JP2004300495A - 蒸着マスク及びこれを用いた蒸着方法 - Google Patents

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Tomohiro Ono
智宏 小野
Shunsuke Watanabe
俊介 渡辺
Yusuke Sano
祐輔 佐野
Kazunori Karo
和則 家老
Yutaka Shimotori
裕 霜鳥
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Abstract

【課題】所定枚数以上の被蒸着部材に背面電極を形成するための蒸着材料を蒸着するにあたって、既存の蒸着マスクを繰り返し利用することができ、またコスト低減を達成し得る蒸着マスク及びこれを用いた蒸着方法を提供する。
【解決手段】蒸着材料収納容器3に収納された蒸着材料4の蒸発によって透光性基板10に所定の蒸着パターンを形成してなる複数の開口部15と透光性基板10への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部16とを有する蒸着マスク12であって、開口部15の内壁面37と、マスク部16領域の一部であるマスク部16の裏面部38には有機蒸着膜39が形成されてなる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば蒸着材料の蒸発によって被蒸着部材に所定の蒸着パターンを形成するための蒸着装置内に配設される蒸着マスク及びこれを用いた蒸着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、有機ELパネルとしては、ガラス材料からなる透光性基板上に、ITO(indium tin oxide)等によって陽極となる透明電極と、正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層からなる有機層と、陰極となるアルミニウム(Al)等の非透光性の背面電極とを順次積層して積層体である有機EL素子を形成し、この積層体を覆うガラス材料からなる封止部材を透光性基板上に配設してなるものが知られている。
【0003】
かかる有機ELパネルは、有機EL素子を構成する各部(正孔注入層,正孔輸送層,発光層,電子輸送層,背面電極)に対応する複数の蒸着室を有する蒸着装置に透明電極の形成された透光性基板を投入していくことで得られるものである。
【0004】
そして、蒸着装置における各蒸着室内は、例えば真空ポンプによって高真空に排気され、各蒸着室の下側には蒸着材料を収納するルツボと、このルツボを取り巻くように巻回される加熱コイルと、ルツボ及び加熱コイルを包囲するように配設される熱遮蔽部材とが配設され、加熱コイルに電流が供給されることで蒸着材料が蒸発する。一方、蒸着材料が蒸発する各蒸着室の上側には、被蒸着部材である透光性基板を有する基板ホルダーと、この基板ホルダーの背後に配設され蒸着マスクを有するマスクホルダーとが配設されている。そして、蒸着マスクは、薄板状の金属材料からなり、透光性基板に所定の蒸着パターンを形成するための複数の開口部と、透光性基板への蒸着パターンの形成を阻止するマスク部とを有しており、蒸発した蒸着材料が蒸着マスクの各開口部を通過することで透光性基板上に所定の蒸着パターンが形成されるようになっている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−27213号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる特許文献1に記載の蒸着装置において、例えば透明電極並びに有機層の形成された透光性基板(被蒸着部材)に背面電極を形成する場合には、この透明電極並びに有機層の形成された透光性基板を背面電極形成用の蒸着室内に投入(セット)してから、この背面電極形成用の蒸着室のルツボ内に収納されたアルミニウム等からなる金属系の蒸着材料が蒸発する。そして、この蒸発した金属系の蒸着材料が薄板状の金属材料からなる蒸着マスクの開口部を通過することで、透明電極並びに有機層の形成された透光性基板には金属系の蒸着材料からなる背面電極がさらに積層形成される構成である。
【0007】
このとき、蒸発した金属系の蒸着材料は蒸着マスクの開口部を通過するものと、蒸着マスクのマスク部によって透光性基板側への通過が阻止されるものとに大別される。このうち、蒸着マスクの開口部を通過する蒸着材料は、開口部を通過し透光性基板に蒸着されることで背面電極として形成されるが、蒸発した金属系の蒸着材料が開口部を通過する際に、蒸発した金属系の蒸着材料の一部は蒸着パターンとして透光性基板側に蒸着されずに、開口部の内壁面に滞留蒸着膜として直接付着してしまう。また、マスク部によって透光性基板側への通過が阻止される蒸着材料は、そのままマスク部の裏面側(ルツボ側)に滞留蒸着膜として直接付着されることになる。
【0008】
従って、このように金属系の蒸着材料を蒸発させて所定の蒸着パターンを有する背面電極を透明電極並びに有機層の形成された透光性基板上に形成するにあたって、蒸着マスクの開口部の内壁面及び蒸着マスクのマスク部の裏面側には蒸発した金属系の蒸着材料が滞留蒸着膜として直接付着する。そして、この蒸着マスクを用いて透明電極並びに有機層の形成された所定枚数の透光性基板にそれぞれ背面電極を蒸着した後に、蒸着マスクが蒸着装置から取り出されるようになっている。
【0009】
さらに、この蒸着装置から取り出された蒸着マスクには滞留蒸着膜が付着しており、このように蒸着マスク及びこの蒸着マスクに付着している滞留蒸着膜が共に金属材であることで、蒸着マスクに傷等を付けずに蒸着マスクに付着した滞留蒸着膜を蒸着マスクから除去することは極めて困難な作業である。このため、蒸着装置から取り出された滞留蒸着膜の付着している蒸着マスクは廃棄せざるを得なくなり、これにより金属材料を余分に使用してしまうことから環境問題の点で改善の余地があった。
【0010】
ゆえに、透明電極並びに有機層の形成された所定枚数以上の透光性基板に対して各々背面電極を蒸着する場合、単一の蒸着マスクにより背面電極を蒸着することは不可能である。これにより所定枚数以上の透光性基板に蒸着材料を蒸着する場合には、蒸着材料の付着していない蒸着マスクを新規に作製する必要があるため、蒸着マスクの部材費が嵩み、コストアップの原因となっていた。
【0011】
本発明はこの点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、所定枚数以上の被蒸着部材に背面電極を形成するための蒸着材料を蒸着するにあたって、既存の蒸着マスクを繰り返し利用することができ、またコスト低減を達成し得る蒸着マスク及びこれを用いた蒸着方法を提供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、蒸着材料の蒸発によって被蒸着部材に所定の蒸着パターンを形成してなる複数の開口部と前記被蒸着部材への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部とを有する蒸着マスクであって、前記開口部の内壁面と、前記マスク部領域の少なくとも一部には有機蒸着膜が形成されてなることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、蒸着材料の蒸発によって被蒸着部材に所定の蒸着パターンを形成してなる複数の開口部と前記被蒸着部材への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部とを有する蒸着マスクを用いた蒸着方法であって、前記開口部の内壁面と前記マスク部領域の少なくとも一部に有機蒸着膜を形成する蒸着膜形成工程と、この蒸着膜形成工程によって得られた前記有機蒸着膜を有する前記蒸着マスクを蒸着装置内に配設すると共に前記蒸着マスクの背後に配設される前記蒸着材料の蒸発によって前記被蒸着部材に背面電極を形成する背面電極形成工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記背面電極形成工程によって前記有機蒸着膜に滞留した滞留蒸着膜並びに前記有機蒸着膜を有する前記蒸着マスクを有機溶剤に浸漬させることで前記有機蒸着膜を溶解させて前記蒸着マスクに付着した前記滞留蒸着膜を除去する蒸着マスク洗浄工程を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1から図9は本発明の実施形態を示すもので、以下、これらに基づいて本発明の実施形態を例えば有機ELパネルの背面電極を形成するための蒸着マスクに適用した場合について説明する。なお、図1は本発明の実施形態による蒸着装置を示す図、図2は同実施形態による第1の蒸着室を示す図、図3は同実施形態による蒸着材料収納容器を示す図、図4は同実施形態による蒸着用治具を示す斜視図、図5は同実施形態による蒸着用治具の断面図、図6は同実施形態による第2の蒸着室を示す図、図7は同実施形態による蒸着マスクの製造工程を示す図、図8は同実施形態による背面電極形成工程後の蒸着マスクを示す図、図9は同実施形態による蒸着マスク洗浄工程を示す図である。
【0016】
図1において、本実施形態における蒸着装置Aは、背面電極形成工程である第1の蒸着室A1と、蒸着膜形成工程である第2の蒸着室A2と、後で詳述する蒸着マスクを保管するマスク保管室A3とを有し、各蒸着室A1,A2,マスク保管室A3はそれぞれ真空状態が確保されている。そして、各蒸着室A1,A2,マスク保管室A3間の前記蒸着マスクの搬送は、サーボモータ等の駆動手段によって回転可能に設けられ、各蒸着室A1,A2,マスク保管室A3の奥行き方向及び高さ方向に移動可能な搬送ロボットA4が用いられている。
【0017】
なお、有機ELパネルの場合、後で詳述する被蒸着部材である透光性基板には背面電極が形成される前段階において、透明電極,絶縁層,正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層等が既に形成されているが、前記透明電極並びに前記絶縁層は本蒸着装置Aとは別工程によって予め形成されるものであり詳細な説明は省略するものとする。また、有機層である前記正孔注入層,前記正孔輸送層,前記発光層及び前記電子輸送層を形成するための各蒸着室は本蒸着装置Aに備えられているが、前記透光性基板への前記有機層の形成工程は一般的な蒸着工程であるため詳細な説明は省略するものとする。
【0018】
第1の蒸着室A1は、図2に示すように排気ポート1を介して図示しない真空ポンプで高真空に排気された真空室2を有している。この真空室2の下側にはルツボ等を有する蒸着材料収納容器(蒸着源)3が配設されている。
【0019】
蒸着材料収納容器3は、図3に示すように蒸着材料4を収納するルツボ5と、このルツボ5を取り巻くように巻回されるコイル状からなる加熱部材6と、ルツボ5及び加熱部材6を包囲するように配設される熱遮蔽部材7とを有している。ルツボ5は円筒カップ型に形成され、前記被蒸着部材側が開口する孔部5aを備えると共に、熱遮蔽部材7はルツボ5と同じく略円筒カップ型に形成されルツボ5の孔部5aに対応する貫通孔7aを備えている。
【0020】
また、ルツボ5には加熱調整を行うための制御手段8を備えている(図2参照)。この制御手段8は、後で詳述する検出手段9からの検出データを所定周期で入力すると共に、入力された検出データに基づき蒸着材料4の蒸発した粒子の浮遊量(蒸着状態)を所定の演算処理によって求め、この演算結果と予め設定される基準値とを比較し、この比較結果に基づいて加熱部材6に対して電流量調整等のフィードバック制御を行うものである。
【0021】
検出手段9は、ルツボ5に収納される蒸着材料4の浮遊量を検出するための膜厚センサや濃度センサ等から構成されるものである。
【0022】
検出手段9は、蒸着材料収納容器3と前記透光性基板との間の蒸着材料4の蒸着経路J1中に配設されるもので、蒸着経路J1中の蒸着材料4の蒸発した粒子の浮遊量に応じた検出データを制御手段8に出力するものである。
【0023】
なお、前述の蒸着経路J1は、ルツボ5の形状によって大きく左右されるため、図示した蒸着経路J1は、この限りではない。
【0024】
一方、真空室2の上側には、透明ガラス材からなる矩形状の透光性基板10と、この透光性基板10の背後に配設され前記蒸着マスク等を有する蒸着用治具11とが配設されている。
【0025】
蒸着用治具11は、透光性基板10に所定の蒸着パターンを形成(堆積)するための蒸着マスク12と、この蒸着マスク12の背後に配設されるマスクホルダ13と、蒸着マスク12とマスクホルダ13との間に介在し蒸着マスク12の撓みを防止する補強部材14とを備えている。
【0026】
蒸着マスク12は、金属材料からなり、図4に示すようにその外形形状が透光性基板10の外形形状よりも大きい略矩形状に形成され、蒸着材料4の蒸発した粒子が通過する角孔からなる複数の開口部15と、蒸着パターンの非形成領域であって前記粒子の通過を阻止するマスク部16とを有し、マスク部16の角部近傍には4つのネジ孔17が形成されている。
【0027】
マスクホルダ13は、金属材料からなり、略枠型形状に形成され、補強部材14を収納するための収納壁18と、この収納壁18を取り囲むように形成され蒸着マスク12の周縁を支持する枠状からなる支持部19と、収納壁18の開口幅よりも幅狭な開口幅を有する窓部20とを有している。この場合、窓部20の開口幅は蒸着マスク12の各開口部15の形成領域よりも大きく設定されているため、窓部20を通過する蒸発した蒸着材料4の前記粒子は各開口部15を通過することができる。
【0028】
なお、21は支持部19の角部近傍に形成されネジBが螺合する4つの固定部であり、これら各固定部21は蒸着マスク12の各ネジ孔17に対応した位置に形成されている。そして、ネジBを蒸着マスク12の各ネジ孔17を介して各固定部21に螺合することにより蒸着マスク12が補強部材14を収納するマスクホルダ13の表面に沿って密着固定される(図5参照)。
【0029】
補強部材14は、金属材料からなり、蒸着マスク12の各開口部15に対応する複数の開口窓部22と、各開口窓部22を取り囲む枠部23とを有している。そして、隣り合う開口窓部22の間には蒸着マスク12のマスク部16のマスクホルダ13側への撓みを防止するための仕切壁からなる撓み防止部24が形成されると共に、枠部23の角部25には各開口窓部22のうち角部25に位置する開口窓部22箇所と同時に切削される4つの切り欠き部26が設けられている。
【0030】
なお、本実施形態では各開口窓部22及び各切り欠き部26が例えば水に研磨剤を混在させたウォータージェットを各開口窓部22及び各切り欠き部26に噴射させるウォータージェット法により切削されている。
【0031】
かかる蒸着マスク12、マスクホルダ13及び補強部材14を備えた蒸着用治具11は、第1の蒸着室A1内においてマスクホルダ13の背後に配設される受け台27によって支持されていると共に、治具保持機構28によって蒸着材料収納容器3に対する蒸着マスク12(マスクホルダ13)の板面方向における位置決めがなされている(図2参照)。
【0032】
すなわち、治具保持機構28としては例えばマスクホルダ13の側面のうち第1の側面29、第2の側面30(図4参照)を受け台27に一体に設けられた図示しない位置決めピンに押しつけると共に、各側面29,30と向かい合う各側面31,32側を受け台27に固定された図示しないコイルバネ等からなる弾性部材で固定することで、マスクホルダ13の板面方向における位置決めが行われ、これにより蒸着用治具11が治具保持機構28によって蒸着材料収納容器3の蒸着経路J1に対応するように受け台27上に位置決め配置される。
【0033】
なお、透光性基板10の板面方向に対する位置決めは、蒸着用治具11と同様に前記位置決めピン及び前記弾性部材からなる基板保持機構(図示せず)によって行われ、さらに透光性基板10の板厚方向に対する位置決めは、透光性基板10の上方に配設される一対の抑えピン33(図5参照)が図示しないシリンダの駆動によって蒸着マスク12側に下降することで行われ、これにより透光性基板10は各抑えピン33と蒸着用治具11との間に狭持され、且つ前記基板保持機構によって蒸着材料収納容器3の蒸着経路J1に対応するように位置決め配置される。
【0034】
34は、蒸着経路J1において蒸着材料4を透光性基板10に良好に蒸着するための回転機構(図2参照)であり、この回転機構34は、ステッピングモータやサーボモータ等の駆動手段から構成され、回転機構34における出力軸に前記基板保持機構の所定箇所が連結され、透光性基板10の板面方向における中心位置を基準として、所定速度で回転するように構成されている。
【0035】
なお、前記基板保持機構における回転機構34の回転パターンは、図示しないコントロール装置によって設定されている。
【0036】
また、真空室2内の蒸着材料収納容器3と治具保持機構28との間には、蒸着経路J1を遮断する開閉機構35が備えれられている。この開閉機構35は前記コントロール装置からの指令信号に基づいてシャッター35aの開閉を行うもので、第1の蒸着室A1はシャッター35aのオープン時に蒸着可能となる。
【0037】
以上の各部によって第1の蒸着室A1が構成されている。
【0038】
また、第2の蒸着室A2は、図6に示すように第1の蒸着室A1と略同様な構成となっており、第1の蒸着室A1に対して異なる点は、透光性基板10及び蒸着用治具11の補強部材14が配設されていないことである。そして、この透光性基板10の廃止に応じて、透光性基板10の上方に配設され透光性基板10の板厚方向に対する位置決めとなる一対の抑えピン33も不要となる。なお、このように本実施形態では、第2の蒸着室A2内において補強部材14を配設しない場合について説明するが、補強部材14を第2の蒸着室A2内に配設してもよい。
【0039】
なお、36は、第2の蒸着室A2内の蒸着経路J1において蒸着材料4を蒸着マスク12に良好に蒸着するための回転機構であり、この回転機構36は、ステッピングモータやサーボモータ等の駆動手段から構成され、回転機構36における出力軸に治具保持機構28の所定箇所が連結され、蒸着用治具11(蒸着マスク12)の板面方向における中心位置を基準として、所定速度で回転するように構成されている。また、治具保持機構28における回転機構36の回転パターンは、前記コントロール装置によって設定されている。
【0040】
次に、図7を用いて蒸着マスク12の製造方法を説明する。
【0041】
まず、矩形状からなる薄板状の蒸着マスク12に対して、開口部15、ネジ孔17となる箇所をエッチング法またはレーザ切断等からなる開口手段を用いて開口させることで、蒸着マスク12には前記開口手段によって開口部15、ネジ孔17が形成されると共に、開口部15及びネジ孔17の非形成領域にマスク部16が形成される「マスク部形成工程,図7(a)」。
【0042】
次に、開口部15、マスク部16及びネジ孔17の形成された蒸着マスク12を図5に示すようにネジBを介してマスクホルダ13の表面に密着固定し、この蒸着マスク12が固定されたマスクホルダ13、すなわち蒸着用治具11は蒸着装置Aのマスク保管室A3内に保管される。
【0043】
そして、マスク保管室A3内に保管された蒸着用治具11は、搬送ロボットA4によって第2の蒸着室A2内に搬送される。さらに、第2の蒸着室A2における有機材料からなる蒸着材料4の蒸発により蒸着マスク12の各開口部15の内壁面37及び蒸着材料収納容器3(蒸着材料4)と対向するマスク部16の裏面部38(図7(b)中、下側)には有機蒸着膜39が形成される「蒸着膜形成工程,図7(b)」。従って、この有機蒸着膜39は、図7(b)中、蒸着マスク12(マスク部16)の上側(上面)のみがマスク部16として露出しており、このマスク部16の前記上面以外の箇所となる各開口部15の内壁面37、マスク部16の裏面部38が有機蒸着膜39によってマスク部16を覆うように構成される。
【0044】
なお、このとき蒸着材料収納容器3と対向するマスク部16裏面領域に形成される有機蒸着膜39のうち、マスクホルダ13の支持部19に対向する蒸着マスク12箇所(ネジ孔17に対応する箇所)は、蒸着マスク12とマスクホルダ13とがネジBによって密着固定されているため有機蒸着膜39は形成されないようになっている。従って、前記マスク部16裏面領域の一部である裏面部38にだけ有機蒸着膜39が形成されるようになっている。以上により、蒸着マスク12の製造工程が終了する。
【0045】
次に、有機蒸着膜39の形成された蒸着マスク12を有する蒸着用治具11は、前記蒸着膜形成工程終了後に、搬送ロボットA4によって第2の蒸着室A2から背面電極を形成するための第1の蒸着室A1に搬送される。そして、第1の蒸着室A1におけるアルミニウム等の金属材料からなる蒸着材料4が蒸発すると、この蒸発した蒸着材料4は各開口部15を通過するものと、マスク部16によって開口部15への通過が阻止されるものとに大別される。
【0046】
各開口部15を通過する蒸着材料4は、透光性基板10側に蒸発することで透光性基板10に形成されている前記有機層上には所定のパターンに応じた図示しない背面電極が形成される(背面電極形成工程)。この際、各開口部15を通過する蒸着材料4の一部は、図8に示すように開口部15の内壁面37を覆う有機蒸着膜39上に重ねて付着されることで、この有機蒸着膜39に付着した蒸着材料4の一部は第1の滞留蒸着膜40として内壁面37に対応する有機蒸着膜39上に積層形成される。
【0047】
また、マスク部16によって開口部15への通過が阻止される蒸着材料4は、透光性基板10側に蒸着されずにマスク部16の裏面部38箇所を覆う有機蒸着膜39に接触することで、この裏面部38に対応する有機蒸着膜39箇所に付着した蒸着材料4は第2の滞留蒸着膜41として有機蒸着膜39上に積層形成される。従って、前記背面電極形成工程において、有機蒸着膜39の形成された開口部15の内壁面37及びマスク部16の裏面部38にはこの有機蒸着膜39を取り囲むように各滞留蒸着膜40,41が蒸着されることになる。
【0048】
次に、図9を用いて前記背面電極形成工程において蒸着マスク12に付着した有機蒸着膜39及び各滞留蒸着膜40,41を洗浄するための蒸着マスク洗浄工程について説明する。まず、所定枚数の透光性基板10に前記背面電極形成工程によって各々背面電極を形成した後に、有機蒸着膜39及び各滞留蒸着膜40,41の付着した蒸着マスク12は図示しない取出装置によって第1の蒸着室A1から蒸着装置Aの外部に取り出される。次に、蒸着装置Aの外部に取り出された蒸着マスク12は、例えばアセトンやジクロロメタンからなる有機溶剤42の入れられた有機溶剤収納容器43側に配設される「図9(a)」。
【0049】
次に、図9(b)に示すように有機蒸着膜39及び各滞留蒸着膜40,41の付着した蒸着マスク12を有機溶剤42内に浸漬させる。この際、蒸着マスク12のマスク部16や有機蒸着膜39を介してマスク部16に付着している各滞留蒸着膜40,41は共に金属材料であるため有機溶剤42によって溶解されないが、マスク部16に直接付着している有機蒸着膜39は、それ自体が有機材料からなるため有機溶剤42によって溶解される。これにより、各滞留蒸着膜40,41は有機蒸着膜39を介してマスク部16に付着せずに、マスク部16とは分解(分離)された状態となる「図9(c)」。
【0050】
次に、蒸着マスク12の有機溶剤42への浸漬を解除するように、蒸着マスク12を有機溶剤42の入れられた有機溶剤収納容器43から取り出すことにより蒸着マスク12の洗浄工程が終了する「図9(d)」。このとき、蒸着マスク12は開口部15,マスク部16,ネジ孔17のみを有している状態となり、有機蒸着膜39及び各滞留蒸着膜40,41は蒸着マスク12に付着せずに蒸着マスク12とは分解された状態となる。
【0051】
すなわち、蒸着マスク12の有機溶剤42への浸漬において、蒸着マスク12に直接付着している有機蒸着膜39は有機溶剤42によって溶解するため、各滞留蒸着膜40,41は蒸着マスク12に対する付着強度が弱くなって有機溶剤42中において蒸着マスク12から剥離し、蒸着マスク12を有機溶剤42から取り出すと、蒸着マスク12には有機蒸着膜39並びに各滞留蒸着膜40,41が付着していない状態となる。これにより蒸着マスク12に傷等を付けることなく、マスク部16(蒸着マスク12)に付着した各滞留蒸着膜40,41を容易に除去することができる。なお、このとき各滞留蒸着膜40,41は有機蒸着膜39の溶解した有機溶剤42中に滞留された状態となる。
【0052】
また、蒸着マスク12を有機溶剤42から取り出したときに、仮に各滞留蒸着膜40,41がマスク部16に多少付着していたとしても、この各滞留蒸着膜40,41の付着したマスク部16箇所をウエス等を用いて拭き取り除去することで、蒸着マスク12に傷等を付けることなく、マスク部16(蒸着マスク12)に付着した各滞留蒸着膜40,41を容易に除去することが可能である。
【0053】
従って、図9(d)において有機溶剤42から取り出された蒸着マスク12は、有機蒸着膜39及び各滞留蒸着膜40,41が有機溶剤42によって洗浄されていることから、前述のごとき蒸着マスク12の製造工程における前記マスク部形成工程(図7(a)参照)後に生成される蒸着マスク12と同一構成となる。このため、この有機溶剤42によって洗浄された蒸着マスク12は、再び搬送ロボットA4によって第2の蒸着室A2内に搬送されて、さらなる透光性基板10に背面電極を形成すべく蒸着マスク12に有機蒸着膜39を形成してなるものである。さらに、有機蒸着膜39の形成された蒸着マスク12は搬送ロボットA4によって第2の蒸着室A2から第1の蒸着室A1に搬送されて、この有機蒸着膜39を有する蒸着マスク12を介して透光性基板10に前記背面電極を形成することが可能となるため、前記所定枚数以上の透光性基板10に前記背面電極を形成するにあたって必要最低枚数の蒸着マスク12で対応することができる。
【0054】
かかる実施形態においては、蒸着材料4の蒸発によって透光性基板10に所定の前記蒸着パターンを形成してなる複数の開口部15と透光性基板10への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部16とを有する蒸着マスク12であって、開口部15の内壁面37と、マスク部16領域の一部であるマスク部16の裏面部38には有機蒸着膜39が形成されてなることにより、従来のように透明電極並びに有機層が積層された所定枚数以上の透光性基板上にそれぞれ背面電極を形成するにあたって、所定枚数の各透光性基板に対応して各背面電極を形成した後に次なる透光性基板に背面電極を形成する際に、この蒸着マスクを廃棄して蒸着材料の付着していない新規の蒸着マスクを別途作製することが不要となり、蒸着マスクを繰り返し利用することができると共に、蒸着マスクの部材費を低減させることが可能となり、コスト上昇を抑えることができる。
【0055】
また、蒸着材料4の蒸発によって透光性基板10に所定の前記蒸着パターンを形成してなる複数の開口部15と透光性基板10への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部16とを有する蒸着マスクを用いた蒸着方法であって、開口部15の内壁面37とマスク部16の裏面部38に有機蒸着膜39を形成する前記蒸着膜形成工程と、この蒸着膜形成工程によって得られた有機蒸着膜39を有する蒸着マスク12を第1の蒸着室A1内に配設すると共に蒸着マスク12の背後に配設される蒸着材料4の蒸発によって透光性基板10に前記背面電極を形成する前記背面電極形成工程と、を含むことにより、前記背面電極形成工程によって有機蒸着膜39を介して蒸着マスク12に付着した各滞留蒸着膜40,41が蒸着マスク12から剥離しやすくなるため、蒸着マスク12に傷等を付けることなく、各滞留蒸着膜40,41を容易に除去することができる。
【0056】
また、前記背面電極形成工程によって有機蒸着膜39に滞留した各滞留蒸着膜40,41並びに有機蒸着膜39を有する蒸着マスク12を有機溶剤42に浸漬させることで有機蒸着膜39を溶解させて蒸着マスク12に付着した各滞留蒸着膜40,41を除去する前記蒸着マスク洗浄工程を含むことにより、蒸着マスク12に傷等を付けることなく、各滞留蒸着膜40,41が容易に除去され、これにより既存の蒸着マスク12を繰り返し使用することが可能となる。
【0057】
また本実施形態では、コイル状からなる加熱部材6が加熱されることにより蒸着材料4を蒸発させ、この蒸着材料4の蒸発によって透光性基板10(蒸着マスク12)に所定の蒸着パターンを形成する場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば加熱部材6並びに熱遮蔽部材7を廃止して蒸着材料4に直接、電子ビーム等を照射させることで蒸着材料4を蒸発させ、この電子ビーム照射による蒸着材料4の蒸発により透光性基板10(蒸着マスク12)に所定の蒸着パターンを形成するようにしてもよい。
【0058】
なお本実施形態では、蒸着マスク12に8個の開口部15を設け、各開口部15に対応する補強部材14箇所に開口部15と同数の各開口窓部22を形成した場合について説明したが、開口部15,開口窓部22の形成個数は任意に設定することができる。
【0059】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、所定枚数以上の被蒸着部材に背面電極を形成するための蒸着材料を蒸着するにあたって、既存の蒸着マスクを繰り返し利用することができ、またコスト低減を達成し得る蒸着マスク及びこれを用いた蒸着方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による蒸着装置を示す図。
【図2】同実施形態による第1の蒸着室を示す図。
【図3】同実施形態による蒸着材料収納容器を示す図。
【図4】同実施形態による蒸着用治具を示す斜視図。
【図5】同実施形態による蒸着用治具の断面図。
【図6】同実施形態による第2の蒸着室を示す図。
【図7】同実施形態による蒸着マスクの製造工程を示す図。
【図8】同実施形態による背面電極形成工程後の蒸着マスクを示す図。
【図9】同実施形態による蒸着マスク洗浄工程を示す図。
【符号の説明】
A 蒸着装置
A1 第1の蒸着室
A2 第2の蒸着室
2 真空室
3 蒸着材料収納容器
4 蒸着材料
10 透光性基板(被蒸着部材)
11 蒸着用治具
12 蒸着マスク
15 開口部
16 マスク部
37 内壁面
38 裏面部
39 有機蒸着膜
40 第1の滞留蒸着膜
41 第2の滞留蒸着膜
42 有機材料
43 有機材料収納容器

Claims (3)

  1. 蒸着材料の蒸発によって被蒸着部材に所定の蒸着パターンを形成してなる複数の開口部と前記被蒸着部材への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部とを有する蒸着マスクであって、
    前記開口部の内壁面と、前記マスク部領域の少なくとも一部には有機蒸着膜が形成されてなることを特徴とする蒸着マスク。
  2. 蒸着材料の蒸発によって被蒸着部材に所定の蒸着パターンを形成してなる複数の開口部と前記被蒸着部材への前記蒸着パターンの形成を阻止するマスク部とを有する蒸着マスクを用いた蒸着方法であって、
    前記開口部の内壁面と前記マスク部領域の少なくとも一部に有機蒸着膜を形成する蒸着膜形成工程と、
    この蒸着膜形成工程によって得られた前記有機蒸着膜を有する前記蒸着マスクを蒸着装置内に配設すると共に前記蒸着マスクの背後に配設される前記蒸着材料の蒸発によって前記被蒸着部材に背面電極を形成する背面電極形成工程と、
    を含むことを特徴とする蒸着マスクを用いた蒸着方法。
  3. 前記背面電極形成工程によって前記有機蒸着膜に滞留した滞留蒸着膜並びに前記有機蒸着膜を有する前記蒸着マスクを有機溶剤に浸漬させることで前記有機蒸着膜を溶解させて前記蒸着マスクに付着した前記滞留蒸着膜を除去する蒸着マスク洗浄工程を含むことを特徴とする請求項2記載の蒸着マスクを用いた蒸着方法。
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