JP2004291761A - 車載用通報装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両で発生した緊急状況に応じたデータを送信する。
【解決手段】車両11への衝撃の検知により、車両11が緊急状態に至ったことが検知されると、判定条件DB28を参照し、車両11に設けられた衝撃検知部12、熱検知部16及び煙検知部16の検出値から車両の緊急程度を特定し、特定した車両11の緊急程度に応じて、車両内の静止画像の画像データ、動画像の画像データ、運転者の個人情報、及び車両の位置情報を、優先順位に従ってセンタ30へ送信する。
【選択図】 図2
【解決手段】車両11への衝撃の検知により、車両11が緊急状態に至ったことが検知されると、判定条件DB28を参照し、車両11に設けられた衝撃検知部12、熱検知部16及び煙検知部16の検出値から車両の緊急程度を特定し、特定した車両11の緊急程度に応じて、車両内の静止画像の画像データ、動画像の画像データ、運転者の個人情報、及び車両の位置情報を、優先順位に従ってセンタ30へ送信する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用通報装置に係り、特に、車両に搭載され、緊急状態発生時の車量状況を示すデータを外部へ送信する車載用通報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より自動車等の車両における緊急状態発生時、予め登録された連絡先に対して自動車の位置情報、運転者の個人情報、及び緊急状態を示す情報を、特定の通報先に自動送信する車載用通報装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3。)。特許文献1及び特許文献2の技術によれば、車両が受けた衝撃を検知し、検知された衝撃が予め設定された所定値を越えた場合に、車両が緊急状態に至ったと判断し、自動車の車内の状況を示す画像データ、搭乗者の個人情報、車両の位置情報等の複数のデータを一括して予め定められた連絡先に自動送信することができる。
【0003】
また、特許文献3の技術によれば、車両に搭載され、車両が受ける衝撃を検知する衝撃検知センサ、車両内の温度を検知する温度センサ、車両内の空気組成を検出するガス検出センサ、車両火災を検知する火災検出センサ、及び車両破損を検出する破損検出センサによる検出信号から、該車両が緊急状態にあるか否かを判断し、緊急状態である場合に、該車両内部に緊急事態の発生を示す光や音等の警告信号を発信するとともに、車両外部へ車両の位置情報及び各センサによる検出信号を一括して送信することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−221679号公報(第2頁―4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002―166803(第5頁―6頁、第4図)
【特許文献3】
特開2001−307261(第7頁―8頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、緊急状態に至ると複数のデータを一括送信するため、緊急時であるのに拘わらず大きなデータを送信することが必要であった。また、例えば、送信中、送信障害等によってデータ送信が中断される虞があった。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、緊急状態に応じてデータを送信することが可能な車載用通報装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、車両内を撮影する撮影手段と、車両における衝撃を検出する衝撃検出手段と、車両内部の環境を表す複数の状態を検出する車内環境検出手段と、車両の位置を検知する車両位置検出手段と、データを外部へ送信する送信手段と、前記衝撃検出手段の検出値及び前記車内環境検出手段の検出値と、車両の緊急状態を表す複数の緊急モードとの対応を予め記憶し、かつ前記緊急モードの各々について複数の前記検出値及び前記撮影手段の撮影結果に対する優先順位を予め記憶する記憶手段と、前記衝撃検出手段の検出値が所定値以上の場合、前記衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値から、前記緊急モードを定め、該緊急モードの優先順位を定め、定められた優先順位の順序に応じて前記検出値及び前記撮影結果の少なくとも一方を前記送信手段へ出力制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明の車載用通報装置は、撮影手段を備えており、撮影によって車両内の撮影画像の画像データを得る。この撮影画像には、車両内の静止画像及び車両内の動画像を含むことができる。衝撃検出手段は、車両における衝撃を検出する。車内環境検出手段は、車両内部の環境を表す複数の状態を検出する。車両内部の環境を表す複数の状態には、環境温湿度や透視度があり、具体的には車両内部の温湿度、及び車両内部の煙の量等がある。車両位置検出手段は、車両の位置を検出するものである。車両位置検出手段としては、例えば、GPS等がある。送信手段は、データを外部へ送信するためのものである。
【0009】
記憶手段は、衝撃検出手段の検出値及び車内環境検出手段の検出値と、車両の緊急状態を表す複数の緊急モードとの対応を予め記憶する。この緊急モードは、緊急衝撃検出手段の検出値及び車内環境検出手段の検出値から実験的に求められ、予め対応付けられたものである。
【0010】
また、記憶手段は、緊急モードの各々について複数の検出値及び撮影手段による撮影結果に対応する優先順位を予め記憶する。優先順位は、送信手段を介して外部に複数の検出値及び撮影結果等のデータを送信するときの、各々のデータの容易性またはデータ受信側の意図する順序により定められる。
【0011】
制御手段は、衝撃検出手段によって車両への衝撃が検出されると、検出された衝撃を示す検出値が所定値以上であるか否かを判断する。車両における衝撃は、通常の走行によっても検出される。このため、制御手段は、外部へデータを送信する必要のある衝撃を示す検出値を予め所定値と定め、衝撃検出手段によって定めた所定値以上の衝撃が検出されると検出値及び撮影結果等のデータを外部へ送信する必要があると判断する。
【0012】
所定値以上の衝撃が衝撃検出手段によって検出されると、制御手段は、記憶手段から衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値に応じた緊急モードを定める。次に、制御手段は、衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値に対して定められた緊急モードに応じた優先順位を定める。次に、定めた優先順位に応じて、検出値及び撮影結果の少なくとも一方を送信手段へ出力する。送信手段は、入力されたデータを順次外部へ送信する。送信されたデータは、送信先に優先順位に応じて順次受信される。
【0013】
このように、車両における所定値以上の衝撃が検知されると、車両の緊急状態を表す緊急モードに応じた優先順位に従って、車両内の撮影結果及び車両内の環境及び衝撃を示す検出値を外部へ順次送信することができるので、車両で発生した緊急状態に応じてデータを送信することが可能となる。
【0014】
前記撮影手段は、前記車両の外部をさらに撮影することができる。
【0015】
車両が緊急状態に至ったときの状況をより詳細に検証するため等に、データ受信側が車両外部の静止画像や動画像の画像データの受信を必要とする場合がある。このため、撮影手段は、車両の外部をさらに撮影することができるようにすれば、車両の内部のみではなく、外部の撮影結果も外部へ送信することができる。
【0016】
前記車内環境検出手段は、前記車両内の温度及び前記車両内の煙の濃度の少なくとも一方を検知することができる。車両が緊急状態に至った可能性の高い場合には、車両内部への煙の発生や、車両内部が高温になる現象を伴うことが多い。このため、車内環境検出手段は、車両内の温度及び車両内の煙の濃度の少なくとも一方を検知することができるようにすれば、車両内部の環境を示す更に詳細なデータを外部へ送信することが可能となる。
【0017】
前記優先順位は、送信すべきデータのデータ量に応じて設定することができる。送信手段によって送信されるデータは、データ量が小さいほど送信に要する時間が短い。そこで、優先順位は、送信すべきデータのデータ量に応じて設定されるようにすれば、複数の検出値または撮影結果の内のデータ量の小さいデータから先に送信手段を介して外部へ送信されるので、優先順位が高いデータの正常送信される確率をより高くすることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0019】
図1には、本実施の形態に係る車載用通報装置を搭載した車両と、車両から送信されたデータを受信するセンタとから構成される車両通信システムに、本発明を適用したものである。
【0020】
図1には、本実施の形態に係る車両通信システム40の構成を模式的に示した。車両通信システム40は、車両11及びセンタ30から構成される。車両11及びセンタ30は、無線により通信回線を介して互いにデータの授受が可能な構成とされている。車両11は、緊急状態が発生したときに車両内部の複数の状況を示すデータをセンタ30に送信するためのものである。車両11の一例としては、車等がある。センタ30は、車両11から車両内部の複数の状況を示すデータを受信するとともに、受信したデータを処理するためのものである。
【0021】
車両11には、撮影部26、センサ13、通信部18、及び制御部20が設けられている。これらの撮影部26、センサ13、通信部18、及び制御部20は、後述する車載用通信装置10として機能する。
【0022】
撮影部26は、車両11の内部に設けられており、撮影によって車両内部の撮影画像の画像データを得るためのものである。撮影部26の一例には、デジタルカメラ等がある。通信部18は、センタ30と通信回線を介して各種データの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。センサ13は、車両11の車両内部の環境の状態を検出するたのものである。
【0023】
センタ30は、コンピュータ(以下、PCという)32及び通信部34を備えている。通信部34はPC32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。通信部34は、車両11と通信回線を介して各種データの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。PC32は、図示を省略するCPU、ROM、RAM及び入出力ポートがバスを介して互いにデータやコマンドの授受が可能に接続されて構成されている。PC32は、車両11から通信部34を介して受信した車両11の車両内部の複数の状況を示すデータを処理するためのものである。
【0024】
図2には、本実施の形態に係る車載用通報装置10の主要構成をブロック図として示した。車載用通報装置10は、センサ13、通信部18、制御部20、記憶部22、位置情報検出部24、及び撮影部26から構成されている。制御部20は、図示しないマイクロコンピュータを含んで構成されている。制御部20は、センサ13、通信部18、記憶部22、位置情報検出部24、及び撮影部26の各々と接続され、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成とされている。
【0025】
センサ13は、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16を含んで構成されている。衝撃検知部12は、車両11が受ける衝撃を検知するためのものである。衝撃検知部12の一例には、車両11の加速度を検出する加速度センサ等がある。熱検知部14は、車両内の温度を検知するためのものである。煙検知部16は、車両内に発生した煙を検知するためのものである。位置情報検出部24は、車両11の現在の位置情報を得るためのものである。位置情報検出部24としては、例えば、GPSがあり、1または複数の衛星からの信号を受信し、それぞれの受信信号に基づいて、現在時刻、及び緯度、経度等の車両11の位置情報を得る。
【0026】
なお、本実施の形態では、センサ13として、煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24が機能する場合を説明するが、更に車両内の空気組成を検出するガス検出部、及び車両内部への浸水を検出する浸水検出部等をセンサ13として機能するように更に設けた構成としても良い。
【0027】
撮影部26は、各々図示を省略したCCD及びレンズを備えており、図示を省略したレンズにより得られる車両内の静止画及び動画像を示す画像データを得る。
【0028】
なお、本実施の形態では、撮影部26は、車両内の撮影画像の画像データを得るためのものとして説明するが、撮影部26を車両外部へ設け、車両外部の撮影画像を得るようにしてもよい。また、撮影部26と同様の機能及び構成を有する複数の撮影部を車両11の外部及び内部双方に設け、車両内外双方の撮影画像の画像データを得るようにしてもよい。
【0029】
記憶部22は、主に、後述する処理ルーチンやセンタ30へ送信するための各種データを記憶するためのものであり、判定条件DB28を含んで構成される。
【0030】
なお、記憶部22に記憶される各種データには、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、車両の運転者を特定可能な個人データ、また、煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24によって検知された詳細を後述する検知信号等がある。
【0031】
この各種データには、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、予め記憶される車両の運転者を特定可能な個人データ、及び煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24によって検知された検知信号等がある。本実施の形態では、センタ30へ送信すべきデータは、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、個人データ、及び位置情報検出部24によって検知された車両11の位置情報として説明する。
【0032】
判定条件DB28は、判定条件テーブル及び送信順序テーブルを含んで構成される。判定条件テーブルは、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値を、車両11の緊急状態を表す緊急モードに対応付けて記憶したものである。送信順序テーブルは、緊急モード各々に対応するセンタ30へ送信すべきデータの送信順序及び送信すべきデータの種類を格納したものである。
【0033】
表1には、判定条件テーブルの一例を示した。
【0034】
【表1】
【0035】
判定条件テーブルは、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値、すなわち、衝撃、熱、煙各々の組み合わせによる緊急モードを規定したものである。
【0036】
表1では、衝撃、熱、煙各々について、予めしきい値が定められている。このしきい値は、センタ30に対して送信する可能性の高い検出値が予めしきい値として定められたものである。衝撃については、衝撃検知部12の検出値がしきい値以上であると「○」が示され、衝撃検知部12の検出値がしきい値以下であると「×」が示される。すなわち、「○」は、緊急状態で送信される可能性が高いことが予測されることを示している。「×」は、緊急状態で送信される可能性が低いことが予測されることを示している。
【0037】
熱、煙についても同様に、熱検知部14及び煙検知部16各々の検出値が、各々に定められたしきい値以上であると「○」が示され、しきい値以下であると「×」が示される。同様に、「○」は、緊急状態で送信される可能性が高いことが予測されることを示している。「×」は、緊急状態で送信される可能性が低いことが予測されることを示している。
【0038】
なお、本実施の形態では、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値がしきい値以上である場合には、「○」、しきい値以下である場合には、「×」が示される場合を説明したが、段階的に数値で示されるようにしてもよい。
【0039】
表2には、送信順序テーブルの一例を示した。
【0040】
【表2】
【0041】
表2に示す、送信順序には、センタ30へ送信すべきデータの送信順序及び送信すべきデータの種類が示される。
【0042】
送信順序に示されるデータの種類を示す番号「1」には車両の位置情報、「2」には個人情報が予め対応付けられている。また、データの種類を示す番号「3」には静止画像の画像データ、「4」には、動画像の画像データが予め対応付けられている。
【0043】
本実施の形態では、緊急モード「0」は、センタ30へデータを送信する必要がないので、送信順序を規定する必要がない。このため、表2では、「―」でもって送信すべきデータが無いことを表している。また、緊急モード「1」では、センタ30へデータ量の大きいデータを送信することができるので、「1、2、4」が示される。「1、2、4」は、車両の位置情報、個人情報、及び動画像の画像データを順に送信することを示している。また、緊急モード「2」では、センタ30へ比較的データ量の小さいデータを送信することができるので、「1、2、3」が示される。「1、2、3」は、車両の位置情報、個人情報、及び静止画像の画像データを順に送信することを示している。
【0044】
なお、このデータの種類を示す番号は、送信すべきデータの優先順位の意味をも兼ね備えている。このため、上記送信対象となるデータの内、最もデータサイズの小さい車両の位置情報を示すデータの優先順位が最も高く設定される。また、最もデータサイズの大きい動画像の画像データの優先順位が最も低く設定される。
【0045】
なお、上記撮影部26は、本発明の車載用通報装置10の撮影手段に相当し、衝撃検知部12は、衝撃検出手段に相当し、熱検知部16及び煙検知部16は、本発明の車内環境検出手段に相当する。また、上記位置情報検出部26は、本発明の車両位置検出手段に相当し、通信部18は、送信手段に相当する。また、上記記憶部22は、本発明の記憶手段に相当する。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0047】
車載用通報装置10では、車両11の図示を省略した電源の投入により、車載用通報装置10に電源が投入され、図3に示す処理ルーチンが実行されてステップ100へ進む。
【0048】
ステップ100では、撮影部26において撮像処理が実行される。ステップ100では、車両内を撮影して車両内部の撮影画像(静止画像及び動画像)の画像データを得る。
【0049】
次にステップ102では、GPS等を用いて、車両の現在の位置情報を検出する。次にステップ104において、Gセンサ等を含む衝撃検知部12によって衝撃を検知する。
【0050】
次にステップ106では、上記ステップ104で検知した衝撃(Gセンサの値)が規定レベル以上であるか否かを判断する。
【0051】
上記ステップ106で肯定された場合、車両11が緊急状態に至った可能性があると判別することができる。
【0052】
ステップ108では、静止画像の画像データ、動画像の画像データ、及び車両11の位置情報を記憶部22へ記憶する。ステップ108の処理は、撮影部26の撮影によって得られた車両11の車両内部の動画像の画像データ、静止画像の画像データ、及び位置情報検出部24によって得られた車両11の位置情報を、各々予め定められた優先順位に関連付けて記憶部22へ記憶するものである。
【0053】
次にステップ110では、車内状況検出及び記憶処理が実行される。ステップ110の処理は、車両11の車両内部の状況を示す値を検出するとともに、検出した値を記憶部22に記憶するものである。車両内部の状況は、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16で検知された衝撃、熱、及び煙各々の検知信号を確認することによって得られる。
【0054】
次にステップ112では、緊急モード設定処理が実行される。ステップ112の処理は、判定条件DB28から、上記ステップ110で検出及び記憶した車両11の車両内部の状況を示す値に応じて、車両11の緊急状態を表す緊急モードを設定するものである。具体的には、判定条件テーブルから、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検知信号各々の組み合わせに応じた緊急モードを設定する。
【0055】
例えば、車両11に与えられた衝撃、車両内部の温度、車両内部の煙の全ての検出値が各々定められたしきい値以上であった場合、緊急モード「2」が設定される。また、車両11に与えられた衝撃がしきい値以上であるとともに温度及び煙の検出値がしきい値以下であった場合、緊急モード「1」が設定される。また、車両11に与えられた衝撃、車両内部の温度、及び煙の全ての検出値がしきい値以下であった場合、緊急モード「0」が設定される。
【0056】
次にステップ114では、設定された緊急モードの値を読み取り、読み取った値が「0」、「1」、「2」の何れの値であるかを判断する。記憶部22に記憶された緊急モードの値が「0」である場合、ステップ116へ進む。
【0057】
ステップ116では、緊急モード「0」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ116の処理は、緊急モード「0」に応じて通信部18を介してセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序テーブルから送信順序「―」が特定される。すなわち、送信対象となるデータが存在しないことが特定される。
【0058】
一方、ステップ114で設定された緊急モードの値が「1」である場合、ステップ118へ進む。ステップ118では、緊急モード「1」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ118の処理は、緊急モード「1」に応じたセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序「1、2、4」が特定される。すなわち、優先順位「1」に対応する車両11の位置情報、「2」に対応する運転者の個人情報、及び「4」に対応する動画像の画像データを、「1」、「2」、「4」の送信順序でセンタ30へ送信することが特定される。
【0059】
一方、ステップ114で設定された緊急モードの値が「2」である場合、ステップ120へ進む。ステップ120では、緊急モード「2」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ120の処理は、緊急モード「2」に応じてセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序「1、2、3」が特定される。すなわち、優先順位「1」に対応する車両11の位置情報、「2」に対応する運転者の個人情報、及び「3」に対応するの静止画像の画像データを、「1」、「2」、「3」の送信順序でセンタ30へ送信することが特定される。
【0060】
ステップ122では、上記ステップ116、ステップ118、またはステップ120各々で特定された送信すべきデータを各々の処理において特定した送信順序で通信部18を介してセンタ30へ送信した後に、本ルーチンを終了する。
【0061】
例えば、上記ステップ116の処理実行後のステップ122の処理では、送信すべきデータが無いため、何もデータ送信が実行されずに、本ルーチンを終了する。また、上記ステップ118の処理実行後のステップ122の処理では、車両11の位置情報、運転者の個人情報、及び動画像の画像データが、順次センタ30へ送信される。また、上記ステップ120の処理実行後のステップ122の処理では、車両11の位置情報、運転者の個人情報、及び静止画像の画像データが、順次センタ30へ送信される。
【0062】
このように、衝撃検知部12、熱検知部14、煙検知部16による検出値に応じた緊急モードに対応付けられた優先順位で、送信すべきデータをセンタ30へ送信することができる。
【0063】
一方、センタ30のPC34では、所定時間毎に車両11から通信部34を介してデータを受信したか否かを判断し、車両11からデータを受信すると、受信したデータに応じて車両11の緊急状況の解析を実行する。例えば、この緊急状況の解析により、車両11で発生した緊急状態の検証、及び車両11の救助活動等を行うことが可能となる。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態では、車両11への衝撃の検知により、車両11が緊急状態に至った可能性があると判別されると、判定条件DB28を参照し、車両内部の状態を表す衝撃、煙、熱等の検出値に応じて予め定められた緊急モードに応じた優先順位に従って、送信すべき車両の位置情報、個人情報、静止画像の画像データ、及び動画像の画像データ等のデータをセンタ30へ順次送信することができる。従って、緊急状態に応じてデータをセンタ30へ送信することが可能となる。
【0065】
また、センタ30へ送信すべきデータの優先順位は、データ量の小さいものから優先順位が高くなるように設定されるので、送信時間を要さないデータから優先的に送信することができる。このため、データ送信中に車両の緊急状態が進む等により送信障害が発生して送信が中断された場合であっても、優先度の高いデータほど正常送信される可能性が高くなる。
【0066】
なお、本実施の形態では、上記ステップ106に示したように、車両11が緊急状態に至ったか可能性があるか否かの判別は、衝撃検知部12によって検知される衝撃が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされる場合を説明したが、熱検知14部による検知信号が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされるようにしてもよい。同様に、煙検知部16による検知信号が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされるようにしてもよい。更に、車載用通報装置10に更に車両内部のガス濃度を検知するためのガス検知部を搭載し、ガス濃度が所定濃度以上であることが検知された場合に、車両が緊急状態に至った可能性があると判別するようにしてもよい。
【0067】
なお、本実施の形態では、送信すべきデータの優先順位は予め定められているものとして説明するが、この優先順位は変更可能としてもよい。例えば、センタ30側の意図する優先順位を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、外部から通信部18を介して優先順位変更要求信号を受信すると、受信した信号に応じて優先順位が変更されるようにすればよい。
【0068】
なお、本実施の形態で説明した制御部20、記憶部22は、耐水性、耐熱性、耐衝撃性等を有するブラックボックスなどの容器内に収納されるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の車載用通報装置によれば、所定値以上の衝撃を検出することにより、車両が緊急状態に至った可能性があることが検知されると、車両内部の環境及び車両へ与えられた衝撃等の複数の検出値に応じて予め定められた緊急モードに対応する優先順位に従って、送信すべきデータを外部へ順次送信することができるので、緊急状態に応じてデータを送信することが可能となる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両通信システムの概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車載用通報装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】車載用通報装置における処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車載用通報装置
11 車両
12 衝撃検知部
14 熱検知部
16 煙検知部
18 通信部
22 記憶部
24 位置情報検出部
26 撮影部
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用通報装置に係り、特に、車両に搭載され、緊急状態発生時の車量状況を示すデータを外部へ送信する車載用通報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より自動車等の車両における緊急状態発生時、予め登録された連絡先に対して自動車の位置情報、運転者の個人情報、及び緊急状態を示す情報を、特定の通報先に自動送信する車載用通報装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3。)。特許文献1及び特許文献2の技術によれば、車両が受けた衝撃を検知し、検知された衝撃が予め設定された所定値を越えた場合に、車両が緊急状態に至ったと判断し、自動車の車内の状況を示す画像データ、搭乗者の個人情報、車両の位置情報等の複数のデータを一括して予め定められた連絡先に自動送信することができる。
【0003】
また、特許文献3の技術によれば、車両に搭載され、車両が受ける衝撃を検知する衝撃検知センサ、車両内の温度を検知する温度センサ、車両内の空気組成を検出するガス検出センサ、車両火災を検知する火災検出センサ、及び車両破損を検出する破損検出センサによる検出信号から、該車両が緊急状態にあるか否かを判断し、緊急状態である場合に、該車両内部に緊急事態の発生を示す光や音等の警告信号を発信するとともに、車両外部へ車両の位置情報及び各センサによる検出信号を一括して送信することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−221679号公報(第2頁―4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002―166803(第5頁―6頁、第4図)
【特許文献3】
特開2001−307261(第7頁―8頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、緊急状態に至ると複数のデータを一括送信するため、緊急時であるのに拘わらず大きなデータを送信することが必要であった。また、例えば、送信中、送信障害等によってデータ送信が中断される虞があった。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮してなされたものであり、緊急状態に応じてデータを送信することが可能な車載用通報装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、車両内を撮影する撮影手段と、車両における衝撃を検出する衝撃検出手段と、車両内部の環境を表す複数の状態を検出する車内環境検出手段と、車両の位置を検知する車両位置検出手段と、データを外部へ送信する送信手段と、前記衝撃検出手段の検出値及び前記車内環境検出手段の検出値と、車両の緊急状態を表す複数の緊急モードとの対応を予め記憶し、かつ前記緊急モードの各々について複数の前記検出値及び前記撮影手段の撮影結果に対する優先順位を予め記憶する記憶手段と、前記衝撃検出手段の検出値が所定値以上の場合、前記衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値から、前記緊急モードを定め、該緊急モードの優先順位を定め、定められた優先順位の順序に応じて前記検出値及び前記撮影結果の少なくとも一方を前記送信手段へ出力制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明の車載用通報装置は、撮影手段を備えており、撮影によって車両内の撮影画像の画像データを得る。この撮影画像には、車両内の静止画像及び車両内の動画像を含むことができる。衝撃検出手段は、車両における衝撃を検出する。車内環境検出手段は、車両内部の環境を表す複数の状態を検出する。車両内部の環境を表す複数の状態には、環境温湿度や透視度があり、具体的には車両内部の温湿度、及び車両内部の煙の量等がある。車両位置検出手段は、車両の位置を検出するものである。車両位置検出手段としては、例えば、GPS等がある。送信手段は、データを外部へ送信するためのものである。
【0009】
記憶手段は、衝撃検出手段の検出値及び車内環境検出手段の検出値と、車両の緊急状態を表す複数の緊急モードとの対応を予め記憶する。この緊急モードは、緊急衝撃検出手段の検出値及び車内環境検出手段の検出値から実験的に求められ、予め対応付けられたものである。
【0010】
また、記憶手段は、緊急モードの各々について複数の検出値及び撮影手段による撮影結果に対応する優先順位を予め記憶する。優先順位は、送信手段を介して外部に複数の検出値及び撮影結果等のデータを送信するときの、各々のデータの容易性またはデータ受信側の意図する順序により定められる。
【0011】
制御手段は、衝撃検出手段によって車両への衝撃が検出されると、検出された衝撃を示す検出値が所定値以上であるか否かを判断する。車両における衝撃は、通常の走行によっても検出される。このため、制御手段は、外部へデータを送信する必要のある衝撃を示す検出値を予め所定値と定め、衝撃検出手段によって定めた所定値以上の衝撃が検出されると検出値及び撮影結果等のデータを外部へ送信する必要があると判断する。
【0012】
所定値以上の衝撃が衝撃検出手段によって検出されると、制御手段は、記憶手段から衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値に応じた緊急モードを定める。次に、制御手段は、衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値に対して定められた緊急モードに応じた優先順位を定める。次に、定めた優先順位に応じて、検出値及び撮影結果の少なくとも一方を送信手段へ出力する。送信手段は、入力されたデータを順次外部へ送信する。送信されたデータは、送信先に優先順位に応じて順次受信される。
【0013】
このように、車両における所定値以上の衝撃が検知されると、車両の緊急状態を表す緊急モードに応じた優先順位に従って、車両内の撮影結果及び車両内の環境及び衝撃を示す検出値を外部へ順次送信することができるので、車両で発生した緊急状態に応じてデータを送信することが可能となる。
【0014】
前記撮影手段は、前記車両の外部をさらに撮影することができる。
【0015】
車両が緊急状態に至ったときの状況をより詳細に検証するため等に、データ受信側が車両外部の静止画像や動画像の画像データの受信を必要とする場合がある。このため、撮影手段は、車両の外部をさらに撮影することができるようにすれば、車両の内部のみではなく、外部の撮影結果も外部へ送信することができる。
【0016】
前記車内環境検出手段は、前記車両内の温度及び前記車両内の煙の濃度の少なくとも一方を検知することができる。車両が緊急状態に至った可能性の高い場合には、車両内部への煙の発生や、車両内部が高温になる現象を伴うことが多い。このため、車内環境検出手段は、車両内の温度及び車両内の煙の濃度の少なくとも一方を検知することができるようにすれば、車両内部の環境を示す更に詳細なデータを外部へ送信することが可能となる。
【0017】
前記優先順位は、送信すべきデータのデータ量に応じて設定することができる。送信手段によって送信されるデータは、データ量が小さいほど送信に要する時間が短い。そこで、優先順位は、送信すべきデータのデータ量に応じて設定されるようにすれば、複数の検出値または撮影結果の内のデータ量の小さいデータから先に送信手段を介して外部へ送信されるので、優先順位が高いデータの正常送信される確率をより高くすることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0019】
図1には、本実施の形態に係る車載用通報装置を搭載した車両と、車両から送信されたデータを受信するセンタとから構成される車両通信システムに、本発明を適用したものである。
【0020】
図1には、本実施の形態に係る車両通信システム40の構成を模式的に示した。車両通信システム40は、車両11及びセンタ30から構成される。車両11及びセンタ30は、無線により通信回線を介して互いにデータの授受が可能な構成とされている。車両11は、緊急状態が発生したときに車両内部の複数の状況を示すデータをセンタ30に送信するためのものである。車両11の一例としては、車等がある。センタ30は、車両11から車両内部の複数の状況を示すデータを受信するとともに、受信したデータを処理するためのものである。
【0021】
車両11には、撮影部26、センサ13、通信部18、及び制御部20が設けられている。これらの撮影部26、センサ13、通信部18、及び制御部20は、後述する車載用通信装置10として機能する。
【0022】
撮影部26は、車両11の内部に設けられており、撮影によって車両内部の撮影画像の画像データを得るためのものである。撮影部26の一例には、デジタルカメラ等がある。通信部18は、センタ30と通信回線を介して各種データの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。センサ13は、車両11の車両内部の環境の状態を検出するたのものである。
【0023】
センタ30は、コンピュータ(以下、PCという)32及び通信部34を備えている。通信部34はPC32に接続されており、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。通信部34は、車両11と通信回線を介して各種データの授受を可能とするためのインターフェース機能部である。PC32は、図示を省略するCPU、ROM、RAM及び入出力ポートがバスを介して互いにデータやコマンドの授受が可能に接続されて構成されている。PC32は、車両11から通信部34を介して受信した車両11の車両内部の複数の状況を示すデータを処理するためのものである。
【0024】
図2には、本実施の形態に係る車載用通報装置10の主要構成をブロック図として示した。車載用通報装置10は、センサ13、通信部18、制御部20、記憶部22、位置情報検出部24、及び撮影部26から構成されている。制御部20は、図示しないマイクロコンピュータを含んで構成されている。制御部20は、センサ13、通信部18、記憶部22、位置情報検出部24、及び撮影部26の各々と接続され、互いにデータやコマンドの授受が可能な構成とされている。
【0025】
センサ13は、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16を含んで構成されている。衝撃検知部12は、車両11が受ける衝撃を検知するためのものである。衝撃検知部12の一例には、車両11の加速度を検出する加速度センサ等がある。熱検知部14は、車両内の温度を検知するためのものである。煙検知部16は、車両内に発生した煙を検知するためのものである。位置情報検出部24は、車両11の現在の位置情報を得るためのものである。位置情報検出部24としては、例えば、GPSがあり、1または複数の衛星からの信号を受信し、それぞれの受信信号に基づいて、現在時刻、及び緯度、経度等の車両11の位置情報を得る。
【0026】
なお、本実施の形態では、センサ13として、煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24が機能する場合を説明するが、更に車両内の空気組成を検出するガス検出部、及び車両内部への浸水を検出する浸水検出部等をセンサ13として機能するように更に設けた構成としても良い。
【0027】
撮影部26は、各々図示を省略したCCD及びレンズを備えており、図示を省略したレンズにより得られる車両内の静止画及び動画像を示す画像データを得る。
【0028】
なお、本実施の形態では、撮影部26は、車両内の撮影画像の画像データを得るためのものとして説明するが、撮影部26を車両外部へ設け、車両外部の撮影画像を得るようにしてもよい。また、撮影部26と同様の機能及び構成を有する複数の撮影部を車両11の外部及び内部双方に設け、車両内外双方の撮影画像の画像データを得るようにしてもよい。
【0029】
記憶部22は、主に、後述する処理ルーチンやセンタ30へ送信するための各種データを記憶するためのものであり、判定条件DB28を含んで構成される。
【0030】
なお、記憶部22に記憶される各種データには、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、車両の運転者を特定可能な個人データ、また、煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24によって検知された詳細を後述する検知信号等がある。
【0031】
この各種データには、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、予め記憶される車両の運転者を特定可能な個人データ、及び煙検知部16、熱検知部14、及び位置情報検出部24によって検知された検知信号等がある。本実施の形態では、センタ30へ送信すべきデータは、撮影部26によって得られた静止画像及び動画像の画像データ、個人データ、及び位置情報検出部24によって検知された車両11の位置情報として説明する。
【0032】
判定条件DB28は、判定条件テーブル及び送信順序テーブルを含んで構成される。判定条件テーブルは、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値を、車両11の緊急状態を表す緊急モードに対応付けて記憶したものである。送信順序テーブルは、緊急モード各々に対応するセンタ30へ送信すべきデータの送信順序及び送信すべきデータの種類を格納したものである。
【0033】
表1には、判定条件テーブルの一例を示した。
【0034】
【表1】
【0035】
判定条件テーブルは、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値、すなわち、衝撃、熱、煙各々の組み合わせによる緊急モードを規定したものである。
【0036】
表1では、衝撃、熱、煙各々について、予めしきい値が定められている。このしきい値は、センタ30に対して送信する可能性の高い検出値が予めしきい値として定められたものである。衝撃については、衝撃検知部12の検出値がしきい値以上であると「○」が示され、衝撃検知部12の検出値がしきい値以下であると「×」が示される。すなわち、「○」は、緊急状態で送信される可能性が高いことが予測されることを示している。「×」は、緊急状態で送信される可能性が低いことが予測されることを示している。
【0037】
熱、煙についても同様に、熱検知部14及び煙検知部16各々の検出値が、各々に定められたしきい値以上であると「○」が示され、しきい値以下であると「×」が示される。同様に、「○」は、緊急状態で送信される可能性が高いことが予測されることを示している。「×」は、緊急状態で送信される可能性が低いことが予測されることを示している。
【0038】
なお、本実施の形態では、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検出値がしきい値以上である場合には、「○」、しきい値以下である場合には、「×」が示される場合を説明したが、段階的に数値で示されるようにしてもよい。
【0039】
表2には、送信順序テーブルの一例を示した。
【0040】
【表2】
【0041】
表2に示す、送信順序には、センタ30へ送信すべきデータの送信順序及び送信すべきデータの種類が示される。
【0042】
送信順序に示されるデータの種類を示す番号「1」には車両の位置情報、「2」には個人情報が予め対応付けられている。また、データの種類を示す番号「3」には静止画像の画像データ、「4」には、動画像の画像データが予め対応付けられている。
【0043】
本実施の形態では、緊急モード「0」は、センタ30へデータを送信する必要がないので、送信順序を規定する必要がない。このため、表2では、「―」でもって送信すべきデータが無いことを表している。また、緊急モード「1」では、センタ30へデータ量の大きいデータを送信することができるので、「1、2、4」が示される。「1、2、4」は、車両の位置情報、個人情報、及び動画像の画像データを順に送信することを示している。また、緊急モード「2」では、センタ30へ比較的データ量の小さいデータを送信することができるので、「1、2、3」が示される。「1、2、3」は、車両の位置情報、個人情報、及び静止画像の画像データを順に送信することを示している。
【0044】
なお、このデータの種類を示す番号は、送信すべきデータの優先順位の意味をも兼ね備えている。このため、上記送信対象となるデータの内、最もデータサイズの小さい車両の位置情報を示すデータの優先順位が最も高く設定される。また、最もデータサイズの大きい動画像の画像データの優先順位が最も低く設定される。
【0045】
なお、上記撮影部26は、本発明の車載用通報装置10の撮影手段に相当し、衝撃検知部12は、衝撃検出手段に相当し、熱検知部16及び煙検知部16は、本発明の車内環境検出手段に相当する。また、上記位置情報検出部26は、本発明の車両位置検出手段に相当し、通信部18は、送信手段に相当する。また、上記記憶部22は、本発明の記憶手段に相当する。
【0046】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0047】
車載用通報装置10では、車両11の図示を省略した電源の投入により、車載用通報装置10に電源が投入され、図3に示す処理ルーチンが実行されてステップ100へ進む。
【0048】
ステップ100では、撮影部26において撮像処理が実行される。ステップ100では、車両内を撮影して車両内部の撮影画像(静止画像及び動画像)の画像データを得る。
【0049】
次にステップ102では、GPS等を用いて、車両の現在の位置情報を検出する。次にステップ104において、Gセンサ等を含む衝撃検知部12によって衝撃を検知する。
【0050】
次にステップ106では、上記ステップ104で検知した衝撃(Gセンサの値)が規定レベル以上であるか否かを判断する。
【0051】
上記ステップ106で肯定された場合、車両11が緊急状態に至った可能性があると判別することができる。
【0052】
ステップ108では、静止画像の画像データ、動画像の画像データ、及び車両11の位置情報を記憶部22へ記憶する。ステップ108の処理は、撮影部26の撮影によって得られた車両11の車両内部の動画像の画像データ、静止画像の画像データ、及び位置情報検出部24によって得られた車両11の位置情報を、各々予め定められた優先順位に関連付けて記憶部22へ記憶するものである。
【0053】
次にステップ110では、車内状況検出及び記憶処理が実行される。ステップ110の処理は、車両11の車両内部の状況を示す値を検出するとともに、検出した値を記憶部22に記憶するものである。車両内部の状況は、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16で検知された衝撃、熱、及び煙各々の検知信号を確認することによって得られる。
【0054】
次にステップ112では、緊急モード設定処理が実行される。ステップ112の処理は、判定条件DB28から、上記ステップ110で検出及び記憶した車両11の車両内部の状況を示す値に応じて、車両11の緊急状態を表す緊急モードを設定するものである。具体的には、判定条件テーブルから、衝撃検知部12、熱検知部14、及び煙検知部16各々の検知信号各々の組み合わせに応じた緊急モードを設定する。
【0055】
例えば、車両11に与えられた衝撃、車両内部の温度、車両内部の煙の全ての検出値が各々定められたしきい値以上であった場合、緊急モード「2」が設定される。また、車両11に与えられた衝撃がしきい値以上であるとともに温度及び煙の検出値がしきい値以下であった場合、緊急モード「1」が設定される。また、車両11に与えられた衝撃、車両内部の温度、及び煙の全ての検出値がしきい値以下であった場合、緊急モード「0」が設定される。
【0056】
次にステップ114では、設定された緊急モードの値を読み取り、読み取った値が「0」、「1」、「2」の何れの値であるかを判断する。記憶部22に記憶された緊急モードの値が「0」である場合、ステップ116へ進む。
【0057】
ステップ116では、緊急モード「0」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ116の処理は、緊急モード「0」に応じて通信部18を介してセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序テーブルから送信順序「―」が特定される。すなわち、送信対象となるデータが存在しないことが特定される。
【0058】
一方、ステップ114で設定された緊急モードの値が「1」である場合、ステップ118へ進む。ステップ118では、緊急モード「1」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ118の処理は、緊急モード「1」に応じたセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序「1、2、4」が特定される。すなわち、優先順位「1」に対応する車両11の位置情報、「2」に対応する運転者の個人情報、及び「4」に対応する動画像の画像データを、「1」、「2」、「4」の送信順序でセンタ30へ送信することが特定される。
【0059】
一方、ステップ114で設定された緊急モードの値が「2」である場合、ステップ120へ進む。ステップ120では、緊急モード「2」に応じた送信順序設定処理が実行された後にステップ122へ進む。ステップ120の処理は、緊急モード「2」に応じてセンタ30へ送信すべきデータの送信順序を送信順序テーブルから得るものである。本実施の形態では、送信順序「1、2、3」が特定される。すなわち、優先順位「1」に対応する車両11の位置情報、「2」に対応する運転者の個人情報、及び「3」に対応するの静止画像の画像データを、「1」、「2」、「3」の送信順序でセンタ30へ送信することが特定される。
【0060】
ステップ122では、上記ステップ116、ステップ118、またはステップ120各々で特定された送信すべきデータを各々の処理において特定した送信順序で通信部18を介してセンタ30へ送信した後に、本ルーチンを終了する。
【0061】
例えば、上記ステップ116の処理実行後のステップ122の処理では、送信すべきデータが無いため、何もデータ送信が実行されずに、本ルーチンを終了する。また、上記ステップ118の処理実行後のステップ122の処理では、車両11の位置情報、運転者の個人情報、及び動画像の画像データが、順次センタ30へ送信される。また、上記ステップ120の処理実行後のステップ122の処理では、車両11の位置情報、運転者の個人情報、及び静止画像の画像データが、順次センタ30へ送信される。
【0062】
このように、衝撃検知部12、熱検知部14、煙検知部16による検出値に応じた緊急モードに対応付けられた優先順位で、送信すべきデータをセンタ30へ送信することができる。
【0063】
一方、センタ30のPC34では、所定時間毎に車両11から通信部34を介してデータを受信したか否かを判断し、車両11からデータを受信すると、受信したデータに応じて車両11の緊急状況の解析を実行する。例えば、この緊急状況の解析により、車両11で発生した緊急状態の検証、及び車両11の救助活動等を行うことが可能となる。
【0064】
以上説明したように、本実施の形態では、車両11への衝撃の検知により、車両11が緊急状態に至った可能性があると判別されると、判定条件DB28を参照し、車両内部の状態を表す衝撃、煙、熱等の検出値に応じて予め定められた緊急モードに応じた優先順位に従って、送信すべき車両の位置情報、個人情報、静止画像の画像データ、及び動画像の画像データ等のデータをセンタ30へ順次送信することができる。従って、緊急状態に応じてデータをセンタ30へ送信することが可能となる。
【0065】
また、センタ30へ送信すべきデータの優先順位は、データ量の小さいものから優先順位が高くなるように設定されるので、送信時間を要さないデータから優先的に送信することができる。このため、データ送信中に車両の緊急状態が進む等により送信障害が発生して送信が中断された場合であっても、優先度の高いデータほど正常送信される可能性が高くなる。
【0066】
なお、本実施の形態では、上記ステップ106に示したように、車両11が緊急状態に至ったか可能性があるか否かの判別は、衝撃検知部12によって検知される衝撃が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされる場合を説明したが、熱検知14部による検知信号が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされるようにしてもよい。同様に、煙検知部16による検知信号が規定レベル以上であるか否かを判別することによってなされるようにしてもよい。更に、車載用通報装置10に更に車両内部のガス濃度を検知するためのガス検知部を搭載し、ガス濃度が所定濃度以上であることが検知された場合に、車両が緊急状態に至った可能性があると判別するようにしてもよい。
【0067】
なお、本実施の形態では、送信すべきデータの優先順位は予め定められているものとして説明するが、この優先順位は変更可能としてもよい。例えば、センタ30側の意図する優先順位を設定するようにしてもよい。この場合、例えば、外部から通信部18を介して優先順位変更要求信号を受信すると、受信した信号に応じて優先順位が変更されるようにすればよい。
【0068】
なお、本実施の形態で説明した制御部20、記憶部22は、耐水性、耐熱性、耐衝撃性等を有するブラックボックスなどの容器内に収納されるようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の車載用通報装置によれば、所定値以上の衝撃を検出することにより、車両が緊急状態に至った可能性があることが検知されると、車両内部の環境及び車両へ与えられた衝撃等の複数の検出値に応じて予め定められた緊急モードに対応する優先順位に従って、送信すべきデータを外部へ順次送信することができるので、緊急状態に応じてデータを送信することが可能となる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両通信システムの概略構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車載用通報装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】車載用通報装置における処理の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 車載用通報装置
11 車両
12 衝撃検知部
14 熱検知部
16 煙検知部
18 通信部
22 記憶部
24 位置情報検出部
26 撮影部
Claims (4)
- 車両内を撮影する撮影手段と、
車両における衝撃を検出する衝撃検出手段と、
車両内部の環境を表す複数の状態を検出する車内環境検出手段と、
車両の位置を検知する車両位置検出手段と、
データを外部へ送信する送信手段と、
前記衝撃検出手段の検出値及び前記車内環境検出手段の検出値と、車両の緊急状態を表す複数の緊急モードとの対応を予め記憶し、かつ前記緊急モードの各々について複数の前記検出値及び前記撮影手段の撮影結果に対する優先順位を予め記憶する記憶手段と、
前記衝撃検出手段の検出値が所定値以上の場合、前記衝撃検出手段及び車両環境検出手段の検出値から、前記緊急モードを定め、該緊急モードの優先順位を定め、定められた優先順位の順序に応じて前記検出値及び前記撮影結果の少なくとも一方を前記送信手段へ出力制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする車載用通報装置。 - 前記撮影手段は、前記車両の外部をさらに撮影することを特徴とする請求項1に記載の車載用通報装置。
- 前記車内環境検出手段は、前記車両内の温度及び前記車両内の煙の濃度の少なくとも一方を検知する請求項1または請求項2に記載の車載用通報装置。
- 前記優先順位は、送信すべきデータのデータ量に応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の車載用通報装置。
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