JP2004298491A - 遊技機及びプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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真寛 伊藤
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Abstract

【課題】貯留されている当選役を放出するにあたって、遊技者に大量のメダルを獲得することへの期待感を持たせる。
【解決手段】RTモードを低確率RTモードと高確率RTモードとで構成する。通常モードでBB又はRBに当選した場合、当選したBB又はRBが貯留され、通常モードから低確率RTモードに移行する。低確率RTモードで4つの抽選条件のいずれかが満たされた場合に第1昇格移行抽選を行う。第1昇格移行抽選では、3種類の高確率RTモードのいずれかに移行させるか否かを決定する。3種類の高確率RTモードでは、転落移行高確率テーブル71、転落移行中確率テーブル72、転落移行高確率テーブル73を用いて転落移行抽選を行うことで、転落移行抽選の当選確率を異ならせる。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本明細書中ではパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはコインやパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダル(遊技媒体)投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどによりベットすることを含む。さらに、電子抽選により当選役に当たったことを当選、当選した当選役を構成する当選絵柄を入賞有効ライン上に揃えることが可能な状態を内部入賞、内部入賞した当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に揃えられた状態を入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このため、遊技者はメダルを大量に獲得するということだけを目的とし、ボーナスゲームモードに移行する権利が得やすい台を選択してゲームを行おうとするのが一般である。ボーナスゲームモードには例えばビッグボーナス(以下BB)モードやレギュラーボーナス(RB)モードなどがあり、特にBBモードは、RBモードに所定回数移行されるとともに、RBモードに移行される前に、小役の当選確率が高くなるRB導入モードに移行されるため、短期間で大量のメダルを獲得することができる。
【0004】
短期間で大量のメダルを獲得できる期待を抱かせることは、遊技者をスロットマシンに惹きつけるうえで重要な要素であり、遊技者の射幸心を煽るために様々な工夫がなされた機種が数多く提供される傾向にある。このような機種の1つとして、例えばBBモードに移行させるBBやRBモードに移行させるRBに当選した場合に当選されたBBやRBが貯留される、いわゆるストック機能が設けられた機種が提供されている。
【0005】
ストック機能が設けられた機種では、例えばリプレイタイム(RT)モードと称されるゲームモードが設けられているものがある。RTモードに移行されると、当選役を決定するための当選役抽選テーブルがリプレイの当選確率が高い当選役抽選テーブルに切り替えられるとともに、リプレイに当選した場合にリプレイを入賞可能とするか否かが抽選により決定される。また、RTモード中は、当選したBBやRBを入賞させることができないようにリールの停止制御が行われるとともに、RTモード中に当選したBBやRBは貯留されていく。
【0006】
RTモードでのゲーム数は抽選により決定され、決定されたゲーム数のゲームが行われるとRTモードが終了される。RTモードが終了されると、当選役抽選テーブルが通常モードの当選役抽選テーブルに切り替えられるとともに、貯留されたBBやRBが入賞可能となるようにリールの停止制御が行われる。BBモードやRBモードに移行された後は再びRTモードに移行されるが、RTモードでの終了ゲーム数が少ない場合は、短期間のうちに再びBBモードやRBモードに移行されるので、大量のメダルを獲得することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなストック機能が設けられたスロットマシンでは、RTモードの終了ゲーム数が連続して僅かなゲーム数とならないと、短期間のうちに大量のメダルを獲得できず、また、RTモードの終了ゲーム数が僅かなゲーム数となることは確率的に稀であるようにゲーム数の選択確率が設定されている機種が殆どであるため、遊技者のメダルの大量獲得への期待感が薄くなってしまうという欠点があった。このため、RTモードの終了ゲーム数が僅かなゲーム数となりやすくなるように、ゲーム数の選択確率を設定することが考えられるが、この場合、時として遊技者は莫大なメダルを獲得する可能性があるため、遊技者の射幸心を過大に煽り、スロットマシンの健全さを失いかねない。
【0008】
上記問題点を解決するために本発明は、貯留されている当選役を放出するにあたって、遊技者に大量のメダルを獲得することへの期待感を持たせることができるようにした遊技機及びプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記当選役決定手段により特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段と、特別当選役貯留手段に貯留された特別当選役が入賞可能となるようにリールの停止制御を行わせるか否かを抽選により決定する特別当選役放出抽選手段とを備え、通常モード中に当選役決定手段によって特別当選役が決定されたことを契機に移行され、前記特別当選役貯留手段に貯留された特別当選役が入賞不能となるようにリールの停止制御が行われる特別モードが設けられた遊技機において、前記特別モードを、低確率特別モードと複数種類の高確率特別モードとで構成し、前記低確率特別モードは、前記当選役決定手段で特別当選役が決定されたことを契機に移行されるとともに、前記高確率特別モードでは、前記特別当選役放出抽選手段による抽選が行われ、前記低確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、少なくとも低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかを抽選により決定する第1昇格移行抽選手段と、前記高確率特別モード中に、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する転落移行抽選手段と、前記転落移行抽選手段での抽選で用いられ、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行する確率が互いに異なる複数種類の転落移行確率テーブルと、少なくとも前記高確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する第2昇格移行抽選手段と、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させることが決定された場合に、前記転落移行抽選手段で用いられる転落移行確率テーブルの種類を切り替える転落移行確率テーブル切替手段とを設け、移行される高確率特別モードの種類によって、低確率特別モードへ移行する確率が異なるようにしたものである。
【0010】
なお、前記第2昇格移行抽選手段は、移行中の高確率特別モードで用いられている転落移行確率テーブルよりも、転落移行抽選手段による抽選の当選確率が低い前記転落移行確率テーブルが用いられる高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定することが好ましい。
【0011】
また、前記第1昇格移行抽選手段は、低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかに加えて、特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役を放出するか否かを抽選により決定することが好ましい。
【0012】
また、前記第1昇格移行抽選手段で用いられ、低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれかに移行させる確率又は特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役を放出する確率が異なる複数種類の抽選テーブルを設けることが好ましい。
【0013】
なお、用いるプログラムは、低確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、少なくとも低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかを抽選により決定する第1昇格移行抽選手段と、高確率特別モード中に、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する転落移行抽選手段と、少なくとも前記高確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する第2昇格移行抽選手段と、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させることが決定された場合に、前記転落移行抽選手段で用いられる転落移行確率テーブルの種類を切り替える転落移行確率テーブル切替手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのものである。
【0014】
また使用する記録媒体は、請求項5記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン10には、通常モード、BBモード、RBモード、特別モードであるRTモードが設けられている。BBモード及びRBモードはぞれぞれ、特別当選役であるBB又はRBに当選すると移行される。BBモードは、RBモードに3回移行されるか又はRB導入モードでのゲームが30回行われると終了される。RBモードは、所定の当選役が8回入賞されるか又は12回のゲームが行われると終了する。
【0016】
RTモードは低確率RTモードと高確率RTモードとから構成されている。通常モードでBB又はRBに当選すると、当選したBB又はRBが貯留されるとともに、通常モードから低確率RTモードに移行される。低確率RTモード及び高確率RTモードでは特定の当選役(以下、「リプレイ」を例に挙げて説明する)の当選確率が通常モードよりも高くされるとともに、リプレイに当選した場合はリプレイを入賞可能とするか否かが抽選により決定される。また、低確率RTモード及び高確率RTモードでは、貯留されたBB又はRBが入賞不能となるようにリールの停止制御が行われる。
【0017】
低確率RTモード及び高確率RTモードは、ハズレに当選するか又はチェリーに当選した場合に終了されるとともに、チェリーに当選した場合はさらにチェリー当選絵柄が所定位置に停止可能となった場合に、貯留されているBB又はRBが放出(BB及びRBの放出とは、貯留されたBB又はRBが入賞可能な状態になることを示す)される。
【0018】
低確率RTモードでは、ハズレに当選した場合、チェリーに当選した場合、特定の当選役(以下、「スイカ」を例に挙げて説明する)に当選するとともに、スイカ当選後に行われる抽選に当選した累計回数が7回に達した場合、リプレイに当選したがリプレイが入賞可能とならなかった場合、の4つの抽選条件(所定の抽選条件)のいずれかが満たされた場合に、後述する3種類の高確率RTモードのいずれかに移行させるか否か、又は、貯留されているBB又はRBを1個放出するか否かを決定する第1昇格移行抽選が行われる。第1昇格移行抽選でBB又はRBを放出することが決定された場合、BB又はRBが放出される前に所定ゲーム数(例えば1〜32ゲーム)行われると終了する放出前RTモードに移行され、放出前RTモードが終了するとBB又はRBが放出される。
【0019】
図2に示すように、高確率RTモードは、高確率RTモードS、高確率RTモードM、高確率RTモードLの3種類のゲームモードから構成されており、それぞれのゲームモードで、貯留されているBB又はRBを放出するか否かを決定する放出抽選及び所定ゲーム数(例えば5ゲーム)行われる放出前RTモードに移行させた後にBB又はRBを放出するか否かを決定する放出前RT移行抽選及び低確率RTモードに移行させるか否かを決定する転落移行抽選が行われる。
【0020】
高確率RTモードを構成するそれぞれのゲームモードは転落移行抽選の当選確率が異なり、高確率RTモードS→高確率RTモードM→高確率RTモードLの順に当選確率が低くなる。高確率RTモードで第1昇格移行抽選と同様の抽選条件が満たされた場合、高確率RTモードSでは高確率RTモードM又は高確率RTモードL、高確率RTモードMでは高確率RTモードLに移行させるか否かを決定する第2昇格移行抽選が行われる。なお、1〜32ゲームの放出前RTモードで第1昇格移行抽選と同様の抽選条件が満たされた場合も第2昇格移行抽選が行われる。
【0021】
スロットマシン10は、筐体11の前面扉12に4個の表示窓13が設けられ、各々の表示窓13の奥に第1リール14a、第2リール14b、第3リール14c及びサブリール15が回転自在に組み込まれている。周知のように、第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の絵柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の絵柄が観察可能になる。これにより、各リールの絵柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本斜め2本の合計5本が設定される。
【0022】
ゲームの開始に先立ってメダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中央横一本の入賞有効ラインが有効化され、2枚では横3本、3枚ではさらに斜め2本を加えた5本の入賞有効ラインが有効化される。また、メダルは50枚を限度にクレジット(貯留)することが可能になっており、クレジットされているメダルの枚数は、クレジット枚数表示器17により表示される。なお、表示窓13から1リール当たり例えば4個ずつの絵柄を観察できるようにしておき、横4本の入賞有効ラインのほかに、各リールごとに絵柄を一個ずつ組み合わせるように折れ曲がった別の入賞有効ラインを設定することも可能である。
【0023】
右端のサブリール15は、低確率RTモードに移行されていることを示す絵柄及び高確率RTモードに移行されていることを示す絵柄が描かれており、これらの他に、何も描かれていない空白部分などが設けられている。サブリール15は、通常モードのゲームでは空白部分を表示する位置で停止されており、スタートレバー18を操作したときに、他のリール14a〜14cとともに回転を始める。RTモードに移行されている場合は、移行されているRTモードの種類を示す位置で停止される。なお、サブリール15の外周に描かれる絵柄は適宜の絵柄にすることが好ましく、絵柄に限らず、例えばマークや数字などにしてもよい。
【0024】
ストップボタン19a〜19cは、これらを操作することにより、各ボタンに対応した第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。ストップボタン19a〜19cの上方の操作パネルには、メダルがクレジットされた状態でゲームを行うときに操作されるベットボタン、ペイアウトボタンなどの各種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンの機能はいずれも周知であるのでその詳細については省略する。
【0025】
筐体11の下部にはメダル受け皿20が設けられており、メダル受け皿20には、ゲームで入賞が得られたときに得られる配当メダルが払い出し口21から払い出される。
【0026】
前面扉12の上部にはチャンスメータ22が設けられている。チャンスメータ22は、7個の表示窓と、各表示窓の奥に組み込まれたLEDとから構成されている。各LEDはスイカに当選するとともに、この当選後に行われるメータ増加抽選に当選するたびに1個づつ点灯される。メータ増加抽選に当選した累積回数が7回、すなわち、7個のLEDが全て点灯されたときには、第1昇格抽選が行われる。
【0027】
なお、チャンスメータ22の点灯数は、スロットマシン10のペイアウト率が変更された場合にクリアしないことが好ましい。これにより、スロットマシン10のペイアウト率が変更されたことを遊技者に察知されることを防止できる。また、メータ増加抽選はBB又はRBの貯留個数が「0個」の場合にも行うことが好ましい。これにより、チャンスメータ22が増加しないことによって、BB又はRBの貯留個数が「0個」であることを遊技者に察知されることを防止できる。この場合、BB又はRBの貯留個数が「0個」の状態でチャンスメータ22が全て点灯されても、再び、チャンスメータ22を全て消灯させるとよい。
【0028】
図3に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にCPU30a及びメモリ31を含む制御部30によって管制される。制御部30にはCPU30a及びメモリ31の他、後述する電子抽選部39、当選役決定部40、リプレイ入賞抽選部41、チェリー入賞抽選部42、メータ増加抽選部43、特別当選役貯留手段であるBB/RBフラグ貯留部44、BB/RB放出抽選部45、第1昇格移行抽選手段である第1昇格移行抽選部46、転落移行抽選手段である転落移行抽選部47、第2昇格移行抽選手段である第2昇格移行抽選部48、放出前RT移行抽選部49が設けられている。
【0029】
メダルセンサ32はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、CPU30aに入力する。メダル投入口16の奥にはセレクタが組み込まれ、不適正なメダルはメダル受け皿20に排出される。また、セレクタは不適切なタイミングでメダルの投入が行われたとき、例えばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入されたメダルについても、メダルセンサ32を経由させずにメダル受け皿20に排出する。
【0030】
なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数は1〜3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知されることなくメダル受け皿20に排出される。クレジット機能のオン/オフはペイアウトボタンの1プッシュごとに切替えられる。そして、クレジット機能がオン状態のときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知され、50枚を限度にスロットマシン内部にクレジットされる。クレジットされたメダルの枚数はクレジット枚数表示器17でデジタル表示される。クレジット機能を用いているときには、前述した1ベットボタンやMAXベットボタンの操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームが行われて、メダルの払い出しを伴う入賞が得られたときには配当メダルもクレジットされ、ペイアウトボタンを操作したときにクレジットされたメダルがメダル受け皿20に払い出される。
【0031】
CPU30aは、ゲームの開始に先立って投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ32からの検知信号に基づいて計数し、これにより入賞有効ラインの有効化本数を決定する。なお、クレジット枚数は図示を省略した別のクレジットメダルカウンタで計数される。
【0032】
スタート信号センサ33は1〜3枚のメダルが投入された後、スタートレバー18が操作されたときにゲームスタート信号をCPU30aに入力する。ゲームスタート信号を受けて、CPU30aはメモリ31のROM領域に格納されたゲーム実行プログラムに基づいて第1〜第3リール14a〜14cを回転させるとともにゲームの処理を開始する。ゲームの実行プログラムには、通常モードの他にBBモード、RBモード、各種RTモードに移行させてゲームの処理を実行するものが含まれている。
【0033】
各リールの駆動及び停止制御は、リール駆動コントローラ34によって行われる。それぞれのリールは個別のステッピングモータ35a〜35dの駆動軸に固着され、各ステッピングモータ35a〜35dの駆動を制御することにより各リールの制御が行われる。なお、メモリ31のRAM領域はワーキングエリアとなっており、毎回のゲームごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
【0034】
ステッピングモータ35a〜35dは供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転するから、CPU30aにより駆動パルスの供給個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14c及びサブリール15の回転角を制御することができ、また駆動パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決めることができる。各リールには、その基準位置に反射信号部36a〜36dが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ37a〜37dがそれぞれの反射信号部の通過を光電検出する。フォトセンサ37a〜37dによる検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU30aに入力される。
【0035】
CPU30a内にはステッピングモータ35a〜35dごとにパルスカウンタが設けられ、各々のステッピングモータ35a〜35dに供給された駆動パルスの個数を計数する。そして、フォトセンサ37a〜37dからリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
【0036】
メモリ31のROM領域には絵柄テーブルが格納され、絵柄テーブルには、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、リールに一定ピッチで配列されたそれぞれの絵柄を表す絵柄コードとが対応づけられている。したがって、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの絵柄が移動してきているのかを識別することができ、また、さらにどの程度リールを回転させれば目的の絵柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。
【0037】
ストップボタンセンサ38a〜38cは、ストップボタン19a〜19cが操作されたときにCPU30aにリールごとのストップ信号を入力する。スタートレバー18を操作して全リールの回転が始まり、これらの回転が定常速度に達した時点でストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。その後、これらを操作することによってそれぞれ対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が開始される。
【0038】
第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、当選絵柄0〜4コマの5個分の範囲(引き込み範囲)内で行われ、例えばストップボタン19a〜19cが操作されたときに、入賞有効ライン上に位置している当選絵柄から連続する4個の当選絵柄の中に、抽選で当選された当選役を構成する当選絵柄が含まれている場合には、第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでの時間が遅らせられ、当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に停止される。
【0039】
なお、当選していない当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cが操作された場合には、当選されていない当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しないように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる(蹴飛ばし制御)。また、複数のストップボタンを操作したときにはタイミングの早い方のリールだけが停止し、完全に同時操作したときにはいずれのリールも停止しない。また、リールの停止制御は、当選役を構成する当選絵柄に限らず、入賞有効ライン上に停止した絵柄の種類、又は絵柄の組み合わせにより内部入賞している当選役を遊技者に報知する、いわゆるリーチ目を表示するようにしてもよい。結果的にCPU30a及びリール駆動コントローラ34はリール停止制御手段として機能する。
【0040】
CPU30aは、ゲームスタート信号を受けて電子抽選部39を作動させる。電子抽選部39は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを含み、ゲームが開始されるごとに1つの乱数値を抽選する。抽選された乱数値は当選役決定部40に入力される。当選役決定部40では、入力された値に応じて現在実行されたゲームでどのような当選役を与えるかを決定する。このように電子抽選部39及び当選役決定部40は当選役決定手段として機能する。
【0041】
図4に示すように、当選役決定部40には、乱数値をその大きさに応じてグループ分けした当選役抽選テーブルが複数設けられている。第1当選役抽選テーブル60は、通常モードでのゲームでサンプリングされた乱数値が、BBモードに移行する権利を与えるBB、RBモードに移行する権利を与えるRB、所定枚数のメダルの払出しだけを行う小役当選絵柄に対応する小役(スイカやベルも含まれる)、メダルの投入なしに同じベット数で次回のゲームを行う権利を与えるリプレイ、一切当たりを発生させないハズレなどのいずれの絵柄に属しているかの判定、すなわち当選判定に用いられる。なお、小役当選絵柄は複数種類あり、それぞれに配当メダルが割り当てられている。そして、サンプリングされた乱数値がいずれの当選絵柄に属した値であるかによって当選の種類と絵柄が決められる。
【0042】
当選役決定部40には、第1当選役抽選テーブル60の他に、RTモードのゲームで用いられるリプレイ当選高確率テーブル61、BBモードやRBモードで用いられる当選役抽選テーブルなどが設けられている。リプレイ当選高確率テーブル61は第1当選役抽選テーブル60よりもリプレイの当選確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われている。当選役決定部40で当選判定が行われると、決定されたハズレ又は当選役の種類を示す当選役決定信号がCPU30aに入力される。
【0043】
リプレイ入賞抽選部41は、リプレイ当選高確率テーブル61を用いて当選役抽選が行われた結果、リプレイに当選した場合、つまりは、低確率RTモード又は高確率RTモードのゲームでリプレイに当選した場合に作動され、リプレイ入賞抽選部41では、当選したリプレイが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行うか否かが抽選により決定される。
【0044】
チェリー入賞抽選部42は、低確率RTモード又は高確率RTモードのゲームでチェリーに当選した場合に作動され、チェリー入賞抽選部42では、チェリー当選絵柄が所定位置に停止可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行うか否かが抽選により決定される。
【0045】
メータ増加抽選部43は、通常モード、低確率RTモード、高確率RTモードのいずれかのゲームモードでスイカに当選した場合に作動され、メータ増加抽選部43ではチャンスメータ22の点灯数を増加させるか否かが抽選により決定される。メータ増加抽選に当選すると当選記録がメモリ31のRAM領域に書き込まれる。
【0046】
BB/RBフラグ貯留部44はメモリから構成されている。BB/RBフラグ貯留部44には、BB又はRBに当選するとBBフラグ又はRBフラグが書き込まれる。これにより、BB又はRBが貯留される。なお、BBフラグ又はRBフラグが1個読み出されると、BBモード又はRBモードに1回移行される。
【0047】
BB/RBフラグ放出抽選部45は、高確率RTモードでゲームが行われるたびに作動され、BB/RBフラグ放出抽選部45ではBB/RBフラグ貯留部44に書き込まれているBBフラグ又はRBフラグを放出させるか否かが抽選により決定される。なお、BBフラグ及びRBフラグは貯留された順に放出されるが、BBフラグ及びRBフラグの放出順序は適宜の順序に設定してよい。
【0048】
第1昇格移行抽選部46は、低確率RTモードのゲームで前述した4つの抽選条件のいずれかが満たされた場合に作動される。第1昇格移行抽選部46では第1昇格移行抽選が行われ、低確率RTモードから3種類の高確率RTモードのいずれかに移行させるか否か、又は、貯留されているBB又はRBを1個放出するか否かが決定される。
【0049】
なお、第1昇格移行抽選部46で抽選を行うにあたって図5及び図6に示すような2つの抽選テーブルを使い分けることが好ましい。図中の、「角チェリー」、「中段チェリー」は、チェリーに当選した場合にチェリー入賞抽選部42での抽選で決定されたチェリーが入賞可能となる位置を示している。「角チェリー」は第1リール14aの上段、「中段チェリー」は第1リール14aの中段を示している。「設定1〜6」は、6段階のペイアウト率を示しており、設定1が最もペイアウト率が低く、設定2、設定3、設定4、設定5、設定6の順にペイアウト率が高くなる。「高確S」は高確率モードS、「高確M」は高確率モードM、「高確L」は高確率モードLを示している。
【0050】
図6で示す抽選テーブルは図5で示す抽選テーブルよりも、高確率RTモードへの移行、又は、BB又はRBの放出が選択される確率が高くなるように設定されている。これにより、図6の抽選テーブルを用いた場合は図5の抽選テーブルを用いた場合よりも遊技者はメダルを獲得しやすくなる。
【0051】
そして、例えば、BB又はRBが貯留されている状態でBB又はRBに当選して低確率RTモードに移行した場合に図5で示す抽選テーブルを用い、BB又はRBが貯留されていない状態でBB又はRBに当選して低確率RTモードに移行した場合に図6で示す抽選テーブルを用いる。図6で示す抽選テーブルは、ゲームが行われた回数が所定回数(例えば3000回)に達するまで用いる。これにより、スロットマシン10を使用開始したときやゲーム中にBB又はRBの貯留個数がなくなってしまった場合でも、遊技者がメダルを獲得しにくくなることを防止することができる。
【0052】
図7に示すように、転落移行抽選部47は、電子抽選部70、転落移行高確率テーブル71、転落移行中確率テーブル72、転落移行低確率テーブル73から構成されている。転落移行抽選部47は、高確率RTモードでゲームが行われるごとに作動され、転落移行抽選が行われる。転落移行抽選部47が作動されると電子抽選部70で乱数値のサンプリングが行われる。サンプリングされた乱数値は、高確率RTモードSでは転落移行高確率テーブル71、高確率RTモードMでは転落移行中確率テーブル72、高確率RTモードLでは転落移行低確率テーブル73と照合される。
【0053】
転落移行高確率テーブル71、転落移行中確率テーブル72、転落移行低確率テーブル73では、グループ分けされた乱数値が、低確率RTモードに移行させるグループと低確率RTモードに移行させないグループとから構成されている。低確率RTモードへの移行確率は、転落移行高確率テーブル71→転落移行中確率テーブル72→転落移行低確率テーブル73の順に低くなるように乱数値のグループ分けが行われている。これにより、高確率RTモードS→高確率RTモードM→高確率RTモードLの順に転落移行抽選の当選確率が低くなる。
【0054】
第2昇格移行抽選部48は、電子抽選部74、第1昇格移行確率テーブル75、第2昇格移行確率テーブル76から構成されている。第2昇格移行抽選部48では高確率RTモードS又は高確率RTモードMのゲームで前述した4つの抽選条件のいずれかが満たされた場合に作動され、第2昇格移行抽選が行われる。第2昇格移行抽選部48が作動されると電子抽選部74で乱数値のサンプリングが行われる。サンプリングされた乱数値は、高確率RTモードS及び1〜32ゲームの放出前RTモードでは第1昇格移行確率テーブル75、高確率RTモードMでは第2昇格移行確率テーブル76と照合される。
【0055】
第1昇格移行確率テーブル75では、グループ分けされた乱数値が、高確率RTモードMに移行させるグループと、高確率RTモードLに移行させるグループと、いずれにも移行させないグループとから構成されている。第2昇格移行確率テーブル76では、グループ分けされた乱数値が、高確率RTモードLに移行させるグループと、高確率RTモードLに移行させないグループとから構成されている。これにより、第2昇格移行抽選に当選すると移行中の高確率RTモードよりも低確率RTモードへの移行確率が低い高確率RTモードに移行される。
【0056】
なお、第2昇格移行抽選は、乱数値のグループ分けの変更によって2つの昇格移行確率テーブルを設けずに、1つの昇格移行確率テーブルを設けて実施することも可能である。
【0057】
また、図8に示すような確率に第2昇格移行抽選での抽選確率を設定することが好ましい。これにより、バランス良く各高確率RTモードへ移行させ、遊技者の興趣を高めることができる。
【0058】
放出前RT移行抽選部49では、高確率RTモードで放出抽選に当選しなかった場合に作動され、5ゲームのみ行われる放出前RTモードに移行させた後にBB又はRBを放出するか否かが抽選により決定される。
【0059】
なお、図9に示すような確率に、転落移行抽選及び放出抽選及び放出前RT移行抽選部49での抽選確率を設定することが好ましい。この場合も各確率をバランス良くして遊技者の興趣を高めることができる。
【0060】
LED制御部50は、チャンスメータ22の各表示窓の奥に組み込まれた7個のLED22a,22b...22gの点灯制御をドライバ51を介して行う。スイカに当選するとともにメータ増加抽選に当選すると、LED制御部50が作動され、消灯しているLEDが1個点灯される。
【0061】
メダルホッパー52は、当選役の種類に応じて規定枚数の配当メダルをメダル受け皿20に払い出すか、あるいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。なお、当選役の種類ごとに配当メダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ31のROM領域に格納されており、CPU30aがこれを読み取ってメダルホッパー52を駆動する。
【0062】
次に上記のように構成されたスロットマシンの作用について説明する。図10〜図13に示すように、通常モードでのゲームの開始に先立ってメダルを1〜3枚投入すると、投入されたメダルの枚数がCPU30aによりカウントされる。この後、スタートレバー18によりゲームスタート操作を行うとスタート信号センサ33からCPU30aにゲームスタート信号が入力され、第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始される。
【0063】
スタートレバー18の操作と同時に電子抽選部39が乱数をサンプリングし、その値を当選役決定部40の第1当選役抽選テーブルと照合する。これにより、ハズレ又は当選役の種類が決定され、当選役決定信号がCPU30aにフィードバックされる。当選役決定部40で当選役の種類が決定されるとストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。CPU30aはリールごとに設けられた前述のパルスカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン19a〜19cの操作タイミングを監視し、当選役決定部40で決定された当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しやすいように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0064】
また、スイカに当選し、さらにメータ増加抽選部43による抽選に当選した場合、CPU30aはLED制御部50を作動させる。LED制御部50はドライバ51を介してLED22a,22b...22gの点灯制御を行い、メータ増加抽選部43でのメータ増加抽選で当選されるたびにチャンスメータ22を1個ずつ上げていく。これと同時に、メータ増加抽選部43での抽選で当選した回数がメモリ31のRAM領域に書き込まれる。
【0065】
BB又はRBに当選すると、CPU30aはBB/RBフラグ貯留部44にBBフラグ又はRBフラグを書き込んでBB及びRBを貯留させる。BB/RBフラグ貯留部44にBBフラグ又はRBフラグが貯留されると、当選したBB又はRBを構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しないように第1〜第3リール14a〜14cの蹴飛ばし制御が行われる。これにより、貯留されたBB又はRBは入賞不能となる。
【0066】
また、当選役決定部40でBB又はRBが決定されると、通常モードから低確率RTモードに移行される。低確率RTモードのゲームでは電子抽選部39でサンプリングされた乱数値が当選役決定部40のリプレイ当選高確率テーブル61と照合されて当選役の種類が決定される。リプレイに当選した場合は、リプレイ入賞抽選部41が作動され、リプレイが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行うか否かが抽選により決定される。また、低確率RTモードに移行されると第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15が回転され、低確率RTモードに移行されていることを示す絵柄を表示する位置で停止される。
【0067】
低確率RTモードは、ハズレに当選するか又はチェリーに当選した場合に終了されるとともに、チェリーに当選した場合は、さらにチェリー入賞抽選部42での抽選に当選し、チェリー当選絵柄が所定位置に停止可能となった場合に、BB又はRBが放出決定となる。この場合、放出されたBB又はRBが入賞可能となる。
【0068】
また、低確率RTモードで、ハズレに当選した場合、チェリーに当選した場合、メータ増加抽選に当選した累計回数が7回に達した場合、リプレイ入賞抽選部41での抽選に当選しなかった場合、の4つの抽選条件のいずれかが満たされた場合に、第1昇格移行抽選部46が作動される。第1昇格移行抽選部46では第1昇格移行抽選が行われ、低確率RTモードから3種類の高確率RTモードのいずれかに移行させるか否か、又は、貯留されているBB又はRBを1個放出するか否かが決定される。なお、メモリ31に書き込まれたメータ増加抽選の当選回数が7回に達すると、これが読み出されるとともに、メモリ31に書き込まれた回数はクリアされる。また、LED22a,22b...22gは全て消灯される。
【0069】
第1昇格移行抽選でBB又はRBを放出することが決定された場合は、1〜32ゲームの間行われる放出前RTモードに移行され、放出前RTモードが終了した後に放出されたBB又はRBが入賞可能となる。第1昇格移行抽選で高確率RTモードに移行されることが決定された場合は、高確率RTモードS、高確率RTモードM、高確率RTモードLのうち、抽選で決定されたゲームモードに移行される。高確率RTモードに移行されると第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15が回転され、高確率RTモードに移行されていることを示す絵柄を表示する位置で停止される。
【0070】
高確率RTモードでは、低確率RTモードと同様に、ハズレに当選するか又はチェリーに当選した場合に終了されるとともに、チェリーに当選した場合は、さらにチェリー入賞抽選部42での抽選に当選し、チェリー当選絵柄が所定位置に停止可能となった場合に、貯留されているBB又はRBが放出される。
【0071】
また、高確率RTモードでは及び放出前RTモードでは、第1昇格移行抽選と同様の抽選条件が満たされた場合に第2昇格移行抽選部48が作動される。第2昇格移行抽選部48が作動されると第2昇格移行抽選が行われ、電子抽選部74でサンプリングされた乱数値が、放出前RTモード及び高確率RTモードSでは第1昇格移行確率テーブル75、高確率RTモードMでは第2昇格移行確率テーブル76と照合される。第2昇格移行抽選に当選すると、高確率RTモードSでは高確率RTモードM又は高確率RTモードL、高確率RTモードMでは高確率RTモードLに移行される。
【0072】
第2昇格移行抽選の抽選条件が満たされなかった場合、BB/RB放出抽選部45が作動される。BB/RB放出抽選部45では放出抽選が行われ、貯留されているBB又はRBを放出させるか否かが決定される。BB/RB放出抽選部45での放出抽選に当選した場合、高確率RTモードが終了されてBB又はRBが入賞可能となる。なお、放出抽選に当選した場合は、転落移行抽選は行われないため、低確率RTモードに移行されず、再び同じ種類の高確率RTモードに移行される。
【0073】
BB/RB放出抽選部45での放出抽選に当選した場合は、放出前RT移行抽選部49が作動され、5ゲームのみ移行される放出前RTモードに移行させるか否かが決定される。放出前RT移行抽選部49での抽選に当選した場合は、高確率RTモードから放出前RTモードに移行され、放出前RTモードが終了した後にBB又はRBが入賞可能となる。
【0074】
BB/RB放出抽選部45での放出抽選に当選しなかった場合、転落移行抽選部47が作動される。転落移行抽選部47が作動されると転落移行抽選が行われ、電子抽選部70でサンプリングされた乱数値が、高確率RTモードSでは転落移行高確率テーブル71、高確率RTモードMでは転落移行中確率テーブル72、高確率RTモードLでは転落移行低確率テーブル73と照合される。抽選に用いるテーブルの種類は、移行中の高確率RTモードの種類に応じたテーブル選択信号がCPU30aから電子抽選部70に入力されて識別される。これにより、移行中の高確率RTモードの種類に応じたテーブルを用いて抽選が行われる。結果的に、CPU30aは転落移行確率テーブル切替手段として機能する。
【0075】
転落移行抽選に当選した場合は、再び低確率RTモードに移行される。転落移行抽選に当選しなかった場合は、再び同じ種類の高確率RTモードに移行される。
【0076】
図14は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)80をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体80には図8〜図11のフローチャートで示すような手段を、CPU30aとメモリ31とを含むコンピュータ81で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば当選役決定手段、リール停止制御手段、特別当選役貯留手段、特別当選役放出抽選手段、第1昇格移行抽選手段、転落移行抽選手段、第2昇格移行抽選手段、転落移行確率テーブル切替手段をコンピュータ81で実現するためのプログラムを記録媒体80に記録する。そして、この記録媒体80を読み取り装置82に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
【0077】
なお、前記プログラムは、記録媒体80を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体80から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンゲームを行うことも可能である。
【0078】
上記実施形態では、サブリール15を用いて低確率RTモード及び高確率RTモードに移行したことを報知するようにしたが、例えば液晶パネル、ドットマトリクス表示器、音声など適宜の手段で報知してよい。液晶パネルを用いた場合、例えばBBやRBが放出目前であることを報知する前兆演出を行うなど多彩な演出を行うことができる。
【0079】
上記実施形態では、チェリーが所定位置に停止可能となったとき、あるいは、ハズレに当選したときなどの、BBやRBが放出されることが確定したことの報知を行わなかったが、例えばBBやRBが放出確定となったことを示すチャンスランプを設けて、これを点灯させるなど、BBやRBが放出確定となったことを報知してもよい。また、チェリーが所定位置に停止可能となったとき、あるいは、ハズレに当選したときに貯留されたBBやRBを放出させる前に所定ゲーム数行われる放出前RTモードに移行させ、放出前RTモードが終了した後にBBやRBが放出されるようにしてもよい。
【0080】
上記実施形態ではRBモード中のゲームはストップボタン19a〜19cの操作順序に関わらず当選役が入賞するようにしたが、例えばRBモード中は特定の順序でストップボタン19a〜19cを操作しないと当選役が入賞しないようにしてもよい。これにより、遊技者が短期間のうちに莫大な枚数のメダルを獲得することを防止し、射幸心を抑えることができる。
【0081】
上記実施形態では、特別当選役としてBB及びRBを設け、BB及びRBが貯留されるようにしたが、例えば特別当選役として1ゲームのみに限って所定の当選役の当選確率が高くなるSBモードに移行する権利が得られるSB(シングルボーナス)を設け、SBが貯留されるようにするなど、特別当選役としては適宜の当選役を設けてよい。
【0082】
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、ビデオタイプのスロットマシンやパチンコ機などにも等しく適用することができる。さらに、上記実施形態のように、入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本設定された遊技機に限らず、その他の入賞有効ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、特別モードを、低確率特別モードと複数種類の高確率特別モードとで構成し、前記低確率特別モードは、前記当選役決定手段で特別当選役が決定されたことを契機に移行されるとともに、前記高確率特別モードでは、前記特別当選役放出抽選手段による抽選が行われ、前記低確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、少なくとも低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかを抽選により決定する第1昇格移行抽選手段と、前記高確率特別モード中に、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する転落移行抽選手段と、前記転落移行抽選手段での抽選で用いられ、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行する確率が互いに異なる複数種類の転落移行確率テーブルと、少なくとも前記高確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する第2昇格移行抽選手段と、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させることが決定された場合に、前記転落移行抽選手段で用いられる転落移行確率テーブルの種類を切り替える転落移行確率テーブル切替手段とを設け、移行される高確率特別モードの種類によって、低確率特別モードへ移行する確率が異なるようにしたので、貯留されている当選役を放出するにあたって、遊技者に大量のメダルを獲得することへの期待感を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスロットマシンの外観図である。
【図2】RTモードの種類及び移行経路を示す説明図である。
【図3】図1に示すスロットマシンの電気的概略構成を示す機能ブロック図である。
【図4】当選役決定部の構成を示す説明図である。
【図5】第1昇格移行抽選部での抽選による抽選確率の一例を示す説明図である。
【図6】第1昇格移行抽選部での抽選による抽選確率の一例を示す説明図である。
【図7】転落移行抽選部及び第1昇格移行抽選部の構成を示すブロック図である。
【図8】第2昇格移行抽選部での抽選による抽選確率の一例を示す説明図である。
【図9】転落移行抽選及び放出抽選及び放出前RT移行抽選部での抽選確率の一例を示す説明図である。
【図10】1ゲームのゲームの流れを示すフローチャートである。
【図11】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図12】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図13】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図14】プログラムが格納された記録媒体を、スロットマシンにインストールする場合の説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
15 サブリール
18 スタートレバー
30 制御部
30a CPU
31 メモリ
34 リール駆動コントローラ
39 電子抽選部
40 当選役決定部
41 リプレイ入賞抽選部
42 チェリー入賞抽選部
43 メータ増加抽選部
44 BB/RBフラグ貯留部
45 BB/RB放出抽選部
46 第1昇格移行抽選部
47 転落移行抽選部
48 第2昇格移行抽選部
49 放出前RT移行抽選部
60 第1当選役抽選テーブル
61 リプレイ当選高確率テーブル
71 転落移行高確率テーブル
72 転落移行中確率テーブル
73 転落移行低確率テーブル
75 第1昇格移行確率テーブル
76 第2昇格移行確率テーブル
80 記録媒体
81 コンピュータ
82 読み取り装置

Claims (6)

  1. 外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記当選役決定手段により特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段と、特別当選役貯留手段に貯留された特別当選役が入賞可能となるようにリールの停止制御を行わせるか否かを抽選により決定する特別当選役放出抽選手段とを備え、
    通常モード中に当選役決定手段によって特別当選役が決定されたことを契機に移行され、前記特別当選役貯留手段に貯留された特別当選役が入賞不能となるようにリールの停止制御が行われる特別モードが設けられた遊技機において、
    前記特別モードを、低確率特別モードと複数種類の高確率特別モードとで構成し、
    前記低確率特別モードは、前記当選役決定手段で特別当選役が決定されたことを契機に移行されるとともに、前記高確率特別モードでは、前記特別当選役放出抽選手段による抽選が行われ、
    前記低確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、少なくとも低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかを抽選により決定する第1昇格移行抽選手段と、
    前記高確率特別モード中に、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する転落移行抽選手段と、
    前記転落移行抽選手段での抽選で用いられ、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行する確率が互いに異なる複数種類の転落移行確率テーブルと、
    少なくとも前記高確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する第2昇格移行抽選手段と、
    移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させることが決定された場合に、前記転落移行抽選手段で用いられる転落移行確率テーブルの種類を切り替える転落移行確率テーブル切替手段とを設け、
    移行される高確率特別モードの種類によって、低確率特別モードへ移行する確率が異なるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2昇格移行抽選手段は、移行中の高確率特別モードで用いられている転落移行確率テーブルよりも、転落移行抽選手段による抽選の当選確率が低い前記転落移行確率テーブルが用いられる高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第1昇格移行抽選手段は、低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかに加えて、特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役を放出するか否かを抽選により決定することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記第1昇格移行抽選手段で用いられ、低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれかに移行させる確率又は特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役を放出する確率が異なる複数種類の抽選テーブルを設けたことを特徴とする請求項1〜3記載の遊技機。
  5. 低確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、少なくとも低確率特別モードから複数種類の高確率特別モードのうちのいずれに移行させるかを抽選により決定する第1昇格移行抽選手段と、
    高確率特別モード中に、前記高確率特別モードから低確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する転落移行抽選手段と、
    少なくとも前記高確率特別モードで所定の抽選条件が満たされたことを契機に、移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させるか否かを抽選により決定する第2昇格移行抽選手段と、
    移行中の高確率特別モードから他の種類の高確率特別モードに移行させることが決定された場合に、前記転落移行抽選手段で用いられる転落移行確率テーブルの種類を切り替える転落移行確率テーブル切替手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。
  6. 請求項5記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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