JP2003237274A - コーナークリップ - Google Patents

コーナークリップ

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JP2003237274A
JP2003237274A JP2002075156A JP2002075156A JP2003237274A JP 2003237274 A JP2003237274 A JP 2003237274A JP 2002075156 A JP2002075156 A JP 2002075156A JP 2002075156 A JP2002075156 A JP 2002075156A JP 2003237274 A JP2003237274 A JP 2003237274A
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clip
sandwiching
holding
corner
portions
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JP2002075156A
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Yoshiaki Nobata
義昭 野畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造により、容易に装着可能で、書類
に密着し、かさばることの無いコーナークリップを提供
する。 【解決手段】 クリップ300は、略直角なコーナーを
有する上下挟持部と、コーナー部2辺において上下挟持
部を連結する弾性体と、上下挟持部に架け回された押圧
部を備えている。また、初期挟持力を与える上下離間距
離保持部と上下挟持部の水平回転を防止する、上下回転
防止部を備えている。さらには上下挟持部の端縁部が、
平面上、交差するように構成することで、書類等への簡
易な装着を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクリップに関し、よ
り詳細には、書類等のコーナーに装着するコーナークリ
ップに関する。
【従来の技術】
【0002】従来、コーナークリップとしては、挟持部
の形状が略直角二等辺三角形に形成されたクリップであ
って、その斜辺となる先端部分が閉じる力で、挟持物を
挟むプラスチック製のクリップが市販されている。コー
ナークリップは、他のクリップと異なり挟持するクリッ
プ先端部分とその反対側、すなわち支点となる部分が平
行でないため、他のクリップ、たとえば、洗濯バサミ型
クリップやダブルクリップ等と同じように考えるわけに
はいかない。このため、当該先端部分に挟持力を与える
様々な工夫がされている。
【0003】ひとつには、図49の平面図に示したクリ
ップCCのように、線状部材で構成されたバネCC30
を、当該クリップの斜辺と直角方向に配置し、挟持物を
挟持する斜辺部分とコーナー部の略中間点に支点CC3
2を設け、クリップ挟持板CC11の斜辺部分で挟持物
を挟持する構造を採用したクリップ。すなわち、通常の
クリップの形状を三角形にしたもので、支点CC32、
CC32とコーナー部で囲まれた略三角形部分を開くた
めのハンドルとして利用している。支点CC32および
バネの支点(背の部分)となる部分はクリップの縁から
各々はみ出ている。
【0004】今ひとつは、図47の平面図、および図4
8の背面図に示したクリップBBのように、クリップコ
ーナー部の2辺に、その各々の辺と直角となる方向に板
バネBB30を配置して、バネ先端部分が閉じようとす
る力を挟持板BB11、BB12に伝達し、クリップ先
端部分(斜辺部分)で挟持物を挟持する構造を採用した
クリップがある。この場合はバネBB30の閉じる方向
と、挟持板そのものが閉じる方向とが異なるため、図4
8に示すように、バネの背板、すなわち支点となる部分
を中心として、挟持板BB11、BB12が回転するよ
うに、バネと挟持板とが接する部分の形状を工夫してい
る。そしてその機構を挟持板BB11、BB12の厚さ
の範囲内で処理しているため、挟持板は厚くならざるを
得ない。
【0005】また、クリップBBは、クリップCCと同
様、支点BB31、BB31とコーナーで囲まれた略三
角形部分を開くためのハンドルとして利用している。ク
リップBBにしても、クリップCCにしても、より厚手
の書類等を挟持するクリップとする場合は、「てこ」の
部分、つまりこのハンドルの大きさを大きくしなければ
ならない。そのため、クリップBB、クリップCCとも
に、挟持できる挟持物の厚さには、おのずと限界があ
る。すなわち、あまりに厚さのある挟持物を挟持するク
リップの場合、クリップそのものが大きくなりすぎてし
まうという不都合が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のコーナークリッ
プは、挟持できる書類の厚みという観点から言えば、支
点部分、あるいはバネの背板における上下両挟持板の離
間距離が、挟むことのできる書類の厚さの限界である。
また、先に説明したように、クリップを開くための「て
こ」、いわゆるハンドルに、挟持板のコーナー部分を利
用しているため、厚い挟持物を挟むクリップ、すなわち
挟持力が強く、開くストロークが大きいクリップは、
「てこ」、いわゆるハンドルの長さが長くなる。言い換
えればクリップ自体が大きくなるため、挟持できる挟持
物の厚さにもおのずと限界がある。
【0007】従来のクリップの場合、そのバネの支点部
分における上下両挟持板の離間距離は固定的な幅(高
さ)である。そのため、その幅(高さ)よりも薄い書類
を挟んだ場合には、書類の厚さと上下両挟持板の離間距
離との差が、挟持板の厚さに加えて必要以上にかさばる
要因となる。
【0008】クリップで綴じることに起因する押圧跡な
ど、書類の傷みという観点から従来のクリップをみる
と、その先端部分、すなわち、挟持部の斜辺となる部分
で挟持物を挟持しているため、局所的に大きな力がかか
ることになる。特に厚い書類等を挟んだ後には、その部
分が凹みになって跡が残る場合もある。
【0009】また、クリップを形態という観点からみる
と、従来のクリップは、その力点となる先端部分が常に
直線的であり、さらには、挟持する部分、すなわち力点
は平面上、上下同一の位置になければ、書類を挟んだと
きにクリップ本体が上下どちらかに偏り、バランスが保
てない。したがって、その形状は、おのずと制限され、
たとえば、丸いクリップ、あるいは、キャラクターの形
をしたクリップ等、自由な形状を持つクリップは提供で
きない。
【0010】
【発明の目的】以上が、従来のクリップの構造上発生
し、避けることのできない不都合な点である。本発明
は、垂直に位置し、垂直方向に伸縮して、挟持物を挟持
する力を上下挟持部に与える弾性体と、前記垂直に位置
する弾性体に対してほぼ水平となる90度内外の角度を
持つ上下2つの挟持部とでクリップを構成し、挟持物を
上下挟持部の面全体で挟むことで、これら従来のクリッ
プの持つ不都合な点のすべてを同時に解消する構造のク
リップを提供することを目的とする。
【0011】前記垂直に位置し、垂直方向に伸縮する弾
性体を利用したクリップについては、すでに平成13年
10月22日付けの「特願2001−324263のク
リップおよびバインダー」および平成13年9月25日
付けの「特願2001−331653の伸縮クリップ」
において出願済みであり、その応用例として、コーナー
クリップが記載されている。その実施態様は図44の平
面図、および図45の背面図に示すとおりである。
【0012】クリップを開くためのハンドルを持たない
このコーナークリップでは、クリップ装着時に先端を手
で開くため、先端が閉じたクリップや、上下挟持部の離
間距離hAの幅が小さい薄手の挟持物を挟むクリップで
は、手で開きにくく、クリップを装着しにくいという不
都合が生じる。
【0013】また、押圧部AA14が挟持部AA11の
略中央部にまで架け回されており、挟持物AA13を挟
持した状態では、前記挟持部の上側には最低限、挟持部
AA11の厚さに押圧部AA14の厚み(高さ)が加わ
ることになり、余分にかさばる要因ともなる。また、上
挟持部AA11の上側にあるこの押圧部AA14は、意
匠的にも好ましいものとはいえない。特に透明なプラス
チック等で挟持部を形成した場合には、書類等を挟持し
たとき、この押圧部が目障りなものとなる。
【0014】また、何も挟持していない状態で、上下両
挟持部AA11、AA12が離間しているこの実施例で
は、初期状態、つまり何も挟持していない状態では挟持
力は付加されていない。そのため、たとえば、当該離間
距離よりもわずかに厚い挟持物を挟持したような場合に
は、弾性体の伸びもわずかであり、十分な挟持力を得る
ことができない。すなわち初期挟持力は0(零)に近
い。
【0015】さらには、上下挟持部を連結する弾性体A
A10、AA10の結節部AA17、AA17が、共に
クリップコーナー部近傍に位置しているこの実施例で
は、図46のように結節部AA17を略中心として上下
挟持部AA11、AA12が水平に回転し、同時に書類
もずれてしまうという不都合が生じる。薄手の挟持物を
挟持した場合は、ほとんど回転せず不都合が生じること
は無いが、特に厚手の書類等を挟持した場合には回転し
やすくなる。これを防止するため、「特願2001−3
24263のクリップおよびバインダー」においては、
一般的なクリップ(コーナークリップではない)につい
てであるが、結節部の位置を反対側に設けることについ
ても言及している。また、弾性体に平鋼等を用いて部材
自身のねじれ剛性を高め、回転を防止することも可能で
ある。しかしながら、このような方法だけでは上下挟持
部の水平回転を完全に防ぐことは難しい。
【0016】本発明は、先に説明した従来のコーナーク
リップの不都合な点を解消するとともに、平成13年1
0月22日付けの「特願2001−324263のクリ
ップおよびバインダー」および平成13年9月25日付
けの「特願2001−331653の伸縮クリップ」に
おいて出願済みのクリップに改良を加え、その不都合な
点を同時に解消する構造のクリップを提供することを目
的とする。すなわち、本発明は簡単な構造で、どんな厚
さの書類を挟んだ時にも、挟持板が書類に密着して挟持
板の厚さ以上にかさばることがなく、どんな厚さの挟持
物にも対応できて、しかも極端にクリップ本体が大きく
ならず、強い挟持力で挟持物を挟んだ時にも跡が残りに
くく、クリップを開くためのハンドルも不要であり、し
かも装着が容易で、十分な初期挟持力を得ることがで
き、厚い挟持物を挟持したときにも回転してずれること
が無く、そしてなお、挟持板を自由な形状にできるクリ
ップを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、先に説明した、垂直に位置し、垂直方
向に伸縮して、挟持物を挟持する力を上下挟持部に与え
る一対の弾性体と、前記垂直に位置する弾性体に対して
90度内外、すなわちほぼ水平となる上下一対の挟持部
とで構成された形成体をクリップの構造として採用し、
なお、その押圧部をクリップコーナー端縁部、すなわち
弾性体と略平行に配置すると共に、初期挟持力の確保、
あるいは、より装着しやすくするため、その形態に工夫
を加えた。
【0018】より具体的には、本発明の目的は、書類
等、挟持物のコーナーに装着することで、挟持物を挟持
するクリップであって、少なくても内面が平面で、略直
角のコーナー部を有する略板状の上挟持部と、少なくて
も内面が平面で、略直角のコーナー部を有する略板状の
下挟持部と、前記上挟持部のコーナーを形成する2辺の
端縁部分と、下挟持部の対応する端縁部分とを、各々連
結し、前記上下挟持部のそれぞれの一端から、挟持物を
挟持した状態でその背面に沿って位置するように構成さ
れた少なくとも一対以上の弾性体を備え、当該弾性体の
両端部から、上端にあっては前記上挟持部の上で上挟持
部が成す面と略平行、且つ、下端にあっては前記下挟持
部の下で下挟持部が成す面と略平行に延び、上下挟持部
を、双方が近接する向きで付勢する、線状、あるいは板
状の上下一対の押圧部を有し、前記下挟持部が、上挟持
部よりも平面上長く延びて突出する部分と、前記上挟持
部が、下挟持部よりも平面上長く延びて突出する部分と
を、各々一以上有し、上挟持部の端縁部と、下挟持部の
端縁部が平面上任意の角度で交差する部分を一以上有す
ることを特徴とするクリップにより達成される。このよ
うな構成とすれば、弾性体の性能が許す限り、どんな厚
さの挟持物にも対応できて、しかも極端にクリップ本体
が大きくならず、挟持板が書類に密着して必要以上にか
さばることがなく、強い挟持力で挟持物を挟んだ時にも
跡が残りにくく、クリップを開くためのハンドルも不要
なクリップを実現できる。また、このような構成とすれ
ば、当該上下端縁交差部の部分に、下挟持部が挟持物の
下に位置し、上挟持部が挟持物の上に位置するように挟
持物を斜めにあてがい、押し込むことで、挟持物を上下
挟持物の間に差し込み、さらに挟持物をクリップコーナ
ー部まで押し込むだけでクリップの装着が完了する。す
なわち、極めて簡易なクリップの装着方法を実現でき
る。なお、この交差する角度は、平行、すなわち0度で
なければ任意の角度で良い。また、前記上下挟持部の内
面は、必ずしも平滑であることを、必要としない。表面
に凹凸が形成されていても、挟持物を挿入するときに障
害とならないように、面全体が平面形状であれば良い。
【0019】別の好ましい実施態様においては、書類
等、挟持物のコーナーに装着することで、挟持物を挟持
するクリップであって、少なくとも内面が平面で、略直
角のコーナー部を有する略板状の上挟持部と、少なくと
も内面が平面で、略直角のコーナー部を有する略板状の
下挟持部とを備え、前記上下挟持部のコーナー部2辺そ
れぞれに配置され、垂直方向に伸縮する一対の弾性体
が、その上下両端部から前記上挟持部が成す面、および
下挟持部が成す面、それぞれと略平行、且つ、前記上下
挟持部のコーナー端縁部の2辺それぞれと略平行に延び
て、前記上挟持部の上側および下挟持部の下側にそれぞ
れに架け回され、上挟持部および下挟持部を双方が近接
する向きに付勢する一対の押圧部を備えている。このよ
うな構成によれば、どんな厚さの挟持物にも対応でき、
しかも極端にクリップ本体が大きくならず、強い挟持力
で挟持物を挟んだ時にも跡が残りにくく、クリップを開
くためのハンドルも不要であり、しかもどんな厚さの書
類を挟んだ時にも、挟持板が書類に密着して挟持板の厚
さ以上にかさばることがないクリップを実現できる。
【0020】さらに好ましい実施態様においては、前記
下挟持部が、上挟持部よりも平面上長く延びている。す
なわち、下挟持部のほうが上挟持部よりも大きい。この
ような構成によれば、下挟持部を挟持物で押えながらク
リップを開くことができるので、クリップを装着しやす
くなる。
【0021】さらに好ましい実施態様においては、前記
上挟持部よりも平面上、長く延びる下挟持部の部分と、
下挟持部よりも平面上、長く延びる上挟持部の部分とを
備え、前記上挟持部を形成する周囲端縁と、前記下挟持
部を形成する周囲端縁とが、平面的に所定の角度を成し
て交差する上下端縁交差部を、少なくとも一以上有して
いる。このような構成によれば、先に説明したように、
クリップの装着はさらに容易になる。
【0022】さらに好ましい実施態様においては、前記
弾性体が線材あるいは板状部材等で構成され、且つ、一
対の弾性部材と、前記弾性部材の端部を連結する結節部
とで、垂直な面を構成するように形成され、且つ、前記
弾性部材の端部が、前記上下挟持部それぞれの外側で、
挟持部が成す面と略平行、且つ、弾性体と略平行に結節
部の方向に延びている。前記弾性体の結節部が、前記上
挟持部および下挟持部それぞれのコーナー部近傍に位置
しても良いし、あるいは上挟持部および下挟持部の端部
付近すなわちコーナー部と反対側に位置しても良い。ま
た、弾性体の数は一対に限定されるものではない。
【0023】さらに好ましい実施態様においては、前記
上挟持部のコーナー部を形成する2辺の端縁部近傍から
略垂直に下方に延びる略板状の上離間距離保持部を備
え、挟持物を挟持しない状態で、前記上離間距離保持部
先端が前記下挟持部の上面または下挟持部に設けられた
押圧力伝達部と少なくとも一点で接する、あるいは、前
記下挟持部のコーナー部を形成する2辺の端縁部近傍か
ら略垂直に上方に延びる略板状の下離間距離保持部を備
え、挟持物を挟持しない状態で、前記下離間距離保持部
先端が前記上挟持部の下面または上挟持部に設けられた
押圧力伝達部と少なくとも一点で接することで、上挟持
部下面と下挟持部上面とが、所定の離間距離を保持して
いる。このような構成によれば、あらかじめ、弾性体に
付勢しておくことで、当該クリップに初期挟持力を付加
することが可能になる。この、離間距離保持部は、上下
両方備えていても良いし、どちらか片方を備えていても
良い。またこの離間距離保持部の形状は、板状に限定さ
れることなく、たとえば、角柱、円柱等、任意の形態で
あってもよい。
【0024】別の好ましい実施態様においては、上下挟
持部がそれぞれ前記上離間距離保持部、および前記下離
間距離保持部を備え、挟持物を挟持しない状態で、その
両離間距離保持部の各々の先端部分あるいは所定の部分
が、相互に、少なくとも一点で接することで、上挟持部
下面と下挟持部上面とが、所定の離間距離を保持してい
ても良い。
【0025】別の好ましい実施態様においては、垂直に
延びる略板状の前記離間距離保持部の側面に、前記押圧
部の押圧力を挟持部に伝達するための押圧力伝達部を設
けても良い。このような形態とすれば、弾性体の大きさ
(高さ)を変えることなく、離間距離保持部の長さを変
えることで、大小異なる厚さの挟持物を挟持するクリッ
プを提供できる。
【0026】さらに好ましい実施態様においては、前記
上挟持部のコーナー部を形成する2辺の端縁部から略垂
直に下方に延びる略板状の上回転防止部、および前記下
挟持部のコーナー部を形成する2辺の端縁部から略垂直
に上方に延びる略板状の下回転防止部を備え、前記上回
転防止部と前記下回転防止部とを近接して配置すること
で、上下回転防止部相互の面接触を可能とする。このよ
うな形態とすることで上下挟持部が水平回転してずれる
ことを防止することができる。この回転防止部は、上下
どちらか一方を備え、対面する挟持部の側面、あるい
は、押圧力伝達部の側面と面接触させることで、水平回
転を防止しても良い。
【0027】さらに好ましい実施態様においては、前記
上下回転防止部の先端もしくは所定の位置で相対する面
に、任意の形態を有する突起状のストッパーを各々設け
ても良い。このストッパーを設けることで、上下挟持部
が離間する方向に大きく開いた時、このストッパー同士
が接触し、クリップが過度に開いて弾性体を損傷するこ
とを防止できる。なお、前記離間距離保持部と前記回転
防止部は一体化して両方の機能を兼用しても良いし、離
間距離保持部だけを設けて、回転防止機能やストッパー
の機能を付加しても良い。
【0028】さらに好ましい実施態様においては、前記
上下挟持部内面の端縁部沿いにおいて、その内方から外
方すなわち端縁にかけて、当該挟持部を形成する板の厚
みが、次第に薄くなるように、言い換えれば内方から外
方に開くように挟持部内面が傾斜するテーパー部が形成
されていることが望ましい。このように挟持部の端縁部
内面を形成することで、挟持物はさらに差込み易くな
る。
【0029】さらに好ましい実施態様においては、前記
押圧部の先端部分が所定の角度で折り曲げられた抜け落
ち防止部を備えている。この抜け落ち防止部は、挟持部
に設けられた溝に埋め込む、あるいは押圧部先端部分で
押圧力伝達部に設けられた貫入孔に差し込むことで、弾
性体がクリップから外れて抜け落ちることを防止するこ
とができる。
【0030】別の好ましい実施態様においては、前記上
挟持部または下挟持部が、挟持物を挟持した状態におけ
る背面側で、前記上挟持部あるいは下挟持部と略平面を
なして延びることで挟持部を任意な形態としても良い。
これによりキャラクターの顔などの形状を採用したクリ
ップ等、挟持部の形態を自由な形状とすることが可能に
なる。
【0031】別の好ましい実施態様においては、前記上
挟持部あるいは下挟持部の少なくとも一方が、挟持物を
挟持した状態における背面側で、前記上挟持部あるいは
下挟持部と略平面を成す延長部を有する。この延長部は
見出しとして利用することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係るクリップの形態、その使用方法などにつき説明
を加える。
【0033】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる
クリップの平面図、図2は背面図、図3はX1−X1側
断面図、図4はY1部分断面詳細図である。第1の実施
形態は、挟持部にプラスチック等を使用したクリップ
で、本発明の構造原理を示し、基本形態ともいえる実施
例である。
【0034】図1、図2に示すように、本実施の形態に
かかるクリップ100は、略水平に位置する上挟持部1
11および下挟持部112と、垂直に位置し、垂直方向
に伸縮する弾性体110、110、および押圧部11
4,114,114,114とから構成されている。図
1に示すように、上挟持部111および下挟持部112
は、略二等辺三角形の形状をなし、下挟持部112は上
挟持部111より長く延びて大きい。また、図1および
図2に示すように、クリップのコーナー部2辺に沿っ
て、弾性体110、110、および前記弾性体110の
端部が延びて、弾性体110と略平行、すなわちコーナ
ー端縁部と略平行に、上挟持部111の上面、および、
下挟持部112の下面に架け回された押圧部114、1
14が配置されている。押圧部114、114と連結さ
れた弾性体110は、上挟持部111の端縁部、および
下挟持部112の端縁部にて確定される垂直面と整列す
るような復元力を備えた弾性部材116、116と、前
記弾性部材の端部を連結した結節部117とを有してい
る。
【0035】本実施の形態にかかるクリップ100は、
従来のコーナークリップと異なり、何も挟持しない状態
では、図3に示すように開いた状態、つまり、上挟持部
111および下挟持部112の、コーナー部と先端部が
同一の高さ(h1)だけ離間した状態で略平行となって
いる。また、挟持できる挟持物の厚みは、従来のコーナ
ークリップでは、その支点における上下両挟持部の離間
距離に相当する厚みがその限界であったが、本実施の形
態にかかるクリップ100では、上挟持部111および
下挟持部112との離間距離、つまり(h1)を超える
厚さであれば、弾性体の性能が許す限り、任意の厚みの
挟持物、言い換えればどんな厚さの挟持物でも挟むこと
ができる。
【0036】本実施の形態にかかるクリップ100に
て、挟持物113を挟もうとするときにつき、以下に説
明する。まず、使用者は、図5に示すように、挟持物1
13で下挟持部112を押えながら、上挟持部111の
先端部分が、下挟持部112の先端部分と離間するよう
に手で開く。この場合、開くために必要とする力は、弾
性部材116、116が閉じようとする力に抗する力で
ある。そして、図5のように、挟持物113が差し込め
るだけの離間距離が確保できたら、挟持物113を、そ
の先端部分が、上下両挟持部のコーナー部に到達するま
で押し込む。このとき、挟持物113に備わる厚みが、
上挟持部111と下挟持部112との離間距離を押し広
げると同時に、押圧部114、114の先端を、互いに
離間する方向に押し広げる。そして、コーナー部におけ
る上挟持部111と下挟持部112との離間距離が挟持
物113と同一になったときに、図8に示すように上挟
持部111、下挟持部112、並びに、挟持物113の
表面および裏面は平行になる。そして弾性部材116が
閉じようとする力、および離間した押圧部114、11
4が復元しようとする力、すなわち上挟持部111およ
び、下挟持部112が互いに近接する方向に働く力が、
上挟持部111および下挟持部112に伝達され、上挟
持部111および下挟持部112は挟持物113に密着
し、上挟持部111の下面および下挟持部112の上面
全体で、挟持物113を挟持する。
【0037】図8は、弾性体110が伸長して、弾性部
材116、116が開き、さらに押圧部114、114
が開いて、挟持物113を挟持している状態の背面図で
ある。図8に示すように、挟持物113を挟持すること
により、上挟持部111と下挟持部112との離間距離
が、初期状態(図2参照)より大きくなっており、これ
に伴って、弾性体110の弾性部材116が、外方に引
き伸ばされた状態となっている。また、押圧部114と
弾性部材116との離間距離が、初期状態(図2参照)
より開いた状態となっている。ここで弾性部材116の
復元力と押圧部114の復元力とが合わされて、上挟持
部111および下挟持部112に、双方を近接する方向
の力として加わり、これが強い挟持力となる。ちなみ
に、先に説明した挟持物113を挟もうとするときに、
上下両挟持部111、112の先端を開くために必要と
する力は、図6の背面図に示すように、弾性部材116
を開くためだけの力で足りるので、最終的に挟持物11
3に加わる挟持力、つまり、弾性部材116、116の
復元力と押圧部114、114の復元力とが合わされた
力より小さくて済む。すなわち、小さな力で簡単に開く
ことができる。
【0038】なお、本実施の形態にかかるクリップで
は、挟持部を背面側に延長させて見出し部121を設け
てもよい。これは図1において破線で示されているよう
に、上挟持部111あるいは、下挟持部112に設ける
ことができる。従来のクリップでは、薄い挟持物を挟ん
だ場合、挟持部が傾くため、挟持部に設けた見出しも傾
いてしまう。このため、見出しつきクリップは、現実的
でなかったが、本発明によれば、挟持部は先に説明した
とおり、常に挟持物と平行に保たれる。したがって、見
出しも挟持物と平行になり、実用性の高い見出しとなり
得る。
【0039】挟持物113からクリップ100を外す場
合には、使用者は挟持物113を片手で保持し、クリッ
プ100を引き抜くだけでよい。
【0040】次に、本発明の第2の実施形態につき、図
9ないし図14を参照して説明を加える。図9は、第2
の実施の形態にかかるクリップ200の平面図、図10
は何も挟持していない状態の背面図、図11は挟持物を
挟持した状態の背面図、図12は何も挟持していない状
態のY2a−Y2a部分断面詳細図、図13は挟持物を
挟持した状態のY2b−Y2b部分断面詳細図、図14
は挟持物を挟持した状態のX2部分断面詳細図である。
第2の実施形態は、第1の実施形態に離間距離保持部、
および回転防止部を設けて、初期挟持力の付加、および
挟持部の水平回転の防止等を目的としたものである。
【0041】このクリップ200は、図12の断面詳細
図に示すように、上挟持部211、および下挟持部21
2各々から略垂直に延びた板状の上離間距離保持部21
8、下離間距離保持部219を備えており、それぞれの
先端部分が上下挟持部211、212の端部に位置する
押圧力伝達部222、222と接している。また、図1
3に示すように、上挟持部211、および下挟持部21
2各々から略垂直に延びた板状の上回転防止部223、
および下回転防止部224を備えている。さらには、前
記上下回転防止部223、224各々の先端部分で互い
に面する位置にストッパー226、226が配置されて
いる。この上下離間距離保持部218、219、および
上下回転防止部223、224は、図14に示すように
連続しており、上下回転防止部223、224がコーナ
ー部に位置するように形成されている。
【0042】前記上下離間距離保持部218、219を
設けることで、図10に示すように、クリップ200
は、何も挟持していない状態でも、上下挟持部218、
219の最低限の離間距離(h2)を保つことができ
る。そのため、図10のように何も挟持物を挟持してい
ない状態でも、弾性体210に縮もうとする力、すなわ
ち初期挟持力を付加しておくことが可能になる。これに
より、挟持物を挟持していない状態、つまり、図10に
おける離間距離(h2)よりも、わずかに厚みの大きい
挟持物を挟持した場合でも、じゅうぶんな挟持力を得る
ことが可能になる。また、図13に示すように、上下離
間距離保持部223、224の先端に設けられたストッ
パー226、226は、互いに面接触することで、上下
挟持部は停止し、上下挟持部211、212の離間距離
が過度に大きくなるのを防止する。これにより、弾性体
210が、伸びきって損傷するのを防ぐことができる。
【0043】また、図13に示すようにストッパー22
6、226の先端部分は、上下回転防止部223、22
4の内面と各々面接触している。さらには、図14に示
すように、上下回転防止部223、224およびストッ
パー226、226は、略直角のコーナー部二辺に配置
され、略直角形状を形成しているため、上挟持部21
1、あるいは下挟持部212が、水平に回転して互いに
ずれてしまうことを防ぐことが可能となる。さらには、
前記上離間距離保持部218、あるいは上回転防止部2
23の内面(挟持物213の端縁に接する面)は、図1
4に示すように、平面的に略直角のコーナー部を形成し
ている。このため、挟持物213を押し込んだときに、
挟持物213を停止し、且つ、挟持物213のコーナー
を揃えて整列する機能を持つ。すなわち、クリップを装
着すると同時に書類を揃えることも同時に可能となる。
なお、このクリップ200の使用方法もクリップ100
の使用方法と同様であり、クリップ先端部分を開き、挟
持物213を押し込んで装着する。
【0044】次に、本発明の第3の実施形態につき、図
15ないし図18を参照して説明を加える。図15は、
第3の実施の形態にかかるクリップ300の平面図、図
16は何も挟持していない状態の背面図、図17は挟持
物を挟持した状態の背面図、図18は何も挟持していな
い状態のY3−Y3部分断面詳細図である。第3の実施
形態は初期挟持力の付加、回転防止の機能を持ち、且
つ、装着が容易なクリップである。
【0045】このクリップ300は、図18に示すよう
に、上下離間距離保持部318、319の先端部分が互
いに略上下中央で接している。さらには、図17に示す
ように、コーナー部近傍に上下回転防止部323、32
4が配置されている。この上下回転防止部323、32
4の詳細形状はクリップ200と略同様であり、先端に
はストッパー326、326が形成されている。(詳細
図は示さず)
【0046】このクリップ300は、上下離間距離保持
部323、324によって最低限の離間距離(h3)が
保たれ、クリップ200と同様、十分な初期挟持力を与
えることができる。また、上下回転防止部323、32
4、およびストッパー326、326が、上下挟持部3
11、312の水平回転を抑制して互いにずれることを
防止し、且つ、クリップが過度に開いて、弾性体310
を損傷するのを防止する。
【0047】本実施の形態にかかるクリップ300に
て、挟持物を挟もうとするときにつき、以下に説明す
る。このクリップ300は、図15に示すように、上挟
持部311の端縁を形成する辺L3aと、下挟持部31
2の端縁を形成する辺L3b、L3cとが、平面的に各
々略直角に交差するように構成された上下端縁交差部3
25、325を備えている。このクリップ300の使用
にあたっては、図35に示すように、前記上下端縁交差
部325に、挟持物313を斜めに(上挟持部311の
辺L3aと平行にならず、且つ下挟持部の辺L3bと平
行にならないような角度をもって)あてがい、且つ、上
挟持部311は挟持物313の上に、下挟持部312は
挟持物313の下にくるように、クリップの位置を保ち
ながら、挟持物313を差し込む。そして図35に示す
ように、クリップを挟持物側に回転すれば装着完了であ
る。このように、上下端縁交差部325を設けること
で、簡易な装着方法を実現することが可能になる。この
上下端縁交差部の形状、位置、個所数は、この実施例に
限定されない。交差角度は任意の角度で良いし、位置も
どの位置であっても良い。個所数も1以上あれば良い。
なお、先の装着方法で装着ができないような極端に厚い
挟持物の場合には、クリップ100と同様、先端を手で
開いて差し込んでも目的が達成されるのは言うまでも無
い。
【0048】次に、本発明の第4の実施形態につき、図
19、図20を参照して説明を加える。図19は、第4
の実施の形態にかかるクリップ400の背面図、図20
は何も挟持していない状態のY4−Y4部分断面詳細図
である。このクリップ400は、先に説明したクリップ
300の変形例であり、同一機能を持ちながら、より厚
手の挟持物に対応できるクリップである。図20に示す
ようにクリップ400はクリップ300に比べて、上下
離間距離保持部418、419が長く延びており(図1
8参照)、その先端部側面に押圧力伝達部422、42
2が設けられている。上下回転防止部423、424も
クリップ300と略同様で、図19に示すように略上下
中央に配置されている(上回転防止部423は、下回転
防止部424の背後に隠れている)。
【0049】このクリップ400の機能、使用方法は先
に述べたクリップ300と略同様であるので、その詳細
についてはここでは省き、その効果について説明する。
クリップ400は、先に説明したようにクリップ300
と同一機能を持ちながら、より厚手の挟持物に対応でき
るクリップである。そしてその目的は、先に説明したよ
うに、上下離間距離保持部418、419の長さを変え
るだけで達成できる。言い換えれば、弾性体410は変
えずに、上下挟持部411、412を取り替えるだけ
で、様々な厚さの挟持物に対応するクリップを提供する
ことができ、生産コストの低減を図ることも可能であ
る。
【0050】また、同一形状の弾性体を用いるため、薄
手のクリップ(薄い挟持物に対応する(h4)の小さい
クリップ)であっても、厚手のクリップ(厚い挟持物に
対応する(h4)の大きいクリップ)であっても、クリ
ップを開くために要する力は、ほぼ同じである。従来の
クリップで厚手の挟持物を挟もうとするときには、その
先端部分が完全に閉じた状態から、最低限、挟持物の厚
みの高さまで先端を離間させるように開かなければなら
ず、開くために要する力も挟持物の厚さに比例する。し
かしながら、本クリップの場合は、どんな厚さの挟持物
であっても、挟持物の厚さと、最低離間距離(h4)と
の差の分だけ開けばよいので、厚手の挟持物であって
も、薄手の挟持物を挟持するときと同じような小さな力
で開くことができる。さらには、弾性体の性能も同一な
ため、どんな厚さの挟持物であっても、挟持物の厚さ
と、最低離間距離(h4)との差が同じであれば、開く
ために要する力は同一である。
【0051】次に、本発明の第5の実施形態につき、図
21ないし図24を参照して説明を加える。図21は、
第5の実施の形態にかかるクリップ500の平面図、図
22は何も挟持していない状態の背面図、図23は挟持
物を挟持した状態の背面図、図24は何も挟持していな
い状態のY5−Y5部分断面詳細図である。このクリッ
プ500は、上下挟持部に曲げ加工が可能で、しかも材
料強度の大きい、たとえば、金属板等を使用した例であ
り、上離間距離保持部のみを備えたシンプルな構造のク
リップでもある。このクリップ500は、図24に示す
ように、クリップコーナー端縁部において、上挟持部5
11の端部が下挟持部512の上面に到達するまで下方
に略垂直に延び、上離間距離保持部518を形成するこ
とで、最低離間距離(h5)を確保している。さらに
は、前記上離間距離保持部518の先端が折り返され
て、上挟持部511の位置まで延び、押圧力伝達部52
2を形成している。
【0052】本クリップ500は、金属板等、強度の大
きい素材を用いることで、どんな厚みを有する挟持物を
挟持した場合にも、図21の平面図に示すように(挟持
した場合については図示せず)、挟持物端縁部からの突
出部分は、極めて小さく、さらには、図23に示すよう
に、挟持物513の表面、および裏面には金属板の厚さ
しか出っ張らないので、クリップを意識しなくても済む
ようなかさばらないスマートなクリップを提供すること
が可能である。
【0053】このクリップ500では、図22に示すよ
うに、押圧部514の先端部分が折り曲げられ、押圧力
伝達部522に設けられた孔に差し込まれた抜け落ち防
止部515が、形成されている。第1、第2、第3の実
施形態にかかるクリップでは、押圧部と弾性部材とが挟
持部、あるいは押圧力伝達部を挟みつけることで、弾性
体がクリップ本体から抜け落ち、外れてしまうのを防止
している。当該抜け落ち防止部515は、より強固に弾
性体510をクリップ本体に固定し、抜け落ちを防止す
るものである。本クリップの使用方法も、クリップ20
0と略同様である。
【0054】次に、本発明の第6の実施形態につき、図
25、図26を参照して説明を加える。図25は、第5
の実施の形態にかかるクリップの何も挟持していない状
態の背面図、図26は何も挟持していない状態のY6−
Y6部分断面詳細図である。このクリップ600は、前
記クリップ500と同様、素材として金属板等を使用
し、且つ、上離間距離保持部および、下離間距離保持部
を備えたクリップでもある。また、この上下離間距離保
持部は、同時に上下挟持部の水平回転防止の機能も併せ
持っており、且つ、ストッパーの機能も備えたクリップ
でもある。さらには、第4の実施形態、クリップ400
と同じように、弾性体を変えずに、上下離間距離保持部
の長さを変えることで、様々な厚さの挟持物に対応でき
るクリップでもある。
【0055】このクリップ600は、図26に示すよう
に、コーナー端縁部において、上挟持部611の端部が
下挟持部612の上面に到達するまで下方に略垂直に延
び、上離間距離保持部618を形成し、且つ、前記上離
間距離保持部618の先端が折り返されて上挟持部61
1よりやや下方に押圧力伝達部622が形成されてい
る。また、下挟持部612の端部が前記押圧力伝達部6
22の下面に到達するまで上方に略垂直に延び、下離間
距離保持部619を形成して最低離間距離(h6)を確
保している。上下各離間距離保持部618、619の先
端は折り曲げられて、ストッパー626、626を形成
している。
【0056】このクリップ600は、先に述べたよう
に、上下離間距離保持部618、619が上下回転防止
部623、624の機能を兼用している。それは、図2
6に示すように、上下離間距離保持部618、619を
共に、弾性体610より内側に近接して配置することで
可能となる。また、本クリップは、クリップ500と同
一形状の弾性体を使用した実施例でもある。その効果
は、先のクリップ400と同様である。なお、上下離間
距離保持部618、619の側面に配置された弾性体6
10の上下位置は、上離間距離保持部618の折れ曲が
った先端部分から押圧力伝達部622までの長さ、並び
に、下離間距離保持部619の折れ曲がった先端部分か
ら押圧力伝達部622までの長さを変えることで、任意
の位置に配置可能なことは言うまでも無い。本クリップ
の使用方法も、クリップ200と略同様である。
【0057】次に、本発明の第7の実施形態につき、図
27ないし図30を参照して説明を加える。図27は第
7の実施の形態にかかるクリップ700の平面図、図2
8は背面図、図29はX7−X7側断面図、図30はY
7−Y7部分断面詳細図である。このクリップ700
は、最小限の挟持物、すなわち紙1枚でも挟持できるク
リップである。無論、2枚以上どんな厚みであっても、
弾性体710の性能が許す限り、挟持することが可能で
ある。それは図29に示すように、上挟持部711と、
下挟持部712との離間距離を略0(ゼロ)とすること
で達成される。
【0058】また、このクリップ700では、上挟持部
711の先端部(斜辺)に沿って、折り曲げ用溝720
が設けられている。例えば、プラスチック等、柔軟性を
持つ素材で上挟持部711を形成すれば、図29に示す
ように、この折り曲げ用溝720を中心として、上挟持
部711の先端部分を開くことが可能となる。したがっ
て、この開いた部分に挟持物を差込み、さらに押し込む
ことで、上挟持部711と下挟持部712との離間距離
は広がり、挟持物を挟持することが可能になる。無論、
クリップ100のように、先端部分を手で開いて、挟持
物を挟持することも可能であることは、いうまでもな
い。また、図30に示すように、このクリップ700の
下挟持部712の端縁には、下回転防止部724が設け
られている。このように回転防止部724を下挟持部7
12だけに設け、上挟持部711の側面と面接触させ
て、水平回転を防止しても良い。特にこのような薄手の
クリップでは有効である。
【0059】次に、本発明の第8の実施形態につき、図
31ないし図34を参照して説明を加える。図31は第
8の実施の形態にかかるクリップ800の平面図、図3
2は何も挟持していない状態の背面図、図33はY8−
Y8部分断面詳細図、図34は挟持物を挟持した状態の
背面図である。このクリップ800は、クリップ700
と同様、最小限の挟持物を挟持できるクリップであり、
上下挟持部811、812のコーナー端縁部内面に弾性
体810を収納する溝を設けたものである。この溝に弾
性体を収納することで、外観の意匠性を高めることがで
きる。また、クリップ700のように、弾性体710が
挟持部の外側に突出することもなく、じゃまにならず
に、極めてスマートになる。
【0060】また、このクリップ800は、先に説明し
たクリップ300と同様に、上下端縁交差部825、8
25を有している。この上下端縁交差部を利用して、ク
リップを装着する方法は、本クリップのように先端が閉
じて、手で開くことができないクリップにおいては、極
めて効果的である。その装着方法はクリップ300にて
説明したのと同様であり、図35に示す通りである。な
お、斜めに差し込めないような厚い挟持物を挟持する場
合には、図36に示すように上挟持部811の側端で、
下挟持部812よりも外方に飛び出ている部分に指をか
け、開くことも可能である。また、上下挟持部811、
812の先端部は、図34に示すように、その内面にお
いて、内方から外方、すなわち端縁部にかけて、次第に
薄くなるようなテーパー部827、827がついてい
る。このような形態とすることで、挟持物813はより
差込み易くなる。
【0061】本発明は、以上の実施の形態に限定される
ことなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内
で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内
に包含されるものであることは言うまでもない。たとえ
ば、先に説明したすべての実施形態においては、弾性体
の結節部が上挟持部および下挟持部のコーナー部付近に
位置しているが、このような構成に限定されるものでは
ない。図39は、弾性体1110の結節部1117を反
対側、すなわち上挟持部1117の端部(斜辺)近辺に
配置している。このようにしてもクリップとしての機能
は、基本的に変わらない。この場合、挟持物を差し込む
ためにクリップ先端を開く時に必要な力は、他の実施例
と異なり、押圧部1114の復元力に抗する力である
が、挟持物を挟持した時に生じる挟持力は、他の例と同
様、弾性部材1116の復元力に押圧部1114の復元
力が加わったものとなる。
【0062】また、弾性体、弾性部材、結節部の形状、
素材、数、位置等は、各実施の形態にて例示したものに
限定されることはない。たとえば、挟持部に弾性を持つ
金属板等を使用し、その端部をバネ形状の弾性体として
加工し、一体的なクリップを形成しても良い。たとえば
図37に示したクリップ900のように、弾性体910
にコイルバネを使用し、その端部を延ばして、弾性部材
916、916および押圧部914、914を形成して
も良い。
【0063】また、すべての実施例では、弾性体が上挟
持部と下挟持部との範囲内に納まっているが、たとえ
ば、図41に示したクリップ1300のように上下挟持
部間の範囲からはみ出しても良い。このようにすれば弾
性体1310の性能は向上し、より厚みのある挟持物を
挟持することも可能となる。
【0064】また、すべての実施例では、何も挟持しな
い状態で、上挟持部と下挟持部とは略平行、すなわち水
平となっているが、これに限定されるものではなく、従
来のクリップのように先端が閉じていても良い。たとえ
ば、図40に示したクリップ1200のように上下挟持
部1211、1212の先端部分(斜辺の部分)が閉じ
ていてもよい。このように先端を閉じることで、離間距
離保持部を設けなくても初期挟持力を付加することが可
能となる。さらには、より挟持力の強いクリップを提供
することも可能になる。あるいは、逆に先端が開く、す
なわち、コーナー部における上下挟持部の離間距離より
も、クリップ先端部(斜辺)における上下挟持部の離間
距離が大きくても良い。この場合は、挟持物がより差込
み易くなる。また、弾性体の数は、基本的に一対、すな
わち2つの弾性体が用いられているが、これに限定され
るものではない。
【0065】同様に、押圧部、押圧力伝達部の形状、素
材、位置、取り付け方法は各実施の形態にて例示したも
のに限定されることはない。先に説明した第1、第2、
第3、第4の実施形態では、弾性体の弾性部材と溝の中
に収納された押圧部とが、弾性体の端部において、挟持
部あるいは押圧力伝達部を挟みつけることで、弾性体の
位置を保持しているが、たとえば、押圧部を上挟持部、
あるいは下挟持部に完全に埋め込むことで弾性体を固定
しても良いし、むろん、溝も作らず、露出しても良い。
あるいは、第5、第8の実施形態のように、抜け落ち防
止部を設けて固定しても良い。また、すべての実施形態
において、押圧部はコーナー端縁部と平行に形成された
実施例が示されているが、第4、第6の実施形態、つま
り、押圧部がクリップ側面(背面)に位置する実施形態
を除けば、図44に示された押圧部のように、挟持部外
面中央部に架け回しても良いことは言うまでも無い。
【0066】同様に、上下端縁交差部の数、位置、形
状、交差する角度も、各実施の形態にて例示したものに
限定されることはない。たとえば、先に説明した第3、
あるいは、第6の実施形態では、上下端縁交差部が、上
挟持部の斜辺端縁部に位置し、上下端縁は略90度で交
差しているが、図38の上下端縁交差部1025のよう
に、挟持部を形成するコーナーであっても良いし、他の
辺であっても良い。また、その交差する角度も、任意の
角度で良いことは言うまでも無い。
【0067】同様に、挟持部の素材、形状等も、各実施
の形態にて例示したものに限定されることはない。特
に、第1の実施形態で説明したように、内面は必ずしも
平滑である必要は無い。たとえば、図42に示したよう
に、大きな凹凸があっても、挟持力がかかる部分が全体
的に略平面であれば良い。本発明にかかるクリップにお
いては、従来のクリップのように、挟持物を挟持する位
置が、その先端部分に限られたものではなく、挟持部の
面全体で挟持物を挟持するため、挟持力が挟持部に伝達
されれば、挟持部の形態を制限するものはない。したが
って、挟持部の先端が曲線であっても、クリップの機能
を、何ら損なうことはなく、たとえば従来のクリップで
は不可能と思われるキャラクター等のデザインを挟持部
に採用したような、自由な形状のクリップを提供するこ
とも、可能となる。図43に示したクリップ1400
は、上挟持部1411および、下挟持部1412を背面
側に延ばして、上挟持部1411にキャラクターの顔の
デザインを採用し、押圧部1414、1414、141
4、1414を上下挟持部1411、1412の中に埋
め込んだ実施例である。本発明によれば、挟持物を面で
挟持するため、挟持部先端の形状は、従来のクリップの
ように、直線状の形態に限定されることなく、このよう
に自由な形状を有するクリップを提供することができ
る。
【0068】同様に、離間距離保持部、回転防止部、ス
トッパーの素材、形状、位置、機能等は、各実施の形態
にて例示したものに限定されることはない。たとえば、
第6の実施形態で説明したように離間距離保持部が、回
転防止部の機能を兼用しても良いし、その逆であっても
良い。すべての実施形態において、回転防止部がクリッ
プコーナー部近傍に位置しているが、たとえば、反対側
のクリップ端部近傍に位置しても良い。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来、特別な工夫なしには不可能であったコーナークリ
ップを、簡単な構造、部材によって提供できるだけでは
なく、自由な形状のコーナークリップ、あるいは見出し
付きのコーナークリップ等、付加価値をもつコーナーク
リップを提供することが可能である。
【0070】また、本発明によれば、どんな厚みの書類
を挟持しても、挟持部が挟持物に密着するので、挟持物
の上下に出っ張るのは、挟持部の厚みだけ(押圧部が挟
持部中央に架け回された場合は除く)である。挟持部に
強度のある素材、たとえば金属板等を使用すれば、クリ
ップを意識しなくても済むような、かさばることのない
コーナークリップを提供することが可能になる。
【0071】本発明によれば、上下挟持部の初期離間距
離を超えるものであれば、弾性体の性能の許す限り、ど
んな厚みの挟持物を挟むことも可能であり、極めて汎用
性の高いコーナークリップを提供することが可能とな
る。
【0072】本発明によれば、クリップの力点、すなわ
ち挟持物を挟持する部分は、従来のクリップのように、
先端の局所的な線状部分ではなく、挟持部の面全体であ
るので、強い挟持力で挟持したときでも、従来のように
挟持跡が残ることがなく、書類を傷めることが少ない。
【0073】本発明によれば、面全体で挟持物を挟持す
るため、挟持部の形状は自由な形とすることができる。
また、従来のクリップのように上下挟持部において、挟
持する位置(力点)を同一位置に合わせる必要がないた
め、挟持部の形状、大きさを上下で異なる形状、大きさ
にしてもクリップの機能を何ら損なうことはない。
【0074】本発明によれば、挟持物を挟持するとき
に、クリップを開くために必要とする力は、従来のクリ
ップのように挟持力すべてに抗する力ではなく、弾性部
材の復元力、あるいは押圧部の復元力に抗する力のどち
らか一方であり、その両方が合わさった最終的な挟持力
に比べれば少ない。また、従来のクリップの場合には、
どんな厚みの挟持物を挟む場合でも、クリップが閉じた
状態から最低限、挟持物の厚みの分開かなければならな
いが、本発明にかかるクリップでは、何も挟持しないで
開いているクリップの上下両挟持部の離間距離と、挟持
物の厚みとの差の分だけ開けばよいので、開くために必
要とする力は、従来のクリップに比べればはるかに少な
くて済む。
【0075】本発明によれば、押圧部をコーナー端縁
部、すなわち弾性体に沿って配置すれば、意匠的に優れ
たコーナークリップを提供できる。たとえば、透明な素
材等で挟持部を形成すれば、書類上の記述等をまったく
遮ることのないコーナークリップを提供できる。
【0076】本発明によれば、先に述べたように、端縁
交差部を設けることで、挟持物を斜めに挿し込むことが
可能となり、ワンタッチで装着できるという、極めて簡
易な装着方法が可能になる。
【0077】本発明によれば、離間距離保持部を設ける
ことで、当該クリップに初期挟持力を付加することが可
能となり、挟持物を挟持しない状態の上下挟持部の離間
距離をわずかに超える厚さの挟持物であっても、強い挟
持力でしっかり挟持することが可能なコーナークリップ
を提供できる。
【0078】本発明によれば、上下回転防止部を設ける
ことで、挟持部の水平回転を防止でき、挟持物をしっか
りと保持することが可能になる。また、ストッパーを設
けることで、クリップが過度に開いて弾性体が損傷する
のを防止することができる。
【0079】本発明によれば、離間距離保持部側面に弾
性体を設置することで、離間距離保持部の長さは自由に
変えることができる。このため、弾性体を変えることな
く大小のクリップ(挟持物の厚さの大小に対応するクリ
ップ)を提供することが可能で、生産コストの低減を図
ることも可能である。また、大小のクリップであって
も、挟持物を差し込むためにクリップを開く力を同一に
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、第1の実施形態にかかるクリップの
平面図である。
【図2】 図2は、第1の実施形態にかかるクリップの
背面図である。
【図3】 図3は、第1の実施形態にかかるクリップ
で、何も挟持していない状態のX1−X1側断面図であ
る。
【図4】 図4は、第1の実施形態にかかるクリップの
Y1部分断面詳細図である。
【図5】 図5は、第1の実施形態にかかるクリップ
で、挟持物を挟持しようとするためにクリップを開いた
状態を示すX1−X1側断面図である。
【図6】 図6は、第1の実施形態にかかるクリップ
で、挟持物を挟持しようとするためにクリップを開いた
状態を示す背面図である。
【図7】 図7は、第1の実施形態にかかるクリップ
で、挟持物を挟持した状態を示す平面図である。
【図8】 図8は、第1の実施形態にかかるクリップ
で、挟持物を挟持した状態を示す背面図である。
【図9】 図9は、第2の実施形態にかかるクリップの
平面図である。
【図10】 図10は、第2の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態の背面図である。
【図11】 図11は、第2の実施形態にかかるクリッ
プで挟持物を挟持した状態の背面図である。
【図12】 図12は、第2の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY2a−Y2a部分断面
詳細図である。
【図13】 図13は、第2の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY2b−Y2b部分断面
詳細図である。
【図14】 図14は、第2の実施形態にかかるクリッ
プのX2部分平断面詳細図である。
【図15】 図15は、第3の実施形態にかかるクリッ
プの平面図である。
【図16】 図16は、第3の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図17】 図17は、第3の実施形態にかかるクリッ
プで挟持物を挟持した状態の背面図である。
【図18】 図18は、第3の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY3−Y3部分断面詳細
図である。
【図19】 図19は、第4の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図20】 図20は、第4の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY4−Y4部分断面詳細
図である。
【図21】 図21は、第5の実施形態にかかるクリッ
プの平面図である。
【図22】 図22は、第5の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図23】 図23は、第5の実施形態にかかるクリッ
プで挟持物を挟持した状態の背面図である。
【図24】 図24は、第5の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY5−Y5部分断面詳細
図である。
【図25】 図25は、第6の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図26】 図26は、第6の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY6−Y6部分断面詳細
図である。
【図27】 図27は、第7の実施形態にかかるクリッ
プの平面図である。
【図28】 図28は、第7の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図29】 図29は、第7の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のX7−X7側断面図であ
る。
【図30】 図30は、第7の実施形態にかかるクリッ
プで、何も挟持しない状態のY7−Y7部分断面詳細図
である。
【図31】 図31は、第8の実施形態にかかるクリッ
プの平面図である。
【図32】 図32は、第8の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図33】 図33は、第8の実施形態にかかるクリッ
プで何も挟持していない状態のY8−Y8部分断面詳細
図である。
【図34】 図34は、第8の実施形態にかかるクリッ
プで挟持物を挟持した状態の背面図である。
【図35】 図35は、第8、あるいは第3の実施形態
にかかるクリップで挟持物を挟む動作を示した斜視図で
ある。
【図36】 図36は、第8の実施形態にかかるクリッ
プで挟持物を挟む動作を示した斜視図である。
【図37】 図37は、第9の実施形態にかかるクリッ
プの背面図である。
【図38】 図38は、第10の実施形態にかかるクリ
ップの平面図である。
【図39】 図39は、第11の実施形態にかかるクリ
ップの背面図である。
【図40】 図40は、第12の実施形態にかかるクリ
ップの背面図である。
【図41】 図41は、第13の実施形態にかかるクリ
ップの背面図である。
【図42】 図42は、第13の実施形態にかかるクリ
ップで何も挟持していない状態のY13−Y13部分断
面詳細図である。
【図43】 図43は、第14の実施形態にかかるクリ
ップで、挟持物を挟持した状態の平面図である。
【図44】 図44は、平成13年10月22日付けの
「特願2001−324263のクリップおよびバイン
ダー」および平成13年9月25日付けの「特願200
1−331653の伸縮クリップ」において応用例とし
て記載されたコーナークリップの平面図である。
【図45】 図45は、平成13年10月22日付けの
「特願2001−324263のクリップおよびバイン
ダー」および平成13年9月25日付けの「特願200
1−331653の伸縮クリップ」において応用例とし
て記載されたコーナークリップの背面図である。
【図46】 図46は、平成13年10月22日付けの
「特願2001−324263のクリップおよびバイン
ダー」および平成13年9月25日付けの「特願200
1−331653の伸縮クリップ」において応用例とし
て記載されたコーナークリップで、書類を挟持した時の
平面図である。
【図47】 図47は、従来のコーナークリップの平面
図である。
【図48】 図48は、従来のコーナークリップの背面
図である。
【図49】 図49は、従来のコーナークリップの平面
図である。
【符号の説明】
《*は、クリップ番号の上位桁の数値を示す》 *00 クリップ *10 弾性体 *11 上挟持部 *12 下挟持部 *13 挟持物 *14 押圧部 *15 抜け落ち防止部 *16 弾性部材 *17 結節部 *18 上離間距離保持部 *19 下離間距離保持部 *20 折り曲げ用溝 *21 見出し部 *22 押圧力伝達部 *23 上回転防止部 *24 下回転防止部 *25 上下端縁交差部 *27 テーパー部 *26 ストッパー h* 上下挟持部の離間距離 BB11 上挟持部 BB12 下挟持部 BB30 板バネ BB31 背板部分 CC11 上挟持部 CC30 コイルバネ CC32 支点

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書類等、任意の挟持物のコーナー部に装
    着され、挟持物を挟持するクリップであって、少なくと
    も内面が平面であり、隣り合う端縁部2辺が略直角を形
    成するコーナー部を有する略板状の上挟持部と、少なく
    とも内面が平面であり、隣り合う端縁部2辺が略直角を
    形成するコーナー部を有する略板状の下挟持部を有し、 前記上挟持部、および下挟持部のコーナー部を形成する
    前記2辺の端縁部それぞれに配置され、挟持物を挟持し
    た状態で、前記挟持物の背面に沿って位置するように形
    成された、垂直方向に伸縮自在の少なくとも一対の弾性
    体とを備え、 前記弾性体の両端部から、上端にあっては前記上挟持部
    の上で上挟持部が成す面と略平行、且つ、下端にあって
    は前記下挟持部の下で下挟持部が成す面と略平行に延
    び、上挟持部および下挟持部を、双方が近接する向きで
    付勢する、線材、あるいは板状部材で形成された上下一
    対の押圧部を備えたクリップにおいて、 前記下挟持部が、前記上挟持部よりも、平面上、長く延
    びて突出する部分と、前記上挟持部が、前記下挟持部よ
    りも、平面上、長く延びて突出する部分とを、それぞ
    れ、少なくとも一以上有し、 前記上挟持部を形成する周囲端縁と、前記下挟持部を形
    成する周囲端縁とが、平面的に所定の角度を成して交差
    する上下端縁交差部を、少なくとも一以上有するよう
    に、上挟持部および下挟持部の形状が形成されたことを
    特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 書類等、任意の挟持物のコーナー部に装
    着され、挟持物を挟持するクリップであって、少なくと
    も内面が平面であり、隣り合う端縁部2辺が略直角を形
    成するコーナー部を有する略板状の上挟持部と、少なく
    とも内面が平面であり、隣り合う端縁部2辺が略直角を
    形成するコーナー部を有する略板状の下挟持部を有し、 前記上挟持部、および下挟持部のコーナー部を形成する
    前記2辺の端縁部それぞれに配置され、挟持物を挟持し
    た状態で、前記挟持物の背面に沿って位置するように形
    成された、垂直方向に伸縮自在の少なくとも一対の弾性
    体とを備えたクリップにおいて、 前記弾性体が両端部から、上端にあっては前記上挟持部
    が成す面と略平行、且つ、当該コーナー端縁部と略平行
    に延び、下端にあっては前記下挟持部が成す面と略平
    行、且つ、当該コーナー端縁部と略平行に延びる線材、
    あるいは板状部材で形成された上下一対の押圧部を備
    え、 前記上挟持部および下挟持部の各々に、少なくとも一点
    で前記押圧部が接することで、上挟持部および下挟持部
    を、双方が近接する向きに付勢するように形成された押
    圧力伝達部が、上挟持部および下挟持部の前記コーナー
    2辺の端縁部に沿って設けられたことを特徴とするクリ
    ップ。
  3. 【請求項3】 前記下挟持部が、前記上挟持部よりも、
    平面上、長く延びて突出する部分を少なくとも一以上有
    することを特徴とする請求項2に記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 前記下挟持部が、前記上挟持部よりも、
    平面上、長く延びて突出する部分と、前記上挟持部が、
    前記下挟持部よりも、平面上、長く延びて突出する部分
    とを、それぞれ、少なくとも一以上有し、 前記上挟持部を形成する周囲端縁と、前記下挟持部を形
    成する周囲端縁とが、平面的に所定の角度を成して交差
    する上下端縁交差部を、少なくとも一以上有するよう
    に、上挟持部および下挟持部の形状が形成されたことを
    特徴とする請求項2に記載のクリップ。
  5. 【請求項5】 前記弾性体が、前記背面において、略垂
    直方向に形成されたことを特徴とする請求項1ないし4
    の何れか一項に記載のクリップ。
  6. 【請求項6】 前記弾性体が線材あるいは板状部材で形
    成され、且つ、一対の弾性部材と、前記弾性部材の端部
    を連結する結節部とを有することを特徴とする請求項1
    ないし5の何れか一項に記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 前記弾性体の結節部が、前記上挟持部お
    よび下挟持部のコーナー部近傍に位置することを特徴と
    する請求項6に記載のクリップ。
  8. 【請求項8】 前記弾性体の結節部が、前記上挟持部お
    よび下挟持部のコーナー部と反対側の端部付近に位置す
    ることを特徴とする請求項6に記載のクリップ。
  9. 【請求項9】 前記上挟持部のコーナー部を形成する2
    辺の端縁部それぞれにおいて、当該上挟持部あるいは押
    圧力伝達部から略垂直に下方に延びる略板状または略柱
    状の上離間距離保持部を備え、前記上離間距離保持部が
    挟持物を挟持しない状態で、前記下挟持部、または下挟
    持部に備わる押圧力伝達部と少なくとも一点で接するこ
    とを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載の
    クリップ。
  10. 【請求項10】 前記下挟持部のコーナー部を形成する
    2辺の端縁部それぞれにおいて、当該下挟持部あるいは
    押圧力伝達部から略垂直に上方に延びる略板状または略
    柱状の下離間距離保持部を備え、前記下離間距離保持部
    が挟持物を挟持しない状態で、前記上挟持部、または上
    挟持部に備わる押圧力伝達部と少なくとも一点で接する
    ことを特徴とする請求項1ないし9の何れか一項に記載
    のクリップ。
  11. 【請求項11】 前記上挟持部および下挟持部のコーナ
    ー部を形成する2辺の端縁部それぞれにおいて、当該上
    挟持部あるいは押圧力伝達部から略垂直に下方に延びる
    略板状または柱状の上離間距離保持部と、当該下挟持部
    あるいは押圧力伝達部から略垂直に上方に延びる略板状
    または柱状の下離間距離保持部とを備え、前記上離間距
    離保持部と下離間距離保持部とが、挟持物を挟持しない
    状態で、少なくとも一点で互いに接することを特徴とす
    る請求項1ないし8の何れか一項に記載のクリップ。
  12. 【請求項12】 前記上挟持部に設けられた押圧力伝達
    部が、前記上離間距離保持部の側面に位置することを特
    徴とする請求項9ないし11の何れか一項に記載のクリ
    ップ。
  13. 【請求項13】 前記下挟持部に設けられた押圧力伝達
    部が、前記下離間距離保持部の側面に位置することを特
    徴とする請求項10ないし12の何れか一項に記載のク
    リップ。
  14. 【請求項14】 前記上挟持部のコーナー部を形成する
    2辺の端縁部それぞれにおいて、当該上挟持部あるいは
    押圧力伝達部から、所定の長さで略垂直に下方に延びる
    略板状または略柱状の上回転防止部、あるいは、前記下
    挟持部のコーナー部を形成する2辺の端縁部それぞれに
    おいて、当該下挟持部あるいは押圧力伝達部から、所定
    の長さで略垂直に上方に延びる、略板状または略柱状の
    下回転防止部のどちらか一つを備えたことを特徴とする
    請求項1ないし13の何れか一項に記載のクリップ。
  15. 【請求項15】前記上回転防止部および前記下回転防止
    部の両方を備え、当該上回転防止部と下回転防止部と
    が、互いに近接して配置されたことを特徴とする請求項
    1ないし13の何れか一項に記載のクリップ。
  16. 【請求項16】 前記上回転防止部および下回転防止部
    が互いに近接するそれぞれの面に、当該面から所定の形
    状で突出するストッパーを設けたことを特徴とする請求
    項15に記載のクリップ。
  17. 【請求項17】 前記上挟持部および下挟持部が、当該
    挟持部を形成する周囲端縁部の内面において、内方から
    縁端にいくにしたがって次第に挟持部の厚さが薄くなる
    ように形成されたテーパー部を有することを特徴とする
    請求項1ないし16の何れか一項に記載のクリップ。
  18. 【請求項18】 前記押圧部が、その先端部分におい
    て、所定の角度で折れ曲がった抜け落ち防止部を備え、
    当該挟持部、または押圧力伝達部に設けられた溝、ある
    いは孔に係止されたことを特徴とする請求項1ないし1
    7の何れか一項に記載のクリップ。
  19. 【請求項19】 前記上挟持部、あるいは下挟持部が、
    略直角を形成するコーナー部1辺あるいは2辺におい
    て、それぞれ背面側に延びることで、上挟持部、あるい
    は下挟持部が、任意の形状を形成することを可能にする
    ことを特徴とする請求項1ないし18の何れか一項に記
    載のクリップ。
  20. 【請求項20】 前記上挟持部、あるいは下挟持部のコ
    ーナー部2辺において、どちらか1辺あるいは2辺が背
    面側に延びた見出し部を備えていることを特徴とする請
    求項1ないし18の何れか一項に記載のクリップ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130206055A1 (en) * 2012-02-15 2013-08-15 Edo Moran Wexler Automatic bookmark and paper clip
CN113844194A (zh) * 2021-09-29 2021-12-28 深圳市千页百汇办公设备有限公司 活页装夹装置

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