JPH0748975Y2 - 消音器 - Google Patents
消音器Info
- Publication number
- JPH0748975Y2 JPH0748975Y2 JP6646389U JP6646389U JPH0748975Y2 JP H0748975 Y2 JPH0748975 Y2 JP H0748975Y2 JP 6646389 U JP6646389 U JP 6646389U JP 6646389 U JP6646389 U JP 6646389U JP H0748975 Y2 JPH0748975 Y2 JP H0748975Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer shell
- silencer
- inner shell
- shell
- muffler
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Exhaust Silencers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車の消音器に関する。
自動車の消音器としては、例えば、実公昭63−20814号
公報に開示されるようなものが知られている。
公報に開示されるようなものが知られている。
第７図および第８図は、この種の消音器を示すもので、
図において符合11は、筒状の消音器本体を示している。
図において符合11は、筒状の消音器本体を示している。
この消音器本体11は、放射音等を低減するために、イン
ナーシェル13とアウターシェル15とから形成されてい
る。
ナーシェル13とアウターシェル15とから形成されてい
る。
インナーシェル13は、金属板を筒状に巻いた後、両端を
ラップロックシーム加工により、所定形状に折曲し、ロ
ックシーム部17を形成することにより製造されている。
ラップロックシーム加工により、所定形状に折曲し、ロ
ックシーム部17を形成することにより製造されている。
また、アウターシェル15は、インナーシェル13の外側
に、金属板を筒状に巻いた後、両端をラップロックシー
ム加工により折曲し、ロックシーム部19を形成すること
により製造されている。
に、金属板を筒状に巻いた後、両端をラップロックシー
ム加工により折曲し、ロックシーム部19を形成すること
により製造されている。
そして、消音器本体11の両開口部は、端板21,23で覆わ
れている。
れている。
これ等の端板21,23は、端板21,23の外周部を、消音器本
体11の開口端に巻き締めし、巻き締め部25を形成するこ
とにより、消音器本体11に固着されている。
体11の開口端に巻き締めし、巻き締め部25を形成するこ
とにより、消音器本体11に固着されている。
なお、この消音器では、消音器本体11内は、仕切板27,2
9により３分割されており、端板21と仕切板27とを貫通
して入口パイプ31が挿通され、端板23と仕切板29とを貫
通して出口パイプ33が挿通されている。
9により３分割されており、端板21と仕切板27とを貫通
して入口パイプ31が挿通され、端板23と仕切板29とを貫
通して出口パイプ33が挿通されている。
また、仕切板27,29には、レゾネータパイプ35,37が貫通
されている。
されている。
しかしながら、このような従来の消音器では、アウター
シェル15のロックシーム部19が破壊され、あるいは、ア
ウターシェル15に変形が生じるという現象が発生するこ
とがあるという問題があった。
シェル15のロックシーム部19が破壊され、あるいは、ア
ウターシェル15に変形が生じるという現象が発生するこ
とがあるという問題があった。
本考案者はかかる従来の問題を解決すべく鋭意研究した
結果、このような現象が生じるのは、巻き締め部25ある
いはインナーシェル13のロックシーム部17から、インナ
ーシェル13とアウターシェル15との間に、消音器本体11
内の空気が浸入することがあり、この空気に含まれる水
分が凝縮し、インナーシェル13のアウターシェル15との
間に徐々に蓄積され、消音器本体11内への高温の排気ガ
スの流入により、この凝縮液が一時に気化し、アウター
シェル15とインナーシェル13との間の圧力が急激に増大
するためであることを見出した。
結果、このような現象が生じるのは、巻き締め部25ある
いはインナーシェル13のロックシーム部17から、インナ
ーシェル13とアウターシェル15との間に、消音器本体11
内の空気が浸入することがあり、この空気に含まれる水
分が凝縮し、インナーシェル13のアウターシェル15との
間に徐々に蓄積され、消音器本体11内への高温の排気ガ
スの流入により、この凝縮液が一時に気化し、アウター
シェル15とインナーシェル13との間の圧力が急激に増大
するためであることを見出した。
本考案は、かかる知見に基づいてなされたもので、アウ
ターシェルとインナーシェルとの間の急激な圧力上昇を
確実に防止することのできる消音器を提供しようとする
ものである。
ターシェルとインナーシェルとの間の急激な圧力上昇を
確実に防止することのできる消音器を提供しようとする
ものである。
本考案にかかわる消音器は、筒状の消音器本体を、イン
ナーシェルとアウターシェルとから形成するとともに、
この消音器本体の両開口部を端板で覆ってなる消音器に
おいて、前記アウターシェルに小孔を穿設してなるもの
である。
ナーシェルとアウターシェルとから形成するとともに、
この消音器本体の両開口部を端板で覆ってなる消音器に
おいて、前記アウターシェルに小孔を穿設してなるもの
である。
本考案の消音器では、排気ガスにより消音器本体の温度
が急激に上昇し、アウターシェルとインナーシェルとの
間の凝縮水が膨張あるいは気化して、アウターシェルと
インナーシェルとの間の圧力が増大すると、アウターシ
ェルに穿設される小孔から凝縮水あるいは凝縮水の気化
した気体が外部に迅速に排出される。
が急激に上昇し、アウターシェルとインナーシェルとの
間の凝縮水が膨張あるいは気化して、アウターシェルと
インナーシェルとの間の圧力が増大すると、アウターシ
ェルに穿設される小孔から凝縮水あるいは凝縮水の気化
した気体が外部に迅速に排出される。
以下、本考案の詳細を図面に示す実施例について説明す
る。
る。
第１図および第２図は、本考案の消音器の一実施例を示
すもので、図において符合41は、筒状の消音器本体を示
している。
すもので、図において符合41は、筒状の消音器本体を示
している。
この消音器本体41は、放射音等を低減するために、イン
ナーシェル43とアウターシェル45とから形成されてい
る。
ナーシェル43とアウターシェル45とから形成されてい
る。
インナーシェル43は、金属板を筒状に巻いた後、両端を
ラップロックシーム加工により、所定形状に折曲し、ロ
ックシーム部47を形成することにより製造されている。
ラップロックシーム加工により、所定形状に折曲し、ロ
ックシーム部47を形成することにより製造されている。
また、アウターシェル45は、インナーシェル43の外側
に、金属板を筒状に巻いた後、両端をラップロックシー
ム加工により折曲し、ロックシーム部49を形成すること
により製造されている。
に、金属板を筒状に巻いた後、両端をラップロックシー
ム加工により折曲し、ロックシーム部49を形成すること
により製造されている。
そして、消音器本体41の両開口部は、端板51,53で覆わ
れている。
れている。
これ等の端板51,53は、端板51,53の外周部を、消音器本
体41の開口端に巻き締めし、巻き締め部55を形成するこ
とにより、消音器本体41に固着されている。
体41の開口端に巻き締めし、巻き締め部55を形成するこ
とにより、消音器本体41に固着されている。
しかして、この実施例では、アウターシェル45には、複
数の小孔56が穿設されている。
数の小孔56が穿設されている。
なお、この消音器では、消音器本体41内は、仕切板57,5
9により３分割されており、端板51と仕切板57とを貫通
して入口パイプ61が挿通され、端板53と仕切板59とを貫
通して出口パイプ63が挿通されている。
9により３分割されており、端板51と仕切板57とを貫通
して入口パイプ61が挿通され、端板53と仕切板59とを貫
通して出口パイプ63が挿通されている。
また、仕切板57,59には、レゾネータパイプ65,67が貫通
されている。
されている。
しかして、以上のように構成された消音器では、アウタ
ーシェル45に、小孔56を穿設したので、排気ガスにより
消音器本体41の温度が急激に上昇し、アウターシェル45
とインナーシェル43との間の凝縮水が膨張あるいは気化
して、アウターシェル45とインナーシェル43との間の圧
力が増大すると、アウターシェル45に穿設される小孔56
から凝縮水あるいは凝縮水の気化した気体が外部に迅速
に排出されることとなり、アウターシェル45とインナー
シェル43との間の急激な圧力上昇を確実に防止すること
が可能となる。
ーシェル45に、小孔56を穿設したので、排気ガスにより
消音器本体41の温度が急激に上昇し、アウターシェル45
とインナーシェル43との間の凝縮水が膨張あるいは気化
して、アウターシェル45とインナーシェル43との間の圧
力が増大すると、アウターシェル45に穿設される小孔56
から凝縮水あるいは凝縮水の気化した気体が外部に迅速
に排出されることとなり、アウターシェル45とインナー
シェル43との間の急激な圧力上昇を確実に防止すること
が可能となる。
また、以上のように構成された消音器では、アウターシ
ェル45とインナーシェル43との間に凝縮水が溜ることが
無くなるため、アウターシェル45およびインナーシェル
43の腐食の発生を従来より低減することが可能となる。
ェル45とインナーシェル43との間に凝縮水が溜ることが
無くなるため、アウターシェル45およびインナーシェル
43の腐食の発生を従来より低減することが可能となる。
第３図は、本考案の消音器の他の実施例を示すもので、
この実施例では、アウターシェル45には、小孔56が穿設
され、このアウターシェル45の小孔56に対応する部分の
インナーシェル43には、小孔56側に突出する突出部69が
形成されている。
この実施例では、アウターシェル45には、小孔56が穿設
され、このアウターシェル45の小孔56に対応する部分の
インナーシェル43には、小孔56側に突出する突出部69が
形成されている。
以上のように構成された消音器では、アウターシェル45
とインナーシェル43との間の圧力が増大すると、アウタ
ーシェル45とインナーシェル43との間の間隙寸法ｔが増
大し、小孔56と突出部69との間に間隙が形成され、この
間隙から凝縮水等が外部に排出されることとなる。
とインナーシェル43との間の圧力が増大すると、アウタ
ーシェル45とインナーシェル43との間の間隙寸法ｔが増
大し、小孔56と突出部69との間に間隙が形成され、この
間隙から凝縮水等が外部に排出されることとなる。
以上のように構成された消音器においても第１図に示し
た実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが、この
実施例では、外部からの水分の浸入を確実に防止するこ
とが可能となる。
た実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが、この
実施例では、外部からの水分の浸入を確実に防止するこ
とが可能となる。
第４図は、本考案の消音器のさらに他の実施例を示すも
ので、この実施例では、アウターシェル45のロックシー
ム部49に小孔71が形成されている。
ので、この実施例では、アウターシェル45のロックシー
ム部49に小孔71が形成されている。
すなわち、第５図に示すように、ロックシーム部49のラ
ップロックシーム加工により内側に位置することとなる
アウターシェル45の一端側73には、その折曲部75に小孔
71が形成され、この折曲部75に、他端側77の折曲部79が
係合されている。
ップロックシーム加工により内側に位置することとなる
アウターシェル45の一端側73には、その折曲部75に小孔
71が形成され、この折曲部75に、他端側77の折曲部79が
係合されている。
このような消音器は、第６図に示すように、予め、アウ
ターシェル45の一端側73に小孔71を穿設しておき、これ
をラップロックシーム加工することにより容易に製造す
ることができる。
ターシェル45の一端側73に小孔71を穿設しておき、これ
をラップロックシーム加工することにより容易に製造す
ることができる。
しかして、従来の消音器では、アウターシェル45とイン
ナーシェル43との間は、第５図に示したように、a,b,c,
d,eの微小な経路を経て外部と連通していたが、この実
施例では、小孔71を穿設したので、アウターシェル45と
インナーシェル43との間は、a,f,eの経路により外部と
短絡することとなり、アウターシェル45とインナーシェ
ル43との間の圧力が増大すると、これ等の間の凝縮水あ
るいは空気が外部に迅速に排出されることとなる。
ナーシェル43との間は、第５図に示したように、a,b,c,
d,eの微小な経路を経て外部と連通していたが、この実
施例では、小孔71を穿設したので、アウターシェル45と
インナーシェル43との間は、a,f,eの経路により外部と
短絡することとなり、アウターシェル45とインナーシェ
ル43との間の圧力が増大すると、これ等の間の凝縮水あ
るいは空気が外部に迅速に排出されることとなる。
以上のように構成された消音器においても第１図に示し
た実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが、この
実施例では、外部からの水分の浸入を確実に防止するこ
とが可能となる。
た実施例とほぼ同様の効果を得ることができるが、この
実施例では、外部からの水分の浸入を確実に防止するこ
とが可能となる。
以上述べたように本考案の消音器では、アウターシェル
に、小孔を穿設したので、排気ガスにより消音器本体の
温度が急激に上昇し、アウターシェルとインナーシェル
との間の凝縮水が膨張あるいは気化して、アウターシェ
ルとインナーシェルとの間の圧力が増大すると、アウタ
ーシェルに穿設される小孔から凝縮水あるいは凝縮水の
気化した気体が外部に迅速に排出されることとなり、ア
ウターシェルとインナーシェルとの間の急激な圧力上昇
を確実に防止することができるという利点がある。
に、小孔を穿設したので、排気ガスにより消音器本体の
温度が急激に上昇し、アウターシェルとインナーシェル
との間の凝縮水が膨張あるいは気化して、アウターシェ
ルとインナーシェルとの間の圧力が増大すると、アウタ
ーシェルに穿設される小孔から凝縮水あるいは凝縮水の
気化した気体が外部に迅速に排出されることとなり、ア
ウターシェルとインナーシェルとの間の急激な圧力上昇
を確実に防止することができるという利点がある。
第１図は本考案にかかわる消音器の一実施例を示す縦断
面図である。 第２図は第１図の消音器のII−II線に沿う横断面図であ
る。 第３図は本考案の消音器の他の実施例を示す縦断面図で
ある。 第４図は本考案の消音器のさらに他の実施例を示す側面
図である。 第５図は第４図の消音器のロックシーム部の詳細を示す
断面図である。 第６図はアウターシェルの一端側に形成される小孔を示
す説明図である。 第７図は従来の消音器を示す縦断面図である。 第８図は第７図の消音器のVIII−VIII線に沿う横断面図
である。 〔主要な部分の符号の説明〕 41……消音器本体 43……インナーシェル 45……アウターシェル 51,53……端板 56……小孔。
面図である。 第２図は第１図の消音器のII−II線に沿う横断面図であ
る。 第３図は本考案の消音器の他の実施例を示す縦断面図で
ある。 第４図は本考案の消音器のさらに他の実施例を示す側面
図である。 第５図は第４図の消音器のロックシーム部の詳細を示す
断面図である。 第６図はアウターシェルの一端側に形成される小孔を示
す説明図である。 第７図は従来の消音器を示す縦断面図である。 第８図は第７図の消音器のVIII−VIII線に沿う横断面図
である。 〔主要な部分の符号の説明〕 41……消音器本体 43……インナーシェル 45……アウターシェル 51,53……端板 56……小孔。
Claims (1)
- 【請求項１】筒状の消音器本体を、インナーシェルとア
ウターシェルとから形成するとともに、この消音器本体
の両開口部を端板で覆ってなる消音器において、前記ア
ウターシェルに小孔を穿設してなることを特徴とする消
音器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6646389U JPH0748975Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 消音器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6646389U JPH0748975Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 消音器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH036017U JPH036017U (ja) | 1991-01-22 |
| JPH0748975Y2 true JPH0748975Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31599207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6646389U Expired - Lifetime JPH0748975Y2 (ja) | 1989-06-06 | 1989-06-06 | 消音器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0748975Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5609836B2 (ja) * | 2011-09-27 | 2014-10-22 | トヨタ自動車株式会社 | マフラー |
-
1989
- 1989-06-06 JP JP6646389U patent/JPH0748975Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH036017U (ja) | 1991-01-22 |
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