JP2004283491A - ロッカーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】会員でない人でも荷物を預け入れることができると共に、ロッカーに荷物を預けた人の画像や伝言を前記荷物の受取人の会員が自己の通信端末で見たり聞いたりすることを可能にする。
【解決手段】荷物を届けるためにロッカー装置1を利用したい人が会員でなくとも、荷物の受取人が会員であり、この受取人を特定する特定情報をロッカー装置1から入力してロッカー管理センタ2により認証されれば、ロッカー装置1のロッカーに荷物を預け入れることができる。また、この時、荷物を預け入れる人を撮影した画像やこの人の音声メッセージを集音した音声をロッカー管理センタ2経由での荷物の受取人である会員の通信端末に送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】荷物を届けるためにロッカー装置1を利用したい人が会員でなくとも、荷物の受取人が会員であり、この受取人を特定する特定情報をロッカー装置1から入力してロッカー管理センタ2により認証されれば、ロッカー装置1のロッカーに荷物を預け入れることができる。また、この時、荷物を預け入れる人を撮影した画像やこの人の音声メッセージを集音した音声をロッカー管理センタ2経由での荷物の受取人である会員の通信端末に送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物を届けたい受取人が不在であった場合等にシステムの会員でない利用者等が利用できるロッカーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、宅配業者が宅配物を受取人のいる自宅等に配達しても留守であると、受取人に宅配物を渡すまで何度も訪問しなければならないといった極めて不効率なことが生じていた。そこで、宅配業者によって配達される宅配物等の受取人が不在であった場合、宅配業者は近接して設置してある宅配ロッカーに荷物を預け入れることにより、受取人不在時にも宅配物を1回の訪問で配達できる宅配ロッカーシステムが開発されている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−177127号公報 (第4−5頁 第1図)
【0004】
上記の宅配ロッカーシステムは、システムを管理/運営する宅配ロッカー管理センタと複数の宅配ロッカーを通信ネットワークを介して接続して構成され、宅配ロッカーに出し入れされる宅配物や配達料金の課金、更にはこのシステムの入会、脱会手続きが等が宅配ロッカー管理センタにより一元的に管理され、また、会員は自宅にあるパソコン等から常時宅配ロッカー管理センタにアクセスして各種問い合わせを行うことができるようになっており、極めて利便性の高いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の宅配ロッカーシステムでは、宅配ロッカーを利用できる人物が宅配ロッカーシステムの会員と宅配業者に限られてしまう。そのため、例えば、親戚や友達が荷物を届けに訪問先を訪れたが受取人が不在の時、会員でない限り宅配ロッカーシステムを利用することはできず、荷物を持って帰るか、管理人等がいるマンションならば管理人に預けるしかなかった。特に遠方から来た利用者が荷物を預けることができない場合は再度持って長時間の帰宅を強いられることになり、はなはだ不便であった。
【0006】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、会員でない人でもロッカー装置を利用することができると共に、ロッカーに荷物を預けた人の画像や音声メッセージを受取人の会員が自己の通信端末で見たり聞いたりできるロッカーシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ロッカー管理センタと複数のロッカーを備えるロッカー装置とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、前記ロッカー装置は、ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記ロッカー管理センタに送信する送信手段と、を具備し、前記ロッカー管理センタは、前記ロッカー装置から送信された画像及び/又は音声を受信する受信手段と、前記受信した画像及び/又は音声を、前記利用者により預け入れられた荷物の受取人である会員が所有する通信端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、複数のロッカーを備えるロッカー装置と荷物受取人が所有する通信端末とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、前記ロッカー装置は、ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信ネットワークを介して前記荷物受取人が所有する通信端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ロッカー装置は、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ロッカー管理センタは、前記ロッカー装置から送信された前記画像及び/又は前記音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記ロッカー管理センタは、前記記憶手段により記憶した前記受信した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信端末に送信する前に、前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を前記通信端末に送信することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記通信端末は、 前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を受信すると、利用者の選択情報に基づいて前記ロッカー管理センタに記憶されている前記画像及び/又は前記音声を送信させるか否かを示す要求を前記ロッカー管理センタに送信することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るロッカーシステムの実施の形態を詳細に説明する。図1から図6に、本発明の実施形態であるロッカーシステムを示す。
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムは、ロッカー装置1に設けられたロッカー側サーバ10を通信ネットワーク(インターネット)50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に接続してなる構成である。
【0015】
以上の構成において、センタ側サーバ20は、インターネット50を介してロッカーの利用契約済みの会員100の自宅3のパソコン31に接続され、あるいは同インターネット50、携帯電話事業者の基地局60を介して会員100が所有する携帯電話機32に接続されている。
【0016】
ロッカー装置1は、ロッカー側サーバ10と、ロッカー装置1の操作に関わる各種の情報を表示するLCD等の表示部11と、各種情報を入力する操作部12と、ロッカーを使用する人を撮影するCCDカメラ13と、ロッカーを使用する人の音声を集音するマイク14と、認証用のクレジットカードを読み取るカードリーダ部15及び信号音等を出力するスピーカ16と、荷物を収納する複数のロッカー(No.1〜No.6)を配列してなるロッカー部17と、を備えている。
なお、図1では、表示部11と操作部12とを別体のものとして示しているが、これに限られるものではなく、例えば、表示部11をタッチパネル形式にして、入力等の操作を同時に行えるようにしてもよい。
【0017】
ロッカー管理センタ2は、そのロッカー装置1への荷物の出し入れ及び会員の入会や脱会等の会員管理等を一括して行うものである。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。まず、一般の人がロッカー装置1を利用するには、ロッカー管理センタ2にインターネット50あるいは電話やFAX等を用いて会員登録することにより、このロッカーシステムの会員100となり、その際、ロッカー装置1の利用時の認証及び配達料や利用料金支払いのためのクレジットカードをロッカー管理センタ2から発行して貰う。
【0019】
会員100の自宅3に例えば友人等の利用者が届け物(以降荷物と称する)を持って尋ねたところ、留守で荷物を届けることができなかった場合、利用者はこの自宅3の近隣(例えば、集合住宅の場合は、エントランスホール等)に設置してあるロッカー装置1の設置場所へ荷物を持って行く。
【0020】
ロッカー装置1の表示部11には、図3に示すように「5.ビジター預け入れ」という項目が表示されている。操作部12でこの「5.ビジター預け入れ」という項目を選択すると、表示部11に届け先の受取人を認証する情報を入力すると、図4に示すような入力画面が表示される。利用者はこの入力画面に自己の住所、名前、電話番号と、会員100の名前、住所及び電話番号を入力する。これにより、ロッカー側サーバ10は、入力されたビジター用の認証情報をインターネット50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20へ送信する(ステップS101)。
【0021】
また、ロッカー側サーバ10は、操作部12でビジター項目の選択操作がなされると同時に、CCDカメラ13により撮影した利用者の画像をインターネット50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する(ステップS102)。センタ側サーバ20は、受信した撮影画像を録画すると共に、ロッカー装置1周辺の監視を開始する。
【0022】
センタ側サーバ20は、ロッカー装置1のロッカー側サーバ10から受信した会員100の名前、住所及び電話番号を用いて登録してある会員情報を検索して、上記名前、住所及び電話番号で特定される会員100が登録されているかどうかを判断し、登録されている場合は認証可情報をインターネット50を介してロッカー側サーバ10に送信し、登録されていない場合には認証不可情報をインターネット50を介してロッカー側サーバ10に送信する(ステップS103)。これと共に、センタ側サーバ20は、利用者の住所、名前、電話番号を認証可情報と共に記憶する。
【0023】
なお、この場合、CCDカメラ13は、ロッカー装置1の操作部12で何らかの操作をするためにロッカー装置1の前に人が立つと、その人の顔を含めた映像を撮影できるようにするため、赤外線センサなどの人物検知センサが併設されており、検知したと同時に撮影動作を開始するように予めセットされているものとする。特に、利用者が表示部11の表示内容を見る時のアングルでCCDカメラ13により撮影された画像は、利用者の顔が撮れるようにセットしてあるものとする。
【0024】
ロッカー側サーバ10は、ビジター用の認証情報に対して認証不可情報を受信すると、表示部11に認証ができないため荷物の取り扱いができない旨の表示をして処理を終了する。一方、認証可情報を受信すると、ロッカー群17の中で空いているロッカーの蓋のロックを外し、蓋を開けられるようにすると共に、表示部11に使用できるロッカーの番号(例えば、No.3)と、その中に荷物を入れるように指示する図5に示すようなメッセージを表示し、且つ、音声メッセージ(伝言)がある場合はそれを入力することを促すメッセージを表示する。
【0025】
利用者はこのメッセージを見て、訪問先の会員に伝える音声メッセージがある場合はスピーカ16から発声される信号音を聞いてから、マイク14に向かって伝達事項を話し、音声メッセージがない場合には直ちに、ロックが解錠されたロッカーの蓋を開けて荷物を預け入れ、蓋を閉める。なお、蓋は閉めると自動的にロックされるものとする。
【0026】
ロッカー側サーバ10は、音声メッセージがマイク14から入力されると、これを一旦記憶しておき、その後、荷物が入れられたロッカーの番号とその日時情報及び記憶した音声メッセージをロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する(ステップS104)。音声メッセージの入力がない場合、ロッカー側サーバ10は荷物が入れられたロッカーの番号とその日時情報をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する。
【0027】
ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、受信した日時とロッカーの番号及びあれば音声メッセージを既に記録したこの利用者の住所、名前、電話番号にリンクして記憶すると共に、これまで、送信されてきた利用者の撮影画像から静止画像を1枚切り出して、この静止画像も利用者の住所、名前、電話番号にリンクして記憶する。
【0028】
次に、センタ側サーバ20は、例えば、「ロッカー装置1のNo.3の番号のロッカーにお届け物があります。」と言うメッセージと共に、利用者を特定する情報である利用者の住所、名前、電話番号を電子メールでインターネット50を介して会員100のパソコン31に(あるいはインターネット50、基地局60を介して携帯電話機32に)送信する(ステップS105)。その時、上記メッセージと共に、画像と音声の付帯情報が有りと言うメッセージも送る。
【0029】
会員100が自宅3に帰宅して、パソコン31の電子メールの受信ボックスを開いて見ると、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から荷物がロッカー装置1に届いていることを知らせる上記の電子メールが届いているが、上記荷物を持ってきた利用者の住所、名前、電話番号だけでよい場合は何もせず、利用者の画像と音声の付帯情報を見たりあるいは、利用者の音声メッセージを聞きたい場合は「付帯情報が有り」等の絵文字をクリックして、ロッカー管理センタ2に付帯情報の送信要求を送信する(ステップS106)。
【0030】
ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、付帯情報の送信要求を受信すると、この利用者の画像と音声メッセージを会員100の自宅3のパソコン31に電子メールで送信する(ステップ107)。会員100はパソコン31により受信した画像と音声メッセージのファイルを開いて画像を写し出すと共に、音声を再生する。尚、利用者が音声メッセージを残していない場合は画像ファイルだけが会員100に送信される。
【0031】
その後、会員100はロッカー装置1のところまで行き、表示部11に表示されている荷物の取り出し項目を操作部12を操作して選択する。これにより、ロッカー装置1は表示部11にクレジットカードの入力を促す画面を表示するため、会員100は先にロッカー管理センタ2から発行して貰ったクレジットカードをカードリーダ部15に差し込んで会員番号や暗証番号等の認証に必要な情報を入力する。
【0032】
この認証情報は、ロッカー側サーバ10からインターネット50を介してロッカー管理センタ2に送信され(ステップS108)、ここで認証されると、開閉するロッカー装置1の番号を入力する入力画面を送信する(ステップS109)。これにより、表示部11にロッカー番号入力画面が表示されると、会員100はロッカーの番号、この例ではNo3を操作部12を操作して入力する。ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20で認証されない場合は、認証不可情報がロッカー側サーバ10に送信され(ステップ109)、ロッカー側サーバ10はここで処理を終了する。
【0033】
会員100により入力されたロッカー番号は、ロッカー側サーバ10からインターネット50を介してセンタ側サーバ20に送信され(ステップS110)、ここで会員100への荷物を入れたロッカー番号と照合され、その照合結果をロッカー側サーバ10に送信する(ステップS111)。
【0034】
ロッカー側サーバ10は、入力されたロッカー番号が一致したという結果を受信した場合、該当するロッカーのロックを解錠すると共に、表示部11に荷物を取り出すように勧告するメッセージを表示する。これを確認した会員100は、該当ロッカーの蓋を開けて荷物を取り出し、蓋を閉めると、この蓋は自動的にロックされる。
【0035】
ロッカー側サーバ10は、入力されたロッカー番号が不一致であるという結果を受信した場合、表示部11に再度ロッカー番号の入力を会員100に促す処理をし、再入力されたロッカー番号を再度センタ側サーバ20に送信するが、これでも不一致の場合は処理を終了する。
【0036】
以上のように、ロッカー側サーバ10は、荷物が取り出されると、会員100がロッカー装置1から荷物を取り出したことを示す荷物取出情報をセンタ側サーバ20に送信する(ステップS112)。センタ側サーバ20は、荷物取出情報をこの荷物を預け入れた利用者の情報と共に履歴情報に残す処理を行う。その後、ロッカー管理センタ2は、会員100に対してこの時のロッカー利用料金を課金する。
【0037】
本発明の第1の実施形態によれば、荷物の受取人がロッカーシステムの会員100であれば、利用者は会員でなくとも、ロッカー側サーバ10を使用して荷物を預け入れることができるため、訪問相手が不在の時、利用者は持ってきた荷物をロッカー装置1に預け入れて、訪問相手の受取人に届けることができる。従って、訪問相手が不在なため、持ってきた荷物を持ち帰るような不便を解消することができる。
【0038】
また、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、利用者がロッカー装置1に荷物を預け入れた情報と共に利用者の特定情報を会員100のパソコン31や携帯電話機32に通知する際に、少なくとも利用者を撮影した画像を付帯情報として送る機能を備えている。よって、会員100は必要があれば、この利用者の画像を見ることができ、利用者が誰であるかを一瞥で認識できると共に、名前からでは思い出せない相手も顔写真等を見て誰であるかを認識することできる。
【0039】
更に、利用者が音声メッセージを残した場合は、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から付帯情報としての音声を画像と共に送信してくるので、会員100はこの音声を再生することにより利用者の挨拶等の音声メッセージを聞くことができる。また、荷物が生もの等で早急に食べて欲しいような場合には、荷物の内容等を音声メッセージとして会員100に伝達することができる。
【0040】
また、利用者がロッカー装置1を使用する際に、利用者を撮影し、その撮影画像をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20により監視するため、不審者が利用者を装ってロッカー装置1に悪戯をするようなことを抑制することができる。
【0041】
更に、利用者がロッカー装置1を使用した場合は必ず付帯情報として利用者の撮影画像を会員100に送信するため、会員100はこの利用者の画像から誰だか分からず不審に思った場合はロッカー管理センタ2に通報すると共に、ロッカー装置1に預け入れられた荷物を慎重に取り出す等の対処を行うことができる。
【0042】
なお、本発明の第1の実施形態では、ロッカー装置1にCCDカメラ13を1台設置したが複数台設置し、利用者の全身撮影用と顔面撮影用とに分け、ロッカー管理センタ2からの遠隔操作によりいずれかの撮影画像を選択的に送信するようにしても良いし、CCDカメラ13にズーム機構を備え、ロッカー管理センタ2からの遠隔操作により利用者の撮影画像をズームアップ、ダウンできるようにしても良いし、あるいはCCDカメラ13の撮影方向をロッカー管理センタ2からの遠隔操作により変更できるようにしても良い。
【0043】
また、上記実施の形態では会員100に送信した画像を会員100が見るかどうかは会員の任意の選択であったが、画像は利用者の特定情報と共に必ず表示される形でロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から会員100に送信するようにして、利用者の特定を確実に行って、悪戯等を回避して安全性を高めることもできる。
【0044】
更に、ロッカー装置1のCCDカメラ13により撮影した画像を一旦バッファメモリに格納するようにして、こま落としでロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信するような装置を設けておけば、インターネット50の伝送速度が遅い場合でも、利用者の画像をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信することができる。
なお、通信ネットワークを光ケーブルで構築した場合には、伝送速度が高速となるため、上述のようにこま落としして伝送する必要はない。
【0045】
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。図6に示す本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムは、上述した第1の実施形態と異なり、ロッカー管理センタによる処理をロッカー側サーバ10にて処理しようとするものである。
【0046】
本発明の第2の実施形態の場合、ロッカー側サーバ10は、図2に示すシーケンスチャートにおける処理のうち、ステップS101〜ステップS104の処理、ステップS108〜ステップS112の処理を、操作部12を介して利用者により入力される情報に基づいて、ロッカー側サーバ10内で処理することとなり、インターネット50を介しての外部処理であるステップS105〜ステップS107は、ロッカー側サーバ10の送受信機能に基づいて処理されることとなる。
【0047】
本発明の第2の実施形態によれば、インターネット50を介しての処理が削減されることにより、よりスムーズな預け入れ動作が実現できると共に、インターネット50を介することなく画像や音声メッセージの保存ができるので、利用者の使い勝手が飛躍的に向上する。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。上記実施の形態では、会員でない利用者でもロッカー装置を使用でき、且つ、利用者の撮影画像や音声メッセージを荷物の受取人の会員100に送信できるシステムを単独で構築する例について説明したが、既設の宅配ロッカーシステムに上記機能を付加しても同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ロッカー装置は、荷物を預けに来た利用者の撮影及び/又は伝言などの音声の集音し、撮影された画像や集音された音声をこの荷物の受取人の会員のパソコンや携帯電話等に送信することができるので、会員は荷物を届けに来た人の画像や伝言を確認することができるので、誰が荷物を届けに来たのかを一瞥で知ることができる。
【0050】
また、本発明によれば、ロッカーシステムの会員でない利用者でも、荷物の受取人が会員で、この会員を特定する住所、名前、電話番号等の特定情報をロッカー装置に入力して認証を受ければ、ロッカー装置に荷物を預け入れて前記会員に届けることができる。
【0051】
また、本発明によれば、会員はロッカー装置に預け入れた利用者の画像や伝言等の音声を確認するか否かを任意に選択することができる。
【0052】
さらに、本発明によれば、宅配ロッカーシステムのロッカー装置を会員でない人でも利用できるので、その利便性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したロッカーシステムの動作手順を示したシーケンス図である。
【図3】図1に示した表示部に表示されるメニュー画面例を示した図である。
【図4】図1に示した表示部に表示される受取人の会員を特定する情報の入力画面例を示した図である。
【図5】図1に示した表示部に表示された利用者が利用できるロッカーを指示し、且つ伝言の入力を促す画面例を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ロッカー装置
2 ロッカー管理センタ
10 ロッカー側サーバ
11 表示部
12 操作部
13 CCDカメラ
14 マイク
15 カードリーダー部
16 スピーカ
17 ロッカー部
20 ロッカー管理センタ
31 パソコン
32 携帯電話機
50 インターネット
60 基地局
【発明の属する技術分野】
本発明は、荷物を届けたい受取人が不在であった場合等にシステムの会員でない利用者等が利用できるロッカーシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、宅配業者が宅配物を受取人のいる自宅等に配達しても留守であると、受取人に宅配物を渡すまで何度も訪問しなければならないといった極めて不効率なことが生じていた。そこで、宅配業者によって配達される宅配物等の受取人が不在であった場合、宅配業者は近接して設置してある宅配ロッカーに荷物を預け入れることにより、受取人不在時にも宅配物を1回の訪問で配達できる宅配ロッカーシステムが開発されている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−177127号公報 (第4−5頁 第1図)
【0004】
上記の宅配ロッカーシステムは、システムを管理/運営する宅配ロッカー管理センタと複数の宅配ロッカーを通信ネットワークを介して接続して構成され、宅配ロッカーに出し入れされる宅配物や配達料金の課金、更にはこのシステムの入会、脱会手続きが等が宅配ロッカー管理センタにより一元的に管理され、また、会員は自宅にあるパソコン等から常時宅配ロッカー管理センタにアクセスして各種問い合わせを行うことができるようになっており、極めて利便性の高いものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の宅配ロッカーシステムでは、宅配ロッカーを利用できる人物が宅配ロッカーシステムの会員と宅配業者に限られてしまう。そのため、例えば、親戚や友達が荷物を届けに訪問先を訪れたが受取人が不在の時、会員でない限り宅配ロッカーシステムを利用することはできず、荷物を持って帰るか、管理人等がいるマンションならば管理人に預けるしかなかった。特に遠方から来た利用者が荷物を預けることができない場合は再度持って長時間の帰宅を強いられることになり、はなはだ不便であった。
【0006】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、会員でない人でもロッカー装置を利用することができると共に、ロッカーに荷物を預けた人の画像や音声メッセージを受取人の会員が自己の通信端末で見たり聞いたりできるロッカーシステムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ロッカー管理センタと複数のロッカーを備えるロッカー装置とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、前記ロッカー装置は、ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記ロッカー管理センタに送信する送信手段と、を具備し、前記ロッカー管理センタは、前記ロッカー装置から送信された画像及び/又は音声を受信する受信手段と、前記受信した画像及び/又は音声を、前記利用者により預け入れられた荷物の受取人である会員が所有する通信端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、複数のロッカーを備えるロッカー装置と荷物受取人が所有する通信端末とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、前記ロッカー装置は、ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信ネットワークを介して前記荷物受取人が所有する通信端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ロッカー装置は、前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記ロッカー管理センタは、前記ロッカー装置から送信された前記画像及び/又は前記音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記ロッカー管理センタは、前記記憶手段により記憶した前記受信した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信端末に送信する前に、前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を前記通信端末に送信することを特徴とする。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記通信端末は、 前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を受信すると、利用者の選択情報に基づいて前記ロッカー管理センタに記憶されている前記画像及び/又は前記音声を送信させるか否かを示す要求を前記ロッカー管理センタに送信することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るロッカーシステムの実施の形態を詳細に説明する。図1から図6に、本発明の実施形態であるロッカーシステムを示す。
【0014】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。図1において、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムは、ロッカー装置1に設けられたロッカー側サーバ10を通信ネットワーク(インターネット)50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に接続してなる構成である。
【0015】
以上の構成において、センタ側サーバ20は、インターネット50を介してロッカーの利用契約済みの会員100の自宅3のパソコン31に接続され、あるいは同インターネット50、携帯電話事業者の基地局60を介して会員100が所有する携帯電話機32に接続されている。
【0016】
ロッカー装置1は、ロッカー側サーバ10と、ロッカー装置1の操作に関わる各種の情報を表示するLCD等の表示部11と、各種情報を入力する操作部12と、ロッカーを使用する人を撮影するCCDカメラ13と、ロッカーを使用する人の音声を集音するマイク14と、認証用のクレジットカードを読み取るカードリーダ部15及び信号音等を出力するスピーカ16と、荷物を収納する複数のロッカー(No.1〜No.6)を配列してなるロッカー部17と、を備えている。
なお、図1では、表示部11と操作部12とを別体のものとして示しているが、これに限られるものではなく、例えば、表示部11をタッチパネル形式にして、入力等の操作を同時に行えるようにしてもよい。
【0017】
ロッカー管理センタ2は、そのロッカー装置1への荷物の出し入れ及び会員の入会や脱会等の会員管理等を一括して行うものである。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの動作例を示すシーケンスチャートである。まず、一般の人がロッカー装置1を利用するには、ロッカー管理センタ2にインターネット50あるいは電話やFAX等を用いて会員登録することにより、このロッカーシステムの会員100となり、その際、ロッカー装置1の利用時の認証及び配達料や利用料金支払いのためのクレジットカードをロッカー管理センタ2から発行して貰う。
【0019】
会員100の自宅3に例えば友人等の利用者が届け物(以降荷物と称する)を持って尋ねたところ、留守で荷物を届けることができなかった場合、利用者はこの自宅3の近隣(例えば、集合住宅の場合は、エントランスホール等)に設置してあるロッカー装置1の設置場所へ荷物を持って行く。
【0020】
ロッカー装置1の表示部11には、図3に示すように「5.ビジター預け入れ」という項目が表示されている。操作部12でこの「5.ビジター預け入れ」という項目を選択すると、表示部11に届け先の受取人を認証する情報を入力すると、図4に示すような入力画面が表示される。利用者はこの入力画面に自己の住所、名前、電話番号と、会員100の名前、住所及び電話番号を入力する。これにより、ロッカー側サーバ10は、入力されたビジター用の認証情報をインターネット50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20へ送信する(ステップS101)。
【0021】
また、ロッカー側サーバ10は、操作部12でビジター項目の選択操作がなされると同時に、CCDカメラ13により撮影した利用者の画像をインターネット50を介してロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する(ステップS102)。センタ側サーバ20は、受信した撮影画像を録画すると共に、ロッカー装置1周辺の監視を開始する。
【0022】
センタ側サーバ20は、ロッカー装置1のロッカー側サーバ10から受信した会員100の名前、住所及び電話番号を用いて登録してある会員情報を検索して、上記名前、住所及び電話番号で特定される会員100が登録されているかどうかを判断し、登録されている場合は認証可情報をインターネット50を介してロッカー側サーバ10に送信し、登録されていない場合には認証不可情報をインターネット50を介してロッカー側サーバ10に送信する(ステップS103)。これと共に、センタ側サーバ20は、利用者の住所、名前、電話番号を認証可情報と共に記憶する。
【0023】
なお、この場合、CCDカメラ13は、ロッカー装置1の操作部12で何らかの操作をするためにロッカー装置1の前に人が立つと、その人の顔を含めた映像を撮影できるようにするため、赤外線センサなどの人物検知センサが併設されており、検知したと同時に撮影動作を開始するように予めセットされているものとする。特に、利用者が表示部11の表示内容を見る時のアングルでCCDカメラ13により撮影された画像は、利用者の顔が撮れるようにセットしてあるものとする。
【0024】
ロッカー側サーバ10は、ビジター用の認証情報に対して認証不可情報を受信すると、表示部11に認証ができないため荷物の取り扱いができない旨の表示をして処理を終了する。一方、認証可情報を受信すると、ロッカー群17の中で空いているロッカーの蓋のロックを外し、蓋を開けられるようにすると共に、表示部11に使用できるロッカーの番号(例えば、No.3)と、その中に荷物を入れるように指示する図5に示すようなメッセージを表示し、且つ、音声メッセージ(伝言)がある場合はそれを入力することを促すメッセージを表示する。
【0025】
利用者はこのメッセージを見て、訪問先の会員に伝える音声メッセージがある場合はスピーカ16から発声される信号音を聞いてから、マイク14に向かって伝達事項を話し、音声メッセージがない場合には直ちに、ロックが解錠されたロッカーの蓋を開けて荷物を預け入れ、蓋を閉める。なお、蓋は閉めると自動的にロックされるものとする。
【0026】
ロッカー側サーバ10は、音声メッセージがマイク14から入力されると、これを一旦記憶しておき、その後、荷物が入れられたロッカーの番号とその日時情報及び記憶した音声メッセージをロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する(ステップS104)。音声メッセージの入力がない場合、ロッカー側サーバ10は荷物が入れられたロッカーの番号とその日時情報をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信する。
【0027】
ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、受信した日時とロッカーの番号及びあれば音声メッセージを既に記録したこの利用者の住所、名前、電話番号にリンクして記憶すると共に、これまで、送信されてきた利用者の撮影画像から静止画像を1枚切り出して、この静止画像も利用者の住所、名前、電話番号にリンクして記憶する。
【0028】
次に、センタ側サーバ20は、例えば、「ロッカー装置1のNo.3の番号のロッカーにお届け物があります。」と言うメッセージと共に、利用者を特定する情報である利用者の住所、名前、電話番号を電子メールでインターネット50を介して会員100のパソコン31に(あるいはインターネット50、基地局60を介して携帯電話機32に)送信する(ステップS105)。その時、上記メッセージと共に、画像と音声の付帯情報が有りと言うメッセージも送る。
【0029】
会員100が自宅3に帰宅して、パソコン31の電子メールの受信ボックスを開いて見ると、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から荷物がロッカー装置1に届いていることを知らせる上記の電子メールが届いているが、上記荷物を持ってきた利用者の住所、名前、電話番号だけでよい場合は何もせず、利用者の画像と音声の付帯情報を見たりあるいは、利用者の音声メッセージを聞きたい場合は「付帯情報が有り」等の絵文字をクリックして、ロッカー管理センタ2に付帯情報の送信要求を送信する(ステップS106)。
【0030】
ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、付帯情報の送信要求を受信すると、この利用者の画像と音声メッセージを会員100の自宅3のパソコン31に電子メールで送信する(ステップ107)。会員100はパソコン31により受信した画像と音声メッセージのファイルを開いて画像を写し出すと共に、音声を再生する。尚、利用者が音声メッセージを残していない場合は画像ファイルだけが会員100に送信される。
【0031】
その後、会員100はロッカー装置1のところまで行き、表示部11に表示されている荷物の取り出し項目を操作部12を操作して選択する。これにより、ロッカー装置1は表示部11にクレジットカードの入力を促す画面を表示するため、会員100は先にロッカー管理センタ2から発行して貰ったクレジットカードをカードリーダ部15に差し込んで会員番号や暗証番号等の認証に必要な情報を入力する。
【0032】
この認証情報は、ロッカー側サーバ10からインターネット50を介してロッカー管理センタ2に送信され(ステップS108)、ここで認証されると、開閉するロッカー装置1の番号を入力する入力画面を送信する(ステップS109)。これにより、表示部11にロッカー番号入力画面が表示されると、会員100はロッカーの番号、この例ではNo3を操作部12を操作して入力する。ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20で認証されない場合は、認証不可情報がロッカー側サーバ10に送信され(ステップ109)、ロッカー側サーバ10はここで処理を終了する。
【0033】
会員100により入力されたロッカー番号は、ロッカー側サーバ10からインターネット50を介してセンタ側サーバ20に送信され(ステップS110)、ここで会員100への荷物を入れたロッカー番号と照合され、その照合結果をロッカー側サーバ10に送信する(ステップS111)。
【0034】
ロッカー側サーバ10は、入力されたロッカー番号が一致したという結果を受信した場合、該当するロッカーのロックを解錠すると共に、表示部11に荷物を取り出すように勧告するメッセージを表示する。これを確認した会員100は、該当ロッカーの蓋を開けて荷物を取り出し、蓋を閉めると、この蓋は自動的にロックされる。
【0035】
ロッカー側サーバ10は、入力されたロッカー番号が不一致であるという結果を受信した場合、表示部11に再度ロッカー番号の入力を会員100に促す処理をし、再入力されたロッカー番号を再度センタ側サーバ20に送信するが、これでも不一致の場合は処理を終了する。
【0036】
以上のように、ロッカー側サーバ10は、荷物が取り出されると、会員100がロッカー装置1から荷物を取り出したことを示す荷物取出情報をセンタ側サーバ20に送信する(ステップS112)。センタ側サーバ20は、荷物取出情報をこの荷物を預け入れた利用者の情報と共に履歴情報に残す処理を行う。その後、ロッカー管理センタ2は、会員100に対してこの時のロッカー利用料金を課金する。
【0037】
本発明の第1の実施形態によれば、荷物の受取人がロッカーシステムの会員100であれば、利用者は会員でなくとも、ロッカー側サーバ10を使用して荷物を預け入れることができるため、訪問相手が不在の時、利用者は持ってきた荷物をロッカー装置1に預け入れて、訪問相手の受取人に届けることができる。従って、訪問相手が不在なため、持ってきた荷物を持ち帰るような不便を解消することができる。
【0038】
また、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20は、利用者がロッカー装置1に荷物を預け入れた情報と共に利用者の特定情報を会員100のパソコン31や携帯電話機32に通知する際に、少なくとも利用者を撮影した画像を付帯情報として送る機能を備えている。よって、会員100は必要があれば、この利用者の画像を見ることができ、利用者が誰であるかを一瞥で認識できると共に、名前からでは思い出せない相手も顔写真等を見て誰であるかを認識することできる。
【0039】
更に、利用者が音声メッセージを残した場合は、ロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から付帯情報としての音声を画像と共に送信してくるので、会員100はこの音声を再生することにより利用者の挨拶等の音声メッセージを聞くことができる。また、荷物が生もの等で早急に食べて欲しいような場合には、荷物の内容等を音声メッセージとして会員100に伝達することができる。
【0040】
また、利用者がロッカー装置1を使用する際に、利用者を撮影し、その撮影画像をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20により監視するため、不審者が利用者を装ってロッカー装置1に悪戯をするようなことを抑制することができる。
【0041】
更に、利用者がロッカー装置1を使用した場合は必ず付帯情報として利用者の撮影画像を会員100に送信するため、会員100はこの利用者の画像から誰だか分からず不審に思った場合はロッカー管理センタ2に通報すると共に、ロッカー装置1に預け入れられた荷物を慎重に取り出す等の対処を行うことができる。
【0042】
なお、本発明の第1の実施形態では、ロッカー装置1にCCDカメラ13を1台設置したが複数台設置し、利用者の全身撮影用と顔面撮影用とに分け、ロッカー管理センタ2からの遠隔操作によりいずれかの撮影画像を選択的に送信するようにしても良いし、CCDカメラ13にズーム機構を備え、ロッカー管理センタ2からの遠隔操作により利用者の撮影画像をズームアップ、ダウンできるようにしても良いし、あるいはCCDカメラ13の撮影方向をロッカー管理センタ2からの遠隔操作により変更できるようにしても良い。
【0043】
また、上記実施の形態では会員100に送信した画像を会員100が見るかどうかは会員の任意の選択であったが、画像は利用者の特定情報と共に必ず表示される形でロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20から会員100に送信するようにして、利用者の特定を確実に行って、悪戯等を回避して安全性を高めることもできる。
【0044】
更に、ロッカー装置1のCCDカメラ13により撮影した画像を一旦バッファメモリに格納するようにして、こま落としでロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信するような装置を設けておけば、インターネット50の伝送速度が遅い場合でも、利用者の画像をロッカー管理センタ2のセンタ側サーバ20に送信することができる。
なお、通信ネットワークを光ケーブルで構築した場合には、伝送速度が高速となるため、上述のようにこま落としして伝送する必要はない。
【0045】
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。図6に示す本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムは、上述した第1の実施形態と異なり、ロッカー管理センタによる処理をロッカー側サーバ10にて処理しようとするものである。
【0046】
本発明の第2の実施形態の場合、ロッカー側サーバ10は、図2に示すシーケンスチャートにおける処理のうち、ステップS101〜ステップS104の処理、ステップS108〜ステップS112の処理を、操作部12を介して利用者により入力される情報に基づいて、ロッカー側サーバ10内で処理することとなり、インターネット50を介しての外部処理であるステップS105〜ステップS107は、ロッカー側サーバ10の送受信機能に基づいて処理されることとなる。
【0047】
本発明の第2の実施形態によれば、インターネット50を介しての処理が削減されることにより、よりスムーズな預け入れ動作が実現できると共に、インターネット50を介することなく画像や音声メッセージの保存ができるので、利用者の使い勝手が飛躍的に向上する。
【0048】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。上記実施の形態では、会員でない利用者でもロッカー装置を使用でき、且つ、利用者の撮影画像や音声メッセージを荷物の受取人の会員100に送信できるシステムを単独で構築する例について説明したが、既設の宅配ロッカーシステムに上記機能を付加しても同様の効果を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ロッカー装置は、荷物を預けに来た利用者の撮影及び/又は伝言などの音声の集音し、撮影された画像や集音された音声をこの荷物の受取人の会員のパソコンや携帯電話等に送信することができるので、会員は荷物を届けに来た人の画像や伝言を確認することができるので、誰が荷物を届けに来たのかを一瞥で知ることができる。
【0050】
また、本発明によれば、ロッカーシステムの会員でない利用者でも、荷物の受取人が会員で、この会員を特定する住所、名前、電話番号等の特定情報をロッカー装置に入力して認証を受ければ、ロッカー装置に荷物を預け入れて前記会員に届けることができる。
【0051】
また、本発明によれば、会員はロッカー装置に預け入れた利用者の画像や伝言等の音声を確認するか否かを任意に選択することができる。
【0052】
さらに、本発明によれば、宅配ロッカーシステムのロッカー装置を会員でない人でも利用できるので、その利便性を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したロッカーシステムの動作手順を示したシーケンス図である。
【図3】図1に示した表示部に表示されるメニュー画面例を示した図である。
【図4】図1に示した表示部に表示される受取人の会員を特定する情報の入力画面例を示した図である。
【図5】図1に示した表示部に表示された利用者が利用できるロッカーを指示し、且つ伝言の入力を促す画面例を示した図である。
【図6】本発明の第2の実施形態であるロッカーシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ロッカー装置
2 ロッカー管理センタ
10 ロッカー側サーバ
11 表示部
12 操作部
13 CCDカメラ
14 マイク
15 カードリーダー部
16 スピーカ
17 ロッカー部
20 ロッカー管理センタ
31 パソコン
32 携帯電話機
50 インターネット
60 基地局
Claims (6)
- ロッカー管理センタと複数のロッカーを備えるロッカー装置とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、
前記ロッカー装置は、
ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、
前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記ロッカー管理センタに送信する送信手段と、を具備し、
前記ロッカー管理センタは、
前記ロッカー装置から送信された画像及び/又は音声を受信する受信手段と、
前記受信した画像及び/又は音声を、前記利用者により預け入れられた荷物の受取人である会員が所有する通信端末に送信する送信手段と、を具備することを特徴とするロッカーシステム。 - 複数のロッカーを備えるロッカー装置と荷物受取人が所有する通信端末とが通信ネットワークを介して接続されて成るロッカーシステムにおいて、
前記ロッカー装置は、
ロッカーの利用者を撮影する撮影手段及び/又は前記利用者の音声を集音する集音手段と、
前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信ネットワークを介して前記荷物受取人が所有する通信端末に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とするロッカーシステム。 - 前記ロッカー装置は、
前記撮影した画像及び/又は前記集音した音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする請求項1又は2記載のロッカーシステム。 - 前記ロッカー管理センタは、
前記ロッカー装置から送信された前記画像及び/又は前記音声を記憶する記憶手段を具備することを特徴とする請求項1記載のロッカーシステム。 - 前記ロッカー管理センタは、
前記記憶手段により記憶した前記受信した画像及び/又は前記集音した音声を前記通信端末に送信する前に、前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を前記通信端末に送信することを特徴とする請求項4記載のロッカーシステム。 - 前記通信端末は、
前記画像及び/又は前記音声が記憶されている旨を示す情報を受信すると、利用者の選択情報に基づいて前記ロッカー管理センタに記憶されている前記画像及び/又は前記音声を送信させるか否かを示す要求を前記ロッカー管理センタに送信することを特徴とする請求項5記載のロッカーシステム。
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