JP2004291468A - 化粧板 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭を長期間に亘り安定して吸着できる化粧板が得られるようにする。
【解決手段】鉱物質繊維、無機充填材、結合剤、及びB型シリカゲルからなる鉱物質繊維板1の表面に、ビヒクルと、顔料と、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の少なくとも1つを吸着する疎水性の吸着剤と、この吸着剤の吸着物質を分解する光触媒とからなる通気性を有する塗膜2を形成する。基材としての鉱物質繊維板1に含まれている親水性のB型シリカゲルにより、高湿条件下での湿気を通気性の塗膜2を通して選択的に吸着させ、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の吸着剤は疎水性で湿気の吸着量が少なくて吸着機能を十分に発現させることができ、塗膜2に含有されている光触媒により吸着剤の吸着物質を分解させて、長期間に亘って吸着機能を安定して持続させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内装材として用いられる化粧板に関し、特にホルムアルデヒド、VOC、悪臭を吸着するものに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の化粧板として、例えば特許文献1に示されているように、ホルムアルデヒドを物理吸着する多孔質材料を含有した基材に、ホルムアルデヒドを化学吸着する化合物を含有する塗料を塗布したものが知られている。具体的には、ベントナイト、澱粉を含有する鉱物質繊維板に、化学吸着化合物のアセチルアセトアミノアミンを含有する塗料が塗布されている。
【0003】
また、この他、特許文献2に示されるように、繊維板からなる通気性基材の表面を、活性炭を含有しガス透過性の隠蔽性塗材塗布層で覆った内装用建築板が知られている。このものでは、鉱物質繊維板の表面に活性炭、タンカル、酢酸ビニルからなる下塗り塗料を塗布し、その上に酸化チタン、酢酸ビニル樹脂からなる隠蔽性塗料を塗布している。
【0004】
【特許文献1】
特開2000―356022号公報
【特許文献2】
特開2002―264247号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の特許文献1のものでは、ホルムアルデヒドを化学吸着している化学吸着剤の吸着容量(反応容量)に限度がある。このため、高濃度のホルムアルデヒドが発生する部屋で用いられて、化学吸着剤の吸着容量を超えると、効果が低くなるという問題が生じ、改良の余地があった。
【0006】
また、特許文献2に示されるものでは、活性炭は吸放湿材でもあり、VOCよりも湿気を選択的に吸着するため、高湿度条件では吸湿してしまい、その分、VOCの吸着能力が低下することとなり、このものでも改良の余地がある。
【0007】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的は、上記した化粧板の構成に所定の改良を加えることで、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭を高い吸着性能でもって長期間に亘り安定して吸着できる化粧板を得るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、この発明では、化粧板の基材に親水性の吸放湿材を含有させ、その表面に疎水性の吸着剤と、吸着物質を分解する光触媒とを含む通気性を有する塗料を塗布するようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明の化粧板では、鉱物質繊維、無機充填材、結合剤、及び親水性の吸放湿材からなる基材としての鉱物質繊維板の表面に、ビヒクルと、顔料と、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の少なくとも1つを吸着する疎水性の吸着剤と、この吸着剤で吸着された物質を分解する光触媒とからなりかつ通気性を有する塗料が塗布された塗膜が形成されていることを特徴とする。
【0010】
上記の構成によると、化粧板の基材としての鉱物質繊維板に親水性の吸放湿材が含まれているので、この親水性の吸放湿材が高湿条件下での湿気を通気性の塗膜を通して選択的に吸着する。一方、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭(アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミンを4大悪臭という)の吸着剤は疎水性であるため、その吸着剤による湿気の吸着量は少なく、これらの吸着剤はそれぞれの機能を十分に発現することができる。
【0011】
そして、上記塗膜には、上記ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の吸着剤ばかりでなく、この吸着剤で吸着された物質を分解する光触媒も含有されているので、吸着剤で吸着された物質は光触媒により分解されるようになり、吸着剤の吸着容量に関係なく、長期に亘って吸着機能を持続させることができる。
【0012】
請求項2の発明では、上記吸放湿材はB型シリカゲルとする。このB型シリカゲルは、常態では放湿しないA型シリカゲルと異なり、常態において吸放湿するので、上記吸放湿材として特に好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
【0014】
図1は本発明の実施形態に係る化粧板Aを示し、この化粧板Aは室内の天井材や壁材等として用いられる。1は基材としての鉱物質繊維板であって、この鉱物質繊維板1の表面に塗料が塗布されて塗膜2が形成されている。
【0015】
上記鉱物質繊維板1は、ロックウール等の鉱物質繊維と、パーライトやベントナイト等の無機充填材と、澱粉や故紙パルプ等の結合剤(バインダ)と、親水性の吸放湿材としてのB型シリカゲルとからなる。例えば、これらの材料をスラリーとして成板した後、脱水、成型及び乾燥することで得られる。
【0016】
上記吸放湿材としてのB型シリカゲルは、A型シリカゲルと異なり、常態において吸放湿するので、上記吸放湿材として特に好ましい。A型シリカゲルは低湿度においても吸湿性に優れているが、常態では放湿しない。
【0017】
すなわち、シリカゲルはJISでA型とB型とに大別され、両者は構造による違いである。A型シリカゲルは一般的な乾燥剤として用いられているもので、微細な構造となっていて表面積が大きく、水分子と化学吸着によって結合する。一方、B型シリカゲルはあまり微細ではないために、表面積も小さく、化学吸着よりも構造間での毛細管現象による物理吸着により水分子と結合する。従って、図2に示すように、A型シリカゲルでは、一度吸着した水分子は強制的に加熱しないと脱着しないが、B型シリカゲルでは、低湿度条件にすると除放していくので、呼吸作用があるといわれており、本実施形態では、このB型シリカゲルが用いられる。尚、B型シリカゲル以外の親水性の吸放湿材を用いることもできる。
【0018】
上記塗膜2は、ビヒクルと、顔料と、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の少なくとも1つを吸着する疎水性の吸着剤と、この吸着剤で吸着された物質を分解する光触媒とからなるもので、通気性を有する。
【0019】
上記吸着剤は、上記ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭(アンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、トリメチルアミン等)の物質をそれぞれ個別に吸着する複数の吸着剤を添加する場合と、単独で上記複数の物質を吸着する吸着剤を添加する場合とのいずれでもよい(基本的に吸着剤であれば物質の違いによって吸着のし易さの違いはあるがどのような物質も吸着する)。
【0020】
したがって、この実施形態に係る化粧板Aにおいては、その基材としての鉱物質繊維板1に親水性の吸放湿材が含まれているので、この吸放湿材が高湿条件下での湿気を通気性の塗膜2を通して選択的に吸着する。
【0021】
これに対し、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の吸着剤は疎水性であるので、その吸着剤による湿気の吸着量は少なく、これらの吸着剤の各々の機能が十分に発現される。
【0022】
そして、上記塗膜2には、上記ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の吸着剤のみならず、この吸着剤で吸着された物質を分解する光触媒も含有されているので、吸着剤で吸着された物質は光触媒により随時分解されるようになり、吸着剤の吸着容量に関係なく、長期に亘って吸着機能を持続させることができる。
【0023】
【実施例】
次に、具体的に実施した実施例について説明する。
【0024】
(実施例1)
鉱物質繊維板からなる基材は、主成分としてのロックウールと、無機充填材としてのパーライト及びベントナイトと、バインダとしての澱粉及び故紙パルプと、吸放湿材料としてのB型シリカゲルとを材料とした。これらの材料を水に均一に分散混練してスラリーとし、通常の鉱物質繊維板の製造方法である湿式抄造にて成板し、減圧脱水、プレス成形し、さらに乾燥したものを基材とした。
【0025】
次いで、上記基材の表面を下塗り塗料及び上塗り塗料により塗装した。上記下塗り塗料は、体質顔料として炭酸カルシウムを30wt%と、白色顔料として酸化チタンを15wt%と、艶消し顔料としてシリカを9wt%と、バインダとして酢酸ビニル樹脂を16wt%と、助剤として分散剤、防カビ剤、消泡剤及び増粘剤を計1wt%と、ホルムアルデヒド吸着剤としてアミン類のアセチルアセトアミノアミン(R−CONHNH)を2.5wt%とに、残部の水を加えて撹拌したものである。
【0026】
一方、上塗り塗料は、バインダとしてアクリル樹脂を30wt%と、顔料として酸化チタンを3wt%と、その他の助剤として分散剤、防カビ剤、消泡剤、増粘剤、艶消し剤及びブロッキング防止剤を計1wt%と、VOC吸着剤として活性炭を2wt%と、消臭剤として無機酸化物系の化学吸着剤(亜鉛を含むゼオライト)を2wt%と、光触媒として酸化チタン系の触媒を3wt%とに、残部の水を加えてエマルジョン化したものである。
【0027】
そして、上記下塗り塗料を上記基材表面に150〜250g/mの割合で塗布して乾燥させた後、その上に上塗り塗料を50〜150g/mの割合で塗布して乾燥したものを試験片(サンプル)とした。
【0028】
(比較例1)
比較例1は、上記実施例において、ホルムアルデヒド吸着剤、VOC吸着剤、消臭剤及び光触媒を含有しない塗料を使用したものであり、その他の構成は実施例と同じである。
【0029】
(比較例2)
比較例2は、基材としてB型シリカゲルを含まない通常の鉱物質繊維板を用い、塗装については、実施例と同様に、ホルムアルデヒド吸着剤、VOC吸着剤、消臭剤及び光触媒を含有する塗料を使用した。
【0030】
以上の実施例、比較例1及び比較例2についての組成を下記の表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 2004291468
【0032】
上記実施例、比較例1及び比較例2に対し、▲1▼吸放湿性能、▲2▼VOC吸着性能、▲3▼ホルムアルデヒド吸着性能、及び▲4▼アンモニア吸着性能(消臭性能)を試験により評価した。
【0033】
▲1▼ 吸放湿性能
試験片の木口及び裏面をアルミテープにてマスキングし、25℃、50%RH条件下で24時間以上養生した。この養生後、雰囲気を25℃、90%RHに変更し、試験片の吸湿量を重量変化により測定した。24時間の経過後、再び25℃、50%RHに戻し、放湿量を測定した。その結果を図3に示す。この図3によれば、実施例及び比較例1は比較例2の4倍以上の吸放湿量が得られており、吸放湿性に優れることが判る。
【0034】
また、実際の室内の温度及び湿度の変化に応じた調湿性能を図4に示す。この図4によると、温度及び湿度の変化に伴い、吸放湿性の低い比較例2はカビ発生危険ゾーンや乾燥ゾーンに移行することがあるが、実施例及び比較例1は快適ゾーンに維持される。
【0035】
▲2▼ VOC吸着性能
20cm角の試験片の木ロ及び裏面をアルミテープにてマスキングして100Lステンレスチャンバに設置した。このチャンバに清浄な空気を流しながらトルエンガスを注入して初期濃度を1000μg/mとする。ガス注入から経時時間毎にチャンバ内空気をサンプリングし、加熱脱着GC−MS法で分析してトルエン濃度を測定した。このような測定を常態(55%RH)、低湿度時(20%RH)及び高湿度時(85%RH)に雰囲気を変えて測定した。その結果を図5に示す。図5(a)は常態を、また図5(b)は低湿度時を、さらに図5(c)は高湿度時をそれぞれ示している。
【0036】
この結果をみると、実施例では、塗膜の吸着剤による吸着と基材のB型シリカゲルによる吸着とが行われ、比較例1では基材のB型シリカゲルによる吸着が、また比較例2では塗膜の吸着剤による吸着がそれぞれ行われている。
【0037】
常態及び低湿度時では、実施例が最も優れているが、比較例1及び2と比べて大きな差はない。一方、高湿度時では、実施例は基材のB型シリカゲルにより湿気を吸着するので、塗膜の吸着剤によりVOCを吸着するが、比較例1は吸着剤がないために十分な吸着量が得られていない。また、比較例2は吸着剤が湿気そのものを吸着するためにVOCに対して十分な吸着量が得られていないことが判る。
【0038】
▲3▼ ホルムアルデヒド吸着性能
10cm角の試験片の木口及び裏面をアルミテープにてマスキングして、40Lアクリルデシケータに設置し、このデシケータにホルムアルデヒドガスを0.50ppmになるよう注入した。ガス注入から経時時間毎にデシケータ内の空気をサンプリングし、AHMT比色法によりホルムアルデヒド濃度を測定した。このような測定を常態(55%RH)で行い、その測定結果を図6に示す。
【0039】
この図6によれば、ホルムアルデヒドの吸着性能は、比較例2が比較例1よりも大きく、この比較例2よりも実施例の方が大きい(実施例>比較例2>比較例1)。実施例では、塗膜の吸着剤による吸着に加えて、基材のシリカゲルによる吸着の効果が見られる。
【0040】
▲4▼ アンモニア吸着性能(消臭性能)
10cm角の試験片の木口及び裏面をアルミテープにてマスキングして、40Lアクリルデシケータに設置し、このデシケータにアンモニアガスを15ppmになるよう注入した。ガス注入から経時時間とにデシケータ内の空気を検知管にてサンプリングし、アンモニア濃度を測定した。この測定を常態(55%RH)で行い、その結果を図7に示す。
【0041】
このアンモニアの吸着性能は、上記ホルムアルデヒド吸着性能と同様に、実施例>比較例2>比較例1の順であった。この場合も、実施例では、塗膜の吸着剤による吸着と基材のシリカゲルによる吸着との効果が見られる。
【0042】
以上の結果から、本発明の化粧板によれば、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭を長期間に亘り安定して吸着できることが判る。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明の化粧板によると、鉱物質繊維、無機充填材、結合剤、及び親水性の吸放湿材からなる鉱物質繊維板の表面に、ビヒクルと、顔料と、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の少なくとも1つを吸着する疎水性の吸着剤と、この吸着剤の吸着物質を分解する光触媒とからなる通気性を有する塗膜を形成したことにより、化粧板の基材としての鉱物質繊維板に含まれている親水性の吸放湿材により、高湿条件下での湿気を通気性の塗膜を通して選択的に吸着させ、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の吸着剤は疎水性で湿気の吸着量が少なくて吸着機能を十分に発現させることができ、さらには、塗膜に含有されている光触媒により吸着剤の吸着物質を分解させて、吸着剤の吸着容量に関係なく、長期間に亘って吸着機能を安定して持続することができる。
【0044】
請求項2の発明によると、吸放湿材を常態において吸放湿するB型シリカゲルとしたことにより、好ましい吸放湿材が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る化粧板の断面図である。
【図2】B型シリカゲルの吸湿性能をA型シリカゲルと比較して示す特性図である。
【図3】吸放湿試験による吸放湿性能を示す図である。
【図4】吸放湿試験による室内調湿性能を示す図である。
【図5】トルエン吸着性能を示す図である。
【図6】常態でのホルムアルデヒド吸着性能を示す図である。
【図7】常態でのアンモニア吸着性能を示す図である。
【符号の説明】
A 化粧板
1 鉱物質繊維板
2 塗膜

Claims (2)

  1. 鉱物質繊維、無機充填材、結合剤、及び親水性の吸放湿材からなる基材としての鉱物質繊維板の表面に、
    ビヒクルと、顔料と、ホルムアルデヒド、VOC及び悪臭の少なくとも1つを吸着する疎水性の吸着剤と、該吸着剤で吸着された物質を分解する光触媒とからなりかつ通気性を有する塗料が塗布された塗膜が形成されていることを特徴とする化粧板。
  2. 請求項1の化粧板において、
    吸放湿材がB型シリカゲルであることを特徴とする化粧板。
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