JP2004284792A - シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートのオフセット排出の際にオフセット量を小さく且つシートの側端を揃える。また、このことを簡単な構造で実現する。
【解決手段】シート処理部で処理されたシート3を排出する排出部材4と、排出されたシート3を収容する収容トレイ2とを備え、排出部材4と収容トレイ2とを相対移動させることにより、収容トレイ2上に排出するシ−ト3をオフセット排出するシート排出装置であって、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材1(1a,1b)を有し、この揃え部材1にてシート3の側端を揃えるシート揃え機構5と、このシート揃え機構5を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3と当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置6とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】シート処理部で処理されたシート3を排出する排出部材4と、排出されたシート3を収容する収容トレイ2とを備え、排出部材4と収容トレイ2とを相対移動させることにより、収容トレイ2上に排出するシ−ト3をオフセット排出するシート排出装置であって、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材1(1a,1b)を有し、この揃え部材1にてシート3の側端を揃えるシート揃え機構5と、このシート揃え機構5を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3と当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置6とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、フィニッシャ等のシート処理装置におけるシート排出装置に係り、特に、収容トレイに対しシートをオフセット排出するシート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ等のシート処理部から排出されるシートは、排出場所の収容トレイに自由落下する態様で収容されている。
しかしながら、この態様では、複数枚のシートを排出した際、シート落下時のシート姿勢や環境等(具体的にはエアコンの風等)の影響により、収容トレイ上の一定の位置に複数枚のシートをまとまって収容できず、ばらついて収容されるという課題がある。
特に、シートをその排出方向に交差する方向に偏倚排出する所謂オフセット排出の場合には、上記ばらつきを考慮した量以上のオフセット量(オフセット排出させる時の偏倚幅をいう)を持たせることで、上記課題を許容する方式が通常採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような方式においては、シート排出時の重なりの影響もあり、大きなオフセット量を必要とし、更にオフセット排出されたシートもその側端が揃わないという課題がある。
そのため、収容トレイ若しくは排出部材がシート排出方向と交差する方向に移動して、オフセット排出を行う際には、排出シートを収容するときのばらつきを考慮し、十分なオフセット量を採るため、シート排出間隔が収容トレイ若しくは排出部材の移動時間にも起因して長くなるため、生産性の低下を招くという技術的課題がある。
更にまた、外部装置等を接続し、その中(具体的にはコンパイルトレイ等)でシート揃えを行い、収容トレイに排出する方式も採られているが、装置の大型化や装置コストのアップ等の課題がある。
【0004】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためのものであり、所定の位置にシートを偏倚排出する所謂オフセット排出を行うシート排出装置に対し、簡単な構成で、整然としたシートのオフセット排出が可能なシート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、シート処理部で処理されたシート3を排出する排出部材4と、排出されたシート3を収容する収容トレイ2とを備え、排出部材4と収容トレイ2とを相対移動させることにより、収容トレイ2上に排出するシ−ト3をオフセット排出するシート排出装置であって、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材1(1a,1b)を有し、この揃え部材1にてシート3の側端を揃えるシート揃え機構5と、このシート揃え機構5を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3と当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置6とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
このような技術的手段において、オフセット排出するための排出部材4と収容トレイ2との相対移動とは、排出部材4のみが移動してもよいし、収容トレイ2のみが移動してもよく、両方が移動する態様であってもよい。
また、一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1が複数の部材で構成されていてもよいし、更に、シート揃え時にその片側の複数の部材の内、少なくとも一つの部材が進退を行うようになっていてもよい。
更にまた、シート揃え機構5は、ステップモータ、ギア等を備えており、通常は揃え部材1をシート排出方向と交差する方向にのみ移動させるようにしているが、シートサイズ、シート種、排出量等によっては、シート排出方向と平行又は鉛直方向に一旦移動した後、シート排出方向と交差する方向に移動させるようにしても差し支えない。
このとき、シート揃え機構5としては、収容トレイ2側に設けてもよいが、後付け性等を考慮すると、処理装置本体側に設けることが好ましい。尚、処理装置本体とは一体に設けてもよいし、別体に設けてもよい。
また、シート揃え機構5の一対の揃え部材1は、夫々独立の駆動系にて駆動されることが好ましい。
【0007】
本態様において、シート揃え制御装置6は、シート揃え時に、一対の揃え部材1のうち、片側の揃え部材1の進退によって行わせるようにシート揃え機構5を制御することを基本とするが、両方の揃え部材1が進退しても差し支えない。すなわち、一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3の側端に当接し、シート揃えを行わせるもので、他方の揃え部材1はシート揃え時、排出シート3に接触しない態様の制御を行っている。
尚、シート揃え制御装置6は、シート3が、非オフセット排出の際、排出されたシート3を揃える目的で、片側の揃え部材1又は一対の揃え部材1を排出されたシート3の側端に向かって進退させるように制御してもよい。
【0008】
更に、シート揃え制御装置6は、オフセット排出時には、排出されるシートサイズの情報や収容トレイ2の位置情報を基に、シート3の一端縁近傍となるサイズ別基準ポジジョンまで、揃え部材1を事前に移動させるように、シート揃え機構5を制御することが好ましい。
【0009】
更にまた、収容トレイ2を鉛直方向に上下動するようにしてもよい。その際、収容トレイ2に排出されたシート3のシート量を検知するシート量検知部を設け、シート量検知部からの情報に基づいて、収容トレイ2を上下動させる上下動機構を制御するようにしている。このとき、収容トレイ2としては、シート排出方向と交差する方向に移動する態様であってもよいし、移動しない態様であってもよい。尚、シート揃え機構5は、収容トレイ2の上下動機構に対し、非連動で動作している。
また、本態様における揃え部材1の配置位置は、収容トレイ2のシート排出方向に対するシート位置決め部の近傍とすることが、排出されたシート3のシート揃えを行う観点からも好ましい。
【0010】
また、本発明は、シート排出装置に限られるものではなく、これを組み込んだシート処理装置をも対象とする。この場合、本発明は、シート処理部にてシートを処理するシート処理装置において、シート排出装置として上述した排出装置を備えるようにすればよい。
更に、本発明は、オフセット排出時に、片側の揃え部材にてシート揃えを行うシート揃え機構をも対象とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、シート処理装置10は、シートにカラー画像を形成し、カラー画像が形成されたシートを収容トレイ52へ排出するものであり、装置本体20の内部には例えば電子写真方式にて各色成分(例えばイエロ(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K))トナー像が形成される作像モジュール21を配設し、この作像モジュール21の下方には多段のシートトレイ31〜34を配設し、装置本体20のシート排出部位には、シート排出装置50を配設したものである。
【0012】
ここで、本実施の形態で用いられる作像モジュール21は、各色成分トナー像を形成担持する感光体ドラム22(具体的には22Y,22M,22C,22K)を並列配置し、各感光体ドラム22で形成した各色成分トナー像を中間転写ベルト23に一次転写させ、二次転写装置(例えば二次転写ロール)24にてシートトレイ31〜34から供給される用紙などのシートに中間転写ベルト23上の各色成分トナー像を二次転写させ、定着装置25に導くようにしたものである。
【0013】
また、本実施の形態において、シートトレイ31〜34からの搬送路40は、装置本体20の図中右側方から上方に向かい、作像モジュール21の二次転写部位、定着装置25を経て収容トレイ52側へ向かう主搬送路41と、この主搬送路41の出口付近の下方側に略Y字状に設けられ、シートの表裏を反転させて搬送する反転搬送路42と、この反転搬送路42の一部に連通接続され、表裏を反転したシートを再び作像モジュール21前の主搬送路41に戻す戻し搬送路43とを備えている。
尚、符号44は、装置本体20の図中右側方に開口し、かつ、主搬送路41の水平部分に連通接続される手差し搬送路である。
ここで、主搬送路41の二次転写部位の上流側にはシートを位置決めした後に搬送するレジストロール45が、二次転写部位の下流側には定着装置25へ搬送する搬送ベルト46が、各搬送路41〜44には適宜数の搬送ロール対47が設けられている。また、反転搬送路42にはシートの表裏を反転して搬送する反転機構48が配設されている。
【0014】
更に、本実施の形態では、シート排出装置50は以下のように構成されている。すなわち、装置本体20のシート排出部位に排出ロール51が設けられており、この排出ロール51には、シートをオフセット排出するための図示外のサイドシフト(図の平面方向に移動する)機構が設けられている。一方、装置本体20の側方部には、排出ロール51から排出され、画像が形成されたシートを収容する収容トレイ52と、この収容トレイ52に収容されたシートを揃えるシート揃え機構とが設けられている。
【0015】
本実施の形態において、排出ロール51のサイドシフト機構は、以下のように構成されている。
すなわち、図3〜図5において、一対の排出ロール51のうち、上側排出ロール51aと下側排出ロール51bには、夫々回転軸63a,63bを有しており、回転軸63bの一端側には、移動駆動機構62が連結されている。この移動駆動機構62は、排出ロール51をシート排出方向と直交する方向に移動させるものであり、回転軸63bの一端に装着されたラック部材64と、このラック部材64に噛合するピニオンギア65と、このピニオンギア65に噛合するモータギア67aを有するサイドシフトモータ67によって構成されている。
また、回転軸63aの端部には、第一の係合部材68aが装着され、この第一の係合部材68aが、回転軸63b側に装着された第二の係合部材68bに係合保持されている。更に、回転軸63bの端部には、ラック部材64を介してコイルばね69が係止され、このコイルばね69の張力により、排出ロール51はその軸方向に常時付勢された状態となっている。
【0016】
また、シート揃え機構は、図3〜図7に示すように、排出されたシートをシート揃えするアーム53(53a,53b)と、このアーム53を駆動するアーム駆動ユニット54とを備えている。
ここで、アーム53の周辺構造としては、図6に示すように、収容トレイ52の装置排出口55(図3参照)側の両側端部には、凹部71(71a,71b)が設けられ、この凹部71を一対のアーム53が移動するようになっている。また、この凹部71は、収容トレイ52上の排出シートが排出される面72より鉛直下方に形成され、アーム53が排出シートの側端に確実に当接するようにしている。尚、符号73(73a,73b)は、図示外のケースを取り付けるためのブラケットである。
【0017】
更に、アーム駆動ユニット54は、図3、図4及び図7に示すように、夫々駆動源としてのアーム移動モータ61(61a,61b)を有している。
ここで、図4は本実施の形態の排出装置の要部を示す斜視図であり、図7は片側のアーム53aの部分を装置排出口55側から見た斜視図である。
そして、アーム移動モータ61aには、図示外の装着された軸を介してギア列74aに接続され、このギア列74aの一部は、ラック部材75aと噛合するようになっている。更に、ラック部材75aとアーム53aとは、ねじ76aによってねじ止めされている。
【0018】
図8は、本実施の形態での収容トレイ52の上下動機構を示す構造断面図であり、収容トレイ52は積載された排出シートSにより、下方に位置している。
同図において、収容トレイ52の一端には、固定部材81が装着され、固定部材81の一端は図示外の無端状ベルトに係止されている。また、無端状ベルトは、2個のプーリ(図示外)に掛け渡され、片側のプーリに装着された軸は図示外のエレベータモータによって回動するようになっている。
【0019】
また、本実施の形態における装置制御系は、図9に示すようなマイクロコンピュータシステムで構成されている。
同図において、マイクロコンピュータシステムは、CPU101、RAM102、ROM103からなり、所定のプログラム(オフセット排出プログラム等)を実行している。
このようなシステムにおいて、シートサイズセンサ111、シートセンサ112、シート上部検知センサ113、オフセット排出選択スイッチ114、アームホーム位置センサ115等からの各信号が、入力インタフェース104を介してCPU101に入力データとして取り込まれ、CPU101からの各制御信号が、出力インタフェース105を介して、移動駆動機構62、アーム駆動ユニット54、収容トレイ上下動機構116等を適宜制御するようになっている。
【0020】
次に、本実施の形態に係るシート処理装置(シート搬送路を中心として)の作動について説明する。
図2に示すように、今、シートトレイ31からシートが送出されたとすると、このシートは主搬送路41を通って、レジストロール45を経て、二次転写装置24に搬送される。
一方、作像モジュール21にて形成されたカラートナー像が、中間転写ベルト23上に多重転写され、中間転写ベルト23上に転写された一次転写像は、二次転写装置24にて、シートトレイ31から排出されたシートに転写される。画像転写を終えたシートは、搬送ベルト46を経て定着装置25で定着され、排出ロール51を通って収容トレイ52へ排出される。
【0021】
このような動作過程において、本件の特徴点であるシート排出装置50におけるシート排出収容動作について、図10、図11を使用して詳細に説明する。
図10(a)(b)は、シート排出装置50の基本動作を示し、(a)では、アーム53(53a,53b)が、排出されるシートSのシートサイズセンサ111(図9参照)等からの情報により、シート揃えを行う際のアーム53移動量を小さく抑えるため、アーム53は一旦シートサイズに合わせたホーム位置へ移動し、シートSの排出に備える。そこで、例えば、収容トレイ52のアーム53bの近傍にシートSが排出されると、図10(b)に示すように、アーム53bがシート揃え動作(一旦シートSの側端を押す)を行い、排出されたシートSを、初期の排出位置より、d1だけ収容トレイ52の中央方向に移動させる。
【0022】
このとき、非オフセット排出モード時(例えば、オフセット排出モードが選択されていない場合)には、(c)のように、後続のシートSが排出され、(d)のようにシート揃えが行われる。
本実施の形態では、非オフセット排出モードに、アーム53の片側のみが進退し、シート揃えを行う形態を示したが、特にこれに限定されるものではなく、アーム53が進退しなくても差し支えなく、また、例えば、一対のアーム53が共に進退して、シート揃えを行う形態でもよい。
【0023】
また、オフセット排出モード時、ここで、例えば、オフセット排出選択スイッチ114にて、オフセット動作が指示されると、図10(a)のように、一対のアーム53は排出されるシートサイズに応じたホーム位置に移動し、シート排出を待ち受ける。そして、シート排出が行われると、一方のアーム53bがシート揃えを行い、シート揃え前後での位置変位(シート排出方向に交差する方向での)d1だけ移動して、シート揃えを完了する(図10(b))。
【0024】
このとき、図7を使用してアーム53の動作を説明すると、アームホーム位置センサ115(図9参照)によって、現在のアーム位置を認識し、排出されるシートサイズ情報によって、アーム移動モータ(具体的には一対が動作するが、片側のみを示している)61aが所定のパルス数作動し、ギア列74aを介してラック部材75aをシート排出方向と直交する方向に移動させる。このラック部材75aに固定されたアーム53aがラック部材75aと同様に移動することとなる。
そこで、シートが排出されると、シートセンサ112(図9参照)を通過後所定の時間を待って、例えばアーム移動モータ61aがアーム53aを収容トレイ52中央部に向かって移動させる。更に、移動したアーム53aが排出されたシートの側端を押した後、アーム駆動モータ61aは逆回転し、アーム53aをホーム位置に戻す。
従って、アーム53aのこの動作で、シート揃えが行われる。
【0025】
そして、次に排出されるシートをオフセット排出するために、排出ロール51の移動駆動機構62に制御信号が送出され、図5に示すサイドシフトモータ67を駆動し、モータギア67a、ピニオンギア65を介してラック部材64を図の左方向に移動させる。それにより、排出ロール51がシート搬送方向と直交する方向に移動し、次のシートSのオフセット排出を実行する(図11(a))。
このとき、オフセット後のシートSの排出位置は、直前のシート揃えを完了した位置より、d2だけ離して排出される。そこで、今度はアーム53aによるシート揃えが行われ(図11(b))、オフセットされたシートSの相対位置変位(オフセット量)は、d3となる。
更に、オフセット排出が続けば、上記の繰り返しとなる(図11(c))。
【0026】
上記のように、オフセット量d3を確保するため、オフセット時のシートSの排出(シート揃えを行わない場合)は、d2=d3+d1の関係にあることから、2×d1+d3だけ離して排出することが必要となる。
例えば、今オフセット量d3を15mm、アーム移動量(d1に相当する)を5mmとすると、オフセット排出時の、排出ロール51の必要変位量は25mmとなる。
本実施の形態では、一旦収容トレイ52に排出されたシートSに、シート揃えを行うことから、オフセット排出されたシートSは整然と揃うと共に、上記のような変位量であっても、確実にオフセットされた状態で収容トレイ52上に収容することが可能となる。
【0027】
また、図9に示すように、収容トレイ上下動機構116は、シート上部検知センサ113が収容トレイ52(図2参照)上のシート位置をモニタすることで、制御されており、シート上部検知センサ113がシートを確認すると、収容トレイ52を下げるようになっている。このとき、シート上部検知センサ113の信号により、収容トレイ上下動機構116のエレベータモータを駆動し、無端状のベルトが移動することで、このベルトに係止された固定部材81(図8参照)を介して、収容トレイ52が下降する。
このように、収容トレイ52が上下するため、シート排出位置(収容トレイ52上のシート排出面)が安定し、排出されたシートの形態が安定に保たれる。
【0028】
◎実施の形態2
図12は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態2を示す説明図である。
同図において、シート処理装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、シート排出装置50の構成が実施の形態1と異なり、排出ロール51にサイドシフト機構を配設せず、収容トレイ52側にオフセット排出用のサイドシフト機構を配設したものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明は省略する。
【0029】
図13、図14は、本実施の形態での収容トレイ52を示す斜視図であり、図13が全体図、図14は図13の上部ケースを外した内部構造を示している。
同図において、収容トレイ52は、上部ケース52aと、下部ケース52bとで構成され(図13)、下部ケース52bの内部は、図14に示すようになっている。
一方、オフセット排出用のサイドシフト機構としては、収容トレイ52がシート排出方向と交差する方向に移動するためのオフセットモータ121を有している。そして、このオフセットモータ121の軸には、ピニオン122が装着され、装着されたピニオン122はラック部材123と噛合するように配設されている。
また、ラック部材123は、上部ケース52aとねじ止め等で固着されている。
【0030】
図15は、本実施の形態での収容トレイ52を鉛直上方から見た模式図である。
ここでは、収容トレイ52のシート排出方向に交差する方向の位置を検知するための3個のセンサ124,125,126が設けられている。符号124は、オフセットホームセンサ、符号125はオフセットセンタセンサ、符号126はオフセットポジションセンサとなっている。
尚、収容トレイ52の実線部分は、収容トレイ52のホーム位置を示し、破線部分はオフセット位置を示している。
また、本例では、収容トレイ52は、オフセットホームセンサ124、オフセットセンタセンサ125、オフセットポジションセンサ126による信号を、夫々の位置への移動、停止のトリガとして装置制御系によって制御されている。
【0031】
本実施の形態に係るシート処理装置(シート搬送路を中心として)の作動については、実施の形態1と略同様であるため、ここでは、本実施の形態における特徴点である収容トレイ52のオフセット動作について、図16のフローチャートを基に説明する。
【0032】
プリントをスタートさせると、シートサイズ情報及び収容トレイ位置情報が装置制御系に入力され(ST1,ST2)、この情報を基に、アーム駆動ユニット54が、アーム53を所定のホーム位置に移動させる(ST3)。
そこで、シートが排出され、シートがシートセンサを通過した後、所定の時間を経て、シート揃えのためのアーム(片側のアーム)53がシート揃えのために一定量移動した後、復旧する(ST4〜ST7)。
次に、オフセット排出動作のため、シート排出に合わせて、収容トレイ52がオフセット位置へ移動する(ST8,ST9)。
従って、収容トレイ52が、先ず、ホーム位置でシート排出を受けた後、オフセットのために収容トレイ52の位置を移動し、次のシートの排出を待つことから、排出シートのオフセット排出が可能となる。
また、図17(a)〜(e)は、上記動作を示した模式図であり、(c)(e)で示す二点鎖線は収容トレイ52が移動する前の位置を示している。
【0033】
ここで、収容トレイ52の移動は、図14で示したように、オフセットモータ121が駆動され、その軸に装着されたピニオン122が回転することから、上部ケース52aに固着されたラック部材123がシート排出方向と交差する方向に移動することによって、上部ケース52aが移動するようになっている。
尚、図14中、符号127は、下部ケース52bに設けられたガイドロッドであり、符号128は、上部ケース52a側に設けられた係合片であり、前記ガイドロッド127に摺動自在に係合し、上部ケース52aを安定的に移動させるようにしている。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材を有し、この揃え部材にてシートの側端を揃えるシート揃え機構と、このシート揃え機構を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材の内、片側の揃え部材のみが排出シートと当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置とを備えたことから、簡単な構造で、オフセット時のシート収容性を向上させることが可能となる。
更に、オフセット排出時、片側の揃え部材でシート側端を揃えることから、十分なオフセット量を必要としないため、シート排出間隔を短くでき、生産性に支障を来さない可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明に係るシート排出装置の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】実施の形態1のシート排出装置の要部拡大図である。
【図4】実施の形態1のシート排出部の斜視図である。
【図5】実施の形態1の排出ロールを示す説明図である。
【図6】収容トレイとアームを示す斜視図である。
【図7】アームを装置排出口側から見た斜視図である。
【図8】収容トレイの上下動機構を示す構造断面図である。
【図9】実施の形態1の装置制御系を示すブロック図である。
【図10】(a)〜(d)は非オフセット排出時の作用を示す模式図である。
【図11】(a)〜(c)はオフセット排出時の作用を示す模式図である。
【図12】本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態2を示す説明図である。
【図13】実施の形態2の収容トレイを示す斜視図である。
【図14】実施の形態2の収容トレイを示す斜視図である。
【図15】実施の形態2の収容トレイを示す模式図である。
【図16】実施の形態2のオフセット排出時のフローチャートである。
【図17】(a)〜(e)は実施の形態2のオフセット排出時の作用を示す模式図である。
【符号の説明】
1(1a,1b)…揃え部材,2…収容トレイ,3…シート,4…排出部材,5…シート揃え機構,6…シート揃え制御装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、フィニッシャ等のシート処理装置におけるシート排出装置に係り、特に、収容トレイに対しシートをオフセット排出するシート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ等のシート処理部から排出されるシートは、排出場所の収容トレイに自由落下する態様で収容されている。
しかしながら、この態様では、複数枚のシートを排出した際、シート落下時のシート姿勢や環境等(具体的にはエアコンの風等)の影響により、収容トレイ上の一定の位置に複数枚のシートをまとまって収容できず、ばらついて収容されるという課題がある。
特に、シートをその排出方向に交差する方向に偏倚排出する所謂オフセット排出の場合には、上記ばらつきを考慮した量以上のオフセット量(オフセット排出させる時の偏倚幅をいう)を持たせることで、上記課題を許容する方式が通常採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような方式においては、シート排出時の重なりの影響もあり、大きなオフセット量を必要とし、更にオフセット排出されたシートもその側端が揃わないという課題がある。
そのため、収容トレイ若しくは排出部材がシート排出方向と交差する方向に移動して、オフセット排出を行う際には、排出シートを収容するときのばらつきを考慮し、十分なオフセット量を採るため、シート排出間隔が収容トレイ若しくは排出部材の移動時間にも起因して長くなるため、生産性の低下を招くという技術的課題がある。
更にまた、外部装置等を接続し、その中(具体的にはコンパイルトレイ等)でシート揃えを行い、収容トレイに排出する方式も採られているが、装置の大型化や装置コストのアップ等の課題がある。
【0004】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためのものであり、所定の位置にシートを偏倚排出する所謂オフセット排出を行うシート排出装置に対し、簡単な構成で、整然としたシートのオフセット排出が可能なシート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、図1(a)(b)に示すように、シート処理部で処理されたシート3を排出する排出部材4と、排出されたシート3を収容する収容トレイ2とを備え、排出部材4と収容トレイ2とを相対移動させることにより、収容トレイ2上に排出するシ−ト3をオフセット排出するシート排出装置であって、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材1(1a,1b)を有し、この揃え部材1にてシート3の側端を揃えるシート揃え機構5と、このシート揃え機構5を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3と当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置6とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
このような技術的手段において、オフセット排出するための排出部材4と収容トレイ2との相対移動とは、排出部材4のみが移動してもよいし、収容トレイ2のみが移動してもよく、両方が移動する態様であってもよい。
また、一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1が複数の部材で構成されていてもよいし、更に、シート揃え時にその片側の複数の部材の内、少なくとも一つの部材が進退を行うようになっていてもよい。
更にまた、シート揃え機構5は、ステップモータ、ギア等を備えており、通常は揃え部材1をシート排出方向と交差する方向にのみ移動させるようにしているが、シートサイズ、シート種、排出量等によっては、シート排出方向と平行又は鉛直方向に一旦移動した後、シート排出方向と交差する方向に移動させるようにしても差し支えない。
このとき、シート揃え機構5としては、収容トレイ2側に設けてもよいが、後付け性等を考慮すると、処理装置本体側に設けることが好ましい。尚、処理装置本体とは一体に設けてもよいし、別体に設けてもよい。
また、シート揃え機構5の一対の揃え部材1は、夫々独立の駆動系にて駆動されることが好ましい。
【0007】
本態様において、シート揃え制御装置6は、シート揃え時に、一対の揃え部材1のうち、片側の揃え部材1の進退によって行わせるようにシート揃え機構5を制御することを基本とするが、両方の揃え部材1が進退しても差し支えない。すなわち、一対の揃え部材1の内、片側の揃え部材1のみが排出シート3の側端に当接し、シート揃えを行わせるもので、他方の揃え部材1はシート揃え時、排出シート3に接触しない態様の制御を行っている。
尚、シート揃え制御装置6は、シート3が、非オフセット排出の際、排出されたシート3を揃える目的で、片側の揃え部材1又は一対の揃え部材1を排出されたシート3の側端に向かって進退させるように制御してもよい。
【0008】
更に、シート揃え制御装置6は、オフセット排出時には、排出されるシートサイズの情報や収容トレイ2の位置情報を基に、シート3の一端縁近傍となるサイズ別基準ポジジョンまで、揃え部材1を事前に移動させるように、シート揃え機構5を制御することが好ましい。
【0009】
更にまた、収容トレイ2を鉛直方向に上下動するようにしてもよい。その際、収容トレイ2に排出されたシート3のシート量を検知するシート量検知部を設け、シート量検知部からの情報に基づいて、収容トレイ2を上下動させる上下動機構を制御するようにしている。このとき、収容トレイ2としては、シート排出方向と交差する方向に移動する態様であってもよいし、移動しない態様であってもよい。尚、シート揃え機構5は、収容トレイ2の上下動機構に対し、非連動で動作している。
また、本態様における揃え部材1の配置位置は、収容トレイ2のシート排出方向に対するシート位置決め部の近傍とすることが、排出されたシート3のシート揃えを行う観点からも好ましい。
【0010】
また、本発明は、シート排出装置に限られるものではなく、これを組み込んだシート処理装置をも対象とする。この場合、本発明は、シート処理部にてシートを処理するシート処理装置において、シート排出装置として上述した排出装置を備えるようにすればよい。
更に、本発明は、オフセット排出時に、片側の揃え部材にてシート揃えを行うシート揃え機構をも対象とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
◎実施の形態1
図2は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態1を示す説明図である。
同図において、シート処理装置10は、シートにカラー画像を形成し、カラー画像が形成されたシートを収容トレイ52へ排出するものであり、装置本体20の内部には例えば電子写真方式にて各色成分(例えばイエロ(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K))トナー像が形成される作像モジュール21を配設し、この作像モジュール21の下方には多段のシートトレイ31〜34を配設し、装置本体20のシート排出部位には、シート排出装置50を配設したものである。
【0012】
ここで、本実施の形態で用いられる作像モジュール21は、各色成分トナー像を形成担持する感光体ドラム22(具体的には22Y,22M,22C,22K)を並列配置し、各感光体ドラム22で形成した各色成分トナー像を中間転写ベルト23に一次転写させ、二次転写装置(例えば二次転写ロール)24にてシートトレイ31〜34から供給される用紙などのシートに中間転写ベルト23上の各色成分トナー像を二次転写させ、定着装置25に導くようにしたものである。
【0013】
また、本実施の形態において、シートトレイ31〜34からの搬送路40は、装置本体20の図中右側方から上方に向かい、作像モジュール21の二次転写部位、定着装置25を経て収容トレイ52側へ向かう主搬送路41と、この主搬送路41の出口付近の下方側に略Y字状に設けられ、シートの表裏を反転させて搬送する反転搬送路42と、この反転搬送路42の一部に連通接続され、表裏を反転したシートを再び作像モジュール21前の主搬送路41に戻す戻し搬送路43とを備えている。
尚、符号44は、装置本体20の図中右側方に開口し、かつ、主搬送路41の水平部分に連通接続される手差し搬送路である。
ここで、主搬送路41の二次転写部位の上流側にはシートを位置決めした後に搬送するレジストロール45が、二次転写部位の下流側には定着装置25へ搬送する搬送ベルト46が、各搬送路41〜44には適宜数の搬送ロール対47が設けられている。また、反転搬送路42にはシートの表裏を反転して搬送する反転機構48が配設されている。
【0014】
更に、本実施の形態では、シート排出装置50は以下のように構成されている。すなわち、装置本体20のシート排出部位に排出ロール51が設けられており、この排出ロール51には、シートをオフセット排出するための図示外のサイドシフト(図の平面方向に移動する)機構が設けられている。一方、装置本体20の側方部には、排出ロール51から排出され、画像が形成されたシートを収容する収容トレイ52と、この収容トレイ52に収容されたシートを揃えるシート揃え機構とが設けられている。
【0015】
本実施の形態において、排出ロール51のサイドシフト機構は、以下のように構成されている。
すなわち、図3〜図5において、一対の排出ロール51のうち、上側排出ロール51aと下側排出ロール51bには、夫々回転軸63a,63bを有しており、回転軸63bの一端側には、移動駆動機構62が連結されている。この移動駆動機構62は、排出ロール51をシート排出方向と直交する方向に移動させるものであり、回転軸63bの一端に装着されたラック部材64と、このラック部材64に噛合するピニオンギア65と、このピニオンギア65に噛合するモータギア67aを有するサイドシフトモータ67によって構成されている。
また、回転軸63aの端部には、第一の係合部材68aが装着され、この第一の係合部材68aが、回転軸63b側に装着された第二の係合部材68bに係合保持されている。更に、回転軸63bの端部には、ラック部材64を介してコイルばね69が係止され、このコイルばね69の張力により、排出ロール51はその軸方向に常時付勢された状態となっている。
【0016】
また、シート揃え機構は、図3〜図7に示すように、排出されたシートをシート揃えするアーム53(53a,53b)と、このアーム53を駆動するアーム駆動ユニット54とを備えている。
ここで、アーム53の周辺構造としては、図6に示すように、収容トレイ52の装置排出口55(図3参照)側の両側端部には、凹部71(71a,71b)が設けられ、この凹部71を一対のアーム53が移動するようになっている。また、この凹部71は、収容トレイ52上の排出シートが排出される面72より鉛直下方に形成され、アーム53が排出シートの側端に確実に当接するようにしている。尚、符号73(73a,73b)は、図示外のケースを取り付けるためのブラケットである。
【0017】
更に、アーム駆動ユニット54は、図3、図4及び図7に示すように、夫々駆動源としてのアーム移動モータ61(61a,61b)を有している。
ここで、図4は本実施の形態の排出装置の要部を示す斜視図であり、図7は片側のアーム53aの部分を装置排出口55側から見た斜視図である。
そして、アーム移動モータ61aには、図示外の装着された軸を介してギア列74aに接続され、このギア列74aの一部は、ラック部材75aと噛合するようになっている。更に、ラック部材75aとアーム53aとは、ねじ76aによってねじ止めされている。
【0018】
図8は、本実施の形態での収容トレイ52の上下動機構を示す構造断面図であり、収容トレイ52は積載された排出シートSにより、下方に位置している。
同図において、収容トレイ52の一端には、固定部材81が装着され、固定部材81の一端は図示外の無端状ベルトに係止されている。また、無端状ベルトは、2個のプーリ(図示外)に掛け渡され、片側のプーリに装着された軸は図示外のエレベータモータによって回動するようになっている。
【0019】
また、本実施の形態における装置制御系は、図9に示すようなマイクロコンピュータシステムで構成されている。
同図において、マイクロコンピュータシステムは、CPU101、RAM102、ROM103からなり、所定のプログラム(オフセット排出プログラム等)を実行している。
このようなシステムにおいて、シートサイズセンサ111、シートセンサ112、シート上部検知センサ113、オフセット排出選択スイッチ114、アームホーム位置センサ115等からの各信号が、入力インタフェース104を介してCPU101に入力データとして取り込まれ、CPU101からの各制御信号が、出力インタフェース105を介して、移動駆動機構62、アーム駆動ユニット54、収容トレイ上下動機構116等を適宜制御するようになっている。
【0020】
次に、本実施の形態に係るシート処理装置(シート搬送路を中心として)の作動について説明する。
図2に示すように、今、シートトレイ31からシートが送出されたとすると、このシートは主搬送路41を通って、レジストロール45を経て、二次転写装置24に搬送される。
一方、作像モジュール21にて形成されたカラートナー像が、中間転写ベルト23上に多重転写され、中間転写ベルト23上に転写された一次転写像は、二次転写装置24にて、シートトレイ31から排出されたシートに転写される。画像転写を終えたシートは、搬送ベルト46を経て定着装置25で定着され、排出ロール51を通って収容トレイ52へ排出される。
【0021】
このような動作過程において、本件の特徴点であるシート排出装置50におけるシート排出収容動作について、図10、図11を使用して詳細に説明する。
図10(a)(b)は、シート排出装置50の基本動作を示し、(a)では、アーム53(53a,53b)が、排出されるシートSのシートサイズセンサ111(図9参照)等からの情報により、シート揃えを行う際のアーム53移動量を小さく抑えるため、アーム53は一旦シートサイズに合わせたホーム位置へ移動し、シートSの排出に備える。そこで、例えば、収容トレイ52のアーム53bの近傍にシートSが排出されると、図10(b)に示すように、アーム53bがシート揃え動作(一旦シートSの側端を押す)を行い、排出されたシートSを、初期の排出位置より、d1だけ収容トレイ52の中央方向に移動させる。
【0022】
このとき、非オフセット排出モード時(例えば、オフセット排出モードが選択されていない場合)には、(c)のように、後続のシートSが排出され、(d)のようにシート揃えが行われる。
本実施の形態では、非オフセット排出モードに、アーム53の片側のみが進退し、シート揃えを行う形態を示したが、特にこれに限定されるものではなく、アーム53が進退しなくても差し支えなく、また、例えば、一対のアーム53が共に進退して、シート揃えを行う形態でもよい。
【0023】
また、オフセット排出モード時、ここで、例えば、オフセット排出選択スイッチ114にて、オフセット動作が指示されると、図10(a)のように、一対のアーム53は排出されるシートサイズに応じたホーム位置に移動し、シート排出を待ち受ける。そして、シート排出が行われると、一方のアーム53bがシート揃えを行い、シート揃え前後での位置変位(シート排出方向に交差する方向での)d1だけ移動して、シート揃えを完了する(図10(b))。
【0024】
このとき、図7を使用してアーム53の動作を説明すると、アームホーム位置センサ115(図9参照)によって、現在のアーム位置を認識し、排出されるシートサイズ情報によって、アーム移動モータ(具体的には一対が動作するが、片側のみを示している)61aが所定のパルス数作動し、ギア列74aを介してラック部材75aをシート排出方向と直交する方向に移動させる。このラック部材75aに固定されたアーム53aがラック部材75aと同様に移動することとなる。
そこで、シートが排出されると、シートセンサ112(図9参照)を通過後所定の時間を待って、例えばアーム移動モータ61aがアーム53aを収容トレイ52中央部に向かって移動させる。更に、移動したアーム53aが排出されたシートの側端を押した後、アーム駆動モータ61aは逆回転し、アーム53aをホーム位置に戻す。
従って、アーム53aのこの動作で、シート揃えが行われる。
【0025】
そして、次に排出されるシートをオフセット排出するために、排出ロール51の移動駆動機構62に制御信号が送出され、図5に示すサイドシフトモータ67を駆動し、モータギア67a、ピニオンギア65を介してラック部材64を図の左方向に移動させる。それにより、排出ロール51がシート搬送方向と直交する方向に移動し、次のシートSのオフセット排出を実行する(図11(a))。
このとき、オフセット後のシートSの排出位置は、直前のシート揃えを完了した位置より、d2だけ離して排出される。そこで、今度はアーム53aによるシート揃えが行われ(図11(b))、オフセットされたシートSの相対位置変位(オフセット量)は、d3となる。
更に、オフセット排出が続けば、上記の繰り返しとなる(図11(c))。
【0026】
上記のように、オフセット量d3を確保するため、オフセット時のシートSの排出(シート揃えを行わない場合)は、d2=d3+d1の関係にあることから、2×d1+d3だけ離して排出することが必要となる。
例えば、今オフセット量d3を15mm、アーム移動量(d1に相当する)を5mmとすると、オフセット排出時の、排出ロール51の必要変位量は25mmとなる。
本実施の形態では、一旦収容トレイ52に排出されたシートSに、シート揃えを行うことから、オフセット排出されたシートSは整然と揃うと共に、上記のような変位量であっても、確実にオフセットされた状態で収容トレイ52上に収容することが可能となる。
【0027】
また、図9に示すように、収容トレイ上下動機構116は、シート上部検知センサ113が収容トレイ52(図2参照)上のシート位置をモニタすることで、制御されており、シート上部検知センサ113がシートを確認すると、収容トレイ52を下げるようになっている。このとき、シート上部検知センサ113の信号により、収容トレイ上下動機構116のエレベータモータを駆動し、無端状のベルトが移動することで、このベルトに係止された固定部材81(図8参照)を介して、収容トレイ52が下降する。
このように、収容トレイ52が上下するため、シート排出位置(収容トレイ52上のシート排出面)が安定し、排出されたシートの形態が安定に保たれる。
【0028】
◎実施の形態2
図12は本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態2を示す説明図である。
同図において、シート処理装置の基本的構成は、実施の形態1と略同様であるが、シート排出装置50の構成が実施の形態1と異なり、排出ロール51にサイドシフト機構を配設せず、収容トレイ52側にオフセット排出用のサイドシフト機構を配設したものである。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明は省略する。
【0029】
図13、図14は、本実施の形態での収容トレイ52を示す斜視図であり、図13が全体図、図14は図13の上部ケースを外した内部構造を示している。
同図において、収容トレイ52は、上部ケース52aと、下部ケース52bとで構成され(図13)、下部ケース52bの内部は、図14に示すようになっている。
一方、オフセット排出用のサイドシフト機構としては、収容トレイ52がシート排出方向と交差する方向に移動するためのオフセットモータ121を有している。そして、このオフセットモータ121の軸には、ピニオン122が装着され、装着されたピニオン122はラック部材123と噛合するように配設されている。
また、ラック部材123は、上部ケース52aとねじ止め等で固着されている。
【0030】
図15は、本実施の形態での収容トレイ52を鉛直上方から見た模式図である。
ここでは、収容トレイ52のシート排出方向に交差する方向の位置を検知するための3個のセンサ124,125,126が設けられている。符号124は、オフセットホームセンサ、符号125はオフセットセンタセンサ、符号126はオフセットポジションセンサとなっている。
尚、収容トレイ52の実線部分は、収容トレイ52のホーム位置を示し、破線部分はオフセット位置を示している。
また、本例では、収容トレイ52は、オフセットホームセンサ124、オフセットセンタセンサ125、オフセットポジションセンサ126による信号を、夫々の位置への移動、停止のトリガとして装置制御系によって制御されている。
【0031】
本実施の形態に係るシート処理装置(シート搬送路を中心として)の作動については、実施の形態1と略同様であるため、ここでは、本実施の形態における特徴点である収容トレイ52のオフセット動作について、図16のフローチャートを基に説明する。
【0032】
プリントをスタートさせると、シートサイズ情報及び収容トレイ位置情報が装置制御系に入力され(ST1,ST2)、この情報を基に、アーム駆動ユニット54が、アーム53を所定のホーム位置に移動させる(ST3)。
そこで、シートが排出され、シートがシートセンサを通過した後、所定の時間を経て、シート揃えのためのアーム(片側のアーム)53がシート揃えのために一定量移動した後、復旧する(ST4〜ST7)。
次に、オフセット排出動作のため、シート排出に合わせて、収容トレイ52がオフセット位置へ移動する(ST8,ST9)。
従って、収容トレイ52が、先ず、ホーム位置でシート排出を受けた後、オフセットのために収容トレイ52の位置を移動し、次のシートの排出を待つことから、排出シートのオフセット排出が可能となる。
また、図17(a)〜(e)は、上記動作を示した模式図であり、(c)(e)で示す二点鎖線は収容トレイ52が移動する前の位置を示している。
【0033】
ここで、収容トレイ52の移動は、図14で示したように、オフセットモータ121が駆動され、その軸に装着されたピニオン122が回転することから、上部ケース52aに固着されたラック部材123がシート排出方向と交差する方向に移動することによって、上部ケース52aが移動するようになっている。
尚、図14中、符号127は、下部ケース52bに設けられたガイドロッドであり、符号128は、上部ケース52a側に設けられた係合片であり、前記ガイドロッド127に摺動自在に係合し、上部ケース52aを安定的に移動させるようにしている。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材を有し、この揃え部材にてシートの側端を揃えるシート揃え機構と、このシート揃え機構を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材の内、片側の揃え部材のみが排出シートと当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置とを備えたことから、簡単な構造で、オフセット時のシート収容性を向上させることが可能となる。
更に、オフセット排出時、片側の揃え部材でシート側端を揃えることから、十分なオフセット量を必要としないため、シート排出間隔を短くでき、生産性に支障を来さない可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明に係るシート排出装置の概要を示す説明図である。
【図2】本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態1を示す説明図である。
【図3】実施の形態1のシート排出装置の要部拡大図である。
【図4】実施の形態1のシート排出部の斜視図である。
【図5】実施の形態1の排出ロールを示す説明図である。
【図6】収容トレイとアームを示す斜視図である。
【図7】アームを装置排出口側から見た斜視図である。
【図8】収容トレイの上下動機構を示す構造断面図である。
【図9】実施の形態1の装置制御系を示すブロック図である。
【図10】(a)〜(d)は非オフセット排出時の作用を示す模式図である。
【図11】(a)〜(c)はオフセット排出時の作用を示す模式図である。
【図12】本発明が適用されたシート処理装置の実施の形態2を示す説明図である。
【図13】実施の形態2の収容トレイを示す斜視図である。
【図14】実施の形態2の収容トレイを示す斜視図である。
【図15】実施の形態2の収容トレイを示す模式図である。
【図16】実施の形態2のオフセット排出時のフローチャートである。
【図17】(a)〜(e)は実施の形態2のオフセット排出時の作用を示す模式図である。
【符号の説明】
1(1a,1b)…揃え部材,2…収容トレイ,3…シート,4…排出部材,5…シート揃え機構,6…シート揃え制御装置
Claims (13)
- シート処理部で処理されたシートを排出する排出部材と、排出されたシートを収容する収容トレイとを備え、排出部材と収容トレイとを相対移動させることにより、収容トレイ上に排出するシ−トをオフセット排出するシート排出装置であって、
シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材を有し、この揃え部材にてシートの側端を揃えるシート揃え機構と、このシート揃え機構を駆動制御し、オフセット排出時には、前記一対の揃え部材の内、片側の揃え部材のみが排出シートと当接してシート揃えを行うようにしたシート揃え制御装置とを備えたことを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
シート揃え制御装置は、収容トレイへのシート収容開始時に、シートサイズに応じてシートの一端縁近傍のサイズ別基準ポジションまで揃え部材を一旦移動設定した後、シート揃え機構によるシート揃え動作を行わせることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
収容トレイへのオフセット排出時には、排出部材がシート排出方向と交差する方向に移動するようにしたことを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート処理装置において、
収容トレイへのオフセット排出時には、収容トレイがシート排出方向と交差する方向に移動するようにしたことを特徴とするシート排出装置。 - シート処理部で処理されたシートを排出する排出部材と、排出されたシートを収容する収容トレイとを備え、排出部材と収容トレイとを相対移動させることにより、収容トレイ上に排出するシ−トをオフセット排出するシート排出装置において、
シート排出方向と交差する方向に進退可能に移動する少なくとも一対の揃え部材を有し、オフセット排出時には、片側の揃え部材にてシートの側端を揃えるシート揃え機構を備えたことを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート処理装置において、
収容トレイに排出されたシート量を検知するシート量検知部を有し、前記シート量検知部からの情報に基づいて収容トレイを上下動する上下動機構と、前記上下動機構を制御する上下動制御装置とを備えていることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
揃え部材は、収容トレイのシート排出方向に対するシート位置決め部の近傍に配置されることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
シート揃え機構は、収容トレイに対向して、処理装置本体側に設けられることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
シート揃え機構の一対の揃え部材は、夫々独立の駆動系にて駆動されていることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項6記載のシート排出装置において、
シート揃え機構は、収容トレイの上下動機構に対し非連動であることを特徴とするシート排出装置。 - 請求項1記載のシート排出装置において、
シート揃え制御装置は、非オフセット排出時には、一対の揃え部材の内、少なくとも片側の揃え部材が排出シートと当接してシート揃えを行うように、シート揃え機構を制御することを特徴とするシート排出装置。 - シート処理部にてシートを処理するシート処理装置において、
シートの排出装置として請求項1記載のシート排出装置を備えたことを特徴とするシート処理装置。 - シート処理部で処理されたシートを排出する排出部材と、排出されたシートを収容する収容トレイとを、相対移動させることにより、収容トレイ上に排出するシートをオフセット排出するシート排出装置に設けられるシート揃え機構であって、
一対の揃え部材を有し、オフセット排出時には、片側の揃え部材にてシートの側端を揃えることを特徴とするシート揃え機構。
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| JP2003081627A JP2004284792A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2003081627A JP2004284792A (ja) | 2003-03-24 | 2003-03-24 | シート排出装置及びこれを備えたシート処理装置並びにシート揃え機構 |
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Family Applications (1)
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1643291A1 (en) | 2004-09-29 | 2006-04-05 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanning device in image forming apparatus |
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-
2003
- 2003-03-24 JP JP2003081627A patent/JP2004284792A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1998216A2 (en) | 2004-09-29 | 2008-12-03 | Ricoh Company, Ltd. | Optical scanning device in image forming apparatus |
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| US8326208B2 (en) | 2007-09-28 | 2012-12-04 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Paper discharge device and image forming apparatus |
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| JP7169822B2 (ja) | 2018-09-14 | 2022-11-11 | キヤノンファインテックニスカ株式会社 | シート積載装置及び画像形成システム |
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Legal Events
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Effective date: 20060220 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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