JP2004286854A - リサイクル方法及びリサイクルシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】使用済みOA用紙に対して、従来のように紙のリサイクルを行うと同時に、OA用紙の画像として使用されたトナーに対してもリサイクルすることにより、より環境保全に貢献するリサイクルシステムを提供する。
【解決手段】情報処理及び通信機能210を備え、市場にて使用された使用済用紙P1に付着されている現像剤を除去して収容する現像剤除去部C1と、情報処理及び通信機能211を備え、現像剤除去部C1で収納された現像剤T3に対してリサイクル処理を施す現像剤処理部D1とを有し、現像剤除去部では、現像剤の収容量に基づき現像剤のリサイクル処理の必要性を判断し、リサイクルを必要と判断した場合には、現像剤処理部にリサイクル処理依頼情報を発信し、現像剤処理部は、現像剤除去部からのリサイクル処理依頼情報200を受信後、現像剤に対するリサイクル処理を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、市場で使用された画像形成装置等の製品や使用済用紙等から現像剤を回収処理するリサイクル方法とリサイクルシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題への関心が高まる中にあって、メーカー等の企業では資源の有効利用、廃棄物量やコストの削減等の観点から自社製品などを回収してリサイクルすることが行われている。
一般にリサイクル処理を大別すると以下のようなものがある。
1.自家再使用
製品を使用するユーザーが、製品内の一部(部品等)を再使用するリサイクル処理である。画像形成装置の一つである複写機を例に挙げると、現像剤を収納した容器(トナーボトル)に、ユーザーが自分で現像剤を詰め替えて再使用する場合がこれに相当する。この場合、リサイクル対象物となる容器は、再利用されるので、その価値は下がらない。このため自家再使用は、環境負荷低減効果が最も大きく、且つ、リサイクルコストが最も小さい処理の仕方であるといえる。
2.製品再使用
使用済みとなり市場から回収される製品(以下「回収機」)に対して所定の再生処理を施して、「再生機」として再使用するリサイクル処理である。この処理の場合は、製品を構成する大部分はそのまま再使用されるので、環境負荷低減効果が非常に大きい。
3.部品再使用
回収機から部品またはユニットを取り出し、新規の製品内の部品またはユニットとして再使用するリサイクル処理である。この処理の場合、本来は加工等に相当量エネルギーを注いで製造される部品やユニットに対し、その製造工程が省略されるという点で、環境負荷低減効果は大きい。
4.マテリアルリサイクル
回収機を材料単位に分解・分別し、その後何らかの処理をして再生材料として使用するリサイクル処理である。この処理の場合、同一分野の製品の材料として再利用するクローズドループマテリアルリサイクルと、他分野の製品の材料として再利用するオープンループマテリアルリサイクルとがある。
5.再原料化
回収機を分解・分別し、最終的に原材料まで戻して再使用するリサイクル処理である。この処理を行うことにより、廃棄物ゼロを具現化することができる。
6.エネルギーリカバリ
回収機に用いられている可燃性部材、例えばプラスチックを燃焼させる等して熱エネルギーとして有効活用する処理である。
【0003】
このような各処理においては、環境負荷低減効果の点で、一般に最も望ましいのが1で、以下2、3、・・・、6 の順となっている。したがって、いかに上位の手段で継続的にリサイクルを可能とさせていくかが、メーカーが具体的にリサイクルを推進していく上での重要なポイントとなる。
【0004】
しかし、実際は、上位にあるもの、例えば「1.自家再使用」のみで半永久的に処理し続けることは不可能で、ある一定の期間後には必ずその手段を断念しなければならない。なぜならば、その製品が有している機能そのものが、ある一定の期間後には陳腐化し、もはや市場(またはユーザー)対してその機能が有用なものでは無くなってしまうので、その処理でリサイクルをすることに経済的価値がなくなってしまうからである。
【0005】
その場合、これまで上位の手段で行われていたリサイクルが、下位の処理(例えば、これまで上記「1.自家再使用」のリサイクルを行っていた物は、2.以下の処理が行われていくことになる。そのようにして、下位に下がった処理において、一定の期間リサイクルが行われ、それが陳腐化したらその下位へ・・という推移を示していくことになる。よって、リサイクルにおいては、上記1〜6の何れかの処理のみを実施していれば良いというわけではなく、その全ての処理が実施されていかなければならない。
【0006】
また実際に、これら1〜6の処理は、ほぼ並行に実施されなければならない。なぜならば、製品(例えば複写機など)の種類毎によって、処理の段階(1〜6のこと)は異なってくるだろうし、また、一つの種類の製品に限定しても、その内部の部品、ユニットによっても各々リサイクル処理の段階は違ってくると考えられるからである。
【0007】
このような事を考慮して、本願出願人は、特許文献1においてリサイクル方法を提案している。この特許文献1では、原材料の段階から破棄までの間の処理をマテリアルフローとして明確化し、リサイクルした部品を使ったリサイクル製品を計画的に生産するシステムを提案している。(図29参照)
ところで、プリンタ、複写機、FAXといった画像形成装置等のOA機器は、前述の処理方法に従ってリサイクルを進めている一つの例であると言える。但し、OA機器の場合、使用済みとなるのは機械本体のみではなく、消耗品などのサプライ品も含まれる。ここで、このOA機器のサプライ品の主なものとしては、トナーやキャリアといった現像剤やOA用紙などの使用済用紙が挙げられる。よって、OA機器においては、機器本体と同様、これらサプライ品をどのようにリサイクルするかが非常に重要となる。
【0008】
サプライ品としての現像剤のリサイクルとして、例えば特許文献2が挙げられる。特許文献2では、トナーやキャリアが微粒子であることに着目し、製鉄所で廃トナー、廃キャリアを有効利用すること提案している。具体的には、混合装置で焼結原料に廃トナー、廃キャリアを混合し、この混合した焼結原料を焼結機で焼結する。焼結原料に混合した廃トナー、廃キャリア中の鉄粉は鉄源として有効利用できる。また、廃トナー中の樹脂の一部は燃焼し、粉コークスの代替えとして有効利用できる。また、廃トナー、廃キャリアを焼結原料に混合して焼結するので、廃トナー、廃キャリアが飛散することなく、ハンドリングが容易になる、というものである。
【0009】
サプライ品がOA用紙の場合では、そのリサイクル手段の一つとしては再生紙にする方法がある。OA用紙に記載された内容は機密文書が多いため、予めOA用紙をシュレッダ処理または溶解固化処理が行われ、その後、再びOA用の紙またはティッシュペーパー等に再生する、というものである。この方法は、前述のリサイクルの分類で言えば、マテリアルリサイクルに該当する。但し、再生紙の場合、現在においても紙品質の問題が残存している。その基本的な理由としては、回収したOA用紙に付着しているトナーが再生紙の紙質の汚れを生じさせていることにある。したがって特に上質紙を求められるOA用途に対しては、特にその問題が大きくなる。
【0010】
一方、OA用紙を再生紙にしないでリサイクルするリサイクル装置も既に提案されている。このリサイクル装置は、所定の薬液を紙に対して塗布し、OA用紙の繊維を膨張させて、トナーの接着力を減少させ、トナーを剥離材に加熱・圧接して転写させて除去するものである。そのため、この場合、使用済みのOA用紙から画像を除去して元の上質紙のままの品質を維持した紙として再生することができる点で、再生紙にするよりも優れた方法であるといえる。
【0011】
また、このリサイクル装置(以下、トナー除去装置)による再生方法は、基本的には「2.製品再使用」に該当する。したがって、前述のリサイクル手段の分類(1〜6)の点で考えても、トナー除去装置による再生は、再生紙にする方法よりも優れているといえる。
【0012】
そして、このトナー除去装置による再生には、いくつかの実施形態上の違いがある。第1の形態は、トナー除去装置をユーザーが所有して、必要に応じてユーザーが自ら再生処理を行うというものである。ここで、この形態の場合、前述のリサイクル分類は「1.自家再使用」に該当するのではとも考えられる。しかし実際は、再生処理そのものが発生するという理由で、分類はやはり「2.製品再使用」に該当する。
【0013】
次に、第2の形態として、トナー除去装置を業者側が所有する形態である。そして本形態は特許文献3にて提案されている。図30において、サーバ113は、使用済みOA用紙をリサイクルするためのリサイクルシステムの管理を行う。客先に備えられたリサイクルボックス111は、使用済みOA用紙を集積し、その集積情報をサーバ113にネットワークを介して送信する。トナー除去装置112は、移動可能な再生サテライト(処理車)に積載される。サーバ113は、リサイクルボックス111の集積情報に基づいてリサイクル処理を判断し、再生サテライトにリサイクル処理を指示する。再生サテライトは該当するリサイクルボックス111の記録媒体を回収してトナー除去装置112を用いてリサイクル処理を行い、それを再販する、といったシステムをとっている。
【0014】
特許文献3記載のリサイクルシステムは、その第1,第2の形態とも、非常に優れたのであると言える。ユーザーの要望に応じて第1,第2の形態を選択して実施することにより、OA用紙リサイクルは促進されるといえる。
【0015】
【特許文献1】
特開2000−181958
【特許文献2】
特開2001−3063
【特許文献3】
特開2002−109021
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献2に記載の発明は、環境保全としては有効な手段であるが、メーカーが上記提案をリサイクル処理の中心、つまり主要な処理と位置づけて実施した場合には、実施の継続性という点で課題がある。この課題とは、いかにして環境保全活動そのものに経済性も見出せるかという点である。すなわち、企業活動においては、できるだけ環境保全活動コストを下げて実施する、さらに言えば、環境保全活動と利益創出活動とが同軸となり、環境保全活動そのものが利益を生み出す活動となることが望ましい。そしてこれは、環境保全活動の一分野であるリサイクルの領域においても例外ではない。リサイクル処理手段が逆有償にて実施されるよりも、有償(つまり利益を得る)にて実施できるようにすることが望まれる。しかし、特許文献2に記載の発明では、リサイクル処理手段が逆有償(トナーやキャリアを供給する側が処理側にお金を払う)にて実施されている。
【0017】
これをリサイクル処理の技術的側面で見ると、その理由は、第1に、特許文献2においては、トナーに含まれる主成分である樹脂(結着樹脂)が十分な技術的付加価値を生んでいないからである。トナー内の樹脂分はコークスの代替えとして活用されるが、それは一部分のみであり、多くはガス化して製鋼工程内の廃風設備にて処理されている。さらに、焼結工程への廃トナー及び廃キャリアの配合率は0.5%以下に押さえられているが、これは、トナー樹脂成分がトナー種類により異なり、このバラツキが焼結鉱の還元状態等に影響を及ぼすためである。また、キャリアにはコーティング材が含まれるが、このコーティング材が焼結鉱の還元状態等に影響を及ぼすことも配合率を押さえる一因となっている。
【0018】
第2に、現像剤を鉄原料として捉えた場合、上述の如く焼結原料への配合率が0.5%以下と押さえられているため、量が稼げないという理由で、トナーやキャリアは有効な原料であるとはいえない。さらに、トナーには鉄を含むものと含まないものとがあり、鉄を含むタイプにおいても、その含有率は50%重量以下であって少ない。よって、このことが鉄原料としての有効性をさらに落としていることになる。
【0019】
これらの理由により、焼結用原料として現像剤は機能効率性が低く、よって、経済的付加価値がないものとなっている。つまり、現像剤は焼結プロセスを行う上で、必要不可欠で有用な材料とは言えないのである。
【0020】
特許文献3においては、未だ解決できていない課題がある。それは、OA機器のもう一つのサプライであるトナーの処理に対する手段が提案されていないということである。例えば特許文献3においても、トナーについては紙からの分離までしか記載されていない。もし、トナーを埋め立て、或いは、単純焼却などの手段で処理してしまった場合、環境保全としては片手落ちであると言わざるを得ない。
【0021】
本発明は、鉄系トナーも含めた全てのトナー、及び、全ての種類のキャリアも含め、現像剤に対して経済的付加価値を持たせたリサイクルを可能とすることで、継続的なリサイクル活動を可能とするリサイクル方法を提供することを目的とする。
【0022】
本発明は、使用済みOA用紙に対して、従来のように紙のリサイクルを行うと同時に、OA用紙の画像として使用されたトナーに対してもリサイクルすることにより、より環境保全に貢献するリサイクルシステムを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の、市場で使用された製品から現像剤を回収処理するリサイクル方法では、使用後の現像剤を市場から回収する現像剤回収工程と、現像剤回収工程にて回収された現像剤を再度市場にて使用可能とする現像剤再生工程とを有することを特徴としている。
【0024】
請求項1記載のリサイクル方法において、現像剤としては、トナー単体、またはトナーとキャリアとが混合された2成分現像剤、あるいは印刷用インキやインク噴射式プリンタのインクが挙げられる。
【0025】
請求項5では、現像剤がトナー単体の場合、現像剤再生工程において、回収したトナーをトナー粒に加工することなく容器に充填することを特徴としている。
【0026】
請求項6では、現像剤再生工程において、新規製造のトナーに対して、回収したトナーをトナー粒に加工をすることなく所望の割合で混合して容器に充填することを特徴としている。この場合、現像剤再生工程は、新規製造のトナーと回収したトナーとを混合する混合機により新規製造トナーと回収したトナーとを均一化した後、容器に充填する事を特徴とするリサイクル方法が請求項7で提案されている。
【0027】
現像剤がトナー単体の場合、請求項8では、現像剤再生工程において、回収トナーを、混練、粉砕、分級した後に容器に充填する機能を有すること特徴とし、請求項9では、現像剤再生工程において、回収したトナーを混練、粉砕、分級、充填するとともに、混練時に新規トナー用原料を所望の割合で混合してから混練を行い、粉砕時に新規トナー用原料を別途混練したものを所望の割合で混合してから粉砕を行い、分級時に新規トナー用原料を別途混練・粉砕したものを所望の割合で混合してから分級を行い、充填時に新規トナーを所望の割合で混合して充填を行うの何れかの工程を行うことを特徴としている。
【0028】
現像剤がトナー単体の場合、請求項10では、現像剤再生工程が、回収したトナーを、溶解、重合、分級した後に容器に充填することを特徴と、請求項11では、現像剤再生工程が、回収したトナーを溶解、重合、分級、充填するとともに、溶解時に新規トナー用原料を所望の割合で混合してから溶解を行い、重合時に新規トナー用原料を別途溶解したものを所望の割合で混合してから重合を行い、分級時に新規トナー用原料を別途溶解・重合したものを所望の割合で混合してから分級を行い、充填時に新規トナーを所望の割合で混合して充填を行うの何れかの工程を行うことを特徴としている。
【0029】
現像剤がトナーとキャリアとが混合された2成分現像剤の場合、請求項12では、現像剤再生工程において回収した2成分現像剤を現像剤容器に充填することを特徴とし、請求項13では、現像剤再生工程において、回収した2成分現像剤を分級してトナーとキャリアとに分別し、分別したトナーとキャリアに対して各々再生処理を行うことを特徴としている。
【0030】
請求項14では、請求項1記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程が、使用済現像剤を有する製品またはユニットまたはサプライ容器から使用済み現像剤を分別して収集する機能を有するリサイクルセンターで行われることを特徴としている。
【0031】
請求項15では、請求項1記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程が、使用済現像剤を有する画像形成装置またはユニットまたはサプライ容器を市場から回収する機能を備えた回収センターと、この回収センターに回収された回収品から使用済現像剤を分別する機能を備えたリサイクルセンターとで行われることを特徴としている。請求項16では、請求項14または15記載のリサイクル方法において、回収センターが、現像剤の種類毎に別々に収集することを特徴としている。
【0032】
請求項17では、請求項1記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程で、現像剤再生工程から通信手段で送信される回収現像剤受入品質基準情報を自身の備える通信手段で受信し、受信した回収現像剤受入品質基準情報に対応する品質を満足する現像剤を回収することを特徴としている。
【0033】
請求項18では、請求項1記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程で、現像剤再生工程から通信手段で送信される回収現像剤受入量情報を自身の備える通信手段で受信し、受信した回収現像剤受入量情報に対応する必要量の回収現像剤を現像剤再生工程に供給することを特徴としている。請求項19では、請求項18記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程で、現像剤再生工程に送る回収現像剤の種類に応じて、現像剤再生工程に送る回収現像剤に識別番号を付与することを特徴とし、請求項20では、請求項19記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程で、回収現像剤受入量情報に基づき、現像剤再生工程に送る回収現像剤に対して、必要量送る際に送付ロット毎の製造コードを付与することを特徴としている。
【0034】
請求項21では、請求項17、18、19または20記載のリサイクル方法において、通信手段が、インターネット通信可能な情報処理機器であることを特徴とし、請求項22では、請求項17ないし22の何れかに記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程及び現像剤再生工程は、各々、送/受信される情報をデータ保管手段で保管するとともに、少なくともデータ保管手段に保管されたデータを出力手段で出力することを特徴としている。
【0035】
請求項23では、請求項18記載のリサイクル方法において、現像剤回収工程において、リサイクル実施情報として、市場から集めた現像剤の種類と量のデータと、現像剤再生部に送った回収現像剤の種類と量のデータと、現像剤再生工程に送る以外の手段にて回収現像剤を処理した場合、当該手段の内容及び回収現像剤の種類とその量のデータとから、リサイクル率データ、マテリアルリサイクル率データ、エネルギーリカバリ率データをリサイクル情報管理部でそれぞれ算出することを特徴とし、請求項24では、請求項23記載のリサイクル方法において、リサイクル情報管理部が、現像剤回収部から通信手段で送信されるリサイクル実施情報を記憶して管理する機能を有することを特徴としている。
【0036】
請求項25に記載の市場にて使用された使用済用紙を処理するリサイクルシステムでは、情報処理及び通信機能を備え、使用済用紙に付着されている現像剤を除去して収容する現像剤除去部と、情報処理及び通信機能を備え、現像剤除去部で収納された現像剤に対してリサイクル処理を施す現像剤処理部とを有し、現像剤除去部では、現像剤の収容量に基づき現像剤のリサイクル処理の必要性を判断し、リサイクルを必要と判断した場合には記現像剤処理部にリサイクル処理依頼情報を発信し、現像剤処理部では、現像剤除去部からのリサイクル処理依頼情報を受信後、現像剤に対するリサイクル処理を行うことを特徴としている。
【0037】
請求項26では、請求項25記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤除去部は、各種情報の処理を行う情報処理手段と、情報処理手段で処理された処理結果を送信する通信手段と、使用済用紙から現像剤を除去する現像剤除去手段と、除去した現像剤を収納する現像剤収納手段とを備えた現像剤除去装置であることを特徴としている。
【0038】
請求項27では、請求項26記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤除去装置は移動可能であり、当該現像剤除去装置が前記リサイクル処理依頼情報を発信した場合、現像剤除去装置自体が移動して現像剤処理部まで収納した現像剤を移送することを特徴としている。
【0039】
請求項28では、請求項25記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤除去部は、各種情報の処理を行う情報処理手段と、情報処理手段で処理された処理結果を送信する通信手段と、使用済用紙から現像剤を除去する現像剤除去手段と、除去した現像剤を収納する現像剤収納手段とを備えた現像剤除去装置と、情報処理及び通信機能を備え、現像剤除去装置に収納された現像剤を2次収納する現像剤2次収納部とを有し、現像剤除去装置が現像剤収納手段に収納された現像剤の収容量に基づき2次収容の必要性を判断し、必要と判断した場合には前記現像剤2次収容部に収容依頼情報を発信し、現像剤2次収容部が収容依頼情報を受信後に、現像剤除去装置内に収容された現像剤を収容するとともに、収納した現像剤の2次収容量に基づき現像剤のリサイクル処理の必要性を判断し、必要と判断した場合には、現像剤処理部にリサイクル処理依頼情報を発信することを特徴としている。
【0040】
請求項29では、請求項28記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤除去装置は移動可能であり、この現像剤除去装置が収容依頼情報を発信した場合、現像剤除去装置自体が移動して現像剤2次収容部まで現像剤収納手段に収納された現像剤を移送することを特徴としている。
【0041】
請求項30では、請求項28記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤2次収容部は移動可能な回収手段を備え、現像剤除去装置が収容依頼情報を発信した場合、現像剤2次収容部が前記回収手段を用いて現像剤除去装置に収容された現像剤を回収することを特徴としている。
【0042】
請求項31では、請求項30記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤2次収容部は、使用済み製品及びサプライを回収する回収センターであり、回収手段は回収手段からの依頼に基づき移動する運搬手段であって、現像剤除去装置からの現像剤を回収して一時保管後、現像剤処理部まで運搬することを特徴としている。
【0043】
請求項32では、請求項31記載のリサイクルシステムにおいて、回収センターが、現像剤処理部に送る現像剤に対し、送付単位毎の識別番号を付与する識別付与機能を備えたことを特徴としている。
【0044】
請求項33では、請求項31記載のリサイクルシステムにおいて、回収センターは、現像剤処理部で行うリサイクル処理が、マテリアルリサイクル、再原料化またはエネルギーリカバリのうちの何れかの処理項目に該当するかを判断する処理内容判断部と、現像剤処理部に送った現像剤の提供量データを検出するデータ検出部と、データ検出部で検出した提供量データと処理内容判断部で判断した処理内容とから、現像剤処理部に送った現像剤に対する各リサイクル処理での処理項目毎のリサイクル率を算出するリサイクル情報管理部とを有することを特徴としている。
【0045】
請求項34では、請求項26ないし33の何れか記載のリサイクルシステムにおいて、各通信手段は、ネットワークを介して通信可能な機器またはファクシミリ装置の少なくとも1つであることを特徴としている。
【0046】
請求項35では、請求項26ないし34の何れか1つに記載のリサイクルシステムにおいて、各部で送受信される情報を保管するデータ保管能手段と、少なくともデータ保管手段に保管されたデータを出力する出力手段とを有する特徴としている。
【0047】
請求項36では、請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤処理部は、回収した現像剤を焼結原料に混合して焼結する焼結部であることを特徴としている。
【0048】
請求項37では、請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤処理部は、回収した現像剤の他に金属粉等を混合して造粒成形する造粒成形部であることを特徴としている。
【0049】
請求項38では、請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、現像剤処理部は、回収した現像剤を処理して再度市場にて使用可能とする現像剤再生部であることを特徴としている。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の形態)
図1は、本発明にかかるリサイクル方法の概念を示すものである。このリサイクル方法では、現像剤回収工程A1にて市場から現像剤が回収される。現像剤回収工程A1では、現像剤回収部1により現像剤が回収現像剤T1として回収される。ここで回収される現像剤T1は、製品が電子写真穂方式の画像形成装置とすると、装置が使用済みとなって回収された際に、製品内部(装置内部)に残存していたトナーやキャリア、あるいは、これらトナーやキャリアがサプライ品として装置本体とは別に回収される場合などが該当する。そして、集められた回収現像剤T1は現像剤再生工程A2に運ばれて、現像剤再生部2で再生され、その後、再生現像剤T2として再び市場にて使用される。
【0051】
現像剤回収部1と現像剤再生部2による現像剤回収工程A1と現像剤再生工程A2は、一つの工場のなかで工程を分割して実施してもよい。しかし、市場に広く行き渡った現像剤を回収することを考えると、物流の効率性の点で、後述するように、現像剤回収部1と現像剤再生部2とを別な拠点にそれぞれ設け、現像剤回収工程A1と現像剤再生工程A2とを分割して行うのが望ましい。各工程の拠点は1箇所である必要はなく、例えば複数の現像剤回収工程A1・・から特定の現像剤再生工程A2に回収現像剤T1が運ばれる場合があっても良い。この場合、現像剤回収部1は各拠点に配備し、現像剤再生部2は1つの拠点に配備すればよい。
【0052】
回収現像剤T1は再生現像剤T2として活用されるため、本来現像剤が有していた機能を、リサイクル後そのまま活用することになる。よって、特許文献2で課題とした機能効率性を落とすといったことなく活用できる。また同様の理由により、基本的にトナーのタイプ(鉄系、プラスチック系等)には異存せず、全ての種類のものに活用することができる。
(第2の形態)
図2は、現像剤がトナーの場合におけるリサイクル方法の一形態を示す。図2において、トナー回収工程B1で回収された回収トナーT3を、トナー再生工程B2にて再生する。この場合、トナー回収工程B1ではトナー回収手段3でトナーが回収され、トナー再生工程B2ではトナー再生手段4によって再生が行われる。
【0053】
図3は、図2に示したリサイクル方法によるトナー再生工程B2でのトナーを再生するプロセスを示す。この再生プロセスは次のステップに沿って行われる。STEP3−1にて回収トナーT3を受入(回収する)が行われ、STEP3−2にて受入検査が行われる。この受入検査では、予め設定されている受入基準に則った検査を行う。例えば、塵、埃等の含有が無いかといった項目を、所望の検査手段にて行う。STEP3−3では前分級が行われる。この工程は、回収トナーT3のうち市場で消耗(摩耗)したために既定値より小さくなってしまったトナーの除去、あるいは回収トナーT3に含まれる塵、埃類の除去等の目的で実施する。この分級は具体的には従来から用いられている周知の風力選別等の手段で実施される。
【0054】
STEP3−4では回収トナーT3の容器への充填が行われる。STEP3−5では、充填したトナーの成分検査の他、充填量等の項目を検査する出荷検査が行われる。STEP3−6では、出荷検査を終えた容器に充填されたトナーが再生トナーT4(製品)として市場に出荷される。
【0055】
STEP3−2,3−3,3−5は絶対条件ではなく、トナーの種類等の条件の違いにより、必要に応じてトナー再生工程内に挿入すればよい。また、以後の図や実施の形態を説明する上において、STEP3−2,3−3,3−5の各STEPの記載や説明は省略するが、これらSTEPを必要とする条件については、回収される対象物が異なるだけで、リサイクル工程の内容は実質的に図3で説明した内容と同一の工程が行われるものとする。
(第3の形態)
第2の形態ではトナー再生工程において回収トナーT3のみを用いたが、これに新規製造したトナー(以下、「新規トナー」と記す)T5を混合して再生してもよい。この新規トナーT5の混合比率(0%以上100%未満)は、そのトナーの特徴に応じて設定される。図4は、図3におけるSTEP3−4の充填工程の前に、新規トナーT5を混合するSTEP3−aを加えたトナー再生工程B3を示す。STEP3−aでは、回収トナーT3とトナー工場にて製造した新規トナーT5とが混合される。このSTEP3−a(混合)を省略してSTEP3−4(充填)にて回収トナーT3と新規トナーT5とを混合充填してもよい。しかし、充填後の内部での回収トナーT3と新規トナーT5の均一性を考慮すると、予めSTEP3−a(混合)でミキサー等の混合手段にて混合しておくことが望ましい。あるいは、STEP3−a(混合)を省略して、混合充填後に図示しない回収トナーT3と新規トナーT5とが充填されるトナー容器に振動を加える等して内部の均一性を得る形態としても良い。
(第4の形態)
図5はトナーリサイクルの場合における別なトナー再生工程B4を示す。本形態におけるトナー再生工程B4は、STEP4−1で回収トナーT3の受入が行われ、STEP4−2で混練、STEP4−3で粉砕、STEP4−4で風力選別等の手段で所望の大きさのもののみを選別する分級、STEP4−5で充填、STEP4−6で出荷が行われる。これら各STEPは、新規トナーT5を製造する従来技術の粉砕法と基本的に同じものとなっている。但し、新規製造トナーの場合はSTEP4−2でトナー原材料を混練するの対し、本形態では、回収トナーT3を混練する。本形態の特徴は、第2及び第3の形態では、回収トナーT3のうち、摩耗して規格サイズ以下となったものを前分級工程で除去してしまうのに対し、回収トナーT3を再度混練し直すので規格外を捨てる必要が無く、再び所望の大きさに揃えることができることにある。本形態でもSTEP4−4で分級を行っているが、ここで除去されたトナーは、本形態の場合、次のロットの混練(STEP4−2)の前に投入するSTEP4−7で示す再投入工程を有するので、再度活用することができる。
(第5の形態)
図6はトナーリサイクルの場合における別なトナー再生工程B5を示す。このトナー再生工程B5はトナー再生工程B4の応用例である。図6において、STEP4−1〜STEP4−6までの内容は、図5の場合と同様あるので、ここではその説明を省略する。本形態の特徴は、STEP4−1〜STEP4−6の工程と並行して次の工程を実行する点にある。すなわち、STEP5−aで新規原材料(新規トナーT5の)混合を行い、STEP5−bで新規混練を行い、STEP5−cで新規粉砕を行い、STEP5−dで新規トナー分級を行う。このSTEP5−a〜STEP5−dは、従来の粉砕法による新規トナー製造のSTEPである。但しここでは、このSTEP5−aから5−dは、再生トナーの特徴によって選択的に行われる。
【0056】
具体的には、
・STEP5−aで原材料(新規トナーT5)の混合の実施後、このSTEP5−aで混合した新規トナーT5をSTEP4−2の混練に用いる場合51、
・STEP5−bで新規トナーT5の新規混練まで実施後、このSTEP5−bで混練した新規トナーT5をSTEP4−3の粉砕へ用いる場合52、
・STEP5−cで新規トナーT5の新規粉砕まで実施後、このSTEP5−cで粉砕した新規トナーT5をSTEP4−4の分級へ用いる場合53、
・STEP5−dで新規トナーT5の新規トナー分級まで実施後、このSTEP5−dで分級した新規トナーT5をSTEP4−5の充填用いる場合54の4つのパターンを選択することができる。
【0057】
これらにより、回収トナーT3に新規トナーT5を適宜混合させることができる。投入51〜投入54の各フローにおいては、回収トナー分と新規トナー分とを混合させる際、図示しない混合STEPを設け、そのSTEPで混合機等を活用して混合を行ってもよい。なお上記回収トナー分と新規トナー分との混合については、以後の実施の形態では混合機等の説明を省略するが、本形態や第3の形態と条件は全く同じである。
(第6の形態)
図7はトナーリサイクルの場合における別なトナー再生工程B6を示す。このトナー再生工程B6は、トナー製造の既知技術である重合法を活用している。トナー再生工程B6は、STEP6−1で回収トナー受入れを行い、STEP6−2で溶解を行い、STEP6−3で重合を行い、STEP6−4で分級を行い、STEP6−5で充填を行い、STEP6−6で出荷を行う。そして、その工程と並行して新規トナー用材料を用いて、次のSTEPを行う。
【0058】
STEP6−aで新規原材料混合を行い、STEP6−bで新規溶解混練を行い、STEP6−cで新規重合を行い、STEP6−dで新規トナー分級を行う。これらSTEP6−a〜STEP6−dについても、再生トナーの特徴によって適宜選択的に実施され、場合によっては、STEP6−aから6−dまでは行わず、STEP6−1からSTEP6−6のみ実施される場合もある。
【0059】
選択の具体的な形態としては、
・STEP6−aで原材料(新規トナーT5)の混合実施後、STEP6−1の受け入れた回収トナーと混合してSTEP6−2の回収トナーT3の溶解へ進む場合61
・STEP6−bで(新規トナーT5)の新規溶解まで実施後、STEP6−2での溶解後の回収トナーT3と新規トナーT5とを混合してSTEP6−3の重合へ進む場合62、
・STEP6−cで(新規トナーT5)新規重合まで実施後、STEP6−3の重合後の回収トナーT3と新規トナーT5とを混合してSTEP6−4の分級へ進む場合63
・STEP6−dで(新規トナーT5)新規分級まで実施後、STEP6−4の分級後の回収トナーT3と新規トナーT5混合してSTEP6−5の充填へ進む場合64
の4つのパターンを選択する。本形態のSTEP6−4及びSTEP6−dで除去された規格外分は、再生ロットにてSTEP6−2の溶解工程に投入する符号65,66で示す工程を行うことにより再度活用することができる。
(第7の形態)
図8は、現像剤がトナーとキャリアを混合した2成分現像剤の場合のリサイクル方法の一形態を示す。図8では、2成分現像剤回収工程71で回収された回収2成分現像剤T6を、2成分現像剤再生工程72にて再生している。2成分現像剤回収工程71では2成分現像剤回収手段5により2成分現像剤T6の回収が行われ、2成分現像剤再生工程72では2成分現像剤再生手段6により再生処理が行われ、再生2成分現像剤T7とされる。
【0060】
図9は、2成分現像剤再生工程A4での2成分現像剤を再生するSTEPを示す。図9において、STEP8−1で2成分現像剤T6の受入れを行い、STEP8−2で充填を行い、STEP8−3で出荷を行う。STEP8−2の充填において、新規製造したトナーT5または新規製造したキャリアT8を混合してもよい。そして、その混合比率(0%以上100%未満)は、その2成分現像剤T6の特徴に応じて設定すればよい。
(第8の形態)
図10は、現像剤がトナーとキャリアが混合した2成分現像剤の場合のリサイクル方法の別な形態を示す。図10において、STEP9−1で回収される2成分現像剤T6の受入れを行い、STEP9−2で分離を行い、ステップ9−3,9−4で分離物の再生を行い、ステップ9−5で混合充填を行い、STEP9−6で出荷を行う。この形態の特徴は、STEP9−2の分離において、周知の風力選別等の手段を用いて回収2成分現像剤T6をトナーとキャリアとに分離し、ステップ9−3において、分離後のトナーとキャリアを各々再生し、その後、ステップ9−5において再度混合充填する点にある。分離後のトナーの場合、第2の形態から第5の形態を用いて再生処理すればよい。
(第9の形態)
図11は、第1の形態に示した現像剤回収部1がリサイクルセンター121である場合のリサイクル方法の一形態を示す。この形態では、リサイクルセンター121にて集められるものは使用済み現像剤であり、第2の形態〜第8の形態の回収トナーT3や回収2成分現像剤T6も含まれる。
【0061】
リサイクルセンター121には、現像剤以外にも色々な使用済み品、使用済み製品本体や使用済みサプライ品等も集める。そして、集めたものから分解・分別することがリサイクルセンター121の主機能となる。具体的には、リサイクルセンター121では、図12に示す構成にて回収したものの分解・分別が行われ、その中の一種類としてトナー等の現像剤が他と分別されて集まることになる。
【0062】
図12において、リサイクルセンター121では、リサイクル手段150と、リサイクル対象群品100、前仕分け工程110、素材分別工程120、後仕分け工程130、リサイクル処理工程140との間で、対象品情報154、前仕分け情報151,152、素材分別情報153、後仕分け情報155、リサイクル処理情報157がそれぞれ図示しない通信手段を介して行われる。
【0063】
そして、複数のリサイクルの対象A、B・・・から構成されるリサイクル対象群品100を、前仕分け工程110において複数の前仕分けグループ100a〜100dに仕分けし、この仕分けされた各グループを素材分別工程120でグループ毎に素材毎に分別する。後仕分け工程130では、素材分別工程120で分別された各素材を、リサイクル工程の異なる毎に仕分けして、後仕分けグループ131a〜131cを構成し、後仕分けグループ131a〜131c毎に、リサイクル処理工程140に送り、素材に対応する処理工程1,2,3をそれぞれ行う。このように、リサイクルセンター121にて現像剤を仕分けされる素材の一つとして扱うことで、現像剤を回収することができる。
【0064】
この工程では、リサイクルの対象品に関する情報を入力する通信部、リサイクル対象品を分解分別作業条件に基づいて仕分けるための第1仕分け条件、素材に基づいて仕分けるための第2仕分け条件、以降に施されるリサイクル処理の種別に基づいて仕分けるための第3の仕分け条件を作成する周知のCPU、RAM、ROMを有し、通信部から第1仕分け条件、第2仕分け条件、第3仕分け条件を仕分け作業がなされる各現場に送信される。
【0065】
ところで、図11では、リサイクルセンター121が単独で現像剤を回収しているシステムとなっている。しかし、図13に示すように、市場から現像剤を回収する回収センター101と、現像剤を分別するリサイクルセンター121を併せて現像剤回収部122とし、現像剤回収の一連のプロセスとして実施させることも可能である。この図13に示すシステムの場合でも、図12で説明したリサイクルセンター121の作業工程は共通して行うことができる。
(第10の形態)
この形態では、これまでの各形態のリサイクル工程を円滑に行うために、色々な情報伝達に関する例を説明する。図14は、品質を満足するための情報伝達が行われる例を示している。現像剤再生工程A2の現像剤再生部2で良質の再生現像剤を生産するためには、現像剤回収工程A1の現像剤回収部1に対し、一定の品質の条件が求められる。そして、それらは回収現像剤受入品質基準情報13aとして、現像剤再生工程A2の現像剤再生部2から現像剤回収工程A1の現像剤回収部1へと伝達されるの好ましい。回収現像剤受入品質基準情報13aには、現像剤の種類毎、さらにトナー等の種類毎に個別に要求基準として提示され、情報自体は一括して送られる。その回収現像剤受入品質基準情報13aの内容としては、例えば異物含有の許容量等が該当する。
【0066】
回収現像剤受入品質基準情報13aの情報伝達手法の一例を図15に示す。図15において、通信システム141は、工程現像剤回収工程A1と現像剤再生工程A2にそれぞれ通信手段として通信機能を有するパソコン142,143が配備されている。パソコン142,143ではなく通信機能を有する情報携帯端末であっても良い。これらパソコンや情報携帯端末はインターネットまたはLAN等のネットワーク144に接続されていて、互いに通信可能とされている。このように周知の手段により回収現像剤受入品質基準情報13aを現像剤再生工程A2から工程現像剤回収工程A1へ容易に伝達することができる。
【0067】
伝達する情報の形式の一例として、回収現像剤受入品質基準情報13aを図16の表14aに示す。この表14aを、現像剤再生工程A2のパソコン143等にて作成してネットワーク144を介して通信をする。そして、現像剤回収工程A1のパソコン142の画面上で表14aを確認する。
【0068】
伝達する情報の別な形態としては、各パソコンに出力手段としてプリンタ145,146を接続し、互いにネットワーク144を介して通信される情報を用紙等の記録媒体にプリントして確認しても良い。回収現像剤受入品質基準情報13aの場合を例に取ると、現像剤回収工程A1においてネックワーク144で伝達された表14aをプリンタ145で予め用紙に出力しておき、このプリントされた用紙で確認を行っても良い。出力手段としてはプリンタではなく、例えば、ネットワーク144にファクシミリを接続し、このファクシミリで情報を受信して表14aを用紙に出力するようにしても良い。
(第11の形態)
図17は、リサイクルを円滑に行うための情報伝達の別形態を示す。図17は、生産計画を満足するための情報伝達が行われる例を示している。現像剤再生工程A2にて再生現像剤T2を所望量生産するためには、回収現像剤T1が所望量必要となる。そこで、それらは回収現像剤受入量情報15aとして、現像剤再生工程A2から現像剤回収工程A1へと要求量を伝達すればよい。例えば、月毎に使用したい現像剤の量が伝達される。なお、この情報伝達形式の一例として、回収現像剤受入量情報15aを図18の表15bに示す。この表15bを、現像剤再生工程A2のパソコン143(図15参照)にて作成してネットワーク144を介して通信する。そして、現像剤回収工程A1のパソコン142で表15aの内容確認を行う。この表15bでは、購入したいトナーの量を例えば月毎で記載する。さらに、回収現像剤に識別コードとして例えば商品コード151を付し、加えて、月毎などでロットNO.152を付することにより、より管理をし易くすることも可能である。これらの管理はパソコン142,143にて行える。
(第12の形態)
リサイクルの実施状況(情報)を容易に把握するための例を図19に示す。この形態では、現像剤回収工程A1が、現像剤再生工程A2に送った現像剤も含め、現像剤の処理に関する情報をリサイクル実施情報16aとしてパソコン142等の情報処理機器にてデータ管理している。このリサイクル実施情報16aとは、具体的には、現像剤回収工程A1で回収した回収現像剤T1の種類と量のデータ、そして、それら回収現像剤T1のうち現像剤再生工程A2に送った回収現像剤T1の種類と量のデータ(これは表15aのデータと対応する)、及び、現像剤再生工程A2での処理とは別な工程で現像剤を処理した場合の各手段内容となるリサイクル処理の種類(マテリアルリサイクル等の分類のこと)/処理量のデータ 等が含まれる。さらには、上記各データから算出されるリサイクル率データ、マテリアルリサイクル実施比率データ、エネルギーリカバリー実施比率データ等もトナーリサイクル実施情報16aに含まれる。これらの算出はパソコン142,143で実行すればよい。
【0069】
ここで、データの保管や管理については、新たに、リサイクル情報管理工程A7を設けてもよい。このリサイクル情報管理工程A7を設けることにより、現像剤回収工程A1が複数に分散している場合でも、リサイクル情報管理工程A7で情報を一括管理することが可能となる。
【0070】
上記の形態では、現像剤を、トナー単体やトナーとキャリアを有する2成分現像剤として説明したが、現像剤としてはこれらに限定されるものではなく、印刷機やインク噴射式プリンタに用いる各種インクをその回収及びリサイクル対象としても無論構わない。また、上記各形態では、トナー等の現像剤を主に再生する対象としたが、現像剤を入れる製品となるトナーボトルやカートリッジ等の容器を再生対象としても良い。
(第13の形態)
以後の全ての形態において対象となるOA用紙は、画像形成装置としての複写機やFAX、レーザープリンタなどの現像剤としてのトナーによって、OA用紙上に画像(文字、図等)が形成されているものに限定される。本発明において現像剤とは、インクジェットプリンタなど、トナー以外によって画像形成されたOA用紙は対象外とする。
【0071】
図20において、オフィスにて使用済みとなったOA用紙、(以下「使用済用紙P1」と記す)は、現像剤除去部となるトナー除去部C1にて用紙上からトナーが除去される。そして、トナーが除去された後、使用済用紙P1は、再びオフィス用の再生紙となって使用されてリサイクルされる。一方、除去されたトナー(以下「回収トナーC3」と記す)は、一旦、トナー除去部C1にて一定量収容される。その後、トナー除去部C1から現像剤処理部となるトナー処理部D1に対してトナーリサイクル処理依頼情報200が伝達され、トナーはトナー処理部D1まで運ばれる。そして、トナー処理部D1にてトナーはリサイクル処理される。
【0072】
ここで、トナーリサイクル処理依頼情報200の伝達に関して、トナー除去部C1とトナー処理部D1とは、各々、情報処理・通信手段としてパソコン210、210を、または、各部C1、D1にて使用する装置の内部に組み込まれた図示しないボード型コンピュータ等が考えられる。本形態では、パソコン210,211が設置されている。このため、トナーリサイクル処理依頼情報200のデータ保管に関しては、パソコン210、211が備えるハードディスク等やボード型コンピュータのメモリが活用可能である。さらに、トナー除去部C1とトナー処理部D1は、ネットワーク144に接続されている。このネットワーク144には、例えば図15に示すネットワーク対応型のプリンタ145,146を接続し、ネットワークプリンタとして利用し、各種データを紙出力する出力手段として機能させてもよい。
【0073】
情報処理・通信手段として、パソコン210,211やボード型コンピュータを用いず、周知の図示しないFAXを使用して、データの保管を紙にて行っても良い。
(第14の形態)
第1の形態の具体的形態を図21に示す。図21において、本形態では、トナー除去部C1として現像剤除去装置となるトナー除去装置300を用いて説明する。
トナー除去装置300の構造の一例を図3に示す。図3に示すように、給紙部301、給液・塗布部302、剥離部303、トナー収容部304、剥離液タンク305、操作部306、仕上げ部307は、排紙部308は、剥離材309を備えている。
【0074】
トナー除去装置300の動作を説明すると、オフィスE1で使用済用紙P1が発生した場合、まず、給紙部301に、その使用済用紙P1をセットする。そして、給紙部301は、使用済用紙P1を一枚ずつ装置内部に送る。また一方で、剥離液タンク305は、給液・塗布部302に所定の薬液(=剥離液)を供給する。給液・塗布部302では、剥離液タンク305から供給された剥離液を使用済用紙P1に対して塗布し、用紙の繊維を膨潤させて、トナーの接着力を減少させる。剥離部303は、トナーを剥離材309に加熱・圧接して転写させる。つまり、この時点でトナーは使用済用紙P1から分離する。
【0075】
トナー収容部304は、剥離材309に転写したトナーを除去する。そして図示しない装置内部の収容部に収容する。仕上げ部307は、用紙の湿り及びカールを除去する。排紙部308は、湿り及びカール除去を終えた用紙P2をストックする。そして、操作部306は、装置の操作指示入力および装置の動作の表示を行う。このような構成によると、給紙された使用済用紙P1から形成画像であるトナーを除去し、新たに使用可能な再生紙P2を得ることができる。
【0076】
この形態において、トナー除去装置300は、移動可能とされている。具体的には、移動手段又は運搬手段となる自動車に一体化されたものが考えられる。また、自動車内にトナー除去装置300が設置されているような形態であっても良い。但しこの場合、トナー除去装置300の所有者は、使用済用紙P1や再生紙P2を使用するオフィスE1側ではなく、使用済用紙P1の再生を行う業者(用紙再生業者)となる。この場合、オフィスE1において、使用済用紙P1が溜まると、オフィスE1から電話、FAX、コンピュータを使用したEメール等の手段で回収依頼が送信される。そして、その回収依頼によって、トナー除去装置300は、該当するオフィスE1まで移動し、上述の用紙再生処理を行う。
【0077】
通常、用紙再生業者は複数のオフィスE1と用紙再生の業務契約をしているので、依頼も同時に複数のオフィスE1から入る場合がある。その際には、このトナー除去装置300は複数のオフィスE1を次々に移動し、順次に紙再生処理を行えばよい。
【0078】
トナー除去装置300には、図示しないトナー収容量測定センサ及び情報処理・通信用ボードが組み込まれている。トナー収容量センサは、トナー収容部304内にあり、トナー除去装置300が溜めたトナー量を測定するとともに、測定結果を情報処理・通信用ボードに伝達している。情報処理・通信用ボードは、予め入力されたトナー除去装置300の収容限界値とセンサからの出力(現状の収容量)とを比較し、限界に近づいた時点でトナーリサイクル処理依頼情報200を発信する。これと同時に操作部306は収容限界に近いことを表示する。
【0079】
そしてトナーリサイクル処理依頼情報200を発信後、トナー除去装置300はトナー処理部D1まで移動する。移動後、トナー除去装置300のトナー収容部304からトナーを取り出し、トナー処理部D1にてリサイクル処理が行われる。
(第15の形態)
本形態は、第14の形態を広域に展開する際の輸送効率を高めた形態である。本形態は、図23において、現像剤2次収納部となるトナー2次収容部F1を有している。トナー収容限界量近くまでトナーを集めたトナー除去装置300は、その後、このトナー2次収容部F1に対し、装置内のトナーを収容してもらうため、収容依頼情報201を発信する。そして発信後、トナー除去装置300は自らトナー2次収容部F1に移動して、集めたトナーをトナー2次収容部F1に収容する。このトナー2次収容部F1は、近傍に存在する他の複数のトナー除去装置300からも同様な収容依頼情報201を受信する。よって、トナー2次収容部F1には大量のトナーが収容されることになる。
【0080】
そして、トナー2次収容部F1での収容限界量近くまでトナーが収容されると、トナーを処理してもらうために、トナー2次収容工程F1からトナー処理部D1に対してトナーリサイクル処理依頼情報200を発信し、トナー処理部D1に回収トナーT3を運ぶ。各オフィスE1を巡回するトナー除去装置300は、巡回効率を考えると小型のトラック状のものが望ましい。しかし小型になると、今度は各トナー除去装置300のトナー収容能力が低下することになる。
【0081】
しかし、本形態の如く、一旦、トナー2次収容部F1にトナーを集め、トナー2次収容部F1からは大型トラック等を用いてトナー処理部D1に運べば、輸送効率は向上すると考えられる。但しこの場合、トナー2次収容手段F1が各トナー除去装置300に対して近傍にある等、少なくともトナー処理部D1よりも近接しているような配置が重要となる。
(第16の形態)
本形態は、図24に示すように、図23のトナー除去装置300が各オフィスE1の所有物であり、オフィスE1毎に設置されている形態の例を示す。トナー除去装置300がオフィスE1に設置されている場合、これまでの例のようにトナー除去装置300自体は移動できない。したがって、トナー除去装置300内のトナーが増えた場合、それらをオフィスE1まで取りに行く必要がでてくる。この場合、特許文献1に記載されているリサイクルシステムにおける図1のコメットサークルと同様の概念を記載した図29に示す回収センター101を上手く活用するのが良い。
【0082】
具体的には、トナー収容限界量近くまでトナーを集めたトナー除去装置300は、回収センター101に対し、装置内のトナーを収容してもらうため収容依頼情報201を発信する。一方、回収センター101は収容依頼情報201を受信後、トラック等の運搬手段を用いて、トナー除去装置300のあるオフィスE1に移動してトナーを回収する。この回収時には、オフィスE1にある他の使用済みOA製品(複写機など)や使用済みサプライ(使用済みトナー、カートリッジなど)も一緒に回収しても良い。なお、トナー除去装置300を設置したオフィスE1が複数箇所ある場合には、回収は収容依頼情報201を発信した各オフィスE1を巡回することになる。
【0083】
そして、上記の様に集めたトナーは、一旦、回収センター101にて収容されることになる。この回収センター101は、トナー除去装置300を設置した近傍に存在する全てのオフィスE1のトナーを収容することになるので、回収センター101には大量のトナーが収容されることになる。
【0084】
その後、回収センター101での収容限界量近くまでトナーが収容されるとになると、回収センター101からトナー処理部D1に対してトナーリサイクル処理依頼情報200を発信し、大型トラック等を用いてトナー処理部D1にトナーを運ぶ。またこのとき、回収センター101からトナー処理部D1に送るトナーは、トナー除去装置300にて使用済用紙P1から分離したトナーの他に、使用済みサプライとして回収されたトナーも一緒に運んでも良い。
【0085】
回収センター101からトナー処理部D1にトナーを搬出する際、処理管理を行うために送付ロット毎にロットNO.を付けても良い。このことにより、トナーのリサイクル処理の品質管理や、処理量管理等を行うことができる。ロットNOは、ラベルプリンターやバーコードブリンターなどを用いる事で容易に行える。さらに、回収センター101では、以降の形態に記載した処理などの実施管理を行っても良い。例えば、上記のロットNO.管理とトナー処理部D1の処理内容とを対比させて、マテリアルリサイクル率、再原料化率、エネルギーリカバリ率、の各データを算出し、データ管理しても良い。このようなデータ管理を行うには回収センター101にデータ処理手段として通信機能を有するパソコン212を設置いればよい。このパソコン212は、ネットワーク144に接続していて、トナー処理部D1のパソコン211と通信可能とされている。各トナー除去装置300もネットワーク144に接続されていて、ネットワーク144に接続された別な端末機器と交信可能とされている。
(第17の形態)
次に、図25を用いて、トナー処理部D1でのリサイクル処理の具体例について説明する。図25は、製鉄所を有効利用し、鉄鋼の生産プロセスのうち、焼結工程を行う焼結部G1の中に投入する例である。そして、この例は、特許文献2に記載の廃トナー処理方法および装置を活用している。具体的には、まず、専用の混合装置に、鉄鉱石や粉コークス等が含まれた鉄鋼原料501に回収トナーT3を混合する。そして、このトナーを混合した鉄鋼原料501を焼結部G1として用いる焼結機にて焼結する。その結果、鉄鋼原料501に混合したトナー中の鉄分は鉄源として有効利用される。また、トナー中の樹脂の一部は燃焼し、粉コークスの代替えとして鉄鉱石の還元剤として有効利用できる。焼結部G1を経た後、焼結後の鉄鋼原料502は製鉄所内の図示しない高炉に運ばれて製銑が行われる。
(第18の形態)
本形態では、図26に示すように、トナー除去部C1で集めた回収トナーT3を原料として、造粒成形工程における造粒成形部H1において、他にアルミ精錬で生じたアルミ灰、アルミ箔601等も合わせて造粒成形することにより、製鉄の副原料である製鋼用フラックス602を製造する。その後、製鋼用フラックス602は、製鋼メーカーに運ばれる。
【0086】
造粒成形部H1において、回収トナーT3は製鋼用フラックス602のバインダとしての機能をもつ。バインダ用途して考えた場合、トナーは、金属アルミ又はアルミ系化合物である窒化アルミ等と反応しないので製鋼用フラックス602の品質を劣化させない。また、成形性も優れている上に、製鋼プロセスの溶銑や溶鋼に添加しても従来使用されているバインダのタールやピッチのように作業環境を低下させない。よって、この回収トナーT3はバインダとして品質上非常に適したものとなっている。
【0087】
これに加え、生産コストの点でのトナーはバインダに適している。具体的には、造粒成形部H1での造粒成形時には、回収トナーT3を含めた造粒成形対象は摩擦圧縮されて不可避的に発熱する。それに対し、トナーの主成分である結着樹脂は適した軟化点を有し、その結着樹脂には良好な定着性、即ち、良好な熱溶融性を示して低粘度化する。よって、加熱手段を別途設ける必要がなくなる点で、回収トナーT3を用いるとこは大変好ましい。さらに、トナーは微粒状であり、総体積に対する表面積が大きくなる。そのため摩擦面が増えることにより摩擦圧縮効率が増すので熱伝導性及び流動性が良くなることから、加熱効率は更に向上する。
【0088】
この造粒成形部H1において、製鋼用フラックス602用途として造粒成形される場合には、造粒成形物は、用途に応じて粒、ペレット、ブリケット等何れの形態でも得られる。ここで成形法を大別すると湿式(ペレタイザーや低圧ブリケットマシン)と乾式(高圧ブリケットマシンやロ−タリ−プレスマシン)(いずれも図示せず)とがある。しかし、製鋼用フラックス602の主成分である金属アルミまたは窒化アルミと水分との反応による弊害を避けるために、乾式成形用を使用するのが好ましい。さらに、ロータリプレスマシンより高圧ブリケットマシンを使用する方が、生産性が高くなり、製造コストを制御できることから、実操業では高圧ブリケットマシンを使用することが望ましい。実際、高圧ブリケットマシンでは通常の作業時のロール加圧力は10〜20Ton/cmなので、特別な加熱装置が備えられていなくともロ−ルの型温は60〜80℃には上がる。よって回収トナーT3が、通常60℃程度の融点をもつトナーならば、成形時の成形熱を利用することでその後の加熱処理を省くことができる。
(第19の形態)
図27は、上記リサイクル方法を実行するためのシステムの形態を示す。このシステムは、トナー回収工程B1をトナー除去部C1で実行し、トナー除去部C1で集めた回収トナーT3を原料として、トナー再生工程B2を実行するトナー再生部J1にて、回収トナーを再度市場で使用可能とする再生トナーT4を生産することを特徴とする。この形態の場合、リサイクルされる回収トナーT3は、再生トナーT4として活用されるため、本来トナーが有していた機能を、リサイクル後そのまま活用することになる。
【0089】
図28は、トナー再生部J1に置いて実行されるトナー再生工程B7を示すものである。図28にトナー再生工程B7では、次のSTEPに沿って行われる。先ず、STEP28−1で回収トナー受入れがなされ、STEP28−2において受入検査がなされる。ここ工程では、予め定められた受入基準に則った検査を行う。例えば、塵、埃等の含有が無いかといった項目を、所望の検査手段にて行う。STEP28−3では図示しないロードミル等の混練機を用いて混練が行われる。STEP28−4では、ハンマーミル、ジェットミル等の周知の粉砕機にて、混練したトナーを再度微粒状にするための粉砕が行われる。このとき、粗粉砕、微粉砕とSTEP28−4を数段階に分けて行っても良い。STEP28−5では、所望の大きさのもののみを選別する分級が行われる。粉砕したトナーの粒径が既定範囲内から外れているものを除去する。この分級は、具体的には従来から用いられている風力選別等の手段で実施される。ここで、径が大きくて規格外のものは、再度STEP28−4に送られて粉砕を行う。そして、小さくて規格外のものは、STEP28−3の混練に戻すことにより、再度活用することができる。STEP28−6では分級したトナーを容器に充填する工程が行われ。STEP28−7では、充填したトナーの成分検査の他、充填量等の項目を検査する出荷検査が行われ、STEP28−8において出荷される。なお、これらの各STEPは、新品トナーを製造する従来技術の粉砕法と基本的に同じものとなっている。
【0090】
【発明の効果】
本発明によれば、トナーやキャリアの種類を限定することなく市場の使用済み現像剤を再度現像剤として活用することにより、従来技術の焼結工程への活用とは異なり、現像剤が本来有している機能を100%活用して機能性効率性を高めているため、無駄になる部分がなく、回収現像剤の経済的付加価値が高めることができ有価物とすることが可能となるので、継続的なリサイクル活動が可能となる。
本発明によれば、現像剤再生工程にて要求される品質上の特性、及び、生産計画を把握することができるので、品質クレームや過剰在庫のない円滑なトナーリサイクルを行うことができる。
本発明によれば、現像剤回収工程と現像剤再生工程とは、物流の効率性を考慮すると各々遠隔に存在していることが望ましい。そして、そのように遠隔に存在していている場合でも、迅速正確に情報を伝達することが可能となる。さらに、情報の保管が可能となり、必要なときに情報を参照可能となる。
本発明よれば、環境保全に関する情報を把握し管理することが可能となるので、円滑なトナーリサイクルを行うことができる。
本発明では、トナー除去装置等のトナーを除去するトナー除去部、及びトナーをリサイクル処理できるトナー再生部、の双方に情報処理・通信手段を備えさせることで、トナーの発生を認識、相互連絡することが可能となるので、使用済用紙に対して、従来のように再生用紙としてのリサイクルを行うと同時に、用紙の画像として使用されたトナーに対してもリサイクルが可能となり、より環境保全に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリサイクル方法の概念を示す図である。
【図2】図1に示すリサイクル方法の下位概念を示す図である。
【図3】本発明にかかるトナー再生工程の形態を示すフローチャートである。
【図4】新規トナーを混入するトナー再生工程の形態を示すフローチャートである。
【図5】規格外トナーを再利用するトナー再生工程の形態を示すフローチャートである。
【図6】新規トナーを混入するトナー再生工程の別な形態を示すフローチャートである。
【図7】新規トナーを混入するトナー再生工程のさらに別な形態を示すフローチャートである。
【図8】二成分現像剤の回収とその再生の概念を示す図である。
【図9】二成分現像剤の回収とその再生の下位概念を示す図である。
【図10】二成分現像剤の回収とその再生の具体的な工程を示すフローチャートである。
【図11】回収工程をリサイクルセンターで実行する場合のリサイクルの概念を示す図である。
【図12】本発明に適用されるリサイクルシステムと方法の概念を示す図である。
【図13】回収工程を回収センターとリサイクルセンターとで行う場合のリサイクルの概念を示す図である。
【図14】現像剤再生工程から現像剤回収工程への信号に基づくリサイクル方法の概念を記す図である。
【図15】現像剤回収工程と現像剤再生工程とを実行するためのシステムの一形態を示す概念図である。
【図16】回収現像剤受入品質基準情報を出力手段によって出力した形態を示す一部破談拡大図である。
【図17】現像剤再生工程から現像剤回収工程への信号に基づくリサイクル方法の概念を記す図である。
【図18】回収現像剤受入量情報を出力手段によって出力した形態を示す一部破談拡大図である。
【図19】現像剤回収工程からの信号に基づくリサイクル情報管理を行うリサイクルシステムの概略構成を示す図である。
【図20】本発明のリサイクルシステムの基本概念を示す図である。
【図21】本発明のリサイクルシステムの下位概念を示す図である。
【図22】トナー除去装置の一形態を示す全体構成図である。
【図23】現像剤除去部に現像剤2次収納部を設けたリサイクルシステムの基本概念を示す図である。
【図24】現像剤除去部に回収センターを設けたリサイクルシステムの基本概念を示す図である。
【図25】回収トナーを焼結に用いるリサイクルシステムの基本概念を示す図である。
【図26】回収トナーを造粒形成に用いるリサイクルシステムの基本概念を示す図である。
【図27】本発明のリサイクルシステムの別な概念を示す図である。
【図28】規格外トナーを再利用するトナー再生工程の別な形態を示すフローチャートである。
【図29】リサイクルシステムのモデルの概念を示す図である。
【図30】リサイクルシステムの概念を、原材料の段階から廃棄までの間のマテリアルフローとして示した概念図である。
【符号の説明】
13a 回収現像剤受入品質基準情報
15a 回収現像剤受入量情報
16a リサイクル実施情報
121 リサイクルセンター
101 回収センター
142,143 情報処理機器
142,143 データ保管手段
144 ネットワーク
145,146 出力手段
161 リサイクル情報管理工程
200 リサイクル処理依頼情報
201 収容依頼情報
211,212 データ保管能手段
302 現像剤除去手段
304 現像剤収納手段
300 現像剤除去装置
A1 現像剤回収工程
A2、B3〜B7 現像剤再生工程
A3 二成分現像剤回収工程
A4 二成分現像剤再生工程
C1 現像剤除去部
D1 現像剤処理部
F1 現像剤2次収納部
G1 焼結部
H1 造粒成形部
J1 現像剤再生部
P1 使用済用紙
P2 再生紙
T1 回収現像剤
T2 再生現像剤
T3 回収トナー

Claims (38)

  1. 市場で使用された製品から現像剤を回収処理するリサイクル方法であって、
    使用後の現像剤を市場から回収する現像剤回収工程と、
    前記現像剤回収工程にて回収された現像剤を再度市場にて使用可能とする現像剤再生工程とを有することを特徴とするリサイクル方法。
  2. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤がトナーであることを特徴とするリサイクル方法。
  3. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤がトナーとキャリアとが混合された2成分現像剤であることを特徴とするリサイクル方法。
  4. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤が印刷用インキまたはインク噴射式プリンタのインクであること特徴とするリサイクル方法。
  5. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収したトナーを、トナー粒に加工することなく容器に充填することを特徴とするリサイクル方法。
  6. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、新規製造のトナーに対して、回収したトナーをトナー粒に加工をすることなく所望の割合で混合して容器に充填することを特徴とするリサイクル方法。
  7. 請求項6記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、新規製造のトナーと回収したトナーとを混合する混合機により新規製造トナーと回収したトナーとを均一化した後、前記容器に充填することを特徴とするリサイクル方法。
  8. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収トナーを、混練、粉砕、分級した後に容器に充填することを特徴とするリサイクル方法。
  9. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収したトナーを混練、粉砕、分級、充填するとともに、
    前記混練時に新規トナー用原料を所望の割合で混合してから混練を行い、
    前記粉砕時に新規トナー用原料を別途混練したものを所望の割合で混合してから粉砕を行い、
    前記分級時に新規トナー用原料を別途混練・粉砕したものを所望の割合で混合してから分級を行い、
    前記充填時に新規トナーを所望の割合で混合して充填を行うの
    何れかの工程を行うことを特徴とするリサイクル方法。
  10. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収したトナーを、溶解、重合、分級した後に容器に充填することを特徴とするリサイクル方法
  11. 請求項2記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収したトナーを溶解、重合、分級、充填するとともに、
    前記溶解時に、新規トナー用原料を所望の割合で混合してから溶解を行い、
    前記重合時に、新規トナー用原料を別途溶解したものを所望の割合で混合してから重合を行い、
    前記分級時に、新規トナー用原料を別途溶解・重合したものを所望の割合で混合してから分級を行い、
    前記充填時に、新規トナーを所望の割合で混合して充填を行う
    の何れかの工程を行うことを特徴とするリサイクル方法。
  12. 請求項3記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程では、回収した2成分現像剤を現像剤容器に充填することを特徴とするリサイクル方法
  13. 請求項3記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤再生工程は、回収した2成分現像剤を分級してトナーとキャリアとに分別し、分別したトナーとキャリアに対して、各々再生処理を行うことを特徴とするリサイクル方法。
  14. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程は、使用済現像剤を有する製品またはそのユニットまたはそのサプライ容器から使用済み現像剤を分別して収集するリサイクルセンターで行われることを特徴とするリサイクル方法。
  15. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程は、使用済現像剤を有する製品またはそのユニットまたはそのサプライ容器を市場から回収する機能を備えた回収センターと、上記回収センターに回収された回収品から使用済現像剤を分別する機能を備えたリサイクルセンターとで行われることを特徴とするリサイクル方法。
  16. 請求項14または15記載のリサイクル方法において、
    前記回収センターは、現像剤の種類毎に別々に収集することを特徴とするリサイクル方法。
  17. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程では、前記現像剤再生工程から通信手段で送信される回収現像剤受入品質基準情報をその通信手段で受信し、受信した回収現像剤受入品質基準情報に対応する品質を満足する現像剤を回収することを特徴とするリサイクル方法。
  18. 請求項1記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程では、前記現像剤再生工程から通信手段で送信される回収現像剤受入量情報をその通信手段で受信し、受信した回収現像剤受入量情報に対応する必要量の回収現像剤を前記現像剤再生工程に供給することを特徴とするリサイクル方法。
  19. 請求項18記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程では、前記現像剤再生工程に送る回収現像剤の種類に応じて、前記現像剤再生工程に送る回収現像剤に識別番号を付与することを特徴とするリサイクル方法。
  20. 請求項19記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程では、前記回収現像剤受入量情報に基づき、前記現像剤再生工程に送る回収現像剤に対して、必要量送る際に送付ロット毎の製造コードを付与することを特徴とするリサイクル方法。
  21. 請求項17、18、19または20記載のリサイクル方法において、
    前記通信手段は、インターネット通信可能な情報処理機器であることを特徴とするリサイクル方法。
  22. 請求項17ないし22の何れかに記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程及び前記現像剤再生工程では、各々、送/受信される情報をデータ保管手段で保管するとともに、少なくともデータ保管手段に保管されたデータを出力手段で出力することを特徴とするリサイクル方法。
  23. 請求項18記載のリサイクル方法において、
    前記現像剤回収工程では、リサイクル実施情報として、市場から集めた現像剤の種類と量のデータと、前記現像剤再生工程に送った回収現像剤の種類と量のデータと、前記現像剤再生工程に送る以外の手段にて回収現像剤を処理した場合、当該手段の内容及び回収現像剤の種類とその量のデータとから、リサイクル率データ、マテリアルリサイクル率データ、エネルギーリカバリ率データをそれぞれ算出するリサイクル情報管理工程を有することを特徴とするリサイクル方法。
  24. 請求項23記載のリサイクル方法において、
    前記リサイクル情報管理工程は、前記現像剤回収工程から通信手段で送信される前記リサイクル実施情報を記憶して管理することを特徴とするリサイクル方法。
  25. 市場にて使用された使用済用紙を処理するリサイクルシステムにおいて、
    情報処理及び通信機能を備え、前記使用済用紙に付着されている現像剤を除去して収容する現像剤除去部と、
    情報処理及び通信機能を備え、前記現像剤除去部で収納された現像剤に対してリサイクル処理を施す現像剤処理部とを有し、
    前記現像剤除去部では、現像剤の収容量に基づき現像剤のリサイクル処理の必要性を判断し、リサイクルを必要と判断した場合には、前記現像剤処理部にリサイクル処理依頼情報を発信し、
    前記現像剤処理部は、前記現像剤除去部からのリサイクル処理依頼情報を受信後、前記現像剤に対するリサイクル処理を行うことを特徴とするリサイクルシステム。
  26. 請求項25記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤除去部は、各種情報の処理を行う情報処理手段と、前記情報処理手段で処理された処理結果を送信する通信手段と、前記使用済用紙から現像剤を除去する現像剤除去手段と、除去した現像剤を収納する現像剤収納手段とを備えた現像剤除去装置であることを特徴とするリサイクルシステム。
  27. 請求項26記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤除去装置は移動可能であり、当該現像剤除去装置が前記リサイクル処理依頼情報を発信した場合、現像剤除去装置自体が移動して前記現像剤処理部まで収納した現像剤を移送することを特徴とするリサイクルシステム。
  28. 請求項25記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤除去部は、各種情報の処理を行う情報処理手段と、前記情報処理手段で処理された処理結果を送信する通信手段と、前記使用済用紙から現像剤を除去する現像剤除去手段と、除去した現像剤を収納する現像剤収納手段とを備えた現像剤除去装置と、
    情報処理及び通信機能を備え、前記現像剤除去装置に収納された現像剤を2次収納する現像剤2次収納部とを有し、
    前記現像剤除去装置は、前記現像剤収納手段に収納された現像剤の収容量に基づき2次収容の必要性を判断し、必要と判断した場合には前記現像剤2次収容部に収容依頼情報を発信し、
    前記現像剤2次収容部は、前記収容依頼情報を受信後に、前記現像剤除去装置内に収容された現像剤を収容するとともに、収納した現像剤の2次収容量に基づき現像剤のリサイクル処理の必要性を判断し、必要と判断した場合には、前記現像剤処理部にリサイクル処理依頼情報を発信することを特徴とするリサイクルシステム。
  29. 請求項28記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤除去装置は移動可能であり、この現像剤除去装置が前記収容依頼情報を発信した場合、現像剤除去装置自体が移動して前記現像剤2次収容部まで前記現像剤収納手段に収納された現像剤を移送することを特徴とするリサイクルシステム。
  30. 請求項28記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤2次収容部は、移動可能な回収手段を備え、
    前記現像剤除去装置が前記収容依頼情報を発信した場合、前記現像剤2次収容部が前記回収手段を用いて前記現像剤除去装置に収容された現像剤を回収することを特徴とするリサイクルシステム。
  31. 請求項30記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤2次収容部は、使用済み製品及びサプライを回収する回収センターであり、
    前記回収手段は前記回収手段からの依頼に基づき移動する運搬手段であって、前記現像剤除去装置からの現像剤を回収して一時保管後、前記現像剤処理部まで運搬することを特徴とするリサイクルシステム。
  32. 請求項31記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記回収センターは、前記現像剤処理部に送る現像剤に対し、送付単位毎の識別番号を付与する識別付与機能を備えたことを特徴とするリサイクルシステム。
  33. 請求項31記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記回収センターは、前記現像剤処理部で行うリサイクル処理が、マテリアルリサイクル、再原料化またはエネルギーリカバリのうちの何れかの処理項目に該当するかを判断する処理内容判断部と、
    前記現像剤処理部に送った現像剤の提供量データを検出するデータ検出部と、
    前記データ検出部で検出した提供量データと前記処理内容判断部で判断した処理内容とから、前記現像剤処理部に送った現像剤に対する各リサイクル処理での処理項目毎のリサイクル率を算出するリサイクル情報管理部とを有することを特徴とするリサイクルシステム。
  34. 請求項26ないし33の何れか記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記各通信手段は、ネットワークを介して通信可能な機器またはファクシミリ装置の少なくとも1つであることを特徴とするリサイクルシステム。
  35. 請求項26ないし34の何れか1つに記載のリサイクルシステムにおいて、
    各部で送受信される情報を保管するデータ保管能手段と、少なくともデータ保管手段に保管されたデータを出力する出力手段とを有する特徴とするリサイクルシステム。
  36. 請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤処理部は、回収した現像剤を焼結原料に混合して焼結する焼結部であることを特徴とするリサイクルシステム。
  37. 請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤処理部は、回収した現像剤の他に金属粉等を混合して造粒成形する造粒成形部であることを特徴とするリサイクルシステム。
  38. 請求項25ないし35の何れかに記載のリサイクルシステムにおいて、
    前記現像剤処理部は、回収した現像剤を処理して再度市場にて使用可能とする現像剤再生部であることを特徴とするリサイクルシステム。
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