JP2004293070A - 複合防水工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)ガラス転移温度−80℃〜+10℃の重合体のラテックスを固形分換算で2〜70重量%、(b)界面活性剤0.01〜5重量%、(c)アスファルト25〜97.99重量%[ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%]を含有するアスファルトエマルジョン100重量部(固形分)に対し、(d)反応性イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物0.05〜40重量部を含有してなる改質アスファルト塗膜防水材と、防水性能を有する厚み0.5〜4.0mmの防水シートとを積層する複合防水工法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、反応硬化型改質アスファルト系塗膜防水材と防水シートの組合わせによる複合防水工法に関し、さらに詳しくは、防水層の厚みを確保しやすく、かつ反応硬化型改質アスファルトによる施工効率に優れ、さらに塗膜の伸びと強度のバランス(抗張積)に優れる防水層が確保でき、また、施工現場において火気や熱源、揮発性の高い溶剤を使用しないことによる施工環境の向上に優れる複合防水工法に関する。
本発明は、建造物における屋根、室内、ベランダ、バルコニー、廊下、外壁、地下内外壁、貯水槽やプールなどの水槽、地下鉄やトンネルなどの地下構造物の床盤および壁面に対する現場施工などに広く利用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種構造物に防水・止水・遮水を目的として施工される防水工法として代表的な工法は、「熱アスファルト防水工法」、「シート防水工法」、「塗膜防水工法」などがある。
このうち、「熱アスファルト防水工法」は、加熱溶融させたアスファルトでアスファルトルーフィングを重ね貼りする方法で施工される。長年の実績により信頼性の高い防水工法である反面、アスファルトの溶融釜による火災発生の危険性、煙や臭気の発生による施工現場や近隣地域への環境汚染、高熱作業における作業者の労働安全性などの問題を抱えている。
【0003】
また、「シート防水工法」は、塩ビや加硫ゴムなどをシート状に成型したものを、溶剤系の専用ボンドやリベットなどで下地に固定する工法である。これらは、現場での継ぎ手部処理の不具合による漏水や、下地の表面の精度が防水層の耐久性に大きな影響を与える。下地が平滑でないと、シートの下地への全面接着効果を低減させ、剥離やふくれのトラブルの原因となる。また、コテむらや突起があると、それがたとえ小さくてもシートを局部的に伸張させ、オゾンや紫外線劣化により破断する恐れがあり、防水性能を弱め漏水の原因となる問題がある。
【0004】
さらに、「塗膜防水工法」は、ローラーやコテ、ヘラなどを使用して塗工する方法、吹付け機を使用して吹付け塗工する方法、形成される防水層の強度を向上させたり、膜厚みを持たせるためにメッシュや不織布、編地などを補強布とし、塗膜防水材を塗工する方法がある。
塗膜防水材のみを塗工して施工する場合には、下地の不陸や塗工精度により膜厚みを一定に確保する事は非常に困難である。また、厚みのある防水層を必要とする場合、1回の塗工だけでは厚みを確保することができないため、複数回の塗り重ねを行わなければならず、作業性、コストの点で問題である。さらに、塗膜が熱可塑性を有する場合は、日光などにより塗膜の温度が上昇すると、塗膜上を歩行したときにその圧力で塗膜が変形し膜厚みが薄くなってしまう。また、ベタツキが発生し、歩行が不可能となり施工上の課題となるケースもある。
さらに、補強布などに塗膜防水材を塗工する方法は、防水層としての強度向上には効果があるが、メッシュなどの薄い補強布は、厚みのある防水層を必用とされた場合、塗り重ねが必要となり施工性に問題が生じる。不織布や編地などのある程度厚みを有する補強布は、塗膜防水材が含浸し難く、かつ防水材が含浸するときに空気との置換により微細な気泡が発生し防水性が損なわれるという課題もあり、いずれも施工性などに課題を残している。
【0005】
塗膜防水材と防水シートを複合させる工法としては、ゴムアスファルト系塗膜防水材に水硬性セメント粉末を混合したものを用いて防水シートを貼り付ける工法が提案されているが(特許文献1)、セメント粉末を硬化剤とするため、十分に硬化させるのには、例えば24時間以上を要し、施工作業性に関する問題は解決されておらず、また、施工した防水層は硬くなり、伸びが低く防水性能としての問題は解決されていない。
【0006】
【特許文献1】
特公平2−9638号公報(特許請求の範囲)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、防水層の厚みを確保しやすく、かつ反応硬化型改質アスファルトによる施工効率に優れ、さらに塗膜の伸びと強度のバランス(抗張積)に優れる防水層が確保でき、また、施工現場において火気や熱源、揮発性の高い溶剤を使用しないことによる施工環境の向上に優れる複合防水工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)ガラス転移温度−80℃〜+10℃の重合体のラテックスを固形分換算で2〜70重量%、(b)界面活性剤0.01〜5重量%、(c)アスファルト25〜97.99重量%[ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%]を含有するアスファルトエマルジョン100重量部(固形分)に対し、(d)反応性イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物0.05〜40重量部を含有してなる改質アスファルト塗膜防水材と、防水性能を有する厚み0.5〜4.0mmの防水シートとを積層する複合防水工法に関する。
ここで、本発明の複合防水工法では、例えば、▲1▼施工面に上記改質アスファルト塗膜防水材を塗工し、次いでこの塗工面に上記防水シートを接着してもよいし、あるいは、▲2▼防水シートを粘・接着剤にて下地に固定し、固定した防水シートの上面に上記改質アスファルト塗膜防水材を塗工してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される重合体ラテックスとしては、例えばポリブタジエンラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、クロロプレンゴムラテックス、ポリ塩化ビニル系ラテックス、ポリ塩化ビニリデン系ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合体ラテックス、アクリレート−酢酸ビニル共重合体ラテックス、アクリレート−スチレン共重合体ラテックス、アクリレート−エチレン共重合体ラテックス、シリコーン−アクリレート共重合体ラテックス、ポリオレフィン系ラテックス、ポリウレタン系ラテックスなどのゴムラテックあるいは樹脂ラテックスを挙げることができ、また、これら重合体ラテックスは、カルボキシル基、アミド基、N−メチロール基、グリシジル基、水酸基、スルフォン酸基などの官能基を少なくとも1種類以上有することもできる。
本発明において、特に好ましい重合体ラテックスは、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスおよびカルボキシル変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスである。
上記重合体ラテックスの固形分は、通常、45〜75重量%である。
本発明において、重合体ラテックスは、単独または2種類以上を混合して使用することができる。
【0010】
上記重合体ラテックスを構成する重合体のガラス転移温度(Tg)は、−80〜+10℃であり、好ましくは−70〜0℃、さらに好ましくは−65〜−10℃である。この場合、Tgが−80℃未満では、下地との接着強度が低下し好ましくない。一方、+10℃を超えると、塗膜が硬くなり得られた防水層の伸びが低下する。上記重合体のガラス転移温度は、Tgの異なる2種類以上の重合体を混合することにより容易に調整することができる。
【0011】
本発明における重合体ラテックスの使用量は、固形分として、アスファルトエマルジョン(固形分)に対して2〜70重量%であり、好ましくは3〜60重量%、さらに好ましくは5〜50重量%である。この場合、重合体ラテックスの使用量が2重量%未満では、最終的に得られる改質アスファルト塗膜は温度依存性が高く硬い塗膜となるため、防水層の伸びが低下する。一方、70重量%を超えると、コストに見合う防水・止水性能が得られない。
【0012】
次に、上記重合体ラテックスに配合される界面活性剤としては、脂肪酸塩、高級アルコール硫酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ジフェニルエーテルジスルフォン酸塩、ジアルキルジスルフォサクシネート、アルキルフォスフェート塩、ポリオキシエチレンサルフェート塩などのアニオン性界面活性剤;アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ポリオキシアルキルアミンなどのカチオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアミンエステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーなどのノニオン性界面活性剤などを挙げることができる。また、上記界面活性剤は、親油性基がフッ素原子を有するフッ素系界面活性剤であることもできる。これら界面活性剤のうち、脂肪酸塩およびポリオキシエチレンサルフェート塩が好ましい。
上記界面活性剤は、単独でまたは2種類以上を混合して使用することができる。
【0013】
界面活性剤の使用量は、アスファルトエマルジョン(固形分)に対して0.01〜5.0重量%であり、好ましくは0.1〜4.5重量%、さらに好ましくは0.3〜3.0重量%である。この場合、界面活性剤の使用量が0.01重量%未満では、アスファルトエマルジョンの経時的な粘度安定性が低下し、一方、5.0重量%を超えると、得られる改質アスファルト塗膜防水材の耐吸水性が低下し、初期の防水・止水性能を持続することが困難となる。
【0014】
次に、本発明において使用されるアスファルトとしては、特に限定されるものではなく、天然アスファルトでも石油アスファルトでも良い。このようなアスファルトとしては、例えばアスファルテン、パラフィン、ナフテン、芳香族レジンなどを主成分とするストレートアスファルト、ブローンアスファルト、セミブローンアスファルトなどを挙げることができる。
【0015】
本発明におけるアスファルトの使用量は、アスファルトエマルジョン(固形分)に対して25〜97.99重量%であり、好ましくは30〜90重量%、さらに好ましくは40〜80重量%である。この場合、アスファルトの使用量が25重量%未満では、防水・止水性能が低下し、一方、97.99重量%を超えると、塗膜が硬くなり得られた防水層の伸びが低下する。
【0016】
本発明におけるアスファルトエマルジョンは、所定の界面活性剤を添加した上記重合体ラテックス中に、例えば110〜150℃で加熱溶融したアスファルトを添加し、混合した後、冷却することにより調製される。このように、加熱溶融したアスファルトを重合体ラテックス中に添加、混合することにより、予め調製されたアスファルトエマルジョン中に重合体ラテックスを添加、混合する場合に比べて、特に防水・止水性能が改善される。
【0017】
本発明におけるアスファルトエマルジョンの全固形分は60〜90重量%であり、好ましくは65〜89重量%、さらに好ましくは70〜88重量%である。
この場合、全固形分が60重量%未満では、得られた改質アスファルト塗膜防水材の乾燥硬化性が低下し、複合防水層を作るための施工作業性が悪くなり、一方、90重量%を超えると、アスファルトエマルジョンが経時的に粘度変化を生じやすく、また、アスファルトエマルジョンの粘度が高くなり、塗工適性も低下する。
【0018】
次に、本発明に使用される反応性イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物としては、例えばフェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネ―ト、4,4’−ビフェニリジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニリジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシレンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物、;ビフェニルトリイソシアネート、ジフェニルメタントリイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート、ナフタレントリイソシアネートなどのトリイソシアネート化合物;これらの重合物などを挙げることができる。
【0019】
また、本発明におけるポリイソシアネート化合物は、上記ポリイソシアネート化合物とポリアミン化合物、多価アルコール、ポリオール化合物などとの反応により得られる末端に反応性イソシアネート基を有するプレポリマーの形態で用いることもできる。
上記ポリアミン化合物としては、例えばエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンヘキサミン、ペンタエチレンヘキサミン、シクロヘキシレンジアミン類、ジシクロヘキサシルメタンジアミン類、イソホロンジアミン類、フェニレンジアミン類、トリレンジアミン類、キシリレンジアミン類、ジフェニルメタンジアミン類、トリフェニルメタンポリアミン類、ピペラジン、アミノエチルピペラジンなどを挙げることができる。
また、上記多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ヘキサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなどを挙げることができる。
【0020】
さらに、ポリオール化合物としては、上記多価アルコール類と、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、酒石酸、テレフタル酸、イソフタル酸などの多塩基酸類との縮合反応により得られるポリエステルポリオール化合物;ε−カプロラクトン、γ−バレロラクトンなどのラクトン類の開環重合により得られるポリエステルポリオール化合物;両末端にエポキシ基を有するエポキシ樹脂にモノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどのアルカノールアミン類を反応させたエポキシポリオール化合物;2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、トリメチロ―ルプロパン(メタ)アクリル酸モノエステルなどの水酸基含有重合性モノマーの単独重合体またはそれらの共重合体;上記水酸基含有重合性モノマーと、他の共重合可能なモノマー、例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン等との共重合体;ヒマシ油もしくはその誘導体などを挙げることができる。
【0021】
本発明において、好ましいポリイソシアネート化合物は、上記ジイソシアネート化合物と上記ポリオール化合物との反応により得られるプレポリマーであり、特に好ましいポリイソシアネート化合物は、ジフェニルメタンジイソシアネートと上記ポリオール化合物とを反応させて得られるプレポリマーからなる化合物である。
上記ポリイソシアネート化合物は、単独でまたは2種類以上を混合して使用することができる。
【0022】
本発明におけるポリイソシアネート化合物の配合量は、アスファルトエマルジョン100重量部(固形分)に対して0.05〜40重量部であり、好ましくは0.1〜35重量部、さらに好ましくは0.15〜30重量部である。この場合、ポリイソシアネート化合物の配合量が0.05重量部未満では、得られる改質アスファルト塗膜防水材の乾燥硬化性が低下し、複合防水層を作るための施工作業性が悪くなり、一方、40重量部を超えると、アスファルトエマルジョンとの相溶性が悪くなり、その結果、得られる改質アスファルト塗膜防水材の粘度が経時的に変化しやすくなり、塗工適性が低下する。
【0023】
なお、本発明においてポリイソシアネート化合物は、アスファルトエマルジョンの調製後から改質アスファルト塗膜防水材の使用直前までの適宜の段階で配合することができるが、防水施工を実施する直前に配合することが望ましい。
【0024】
さらに、本発明の改質アスファルト塗膜防水材には、必要に応じて、石油樹脂、ロジン樹脂などの粘着付与剤;重油などのレキ青物質;炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、タルク、クレー、マイカ、ゴム粉、シラスバルーンなどの充填材;炭素繊維、ガラス繊維、有機繊維などの補強材;珪砂、砕石、砂利、セメントなどの骨材;酸化チタン、カーボンブラックなどの顔料;酸化亜鉛、酢酸カルシウム、酢酸ジルコニウムなどの架橋剤;メチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシランなどのアルコキシシラン化合物;増粘剤、保護コロイドなどを後添加し、性状を最適化することができる。
【0025】
次に、本発明に使用される防水シートは、加硫ゴム系シート、非加硫ゴム系シート、ポリ塩化ビニル系シート、エチレン樹脂系シート、改質アスファルト系シートなどの防水性能を有するシートが挙げられる。これらの防水シートは、表裏両面に、もしくはどちらか片面に粘着層を付与させたり、細砂や粉末、扁平砂を施したり、ポリエチレンなどのフィルムや織布・不織布を貼り付けたものもある。
本発明において好ましい防水シートは、上記改質アスファルト系シートであり、特に好ましくは改質アスファルト系シートに粘着層や細砂を施したものである。
【0026】
本発明に使用される防水シートの厚みは、0.5〜4.0mmであるが、好ましくは0.9〜3.2mm、さらに好ましくは1.0〜2.5mmである。
この場合、防水シートの厚みが0.5mm未満では、施工された防水層の厚みが薄くなりすぎ、下地の突起物による防水層の破断などで防水性能が低下し、一方、4.0mmを超えると、防水シートの巻き癖によるシート端部のハネが発生し、こちらも防水性能の低下とともに仕上りの美観の低下も招く。
【0027】
また、改質アスファルト系シートの改質材としては、特に限定するものではないが、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、クロロプレンゴム、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、アクリレート−酢酸ビニル共重合体、アクリレート−スチレン共重合体、アクリレート−エチレン共重合体、シリコーン−アクリレート共重合体、オレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂などを挙げることができ、また、これら重合体は、カルボキシル基、アミド基、N−メチロール基、グリシジル基、水酸基、スルフォン酸基などの官能基を少なくとも1種類以上有することもできる。
【0028】
本発明の複合防水工法は、例えば、▲1▼施工面に上記改質アスファルト塗膜防水材を塗工し、次いでこの塗工面に上記防水シートを接着するか、あるいは、▲2▼上記防水シートを粘・接着剤にて下地に固定し、固定した防水シートの上面に上記改質アスファルト塗膜防水材を塗工する。
ここで、粘・接着剤とは、一般的に使用される液状の物質であり、刷毛、コテなどで下地に塗布する塗工タイプのものや、両面に粘着性能を有するテープ状の粘着物質をいい、具体的には、1液型や2液混合型の粘・接着剤やセメントペースト、ブチルゴムテープなどが挙げられる。
【0029】
本発明の改質アスファルト塗膜防水材と、防水性能を有する厚み0.5〜4.0mmの防水シートとを積層する複合防水工法の具体的な施工方法としては、施工現場における建築物の屋根や壁面などの施工面の上に改質アスファルト塗膜防水材を塗工し、改質アスファルト塗膜防水材が硬化した後に、防水シートを敷設する方法、該施工面に改質アスファルト塗膜防水材を塗工しながらロール状の防水シートを流し貼りする方法、防水シートを粘・接着剤にて下地に固定し、固定した防水シートの上面に改質アスファルト塗膜防水材を塗工する複合防水工法、などがある。
また、これらの方法を複数回繰り返し積層回数を増やすことで、防水層の厚みを厚くすることもできる。
なお、防水シートを敷設する場合、そのシートの長手方向と幅方向にシートどうしが重なり合うように敷設する。
また、改質アスファルト塗膜防水材の塗工用具としては、ローラーや刷毛、コテ、ヘラを用いることができる。
【0030】
なお、絶縁工法としては、施工箇所の下地処理の後、不織布などの通気性を有する通気シートを接着剤や粘着剤、釘などを用いて固定させ、その上に上記施工方法にて施工する方法や、片面粘着層の防水シートで、その粘着層が部分的またはあみだくじ状に付与されている防水シートを通気層として敷設し、その上に改質アスファルト塗膜防水材を塗工する方法がある。また、これらの方法を通気層を除き、複数回繰り返し積層回数を増やすことで防水層の厚みを厚くすることもできる。さらに、防水層の上もしくは下に断熱材を固定する、断熱工法もある。
【0031】
【実施例】
以下、本発明について具体的に説明するが、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中における、部および%は特に断らない限り重量基準である。
【0032】
製造例1〜6、比較製造例1〜10
ゴムアスファルトエマルジョンA〜Lの調製:
内容量1Lのステンレス容器に、表1および表2に示す組成の材料を配合して、ゴムアスファルトエマルジョンA〜Lを調製した。
ゴムアスエマルジョンA〜Kは、まず界面活性剤と重合体ラテックスをステンレス製容器に配合し、ラボスターラーにて攪拌しつつ、この混合液中に、攪拌下で、130℃の加熱溶融したアスファルトを徐々に添加し、その後、所定の固形分にするために水を添加し調製した。
また、ゴムアスファルトエマルジョンLは、界面活性剤水溶液中に、130℃にて加熱溶融したストレートアスファルトを添加し、攪拌したのち、重合体ラテックスを後添加して調製した。
ゴムアスファルトエマルジョンA〜Lの性状を、表1および表2に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
*1)スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス[JSR(株)製、 0561]
*2)カルボキシル変性1スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス[JSR(株)製、 0548]
*3)2−エチルヘキシルアクリレート−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体[JSR(株)製、 AE945]
*4)スチレン−メチルメタクリレート−ブチルアクリレート共重合体[JSR(株)製、 AE316A]
*5)ポリブタジエンラテックス[JSR(株)製、 0700]
【0036】
改質アスファルト組成物の調製および評価
表1および表2に示すゴムアスファルトエマルジョンA〜Lに対して、表3(製造例1〜6)および表4〜5(比較製造例1〜10)に示すポリイソシアネート化合物を配合し、得られた改質アスファルト組成物について、各種物性を下記(1)〜(4)の要領で評価した。
【0037】
(1)組成物の調製直後の粘度
B型粘度計を用い、20℃で測定した。
(2)組成物の粘度安定性
改質アスファルト組成物の粘度変化の程度により、粘度安定性を下記基準で評価した。粘度安定性が高いほど組成物の塗工適性が良く、施工作業上有利となる。
○:組成物調製直後の粘度に対する10分後の粘度変化が±10%未満
△:組成物調製直後の粘度に対する10分後の粘度変化が±10%以上±30%未満
×:組成物調製直後の粘度に対する10分後の粘度変化が±30%以上
(3)組成物の乾燥硬化性
改質アスファルト組成物をスレート上に、乾燥乾塗膜の厚さが7mmとなるように塗工し、5時間後の塗膜硬さを、スプリング式JIS硬度計を用いて測定した。
【0038】
(4)乾燥塗膜の防水・止水性能
▲1▼耐フクレ性
改質アスファルト組成物をスレート上に、厚さ1mmとなるよう塗工した後、70℃の熱風乾燥機内へ入れ、耐フクレ性を下記の基準で評価した。
耐フクレ性が良好なほど、均質な乾燥塗膜を形成しうることを示す。
○:フクレの個数が5個以下
△:フクレの個数が6〜10個
×:フクレの個数が11個以上
▲2▼スレート密着性
改質アスファルト組成物をスレート上に、厚さ1mmとなるよう塗工し、5日間常温乾燥した後、JIS A 6910に順じ、2mm角のゴバン目についてセロハンテープ剥離テストを行い、残存するゴバン目の個数により、スレート密着性を評価した。この値が大きい程、下地密着性が良好であることを示す。
▲3▼耐吸水性
改質アスファルト組成物を離型紙上に、厚さ2mmとなるように塗工し、5日間乾燥したのち、この乾燥塗膜を常温水に24時間浸漬したときの吸水率(%)により、耐吸水性を評価した。
製造例1〜6の評価結果を表3に、比較製造例1〜10の評価結果を表4〜5にそれぞれ示す。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
*6)ジフェニルメタンジイソシアネート系プレポリマー[日本ポリウレタン工業(株)製]
*7)トリレンジイソシアネート系プレポリマー[三洋化成工業(株)製]
*8)ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート系プレポリマー[三菱化学(株)製]
【0043】
その結果、本発明に用いられる改質アスファルト組成物(製造例1〜6)は、粘度安定性、乾燥硬化性および乾燥塗膜の防水性・止水性能のいずれの面でも優れている。
これに対して、ポリイソシアネート化合物の使用量が本発明の範囲外(比較製造例1〜2)では、塗膜の防水・止水性能が低下し、可使時間、硬化時間のバランスが悪く、またポリイソシアネート化合物の使用量が多すぎると(比較製造例2)、乾燥硬化性はある程度改善されるとしても、組成物の粘度安定性が著しく損なわれる。
さらに、界面活性剤の使用量が本発明の範囲外(比較製造例3〜4)では、組成物の粘度安定性が低下する。しかも、界面活性剤の使用量が少なすぎると(比較製造例3)、乾燥塗膜の耐フクレ性およびスレート密着性も不十分となる。一方、界面活性剤の使用量が多すぎると(比較製造例4)、組成物の乾燥硬化性および乾燥塗膜の耐吸水性が著しく低下し、かつゴムアスファルトエマルジョンおよび組成物の粘度が高く塗工適正が悪くなり、耐降雨性も悪くなる。
【0044】
さらに、重合体ラテックスのTgが本発明の範囲外(比較製造例5〜6)では、防水・止水性能が低下し、また重合体ラテックスのTgが低すぎると(比較製造例6)、可使時間、硬化時間も悪化する。
さらに、ゴムアスファルトエマルジョンの全固形分が低すぎると(比較製造例7)、組成物の乾燥硬化性および乾燥塗膜のスレート密着性が著しく低下し、かつ乾燥塗膜の耐フクレ性も不十分となり硬化時間も悪化する。
さらに、重合体ラテックスとアスファルトとの使用割合が本発明の範囲外(比較製造例8〜10)では、組成物の粘度安定性と乾燥塗膜の耐フクレ性およびスレート密着性とが著しく低下する。また、比較製造例8では、アスファルトの使用量が少なすぎ、透水量が増大し、可使時間、耐降雨性が悪化する。比較製造例9では、透水するほか、可使時間、耐降雨性も悪い。
さらに、本発明とは異なり、溶融アスファルトに重合体ラテックスを添加したゴムアスファルトエマルジョン(L)を用いると(比較製造例10)、乾燥塗膜の防水・止水性能が著しく低下し、また透水量が著しく増加し、耐降雨性も悪い。
【0045】
実施例1〜3、比較例1〜4(複合工法の評価)
▲1▼スレート接着性
スレート上に水性プライマー[(株)イーテック製、ハルeプライマー]を200g/m2塗工し乾燥させ、次いで表7〜8記載の改質アスファルト組成物をプライマー上に、厚さ1.2mmとなるように塗工し、表6記載の防水シートをすぐにその上に敷設、4時間後、さらに同様に改質アスファルト組成物を厚さ1.2mmとなるように塗工した。上記工法にて作製した防水層をJIS A6021に準じて養生し、25mm幅にカッターナイフでスレートまで達するように切れ込みをいれ、180°の角度で、スピード200mm/minで引っ張り試験機(オートグラフAG−500A[島津製作所(株)])を用いて剥離し、そのときの強度を測定した。
【0046】
▲2▼防水層の強度と伸び
改質アスファルト組成物を離型紙(シリコン塗工紙)上に、厚さ1.2mmとなるように塗工し、表6記載の防水シートをすぐにその上に敷設、4時間後、さらに表7〜8記載の改質アスファルト組成物を厚さ1.2mmとなるように塗工して、強度・伸びの評価に用いる防水層を形成した。
上記工法にて作製した防水層をJIS A6021に準じて養生し試験体を作製、その試験体を、引っ張り試験機(オートグラフAG−500A[島津製作所(株)])を用いて、JIS A6013に順じた方法により、防水層の強度と伸びを測定、その積を抗張積として求めた。
【0047】
▲3▼シート端部の納まり性
防水シートを、300×200mm(長手×幅)の寸法にカットし、直径45mmの硬紙製の筒に、ほぐれないように巻きつけ、10℃で4週間放置する。次いで、改質アスファルト組成物をスレート板上に1,500g/m2になるように塗布し、直ちに上記防水シートをその上に敷設する。その時の、防水シート端部のハネの状態を下記の基準で評価した。
○:防水シート端部のハネがない状態
×:防水シート端部のハネが少しでもある状態
▲4▼防水性
改質アスファルト組成物を離型紙(シリコン塗工紙)上に、厚さ1.2mmとなるように塗工し、表6記載の防水シートをすぐにその上に敷設、4時間後、さらに表7〜8記載の改質アスファルト組成物を厚さ1.2mmとなるように塗工して、防水性の評価に用いる防水層を形成した。
JIS A1404に規定される透水試験機を使用し、同一供試体(n=3)で294.0kPa(=3kg/cm2)の水圧を1時間掛け(図1参照)、供試体の重量を透水試験の前と水圧を1時間掛けた後で測定し、防水層への透水量を求めた。
結果を表7〜8に示す。
【0048】
【表6】
【0049】
【表7】
【0050】
【表8】
【0051】
その結果、本発明による工法(実施例1〜3)は、スレート接着性、防水層の強度と伸び、抗張積、シート端部の納まり、防水性のいずれの面においても優れている。
これに対して、防水シートが本発明の範囲外では(比較例1〜2)、防水層の強度が低下し、シート端部の納まり性において悪化する。
また、使用される改質アスファルト組成物が、本発明の範囲外では(比較例3〜4)、防水層の伸びが低下し、スレート接着性、シート端部の納まり性、防水性が悪化する。
【0052】
【発明の効果】
本発明によると、界面活性剤を配合した重合体ラテックス中に、加熱溶融したアスファルトを添加し、混合して得られるゴムアスファルトエマルジョンに対して、ポリイソシアネート化合物を配合した改質アスファルト」組成物を用いることによって、粘度安定性および乾燥硬化性が優れ、塗工適性が良く、かつ短時間で積層塗工することが可能となり、その結果、施工作業性が極めて優れ、しかも防水・止水性能にも著しく優れた複合工法が提供される。
また、防水シートと複合する工法によって、防水層の適正厚みを容易に確保することができ、防水・止水性能にも優れる。
したがって、本発明の複合工法は、特に高度な防水・止水性能が要求されるコンクリートビルの屋上、室内、ベランダ、バルコニー、廊下、外壁、地下内外壁、貯水槽やプールなどの水槽、地下鉄やトンネルなどの地下構造物の床盤および壁面のどにおける防水材、止水材などを含む幅広い用途に極めて好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防水性を測定するための透水試験機の構成図である。
【図2】本発明に用いられる防水シートの構成図である。
Claims (3)
- (a)ガラス転移温度−80℃〜+10℃の重合体のラテックスを固形分換算で2〜70重量%、(b)界面活性剤0.01〜5重量%、(c)アスファルト25〜97.99重量%[ただし、(a)+(b)+(c)=100重量%]を含有するアスファルトエマルジョン100重量部(固形分)に対し、(d)反応性イソシアネート基を有するポリイソシアネート化合物0.05〜40重量部を含有してなる改質アスファルト塗膜防水材と、防水性能を有する厚み0.5〜4.0mmの防水シートとを積層する複合防水工法。
- 施工面に請求項1記載の改質アスファルト塗膜防水材を塗工し、次いでこの塗工面に請求項1記載の防水シートを接着する請求項1記載の複合防水工法。
- 請求項1記載の防水シートを粘・接着剤にて下地に固定し、固定した請求項1記載の防水シートの上面に請求項1記載の改質アスファルト塗膜防水材を塗工する請求項1記載の複合防水工法。
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