JP7310962B2 - ドライブレコーダ - Google Patents

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Description

本発明は、ドライブレコーダ、処理方法、およびプログラムに関する。
自動車などの車両の事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために、車両の運転状況を記録する装置やシステムが各種提案ないし実用化されている。
例えば特許文献1には、鉄道列車など、運転手の操作を介して走行する車両における運転状況を記録する装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、車両に設置された装置(ドライブレコーダ)と、車両内あるいは車両外に設置された運転状況記録装置および表示装置とを有する。ドライブレコーダは、車両に設置されたカメラ部、マイク部、操作部、運転手状態取得部、制御部、記録部、および時刻発生部を有する。カメラ部は、車両進行方向前方の映像を撮影する。マイク部は、運転室内の音声などを収集する。操作部は、車両を運転するための操作部材を備える。制御部は、操作部材からの操作量を取得して列車の運行動作を制御する。運転手状態取得部は、運転手の脳波、脈拍、血圧、体温などの生体情報を計測する。時刻発生部は、現在時刻を発生する。記録部は、上記の各種機器が測定した情報(映像、音声、操作、運転手の生体情報)を時系列情報として記録する。一方、運転状況記録装置は、記録部が記録した各種情報を、通信手段を介して取得し、それぞれの情報に含まれている時刻をキーとして複数の情報と結合し、映像情報と車両の操作状況などを1つの画面としてまとめて表示装置に表示する。
また特許文献2には、車両に搭載されたカメラで撮影された画像を記録するドライブレコーダが記載されている。特許文献2に記載されるドライブレコーダは、加速度検出部と事故判断部と特定部と送信部とを有する。加速度検出部は、車両の加速度を検出し、車両に加わる衝撃を感知する。事故判断部は、検出された加速度の大きさが閾値を超えた場合、事故が発生したと判断する。特定部は、事故が発生したと判断されてから、加速度検出部によって検出される加速度の大きさが最大値となる時点を特定する。送信部は、記録されている画像のうち上記最大値となる時点を含む所定の時間幅内の画像を外部装置へ送信する。送信部は、上記所定の時間幅を車速に基づいて決定する。
また特許文献3には、事故によって車両が焼損した場合等でも、車両に搭載されたカメラで撮影された画像の消失を防ぐことができるドライブレコーダが記載されている。特許文献3に記載されるドライブレコーダは、撮像手段と測定手段と記録手段と事故感知手段と制御手段と送信手段とを備えている。撮像手段は、走行時の車両状況を撮影する。測定手段は走行時の車両の運転状況を測定する。事故感知手段は、車両に事故が発生したことを感知する。制御手段は、事故が発生したことが感知されると、記録手段に記録された事故前又は事故後、あるいは事故前後の連続した画像データ又は/及び運転データを所定の時間分保持するように制御する。送信手段は、記録手段に保持された画像データを外部に送信する。例えば、送信手段は、画像等を携帯電話機又は移動通信機等の移動無線通信機器に伝送し、この移動無線通信機器からインターネット等のネットワークを介して接続されたサーバに画像等を伝送する。サーバは、画像等を記録して事故原因の解析に利用する。
特開2013-47055号公報 特許第5926978号公報 特開2006-168717号公報
特許文献1に記載される技術によって記録される映像の大部分は何らの問題も生じていない期間のものである。即ち、車両の事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために役立たない映像が大部分である。そのため、いわゆるヒヤリハット等の問題のある映像を見つけるのに時間がかかる。これに対して特許文献2および特許文献3に記載される技術によれば、車両の加速度が最大値となる時点や事故等の場面を含む所定区間の映像だけが外部装置へ送信されるため、問題のある映像を発見するのが容易になる。また、特許文献2に記載の技術によれば、例えば車速が高い程、所定区間の時間幅が長くなるため、速度が高くても事故の規模を知る手がかりが得られやすくなり、速度の低い場合の事故であれば無駄な映像の記録を無くすことができる。
しかしながら、本発明者の知見によれば、車速が同じであっても車両の他の走行状況が相違すれば、事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために役立つ映像の時間帯の長さが相違する。このため、速度が同じであれば映像区間が同じになる特許文献2に記載の技術では、事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために役立つ映像を過不足なく保存するのは困難である。
本発明の目的は、上述した課題、即ち、必要な映像情報を過不足なく保存するのは困難である、という課題を解決するドライブレコーダを提供することにある。
本発明の一形態に係るドライブレコーダは、
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録する映像記録部と、
異常事象を検出する異常事象検出部と、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定する時間帯決定部と、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出する映像抽出部と、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信するデータ保存部と、
を有する。
本発明の他の形態に係る処理方法は、
ドライブレコーダが実行する処理方法であって、
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録し、
異常事象を検出し、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定し、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出し、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信する。
本発明の他の形態に係るプログラムは、
コンピュータを、
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録する映像記録部と、
異常事象を検出する異常事象検出部と、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定する時間帯決定部と、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出する映像抽出部と、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信するデータ保存部と、
して機能させる。
本発明は上述した構成を有することにより、事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために役立つ映像を過不足なく保存することができる。
本発明の第1の実施形態に係るドライブレコーダのブロック図である。 本発明の第1および第2の実施形態に係るドライブレコーダの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における異常事象検出部の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における加速度センサで検出された車両の加速度の時間的な変化の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における加速度センサで検出された車両の加速度の時間的な変化の一例を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における場所と時間帯の長さとの対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における時刻と時間帯の長さとの対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における照度と時間帯の長さとの対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における気象条件と時間帯の長さとの対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における時間帯決定部の他の例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態における生体情報と時間帯の長さとの対応表の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるデータ保存部が作成するファイルのフォーマット例を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるデータ保存部が作成するファイルの他のフォーマット例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るドライブレコーダのブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る運転状況記録装置のブロック図である。 本発明の第3の実施形態における情報端末装置の一例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態における情報端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるデータ保存部に記録されたファイルのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態における情報端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るドライブレコーダのブロック図である。図1を参照すると、本実施形態に係るドライブレコーダ100は、自動車などの車両に搭載され、車両の運転状況を記録する機能を有する。ドライブレコーダ100は、カメラ110と映像記録部120と異常事象検出部130と時間帯決定部140と映像抽出部150とデータ保存部160とを備えている。
カメラ110は、車両の進行方向前方の映像を所定のフレームレートで撮影する。カメラ110は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)カメラやCMOS(Complementary MOS)カメラが使用できる。
映像記録部120は、カメラ110で撮像されて得られた映像に撮像時刻情報を付加して記録媒体に記録する機能を有する。記録媒体としては、例えば、読み書き可能なメモリカード(例えばSDカード)や磁気ディスク等が使用できる。映像記録部120は、記録媒体に設定したバッファ領域の先頭から映像の書き込みを行い、バッファ領域の最後まで書き込み終えると、再び先頭に戻って書き込みを行う。バッファ領域に記録できる最大の映像時間は、画質、フレームレート、およびバッファ領域の容量によって決定される。映像記録部120は、例えば、専用のハードウェアで実現することができると共に、汎用プロセッサとメモリとプログラムとで実現することができる。
異常事象検出部130は、異常事象を検出する機能を有する。異常事象検出部130は、異常事象を検出すると、その検出時刻を含む異常事象検出情報を時間帯決定部140へ通知する。異常事象検出部130は、例えば、専用のハードウェアで実現することができると共に、汎用プロセッサとメモリとプログラムとで実現することができる。
時間帯決定部140は、保存する映像の時間帯を決定する機能を有する。時間帯決定部140は、異常事象検出部130から異常事象検出情報の通知を受けると、異常事象を検出した時刻を含む所定時間長の時間帯を決定する。時間帯決定部140は、所定時間長を車両の速度以外の走行状況に基づいて決定する。時間帯決定部140は、決定した時間帯を映像抽出部150へ通知する。時間帯決定部140は、例えば、専用のハードウェアで実現することができると共に、汎用プロセッサとメモリとプログラムとで実現することができる。
映像抽出部150は、時間帯決定部140から通知された時間帯の映像を映像記録部120から抽出する機能を有する。映像抽出部150は、抽出した映像とその時間帯の情報をデータ保存部160へ通知する。映像抽出部150は、例えば、専用のハードウェアで実現することができると共に、汎用プロセッサとメモリとプログラムとで実現することができる。
データ保存部160は、映像抽出部150によって抽出された映像とその時間帯の情報を含むファイルを作成し、消去禁止の対象として記録媒体に記録する。また、データ保存部160は、上記作成したファイルを、ドライブレコーダ100に設けられた図示しない通信装置を使用して外部装置へ送信する。データ保存部160は、例えば、専用のハードウェアで実現することができると共に、汎用プロセッサとメモリとプログラムとで実現することができる。また、データ保存部160は、Wi-FiやBluetooth(登録商標)などの無線通信機能を備えたSDカードで実現することができる。
図2は本実施形態に係るドライブレコーダ100の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図2を参照して、ドライブレコーダ100の動作を説明する。
ドライブレコーダ100は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンされると、図2に示す動作を開始する。
先ず、ドライブレコーダ100のカメラ110は、車両の進行方向前方の映像を所定のフレームレートで撮影する動作を開始する(ステップS101)。そして、映像記録部120は、カメラ110で撮像されて得られた映像を撮像時刻情報に関連付けて記録媒体のバッファ領域に記録する動作を開始する(ステップS102)。このカメラ110による映像の撮影と映像記録部120による映像の記録とは、以後、車両のイグニッションスイッチがオフされるまで継続する。
他方、上記動作と並行して、以下の動作が実行される。先ず、異常事象検出部130は、異常事象の有無を検出する(ステップS103)。そして、異常事象検出部130は、異常事象を検出すると、その検出時刻を含む異常事象検出情報を時間帯決定部140へ通知する。時間帯決定部140は、異常事象検出情報の通知を受けると、異常事象を検出した時刻を含む所定時間長の時間帯を車両の速度以外の走行状況に基づいて決定する(ステップS104)。そして、時間帯決定部140は、決定した時間帯を映像抽出部150へ通知する。映像抽出部150は、通知された時間帯の映像を映像記録部120から抽出する(ステップS105)。そして、映像抽出部150は、抽出した映像とその時間帯の情報をデータ保存部160へ通知する。データ保存部160は、映像抽出部150によって抽出された映像とその時間帯の情報を含むファイルを作成して消去禁止の対象として記録媒体に記録し(S106)、また、前記ファイルを外部装置へ送信する(S107)。
このように本実施形態によれば、必要な映像情報を過不足なく保存することができる。その理由は、車両の速度以外の走行状況に基づいて保存すべき映像の時間帯を決定しているためである。
次に、異常事象検出部130について、さらに詳細に説明する。
<異常事象検出部130の例1>
図3は異常事象検出部130の一例を示すブロック図である。この例の異常事象検出部130は、加速度センサ131と比較器132とを備えている。加速度センサ131は、車両の加速度Gを検出し、その検出結果を比較器132へ出力する。加速度センサ131は、少なくとも車両の前後左右の2軸の加速度を検出可能であることが望ましい。比較器132は、加速度センサ131で検出された車両の加速度Gと基準値Gthとを比較し、加速度Gが基準値Gthを超えた時の現在時刻を含む異常事象検出情報を出力する。
図4は加速度センサ131で検出された車両の加速度Gの時間的な変化の一例を示すグラフである。実線で示す曲線が検出された加速度Gであり、破線で示す直線が基準値Gthである。比較器132は、加速度Gと基準値Gthとを比較し、加速度Gが基準値Gthを超えた時刻t1を含む異常事象検出情報を出力する。
<異常事象検出部130の他の例>
上述した例では、異常事象検出部130は、車両の加速度に基づいて異常事象を検出したが、それ以外の情報、例えば、車両の速度に基づいて異常事象を検出するようにしてもよい。例えば、異常事象検出部130は、車速センサで検出された車両の速度を、その場所の法定速度と比較し、車両速度が法定速度を一定値以上超過した時、その時点の現在時刻を含む異常事象検出情報を出力する。走行している場所の法定速度は、カメラ110で撮影されている道路標識を画像認識する方法や、カーナビゲーションから取得する方法などを利用できる。また、異常事象検出部130は、ドライバの生体情報に基づいて異常事象を検出するようにしてもよい。例えば、異常事象検出部130は、生体センサで検出されたドライバの生体情報(例えば、体温、血圧、心拍数、血糖値、消費カロリー、脳波、酸素濃度、呼気、姿勢などの内の1つ、或いは複数の組み合わせ)を正常値と比較し、生体情報が正常値を外れた時、その時点の現在時刻を含む異常事象検出情報を出力する。
次に、時間帯決定部140について、さらに詳細に説明する。
<時間帯決定部140の例1>
図5は時間帯決定部140の一例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、加速度センサ1411と最大値検出器1412と比較器1413とを備えている。加速度センサ1411は、車両の加速度Gを検出し、その検出結果を最大値検出器1412へ出力する。加速度センサ1411は、少なくとも車両の前後左右の2軸の加速度を検出可能であることが望ましい。最大値検出器1412は、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻から、加速度センサ1411によって検出される加速度の大きさが値0付近に至るまでの期間、あるいは異常事象の発生時刻から所定時間が経過するまでの期間における最大値Gmaxを検出し、その検出結果を比較器1413へ出力する。比較器1413は、最大値Gmaxと予め設定された基準値G1,G2(G1<G2)とを比較し、その比較結果に応じた時間帯の情報を出力する。具体的には、比較器143は、Gmax<G1ならば時間帯T1とし、G1≦Gmax<G2ならば時間帯T2とし、G2≦Gmaxならば時間帯T3とする。ここで、時間帯T1は時刻t1-aから時刻t1+bまでの時間帯を表す。また、時間帯T2は時刻t1-cから時刻t1+dまでの時間帯を表す。また、時間帯T3は時刻t1-eから時刻t1+fまでの時間帯を表す。但し、t1は異常事象の検出時刻を表す。また、a,b,c,d,e,fは定数であり、(a+b)<(c+d)<(e+f)である。また、a=b, c=d, e=fであっても良いし、a<b, c<d, e<fであっても良いし、a>b, c>d, e>fであっても良い。
図6は加速度センサ1411で検出された車両の加速度Gの時間的な変化の一例を示すグラフである。実線で示す曲線は、検出された加速度Gである。Gthは、異常事象検出部130が異常事象検出のために使用する基準値である。Gmaxは、最大値検出部1412で検出された加速度の最大値である。G1,G2は、比較器1413に与えられつ基準値である。図6の場合、比較器1413は、G1≦Gmax<G2なので、時刻t1-cから時刻t1+dまでの時間帯T2を出力している。
図5に示す時間帯決定部140は、車両の加速度の大きさに基づいて時間帯の長さを決定している。このため、衝突直前の車速が同じであっても加速度のより大きな事故、従って規模のより大きな事故に対して、より長い時間帯の映像の保存が可能になる。これにより、重要な事故に対する事故原因の解析をより確実に行うことが可能になる。また、規模の大きな事故による影響を比較的長時間に亘って把握することが可能になる。
<時間帯決定部140の例2>
図7は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、加速度センサ1414とパターン判定器1415とを備えている。加速度センサ1414は、車両の加速度Gを検出し、その検出結果をパターン判定器1415へ出力する。加速度センサ1411は、少なくとも車両の前後左右の2軸の加速度を検出可能であることが望ましい。パターン判定器1415は、加速度センサ1414によって検出される加速度の変化パターンを判定する。また、パターン判定器1415は、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、上記判定結果に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定して出力する。
パターン判定器1415は、加速度センサ1414から所定期間中に出力される加速度Gの検出結果に基づいて、加速度の変化パターンを判定する。パターン判定器1415は、上記所定期間として、例えば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻付近の所定期間を使用することができる。これにより、異常事象が検出された時点の短期的な加速度の変化パターンに基づいて、時間帯の長さを決定することができる。例えば、異常事象の発生時刻から加速度がほぼ値0になる迄にかかった時間を計測し、その時間がより長くなる程、長くなる時間帯を決定するようにしてよい。
また、パターン判定器1415は、上記所定期間として、例えば、直前のイグニッションスイッチのオンから異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻までの期間を使用することができる。これにより、異常事象が検出された時点までの長期的な加速度の変化パターンに基づいて、時間帯の長さを決定することができる。例えば、急加速や急減速を行った回数に基づいてドライバの運転傾向を決定し、いわゆる運転の荒いドライバの場合にはそれ以外のドライバに比べて、長くなる時間帯を決定するようにしてよい。
<時間帯決定部140の例3>
図8は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、GPS(Global Positioning System)センサ1416と場所と時間帯の長さとの対応表1417と演算器1418とを備えている。GPSセンサ1416は、GPS衛星から受信した信号に基づいて車両の現在位置を表す経度および緯度を検出し、その検出結果を演算器1418へ出力する。場所と時間帯の長さとの対応表1417は、経度と緯度によって定義された場所情報とその場所における時間帯の長さの情報との組を1組あるいは2組以上保持している。演算器1418は、GPSセンサ1416によって検出された車両の現在位置を表す経度および緯度をキーに場所と時間帯の長さの対応表1417を検索し、その検索結果に基づいて、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、車両の現在位置に応じた長さの時間帯を決定して出力する。
図9は場所と時間帯の長さとの対応表1417の一例を示す図である。この例の対応表1417は、2つの点(例えば、矩形領域の左上と右下の端点)で定義された場所情報とその場所で使用する時間帯の長さとの組を保持している。例えば、2行目は、経度x11,緯度y11の点と経度x12,緯度y12の点とを左上と右下の端点とする矩形領域の場所では、時間帯の長さをT1とすることが記憶されている。
演算器1418は、GPSセンサ1416によって検出された緯度と緯度とで定まる車両の位置を矩形領域内に含む場所情報を対応表1417から検索する。そして、演算器1418は、検索に成功すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、検索した場所情報に対応して対応表1417に記憶されている長さの時間帯を出力する。また、演算器1418は、検索に失敗すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、予め設定された標準の長さの時間帯を出力する。
対応表1417に記録する場所情報は、例えば事故が多発する場所であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、事故の多発地点では他の地点より長い時間の映像を保存することができる。また、対応表1417に記録する場所情報は、例えば映像の保存が必要でない場所であって良く、それに対応する時間帯の長さは値0として良い。映像の保存が必要でない場所としては、例えば、車両が或る会社の運送トラックである場合の当該会社の敷地内とする例が考えられる。会社の敷地内に凸凹が多くある場合、運送トラックがその凸凹道を通過する度に多量の映像が無駄に保存されてしまうことを防止することができる。
<時間帯決定部140の例4>
図10は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、時計1419と時刻と時間帯の長さとの対応表1420と演算器1421とを備えている。時計1419は、現在時刻を演算器1421へ出力する。時刻と時間帯の長さとの対応表1420は、時刻によって定義された時刻情報とその時刻における時間帯の長さの情報との組を1組あるいは2組以上保持している。演算器1421は、時計1419によって検出された現在時刻をキーに時刻と時間帯の長さの対応表1420を検索し、その検索結果に基づいて、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、現在時刻に応じた長さの時間帯を決定して出力する。
図11は時刻と時間帯の長さとの対応表1420の一例を示す図である。この例の対応表1420は、開始時刻と終了時刻で定義された時刻情報とその区間の時刻で使用する時間帯の長さとの組を保持している。例えば、2行目は、開始時刻t11から終了時刻t12までの区間では、時間帯の長さをT1とすることが記憶されている。
演算器1421は、時計1419によって検出された現在時刻を区間に含む時刻情報を対応表1420から検索する。そして、演算器1421は、検索に成功すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、検索した時刻情報に対応して対応表1420に記憶されている長さの時間帯を出力する。また、演算器1420は、検索に失敗すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、予め設定された標準の長さの時間帯を出力する。
対応表1420に記録する時刻情報は、例えば事故が多発する時刻であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、事故の多発する時刻では他の地点より長い時間の映像を保存することができる。また、対応表1420に記録する時刻情報は、例えば夜間を表す時刻であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、見通しの悪い夜間に起きた事故等の異常事象の場合、標準より長い時間の映像を保存することができる。
<時間帯決定部140の例5>
図12は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、照度センサ1422と照度と時間帯の長さとの対応表1423と演算器1424とを備えている。照度センサ1422は、車両の周囲の現在の照度を検出し、その検出結果を演算器1424へ出力する。照度と時間帯の長さとの対応表1423は、照度によって定義された照度情報とその照度における時間帯の長さの情報との組を1組あるいは2組以上保持している。演算器1424は、照度センサ1422によって検出された照度をキーに照度と時間帯の長さの対応表1423を検索し、その検索結果に基づいて、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、現在の照度に応じた長さの時間帯を決定して出力する。
図13は照度と時間帯の長さとの対応表1423の一例を示す図である。この例の対応表1423は、下限照度と上限照度で定義された照度情報とその区間の照度で使用する時間帯の長さとの組を保持している。例えば、2行目は、下限照度i11から上限照度i12までの区間では、時間帯の長さをT1とすることが記憶されている。
演算器1424は、照度センサ1422によって検出された照度を区間に含む照度情報を対応表1423から検索する。そして、演算器1424は、検索に成功すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、検索した時刻情報に対応して対応表1423に記憶されている長さの時間帯を出力する。また、演算器1424は、検索に失敗すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、予め設定された標準の長さの時間帯を出力する。
対応表1423に記録する照度情報は、例えば事故が多発する照度であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、事故の多発する照度(例えば前照灯を点灯させるか否かを迷う照度)では他の地点より長い時間の映像を保存することができる。また、対応表1420に記録する時刻情報は、例えば夜間や暗いトンネル内の照度であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、見通しの悪い夜間やトンネル内で起きた事故等の異常事象の場合、標準より長い時間の映像を保存することができる。
<時間帯決定部140の例6>
図14は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、気象センサ1425と気象条件と時間帯の長さとの対応表1426と演算器1427とを備えている。気象センサ1425は、車両が走行している地点の気象条件を検出し、その検出結果を演算器1424へ出力する。気象条件としては、例えば、温度、湿度、風速、天候(晴れ、雨、雪、曇りなど)などの内の1つ、或いは複数の組み合わせがある。気象センサ1425は、気象条件を自らセンシングするものであっても良いし、気象条件を提供するサーバ装置に接続して自車両が走行している地点の気象条件を、ネットワークを通じて取得するものであってもよい。自車両が走行している地点は、例えば車両に搭載されたカーナビゲーションシステムから取得することができる。気象条件と時間帯の長さとの対応表1426は、気象条件によって定義された気象条件情報とその気象条件における時間帯の長さの情報との組を1組あるいは2組以上保持している。演算器1427は、気象センサ1425によって検出された気象条件をキーに気象条件と時間帯の長さの対応表1426を検索し、その検索結果に基づいて、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、現地点の気象条件に応じた長さの時間帯を決定して出力する。
図15は気象条件と時間帯の長さとの対応表1426の一例を示す図である。この例の対応表1426は、1つ或いは複数の気象条件で定義された気象条件情報とその気象条件で使用する時間帯の長さとの組を保持している。例えば、2行目は、気象条件w1の地点では、時間帯の長さをT1とすることが記憶されている。
演算器1427は、気象センサ1425によって検出された気象条件に合致する気象条件情報を対応表1426から検索する。そして、演算器1427は、検索に成功すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、検索した気象条件情報に対応して対応表1426に記憶されている長さの時間帯を出力する。また、演算器1427は、検索に失敗すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、予め設定された標準の長さの時間帯を出力する。
対応表1426に記録する気象条件情報は、例えば事故が多発する雨であって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、事故の多発する雨の中を走行している場合、晴れの場合より長い時間の映像を保存することができる。また、対応表1426に記録する気象条件情報は、例えば雨と一定値以上の風力との組み合わせであって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、台風など雨風の強い中で起きた事故等の異常事象の場合、標準より長い時間の映像を保存することができる。
<時間帯決定部140の例7>
図16は時間帯決定部140の他の例を示すブロック図である。この例の時間帯決定部140は、生体センサ1428と生体情報と時間帯の長さとの対応表1429と演算器1430とを備えている。生体センサ1428は、車両のドライバ(運転手)の生体情報を検出し、その検出結果を演算器1430へ出力する。生体情報としては、例えば、体温、血圧、心拍数、血糖値、消費カロリー、脳波、酸素濃度、呼気、姿勢などの内の1つ、或いは複数の組み合わせがある。生体センサ1428は、生体情報を自らリアルタイムにセンシングするウェアラブルセンサ等であっても良いし、ドライバの生体情報を提供するサーバに接続してネットワークを通じてドライバの最近の生体情報を取得するものであってもよい。生体情報と時間帯の長さとの対応表1429は、生体情報とその生体情報に関連する時間帯の長さの情報との組を1組あるいは2組以上保持している。演算器1430は、生体センサ1428によって検出された生体情報をキーに生体情報と時間帯の長さの対応表1429を検索し、その検索結果に基づいて、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、ドライバの生体情報に応じた長さの時間帯を決定して出力する。
図17は生体情報と時間帯の長さとの対応表1429の一例を示す図である。この例の対応表1429は、1つ或いは複数の組み合わせからなる生体情報とその生体情報で使用する時間帯の長さとの組を保持している。例えば、2行目は、生体情報B1では、時間帯の長さをT1とすることが記憶されている。
演算器1430は、生体センサ1428によって検出された生体情報に合致する生体情報を対応表1429から検索する。そして、演算器1430は、検索に成功すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、検索した生体情報に対応して対応表1429に記憶されている長さの時間帯を出力する。また、演算器1430は、検索に失敗すれば、異常事象検出情報が示す異常事象の発生時刻を含み、予め設定された標準の長さの時間帯を出力する。
対応表1429に記録する生体情報は、例えば、正常値を外れた、体温、血圧、心拍数、血糖値、消費カロリー、脳波、酸素濃度、呼気、姿勢などの内の1つ、或いは複数の組み合わせであって良く、それに対応する時間帯の長さは標準より長い値として良い。こうすることにより、ドライバが体調の良くない状態で運転している場合、通常より長い時間の映像を保存することができる。
<時間帯決定部140の他の例>
上述した例では、時間帯決定部140は、車両の加速度の大きさ、車両の加速度の変化パターン、車両の走行場所、異常事象が検出された時刻、車両の周辺の照度、気象条件、または、車両のドライバの生体情報に基づいて保存する映像信号の時間帯の長さを決定したが、それら以外の情報、例えば道幅、前方に存在する人の数、車内での会話の有無等に基づいて上記時間帯の長さを決定するようにしてもよい。また、時間帯決定部140は、上述した情報と車両の速度との組み合わせに基づいて、上記時間帯の長さを決定するようにしてもよい。
次に、データ保存部160について、さらに詳細に説明する。
<データ保存部160の例1>
図18は、データ保存部160が作成するファイルのフォーマット例を示す図である。この例では、データ保存部160は、ファイル名161と時間帯の情報162と映像データ163とを有するファイルを作成する。ファイル名161は、ファイルを一意に識別できる文字列であれば任意でよい。時間帯の情報162は、時間帯決定部140で決定された時間帯の情報である。映像データ163は、映像抽出部150によって抽出された映像である。このフォーマットによれば、ファイル名161によって映像データ163を一意に識別することができる。また、このフォーマットによれば、時間帯の情報162を独立して設けてあるため、映像データ163が撮影された時間帯を時間帯の情報162を参照することにより直ちに認識することができる。但し、時間帯の情報162を独立に設ける以外に、映像データ163の個々の映像フレームに時刻情報を付加するようにしてもよい。
<データ保存部160の例2>
図19は、データ保存部160が作成するファイルの他のフォーマット例を示す図である。この例では、データ保存部160は、2種類のファイルを作成する。一つは、ファイル名161と時間帯の情報162と映像データのサイズ情報165とを有するファイルである。以下、このファイルをサブファイルと称す。また、他の一つは、ファイル名164と映像データ163を有するファイルである。以下、このファイルをメインファイルと称す。ファイル名161とファイル名164は、同じファイル名に異なる枝番を付けたものである。例えば、同じファイル名をAAAとし、枝番を1、2とすると、ファイル名161はAAA-1、ファイル名164はAAA-2である。また、映像データのサイズ情報165は、映像データ163のサイズを表している。このフォーマットによれば、時間帯の情報162および映像データのサイズ情報と映像データ163とを、別々のファイルとして記録し、また送信することができる。また、このフォーマットによれば、サブファイルのファイル名161からメインファイルのファイル名164を機械的に決定することができ、その反対に、メインファイルのファイル名164からサブファイルのファイル名161を機械的に決定することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図20は、本実施の形態に係るドライブレコーダのブロック図である。図20を参照すると、本実施形態に係るドライブレコーダ200は、自動車などの車両に搭載され、車両の運転状況を記録する機能を有する。ドライブレコーダ200は、カメラ210、通信I/F部(通信インターフェース部)220、操作入力部230、画面表示部240、センサ250-1~250-n、記憶部260、および演算処理部270を備えている。
カメラ210は、図1のカメラ110と同様の機能を有する。通信I/F部220は、専用のデータ通信回路からなり、例えば無線通信回線を介して接続された外部装置との間でデータ通信を行う機能を有している。操作入力部230は、操作ボタンなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部270に出力する機能を有している。画面表示部240は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部270からの指示に応じて、カメラ210のモニタ画面などの各種情報を画面表示する機能を有している。センサ250-1~250-nは、加速度センサ、車速センサ、GPSセンサ、時刻センサ(時計)、照度センサ、気象センサ、生体センサなどである。
記憶部260は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部270での各種処理に必要な処理情報や記憶領域およびプログラム261を記憶する機能を有している。プログラム261は、演算処理部270に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部220などのデータ入出力機能を介して外部装置(図示せず)や記憶媒体(図示せず)から予め読み込まれて記憶部260に保存される。記憶部260で記憶される主な処理情報や記憶領域として、映像バッファ262、および映像保存領域263がある。
映像バッファ262は、カメラ210で撮影されて得られた映像を一時的に記録する記憶領域である。映像保存領域263は、映像バッファ262から抽出された映像を消去禁止の対象として記録する記憶領域である。
演算処理部270は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部260からプログラム261を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム261とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部270で実現される主な処理部として、映像記録部271と異常事象検出部272と時間帯決定部273と映像抽出部274とデータ保存部275とがある。
映像記録部271は、カメラ210で撮影された映像を時刻と対応付けて映像バッファ262に記録する機能を有する。その他、映像記録部271は、図1の映像記録部120と同様の機能を有する。
異常事象検出部272は、センサ250-1~250-nの検出結果に基づいて、異常事象を検出する機能を有する。その他、異常事象検出部272は、図1の異常事象検出部130と同様の機能を有する。
時間帯決定部273は、異常事象検出部272が異常事象を検出した時刻を含み、車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定する機能を有する。その他、時間帯決定部273は、図1の時間帯決定部140と同様の機能を有する。
映像抽出部274は、時間帯決定部273により決定された時間帯の映像を映像バッファ262から抽出する機能を有する。その他、映像抽出部274は、図1の映像抽出部150と同様の機能を有する。
データ保存部275は、映像抽出部274によって抽出された映像を消去禁止の対象として映像保存領域263記録する機能を有する。また、データ保存部273は、映像抽出部274によって抽出された映像を、通信I/F部220を通じて外部装置へ送信する機能を有する。データ保存部275は、通信I/F部220、映像バッファ262、および映像保存領域263と共に、例えばWi-FiやBluetooth(登録商標)などの無線通信機能を備えたSDカードで実現することができる。
次に、図2を参照して、ドライブレコーダ200の動作を説明する。
ドライブレコーダ200は、例えば、車両のイグニッションスイッチがオンされると、図2に示す動作を開始する。
先ず、ドライブレコーダ200のカメラ210は、車両の進行方向前方の映像を所定のフレームレートで撮影する動作を開始する(ステップS101)。そして、映像記録部271は、カメラ210で撮像されて得られた映像を撮像時刻情報に関連付けて映像バッファ262に記録する動作を開始する(ステップS102)。このカメラ210による映像の撮影と映像記録部271による映像の記録とは、以後、車両のイグニッションスイッチがオフされるまで継続する。
他方、上記動作と並行して、以下の動作が実行される。先ず、異常事象検出部272は、異常事象の有無を検出する(ステップS103)。そして、異常事象検出部272は、異常事象を検出すると、その検出時刻を含む異常事象検出情報を時間帯決定部272へ通知する。時間帯決定部272は、異常事象検出情報の通知を受けると、異常事象を検出した時刻を含む所定時間長の時間帯を車両の速度以外の走行状況に基づいて決定する(ステップS104)。そして、時間帯決定部272は、決定した時間帯を映像抽出部274へ通知する。映像抽出部274は、通知された時間帯の映像を映像バッファ262から抽出する(ステップS105)。そして、映像抽出部274は、抽出した映像をデータ保存部275へ通知する。データ保存部275は、映像抽出部274によって抽出された映像とその時間帯の情報を含むファイルを消去禁止の対象として映像保存領域263に記録し(S106)、また、通信I/F部220を通じて外部装置へ送信する(S107)。
このように本実施形態によれば、必要な映像情報を過不足なく保存することができる。その理由は、車両の速度以外の走行状況に基づいて保存すべき映像の時間帯を決定しているためである。
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図21は本実施形態に係る運転状況記録装置300のブロック図である。図21を参照すると、運転状況記録装置300は、ドライブレコーダ400と情報端末装置500とを備えている。
ドライブレコーダ400は、自動車などの車両に搭載され、車両の運転状況を記録する機能を有する。ドライブレコーダ400は、車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録媒体に記録し、異常事象を検出すると、その異常事象を検出した時刻を含む所定時間帯の映像を記録媒体から抽出し、抽出した映像と所定時間帯の情報を含むファイルを無線通信によって情報端末装置500へ送信する。ドライブレコーダ400は、例えば、図1のドライブレコーダ100或いは図20のドライブレコーダ200を使用することができる。
情報端末装置500は、車両の運転状況情報を取得し、ドライブレコーダ400から受信した映像と上記取得した運転状況情報とを含むファイルを作成して記録し、或いは外部装置へ送信する。より具体的には、情報端末装置500は、車両の運転状況情報を取得して時刻と対応付けて記録媒体に記録し、ドライブレコーダ400からファイルを受信すると、受信したファイルに含まれる所定時間帯の情報と同じ時間帯の運転状況情報を記録媒体から抽出し、抽出した運転状況情報と受信ファイルに含まれる映像と所定時間帯の情報とを含むファイルを作成して、消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信する。情報端末装置500は、車両を運転するドライバ等が所持するスマートフォン端末、パーソナルコンピュータなどで構成することができる。
図22は、情報端末装置500の一例を示すブロック図である。図22を参照すると、この例の情報端末装置500は、通信I/F部(通信インターフェース部)510、520、操作入力部530、画面表示部540、センサ550-1~550-n、記憶部560、および演算処理部570を備えている。
通信I/F部510は、専用のデータ通信回路からなり、例えばWi-FiやBluetooth(登録商標)などの無線通信によりドライブレコーダ400等の外部装置との間でデータ通信を行う機能を有している。通信I/F部520は、専用のデータ通信回路からなり、例えば3GやLTE等のモバイル通信網を通じて接続された図示しないサーバ装置等の外部装置との間でデータ通信を行う機能を有している。操作入力部530は、キーボードなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部570に出力する機能を有している。画面表示部540は、LCDやPDPなどの画面表示装置からなり、演算処理部570からの指示に応じて、映像などの各種情報を画面表示する機能を有している。センサ550-1~550-nは、車両の運転状況情報を取得するためのセンサである。センサ550-1~550-nは、例えば、加速度センサ、車速センサ、GPSセンサ、時刻センサ(時計)、照度センサ、気象センサ、生体センサなどである。
記憶部560は、ハードディスクやメモリなどの記憶装置からなり、演算処理部570での各種処理に必要な処理情報や記憶領域およびプログラム561を記憶する機能を有している。プログラム561は、演算処理部570に読み込まれて実行されることにより各種処理部を実現するプログラムであり、通信I/F部510、520などのデータ入出力機能を介して外部装置(図示せず)や記憶媒体(図示せず)から予め読み込まれて記憶部560に保存される。記憶部560で記憶される主な処理情報や記憶領域として、運転状況情報バッファ262、受信ファイルバッファ563、およびファイル保存領域564がある。
運転状況情報バッファ262は、センサ550-1~550-nを使用して取得された運転状況情報を一時的に記録する記憶領域である。受信ファイルバッファ563は、ドライブレコーダ400から受信したファイルを一時的に記録する記憶領域である。ファイル保存領域564は、運転状況情報バッファ562から抽出した運転状況情報と受信ファイルバッファ563から抽出した映像および時間帯の情報とを含むファイルを、消去禁止の対象として記録する記憶領域である。
演算処理部570は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路を有し、記憶部560からプログラム561を読み込んで実行することにより、上記ハードウェアとプログラム561とを協働させて各種処理部を実現する機能を有している。演算処理部570で実現される主な処理部として、運転状況情報記録部571とファイル受信部572と運転状況情報抽出部573とデータ保存部574とがある。
運転状況情報記録部571は、センサ550-1~550-nを使用して運転状況情報を取得する機能と、取得した運転状況情報を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する機能とを有する。例えば、運転状況情報記録部571は、加速度センサを使用して車両の加速度を計測し、計測した加速度を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。また、例えば、運転状況情報記録部571は、車速センサを使用して車両の速度を計測し、計測した車速を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。また、例えば、運転状況情報記録部571は、GPSセンサを使用して車両の現在位置(緯度および経度)を取得し、取得した位置を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。また、例えば、運転状況情報記録部571は、照度センサを使用して車両内または車両外の照度を取得し、取得した照度を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。また、例えば、運転状況情報記録部571は、気象センサを使用して車両が走行している地点の気象条件を検出し、その検出結果を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。気象条件としては、例えば、温度、湿度、風速、天候(晴れ、雨、雪、曇りなど)などの内の1つ、或いは複数の組み合わせがある。気象センサは、気象条件を自らセンシングするものであっても良いし、気象条件を提供するサーバに接続して自車両が走行している地点の気象条件を、ネットワークを通じて取得するものであってもよい。また、例えば、運転状況情報記録部571は、生体センサを使用してドライバの生体情報を取得し、取得した生体情報を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する。生体情報としては、例えば、体温、血圧、心拍数、血糖値、消費カロリー、脳波、酸素濃度、呼気、姿勢などの内の1つ、或いは複数の組み合わせがある。
ファイル受信部572は、Wi-Fi通信等によってドライブレコーダ400から送信された映像および時間帯の情報を含むファイルを、通信I/F部510を通じて受信し、受信ファイルバッファ563に記録する機能を有する。ドライブレコーダ400から送信される映像および時間帯の情報を含むファイルのフォーマットは、図18および図19に例示されている。
運転状況情報抽出部573は、ドライブレコーダ400から受信した時間帯の情報を含むファイルを受信ファイルバッファ563から読み出し、その時間帯の情報と同じ時間帯の運転状況情報を運転状況情報バッファ562から抽出する機能を有する。
データ保存部574は、運転状況情報抽出部573によって抽出された運転状況情報と、受信ファイルバッファ563に記録された同じ時間帯の映像および当該時間帯の情報とを含むファイルを作成し、この作成したファイルを消去禁止の対象としてファイル保存領域564に記録する機能を有する。また、データ保存部574は、上記作成したファイルを、通信I/F部520を通じてモバイル通信網経由でサーバ装置へ送信する機能を有する。
次に、運転状況記録装置300の動作を説明する。運転状況記録装置300を構成するドライブレコーダ400の動作は、図1のドライブレコーダ100または図20のドライブレコーダ200の動作と同じなので、その説明は省略する。以下、運転状況記録装置300を構成する情報端末装置500の動作を説明する。
図23は情報端末装置500の動作の一例を示すフローチャートである。情報端末装置500は、起動中、以下の動作を実行する。
先ず、情報端末装置500の運転状況情報記録部571は、センサ550-1~550-nを使用して運転状況情報を取得し(S201)、取得した運転状況情報を時刻と対応付けて運転状況情報バッファ562に記録する(S202)。そして、運転状況情報記録部571は、ステップS201へ戻り、上述した動作と同様の動作を繰り返す。
また、上記動作と並行して、情報端末装置500のファイル受信部572は、通信I/F部510によりドライブレコーダ400からファイルを受信したか否かを判定し(S203)、ファイルを受信したならば、受信したファイルを受信ファイルバッファ563に記録する(S204)。そして、ファイル受信部572は、ステップS203へ戻り、上述した動作と同様の動作を繰り返す。
また、上記動作と並行して、情報端末装置500のデータ保存部574は、受信ファイルバッファ563に未処理のファイルが存在するか否かを判定し(S205)、存在したならば、未処理のファイルを1つ読み出す(S206)。ここで、ドライブレコーダ400から図18に示すようなファイル名161と時間帯の情報162と映像データ163とを含むファイルが送信される場合、データ保存部574は、当該ファイルを1つのファイルとして扱う。また、ドライブレコーダ400から図19に示すようなファイル名161と時間帯の情報162と映像データのサイズ情報165とを含むサブファイルと、ファイル名164と映像データ163とを含むメインファイルとが送信される場合、データ保存部574は、これら2つのファイルを合わせたものを1つのファイルとして扱う。次に、データ保存部574は、運転状況抽出部573を使用して、上記読み出したファイルに含まれる時間帯の情報に基づいて、運転状況情報バッファ562から運転状況情報を抽出する(S207)。即ち、受信した時間帯の情報と同じ時間帯の運転状況情報を抽出する。次に、データ保存部574は、ファイルに含まれる時間帯の情報と映像データと上記抽出した運転状況情報とを含むファイルを作成し、ファイル保存領域に消去禁止の対象として記録する(S208)。そして、データ保存部574は、ステップS205へ戻り、上述した動作と同様の動作を繰り返す。
図24はデータ保存部574に記録されたファイルのフォーマットの一例を示す。この例では、データ保存部574は、ファイル名161と時間帯の情報162と映像データ163と運転状況情報165とを有するファイルを作成している。
さらに、上記動作と並行して、データ保存部574は、以下の動作を実行する。先ず、データ保存部574は、ファイル保存領域564に未送信のファイルが存在するか否かを判定し(S209)、存在したならば、未送信のファイルを1つ読み出す(S210)。次に、データ保存部574は、通信I/F部520を使用して、上記読み出したファイルをサーバ装置へ送信する(S211)。そして、データ保存部574は、ステップS209へ戻り、上述した動作と同様の動作を繰り返す。
このように本実施形態によれば、ドライブレコーダ400を改造しなくても、取得する車両の運転状況情報の種類を充実させることが可能になる。その理由は、情報端末装置500が独自に運転状況情報を取得し、取得した運転状況情報とドライブレコーダ400から受信した映像等とを組み合わせるためである。
また、サーバ装置へ送信する運転状況情報を映像との関連で必要最低限の量にすることができる。その理由は、情報端末装置500は、ドライブレコーダ400の映像と同じ時間帯の運転状況情報を抽出して映像と組み合わせるためである。
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態に係る運転状況記録装置について説明する。本実施形態に係る運転状況記録装置は、以下の点a、bで第3の実施形態と相違し、それ以外は第3の実施形態と同じである。
(a)ドライブレコーダ400は、図19に示した2種類のファイル(メインファイルとサブファイル)を使用し、図2のステップS107における送信では、サブファイルをメインファイルより優先的に送信する。例えば、同じファイル名で枝番が相違するメインファイルとサブファイルとが1組以上存在する場合、先ず、全てのサブファイルを送信してから、メインファイルを送信する。サブファイルには映像データが含まれていないため、そのファイルサイズはメインファイルに比較して遥かに小さい。そのため、ドライブレコーダ400から情報端末装置500へのサブファイルの送信は、メインファイルに比べて短時間で完了する。
(b)情報端末装置500のデータ保存部574は、図23のフローチャートにおけるステップS205~S208に代えて、図25に示すステップS301~S307を実行する。
以下、本実施形態に係る運転状況記録装置の動作を、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
ドライブレコーダ400のデータ保存部(160または275)は、映像抽出部(150または274)によって抽出された映像とその時間帯の情報を含むファイルを作成する際、図19に示した2種類のファイル(メインファイルとサブファイル)を作成する。そして、データ保存部(160または275)は、図2のステップS107における送信では、サブファイルをメインファイルより優先的に情報端末装置500へ送信する。
図25を参照すると、情報端末装置500のデータ保存部574は、受信ファイルバッファ563に未処理のサブファイルが存在するか否かを判定し(S301)、存在したならば、未処理のサブファイルを1つ読み出す(S302)。次に、データ保存部574は、運転状況抽出部573を使用して、未処理のサブファイルに含まれる時間帯の情報に基づいて、運転状況情報バッファ562から運転状況情報を抽出する(S303)。次に、データ保存部574は、サブファイルに含まれる時間帯の情報と映像サイズ分の空白領域と上記抽出した運転状況情報とを含むファイルを作成し、ファイル保存領域に記録する(S304)。そして、データ保存部574は、ステップS301へ戻り、上述した動作と同様の動作を繰り返す。ステップS304で作成するファイルのフォーマットは、例えば図24に示したものと同じである。但し、映像データ163の部分は空白である。また、ファイル名161は、例えばサブファイルのファイル名と同じか、或いは枝番を取り去ったものである。
データ保存部574は、受信ファイルバッファ563に未処理のサブファイルが存在しなかった場合、未処理のメインファイルが存在するか否かを判定し(S305)、存在したならば、未処理のメインファイルを1つ読み出す(S306)。次に、データ保存部574は、読み出したメインファイルに含まれる映像データを、ファイル保存領域に保存されている該当ファイルの空白領域に上書きする(S307)。ここで、該当ファイルとは、メインファイルのファイル名と枝版のみ相違するファイル名を有するファイルである。
このように本実施形態によれば、ドライブレコーダ400と情報端末装置500との間に通信遅延が生じても、情報端末装置500から必要な運転状況情報が消失してしまうのを防止することができる。その理由は、以下の通りである。
情報端末装置500の運転状況情報バッファ562には、バッファの先頭から順に運転状況情報が書き込まれていき、バッファの最後まで書き込まれると、再びバッファの先頭から書き込みが行われる。そのため、一定時間過去の運転状況情報はバッファ562から消失する。従って、消失する前に必要な運転状況情報をバッファから抽出し終える必要があるが、どの時間帯の運転状況情報を抽出すべきかどうかは、ドライブレコーダ400から時間帯の情報を受信するまでは不明である。そのため、時間帯の情報が遅延して受信されると、当該時間帯の運転状況情報がバッファから既に消失している可能性がある。特に、図18に示すように、時間帯の情報を映像データと一緒のファイルで送信する構成では、映像データの容量が大きいので多くの通信時間がかかり、時間帯の情報の受信が大幅に遅延する。これに対して、図19に示すように、サイズの小さなサブファイルによって時間帯の情報をドライブレコーダ400から情報端末装置500へ先送りすることによって、時間帯の情報をドライブレコーダ400から情報端末装置500へ速やかに送り込むことができる。その結果、時間帯の情報が遅延して受信されるのが防止でき、必要な運転状況情報がバッファから消失する前に抽出処理を完了し終えることが可能になる。
以上、本発明を幾つかの実施形態を挙げて説明したが、本発明は以上の実施形態にのみ限定されず、本発明の範囲内で各種の付加変更が可能である。例えば、前述した実施形態におけるドライブレコーダにおいて、ドライブレコーダ側で取得した車両の車速や加速度の情報、車両の位置情報などを映像データの付帯情報として付加するようにしてよい。
本発明は、自動車などの車両の事故原因の解析や運転状況の監視あるいは安全運転指導のために、車両の運転状況を記録する分野に利用できる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録する映像記録部と、
異常事象を検出する異常事象検出部と、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定する時間帯決定部と、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出する映像抽出部と、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信するデータ保存部と、
を有するドライブレコーダ。
[付記2]
前記時間帯決定部は、前記車両の加速度の大きさに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記3]
前記時間帯決定部は、前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記4]
前記時間帯決定部は、前記異常事象が検出された時刻付近の前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記5]
前記時間帯決定部は、前記車両のイグニッションスイッチが前回オンされてから前記異常事象が検出される迄の前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記6]
前記時間帯決定部は、前記異常事象が検出された時刻に前記車両が走行していた場所に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記7]
前記時間帯決定部は、前記異常事象が検出された時刻に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記8]
前記時間帯決定部は、前記異常事象が検出された時刻における前記車両の周辺の照度に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記9]
前記時間帯決定部は、前記異常事象が検出された時刻における気象条件に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記10]
前記時間帯決定部は、前記車両のドライバの生体情報に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記1に記載のドライブレコーダ。
[付記11]
前記異常事象検出部は、前記車両の加速度に基づいて前記異常事象を検出する、
付記1乃至10の何れかに記載のドライブレコーダ。
[付記12]
ドライブレコーダが実行する処理方法であって、
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録し、
異常事象を検出し、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定し、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出し、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信する、
処理方法。
[付記13]
前記時間帯の決定では、前記車両の加速度の大きさに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記14]
前記時間帯の決定では、前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記15]
前記時間帯の決定では、前記異常事象が検出された時刻付近の前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記16]
前記時間帯の決定では、前記車両のイグニッションスイッチが前回オンされてから前記異常事象が検出される迄の前記車両の加速度の変化パターンに基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記17]
前記時間帯の決定では、前記異常事象が検出された時刻に前記車両が走行していた場所に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記18]
前記時間帯の決定では、前記異常事象が検出された時刻に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記19]
前記時間帯の決定では、前記異常事象が検出された時刻における前記車両の周辺の照度に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記20]
前記時間帯の決定では、前記異常事象が検出された時刻における気象条件に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記21]
前記時間帯の決定では、前記車両のドライバの生体情報に基づいて前記時間帯の長さを決定する、
付記12に記載の処理方法。
[付記22]
前記異常事象の検出では、前記車両の加速度に基づいて前記異常事象を検出する、
付記12乃至21の何れかに記載の処理方法。
[付記23]
コンピュータを、
車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録する映像記録部と、
異常事象を検出する異常事象検出部と、
前記異常事象を検出した時刻を含み、前記車両の速度以外の走行状況に基づいて決定した長さを有する時間帯を決定する時間帯決定部と、
前記決定された時間帯の映像を前記映像記録部から抽出する映像抽出部と、
前記抽出された映像を含むファイルを消去禁止の対象として記録するか、或いは外部装置へ送信するデータ保存部と、
して機能させるためのプログラム。
100…ドライブレコーダ
110…カメラ
120…映像記録部
130…異常事象検出部
140…時間帯決定部
150…映像抽出部
160…データ保存部
131…加速度センサ
132…比較器
161…ファイル名
162…時間帯の情報
163…映像データ
164…ファイル名
165…映像データのサイズ情報
166…運転状況情報
200…ドライブレコーダ
210…カメラ
220…通信I/F部
230…操作入力部
240…画面表示部
250-1~250-n…センサ
260…記憶部
261…プログラム
262…映像バッファ
263…映像保存領域
270…演算処理部
271…映像記録部
272…異常事象検出部
273…時間帯決定部
274…映像抽出部
275…データ保存部
300…運転状況記録装置
400…ドライブレコーダ
500…情報端末装置
510…通信I/F部
520…通信I/F部
530…操作入力部
540…画面表示部
550-1~250-n…センサ
560…記憶部
561…プログラム
562…運転状況情報バッファ
563…受信ファイルバッファ
564…ファイル保存領域
570…演算処理部
571…運転状況情報記録部
572…ファイル受信部
573…運転状況情報抽出部
574…データ保存部
1411…加速度センサ
1412…最大値検出器
1413…比較器
1414…加速度センサ
1415…パターン判定器
1416…GPSセンサ
1417…場所と時間帯の長さとの対応表
1418…演算器
1419…時計
1420…時刻と時間帯の長さとの対応表
1421…演算器
1422…照度センサ
1423…照度と時間帯の長さとの対応表
1424…演算器
1425…気象センサ
1426…気象条件と時間帯の長さとの対応表
1427…演算器
1428…生体センサ
1429…生体情報と時間帯の長さとの対応表
1430…演算器

Claims (6)

  1. 車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて一時的に記録する映像記録部と、
    異常事象を検出する異常事象検出部と、
    前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯を決定する時間帯決定部と、
    前記決定された時間帯の映像を、保存すべき映像として前記映像記録部から抽出する映像抽出部と、
    を備え、
    前記時間帯決定部は、場所と当該場所における映像の時間帯の長さとの対応を表す対応表であって、所定の場所においては映像を保存しないことを示す情報を含む対応表を用いて、前記時間帯を決定し、
    前記映像抽出部は、前記異常事象が検出された時刻に前記車両が前記所定の場所にいた場合に、前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯の映像を、保存すべき映像として抽出しない、
    ドライブレコーダ。
  2. 前記対応表は、前記車両の所属の敷地内においては映像を保存しないことを示す情報を含み、
    前記映像抽出部は、前記異常事象が検出された時刻に、前記車両が前記車両の所属の敷地内にいた場合に、前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯の映像を、保存すべき映像として抽出しない、
    請求項1に記載のドライブレコーダ。
  3. 前記映像抽出部により抽出された映像を保存するデータ保存部をさらに備える、
    請求項1又は2に記載のドライブレコーダ。
  4. 前記映像抽出部により抽出された映像を外部装置へ送信するデータ保存部をさらに備える、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のドライブレコーダ。
  5. ドライブレコーダが実行する処理方法であって、
    車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録媒体に一時的に記録し、
    異常事象を検出し、
    前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯を決定し、
    前記決定された時間帯の映像を、保存すべき映像として前記記録媒体から抽出し、
    前記時間帯の決定では、場所と当該場所における映像の時間帯の長さとの対応を表す対応表であって、所定の場所においては映像を保存しないことを示す情報を含む対応表を用いて、前記時間帯を決定し、
    前記抽出では、前記異常事象が検出された時刻に前記車両が前記所定の場所にいた場合に、前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯の映像を、保存すべき映像として抽出しない、
    処理方法。
  6. コンピュータに、
    車両に搭載されたカメラで撮影された映像を時刻と対応付けて記録媒体に一時的に記録する処理と、
    異常事象を検出する処理と、
    前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯を決定する処理と、
    前記決定された時間帯の映像を、保存すべき映像として前記記録媒体から抽出する処理と、を行わせるためのプログラムであって、
    前記時間帯の決定では、場所と当該場所における映像の時間帯の長さとの対応を表す対応表であって、所定の場所においては映像を保存しないことを示す情報を含む対応表を用いて、前記時間帯を決定し、
    前記抽出では、前記異常事象が検出された時刻に前記車両が前記所定の場所にいた場合に、前記異常事象を検出した時刻を含む時間帯の映像を、保存すべき映像として抽出しない、
    プログラム。
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