JP2005248542A - 認証システム及び認証方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内に管理者が不在である場合でも、訪問者の入室管理や訪問者に対する物品の受け渡しをセキュリティを確保しつつ実現できるドアホンシステムを提供する。
【解決手段】ドアホンシステム1は、一般の住宅やマンション等の入口の入室用ドア12を開閉する機構と、入室用ドア12の近傍に設置され、荷物ボックスドア11aを有する荷物ボックス11と、特定の人物の顔画像を記憶するHDD18と、入室用ドア12の手前で訪問者から顔画像を取得するCCDカメラ15と、HDD18内の顔画像とCCDカメラ15により捕捉された顔画像とを照合して人物認証を行い、その認証結果に基づいて、入室用ドア12及び荷物ボックスドア11aの開閉を制御する制御用PC23とを備えている。
【選択図】図2
【解決手段】ドアホンシステム1は、一般の住宅やマンション等の入口の入室用ドア12を開閉する機構と、入室用ドア12の近傍に設置され、荷物ボックスドア11aを有する荷物ボックス11と、特定の人物の顔画像を記憶するHDD18と、入室用ドア12の手前で訪問者から顔画像を取得するCCDカメラ15と、HDD18内の顔画像とCCDカメラ15により捕捉された顔画像とを照合して人物認証を行い、その認証結果に基づいて、入室用ドア12及び荷物ボックスドア11aの開閉を制御する制御用PC23とを備えている。
【選択図】図2
Description
本発明は、顔等の人物固有の生体情報を利用して本人認証を行なうことで、セキュリティを必要とする特定領域(例えば部屋)のドアの開閉装置やその周辺の機器類等を制御する認証システム及び認証方法に関する。
一般に、顔認証システムは、カメラから取り込んだ被認証者の顔画像(少なくとも顔を含む画像)と、システム内に予め記憶された顔画像のユーザ辞書とを比較照合し、本人認証を行うシステムである。このような顔認証システムは、オフィスのフロア等のドアの開閉を制御する入退出管理システムや、一般ユーザの住宅やマンション等の出入口に設置されるドアホンシステム等として適用されている。
また、上記住宅やマンション等で利用されるシステムとしては、訪問者の実画像の認証によって特定された訪問者に対し、対応する特定の伝言メッセージを伝えることのできる留守番機能付きのインターホン等も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−64619号公報
しかしながら、上述した従来のシステムでは、居住者不在時の訪問者が、例えば荷物を届けに来た宅配便業者等であって、ポストやドアの隙間に不在通知を残していった場合、居住者が不在であることが第三者に知られてしまうおそれがある。さらに、この場合、宅配便業者は、再訪問の必要があるとともに、居住者も、再配達日に在宅の必要がある。したがって、従来のシステムでは、居住者及び訪問者のいずれにとっても負担が多く、また上記した内容からセキュリティの面でも課題を抱えている。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、特定領域内に管理者が不在である場合でも、訪問者の入室管理や訪問者に対する物品の受け渡しをセキュリティを確保しつつ実現できる認証システム及び認証方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る認証システムは、特定領域内への入口を開閉する入口開閉機構と、前記入口の近傍に設置され、物品の収容口を開閉する収容口開閉機構を備えた物品収容器と、特定の人物の生体情報を記憶する生体情報記憶手段と、前記入口の手前で被認証者から生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記生体情報記憶手段に記憶された生体情報と前記生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合し人物認証を行う人物認証手段と、前記人物認証手段による認証結果に基づいて、前記入口開閉機構及び前記収容口開閉機構の動作を制御する開閉機構制御手段とを具備することを特徴とする。
この発明によれば、室内に管理者が不在である場合でも、特定の人物の入室を許容でき、且つそれ以外の人物の入室を阻止できるとともに、認証が得られた特定の人物との間で、物品収容器を通じて物品の受け渡しを行うことが可能である。したがって、物品の受け渡し等が用件の訪問者の再訪問や、荷物を受け取るために管理者が在室する必要性等がなくなり、セキュリティ面を確保したかたちで訪問者及び管理者の負担を軽減できる。
また、本発明に係る認証システムは、前記特定の人物に対応するメッセージを前記入口の近傍にて出力するメッセージ出力手段と、前記メッセージ出力手段により出力されたメッセージに対する応答メッセージを前記被認証者から取得する応答メッセージ取得手段と、前記人物認証手段による認証結果に基づいて、前記メッセージ出力手段及び/又は前記応答メッセージ取得手段の動作を制御するメッセージ入出力制御手段とをさらに具備することを特徴とする。
この発明によれば、室内に管理者が不在である場合でも、室内の入口にいる特定の人物に対し、その人物に対応するメッセージを伝えることができ、また、その特定の人物から応答メッセージを受け取ることができる。これにより、例えば管理者側のスケジュール等を管理者に用事のあった特定の人物に伝えることができる。また、その人物の用件が物品の受け渡し等である場合、収容器への物品の収容を促す案内や、また収容器からの物品の取り出しを促す案内をメッセージにより伝えることができる。さらに、室内への入口にきた特定の人物の用件等を応答メッセージにより確認することができる。
さらに、本発明に係る認証システムは、前記生体情報取得手段により取得された被認証者の生体情報、前記人物認証手段による認証結果、及び/又は前記応答メッセージ取得手段により取得された応答メッセージを送信する送信手段と、前記送信手段により送信された情報に対応して作成された返信情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記返信情報に基づいて、前記開閉機構制御手段及び/又は前記メッセージ入出力制御手段が行う制御内容を変更する手段とをさらに具備することを特徴とする。
この発明によれば、室内の入口で取得された被認証者の生体情報や、認証の得られた人物の応答メッセージ等を、室内の管理者が例えば外出先で確認することができる。さらに、この確認した情報に基づいて例えば管理者が作成した返信情報により、特定の人物に対してのメッセージの記録/再生制御、室内の入口の開閉制御、物品収容器の収容口の開閉制御を外出先から管理することができる。
また、本発明に係る認証方法は、特定領域内への入口で被認証者から生体情報を取得するステップと、前記入口の手前で取得された生体情報と記憶装置に記憶された特定の人物の生体情報とを照合し人物認証を行うステップと、前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記特定領域内への入口を開閉する機構の動作制御と、前記入口に設置された物品収容器の収容口を開閉する機構の動作制御とを行うステップとを有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る認証方法は、前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記特定の人物に対応するメッセージを前記入口で出力するステップと、前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記出力されたメッセージに対する応答メッセージを前記被認証者から取得するステップとをさらに有することを特徴とする。
また、本発明に係る認証方法は、前記被認証者より取得された生体情報、前記認証結果、及び/又は前記応答メッセージを送信するステップと、前記送信された送信情報に対する返信情報を受信するステップと、前記受信された返信情報に基づいて、前記特定領域内への入口の開閉制御と前記収容口の開閉制御とを行うステップ、前記メッセージを出力するステップ、及び/又は前記応答メッセージを取得するステップでの制御内容を変更するステップとをさらに有することを特徴とする。
このように本発明によれば、特定領域内に管理者が不在である場合でも、訪問者の入室管理や訪問者に対する物品の受け渡しをセキュリティを確保しつつ実現できる認証システム及び認証方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の認証システムを実施した形態であるドアホンシステムの構成を機能的に示すブロック図、図2は、このドアホンシステムを構成する室外端末を機能的に示すブロック図、図3は、図2の室外端末の機器構成を模式的に示す図、図4は、ドアホンシステムを構成する室内端末を機能的に示すブロック図、図5は、このドアホンシステムを構成するリモート端末を機能的に示すブロック図である。
図1は、本発明の認証システムを実施した形態であるドアホンシステムの構成を機能的に示すブロック図、図2は、このドアホンシステムを構成する室外端末を機能的に示すブロック図、図3は、図2の室外端末の機器構成を模式的に示す図、図4は、ドアホンシステムを構成する室内端末を機能的に示すブロック図、図5は、このドアホンシステムを構成するリモート端末を機能的に示すブロック図である。
図1及び図3に示すように、この実施形態に係るドアホンシステム1は、いわゆる留守番機能付きのシステムであって、例えば管理者が居住する住宅やマンション(特定領域)等の入口に設けられた入室用ドア12を隔て室外に設置される室外端末2と、各住居の室内に設置される室内端末3と、管理者が所持するリモート端末5とから構成されている。室外端末2及び室内端末3は、LAN(Local Area Network)6を通じて接続されており、これら室外端末2及び室内端末3と、リモート端末5とは、上記LAN6及びインターネット等のネットワーク7を介して接続される。
室外端末2には、図2及び図3に示すように、生体情報取得手段としてのCCDカメラ15及びビデオキャプチャボード16と、テンキー20及び液晶パネル19(又はこれらに代わるタッチパネル)と、スピーカ21及びマイク22と、HDD(Hard Disk Drive)18や半導体メモリを備えるシリコンディスク17等の記憶装置と、これらの機器を制御する制御用PC(Personal Computer)23とが主に設けられている。さらに、この室外端末2には、入室用ドア(自動ドア又はドアの鍵制御盤)12と、荷物ボックス11の収容口を開閉するための荷物ボックスドア(自動ドア又はドアの鍵制御盤)11aと、照明装置14とが、接点制御DIO(Digital Input/Output)ボード24を介して制御用PC23に接続されている。
また、室外端末2には、通信機能を有し且つLAN6に接続するためのインタフェース等を備えた送受信部25が設けられている。CCDカメラ15及びビデオキャプチャボード16は、訪問者である被認証者Pの顔を撮像して端末内に顔画像を取り込む。照明装置14は、CCDカメラ15による被認証者の顔の画像の捕捉時に少なくともこの顔部分を照明する。液晶パネル19は、CCDカメラ15及びビデオキャプチャボード16を通じて取得された被認証者の顔画像や、また各種操作案内を可視的に表示する。テンキー20は、被認証者が自己固有の識別情報としてID番号等を入力するための入力装置である。スピーカ21は、被認証者に対して各種音声案内等を行なうメッセージ出力手段として機能する。マイク22は、前記音声案内に対する被認証者の応答メッセージ等を取り込む応答メッセージ取得手段である。
荷物ボックス11は、図3に示すように、入室用ドア12の近傍に設置されており、例えば宅配便の配達者等が配送してきた荷物を収容するための物品収容器である。生体情報記憶手段としてのHDD18には、管理者やその家族等を含む特定の人物の顔画像のデータベースが顔辞書としてID番号に関連付けて登録されている。制御用PC23は、端末内に取り込まれた被認証者Pの顔画像(及びID番号等)と、ユーザ辞書に予め登録された顔画像(及びID番号等)とを比較照合することで、被認証者Pが上記特定の人物であるか否かを認証する。制御用PC23は、この認証結果に基づいて、入室用ドア12及び荷物ボックスドア(自動ドア又はドアの鍵制御盤)11aを開閉制御する。例えば被認証者が管理者であることが認証された場合には、制御用PC23は、入室用ドア12を開錠し被認証者の入室を許可する。
また、室内端末3は、図4に示すように、室外端末2とほぼ同様のハードウェアを有しており、顔画像を撮像するCCDカメラ31及びビデオキャプチャボード32、情報の可視表示手段及び入力手段として機能するタッチパネル(又は液晶パネルとテンキー等)35、音声の入出力手段であるスピーカ36及びマイク37、並びにこれらのハードウェアを制御する制御用PC38を備えている。さらに、室内端末3には、LAN6に接続するためのインタフェース等を備え、且つこのLAN6を介して、主に室外端末2との間で情報をやり取りするための送受信部39が設けられている。
さらに、図5に示すように、リモート端末5は、管理者が情報の入力を行う入力部41と、可視情報の表示や、報知音及び音声等を出力する出力部42と、ネットワーク7に接続するためのインタフェース等を備えた送受信部43と、この端末を所持する管理者の顔画像を撮像して端末内に取り込むカメラ部46と、これら入力部41、出力部42、送受信部43、及びカメラ部46を制御する制御部45とを備えている。送受信部43は、例えば撮像した管理者の顔画像を室外端末2に向けて送信する。室外端末2は、受信した管理者の顔画像とHDD18内の顔辞書に登録された管理者の顔画像とを比較照合し顔認証を行う。顔認証が成功した場合、本ドアホンシステム1へのリモート端末5のアクセスが許可される。また、出力部42は、例えば送受信部43を通じて室外端末2からの通知を受信した場合、その通知内容を可視表示する表示部や、その旨を管理者に音声等により報知するスピーカを備えている。リモート端末5としては、当該ドアホンシステムにおけるリモート端末操作用のアプリケーションソフトをインストールしたカメラ付きの携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、可搬型PC等を適用することができる。
次に、本実施形態のドアホンシステム1が備える基本機能及び留守番機能について説明を行う。
基本機能は、詳細には、人物検知機能、特定者対応機能、管理機能に分類される。人物検知機能には、図2及び図3に示すように、室外端末2のCCDカメラ15によって撮像された被認証者の顔画像と、HDD18内に予め記憶保持された顔辞書とを照合し人物認証を行なう人物認証機能や、CCDカメラ15によって撮像された被認証者の顔画像を、履歴としてHDD18、34に保存する履歴保存機能がある。
基本機能は、詳細には、人物検知機能、特定者対応機能、管理機能に分類される。人物検知機能には、図2及び図3に示すように、室外端末2のCCDカメラ15によって撮像された被認証者の顔画像と、HDD18内に予め記憶保持された顔辞書とを照合し人物認証を行なう人物認証機能や、CCDカメラ15によって撮像された被認証者の顔画像を、履歴としてHDD18、34に保存する履歴保存機能がある。
特定者対応機能には、入室用ドア12の開閉機能、室内端末3のCCDカメラ31及びマイク37から管理者の入力操作により動画、音声メッセージを登録する機能、室外端末2の液晶パネル19による動画再生及びスピーカ21による音声メッセージの再生機能、荷物ボックスドア11aの開閉機能がある。
図4に示すように、管理機能には、室内端末3を通じての顔辞書の検索、登録、削除等を行うための顔辞書編集機能と、履歴画像の検索、削除等を行うための履歴画像編集機能と、顔辞書に登録されている人物に対し管理者権限を設定する権限設定機能と、顔辞書に登録されている人物に対し、上記特定者対応機能の中の各種機能の使用許可/非許可を設定する機能、顔辞書に登録されている人物に対し入室の拒否を促す訪問拒否設定機能がある。さらに、基本機能には、室外端末2と室内端末3(またはリモート端末)との間で、音声通話やTV(テレビ)通話を行える機能等も備えられている。
一方、留守番機能は、当該ドアホンシステム1の後述する留守番モード時に訪問者が来て、室外端末2で顔認証を行った結果、被認証者である訪問者が、室外端末2に設定処理を行った特定の人物であることが判明した場合、この特定の対象者に対して行われる対応機能である。この留守番機能は、詳細には伝言伝達機能、伝言受理機能、荷物ボックス開閉機能、管理者通知機能に分類される。
伝言伝達機能は、対象者に宛てたメッセージを室外端末2より再生する。このメッセージは、液晶パネル19による文字表示及び動画再生、スピーカ21による音声出力の中から、任意の方法及び組み合わせを適宜選択し、管理者の外出前に事前に登録しておくことが可能である。この場合のメッセージとしては、例えば「出かけていますが○○時に戻ります」「××にいます」といった、第三者には知られたくないが、特定の訪問者には伝言を伝えたい場合に有効な機能である。
伝言受理機能は、訪問者が特定する人物である場合、室外端末2を通じてこの訪問者に対しメッセージの登録を促す。この場合のメッセージは、CCDカメラ15及びビデオキャプチャボード16による顔画像のビデオ入力、マイク22からの音声入力のうち、任意の方法及び組み合わせが適宜選択される。このように訪問者の用件が明確化されることで、適切な対応が可能になる。
荷物ボックス開閉機能は、訪問者の顔認証の結果に応じて荷物ボックス11の荷物ボックスドア11aを開閉制御し、荷物ボックス11内に収容しておいた荷物の引渡しや、また訪問者からの荷物の受け取りを実現する機能である。この機能は、集金や宅配便業者からの荷物の受け取り等、特定の日に特定の訪問者が来ることを事前に管理者が把握していいる場合等に適用される。この荷物ボックス開閉機能を好適に利用する方法としては、次のような利用方法が例示される。例えば同じ訪問者が繰り返し訪れることが想定される場合には、最初の訪問時に顔辞書への登録を行なう。また、訪問者の不在通知が残されていた場合には、HDD18内の履歴からその時間に尋ねてきた訪問者を特定し顔辞書に登録する。さらに、宅配便業者等から事前に配達確認の通知がなされる場合には、宅配便業者等の顔画像を事前に送付してもらい、登録するような運用も可能である。
管理者通知機能は、留守番モード時に訪問者が来て、顔認証を行なった場合、認証結果に関わらず、管理者(指定メールアドレス)へメールによる通知が行われる機能である。図1に示すように、メールを受信した管理者は、リモート端末5から本ドアホンシステム1の室外端末2にアクセスすることで、訪問者が誰か、また、どのような対応を行なったかを知ることができる。例えば、上記荷物ボックス開閉機能において設定を行なっていない宅配便業者等の訪問があった場合、管理者は、リモート端末5からシステムにアクセスしHDD18内の顔の履歴画像を使用して、顔辞書の登録及び荷物ボックス11の開閉を新たに設定することで、上記宅配便業者が再訪問してきた場合にこの荷物ボックス11を通じて荷物を受け取ることが可能である。また、集金業者が荷物ボックス11内から金銭を取り出した後、外出先から荷物ボックス開閉機能の設定を変更し、集金業者の後に訪れる宅配便業者が荷物ボックス11を再び開口させることができるように変更することも可能である。さらに、宅配便業者が荷物を置いていった後、管理者が帰宅するまでは他の訪問者に荷物ボックス11を開口させない設定にする等、状況に応じて設定を適宜変更して行けば、長時間の外出時にも上記したような複数の対応処理が可能になり、セキュリティが強化される。
次に、本実施形態に係るドアホンシステム1の稼働時の運用モードを端末毎に説明する。ここで、上記室外端末2、室内端末3及びリモート端末5は、下記のいずれかの運用モードで動作する。
まず、室外端末2の運用モードについて説明する。室外端末2には、通常モード、管理モード、及び留守番モードが用意されている。通常モードでは、訪問者の人物検知を行うためにCCDカメラ15より常時、画像入力が行われている。室内への情報の通知は、室内端末3を通じて行われる。CCDカメラ15の手前に被認証者Pが立ち、顔画像が取り込まれると、取り込まれたこの顔画像とHDD18内の顔辞書の全ユーザの顔画像とが比較照合され顔認証が行われる。顔認証の結果、顔辞書に登録済みの人物であれば、ユーザ権限に応じた対応処理が行われる。例えば、顔認証の結果、管理者であれば、通常モードから後述する管理モードへ切り替わる。また、顔認証の結果、入室用ドア12を開放可能に設定登録した対象者(入室用ドア開放対象者)であれば、室内端末3を通じて訪問者名が告げられるとともに入室用ドア12が開く。さらに、訪問拒否を設定登録した対象者(訪問拒否対象者)であれば、室外端末2のスピーカ21から訪問拒否メッセージが出力され、室内には室内端末3のタッチパネル35及びスピーカ36を通じて警告メッセージが出力される。また、設定登録されたその他の対象者であれば、「しばらくおまちください」のメッセージがスピーカ21から出力されるとともに、室内端末3を通じて訪問者名が告げられる。一方、顔辞書に未登録の人物の場合、「しばらくおまちください」のメッセージがスピーカ21から出力されるとともに、室内端末3のスピーカ36を通じて室内に未知訪問者の来訪が告げられる。
まず、室外端末2の運用モードについて説明する。室外端末2には、通常モード、管理モード、及び留守番モードが用意されている。通常モードでは、訪問者の人物検知を行うためにCCDカメラ15より常時、画像入力が行われている。室内への情報の通知は、室内端末3を通じて行われる。CCDカメラ15の手前に被認証者Pが立ち、顔画像が取り込まれると、取り込まれたこの顔画像とHDD18内の顔辞書の全ユーザの顔画像とが比較照合され顔認証が行われる。顔認証の結果、顔辞書に登録済みの人物であれば、ユーザ権限に応じた対応処理が行われる。例えば、顔認証の結果、管理者であれば、通常モードから後述する管理モードへ切り替わる。また、顔認証の結果、入室用ドア12を開放可能に設定登録した対象者(入室用ドア開放対象者)であれば、室内端末3を通じて訪問者名が告げられるとともに入室用ドア12が開く。さらに、訪問拒否を設定登録した対象者(訪問拒否対象者)であれば、室外端末2のスピーカ21から訪問拒否メッセージが出力され、室内には室内端末3のタッチパネル35及びスピーカ36を通じて警告メッセージが出力される。また、設定登録されたその他の対象者であれば、「しばらくおまちください」のメッセージがスピーカ21から出力されるとともに、室内端末3を通じて訪問者名が告げられる。一方、顔辞書に未登録の人物の場合、「しばらくおまちください」のメッセージがスピーカ21から出力されるとともに、室内端末3のスピーカ36を通じて室内に未知訪問者の来訪が告げられる。
次に、室外端末2の管理モードについて説明する。
管理モードでは、液晶パネル19に表示される管理メニューより、テンキー20等を通じて入力操作を行うことで下記項目の設定、編集等が可能である。すなわち、室外端末2の管理メニューには、入室用ドア12の開閉管理、荷物ボックスドア11aの開閉管理、室外端末2の留守番モードへの切り替え、室外端末2の通常モードへの切り替え、履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、顔辞書の編集、ユーザ権限の設定等の項目が用意されている。上記履歴画像の確認項目では、顔認証の履歴画像の一覧表示、確認、削除等の処理を行える。留守番中の履歴確認では、後述する留守番モード中の訪問履歴、特定訪問者への対応履歴、訪問者が登録したメッセージを出力することが可能である。顔辞書の編集では、顔辞書内の登録ユーザの一覧表示又は検索と、室外端末2のCCDカメラ15から入力中の顔画像又は履歴画像の中から指定した顔画像の顔辞書へのユーザ登録と、顔辞書内の登録ユーザの削除等とが可能である。ユーザ権限の設定では、顔辞書内の登録ユーザを選択し、後述するユーザ権限を設定することができる。さらに、ユーザ毎に各権限の有効期間、有効回数、再生するメッセージ等の付加情報を設定することが可能である。
管理モードでは、液晶パネル19に表示される管理メニューより、テンキー20等を通じて入力操作を行うことで下記項目の設定、編集等が可能である。すなわち、室外端末2の管理メニューには、入室用ドア12の開閉管理、荷物ボックスドア11aの開閉管理、室外端末2の留守番モードへの切り替え、室外端末2の通常モードへの切り替え、履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、顔辞書の編集、ユーザ権限の設定等の項目が用意されている。上記履歴画像の確認項目では、顔認証の履歴画像の一覧表示、確認、削除等の処理を行える。留守番中の履歴確認では、後述する留守番モード中の訪問履歴、特定訪問者への対応履歴、訪問者が登録したメッセージを出力することが可能である。顔辞書の編集では、顔辞書内の登録ユーザの一覧表示又は検索と、室外端末2のCCDカメラ15から入力中の顔画像又は履歴画像の中から指定した顔画像の顔辞書へのユーザ登録と、顔辞書内の登録ユーザの削除等とが可能である。ユーザ権限の設定では、顔辞書内の登録ユーザを選択し、後述するユーザ権限を設定することができる。さらに、ユーザ毎に各権限の有効期間、有効回数、再生するメッセージ等の付加情報を設定することが可能である。
ここで、ドアホンシステム1のユーザ権限について説明する。
すなわち、顔辞書内の登録ユーザは、管理者、入室用ドア開放対象者、荷物ボックス開放対象者、メッセージ登録対象者、メッセージ再生対象者、及び訪問拒否対象者に分類され、各々個別にユーザ権限が与えられる。管理者は、室外端末2の管理モード時に上記管理メニューを開くことができるとともに、リモート端末5から室外端末2を通じてシステムにアクセスすることができる。入室用ドア開放対象者においては、室外端末2により認証された場合、入室用ドア12が開放される。荷物ボックス開放対象者では、室外端末2により認証された場合、荷物ボックスドア11aが開放される。メッセージの登録対象者は、留守番モード中に室外端末2により認証された場合、伝言メッセージをマイク22を通じて登録できる。メッセージ再生対象者には、留守番モード中に室外端末2により認証された場合、管理者が予め登録しておいた伝言メッセージがスピーカ21から再生される。訪問拒否対象者には、管理者が予め登録しておいた訪問拒否メッセージが出力される。
すなわち、顔辞書内の登録ユーザは、管理者、入室用ドア開放対象者、荷物ボックス開放対象者、メッセージ登録対象者、メッセージ再生対象者、及び訪問拒否対象者に分類され、各々個別にユーザ権限が与えられる。管理者は、室外端末2の管理モード時に上記管理メニューを開くことができるとともに、リモート端末5から室外端末2を通じてシステムにアクセスすることができる。入室用ドア開放対象者においては、室外端末2により認証された場合、入室用ドア12が開放される。荷物ボックス開放対象者では、室外端末2により認証された場合、荷物ボックスドア11aが開放される。メッセージの登録対象者は、留守番モード中に室外端末2により認証された場合、伝言メッセージをマイク22を通じて登録できる。メッセージ再生対象者には、留守番モード中に室外端末2により認証された場合、管理者が予め登録しておいた伝言メッセージがスピーカ21から再生される。訪問拒否対象者には、管理者が予め登録しておいた訪問拒否メッセージが出力される。
さらに、本実施形態のドアホンシステム1の特徴的機能が実現される室外端末2の留守番モードについて説明する。
留守番モードでは、訪問者の人物検知を行うためにCCDカメラ15より常時、画像入力が行われている。CCDカメラ15の手前に被認証者Pが立ち、顔画像が取り込まれると、取り込まれたこの顔画像と顔辞書の全ユーザの顔画像とが比較照合され顔認証が行われる。顔認証の結果、顔辞書に登録済みの人物であれば、ユーザ権限に応じた対応処理が行われる。ここで、顔認証の結果、管理者以外の訪問者であった場合には、管理者が指定したメールアドレスへ電子メールが送信される。また、顔認証の結果、例えば管理者であれば、通常モードから管理モードへ切り替わる。さらに、顔認証の結果、入室用ドア開放対象者であれば、入室用ドア12が開き(開錠され)、対象者の出入口通過後(入室後)、入室用ドア12が閉められ施錠される。また、顔認証の結果、訪問拒否対象者であれば、訪問拒否メッセージが出力される。顔認証の結果、メッセージ再生対象者であれば、液晶パネル19、スピーカ21から当該対象者宛ての特定のメッセージが再生される。顔認証の結果、メッセージ登録対象者であれば、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が表示出力され、メッセージ登録対象者に対して、テンキー20を含む操作部及びマイク22からのメッセージの登録が促される。また、顔認証の結果、荷物ボックス開放対象者であれば、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が出力され、これにより、荷物ボックス11内への荷物の収容や、荷物ボックス11内からの例えば物品(例えば集金用の金銭等)の取り出し等が促される。この際、荷物ボックスドア11aが一旦開放され、荷物等の受け渡し後、荷物ボックスドア11aが閉められ施錠される。
留守番モードでは、訪問者の人物検知を行うためにCCDカメラ15より常時、画像入力が行われている。CCDカメラ15の手前に被認証者Pが立ち、顔画像が取り込まれると、取り込まれたこの顔画像と顔辞書の全ユーザの顔画像とが比較照合され顔認証が行われる。顔認証の結果、顔辞書に登録済みの人物であれば、ユーザ権限に応じた対応処理が行われる。ここで、顔認証の結果、管理者以外の訪問者であった場合には、管理者が指定したメールアドレスへ電子メールが送信される。また、顔認証の結果、例えば管理者であれば、通常モードから管理モードへ切り替わる。さらに、顔認証の結果、入室用ドア開放対象者であれば、入室用ドア12が開き(開錠され)、対象者の出入口通過後(入室後)、入室用ドア12が閉められ施錠される。また、顔認証の結果、訪問拒否対象者であれば、訪問拒否メッセージが出力される。顔認証の結果、メッセージ再生対象者であれば、液晶パネル19、スピーカ21から当該対象者宛ての特定のメッセージが再生される。顔認証の結果、メッセージ登録対象者であれば、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が表示出力され、メッセージ登録対象者に対して、テンキー20を含む操作部及びマイク22からのメッセージの登録が促される。また、顔認証の結果、荷物ボックス開放対象者であれば、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が出力され、これにより、荷物ボックス11内への荷物の収容や、荷物ボックス11内からの例えば物品(例えば集金用の金銭等)の取り出し等が促される。この際、荷物ボックスドア11aが一旦開放され、荷物等の受け渡し後、荷物ボックスドア11aが閉められ施錠される。
続いて、室内端末3の運用モードについて説明する。室内端末3には、室外画像モード及び管理モードが用意されている。室外画像モードでは、訪問者の人物検知を行うためにCCDカメラ15及びビデオキャプチャボード16からの入力画像が、例えばタッチパネル35等の表示部に表示される。室外端末2から通知があった場合には、その通知内容がタッチパネル35及びスピーカ36等を通じて出力される。また、タッチパネル35等からの入力操作により室外画像モードから後述する管理モードにモードを切り替えることが可能である。
次に、室内端末3の管理モードについて説明する。
管理モードでは、タッチパネル35に出力される管理メニューの案内表示に応じて入力操作を行うことで下記項目の設定、編集等が可能である。室外端末2から通知があった場合には、その通知内容がタッチパネル35及びスピーカ36等を通じて出力される。室内端末3の管理メニューには、室外端末2を通じての入室用ドア12の開閉管理、室外端末2を通じての荷物ボックスドア11aの開閉管理、室外端末2の留守番モードへの切り替え、室外端末2の通常モードへの切り替え、履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、顔辞書の編集、ユーザ権限の設定等の項目が用意されている。上記履歴画像の確認項目では、顔認証の履歴画像の一覧表示、確認、削除等の処理を行える。留守番中の履歴確認では、室外端末2の留守番モード中の訪問履歴、特定訪問者への対応履歴、訪問者が登録したメッセージを出力することが可能である。顔辞書の編集では、顔辞書内の登録ユーザの一覧表示又は検索と、室外端末2のCCDカメラ15から入力中の顔画像、室内端末3のCCDカメラ31から入力中の顔画像、又は履歴画像の中から指定した顔画像の顔辞書へのユーザ登録と、顔辞書内の登録ユーザの削除等とが可能である。ユーザ権限の設定は、上述した室外端末2の管理メニューからの設定と同様に行われる。
管理モードでは、タッチパネル35に出力される管理メニューの案内表示に応じて入力操作を行うことで下記項目の設定、編集等が可能である。室外端末2から通知があった場合には、その通知内容がタッチパネル35及びスピーカ36等を通じて出力される。室内端末3の管理メニューには、室外端末2を通じての入室用ドア12の開閉管理、室外端末2を通じての荷物ボックスドア11aの開閉管理、室外端末2の留守番モードへの切り替え、室外端末2の通常モードへの切り替え、履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、顔辞書の編集、ユーザ権限の設定等の項目が用意されている。上記履歴画像の確認項目では、顔認証の履歴画像の一覧表示、確認、削除等の処理を行える。留守番中の履歴確認では、室外端末2の留守番モード中の訪問履歴、特定訪問者への対応履歴、訪問者が登録したメッセージを出力することが可能である。顔辞書の編集では、顔辞書内の登録ユーザの一覧表示又は検索と、室外端末2のCCDカメラ15から入力中の顔画像、室内端末3のCCDカメラ31から入力中の顔画像、又は履歴画像の中から指定した顔画像の顔辞書へのユーザ登録と、顔辞書内の登録ユーザの削除等とが可能である。ユーザ権限の設定は、上述した室外端末2の管理メニューからの設定と同様に行われる。
次に、リモート端末5の運用モードについて説明する。リモート端末5には、接続モード及び管理モードが用意されている。接続モードでは、リモート端末操作用のアプリケーションソフトが起動すると、人物検知を行うために入力部41のカメラ機能を通じて画像入力が開始される。使用者の顔の前面にカメラ部分を移動させ顔画像が取り込まれると、取り込まれたこの顔画像と室外端末2のHDD18内の顔辞書に登録されている管理者の顔画像とが比較照合され顔認証が行われる。認証が成功すると、接続モードから管理モードに移行する。
リモート端末5の管理モードでは、出力部42の備える表示部に出力される管理メニューの案内表示に応じて、入力部41を通じて入力操作を行うことで下記項目の設定、編集等が可能である。室外端末2から通知があった場合には、その通知内容が出力部42の備える表示部やスピーカ等を通じて出力される。リモート端末5の管理メニューには、室外端末2を通じての入室用ドア12の開閉管理、室外端末2を通じての荷物ボックスドア11aの開閉管理、室外端末2の留守番モードへの切り替え、室外端末2の通常モードへの切り替え、履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、顔辞書の編集、ユーザ権限の設定、リモート端末操作用のアプリケーションソフトの終了等の項目が用意されている。顔辞書の編集では、顔辞書内の登録ユーザの一覧表示又は検索と、室外端末2のCCDカメラ15から入力中の顔画像、リモート端末5の入力部41のカメラ機能を通じて入力中の顔画像、又は履歴画像の中から指定した顔画像の顔辞書へのユーザ登録と、顔辞書内の登録ユーザの削除等とが可能である。履歴画像の確認、留守番中の履歴確認、及びユーザ権限の設定は、上述した室外端末2の管理メニューからの設定と同様に行われる。
次に、このように構成されたドアホンシステム1において、特徴的機能である留守番モード時に室外端末2が行う処理を図4に示すフローチャートを用いて説明する。
留守番モードの運用状態、すなわち、CCDカメラ15より画像入力が行われている状態において(S1[ステップ1])、CCDカメラ15の手前に被認証者(訪問者)Pが立つと、顔画像がビデオキャプチャボード16を介して取り込まれる。これにより、訪問者の人物検知が行われると(S2のYES)、顔認証が開始される(S3)。つまり、取り込まれた訪問者の顔画像とHDD18内に顔辞書として登録された全ユーザの顔画像とが比較照合される。訪問者の顔画像が顔辞書に登録されていて、認証が成功した場合には(S4のYES)、訪問者が、管理者であるか否かが制御用PC23によって判定される(S5)。
留守番モードの運用状態、すなわち、CCDカメラ15より画像入力が行われている状態において(S1[ステップ1])、CCDカメラ15の手前に被認証者(訪問者)Pが立つと、顔画像がビデオキャプチャボード16を介して取り込まれる。これにより、訪問者の人物検知が行われると(S2のYES)、顔認証が開始される(S3)。つまり、取り込まれた訪問者の顔画像とHDD18内に顔辞書として登録された全ユーザの顔画像とが比較照合される。訪問者の顔画像が顔辞書に登録されていて、認証が成功した場合には(S4のYES)、訪問者が、管理者であるか否かが制御用PC23によって判定される(S5)。
訪問者が、管理者であると判定された場合には(S5のYES)、入室用ドア12が開くとともに、運用モードが、留守番モードから管理モードへ移行する(S6)。一方、訪問者が、管理者ではないと判定された場合には(S5のNO)、ユーザ権限を設定した訪問拒否対象者であるか否かが制御用PC23によって判定される(S7)。訪問者が、訪問拒否対象者である場合には(S7のYES)、管理者が予め登録しておいた訪問拒否メッセージが再生されるとともに(S8)、この旨が管理者に電子メールで通知される(後述するS21)。これにより、例えば不審人物として特定したこの訪問拒否対象者を警備会社等に通報する等の対応が可能となり、セキュリティ面の強化が図られる。また、例えば、この訪問拒否対象者によって入室用ドア12等が不正に開錠されてしまった場合等でも、管理者は、リモート端末5を通じて室外端末2の制御用PC23にアクセスすることで、入室用ドア12等の再施錠等を外出先から行うことができる。
一方、訪問者が、訪問拒否対象者でない場合には(S7のNO)、訪問者が、メッセージ再生対象者であるか否かが判定される(S9)。メッセージ再生対象者である場合には(S9のYES)、管理者が予め登録しておいた伝言メッセージが再生される(S10)。これにより、例えば管理者側のスケジュール等を管理者に用事のあったメッセージ再生対象者に伝えることができる。また、そのメッセージ再生対象者の用件が荷物の受け渡し等である場合、荷物ボックス11への荷物の収容を促す案内や、また荷物ボックス11からの荷物の取り出しを促す案内を伝言メッセージにより伝えることができる。メッセージ再生対象者に対し伝言メッセージが再生された後、又は訪問者が、メッセージ再生対象者でない場合には(S9のNO)、さらに、訪問者が、メッセージ登録対象者であるか否かが判定される(S11)。
訪問者が、メッセージ登録対象者である場合には(S11のYES)、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が表示出力され、メッセージ登録対象者に対して、テンキー20を含む操作部及びマイク22からの伝言の登録が促される。この後、メッセージ登録対象者により、再生メッセージに対する応答メッセージが室外端末2へ入力される(S12)。したがって、管理者は、入室用ドア12の手前にきた特定の人物の用件等を応答メッセージにより確認することができる。さらに、メッセージ登録対象者による応答メッセージの入力が完了した後、又は訪問者が、メッセージ登録対象者でない場合には(S9のNO)、訪問者が、荷物ボックス開放対象者であるか否かが判定される(S13)。顔認証の結果、荷物ボックス開放対象者であれば(S13のYES)、液晶パネル19からガイダンス(操作案内)が出力され、これにより、荷物ボックス11内への荷物の収容や、荷物ボックス11内からの例えば物品(例えば集金用の金銭等)の取り出し等が促される。この際、荷物ボックスドア11aが一旦開放(開錠)され(S14)、荷物ボックス開放対象者に対する荷物等の受け渡し後(S15)、荷物ボックスドア11aが閉められ施錠される(S16)。これにより、管理者が不在でも、盗難等を防止しつつ特定の人物との間で荷物のやり取りが可能になる。したがって、訪問者の再訪問や、荷物を受け取るために管理者が在宅する必要性がなくなる。なお、仮に盗難等が発生した場合でも、顔画像がHDD18に記録されていることから、その犯人を特定することが可能となる。
また、顔認証の結果、訪問者が、入室用ドア開放対象者であれば(S17のYES)、入室用ドア12が開錠され(S18)、対象者の入室後(S19)、入室用ドア12が施錠される(S20)。ここで、このような留守番モードにおいては、顔認証の結果、訪問者が管理者以外であった場合、室外端末2は、この旨を管理者の指定メールアドレスへ電子メールにより通知する(S21)。さらに、この際、訪問者の顔認証画像の履歴、認証結果、登録された応答メッセージ、荷物ボックス11や入室用ドア12の開閉履歴等が、室外端末2からリモート端末5側へ向けて電子メールや添付ファイル等で送信される。したがって、リモート端末5側へ送信されてきたこの情報に基づいて例えば管理者が作成した返信情報、すなわち、室外端末2の制御用PC23による機器類の制御内容を変更するための情報を室外端末2側へ返信することで、特定の人物に対してのメッセージの記録/再生制御、入室用ドア12の開閉制御、荷物ボックス11の収容口の開閉制御を、管理者が外出先から管理することができる。
既述したように、本実施形態に係るドアホンシステム1によれば、室内に管理者が不在である場合でも、特定の人物の入室を許容でき、且つそれ以外の人物の入室を阻止できるとともに、認証が得られた特定の人物との間で、荷物ボックス11を通じて荷物の受け渡しを行うことが可能である。したがって、荷物の受け渡し等が用件の訪問者の再訪問や、荷物を受け取るために管理者が在室する必要性等がなくなり、セキュリティ面を確保したかたちで訪問者及び管理者の負担を軽減できる。
以上、本発明を実施の形態により具体的に説明したが、本発明は前記実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。すなわち、上述した実施形態のドアホンシステム1では、人物の生体情報として顔の画像を捕捉して認証を行うものであったが、これに代えて、指紋、声、眼球模様等の生体情報により、本人認証を行うようにしてもよい。
1…ドアホンシステム、2…室外端末、3…室内端末、5…リモート端末、6…LAN、7…ネットワーク、11…荷物ボックス、11a…荷物ボックスドア、12…入室用ドア、12…荷物ボックス、15,31…CCDカメラ、16,32…ビデオキャプチャボード、18,34…HDD、19…液晶パネル、20…テンキー、21,36…スピーカ、22,37…マイク、23,38…制御用PC、25,39,43…送受信部、41…入力部、42…出力部、P…被認証者(訪問者)。
Claims (6)
- 特定領域内への入口を開閉する入口開閉機構と、
前記入口の近傍に設置され、物品の収容口を開閉する収容口開閉機構を備えた物品収容器と、
特定の人物の生体情報を記憶する生体情報記憶手段と、
前記入口の手前で被認証者から生体情報を取得する生体情報取得手段と、
前記生体情報記憶手段に記憶された生体情報と前記生体情報取得手段により取得された生体情報とを照合し人物認証を行う人物認証手段と、
前記人物認証手段による認証結果に基づいて、前記入口開閉機構及び前記収容口開閉機構の動作を制御する開閉機構制御手段と
を具備することを特徴とする認証システム。 - 前記特定の人物に対応するメッセージを前記入口の近傍にて出力するメッセージ出力手段と、
前記メッセージ出力手段により出力されたメッセージに対する応答メッセージを前記被認証者から取得する応答メッセージ取得手段と、
前記人物認証手段による認証結果に基づいて、前記メッセージ出力手段及び/又は前記応答メッセージ取得手段の動作を制御するメッセージ入出力制御手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1記載の認証システム。 - 前記生体情報取得手段により取得された被認証者の生体情報、前記人物認証手段による認証結果、及び/又は前記応答メッセージ取得手段により取得された応答メッセージを送信する送信手段と、
前記送信手段により送信された情報に対応して作成された返信情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記返信情報に基づいて、前記開閉機構制御手段及び/又は前記メッセージ入出力制御手段が行う制御内容を変更する手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項2記載の認証システム。 - 特定領域内への入口で被認証者から生体情報を取得するステップと、
前記入口の手前で取得された生体情報と記憶装置に記憶された特定の人物の生体情報とを照合し人物認証を行うステップと、
前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記特定領域内への入口を開閉する機構の動作制御と、前記入口に設置された物品収容器の収容口を開閉する機構の動作制御とを行うステップと
を有することを特徴とする認証方法。 - 前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記特定の人物に対応するメッセージを前記入口で出力するステップと、
前記生体情報の照合による認証結果に基づいて、前記出力されたメッセージに対する応答メッセージを前記被認証者から取得するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項4記載の認証方法。 - 前記被認証者より取得された生体情報、前記認証結果、及び/又は前記応答メッセージを送信するステップと、
前記送信された送信情報に対する返信情報を受信するステップと、
前記受信された返信情報に基づいて、前記特定領域内への入口の開閉制御と前記収容口の開閉制御とを行うステップ、前記メッセージを出力するステップ、及び/又は前記応答メッセージを取得するステップでの制御内容を変更するステップと
をさらに有することを特徴とする請求項5記載の認証方法。
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