JP2004294855A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィニッシャのステープル、パンチ動作を検知、または動作を予測し、動作中には定着ヒータの一部または全部を消灯することによって消費電力の削減を可能とする画像形成装置の提供。
【解決手段】ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段とを有し、接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段とを有し、接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープル処理、パンチ穴穿孔処理可能なフィニッシャを接続している電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のステープル、パンチ制御と接続している画像形成装置本体の制御は、それぞれ独立して動作しているのが通例であった。
【0003】
また、上記事例を改善したものとして、画像形成装置に接続したステープルユニットを有するオプション装置に画像形成装置の電源を供給して、オプション装置内のステープルユニットを駆動可能にするもので、シート束のステープル実行前に、装置本体の動作停止要求を装置本体に送信して、装置本体の動作を停止させることで、電源は、ステープルユニットまたは装置本体を駆動できる程度の電源容量に抑えることができ、電源を小型化できるという提案が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−79535号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上述の従来例では、電源を小型化した後にも未だ改善の余地が残されており、即ちフィニッシャにおいて画像形成装置より出力された用紙に対してステープル、パンチ動作時に多くの消費電力を必要とするため、消費電力に余裕をもたせた電源ユニットを用意する必要があり、これがコストアップの要因となるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述の点に着目して成されたもので、フィニッシャのステープル、パンチ動作を検知、または動作を予測し、動作中には定着ヒータの一部または全部を消灯することによって消費電力の削減を可能とする画像形成装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0008】
(1)ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
(2)ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャへステープル処理のためのステータスを通知する通知手段と、通知したステータスを記憶するステータス記憶手段と、フィニシャへの後処理命令からの時間を計測する時間計測手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記ステータス記憶手段で取得したステータスと前記時間計測手段からフィニシャが現在ステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0010】
(3)パンチ穴を穿孔可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがパンチ中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがパンチ中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがパンチ中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0011】
(4)パンチ穴を穿孔可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャへパンチ処理のためのステータスを通知する通知手段と、通知したステータスを記憶するステータス記憶手段と、フィニシャへの後処理命令からの時間を計測する時間計測手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記ステータス記憶手段で記憶したステータスと前記時間計測手段からフィニシャが現在パンチ中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがパンチ中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがパンチ中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置のシステム構成を示す模式図である。
【0013】
1は、複写機本体リーダ部で、プリンタ31の画像出力装置と通信可能に接続され、原稿画像から画像情報を読み取り、プリンタ31に送信する。1001はCPUで、ROM1003に格納されたプログラムに基づいて、複写機本体リーダ部1、プリンタ31で構成される複写機全体を総括制御する。1002はRAMで、CPU1001の作業領域である。
【0014】
また、1004は操作部で、LCD、LED等の各種表示部および複数の設定キーにより構成され、複写機の各種操作および設定を行うことができる。
【0015】
なお、複写機リーダ部1は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション5から所定の通信媒体を介して送信される印字情報をプリンタ31に送信して、プリンタ31で印字させることが出来る。
【0016】
プリンタ31において、3100はDCコントローラで、図示しない画像形成部を制御する。DCコントローラ3100は、CPU3101、RAM3102、ROM3103を有し、CPU3101は、ROM3103に格納された所定のバージョンのDCコントローラ制御プログラムに基づいてプリンタ31全体を総括制御する。RAM3102はCPU3101の作業領域である。
【0017】
31aは、フィニッシャで、プリンタ31に接続され、プリンタ31から排紙される記録媒体にソート処理等後処理を施す。フィニッシャ31aは、CPU3197、RAM3198、ROM3199を有し、CPU3197は、ROM3199に格納された所定のバージョンの制御プログラムに基づいてフィニッシャ31a全体を総括制御する。RAM3198はCPU3197の作業領域である。
【0018】
また、プリンタ31は、フィニッシャ31a以外の各種アクセサリを装着できる。
【0019】
本実施例ではステープル綴じ機構を持つ場合について説明する。
【0020】
<画像形成シーケンス>
図2は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置の概略構成を示す模式的側断面図である。図2に基づき基本的な構成を説明する。
【0021】
まず、カラーリーダー部(複写機本体リーダ部)1の構成について説明する。101は原稿台ガラス(プラテン)、102は自動原稿給紙装置(ADF)である。なお、この自動原稿給紙装置102の代わりに、鏡面圧板もしくは白色圧板(図示略)を装着する構成でもよい。103および104は原稿を照明する光源であり、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノン管ランプなどの類の光源を使用する。105および106は光源103および104の光を原稿に集光する反射傘である。107〜109はミラー、110は原稿からの反射光または投影光をCCD(電荷結合素子)イメージセンサ(以下、CCDということにする)111上に集光するレンズである。112はCCD111が実装されている基板、100は画像形成装置全体を制御する制御部、113はディジタル画像処理部である。114は、光源103および104と反射傘105および106と、ミラー107を収容するキャリッジである。115は、ミラー108および109を収容するキャリッジである。なお、キャリッジ114は速度Vで、キャリッジ115は速度V/2で、CCD111の電気的走査方向(主走査方向X)に対して直交する副走査方向Yに機械的に移動することによって、原稿の全面を走査する。
【0022】
また、制御部100は、図3に示すようにディジタル画像処理部113とプリンタ制御部250に対してそれぞれ制御を行うための情報をやり取りする外部I/F116を持つCPU301と操作部303、メモリ302によって構成されている。
【0023】
即ち、図3は、本発明に係る画像形成装置の制御処理部の一構成例を示すブロック図である。
【0024】
図3において、操作部303は操作者による処理実行内容の入力や操作者に対する処理に関する情報及び警告等の通知のためのタッチパネル付き液晶により構成される。116は他のデバイスとの外部インターフェース(I/F)であり、具体的には外部インターフェースの先にファクシミリ装置(図示略)やLANインターフェース装置(図示略)等と接続可能である。なお、ファクシミリ装置やLANインターフェース装置との画像情報およびコード情報のやり取り手続きの制御については、各接続装置の制御部(図示略)とCPU301との相互通信により行われる。
【0025】
次に、ディジタル画像処理部113および制御部100の詳細な説明を行う。
【0026】
図4は、ディジタル画像処理部113および制御部100のプリンタ制御部250へ画像信号データを出力するまでの詳細な構成例を示すブロック図である。
【0027】
即ち、画像読み取り時のCCD入力からプリンタ制御部までの画像情報処理の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0028】
原稿台ガラス上の原稿は光原103・104からの光を反射し、その反射光はCCD111に導かれて電気信号に変換される。
【0029】
CCD111がカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない。
【0030】
そして、その電気信号(アナログ画像信号)はディジタル画像処理部113に入力され、クランプ&Amp&S/H&A/D部502でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部503で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部504で、CCD111が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが変わるため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。
【0031】
読取位置タイミングが補正されたディジタル信号は、入力マスキング部505によって、CCD111の分光特性及び光源103・104及び反射傘105・106の分光特性を補正する。入力マスキング部505の出力は外部I/F信号との切換え可能なセレクタ506に入力される。セレクタ506から出力された信号は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507と下地除去部514に入力される。下地除去部514に入力された信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部515に入力され、原稿から黒文字信号を生成する。また、もう一つのセレクタ506の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507では、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する。そして、下地除去処理を行い、LOG変換部でRGB信号からYMC信号に変換する。そして、黒文字判定部515で生成された信号とタイミングを補正するため、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507の出力信号は遅延508でタイミングを調整される。この二種類の信号はモワレ除去部509でモワレが除去され、変倍処理部510で主走査方向に変倍処理される。511はUCR&マスキング&黒文字反映部で、変倍処理部510で処理された信号は、YMC信号からはUCR処理でYMCK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力に合った信号に補正されると共に、黒文字判定部515で生成された判定信号がYMCK信号にフィードバックされる。UCR&マスキング&黒文字反映部511で処理された信号はγ補正部512で濃度調整された後、フィルタ部513でスムージング又はエッジ処理される。以上処理された画像データ情報は制御部100上のページメモリ部516に一旦記憶され、プリンタ制御部250からの各色の画像書き出し基準タイミングに従い、プリンタ制御部250に画像データ信号として順次ビデオクロックに同期させてプリンタ制御部250に送信される。
【0032】
次に、カラープリンタ部2の構成を説明する。図3において、プリンタ制御部250は、画像形成装置全体の制御部である制御部100上のCPU301からの制御信号の受け口となる。制御部100からの印刷開始等の制御信号に従い、プリンタ制御部250はカラープリンタ部2の印刷制御を行う。201はレーザスキャナで、画像データ信号に対応するレーザ光を、ポリゴンミラーで主走査方向に走査して感光ドラム202に照射する。感光ドラム202上に形成された静電潜像は、感光ドラム202の時計方向への回転により4色現像ロータリ各色中の1色のスリーブ位置に達する。静電潜像された感光ドラム202表面と現像バイアスが印加された現像スリーブ面との間に形成される電位量に応じたトナーが、各色現像器203から感光ドラム202表面へ飛ばされ、感光ドラム202表面の静電潜像が現像される。
【0033】
感光ドラム202上に形成されたトナー像は、感光ドラム202の時計方向への回転により、反時計方向に回転する中間転写体205に転写される。黒単色画像の場合には、中間転写体205に対して所定時間間隔を空けて順次画像形成され1次転写される。フルカラー画像の場合には、感光ドラム202上の各色に対応する静電潜像を、各色毎に順次現像ロータリのスリーブ位置出しを行い、現像/1次転写し、中間転写体205の4回転後に、すなわち4色分の1次転写した時点で、フルカラー画像の1次転写が完了する。
【0034】
一方、各カセット(上段カセット208/下段カセット209/3段目カセット210/4段目カセット211)から各カセット段の各ピックアップローラ212/213/214/215によりピックアップされ、各カセット段の各給紙ローラ216/217/218/219により搬送される記録紙は、縦パス搬送ローラ222/223/224/225によりレジストローラ221まで搬送される。手差し給紙の場合には、手差しトレイ240に積載された記録紙は、手差し給紙ローラ220でレジストローラ221まで搬送される。
【0035】
この時、給紙された用紙がレジストローラ221を通過する前に画像形成装置本体からフィニッシャへと搬送する用紙の用紙サイズ、用紙マテリアル、フィニッシャへの搬送速度情報、ステープル綴じ位置、束排出用紙の先頭用紙情報、束排出用紙の最後端用紙情報の各情報をフィニッシャへと送信し、ステープル動作を行う場合は、同期後処理要求信号をオンしてサイズラッチ信号をオンする。用紙がレジストローラ221通過時にはフィニッシャより出力されるサイズラッチ応答信号を検知して前記同期後処理要求信号、サイズラッチ信号をオフしてレジストオン信号をオンする。
【0036】
そして、中間転写体205への転写が終了するタイミングで、中間転写体205と2次転写ローラ206の間に記録紙が搬送される。その後、記録紙は2次転写ローラ206と中間転写体205とに挟まれる形で定着器方向へ搬送されるとともに中間転写体205に圧着され、中間転写体205上のトナー像が記録紙に2次転写される。記録紙に転写されたトナー像は、定着ローラおよび加圧ローラ207により加熱および加圧され記録紙に定着される。なお、記録紙に転写されずに残る中間転写体205上の転写残留トナーに関しては、中間転写体205の表面上に当接・離間可能なクリーニングブレード230を擦り当て、転写残留トナーを中間転写体205表面から掻き取ることで、画像形成シーケンス後半の後処理制御でクリーニングされる。感光ドラムユニット内では、残留トナーがブレード231によりドラム表面から掻き取られ、感光ドラムユニット内に一体化されている廃トナーボックス232まで搬送される。さらに、予期せぬことで吸着している可能性のある2次転写ローラ表面上の正負各極性の残留トナーを2次転写正バイアスおよび2次転写逆バイアスを交互に印加し、中間転写体205上に各極性の残留トナーを吸着させ、上記の中間転写クリーニングブレード230で残留トナーを掻き取ることで、残トナーが完全にクリーニングされて後処理制御は終了する。
【0037】
画像が定着された記録紙は、第1排紙の場合には、第1排紙フラッパ237を第1排紙ローラ方向に切り替えて、排紙ローラ233を目指して排紙される。第2排紙の場合には、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238を第2排紙ローラ方向に切り替えて、排紙ローラ234を目指して排紙される。第3排紙の場合には、一旦反転ローラ235で反転動作を行うために、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238を反転ローラ235方向に切り替えて反転ローラ235で反転させる。反転ローラ235で反転後、第3排紙フラッパを第3排紙方向に切り替えて、第3排紙ローラ236を目指して排紙される。両面排紙の場合には、第3排紙の場合と同様に一旦反転ローラ部235で反転動作を行い、第3排紙フラッパを両面ユニット方向に切り替えて、両面ユニットに搬送される。両面センサで記録紙が検出されてから所定時間後に一旦停止し、再度画像準備が整い次第再給紙され、2面目の画像形成が行われる。
【0038】
この時、画像形成された用紙が指定された排出口から排出されるとき、画像形成装置は前記レジストオン信号をオフして排紙信号をオンにする。その後、フィニッシャより送信されたソータ排出応答信号を検知して前記排紙信号をオフしてソータ排出応答信号をオンする。
【0039】
以上の一連のプリント動作シーケンスにおいて、フィニッシャから送られるステープル中信号を画像形成装置において検知した場合、定着ローラ内に配置された定着ヒータの全部または定着ヒータが複数配置されている場合は定着ヒータの一部を消灯する制御を行うことで消費電力を削減する。
【0040】
また前記ステープル中信号を検知する手段を持たない画像形成装置においては、前記サイズラッチ時にフィニッシャに送信する用紙サイズ情報、搬送速度情報とステープル綴じ位置情報を基にして前記排出信号オンからの時間で定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0041】
具体的な制御としては、最後端用紙として排出した用紙後端がステープル綴じ位置に来るまでの時間を用紙サイズ情報と搬送速度情報から算出する、次に一回のステープルに要する時間、ステープル2箇所綴じの場合は次のステープル位置までの移動速度とステープルに要する時間、以上の時間を最後端用紙の排紙信号オン時を起点としてタイマーで計測し、ステープル中であると予想される時間には定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0042】
<フィニッシャ排出ステープルシーケンス>
フィニッシャにおいては、前記画像形成装置より送られたサイズラッチ信号検知時に同期後処理要求信号がオンされている場合、ステープル綴じ位置情報に基づいたステープル位置までステープルユニットを移動させ、サイズラッチ応答信号をオンにする。
【0043】
その後、レジストオン信号オンを検知したらレジストオン応答信号をオンする。そして排紙信号オンを検知すると排紙応答信号をオンする、この時に排紙された用紙が最後端用紙である場合には、ステープル動作を行いステープル中信号をオンする。ステープル動作終了後にはステープル中信号をオフにして、フィニッシャより排出する、この時ソータ排出信号をオンにして、画像形成装置がソータ排出応答信号をオンした時にソータ排出信号をオフにする。
【0044】
(実施例2)
実施例1と同様の構成を持つ画像形成装置で接続されるフィニッシャにおいて、本実施例ではパンチ穴穿孔機構を持つ場合について説明する。
【0045】
<画像形成シーケンス>
給紙された用紙がレジストローラを通過する前に画像形成装置本体からフィニッシャへと搬送する用紙の用紙サイズ、用紙マテリアル、フィニッシャへの搬送速度情報、パンチ指定情報、束排出用紙の先頭用紙情報、束排出用紙の最後端用紙情報の各情報をフィニッシャへと送信し、パンチ動作を行う場合は同期後処理要求信号をオンしてサイズラッチ信号をオンする。用紙がレジストローラ通過時にはフィニッシャより出力されるサイズラッチ応答信号を検知して前記同期後処理要求信号、サイズラッチ信号をオフしてレジストオン信号をオンする。
【0046】
画像形成された用紙が指定された排出口から排出されるとき、画像形成装置はレジストオン応答信号を検知して前記レジストオン信号をオフして排紙信号をオンにする。その後、フィニッシャより送信されたソータ排出応答信号を検知して前記排紙信号をオフしてソータ排出応答信号をオンする。
【0047】
以上の一連のプリント動作シーケンスにおいて、フィニッシャから送られるパンチ中信号を画像形成装置において検知した場合、定着ローラ内に配置された定着ヒータの全部または定着ヒータが複数配置されている場合は定着ヒータの一部を消灯する制御を行うことで消費電力を削減する。
【0048】
また、前記パンチ中信号を検知する手段を持たない画像形成装置においては、前記サイズラッチ時にフィニッシャに送信する用紙サイズ情報、搬送速度情報とパンチ指定情報を基にして前記排出信号オンからの時間で定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0049】
具体的な制御としては、排出した用紙後端がパンチ位置に来るまでの時間を用紙サイズ情報と搬送速度情報から算出する、この時間を用紙の排紙信号オン時を起点としてタイマーで計測し、パンチ中であると予想される時間には定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0050】
<フィニッシャ排出ステープルシーケンス>
フィニッシャにおいては、前記画像形成装置より送られたサイズラッチ信号検知時に同期後処理要求信号がオンされ、パンチ指定されている場合、パンチユニットをパンチレディ状態にし、サイズラッチ応答信号をオンにする。
【0051】
その後、レジストオン信号オンを検知したらレジストオン応答信号をオンする、そして排紙信号オンを検知すると排紙応答信号をオンする、この時に排紙された用紙がパンチ位置に達した場合にはパンチ動作を行い、パンチ中信号をオンする。パンチ動作終了後にはパンチ中信号をオフにして、フィニッシャより排出する。
【0052】
この時ソータ排出信号をオンにして、画像形成装置がソータ排出応答信号をオンした時にソータ排出信号をオフにする。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フィニッシャのステープル、パンチ動作を検知、または動作を予測し、動作中には定着ヒータの一部または全部を消灯することによって消費電力の削減を可能とする画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置のシステム構成を示す模式図
【図2】本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置の概略構成を示す模式的側断面図
【図3】本発明に係る画像形成装置の制御処理部の一構成例を示すブロック図
【図4】画像読み取り時のCCD入力からプリンタ制御部までの画像情報処理の詳細な構成例を示すブロック図
【符号の説明】
1 複写機本体リーダ部
5 パーソナルコンピュータまたはワークステーション(PC/WS)
31 プリンタ
31a フィニッシャ
100 制御部
111 CCD
113 ディジタル画像処理部
116 外部I/F
250 プリンタ制御部
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
1004 操作部
3100 DCコントローラ
3101 CPU
3102 RAM
3103 ROM
3197 CPU
3198 RAM
3199 ROM
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープル処理、パンチ穴穿孔処理可能なフィニッシャを接続している電子写真方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のステープル、パンチ制御と接続している画像形成装置本体の制御は、それぞれ独立して動作しているのが通例であった。
【0003】
また、上記事例を改善したものとして、画像形成装置に接続したステープルユニットを有するオプション装置に画像形成装置の電源を供給して、オプション装置内のステープルユニットを駆動可能にするもので、シート束のステープル実行前に、装置本体の動作停止要求を装置本体に送信して、装置本体の動作を停止させることで、電源は、ステープルユニットまたは装置本体を駆動できる程度の電源容量に抑えることができ、電源を小型化できるという提案が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−79535号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上述の従来例では、電源を小型化した後にも未だ改善の余地が残されており、即ちフィニッシャにおいて画像形成装置より出力された用紙に対してステープル、パンチ動作時に多くの消費電力を必要とするため、消費電力に余裕をもたせた電源ユニットを用意する必要があり、これがコストアップの要因となるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述の点に着目して成されたもので、フィニッシャのステープル、パンチ動作を検知、または動作を予測し、動作中には定着ヒータの一部または全部を消灯することによって消費電力の削減を可能とする画像形成装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記構成を備えることにより上記課題を解決できるものである。
【0008】
(1)ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0009】
(2)ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャへステープル処理のためのステータスを通知する通知手段と、通知したステータスを記憶するステータス記憶手段と、フィニシャへの後処理命令からの時間を計測する時間計測手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記ステータス記憶手段で取得したステータスと前記時間計測手段からフィニシャが現在ステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0010】
(3)パンチ穴を穿孔可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがパンチ中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがパンチ中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがパンチ中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0011】
(4)パンチ穴を穿孔可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャへパンチ処理のためのステータスを通知する通知手段と、通知したステータスを記憶するステータス記憶手段と、フィニシャへの後処理命令からの時間を計測する時間計測手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記ステータス記憶手段で記憶したステータスと前記時間計測手段からフィニシャが現在パンチ中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがパンチ中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがパンチ中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置のシステム構成を示す模式図である。
【0013】
1は、複写機本体リーダ部で、プリンタ31の画像出力装置と通信可能に接続され、原稿画像から画像情報を読み取り、プリンタ31に送信する。1001はCPUで、ROM1003に格納されたプログラムに基づいて、複写機本体リーダ部1、プリンタ31で構成される複写機全体を総括制御する。1002はRAMで、CPU1001の作業領域である。
【0014】
また、1004は操作部で、LCD、LED等の各種表示部および複数の設定キーにより構成され、複写機の各種操作および設定を行うことができる。
【0015】
なお、複写機リーダ部1は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション5から所定の通信媒体を介して送信される印字情報をプリンタ31に送信して、プリンタ31で印字させることが出来る。
【0016】
プリンタ31において、3100はDCコントローラで、図示しない画像形成部を制御する。DCコントローラ3100は、CPU3101、RAM3102、ROM3103を有し、CPU3101は、ROM3103に格納された所定のバージョンのDCコントローラ制御プログラムに基づいてプリンタ31全体を総括制御する。RAM3102はCPU3101の作業領域である。
【0017】
31aは、フィニッシャで、プリンタ31に接続され、プリンタ31から排紙される記録媒体にソート処理等後処理を施す。フィニッシャ31aは、CPU3197、RAM3198、ROM3199を有し、CPU3197は、ROM3199に格納された所定のバージョンの制御プログラムに基づいてフィニッシャ31a全体を総括制御する。RAM3198はCPU3197の作業領域である。
【0018】
また、プリンタ31は、フィニッシャ31a以外の各種アクセサリを装着できる。
【0019】
本実施例ではステープル綴じ機構を持つ場合について説明する。
【0020】
<画像形成シーケンス>
図2は、本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置の概略構成を示す模式的側断面図である。図2に基づき基本的な構成を説明する。
【0021】
まず、カラーリーダー部(複写機本体リーダ部)1の構成について説明する。101は原稿台ガラス(プラテン)、102は自動原稿給紙装置(ADF)である。なお、この自動原稿給紙装置102の代わりに、鏡面圧板もしくは白色圧板(図示略)を装着する構成でもよい。103および104は原稿を照明する光源であり、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノン管ランプなどの類の光源を使用する。105および106は光源103および104の光を原稿に集光する反射傘である。107〜109はミラー、110は原稿からの反射光または投影光をCCD(電荷結合素子)イメージセンサ(以下、CCDということにする)111上に集光するレンズである。112はCCD111が実装されている基板、100は画像形成装置全体を制御する制御部、113はディジタル画像処理部である。114は、光源103および104と反射傘105および106と、ミラー107を収容するキャリッジである。115は、ミラー108および109を収容するキャリッジである。なお、キャリッジ114は速度Vで、キャリッジ115は速度V/2で、CCD111の電気的走査方向(主走査方向X)に対して直交する副走査方向Yに機械的に移動することによって、原稿の全面を走査する。
【0022】
また、制御部100は、図3に示すようにディジタル画像処理部113とプリンタ制御部250に対してそれぞれ制御を行うための情報をやり取りする外部I/F116を持つCPU301と操作部303、メモリ302によって構成されている。
【0023】
即ち、図3は、本発明に係る画像形成装置の制御処理部の一構成例を示すブロック図である。
【0024】
図3において、操作部303は操作者による処理実行内容の入力や操作者に対する処理に関する情報及び警告等の通知のためのタッチパネル付き液晶により構成される。116は他のデバイスとの外部インターフェース(I/F)であり、具体的には外部インターフェースの先にファクシミリ装置(図示略)やLANインターフェース装置(図示略)等と接続可能である。なお、ファクシミリ装置やLANインターフェース装置との画像情報およびコード情報のやり取り手続きの制御については、各接続装置の制御部(図示略)とCPU301との相互通信により行われる。
【0025】
次に、ディジタル画像処理部113および制御部100の詳細な説明を行う。
【0026】
図4は、ディジタル画像処理部113および制御部100のプリンタ制御部250へ画像信号データを出力するまでの詳細な構成例を示すブロック図である。
【0027】
即ち、画像読み取り時のCCD入力からプリンタ制御部までの画像情報処理の詳細な構成例を示すブロック図である。
【0028】
原稿台ガラス上の原稿は光原103・104からの光を反射し、その反射光はCCD111に導かれて電気信号に変換される。
【0029】
CCD111がカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ・Gフィルタ・BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない。
【0030】
そして、その電気信号(アナログ画像信号)はディジタル画像処理部113に入力され、クランプ&Amp&S/H&A/D部502でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。そして、RGB信号はシェーディング部503で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部504で、CCD111が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、読取速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読取速度や変倍率によって読取のMTFが変わるため、その変化を補正し、原稿検知は原稿台ガラス上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。
【0031】
読取位置タイミングが補正されたディジタル信号は、入力マスキング部505によって、CCD111の分光特性及び光源103・104及び反射傘105・106の分光特性を補正する。入力マスキング部505の出力は外部I/F信号との切換え可能なセレクタ506に入力される。セレクタ506から出力された信号は色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507と下地除去部514に入力される。下地除去部514に入力された信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部515に入力され、原稿から黒文字信号を生成する。また、もう一つのセレクタ506の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507では、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタで再現できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタで再現できる範囲に入るように補正する。そして、下地除去処理を行い、LOG変換部でRGB信号からYMC信号に変換する。そして、黒文字判定部515で生成された信号とタイミングを補正するため、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507の出力信号は遅延508でタイミングを調整される。この二種類の信号はモワレ除去部509でモワレが除去され、変倍処理部510で主走査方向に変倍処理される。511はUCR&マスキング&黒文字反映部で、変倍処理部510で処理された信号は、YMC信号からはUCR処理でYMCK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力に合った信号に補正されると共に、黒文字判定部515で生成された判定信号がYMCK信号にフィードバックされる。UCR&マスキング&黒文字反映部511で処理された信号はγ補正部512で濃度調整された後、フィルタ部513でスムージング又はエッジ処理される。以上処理された画像データ情報は制御部100上のページメモリ部516に一旦記憶され、プリンタ制御部250からの各色の画像書き出し基準タイミングに従い、プリンタ制御部250に画像データ信号として順次ビデオクロックに同期させてプリンタ制御部250に送信される。
【0032】
次に、カラープリンタ部2の構成を説明する。図3において、プリンタ制御部250は、画像形成装置全体の制御部である制御部100上のCPU301からの制御信号の受け口となる。制御部100からの印刷開始等の制御信号に従い、プリンタ制御部250はカラープリンタ部2の印刷制御を行う。201はレーザスキャナで、画像データ信号に対応するレーザ光を、ポリゴンミラーで主走査方向に走査して感光ドラム202に照射する。感光ドラム202上に形成された静電潜像は、感光ドラム202の時計方向への回転により4色現像ロータリ各色中の1色のスリーブ位置に達する。静電潜像された感光ドラム202表面と現像バイアスが印加された現像スリーブ面との間に形成される電位量に応じたトナーが、各色現像器203から感光ドラム202表面へ飛ばされ、感光ドラム202表面の静電潜像が現像される。
【0033】
感光ドラム202上に形成されたトナー像は、感光ドラム202の時計方向への回転により、反時計方向に回転する中間転写体205に転写される。黒単色画像の場合には、中間転写体205に対して所定時間間隔を空けて順次画像形成され1次転写される。フルカラー画像の場合には、感光ドラム202上の各色に対応する静電潜像を、各色毎に順次現像ロータリのスリーブ位置出しを行い、現像/1次転写し、中間転写体205の4回転後に、すなわち4色分の1次転写した時点で、フルカラー画像の1次転写が完了する。
【0034】
一方、各カセット(上段カセット208/下段カセット209/3段目カセット210/4段目カセット211)から各カセット段の各ピックアップローラ212/213/214/215によりピックアップされ、各カセット段の各給紙ローラ216/217/218/219により搬送される記録紙は、縦パス搬送ローラ222/223/224/225によりレジストローラ221まで搬送される。手差し給紙の場合には、手差しトレイ240に積載された記録紙は、手差し給紙ローラ220でレジストローラ221まで搬送される。
【0035】
この時、給紙された用紙がレジストローラ221を通過する前に画像形成装置本体からフィニッシャへと搬送する用紙の用紙サイズ、用紙マテリアル、フィニッシャへの搬送速度情報、ステープル綴じ位置、束排出用紙の先頭用紙情報、束排出用紙の最後端用紙情報の各情報をフィニッシャへと送信し、ステープル動作を行う場合は、同期後処理要求信号をオンしてサイズラッチ信号をオンする。用紙がレジストローラ221通過時にはフィニッシャより出力されるサイズラッチ応答信号を検知して前記同期後処理要求信号、サイズラッチ信号をオフしてレジストオン信号をオンする。
【0036】
そして、中間転写体205への転写が終了するタイミングで、中間転写体205と2次転写ローラ206の間に記録紙が搬送される。その後、記録紙は2次転写ローラ206と中間転写体205とに挟まれる形で定着器方向へ搬送されるとともに中間転写体205に圧着され、中間転写体205上のトナー像が記録紙に2次転写される。記録紙に転写されたトナー像は、定着ローラおよび加圧ローラ207により加熱および加圧され記録紙に定着される。なお、記録紙に転写されずに残る中間転写体205上の転写残留トナーに関しては、中間転写体205の表面上に当接・離間可能なクリーニングブレード230を擦り当て、転写残留トナーを中間転写体205表面から掻き取ることで、画像形成シーケンス後半の後処理制御でクリーニングされる。感光ドラムユニット内では、残留トナーがブレード231によりドラム表面から掻き取られ、感光ドラムユニット内に一体化されている廃トナーボックス232まで搬送される。さらに、予期せぬことで吸着している可能性のある2次転写ローラ表面上の正負各極性の残留トナーを2次転写正バイアスおよび2次転写逆バイアスを交互に印加し、中間転写体205上に各極性の残留トナーを吸着させ、上記の中間転写クリーニングブレード230で残留トナーを掻き取ることで、残トナーが完全にクリーニングされて後処理制御は終了する。
【0037】
画像が定着された記録紙は、第1排紙の場合には、第1排紙フラッパ237を第1排紙ローラ方向に切り替えて、排紙ローラ233を目指して排紙される。第2排紙の場合には、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238を第2排紙ローラ方向に切り替えて、排紙ローラ234を目指して排紙される。第3排紙の場合には、一旦反転ローラ235で反転動作を行うために、第1排紙フラッパ237および第2排紙フラッパ238を反転ローラ235方向に切り替えて反転ローラ235で反転させる。反転ローラ235で反転後、第3排紙フラッパを第3排紙方向に切り替えて、第3排紙ローラ236を目指して排紙される。両面排紙の場合には、第3排紙の場合と同様に一旦反転ローラ部235で反転動作を行い、第3排紙フラッパを両面ユニット方向に切り替えて、両面ユニットに搬送される。両面センサで記録紙が検出されてから所定時間後に一旦停止し、再度画像準備が整い次第再給紙され、2面目の画像形成が行われる。
【0038】
この時、画像形成された用紙が指定された排出口から排出されるとき、画像形成装置は前記レジストオン信号をオフして排紙信号をオンにする。その後、フィニッシャより送信されたソータ排出応答信号を検知して前記排紙信号をオフしてソータ排出応答信号をオンする。
【0039】
以上の一連のプリント動作シーケンスにおいて、フィニッシャから送られるステープル中信号を画像形成装置において検知した場合、定着ローラ内に配置された定着ヒータの全部または定着ヒータが複数配置されている場合は定着ヒータの一部を消灯する制御を行うことで消費電力を削減する。
【0040】
また前記ステープル中信号を検知する手段を持たない画像形成装置においては、前記サイズラッチ時にフィニッシャに送信する用紙サイズ情報、搬送速度情報とステープル綴じ位置情報を基にして前記排出信号オンからの時間で定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0041】
具体的な制御としては、最後端用紙として排出した用紙後端がステープル綴じ位置に来るまでの時間を用紙サイズ情報と搬送速度情報から算出する、次に一回のステープルに要する時間、ステープル2箇所綴じの場合は次のステープル位置までの移動速度とステープルに要する時間、以上の時間を最後端用紙の排紙信号オン時を起点としてタイマーで計測し、ステープル中であると予想される時間には定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0042】
<フィニッシャ排出ステープルシーケンス>
フィニッシャにおいては、前記画像形成装置より送られたサイズラッチ信号検知時に同期後処理要求信号がオンされている場合、ステープル綴じ位置情報に基づいたステープル位置までステープルユニットを移動させ、サイズラッチ応答信号をオンにする。
【0043】
その後、レジストオン信号オンを検知したらレジストオン応答信号をオンする。そして排紙信号オンを検知すると排紙応答信号をオンする、この時に排紙された用紙が最後端用紙である場合には、ステープル動作を行いステープル中信号をオンする。ステープル動作終了後にはステープル中信号をオフにして、フィニッシャより排出する、この時ソータ排出信号をオンにして、画像形成装置がソータ排出応答信号をオンした時にソータ排出信号をオフにする。
【0044】
(実施例2)
実施例1と同様の構成を持つ画像形成装置で接続されるフィニッシャにおいて、本実施例ではパンチ穴穿孔機構を持つ場合について説明する。
【0045】
<画像形成シーケンス>
給紙された用紙がレジストローラを通過する前に画像形成装置本体からフィニッシャへと搬送する用紙の用紙サイズ、用紙マテリアル、フィニッシャへの搬送速度情報、パンチ指定情報、束排出用紙の先頭用紙情報、束排出用紙の最後端用紙情報の各情報をフィニッシャへと送信し、パンチ動作を行う場合は同期後処理要求信号をオンしてサイズラッチ信号をオンする。用紙がレジストローラ通過時にはフィニッシャより出力されるサイズラッチ応答信号を検知して前記同期後処理要求信号、サイズラッチ信号をオフしてレジストオン信号をオンする。
【0046】
画像形成された用紙が指定された排出口から排出されるとき、画像形成装置はレジストオン応答信号を検知して前記レジストオン信号をオフして排紙信号をオンにする。その後、フィニッシャより送信されたソータ排出応答信号を検知して前記排紙信号をオフしてソータ排出応答信号をオンする。
【0047】
以上の一連のプリント動作シーケンスにおいて、フィニッシャから送られるパンチ中信号を画像形成装置において検知した場合、定着ローラ内に配置された定着ヒータの全部または定着ヒータが複数配置されている場合は定着ヒータの一部を消灯する制御を行うことで消費電力を削減する。
【0048】
また、前記パンチ中信号を検知する手段を持たない画像形成装置においては、前記サイズラッチ時にフィニッシャに送信する用紙サイズ情報、搬送速度情報とパンチ指定情報を基にして前記排出信号オンからの時間で定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0049】
具体的な制御としては、排出した用紙後端がパンチ位置に来るまでの時間を用紙サイズ情報と搬送速度情報から算出する、この時間を用紙の排紙信号オン時を起点としてタイマーで計測し、パンチ中であると予想される時間には定着ヒータを消灯する制御を行うようにする。
【0050】
<フィニッシャ排出ステープルシーケンス>
フィニッシャにおいては、前記画像形成装置より送られたサイズラッチ信号検知時に同期後処理要求信号がオンされ、パンチ指定されている場合、パンチユニットをパンチレディ状態にし、サイズラッチ応答信号をオンにする。
【0051】
その後、レジストオン信号オンを検知したらレジストオン応答信号をオンする、そして排紙信号オンを検知すると排紙応答信号をオンする、この時に排紙された用紙がパンチ位置に達した場合にはパンチ動作を行い、パンチ中信号をオンする。パンチ動作終了後にはパンチ中信号をオフにして、フィニッシャより排出する。
【0052】
この時ソータ排出信号をオンにして、画像形成装置がソータ排出応答信号をオンした時にソータ排出信号をオフにする。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フィニッシャのステープル、パンチ動作を検知、または動作を予測し、動作中には定着ヒータの一部または全部を消灯することによって消費電力の削減を可能とする画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置のシステム構成を示す模式図
【図2】本発明に係る画像形成装置の一例としてのフルカラー画像形成装置の概略構成を示す模式的側断面図
【図3】本発明に係る画像形成装置の制御処理部の一構成例を示すブロック図
【図4】画像読み取り時のCCD入力からプリンタ制御部までの画像情報処理の詳細な構成例を示すブロック図
【符号の説明】
1 複写機本体リーダ部
5 パーソナルコンピュータまたはワークステーション(PC/WS)
31 プリンタ
31a フィニッシャ
100 制御部
111 CCD
113 ディジタル画像処理部
116 外部I/F
250 プリンタ制御部
1001 CPU
1002 RAM
1003 ROM
1004 操作部
3100 DCコントローラ
3101 CPU
3102 RAM
3103 ROM
3197 CPU
3198 RAM
3199 ROM
Claims (1)
- ステープルソート可能なフィニシャが接続できる電子写真方式の画像形成装置であって、
フィニシャからのステータスを取得するステータス取得手段と、定着のために定着ローラを加熱するための定着ヒータの点灯消灯を制御する定着ヒータ制御手段と、前記フィニシャのステータス取得手段で取得したステータスからフィニシャがステープル中であるか否かを判別する判別手段と、該判別手段においてフィニシャがステープル中であると判別した場合、定着ヒータをオフする命令を行う命令手段と、を有し、
接続されたフィニシャがステープル中である場合には、定着ヒータをオフする制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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