JP2004105425A - 遊技機及びプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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JP2004105425A JP2002271402A JP2002271402A JP2004105425A JP 2004105425 A JP2004105425 A JP 2004105425A JP 2002271402 A JP2002271402 A JP 2002271402A JP 2002271402 A JP2002271402 A JP 2002271402A JP 2004105425 A JP2004105425 A JP 2004105425A
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Abstract

【課題】貯留された当選役を放出するか否かを報知するにあたって、遊技者に大きな期待感を与える。
【解決手段】通常モードでRBに当選するとRBが貯留されていく。通常モードでRBに当選すると、通常モードから第1RTモードに移行される。第1RTモードに移行されると、第1RTモードゲーム数抽選部47が作動され、第1RTモードで行われるゲームの回数が決定される。第1RTモードで行われたゲーム数が第1RTモードゲーム数抽選部47で決定されたゲーム数に達すると第1RTモードは終了される。第1RTモードが終了する5ゲーム前に前兆報知決定部48が作動される。前兆報知決定部48では、前兆報知を行うか否か及び前兆報知を行う場合はどのような報知を行うかが抽選により決定される。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本明細書中ではパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはコインやパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダル(遊技媒体)投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどによりベットすることを含む。さらに、電子抽選により当選役に当たったことを当選、当選した当選役を構成する当選絵柄を入賞有効ライン上に揃えることが可能な状態を内部入賞、内部入賞した当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に揃えられた状態を入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このため、遊技者はメダルを大量に獲得するということだけを目的とし、ボーナスゲームモードに移行する権利が得やすい台を選択してゲームを行おうとするのが一般である。ボーナスゲームモードには例えばビッグボーナス(以下BB)モードやレギュラーボーナス(RB)モードなどがあり、特にBBモードは、RBモードに所定回数移行されるとともに、RBモードに移行される前に、小役の当選確率が高くなるRB導入モードに移行されるため、短期間で大量のメダルを獲得することができる。
【0004】
短期間で大量のメダルを獲得できる期待を抱かせることは、遊技者をスロットマシンに惹きつけるうえで重要な要素であり、遊技者の射幸心を煽るために様々な工夫がなされた機種が数多く提供される傾向にある。このような機種の1つとして、例えばBBモードに移行させるBBやRBモードに移行させるRBに当選した場合に当選されたBBやRBが貯留される、いわゆるストック機能が設けられた機種が提供されている。
【0005】
ストック機能が設けられた機種では、例えばBBやRBに当選するとリプレイタイム(RT)モードに移行されるものがある。RTモードに移行されると、当選役を決定するための当選役抽選テーブルがリプレイの当選確率が高い当選役抽選テーブルに切り替えられるとともに、リプレイに当選した場合にリプレイを入賞可能とするか否かが抽選により決定される。また、RTモード中は、当選したBBやRBを入賞させることができないようにリールの停止制御が行われるとともに、RTモード中に当選したBBやRBは貯留されていく。
【0006】
RTモードでのゲーム数は抽選により決定され、決定されたゲーム数のゲームを消化すると、RTモードが終了される。そして、当選役抽選テーブルが通常のテーブルに切り替えられるとともに、貯留されたBBやRBが入賞可能となるようにリールの停止制御が行われて、BBやRBが放出される。BBモードやRBモードに移行された後は再びRTモードに移行されるが、RTモードでのゲーム数が少ない場合は、短期間のうちに再びBBモードやRBモードに移行されるので、大量のメダルを獲得することが可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなストック機能が設けられたスロットマシンでは、数ゲーム間にわたって連続して所定の報知が行われると貯留されたBBやRBが放出確定となる機種がある。このような機種では、報知が行われている間にゲームを中断してしまうと報知の結果を知ることができなくなるため、遊技者のゲームへの興味を惹きつけ、遊技を持続させることができる。しかしながら、上記の報知は数ゲームのゲームを行わないとBBやRBが放出されるか否かを知ることができないため、BBやRBが放出されなかった場合には遊技者に大きな失望感を与えてしまうという欠点があった。
【0008】
上記問題点を解決するために本発明は、貯留された当選役を放出するか否かを報知するにあたって、遊技者に大きな期待感を与えることができるようにした遊技機及びプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、少なくとも通常モードと特別モードとでのゲームが行われるとともに、前記特別モードでは通常モードよりも遊技者への利益付与確率が高くされ、外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記当選役決定手段により前記特別モードに移行させる特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段とを備えた遊技機において、ゲーム上の所定の条件が満たされた場合に、所定回数のゲーム後に特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役が入賞可能となるようにリール停止制御手段にリールの停止制御を行わせる特別当選役放出手段と、前記ゲーム上の所定の条件が満たされた場合、所定回数のゲーム後に特別当選役が入賞可能となることを遊技者に報知する特別当選役放出時期報知手段とを設けたものである。
【0010】
用いるプログラムは、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記当選役決定手段により前記特別モードに移行させる特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段と、ゲーム上の所定の条件が満たされた場合に、所定回数のゲーム後に特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役が入賞可能となるようにリール停止制御手段にリールの停止制御を行わせる特別当選役放出手段と、前記ゲーム上の所定の条件が満たされた場合、所定回数のゲーム後に特別当選役が入賞可能となることを遊技者に報知する特別当選役放出時期報知手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのものである。
【0011】
また、使用する記録媒体は、請求項2記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示されたスロットマシン10には、通常モード、BBモード、特別モードであるRBモードが設けられている。BBモードは、RBモードに3回移行されるか又はRB導入モードでのゲームが30回行われると終了される。RBモードは、特定当選役が8回入賞されるか又は12回のゲームが行われると終了する。特定当選役は配当メダルの枚数が15枚の15枚役と、配当メダルの枚数が6枚の6枚役とから構成されている。特定当選役に当選した場合は、3通りのリールのストップボタンの操作順序のうちの2通りの操作順序でストップボタンが操作されると6枚役が入賞され、残りの1通りの操作順序でストップボタンが操作されると15枚役が入賞される。
【0013】
通常モードでRBに当選するとRBが貯留され、第1RTモードに移行される。第1RTモードは抽選で決定された回数のゲームが行われると終了される。第1RTモードでRBに当選した場合もRBが貯留される。通常モード及び第1RTモードともにBBに当選した場合は第2RTモードに移行される。そして、第2RTモードで所定回数のゲームが行われると、第2RTモードが終了され、BBが入賞可能となる。第1RTモード及び第2RTモードでは通常モードよりもリプレイの当選確率が高くなる。
【0014】
RBの放出条件は、第1RTモードのゲームでハズレに当選する、第1RTモードのゲームでチェリーに当選するとともにチェリー当選絵柄を中央の入賞ライン上に引き込み可能とするか否かの引き込み抽選に当選する、第1RTモードが終了されるの3つの条件から構成されている。また、RBモードで特定当選役を入賞させるにあたって、8回目の特定当選役に当選し、15枚役の入賞に成功するか又はRBモード中に5回ハズレの抽選結果となった場合は、RBモード終了後に再び貯留されたRBが放出される。
【0015】
スロットマシン10は、筐体11の前面扉12に4個の表示窓13が設けられ、各々の表示窓13の奥に第1リール14a、第2リール14b、第3リール14c及びサブリール15が回転自在に組み込まれている。周知のように、第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の絵柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の絵柄が観察可能になる。これにより、各リールの絵柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本斜め2本の合計5本が設定される。
【0016】
ゲームの開始に先立ってメダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中央横一本の入賞有効ラインが有効化され、2枚では横3本、3枚ではさらに斜め2本を加えた5本の入賞有効ラインが有効化される。また、メダルは50枚を限度にクレジット(貯留)することが可能になっており、クレジットされているメダルの枚数は、クレジット枚数表示器17により表示される。なお、表示窓13から1リール当たり例えば4個ずつの絵柄を観察できるようにしておき、横4本の入賞有効ラインのほかに、各リールごとに絵柄を一個ずつ組み合わせるように折れ曲がった別の入賞有効ラインを設定することも可能である。
【0017】
右端のサブリール15は特別当選役放出時期報知手段として機能するものであり、第1RTモードのゲームが終了されると作動される。サブリール15はスタートレバー18を操作したときに、第1〜第3リール14a〜14cとともに回転される。サブリール15には、5又は20ゲーム以内にRBが放出されることを示す絵柄「5G」が描かれている。このため、サブリール15により「5G」が表示されると、5又は20ゲーム以内にRBが放出されることの報知(前兆報知)が行われる。
【0018】
また、サブリール15はRBモードでのゲームで特定当選役に当選した場合も作動される。サブリール15には、上述した「5G」の他に、ストップボタン19a〜19cの操作順序を示す絵柄が描かれている。「左」が表示されたときにはストップボタン19a、「中」が表示されたときにはストップボタン19b、「右」が表示されたときにはストップボタン19cを最初に操作することを示している。表示された操作順序に従ってストップボタン19a〜19cが操作されると15枚役が入賞される。また、表示された操作順序に従わなかった場合は6枚役が入賞される。なお、ストップボタン19a〜19cの操作順序を示す絵柄は、マークや記号を用いるなど適宜絵柄にしてよい。
【0019】
ストップボタン19a〜19cは、これらを操作することにより、各ボタンに対応した第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。ストップボタン19a〜19cの上方の操作パネルには、メダルがクレジットされた状態でゲームを行うときに操作される1ベットボタン、MAXベットボタン、ペイアウトボタンなどの各種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンの機能はいずれも周知であるのでその詳細については省略する。
【0020】
筐体11の下部にはメダル受け皿20が設けられており、メダル受け皿20には、ゲームで入賞が得られたときに得られる配当メダルが払い出し口21から払い出される。
【0021】
第1〜第3リール14a〜14c及びサブリール15の内側には、バックランプ22が設けられ、バックランプ22はそれぞれのリールごとに縦方向に3個づつ配置されている。バックランプ22は、第1〜第3リール14a〜14c及びサブリール15に配列された当選絵柄を遊技者が観察しやすくなるように、第1〜第3リール14a〜14c及びサブリール15を照明する。また、バックランプ22は予め設定された複数種類のパターンで点滅され、これにより、前兆報知が行われる。
【0022】
図2に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にCPU30a及びメモリ31を含む制御部30によって管制される。制御部30にはCPU30aの他、後述する電子抽選部39、当選役決定部40、RBフラグ貯留部41、RBフラグ放出信号発生部42、リール停止順序抽選部43、報知回数抽選部44、引き込み抽選部45、リプレイ入賞抽選部46、第1RTモードゲーム数抽選部47、前兆報知決定部48が設けられている。
【0023】
メダルセンサ32はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、CPU30aに入力する。メダル投入口16の奥にはセレクタが組み込まれ、不適正なメダルはメダル受け皿20に排出される。また、セレクタは不適切なタイミングでメダルの投入が行われたとき、例えばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入されたメダルについても、メダルセンサ32を経由させずにメダル受け皿20に排出する。
【0024】
なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数は1〜3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知されることなくメダル受け皿20に排出される。クレジット機能のオン/オフはペイアウトボタンの1プッシュごとに切替えられる。そして、クレジット機能がオン状態のときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知され、50枚を限度にスロットマシン内部にクレジットされる。クレジットされたメダルの枚数はクレジット枚数表示器17でデジタル表示される。クレジット機能を用いているときには、前述した1ベットボタンやMAXベットボタンの操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームが行われて、メダルの払い出しを伴う入賞が得られたときには配当メダルもクレジットされ、ペイアウトボタンを操作したときにクレジットされたメダルがメダル受け皿20に払い出される。
【0025】
CPU30aは、ゲームの開始に先立って投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ32からの検知信号に基づいて計数し、これにより入賞有効ラインの有効化本数を決定する。なお、クレジット枚数は図示を省略した別のクレジットメダルカウンタで計数される。
【0026】
スタート信号センサ33は1〜3枚のメダルが投入された後、スタートレバー18が操作されたときにゲームスタート信号をCPU30aに入力する。ゲームスタート信号を受けて、CPU30aはメモリ31のROM領域に格納されたゲーム実行プログラムに基づいて第1〜第3リール14a〜14cを回転させるとともにゲームの処理を開始する。ゲームの実行プログラムには、通常モードの他にBBモードやRBモードに移行させてゲームの処理を実行するものが含まれている。
【0027】
各リールの駆動及び停止制御は、リール駆動コントローラ34によって行われる。それぞれのリールは個別のステッピングモータ35a〜35dの駆動軸に固着され、各ステッピングモータ35a〜35dの駆動を制御することにより各リールの制御が行われる。なお、メモリ31のRAM領域はワーキングエリアとなっており、毎回のゲームごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
【0028】
ステッピングモータ35a〜35dは供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転するから、CPU30aにより駆動パルスの供給個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14c及びサブリール15の回転角を制御することができ、また駆動パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決めることができる。各リールには、その基準位置に反射信号部36a〜36dが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ37a〜37dがそれぞれの反射信号部の通過を光電検出する。フォトセンサ37a〜37dによる検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU30aに入力される。
【0029】
CPU30a内にはステッピングモータ35a〜35dごとにパルスカウンタが設けられ、各々のステッピングモータ35a〜35dに供給された駆動パルスの個数を計数する。そして、フォトセンサ37a〜37dからリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
【0030】
メモリ31のROM領域には絵柄テーブルが格納され、絵柄テーブルには、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、リールに一定ピッチで配列されたそれぞれの絵柄を表す絵柄コードとが対応づけられている。したがって、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの絵柄が移動してきているのかを識別することができ、また、さらにどの程度リールを回転させれば目的の絵柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。
【0031】
ストップボタンセンサ38a〜38cは、ストップボタン19a〜19cが操作されたときにCPU30aにリールごとのストップ信号を入力する。スタートレバー18を操作して全リールの回転が始まり、これらの回転が定常速度に達した時点でストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。その後、これらを操作することによってそれぞれ対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が開始される。
【0032】
第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、当選絵柄4個分の範囲(引き込み範囲)内で行われ、例えばストップボタン19a〜19cが操作されたときに、入賞有効ライン上に位置している当選絵柄から連続する4個の当選絵柄の中に、抽選で当選された当選役を構成する当選絵柄が含まれている場合には、第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでの時間が遅らせられ、当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に停止される。
【0033】
なお、当選役決定部40で決定されていない当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cが操作された場合には、当選されていない当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しないように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる(蹴飛ばし制御)。また、複数のストップボタンを操作したときにはタイミングの早い方のリールだけが停止し、完全に同時操作したときにはいずれのリールも停止しない。また、リールの停止制御は、当選役を構成する当選絵柄に限らず、入賞有効ライン上に停止した絵柄の種類、又は絵柄の組み合わせにより内部入賞している当選役を遊技者に報知する、いわゆるリーチ目を表示するようにしてもよい。結果的にCPU30a及びリール駆動コントローラ34はリール停止制御手段として機能する。
【0034】
CPU30aは、ゲームスタート信号を受けて電子抽選部39を作動させる。電子抽選部39は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを含み、ゲームが開始されるごとに1つの乱数値を抽選する。抽選された乱数値は当選役決定部40に入力される。当選役決定部40では、入力された値に応じて現在実行されたゲームでどのような当選役を与えるかを決定する。このように電子抽選部39及び当選役決定部40は当選役決定手段として機能する。
【0035】
図3に示すように、当選役決定部40には、乱数値をその大きさに応じてグループ分けした当選役抽選テーブルが複数設けられている。第1当選役抽選テーブル50は、通常モードでのゲームでサンプリングされた乱数値が、BBモードに移行する権利を与えるBB、RBモードに移行する権利を与えるRB、所定枚数のメダルの払出しだけを行う小役当選絵柄に対応する小役、メダルの投入なしに同じベット数で次回のゲームを行う権利を与えるリプレイ、一切当たりを発生させないハズレなどのいずれの絵柄に属しているかの判定、すなわち当選判定に用いられる。なお、小役当選絵柄は複数種類あり、それぞれに配当メダルが割り当てられている。そして、サンプリングされた乱数値がいずれの当選絵柄に属した値であるかによって当選の種類と絵柄が決められる。
【0036】
当選役決定部40には、第1当選役抽選テーブル50の他に、BBが内部入賞した状態でのゲーム、RB導入モードでのゲーム、RBモードでのゲームなどで用いられるテーブル、第1RTモードのゲームで用いられる第1リプレイ当選高確率テーブル51及び第2RTモードのゲームで用いられる第2リプレイ当選高確率テーブル52が設けられている。
【0037】
第1リプレイ当選高確率テーブル51はハズレ高確率テーブル51aとハズレ低確率テーブル51bとから構成されており、ハズレ高確率テーブル51aのほうがハズレ低確率テーブル51bよりもハズレに当選する確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われている。要するに、ハズレ高確率テーブル51aを用いて当選判定が行われると結果としてRBフラグが放出されやすい状態となる。第1RTモード中は、常態では、ハズレ低確率テーブル51bが用いられ、リプレイが3ゲーム連続して入賞されると、ハズレ高確率テーブル51aを用いて抽選が行われる。
【0038】
ハズレ高確率テーブル51a、ハズレ低確率テーブル51b及び第2リプレイ当選高確率テーブル52は、第1当選役抽選テーブル50よりもリプレイの当選確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われている。また、第2リプレイ当選高確率テーブル52は第1リプレイ当選高確率テーブル51よりもリプレイの当選確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われている。当選役決定部40で当選判定が行われると、決定されたハズレ又は当選役の種類を示す当選役決定信号がCPU30aに入力される。
【0039】
RBフラグ貯留部41はメモリから構成されており、通常モード及び第1RTモードでのゲームで当選役決定部40でRBが決定されるたびにRBフラグが書き込まれていく。これにより、通常モード及び第1RTモードのゲームで当選されたRBは貯留される。このようにRBフラグ貯留部41は特別当選役貯留手段として機能する。なお、RBフラグが1個読み出されると、RBモードに1回移行される。
【0040】
RBフラグ放出信号発生部42は、RBを放出させることが決定された場合に作動される。RBフラグ放出信号発生部42が作動されると、RB放出信号がリール駆動コントローラ34に入力される。これに応答して、CPU30a及びリール駆動コントローラ34は、ストップボタン19a〜19cが操作されたときに引き込み範囲内にRB当選絵柄がある場合、RB当選絵柄が入賞有効ライン上に停止するように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。このように、CPU30a、リール駆動コントローラ34、RBフラグ放出信号発生部42は特別当選役放出手段として機能する。
【0041】
リール停止順序抽選部43はRBモードで作動される。リール停止順序抽選部43では、RBモードのゲームで特定当選役が当選された場合に、15枚役を入賞可能とするストップボタン19a〜19cの操作順序を抽選により決定する。CPU30a及びリール駆動コントローラ34は、リール停止順序抽選部43で決定された停止順序でストップボタン19a〜19cが操作されたときに15枚役が入賞するように、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0042】
図4に示すように、報知回数抽選部44は、電子抽選部60、ハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル61、ハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル62から構成されている。報知回数抽選部44は、RBモードで8回目に15枚役が入賞された場合に作動される。
【0043】
電子抽選部60でサンプリングされた乱数値は、ハズレ高確率テーブル51aを用いて抽選が行われているゲームでRBが放出された場合にはハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル61、ハズレ低確率テーブル51bを用いて抽選が行われているゲームでRBが放出された場合にはハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル62と照合される。
【0044】
ハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル61及びハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル62は、グループ分けされた乱数値に、サブリール15によりストップボタン19a〜19cの操作順序の報知を行う回数が複数種類割り当てられている。ハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル61のほうがハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル62よりも報知が行われる回数が多くなりやすいように報知回数が割り当てられている。報知回数抽選部44では、次回以降のRBモードで特定当選役が8回目に当選した場合に、15枚役が入賞可能となるストップボタン19a〜19cの操作順序を報知する回数が決定される。
【0045】
引き込み抽選部45は、第1RTモードでチェリーが当選された場合に作動される。引き込み抽選部45では、チェリー当選絵柄を中央の入賞ライン上に引き込み可能とするか否かを決定する引き込み抽選が行われる。チェリー当選絵柄を中央の入賞ライン上に引き込み可能とすることが決定された場合には、CPU30a及びリール駆動コントローラ34は、チェリー当選絵柄が中央の入賞ラインに引き込み可能となるように、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0046】
リプレイ入賞抽選部46は、電子抽選部63、第1リプレイ入賞確率テーブル64、第2リプレイ入賞確率テーブル65から構成されている。リプレイ入賞抽選部46は、第1RTモード及び第2RTモードのゲームでリプレイが当選されると作動される。
【0047】
リプレイ入賞抽選部46が作動されると電子抽選部63でサンプリングされた乱数値は、第1RTモードでは第1リプレイ入賞確率テーブル64、第2RTモードでは第2リプレイ入賞確率テーブル65と照合される。第1リプレイ入賞確率テーブル64及び第2リプレイ入賞確率テーブル65は、リプレイが入賞可能となるようにリールの停止制御を行うか否かを決定するように当選及び不当選の2つの乱数値グループにグループ分けされている。第2リプレイ入賞確率テーブル65は第1リプレイ入賞確率テーブル64よりもリプレイが入賞される確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われている。
【0048】
第1RTモードゲーム数抽選部47は第1RTモードに移行されるたびに作動され、今回移行される第1RTモードで行われるゲームの回数が抽選により決定される。第1RTモードではCPU30aは貯留されたRBを入賞させることができないよう第1〜第3リール14aから14cの停止制御を行う。
【0049】
前兆報知決定部48では、前兆報知を行うか否か及び前兆報知を行う場合はどのような報知を行うのかが抽選により決定される。前兆報知決定部48は、第1RTモード終了の5又は20ゲーム前のゲームで作動される。前兆報知決定部48は、乱数発生器、乱数サンプリング回路、報知決定テーブルを備えている。報知決定テーブルでは、乱数発生器で発生される全乱数値が、報知を行うグループと報知を行わないグループとに分けられている。報知を行うグループは、さらに報知の種類ごとにグループ分けされている。
【0050】
報知決定テーブルでの乱数値のグループ分けは、例えば図5で示されるような発生頻度及び信頼度で報知が行われるように行われている。前兆報知は7種類の報知から構成されている。「サブリール振動」はサブリール15がゲームスタート操作と同時に振動される。「サブリール点滅」はサブリール15の内側に配置されたバックランプ22がゲームスタート操作と同時に点滅される。「上段バックランプ点滅」は横方向上段の入賞ライン上に配置されたバックランプ22がゲームスタート操作と同時に点滅される。「中段バックランプ点滅」は横方向中段の入賞ライン上に配置されたバックランプ22がゲームスタート操作と同時に点滅される。「下段バックランプ点滅」は横方向下段の入賞ライン上に配置されたバックランプ22がゲームスタート操作と同時に点滅される。「全バックランプ点滅」は全てのバックランプ22がゲームスタート操作と同時に点滅される。「サブリールにより「5」表示」は、サブリール15により「5」が表示される。
【0051】
メダルホッパー49は、当選役の種類に応じて規定枚数の配当メダルをメダル受け皿20に払い出すか、あるいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。なお、当選役の種類ごとに配当メダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ31のROM領域に格納されており、CPU30aがこれを読み取ってメダルホッパー49を駆動する。
【0052】
次に上記のように構成されたスロットマシンの作用について説明する。図6〜図8に示すように、通常モードでのゲームの開始に先立ってメダルを1〜3枚投入すると、投入されたメダルの枚数がCPU30aによりカウントされる。この後、スタートレバー18によりゲームスタート操作を行うとスタート信号センサ33からCPU30aにゲームスタート信号が入力され、第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始される。
【0053】
スタートレバー18の操作と同時に電子抽選部39が乱数値をサンプリングし、その値を当選役決定部40の第1当選役抽選テーブル50と照合する。これにより、ハズレ又は当選役の種類が決定され、当選役決定信号がCPU30aにフィードバックされる。当選役決定部40で当選役の種類が決定されるとストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。CPU30aはリールごとに設けられた前述のパルスカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン19a〜19cの操作タイミングを監視し、当選役決定部40で決定された当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しやすいように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0054】
当選役決定部40でRBが決定されると、RBフラグ貯留部41にRBフラグが書き込まれてRBが貯留されていく。通常モードでRBに当選すると、通常モードから第1RTモードに移行され、電子抽選部39でサンプリングされた乱数値が第1リプレイ当選高確率テーブル51のハズレ低確率テーブル51bと照合されて当選判定が行われる。また、第1RTモードに移行されると、第1RTモードゲーム数抽選部47が作動され、第1RTモードで行われるゲームの回数が決定される。
【0055】
第1RTモードでリプレイが当選された場合、CPU30aはリプレイ入賞抽選部46を作動させる。リプレイ入賞抽選部46では、電子抽選部63でサンプリングされた乱数値が第1リプレイ入賞確率テーブル64と照合され、リプレイを入賞可能とするか否かが決定される。
【0056】
第1RTモードでチェリーに当選した場合は引き込み抽選部45が作動され、チェリー当選絵柄を中央の入賞ライン上に引き込み可能とするか否かが決定される。引き込み抽選に当選した場合はCPU30aはRBフラグ貯留部41からRBフラグを読み出して、RBフラグ放出信号発生部42を作動させる。これに応答してCPU30aはリール駆動コントローラ34にRBが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行わせる。
【0057】
また、第1RTモードでハズレに当選した場合も同様にRBが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる。なお、リプレイが3ゲーム連続して入賞された場合には、電子抽選部39でサンプリングされた乱数値がハズレ高確率テーブル50aと照合される。ハズレ高確率テーブル50aはハズレ低確率テーブル50bよりもハズレの当選確率が高くなるように乱数値のグループ分けが行われているため、ハズレ高確率テーブル50aを用いて抽選が行われると貯留されたRBが放出されやすくなる。
【0058】
また、第1RTモードで行われたゲーム数が第1RTモードゲーム数抽選部47で決定されたゲーム数に達した場合、第1RTモードは終了される。第1RTモード終了後のゲームではRBが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる。第1RTモードが終了する5又は20ゲーム前には前兆報知決定部48が作動される。
【0059】
前兆報知決定部48では、前兆報知を行うか否か及び前兆報知を行う場合はどのような報知を行うかが抽選により決定される。「サブリール振動」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aはステッピングモータ35dの駆動制御を行い、サブリール15を振動させる。
【0060】
「サブリール点滅」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aはサブリール15の内側に配置されたバックランプ22の点灯制御を行い、バックランプ22を点滅させる。
【0061】
「上段バックランプ点滅」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aは横方向で上段の入賞有効ライン上に位置するバックランプ22を点滅させる。
【0062】
「中段バックランプ点滅」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aは横方向で中段の入賞有効ライン上に位置するバックランプ22を点滅させる。
【0063】
「下段バックランプ点滅」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aは横方向で下段の入賞有効ライン上に位置するバックランプ22を点滅させる。
【0064】
「全バックランプ点滅」を行うことが決定された場合、スタートレバー18が操作されたことに応答して、CPU30aは全てのバックランプ22を点滅させる。
【0065】
「サブリールにより「5」表示」を行うことが決定された場合、スタートレバー18の操作に応答して、CPU30aは第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15を回転させ、「5G」を表示する位置で停止させる。
【0066】
このように、5又は20ゲーム以内にRBが放出されることを報知するようにしたので、遊技者にRBが放出されることへの期待感を抱かせながらゲームを行わせることができる。
【0067】
RBが入賞されると、CPU30aはメモリ31のROM領域からRBモードの実行プログラムを読み出し、RBモードに移行させる。RBモードは、特定当選役が8回入賞されるか12回のゲームが行われると終了される。
【0068】
RBモードのゲームでは、特定当選役が当選されるたびにリール停止順序抽選部43が作動される。リール停止順序抽選部43では、15枚役を入賞可能とするストップボタン19a〜19cの操作順序が決定される。リール停止順序抽選部43で抽選が行われると、サブリール15が作動され、15枚役が入賞可能となるストップボタン19a〜19cの操作順序が遊技者に報知される。また、CPU30aは、リール停止順序抽選部43で決定された順序でストップボタン19a〜19cが操作された場合には、15枚役が入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行い、それ以外の2通りの順序でストップボタン19a〜19cが操作された場合には、6枚役が入賞されるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0069】
サブリール15により「左」が表示された場合には、遊技者は第1ストップボタン19aを操作する。サブリール15により「中」が表示された場合には、遊技者は第2ストップボタン19bを操作する。サブリール15により「右」が表示された場合には、遊技者は第3ストップボタン19cを操作する。これにより、15枚役を入賞させることが可能になる。
【0070】
サブリール15による報知は特定当選役が7回入賞されるまで行われる。特定当選役が8回目に当選されたゲームでは、サブリール15は作動されず、遊技者は勘に頼って15枚役が入賞するようにストップボタン19a〜19cを操作する。ストップボタン19a〜19cの操作順序が正しい場合は、15枚の配当メダルが払い出されるとともに、報知回数抽選部44が作動される。
【0071】
報知回数抽選部44では、ハズレ高確率テーブル51aが用いられている場合に、電子抽選部60でサンプリングされた乱数値がハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル61と照合される。また、ハズレ低確率テーブル51bが用いられている場合に、電子抽選部60でサンプリングされた乱数値がハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル62と照合される。これにより、次回以降のRBモードで特定当選役が8回目に当選した場合に、15枚役が入賞可能となるストップボタン19a〜19cの操作順序を報知する回数が決定される。
【0072】
これにより、次回以降のRBモードで8回目に特定当選役に当選した場合、遊技者はサブリール15の表示に従ってストップボタン19a〜19cを操作すれば確実に15枚役を入賞させることが可能になり、貯留されたRBを再び放出させることができる。このため、遊技者はサブリール15の表示に従ってストップボタン19a〜19cの操作を行えば、報知回数抽選部44で決定された回数分、確実にRBモードに移行させることができる。
【0073】
RBモードのゲームで8回目に特定当選役が当選されるとともに、15枚役が入賞された場合、RBモードが終了されると、再び貯留されたRBが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる。なお、RBモードでハズレに5回以上当選してしまい、特定当選役が8回当選されなかった場合には、CPU30aは再びRBが入賞可能となるように第1〜第3リール14aから14cの停止制御を行う。
【0074】
報知回数抽選部44で決定された回数の報知が行われると、最後のRBモードでは特定当選役が8回目に当選されたゲームでは遊技者の任意の操作によって15枚役が入賞するようにストップボタン19a〜19cを操作する。このゲームで遊技者が15枚役を再び入賞させることができると、報知回数抽選部44が作動され、サブリール15により報知が行われる回数が決定される。
【0075】
当選役決定部40でBBが決定されると、第2RTモードに移行され、電子抽選部39でサンプリングされた乱数値が第2リプレイ当選高確率テーブル52と照合される。第2RTモードでリプレイが当選された場合、CPU30aはリプレイ入賞抽選部46を作動させる。リプレイ入賞抽選部46では、電子抽選部63でサンプリングされた乱数値が第2リプレイ入賞確率テーブル65と照合され、リプレイを入賞可能とするか否かが決定される。これにより、第2RTモードでは通常モード及び第1RTモードよりもリプレイの入賞確率が高くなるので、遊技者はBBに当選したことを察知できる。なお、第2RTモードでは、BBが入賞されないように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる。第2RTモードでのゲームが所定回数行われると、CPU30aは第2RTモードを終了させ、BBが入賞可能となるように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
【0076】
BBが入賞されると、CPU30aはメモリ31のROM領域からBBモードの実行プログラムを読み出し、BBモードに移行される。BBモードでは、先ずRB導入モードに移行され、1〜3枚のメダルベットでゲームが行われる。そして、RB導入モードでのゲームでリプレイ(本実施形態のスロットマシンでは、RBモードへ移行させるための当選役としてリプレイを代用している)が決定され、これが入賞されるとRBモードに移行される。RBモードでのゲームは1枚のメダルベットでゲームが行われる。RBモードは、特定当選役が8回入賞されるか12回のゲームが行われると終了される。BBモードはRB導入モードでのゲームが30回行われるか又はRBモードに3回移行されると終了される。なお、BBモード中のRBモードのゲームでは、15枚役が8回入賞されるまで、サブリール15によりストップボタン19a〜19cの操作順序が報知される。
【0077】
図9は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)70をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体70には図6〜図8のフローチャートで示すような手段を、CPU30aとメモリ31とを含むコンピュータ71で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば当選役決定手段、リール停止制御手段、特別当選役貯留手段、特別当選役放出手段、特別当選役放出時期報知手段をコンピュータ71で実現するためのプログラムを記録媒体70に記録する。そして、この記録媒体70を読み取り装置72に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
【0078】
なお、前記プログラムは、記録媒体70を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体70から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンゲームを行うことも可能である。
【0079】
上記実施形態では、第1リプレイ当選高確率テーブル51をハズレ高確率テーブル51aとハズレ低確率テーブル51bとから構成して第1RTモードでのRBフラグの放出確率に差をつけるとともに、リプレイ入賞抽選部46に第1リプレイ入賞確率テーブル64と第2リプレイ入賞確率テーブル65とを設けることにより、第1RTモードと第2RTモードとでのリプレイの入賞確率に差をつけるようにしたが、上記実施形態以外の手段により第1RTモードでのRBフラグの放出確率に差をつけるとともに、第1RTモードと第2RTモードとでのリプレイの入賞確率に差をつけるようにしてもよい。以下、図10を参照しながら説明するが、上記実施形態と同じ部材については説明を省略する。
【0080】
この場合、例えば図10に示すように、当選役決定部80を、ハズレの確率が一定の第1リプレイ当選確率テーブル81、第1当選役抽選テーブル50、第2リプレイ当選高確率テーブル52、RB導入モードでのゲーム、RBモードでのゲームで用いられるテーブルから構成する。また、リプレイ入賞抽選部82にリプレイ入賞確率テーブル83を設ける。
【0081】
本実施形態の例では、第1RTモードに移行されると、電子抽選部39でサンプリングされた乱数値が、第1リプレイ当選確率テーブル81と照合されて当選判定が行われる。第1RTモードでリプレイが当選された場合は、CPU30aはリプレイ入賞抽選部82を作動させる。リプレイ入賞抽選部82では、電子抽選部63でサンプリングされた乱数値がリプレイ入賞確率テーブル83と照合され、リプレイを入賞可能とするか否かが決定される。
【0082】
また、第2RTモードに移行されると、電子抽選部39でサンプリングされた乱数値が、第2リプレイ当選高確率テーブル52と照合されて当選判定が行われる。第2RTモードでリプレイが当選された場合も、CPU30aはリプレイ入賞抽選部82を作動させる。リプレイ入賞抽選部82では、電子抽選部63でサンプリングされた乱数値がリプレイ入賞確率テーブル83と照合され、リプレイを入賞可能とするか否かが決定される。そして、特定の当選役に当選した場合に、報知回数抽選部44での抽選で用いられる2種類のテーブルを切り替え、RBフラグの放出されやすさに差をつけるようにする。
【0083】
上記実施形態では、前兆報知を5又は20ゲーム前から行うようにしたが、前兆報知は適宜ゲーム数前のゲームから行われるようにしてよい。また、前兆報知が行われるゲーム数を抽選により決定してもよい。
【0084】
上記実施形態では、前兆報知をサブリール15を用いて行ったが、例えば液晶表示器、LED、音声など適宜の手段により前兆報知を行ってもよく、報知の内容、種類、報知を行うタイミングなども適宜に設定してよい。
【0085】
この場合、例えば図11に示すような前兆報知表示器90をスロットマシン10の適宜箇所に設ける。前兆報知表示器90は、3つのランプ91〜93及び表示セグメント94から構成されている。そして、前兆報知を行う場合は、例えばスタートレバー18の操作時にランプ91〜93を別個に点灯又は点滅させる、あるいは、全てのランプ91〜93を点灯又は点滅させる。さらには、表示セグメント94を用いて、スタートレバー18の操作時に「7−7−7」又は「3−3−3」を表示させるなど、バリエーション豊かな報知を行うことが可能になる。
【0086】
上記実施形態では、特別当選役としてRBを設け、RBが貯留されるようにしたが、例えば特別当選役としてBBを設け、BBが貯留されるようにするなど、特別当選役としては適宜の当選役を設けてよい。
【0087】
上記実施形態では、第1RTモードでハズレに当選した場合、チェリーに当選するとともに、チェリーの引き込み抽選に当選した場合、第1RTモードで抽選で決定されたゲーム数のゲームが行われた場合のいずれかの場合に貯留されたRBが放出されるようにしたが、例えばRBモード間に行われたゲームの回数が一定回数に達したときにRBが放出されるようにするなどRBの放出条件は適宜条件にしてよい。
【0088】
上記実施形態では、リプレイが3ゲーム連続して入賞されると、ハズレ高確率テーブル50aとハズレ低確率テーブル50bとが切り替えられるようにしたが、例えば所定の当選役に当選した場合に抽選を行い、この抽選に当選したときに切り替えを行う、あるいは、BBモード終了後の所定ゲーム数のゲームではハズレ高確率テーブル50aは用いられるようにする、BBモード又はRBモード間に行われたゲームの回数が一定回数に達したときにハズレ高確率テーブル50aが用いられるようにするなど、適宜の条件が満たされたときにハズレ高確率テーブル50aとハズレ低確率テーブル50bとが切り替えられるようにしてよい。また、設けるテーブルの種類は適宜種類にしてよい。
【0089】
上記実施形態では、貯留されたRBの個数を表示しなかったが、これを表示するようにしてもよく、この場合、例えば液晶表示器、LED、音声など適宜の手段で表示してもよい。また、RBが当選され、RBが貯留されたゲームでは、例えばスタートレバー18が操作されたときに発生されるゲームスタート音を、RB以外の当選役が当選されたときよりも遅らせるなど、BBが当選されたことを適宜手段により報知してもよい。
【0090】
上記実施形態では、第1RTモード及び第2RTモードでは、第1リプレイ当選高確率テーブル51又は第2リプレイ当選高確率テーブル52を用いるとともにリプレイ入賞抽選部46を作動させることによりリプレイが入賞可能となる確率が変化するようにしたが、いずれか一方の手段のみを用いてリプレイが入賞可能となる確率を変化させるようにしてもよい。
【0091】
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、ビデオタイプのスロットマシンやパチンコ機などにも等しく適用することができる。さらに、上記実施形態のように、入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本設定された遊技機に限らず、その他の入賞有効ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ゲーム上の所定の条件が満たされた場合に、所定回数のゲーム後に特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役が入賞可能となるようにリール停止制御手段にリールの停止制御を行わせる特別当選役放出手段と、前記ゲーム上の所定の条件が満たされた場合、所定回数のゲーム後に特別当選役が入賞可能となることを遊技者に報知する特別当選役放出時期報知手段とを設けたので、貯留された当選役を放出するか否かを報知するにあたって、遊技者に大きな期待感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスロットマシンの外観図である。
【図2】図1に示すスロットマシンの電気的概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】当選役決定部の構成を示す説明図である。
【図4】報知回数抽選部、リプレイ入賞抽選部の構成を示す説明図である。
【図5】前兆報知の種類、発生頻度、信頼度の一例を示す表である。
【図6】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図7】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図8】ゲームの流れを示すフローチャートである。
【図9】プログラムが格納された記録媒体を、スロットマシンにインストールする場合の説明図である。
【図10】別な実施形態の当選役決定部及びリプレイ入賞抽選部の構成を示す説明図である。
【図11】サブリール以外の表示器で前兆報知を行う場合の表示器の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
15 サブリール
22 バックランプ
30 制御部
30a CPU
31 メモリ
34 リール駆動コントローラ
39 電子抽選部
40 当選役決定部
41 RBフラグ貯留部
42 RBフラグ放出信号発生部
43 リール停止順序抽選部
44 報知回数抽選部
45 引き込み抽選部
46 リプレイ入賞抽選部
47 第1RTモードゲーム数抽選部
48 報知回数補正部
61 ハズレ高確率状態用報知回数決定テーブル
62 ハズレ低確率状態用報知回数決定テーブル
64 第1リプレイ入賞確率テーブル
65 第2リプレイ入賞確率テーブル
70 記録媒体
71 コンピュータ
72 読み取り装置

Claims (3)

  1. 少なくとも通常モードと特別モードとでのゲームが行われるとともに、前記特別モードでは通常モードよりも遊技者への利益付与確率が高くされ、外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記当選役決定手段により前記特別モードに移行させる特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段とを備えた遊技機において、
    ゲーム上の所定の条件が満たされた場合に、所定回数のゲーム後に特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役が入賞可能となるようにリール停止制御手段にリールの停止制御を行わせる特別当選役放出手段と、
    前記ゲーム上の所定の条件が満たされた場合、所定回数のゲーム後に特別当選役が入賞可能となることを遊技者に報知する特別当選役放出時期報知手段とを設けたことを特徴とする遊技機。
  2. ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、
    リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
    前記当選役決定手段により前記特別モードに移行させる特別当選役が決定された場合には、特別当選役を貯留する特別当選役貯留手段と、
    ゲーム上の所定の条件が満たされた場合に、所定回数のゲーム後に特別当選役貯留手段に貯留されている特別当選役が入賞可能となるようにリール停止制御手段にリールの停止制御を行わせる特別当選役放出手段と、
    前記ゲーム上の所定の条件が満たされた場合、所定回数のゲーム後に特別当選役が入賞可能となることを遊技者に報知する特別当選役放出時期報知手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。
  3. 請求項2記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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