JP2006078692A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 印刷ジョブが開始されてからプロセススピードが決定されるまでの時間だけ印刷開始が待たされる
【解決手段】 入力された画像形成ジョブが入力されると、まず当初プロセス速度を、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度で画像形成ユニットの駆動を開始する(S3)。その後、その入力した画像形成ジョブを解析して(S4)、その画像形成ジョブに適したプロセス速度を決定し(S6)、その決定したプロセス速度で画像形成ユニットを駆動して、実際の画像形成を行う(S9)。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
電子写真方式で印刷を行うレーザビームプリンタは、複写機やファクシミリ装置でも使用され、更にはこれら機能に通常のPCプリンタとしての機能を備えた複合機等でも使用されている。このようなレーザビームプリンタでは、印刷に使用する記録シートの種類、白黒或はカラー印刷モードに応じた印刷速度(プロセススピード)が設定され、この設定されたプロセススピードに従って印刷が実行される。
このような従来の例えば複合機における処理の一例を説明すると、ユーザによるコピースタートキー押下、又はプリントジョブが入力されることにより印刷ジョブが開始されると、その印刷ジョブの内容を解析して、印刷に使用する記録シート(メディア)の種類、サイズ、その記録シートが収容されている給紙カセットを決定する。また、コピー動作の場合には、そのメディア種類、紙サイズ、給紙カセットを決定するとともに、リーダ部での原稿の読み込み動作を待つ。こうして、その印刷ジョブの内容に応じてプロセススピードを決定する。ここではは例えば白黒印刷モードで、普通紙の給紙カセットからの給紙の場合は230mm/s[mm/秒]、白黒印刷モードでマルチ手差しトレイからの給紙の場合は137mm/s、カラー印刷モードの場合は137mm/sというようにプロセススピードを決定する。こうして決定されたプロセススピードに対応する速度で、ポリゴンスキャナモータ、定着ローラ、感光ドラム等の各プロセスデバイスの駆動を開始し、これら駆動を開始した負荷の回転速度が安定した後に、画像形成動作を行っている(特許文献1)。
特開2002−326386号公報
しかしながら上述の従来例では、プロセススピードが決定されてから、ポリゴンスキャナモータ、定着ローラ、感光ドラム等の各プロセスデバイスの駆動を開始しているため、印刷ジョブが開始されてからプロセススピードが決定されるまでの時間だけ、印刷開始が待たされることになる。また、上述のモータの回転駆動を開始してから、その負荷の回転が安定するまでに長い時間を要するので、更に印刷開始までの遅延が発生するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本願発明の特徴は、実際に画像形成を開始するまでの遅延時間を少なくして、全体的に画像形成に要する時間を短縮することができる画像形成装置及びその制御方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記画像形成ジョブに応じた前記画像形成手段によるプロセス速度を決定するプロセス速度決定手段と、
前記入力手段による前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成手段を最速のプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定手段により決定された前記プロセス速度で前記画像形成手段を駆動するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記画像形成ジョブに応じた前記画像形成手段によるプロセス速度を決定するプロセス速度決定手段と、
前記入力手段による前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成手段を、画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定手段により決定された前記プロセス速度で前記画像形成手段を駆動するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された前記画像形成ジョブに応じて、画像形成ユニットにおけるプロセス速度を決定するプロセス速度決定工程と、
前記入力工程での前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成ユニットを最速のプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定工程で決定された前記プロセス速度で前記画像形成ユニットを駆動するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置の制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された前記画像形成ジョブに応じて、画像形成ユニットにおけるプロセス速度を決定するプロセス速度決定工程と、
前記入力工程での前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成ユニットを、画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定工程で決定された前記プロセス速度で前記画像形成ユニットを駆動するように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、画像形成の開始から終了までの時間を最短にして画像を形成することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るフルカラー画像形成装置(複合機)の概略構成を表す図面である。それらに基づき基本的な構成を説明する。
まず、カラーリーダ部1の構成について説明する。
101は原稿台ガラス(プラテン)、102は自動原稿給紙装置(ADF)である。尚、この自動原稿給紙装置102の代わりに、鏡面圧板もしくは白色圧板(図示せず)を装着する構成でもよい。103及び104は原稿を照明する光源であり、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノン管ランプなどの類の光源を使用する。105及び106は、光源103,104の光を原稿に集光する反射傘である。107〜109はミラー、110は原稿からの反射光又は投影光をCCD(電荷結合素子)イメージセンサ(以下、CCD)111に集光するレンズである。112はCCD111が実装されている基板、100は画像形成装置全体を制御する制御部、113はリーダスキャナ制御部である。キャリッジ114は、光源103,104と反射傘105,106とミラー107を収容している。またキャリッジ115は、ミラー108,109を収容している。尚、キャリッジ114は速度Vで、キャリッジ115は速度V/2で、CCD111の電気的走査方向(主走査方向X)に対して直交する副走査方向Yに機械的に移動することによって、原稿の全面を走査する。
次にプリンタ部2の構成を説明する。
プリンタ制御部250は、この画像形成装置全体の制御部である制御部100のCPU301(図2)からの制御信号の受け口となる。制御部100からの印刷開始等の制御信号に従い、プリンタ制御部250はプリンタ部2の印刷制御を行う。レーザスキャナ201は、画像データに対応するレーザ光を、ポリゴンミラーで主走査方向に走査して感光ドラム202上に照射する。こうして感光ドラム202上に形成された静電潜像は、感光ドラム202の時計回り方向への回転により4色現像ロータリ203の各色中の1色のスリーブ位置に達する。これにより、静電潜像された感光ドラム202表面と現像バイアスが印加された現像スリーブ面との間に形成される電位量に応じたトナーが各色現像器203から感光ドラム202上に飛ばされ、感光ドラム202上の静電潜像が現像化される。
こうして感光ドラム202上に形成されたトナー像は、感光ドラム202の時計回り方向への回転により、反時計方向に回転する中間転写体205に転写される。ここで黒の単色画像の場合には、所定時間間隔を空けて、中間転写体205に対して順次各画像が転写される(一次転写)。これに対してフルカラー画像の場合には、感光ドラム202上の各色に対応する静電潜像に対して、各色毎に順次現像ロータリ203のスリーブ位置出しを行って現像して一次転写する。こうして4色分、即ち、中間転写体205を4回転して4色分の一次転写が完了した時点で、フルカラー画像の一次転写が完了する。
一方、カセット(上段カセット208、下段カセット209、3段目カセット210、4段目カセット211)から対応する記録シートが、各給紙カセットに対応する各ピックアップローラ212,213,214,215の回転によりピックアップされる。こうしてピックアップされた記録シートは、対応する各給紙ローラ216,217,218,219の回転により搬送され、それぞれ対応する縦パス搬送ローラ222,223,224,225を通ってレジストローラ221の位置まで搬送される。
手差しトレイからの給紙の場合には、手差しトレイ240に積載された記録シートは、手差し給紙ローラ220の回転によりレジストローラ221の位置まで搬送される。そして、上述したように、感光ドラム202から中間転写体205への一次転写が完了するタイミングで、中間転写体205と二次転写ローラ206との間に記録シートが搬送される。その後、記録シートは二次転写ローラ206と中間転写体205とに挟まれる形で定着器207の方向へ搬送されるとともに中間転写体205に圧着される。これにより中間転写体205上のトナー像が記録シートに二次転写される。
こうして記録シートに二次転写されたトナー像は、定着器207の定着ローラ及び加圧ローラにより加熱及び加圧されて記録シートに定着される。尚、記録シートに転写されずに残った中間転写体205上の転写残留トナーは、中間転写体205の表面上に当接及び離間可能なクリーニングブレード230をこすり当てて、中間転写体205上の転写残留トナーを中間転写体205表面から掻き取ることにより、画像形成シーケンス後半の後処理制御でクリーニングされる。また感光ドラム202では、その表面の残留トナーがブレード231により感光ドラム202の表面から掻き取られ、感光ドラムユニットに一体化されている廃トナーボックス232に収容される。更に、予期せぬことで吸着している可能性のある二次転写ローラ206の表面上の正負各極性の残留トナーは、二次転写正バイアス及び二次転写逆バイアスを交互に印加して中間転写体205上に各極性の残留トナーを吸着させた後、クリーニングブレード230で中間転写材205上の残留トナーを掻き取ることで、残トナーが完全にクリーニングされて後処理制御が終了する。
こうして定着207で画像が定着された記録シートは、第1排紙の場合には、第1排紙フラッパ237を第1排紙ローラ方向に切り替えることにより、排紙ローラ233を目指して排紙される。第2排紙の場合には、第1排紙フラッパ237及び第2排紙フラッパ238を第2排紙ローラ方向に切り替えることにより、記録済みの記録シートは排紙ローラ234を目指して排紙される。また第3排紙の場合には、一旦反転ローラ235で反転動作を行うために、第1排紙フラッパ及び第2排紙フラッパを反転ローラ235方向に切り替えて反転ローラ235で反転させる。こうして反転ローラ235で反転した後、第3排紙フラッパを第3排紙方向に切り替えて、第3排紙ローラ236に排紙される。両面排紙の場合には、第3排紙の場合と同様に、一旦記録シートを反転ローラ部235で反転し、第3排紙フラッパを両面ユニット方向に切り替えて両面ユニットに搬送する。両面センサで記録シートが検出されてから所定時間後に一旦停止し、再度、画像の準備が整うと再給紙を行って2面目の画像が形成される。
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置の制御部100の構成を説明するブロック図である。
CPU301は、ディジタル画像処理部113とプリンタ制御部250に対してそれぞれ制御を行うための情報をやり取りするインターフェース有し、メモリ302に記憶されている制御プログラムに従って装置全体の動作を制御している。操作部303は、ユーザによる処理内容の入力や、ユーザに対する処理に関する情報及び警告等の通知のためのタッチパネル付き液晶を備えている。メモリ302はCPU301により実行されるプログラムや、CPU301の制御動作時に各種データを一時的に格納するワークエリアを有している。外部インターフェース116は、他のデバイスとのインターフェイスを制御しており、具体的には外部インターフェースの先にファクシミリ装置(不図示)やLANインターフェース装置(不図示)等と接続可能である。尚、ファクシミリ装置やLANインターフェース装置との画像データ及びコード情報のやり取りは、各接続装置の制御部(不図示)とCPU301との相互通信により行われる。
次にディジタル画像処理部113及び制御部100について詳しく説明する。
図3は、本実施の形態に係るディジタル画像処理部113及び制御部100のプリンタ制御部250へ画像信号データを出力するまでの構成を説明するブロック図である。
原稿台ガラス101上の原稿は光源103,104からの光を反射し、その反射光はCCD111に導かれて電気信号に変換される(CCD111がカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに載置されたものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ、Gフィルタ、BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。そしてその電気信号(アナログ画像信号)はディジタル画像処理部113に入力され、クランプ&Amp&S/H&A/D(クランプ、増幅、サンプルホールド及びA/D変換)部502でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのディジタル信号に変換される。このRGB信号は、シェーディング部503でシェーディング補正及び黒補正が施された後、つなぎ&MTF補正&原稿検知部504で、つなぎ処理及びMTF補正、そして原稿サイズの認識が実行される。詳しくは、CCD111が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読取位置が異なるため、原稿の読取速度に応じて各ライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読取位置が同じになるように信号タイミングを補正する。MTF補正は、読取速度や変倍率によって読取のMTFが変わるため、その変化を補正する。更に原稿検知は、原稿台ガラス101上の原稿を走査することにより原稿サイズを認識する。
こうして読取位置タイミングが補正されたディジタル信号は、入力マスキング部505によって、CCD111の分光特性及び光源103,104及び反射傘105,106の分光特性が補正される。入力マスキング部505の出力は、外部インターフェース信号との切り換え可能なセレクタ506に入力される。このセレクタ506から出力された信号は、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507と下地除去部514に入力される。下地除去部514に入力された信号は下地除去された後、原稿中の原稿の黒い文字かどうかを判定する黒文字判定部515に入力され、原稿から黒文字信号を生成する。
また、セレクタ506の他の出力が入力された色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507は、色空間圧縮は読み取った画像信号がプリンタ部2で像形成できる範囲に入っているかどうか判断し、入っている場合はそのまま、入っていない場合は画像信号をプリンタ部2で像形成できる範囲に入るように補正する。そして下地除去処理を行い、LOG変換部でRGB信号からYMC信号に変換する。そして黒文字判定部515で生成された信号とタイミングを合わせるために、色空間圧縮&下地除去&LOG変換部507の出力信号は遅延508でタイミングを調整される。
こうして、これら2種類の信号は、モワレ除去部509でモワレが除去され、変倍処理部510で主走査方向に変倍処理される。UCR&マスキング&黒文字反映部511では、変倍処理部510で処理された信号を基に、YMC信号からUCR処理によりYMCK信号を生成し、マスキング処理部で、プリン部2の出力に適した信号に補正される。更に、黒文字判定部515で生成された判定信号がYMCK信号にフィードバックされる。こうしてUCR&マスキング&黒文字反映部511で処理された信号は、γ補正部512で濃度が調整された後、フィルタ部513でスムージング又はエッジ処理される。このように処理された画像データは、制御部100のページメモリ516に一旦記憶され、プリンタ制御部250からの各色の画像書き出し基準タイミングに従い、画像データとして順次ビデオクロックに同期させてプリンタ制御部250に送信される。
図4は、本実施の形態に係るプリンタ部2の感光部、定着部、露光部を制御するプリンタ制御部250による、プロセススピードを切替えるための構成例を示すブロック図である。
プリンタ制御部250とモータ制御回路601はバス接続されており、モータ制御回路601の所定のアドレスに設定速度に相当する値を書き込む事で指示する。モータ制御回路601では、設定された速度に従って周波数のクロックパルスを生成し、感光部駆動モータ611に出力する。感光部駆動モータ611はモータ制御回路601にて生成されたクロックパルスを受信し、周波数に応じた速度で駆動するように動作可能なモータを使用している。そして、感光部駆動モータで発生した駆動力をギアを介してドラム202、中間転写体205に伝達する事によって、任意の速度でドラム202、中間転写体205を駆動する構成としている。
プリンタ制御部250のCPU301と、モータ制御回路601,602,603のそれぞれとはバス接続されており、CPU301は,それぞれ対応するモータ制御回路601,602、603の所定アドレスに設定速度に相当する値を書き込むことにより、そのモータ制御回路に接続されているモータの回転数を指示することができる。各モータ制御回路601,602,603のそれぞれは、その設定された回転速度に対応する周波数のクロックパルスを生成して、それぞ対応する感光部駆動モータ611、定着部駆動モータ612、露光部駆動モータ613に出力することにより、それぞ対応するモータをその設定された回転速度で回転駆動することができる。
例えば、定着部駆動モータ612は、モータ制御回路602で生成されたクロックパルスを入力し、そのクロックパルスの周波数に応じた回転速度で駆動可能なモータを使用している。そして、定着部駆動モータ612で発生した駆動力をギアを介して定着器207の定着ローラに伝達することによって任意の速度で定着ローラを駆動している。尚、他のモータ制御回路と駆動モータ及び感光ドラム202、中間転写体205の回転制御、レーザスキャナ201(ポリゴンミラー)の回転速度の制御も同様にして行われる。
図5は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるプロセス速度を決定して像形成を行う処理を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはメモリ302に記憶されており、CPU301の制御の下に実行される。
まずステップS1で、印刷(画像形成)ジョブが入力されるのを待ち、例えばユーザによるコピースタートキーの押下、又はプリントジョブが入力されるとステップS2に進み、ここでは無条件にファーストプリントタイム(first print time)或いはファーストコピータイム(first copy time)を最も短くするプロセス速度Psfastを、モータ制御回路601〜603に設定する。本実施の形態では、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセススピードは、白黒モードで普通紙への印刷時の場合であり、そのプロセス速度は230mm/s[mm/秒]である。ここでファーストプリントタイムは、印刷ジョブを入力してから最初の印刷された用紙が排出されるまでの時間であり、ファーストコピータイムはコピーの開始が指示されてから、コピーされた最初の用紙が排出されるまでの時間である。
次にステップS3で、モータ制御回路601〜603を駆動して、それぞれ対応する感光ドラム202、中間転写材205、定着器207の定着ローラ、及びスキャナ201のポリゴンミラーの回転を開始する。ここでは最速のプロセス速度に応じた回転速度で回転駆動が開始される。
次にステップS4でステップS1で入力された印刷ジョブの内容を解析し、ステップS5で、この印刷ジョブで使用される記録シートの種類、シートサイズ、その記録シートを給紙する給紙カセットを決定する。尚、ここでコピー動作の場合は、記録シートの種類、シートサイズ、給紙カセットを決定するために、必要に応じてリーダ部1での原稿の読み込み動作を待つ。次にステップS6で、ステップS4の印刷ジョブの解析結果に応じて、実際に像形成を行うプロセススピードPsnowを決定する。ここでは例えば、この印刷ジョブが白黒印刷モードで、給紙カセットから普通紙を給紙して像形成を行う場合には、プロセス速度を230mm/sに設定し、白黒印刷モードでマルチ手差しトレイ240から記録紙を給紙して像形成する場合はプロセス速度を137mm/sに設定し、カラ印刷ーモードの場合は、プロセス速度を137mm/sにそれぞれ設定する。
次にステップS7で、ステップS6で設定されたプロセス速度Psnowと、最速のプロセス速度Psfastとを比較し、同じ値であればステップS9に進み、そのプロセス速度(この場合は最速のプロセス速度)で像形成を行う。
一方、ステップS7で、ステップS6で設定されたプロセス速度Psnowが最速のプロセス速度Psfastでない場合はステップS8に進み、ステップS6で決定したプロセス速度Psnowに対応する速度を、モータ制御回路601〜603に設定し、モータ制御回路601〜603を駆動して、それぞれ対応する感光ドラム202、中間転写材205、定着器207の定着ローラ、及びスキャナ201のポリゴンミラーを回転駆動する。そしてステップS9に進み、そのプロセス速度(ここではプロセス速度Psnow)で像形成を行う。
これにより、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短い、普通紙への白黒印刷モードの印刷ジョブが入力された場合は、そのジョブが入力されると直ちに230mm/sの回転速度(最速プロセス速度)で各プロセスユニットが駆動される。そして印刷ジョブの解析が終了した時点では、待ち時間無く、そのプロセス速度で画像形成動作を開始することができる。これにより、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムをより短縮できる。
尚、ステップS2で設定する最速のプロセス速度Psfastを、カラー印刷モードのプロセス速度(例えば、137mm/s)に設定すれば、カラー印刷モードにおける、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くすることができ、カラー印刷モードにおける像形成時間を短縮できるという効果がある。
この処理を示したのが図6のフローチャートである。
図6は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるプロセス速度を決定して像形成を行う処理の他の例を示すフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムはメモリ302に記憶されており、CPU301の制御の下に実行される。
まずステップS11で、印刷(画像形成)ジョブが入力されるのを待ち、例えばユーザによるコピースタートキーの押下、又はプリントジョブが入力されるとステップS12に進み、ここでは無条件にカラー印刷モードの場合に、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセススピードPscolor(例えば、137mm/s)を、モータ制御回路601〜603に設定する。本実施の形態では、白黒モードで普通紙への印刷時におけるファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度は、これよりも早く230mm/s[mm/秒]であり、また白黒印刷モードでマルチ手差しトレイ240から記録紙を給紙して像形成する場合には137mm/sとしている。
次にステップS13で、モータ制御回路601〜603を駆動して、それぞれ対応する感光ドラム202、中間転写材205、定着器207の定着ローラ、及びスキャナ201のポリゴンミラーの回転を開始する。ここではカラー印刷モードのプロセス速度に応じた回転速度で回転駆動が開始される。
次にステップS14でステップS11で入力された印刷ジョブの内容を解析し、ステップS15で、この印刷ジョブで使用される記録シートの種類、シートサイズ、その記録シートを給紙する給紙カセットを決定する。尚、ここでコピー動作の場合は、記録シートの種類、シートサイズ、給紙カセットを決定するために、必要に応じてリーダ部1での原稿の読み込み動作を待つ。次にステップS16で、ステップS14の印刷ジョブの解析結果に応じて、実際に像形成を行うプロセススピードPsnowを決定する。ここでは例えば、この印刷ジョブが白黒印刷モードで、給紙カセットから普通紙を給紙して像形成を行う場合には、プロセス速度をファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くする230mm/sに設定し、白黒印刷モードでマルチ手差しトレイ240から記録紙を給紙して像形成する場合はプロセス速度を137mm/sに設定し、カラ印刷ーモードの場合は、プロセス速度を137mm/sにそれぞれ設定する。
次にステップS17で、ステップS16で設定されたプロセス速度Psnowと、ステップS12で設定したプロセス速度Pscolorとを比較し、これらが同じ値であればステップS19に進み、そのプロセス速度(この場合はカラー印刷モードにおけるファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度)で像形成を行う。
一方、ステップS17で、ステップS16で設定されたプロセス速度Psnowが、カラー印刷モードのプロセス速度Pscolorでない場合はステップS18に進み、ステップS16で決定したプロセス速度Psnowに対応する速度を、モータ制御回路601〜603に設定し、モータ制御回路601〜603を駆動して、それぞれ対応する感光ドラム202、中間転写材205、定着器207の定着ローラ、及びスキャナ201のポリゴンミラーを回転駆動する。そしてステップS19に進み、そのプロセス速度(ここではプロセス速度Psnow)で像形成を行う。
これにより、カラー印刷モードの場合には、その印刷ジョブが入力されると直ちに137mm/sの回転速度で各プロセスユニットが駆動され、印刷ジョブの解析が終了した時点では、カラー印刷モードであるため、そのまま待ち時間無く、それに適合したプロセス速度での画像形成動作を行うことができる。これにより、カラー印刷モードで印刷を行うファーストプリントタイム或いは複写を行うファーストコピータイムを、より短縮できる。
尚、図5及び図6のステップS2或はステップS12で設定するプロセス速度を、最も頻繁に発生する印刷モードに対応するプロセス速度にすることにより、ステップS8或はステップS18におけるプロセス速度の変更処理を実行する割合を少なくできる。これにより、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムをより短縮できる。
尚、ファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度は、画像形成ユニットの各モータの回転駆動可能な最速の速度と一致する場合もあるが、必ずしもこの最速の速度と一致するとは限らない。例えば回転駆動可能な最速の速度が500mm/sとしても、上述のように、白黒印刷モードの場合で、給紙カセットから普通紙を給紙して像形成を行う場合にはファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度は230mm/sであり、白黒印刷モードでマルチ手差しトレイ240から記録紙を給紙して像形成する場合にはプロセス速度は137mm/sとなる。勿論、白黒印刷モードの場合で、給紙カセットから普通紙を給紙して像形成を行う場合のファーストプリントタイム或いはファーストコピータイムを最も短くするプロセス速度は230mm/sであるため、画像形成ユニットの各モータの回転駆動可能な最速の速度がこの値に設定されていても良い。
本発明の実施の形態に係るフルカラー画像形成装置(複合機)の概略構成を表す図面である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御部の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に係るディジタル画像処理部及び制御部のプリンタ制御部へ画像信号データを出力するまでの構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に係るプリンタ部の感光部、定着部、露光部を制御するプリンタ制御部による、プロセススピードを切替えるための構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるプロセス速度を決定して像形成を行う処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置におけるプロセス速度を決定して像形成を行う他の処理例を示すフローチャートである。

Claims (14)

  1. 電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記画像形成ジョブに応じた前記画像形成手段によるプロセス速度を決定するプロセス速度決定手段と、
    前記入力手段による前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成手段を最速のプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定手段により決定された前記プロセス速度で前記画像形成手段を駆動するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記画像形成ジョブに応じた前記画像形成手段によるプロセス速度を決定するプロセス速度決定手段と、
    前記入力手段による前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成手段を、画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定手段により決定された前記プロセス速度で前記画像形成手段を駆動するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記画像形成手段は、感光部と、前記感光部を移動或は回転駆動する感光部駆動手段とを有し、前記制御手段は、前記画像形成手段の前記感光部駆動手段を制御して、前記プロセス速度に応じて前記感光部の回転速度を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、定着部と、前記定着部を回転駆動する定着部駆動手段とを有し、前記制御手段は、前記画像形成手段の前記定着部駆動手段を制御して、前記プロセス速度に応じて前記定着部の回転速度を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、露光部と、前記露光部を回転駆動する露光部駆動手段とを有し、前記制御手段は、前記画像形成手段の前記露光部駆動手段を制御して、前記プロセス速度に応じて前記露光部の回転速度を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記プロセス速度決定手段は、画像形成に使用する記録媒体の種類及び/或は画像形成ジョブの内容に応じて前記プロセス速度を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記プロセス速度決定手段は、前記画像形成に使用する記録媒体の種類が普通紙で、前記画像形成ジョブが白黒モードである場合に前記プロセス速度を最速、或は画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度にすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力工程と、
    前記入力工程で入力された前記画像形成ジョブに応じて、画像形成ユニットにおけるプロセス速度を決定するプロセス速度決定工程と、
    前記入力工程での前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成ユニットを最速のプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定工程で決定された前記プロセス速度で前記画像形成ユニットを駆動するように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  9. 電子写真方式により記録媒体に画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    画像形成を行わせるための画像形成ジョブを入力する入力工程と、
    前記入力工程で入力された前記画像形成ジョブに応じて、画像形成ユニットにおけるプロセス速度を決定するプロセス速度決定工程と、
    前記入力工程での前記画像形成ジョブの入力に応じて前記画像形成ユニットを、画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度で駆動を開始した後、前記プロセス速度決定工程で決定された前記プロセス速度で前記画像形成ユニットを駆動するように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  10. 前記画像形成ユニットは、感光部と、前記感光部を移動或は回転駆動する感光部用モータ駆動回路とを有し、前記制御工程では、前記感光部用モータ駆動回路を制御して、前記プロセス速度に応じて前記感光部の回転速度を制御することを特徴とする請求項8又は9に記載の制御方法。
  11. 前記画像形成ユニットは、定着部と、前記定着部を回転駆動する定着部用モータ駆動回路とを有し、前記制御工程では、前記定着部用モータ駆動回路を制御して、前記プロセス速度に応じて前記定着部の回転速度を制御することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の制御方法。
  12. 前記画像形成ユニットは、露光部と、前記露光部を回転駆動する露光部用モータ駆動回路とを有し、前記制御工程では、前記露光部用モータ駆動回路を制御して、前記プロセス速度に応じて前記露光部の回転速度を制御することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の制御方法。
  13. 前記プロセス速度決定工程では、画像形成に使用する記録媒体の種類及び/或は画像形成ジョブの内容に応じて前記プロセス速度を決定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の制御方法。
  14. 前記プロセス速度決定工程では、前記画像形成に使用する記録媒体の種類が普通紙で、前記画像形成ジョブが白黒モードである場合に前記プロセス速度を最速、或は画像形成の開始から終了までの時間が最短となるプロセス速度にすることを特徴とする請求項13に記載の制御方法。
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EP4339705A1 (en) 2022-09-13 2024-03-20 FUJIFILM Business Innovation Corp. Image forming apparatus and image forming program

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