JP2019000070A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】施肥装置が走行車体の左右に設けられても、従来に比べて、駆動の伝達不良を低減するとともに、繰り出し量を安定化すること。【解決手段】第1フレーム(121〜123)および第2フレーム(114,116)を、フロアを支持するメインフレーム(101)に連結させる補強部材(118,119)を設け、第1フレーム(121〜123)、第2フレーム(114,116)および補強部材(118,119)とを有する施肥支持フレーム(111)に施肥装置(12)を支持することで、施肥装置が走行車体の左右に設けられても、従来に比べて、駆動の伝達不良を低減するとともに、繰り出し量を安定化することができる。【選択図】図5

Description

この発明は、田植機、耕うん機、トラクタ等の作業車両に関する。
田植機やトラクタ等の作業車両において、圃場に肥料を供給する施肥装置を備えているものがある。作業車両には、圃場に肥料を供給する施肥装置が、走行車体の左右に設けられたものがある(特許文献1)。施肥装置を走行車体の左右に設けることにより作業スペースが確保され、作業効率が向上する。
特開2016−10373号公報
施肥装置が走行車体の左右に設けられた構成では、施肥装置の伝達機構において負荷が大きいため耐久性に問題があった。このため、負荷が大きい部分にガタが生じたり、撓みが発生したりして、駆動力が伝達できなくなる問題があった。
また、駆動力を伝達する伝達軸のガタにより、肥料の繰り出し量が安定しないため、肥料の散布量が規定値から大きく異なる問題もあった。
本発明は、施肥装置が走行車体の左右に設けられても、従来に比べて、駆動の伝達不良を低減するとともに、繰り出し量を安定化することを技術的課題とする。
本発明の上記課題は次の解決手段により解決される。
請求項1に記載の発明は、車体(4)を構成するメインフレーム(101)と、前記メインフレーム(101)に支持されるフロア(2,3,34,35)と、前記車体(4)の幅方向の外側に配置され、圃場に肥料を散布する施肥装置(12)と、前記メインフレーム(101)の幅方向の外側に支持され、幅方向外側に向けて突出する複数の第1フレーム(121〜123)と、複数の第1フレーム(121〜123)どうしを連結させる第2フレーム(114,116)と、前記第1フレーム(121〜123)および前記第2フレーム(114,116)を、前記フロア(2,3,34,35)を支持するメインフレーム(101)に連結させる補強部材(118,119)と、前記第1フレーム(121〜123)、第2フレーム(114,116)および補強部材(118,119)とを有する施肥支持フレーム(111)により支持された前記施肥装置(12)と、を備えたことを特徴とする作業車両である。
請求項2に記載の発明は、前記メインフレーム(101)と前記施肥支持フレーム(111)とを連結する第1の連結部材(106)と、前記メインフレーム(101)に支持され、且つ、前記施肥装置(12)の駆動伝達部材(152)を支持する部位(101e)を支持する第2の連結部材(107)と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
請求項3に記載の発明は、幅方向の一方に配置された前記施肥装置(12)に駆動を伝達する第1の伝達部材(148)と、前記一方の施肥装置(12)から、幅方向の他方に配置された前記施肥装置(12)に駆動を伝達する第2の伝達部材(157)と、各伝達部材(148,157)への駆動の伝達速度を切り替える切替部(146,156)と、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両である。
請求項4に記載の発明は、前記車体(4)に支持された内燃機関(30)と、前記内燃機関(30)に外気を吸い込む吸気口(161a)と、前記内燃機関(30)への物体の進入を防止するクリーナ(161)であって、幅方向の一方の施肥装置(12)の下方に配置された前記クリーナ(161)と、前記クリーナ(161)の上部に配置された前記吸気口(161a)と、前記クリーナ(161)の下部に設けられ、クリーナ(161)にかかった水を排出する水抜き口(161b)と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の作業車両である。
請求項1記載の発明によれば、第1フレーム(121〜123)および第2フレーム(114,116)を、フロアを支持するメインフレーム(101)に連結させる補強部材(118,119)を設け、第1フレーム(121〜123)、第2フレーム(114,116)および補強部材(118,119)とを有する施肥支持フレーム(111)に施肥装置(12)を支持することで、施肥装置が走行車体の左右に設けられても、従来に比べて、駆動の伝達不良を低減するとともに、繰り出し量を安定化することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、メインフレーム(101)と施肥支持フレーム(111)とを第1の連結部材(106)で連結し、メインフレーム(101)と施肥装置(12)の駆動伝達部材(152)を支持する部位(101e)とを第2の連結部材(107)で連結することで、車体(4)全体の剛性を向上させることができる。よって、駆動伝達の安定性を向上させることができ、施肥量を安定させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、左右の伝達部材(148,157)への駆動の伝達速度を切り替える切替部(146,156)を設けることで、施肥量を調整することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、クリーナ(161)の上部に吸気口(161a)を配置することにより、下部に設けられた場合に比べて、圃場の水が吸気口(161a)に進入しにくくできる。また、クリーナ(161)の下部に水抜き口(161b)を配置することで、クリーナ(161)にかかった水を排出することができる。
図1は実施例の苗移植機の側面図である。 図2は苗移植機の正面図である。 図3は苗移植機の平面図である。 図4は実施例の施肥装置の平面図である。 図5は実施例の苗移植機のフレーム部分の説明図であり、図5Aは側面図、図5Bは後方から見た図である。 図6は実施例の苗移植機のサイド施肥フレームを含むフレーム部分の要部説明図であり、図6Aは上方から見た図、図6Bは側方から見た図、図6Cは連結プレートの説明図である。 図7は実施例のステップ連結プレートの説明図であり、図7Aは平面図、図7Bは側面図である。 図8は実施例のサイド施肥フレーム部分の要部説明図である。 図9は実施例1の手すり部を含むフレームの要部説明図である。 図10は実施例の苗移植機におけるフレームと施肥装置への駆動伝達系との要部説明図である。 図11は実施例の駆動伝達系の説明図であり、図11Aは駆動伝達系の全体説明図、図11Bは駆動伝達系の右側部分の説明図、図11Cは図11Bの矢印XIC方向から見た図である。 図12は第2の調整部材の説明図である。 図13は実施例のエアクリーナの概略説明図であり、図13Aは側方から見た図、図13Bは前方から見た図である。 図14は実施例のフレーム構造を後ろから見た概略図である。
この発明の実施の形態を、以下に説明する。
図1は実施例の苗移植機の側面図である。
図2は苗移植機の正面図である。
図3は苗移植機の平面図である。
本発明の実施の形態の苗移植機は、高床乗用四輪駆動走行形態の車体4の後側に、リフトシリンダ(図示せず)の油圧伸縮によって昇降回動される平行リンク形態のリフトリンク機構11を介して、多条植機体の苗植付部10が装着されている。この苗植付部10は、前記リフトリンク機構11に連結する苗移植機体5の下側部に、土壌面を滑走均平するセンタフロートや、サイドフロート等の複数のフロート6を配置している。苗移植機体5は、伝動ケースを主体として、この上部の多数枚のマット苗を敷き並べて、後端下りの傾斜面に沿って繰出案内して、この後下端部に形成の苗取出口7へ繰出する苗タンク8と、この苗取出口7に繰出されたマット苗を分離保持して下方の均平土壌面へ挿込む植付爪を、側面視楕円形状の植付軌跡線に沿って作動させる植付装置9等を配置して、多条植形態の苗植付作動を行わせる。
前記車体4の運転席1の下部には、エンジンカバー29下にエンジン(内燃機関)30を搭載し、この運転席1の前方部にステアリングボード31、及びステアリングハンドル32、その他苗移植機運転操作のための操作機構33等が配置されている。前記運転席1、ステアリングボード31、及びこれらの間のセンタフフロア34等の左右両側部には、車体4の前端部から後端部上のリアフェンダ24に亘って一連に長く、かつ横幅広く形成のサイドフロア2が構成されている。運転者や、補助作業者は、このサイドフロア2上面を前後移動して、マット苗補給作業や、肥料補給作業等を行い易くなっている。
前記図例の苗移植機では、苗植条数を八条植形態として、横幅の広い規格に設定しているため、前記サイドフロア2の外側に沿って適宜幅のサブフロア35を増設して、前記苗植付部10の幅域に対応させている。このサブフロア35の前端部上には、車体4の横側から立設の支持フレーム36上に複数段の補助苗棚26を設けて、後側の苗タンク8へ補給するための、マット苗を積込収容しておくことができる。このサブフロア35の外側部に運転者乗降用のステップ37を設ける。
前記運転席1の後側部には、サイドフロア2の後端部に亘って横幅広く段高形態のリアフロア3を構成し、このリアフロア3の前端縁は、サイドフロア2の後端縁に前下り傾斜の傾斜板38で連結して、足元移行の行い易い形態としている。この傾斜板38の下端部には、短い操作レバー機構39を配置して、運転席1からの操作を行い易くしている。このリアフロア3の上方位置には、後側縁上に沿う後辺部50と、左右側縁上に沿う側辺部51とによって、コ字状形態に囲うガードレール52を構成し、リアフロア3上で運転者が補給作業するときの作業姿勢を安全に維持できる。
前記車体4の後輪27の上方部には、リアフェンダ24が構成されていて、このリアフェンダ24の上側に前記リアフロア3の左右側端部を構成している。前輪40、後輪27は、サイドフロア2、及びリアフロア3の横幅内部域に配置されるが、特に後輪27トレッドの広い形態によっては、このリアフロア3の幅域から外側へ張出す形態となることがある。このため、リアフェンダ24は、リアフロア3の外側端よりも外側へ幅広く張出す形態に構成することも可能であり、又、前記リアフロア3自体の下面をリアフェンダ24として共用する形態とするも可能である。
図4は実施例の施肥装置の平面図である。
前記サブフロア35の後端部で、リアフロア3の左右両側端部との間には、車体4側から突出させたブラケット41を介して、取付台42が設けられ、この取付台42の上側に施肥装置12が設置されている。この施肥装置12は、繰出ロール形態の繰出装置15と、この上部にのぞむ施肥ホッパ19、この繰出された肥料を施肥案内する施肥ホース25、及びこの施肥ホース25へ送風して、施肥搬送作用を補助するブロア13、ダクト14等を有する。前記左右の各施肥装置12は、三基毎の繰出装置15や、施肥ホッパ19、及び施肥ホース25等を有して、前記八条植形態の苗植付部10の植付土壌面に施肥する。繰出装置15は、繰出ケース43の内部に繰出ロールを軸装し、各繰出ロールを前後方向に沿う駆動軸44によって連動回転することにより、施肥ホッパ19の供給口45から供給される肥料を下側の繰出口46へ一定量毎繰出す。このような繰出装置15が取付台42上に前後方向に並べて取付けられる。
前記駆動軸44は、前記エンジン30によって駆動されるPTO軸から連動回転する。又、前記ダクト14に送風するブロア13は、運転席1の左側方部の施肥装置12の前側部に設けられて、このブロア13の起風をダクト14で案内して、左右両側部の施肥装置12の各繰出口46下の施肥ホース25位置に分配送風するものである。前記各繰出口46の内側には、ダクト14が連結されて、この送風を繰出口46の下側部を通して外側部に連結する施肥ホース25へ吹き出して、この繰出口46から繰出す肥料を送風搬送して施肥するものである。
運転席1の左右両側部を前後方向に亘るサイドフロア2が形成されている。この運転席1の後側には、前記左右のサイドフロア2の後端部間に亘るリアフロア3が形成されている。乗用車体4の後側部には、土壌面を滑走して苗移植機体5を支持するフロート6と、マット苗を受けて後側下部の苗取出口7へ繰出す苗タンク8と、この苗取出口7に繰出されたマット苗を分離保持して前記フロート6による均平土壌面に植付ける植付装置9とからなる苗植付部10が、昇降可能のリフトリンク機構11を介して装着されている。前記リアフロア3の外側部に前後方向に沿って複数基の施肥装置12が配置されている。
苗移植機による苗植作業時には、苗植付部10が下降した状態で、各フロート6で均平した土壌面に植付装置9が作動して、苗タンク8の苗取出口7に繰出したマット苗を適数本に分離しながら保持して、均平土壌面に一定深さに植付ける。各植付装置9による植付部に施肥を行うときは、予め施肥ホッパ19に供給していた粒状肥料が繰出装置15によって繰出口部に繰り出されて、ブロア13からリアフロア3下側のダクト14を経て送風される送風力によって、各施肥条毎の施肥ホース25を経て各フロート6によって均平された植付土壌面の植付近傍位置に施肥が行われる。
苗植付部10を上昇させる時の苗タンク8の上端部を、このリアフロア3の上方位置へ接近させるように上昇させることができ、リアフロア3面上からの作業者によるマット苗の補給作用を行い易くすることができ、迅速で、的確な苗補給を行うことができる。
また、前記リアフロア3の左右両側端部を、リアフェンダ24として構成するか、または、リアフェンダ24の上側部に構成し、このリアフェンダ24の上方位置に前記複数基の施肥装置12を配置する。
前記運転席1横側のサイドフロア2の後端部に形成されるリアフロア3の左右両側端部は、高床形態の車体4の後輪27上側部を覆うリアフェンダ24の上方位置に配置されるため、前記のように苗タンク8に対するマット苗補給作業時の踏付移動の邪魔になり難く、このサイドフロア2後側位置のリアフロア3の横端部の足元域を広く形成して、後方側苗タンク8に対する苗補給作業や、横側の施肥ホッパ19に対する肥料補給作業等を容易に行わせることができる。
(フレームの説明)
図5は実施例の苗移植機のフレーム部分の説明図であり、図5Aは側面図、図5Bは後方から見た図である。
なお、図5において、本発明の説明に関連の少ない部位については図示を適宜省略している。
図5において、実施例の苗移植機では、枠体の一例としてのメインフレーム101を有する。メインフレーム101には、作業機の一例としての苗植付部10や、内燃機関の一例としてエンジン30、植付クラッチケース102、センタフロア34、リアフロア3等が支持されている。
図5A、図5Bにおいて、メインフレーム101の下部101aには、上方に行くに連れて幅方向外側に傾斜するサイド施肥補強フレーム(第1の連結部材)106が支持されている。図5Aにおいて、実施例1のサイド施肥補強フレーム106は、後輪27に近接して配置されており、後輪27に泥等が付着した場合に、サイド施肥補強フレーム106で泥を落とすことが可能に構成されている。また、実施例のサイド施肥補強フレーム106は、丸パイプで構成されており、角パイプで構成される場合に比べて、泥落とし時に、360度任意の方向からの荷重に対して、指向性を無くし、偏荷重に対する強度が確保されている。
メインフレーム101の下部101aには、サイド施肥補強フレーム106に対して、後側且つ幅方向の内側には、上方に延びる内側補強フレーム(第2の連結部材)107が左右一対支持されている。内側補強フレーム107は、上方に行くに連れて幅方向外側に傾斜しており、サイド施肥補強フレーム106よりも水平に対する傾斜角が大きく設定されている。また、内側補強フレーム107の上端は、後述するメインフレーム101のリアフレーム(101e)を支持している。
図6は実施例の苗移植機のサイド施肥フレームを含むフレーム部分の要部説明図であり、図6Aは上方から見た図、図6Bは側方から見た図、図6Cは連結プレートの説明図である。
各サイド施肥補強フレーム106の上端には、施肥支持フレームの一例としてのサイド施肥フレーム111が支持されている。サイド施肥フレーム111は左右両側に配置されており、ほぼ左右対称な形状に形成されている。
図6において、サイド施肥フレーム111は、取付角パイプ112を有する。取付角パイプ112には、機体の幅方向に伸びる複数の取付部113が支持されている。実施例1の取付角パイプ112や取付部113に、施肥装置12が取り付けられている。
取付角パイプ112の下方には、第2のフレームの一例としての外側連結プレート114が配置されている。外側連結プレート114と取付角パイプ112とは、上下方向に伸びる前後一対の連結パイプ115により連結されている。
図6Cにおいて、外側連結プレート114は、板状の本体部114aを有する。本体部114aの下部には、半円状に切り欠かれたパイプ受け部114bが前後方向に間隔をあけて2つ形成されている。また、本体部114aには、複数の固定用の孔114cが形成されている。
外側連結プレート114に対して、苗移植機の幅方向の内側には、第2のフレームの一例としての内側連結プレート116が配置されている。内側連結プレート116は外側連結プレート114と同様な形状に形成されている。内外の連結プレート114,116どうしは、2本の連結パイプ117で連結されている。また、内側連結プレート116には、前記サイド施肥補強フレーム106の上端が連結、支持されている。したがって、実施例のサイド施肥フレーム111は、サイド施肥補強フレーム106を介してメインフレーム101に連結、固定されている。
図7は実施例のステップ連結プレートの説明図であり、図7Aは平面図、図7Bは側面図である。
図8は実施例のサイド施肥フレーム部分の要部説明図である。
図6〜図8において、外側連結プレート114の前側には、補強部材の一例としての外側ステップ連結プレート118が支持されている。外側ステップ連結プレート118は前方に行くに連れて下方に湾曲している。図7において、外側ステップ連結プレート118の前部には、幅方向に曲げられた段差部118aが前後2箇所形成されており、この段差部118aで囲まれた四角筒状の空間により、擬似的な角パイプ部118bが構成されている。よって、角パイプ部118bが設けられないプレート状の部材に比べて、外側ステップ連結プレート118は強度が向上している。
実施例の外側ステップ連結プレート118の上面には施肥装置12のホッパが支持される。よって、外側ステップ連結プレート118の上下方向に延びる部分に角パイプ部118bを形成することで、ホッパの重量がかかり強度が必要な外側ステップ連結プレート118の上下方向の強度を向上させている。外側ステップ連結プレート118の前下端は、メインフレーム101の外側サブフロア支持フレーム101b1に連結されている。外側サブフロア支持フレーム101b1の上面には、サブフロア35が支持される。
よって、実施例の苗移植機では、外側ステップ連結プレート118に角パイプ部118bを設けるだけで、そのほかのフレーム101,114等を変更しなくても、強度を上昇させることが可能であり、コストの上昇を抑制しつつ、全体の強度を上昇させることができる。よって、強度不足でひずみが発生することによる駆動の伝達が不安定化し、施肥量が不安定になることも低減される。
内側連結プレート116の前側には、補強部材の一例としての内側ステップ連結プレート119が支持されている。内側ステップ連結プレート119も、外側ステップ連結プレート118と同様に、前方に行くに連れて下方に湾曲している。内側ステップ連結プレート119の前端部には、幅方向に曲げられた段差部119aが前後2箇所形成されており、この段差部119aで囲まれた四角筒状の空間により、擬似的な角パイプ部119bが構成されている。内側ステップ連結プレート119の上面には、外側ステップ連結プレート118と同様に施肥装置12のホッパが支持される。よって、内側ステップ連結プレート119も強度が向上している。内側ステップ連結プレート119には、内側連結プレート116の前下端は、サブフロア35が支持される内側サブフロア支持フレーム101b2に連結されている。
なお、実施例の各ステップ連結プレート118,119は、サブフロア支持フレーム101b1,101b2との連結位置と、各連結プレート114,116との連結位置が、機体幅方向にずれていても段差部118a,119aで吸収することが可能である。
また、実施例の内側ステップ連結プレート119には、角パイプ部119bの内部に向けて突出する補強部119cが形成されている。なお、ステップ連結プレート118,119の間には、エアクリーナ161が配置され、内側ステップ連結プレート119の外面にエアクリーナ161が取り付けられている。実施例の内側ステップ連結プレート119では、角パイプ部119bのように水平方向の四角パイプ状の折り曲げ形状とすることで、丸パイプ状とする場合に比べて、エアクリーナ161の取付面(接触面)が大きくなっており、エアクリーナ161がしっかりと安定して支持される。
連結プレート114,116のパイプ受け部114b,116bは、第1のフレームの一例としての延長パイプフレーム121,122により支持されている。延長パイプフレーム121,122の幅方向内端は、メインフレーム101のフロアステップ支持部101cに連結されている。
延長パイプフレーム121,122の後方にも、第3の延長パイプフレーム123が配置されている。第3の延長パイプフレーム123も、内端がフロアステップ支持部101cに支持されている。実施例の第3の延長パイプフレーム123は、内側は丸パイプ状に形成されており、途中で断面形状が変わって外側は角パイプ状に形成されている。また、第3の延長パイプフレーム123には、各連結プレート114,116に対応する位置に、フランジプレート126,127が支持されている。フランジプレート126,127は、各連結プレート114,116の固定用の孔114cを介して締結部材(ボルト)で締結されている。
前記符号112〜127が付された各部材等により、実施例のサイド施肥フレーム111が構成されている。
したがって、実施例の苗移植機では、3つの延長パイプフレーム121〜123をメインフレーム101に取り付けた後、サイド施肥フレーム111のパイプ受け部114b,116bを載せるだけでサイド施肥フレーム111の位置決めが可能である。そして、位置決めされた状態で、フランジプレート126,127で固定することで、サイド施肥フレーム111を容易にメインフレーム101に取り付けることが可能である。また、従来は、サイド施肥フレーム111は溶接でメインフレーム101に取り付けられていたが、実施例のように位置決めして取り付けることが可能な構成とすることで、組み立てや分解してのメンテナンスも容易になる。
なお、サイド施肥フレーム111の位置、すなわち、施肥装置12の位置は、苗移植機の前輪40と後輪27の径や間隔(ホイルベース)、苗植付部10との距離に応じて設定可能である。このとき、前輪40の荷重分担率をできるだけ高くし、いわゆる、前バランスとすることで全体のバランスを良くすることが好ましい。また、苗植付部10との位置関係を、他の機種と合わせることで施肥ホース等の部品を共用し、コストの上昇を抑制することが望ましい。
図9は実施例1の手すり部を含むフレームの要部説明図である。
図5、図6、図9において、サイド施肥フレーム111の内側には、内側ステップ連結プレート119およびフランジプレート127に、手すり部131が支持されている。手すり部131は、左右一対の手すり枠部131aを有する。実施例の手すり枠部131aは、下端がメインフレーム101に固定され、上方に延びた後前方に屈曲して伸びた形状に形成されている。手すり枠部131aの前端には、幅方向外側に伸びる手すり本体131bが支持されている。したがって、作業者が苗移植機に乗降する際に、手すり本体131bを掴んで乗降することが可能である。
左右の手すり枠部131aの後側どうしは、上方ガイドバー131cおよび下方ガイドドバー131dで連結されており、手すり部131の補強がされている。また、下方ガイドバー131dの幅方向外側には、取付連結パイプ131eが配置されている。取付連結パイプ131eは、取付角パイプ112に図示しないボルトで取り付けられている。取付連結パイプ131eは、手すり枠部131aと取付角パイプ112とを連結する。したがって、実施例のサイド施肥フレーム111は、取付連結パイプ131eを介して、手すり部131に連結されており、手すり部131に連結されない場合に比べて、補強されている。よって、施肥装置12の重量や、駆動による振動を抑制することもできる。
なお、実施例1の施肥装置12のブロア13は、機体の左側で、施肥装置12における前側に配置されている。したがって、ブロア13は、作業者が苗移植機の左側から乗降する際に妨げとなる恐れがある。実施例では、補助苗棚26が支持フレーム36を回転軸として機体外側に回転可能に支持されている。したがって、補助苗棚26を回転させることで、ブロア13が配置されていても、作業者の乗降に十分なスペースを確保することが可能である。補助苗棚26が回転しない構成では、補助苗棚26とブロア13との間隔を乗降に十分に確保するために苗移植機の前後方向の長さが長くなる恐れがあり、大型化する恐れがある。これに対して、実施例の苗移植機では、機体の大型化を抑制しつつ、作業者の乗降に十分なスペースを確保することが可能である。
図10は実施例の苗移植機におけるフレームと施肥装置への駆動伝達系との要部説明図である。
図11は実施例の駆動伝達系の説明図であり、図11Aは駆動伝達系の全体説明図、図11Bは駆動伝達系の右側部分の説明図、図11Cは図11Bの矢印XIC方向から見た図である。
図5、図10、図11において、実施例の苗移植機では、メインフレーム101のリアフレーム101eの幅方向右側且つ前側に、伝達シャフト130が支持されている。伝達シャフト130は、幅方向に延びる棒状に形成されている。伝達シャフト130は内端部がリアフレーム101eに支持された第1の軸受け132に支持されている。伝達シャフト130の外端部(右端部)は、右側のサイド施肥フレーム111の連結パイプ117に支持された第2の軸受け133に回転可能に支持されている。
伝達シャフト130の内端には、植付クラッチケース102から動力が伝達される伝達軸136に連結されて、駆動が伝達されている。なお、伝達シャフト130と伝達軸136とはユニバーサルジョイント等、駆動が伝達可能な任意の構成で連結可能である。
伝達シャフト130の内端には、第1のリンク部材139が連結されている。第1のリンク部材139には伝達部材141が連結されており、後輪ギヤケース142から駆動が伝達される。したがって、後輪ギヤケース142からの駆動が伝達されると、伝達部材141および第1のリンク部材139を介して伝達シャフト130が回転する。伝達シャフト130の外端には、第2のリンク部材140が連結されている。第2のリンク部材140には、第3のリンク部材143が回転軸143aを中心として回転可能に支持されている。
第3のリンク部材143には、第4のリンク部材144に回転軸144aを中心として回転可能に支持されている。第4のリンク部材144には、第4のリンク部材144の長手方向に沿って延びる長孔144bが形成されている。
図11Aにおいて、第4のリンク部材144の内側には、切替部材の一例としての繰出し調整部材146が配置されている。繰出し調整部材146は、長孔144bを貫通する軸支持部146aが形成されている。したがって、第4のリンク部材144は軸支持部146aを支点として回転可能に支持されている。
また、繰出し調整部材146には、前後方向に延びる調整長孔146bが形成されている。繰出し調整部材146は、連結パイプ117に対して調整長孔146bを貫通する締結部材(図示しないねじやボルト)で支持される。したがって、締結部材を緩めることで繰出し調整部材146の前後方向の位置が調整可能であり、軸支持部146aの位置が調整される。したがって、第4のリンク部材144の回転軌跡も変わり、後端の振幅が変化する。よって、第4のリンク部材144を介して駆動が伝達される施肥装置12の繰出部の回転速度が増減し、繰出し量が増減(調整)される。よって、植付クラッチケース102からの出力に対して、繰出し調整部材146を有しない場合に比べて、幅広い繰出し量に調整することができる。
第4のリンク部材144の後端には、第5のリンク部材147が回転軸147aを中心として回転可能に支持されている。第5のリンク部材147の他端部には、回転軸147bが設けられている。なお、図11Cでは、第5のリンク部材147が取り外された状態が図示されている。
回転軸147bには、第1の伝達部材の一例としての右側繰出し伝達ロッド148が連結されている。なお、図11Cからわかるように実施例の右側繰出し伝達ロッド148はラジアル方向に揺動する。右側繰出し伝達ロッド148の他端には、右側ワンウェイクラッチ149が連結されている。右側ワンウェイクラッチ149は、図示しない右側繰出し伝達部材を介して、右側の施肥装置12の各繰出し部に駆動が伝達される。
回転軸147bには、第6のリンク部材151が回転可能に支持されている。第6のリンク部材151の後端には、駆動伝達部材の一例としての左右伝達ロッド152の右端が連結されている。よって、実施例の駆動系では、回転軸147bに連結される右側繰出し伝達ロッド148と第6のリンク部材151とで、左右の施肥装置12への駆動が分岐される。
左右伝達ロッド152は、リアフレーム101eの後側に配置され、且つ、左右方向に延びる棒状に形成されている。左右伝達ロッド152の左右両端部は、内側フランジプレート127の後端の軸受け部127aに回転可能に支持されている。また、左右伝達ロッド152の左右方向の中央部は、左右一対の第2の軸受け153および第3の軸受け154で回転可能に支持されている。
第2の軸受け153および第3の軸受け154は、リアフレーム101eに支持されている。また、実施例では、第2の軸受け153および第3の軸受け154は、第1の軸受け132と同一の部材で構成されており、部品が共通化されている。よって、軸受け132,153,154を使用しない構成に比べて、メインフレーム101の大幅な変更や追加をせずに、伝達シャフト130や左右伝達ロッド152の支持する位置を増やしたり、位置を変更することができる。したがって、軸受けが内側フランジプレート126だけの場合や左右両端だけの場合に比べて、回転する各部材131,152の回転を安定させることができ、駆動の伝達を安定させることができる。よって、施肥装置12の左右で施肥量がばらついたり不安定になることが抑制される。
特に、実施例の苗移植機では、リアフレーム101eは内側補強フレーム107で支持されて補強されている。したがって、第2の軸受け153および第3の軸受け154の位置が歪み等でずれにくく、左右伝達ロッド152の回転が安定しやすい。
なお、軸受け153,154の数は、2つに限定されず、1つや3つ以上とすることも可能である。また、軸受け153,154は設けることが望ましいが、設けない構成とすることも可能である。
また、左右伝達ロッド152の軸方向に対して、軸受け部127aや軸受け153,154の位置は任意に変更可能であるが、リンクやワンウェイクラッチ等が設けられている部分の近傍に設けた方が回転が安定しやすいので好ましい。
なお、実施例の苗移植機において、左右伝達ロッド152を取り付ける場合、まず、リアフレーム101eに延長パイプフレーム121〜123を固定する。次に、左右伝達ロッド152を内側フランジプレート127の軸受け部127aに組み付けて、左右伝達ロッド152がスムーズに回転することを確認しながら、第2の軸受け153および第3の軸受け154をリアフレーム101eに固定する。
このようにして左右伝達ロッド152を取り付けることで、リアフレーム101e、右側の延長パイプフレーム121〜123、左側の延長パイプフレーム121〜123に跨る左右伝達ロッド152を、組み付けにより軸心の調整ができる。よって、左右伝達ロッド152に無理な負荷をかけずに済む。また、実施例では、リアフレーム101eの左右両側に延長パイプフレーム121〜123を取り付けており、溶接等で一体化する場合に比べて、大型の溶接機器が必要とならず、コストを抑えることもできる。
図12は第2の調整部材の説明図である。
左右伝達ロッド152の左端には、切替部材の一例としての第2の調整部材156が連結されている。第2の調整部材156は、一端部156aが左右伝達ロッド152に支持されている。第2の調整部材156には、左右伝達ロッド152の径方向に沿って近い位置と遠い位置にそれぞれ調整孔156b,156cが形成されている。第1の調整孔156bまたは第2の調整孔156cのいずれかに、第2の伝達部材の一例としての左側繰出し伝達ロッド157を、ねじ等の締結部材により連結可能である。左側繰出し伝達ロッド157は、右側繰出し伝達ロッド148と同様に構成され、左側繰出し伝達ロッド157の他端には、右側ワンウェイクラッチ149と同様の左側ワンウェイクラッチ(図示せず)が連結されている。そして、左側ワンウェイクラッチの駆動は施肥装置12の左側の繰出し部に連結されている。
なお、左側繰出し伝達ロッド157を第1の調整孔156bに連結した場合は、第2の調整孔156cに連結した場合に比べて、左側繰出しロッドに伝達される回転の振幅(ストローク)が小さくなり、左側の施肥装置12の繰出し量を少なくすることができる。
このように、左右伝達ロッド152からの回転を、左側繰出し伝達ロッド157に伝える際に回転数を調整する構成を設けることで、植付クラッチケース102の回転数をそのまま伝達したのでは施肥量が十分でない場合でも、対応することができる。よって、機種が異なっても植付クラッチケース102を共通化して、繰出し調整部材146や第2の調整部材156で調整することもでき、コストを削減し、生産性を向上させることができる。
また、車速の変化により、慣性力が変わって、各リンク143,144,147,151等の振り角(ストローク)が変わることがある。この影響が大きい場合は、第1の調整孔156bに連結して低速回転とすることで、高速回転を伝達する場合に比べて、安定度を上昇させることができる。
また、右側の施肥装置12と左側の施肥装置12で、施肥量がアンバランスの場合に調整をすることも可能である。
なお、繰出し調整部材146と第2の調整部材156の両方を備える構成を例示したが、これに限定されない。繰出し調整部材146のみとしたり、第2の調整部材156を左右両側に設け且つ繰出し調整部材146を設けない構成とすることも可能である。他にも、右側繰出し伝達ロッド148や左側繰出し伝達ロッド157を、長いロッドや短いロッドに交換したり、長さ調節可能な構成とすることで、繰出し量の調整をすることも可能である。
なお、実施例では、左右伝達ロッド152が幅方向に延びる1本のロッドで構成する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、左右伝達ロッド152を複数に分割してカップリングで連結する構成とすることも可能である。1本の部材の場合は、左右伝達ロッド152の製造誤差や組み立て誤差等で、軸心の精度が十分に出しにくく、施肥装置12の左右で繰出し量にばらつきがでる恐れがある。これに対して、左右伝達ロッド152を精度が出しやすい長さに分割して組み立てることで、精度を高めつつ、生産性を高めることも可能である。
図13は実施例のエアクリーナの概略説明図であり、図13Aは側方から見た図、図13Bは前方から見た図である。
実施例の苗移植機では、サブフロア35の上方且つブロア13の下方にエアクリーナ161が配置されている。なお、実施例1のエアクリーナ161は、ステップ連結プレート118,119の間に収容されるように支持されている。エアクリーナ161は、吸気ホース(図示せず)を介してエンジン30に接続されている。したがって、サブフロア35とブロア13との間の空間を有効利用でき、リアフロア3の作業スペースが狭くなることが抑制される。
図13において、実施例のエアクリーナ161の後側右上部には、吸気口161aが配置されている。したがって、エアクリーナ161の吸気口161aは、左右方向内側に配置される場合に比べて、エンジン30から遠い位置に配置されており、エンジン30からの高温の排風を吸気しにくい。よって、エンジンの冷却効率が向上する。また、吸気口161aが下方に設けられる場合に比べて、圃場からの跳ねた水や泥や、苗移植機が圃場で沈みこんだ場合に水等が吸気口161aに進入することが低減される。よって、吸気口161aが塞がれたりすることが抑制される。
また、実施例のエアクリーナ161の前側下部には、水抜き口161bが形成されている。したがって、エアクリーナ161に跳ねた水や雨等がかかっても、水抜き口161bから水がエアクリーナ161の外部に排水することができる。
さらに、実施例のエアクリーナ161は、ステップ連結プレート118,119の間に収容されており、洗車時等にエアクリーナ161に高圧水がかかりにくくなっている。よって、エアクリーナ161への浸水も低減されている。
また、上方からの水は、ブロア13が傘替わりとなるため、ブロア13の下方に配置されない場合に比べて、浸水が低減される。また、サブフロア35の下方では、サブフロア35に苗等を置いた場合に泥や砂等がエアクリーナ161に落下して進入する恐れがあるが、実施例では、サブフロア35の上方にエアクリーナ161が配置されており、塵等の進入も抑制される。
従来の構成では、サイド施肥補強フレーム106が設けられておらず、サイド施肥フレーム111がメインフレーム101の外側に、いわば片持ち状態で支持された構成であった。よって、重量物である施肥装置12が幅方向の外側に支持されると強度が不足して、フレーム101,111が歪んだり、左右伝達ロッド152にガタやたわみが発生する恐れがある。また、作業者が施肥装置12の傍に立って肥料の補給等を行うこともあり、重量がかかる場合もある。ガタ等が発生すると、駆動の伝達負荷が上昇して、駆動が伝達できなくなったり、肥料の繰出し量、散布量が安定しなくなる恐れもある。これに対して、実施例の苗移植機では、サイド施肥補強フレーム106が設けられており、サイド施肥フレーム111が下から補強されている。また、サイド施肥補強フレーム106で、メインフレーム101とサイド施肥フレーム111とが直接連結されている。したがって、フレーム101,111の歪みや左右伝達ロッド152のガタ等が抑制され、駆動の伝達負荷が抑制されて、肥料の散布量も安定する。
また、実施例では、サイド施肥フレーム111が、3本の延長パイプフレーム121〜123で支持されている。施肥装置12が設けられていない構成では、延長パイプフレームは2本でも十分であったが、重量物である施肥装置12を装着する場合、強度が不足する恐れがある。これに対して、実施例の苗移植機では3本の延長パイプフレームを設けており、施肥装置12を後から搭載しても、十分な強度を確保可能である。よって、左右伝達ロッド152での駆動の伝達が安定しやすく、右側(一方)の施肥装置12(R)と左側(他方)の施肥装置12(L)での施肥量のばらつきも低減される。
さらに、実施例のサイド施肥フレーム111では、取付角パイプ112、外側連結プレート114、内側連結プレート116、外側ステップ連結プレート118、内側ステップ連結プレート119、フランジプレート126,127が前後方向に延びており、連結パイプ117、延長パイプフレーム121,122,123が左右方向に延びている。よって、実施例1のサイド施肥フレーム111では、前後方向と左右方向に延びる部材でラダー状(梯子状、格子状)に構成されている。よって、板状の構成に比べて、軽量化されるとともに、剛性が確保されている。
図14は実施例のフレーム構造を後ろから見た概略図である。
図14において、実施例の苗移植機では、左右のサイド施肥補強フレーム106とリアフレーム101eとで略三角形状となっており、疑似的なトラス構造(大トラス)となっている。また、サイド施肥補強フレーム106と内側補強フレーム107とリアフレーム101eでも略三角形状となっており、疑似的なトラス構造(小トラス)となっている。したがって、トラス構造を採用しない場合に比べて剛性が高くなっている。
本発明の作業車両は、苗移植機に限定されず、トラクタや薬液散布車両等、同様のフレーム構造を有する各種作業用車両にも適用できる。なお、作業機としては、苗植付装置に限定されず、耕うん機や整地機、播種機等の任意の作業機に適用可能である。
2,3,34,35…フロア、
4…車体、
12…施肥装置、
30…内燃機関、
101…メインフレーム、
101e…駆動伝達部材を支持する部位、
106…第1の連結部材、
107…第2の連結部材、
111…施肥支持フレーム、
114,116…第2フレーム、
118,119…補強部材、
121〜123…第1フレーム、
146,156…切替部、
148…第1の伝達部材、
152…駆動伝達部材、
157…第2の伝達部材、
161…クリーナ、
161a…吸気口、
161b…水抜き口。

Claims (4)

  1. 車体(4)を構成するメインフレーム(101)と、
    前記メインフレーム(101)に支持されるフロア(2,3,34,35)と、
    前記車体(4)の幅方向の外側に配置され、圃場に肥料を散布する施肥装置(12)と、
    前記メインフレーム(101)の幅方向の外側に支持され、幅方向外側に向けて突出する複数の第1フレーム(121〜123)と、
    複数の第1フレーム(121〜123)どうしを連結させる第2フレーム(114,116)と、
    前記第1フレーム(121〜123)および前記第2フレーム(114,116)を、前記フロア(2,3,34,35)を支持するメインフレーム(101)に連結させる補強部材(118,119)と、
    前記第1フレーム(121〜123)、第2フレーム(114,116)および補強部材(118,119)とを有する施肥支持フレーム(111)により支持された前記施肥装置(12)と、
    を備えたことを特徴とする作業車両。
  2. 前記メインフレーム(101)と前記施肥支持フレーム(111)とを連結する第1の連結部材(106)と、
    前記メインフレーム(101)に支持され、且つ、前記施肥装置(12)の駆動伝達部材(152)を支持する部位(101e)を支持する第2の連結部材(107)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
  3. 幅方向の一方に配置された前記施肥装置(12)に駆動を伝達する第1の伝達部材(148)と、
    前記一方の施肥装置(12)から、幅方向の他方に配置された前記施肥装置(12)に駆動を伝達する第2の伝達部材(157)と、
    各伝達部材(148,157)への駆動の伝達速度を切り替える切替部(146,156)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の作業車両。
  4. 前記車体(4)に支持された内燃機関(30)と、
    前記内燃機関(30)に外気を吸い込む吸気口(161a)と、
    前記内燃機関(30)への物体の進入を防止するクリーナ(161)であって、幅方向の一方の施肥装置(12)の下方に配置された前記クリーナ(161)と、
    前記クリーナ(161)の上部に配置された前記吸気口(161a)と、
    前記クリーナ(161)の下部に設けられ、クリーナ(161)にかかった水を排出する水抜き口(161b)と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の作業車両。
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