JP2004285969A - 内燃機関用消音器 - Google Patents
内燃機関用消音器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004285969A JP2004285969A JP2003081789A JP2003081789A JP2004285969A JP 2004285969 A JP2004285969 A JP 2004285969A JP 2003081789 A JP2003081789 A JP 2003081789A JP 2003081789 A JP2003081789 A JP 2003081789A JP 2004285969 A JP2004285969 A JP 2004285969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral surface
- cylinder
- inner cylinder
- outer cylinder
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
Abstract
【解決手段】シェルの筒部を内筒21と、この内筒21の外周面に押圧接触した状態で設けられた外筒22とによって構成する。外筒22の内周面には、周方向に延びる凹部22bを形成する。この凹部22bと、凹部22bに臨む内筒21の外周面とによって逃がし通路6を形成する。逃がし通路6の一端部6aは、外筒22のうちの最も下側に位置する箇所又はその近傍に配置する。逃がし通路6の他端部6bは、内筒21の最高水位線Lより高い位置に形成された貫通孔7に連通させる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シェルの筒部が二重筒構造をなしている内燃機関用消音器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内燃機関用消音器は、両端が開口した筒部、及びこの筒部の両端開口部をそれぞれ塞ぐ端板からなるシェルと、一方の端板を貫通して配置されたインレットパイプと、他方の端板を貫通して配置されたアウトレットパイプとを有している。そして、エンジンから排出される排気ガスをインレットパイプからシェル内に導入することによって排気音を小さくした後、アウトレットパイプから外気に放出するようになっている。
【0003】
ところで、シェル内に導入される排気ガスの排気音は、かなり大きなものである。そこで、排気音がシェルから外部に伝播すること回避するために、従来の消音器には、シェルの筒部を内筒と外筒とからなる二重筒構造としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−82125号公報(第3頁第3欄、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、シェルの筒部を二重筒構造にすると、内筒と外筒との間のうちの最も低い箇所に水が溜まることがある。すなわち、内筒の内周面には、排気ガス中に含まれる水分が凝縮して付着する。また、外筒の外周面には外気中に含まれる水分が凝縮して付着する。これらの水は、例えば上記特許文献1に記載のものでは、毛細管現象によりロックシーム部から内筒と外筒との間に入り込む。内筒と外筒とは、ほぼ全周にわたって押圧接触するように製造されているが、実際にはそれらの間の各部に僅かの隙間が存在する。これらの隙間のうち最も低い位置に存在する隙間にロックシーム部から内筒と外筒との間に入り込んだ水が溜まる。溜まった水は、エンジンの起動後、シェルが排気ガスによって高音に熱せられると、爆発的に蒸発する。そして、水蒸気の圧力によって外筒の下部が下方へ膨出するように変形させられるおそれがあった。特に、シェルが断面多角形状をしている場合には、内筒と外筒とが角部において強く密着しており、角部の気密性が高くなっている。このため、シェルの下辺部に位置する内筒と外筒との間に存在する隙間は、隣接する二つの角部により高い気密性をもって密閉される。この結果、水蒸気の圧力がより高圧になり、外筒がより一層大きく変形させられるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、シェルの筒部が、軸線をほぼ水平な方向に向けた内筒と、この内筒の外周にほぼ全周にわたって接触した外筒とによって二重筒構造に形成された内燃機関用消音器において、上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との間に、上記シェルの下部から周方向に沿って上方へ延びる逃がし通路を形成し、上記内筒の所定の位置より高い箇所に貫通孔を形成し、上記逃がし通路の上端部を上記貫通孔に連通させたことを特徴としている。
この場合、上記シェルが断面多角形状をなしており、上記逃がし通路が上記シェルの下辺部からこの下辺部に隣接する一の角部を通過して上方へ延び、上記一の角部に対して上側に隣接する上記内筒の側辺部に上記貫通孔が形成されていることが望ましい。
上記逃がし通路が、上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との少なくとも一方にその周方向に沿って形成された凹部と、この凹部に臨む他方とによって構成されていてもよく、あるいは上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との少なくとも一方にその周方向に沿って形成され、かつ先端部が他方に押圧接触する凸部と、この凸部に隣接する一方と、上記凸部の先端部との押圧接触部と上記凸部から離れた箇所において上記一方と押圧接触する部分との間における上記他方とによって構成されていてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図1〜図6を参照して説明する。
図1〜図5は、この発明の一実施の形態を示す。図1に示すように、この実施の形態の内燃機関用消音器1は、シェル2、インレットパイプ3及びアウトレットパイプ4を主な構成要素としている。
【0008】
シェル2は、両端が開口した筒部2Aと、この筒部2Aの両端開口部をそれぞれ気密に遮蔽する端板2B,2Cとを有している。筒部2Aは、図2に示すように、断面略直角三角形状をなしており、ほぼ直角に湾曲した角部2aと鋭角に湾曲した二つの角部2b,2cを有している。筒部2Aは、角部2a,2bがほぼ同一高さに位置し、残りの角部2cが最も上側に位置するように配置されている。二つの角部2a,2b間に形成された下辺部2dは、大きな曲率半径をもって下方へ膨出するように湾曲させられており、角部2a,2bの中間部が最も下側に位置させられている。筒部2Aは、他の断面形状に形成してもよい。例えば、断面楕円形状、水平方向に長い断面長方形状に形成してもよい。
【0009】
図1に示すように、筒部2Aの内周面の軸線方向(図1の左右方向)における中間部には、隔壁2Dが設けられている。この隔壁2Dにより、シェル2の内部が、第1の室2Eと第2の室2Fとに区分されている。第1の室2Eと第2の室2Fとは、隔壁2Dに形成された連通孔2Gによって連通させられている。この実施の形態の場合、連通孔2Gが一つだけ形成されているが、連通孔2Gより小さい複数の小孔を形成し、各小孔を介して第1の室2Eと第2の室2Fとを連通させるようにしてもよい。
【0010】
端板2B,2Cは、筒部2Aの一端開口部と他端開口部とに巻き締め又は溶接等によってそれぞれ気密に固定されている。端板2Bには、図1に示すように、インレットパイプ3が貫通状態で気密に固定されている。インレットパイプ3は、第2の室2F及び隔壁2Dを貫通して第1の室2Eまで延びている。したがって、エンジン(図示せず)から排出された排気ガスは、インレットパイプ3を通って第1の室2Eに導入される。端板2Cには、アウトレットパイプ4が貫通状態で気密に固定されている。アウトレットパイプ4は、第1の室2E及び隔壁2Dを貫通して第2の室2Fまで延びている。したがって、第1の室2Eから連通孔2Gを通って第2の室2Fに流入した排気ガスは、アウトレットパイプ4を介して外気に排出される。
【0011】
筒部2Aは、図4に示すように、金属性の内筒21及び外筒22によって二重筒構造に形成されている。内筒21は、筒部2Aの内周面を構成している。外筒22は、筒部2Aの外周面を構成している。外筒22の内周面は、内筒21の外周面にそのほぼ全体にわたって押圧接触させられている。外筒22は、各角部2a,2b,2cにおいて内筒21の外周面に他の部分より強く押圧接触させられている。
【0012】
二重筒構造をなす筒部2Aは、例えば図3に示す方法で製造することができる。図3に示す製造方法は、二重筒構造を有する筒部2Aを一枚の金属板5によって製造するようにしたものであり、金属板5は断面円形をなす芯金(図示せず)のの外周に強く押し付けた状態で二重に巻き付けられる。この場合、巻き付け始端5aと巻き付け終端5bとが互いに重なり合うまで巻き付けられる。したがって、巻き付け始端5aと巻き付け終端5bとが重なった部分は三重構造になっている。その後、巻き付け始端5aと巻き付け終端5bとがスポット溶接等によって固着される。これにより、断面円形の二重筒が形成される。その後、この二重筒を図2に示す所定の断面形状に成形することによって筒部2Aが製造される。ここで、巻き付け始端5aと巻き付け終端5bとを溶接する場合、それらの全長(筒部2Aの全長)にわたって溶接すれば、内筒21と外筒22との間に凝縮水等の水が入り込むのを確実に防止することができる。しかし、そのような溶接は非常に困難であり、多大の手間を要する。その結果、筒部2Aの製造費が大幅に高騰してしまう。そこで、通常は、スポット溶接が採用されている。
なお、筒部2Aは、図3に示す製造方法以外の方法、例えば上記特許文献1に記載された方法によって製造してもよく、あるいは重ね合わされた2枚の金属板の端部どうしを巻き締め(ロックシーム)することによって製造してもよい。
【0013】
図4に示すように、外筒22を構成する金属板を外側に向かって膨出するように折り曲げることにより、外筒22の外周面には周方向に延びる凸部22aが形成され、外筒22の内周面には凹部22bが形成されている。図1及び図5に示すように、凸部22a及び凹部22bは、消音器1の軸線方向(長手方向)に互いに離れて複数形成されている。凸部22a及び凹部22bは、断面台形状に形成されているが他の断面形状に形成してもよい。例えば、断面半円状、又は断面正方形状に形成してもよい。凸部22a及び凹部22bに代えて、あるいはそれと共に、内筒21を構成する金属板を内側に向かって膨出するように折り曲げることにより、内筒21の外周面に凸部を、内周面に凹部をそれぞれ形成してもよい。外筒22に凹部22bを形成するとともに、内筒21に凹部を形成する場合には、内筒21に形成する凹部を、外筒22に形成された凹部22bと対向させてもよく、消音器1の軸線方向(長手方向)に互いに離間させてもよい。
【0014】
外筒22の内周面に形成された凹部22bは、この凹部22bに臨む内筒21の外周面によって閉じられており、それによって外筒22の内周面と内筒21の外周面との間に周方向に延びる逃がし通路6が形成されている。この逃がし通路6は、図2においてZで示す範囲にわたって形成されている。より詳細に説明すると、図4に示すように、逃がし通路6は、角部2aをほぼ中央部としてそこから筒部2Aの周方向に延びている。逃がし通路6の一端部6aは、下辺部2dを角部2aから他方の角部2b(図2参照)側へ向かって延び、筒部2Aの軸線と直交する断面において下辺部2dのうちの最も下側の箇所を通過している。一端部6aは、下辺部2dの最も下側の箇所に留めてもよい。逃がし通路6の他端部(上端部)6bは、図1、図2及び図4に示す最高水位線Lによって示される所定の高さより上側まで延びている。特に、この実施の形態では、角部2aからほぼ鉛直上方へ向かって延びる鉛直辺部(側辺部)2eのほぼ中央部まで延びている。逃がし通路6の他端部6bは、最高水位線Lより上側であれば、角部2aの途中に留めてもよい。なお、最高水位線Lとは、消音器1内に最も多くの水が溜まったときの水位を示すものであり、水位線Lより上側まで水が溜まろうとすると、その水はアウトレットパイプ4を通って外部に排出される。したがって、消音器1内には、最高水位線Lを越えて水が溜まることがない。
【0015】
図4に示すように、内筒21の鉛直辺部2eに対応する箇所には、これを貫通する貫通孔7が形成されている。この貫通孔7は、逃がし通路6の他端部6bと対向するように配置されている。したがって、貫通孔7は、逃がし通路6と直接連通している。貫通孔7は、逃がし通路6に直接連通させることなく、逃がし通路6に対し筒部2Aの周方向又は軸線方向へ若干離間させて配置してもよい。ただし、その場合には、貫通孔7が、内筒21の外周面と外筒22の外周面との間に存在する隙間を介して逃がし通路6と連通するか、あるいは内筒21の外周面と外筒22の外周面との間の水が蒸発した水蒸気の圧力によって内筒21の外周面と外筒22の内周面との間に隙間が形成されたとき、その隙間を介して逃がし通路6と連通するように構成する必要がある。また、いずれの場合にも、貫通孔7は、最高水位線Lより上側に配置される。消音器1内に溜まった水が貫通孔7を通って内筒21と外筒22との間に入り込むのを防止するためである。貫通孔7は、内筒21の角部2b,2c間に形成される斜辺部2f(図2参照)に対応する箇所に形成してもよい。その場合には、逃がし通路6の他端部6bを、角部2bを通過して斜辺部2fの中間部まで延ばすとともに、斜辺部2fに形成された貫通孔7と連通させる。
【0016】
上記構成の消音器1において、いま、下辺部2dにおける内筒21と外筒22との間に溜まった水が爆発的に蒸発したものとする。この場合、水が逃がし通路6内に溜まっていたときには、水蒸気は逃がし通路6内において膨張することにより、その一端部6aから他端部6b側へ流れる。また、水が筒部2Aの軸線方向に隣接する二つの逃がし通路6の間に溜まっていたときには、蒸発した水蒸気は内筒21を内側へ向って、外筒22を外側へ向かってそれぞれ若干変形させることにより、内筒21の外周面と外筒22の外周面との間に隙間を形成し、その隙間を通って逃がし通路6の一端部6aに至る。そして、逃がし通路6内を一端部6aから他端部6bまで流れる。いずれにしても、逃がし通路6の他端部6bに至った水蒸気は、貫通孔7から消音器1の内部に入り込む。そして、排気ガスとともにアウトレットパイプ4から外気に放出される。したがって、外筒22の下辺部2dに位置する箇所が高圧の水蒸気によって下方へ膨出変形させられることがない。
【0017】
なお、下辺部2dに対応する内筒21と外筒22との間に溜まった水が蒸発して発生する水蒸気を消音器1内に流入させるだけであれば、下辺部2dに位置する内筒21に、それも最も下側に位置する箇所に貫通孔7形成すればよい。しかし、このようにすると、消音器1内に溜まった水が貫通孔7を通って内筒21と外筒22との間に入り込むのみならず、外筒22の貫通孔7と対向する箇所が水、特に排気ガスの凝縮水に常時曝される。その結果、外筒22が早期に腐食して消音器1の寿命が短くなってしまうという問題が発生する。勿論、内筒21の下側の箇所に貫通孔7を形成しない場合においても、内筒21の下辺部2dに対応する箇所が凝縮水によって腐食して孔が明くと、外筒22が腐食孔と対向する箇所が凝縮水によって腐食されて孔が明く。しかし、この場合には、内筒21が凝縮水によって腐食されて孔が形成された後でなければ、外筒22が腐食されることがない。したがって、消音器1の寿命を、内筒21の下側の箇所に貫通孔を形成した場合に比して大幅に向上させることができる。
【0018】
図6は、この発明の第2の実施の形態を示す。この実施の形態においては、内筒21を構成する金属板を外側に突出するように折り曲げることにより、内筒21の外周面に周方向に延びる一対の凸部21a,21aが形成されている。一対の凸部21a、21aは、筒部2Aの軸線方向に互いに離れて配置されている。しかも、一対の凸部21a,21aは、筒部2Aの軸線方向に関しては凸部21a,21aのほぼ中央部が最も下側に位置し、周方向に関しては上記実施の形態の凸部22aと同一位置に位置するように配置されている。外筒22の内周面は、各凸部21aの下面(先端面)に押圧接触しており、一対の凸部21a,21a間に位置する外筒22の内周面は、内筒21の外周面に対して凸部21aの高さの分だけ下方へ離れている。この結果、一対の凸部21a,21aと、それらの間に位置する内筒21の外周面及び外筒22の内周面とによって、周方向に延びる逃がし通路8が形成されている。逃がし通路8は、一対の凸部21a,21aの配置関係から明かなように、周方向には上記逃がし通路6と同一位置に配置され、消音器1の軸線方向には下辺部2dのうちの最も下側に位置する箇所に配置されている。逃がし通路8の上端部(他端部)も、鉛直辺部2eの上下方向における中間部に対応する内筒21に形成された貫通孔7に連通している。したがって、この実施の形態においても、外筒22の下側の部分が水蒸気によって下方へ膨出するように変形させられるのを防止することができる。
【0019】
しかも、この実施の形態においては、一対の凸部21a,21aが形成されることにより、逃がし通路8以外の逃がし通路9が二つ形成されている。すなわち、各凸部21aの先端部から筒部2Aに軸線に沿って逃がし通路8と逆側へ向かう外筒22の内周面は、凸部21aから離れるにしたがって内筒21の外周面に接近し、所定距離だけ離れた位置において内筒21の内周面に押圧接触している。この結果、凸部21a、内筒21の外周面及び外筒22の内周面により、凸部21aから離れるにしたがって幅が狭くなる空間が形成されており、この空間が逃がし通路9になっている。勿論、この逃がし通路9は、筒部2Aの周方向に関しては逃がし通路8と同一位置に配置されており、上端部(他端部)において内筒21に形成された貫通孔に連通している。この場合、逃がし通路9が連通する貫通孔は、上記貫通孔7であってもよく、これとは別に形成された他の貫通孔であってもよい。
【0020】
なお、この実施の形態においては、凸部21aを一対だけ形成しているが、複数対形成し、それによって逃がし通路8を凸部21aの対の数と同数だけ形成してもよい。あるいは、凸部21aを二つで対とすることなく、三つ以上形成し、筒部2Aの軸線方向に隣接する二つの凸部21a,21a間の外筒22の内周面を内筒21の外周面から離間させることにより、凸部21aの数をnとしたとき、逃がし通路8を(n−1)個形成するようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、内筒と外筒との間に入り込んだ水が爆発的に蒸発することによって外筒の下側の部分が下方へ膨出するように変形させられるのを防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の一部を切り欠いて示す正面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】同実施の形態に用いられる筒部を製造するための一方法を示す図2と同様の断面図である。
【図4】図2において符号Zで示す範囲の拡大図である。
【図5】図4のX−X線に沿う断面図である。
【図6】この発明の第2の実施の形態を示す図5と同様の断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用消音器
2 シェル
2A 筒部
2a 角部(一の角部)
2d 下辺部
2e 鉛直辺部(側辺部)
6 逃がし通路
6b 他端部(上端部)
21 内筒
21a 凸部
22 外筒
22b 凹部
7 貫通孔
8 逃がし通路
9 逃がし通路
Claims (4)
- シェルの筒部が、軸線をほぼ水平な方向に向けた内筒と、この内筒の外周にほぼ全周にわたって接触した外筒とによって二重筒構造に形成された内燃機関用消音器において、
上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との間に、上記シェルの下部から周方向に沿って上方へ延びる逃がし通路を形成し、上記内筒の所定の位置より高い箇所に貫通孔を形成し、上記逃がし通路の上端部を上記貫通孔に連通させたことを特徴とする内燃機関用消音器。 - 上記シェルが断面多角形状をなしており、上記逃がし通路が上記シェルの下辺部からこの下辺部に隣接する一の角部を通過して上方へ延び、上記一の角部に対して上側に隣接する上記内筒の側辺部に上記貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用消音器。
- 上記逃がし通路が、上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との少なくとも一方にその周方向に沿って形成された凹部と、この凹部に臨む他方とによって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関用消音器。
- 上記逃がし通路が、上記内筒の外周面と上記外筒の内周面との少なくとも一方にその周方向に沿って形成され、かつ先端部が他方に押圧接触する凸部と、この凸部に隣接する一方と、上記凸部の先端部との押圧接触部と上記凸部から離れた箇所において上記一方と押圧接触する部分との間における上記他方とによって構成されていることを特徴とする内燃機関用消音器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081789A JP4317702B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 内燃機関用消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003081789A JP4317702B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 内燃機関用消音器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004285969A true JP2004285969A (ja) | 2004-10-14 |
JP4317702B2 JP4317702B2 (ja) | 2009-08-19 |
Family
ID=33295225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003081789A Expired - Lifetime JP4317702B2 (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 内燃機関用消音器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4317702B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152913A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Nissan Motor Co Ltd | 消音器構造 |
JPWO2006046375A1 (ja) * | 2004-10-28 | 2008-05-22 | 株式会社三五 | 排気系部品の外筒 |
JP2009191619A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Sankei Giken Kogyo Co Ltd | 消音器及びその製造方法 |
CN115217579A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-10-21 | 广州汽车集团股份有限公司 | 消声器和车辆 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003081789A patent/JP4317702B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006046375A1 (ja) * | 2004-10-28 | 2008-05-22 | 株式会社三五 | 排気系部品の外筒 |
US7740105B2 (en) | 2004-10-28 | 2010-06-22 | Sango Co., Ltd. | Outer tube of exhaust system part |
JP4562734B2 (ja) * | 2004-10-28 | 2010-10-13 | 株式会社三五 | 排気系部品の外筒 |
JP2006152913A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Nissan Motor Co Ltd | 消音器構造 |
JP4586513B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2010-11-24 | 日産自動車株式会社 | 消音器構造 |
JP2009191619A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Sankei Giken Kogyo Co Ltd | 消音器及びその製造方法 |
CN115217579A (zh) * | 2022-01-26 | 2022-10-21 | 广州汽车集团股份有限公司 | 消声器和车辆 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4317702B2 (ja) | 2009-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4562734B2 (ja) | 排気系部品の外筒 | |
JP2004285969A (ja) | 内燃機関用消音器 | |
JP3934396B2 (ja) | 車両用消音器の製造方法 | |
JP4576239B2 (ja) | エンジン用マフラ | |
JP4545643B2 (ja) | マフラー用シェル | |
JP2006266215A (ja) | 車両用マフラの製造方法 | |
JP2007162537A (ja) | マフラー本体のシェル変形防止構造 | |
US6892855B2 (en) | Embossed shell for spun mufflers | |
JP2009191619A (ja) | 消音器及びその製造方法 | |
JP5609836B2 (ja) | マフラー | |
JP5528962B2 (ja) | インフレータ | |
US20190211737A1 (en) | Muffler system | |
JP4460995B2 (ja) | エンジンの排気マフラ | |
JP2007132271A (ja) | 消音器並びにこれに用いるインナーピース | |
CA2151103C (en) | Stamp formed muffler with siphon tube | |
JP2006002763A (ja) | マフラー用シェル | |
JP2005315168A (ja) | マフラー用のセパレータ | |
JP2009074529A (ja) | 内燃機関の消音器 | |
JP2007291883A (ja) | 車両用消音器 | |
JP2005113845A (ja) | 内燃機関のピストン | |
JP4369842B2 (ja) | 車両用消音器 | |
JP2006207416A (ja) | 排気音低減装置 | |
JP2007198163A (ja) | 吸気装置 | |
JPH09291813A (ja) | 消音器 | |
JPH0748975Y2 (ja) | 消音器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081008 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090519 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090525 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4317702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |