JPH061936Y2 - 防露効果と消臭効果のある壁装シート - Google Patents

防露効果と消臭効果のある壁装シート

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JPH061936Y2
JPH061936Y2 JP1985087962U JP8796285U JPH061936Y2 JP H061936 Y2 JPH061936 Y2 JP H061936Y2 JP 1985087962 U JP1985087962 U JP 1985087962U JP 8796285 U JP8796285 U JP 8796285U JP H061936 Y2 JPH061936 Y2 JP H061936Y2
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moisture
covering sheet
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water
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彰信 安藤
昌夫 遠山
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は建築物の壁面、天井面などに貼着して使用す
る化粧用の壁装シートに関するものであり、結露および
/または悪臭に困っている部屋に結露防止、悪臭防止と
いう効果が壁装シートを貼着することにより利用され
る。
(従来の技術) 従来より、建築物の室内の側壁面、天井面に壁紙、壁布
を貼着することは多いものの、それらは意匠的効果を狙
ったのであり、他に特別な機能を持たせた壁装シートは
あまりなかった。
そこで、本出願人はまず冬季等に発生することのある結
露を防止しようということで、実願昭59−53242
(実開昭60−164502),実願昭59−5840
7(実開昭60−170406)に出願した壁装シート
を考案した。これらは概して基版,湿気透過層と湿気吸
放湿用の粉粒体より構成されていた。
また、結露防止機能に加えて、防カビ機能を加えた発明
が実開昭60−46709にあり、この発明の中には調
湿の為に活性炭を用いていたが、実開昭58−6161
8における吸水、脱臭シートの発明では、壁紙ではない
が、脱臭の為に活性炭を用いたものであった。
(考案が解決しようとする問題点) 上記の脱臭シートの考案では、室内の悪臭(例えばタバ
コの臭、魚の臭など)を解消するのに、活性炭という吸
着性物質にのみ頼っていたが、活性炭は水分を吸収する
と、他の物質の吸着能力がなくなってしまうという欠点
があった。
(問題点を解決するための手段) この考案では消臭機能を加えるために、吸着性物質とし
てある多孔質粉粒体に化合,中和,包接等の作用による
消臭剤を含ませて消臭機能を発現している。
この考案の構成を以下に図とともに説明する。第1図で
は、本考案の構成による実施例1の拡大断面図を示して
いるが、1は透湿層、3は調湿・消臭作用層、3は接着
性防湿層、4は吸水性基材層である。1,2,4,の各
層は壁装シート全体が巻き取り可能であるように可撓性
を持った材質であるほうがよい。
それぞれの層を構成する材料例として、まず透湿層へ
は、通気性を妨げない材質または構造になっていればよ
く、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリスチレ
ン、レーヨン、テトロン、ナイロン等の合成紙、または
不織布、もしくは布生地、または、セルローズ紙等の天
然紙、あるいは、天然繊維布生地等が使用される。
次に、調湿・消臭作用層に用いる吸着性物質粉粒体とし
ては、ゼオライト、シリカゲル、アルミナ、石灰、アロ
フェン、カロリン、ハロイサイト、軽石、硅藻土、白
土、シラス、セライト、タルク、石膏、バーミキュライ
ト、ベントナイト、アスベスト、ボゾラン、セメント、
セピオライト、アルミナシリケート、シリカアルミネー
ト、カルシウムシリケート、マグネシアシリケート、シ
リカマグネシアネートや活性炭等調湿および吸水性のあ
る物質を単独、または複数混合して使用すればよく、粒
の大きさは原料の状態に応じて粉砕、または造粒して使
用すればよい。
更に、上記原材料の調湿および吸水能力を操作する為に
吸水性ポリマー,界面活性剤等を一緒に含ませたり、被
覆したりすること、および一定の型に成形、あるいは造
粒することもできる。
そしてこの吸着性物質粉粒体に消臭剤として使用させる
フラバノノール類、フラボノール類等の植物性化合物、
トリポリリン酸2−アルミニウム、還元鉄等の無機化合
物を含浸,塗布もしくは造粒時に成分として与えて消臭
作用を持つ粉粒体とする。
接着性防湿層に使用される接着剤には酢酸ビニル、アク
リル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどの樹脂組
成のものが使用できる。
吸水性基材層に使用される基材は、通常市販の壁紙等で
使用される基材材料と同じでよく、建築物壁面に貼着す
る時、接着剤(糊)の固着の良い吸水性のある不織布布
生地またはセルローズ紙等の天然紙がもちいられる。
そして、本考案の壁装シートを作成するには、吸水性基
材表面に接着剤を塗布して接着剤の硬化前に粉粒体に粗
密が生じるか、まばらになるように撒布し、仮固着し、
透湿層になる不織布等を圧着すればよい。
(作用) 以上の構成による壁装シートを建築物の壁面、天井面な
どに貼着すれば、室内外の温度差により結露が発生しよ
うとしても、調湿・消臭作用層2において湿気を吸収す
るために結露が防止され、壁面,天井面のぬれを防止す
ると共に、表面はベトつくことがなく快適な居住空間を
提供し、逆に、室内の湿気が減少して乾燥雰囲気になれ
ば、前記の調湿・消臭作用層2に吸収されている水分は
通気性のある透湿層1を通して外部へ放出され、次の水
分の吸収に備えることになる。
また、吸着性物質粉粒体に含ませた消臭剤により室内の
悪臭を消す作用を持っている。
(実施例) この考案を実施するに当たっては、実施例1では、その
使用材料として、透湿層にポリエステル不織布、消臭剤
にフラボノール類植物性化合物を用い、これを吸着性物
質粉粒体にシリカゲルと硅藻土の混合物に重量当たり5
%の吸水性ポリマーを被覆させ、かつ重量あたり5%の
消臭剤をエアースプレーにより塗布したもの、接着剤に
アクリル酸エステル樹脂製のもの、基材には通常の壁装
材の表面に用いられている、防炎加工紙を用いた。作成
は透湿層の裏面に吸着性物質粉粒体をロータリースクリ
ーン塗装により斑点上に塗布し、さらに順次、接着材を
塗着し、基材を貼り合わせて行なった。
実施例2では、消臭材にグリオキサールを用い吸着性物
質粉粒体としての石灰とバーミキュライトの混合物に重
量当たり2%浸漬により含ませたものを使用してあとは
実施例1と同様にして壁装シートを作成した。
上述の実施例による壁装シートによる防露と消臭の効果
の確認を次の方法で行なった。
防露効果については、内法で50cm×50cm×1mの外
気と断熱された箱を用意し、それぞれが50cm四方にな
るように中央に断熱材とアルミニウム板により仕切っ
た。そして、片側の箱を−10℃、もう一方を20℃7
0%RH条件にし、断熱材を取り除いてから結露が発生
するまでの時間を測定した。尚、アルミニウム板は20
℃条件の箱に面するようにした。実施例では、それぞれ
の壁装シートをアルミニウム板に貼り付けたもので試験
をし、比較例では、、ブランクがアルミニウム板のみ、
比較例1として発泡塩化ビニルシートをアルミニウム板
に貼り付けたもの、比較例2では毛織物による壁布をア
ルミニウム板に貼り付けたものを用いた。比較例3で
は、実施例1において消臭剤の塗布を行わないものとし
た。この防露試験結果については第1表に示した。
結露は実際の使用条件では発生したり消失したりするも
のなので、壁装シートの吸水量と湿気の飽和状態から平
衡状態までの時間を測った。測定方法は、絶乾状態の壁
装シートの重量を測り、次に防露試験を行なったように
室外側冷却にした20℃100%RH条件(飽和条件)
下に置き、重量を測って面積当たりの吸水量を求めた。
そして、この壁装シートを20℃65%RH条件(平衡
条件)下に置いた時の重量変化により飽和条件下の含水
量を100、平衡条件下で5日後の含水量を0として、
壁装シートから水の放出による減量曲線を求めた。単位
面積当たりの吸水量については第2表、壁装シートから
水の放出による減量曲線については第3図に示した。
消臭効果については、1m四方の発泡ポリウレタン板に
よる箱を作成し、その内壁の底部を除く5面に実施例
1、同2、比較例1、同2、同3、同4の壁装シートを
貼り付ける。ガス導入管により検知すべきアンモニアを
箱内の底面に置いた濾紙の上に1定量(28%アンモニ
ア水、10ml)を注入し、濾紙の表面において蒸発する
様にして、内部に拡散されるアンモニアガスを測定する
ことにした。比較例4は、実施例1において吸着性物質
粉粒体に活性炭(粒径10〜30メッシュ)を使用した
ものであり、消臭剤塗布を行わないものとした。
アンモニアガスの測定方法は導入管を通して内部のガス
100mlを吸引し、アンモニア探知管で測定した。探知
管は500ppm迄の測定は可能であるが、ゲージをオー
バーするものについては注入ガス量より算出した。
試験結果を示す数値の単位はppmである。
消臭効果については、アンモニアガス以外にも悪臭物質
があるので、硫化水素をその1つに選んで同様の試験を
行なった。測定前の悪臭の供給は硫化水素水溶液を濾紙
に10ml滴下することにより行ない、硫化水素ガス濃度
は硫化水素用の探知管で測定した。
この試験結果は第4表の通りであった。試験結果を示す
単位はppmである。
更に、湿気の吸放湿のサイクルを行なった時、吸湿時に
おいても消臭効果を有するかについて試験した。試験方
法は、防露効果を試験したような内部が2つに仕切られ
た内法1m×1m×1mの外気と断熱された箱を用意
し、それぞれが、1m×1m×約50cmの内法となるよ
う中央を断熱剤とアルミニウム板により仕切った。アル
ミニウム板には、壁装シートを貼り付けて試験に供し
た。そして、片側の箱を−10℃、もう一方の壁装シー
トが面する側の箱を20℃70%RH条件にし、断熱材
を挟んた状態で16時間、断熱材を取り除いた状態に8
時間置き結露条件のサイクルを10サイクル繰り返し
た。消臭効果については、断熱材を取り除いた時に、箱
内の底面に濾紙を置き1定量のアンモニア水(28%ア
ンモニア水、1ml)または硫化水素水溶液(1ml)を含
ませ、濾紙から拡散されるガス濃度を測定した。臭い物
質を含ませた濾紙は結露条件下の8時間だけ置くように
し、1サイクルごとに取り替えることとし、下記第5表
では、最終サイクルにおける断熱材を取り除いてから5
時間後の測定結果を示した。
(考案の効果) 本考案の構成による壁装シートによれば、結露水を吸収
することができ、かつ、その吸収量も従来の壁装シート
に較べて大きい。また、1度吸収した結露水が壁装シー
トに長く溜まることない。さらに、室内中の悪臭による
害を結露条件下においても除くことができ、かつ結露乾
燥サイクルによる消臭能力の低下も少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の要部拡大断面図であり、
第2図は同外観斜示視図である。第3図は壁装シートか
ら水の放出による減量曲線である。 1…透湿層、2…調湿・消臭作用層、 3…接着材防湿層、4…吸水性基材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−46709(JP,U) 実開 昭58−161618(JP,U) 実開 昭58−15707(JP,U) 実開 昭57−29330(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面、天井面等に貼着する壁装シートにお
    いて、その構成が表面側より透湿層、全面被覆でない調
    湿・消臭作用層、接着性防湿層、吸水性基材層よりな
    り、壁装シートは可撓性があり、 透湿層は湿気・臭気を容易に調湿・消臭作用層へ通すこ
    とが可能な不織布、紙等よりなり、 調湿・消臭作用層は湿気または水を容易に吸収・放出可
    能なゼオライト,シリカゲル,硅藻土,バーミキュライ
    トなどの多孔質である吸着性物質粉粒体の1ないし数種
    から選択されるものを利用し、悪臭物質を化合,中和,
    包接等の作用により消臭できるフラバノノール類,フラ
    ボノール類,グリオキサール,トリポリリン酸2−アル
    ミニウム,還元鉄から選択される少なくとも一種の消臭
    剤を含んだものであり、接着性防湿層は、吸着物質を吸
    水性基材層と透湿層間に固着し、かつ同層の内外の湿気
    移動を止める層であり、吸水性基材層は壁装シート貼着
    用の基材から成っていることを構成とする防露効果と消
    臭効果のある壁装シート。
JP1985087962U 1985-06-11 1985-06-11 防露効果と消臭効果のある壁装シート Expired - Lifetime JPH061936Y2 (ja)

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