JP2004299467A - 乗用型田植機 - Google Patents

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Kazumasa Yoshida
和正 吉田
Naoki Matsuki
直樹 松木
Hideshi Tsuchioka
秀史 土岡
Takanori Shimizu
孝式 清水
Kanmei Kobayashi
鑑明 小林
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Kubota Corp
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Abstract

【課題】左右一対の乗降ステップ部51を有した前ステップ体50、搭乗ステップ部61を有するとともに前記前ステップ体50とは別部品に形成した後ステップ体60を備えている乗用型田植機において、前ステップ体50および後ステップ体60を前輪駆動ケース13に支持させるのに、重量面や構造面での有利化を図りながら撓みや歪みが発生しにくい状態で支持させられるようにする。
【解決手段】乗降ステップ部51の後端部で乗降ステップ部裏面側に突出する連結片54と、搭乗ステップ部61の前端部で搭乗ステップ部裏面側に突出する連結片66を、連結ボルト55によって連結してある。搭乗ステップ部61の連結片66の下端部に設けた取り付け部68を、前輪駆動ケース13のステップ支持部76に連結してある。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原動部の両横側に分かれて位置する左右一対の乗降ステップ部、および、前記左右一対の乗降ステップ部の前端どうしを連結している連結部を有した前ステップ体、搭乗ステップ部を有するとともに前記前ステップ体とは別部品に形成した後ステップ体を備えている乗用型田植機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記乗用型田植機にあっては、前ステップ体の乗降ステップ部での後端部と、後ステップ体の搭乗ステップ部での前端部を連結し、この連結部位の付近で前ステップ体と後ステップ体の一方を機体側の固定部に連結することにより、前ステップ体と後ステップ体を連結し合った状態にして機体側に組み付けられる。
【0003】
この種の田植機において、従来たとえば特許文献1に示されるように、乗降ステップ部分19aの後端部に設けたピン孔29と、このピン孔29に一端側が入り込むようにして後部ステップ部19Aの前端部に設けた後部支持ピン30によって前部ステップ部19Bと後部ステップ部19Aを連結し、後部ステップ部19Aの前記後部支持ピン30から後方に離れた部位の裏面側に設けた係合部材24と、この係合部材24が係合するように構成して、前車軸ケース14のキングピン支持部21に設けた支持ピン22によって後部ステップ部19Aを前車軸ケース14に連結することにより、前部ステップ部19Bと後部ステップ部19Aを連結し合った状態にして前車軸ケース14に支持させたものがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−337754号公報 ( 段落番号〔0045〕−〔0048〕、図5,8,11など )
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この種の田植機にあっては、前ステップ体と後ステップ体のうち、前輪駆動ケースのステップ支持部に連結している側とは反対側のステップ体に荷重が掛かった場合、この荷重は、両ステップ体を連結している連結手段、および、前輪駆動ケースのステップ支持部に連結している方のステップ体を介して前輪駆動ケースに掛かることになる。ところが、上記した従来の取付け構造を採用して前ステップ体と後ステップ体を前輪駆動ケースに支持させると、前ステップ体と後ステップ体を連結する部位と、前ステップ体又は後ステップ体の一方を前輪駆動ケースのステップ支持部に連結する部位とが比較的離れることから、ステップ体に大きな荷重が掛かっても、殊に両ステップ体が連結している部位で撓みや歪みが発生しにくように、ステップ体に数多くのリブを設けるとか両ステップ体の連結ボルト数を多くするなど、強度アップ対策を充分に施す必要があり、重量面やコスト面で不利になっていた。
【0006】
本発明の目的は、ステップを撓みや歪みなどが発生しにくい状態に組み付けられる割には重量面やコスト面で有利に得られる乗用型田植機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0008】
〔構成〕
原動部の両横側に分かれて位置する左右一対の乗降ステップ部、および、前記左右一対の乗降ステップ部の前端どうしを連結している連結部を有した前ステップ体、搭乗ステップ部を有するとともに前記前ステップ体とは別部品に形成した後ステップ体を備えている乗用型田植機において、前記乗降ステップ部の後端部で乗降ステップ部裏面側に突出した連結片、前記搭乗ステップ部の前端部で搭乗ステップ部裏面側に突出した連結片、前記両連結片どうしを連結して前ステップ体と後ステップ体を連結する連結手段を備え、前記前ステップ体と前記後ステップ体の一方の前記連結片の下端部に、前輪駆動ケースが備えるステップ支持部に連結されている取付け部を備えてある。
【0009】
〔作用〕
乗降ステップ部と搭乗ステップ部の連結片どうしを連結して前ステップ体と後ステップ体を連結する連結手段を備え、前ステップ体と後ステップ体の一方の連結片の下端部に、前輪駆動ケースが備えるステップ支持部に連結されている取付け部を備えてあるものだから、前ステップ体と後ステップ体のうち前記取付け部を備えている方のステップ体は、前輪駆動ケースのステップ支持部に連結片および取付け部を介して前輪駆動ケースに支持され、取付け部を備えていない方のステップ体は、これの連結片、前記連結手段、取付け部を備えている方のステップの連結片、取付け部を介して前輪駆動ケースに支持されることになる。これにより、前ステップ体と後ステップ体が連結し合っている部位が、これの直下であるとかその極近くで前輪駆動ケースのステップ支持部によって下方から支持されることになり、ステップ体の強度や連結強度の割には、ステップ体に荷重が掛かっても殊に前ステップ体と後ステップ体が連結している部位に撓みや歪みが発生しにくい状態にして両ステップ体を前輪駆動ケースに支持させられる。
【0010】
〔効果〕
従って、ステップ体であるとか前ステップ体と後ステップ体の連結構造を比較的軽小であるとか構造簡単なものにしても、殊に前ステップ体と後ステップ体が連結している部位でも撓みや歪みが発生しにくくてステップ上を移動しやすいものになり、ステップ体や連結構造の面から軽量かつ安価に得られる。
【0011】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0012】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記乗降ステップ部の後端縁、および、前記搭乗ステップ部の前記乗降ステップ部後端縁に対向する前端縁を、乗降ステップ部横幅方向での一端側に至るほど他端側よりも機体前後方向に位置ずれした状態に傾斜し、かつ、同一方向に傾斜した傾斜縁に形成してある。
【0013】
〔作用〕
乗降ステップ部の後端縁、および、搭乗ステップ部の前記前端縁を前記傾斜縁に形成してあるものだから、乗降ステップ部の機体横方向での長さ、すなわち横幅の割には、乗降ステップ部の後端縁や搭乗ステップ部の前端縁の長さが長くなる。これにより、乗降ステップ部や搭乗ステップ部の連結片の長さを乗降ステップ部の横幅の割には長くし、前ステップ体と後ステップ体を、長い連結片どうしの連結によって強固に連結できる。
【0014】
〔効果〕
従って、前ステップ体と後ステップ体を乗降ステップ部の横幅の割には強固に連結し、この連結強度の面からも歪みにくいなど優れたステップ強度を備えさせられる。
【0015】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0016】
〔構成〕
請求項1又は2による発明の構成において、前記搭乗ステップ部の機体横方向での中央部で搭乗ステップ部の裏面側に対して機体下方から受け止め作用するステップ受け止め部を、ミッションケースに設けてある。
【0017】
〔作用〕
搭乗ステップ部の機体横方向での中央部で搭乗ステップ部の裏面側に対して機体下方から受け止め作用するステップ受け止め部をミッションケースに設けてあるものだから、搭乗ステップ部の中央部を機体側に連結しなくとも、かつ、搭乗ステップ部に荷重が掛かっても、中央部でステップ受け止め部によって受け止め支持されて撓みや歪みが発生しにくい状態にして組み付けられる。
【0018】
〔効果〕
搭乗ステップ部の機体横方向での中央部がステップ受け止め部によって受け止め支持されて歪みが発生しにくいものでありながら、中央部をステップ受け止め部に対して連結するための手間が不要で能率よく組み付け作業できる。
【0019】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0020】
〔構成〕
請求項1〜3のいずれか1項による発明の構成において、機体フレームを構成する板金部材に切り起こし舌片を設けるとともに、この切り起こし舌片と前記後ステップ体のステップ部連結用の連結片の係合によって後ステップ体の位置ずれを抑制するように構成してある。
【0021】
〔作用〕
機体フレームを構成する板金部材に切り起こし舌片と後ステップ体のステップ部連結用の連結片の係合によって後ステップ体の位置ずれを抑制するように構成したものだから、後ステップ体の連結片を板金部材の切り起こし舌片に対して係合する係止手段に利用して、後ステップ体の位置ずれを抑制できる。
【0022】
〔効果〕
従って、後ステップ体の荷重などに起因する位置ずれを抑制できる割には、板金部材に切り起こし舌片を設けるだけの簡単な構造で済んで安価に得られる。
【0023】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0024】
〔構成〕
請求項1〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記前ステップ体の前端部を連結されて支持するステップ支持部、および、バランスウエイト取付け部を、機体フレームのうちのエンジン取付けフレームに備えてある。
【0025】
〔作用〕
前ステップ体の前端部を連結されて支持するステップ支持部、および、バランスウエイト取付け部を機体フレームのうちのエンジン取付けフレームに備えてあるものだから、エンジン取付けフレームを前ステップ体やバランスウエイトの支持手段に利用して前ステップ体の前端部を車体側に取り付けることができ、バランスウエイトを装着できる。
【0026】
〔効果〕
前ステップ体を組み付けるのに、エンジン取付けフレームを前ステップ体前端側の支持手段に利用して構造面や経済面で有利に行なえる。また、必要に応じて機体前部にバランスウエイトを装着できるものが、エンジン搭載フレームをウエイト支持手段に利用して安価に得られる。
【0027】
請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0028】
〔構成〕
請求項5による発明の構成において、前記エンジン取付けフレームに、地上操縦杆に対するストッパー部を備えるとともに、地上操縦杆が前記ストッパー部に当接することによって上昇格納姿勢に位置決めされるように構成してある。
【0029】
〔作用〕
地上操縦杆がエンジン取付けフレームのストッパー部に当接することによって上昇格納姿勢に位置決めされるように構成してあるものだから、エンジン取付けフレームを位置決めストッパー手段に利用して、地上操縦桿を上昇格納姿勢に位置決めできる。
【0030】
〔効果〕
従って、地上操縦桿を上昇格納姿勢に位置決めして格納するのに、エンジン取付けフレームを位置決めストッパー手段に利用して構造簡単かつ安価できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1、図2に示すように、左右一対の操向操作および駆動自在な前車輪1と、左右一対の駆動自在な後車輪2によって自走し、かつ、エンジン9aやエンジンボンネット9bが装備された原動部9の両横側方に位置する予備苗収容装置40、エンジンボンネット9bの後方に位置する運転座席8が装備された運転部3を備えた自走機体の機体フレーム10の後部に、リフトシリンダ5が装備されたリンク機構4を介して苗植付装置20を連結するとともに、自走機体のエンジン出力を回転軸6を介して苗植付装置20に伝達するように構成し、自走機体の運転座席8の後側に、肥料タンク31が装備された施肥装置30を設けて、乗用型の施肥装置付き田植機を構成してある。
【0032】
すなわち、リフトシリンダ5を駆動操作すると、このリフトシリンダ5がリンク機構4を機体フレーム10に対して上下に揺動操作して苗植付装置20をこれの接地フロート24が圃場面上に接地した下降作業状態と、接地フロート24が地面から高く浮上した上昇非作業状態とに昇降操作する。苗植付装置20を下降作業状態にして自走機体を走行させると、苗植付装置20の機体横方向に並ぶ複数の苗植付機構22それぞれが一対の植付けアーム23によって交互に、苗植付機構22の苗植え運動に連動して苗植付装置20の機体横方向に往復移送される苗載せ台25に載置されたマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を取り出して圃場面に下降し、接地フロート24が整地した後の圃場面上に植え付けていく。
【0033】
前記施肥装置30は、前記肥料タンク31の下部に自走機体横方向に並んで接続している複数個の肥料繰り出し装置32、各肥料繰り出し装置32の肥料送出部から各別に後方向きに延出し、延出端部が苗植付装置20の機体横方向に並んで、かつ、苗植付機構20の横側近くに一つずつ位置する配置で接地フロート24に支持されている複数個の作溝施肥具29に各別に接続している肥料供給ホース33、各肥料繰り出し装置32に肥料搬送風を供給する電動ブロワ34を備えており、苗植付装置20が苗植え作業を行なっていくに伴い、肥料タンク31に貯留されている粒状の肥料を各肥料繰り出し装置32によって肥料タンク31から繰り出し、繰り出した肥料を電動ブロワ34からの肥料搬送風によって肥料供給ホース33を通して各作溝施肥具29に供給する。各作溝施肥具29は、苗植付機構22による植付け苗の横側で圃場に溝を形成し、この溝に肥料供給ホース33からの肥料を供給していくようになっている。
【0034】
図3,4に示すように、前記機体フレーム10は、前端部の一方の横側部に静油圧式の無段変速装置11が連結しているミッションケース12、このミッションケース12の両横側壁部から機体横外向きに延出している前輪駆動ケース13、前記ミッションケース12の後端部に中央部が連結している機体横向きの後輪伝動ケース14、前記ミッションケース12の前壁部から機体前方向きに延出しているエンジン搭載フレーム15、このエンジン搭載フレーム15のメインフレーム15aの前後方向での中間部に連結している機体横向きの丸鋼管材で成る予備苗収容装置取付けフレーム16、前記後輪伝動ケース14の中央部に前端側が連結しているリンク機構支持フレーム17a、このリンク機構支持フレーム17aの後端部に立設されている左右一対のリンク機構支柱17の一方と前記ミッションケース12にわたって連結して一方のリンク機構支柱17の支持強度の向上を図っている筋交い形の連結フレーム18、他方のリンク機構支柱17とミッションケース12にわたって連結して他方のリンク機構支柱17の支持強度の向上を図っている筋交い形の連結フレーム18、左右一対のリンク機構支柱17の上端部どうしにわたって連結している施肥装置支持フレーム19などを備えて構成してある
【0035】
尚、前記左右の前輪駆動ケース13のそれぞれは、前車輪1が下端側に駆動自在に付いている前輪支持ケース1aの上端側をキングピン軸芯まわりで回動自在に支持することにより、前車輪1を揺動操向自在に支持するようになっている。前記後輪伝動ケース14の両端部から後輪駆動ケース2aが機体後方向きに延出している。この左右の後輪駆動ケース2aのそれぞれは、後輪伝動ケース14に対して後輪伝動ケース14の機体横向きの軸芯まわりで上下揺動するようになっている。
【0036】
前記エンジン搭載フレーム15は、図5,14に示す如く前記ミッションケース12の前壁部に後端部で連結している板金製の前記メインフレーム15a、このメインフレーム15aの前端部に長手方向での中間部が連結している機体横向きの前エンジン取付けフレーム15b、前記メインフレーム15aの後端部に長手方向での中間部が連結している後エンジン取付けフレーム15cを備えて構成してあり、前エンジン取付けフレーム15bに装着された左右一対の防振ゴム体41を介してエンジン9aの前端側を下方から支持し、前記後エンジン取付けフレーム15cに装着された左右一対の防振ゴム体41を介してエンジン9aの後端側を下方から支持するようになっている。
【0037】
図1,2に示すように、前記原動部9と予備苗収容装置40の間を通って機体前方から運転部3に乗り込むとか、運転部3から機体前方に降りることができるように原動部9の両横側に乗降ステップ部51を構成し、かつ、運転部3に搭乗ステップ部61や座席支持台部62を構成する板金製の上部構造体を自走機体に組み付けてある。
【0038】
図6に示すように、前記上部構造体は、エンジンボンネット9bが入り込む切欠き52を中央部に備えるように、かつ、原動部9の両横側に分かれて位置する前記左右一対の乗降ステップ部51を前記切欠き52の両横側に分散させて備えるように、さらに、左右一対の乗降ステップ部51の前端側どうしを連結する連結部になる前ステップ部53を前記切欠き52の前側に備えるようにプレス成形した板金材で成る前ステップ体50と、エンジンボンネット9bの後端部を入り込ませる切欠き63が前端側の中央部に装備された前記搭乗ステップ部61を前側に備え、かつ、運転座席8の下方に位置する点検窓64が中央部に装備された前記座席支持台部62、および、この座席支持台部62の両横側に位置する後輪フェンダー部65を後側に備えた後ステップ体60とを備えて構成してある。
【0039】
前記後ステップ体60は、前記搭乗ステップ部61を所定の形状に形成するようにプレス成形され一枚の板金部材、前記左右一対の後輪フェンダー部65それぞれを所定の形状に形成するようにプレス成形された板金部材、前記座席支持台部62を構成している板金部材のそれぞれを一つの部品になるように組み合わせて溶接によって連結して構成してある。
【0040】
前記前ステップ体50と、前記後ステップ体60とは別々の部品に作製し、前ステップ体50の左右一対の乗降ステップ部51それぞれの後端部で前ステップ体50と後ステップ体60を一体部品になるように連結してある。
【0041】
左側の乗降ステップ部51で連結している構造も、右側の乗降ステップ部51で連結している構造も、図9に示すように、乗降ステップ部51の後端部に、乗降ステップ部51の裏面側に突出するように構成した連結片54を設け、搭乗ステップ部61の前端部に、搭乗ステップ部61の裏面側に突出するように構成した連結片66を設け、両ステップ部51,61の連結片54,66どうしを、機体横方向での2箇所において、両連結片54,66にわたって貫通した連結ボルト55による締め付け力によって締め付け連結するように構成してある。
【0042】
乗降ステップ部51の前記連結片54も、搭乗ステップ部61の前記連結片66も、ステップ体50,60を構成している板金部材の端部を折り曲げ成形することによって作製してある。図6,7に示すように、左右の乗降ステップ部51のうち、ブレーキペダル42が挿通するペダル孔57を設けてある方の乗降ステップ部51、および、この乗降ステップ部51に連結する搭乗ステップ部61の前端部では、前記連結片54,66の一対を、ペダル孔57の両横側に分散させて設けてある。図6,8に示すように、左右の乗降ステップ部51のうち、2個の前輪見通し孔59を設けてある方の乗降ステップ部51、および、この乗降ステップ部51に連結する搭乗ステップ部61の前端部では、前記連結片54,66を一枚ものに構成してある。
【0043】
前記上部構造体は、前記前ステップ体50の前端部の左右側に配置した前取付け手段F、前記後ステップ体60の前記搭乗ステップ部61の前端部の左右側に配置した中取付け手段M、前記後ステップ体60の前記座席支持台部62の左右側に配置した後取付け手段Rによって機体フレーム10に連結してある。
【0044】
図10,14に示すように、前記左右一対の前取付け手段Fのそれぞれは、前ステップ体50の前端部の裏面側に板金部材を付設して取付け脚部58を設け、前記エンジン搭載フレーム15の前記前エンジン取付けフレーム15bの端部にボルト孔70を備えたステップ支持部71を設け、前記取付け脚部58と前記ボルト孔70にわたって装着した連結ボルト72により、取付け脚部58を前記ステップ支持部71に締め付け連結するようになっている。
【0045】
図3,11に示すように、前記左右一対の後取付け手段Rのそれぞれは、前記座席支持台部62に設けた図6の如きボルト孔67に装着した連結ボルト74により、座席支持台部62をリンク機構支柱17の上端部に締め付け連結するようになっている。
【0046】
図7,8,10に示すように、前記左右一対の中取付け手段Mのそれぞれは、搭乗ステップ部61の前記連結片66の下端部に、この連結片66を構成している板金部材を折り曲げ成形して成る図6の如き水平向きの取付け部68を設け、前記前輪駆動ケース13の先端側に板金部材を取付けて支柱状のステップ支持部76を設け、このステップ支持部76の上端部と前記取付け部68にわたって装着した連結ボルト77により、取付け部68をステップ支持部76の上端部に締め付け連結するようになっている。
前記ペダル孔57が位置している方では、前記一対の分割連結片66のうち、機体横外側に位置する方の連結片66の下端部に取付け部68を設け、この取付け部68を前輪駆動ケース13のステップ支持部76の上端部に締め付け連結するようになっている。
【0047】
図6などに示すように、前記左右一対の乗降ステップ部51それぞれの後端縁51aを、乗降ステップ部51の横幅方向での両端側のうち、機体横外側に位置する側の端に至るほど機体内側よりも機体後方側に位置ずれした状態に傾斜した傾斜縁に形成してある。搭乗ステップ部61の前記一対の乗降ステップ部51に各別に対向する左右一対の前端縁61aのそれぞれも、この前端縁61aが対向する乗降ステップ部51の後端縁51aと同一方向に傾斜した傾斜縁に形成してある。
すなわち、乗降ステップ部51や搭乗ステップ部61の前記連結片54,66の機体横方向での長さが、乗降ステップ部51の後端縁51aや搭乗ステップ部61の前端縁61aの前記傾斜のために、乗降ステップ部51の横幅の割には長くなり、長い連結片54,66どうしの連結によって乗降ステップ部51と搭乗ステップ部61を強度的に有利に連結できるようになっている。
【0048】
図3,5に示すように、前記ミッションケース12の上面側にクッションゴムを取付けて前記搭乗ステップ部61に対するステップ受け止め部79を設けるとともに、このステップ受け止め部79は、搭乗ステップ部61の前端部の機体横方向での中央部で搭乗ステップ部61の裏面側に対して機体下方から受け止め作用して搭乗ステップ部61を荷重が掛かっても撓みや歪みにくいように支持するようになっている。
【0049】
図2,12に示すように、前記搭乗ステップ部61の両横端部の表面側に、滑り止め突起80が機体前後方向に並んで付いている樹脂製のモール81を付設してある。
【0050】
図11,13に示すように、前記左右一対の連結フレーム18それぞれを、機体上下向きの縦辺部18a、この縦辺部18aの上下両側に位置する機体横向きの横辺部18bを備えるように溝形に屈曲成形された屈曲板金材によって構成するとともに、左右一対の連結フレーム18それぞれの長手方向での途中に、前記上下一対の横辺部18bのうちの上方側の横辺部18bの一部を連結フレーム18から機体上方向きに突出するように切り起こし処理した切り起こし舌片83を設けてある。前記左右の連結フレーム18それぞれの前記切り起こし舌片83は、前記後ステップ体60の搭乗ステップ部61の後端側と、座席支持台部62の前端側の機体上下方向に沿う縦辺部62aの下端側が連結し合うように、搭乗ステップ部61の後端側および座席支持台部縦辺部62aの下端側に設けた連結片84と係合し合い、この係合により、後ステップ体60が荷重などによって機体前方側に位置ずれすることを抑制するようになっている。
【0051】
図14に示すように、前記エンジン搭載フレーム15の前記前エンジン取付けフレーム15bの両端部に、ボルト孔86を有したバランスウエイト取付け部87を備えてある。このバランスウエイト取付け部87は、前エンジン取付けフレーム15bをウエイト支持手段にしてバランスウエイト88を機体前部に装着するものであり、図14,15に示す如くバランスウエイト88を支持するようになっている。
すなわち、バランスウエイト88の一端部をバランスウエイト取付け部87に載置し、前エンジン取付けフレーム15bの下方からボルト孔86に装着した固定ボルト89の締め付け力により、バランスウエイト88をバランスウエイト取付け部87に締め付け固定するようになっている。
【0052】
図6に示すように、前記左右の前輪駆動ケース13の一方の先端側の機体横方向での2箇所に筒形のレバー支持部91を設け、ケース先端側に位置する方のレバー支持部91に株間調節レバー92を取り付けてある。この株間調節レバー92は、前記搭乗ステップ部61の前端側の横端部に位置する調節孔69から機体横方向に揺動操作し、ミッションケース12の内部に位置する株間変速装置(図示せず)を連動ロッド93を介して変速操作することにより、苗植付装置20による植付け苗の機体進行方向での間隔を変更するものである。
前記前輪駆動ケース基端側に位置する方のレバー支持部91は、前記株間調節レバー92を付け替えるものである。
すなわち、前輪トレッドが大きい機種を構成する場合、前輪駆動ケース13の基部とミッションケース12の前輪駆動ケース取り付け座部12aの間に駆動ケース延長筒(図示せず)を装着し、前輪駆動ケース13がミッションケース12からの延出する長さを長くする。このとき、株間調節レバー92を前輪駆動ケース先端側のレバー支持部91に取り付けると、株間調節レバー92が搭乗ステップ部61の前記調節孔69から外れるため、前輪駆動ケース基端側のレバー支持部91に取り付けるようになっている。
【0053】
図1,17などに示すように、自走機体の前端部に地上操縦桿94を設けてある。この地上操縦杆94は、機体を畦超え移動させるなど、運転部3から降りて地上から機体を操縦する際に使用するものであり、次の如く構成してある。
すなわち、図15,17などに示すように、地上操縦杆94は、両端側が平行になるように屈曲成形した丸型鋼管材で構成し、地上操縦桿94の両端部に板金部材を付設して設けた取り付け部94aを、機体横向きの連結軸95により、前記エンジン搭載フレーム15のメインフレーム15aの先端部に回動自在に連結してある。
つまり、地上操縦桿94を連結軸95の軸芯まわりでエンジン搭載フレーム15に対して下降側に揺動操作し、図15に二点鎖線で示す如く左右の取り付け部94aがエンジン搭載フレーム15の前記メインフレーム15aに固設されている牽引用フック96に当接してこの牽引用フック96によって位置決めされた下降取り付け姿勢になると、地上操縦桿94は、機体フレーム10から前方に延出した使用姿勢になる。地上操縦桿94を連結軸95の軸芯まわりでエンジン搭載フレーム15に対して上昇側に揺動操作し、図15に実線で示す如く左右の取り付け部94aがエンジン搭載フレーム15の前記前エンジン取り付けフレーム15bの端部にこの取り付けフレーム15bの底辺部で構成して備えさせたストッパー部97に当接してこのストッパー部97によって位置決めされた上昇取り付け姿勢になると、上昇格納姿勢になるようになっている。
【0054】
〔別実施形態〕
上記実施形態の如く、取付け部68を後ステップ体60の方の連結片66に設けて実施する他、前ステップ体50の方の連結片54に設けて実施してもよいのであり、この場合も本発明の目的を達成できる。
【0055】
前ステップ体50の連結片54と後ステップ体60の連結片66を連結するのに、上記実施形態の如く連結ボルト55を採用する他、リベットなどを採用して実施してもよいのであり、これら連結ボルト55、リベットなどを総称して連結手段55と呼称する。
【0056】
前ステップ体50の乗降ステップ部51の後端縁51a、および、搭乗ステップ部61の前端縁61aを、上記実施形態の如く機体横外側の端に至るほど機体内側よりも機体後方側に位置ずれした傾斜縁に形成する他、機体内側の端に至るほど機体外側よりも機体後方側に位置ずれした傾斜縁に形成して実施してもよい。この場合も、連結片54,66の長さを乗降ステップ部51の横幅の割には長くでき、本発明の目的を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】施肥装置付き乗用型田植機全体の側面図
【図2】施肥装置付き乗用型田植機全体の平面図
【図3】車体フレームの平面図
【図4】車体フレームの側面図
【図5】エンジン搭載構造の側面図
【図6】前ステップ体及び後ステップ体の平面図
【図7】前ステップ体と後ステップ体の連結部での平面図
【図8】前ステップ体と後ステップ体の連結部での平面図
【図9】中取付け手段の側面図
【図10】前取付け手段の断面図
【図11】後取付け手段の断面図
【図12】モール取付け部の断面図
【図13】切り起こし舌片の縦断正面図
【図14】エンジン搭載フレームの平面図
【図15】バランスウエイト、地上操縦桿の取付け構造の側面図
【図16】株間調節レバーの正面図
【図17】地上操縦杆の正面図
【符号の説明】
9 原動部
10 機体フレーム
12 ミッションケース
13 前輪駆動ケース
15b エンジン取り付けフレーム
18 板金部材
50 前ステップ体
51 乗降ステップ部
51a 乗降ステップ部の後端縁
53 前ステップ体
54 乗降ステップ部の連結片
55 連結手段
60 後ステップ体
61 搭乗ステップ部
61a 搭乗ステップ部の前端縁
66 搭乗ステップ部の連結片
68 取り付け部
71 エンジン取り付けフレームのステップ支持部
76 前輪駆動ケースのステップ支持部
79 ステップ受け止め部
83 切り起こし舌片
84 後ステップ体の連結片
87 ウエイト取り付け部
94 地上操縦杆
97 ストッパー部

Claims (6)

  1. 原動部の両横側に分かれて位置する左右一対の乗降ステップ部、および、前記左右一対の乗降ステップ部の前端どうしを連結している連結部を有した前ステップ体、搭乗ステップ部を有するとともに前記前ステップ体とは別部品に形成した後ステップ体を備えている乗用型田植機であって、
    前記乗降ステップ部の後端部で乗降ステップ部裏面側に突出した連結片、前記搭乗ステップ部の前端部で搭乗ステップ部裏面側に突出した連結片、前記両連結片どうしを連結して前ステップ体と後ステップ体を連結する連結手段を備え、
    前記前ステップ体と前記後ステップ体の一方の前記連結片の下端部に、前輪駆動ケースが備えるステップ支持部に連結されている取付け部を備えてある乗用型田植機。
  2. 前記乗降ステップ部の後端縁、および、前記搭乗ステップ部の前記乗降ステップ部後端縁に対向する前端縁を、乗降ステップ部横幅方向での一端側に至るほど他端側よりも機体前後方向に位置ずれした状態に傾斜し、かつ、同一方向に傾斜した傾斜縁に形成してある請求項1記載の乗用型田植機。
  3. 前記搭乗ステップ部の機体横方向での中央部で搭乗ステップ部の裏面側に対して機体下方から受け止め作用するステップ受け止め部を、ミッションケースに設けてある請求項1又は2記載の乗用型田植機。
  4. 機体フレームを構成する板金部材に切り起こし舌片を設けるとともに、この切り起こし舌片と前記後ステップ体のステップ部連結用の連結片の係合によって後ステップ体の位置ずれを抑制するように構成してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の乗用型田植機。
  5. 前記前ステップ体の前端部を連結されて支持するステップ支持部、および、バランスウエイト取付け部を、機体フレームのうちのエンジン取付けフレームに備えてある請求項1〜4のいずれか1記載の乗用型田植機。
  6. 前記エンジン取付けフレームに、地上操縦杆に対するストッパー部を備えるとともに、地上操縦杆が前記ストッパー部に当接することによって上昇格納姿勢に位置決めされるように構成してある請求項5記載の乗用型田植機。
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