリングクロック数を単位として算出して、抜き取り位置算出回路205,抜き取りスタートパルス発生回路202,及び外部の位相ずれ検知回路110に出力する。なお、クロックランイン周期検出回路204によるクロックランイン周期の検出をオーバーサンプリングクロック数を単位として行う場合、この検出が高精度であれば、このクロックランイン周期が伝送クロックの周期、即ち抜き取り間隔値と同じとなるとともに、その単位もおなじオーバーサンプリングクロック単位となるため、判定部112は省略することも可能であるが、通常は、クロックランイン周期検出回路112によるクロックランイン周期の検出は誤差を含む可能性があるため、一旦、判定部112でその周期に最も近い伝送クロック周期を持つ文字放送の種類を判定させ、正確な抜き取り間隔値112bを出力させることが好ましい。この判定部112としては、プロセッサや、入力されるクロックライン周期に応じて予め計算により求めておいた抜き取りパルス間隔値を出力するレジスタ等が用いられる。
抜き取りスタートパルス発生回路202は抜き取りスタート位置ゲートパルスS201の期間内に、判定部112より入力される文字放送の種別に応じた抜き取りパルス間隔値112bと、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bとに基づいて、抜き取りのスタート位置を示す抜き取りスタートパルスS202を発生させる。具体的には、抜き取りスタートパルスS202は、抜き取りスタート位置ゲートパルスS201の期間内において、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1に変化する変化点を検出し、この変化点から上述した第1の間隔だけ後ろにずらした位置に発生させる。
抜き取り位置算出回路205は、抜き取りスタートパルスS202の位置を起点として抜き取りパルス間隔値112bで順次抜き取り位置S205を算出する。この抜き取り位置S205の単位はオーバーサンプリングクロック数となる。
パルス変換回路206は、抜き取り位置S205に基づいて、その抜き取り位置S205の値が小数の場合は、整数化して抜き取り位置を最適化する。これは、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bがオーバーサンプリングクロック単位で、オーバーサンプリングされたものとなっているからである。そして、この整数化した抜き取り位置と2値化された2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bとに基づいて、2値化された2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内の抜き出すデータの位置を示す初期抜き取りパルスS108aと、この初期抜き取りパルスS108aにより2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bのうちのいずれのデータを選択するかを指示するための抜き取りデータ選択パルスS108bとを発生し、これらを抜き取りパルス補正回路109に出力する。
図9は初期抜き取りパルス発生回路108の動作を説明するためのタイミング図であり、図において、図7と同一符号は同一または相当する部分を示している。以下、図8及び図9を用いて、初期抜き取りパルス発生回路108内の各ブロックの動作について説明する。
時刻T11において、図9(a)に示すように、同期分離回路105により水平同期信号S105aが分離される。時刻T112は、図9(d)に示すクロックランイン位置ゲートパルスS203が出力されている期間内において、図9(b)に示す2値化原信号S107a及び図9(d)に示す2値化補間信号S107bの0から1への変化点が検出される時刻である。クロックランイン周期検出回路204はこのクロックランイン期間内の変化点間のサンプリングクロック数を、図4(e)に示すクロックランインのクロックランイン周期112aとして検出する。
判定器112はこのクロックランイン周期112aに基づいて文字放送の種別を判定し、文字放送の種別に応じた抜き取りパルス間隔値112bを算出する。
抜き取りスタート位置ゲートパルス発生回路201によりクロックランイン期間とフレーミングコード期間との間近傍に設定される抜き取りスタート位置ゲートパルスS201内の時刻T12において、抜き取りパルス間隔値112bと、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bとに基づいて、抜き取りスタートパルス発生回路202は抜き取りスタートパルスS202を発生させる。この抜き取りスタートパルスS202は、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bから検出される0から1への変化点から上述した第1の間隔、即ち抜き取りパルス間隔値112bの1/2だけずらした位置に発生する。
抜き取り位置算出回路205では、時刻T12に発生した抜き取りスタートパルスS202を起点として抜き取りパルス間隔値108bに基づいて抜き取り位置を算出し、パルス変換回路206において図9(f)に示す初期抜き取りパルスS108aと図9(g)に示す初期抜き取りデータ選択パルスS108bを発生する。
図10は初期抜き取りパルス発生回路108の動作を具体的に説明するための、文字放送信号と、抜き取り文字データとの関係を示す模式図であり、ここでは、まず、文字放送信号がテレテキスト信号である場合について説明する。図10において、SPt(tは0以上の整数)は、伝送クロックが6.9375MHzであるテレテキスト信号18をサンプリングクロックfs(MHz)を24MHzとして、ディジタル信号に変換した原信号であり、その他白丸で示した点も原信号である。黒丸は、原信号データSPtとSPt+1との間を線形補間を用いてn倍(nは整数)補間して作成した補間信号、ここでは特に4倍補間して作成した信号がCPt0,CPt1,CPt2である。この場合、4倍補間を用いることで、24MHzの4倍である96MHzのオーバーサンプリングクロックでサンプリングしたこと同等となる。
以下、図10を用いて初期抜き取りパルス発生装置108の動作を具体的に説明する。クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間近傍の抜き取りスタート位置ゲートパルス期間内で2値化信号S107a,S107bの0から1に変化する変化点CHPを検出して、これを用いてクロックランイン周期検出回路204によりクロックランイン周期112aをサンプリングクロック単位で求める。判定部112においてこのクロックランイン周期112aから、オーバーサンプリングクロック数単位で抜き取りパルス間隔値112bを求める。ここで、文字放送の種類が正確に検出、即ち伝送クロックが正確に検出されたとすると、抜き取りパルス間隔値112bは96MHzのオーバーサンプリングクロックのクロック数を単位として13.8378となる。
そして、抜き取りスタートパルス発生回路202により前記変化点CHPから上述した第1の間隔だけ、即ち、この抜き取りパルス間隔値112aの約1/2だけ後ろの位置に抜き取りスタート位置STPを設定する。抜き取りパルス間隔値112aの1/2は、サンプリングクロック数単位で6.9189となる。サンプリング点は、整数値であるため抜き取りスタート位置STPは、変化点CHPから6.9189の小数部を切り捨てた6となる。この場合、小数部を切り捨てたが、四捨五入及び切り上げを行っても同様の効果が得られる。図10においては、変化点CHPは、補間データCP01にあたり、その点より6点右に位置する原データSP2の位置が抜き取りスタート位置STPにあたる。すなわち抜き取りスタート位置STPを算出することで、テレテキスト信号の伝送クロックに対する位相合わせを行っている。
続いて、抜き取り位置算出回路205は抜き取りスタート位置STPを起点として、順次、抜き取りパルス間隔値112aに最も近い間隔値を隔てて位置する2値化信号内のデータの位置を算出する。即ち、図10に示すように、抜き取り位置SPP(0)が抜き取りスタート位置STPに対応し、順次抜き取りデータSPP(i)が算出される。但しSPP(i)はi番目(iは0以上の整数)の抜き取りデータを示している。本説明においては、抜き取り間隔13.8378ごとに抜き取り位置SPP(i)が算出されることとなる。しかしながら、抜き取り間隔が小数であるため、抜き取り位置SPP(i)も小数で表される。よって、抜き取るデータは、算出された抜き取り位置SPP(i)の最も近くにある2値化原信号、あるいは2値化補間信号のいずれかのデータが選択される。その選択されるデータは、抜き取りパルス位置SPP(i)の小数部を切り捨てた位置に存在するデータとなる。13.8378の少数点以下を切り捨てた値は13であるので、図10においては、抜き取りスタート位置STPから13番目のデータ、26番目のデータが順次抜き取り位置SPP(1),SPP(2)として指定される。この場合、小数部の切り捨てを行ったが、四捨五入、切り上げを行っても同様の効果が得られる。このようにして、初期抜き取りパルス発生装置108においては、抜き取りスタート位置STPを起点として、互いに抜き取りパルス間隔値112bだけ間隔を隔てた抜き取り位置SPP(i)に最も近いサンプリングデータの位置を指定する抜き取りパルスS108aを発生することで、テレテキスト信号にあった正確なデータの抜き取りを行うものである。
また、文字放送信号がテレテキスト信号でない場合も、前記と同様に、文字放送の種別を判定し、この種別に応じた抜き取りパルス間隔値112bを算出し、この抜き取りパルス間隔値112bに基づいて初期抜き取りパルスS108aを生成することで正確な抜き取りが可能となる。
このように、クロックランイン期間から、クロックランイン周期112aを求めて文字放送の種類を判別し、この種別に応じた抜き取りパルス間隔値112bを生成し、この抜き取りパルス間隔値112bにもっとも近い間隔を隔てて位置する2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内のデータを抜き取るための初期抜き取りパルスS108aを作成する。この結果、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内から、文字放送の種類に合った抜き取り間隔に最も近い間隔を隔てて位置するデータを順次抜き出すことができ、伝送クロック周波数の異なる複数の種類の文字放送に対応して各文字データを正確に抜き出すことが可能となる。
図11は位相ずれ検知回路110の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当する部分を示している。位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生回路401は、2値化回路107で発生した2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bにおいて、0から1への変化点を常時検出し、その検出された変化点から上述した第1の間隔だけずらした位置、即ち抜き取りパルス間隔値112bの1/2の位置に位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401を発生させる。
位相ずれ検知ゲートパルス発生回路402は、各位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401に対応して、位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401の位置の前後±Nサンプリングクロック幅の位相ずれ検知ゲートパルスS402を発生させる。
位相ずれ検知パルス発生回路403は、位相ずれ検知のための位相ずれ検知期間を設定する手段であり、初期抜き取りパルス発生回路108で発生した初期抜き取りパルスS108aと、各位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401との位相ずれを、各位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401に対応した位相ずれ検知ゲートパルスS402を利用して検出し、位相ずれが生じる位置の位相ずれ検知ゲートパルスS402を位相ずれ検知パルスS403として発生する。この位相ずれは、上述した位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401の位置の前後±Nサンプリングクロック幅の範囲内に、初期抜き取りパルスS108aが存在するか、しないかで判定される。存在する場合は位相ずれがなしとされ、存在しない場合には位相ずれありと判定される。したがって、Nの値は検出精度に応じて決定され、Nの値を0にすると、最も高精度な位相ずれの検出ができる。
AND回路404は、位相ずれ検知パルスS403の期間に存在する位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401を位相ずれ補正パルスS110aとして発生する。抜き取りパルス選択信号発生回路405は、位相ずれ検知パルスS403が発生されると、その位相ずれ検知パルスS403以降は、位相ずれ補正パルスS110aに基づいて補正された抜き取りパルスが選択されるよう指示する抜き取りパルス選択信号S110bを発生する。
図12は位相ずれ検知回路110の動作を説明するためのタイミング図であり、図において、図7と同一符号は同一または相当する部分を示している。ここでは、時刻T12において初期抜き取りパルスS108が発生された後、時刻T13で2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの位相ずれが発生した場合を示す。以下、図11及び図12を用いて位相ずれ検知回路110の動作について説明する。
図12(c)に示す時刻T12を起点として発生された初期抜き取りパルスS108aを用いて、図12(a),(b)に示す2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bからデータの抜き取りを行うと、時刻T13においては、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bに位相ずれが生じたことにより正常な抜き取りが行われなくなる。例えば、図12に示すように、立ちあがりが時刻T13に存在する位置1107aにあるはずのデータが、位相ずれによってT13よりも少し後ろに立ちあがり時刻T13aが存在する位置1107bにずれたとすると、このデータを初期抜き取りパルスS108aで抜き取った場合には、位相ずれがなければ正確には1であるところが、抜き取り値は0となってしまう。
このような位相ずれが発生する時刻T13においては、初期抜き取りパルスS108aと、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1への変化点を起点として前記第1の間隔、即ち抜き取りパルス間隔値112bの1/2だけずらした位置に発生させた位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401とは所定の値以上の位相差を生じることとなる。従って、位相ずれ検知パルス発生回路403により、このように位相差が生じる時刻T13を位相ずれが発生した時刻として検出し、この位相ずれの生じる時刻に対応した位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS401を、図12(d)に示す位相ずれ補正パルスS110aとして出力するとともに、時刻T13以降は、抜き取りパルスとしては、位相ずれ補正パルスS110aに基づき抜き取りパルス補正回路109により補正が施されたパルスが選択されるように、図12(e)に示す抜き取りパルス選択信号S110bを発生する。
図13は抜き取りパルス補正回路109の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当する部分を示している。位相ずれ補正抜き取りパルス発生回路601は、図8において説明した初期抜き取りパルス発生回路108内の抜き取り位置算出回路205及びパルス変換回路206に相当する回路(図示せず)を備えており、位相ずれ検知回路110で発生される位相ずれ補正パルスS110aを起点として、初期抜き取りパルス発生回路108から入力される抜き取りパルス間隔値112bに基づいて、初期抜き取りパルス発生回路108と同様に、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bからの抜き取り位置を算出し、この抜き取り位置から位相ずれ補正抜き取りパルスS601を発生する。
位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルス発生回路602は、位相ずれ補正パルスS110aを起点とし、位相ずれ補正抜き取りパルス発生回路601により算出した抜き取り位置に基づいて、位相ずれ補正抜き取りパルスS601により2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bのいずれのデータを抜き出すかを選択するための位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルスS602を発生する。
補正抜き取りパルス選択回路603は、位相ずれ検知回路110で発生される抜き取りパルス選択信号S110bに基づいて、初期抜き取りパルス発生回路108で発生される初期抜き取りパルスS108aまたは位相ずれ補正抜き取りパルスS601のうちのいずれか一方のパルスと、初期抜き取りパルス発生回路108で発生される初期抜き取りデータ選択パルスS108bまたは位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルスS602のうちのいずれか一方のパルスとを、それぞれ選択して、補正抜き取りパルスS109a及び補正抜き取りデータ選択パルスS109bとして出力する。抜き取りパルス選択信号S110bが0の期間は補正抜き取りパルスS109aとしては初期抜き取りパルスS108aが選択され、1の期間は位相ずれ補正抜き取りパルスS601が選択される。また、抜き取りパルス選択信号S110bが0の期間は補正抜き取りデータ選択パルスS109bとしては初期抜き取りデータ選択パルスS108bが選択され、1の期間は位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルスS602が選択される。
図14は、抜き取りパルス補正回路109の動作を説明するためのタイミング図であり、図14において、図13と同一符号は同一または相当する部分を示している。この図においては、時刻T13で信号の位相ずれが発生しているものとする。以下、図14を用いて抜き取りパルス補正回路109の動作について説明する。
時刻T12では、図14(a),(b)に示すように、初期抜き取りパルス発生回路108により初期抜き取りパルスS108a及び初期抜き取りデータ選択パルスS108bが発生開始され、抜き取りパルス補正回路109からは、これらがそのまま補正抜き取りパルスS109a,補正抜き取りデータ選択パルスS109bとして出力される。時刻T13で、位相ずれが検出されると、図14(d)に示す抜き取りパルス選択信号S110bが1となり、図14(c)に示す位相ずれ補正パルスS110aに基づいて位相ずれ補正抜き取りパルス発生回路601で生成される位相ずれ補正抜き取りパルスS601及び位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルス発生回路602で生成される位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルスS602が選択される。この結果、時刻T12から時刻T13までは初期抜き取りパルスS108aが、時刻T13以降は位相ずれ補正パルスS110aに基づいて生成される位相ずれ補正抜き取りパルスS601がそれぞれ補正抜き取りパルスS109aとして出力される。同様に、時刻T12から時刻T13までは初期抜き取りデータ選択パルスS108bが、時刻T13以降は位相ずれ補正パルスS110aに基づいて生成される位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルスがそれぞれ補正抜き取りデータ選択パルスS109bとして出力される。
このようにして、文字放送信号に位相ずれがある場合は、その位相ずれを検出し、補正抜き取りパルスS109としてその位相ずれに対応した位相ずれ補正抜き取りパルスS601を発生し、位相ずれがない場合は、位相ずれは検出されず、補正抜き取りパルスS109としては初期抜き取りパルスS108aを発生する。これにより、文字放送信号が群遅延などでラインの途中で位相ずれを生じた場合と、位相ずれが生じない場合とのいずれに対しても正確に文字放送信号データの抜き取りを行うことができる。
以上のように、本実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様の効果を奏するとともに、A/D変換により得られたディジタルデータをさらにデータ補間回路104により補間するようにして、原データにこの補間データを加えたデータからデータを抜き取るようにしたから、高精度な文字データの抜き取りができる効果がある。
また、本実施の形態2によれば、初期抜き取りパルスS108aに基づいて位相ずれを検知して位相ずれを検知した場合に位相ずれ補正パルスS110aを出力するようにし、位相ずれ補正パルスS110aが出力されない場合には初期抜き取りパルスS108aを補正抜き取りパルスS109aとして用いて文字放送データの抜き取りを行うとともに、位相ずれ補正パルスS110aが出力された場合には位相ずれ補正パルスS110aが出力された位置を起点とする位相ずれ補正抜き取りパルスS601を抜き取りパルス間隔値112bに基づいて生成してこれを補正抜き取りパルスS109aとして用いて文字放送データの抜き取りを行うようにしたので、群遅延などにより文字放送信号に位相ずれが生じた場合においても、その位相ずれに合わせて補正した抜き取りパルスにより文字放送データの抜き取りを正確に行うことができ、抜き取りのエラーを削減できる効果がある
また、位相ずれ検知回路110で位相ずれを検知し、抜き取りパルス補正回路109により抜き取りパルスの補正を行うため、A/D変換したディジタル信号に使用するフィルタとしては、高次のフィルタを要する波形等化フィルタ等は必要なく、ローパスフィルタ103等の簡単なノイズ除去だけのためのフィルタを設けるだけで良く、回路規模の縮小化を図ることができる。
実施の形態3.
図15は本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当する部分を示しており、抜き取りパルス発生回路808は、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bを入力として、クロックランイン周期をサンプリングクロック数を単位として算出する。そして、算出されたクロックランイン周期に基づいて文字放送の種別を判定し、判定した文字放送の種別に応じた伝送クロックの周期から、抜き取りパルス発生に必要となる抜き取りパルス間隔値912bをサンプリングクロック数を単位として算出する。さらに、水平同期信号S105a及び垂直同期信号S105bを用いて文字データの抜き取りスタート位置を決定する。そして、この抜き取りスタート位置を起点として順番に、抜き取りパルス間隔値912bにもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する初期抜き取りパルスS808bを発生する。
位相ずれ検知回路809は、2値化原信号S107a,2値化補間信号S107b,抜き取りパルス発生回路808で発生した初期抜き取りパルスS808b、及び抜き取りパルス間隔値912bを入力とし、これらに基づいて、文字放送信号の位相ずれを検知し、位相ずれを検知した位置に補正用の位相ずれ補正パルスS809を発生させ、抜き取りパルス発生回路808に対して出力する。
上述した抜き取りパルス発生回路808は、位相ずれ補正パルスS809に応じて、初期抜き取りパルスS808bに補正を加えることにより、位相ずれに対応した抜き取りパルスS808cと、この抜き取りパルスS808cにより2値化原信号S107aと2値化補間信号S107bとのいずれからデータを選択するかを指定する抜き取りパルス選択信号S808dを発生して、抜き取り回路111に入力する。
抜き取り回路111は前記実施の形態2と同様に、これらの抜き取りパルスS808cと抜き取りパルス選択信号S808dとに基づいて2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bから文字放送データを抜き取る。
この文字放送抜き取り装置の抜き取りパルス発生回路808及び位相ずれ検知回路809以外の部分の動作の説明については、前記実施の形態2の動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図16は抜き取りパルス発生回路808の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図15と同一符号は同一または相当する部分を示している。抜き取りスタート位置ゲートパルス発生回路901は、抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する手段であり、水平同期信号S105a及び垂直同期信号S105bを入力として、これらを用いてクロックランイン期間とフレーミングコード期間との位置を検出し、クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間に所定の期間の抜き取りスタート位置ゲートパルスS901を発生させる。クロックランイン位置ゲートパルス発生回路903は、クロックランイン位置を設定する手段であり、水平同期信号S105aと、垂直同期信号S105bとを入力とし、これらを用いてクロックランイン期間を示すための、クロックランイン期間と同じ長さのクロックランイン位置ゲートパルスS903を発生させる。
クロックランイン周期検出回路904は、クロックランインゲートパルス期間で、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1に変化する各変化点を検出し、その変化点間のサンプリングクロック数をクロックランイン周期912aとして判定部912へ送出する。なお、ここでは、このサンプリングクロック数としては、A/D変換器102において用いるサンプリングクロックのクロック数を用いるが、データ補間回路104による補間周期を考慮したオーバーサンプリングクロックを用いても良い。
判定部912は、A/D変換器102によるサンプリング周波数と、データ補間回路104による補間周期、即ち、オーバーサンプリングクロックの周期と、複数の文字放送についての文字放送の種別ごとの伝送クロック周波数とを保持しており、これらを用いて、クロックランイン周期検出回路904により得られるクロックランイン周期912aから文字放送の種別を判定し、判定した文字放送に応じた伝送クロックの周期を求め、この伝送クロック周期に合わせた抜き取りパルス間隔値912bをオーバーサンプリングクロック数を単位として算出して抜き取り位置算出回路906,抜き取りスタートパルス発生回路902,及び位相ずれ検知回路809へ出力する。
抜き取りスタートパルス発生回路902は抜き取りスタート位置ゲートパルスS901の期間内に、判定部912より入力される文字放送の種別に応じた抜き取りパルス間隔値912bと、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bとに基づいて、抜き取りのスタート位置を示す抜き取りスタートパルスS902を発生させる。具体的には、抜き取りスタートパルスS902は、抜き取りスタート位置ゲートパルスS901の期間内において、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bの0から1に変化する変化点を検出し、この変化点から前記実施の形態1において説明した第1の間隔だけ後ろにずらした位置に発生させる。
OR回路905は、抜き取りスタートパルスS902と位相ずれ検出回路809で発生される位相ずれ補正パルスS809との合成を行う手段である。抜き取り位置算出回路906は、このOR回路905により合成された結果得られる合成スタートパルスS905を起点として、判定部912により得られる抜き取りパルス間隔値912bに応じて順次抜き取り位置S906を算出する。この抜き取り位置S906の単位はオーバーサンプリングクロック数となる。
抜き取りパルス変換回路907は、抜き取り位置S906に基づいて、その抜き取り位置S906の値が小数の場合は、整数化して抜き取り位置を最適化する。そして、この整数化した抜き取り位置に基づいて、2値化された2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107b内の抜き出すデータの位置を示す初期抜き取りパルスS108aと、この初期抜き取りパルスS108aにより2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bのうちのいずれのデータを選択するかを指示するための抜き取りデータ選択パルスS108bとを発生し、これらを抜き取りパルス補正回路109に出力する。
抜き取りパルス変換回路907は、抜き取り位置S906に基づいて、その抜き取り位置S906が小数の場合は、整数化し、文字放送データの抜き取り位置を指定するパルスを発生する。発生するパルスとして、抜き取りスタートパルスS902に基づいて発生される初期抜き取りパルスS808bと、合成スタートパルスS905に基づいて発生される抜き取りパルスS808cとが出力される。さらに、文字放送信号に対して2倍補間を用いてパラレル処理しているため、抜き取りパルスS808cに加えて、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bのデータ選択のための抜き取りデータ選択パルスS808dを出力する。初期抜き取りパルスS808bは位相ずれ検知回路809に入力され、抜き取りパルスS808c及び抜き取りデータ選択パルスS808dは、抜き取り回路111に入力される。
図17は、抜き取りパルス発生回路808の動作を説明するためのタイミング図であり、以下、図16及び図17を用いて、抜き取りパルス発生回路808内の各ブロックの動作について説明する。
時刻T21において、図17(a)に示すように、水平同期信号S105aが分離される。時刻T212は、図17(d)に示すクロックランイン期間内において、図17(b)に示す2値化原信号S107a、及び図17(d)に示す2値化補間信号S107bの、0から1への変化点が検出される時刻である。このクロックランイン期間内の変化点間のサンプリングクロック数をクロックランイン周期912aとしてクロックランイン周期検出回路904で検出する。
そして、判定部912はこのクロックランイン周期912aに基づいて文字放送の種別を判定し、抜き取りパルス間隔値912bを算出する。
抜き取りスタートパルス発生回路902は、クロックランイン期間とフレーミングコード期間との間近傍に設定される抜き取りスタート位置ゲートパルスS901の期間内の時刻T22において、抜き取りパルス間隔値912bと、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bとに基づき、抜き取りスタートパルスS902を発生させる。この抜き取りスタートパルスS902は、2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bから検出される0から1への変化点から、上述した第1の間隔として抜き取りパルス間隔値912bの1/2だけずらした位置に発生する。
時刻T22の時点では、位相ずれが発生していないこととすると、OR回路905には位相ずれ補正パルスS809が入力されていないため、抜き取り位置算出回路906には抜き取りスタートパルスS902がそのまま合成スタートパルスS905として出力される。
抜き取り位置算出回路906は、時刻T22に発生した抜き取りスタートパルスS902を起点として抜き取りパルス間隔値912bに基づいて抜き取り位置を算出する。抜き取りパルス変換回路907は、図12(f)に示す初期抜き取りパルスS808bと、この初期抜き取りパルスS808bと同じパルスである図12(g)に示す抜き取りパルスS808cと、この抜き取りパルスS808cにより2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bのいずれのデータを抜き取るかを設定する図12(h)に示す初期抜き取りデータ選択パルスS808dを発生する。
時刻T23において位相ずれが発生したとすると、図12(e)に示すように位相ずれ検知回路809から位相ずれが発生した位置を示す位相ずれ補正パルスS809が入力される。この位相ずれ補正パルスS809がOR回路905から出力され、時刻T23直後の位相ずれ補正パルスS809としては、抜き取り位置算出回路906で算出される抜き取り位置S906の位置が設定される。そして、図12(g),(h)に示すように、T23以降は、抜き取りパルスS808c及び抜き取りデータ選択パルスS808dとして、位相ずれ補正パルスS809の位置を抜き取り開始位置として作成された抜き取りパルス及び抜き取りデータ選択パルスが出力される。即ち、位相ずれを検知した場合には、抜き取りパルス位置S906を補正することで位相ずれ対策を施している。
図18は位相ずれ検知回路809の内部の構成を示すブロック図であり、図において、図15と同一符号は同一または相当する部分を示している。位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生回路1101は2値化回路107で発生した2値化原信号S107a及び2値化補間信号S107bにおいて、順次0から1への変化点を検出し、その検出された変化点から上述した第1の間隔、ここでは抜き取り間隔値912bの1/2の位置に、位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101を発生させる。
位相ずれ検知ゲートパルス発生回路1102は、前記実施の形態2と同様に、位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101の前後±Nサンプリングクロック幅の位相ずれ検知ゲートパルスS1102を発生させる。
位相ずれ検知パルス発生回路1103は、抜き取りパルス発生回路807で発生した初期抜き取りパルスS808bと位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101との位相ずれを検出し、位相ずれが生じる位置の位相ずれ検知ゲートパルスS1102を位相ずれ検知パルスS1103として発生する。この位相ずれの検知は、前記実施の形態2と同様に、所定の位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101に基づいて作成された位相ずれ検知ゲートパルスS1102内に初期抜き取りパルスS808bが含まれるか否かで判定される。
AND回路1104は位相ずれ検知パルスS1103が出力される期間に存在する位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101を位相ずれ補正パルスS809として発生する。この位相ずれ補正パルスS809が抜き取りパルス発生回路808に出力される。
図19は位相ずれ検知回路809の動作を説明するためのタイミング図であり、図において、図17と同一符号は同一または相当する部分を示している。ここでは、時刻T22において初期抜き取りパルスS808bが発生された後、時刻T23で信号の位相ずれが発生した場合を示す。以下、図18、及び図19に基づいて位相ずれ検知回路809の動作を説明する。
位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生回路1101は、図19(a),(b)に示す2値化原信号S807a及び2値化補間信号S807bのそれぞれの0から1への変化点を検出してその変化点から抜き取りパルス間隔値112bの1/2の位置に位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101を発生させる。
時刻T23において位相ずれが発生すると、図19(c)に示す初期抜き取りパルスS808bと位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101との間に位相ずれが生じる。位相ずれ検知パルス発生回路1103がこのような位相ずれを検出し、この位相ずれの生じる時刻T23に対応した位相ずれ検知抜き取りスタートパルスS1101を、図19(d)に示す位相ずれ補正パルスS809として出力する。図16に示す抜き取りパルス発生回路808は位相ずれが検出されたT23以降の抜き取りパルスS808cとして、この位相ずれ補正パルスS809の位置を起点として作成した抜き取りパルスを選択する。
以上のように、本実施の形態3によれば、上記実施の形態2と同様の効果を奏するとともに、初期抜き取りパルス808bに基づいて位相ずれを検知し、位相ずれを検知した場合に位相ずれ補正パルスS809を出力し、この位相ずれ補正パルスS809が入力された場合には、この位相ずれ補正パルスS809を起点として抜き取りパルス間隔値912bに基づいて算出したパルスを抜き取りパルスS808cとして出力するようにしたから、位相ずれを検知した情報を抜き取りパルスの発生にフィードバックすることで、位相ずれに対応した抜き取りパルスを発生させることができる。また、位相ずれがない場合は、フィードバックがかからないため、初期抜き取りパルスS808を抜き取りパルスとして出力できる。この結果、文字放送信号が、群遅延等によりラインの途中で、位相ずれを起こした場合においても文字放送のデータを正確に抜き取ることができる。また、多タップのフィルタを用いる必要がなく、回路規模が増大することもない。
なお、前記実施の形態1ないし3においては、ハードウエアにより構成した文字放送データ抜き取り装置について説明したが、本発明においては、本実施の形態1と同様の構成を、プロセッサを備えた装置により、ソフトウエアを用いて実現するようにしてもよく、このような場合においても、前記各実施の形態と同様の効果を奏する。
また、本実施の形態1ないし3においては、テレテキスト信号に関して説明したが、本発明は、1つの文字データ抜き取り装置を文字放送の種別に関係なく適応できるようにしたものであり、例えば、欧州のVPS、WSS、日本の文字多重放送、米国のクローズドキャプションに対しても同様の効果が得られる。
実施の形態4.
図20は本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図であり、映像信号入力端子1401には、垂直帰線期間に文字放送データが重畳されたアナログ映像信号S1401が入力される。A/D変換器1402は、アナログ映像信号をサンプリングクロックfs(MHz)によってディジタル信号S1402に変換する。RAM(random access memory)1403は変換されたディジタル信号S1402を格納し、文字放送の種別に応じてデコード処理されたデータS1403bを出力する。このRAM1403の代わりに他の記憶手段を用いるようにしても良い。マイクロプロセッサ(micro processingunit)1404は、RAM1403へ制御信号S1404でアクセスし、メモリデータS1403aを取得し、文字放送データの抜き取りの処理及び抜き取ったデータのデコード処理を行う。そして、デコード処理したデータS1403cをメモリ1403に送信する。出力端子1405は、デコード処理したデータS1403bを図示していない表示回路に送り、文字放送の種別に応じた表示を行う。
図21は本実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法を説明するためのフローチャートである。以下、図20,及び図21に基づいて、文字放送データ抜き取り方法について説明する。本実施の形態4においては、予め、入力される文字放送の種類及びその伝送クロックの周期がわかっているものとする。
まず、ディジタル化ステップS1301として、A/D変換器1402により文字放送信号をディジタル化データに変換してRAM1403に記憶する。次に、データ補間ステップS1302としてマイクロプロセッサ1404においてこのディジタルデータを補間処理を用いて補間して原データと補間データとを生成し、2値化ステップS1303により、原信号と補間信号それぞれを所定のスライスレベルSLで2値化して、0、1の信号からなる2値化原信号と2値化補間信号とに変換する。
続いて、抜き取りスタート位置設定ステップS1304により、文字放送信号の文字データの抜き取りクロック生成の基準となるクロックランイン期間と文字放送の種別を区分するためのフレーミングコード期間との間に抜き取りスタート位置を決定するための所定の長さの期間を設定する。変化点検出ステップS1305では、この抜き取りスタート位置を決定するための期間内において、2値化原データ及び2値化補間データから0から1への変化点CHPを検出し、抜き取りスタート位置算出ステップS1306により、変化点CHPを基準として文字放送データの伝送クロックの周期に基づいて、抜き取りスタート位置STPを算出する。具体的には、変化点CHPから前記実施の形態1において説明した第1の間隔だけずらした位置を抜き取りスタート位置STPとするが、ここでは予め伝送クロックの周期がわかっているため、第1の間隔は伝送クロック周期よりも小さな値であればよい。なお、本実施の形態4においては、2値化原信号及び2値化補間信号はRAM1403内に格納されるため、2値化原信号及び2値化補間信号内のデータの位置等は、RAM1403内のアドレス位置により表わされる。
次に、起点位置設定ステップS1307により抜き取りスタート位置STPを起点に設定して、抜き取りデータ処理ステップS1308により抜き取り位置を順次算出し、その位置に存在する文字データを順次抜き取り、文字放送の種別に応じてデコード処理する。
図22は、本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法における、抜き取りデータ処理ステップS1308の詳細を示すフローチャートであり、以下、図22に基づいて抜き取りデータの処理方法について説明する。
まず、抜き取り位置算出ステップS1701では、抜き取りスタート位置STPを起点として、i番目のデータ抜き取り位置SPP(i)を算出する。但し、iは0以上の整数とする。データ抜き取りステップS1702では、抜き取り位置SPP(i)に存在する2値化原データ及び2値化補間データのいずれかを抜き取りデータとして抜き取る。
データ終了判定ステップS1703では、文字放送データが最後のデータかどうかを判定し、位置インクリメントステップS1704において、データ終了判定ステップS1703で文字放送データが最後でないという判定であれば、位置をインクリメントし、再び、抜き取り位置算出ステップS1701で抜き取り位置SPP(i)を算出して、上述した処理を繰り返す。そしてデータ終了判定ステップS1703で文字放送データが最後であるという判定であれば、抜き取ったデータに対してデコード処理ステップS1705により文字種別に応じたデコード処理を施す。
図23は抜き取りデータ処理方法を具体的に説明するための、文字放送信号と、抜き取り文字データとの関係を示す模式図であり、ここでは、テレテキスト信号を文字放送信号として用いた例を示している。図23において、SPt(tは0以上の整数)は、テレテキスト信号18をサンプリングクロックfs(MHz)でディジタル信号に変換した原信号であり、その他白丸で示した点も原信号である。また、原信号SPtとSPt+1との間を線形補間を用いて作成した補間信号、ここでは4倍補間して作成した信号がCPt0,CPt1,CPt2である。
以下、図23を用いて文字放送抜き取り方法について具体的に説明する。まず、A/D変換した信号間を線形補間を用いて補間して、黒丸で示す補間データを作成する。例えば、原信号SP0とSP1との間を線形補間を用いて補間して、補間データCP00〜CP02を作成する。続いて、原信号と補間信号とを、スライスレベルSLで0と1との2値化信号に変換する。さらに、2値化信号の0から1に変化する変化点CHPを検出する。そして、この変換点CHPから抜き取りスタート位置STPを求める。検出された変化点CHPからの抜き取りスタート位置STPまでの間隔である第1の間隔は、文字放送の伝送クロックをfchr、A/D変換のサンプリングクロックをfs(MHz)、補間には原データを加えてn倍(但し、nは整数倍)となるn倍補間を用いたとすると、以下の式1により表わされる。
Figure 2004304829
ただし、これは、第1の間隔を、文字放送データの伝送周期の1/2とした場合の値である。
以下、説明簡単化のために、サンプリングクロックfsを24MHz、補間に関しては、原データを含めてデータ量が4倍となる4倍補間、文字放送の伝送クロックfchrとしてテレテキスト信号の伝送クロックである6.9375MHzを用いて説明する。この場合、4倍補間を用いることで、24MHzの4倍である96MHzのオーバーサンプリングクロックでサンプリングしたこと同等となるため、変化点CHPからの位置は、式1からオーバーサンプリングクロック数単位で6.9189となる。サンプリング点は、整数値であるため、抜き取りスタート位置STPは、変化点CHPから6.9189の小数部を切り捨てた6となる。この場合、小数部を切り捨てたが、四捨五入及び切り上げを行っても同様の効果が得られる。図23においては、変化点CHPは、補間データCP01にあたり、その点より6点右に位置する原データSP2の位置が抜き取りスタート位置STPにあたる。つまり、抜き取りスタート位置STPを算出することで、テレテキスト信号の伝送クロックに対する位相合わせを行っている。抜き取りスタート位置STPを起点とし、補間としてn倍補間を行ったとすると、i番目の抜き取り位置抜き取り位置SPP(i)は以下に示す式2を用いて表わされる。
Figure 2004304829
図23に示すように、抜き取り位置SPP(0)が抜き取りスタート位置STPに対応し、順次抜き取りデータSPP(i)が算出される。本説明においては、抜き取り間隔13.8378ごとに抜き取り位置SPP(i)が算出されることとなる。しかしながら、抜き取り間隔が小数であるため、抜き取り位置SPP(i)も小数で表される。よって、抜き取るデータは、算出された抜き取り位置SPP(i)の最も近くにある2値化原信号、あるいは2値化補間信号のいずれかのデータが選択される。その選択されるデータは、前記式2を用いて示した抜き取り位置SPP(i)の小数部を切り捨てた位置に存在するデータである。この場合、小数部の切り捨てを行ったが、四捨五入、切り上げを行っても同様の効果が得られる。図23においては、抜き取りスタート位置STPから13番目のデータの位置が、抜き取り位置SPP(1),抜き取りスタート位置STPから27番目のデータの位置が、抜き取り位置SPP(2)となる。本実施の形態4においては、抜き取りスタート位置STPを起点として、順次、文字放送信号の伝送クロックの周期だけ間隔を隔てた抜き取り位置SPP(i)に最も近いサンプリングデータの位置を指定することで、正確なデータの抜き取りが行われる。抜き取られたデータは、文字放送の種別に応じてデコード処理される。
このような本実施の形態4においては、2値化信号の0から1に変化する変化点CHPを検出し、その変化点CHPに基づいて設定した抜き取りスタート位置から伝送クロックの周期に基づいて抜き取り位置を算出することより、伝送系による歪みによりクロックランイン期間のデータが全くなくなった場合でも、フレーミングコード以降のデータさえ存在すれば、正確な抜き取り位置を設定することができる。よって、伝送系の歪み等による信号の劣化に左右されることなく正確な文字放送のデータを抜き取りを行うことができる。
実施の形態5.
図24は本発明の実施の形態5に係る文字放送抜き取り方法を説明するためのフローチャートであり、図において、図21と同一符号は同一または相当する部分を示している。本実施の形態5は、前記実施の形態4に係る文字放送抜き取り方法において、抜き取りデータ処理ステップの代わりに、文字放送データの位相ずれに応じて抜き取り位置を補正する抜き取りデータ処理ステップS2208を備えるようにしたものである。この文字放送抜き取り方法も、前記実施の形態4に示した装置と同様の装置により実行される。
図25は、本実施の形態5に係る抜き取りデータ処理ステップS2208を説明するためのフローチャートであり、以下、図24及び図25を用いて文字放送抜き取り方法について説明する。なお、前記実施の形態4に係る文字放送抜き取り方法に同一または相当する部分についての説明はここでは省略する。
起点位置設定ステップS1307により、抜き取りスタート位置STPが抜き取り位置算出の起点に設定されると、初期抜き取り位置SPP(i)算出ステップS1801により、抜き取りスタート位置STPを起点として、予めわかっている伝送クロックに基づいてi番目の抜き取り位置SPP(i)を順次算出する。この算出は、前記実施の形態4において図22のステップS1701に示した方法と同様の方法により行われる。
続いて、データ変化点検出ステップS1802により、文字放送信号の2値化原信号及び2値化補間信号から、それぞれの0から1への変化点DCHPを検出する。
再抜き取りスタート候補位置算出ステップS1803は、変化点DCHPを基準に再抜き取りスタート候補位置RSTPを算出する。具体的には、変化点CHPと抜き取りスタート位置STPとの間の距離だけ、即ち上述した第1の間隔だけ、変化点DCHPからずらした位置を再抜き取りスタート候補位置RSTPとして順次算出する。
相関値算出ステップS1804は、再抜き取りスタート候補位置RSTPと、この再抜き取りスタート候補位置RSTPに最も近い位置にある抜き取り位置SPP(i)との差分絶対値を算出する。そして、相関値判定ステップS1805において、再抜き取りスタート候補位置RSTPと抜き取り位置SPP(i)との差分絶対値と、所定の値Mとを比較し、相関性の判定を行い、差分絶対値が値M以下の場合は、第2の位相ずれ検出フラグ設定ステップS1807で位相ずれ検出フラグPHFGを0に設定し、それ以外の場合は、位相ずれが発生していると判断し、第1の位相ずれ検出フラグ設定ステップS1806で位相ずれ検出フラグPHFGを1に設定する。この値Mは再スタート候補位置RSTPと抜き取り位置SPP(i)との間に位置ずれがあるか否かを判定するための値であり、位置ずれを検出する精度等に応じて値が設定される。例えば、両者が一致している場合にのみ位置ずれがないと判断するよう設定する場合には、このMの値としては0が用いられる。
位相ずれ判定ステップS1808では、位相ずれ判定フラグPHFGが1の場合、抜き取り位置補正ステップS1809にて初期抜き取り位置SPP(i)に対して補正を行い、位相ずれ判定フラグPHFGが0の場合は補正を行わない。
抜き取り位置補正ステップS1809においては、位相ずれ判定フラグPHFGが1の場合、再スタート候補位置RSTPを新たに起点として、初期抜き取り位置SPP(i)算出ステップS1801と同様の方法により、予めわかっている伝送クロック周期に基づいて補正した抜き取り位置を順次算出する。そして、位相ずれが判定された位置以降はこの補正した抜き取り位置を初期抜き取り位置SPP(i)の代わりに出力する。
データ抜き取りステップS1810は初期抜き取り位置SPP(i)もしくは抜き取り位置補正ステップS1809により補正された抜き取り位置に基づいてデータの抜き取りを行う。
そして、データ終了判定ステップS1811において、抜き取るデータが最終の文字データかどうかの判定をし、もし最後であればデコード処理ステップS1813により抜き取ったデータに対して文字種別に応じたデコード処理を施し、最終でなければ、位置インクリメントステップS1812で次の位置にインクリメントし、順次抜き取り位置を算出してデータ抜き取りを行う。
図26は本実施の形態5に係る文字放送抜き取り方法を具体的に説明するための模式図であり、図において、点線で示す信号波形は、位相ずれが発生していない正常伝送信号S2001を示し、実線で示す信号波形は、位相ずれが発生した位相ずれ伝送信号S2002を示す。ここではこれらの信号はテレテキスト信号とする。また、白丸は原信号、黒丸は補間信号を示している。以下、図26を用いて本実施の形態5に係る文字放送データ抜き取り方法による、テレテキスト信号に位相ずれ発生した場合の文字放送の抜き取りについて詳しく述べる。
図26に示すように、伝送系の群遅延等により6.9375MHzの伝送クロックで送られているテレテキスト信号の位相が途中でずれることがある。このような場合、テレテキスト信号のクロックランイン期間で抜き取りパルスの同期合わせを行ったとしても、その位相ずれにより抜き取りのエラーを生じる。すなわち、抜き取りスタート位置STPを起点として抜き取り位置SPP(i)を算出した場合、正常伝送信号に対しては、正確な抜き取り位置となるが、位相ずれ伝送信号に対しては、不正確な抜き取り位置となり、抜き取りのエラーが発生する。
しかしながら、本実施の形態5においては、テレテキスト信号の2値化信号が0から1へ変化する変化点DCHPを検出し、その変化点DCHPを基準にテレテキストの伝送クロックに基づいて再抜き取りスタート候補位置RSTPを算出する。ここでは、第1の間隔として特に伝送クロック周期の1/2ずらした位置に再抜き取りスタート候補位置RSTPを設定する。抜き取りスタート位置STPを起点として算出された初期抜き取り位置SPP(i)と再抜き取りスタート候補位置RSTPとは、位相ずれ発生地点においては異なる位置となる。位相ずれ発生ない場合は初期抜き取り位置SPP(i)と再抜き取りスタート候補位置RSTPとの差分絶対値は、0に近い値となるが、位相ずれが発生した場合は、ある所定の値より大きくなる。以上のことから、この差分絶対値がある所定の値Mより大きい場合は、位相ずれが発生したと判定し、第1の位相ずれ検出フラグ設定ステップ1806にて位相ずれ検出フラグPHFGを1に設定する。
位相ずれ検出フラグPHFGが1に設定されると、メモリ内の抜き取り位置としては、当初、初期抜き取り位置SPP(i)であったものが、再抜き取りスタート候補位置RSTPである補正抜き取り位置SPP’(i)に補正される。それ以後は、再抜き取りスタート候補位置RSTPを起点として算出される補正抜き取り位置SPP’(i+1)、SPP’(i+2)が抜き取り位置となる。
以上のように、本実施の形態5によれば、2値化信号の0から1への変化点に基づいて再抜き取りスタート候補位置RSTPを算出し、これを用いて位相ずれを検出し、位相ずれを検出した後は、再抜き取りスタート候補位置RSTPに基づいて抜き取り位置を補正して抜き取りを行うようにしたから、文字放送信号が群遅延などでラインの途中で位相ずれを生じた場合でも、正確に文字放送信号データの抜き取りを行うことができる。
また、前記実施の形態4及び5においては、テレテキスト信号に関して説明したが、本発明は、他の文字放送、例えば、欧州のVPS、WSS、日本の文字多重放送、米国のクローズドキャプションに対しても適用できるものであり、このような場合においても前記各実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、前記実施の形態2ないし5においては、データ補間回路による補間として、データ量が2倍となる2倍補間や、データ量が4倍となる4倍補間を用いたが、本発明においては、3倍補間、5倍補間、8倍補間等のn倍補間(nは整数値)においても適用できるものであり、このような場合においても同様の効果が得られる。
また、前記実施の形態2ないし5においては、補間方式に線形補間を用いたが、本発明においては補間方式としては、2次畳み込み補間、ラグランジェ補間等のその他の方式を用いても同様の効果が得られる。
また、本発明においては、前記実施の形態1〜5に係る文字放送抜き取り方法を、文字放送抜き取りプログラムとしてコンピュータにより実行させるようにしても良く、またこのようなプログラムをコンピュータ可読の情報記録媒体として提供するようにしてもよい。このような場合においても前記各実施の形態と同様の効果を奏する。
本発明に係る文字放送データ抜き取り装置及び文字放送データ抜き取り方法は、文字放送に対応したテレビやビデオの受信装置などに用いられる文字放送データの抜き取り装置及び方法として有用なものである。
本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態1に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の初期抜き取りパルス発生回路の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の位相ずれ検知回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の位相ずれ検知回路の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の抜き取りパルス補正回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る文字放送データ抜き取り装置の抜き取りパルス補正回路の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の抜き取りパルス発生回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の位相ずれ検知回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る文字放送データ抜き取り装置の位相ずれ検知回路の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法の主要部を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態5に係る文字放送データ抜き取り方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態5に係る文字放送データ抜き取り方法の主要部を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る文字放送データ抜き取り方法を説明するための図である。 従来の文字放送データ抜き取り装置の構成を示すブロック図である。 従来の文字放送データ抜き取り装置を説明するための、文字放送の種別を示す表である。
符号の説明
1、101、1401 映像信号入力端子
S1、S101、S1401 映像信号
2、102 A/D変換器
S2、S102、S1402 ディジタル信号
3、103 ローパスフィルタ
S3、S103 ノイズ除去された信号
104 データ補間回路
S104a 原信号
S104b 補間信号
5、105 同期分離回路
S5a、S105a 水平同期信号
S5b、S105b 垂直同期信号
6、106 スライスレベル算出回路
S6、S106 スライスレベル
7、107 2値化回路
S7 2値化信号
S107a 2値化原信号
S107b 2値化補間信号
8、108 初期抜き取りパルス発生回路
S8、S108a、S808b 初期抜き取りパルス
18 テレテキスト信号
S108b 初期抜き取りデータ選択パルス
109 抜き取りパルス補正回路
S109a 補正抜き取りパルス
S109b 補正データ選択パルス
110、809 位相ずれ検知回路
S110a、S809 位相ずれ補正パルス
S110b 抜き取りパルス選択信号
11、111 抜き取り回路
S11、S111 文字放送データ
13、113 デコード回路
S13、S113、S1403b デコード処理されたデータ
14、114、1405 出力端子
S808c 抜き取りパルス
S808d 抜き取りデータ選択パルス
21、201、901 抜き取りスタート位置ゲートパルス発生回路
S21、S201、S901 抜き取りスタート位置ゲートパルス
22、202、902 抜き取りスタートパルス発生回路
S22、S202、S902 抜き取りスタートパルス
23、203 クロックランイン位置ゲートパルス発生回路
S23、S203 クロックランイン位置ゲートパルス
24、204 クロックランイン周期検出回路
25、205 抜き取り位置算出回路
S25、S205 抜き取り位置
26、206 パルス変換回路
28、112、912 判定部
28a、112a、912a クロックランイン周期
28b、112b、912b 抜き取りパルス間隔値
905 OR回路
S905 合成スタートパルス
907 抜き取りパルス変換回路
401、1101 位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生回路
S401、S1101 位相ずれ検知抜き取りスタートパルス
402、1102 位相ずれ検知ゲートパルス発生回路
S402、S1102 位相ずれ検知ゲートパルス
403、1103 位相ずれ検知パルス発生回路
S403 位相ずれ検知パルス
404 AND回路
405 抜き取りパルス選択信号発生回路
601 位相ずれ補正抜き取りパルス発生回路
S601 位相ずれ補正抜き取りパルス
602 位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルス発生回路
S602 位相ずれ補正抜き取りデータ選択パルス
603 補正抜き取りパルス選択回路
808 抜き取りパルス発生回路
1403 メモリ
1404 マイクロプロセッサ
S1404 制御信号
S1403a メモリデータ
S1403b、S1403b デコード処理したデータ

Claims (5)

  1. 外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換手段と、
    前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化手段と、
    前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生手段と、
    前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取り手段と、
    前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知手段とを備え、
    前記抜き取りパルス発生手段は、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値にもっとも近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを生成して、これを前記抜き取りパルスとして前記抜き取り手段に出力することを特徴とする文字放送データ抜き取り装置。
  2. 請求項1に記載の文字放送データ抜き取り装置において、
    前記A/D変換手段から出力されるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間手段を備え、
    前記2値化手段は、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、
    前記抜き取りパルス発生手段は、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成することを特徴とする文字放送データ抜き取り装置。
  3. 請求項1に記載の文字放送データ抜き取り装置において、
    前記抜き取りパルス発生手段は、
    文字放送信号内のクロックランイン期間の位置を指定するクロックランイン位置設定手段と、
    前記2値化信号から前記クロックランイン期間内でのクロックランインの周期を検出するクロックランイン周期検出手段と、
    前記クロックランイン周期検出手段により検出されたクロックランイン周期から、文字放送信号の種類を判定し、この判定された文字放送データの種類に応じて定められた文字放送データの抜き取り間隔値を出力する判定手段と、
    前記文字放送信号内のクロックランインとフレーミングコードとの間近傍の期間内に、前記所定の抜き取りスタート位置を設定するための抜き取りスタート期間を設定する抜き取りスタート期間設定手段と、
    前記抜き取りスタート期間内で、前記2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記抜き取り間隔値より小さい第1の間隔だけずらした抜き取りスタート位置を示す抜き取りスタートパルスを発生する抜き取りスタートパルス発生手段と、
    前記抜き取りスタートパルスと、前記位相ずれ補正パルスとを合成する合成手段と、
    前記合成手段から出力される抜き取りスタートパルス及び位相ずれ補正パルスの示す位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値と同じ間隔を隔てた2値化信号内の位置を算出する抜き取り位置算出手段と、
    前記各抜き取り位置に近い位置にある前記2値化信号内のデータを算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成するパルス変換手段とを備えており、
    前記位相ずれ検知手段は、
    2値化信号の0から1に変化する変化点を検出し、前記変化点から前記第1の間隔だけずらした位置に位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを発生する位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生手段と、
    前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルス発生前後の位置に位相ずれ検知のための位相ずれ検知期間を設定する位相ずれ検知期間設定手段と、
    前記抜き取りパルスと前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスとの位相ずれを、前記位相ずれ検知期間内に前記抜き取りパルスが含まれるか否かにより検出し、前記位相ずれが発生している場合にはその位相ずれが検出された前記位相ずれ検知期間に位相ずれ検知パルスを発生する位相ずれ検知パルス発生手段と、
    前記位相ずれ検知パルスが発生されている期間内に含まれる前記位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを、前記位相ずれ補正パルスとして出力する位相ずれ補正パルス発生手段とを備えていることを特徴とする文字放送データ抜き取り装置。
  4. 外部から入力される文字放送信号を所定の周波数のサンプリングクロックでサンプリングしてディジタルデータに変換するA/D変換ステップと、
    前記ディジタルデータを2値化信号に変換する2値化ステップと、
    前記2値化信号から前記文字放送信号のクロックランインの周期を検出し、このクロックランイン周期に基づいて文字放送データの抜き取り間隔値を求め、所定の抜き取りスタート位置を起点として、順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成する抜き取りパルス発生ステップと、
    前記抜き取りパルスに基づいて、前記2値化信号から前記文字放送データを抜き取る抜き取りステップと、
    前記2値化信号の変化点を検出し、この変化点及び前記抜き取り間隔値に基づいて位相ずれ検知のための位相ずれ検知抜き取りスタートパルスを生成し、この位相ずれ検知抜き取りスタートパルスと、前記抜き取りパルスとを比較して、位相ずれが検知された場合に、位相ずれの発生位置を示す位相ずれ補正パルスを出力する位相ずれ検知ステップとを備え、
    前記抜き取りパルス発生ステップは、前記位相ずれ補正パルスが入力された以降、抜き取り間隔値から、前記位相ずれ補正パルスが示す位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する前記2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定するパルスを前記抜き取りパルスとして生成することを特徴とする文字放送データ抜き取り方法。
  5. 請求項4に記載の文字放送データ抜き取り方法において、
    前記A/D変換ステップにより得られるディジタルデータを入力として、このディジタルデータをデータ量が整数倍となるように補間する補間データを作成するデータ補間ステップを備え、
    前記2値化ステップは、前記ディジタルデータと補間データとを2値化したデータを2値化信号として出力し、
    前記抜き取りパルス発生ステップは、前記抜き取り間隔値から、前記抜き取りスタート位置を起点として順番に、前記抜き取り間隔値に近い間隔を隔てて位置する、前記ディジタルデータと補間データとを2値化した2値化信号内のデータの位置を算出し、このデータの位置をデータ抜き取り位置として指定する抜き取りパルスを生成することを特徴とする文字放送データ抜き取り方法。
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