JP5507163B2 - 砂付きアスファルトルーフィングの改修工法 - Google Patents
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(1)上記プライマー液の総質量に対する主剤および硬化剤の合計量が5質量%〜90質量%
(2)上記粉体が、セメントと、粒径1.0mm以下の硅砂、および、炭酸カルシウムを含み、且つ、
(3)上記プライマー液総質量に対する粉体の割合が10質量%〜95質量%
本発明の改修工法とは、砂付きアスファルトルーフィングを防水層とする防水層の改修工法であって、砂付きアスファルトルーフィング層の表面に、主剤と硬化剤と粉体とを含み、下記(1)〜(3)の要件を満足するプライマー液を塗布し、当該塗膜の硬化後に通気緩衝シートを積層するところに特徴を有するものである。
(1)上記プライマー液の総質量に対する主剤および硬化剤の合計量が5質量%〜90質量%
(2)上記粉体が、セメントと、粒径1.0mm以下の硅砂、および、炭酸カルシウムを含み、且つ、
(3)上記プライマー液総質量に対する粉体の総質量が10質量%〜95質量%
次に、本発明に係るプライマー液について説明する。本発明に係るプライマー液とは、主剤と硬化剤と粉体とを含むものである。まず、主剤について説明する。
主剤成分は、ウレタンプレポリマーを含有するものである。ウレタンプレポリマーの含有量は、主剤成分の全質量に対して80質量%以上であるのが好ましい。また、主剤成分としてこのウレタンプレポリマーのみを用いてもよい。
上記プライマー液に含まれる硬化剤成分は、アクリル系エマルジョンおよび/またはスチレン−ブタジエン系エマルジョンであるのが好ましい。これらのエマルジョンにおける固形分量は、硬化剤成分の100質量%に対して40質量%以上であるのが好ましい。上限は特に限定されず、硬化剤成分の全てがアクリル系エマルジョンおよび/またはスチレン−ブタジエン系エマルジョンであってもよい。
アクリル系エマルジョンとしては、特に限定されず、従来公知のアクリル系エマルジョンを用いることができる。例えば、複数種の(メタ)アクリル酸および/またはそのエステル系モノマーを、乳化分散剤を用いて共重合(乳化重合)して得られる水性エマルジョンなどを好適に用いることができる。なお、上記共重合では、必要に応じて、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー以外の他のモノマーを共重合させても良い。
スチレン−ブタジエン系エマルジョン(以下、「SBR系エマルジョン」という。)としては、特に限定されず、スチレンおよびブタジエンを主成分とする合成高分子の水分散体である従来公知のSBR系エマルジョンを用いることができる。
上記プライマー液に含まれる粉体成分は、硬化剤成分として用いるエマルジョンと主剤成分として用いるウレタンプレポリマーとの分離を抑え、プライマー層を補強する成分である。また、当該粉体成分は、砂付きアスファルトルーフィング表面に生じた凹部に入り込むことによって、砂付きアスファルトルーフィング表面を平滑にし、プライマー層上に積層する通気緩衝シートとの接着性を向上させる効果も有する。
本発明に係るプライマー液には、上記各成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、添加剤を含有することができる。添加剤としては、例えば、可塑剤、消泡剤、硬化助剤、着色剤、難燃剤、防カビ剤、触媒などが挙げられる。
次に、通気緩衝シートについて説明する。上記通気緩衝シートとしては、従来公知のものはいずれも使用可能であるが、例えば、基材と、基材の一方の面に設けられた改質アスファルトの層と、この改質アスファルト層を覆う被覆層とを有するものが好ましく、さらに、プライマー層側(施工面側)に位置する通気緩衝シートの面に、部分的な粘着層を有するものが好ましい(自着層付き通気緩衝シート)。粘着層により、通気緩衝シートを上記プライマー層に接着、固定することができ、施工時の当該シートのズレや、施工後、気温変化による当該シートの膨張に由来するシワやズレを防止することができる。なお、ここで「自着」とは、上記プライマー層と接着性を有することを意味する。
後記実験例で製造したプライマー液を、アスファルト面、砂付きアスファルトルーフィング面(サイズ:厚さ4mm、静岡瀝青工業株式会社製「ポリテックスCP40(商品名)」)上に、膜厚が2mmとなるように塗布した。また、このとき、材質:ポリエステルスパンボンド、目付け:50g/m2の布を、上記アスファルトや砂付きアスファルトルーフィングとは接触しないように、プライマー層中に塗り込んだ。これを、23℃、50%相対湿度の条件下で168時間養生させた後、引っ張り試験機に設置し、布の端部をつかみ具に把持させ、引張速度100mm/分で引張って180°剥離試験を行い、接着強度(N/cm)を測定した。
後記実験例で製造したプライマー液からシートを作製し、これを23℃、50%相対湿度の条件下で168時間養生させてダンベル型2号試験片(JIS K7113)を調製した。得られた試験片を、チャック間距離が60mmとなるように引張試験機に取り付け、引張速度100mm/分で引張り、試験片が破壊した際の伸度(%)および引張強度(N/mm2)を測定した。なお、測定は3回行い、その平均値を引張強度、伸度として表に記載した。
プライマー液を23℃、50%相対湿度の条件下で24時間養生させて硬化物(サイズ:50mm×50mm×2mm)を得た。
主剤と硬化剤と粉体とを、1:2:4(質量比)で混合した。
施工から15年経過した砂付きアスファルトルーフィング上に、金鏝を用いてプライマー液を塗布した。塗布量は1.2kg/m2であった。25℃で18時間放置し、プライマー液が完全に乾燥し、プライマー層が形成されたのを確認した後、ここに、一方の表面にウレタン樹脂コーティング層を有する通気緩衝シート(静岡瀝青工業株式会社製、「ポリテックスVF08」、1040mm幅)を載置し、シート間をジョイントテープ(静岡瀝青工業株式会社製、「VFラップテープ」、30mm幅)で覆い、シート端部を端末テープ(静岡瀝青工業株式会社製、「VF端末テープ」)で覆った。その後、ウレタン系防水材(ユープレックス株式会社製、「コスミックpro12」)を、塗布量が3.6kg/m2となるように塗布し、砂付きアスファルトルーフィングの改修を行った。
2 砂付きアスファルトルーフィング(砂付きアスファルト防水層)
3 プライマー層
4 通気緩衝シート
5 防水材層
Claims (6)
- 砂付きアスファルトルーフィングを防水層とする防水層の改修工法であって、
上記砂付きアスファルトルーフィング層の表面に、主剤と硬化剤と粉体とを含み、下記(1)〜(3)の要件を満足するプライマー液を塗布し、当該塗膜の硬化後に通気緩衝シートを積層することを特徴とする砂付きアスファルトルーフィングの改修工法。
(1)上記プライマー液の総質量に対する主剤および硬化剤の合計量の割合が5質量%〜90質量%
(2)上記粉体が、セメントと、粒径1.0mm以下の硅砂、および、炭酸カルシウムを含み、且つ、
(3)上記プライマー液総質量に対する粉体の割合が10質量%〜95質量% - 上記砂付きアスファルトルーフィング層と上記プライマー液から形成した塗膜との接着強度が7N/cm以上である請求項1に記載の改修工法。
- 上記プライマー液が、当該プライマー液から形成した塗膜の引張破断伸び率が30%以上であり、且つ、引張破断強度が0.3N/mm2以上である請求項1又は2に記載の改修工法。
- 上記通気緩衝シートが、一方の面に、部分的な粘着層を有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の改修工法。
- 上記プライマー液の主剤がウレタンプレポリマーを含み、硬化剤がアクリル系エマルジョンおよび/またはスチレン−ブタジエン系エマルジョンである請求項1〜4のいずれかに記載の改修工法。
- 上記プライマー液を、ゴムレーキ、ゴムベラ、又は、金鏝を用いて砂付きアスファルトルーフィング層の表面に塗布する請求項1〜5のいずれかに記載の改修工法。
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