JP2004283498A - 遊技機及びプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】当選役を入賞させることが可能になるリールの停止操作の順序を報知するにあたって、遊技者が確実に当選役を入賞させることができるようにする。
【解決手段】ATモードのゲームでベルに当選すると、第1〜第3リールとともにサブリールも同時に回転され、ストップボタンの操作が有効化される前に、ベルが入賞可能となるストップボタンの操作順序を表示する位置でサブリールが停止される。これにより、遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタンの操作を開始し、操作途中でストップボタンが有効化され、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうことを防止できる。
【選択図】 図3
【解決手段】ATモードのゲームでベルに当選すると、第1〜第3リールとともにサブリールも同時に回転され、ストップボタンの操作が有効化される前に、ベルが入賞可能となるストップボタンの操作順序を表示する位置でサブリールが停止される。これにより、遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタンの操作を開始し、操作途中でストップボタンが有効化され、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうことを防止できる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本明細書中ではパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはコインやパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダル(遊技媒体)投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどによりベットすることを含む。さらに、当選役抽選により当選役に当たったことを当選、当選した当選役を構成する当選絵柄を入賞有効ライン上に揃えることが可能な状態を内部入賞、内部入賞した当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に揃えられた状態を入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このため、遊技者はメダルを大量に獲得するということだけを目的とし、ボーナスゲームモードに移行する権利が得やすい台を選択してゲームを行おうとするのが一般である。ボーナスゲームモードには例えばビッグボーナス(以下BB)モードやレギュラーボーナス(RB)モードなどがあり、特にBBモードは、RBモードに所定回数移行されるとともに、RBモードに移行される前に、小役の当選確率が高くなるRB導入モードに移行されるため、短期間で大量のメダルを獲得することができる。
【0004】
短期間で大量のメダルを獲得できる期待を抱かせることは、遊技者をスロットマシンに惹きつけるうえで重要な要素であり、ボーナスゲームモードの他にメダルの大量獲得を期待できるゲームモードを設けるなど、遊技者の射幸心を煽るために様々な工夫がなされた機種が数多く提供される傾向にある。このようなゲームモードの1つとして、遊技者の利益獲得確率を高めるようにリール停止操作の態様が報知されるアシストタイム(AT)モードが知られている。ATモードでは、特定当選役に当選すると特定当選役が入賞可能となるストップボタン操作(リールの停止操作)の態様が報知される。ATモードでの報知は例えば3つのリールとは別個に設けられたサブリール、あるいは液晶パネルや音声などにより行われ、入賞有効ライン上に停止させる絵柄の色やストップボタンの操作順序などが遊技者に報知される。遊技者は報知に従ってストップボタンを操作すると特定当選役を入賞させやすくなるため、メダルの獲得枚数を増やしやすくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スロットマシンでは、ゲームスタート操作が行われてリールの回転が開始されてから所定時間経過した後にストップボタンの操作が有効化され、ストップボタンの操作が可能となる。これにより、ゲームが行われるごとにリールの回転速度が定常速度に達した時点でストップボタンの操作が可能となるようにしている。
【0006】
しかしながら、ATモードが設けられたスロットマシンで、ストップボタンの操作順序が報知されるものでは、ストップボタンの操作が有効化される前に操作順序が報知されるため、遊技者はストップボタンの操作が有効化される前に誤って報知に従って操作を開始してしまうことがある。この場合、例えば遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタンの操作を開始し、操作途中でストップボタンが有効化されてしまうと、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうため、特定当選役を入賞させることができなくなることがあった。このことは、メダルの獲得枚数が少なくなってしまい、ATモードでのゲームへの興趣を低下させる要因となっていた。
【0007】
上記問題点を解決するために本発明は、当選役を入賞させることが可能になるリールの停止操作の順序を報知するにあたって、遊技者が確実に当選役を入賞させることができるようにした遊技機及びプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段とを備えた遊技機において、前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段とを設けたものである。
【0009】
なお、前記リール停止順序報知制御手段は、ゲーム上の所定の条件が満たされたことを契機に、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされた後に、前記リール停止順序報知手段にリールの停止順序の報知を行わせることが好ましい。
【0010】
用いるプログラムは、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段と、前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのものである。
【0011】
また、使用する記録媒体は、請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン10には、通常モード、BBモード、ATモードから構成される3種類のゲームモードが設けられている。BBモードは、通常モードで行われる電子抽選でBBに当選すると移行され、RBモードに3回移行されるか又はRB導入モードでのゲームが30回行われると終了される。RB導入モードでは1〜3枚のメダル投入でゲームが行われ、小役の当選確率が高くされる。RB導入モードのゲームでリプレイ(本実施形態のスロットマシンでは、RBモードへ移行させるための当選役としてリプレイを代用している)に当選し、これが入賞されるとRBモードに移行される。RBモードは所定の当選役に8回当選するか又は12回のゲームが行われると終了する。
【0013】
ATモードは、通常モードでのゲーム毎に行われるATモード移行抽選に当選すると移行される。ATモードでは特定当選役(以下、「ベル」を例に挙げて説明する)に当選した場合にベルが入賞可能となるストップボタンの操作順序が報知される。ATモードは所定回数のゲームが行われると終了する。
【0014】
スロットマシン10は、筐体11の前面扉12に4個の表示窓13が設けられ、各々の表示窓13の奥に第1リール14a、第2リール14b、第3リール14cが回転自在に組み込まれている。周知のように、第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の絵柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の絵柄が観察可能になる。これにより、各リールの絵柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本斜め2本の合計5本が設定される。
【0015】
右端のサブリール15はリール停止順序報知手段として機能するものであり、ATモードのゲームでベルに当選したときに、スタートレバー18の操作により第1〜第3リール14a〜14cとともに回転を始める。サブリール15の外周には、第1〜第3リール14a〜14cの停止操作を行う順序を示す絵柄が複数種類描かれており、これらの他に何も描かれていない空白部分も設けられている。なお、サブリール15の外周に描かれる絵柄は適宜の絵柄にすることが好ましく、絵柄に限らず、例えばマークや数字などにしてもよい。また、ストップボタン19a〜19cの操作順序は適宜数通りに設定してよい。
【0016】
ゲームの開始に先立ってメダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中央横一本の入賞有効ラインが有効化され、2枚では横3本、3枚ではさらに斜め2本を加えた5本の入賞有効ラインが有効化される。また、メダルは50枚を限度にクレジット(貯留)することが可能になっており、クレジットされているメダルの枚数は、クレジット枚数表示器17により表示される。なお、表示窓13から1リール当たり例えば4個ずつの絵柄を観察できるようにしておき、横4本の入賞有効ラインのほかに、各リールごとに絵柄を一個ずつ組み合わせるように折れ曲がった別の入賞有効ラインを設定することも可能である。
【0017】
ストップボタン19a〜19cは、これらを操作することにより、各ボタンに対応した第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。ストップボタン19a〜19cの上方の操作パネルには、メダルがクレジットされた状態でゲームを行うときに操作される1ベットボタン、MAXベットボタン、ペイアウトボタンなどの各種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンの機能はいずれも周知であるのでその詳細については省略する。
【0018】
筐体11の下部にはメダル受け皿20が設けられており、メダル受け皿20には、ゲームで入賞が得られたときに得られる配当メダルが払い出し口21から払い出される。
【0019】
図2に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にCPU30a及びメモリ31を含む制御部30によって管制される。制御部30にはCPU30aの他、後述する電子抽選部39、当選役決定部40、リール停止順序抽選部41、ATモード移行抽選部42が設けられている。
【0020】
メダルセンサ32はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、CPU30aに入力する。メダル投入口16の奥にはセレクタが組み込まれ、不適正なメダルはメダル受け皿20に排出される。また、セレクタは不適切なタイミングでメダルの投入が行われたとき、例えばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入されたメダルについても、メダルセンサ32を経由させずにメダル受け皿20に排出する。
【0021】
なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数は1〜3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知されることなくメダル受け皿20に排出される。クレジット機能のオン/オフはペイアウトボタンの1プッシュごとに切替えられる。そして、クレジット機能がオン状態のときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知され、50枚を限度にスロットマシン内部にクレジットされる。クレジットされたメダルの枚数はクレジット枚数表示器17でデジタル表示される。クレジット機能を用いているときには、前述した1ベットボタンやMAXベットボタンの操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームが行われて、メダルの払い出しを伴う入賞が得られたときには配当メダルもクレジットされ、ペイアウトボタンを操作したときにクレジットされたメダルがメダル受け皿20に払い出される。
【0022】
CPU30aは、ゲームの開始に先立って投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ32からの検知信号に基づいて計数し、これにより入賞有効ラインの有効化本数を決定する。なお、クレジット枚数は図示を省略した別のクレジットメダルカウンタで計数される。
【0023】
スタート信号センサ33は1〜3枚のメダルが投入された後、スタートレバー18が操作されたときにゲームスタート信号をCPU30aに入力する。ゲームスタート信号を受けて、CPU30aはメモリ31のROM領域に格納されたゲーム実行プログラムに基づいて第1〜第3リール14a〜14cを回転させるとともにゲームの処理を開始する。ゲームの実行プログラムには、通常モードの他にBBモードやATモードに移行させてゲームの処理を実行するものが含まれており、ATモードのゲームでベルに当選した場合には、第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15が回転される。
【0024】
各リールの駆動及び停止制御は、リール駆動コントローラ34によって行われる。それぞれのリールは個別のステッピングモータ35a〜35dの駆動軸に固着され、各ステッピングモータ35a〜35dの駆動を制御することにより各リールの制御が行われる。なお、メモリ31のRAM領域はワーキングエリアとなっており、毎回のゲームごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
【0025】
ステッピングモータ35a〜35dは供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転するから、CPU30aにより駆動パルスの供給個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14cの回転角を制御することができ、また駆動パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決めることができる。各リールには、その基準位置に反射信号部36a〜36dが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ37a〜37dがそれぞれの反射信号部の通過を光電検出する。フォトセンサ37a〜37dによる検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU30aに入力される。
【0026】
CPU30a内にはステッピングモータ35a〜35dごとにパルスカウンタが設けられ、各々のステッピングモータ35a〜35dに供給された駆動パルスの個数を計数する。そして、フォトセンサ37a〜37dからリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
【0027】
メモリ31のROM領域には絵柄テーブルが格納され、絵柄テーブルには、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、リールに一定ピッチで配列されたそれぞれの絵柄を表す絵柄コードとが対応づけられている。したがって、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの絵柄が移動してきているのかを識別することができ、また、さらにどの程度リールを回転させれば目的の絵柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。
【0028】
ストップボタンセンサ38a〜38cは、ストップボタン19a〜19cが操作されたときにCPU30aにリールごとのストップ信号を入力する。スタートレバー18を操作して全リールの回転が始まってから予め設定された所定時間が経過し、これらの回転が定常速度に達した時点でCPU30aはストップボタン19a〜19cの操作を可能にすることにより有効化する。その後、これらを操作することによってそれぞれ対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が開始される。以上のように、CPU30aは、リール停止操作有効化手段として機能する。
【0029】
第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、当選絵柄0〜4コマの5個分の範囲(引き込み範囲)内で行われ、例えばストップボタン19a〜19cが操作されたときに、入賞有効ライン上に位置している当選絵柄から連続する4個の当選絵柄の中に、抽選で当選された当選役を構成する当選絵柄が含まれている場合には、第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでの時間が遅らせられ、当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に停止される。
【0030】
なお、当選役決定部40で決定されていない当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cが操作された場合には、当選されていない当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しないように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる(蹴飛ばし制御)。また、複数のストップボタンを操作したときにはタイミングの早い方のリールだけが停止し、完全に同時操作したときにはいずれのリールも停止しない。また、リールの停止制御は、当選役を構成する当選絵柄に限らず、入賞有効ライン上に停止した絵柄の種類、又は絵柄の組み合わせにより内部入賞している当選役を遊技者に報知する、いわゆるリーチ目を表示するようにしてもよい。結果的にCPU30a及びリール駆動コントローラ34はリール停止制御手段として機能する。
【0031】
CPU30aは、ゲームスタート信号を受けて電子抽選部39を作動させる。電子抽選部39は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを含み、ゲームが開始されるごとに1つの乱数値を抽選する。抽選された乱数値は当選役決定部40に入力される。当選役決定部40では、入力された値に応じて現在実行されたゲームでどのような当選役を与えるかを決定する。このように電子抽選部39及び当選役決定部40は当選役決定手段として機能する。
【0032】
当選役決定部40には、乱数値をその大きさに応じてグループ分けした当選役抽選テーブルが設けられている。当選役抽選テーブルは、通常モードでのゲームでサンプリングされた乱数値が、BBモードに移行する権利を与えるBB、所定枚数のメダルの払出しだけを行う小役当選絵柄に対応する小役、メダルの投入なしに同じベット数で次回のゲームを行う権利を与えるリプレイ、一切当たりを発生させないハズレなどのいずれの絵柄に属しているかの判定、すなわち当選判定に用いられる。なお、小役当選絵柄は複数種類あり、それぞれに配当メダルが割り当てられている。そして、サンプリングされた乱数値がいずれの当選絵柄に属した値であるかによって当選の種類と絵柄が決められる。
【0033】
リール停止順序抽選部41はリール停止順序決定手段として機能するものであり、ベルに当選した場合に作動される。リール停止順序抽選部41では、ベルを入賞可能とするストップボタン19a〜19cの操作順序が抽選により決定される。当選役決定部40でベルが決定された場合、CPU30a及びリール駆動コントローラ34は、リール停止順序抽選部41で決定された操作順序でストップボタン19a〜19cの操作が行われたときのみベルが入賞可能となるように第1〜第3リール14aから14cの停止制御を行う。
【0034】
ATモード移行抽選部42は通常モードのゲーム毎に作動される。ATモード移行抽選部42では、ATモードに移行させるか否かを抽選により決定するためのATモード移行抽選が行われる。ATモード移行抽選に当選すると通常モードからATモードに移行される。
【0035】
メダルホッパー43は、当選役の種類に応じて規定枚数の配当メダルをメダル受け皿20に払い出すか、あるいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。なお、当選役の種類ごとに配当メダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ31のROM領域に格納されており、CPU30aがこれを読み取ってメダルホッパー43を駆動する。
【0036】
次に上記のように構成されたスロットマシンの作用について説明する。図3及び図4に示すように、通常モードでのゲームの開始に先立ってメダルを1〜3枚投入すると、投入されたメダルの枚数がCPU30aによりカウントされる。この後、スタートレバー18によりゲームスタート操作を行うとスタート信号センサ33からCPU30aにゲームスタート信号が入力され、第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始される。
【0037】
スタートレバー18の操作と同時に電子抽選部39が乱数をサンプリングし、その値を当選役決定部40の当選役抽選テーブルと照合する。これにより、ハズレ又は当選役の種類が決定され、当選役決定信号がCPU30aにフィードバックされる。当選役決定部40で当選役の種類が決定されるとストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。CPU30aはリールごとに設けられた前述のパルスカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン19a〜19cの操作タイミングを監視し、当選役決定部40で決定された当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しやすいように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。ベルに当選した場合はリール停止順序抽選部41が作動され、ベルが入賞可能となるストップボタン19a〜19cの操作順序が決定される。
【0038】
通常モードではゲームが行われるたびにATモード移行抽選部42が作動される。ATモード移行抽選部42での抽選に当選した場合は、次回のゲームからATモードに移行される。ATモードのゲームでベルに当選すると、第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15も同時に回転される。そして、CPU30aは、ストップボタン19a〜19cの操作を有効化する前に、リール停止順序抽選部41で決定されたストップボタン19a〜19cの操作順序を表示する位置でサブリール15を停止させる。以上のように、CPU30aはリール停止順序報知制御手段として機能する。
【0039】
サブリール15が停止されると、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。遊技者はサブリール15により表示された操作順序に従ってストップボタン19a〜19cを操作するとベルを入賞させることができる。これにより、遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタン19a〜19cの操作を開始し、操作途中でストップボタン19a〜19cが有効化され、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうことを防止できる。ATモードは所定回数のゲームが行われると終了される。
【0040】
なお、ATモードのゲームで所定回数ベルに当選するごとに、CPU30aは、ストップボタン19a〜19cの操作を有効化した後に、サブリール15を停止させ、ストップボタン19a〜19cの操作順序を表示させる。これにより、遊技者はストップボタン19a〜19cの操作を誤って行うことのないように注意を払いながらゲームを行わなければならないので、遊技者のゲームへの緊張感を高めることができる。
【0041】
当選役決定部40でBBが決定され、BBが入賞された場合、CPU30aはメモリ31のROM領域からBBモードの実行プログラムを読み出し、BBモードに移行される。BBモードでは、先ずRB導入モードに移行され、1〜3枚のメダルベットでゲームが行われる。そして、RB導入モードでのゲームでリプレイ(本実施形態のスロットマシンでは、RBモードへ移行させるための当選役としてリプレイを代用している)が決定され、これが入賞されるとRBモードに移行される。BBモードはRB導入モードでのゲームが30回行われるか又はRBモードに3回移行されると終了される。
【0042】
図5は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)70をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体60には図3及び図4のフローチャートで示すような手段を、CPU30aとメモリ31とを含むコンピュータ61で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば当選役決定手段、リール停止制御手段、リール停止操作有効化手段、リール停止順序報知手段、リール停止報知制御手段をコンピュータ61で実現するためのプログラムを記録媒体60に記録する。そして、この記録媒体60を読み取り装置62に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
【0043】
なお、前記プログラムは、記録媒体60を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体60から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンゲームを行うことも可能である。
【0044】
上記実施形態では、ATモードの終了条件を所定回数ゲームが行われることとしたが、適宜の条件が満たされたときにATモードが終了されるようにしてよい。また、ATモードのゲームでベル(特定当選役)が所定回数当選するごとに、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化された後に操作順序が報知されるようにしたが、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化された後に操作順序が報知されるための条件は、例えば所定の当選役に当選した場合、予め設定されたゲーム数毎、抽選により決定された場合、所定の遊技状態のときなど適宜の条件を設定してよい。
【0045】
上記実施形態では、ATモードのゲームでベルに当選した場合にストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしたが、通常モードのゲームで抽選を行って。この抽選に当選した場合に操作順序を報知するようにするなど、適宜のタイミングで適宜の条件が満たされたときに、ストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしてよい。
【0046】
上記実施形態では、リール停止順序決定手段としてリール停止順序抽選部41を設けたが、電子抽選部39及び当選役決定部40をリール停止順序抽選手段として用いることにより、当選役決定手段と停止順序決定手段とを兼ねさせるようにしてもよい。この場合、特定当選役が割り当てられている乱数値グループをさらにグループ分けし、ストップボタン19a〜19cの操作順序を割り当てればよい。
【0047】
上記実施形態では、サブリール15を用いてストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしたが、液晶パネル、LED、音声などの適宜の手段により、ストップボタン19a〜19cの操作順序を遊技者に報知してよい。
【0048】
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、ビデオタイプのスロットマシンやパチンコ機などにも等しく適用することができる。さらに、上記実施形態のように、入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本設定された遊技機に限らず、その他の入賞有効ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段とを設けたので、当選役を入賞させることが可能になるリールの停止操作の順序を報知するにあたって、遊技者は確実に当選役を入賞させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスロットマシンの外観図である。
【図2】図1に示すスロットマシンの電気的概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】全体のゲームの流れを示すフローチャートである。
【図4】ATモードでのゲームごとの流れを示すフローチャートである。
【図5】プログラムが格納された記録媒体を、スロットマシンにインストールする場合の説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
30 制御部
30a CPU
31 メモリ
34 リール駆動コントローラ
39 電子抽選部
40 当選役決定部
41 リール停止順序抽選部
60 記録媒体
61 コンピュータ
62 読み取り装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本明細書中ではパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはコインやパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダル(遊技媒体)投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどによりベットすることを含む。さらに、当選役抽選により当選役に当たったことを当選、当選した当選役を構成する当選絵柄を入賞有効ライン上に揃えることが可能な状態を内部入賞、内部入賞した当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に揃えられた状態を入賞とする。
【0003】
パチンコ店などの遊技場に設置して使用されるスロットマシンはパチスロ機と称され、その遊技媒体となっているメダルに一定の価値が与えられて、ゲームを行って獲得したメダルを種々の景品に交換することができる。このため、遊技者はメダルを大量に獲得するということだけを目的とし、ボーナスゲームモードに移行する権利が得やすい台を選択してゲームを行おうとするのが一般である。ボーナスゲームモードには例えばビッグボーナス(以下BB)モードやレギュラーボーナス(RB)モードなどがあり、特にBBモードは、RBモードに所定回数移行されるとともに、RBモードに移行される前に、小役の当選確率が高くなるRB導入モードに移行されるため、短期間で大量のメダルを獲得することができる。
【0004】
短期間で大量のメダルを獲得できる期待を抱かせることは、遊技者をスロットマシンに惹きつけるうえで重要な要素であり、ボーナスゲームモードの他にメダルの大量獲得を期待できるゲームモードを設けるなど、遊技者の射幸心を煽るために様々な工夫がなされた機種が数多く提供される傾向にある。このようなゲームモードの1つとして、遊技者の利益獲得確率を高めるようにリール停止操作の態様が報知されるアシストタイム(AT)モードが知られている。ATモードでは、特定当選役に当選すると特定当選役が入賞可能となるストップボタン操作(リールの停止操作)の態様が報知される。ATモードでの報知は例えば3つのリールとは別個に設けられたサブリール、あるいは液晶パネルや音声などにより行われ、入賞有効ライン上に停止させる絵柄の色やストップボタンの操作順序などが遊技者に報知される。遊技者は報知に従ってストップボタンを操作すると特定当選役を入賞させやすくなるため、メダルの獲得枚数を増やしやすくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スロットマシンでは、ゲームスタート操作が行われてリールの回転が開始されてから所定時間経過した後にストップボタンの操作が有効化され、ストップボタンの操作が可能となる。これにより、ゲームが行われるごとにリールの回転速度が定常速度に達した時点でストップボタンの操作が可能となるようにしている。
【0006】
しかしながら、ATモードが設けられたスロットマシンで、ストップボタンの操作順序が報知されるものでは、ストップボタンの操作が有効化される前に操作順序が報知されるため、遊技者はストップボタンの操作が有効化される前に誤って報知に従って操作を開始してしまうことがある。この場合、例えば遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタンの操作を開始し、操作途中でストップボタンが有効化されてしまうと、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうため、特定当選役を入賞させることができなくなることがあった。このことは、メダルの獲得枚数が少なくなってしまい、ATモードでのゲームへの興趣を低下させる要因となっていた。
【0007】
上記問題点を解決するために本発明は、当選役を入賞させることが可能になるリールの停止操作の順序を報知するにあたって、遊技者が確実に当選役を入賞させることができるようにした遊技機及びプログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段とを備えた遊技機において、前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段とを設けたものである。
【0009】
なお、前記リール停止順序報知制御手段は、ゲーム上の所定の条件が満たされたことを契機に、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされた後に、前記リール停止順序報知手段にリールの停止順序の報知を行わせることが好ましい。
【0010】
用いるプログラムは、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段と、前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのものである。
【0011】
また、使用する記録媒体は、請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、スロットマシン10には、通常モード、BBモード、ATモードから構成される3種類のゲームモードが設けられている。BBモードは、通常モードで行われる電子抽選でBBに当選すると移行され、RBモードに3回移行されるか又はRB導入モードでのゲームが30回行われると終了される。RB導入モードでは1〜3枚のメダル投入でゲームが行われ、小役の当選確率が高くされる。RB導入モードのゲームでリプレイ(本実施形態のスロットマシンでは、RBモードへ移行させるための当選役としてリプレイを代用している)に当選し、これが入賞されるとRBモードに移行される。RBモードは所定の当選役に8回当選するか又は12回のゲームが行われると終了する。
【0013】
ATモードは、通常モードでのゲーム毎に行われるATモード移行抽選に当選すると移行される。ATモードでは特定当選役(以下、「ベル」を例に挙げて説明する)に当選した場合にベルが入賞可能となるストップボタンの操作順序が報知される。ATモードは所定回数のゲームが行われると終了する。
【0014】
スロットマシン10は、筐体11の前面扉12に4個の表示窓13が設けられ、各々の表示窓13の奥に第1リール14a、第2リール14b、第3リール14cが回転自在に組み込まれている。周知のように、第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の絵柄が一定ピッチで配列され、リールが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の絵柄が観察可能になる。これにより、各リールの絵柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本斜め2本の合計5本が設定される。
【0015】
右端のサブリール15はリール停止順序報知手段として機能するものであり、ATモードのゲームでベルに当選したときに、スタートレバー18の操作により第1〜第3リール14a〜14cとともに回転を始める。サブリール15の外周には、第1〜第3リール14a〜14cの停止操作を行う順序を示す絵柄が複数種類描かれており、これらの他に何も描かれていない空白部分も設けられている。なお、サブリール15の外周に描かれる絵柄は適宜の絵柄にすることが好ましく、絵柄に限らず、例えばマークや数字などにしてもよい。また、ストップボタン19a〜19cの操作順序は適宜数通りに設定してよい。
【0016】
ゲームの開始に先立ってメダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中央横一本の入賞有効ラインが有効化され、2枚では横3本、3枚ではさらに斜め2本を加えた5本の入賞有効ラインが有効化される。また、メダルは50枚を限度にクレジット(貯留)することが可能になっており、クレジットされているメダルの枚数は、クレジット枚数表示器17により表示される。なお、表示窓13から1リール当たり例えば4個ずつの絵柄を観察できるようにしておき、横4本の入賞有効ラインのほかに、各リールごとに絵柄を一個ずつ組み合わせるように折れ曲がった別の入賞有効ラインを設定することも可能である。
【0017】
ストップボタン19a〜19cは、これらを操作することにより、各ボタンに対応した第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。ストップボタン19a〜19cの上方の操作パネルには、メダルがクレジットされた状態でゲームを行うときに操作される1ベットボタン、MAXベットボタン、ペイアウトボタンなどの各種の操作ボタンが設けられている。これらの操作ボタンの機能はいずれも周知であるのでその詳細については省略する。
【0018】
筐体11の下部にはメダル受け皿20が設けられており、メダル受け皿20には、ゲームで入賞が得られたときに得られる配当メダルが払い出し口21から払い出される。
【0019】
図2に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にCPU30a及びメモリ31を含む制御部30によって管制される。制御部30にはCPU30aの他、後述する電子抽選部39、当選役決定部40、リール停止順序抽選部41、ATモード移行抽選部42が設けられている。
【0020】
メダルセンサ32はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、CPU30aに入力する。メダル投入口16の奥にはセレクタが組み込まれ、不適正なメダルはメダル受け皿20に排出される。また、セレクタは不適切なタイミングでメダルの投入が行われたとき、例えばゲームの途中や各種の操作ボタンが押されたままの状態で投入されたメダルについても、メダルセンサ32を経由させずにメダル受け皿20に排出する。
【0021】
なお、ゲームの開始に先立って投入するメダルの枚数は1〜3枚に限られているため、クレジット機能を用いていないときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知されることなくメダル受け皿20に排出される。クレジット機能のオン/オフはペイアウトボタンの1プッシュごとに切替えられる。そして、クレジット機能がオン状態のときには4枚目以降に投入されたメダルもメダルセンサ32で検知され、50枚を限度にスロットマシン内部にクレジットされる。クレジットされたメダルの枚数はクレジット枚数表示器17でデジタル表示される。クレジット機能を用いているときには、前述した1ベットボタンやMAXベットボタンの操作によりメダルの投入操作が行われ、そのベット枚数がクレジット枚数から逐次に減算される。また、ゲームが行われて、メダルの払い出しを伴う入賞が得られたときには配当メダルもクレジットされ、ペイアウトボタンを操作したときにクレジットされたメダルがメダル受け皿20に払い出される。
【0022】
CPU30aは、ゲームの開始に先立って投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ32からの検知信号に基づいて計数し、これにより入賞有効ラインの有効化本数を決定する。なお、クレジット枚数は図示を省略した別のクレジットメダルカウンタで計数される。
【0023】
スタート信号センサ33は1〜3枚のメダルが投入された後、スタートレバー18が操作されたときにゲームスタート信号をCPU30aに入力する。ゲームスタート信号を受けて、CPU30aはメモリ31のROM領域に格納されたゲーム実行プログラムに基づいて第1〜第3リール14a〜14cを回転させるとともにゲームの処理を開始する。ゲームの実行プログラムには、通常モードの他にBBモードやATモードに移行させてゲームの処理を実行するものが含まれており、ATモードのゲームでベルに当選した場合には、第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15が回転される。
【0024】
各リールの駆動及び停止制御は、リール駆動コントローラ34によって行われる。それぞれのリールは個別のステッピングモータ35a〜35dの駆動軸に固着され、各ステッピングモータ35a〜35dの駆動を制御することにより各リールの制御が行われる。なお、メモリ31のRAM領域はワーキングエリアとなっており、毎回のゲームごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
【0025】
ステッピングモータ35a〜35dは供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転するから、CPU30aにより駆動パルスの供給個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14cの回転角を制御することができ、また駆動パルスの供給を絶つことによりリールの停止位置を決めることができる。各リールには、その基準位置に反射信号部36a〜36dが一体に形成され、その一回転ごとにフォトセンサ37a〜37dがそれぞれの反射信号部の通過を光電検出する。フォトセンサ37a〜37dによる検知信号は、リールごとのリセット信号としてCPU30aに入力される。
【0026】
CPU30a内にはステッピングモータ35a〜35dごとにパルスカウンタが設けられ、各々のステッピングモータ35a〜35dに供給された駆動パルスの個数を計数する。そして、フォトセンサ37a〜37dからリセット信号が入力されたときに、対応するパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
【0027】
メモリ31のROM領域には絵柄テーブルが格納され、絵柄テーブルには、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、リールに一定ピッチで配列されたそれぞれの絵柄を表す絵柄コードとが対応づけられている。したがって、リールごとにパルスカウンタのカウント値を監視することによって、例えば中央の入賞有効ライン上にどの絵柄が移動してきているのかを識別することができ、また、さらにどの程度リールを回転させれば目的の絵柄がその入賞有効ライン上に移動してくるのかを予測することができる。
【0028】
ストップボタンセンサ38a〜38cは、ストップボタン19a〜19cが操作されたときにCPU30aにリールごとのストップ信号を入力する。スタートレバー18を操作して全リールの回転が始まってから予め設定された所定時間が経過し、これらの回転が定常速度に達した時点でCPU30aはストップボタン19a〜19cの操作を可能にすることにより有効化する。その後、これらを操作することによってそれぞれ対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が開始される。以上のように、CPU30aは、リール停止操作有効化手段として機能する。
【0029】
第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、当選絵柄0〜4コマの5個分の範囲(引き込み範囲)内で行われ、例えばストップボタン19a〜19cが操作されたときに、入賞有効ライン上に位置している当選絵柄から連続する4個の当選絵柄の中に、抽選で当選された当選役を構成する当選絵柄が含まれている場合には、第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでの時間が遅らせられ、当選役を構成する当選絵柄が入賞有効ライン上に停止される。
【0030】
なお、当選役決定部40で決定されていない当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cが操作された場合には、当選されていない当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しないように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われる(蹴飛ばし制御)。また、複数のストップボタンを操作したときにはタイミングの早い方のリールだけが停止し、完全に同時操作したときにはいずれのリールも停止しない。また、リールの停止制御は、当選役を構成する当選絵柄に限らず、入賞有効ライン上に停止した絵柄の種類、又は絵柄の組み合わせにより内部入賞している当選役を遊技者に報知する、いわゆるリーチ目を表示するようにしてもよい。結果的にCPU30a及びリール駆動コントローラ34はリール停止制御手段として機能する。
【0031】
CPU30aは、ゲームスタート信号を受けて電子抽選部39を作動させる。電子抽選部39は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを含み、ゲームが開始されるごとに1つの乱数値を抽選する。抽選された乱数値は当選役決定部40に入力される。当選役決定部40では、入力された値に応じて現在実行されたゲームでどのような当選役を与えるかを決定する。このように電子抽選部39及び当選役決定部40は当選役決定手段として機能する。
【0032】
当選役決定部40には、乱数値をその大きさに応じてグループ分けした当選役抽選テーブルが設けられている。当選役抽選テーブルは、通常モードでのゲームでサンプリングされた乱数値が、BBモードに移行する権利を与えるBB、所定枚数のメダルの払出しだけを行う小役当選絵柄に対応する小役、メダルの投入なしに同じベット数で次回のゲームを行う権利を与えるリプレイ、一切当たりを発生させないハズレなどのいずれの絵柄に属しているかの判定、すなわち当選判定に用いられる。なお、小役当選絵柄は複数種類あり、それぞれに配当メダルが割り当てられている。そして、サンプリングされた乱数値がいずれの当選絵柄に属した値であるかによって当選の種類と絵柄が決められる。
【0033】
リール停止順序抽選部41はリール停止順序決定手段として機能するものであり、ベルに当選した場合に作動される。リール停止順序抽選部41では、ベルを入賞可能とするストップボタン19a〜19cの操作順序が抽選により決定される。当選役決定部40でベルが決定された場合、CPU30a及びリール駆動コントローラ34は、リール停止順序抽選部41で決定された操作順序でストップボタン19a〜19cの操作が行われたときのみベルが入賞可能となるように第1〜第3リール14aから14cの停止制御を行う。
【0034】
ATモード移行抽選部42は通常モードのゲーム毎に作動される。ATモード移行抽選部42では、ATモードに移行させるか否かを抽選により決定するためのATモード移行抽選が行われる。ATモード移行抽選に当選すると通常モードからATモードに移行される。
【0035】
メダルホッパー43は、当選役の種類に応じて規定枚数の配当メダルをメダル受け皿20に払い出すか、あるいはクレジットカウンタにその規定枚数を加算する。なお、当選役の種類ごとに配当メダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ31のROM領域に格納されており、CPU30aがこれを読み取ってメダルホッパー43を駆動する。
【0036】
次に上記のように構成されたスロットマシンの作用について説明する。図3及び図4に示すように、通常モードでのゲームの開始に先立ってメダルを1〜3枚投入すると、投入されたメダルの枚数がCPU30aによりカウントされる。この後、スタートレバー18によりゲームスタート操作を行うとスタート信号センサ33からCPU30aにゲームスタート信号が入力され、第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始される。
【0037】
スタートレバー18の操作と同時に電子抽選部39が乱数をサンプリングし、その値を当選役決定部40の当選役抽選テーブルと照合する。これにより、ハズレ又は当選役の種類が決定され、当選役決定信号がCPU30aにフィードバックされる。当選役決定部40で当選役の種類が決定されるとストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。CPU30aはリールごとに設けられた前述のパルスカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン19a〜19cの操作タイミングを監視し、当選役決定部40で決定された当選絵柄が入賞有効ライン上に停止しやすいように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。ベルに当選した場合はリール停止順序抽選部41が作動され、ベルが入賞可能となるストップボタン19a〜19cの操作順序が決定される。
【0038】
通常モードではゲームが行われるたびにATモード移行抽選部42が作動される。ATモード移行抽選部42での抽選に当選した場合は、次回のゲームからATモードに移行される。ATモードのゲームでベルに当選すると、第1〜第3リール14a〜14cとともにサブリール15も同時に回転される。そして、CPU30aは、ストップボタン19a〜19cの操作を有効化する前に、リール停止順序抽選部41で決定されたストップボタン19a〜19cの操作順序を表示する位置でサブリール15を停止させる。以上のように、CPU30aはリール停止順序報知制御手段として機能する。
【0039】
サブリール15が停止されると、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。遊技者はサブリール15により表示された操作順序に従ってストップボタン19a〜19cを操作するとベルを入賞させることができる。これにより、遊技者がストップボタンが有効化されていないことに気づかずに報知された順序でストップボタン19a〜19cの操作を開始し、操作途中でストップボタン19a〜19cが有効化され、報知された順序と実際に操作された順序とに相違が生じてしまうことを防止できる。ATモードは所定回数のゲームが行われると終了される。
【0040】
なお、ATモードのゲームで所定回数ベルに当選するごとに、CPU30aは、ストップボタン19a〜19cの操作を有効化した後に、サブリール15を停止させ、ストップボタン19a〜19cの操作順序を表示させる。これにより、遊技者はストップボタン19a〜19cの操作を誤って行うことのないように注意を払いながらゲームを行わなければならないので、遊技者のゲームへの緊張感を高めることができる。
【0041】
当選役決定部40でBBが決定され、BBが入賞された場合、CPU30aはメモリ31のROM領域からBBモードの実行プログラムを読み出し、BBモードに移行される。BBモードでは、先ずRB導入モードに移行され、1〜3枚のメダルベットでゲームが行われる。そして、RB導入モードでのゲームでリプレイ(本実施形態のスロットマシンでは、RBモードへ移行させるための当選役としてリプレイを代用している)が決定され、これが入賞されるとRBモードに移行される。BBモードはRB導入モードでのゲームが30回行われるか又はRBモードに3回移行されると終了される。
【0042】
図5は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)70をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体60には図3及び図4のフローチャートで示すような手段を、CPU30aとメモリ31とを含むコンピュータ61で実現するためのプログラムが格納されている。この場合、例えば当選役決定手段、リール停止制御手段、リール停止操作有効化手段、リール停止順序報知手段、リール停止報知制御手段をコンピュータ61で実現するためのプログラムを記録媒体60に記録する。そして、この記録媒体60を読み取り装置62に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
【0043】
なお、前記プログラムは、記録媒体60を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は記録媒体60から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンゲームを行うことも可能である。
【0044】
上記実施形態では、ATモードの終了条件を所定回数ゲームが行われることとしたが、適宜の条件が満たされたときにATモードが終了されるようにしてよい。また、ATモードのゲームでベル(特定当選役)が所定回数当選するごとに、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化された後に操作順序が報知されるようにしたが、ストップボタン19a〜19cの操作が有効化された後に操作順序が報知されるための条件は、例えば所定の当選役に当選した場合、予め設定されたゲーム数毎、抽選により決定された場合、所定の遊技状態のときなど適宜の条件を設定してよい。
【0045】
上記実施形態では、ATモードのゲームでベルに当選した場合にストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしたが、通常モードのゲームで抽選を行って。この抽選に当選した場合に操作順序を報知するようにするなど、適宜のタイミングで適宜の条件が満たされたときに、ストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしてよい。
【0046】
上記実施形態では、リール停止順序決定手段としてリール停止順序抽選部41を設けたが、電子抽選部39及び当選役決定部40をリール停止順序抽選手段として用いることにより、当選役決定手段と停止順序決定手段とを兼ねさせるようにしてもよい。この場合、特定当選役が割り当てられている乱数値グループをさらにグループ分けし、ストップボタン19a〜19cの操作順序を割り当てればよい。
【0047】
上記実施形態では、サブリール15を用いてストップボタン19a〜19cの操作順序を報知するようにしたが、液晶パネル、LED、音声などの適宜の手段により、ストップボタン19a〜19cの操作順序を遊技者に報知してよい。
【0048】
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、ビデオタイプのスロットマシンやパチンコ機などにも等しく適用することができる。さらに、上記実施形態のように、入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本設定された遊技機に限らず、その他の入賞有効ライン数の遊技機にも本発明は適用可能である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段とを設けたので、当選役を入賞させることが可能になるリールの停止操作の順序を報知するにあたって、遊技者は確実に当選役を入賞させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いたスロットマシンの外観図である。
【図2】図1に示すスロットマシンの電気的概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】全体のゲームの流れを示すフローチャートである。
【図4】ATモードでのゲームごとの流れを示すフローチャートである。
【図5】プログラムが格納された記録媒体を、スロットマシンにインストールする場合の説明図である。
【符号の説明】
10 スロットマシン
30 制御部
30a CPU
31 メモリ
34 リール駆動コントローラ
39 電子抽選部
40 当選役決定部
41 リール停止順序抽選部
60 記録媒体
61 コンピュータ
62 読み取り装置
Claims (4)
- 外周に複数種類の当選絵柄が配列された複数のリールと、ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段とを備えた遊技機において、
前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、
前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、
前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段とを設けたことを特徴とする遊技機。 - 前記リール停止順序報知制御手段は、ゲーム上の所定の条件が満たされたことを契機に、前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされた後に、前記リール停止順序報知手段にリールの停止順序の報知を行わせることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- ハズレ及び複数種類の当選役のいずれかを抽選により決定する当選役決定手段と、
リールの停止操作に応答して、少なくとも前記当選役決定手段により決定された当選役が入賞しやすくなるようにリールの停止制御を行うリール停止制御手段と、
前記リールが回転開始されてから所定時間経過した後に、リールの停止操作を可能にするリール停止操作有効化手段と、
前記当選役決定手段で特定当選役が決定された場合に、前記特定当選役が入賞可能となるリールの停止順序を決定するリール停止順序決定手段と、
前記リール停止順序決定手段により決定されたリールの停止順序を報知するリール停止順序報知手段と、
前記リール停止操作有効化手段によりリールの停止操作が可能とされる前に、前記リール停止順序報知手段にリール停止順序決定手段で決定されたリールの停止順序の報知を行わせるリール停止順序報知制御手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。 - 請求項3記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP (1) | JP2004283498A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011092786A (ja) * | 2011-02-17 | 2011-05-12 | Universal Entertainment Corp | 遊技機 |
JP2012045113A (ja) * | 2010-08-25 | 2012-03-08 | Daito Giken:Kk | 遊技台 |
JP2014140560A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Olympia:Kk | 遊技機 |
JP2016189871A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-10 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
JP2017185015A (ja) * | 2016-04-05 | 2017-10-12 | 株式会社三共 | スロットマシン |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082062A patent/JP2004283498A/ja active Pending
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