JP2004303785A - 遊技機用基板アッセンブリー - Google Patents

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明 村上
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Abstract

【課題】複数の基板を用いた場合における設置スペースの低減化を図る上で放熱効率の低下や外部からの異物侵入による動作不良や短絡などの不具合を解消することができる構成を備えた遊技機用基板アッセンブリーを提供する。
【解決手段】電装部品が実装された複数の基板21,22,22’をケース20内部に組み込んだ構成を備えている遊技機用基板アッセンブリーであって、上記基板は、一つの基板21を基準として他の基板22,22’が電装部品実装面を互いに対向させた状態で垂直に設けられると共に対向する他の基板22,22’同士が離隔されて通風空間AFを構成し、上記通風空間AFの一方端に冷却風導入または排出用のファン23を配置した特徴とする。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機用基板アッセンブリーに関し、さらに詳しくは、パチンコ遊技機、スロットマシンあるいは雀球機さらにはパチスロマシンやゲームセンタで用いられるゲーム機などの箱形遊技機に用いられる制御回路基板を対象とするアッセンブリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、遊技機、特に箱型遊技機の一つであるスロットマシンにおいては、スタートレバーあるいはスタートボタンを操作することにより複数個のリールを回転させ、ストップボタンを操作させることで各リールの回転を順次停止させ、停止した際のリールの図柄の組み合わせによりメダルあるいは球を払い出す構成を用いたものがある。
【0003】
スロットルマシンでは、ゲーム過程において入賞や特別入賞などに応じてメダルや球の配当数が異なるようにしてあることから、入賞あるいは特別入賞等の成立時でのメダルの払い出し制御や効果音あるいはディスプレイ表示などの制御が行われるようになっており、各制御に用いられる構成としては、プリント基板を用いた制御基板に各種電装部品を設けて電気的な制御装置を構成するようになっている。
【0004】
プリント基板からなる制御基板は、これを実装する位置に応じて配置構造が設定されているが、その一例として、遊技機の前面操作パネルの裏側に設けてある空間内に制御対象となる電装品、例えば、液晶などの電装品と一体に設けられている。
近年、遊技機での演出機能の多様化などにより制御用データの量も飛躍的に増加する傾向にあり、このため、メイン制御部を構成するCPUも高性能化および高能率化を実現する構成のものが採用されるようになってきている。このため、CPU自体も複数組み合わせて制御を分散処理することで処理の遅延などが発生しない構成が用いられている。
メイン制御部をなすCPUを複数組み合わせる場合には、これに伴う入出力部や電源部などの電装品も増加し、この結果としてプリント基板サイズが大きく必要となる。
しかし、プリント基板サイズを闇雲に大きくすることは、これが実装される遊技機内の設置スペースが限られている関係上、殆ど不可能である。
そこで、プリント基板を複数に分けて各プリント基板を遊技機内での設置スペース内に収まるように積層したり、あるいは、プリント基板に取り付けられる電装部品の丈の違いにより、丈の小さい電装部品を取り付けたプリント基板をこれらプリント基板を収納するケースの外殻外表面に取り付けることで遊技機の奥行き方向で占有するケースのスペースを限定するようにした構成(例えば、特許文献1)がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−157765号公報(段落「0013」欄。図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、複数のプリント基板を積層配置した場合には、遊技機内での設置スペースによっては、積層間隔が狭くなり、これによってハーネスの取り回しが難しくなったり積層間隔を規定するためのスペーサなどの取付が必要となり、組み立て作業性がきわめて悪くなる。
一方、ケースの外殻外表面にプリント基板の一つを取り付ける構成においては、ピン端子などが外部に露出することになり、これにより組み立て作業時に指などが触れると危害を生じたり、あるいは、基板が外殻に触れると実装されている電装部品を破壊する危険もある。
【0007】
ところで、プリント基板に実装されている電装部品は発熱源となりうる部品がある。このため、プリント基板同士を積層した場合には放熱空間が不十分となる虞がある。そこで、発熱源となる電装部品への放熱対策としてヒートシンクや冷却ファンを設けることが考えられるが、これら装置や部品を設けた場合には組み立て工数の増加やコスト上昇さらにはプリント基板同士が近接している空間内での熱放散空間が不十分となるなどの不具合がある。
組み立て工数やコスト上昇を抑える目的で特許文献1に示されているように放熱穴をケースに多数設けることもあるが、ケース表面に対する放熱穴面積の比率によっては放熱効果が得られる反面、熱気の自然対流による外部への排熱を利用しているために外部からの塵や埃等の異物の侵入が容易となり、電装部品への付着により動作不良や短絡などの危険がある。
【0008】
本発明の目的は、複数の基板を用いた場合における設置スペースの低減化を図る上で放熱効率の低下や外部からの異物侵入による動作不良や短絡などの不具合を解消することができる構成を備えた遊技機用基板アッセンブリーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、電装部品が実装された複数の基板をケース内部に組み込んだ構成を備えている遊技機用基板アッセンブリーであって、上記基板は、一つの基板を基準として他の基板が電装部品実装面を互いに対向させた状態で垂直に設けられると共に対向する他の基板同士が離隔されて通風空間を構成し、上記通風空間の一方端に冷却風導入または排出用のファンを配置したことを特徴としている。
【0010】
請求項1記載の発明では、複数の基板を設置する際に、一つの基板を基準として他の基板が電装部品実装面を互いに対向させた状態で垂直に設けて通風空間を構成し、この通風空間の一方端にファンを設けているので、特別な冷却構造を要しないで既存構成となる基板により電装部品の冷却用空間を構成することができる。特に、通風空間内には電装部品が位置しているので、対向する基板同士で電装部品の実装面が外側に向いていることがなく、これにより、通風空間を利用した電装部品の冷却効果の向上とケース外部からの異物侵入の抑制や指などが触れないようにすることが可能となる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記ケースは分割可能な構成を備え、該分割される一方に上記他の基板が一体的に取り付け可能に設けられ、分割される一方を他方に一体化する際に上記他の基板が上記一つの基板に電気的接続状態とされる構成を備えていることを特徴としている。
【0012】
請求項2記載の発明では、分割可能なケースとし、その一方に他の基板が一体的に取り付けられようにすることでケースの組立時に基板同士の電気的接続状態を得ることができる。これにより、ケース内への基板の組み込み後のハーネスの取り回しなどを不要にして組み立ておよび配線作業効率を向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記ファンは上記ケースにおける通風空間一方端の壁部に設けられ、通風空間他方端の壁部には空気の流通を許容する開口部が設けられていることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の発明では、通風空間一方端に位置するケースの壁部にファンが設けられ、通風空間他方端に位置するケースの壁部に空気の流通を可能にする開口が設けられているので、通風空間での空気の流れを妨げないようにして電装部品への空気に接触を向上させることができる。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、上記ケースは分割可能な一方および他方同士の位置決め構造部を備えていることを特徴としている。
【0016】
請求項4記載の発明では、分割可能なケースの一方および他方同士の位置決め構造部を備えているので、ケースの一方が他方に接合させる際にはケースの一方が他方に対して位置決めされた状態で接合できるので、分割されたケースの一方に位置する基板の電気的接続の際の位置決めがケースの一体化と同時に行えることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施形態は、メダルの払い出しを行う構成を備えたスロットマシンを対象として説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るスロットマシン1の外観図であり、同図において、スロットマシン1は、内部に各種制御板等が配置されている中空の筐体1Aと、筐体1Aに対して開閉自在に支持されて前面が遊技操作面として構成されている前面扉1Bとで機体が構成されている。
図2は、機体の筐体1Aおよび前面扉1Bを開放した状態を模式的に示した図であり、同図において、筐体1A側には、高さ方向ほぼ中央部にリールブロック2が設けられ、下段位置には多数枚のメダルを貯蔵可能なホッパー3Aを有する払い出し機構3が配置され、上段位置には主制御用の回路基板が収納された回路ブロック4が配置されている。
図2において前面扉1Bには、筐体1A側のリールブロック2と対向する位置に、リールを外部から透視させる開口からなる表示部5が設けられ、下段位置には投入されたメダルをホッパー3Aに導入する通路および払い出されるメダルをメダル放出口に導く払い出し路とを有するメダル通路6が、そして上段位置には演出画面、ランプ及び効果音などの演出音を出力するための制御基板を備えた基板アッセンブリー8が設けられている。
【0018】
図1において前面扉1Bの前面には、リールの前面を覆ってリールを外部から透視できる正面パネル9と下面パネル10とが高さ中央および下段位置に設けられ、上段位置にはディスプレイをなす液晶ユニット18が装備されている上面パネル11が設けられている。
下面パネル10の上部には、精算スイッチ12,リール始動レバー13,リール停止スイッチ14,メダル返却ボタン15およびメダル投入口16がそれぞれ設けてある。
下面パネル10の下部には、メダルが払い出されるメダル放出口17が設けられている。なお、図示しないが、正面パネル9には、上述したスイッチやボタンの他に、メダル貯留残留表示部や入賞役物の作動回数表示部さらには、獲得メダル枚数表示部が備えられている。
【0019】
本実施形態における基板アッセンブリー8は、液晶を制御対象として設けられており、図3は、液晶本体8Aの構成を示す図である。
図3において、液晶本体8Aは、後述する構成を備えたケース20に装填されている。
図4は、ケース20の構成を説明するために一部を破断した斜視図であり、同図においてケース20は、液晶本体8Aの取付部と複数の基板の一つであるメイン基板21の支持部をなすケース基部20Aと、これに対して分割可能なケースカバー20Bとを備えている。
図3においてケース基部20Aは、液晶本体8Aの形状に合わせて正面形状を矩形とした樹脂成型品であり、液晶本体8Aを装填するための開口20A1と周辺部に前面扉1Bへの取付部20A2とが設けられている。
【0020】
図4において、ケース基部20Aに対して分割可能なケースカバー20Bは、底部を開口した箱形部材であり、開口縁をケース基部20Aに締結されることにより一体化され、締結解除により分割できる構成とされている。以下、各部材の詳細構成について説明する。
ケース基部20Aは、液晶本体8Aの装填位置裏側にメイン基板21の載置部20A3が設けられており、図4では、この載置部20A3が樹脂成形されたランド部で構成され、その中心部にはケースカバー20B側から挿通されるネジを締結可能なタッピング用の穴が形成されている。
ケース基部20Aにおける液晶本体8Aの装填位置裏側には、上述した載置部20A3に加えて載置されたメイン基板21の浮き上がりを防止するための爪部を有した係止片20A4が、矩形形状の辺部のうちで対向する長辺部中央にそれぞれ設けられている。
【0021】
図4においてケースカバー20Bは、ケース基部20Aに底部を被せることができ、底部におけるケース基部20Aの載置部20A3と対応する位置には、ネジ挿通部20B1が形成されており、ネジの締結によるケース基部20Aとの一体化あるいは締結解除によるケース基部20Aからの分割ができるようになっている。
ケースカバー20Bの内部には、複数の基板のうちでメイン基板21に対して電気的接続される他の基板に相当するサブ基板22,22’が収容されるようになっている。
本実施形態におけるサブ基板22,22’は、メイン基板21を基準として電装部品実装面が互いに対向するとともに離隔した状態でメイン基板21に対して垂直に設けられた基板であり、離隔した状態で対向することにより対向位置間での空間を通風空間AFとして構成している。つまり、対向するサブ基板22,22’がメイン基板21に対して衝立状に設けられているので、衝立の間が空気の流れる通風空間AFとして用いられ、さらに、この通風空間AF内にサブ基板22,22’の電装部品実装面が対面していることで電装部品が通風空間AF内に位置していることになる。
電装部品実装面には、発熱源となる電装部品の一つとしてCPUがあり、本実施形態ではソケットに装着されるCPU基板に放熱用ヒートシンクを備えた構成が用いられ、放熱用ヒートシンクおよびCPU本体が通風空間AF内に位置している配置構成とされている。
【0022】
サブ基板22,22’は、ケースカバー20Bに一体的に取り付け可能な構成とされている。つまり、図4に示すように、ケースカバー20Bにおける天井部4隅には、サブ基板22の4隅を外部に露出させるためのスリット20B2が形成されており、スリット20B2の近傍には、露出したサブ基板22と対面する締結用ボス部20B3が設けられている。これにより、サブ基板22はケースカバー20Bに一体化されると、ケースカバー20Bがケース基部20Aに一体化される際にメイン基板21に対してメイン基板21に設けてあるコネクタ(図6において符号CNで示す部材)に差し込まれることで電気的接続されることになる。なお、図4において符号30で示す部分は、開封抑制リブを示しており、この開封抑制リブ30は、ケース基部20Aおよびケースカバー20Bの双方で対向させて設けられ、ケース20の組み立て後に遊技場の管理者により図示しない結束バンドを通してケース20を不用意に開放できないように封止できるようになっている。これにより、ケース20が開封されて不正行為を行うようなことを牽制することが可能となる。
【0023】
次に、本発明の別の実施形態について説明する。
本発明の別の実施形態は、上述したサブ基板22,22’同士が離隔して対向することにより構成されている通風空間AFを利用して電装部品の冷却できる構成を備えたことを特徴としている。以下、この構成について説明する。
図5において、ケースカバー22Bにおける一方端、つまり、通風空間AFの一方端側に対向する壁部20B4にはファン23が設けられ、通風空間AFの他方端側に対向する壁部20B5には、図6に示すように空気の流通を許容する開口20B5Aが形成されている。なお、図6において、符号HSは、CPUソケットCSに装着されるCPU基板24に取り付けられているヒートシンクを示している。
通風空間AFは、図7に示すようにサブ基板22,22’が離隔した状態で衝立状に配置されていることで、一方端側に位置するファン23の排気作用により内部に導入された外気が二点鎖線の矢印で示すように整流されて他方端側に位置する開口20B5Aから排出される。
本実施形態では、ファン23を排気用とした場合、図5において符号20B4Aで示すように、通風空間AFを通過した熱気が接触する壁部20B4におけるファン設置位置の周辺部を壁部20B4よりも熱伝導率の良い材質で構成した壁面とすることにより熱気の放熱効果を高めるようにすることも可能である。
【0024】
本実施形態は以上のような構成であるので、図4および図5に示した構成において基板アッセンブリーとしてのメイン基板21およびサブ基板22,22’を組み込む場合には、図8において実線で示す状態から二点鎖線で示す状態へとケース基部20Aに対してケースカバー20Bを落とし込むような状態で被せることによりメイン基板21およびサブ基板22同士の電気的接続が行える。つまり、ケースカバー20Bには、サブ基板22が一体的に取り付けられているので、ケースカバー20Bをケース基部20Aに対して被せることにより基板同士が電気的接続されることになる。これにより、ケース20内での基板組み立て作業や配線作業を不要にすることができる。
なお、サブ基板22,22’の取り付けに際してコネクタCNへの誘導とコネクタCNに挿入される際のゆがみなどが発生するのを防止するための構成として、図7において符号20Cで示すように、サブ基板22,22’の測端近傍には、メイン基板20側に位置するリブが設けられている。これにより、サブ基板22,22’にゆがみ変形などが生じないようにできるので、コネクタCNへの確実な装着が実現できる。
【0025】
次に本発明の他の実施形態について説明する。
本発明の他の実施形態は、ケース基部20Aとケースカバー20Bとが合致される際に、メイン基板21とサブ基板22,22’との位置決めが行える構成を備えていることを特徴としている。
図9および10は、各基板同士の位置決めを、ケース基部20Aとケースカバー20Bとの結合部において実施できる構成を示している。以下、この構成について説明する。
図9においてケースカバー20Bにおける一辺部には、湾曲面を有する突起部で構成された蝶番受け25が形成されている。
【0026】
蝶番受け部25は、図10に示すように、湾曲面が円弧状とされ、ケース基部20A側に形成されている半周以上の円弧面を有する蝶番軸26を受け止めることができる形状とされており、蝶番軸26を支点としてケースカバー20Bを揺動させることができるヒンジ結合部として用いられるようになっている。この構成により、ケース基部20A側の蝶番軸26に蝶番受け25を嵌合させた状態でケースカバー20Bを揺動させ、ケース基部20Aに被せると、ケース基部20Aおよびケースカバー20Bにおける揺動支点からメイン基板21およびサブ基板22,22’におけるコネクタ(図6,7において符号CNで示す部材)の挿脱位置までの距離が同じとされることになり、ケースカバー20Bを揺動させてカバー基部20Aに被せるだけで各基板21,22,22’同士の接合位置、いわゆるコネクタを構成するプラグ側とレセプタクル(ジャック)側との対向位置が一致した状態を設定することができる。なお、図8において符号25Aは、蝶番受け25の湾曲面に連続する面を有した嵌合補助部であり、蝶番受け25に嵌合した蝶番軸26の周方向で蝶番受け25の湾曲面と対向する周面に当接して蝶番軸27が、がたついたり不用意に外れるのを防止している。
【0027】
以上、説明した実施形態においては、液晶制御用の基板アッセンブリー8は、メイン基板21に対して一対のサブ基板22,22’が衝立状に設けられ、しかも衝立同士の間の空間がファン23を用いた空気の流通空間に相当する通風空間AFとされるので、通風空間AF内に位置している電装部品が良好に冷却されることになる。特に、サブ基板22が衝立状に平行し、しかも、電装部品実装面が互いに対向することで電装部品の占有高さ分に相当する距離だけ離隔することになるので、基板同士を積層した場合と違って、伝熱空間となる間隔を大きくできることにより双方での熱伝搬を抑えることができる。
【0028】
また、本発明の他の実施形態では、ケース基部20Aに対してケースカバー20Bを被せる際に、ケース基部20Aおよびケースカバー20Bの双方でのヒンジ結合部である蝶番受け25および蝶番軸26を互いに嵌合させてケースカバー20Bをケース基部20Aに被せる方向に揺動させることができる。これにより、ケースカバー20Bに対して一体化されているサブ基板22,22’は、ケースカバー20Bがケース基部20Aに組み込まれるのと同時にメイン基板21と電気的接続された状態が得られる。特に、メイン基板21に設けられている接続用コネクタはCPUなどを対象とする関係上、端子数も多い。このため、メイン基板21に対して垂直方向からサブ基板22を挿入する場合には、目視により挿入することになるが、水平方向での位置関係が正確に得にくい。これに対して本実施形態では、ヒンジ結合部を支点として揺動されるケースカバー20Bの構成により、揺動支点を基準とした基板同士でのコネクタへの挿入位置が一致させてあるので、水平方向での位置調整などを要することなくメイン基板21とサブ基板22,22’との電気的接続が容易に行えることになる。
【0029】
なお、ケース基部20Aとケースカバー20Bとを合致させる際にメイン基板21とサブ基板22,22’との位置関係を整合させて両基板同士の位置決めが行えるようにする構成として、ヒンジ結合部を利用することを説明したが、これに限らず、ケース基部20Aとケースカバー20Bを容易に合致させる手段で有れば何でも良い。例えば、被せる関係でケース基部20Aとケースカバー20Bとを組み立てる場合には、図11に示す構成を用いることも可能である。
図11において、図4において符号20B1で示したネジ挿通部に対応する箇所にネジ部の代わりに位置決めピン20A6が設けられている。位置決めピン20A6は、ケース基部20Aにおける対角線上に位置させてあり、ケースカバー20Bに形成された位置決めピン挿通孔(図示されず)を対応させて、図8に示した状態で組み立てることによりケース基部20Aとケースカバー20Bとの位置合わせと同時にメイン基板21とサブ基板22,22’同士の位置が整合されることになる。
なお、上述の各実施形態において、本発明に係る基板アッセンブリー8がスロットマシン1に設けられているが、これに限られたものでなく、たとえばアーケードゲーム機等、前面側に開口を有する箱型の筺体、あるいは、パチンコ遊技機に用いる事も可能である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、複数の基板を設置する際に、一つの基板を基準として他の基板が電装部品実装面を互いに対向させた状態で垂直に設けて通風空間を構成し、この通風空間の一方端にファンを設けているので、特別な冷却構造を要しないで既存構成となる基板により電装部品の冷却用空間を構成することができる。特に、通風空間には電装部品が位置しているので、ファンにより流通する空気に接触しやすくできることで電装部品の冷却効果を高めることが可能となる。しかも、他の基板同士が離隔していることで通風空間の容積を大きく採ることができ、これにより、積層した場合と違って、基板間での熱伝搬を低減して各基板に実装されている電装部品の蓄熱を回避することが可能となり、耐久性向上によりコスト低減が可能となる。また、電装部品は対向する基板の対向面に位置してるので、指などが触れることがなく短絡等の不測の事態が発生するのを防止することが可能となる。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、分割可能なケースとし、その一方に複数の基板のうちの一つを設け、他方には基板が一体的に取り付けられようにすることでケースの組立時に基板同士の電気的接続状態を得ることができる。これにより、ケース内への基板の組み込み後のハーネスの取り回しなどを不要にして組み立ておよび配線作業効率を向上させることが可能となる。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、通風空間一方端に位置するケースの壁部にファンが設けられ、通風空間他方端に位置するケースの壁部に空気の流通を可能にする開口が設けられているので、通風空間での空気の流れを妨げないようにして電装部品への空気に接触を向上させることが可能となる。
【0033】
請求項4記載の発明によれば、分割可能なケースの一方および他方同士の位置決め構造部を備えているので、ケースの一方が他方に接合させる際には位置決め部を基準としてケースの一方が他方に対して位置決めされた状態で接合できるので、分割された各ケースに設けてある基板の電気的接続位置の位置決めがケースの一体化と同時に行えることになる。これにより組み立て作業性を改善して加工時間の短縮によるコスト低減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る遊技機の一つであるスロットマシン台で遊技島を構成した場合を説明する図である。
【図2】図1に示したスロットルマシンに用いられる筐体および前面扉を示す図である。
【図3】スロットルマシンに用いられる液晶の設置構造を示す正面図である。
【図4】本発明の実施形態による基板アッセンブリーの構成を説明するために一部を破断して示した斜視図である。
【図5】図4に示した基板アッセンブリーに用いられるファンの設置構造を示す斜視図である。
【図6】図4に示した基板アッセンブリーに用いられるケースの内部構造を説明するための断面図である。
【図7】図4に示した基板アッセンブリーに用いられるケース内での冷却構成を説明するための図である。
【図8】図4および図5に示したケース基部とケースカバーとの組み立て状態を説明するための図である。
【図9】図4および図5に示した構成を対象とするケース基部とケースカバーとの位置決め構造部の一例を示す部分的な斜視図である。
【図10】図9に示した位置決め構造部の側面図である。
【図11】図4および図5に示した構成を対象とするケース基部とケースカバーとの位置決め構造部の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 スロットルマシン
1A 筐体
1B 前面扉
4 液晶
8 基板アッセンブリー
20 ケース
20A ケース基部
20A3 基板の載置部
20B ケースカバー
20B1 ネジ挿通部
20B2 基板露出用スリット
20B3 締結部
20B4 ケースカバー
21 複数の基板の一つに相当するメイン基板
22,22’ 複数の基板の他の基板に相当するサブ基板
23 ファン
25 蝶番受け
26 蝶番軸
AF 通風空間
HS 電装部品に一つであるヒートシンク

Claims (4)

  1. 電装部品が実装された複数の基板をケース内部に組み込んだ構成を備えている遊技機用基板アッセンブリーであって、
    上記基板は、一つの基板を基準として他の基板が電装部品実装面を互いに対向させた状態で垂直に設けられると共に対向する他の基板同士が離隔されて通風空間を構成し、
    上記通風空間の一方端に冷却風導入または排出用のファンを配置したことを特徴とする遊技機用基板アッセンブリー。
  2. 請求項1記載の遊技機用基板アッセンブリーにおいて、
    上記ケースは分割可能な構成を備え、該分割される一方に上記他の基板が一体的に取り付け可能に設けられ、分割される一方を他方に一体化する際に上記他の基板が上記一つの基板に電気的接続状態とされる構成を備えていることを特徴とする遊技機用基板アッセンブリー。
  3. 請求項1記載の遊技機用基板アッセンブリーにおいて、
    上記ファンは上記ケースにおける通風空間一方端の壁部に設けられ、通風空間他方端の壁部には空気の流通を許容する開口部が設けられていることを特徴とする遊技起用基板アッセンブリー。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の遊技機用基板アッセンブリーにおいて、
    上記ケースは分割可能な一方および他方同士の位置決め構造部を備えていることを特徴とする遊技機用基板アッセンブリー。
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