JP2010072736A - データ収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】トリガー記録時以外に収集した画像データや音声データをデータ収集管理局に集積し、日常生活において有用なデータを収集することが可能なデータ収集システムを提供する。
【解決手段】データ収集端末10に設けられたデータ抽出スイッチ34を使用者が押下した際に、カメラ20とマイク22により収集された画像データと音声データにGPS装置24および時計26による位置情報と時間情報を加えて比較用データ追加候補データ(以下、HTD)を作成し、記憶部44に記憶する。作成されたHTDは、データ収集端末10内で比較用データ(以下HD)との類似度を判断し、所定の類似度を有している場合はデータ収集管理局50に送信され、さらに特定情報(以下、TJ)が含まれているか否かが判断され、TJが含まれている場合には、THDが比較用データ追加データ(以下、TD)をデータ収集端末10に送信し、記憶部44内のHDにTDを追加する処理を行うことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は撮像手段により撮像した画像データや録音手段により録音した音声データを用いて、検索対処物の検索に用いるための比較用データを補充することが可能なデータ収集システムに関する。
車両に搭載して用いるいわゆるドライブレコーダーは、さまざまなものが提案されている。このようなドライブレコーダーにより記録したデータは、交通事故発生時等において、その前後における周辺状況等を記録する上で有用であり好適に用いられている。このようなドライブレコーダーは交通事故により車両が破損してしまったり、発火してしまった場合であっても、ドライブレコーダーから記録データが抽出可能であることが望まれている。このようなドライブレコーダーとしては、例えば特許文献1に開示されているようなドライブレコーダーが知られている。
特開2006−168717号公報
現在普及している大部分のドライブレコーダーは、交通事故発生時の前後における画像データや音声データのみを記録するいわゆるトリガー記録方式が採用されている。ドライブレコーダーにおける撮像手段や録音手段は、常時画像データや音声データを記録しているため、ほとんどのデータが使用されないまま破棄されているのが現状である。
また、実際にドライブレコーダーが装着されている車両は、トラックやバス、タクシー等のいわゆる運転業務のプロフェッショナルが運転する車両であることが多いため、ドライブレコーダーによるデータの記録機会はきわめて少なく、ほとんどのデータは有効利用されていないという課題がある。
そこで本願発明は、データ収集端末がトリガー記録時以外において収集した画像データや音声データをデータ収集管理局に集積し、日常生活において有用なデータを収集することが可能なデータ収集システムを提供することを目的としている。
本願発明は、撮像手段と、録音手段と、位置情報を取得する位置情報取得手段と、時間情報を取得する時間情報取得手段と、前記撮像手段により撮像された画像データおよび前記録音手段により録音された録音データを一時的に記憶する第1記憶手段と、使用者が操作することにより、前記第1記憶手段に記憶されている画像データおよび録音データを予め定められた所要範囲にわたって抽出するデータ抽出スイッチと、前記第1記憶手段から抽出された画像データおよび録音データからなる抽出データを比較させるための比較用データおよび抽出データ比較プログラムが予め記憶されていると共に、前記抽出データを記憶可能な第2記憶手段と、前記抽出データを、予め設定されたデータ収集管理局に送信可能であると共に、前記データ収集管理局から送信される比較用データが受信可能な通信手段と、前記撮像手段、前記録音手段、前記位置情報取得手段、前記時間情報取得手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記通信手段の動作をそれぞれ制御する制御部と、を有し、使用者が前記データ抽出スイッチを押下することによって、前記制御部が前記第1記憶手段から画像データおよび音声データからなる抽出データを抽出した後、前記抽出データを前記抽出データ比較プログラムに基づいて、互いの類似度を判断する処理と、前記比較用データと前記抽出データとが、前記抽出データ比較プログラム内において予め定められている類似度を有していない場合には、前記制御部は、前記データ抽出スイッチが押下された時点において前記位置情報取得手段が取得した位置情報および前記時間情報取得手段が取得した時間情報を前記抽出データに追加して比較用データ追加候補データを生成する処理と、当該比較用データ追加候補データを前記第2記憶手段に記憶させる処理をそれぞれ実行し、前記比較用データと前記抽出データとが、前記抽出データ比較プログラム内において予め定められている類似度を有している場合には、前記制御部は、前記データ抽出スイッチが押下された時点において前記位置情報取得手段が取得した位置情報および前記時間情報取得手段が取得した時間情報を前記抽出データに追加して比較用データ追加候補データを生成する処理と、当該比較用データ追加候補データを前記第2記憶手段に記憶させる処理と、前記比較用データ追加候補データを前記データ収集管理局に送信する処理と、をそれぞれ実行するデータ収集端末と、前記データ収集端末と通信可能な通信手段と、前記データ収集端末から送信された第1の記録用画像データから特定情報を抽出する特定情報抽出プログラムと、前記抽出された特定情報を比較するための比較用データとが予め記憶されている記憶手段と、前記特定情報抽出プログラムに基づいて前記第1の記録用画像データから特定情報を抽出すると共に、抽出した特定情報が前記比較用データを含むか否かを確認する特定情報確認手段と、前記通信手段と、前記記憶手段と、前記特定情報確認手段の動作をそれぞれ制御する制御手段と、を有すると共に、前記特定情報確認手段が前記比較用データ追加候補データ内に比較用データを含んでいることが確認できなかった場合には、前記制御手段は、前記比較用データ追加候補データに対する処理を一旦終了し、前記特定情報確認手段が前記比較用データ追加候補データ内に前記比較用データを含んでいることを確認した場合には、前記制御手段は、前記通信手段から前記データ収集端末に特定情報確認の通知を行うと共に、前記比較用データ追加候補データを比較用データ追加用データとして前記データ収集端末に送信する処理を実行するデータ収集管理局と、を具備し、前記データ収集管理局から特定情報確認の通知と、比較用データ追加用データとを受信した前記データ収集端末は、前記制御部により前記第2記憶手段に記憶されている比較用データに前記比較用データ追加用データを追加する処理を実行することを特徴とするデータ収集システムである。
本発明にかかるデータ収集システムによれば、データ収集端末が収集したデータを効率的に使用することができ、身の回りにおける有用なデータベースである比較用データを構築することができる。このような比較用データに基づいてデータ収集端末が収集したデータを必要に応じて比較用データに追加することができるので、比較データにおける時間データや収集位置データを最新の状態に維持することが可能になる。このような比較用データに基づけば、探し物や、インフラの整備状況等の管理において好都合である。
以下、本発明にかかるデータ収集システムの実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態におけるデータ収集システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態におけるデータ収集管理局の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態におけるデータ収集システム100は、既存の捜索対象に関する画像データまたは画像データおよび音声データにより構成される比較用データに常時新しいデータを追加することにより、日常生活において有用な情報網を構築することが可能なものである。本実施形態におけるデータ収集システム100は、単数または複数の車両に搭載されたデータ収集端末10と、データ収集端末10と通信可能に設けられたデータ収集管理局50とにより構成されている。データ収集端末10から収集されたデータのうち、一部のデータはデータ収集管理局50に送信され、データ収集管理局50において既存の比較用データとの比較を行い、所定の類似度を有しているデータであった場合には、通信手段によりデータ収集端末10に再配布することで、比較用データが常時最新状態にすることが可能であることを特徴としている。
以下に、データ収集端末10とデータ収集管理局50について説明を行う。本実施形態においては、データ収集端末10により収集されたデータの流れに沿ってデータ収集端末10とデータ収集管理局50の説明を行うことにより、データ収集システム100の説明を行うことにする。
本実施形態におけるデータ収集端末10は、図1に示すように、撮像手段であるカメラ20と、録音手段であるマイク22と、位置情報取得手段であるGPS装置24と、時間情報取得手段である時計26と、これらを収容する本体部30とに収容され、カメラ20およびマイク22より収集された画像データおよび音声データをGPS装置24による位置情報と時計26による時間情報と合わせて記憶する第1記憶手段であるランダムアクセスメモリー32と、本体部30に設けられ、使用者が押下した際に、ランダムアクセスメモリー32の画像データおよび音声データを予め設定された所要の範囲にわたって抽出するデータ抽出スイッチ34と、外部との通信手段36と、カメラ20、マイク22、ランダムアクセスメモリー32、データ抽出スイッチ34および通信手段36の動作と、第2の記憶手段である記憶部44の動作をそれぞれ制御するCPU42と、を有している。
制御部40はCPU42と記憶部44とにより構成されている。
本実施形態におけるカメラ20は、光学レンズとイメージセンサとにより構成されている。カメラ20は通信ケーブルを介してデータ収集端末10の本体部30に接続されている。カメラ20が撮像した画像データおよびマイク22が記録した録音データは、本体部30に内蔵されているランダムアクセスメモリー32に記憶される。画像データについては、フレーム毎にGPS装置24が検出した撮像位置等の情報と、時計26が検出した撮像時間情報とが付加された状態で、音声データについては、時計26が検出した録音時間情報が付加された状態で記憶される。ランダムアクセスメモリー32の記憶容量は、カメラ20が撮像した画像データの容量と、データ抽出スイッチ34の操作によりデータを抽出する範囲に対応した十分余裕のある容量が確保されているのは当然である。
ランダムアクセスメモリー32には、カメラ20により撮像された画像データが時系列に沿って順次記憶される画像データ領域32aと、マイク22により録音された音声データが時系列的に沿って順次記憶される音声データ領域32bとを有している。本実施形態においては1つのランダムアクセスメモリー32を、画像データ領域32aと音声データ領域32bとに区分して用いているが、画像データと音声データのそれぞれに対して個別のランダムアクセスメモリーを設けることももちろんできる。
画像データ領域32aおよび音声データ領域32bにカメラ20からの画像データおよびマイク22からの音声データを次々と記憶させると、それぞれの領域32a,32bの記憶可能容量が減少し、やがて新しいデータを記憶させることができなくなる。このような状態においては、新たに記憶させるべき画像データおよび音声データは、それぞれの領域32a,32b内において最も記憶させた時間の古いデータに用いている記憶領域に上書きする処理を行っている。このように本実施形態においては、ランダムアクセスメモリー32をいわゆるリングバッファ状にして用いている。
本実施形態における制御部40の記憶部44には、ランダムアクセスメモリー32の画像データ領域32aおよび音声データ領域32bからデータを送信させる際の条件であるデータ抽出範囲条件CHJおよびデータ収集装置10の制御プログラムPGMが予め記憶されている。データ抽出条件DCJは、ランダムアクセスメモリー32に記憶されている画像データおよび音声データを記憶部44に記憶させるタイミングを規定するトリガー条件TGJと、トリガー条件TGJを満たしたタイミングを基準位置として、基準位置の前後における画像データおよび音声データの抽出範囲を規定するデータ抽出範囲条件CHJと、を少なくとも含んでいる。
以下に、各条件について詳細に説明する。
本実施形態におけるトリガー条件TGJは、車両に配設された加速度検出手段や衝撃検出手段により検出された加速度および衝撃値や、ステアリング操作の回転加速度等により構成される車両の挙動データの値が、設定値を超えた場合にトリガーを発生するように構成されている。また、使用者が入力手段および設定ソフト(共に図示せず)を用いてトリガー条件TGJを任意の設定値に変更することも可能である。
データ抽出範囲条件CHJは、上記のトリガー条件TGJにより規定された条件を満たしたタイミングを基準位置として、基準位置を含み基準位置の前後における画像データおよび音声データの抽出範囲を規定するためのものである。本実施形態においては基準位置の前後それぞれ数秒間をデータ抽出範囲に設定している。本実施形態におけるデータ抽出範囲は、基準位置の前後(トリガー発生タイミングの前後)においてそれぞれ同じ時間幅に設定しているが、基準位置の前後のいずれかに重要な情報が存在することが予想される場合等においては、基準位置の前後においてデータを抽出する時間の範囲を異ならせる設定にしてもよい。データ抽出範囲条件CHJについても、使用者が設定ソフトを用いて任意の条件に設定することが可能である。
カメラ20およびマイク22により撮像された画像データおよび音声データは、前述のとおり、一旦ランダムアクセスメモリー32に記憶される。車両に装着された車両挙動検出センサによる車両の挙動データの値が、トリガー条件TGJを満たすと、CPU42がトリガーを発生し、ランダムアクセスメモリー32から抽出すべきデータの基準位置が決定する。画像データおよび音声データは、時間情報が付与された状態でランダムアクセスメモリー32に記憶されているので、基準位置が決定すれば、データ抽出範囲条件CHJにより、基準位置を含む前後の所要時間の範囲にわたってランダムアクセスメモリー32内の画像データおよび音声データが抽出される。抽出された画像データおよび音声データは、それぞれに対応する位置情報と時間情報と共にトリガー条件抽出データTCDとして順次記憶部44に記録されることになる。以上の処理は、いわゆる通常のトリガー記録方法である。
本実施形態におけるデータ収集装置10は、制御部40の記憶部44に予め設定されているトリガー条件TGJ以外においても、ランダムアクセスメモリー32に記憶させている画像データおよび音声データを抽出することができる。具体的には、データ収集装置10が搭載されている車両の乗員である使用者(主に運転手)が本体部30に配設されたデータ抽出スイッチ34を操作し、データ抽出スイッチ34が押下された際に、予め記憶部44に記憶されている抽出条件CJに基づいてランダムアクセスメモリー32から画像データおよび音声データを抽出することが可能に設定されている。
本実施形態における記憶部44には、抽出条件の他にも、抽出したデータを比較するための比較用データHDおよび抽出データCDと比較用データの類似度を求める抽出データ比較プログラムPGM2が予め記憶されている。記憶部44には不揮発型のメモリー(例えばハードディスク装置や半導体メモリー)が好適に用いられる。
使用者が車両運行中において外部状況の異変に気がついた場合や、使用者が予め知っている捜索対象物に似ている対象物に気が付いた場合等に、使用者がデータ抽出スイッチ34を押下すると、制御部40のCPU42にランダムアクセスメモリー32内の画像データおよび音声データを抽出するデータ抽出指示が送信される。CPU42がデータ抽出指示を受信すると、CPU42は、記憶部44に記憶されている抽出条件CJに沿ってランダムアクセスメモリー32から画像データと音声データをそれぞれ抽出する。続いてCPU42は、抽出データCDを構成する画像データと音声データのそれぞれに、データ抽出スイッチ34が押下された時点においてGPS装置24および時計26がそれぞれ取得した位置情報と時間情報とを追加することにより、比較用データ追加候補データHTDを生成する。これに続いてCPU42は、比較用データ追加候補データHTDを記憶部44に記憶させる。
さらにCPU42は、抽出データ比較プログラムPGM2に基づいて、抽出データCDのうちの画像データと記憶部44に予め記憶されている比較用データHDと比較を行い、互いの画像データの類似度を算出する。
抽出データCDの画像データと比較用データHDとの比較を行う際には、抽出データCDの画像データを構成するフレームデータのうち、最も比較用データの構図と近い構図であるフレームデータを用いている。本実施形態においては、抽出データCDの画像データのフレームデータと比較用データHDとの類似度は、公知の画像処理方法に基づいてフレームデータのピクセル、輝度、彩度等の一致度に基づいて類似度を予め設定した指標によって表現している。
記憶部44には予め抽出データCDをデータ収集管理局50に送信するか否かを判断するための類似度閾値RIが記憶されているので、抽出データ比較プログラムPGM2に基づいて算出された抽出データCDと比較用データHDとの類似度が類似度閾値RIを超えていた場合には、通信手段36を介して予め設定されたデータ収集管理局50に記憶部44に記憶させておいた比較用データ追加候補データHTDを送信する処理を実行する。これに対して、抽出データCDと比較用データHDとの類似度が類似度閾値RIを超えていない場合には、特別な処理は行われず、抽出データCDに対する処理は一旦終了されることになる。
データ収集管理局50は、図2に示すように、単数または複数のデータ収集端末10と通信可能な通信手段52と、データ収集端末10から送信されてきたデータから予め指定されている特定情報を抽出するための特定情報抽出プログラムPGM3が記憶されていて、かつ、新たなデータが記憶可能な記憶手段54と、特定情報抽出プログラムPGM3により抽出された特定情報が予め記憶手段54に記憶されている比較用データを含むか否かを確認する特定情報確認手段と、通信手段52、記憶手段54、特定情報確認手段の動作を制御する制御手段であるCPU56と、を有している。本実施形態における特定情報確認手段はCPU56により実現されている。
データ収集管理局50は、データ収集端末10から送信され、記憶手段54に記憶された比較用データ追加候補データHTDについて、データ収集端末10において行った画像データ処理よりもさらに詳細にデータの分析を行う。具体的には、データ収集管理局50の特定情報確認手段(CPU56)が、画像処理プログラムである特定情報抽出プログラムPGM3に基づいて、記憶手段54に予め記憶されている特定情報TJ(比較用データの具体的な内容)が比較用データ追加候補データHTDに含まれているか否かについての確認を行う。ここでも公知の画像処理方法を採用することができるが、データ収集端末10においてなされた画像処理方法よりもさらに詳細な画像処理方法によって画像処理を行う。これにより、特定情報TJに対して比較用データ追加候補データHTDが似ているか否かといった類似度による判断ではなく、比較用データ追加候補データHTD内に特定情報TJが含まれているか否かといった、厳密な判断をすることができる。
データ収集管理局50の特定情報確認手段であるCPU56において、比較用データ追加候補データHTD内に特定情報TJが含まれていると判断された場合には、CPU56は、比較用データ追加候補データHTDを比較用データ追加データTDとして、通信手段52を介してデータ収集管理局50に通信可能な全てのデータ収集端末10にデータ配信を行う処理を実行する。
これに対して、比較用データ追加候補データHTD内に特定情報が含まれていないと判断された場合には、CPU56は、比較用データ追加候補データHTDを送信してきたデータ収集端末10のみに対して、送信されてきた比較用データ追加候補データHTDには、特定情報が含まれていなかった旨が通知される。
データ収集管理局50から比較用データ追加データTDが送信された場合、データ収集端末10のCPU42は、記憶部44に記憶されている比較用データHDに比較用データ追加データTDを追加し、記憶部44に記憶されている比較用データ追加候補データHTDを削除する処理を実行する。記憶部44の比較用データHDに比較用データ追加データTDを追加するまでの間とこれ以降におけるカメラ20およびマイク22によるデータ収集は継続して行われている。
これに対し、データ収集管理局50から、比較用データ追加候補データHTDには特定情報が含まれていなかった旨が通知されたデータ収集端末10においては、特別な処理は行われず、カメラ20およびマイク22によるデータ収集が継続して行われる。
以上に説明した処理を繰り返し実行することにより、使用者がデータ抽出スイッチ34を操作することにより収集された抽出データCDは、データ収集端末10において比較用データHDとの類似度を算出し、比較用データHDにある程度類似する抽出データCD(画像データおよび音声データ)のみをデータ収集管理局50に比較用データ追加候補データHTDとして送信し、データ収集管理局50においてさらに詳細に比較用データ追加候補データHTDを画像解析し、比較用データ追加候補データHTDに比較用データHDにおける特定情報TJが含まれている場合のみに、比較用データHDに既に含まれているデータの補助的なデータとなる比較用データ追加データTDとしてデータ収集端末10に送信され、各々のデータ収集端末10内の記憶部44における比較用データHDに比較用データ追加データTDを追加処理することで、信頼性の高い比較用データHDを構築することができる。
このように、比較用データHDを随時更新することができるため、それぞれのデータ収集端末10における抽出データCDの類似度の判断材料が増えることになり、データ収集端末10における類似度の判断精度も向上するため、データ収集管理局50の負担を大幅に軽減させることができる。すなわち、データ収集システム100を簡易な構成にすることができるため、データ収集システム100の提供コストを安価にすることが可能になる。
これに対して、データ収集管理局50において、比較用データ追加候補データHTD内に特定情報が含まれていないと判断された場合には、データ収集端末10にはその旨の通知が届くだけであり、記憶部44に記憶させてある比較用データ追加候補データHTDに対して特別な処理がなされないが、このような比較用データ追加候補データHTDは、たまたまデータ収集端末10において比較用データHDと類似するという画像解析結果が得られただけであり、使用者が単に必要であると判断して収集されたデータである可能性がある。このような比較用データ追加候補データHTDは、使用者により通信手段36を介して再度データ収集管理局50に比較用データ追加候補データHTDを送信して、比較用データHDにおける新規データとして追加することを検討してもよい。
以上に、本願発明にかかるデータ収集端末10およびこれを用いたデータ収集システム100について実施形態に基づいて詳細に説明してきたが、本願発明は以上に示した実施形態に限定されるものではない。例えば、以上の実施形態においては、抽出データCDは画像データと音声データとにより構成されているが、データ収集端末10およびデータ収集管理局50においては、抽出データCDと比較用データHDとの類似度または一致度を判断する際に画像データのみを用いて判断しているが、画像データのみならず音声データを含めて比較用データHDと抽出データCDとの類似度および一致度を判断してもよいのはもちろんである。音声データを用いる場合には、データ収集端末10におけるCPU42にかかる負荷が高くなりすぎてしまうため、データ収集管理局50においてのみ採用することが好適である。
抽出データCDを音声データを含めて比較用データHDとの類似度および一致度を判断する場合には、音声データの周波数特性(ソナグラム)を公知の手法を用いて解析することにより、音声データとしての類似度や一致度を判断することができる。
また、以上の実施形態においては、使用者がデータ抽出スイッチ34を操作して収集した抽出データCDは、比較用データHDとの類似度や一致度について解析されることにより、比較用データHDに追加するか否かについて判断されているが、使用者が新たに比較用データHDに追加すべきデータとして抽出スイッチ34を操作した場合においてランダムアクセスメモリー32から抽出された抽出データCDは、比較用データHDに対して何ら類似することがなくなる。このように、抽出データCDが比較用データHDと類似度が全くないと判断された場合(または、データ収集端末10において判断された類似度が予め設定されている閾値以下である場合)においては、その抽出データCDを新規追加用データとして記憶部44に記憶させておくこともできる。この新規追加用データは、直ちにデータ収集管理局50に送信してもよいし、後に使用者により通信手段36を介して記憶部44からデータ収集管理局50に送信するようにしてもよいのはもちろんである。
また、以上の実施形態においては、トリガー条件TGJによりランダムアクセスメモリー32から抽出されたトリガー条件抽出データTCDと、使用者による抽出スイッチ34の操作によりランダムアクセスメモリー32から抽出された比較用データ追加候補データHTDと比較用データ追加データTDを制御部40の記憶部44に記憶させる形態について説明しているが、これらのデータは、記憶部44とは別体に設けたられた可搬式の記録媒体に記憶させておくことももちろん可能である。この構成を採用することにより、データ収集端末10から以上のデータを抽出する際には、直接可搬式の記録媒体を直接データ収集端末10から取り出すことで対応することができるため、データ通信手段を使用する必要がなくなり、データ通信時における電力使用量等のランニングコストを低下させることができるため好都合である。
本実施形態におけるデータ収集システムの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるデータ収集管理局の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 データ収集端末
20 カメラ
22 マイク
24 GPS装置
26 時計
30 本体部
32 ランダムアクセスメモリー
32a 画像データ領域
32b 音声データ領域
34 データ抽出スイッチ
36 通信手段
40 制御部
42 CPU
44 記憶部
50 データ収集管理局
52 通信手段
54 記憶手段
56 制御手段
100 データ収集システム
DCJ データ抽出条件
TGJ トリガー条件
CHJ データ抽出範囲条件
PGM 制御プログラム
TCD トリガー条件抽出データ
CJ 抽出条件
HD 比較用データ
PGM2 抽出データ比較プログラム
CD 抽出データ
HTD 比較用データ追加候補データ
RI 類似度閾値
PGM3 特定情報抽出プログラム
TJ 特定情報
TD 比較用データ追加データ

Claims (1)

  1. 撮像手段と、
    録音手段と、
    位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    時間情報を取得する時間情報取得手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像データおよび前記録音手段により録音された録音データを一時的に記憶する第1記憶手段と、
    使用者が操作することにより、前記第1記憶手段に記憶されている画像データおよび録音データを予め定められた所要範囲にわたって抽出するデータ抽出スイッチと、
    前記第1記憶手段から抽出された画像データおよび録音データからなる抽出データを比較させるための比較用データおよび抽出データ比較プログラムが予め記憶されていると共に、前記抽出データを記憶可能な第2記憶手段と、
    前記抽出データを、予め設定されたデータ収集管理局に送信可能であると共に、前記データ収集管理局から送信される比較用データが受信可能な通信手段と、
    前記撮像手段、前記録音手段、前記位置情報取得手段、前記時間情報取得手段、前記第1記憶手段、前記第2記憶手段および前記通信手段の動作をそれぞれ制御する制御部と、を具備すると共に、
    使用者が前記データ抽出スイッチを印加することによって、前記制御部が前記第1記憶手段から画像データおよび音声データからなる抽出データを抽出した後、前記抽出データを前記抽出データ比較プログラムに基づいて、互いの類似度を判断する処理と、
    前記比較用データと前記抽出データとが、前記抽出データ比較プログラム内において予め定められている類似度を有していない場合には、前記制御部は、前記データ抽出スイッチが印加された時点において前記位置情報取得手段が取得した位置情報および前記時間情報取得手段が取得した時間情報を前記抽出データに追加して比較用データ追加候補データを生成する処理と、当該比較用データ追加候補データを前記第2記憶手段に記憶させる処理をそれぞれ実行し、
    前記比較用データと前記抽出データとが、前記抽出データ比較プログラム内において予め定められている類似度を有している場合には、前記制御部は、前記データ抽出スイッチが印加された時点において前記位置情報取得手段が取得した位置情報および前記時間情報取得手段が取得した時間情報を前記抽出データに追加して比較用データ追加候補データを生成する処理と、当該比較用データ追加候補データを前記第2記憶手段に記憶させる処理と、前記比較用データ追加候補データを前記データ収集管理局に送信する処理と、をそれぞれ実行するデータ収集端末と、
    前記データ収集端末と通信可能な通信手段と、
    前記データ収集端末から送信された第1の記録用画像データから特定情報を抽出する特定情報抽出プログラムと、前記抽出された特定情報を比較するための比較用データとが予め記憶されている記憶手段と、
    前記特定情報抽出プログラムに基づいて前記第1の記録用画像データから特定情報を抽出すると共に、抽出した特定情報が前記比較用データを含むか否かを確認する特定情報確認手段と、
    前記通信手段と、前記記憶手段と、前記特定情報確認手段の動作をそれぞれ制御する制御手段と、を具備すると共に、
    前記特定情報確認手段が前記比較用データ追加候補データ内に比較用データを含んでいることが確認できなかった場合には、前記制御手段は、前記比較用データ追加候補データに対する処理を一旦終了し、
    前記特定情報確認手段が前記比較用データ追加候補データ内に前記比較用データを含んでいることを確認した場合には、前記制御手段は、前記通信手段から前記データ収集端末に特定情報確認の通知を行うと共に、前記比較用データ追加候補データを比較用データ追加用データとして前記データ収集端末に送信する処理を実行するデータ収集管理局と、
    を有し、
    前記データ収集管理局から特定情報確認の通知と、比較用データ追加用データとを受信した前記データ収集端末は、前記制御部により前記第2記憶手段に記憶されている比較用データに前記比較用データ追加用データを追加する処理を実行することを特徴とするデータ収集システム。
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