JP2004284332A - クリップおよびクリップボード - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に装着可能で、書類に密着し、しっかりと書類を挟持でき、そしてなお、かさばることのないクリップ、クリップボードを提供する。
【解決手段】クリップ100は、板状部材で形成された上下挟持部111、112と、上下挟持部を連結し垂直方向に伸縮する弾性体110とから構成されている。弾性体には、一対の板状部材で形成された弾性部材と、当該弾性部材を連結する結節部121とから成り、かつ、上下挟持部111、112と接触する弾性部材の端部において、クリップ背面側に開くように形成された弾性体110が使用されている。このような構成とすることで、容易に装着でき、書類等に密着してかさばることが無く、かつ、ずれることなくしっかりと書類等を挟持することが可能なクリップが実現できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はクリップに関し、より詳細には、クリップの基本的な構造、および、当該クリップを利用した簡易製本型クリップあるいはクリップボードあるいは見出し付きクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
公知のクリップとして最も一般的に知られているものとしては、コイルバネ等を利用し、支点を中心に挟持部である力点と、開くための操作部がおのおの反対側に位置し、バネの力で回転して書類等を挟持する、いわゆる洗濯バサミ型のクリップがある。また、金属板などで側面略コの字状に形成され、金属板の弾性力により、その先端が閉じようとする力で書類等を挟持するクリップがある。
【0003】
略コの字型のクリップでは、挟持物を挟む時、開くための操作部が必要以上にかさばらないように様々な工夫が施されている。よく知られているものとして、線状部材で構成された操作部が回転して挟持部と平行になり、かさばらなくした、いわゆるダブルクリップ。操作部を持たず、略コの字状になった二重の金属板がスライドして内部金属板が挟持物を挟持するクリップ。そして挟持するための操作部を一切持たず、書類等を挟持するため、クリップを開く場合には専用の器具を必要とするクリップ等がある。その他として、薄いものを挟むクリップとして線材を曲げたり、板状部材を加工して形成されたいわゆるゼムクリップがある。
【0004】
挟持できる書類等の厚みという観点からいえば、従来のクリップの場合、洗濯バサミ型は支点部分の開き幅が、略コの字型のクリップはその支点となる背板の高さが、挟む事のできる書類の厚みの限界である。このため多くのクリップにおいて、様々な厚みの書類に対応できるように大小数種類のクリップを用意し、挟持力を確保するために、その厚みに比例してクリップの大きさも大小異なる大きさになっている。
【0005】
書類等を挟持したときのかさばりという観点からいえば、最もかさばりが少ないのは専用の器具を使用する前記のクリップであるが、綴じるときに別途、専用の器具を必要とし、またその器具も使用するクリップの大きさにあわせていちいち変えなくてはならないという不便さがある。特に打ち合わせ先等、外出先で一度クリップをはずしたりしたら、器具がない限り書類はバラバラのままで持ち帰らずを得ず、大変不便である。さらには、その器具の形態上あまり大きなクリップは非現実的で薄い書類のみに使われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら洗濯バサミ型にしても、コの字型のクリップにしても従来のクリップは、すべてが先に説明したようにその背板の高さ、あるいは支点部分の開き幅は固定的な高さである。そのため、当該高さ又は開き幅より薄い書類等を挟んだ時にはその高さと書類の厚みとの差が、出っ張りとして必要以上にかさばるものとなる。
【0007】
つぎに、挟持物を挟むときに必要とするクリップを開くための力という観点から従来のクリップをみると、専用の器具を使用するクリップや、スライドすることで挟持するクリップなどを除けば、すべてクリップを開く操作部を押圧することで挟持部を開く構造となっている。さらには先端が完全に閉じた状態から、最低限、挟持物の厚み以上開かなければならず、とくに厚い書類等の場合には大きな力を必要とする。またその開くために必要とする力は挟持物そのものを挟む力に抗して開くため、挟持力の強いクリップほど大きな力を必要とする。
【0008】
取り付け、取り外しの容易さという観点から従来のクリップを見ると洗濯バサミ型やスライド型は取り付け、取り外しともにワンタッチで可能であるが、専用器具を用いるクリップは別として、最もよく利用されているいわゆるダブルクリップの場合でも、その両側操作部を回転して操作しなければならず、若干のわずらわしさがある。
【0009】
従来のクリップについてその材料の観点からみると、とくにその構造原理から使用できる素材が限定されるという不都合がある。すなわちゼムクリップを除けば、どの形態のクリップでも支点と力点との間に最小限の距離を保つ必要がある。そのため材料強度の低いプラスチック製のクリップではその支点と力点との間の曲げ剛性を確保するため、リブをつける、あるいは材厚を確保するなどクリップそのものが大きくかさばる物となり、事務書類等のクリップには不向きである。
【0010】
クリップを形態という観点からみると、ゼムクリップを除き、支点を中心として開閉する従来のクリップの多くはさきに説明したとおり、支点と力点との距離は同一でなければ十分な挟持力が得られないので、その力点となる先端部分は常に直線的である。
【0011】
【発明の目的】
以上が、従来のクリップの構造上発生し、避けることのできない不都合な点である。本発明は、垂直に位置し、垂直方向に伸縮して、挟持物を挟持する力を上下挟持部に与える弾性体と、前記垂直に位置する弾性体に対してほぼ水平となる90度内外、あるいはそれ以下の角度を持つ上下2つの挟持部とでクリップを構成し、挟持物を上下挟持部の面全体で挟持することで、これら従来のクリップの持つ不都合な点のすべてを同時に解消する構造のクリップを提供することを目的とする。
【0012】
前記垂直に位置し、垂直方向に伸縮する弾性体を利用したクリップについては、すでに平成14年3月13日付けの「特願2002−113995のクリップおよびクリップボード」、平成14年2月13日付けの「特願2002−75156のコーナークリップ」、平成13年10月22日付けの「特願2001−324263のクリップおよびバインダー」および平成13年9月25日付けの「特願2001−331653の伸縮クリップ」において出願済みであり、その実施例は図22に示したクリップAA、あるいは図23に示したクリップBBに代表される。
【0013】
このクリップAAにおいては、垂直方向に伸縮する線材で形成された弾性体AA10の端部から上下挟持部AA11、AA12と平行に、クリップ先端方向へ延びた押圧部AA40が上下挟持部AA11、AA12と接触することで、弾性体AA10の上下に伸縮する力が上下挟持部AA11、AA12に伝達され、その結果、上挟持部AA11および下挟持部AA12の内面が挟持物に密着し、挟持物を挟持する構造となっている。
【0014】
また、クリップBBにおいては、垂直方向に伸縮する線材で形成された弾性体BB10の端部からクリップ背面側へ略90度に延びた曲げ剛性伝達部BB31がクリップ背面側へ延びた上下挟持部BB11、BB12の一部と接触することで、弾性体BB10の上下に伸縮する力が上下挟持部BB11、BB12に伝達され、挟持力として作用すると同時に、曲げ抵抗力を上下挟持部に伝えることで上下挟持部BB11、BB12の先端が開いてしまうのを防止している。
【0015】
しかしながら、クリップAAの場合には、上下挟持部AA11、AA12の部分に押圧部AA40が架かり、意匠的に好ましくなく、また挟持部に押圧部を埋め込んだ場合には挟持板は不要に厚いものとなる。また、クリップAA、クリップBBともに弾性体は線状部材で形成されるため、弾性体の曲げ抵抗の強さにはおのずと限界がある。さらには、クリップAA、クリップBBともに弾性体は線材で形成されているため、その結節部AA21、BB21を中心として上下挟持部が水平に回転して互いにずれやすいという欠点があった。
【0016】
本発明は、先に説明したとおり、従来のクリップの不都合な点を解消するとともに、平成14年3月13日付けの「特願2002−113995のクリップおよびクリップボード」、平成14年2月13日付けの「特願2002−75156のコーナークリップ」、平成13年10月22日付けの「特願2001−324263のクリップおよびバインダー」および平成13年9月25日付けの「特願2001−331653の伸縮クリップ」において出願済みのクリップに改良を加え、さらに優れた機能を有するクリップを提供することを目的とする。
【0017】
すなわち本発明は、どんな厚さの書類を挟んだ時にも、挟持板が書類に密着して挟持板の厚さ以上にかさばることがなく、クリップを開くためのハンドルも不要であり、専用の器具なしに容易に取り付け取り外しができ、クリップを開くために大きな力を必要とせず、プラスチック等、強度の小さい素材を使用してもかさばらず、挟持板を自由な形状にでき、かつ、クリップ挟持板が互いに回転してずれるようなことが無い堅牢なクリップを提供することを目的とする。
さらには、クリップの形態を工夫することで、かさばることのない製本型クリップ、あるいはクリップボードを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、先に説明した、垂直に位置し、垂直方向に伸縮して、挟持物を挟持する力を上下挟持部に与える一対の弾性体と、前記垂直に位置する弾性体に対して90度内外、あるいはそれ以下の角度を持つ上下2つの挟持部とで構成された形成体をクリップの構造として採用し、前記弾性体を板状部材で形成することで中央の結節部におけるねじれ剛性を高めて上下挟持部の水平回転を防ぐとともに、さらにはその弾性体の形状を工夫して弾性体自体に曲げ剛性を付加することで、弾性体の伸縮がもたらす挟持力をより効果的に上下挟持部に伝えることを可能とした。
【0019】
より具体的には、本発明の目的は、書類等、任意の挟持物を挟持するクリップであって、略板状の上挟持部と、略板状の下挟持部と、前記上挟持部の部分と下挟持部の対応する部分とを連結し、垂直方向に伸縮する少なくとも一以上の弾性体とを備え、前記弾性体が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの一端から、挟持物を挟持した状態でその背面に沿って位置し、かつ、略垂直方向に形成されたクリップにおいて、
前記弾性体が、少なくとも一対設けられ、かつ、各弾性体が所定の幅を有し、弾性を有する板状の弾性部材で形成され、かつ、一対の弾性部材と、弾性部材の端部を連結する結節部とを有する。
また、弾性体の端部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの端部近傍に位置しても良いし、或いは、前記結節部が、上挟持部および下挟持部のそれぞれ端部付近に位置していても良い。
【0020】
より好ましい実施態様においては、クリップに組み込む各弾性体の端部において、クリップ背面側に位置する弾性部材端部背面側コーナー部の上下離間距離が、反対側のクリップ先端側に位置する弾性部材端部先端側コーナー部の上下離間距離よりも相対的に大きくなるように弾性体の上下弾性部材が曲面を成して形成されている、或いは、緩やかに屈曲して形成されていることが望ましい。
また、別の好ましい実施態様においては、前記弾性部材の端部と結節部、あるいはその間の中央部とで弾性部材の幅が異なるように構成することで、弾性体の伸縮力と曲げ抵抗力とのバランスが最適となるように形成されても良い。
【0021】
さらに好ましい実施態様においては、前記下挟持部が、前記上挟持部よりも平面上長く延びて突出する部分と、前記上挟持部が前記下挟持部よりも平面上長く延びて突出する部分とを、各々一以上有し、上挟持部の周囲端縁と、下挟持部の周囲端縁とが平面上所定の角度で交差する上下端縁交差部を少なくとも一以上有するように上下挟持部が形成されている。
さらに好ましい実施態様においては、前記上挟持部の周囲端縁部および前記下挟持部の周囲端縁部の内面が、それぞれ、内方から外方へ開くようにテーパー部が形成されている。このような形態とすることで挟持物をスムーズに差込むことが可能となる。
【0022】
また、弾性体の数は1つ或いは2つに限定されるものではない。たとえば複数の対であってもよい。或いは、奇数の弾性体が設けられていても良い。
さらに、本発明の実施態様においては、上記クリップと、当該クリップの下挟持部を取り付けた、所定の大きさの平面板状の、挟持物を載置する基盤とによりクリップボードが構成される。
別の実施態様にかかるクリップボードにおいて、上記クリップの下挟持部が、所定の平面板状をなすことにより、挟持物を載置する基盤を形成しても良い。
また、別の実施態様においては、下挟持部が上挟持部よりも長く延びて突出する部分を有している。この突出部分は書類に装着したときに、見出しとして利用することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るクリップの形態、その使用方法などにつき説明を加える。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかるクリップ100の平面図、図2は背面図、図3はY1−Y1側断面図、図4はX1部分断面詳細図である。
第1の実施形態は、弾性体110を一対設けた実施例である。
【0024】
図1ないし図4に示すように、本実施の形態にかかるクリップ100は、板状部材で形成された上挟持部111および下挟持部112と、垂直に位置し、垂直方向に伸縮する弾性体110、110とで構成されている。また、下挟持部112は上挟持部111よりも先端が長く延び、かつ、上挟持部111の両サイドは下挟持部112より長く延びて、上挟持部111と下挟持部112の端縁が平面上交差する上下端縁交差部130、130を備えている。
【0025】
また、本クリップ100に組み込まれる弾性体110は、図5ないし図9に示すように、弾性を有する板状部材で形成され、当該弾性部材の端部122において、クリップ背面側に位置する弾性部材端部背面側上コーナー部123と弾性部材端部背面側下コーナー部124との離間距離(H1)が、クリップ先端側に位置する弾性部材端部先端側上コーナー部125と弾性部材端部先端側下コーナー部126との離間距離(H2)よりも相対的に大きくなるように、弾性体の上下弾性部材が曲面を成して形成されている。すなわち、弾性部材120の端部122がクリップ背面側に開くように形成されている。その具体的な方法は、図9の斜視図に示すように弾性部材120が曲面を成すようにねじれて形成されても良いし、また、図10の平面図に示すように斜めに緩やかに折り曲げても良い。
あるいは、図11に示すように結節部121が略台形となるように折り曲げ、かつ、上下弾性部材120、120を略平行に形成することで、端部コーナー部の上下離間距離(H1)、(H2)を相対的に異なるようにしても良い。
【0026】
次に本実施の形態にかかるクリップ100にて、挟持物113を挟もうとするときにつき、図13ないし図16を参照して説明する。まず、使用者は、図13に示すように、上下端縁交差部130に挟持物113を斜めにあてがい、且つ、上挟持部111は挟持物113の上に、下挟持部112は挟持物113の下に位置するようにクリップを保ちながら、挟持物113を差し込む。このとき、クリップ100は図14に示すように先端部分のみが開く。
この場合、開くために必要とする力は、従来のクリップのように挟持力そのものに抗する力ではなく、図14に示すように、面剛性をもつ弾性部材120の曲げに抗する力であり、挟持力に比べれば小さい。
【0027】
このように、挟持物113が差し込めるだけの離間距離が確保できたら、挟持物113を、その先端部分が、弾性体110に到達するまで押し込む。このとき、挟持物113に備わる厚みが、上挟持部111と下挟持部112との離間距離を押し広げると同時に、弾性体110を上下に伸張させる。弾性体110が伸張して、その高さが挟持物113の厚みと同一になったときに、図15に示すように上挟持部111、下挟持部112、並びに、挟持物113の表面および裏面は平行になる。そして弾性体110が縮もうとする力が、上挟持部111および下挟持部112に伝達され、上挟持部111および下挟持部112は挟持物113に密着し、上挟持部111の下面および下挟持部112の上面全体で、挟持物113を挟持する。
【0028】
図16は、弾性体110が垂直に伸張して、挟持物113を挟持している状態の背面図である。図に示すように、挟持物113を挟持することにより、上挟持部111と下挟持部112との離間距離が、初期状態(図2参照)より大きくなっており、これに伴って、弾性体110の弾性部材120が、外方に引き伸ばされた状態となっている。ここで弾性部材120の復元力により、上挟持部111および下挟持部112には、互いに近接する方向の力が加わり、これが挟持力となる。
【0029】
なおこのとき、本クリップ挟持部元端には近接する方向に力が加わるため、本クリップの上下挟持部111、112の先端は、互いに離間する方向に力が働くが、先に説明した通り、弾性体110の弾性部材120によって生ずる曲げ抵抗力が上下挟持部に伝達されることにより、クリップ先端には常に近接する方向に力が働く。このため、クリップは挟持物113を挟持しても先端が開くことなく、上下挟持部111、112の内面全体で挟持物113を挟持することが可能になる。
また、先に説明した通り、あらかじめ弾性部材120の先端を図5ないし図11に示したように形成しておけば、弾性体120の曲げ剛性は大きくなり、より強い曲げ抵抗力が生じて、よりしっかりと挟持物を挟持できる。
挟持物113からクリップ100を外す場合には、使用者は挟持物113を片手で保持し、クリップ100を引き抜くだけでよい。
【0030】
図17ないし図21は、本発明にかかるクリップの構造原理を利用したクリップの応用例を示す図である。図17は、本発明の第1の応用例を示すクリップ200の平面図である。本クリップの構造原理を利用し、弾性体の形状および数を工夫することで、挟持物の辺方向に延びる長さのある形状のクリップを実現することが可能になる。したがって、書類を簡易な製本状に綴じることも可能な図17のような長いクリップも可能となる。さらには、図17に示したようにクリップの所定の位置に綴じ穴を設けることで、クリップにて挟持した状態のままで挟持物をパイプファイル等に収容することも可能となる。本発明にかかるクリップの場合、上下挟持部が常に書類に密着してかさばることがないので、パイプファイルに収容することも実用的に可能となる。
【0031】
図18は、第2の応用例を示す平面図である。この例においては、図18に示すようにクリップの下挟持部を延ばすことでクリップボード基盤を形成、或いは下挟持部(図示せず)に載置すべき紙(挟持物)313より若干大きなサイズを有する板状部材からなるクリップボード基盤を取り付けることにより、従来のクリップボードに比べて、クリップ部分がかさばらないようなクリップボードを実現できる。
【0032】
図20および図21は、常にクリップ挟持板と書類とが平行になる本発明にかかるクリップの特徴を生かし、クリップにインデックス機能を付加した第3の応用例である。図20に示すように、下挟持部側端を上挟持部側端よりも突出して長く形成することで、その突出部分を見出しとして利用することができる。図21は、クリップ本体を書類端部に装着することで見出し部515を書類外側に表示させた例である。このクリップを書類中央側に装着すれば(図示せず)、インデックスは書類下側に隠蔽され、じゃまにならない。
【0033】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
たとえば、挟持部の形状、素材は、各実施の形態にて例示したものに限定されることはない。特に本発明の構造を利用すれば、従来のクリップのようにクリップ先端で挟持するのではなく、上下挟持板全面で書類等を挟持するので、挟持部の形状を制限するものは何もなく、自由な形状が可能となる。
【0034】
同様に、弾性体の素材、数等も各実施の形態にて例示したものに限定されることはない。たとえば、弾性体をプラスチック製として挟持部と一体成型としても良い。
また、弾性体の形状も各実施の形態にて例示したものに限定されることはない。たとえば、図12の弾性体平面詳細図に示すように、結節部121の幅と弾性部材端部122との幅を変えて図のような形状としても良い。このようにすることで、弾性体120の伸縮性能と曲げ剛性の性能を調整し、当該クリップの弾性体の挟持力と曲げ抵抗力との最適なバランスを作り出しても良い。
【0035】
また、上挟持部下面と下挟持部上面との離間距離はすべての実施例において略0(ゼロ)となっているが、図19の断面図に示したクリップ400のように、挟持物を挟持しない状態で所定の離間距離を確保できるように形成しても良い。このような形態とすれば、より厚手の挟持物を挟持することも可能となる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のクリップの持つ不都合な点をすべて解消できるだけでなく、自由な形状のクリップ、実用性の高い見出し付きクリップ等、今までにない新たな機能を持つクリップを提供することが可能である。
【0037】
まず、本発明に係るクリップの構造を採用した場合の、最も大きな効果として挙げられるものとして、どんな書類を挟持しても、上下挟持部の厚み以上にかさばることなく、書類にピッタリと密着するクリップが可能である。
【0038】
本発明に係るクリップの構造を採用すれば、クリップの装着にあたっては、専用の器具を使うことなく、しかも容易に装着できる。また、クリップを開くための操作部もとくに必要とせず、極めてスマートなクリップが可能である。さらには、従来の局所的に力が加わるクリップと異なり、上下とも挟持部全面で挟みつけるため、挟持跡が残りにくく、書類が傷みにくい。
【0039】
本発明にかかるクリップの構造を採用すれば、挟持物の厚みが上下挟持部の初期離間距離を超えるものであれば、弾性体の性能が許す限り、どんな厚みの挟持物でも挟持できるので、汎用性の高いクリップとなり得る。
【0040】
本発明にかかるクリップの構造を採用すれば、書類等を挟持部の面で挟むため、挟持板の剛性を確保する必要が無い。したがって、プラスチック等、強度の低い素材でもかさばることの無いクリップを作ることが可能である。特に本発明に係るクリップの構造を採用すれば、弾性体が挟持部に架かることが無いので、書類等を挟持したときでも弾性体が書類上に架かることが無い。そのため、たとえば挟持部に透明なプラスチック等を使用すれば、書類を隠蔽するものはなくなる。さらには、挟持部は常に書類に密着するので、さらに見やすいものとなる。
【0041】
本発明にかかるクリップの構造を採用すれば、従来の多くのクリップ(いわゆるゼムクリップを除く)のように書類を挟持する位置が先端のみに限定されず、挟持部の面全体で挟むため、挟持部は自由な形態にできる。たとえば、図20ないし図21に示したように、先端が曲線状であってもその機能に何ら支障はなく、従来に無い自由な形状のクリップを提供することが可能になる。
【0042】
本発明にかかるクリップの構造を採用すれば、その挟持部の厚み以上にかさばることがなく、弾性体の数を必要に応じて増やすことができるので、書類を簡易な製本状に綴じる長いクリップも可能である。また挟持部がかさばらないクリップボードも可能になる。
【0043】
本発明にかかるクリップの構造を採用すれば、弾性体に板状部材を採用するので、水平のねじれ剛性を高めることが可能となり、上下挟持部が水平にずれにくい堅牢なクリップを提供することが可能となる。さらには、弾性体に板状部材を採用することで、当該弾性体がクリップの挟持力と曲げ抵抗力(クリップ先端が開くのを防止する)とを同時に兼ね備えることが可能となり、コンパクトな構造で本クリップの機能を満たすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施形態にかかるクリップの平面図である。
【図2】図2は、第1の実施形態にかかるクリップの背面図である。
【図3】図3は、第1の実施形態にかかるクリップのY1−Y1側断面詳細図である。
【図4】図4は、第1の実施形態にかかるクリップのX1部分断面詳細図である。
【図5】図5は、第1の実施形態にかかるクリップを構成する弾性体の平面詳細図(姿図)である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかるクリップを構成する弾性体の背面側詳細図(姿図)である。
【図7】図7は、第1の実施形態にかかるクリップを構成する弾性体の先端側詳細図(姿図)である。
【図8】図8は、第1の実施形態にかかるクリップを構成する弾性体の弾性部材端部詳細図(姿図)である。
【図9】図9は、第1の実施形態にかかるクリップを構成する弾性体の斜視図である。
【図10】図10は、クリップを構成する弾性体の参考平面詳細図(姿図)である。
【図11】図11は、クリップを構成する弾性体の参考斜視図である。
【図12】図12は、クリップを構成する弾性体の参考平面詳細図(姿図)である。
【図13】図13は、第1の実施形態にかかるクリップで、挟持物を挟む動作を示した斜視図である。
【図14】図14は、第1の実施形態にかかるクリップで、挟持物を挟持しようとするためにクリップを開いた状態を示す断面図である。
【図15】図15は、第1の実施形態にかかるクリップで、挟持物を挟持した状態を示す断面図である。
【図16】図16は、第1の実施形態にかかるクリップで、挟持物を挟持した状態を示す背面図である。
【図17】図17は、第1の応用例にかかるクリップの平面図である。
【図18】図18は、第2の応用例にかかるクリップの使用状態平面図である。
【図19】図19は、本発明にかかるクリップの構造を利用したクリップの参考例の断面図である。
【図20】図20は、第3の応用例にかかるクリップの平面図である。
【図21】図21は、第3の応用例にかかるクリップの使用状態平面図である。
【図22】図22は、平成14年3月13日付けの「特願2002−113995のクリップおよびクリップボード」に記載されたクリップと略同様のクリップの平面図である。
【図23】図23は、平成14年3月13日付けの「特願2002−113995のクリップおよびクリップボード」に記載されたクリップと略同様のクリップで挟持物を挟持しようとするためにクリップを開いた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
《*は、クリップ番号の上位桁の数値を示す》
*00 クリップ
*10 弾性体
*11 上挟持部
*12 下挟持部
*13 挟持物
*14 テーパー部
*15 見出し部
*20 弾性部材
*21 結節部
*22 弾性部材端部
*23 弾性部材端部背面側上コーナー部
*24 弾性部材端部背面側下コーナー部
*25 弾性部材端部先端側上コーナー部
*26 弾性部材端部先端側下コーナー部
*30 上下端縁交差部
*31 曲げ剛性伝達部

Claims (12)

  1. 任意の挟持物を挟持するクリップであって、板状部材で形成された上挟持部と、板状部材で形成された下挟持部と、前記上挟持部の部分と下挟持部の対応する部分とを連結し、略垂直方向に伸縮する一以上の弾性体とを備え、前記弾性体が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの一端から、挟持物を挟持した状態でその背面に沿って位置し、前記弾性体が前記背面において、略垂直方向に形成されたクリップにおいて、
    前記弾性体が、少なくとも一対設けられ、かつ、各弾性体が、弾性を有する板状の弾性部材で形成され、かつ、一対の弾性部材と、前記弾性部材の端部を連結する結節部とを有することを特徴とするクリップ。
  2. 前記弾性体の端部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの端部近傍に位置することを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  3. 前記弾性体の結節部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの端部近傍に位置することを特徴とする請求項1に記載のクリップ。
  4. 前記一対の弾性部材の端部において、クリップ背面側に位置する弾性部材端部背面側上コーナー部と同じくクリップ背面側に位置する弾性部材端部背面側下コーナー部との離間距離が、クリップ先端側に位置する弾性部材端部先端側上コーナー部と同じくクリップ先端側に位置する弾性部材端部先端側下コーナー部との離間距離よりも相対的に大きくなるように上下弾性部材が形成された弾性体を設けたことを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載のクリップ。
  5. 前記弾性体を形成する一対の弾性部材の端部の幅と弾性部材結節部の幅とが異なるように形成されたことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のクリップ。
  6. 前記弾性体を形成する一対の弾性部材の端部の幅と弾性部材中央部の幅とが異なるように形成されたことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載のクリップ。
  7. 前記上挟持部が前記下挟持部よりも、平面上長く延びて突出する部分と、前記下挟持部が前記上挟持部よりも、平面上長く延びて突出する部分とを、それぞれ少なくとも一以上有し、前記上挟持部を形成する周囲端縁と、前記下挟持部を形成する周囲端縁とが、平面上所定の角度を成して交差する上下端縁交差部を、少なくとも一以上有するように、上挟持部および下挟持部が形成されたことを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載のクリップ。
  8. 前記上挟持部を形成する周囲端縁部内面および前記下挟持部を形成する周囲端縁部内面において、内方から外方に開くように傾斜するテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載のクリップ。
  9. 複数の弾性体を有することを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載のクリップ。
  10. 請求項1ないし9に記載のクリップと、前記下挟持部を取り付けた、所定の大きさの平面版状の、挟持物を載置する基盤とを備えたことを特徴とするクリップボード。
  11. 請求項1ないし9に記載のクリップを備え、前記下挟持部が、所定の大きさの平面版状をなすことにより、挟持物を載置する基盤を形成することを特徴とするクリップボード。
  12. 前記下挟持部または前記上挟持部の左端あるいは右端あるいは左右両端が、対面する上挟持部あるいは下挟持部の対応する部分よりも、平面上、外側に延びて突出し、所定の大きさおよび形態を有する見出し部を備えていることを特徴とする請求項1ないし9の何れか一項に記載のクリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013057989A (ja) * 2011-09-07 2013-03-28 Brother Ind Ltd 電子筆記装置
JP7490181B2 (ja) 2022-10-06 2024-05-27 浩二 小林 クリップ

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