JP2004279178A - 光学式膜計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】計測対象物の位置決めを行うことなく、計測対象物の所定箇所における膜厚や色度などの膜特性を計測することができる光学式膜計測装置を提供する。
【解決手段】光源22からの光を投光光学系23を通して計測対象物36に同軸落射照明する。計測対象物36で反射した光は結像光学系24によって光検出器26に結像される。その光路途中には、光検出器26に入射する像を所定波長域の分光画像に変換するための分光器25を設けている。信号処理部28内の計測点抽出部32は、光検出器26で撮像された画像から所定の膜厚計測点を決定し、膜厚計測点における画像信号を抽出して膜厚演算部33へ送信する。膜厚演算部33は、この信号から計測対象物36である薄膜の膜厚を計測する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学式膜計測装置に関する。特に、透光性を有する薄膜の厚みや色度等の膜特性を計測するための光学式膜計測装置に関する。
【0002】
【背景技術】
液晶表示デバイス(LCD)やプラズマディスプレイパネル(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FDP)の製造工程において、ガラス基板や半導体基板などの基板に光を照射し、その反射光より基板上に形成された薄膜の膜厚を計測するための装置としては、図1に示すような構造の膜厚検査装置が知られている。
【0003】
この膜厚検査装置1にあっては、計測対象物を載置して計測対象物を水平面内で2次元方向に移動させるための移動ステージ2が設けられており、移動ステージ2の上方には顕微鏡3が配置されている。顕微鏡3は、顕微鏡光学系の一部を納めた鏡筒部4の下に対物レンズ5が設けられ、鏡筒部4の上方には接眼レンズ6が設けられており、鏡筒部4の側面には光源7が設けられている。顕微鏡3の上方には回折格子9及び光検出器10からなる分光器ユニット8とカメラ11とが取り付けられている。また、この膜厚検査装置1にあっては、計測対象物の膜厚を演算して出力する信号処理部12と、顕微鏡3の視野(観測エリア)内の画像を表示させる表示装置13とを備えている。
【0004】
しかして、この膜厚検査装置1にあっては、予め計測対象物を移動ステージ2の上にセットしておき、光源7から出た光を側面から鏡筒部4内に入射させる。鏡筒部4の内部に入射した光は、鏡筒部4の内部に設けられているハーフミラー(図示せず)によって反射され、対物レンズ5を通して計測対象物を同軸落射照明する。顕微鏡3は、その光軸上に位置する膜厚計測点と、その周囲の観測エリアを視野範囲としており、表示装置13にはカメラ11で撮影された観測エリア内の画像が表示される。計測対象物に照射された光のうち、観測エリアの中心に位置する膜厚計測点で反射された反射光は、顕微鏡3内部の結像位置に設けられている反射鏡のピンホール(図示せず)を通過した後、回折格子9によって分光され、回折格子9によって生成された分光スペクトルは光検出器10によって受光されている。膜厚検査装置1の計測スイッチが押されてオンになると、信号処理部12は、光検出器10から受信した受光強度信号に基づき、所定のアルゴリズムに従って計測対象物の膜厚を計測し、計測結果を表示装置13に表示する(このような膜厚検査装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。)。
【0005】
図2は、計測対象物の一例として液晶表示デバイスのTFT基板14を示しており、膜厚検査装置1の観測エリア内の画像を表している。TFT基板14は、ガラス基板の表面に薄膜トランジスタ(TFT)や配線を形成し、その上にポリイミド膜を成膜したものである。TFT基板14において薄膜トランジスタや配線を形成されている領域を以下では遮光領域(ブラックマトリクス)15といい、遮光領域15に囲まれた領域を画素開口16と呼ぶ。このようなTFT基板14が計測対象物となるとき、膜厚検査装置1により計測されるのは、例えば、ポリイミド膜の画素開口16内における膜厚である。
【0006】
しかしながら、上記のような膜厚検査装置1においては、膜厚計測は光干渉方式を用いているので、光軸付近の正反射光を受光できる領域(観測エリアの中心の膜厚計測点P)でしか膜厚計測を行うことができない。そのため、膜厚検査装置1の膜厚計測点PがTFT基板14の遮光領域15の上に位置していると、画素開口16におけるポリイミド膜の膜厚を正しく計測することができない。
【0007】
そのため、従来にあっては、接眼レンズ6から顕微鏡3の画像を覗きながら、あるいは、表示装置13に表示されている画像を確認しながら、移動ステージ2でTFT基板14を動かして膜厚計測を行いたい点(すなわち、TFT基板14の画素開口16にある膜厚計測点P)が光軸の真下にくるように位置調整した後、ポリイミド膜の膜厚計測を行っている。
【0008】
よって、従来の膜厚検査装置1にあっては、膜厚計測を行うのに時間が掛かることになり、そのため生産ラインに取り付けて計測対象物の全数検査を行うことが困難であり、計測対象物を抜き取り検査するしかなかった。
【0009】
【特許文献1】特公平7−3365号公報
【0010】
【発明の開示】
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、計測対象物の位置決めを行うことなく、計測対象物の所定箇所における膜厚や色度などの膜特性を計測することができる光学式膜計測装置を提供することにある。
【0011】
本発明にかかる光学式膜計測装置は、計測対象物の所定の膜計測位置における膜の特性を計測する光学式膜計測装置であって、前記膜計測位置よりも広い領域を観測エリアとする光検出器と、前記光検出器により取り込まれた観測エリアの画像に基づいて前記膜計測位置を決定する手段と、前記光検出器により取り込まれた観測エリアのうちから、前記膜計測位置における信号を抽出する手段と、前記信号抽出手段により抽出された信号に基づいて膜の特性を演算する手段とを備えたことを特徴としている。本発明の光学式膜計測装置は、例えば膜厚や膜の色度などの膜の特性を計測するために用いることができる。
【0012】
本発明にかかる光学式膜計測装置によれば、光検出器により取り込んだ膜計測位置よりも広い観測エリアの画像に基づいて膜計測位置を定め、その膜計測位置から抽出した信号に基づいて膜の特性を演算することができるので、1つ1つの計測対象物を計測する都度、計測対象物の膜計測位置を所定位置に位置決めする必要がなくなる。従って、計測対象物の位置に関係なく所定の膜計測位置における膜の特性を計測することが可能になる。
【0013】
その結果、膜計測に要する時間を短縮することができ、効率的に膜の特性を計測することができる。また、短時間で膜の計測を行うことができるので、この光学式膜計測装置を生産ラインに取り付けてインライン計測することが可能になる。さらに、計測対象物の位置決めが不要になるので、位置決め用のステージが不要となり、装置コストを安価にできると共に膜計測作業を簡略化することができる。
【0014】
前記光検出器が取り込む計測対象物の画像が、四角形や六角形等の所定形状をしたパターンの周期的に繰り返したものである場合においては、例えば、前記膜計測位置を決定する手段が、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から前記パターンのいずれかを抽出し、そのパターン内の所定位置を前記膜計測位置とするようにすればよい。パターンが周期的に繰り返した画像では、画像認識技術などを用いれば、繰り返しの単位となるパターンを抽出することができるので、この実施態様では、そのパターン内の所定位置に膜計測位置を決めることにより、計測対象物の位置によらず一定位置に膜計測位置を決定することができる。所定形状をしたパターンの周期的に繰り返したものには液晶基板が含まれる。
【0015】
前記膜計測位置を決定する手段が膜計測位置を定める別な方法としては、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から予め登録されたパターンを抽出し、そのパターン内の所定位置を前記膜計測位置としてもよい。この実施態様によれば、光検出器により取り込まれた画像から予め登録されたパターンを抽出し、そのパターン内の所定位置に膜計測位置を決めることにより、計測対象物の位置によらず一定位置に膜計測位置を決定することができる。また、パターンを登録する方法によれば、画像が複数のパターンを含んでいる場合でも、目的とするパターンを確実に抽出させることができる。
【0016】
前記パターン内における前記膜計測位置は、作業者等があらかじめ入力手段を通じて外部から指定し記憶手段に登録させておいてもよく、抽出されたパターンに応じて、例えばパターンの中心や角、交点などに自動的に決定されるようにしてもよい。前者によれば細かな膜計測位置の指定が可能になり、後者によれば膜計測位置が自動的に決定されるので、膜計測作業を簡略にできる。
【0017】
画像から抽出されたパターンを登録する方法としては、光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて特徴点が指定されると、当該特徴点に基づいて抽出されたパターンを前記登録パターンとして記憶手段に登録させる手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段とを用いることができる。特徴点に基づいてパターンを抽出するとは、例えば作業者等によって指定された特徴点に囲まれた領域ないし形状をパターンとする場合である。このような実施態様によれば、パターンを簡単に指定することができる。また、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示することで、作業者が意図したパターンが正しく登録されたかどうかの確認が容易に行うことができる。表示は、該パターンの形状と画面上の位置とが画面内において明確に識別できるような表示であればよく、白黒反転表示や特定の色表示を行ったり、パターンの外形を太線や破線等で囲む表示方法が含まれる。
【0018】
また、画像から抽出されたパターンを登録する別な方法としては、光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて部分画像が指定されると、当該部分画像に含まれるパターンを抽出して前記登録パターンとして記憶手段に登録させる手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段とを用いてもよい。この実施態様によれば、登録パターンとして指定したいパターンより一回り広い領域を指定するだけで、その内部に含まれるパターンが登録パターンとして抽出されるので、正確に登録パターンを指定する必要が無く、パターンを登録する作業を簡単にできる。
【0019】
また、画像から抽出されたパターンを登録するさらに別な方法としては、光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて1点又は1領域を指定されると、当該1点又は1領域を含む、画像上で明るさが略一定である領域をパターンとして抽出し、抽出されたパターンを前記登録パターンとして記憶手段に登録する手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段とを用いてもよい。この実施態様によれば、正確に登録パターンを指定する必要が無く、パターンを登録する作業を簡単にできる。
【0020】
本発明の実施態様では、前記光検出器に所定の波長域の光のみを入射させることができ、かつ、その波長域を選択的に切り換えることができる分光手段を備えている。従って、分光手段を切り換えて得た異なる波長域の画像に基づいて膜の特性を計測することができ、単一波長又は白色光のみで計測する場合に比べて高い精度で膜の特性を計測することが可能になる。
【0021】
分光手段を備えた実施態様においては、膜計測位置を決定する手段が観測エリアの画像に基づいて前記膜計測位置を決定する際には、当該画像のコントラストがもっとも高くなるように設定するのが望ましい。画像のコントラストがもっとも高くなるようにして膜計測位置を決定すれば、膜計測位置を決定する精度を高くすることができる。コントラストがもっとも高くなるようにする方法としては、予め選択された複数の波長域で計測対象物体の画像を取得し、得られた画像の所定位置もしくは画像全体の平均的なコントラストが最大となる波長域に対応する画像を決定しておくこと(予備試験)によってもできるが、計測対象物の構成に関する情報に基づき、前記光検出器に取り込まれる画像のコントラストがもっとも高くなる分光画像の波長域を予め登録された計測対象物の光学定数と厚みにもとづいて計算により求めれば、予備試験を不要にすることができる。光学定数を登録する代わりに、材質ごとの光学定数をデータベースを備えて、材質を登録するようにし、登録された材質に対応する光学定数をデータベースから選んで、計算に用いても良い。
【0022】
また、本発明の光学式膜計測装置は、分光手段により得られた複数の波長域に対応する画像をもとに、各画素について、得られた複数の波長域に対応する画像のうち可視光領域で最も光検出強度が高い波長域に対応する色でカラー表示する表示する手段を備え、前記カラー表示された画像上で膜計測位置を設定可能とされる。このようにすれば、特にカラーフィルタの場合、特定の色の画素を選んで膜計測位置として設定することが作業者にとって確実かつ容易となる。
【0023】
本発明の実施の態様では、前記光検出器が取り込む計測対象物の画像が、所定形状をしたパターンの周期的に繰り返したものである場合において、前記膜計測位置を決定する手段は、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から前記パターンの特徴点を抽出し、その特徴点を基準とする所定位置を前記膜計測位置としている。なお、特徴点を基準とする所定位置とは、特徴点そのものも含まれる。この実施態様によれば、パターンそのものでなく、パターンの特徴点例えばパターンの角などを基準にして膜計測位置を決めることができる。このパターンの特徴点を基準とする所定位置は予め登録しておいてもよく、一定位置に決めておいてもよい。
【0024】
光検出器が取り込む計測対象物の画像が、格子状ないし枠状をしたパターンを有するものである場合においては、前記パターンの交差点の中心を前記膜計測点とするができる。この実施態様によれば、格子状ないし枠状をした箇所における膜の特性を容易に計測することができる。
【0025】
本発明の実施の態様では、膜計測位置決定手段が、前記光検出器により取り込まれた観測エリアの画像に基づいて複数箇所の膜計測位置を決定し、膜特性演算手段が、複数箇所の膜計測位置から抽出された信号に基づいて膜の特性を演算するようになっていてもよい。このような実施態様では、複数箇所で平均化された膜の特性を算出することができ、計測結果の安定性を向上させることができる。
【0026】
本発明の実施の態様では、光検出器により、計測対象物の角部を含むようにして計測対象物の画像を取り込み、光検出器により取り込まれた画像から計測対象物の角部を抽出し、抽出した計測対象物の角部を基準として前記膜計測位置を決定するようにしてもよい。
【0027】
また、基板上に複数に分けて形成された計測対象物を計測する場合においては、光検出器により、前記基板の角を含むようにして計測対象物の画像を取り込み、光検出器により取り込まれた画像から基板の角を抽出し、抽出した基板の角を基準として計測対象物の前記膜計測位置を決定するようにしてもよい。このようにすれば、複数の計測対象物が基板に形成されている場合でも、所定位置の計測対象物を計測させることができる。
【0028】
観測エリアの領域を設定する際には、基板の品種毎に光検出器で画像を取り込む観測エリアの領域を作業者が自由に設定できるようにすれば、計測対象物に応じた画像を抽出させることが可能になる。
【0029】
本発明の実施の態様では、白色光を照射する光源と、可視領域から近赤外領域にわたる範囲の分光フィルタを備えた分光手段と、着色された薄膜の色度及び膜厚を計測する手段とを備えている。この実施態様では、一度に計測対象物である薄膜の色度と膜厚を計測することが可能になり、計測作業を効率的に行える。
【0030】
本発明の実施の態様では、白色光を照射する光源と、450nm近辺の分光フィルタ、約550nm近辺の分光フィルタ、約650nm近辺の分光フィルタ、可視光領域の複数の分光フィルタ、及び近赤外領域ないし赤外領域の複数の分光フィルタが並べられることにより構成された分光手段とを備え、少なくとも450nm近辺の分光フィルタ、約550nm近辺の分光フィルタ、約650nm近辺の分光フィルタが順に連続して並べられているので、最初に450nm近辺の分光フィルタ、約550nm近辺の分光フィルタ、約650nm近辺の分光フィルタにより膜計測位置を定めるための必要な画像を短時間で取得することができるようになる。
【0031】
また、前記光源から出射し計測対象物に照射させた光の反射光と透過光を前記光検出器に取り込めるようにすれば、例えば、反射光の画像から膜厚を計測し、透過光の画像から色度を計測することが可能になる。
【0032】
なお、この発明の以上説明した構成要素は、可能な限り任意に組み合わせることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図3は本発明の第1の実施形態による膜厚計測装置21の概略構成図である。この膜厚計測装置21における光学系の構成は、光源22、投光光学系23、結像光学系24、分光器25、光検出器26、A/D変換器(アナログ/デジタル変換器)27、信号処理部28、入出力部(入力部と出力部に分かれていてもよい。)29及び表示装置30によって構成されている。光源22は白色光又は多色光を出射するものであって、例えばハロゲンランプや白色LED、あるいは出射光波長の異なる複数個のLEDなどを用いることができる。投光光学系(照明光学系)23は、光源22から出射された光を所定の広がりを有する観測エリアに照射させるための光学系であり、レンズ等により構成されている。結像光学系24は、投光光学系23により照射され、観測エリアに置かれた計測対象物36で反射された光を光検出器26に結像させるための光学系であって、顕微鏡光学系などによって構成されている。分光器25は、結像光学系24により取り込んだ観測エリアの画像から特定波長の画像(以下、分光画像という。可視光域の画像に限らない。)を抽出するものであって、例えば透過型又は反射型の分光フィルタによって構成される。分光器25の選択波長域は切り換えられるようになっており、分光器25の切り換えによって異なる色又は異なる波長域の分光画像を得ることができる。光検出器26には、分光器25で抽出された分光画像が結像させられる。光検出器26としては、複数ないし多数の検知セルが2次元で集合した領域分割型の受光素子、例えば2次元CCDカメラやフォトダイオードアレイ等が用いられており、各受光セルにおける受光強度信号を出力可能になっている。
【0034】
図4は上記膜厚計測装置21に用いられている光学系の具体的構成の一例を示す図である。図4に示す具体的構成では、光源22は、ハロゲンランプ等の白色光源と反射板によって構成されており、横向けにして結像光学系24の側面に配置されている。投光光学系23は、光源22から出射された白色光(全波長域の光)を平行光に変換するコリメートレンズ37と、結像光学系24内に配置されたハーフミラー38によって構成されている。しかして、光源22から出射された白色光は、コリメートレンズ37によって平行光に変換された後、ハーフミラー38で反射されて下方の観測エリアに向けて投射される。よって、観測エリアに計測対象物36が位置していれば、計測対象物36は白色平行光により同軸落射照明される。計測対象物36の薄膜に照射された光は、薄膜の表面と裏面で反射し、薄膜の表面で反射した光と裏面で反射した光が薄膜の膜厚に応じて各波長毎に干渉を起こす。
【0035】
結像光学系24は、ハーフミラー38の上方に配置された複数枚のレンズからなる顕微鏡光学系39と、遮光板40により構成されている。遮光板40の中央部にはピンホール41が開口されている。光源22から計測対象物36に照射された後、計測対象物36で正反射して戻ってくる白色反射光は、顕微鏡光学系39によってピンホール41の位置で1点に集光され、ピンホール41を通過した白色光は分光器25を透過する。
【0036】
分光器25は、パルスステップモータ等の制御用モータ43によってフィルタ板42を回転させるようにしたものである。図5は分光器25の正面図である。円板状をしたフィルタ板42の中心は、制御用モータ43の回転軸44によって支持されており、フィルタ板42の外周部には、回転軸44から等しい距離となるようにして複数の開口が設けられており、1つを除く開口にはそれぞれ選択波長の異なる透過型の分光フィルタ(バンドパスフィルタ)45a、45b、45c、…が嵌め込まれており、1つの開口は分光フィルタの嵌められていない透孔46となっている。このような透過型分光フィルタ45a、45b、45c、…としては、誘電体多層膜などを用いることができる。分光器25のフィルタ板42は、遮光板40の上に近接して配置されており、制御用モータ43によってフィルタ板42を回転させることにより、透孔46又は任意の分光フィルタ45a、45b、45c、…を遮光板40のピンホール41と対向する位置へ移動させることができる。よって、いずれかの分光フィルタ45a、45b、45c、…がピンホール41の上に位置している場合には、ピンホール41を通過した白色光は、その上の分光フィルタ例えば45aに入射し、その分光フィルタで決まる特定の波長域の光だけが光検出器26に入射する。なお、ピンホール41は、計測対象物36で反射した反射光のうち平行光のみをピンホール41を通過させることにより、結像光学系24と計測対象物36との間の距離のバラツキによる影響を小さくするものであり、さらに、1つの分光フィルタのサイズを小さくしてフィルタ板42に多種類の分光フィルタ45a、45b、45c、…を設けておくことができるようにする。
【0037】
光検出器26は、CCDやフォトダイオードアレイ等の領域分割型の受光素子によって構成されている。顕微鏡光学系39の焦点距離を調整することにより、計測対象物36と光検出器26の受光面とは互いに共役な位置となるように調節されており、光検出器26の受光面には計測対象物36の観測エリア(受光視野)の画像が結像される。ただし、いずれかの分光フィルタ45a、45b、45c、…がピンホール41の上にセットされている場合には、計測対象物36の画像がそのまま結像される訳ではなく、計測対象物36の画像のうち分光フィルタの種類で決まる所定波長域の分光画像が光検出器26に結像される。
【0038】
光検出器26に結像された画像は、光検出器26によって光電変換された後、A/D変換器27へ送られる。A/D変換器27は、図3又は図4に示されている光検出器26から出力されたアナログ画像信号をデジタル信号に変換して信号処理部28へ入力するものである。なお、光検出器26と信号処理部28との間では、各種制御信号やタイミング信号なども送受信されている。
【0039】
信号処理部28は、図3に示すように、前処理部31、計測点抽出部32、膜厚演算部33、制御部34及び記憶部35によって構成されており、CPUや電子回路、パーソナルコンピュータ及びソフトウエア等によって実現されている。制御部34は、前処理部31や計測点抽出部32、膜厚演算部33等の全体の動作を制御して信号処理部28に膜厚計測を行わせるものである。また、制御部34は、光源22や分光器25に制御信号を出力し、光源22を点灯又は消灯させたり、分光器25のフィルタ板42を回転させて選択波長を切り換える。記憶部35は、計測点抽出部32において膜厚計測点を抽出するためのデータやプログラム、また、膜厚演算部33において膜厚演算するためのデータやプログラムなどを記憶させられており、ハードディスクやメモリ、CD、DVD等の媒体によって構成されている。
【0040】
前処理部31は、A/D変換器27を通じて入力されたデジタル信号(光検出器26からの画像信号)を受信し、受信したデジタル信号にノイズ低減処理を施すものである。ノイズ低減処理としては、例えば、信号の平均化処理を用いることができる。平均化処理としては、時間軸に関して行われる平均化でもよく、光検出器26の各受光セルについてその周囲の受光セルとの間で平均値を求める空間的な平均化でもよく、両者を併用してもよい。前処理部31で処理されたデジタル信号は、計測点抽出部32へ送られる。また、前処理部31で処理されたデジタル信号は表示装置30へ出力され、光検出器26で撮像された計測対象物36の計測画像が表示装置30に表示される。
【0041】
計測点抽出部32は、画像認識技術を用いて、前処理部31から受け取ったデジタル信号に基づき、観測エリアの計測画像のうちから、例えば所定のパターンを抽出し、その抽出パターン内における所定の膜厚計測点を決定する。計測点抽出部32は、膜厚計測点を決定すると、画像信号のうち膜厚計測点における信号(即ち、膜厚計測点における受光セルの信号、あるいは膜厚計測点及びその周囲の受光セルの信号)だけを膜厚演算部33へ送信する。また、計測点抽出部32で抽出されたパターンと膜厚計測点データを表示装置30へ出力し、抽出パターン及びその膜厚計測点を表示装置30で表示させるようにしてもよい。なお、計測点抽出部32における計測点抽出の方法ないしアルゴリズムについては具体的に後述する。
【0042】
膜厚演算部33は、分光器25の分光フィルタ45a、45b、45c、…を切り換えて得られた異なる選択波長の複数の分光画像から抽出された膜厚計測点の信号を記憶部35に格納し、それらの膜厚計測点におけるデータ(干渉光の反射率データ)と理論モデルとを比較することにより膜厚計測点における計測対象物の膜厚を算出する。例えば、各選択波長毎の反射率の計測値の集合を理論モデルにおける各選択波長における反射率の集合と比較することにより膜厚を算出する。算出された膜厚値は、表示装置30や入出力部29へ出力されて表示される。
【0043】
図6はコンベアにより間欠的に搬送されている計測対象物36の膜厚を上記膜厚計測装置21によって計測する工程を説明するフロー図である。図6に従って図3又は図4のような膜厚計測装置21により各計測対象物36の膜厚を計測する工程の動作を説明する。膜厚計測が開始すると、制御部34は光源22を点灯して観測エリアの計測対象物を照明し(ステップS1)、膜厚計測装置21はコンベアで搬送されてきた計測対象物36がその直下で停止するまで待機する(ステップS2)。計測対象物36が膜厚計測装置21の真下で停止すると、結像光学系24及び分光器25を通して光検出器26が白色画像又はいずれかの選択波長の分光画像を撮像する。光検出器26により撮像された計測画像のデータは、A/D変換器27及び前処理部31を経て計測点抽出部32に取り込まれる(ステップS3)。計測点抽出部32は画像認識技術により計測画像から例えば所定のパターンを抽出し、その抽出パターン内の所定の膜厚計測点を決定する(ステップS4)。こうして抽出された所定のパターンの画像や決定された膜厚計測点は、表示装置30に表示されるようにしてもよい。膜厚計測点が決定されると、膜厚計測点の位置(受光セル位置)は記憶部35に記憶される。
【0044】
ついで、制御部34から分光器25に制御信号を出力して所定の選択波長の分光フィルタ例えば45aをピンホール41の上にセットし(ステップS5)、所定の波長域の分光画像を光検出器26により計測する(ステップS6)。光検出器26により計測された分光画像のデータは、A/D変換器27及び前処理部31を通って計測点抽出部32へ送られる。計測点抽出部32は、この分光画像のデータのうちから膜厚計測点における信号のみを抽出して膜厚演算部33へ送る(ステップS7)。膜厚計測点の信号を受信すると、膜厚演算部33はその信号から膜厚計測点の分光反射率を演算し、演算結果を記憶部35に一時的に保存する(ステップS8)。
【0045】
こうして膜厚計測点における所定波長の分光反射率が求められると、膜厚演算部33は必要な数の波長に対する分光反射率のデータが揃ったか判定する(ステップS9)。膜厚計測に必要な数の分光反射率のデータが揃っていない場合には、再度ステップS5へ戻って分光器25を異なる分光フィルタ例えば45bに切り換え、光検出器26により異なる波長の分光画像を計測し、計測点抽出部32で膜厚計測点における信号を抽出して膜厚演算部33へ送り、膜厚演算部33で演算された膜厚計測点の分光反射率を記憶部35に保存し、必要な数の波長に対する分光反射率のデータが揃ったか判定する(S5〜S9)。
【0046】
このようにしてステップS5〜S9を繰り返し、ステップS9において必要なデータが揃ったと判断すると、記憶部35に一時的に記憶している分光反射率の複数のデータと予め記憶している分光反射率の理論値とを比較する(ステップS10)ことにより、計測対象物36の膜厚を算出する(ステップS11)。計測対象物36の膜厚が算出されたら、その膜厚計測結果を、表示装置30や入出力部29へ出力する(ステップS12)。
【0047】
膜厚計測装置21の下に停止している計測対象物36の膜厚計測が完了すると、当該計測対象物36はコンベアによって膜厚計測装置21の下方から搬出される。計測の完了した計測対象物36が搬出されると、膜厚計測装置21は次の計測対象物36が搬入されるまで待機し、次の計測対象物36が膜厚計測装置21の下にセットされると、ステップS2〜S13のステップを実行してその膜厚を計測する。
【0048】
このような膜厚計測装置21によれば、膜厚計測点よりも充分広い観測エリアの分光画像データを計測し、その分光画像データを元にして計測点抽出部32により自動的に所定位置(膜厚計測点)のデータを抽出した後、計測対象物36である薄膜の膜厚計測点における厚みを計測することが可能になるので、1つ1つの計測対象物36について計測前にそれぞれの所定位置に膜厚計測点を定める必要がなくなる。従って、計測対象物36の位置に関係なく所定の膜厚計測点における膜厚を計測することが可能になり、その結果、膜厚計測に要する時間を短縮でき、効率的に膜厚計測を行うことができる。また、短時間で膜厚計測を行うことができるので、この膜厚計測装置21を生産ラインに取り付けてインライン計測することが可能になる。
【0049】
さらに、計測対象物36の位置決めが不要になるので、位置決め用のステージが不要となり、膜厚計測装置21のコストを安価にできると共に膜厚計測作業を簡略化することができる。また、膜厚計測点よりも充分広い観測エリアの膜厚計測ができるため、計測する位置が異なる計測対象物36に対しても、計測対象物毎に膜厚計測装置21の取り付け位置を変更する必要がない。
【0050】
(第2の実施形態)
図7は本発明の第2の実施形態による膜厚計測装置21の概略構成図である。第1の実施形態による膜厚計測装置21では、白色光を計測対象物36に照射し、その反射光を分光器25の分光フィルタ45a、45b、45c、…に通して得た分光画像を光検出器26で計測するようにしていたが、第2の実施形態による膜厚計測装置21では、光源22から出射された白色光を分光器25の分光フィルタ45a、45b、45c…に通した後、この分光された光を計測対象物36に照射し、計測対象物36で反射した反射光を光検出器26に入射させて光検出器26で分光画像を計測するようにしている。
【0051】
図8は第2の実施形態の膜厚計測装置21に用いられている光学系の具体的構成の一例を示す図である。第2の実施形態では、第1の実施形態において遮光板40と光検出器26の間に配置されていた分光器25のフィルタ板42を、光源22とコリメートレンズ37の間に配置している。
【0052】
第2の実施形態による膜厚計測装置21によっても、第1の実施形態による膜厚計測装置21と同様にして、光検出器26で得た分光画像に膜厚計測点を定めて各波長の分光画像から膜厚計測点の分光画像のデータを取り出すことができ、こうして得た分光画像のデータから異なる波長に対する分光反射率を求め、膜厚計測点において膜厚計測を行うことができ、第1の実施形態による膜厚計測装置21と同じ効果を得ることができる。
【0053】
(第1の膜厚計測点抽出方法)
次に、本発明にかかる膜厚計測装置、特に第1及び第2の実施形態の膜厚計測装置21で用いられている計測点抽出部32における種々の膜厚計測点抽出方法を説明する。まず、第1の膜厚計測点抽出方法としては、対象物の画像から繰り返しの単位パターンを抽出するものを説明する。
【0054】
図9は第1の膜厚計測点抽出方法におけるパターン登録プロセスを説明するフロー図である。図10はそのパターン登録方法を説明する図である。図10(a)は光検出器26で撮像された計測対象物36の観測エリアにおける画像を表している。この画像は、図2に関連して説明したようなTFT基板15を表しており、遮光領域15と画素開口16とが繰り返し配列されている。ここでは、画素開口16における表面のポリイミド膜の膜厚を計測することを目的とする。図9及び図10に示すものは、計測対象物から繰り返しの単位パターンを抽出して登録するプロセスと、膜厚計測点を決定するプロセスとに分かれたものである。
【0055】
以下においては、図9のフロー図に従って、パターン登録の手順を説明する。抽出パターンを登録するにあたっては、まず計測対象物36のサンプルを膜厚計測装置21の真下の観測エリアに置く。サンプルを置いて登録開始指令を入力すると、光源22が点灯して光検出器26が図10(a)のようなサンプルの観測エリアにおける画像を撮像し、画像データがA/D変換器27でデジタル信号に変換されて信号処理部28に取り込まれる(ステップS21)。ついで、計測点抽出部32は、画像認識技術により、取り込まれた計測画像から図10(a)で2点鎖線で囲んだ領域のパターン、すなわち繰り返しの単位となるパターンQを抽出し(ステップS22)、図10(b)のような抽出パターンQを表示装置30へ出力し、抽出パターンQを観測エリアの画像に重ねた状態で表示装置30に表示させる(ステップS23)。ついで、信号処理部28は、表示装置30に表示されている抽出パターンQの確認を要求する(ステップS24)。作業者は、表示装置30に表示された抽出パターンQを確認し、抽出パターンQが正しく認識されていれば、例えば「OK」ボタンを押し、正しく認識されていないと判断すれば、「NG」ボタンを押す。
【0056】
ステップS24においてNGボタンが押されると、膜厚計測装置21は再度サンプル画像を読み込み直し、読み込み直したサンプル画像から単位パターンを抽出して表示装置30に表示し、再び作業者による確認を求める(ステップS21〜S24)。
【0057】
これに対し、ステップS24においてOKボタンが押されると、膜厚計測装置21は、抽出パターンQを記憶部35に記憶し、パターン登録を完了する(ステップS25)。
【0058】
上記のようにして抽出パターンQが登録されると、計測対象物36の膜厚計測工程においては、図6で説明した手順により計測対象物36の膜厚計測が行われる。図11は、図6におけるステップS4、すなわち膜厚計測点Pを決定するプロセスを示すフロー図である。また、図12(a)は図11のフロー図に従って膜厚計測点Pを決定する様子を表している。
【0059】
図11のフロー図に従って、膜厚計測点Pを決定する手順を説明する。膜厚計測にあたっては、前記のように計測対象物36が膜厚計測装置21の真下に搬入され、計測対象物36の画像が光検出器26により取り込まれ(図6のステップS1〜S3)、膜厚計測点Pが決定される(図6のステップS4)。ステップS4において計測点抽出部32が膜厚計測点Pを決定するプロセスでは、図11に示すように、まずパターンが記憶部35に登録されているか確認する(ステップS31)。パターンが記憶部35に登録されていない場合(ステップS31でNGの場合)には、膜厚計測装置21は表示装置30又は入出力部29に「パターンが登録されていません。」といったエラーメッセージを出力して(ステップS32)処理を中止する。
【0060】
一方、パターンが登録されているのが確認されると(ステップS31でOKの場合)、計測点抽出部32は記憶部35から登録パターンを読み出し、図12(a)に示すような計測画像と読み出した登録パターンとを比較し、計測画像から登録パターンとマッチするパターンQを抽出する(ステップS33)。抽出されたパターンQを図12(a)では2点鎖線で囲んで示している(パターン登録時と同じ図を用いて説明する。)。計測画像から登録パターンとマッチしたパターンQが抽出されると、図12(a)に示すように、計測点抽出部32は抽出したパターンQの中央又は幾何学的な重心位置を演算し、そこに膜厚計測点Pを決定する(ステップS34)。
【0061】
こうして膜厚計測点Pが決定されると、計測点抽出部32は膜厚計測点Pが正しく決定されたか判定する(ステップS35)。膜厚計測点Pが正しく決定されていないと判定した場合(ステップS35でNGの場合)には、再度計測対象物36の画像を取り込み直し、再度パターンQの抽出と膜厚計測点Pの決定を行う(ステップS36、S33〜S34)。
【0062】
膜厚計測点が正しく決定されたと判定した場合(ステップS35でOKの場合)には、図6のステップS5以下の工程が実行され、計測対象物36の膜厚が計測される。
【0063】
なお、図11のフロー図においては、膜厚計測点を決定する工程において、膜厚計測点を決定するたびに登録パターンの確認(ステップS31)を行ったが、登録パターンの確認は、図6のような膜厚計測の工程を開始する際に一度行えば十分であるので、図11におけるステップS31、S32を省き、膜厚計測の開始時に(例えば、図6のステップS1の前で)一度だけ登録パターンの確認を行うようにしてもよい(以下の実施形態においても同様)。
【0064】
また、図12(b)に示すものは、第1の膜厚計測点抽出方法の変形例を説明している。この変形例では、パターン登録時に図9のステップS24でパターンが正しく登録されていることが作業者により確認された後、作業者に膜厚計測点の入力を求める。例えば、作業者は、表示装置30に表示された単位パターンに対して、マウスポインタを操作して膜厚計測点Pを入力したり、表示装置30の表面に設けられたタッチパネルからタッチ入力したりする。作業者により入力された膜厚計測点Pは、図12(b)に示すように、抽出パターンQ内における座標(x、y)に変換され、図9のステップS25で抽出パターンQと共に記憶部35に記憶される。一方、膜厚計測点を決定するプロセスでは、図11のステップS34に代えて、記憶部35から相対座標(x、y)を読み出し、図12(b)のように抽出パターンQ内の(x、y)の位置に膜厚計測点Pを決める。
【0065】
また、図13は、第1の膜厚計測点抽出方法の異なる変形例を説明するフロー図である。これは予めパターン登録をしないで膜厚計測点を抽出できるようにしたものである。すなわち、図13に沿って説明すると、以下のようにして膜厚計測点が決められる。図6の膜厚計測点を決定するステップS4が開始すると、計測点抽出部32は、画像認識技術を用いて、光検出器26で撮像した計測画像から繰り返し単位となるパターンQを抽出し(ステップS41)、抽出パターンQの中心(あるいは、単位パターンQの幾何学的な重心位置などの所定の位置)を検出し、その点に膜厚計測点Pを定める(ステップS42)。こうして膜厚計測点Pが決定されると、計測点抽出部32は膜厚計測点Pが正しく決定されたか判定する(ステップS43)。膜厚計測点Pが正しく決定されていないと判定した場合(ステップS43でNGの場合)には、再度計測対象物36の画像を取り込み直し、再度単位パターンQの抽出と膜厚計測点Pの決定を行う(ステップS44、S41〜S42)。膜厚計測点Pが正しく決定されたと判定した場合(ステップS43でOKの場合)には、図6のステップS5以下の工程が実行され、計測対象物36の膜厚が計測される。
【0066】
図13の変形例のように予めパターンを登録しないで膜厚計測工程で計測画像から所定のパターンを抽出する方法によれば、予めパターン登録する必要がないので、準備の手間が軽減される。これに対し、予め所定のパターンを登録しておき、膜厚計測工程では抽出したパターンと登録パターンとを比較する方法によれば、膜厚計測点の確実性が向上する。特に、計測対象物に2種以上のパターンが含まれている場合でも、所定のパターンを抽出してより確実に膜厚計測点を決めることができる。
【0067】
(第2の膜厚計測点抽出方法)
第2の膜厚計測点抽出方法は、作業者により膜厚計測点を入力させて膜厚計測点の相対位置を登録するプロセスと、登録されている膜厚計測点の相対位置を用いて膜厚計測点を決定するプロセスとからなるものである。図14は、膜厚計測点の相対位置を予め登録しておく手順を説明するフロー図である。図15(a)(b)は入力された膜厚計測点から相対位置を抽出する様子を説明する図である。図16は第2の膜厚計測点抽出方法において膜厚計測点を決定する手順を説明するフロー図である。
【0068】
第2の膜厚計測点抽出方法では、単位パターンでなく、TFT基板14から遮光領域(ブラックマトリクス)15のパターンを抽出し、この略格子状ないし枠状をしたパターン(以下、格子状のパターンということがある。)を基準にして膜厚計測点を決定する。まず、図14のフロー図に従って、抽出された格子状のパターンに対して膜厚計測位置を入力させ、その相対位置を抽出し登録する手順を説明する。膜厚計測点相対位置を登録するプロセスにおいては、サンプルの観測エリアにおける画像を光検出器26により撮像し、A/D変換器27でデジタル信号に変換された計測画像を信号処理部28に取り込む(ステップS51)。ついで、計測点抽出部32は、画像認識技術により、取り込まれた計測画像から図15(a)に示すような遮光領域15にあたる格子状のパターン15Aを抽出し(ステップS52)、この抽出パターン15Aを画像エリアの画像に重ね合わせた状態で表示装置30に出力して表示させる(ステップS53)。
【0069】
抽出パターン15Aが表示装置30に表示されると、信号処理部28は、作業者に抽出パターン15Aの確認を要求するメッセージを出力する(ステップS54)。作業者は、そのメッセージに従って表示装置30に表示された抽出パターン15Aを確認し、抽出パターン15Aが正しく認識されていれば、「OK」ボタンを押し、正しく認識されていないと判断すれば、「NG」ボタンを押す。
【0070】
ステップS54においてNGボタンが押されると、膜厚計測装置21はサンプル画像を読み込み直し、読み込み直したサンプル画像から格子状のパターン15Aを再度抽出して表示装置30に表示させ、再び作業者による判断を求める(ステップS51〜S54)。
【0071】
これに対し、ステップS54においてOKボタンが押されると、信号処理部28は、作業者に膜厚計測点Pの入力を要求する(ステップS55)。膜厚計測点Pの入力を求められた作業者がマウスを操作して、あるいは表示装置30の表面に設けられたタッチパネル等から表示装置30の抽出パターン15Aに対して膜厚計測点Pを入力すると、図15(a)(b)に示すように、計測点抽出部32は入力された膜厚計測点Pに近い特徴点R(例えば、抽出パターン15Aの交差点や抽出パターン15Aで囲まれた領域のエッジなど)を選択し、選択した特徴点Rを基準とする膜厚計測点Pの相対位置(x、y)を計測する(ステップS56)。こうして得られた膜厚計測点Pの相対位置(x、y)は記憶部35に記憶され、登録が完了する(ステップS57)。
【0072】
上記のようにして膜厚計測点Pの相対位置が登録されると、計測対象物36の膜厚計測工程においては、図6で説明した手順により計測対象物36の膜厚計測が行われる。図6のステップS4、すなわち膜厚計測点Pを決定するプロセスでは、図16に示すように、まず膜厚計測点Pの相対位置が記憶部35に登録されているか確認する(ステップS61)。相対位置が記憶部35に登録されていない場合(ステップS61でNGの場合)には、膜厚計測装置21は表示装置30に「膜厚計測点の位置が登録されていません。」といったエラーメッセージを出力して(ステップS62)処理を中止する。
【0073】
一方、相対位置の登録が確認されると(ステップS61でOKの場合)、計測点抽出部32は記憶部35から膜厚計測点Pの相対位置(x、y)を読み出す。ついで、光検出器26で撮像されている計測画像から格子状のパターン15Aを抽出し(ステップS63)、格子状の抽出パターン15Aから適当な特徴点R(例えば、観測エリアの中心にもっとも近い特徴点)Rを選択する(ステップS64)。そして、選択した特徴点Rを基準とする位置(x、y)に膜厚計測点Pを決定する(その様子は、図15(b)と同様になる。)(ステップS65)。
【0074】
こうして膜厚計測点Pが決定されると、計測点抽出部32は膜厚計測点Pが正しく決定されたか判定する(ステップS66)。膜厚計測点Pが正しく決定されていないと判定した場合(ステップS66でNGの場合)には、計測対象物36の画像を取り込み直し(ステップS67)、再度格子状のパターン15Aの抽出と膜厚計測点Pの決定を行う(ステップS63〜S65)。
【0075】
膜厚計測点Pが正しく決定されたと判定した場合(ステップS66でOKの場合)には、図6のステップS5以下の工程が実行され、計測対象物36の膜厚が計測される。
【0076】
なお、格子状のパターンの特徴点を基準とする膜厚計測点の相対位置が予め決まっているのであれば、この実施形態でも膜厚計測点の相対位置を登録するプロセスを省略することが可能になる。
【0077】
図17(a)(b)は、第2の膜厚計測点抽出方法の変形例を表している。この変形例では、膜厚計測点の相対位置を登録するプロセスで複数点の膜厚計測点Pを入力させている。例えば、膜厚計測点の相対位置を登録するプロセスにおいて、抽出された格子状のパターン15Aに対して複数箇所の膜厚計測点Pを入力すると、近傍の特徴点R(例えば、格子状の抽出パターン15Aに囲まれた四角形の領域のエッジ)を基準とする各膜厚計測点Pの相対位置が計測されて記憶部35に登録される。そして、膜厚計測点を決定するプロセスにおいては、記憶部35に記憶されている複数の位置データに基づき、抽出された格子状のパターン15Aに対して複数の膜厚計測点Pが決められる(図6のステップS4)。ついで、図6のステップS8において、これらの各膜厚計測点Pにおける分光反射率データを各波長毎に平均し、図6のステップS10、S11では平均された各分光反射率データに基づいて計測対象物の膜厚を計測する。あるいは、図6のステップS11、S12で、各膜厚計測点毎に計測対象物の膜厚を計測した後、それらの膜厚の平均値を求めて出力させてもよい。このようにして複数の膜厚計測点を用いて平均化させることにより、計測対象物の膜厚計測の安定性を向上させることができる。
【0078】
(第3の膜厚計測点抽出方法)
第3の膜厚計測点抽出方法は、計測対象物の計測画像から特徴点を抽出して膜厚計測点を決定するものである。図18は第3の膜厚計測点抽出方法を表している。これは、遮光領域15におけるポリイミド膜の膜厚を計測する場合である。この方法では、膜厚計測点を決定するプロセスにおいて(抽出パターンを登録するプロセスや、膜厚計測点の位置を登録するプロセスなどは不要)、格子状のパターン15Aを抽出した後、その抽出パターン15Aの特徴点である交差点を抽出し、抽出した交差点の中心を膜厚計測点Pとして決定するものである。
【0079】
図19は第3の膜厚計測点抽出方法の変形例であって、やはり遮光領域15におけるポリイミド膜の膜厚を計測する。この変形例においては、膜厚計測点を決定するプロセスで格子状のパターン15Aを抽出した後、抽出パターン15Aに囲まれた四角形の領域のエッジを特徴点として抽出し、抽出したエッジ部分の中心を膜厚計測点Pとして決定するものである。出力する膜厚は、各膜厚計測点Pで計測された膜厚の平均値でもよく、各膜厚計測点Pにおける分光反射率の平均値から求めた膜厚でもよい。
【0080】
(第4の膜厚計測点抽出方法)
第4の膜厚計測点抽出方法は、パターン登録のプロセスにおいて、作業者がパターンとなる領域を指定して登録させるようにしたものである。図20は第4の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図であり、図21(a)(b)はその説明図である。これは、作業者が計測画像に対して直接登録パターンを指定できるようにしたものである。
【0081】
第4の膜厚計測点抽出方法におけるパターン登録のプロセスを図20のフロー図に従って説明する。このプロセスにおいては、サンプルの観測エリアにおける画像を光検出器26により撮像し、A/D変換器27でデジタル信号に変換された画像データを信号処理部28に取り込む(ステップS71)。ついで、計測点抽出部32は、表示装置30に画像データを出力して取り込まれた計測画像を表示装置30に表示させ(ステップS72)、パターンを抽出するために計測画像に対してパターンとなる領域を指定するよう作業者に要求する(ステップS73)。
【0082】
パターンの抽出を要求された作業者は、膜厚計測点として指定したい点が中心となるようにして領域を指定する。すなわち、マウス等の入力手段(入出力部29)を用いて、図21(a)のように、表示装置30に表示された計測画像に対してパターンとして抽出する領域を指定する。領域が指定されると、計測点抽出部32は、指定された領域を抽出パターンTとして認識し、図21(b)のように、抽出されたパターンTを表示装置30へ出力し、観測エリアの画像に重ね合わせて表示装置30に表示させる(ステップS74)。ついで、信号処理部28は作業者に対して、表示されている抽出パターンTでよいか確認を要求する(ステップS75)。確認を要求された作業者は、表示装置30に表示された抽出パターンTを確認し、表示されている抽出パターン15Aでよければ「OK」ボタンを押し、パターンの修正をしたければ「NG」ボタンを押す。
【0083】
ステップS75においてNGボタンが押されると、膜厚計測装置21は再度パターンの抽出を要求し、抽出されたパターンTを表示装置30に表示し、再び作業者による確認を求める(ステップS73〜S75)。
【0084】
これに対し、ステップS75においてOKボタンが押されると、計測点抽出部32は、抽出されたパターンTが適当しているか否か判定する。例えば、パターンTの領域が狭過ぎたり、広過ぎたりすれば、エラーメッセージを出力して(ステップS77)再度パターンを抽出するように要求する(ステップS73)。あるいは、ステップS76でNGの場合には、ステップS77において他の登録方法で設定するようにエラーメッセージを出力するようにしてもよい。
【0085】
ステップS76において適合していると判断された場合には、得られた抽出パターンTは記憶部35に記憶され、パターン登録が完了する(ステップS78)。
【0086】
こうして抽出パターンTの登録が完了した後は、膜厚計測工程における膜厚計測点を決定するプロセスでは、図11のフロー図に示したのと同じ手順により、抽出パターンTとマッチする領域が分光画像から抽出され、その中心に膜厚計測点が設定される。
【0087】
このような方法によれば、作業者が計測画像を見て抽出パターンを指定することができるので、ユーザーである作業者が容易に抽出パターンを設定することが可能になり、登録に要する時間の短縮を図ることができる。
【0088】
また、上記のようにして作業者により指定されたパターンTから繰り返しの単位パターンを抽出し、それを登録パターンとして記憶部35に記憶させるようにしてもよい。
【0089】
また、作業者によりパターンを指定させる別な方法としては、作業者により複数点を指定させ、その複数点で囲まれた領域をパターンとして登録するようにしても良い。例えば図19で特徴点Rとして示した×印の位置を作業者によって指示させ、×印で囲まれた四角形の領域をパターンとして登録してもよい。
【0090】
(第5の膜厚計測点抽出方法)
第5の膜厚計測点抽出方法は、パターン登録のプロセスにおいて、作業者による膜厚計測点の入力に基づいてパターンを自動的に抽出し登録するようにしたものである。図22は第5の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図であり、図23(a)(b)、図24(c)(d)はその説明図である。これは、作業者が計測画像に対して直接膜厚計測点Pを指定できるようにしたものである。
【0091】
第5の膜厚計測点抽出方法におけるパターン登録のプロセスを図22のフロー図に従って説明する。このプロセスにおいては、サンプルの観測エリアにおける画像を光検出器26により撮像し、A/D変換器27でデジタル信号に変換された画像データを信号処理部28に取り込む(ステップS81)。ついで、計測点抽出部32は、表示装置30に画像データを出力して取り込まれた計測画像を表示装置30に表示させ(ステップS82)、計測画像に膜厚計測点Pを入力するよう、作業者に要求する(ステップS83)。
【0092】
膜厚計測点の入力を要求された作業者は、マウスやタッチパネルを用い、表示装置30に表示されている計測画像に対して膜厚計測点Pを指定する。図23(a)のように膜厚計測点Pが指定されると、指定された膜厚計測点Pを表示装置30に表示させ、計測点抽出部32は、指定された膜厚計測点Pを含む領域を目的とするパターン領域として抽出する(ステップS84)。抽出パターンを決定する方法としては、例えば図23(b)に示すように、膜厚計測点Pを入力されると、その膜厚計測点Pを中心として抽出パターンTとなる正方形領域を抽出し、さらに図23(c)に示すように、膜厚計測点Pを中心として抽出パターンTとなる正方形領域を拡大していき、最適な大きさの領域を選択して抽出パターンTを決定する。このようにして正方形領域を拡大していく場合には、連続的に大きくしていっても差し支えないが、図23(a)(b)(c)に示す例では、少なくとも一辺が遮光領域15の縁に一致するようにして飛び飛びに正方形領域を大きくしてもよい。あるいは、観測エリアの画像上で、指定された膜厚計測点Pを含み明るさが一定の領域を抽出パターンTとしてもよい。
【0093】
こうして正方形領域が決定されると、計測点抽出部32は、指定された領域を抽出パターンTとして認識し、抽出されたパターンTを表示装置30へ出力し、図24(d)のような抽出パターンTを観測エリアの画像に重ね合わせて表示装置30に表示させる(ステップS85)。ついで、信号処理部28は作業者に対して、表示されている抽出パターンTでよいか確認を要求する(ステップS86)。確認を要求された作業者は、表示装置30に表示された抽出パターンTを確認し、表示されている抽出パターン15Aでよければ「OK」ボタンを押し、パターンの修正をしたければ「NG」ボタンを押す。
【0094】
ステップS86においてNGボタンが押されると、膜厚計測装置21は再度膜厚計測点の入力を要求し、抽出されたパターンTを表示装置30に表示し、再び作業者による確認を求める(ステップS83〜S86)。
【0095】
これに対し、ステップS86においてOKボタンが押されると、得られた抽出パターンTは記憶部35に記憶され、パターン登録が完了する(ステップS87)。
【0096】
こうして抽出パターンTの登録が完了した後は、膜厚計測工程における膜厚計測点を決定するプロセスでは、図11のフロー図に示したのと同じ手順により、抽出パターンTをマッチする領域が分光画像から抽出され、その中心に膜厚計測点Pが設定される。
【0097】
このような方法によれば、作業者が計測画像を見て抽出パターンを指定することができるので、ユーザーである作業者が容易に抽出パターンを設定することが可能になり、登録に要する時間の短縮を図ることができる。
【0098】
(第6の膜厚計測点抽出方法)
第6の膜厚計測点抽出方法は、分光画像によってコントラストが異なることを考慮し、パターン登録の精度を向上させるようにしたものである。図25は第6の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図であり、図26(a)(b)(c)(d)及び図27はその説明図である。
【0099】
以下、図25のフロー図に従って、パターン登録の手順を説明する。抽出パターンの登録にあたっては、まず、いずれかの分光フィルタを通過した計測対象物36の分光画像を光検出器26から信号処理部28へ取り込む(ステップS91)。ついで、所定回数になるまで(ステップS92)分光フィルタを異なる波長域のものに切り換え(ステップS93)、切り換えた分光フィルタを通過した分光画像を信号処理部28へ取り込む。この結果、計測点抽出部32には、例えば図26(a)(b)(c)(d)に示すように波長の異なる所定の数の分光画像が得られる。
【0100】
次に、計測点抽出部32は複数の分光画像のコントラストを比較する(ステップS94)。例えば、TFT基板14から抽出されたパターンの場合には、遮光領域15では反射率にあまり差が無く、受光量レベルがほぼ一定値Ltであるが、画素開口16では波長によって反射率が異なるので、図27に示すように分光画像のC−C線に沿って受光量レベルを計測すると、画素開口16における受光量レベルは波長によってLa、Lb、Lc、Ldというように異なる。
【0101】
計測点抽出部32は各分光画像のうちから、最もコントラストの高い分光画像を選択する(ステップS95)。図27に示されているもののうちでは、画素開口16における受光量レベルがLcのものが最もコントラストが高いので、これが例えば図26(c)の分光画像から得た抽出パターンQのものであるとすれば、計測点抽出部32は図26(c)の分光画像を選択する。
【0102】
ついで、計測点抽出部32は、図26(c)に示すように、選択した分光画像からパターンQを自動的に抽出する(ステップS96)。このパターン抽出方法は、これまでに述べたもの、あるいはそれ以外の方法でもよい。パターンQは最もコントラストの高い分光画像に基づいて抽出されるので、より抽出の精度が高くなり、安定してパターン抽出を行うことが可能になる。計測点抽出部32は、抽出パターンQを表示装置30へ出力し、抽出パターンQを表示装置30に表示させる(ステップS97)。ついで、信号処理部28は、表示装置30に表示されている抽出パターンQの確認を要求する(ステップS98)。作業者は、表示装置30に表示された抽出パターンQを確認し、抽出パターンQが正しく認識されていれば、例えば「OK」ボタンを押し、正しく認識されていないと判断すれば、「NG」ボタンを押す。
【0103】
ステップS98においてNGボタンが押されると、膜厚計測装置21は再度パターンを抽出して表示装置30に表示し、再び作業者による確認を求める(ステップS96〜S98)。
【0104】
これに対し、ステップS98においてOKボタンが押されると、膜厚計測装置21は、抽出パターンQと選択した分光画像の波長(又は、そのとき使用する分光フィルタ)を記憶部35に記憶し、パターン登録を完了する(ステップS99)。
【0105】
上記のようにして抽出パターンQが登録されると、計測対象物36の膜厚計測工程においては、図6で説明した手順により計測対象物36の膜厚計測が行われ、そのうち図6におけるステップS4では、図11に示したような手順で膜厚計測点Pが決定される。この膜厚計測点Pを決定するプロセスでも登録パターンとマッチするパターンが抽出されるが、登録パターンとマッチするパターンを抽出するための分光画像としてステップS99で登録されている波長の分光画像を用いれば、登録パターンとマッチするパターンを精度良く抽出することができる。
【0106】
なお、予め抽出パターンを登録する工程を必要としない場合には、膜厚計測点を決定するプロセスでパターンを抽出する前に、分光画像を比較してコントラストの高い分光画像を選択しておいてもよい。
【0107】
(第7の膜厚計測点抽出方法)
ガラス基板に赤、緑、青のカラーレジストを塗布されたカラーフィルタにおいて、各カラーレジスト(セル)の膜厚を計測する場合を考えると、分光反射率の計測を行うための光検出器26はカラーには対応していないので、光検出器26で白色光による白色画像を撮像している場合には、表示装置30に表示されるカラーレジストの計測画像は、例えば図28に示すような画像となり、赤色レジスト48R、緑色レジスト48G、青色レジスト48Bの区別がつかない。そのため、膜厚計測対象とするパターンを登録する際、色の区別をすることができない。また、赤色分光フィルタ、緑色分光フィルタ、青色分光フィルタの透過率特性は、図29に示すようになっているので、例えば赤色分光フィルタを透過した赤色画像を光検出器26で撮像している場合には、表示装置30に表示されるカラーレジストの計測画像は、例えば図30に示すような画像となり、赤色レジスト48Rの領域は白っぽくなるが、緑色レジスト48Gの領域と青色レジスト48Bの領域とを区別することができない。そのため、膜厚計測対象とするパターンを登録する際、緑色レジスト48Gと青色レジスト48Bの区別をすることができない。
【0108】
第7の膜厚計測点抽出方法は、このような場合にカラー対応できるようにしたものである。すなわち、この膜厚計測点抽出方法においては、パターン登録のプロセスが開始すると、まず分光器25の分光フィルタを赤(R)、緑(B)、青(B)に切り換えて計測画像を取り込む。赤色分光フィルタを透過した計測画像では、赤色レジスト48Rの領域が白っぽい領域となり、緑色分光フィルタを透過した計測画像では、緑色レジスト48Gの領域が白っぽい領域となり、青色分光フィルタを透過した計測画像では、青色レジスト48Bの領域が白っぽい領域となるので、これらの計測画像を解析することにより、赤色レジスト48R、緑色レジスト48G、青色レジスト48Bの各領域をマッピングし、記憶部35に記憶させておくことができる。各色の領域をマッピングし終えると、信号処理部28は図31に示すように、白色光の計測画像を取り込んで白色光による計測画像と選択メニュー49とを表示装置30に表示させる。そして、作業者が、選択メニュー49からレジスト色を選択(例えば、図31のように赤色レジストを選択)すると、表示装置30のポインタ50が計測画像上で赤色レジスト48Rの領域を指し、赤色レジスト48Rの領域のパターンを抽出し、抽出したパターンと対応する分光フィルタの種類とを記憶部35に記憶する。
【0109】
ついで、赤色レジスト48Rの膜厚を計測する工程では、記憶部35に登録されている分光フィルタの種類と登録パターンを読み出して分光器25を登録されている分光フィルタ、例えば赤色分光フィルタにセットする。そして、当該分光フィルタを透過した特定波長の分光画像のうち、受光量の大きな領域(白っぽい領域)から登録パターンとマッチするパターンを抽出し、その中央などに膜厚計測点を決定する。
【0110】
このような方法によれば、カラーの計測対象物に対する計測作業を効率化することができ、目的とする色の薄膜の膜厚を間違いなく計測することができる。なお、計測対象物36の色は、上記のような赤、緑、青に限るものでない。また、図31とは逆に、ポインタで計測画像の領域をポイントすると、選択メニューにその領域の色の種類(色名)が表示されるようにしてもよい。
【0111】
(第8の膜厚計測点抽出方法)
第8の膜厚計測点抽出方法は、パターンを抽出する分光画像の決定に関するものである。膜厚計測装置21により膜厚を計測するためには、予め膜の構成、膜の光学定数ないし物理定数が入力されている。これに加え、製造ラインにおいては、狙いとする領域の膜厚値も明確であるので、この方法では、その狙いとする膜厚値の情報も信号処理部28に入力しておく。そして、これらの情報(特に、膜厚の目標値と光学定数)をもとに理論の反射率を算出し、その結果より反射率が最大、最小となる波長を決定する。狙いとする膜の反射率が最大、最小となる波長が理論的に決定したら、計測対象物に関する情報(例えば、基板の構成、計測領域の周辺の膜種、周辺の反射率の実測値など)に基づいて画像のコントラストが最大となる波長(分光色)を決定する。
【0112】
例えば、ガラス基板上に厚さ150nmのITO膜、厚さ80nmのポリイミド膜を成膜したものを計測対象物とした場合の理論反射率の計算結果が図32で表されたとする。この理論反射率では、約550nmの波長で反射率が最大となり、約430nmの波長で反射率が最小となっている。この計測対象物の膜厚を計測しようとする領域の周囲が電極が設けられている場合には、電極領域での反射率は波長によらず非常に大きいので(図27参照)、膜厚計測領域では反射率が小さくなるようにすることにより計測画像のコントラストが大きくなる。よって、計測画像からパターンを抽出するのに用いる光の波長又は分光フィルタの種類としては、反射率が最小となる波長、すなわち約430nmの波長とし、この波長の光を透過させるような分光フィルタを用いる。
【0113】
このような方法によれば、コントラストの高い分光画像を得るために、最適な光の波長又は分光フィルタの種類を予め実験的に決定する必要がなく、膜厚計測を効率化することができる。
【0114】
(第9の膜厚計測点抽出方法)
第9の膜厚計測点抽出方法は、FPDパネルなどの複数枚のパネル51を形成されたマザーガラス52の状態でパネル51の膜厚計測点を決定するものである。図33(a)は複数のパネル51を形成されたマザーガラス52に対して予め膜厚計測点を登録する際の様子を表しており、図33(b)は図33(a)の破線で囲まれた領域を拡大した画像である。
【0115】
図33(a)に示している計測対象物36では、大判のマザーガラス52の上に複数枚のパネル51が並べて形成されている。パネル51の縁には画素開口16のない遮光領域54が枠状に形成されている。これらのパネル51は、最終的には、マザーガラス52をダイシングすることにより切り離される。
【0116】
第9の膜厚計測点抽出方法では、作業者が予め膜厚計測点をティーチングし信号処理部28に登録しておく場合には、図33(a)に示すように、パネル51の隅の部分だけが計測視野53となるように、サンプルのマザーガラス52又は膜厚計測装置21を配置する。そして、図33(b)に示すような計測視野53内の画像から、パネル51の縁の遮光領域54の一部(図33(b)で斜線をほどこした部分)をパターンQとして抽出する。ついで、作業者によりいずれかの画素開口16内の点が計測点Pとして指示されると、信号処理部28は抽出パターンQの角又は隅を基準とする計測点Pまで変位量を計測し、この変位量を記憶部35に記憶させる。
【0117】
膜厚計測工程における膜厚計測点を決定するプロセスでも同様に、信号処理部28はパネル51の隅の部分を計測視野53に納めて遮光領域54の一部をパターンQとして抽出し、パターンQの角又は隅を基準とする登録位置に膜厚計測点Pを決定する。
【0118】
また、別な方法としては、図34(a)に示すように、パネル51の隅の部分とマザーガラス52の角の部分とが計測視野53に入るように、サンプルのマザーガラス52又は膜厚計測装置21を配置する。そして、図34(b)に示すような計測視野53内の画像から、マザーガラス52の角を特徴点Rとして抽出する。ついで、作業者によりいずれかの画素開口16内の点が計測点Pとして指示されると、信号処理部28は特徴点Rを基準とする計測点Pまで変位量を計測し、この変位量を記憶部35に記憶させるようにしてもよい。
【0119】
図33又は図34に示したような方法では、図35(a)に示すように、マザーガラス52の上に形成されているパネル51の形状や数が異なっていても、各品種毎に膜厚計測点Pを設定することができるので、多品種に対応することができる。なお、図33に示した方法では、図35(b)に示したような大きな計測視野53aを設定すると、いくつかのパターンQ(すなわち、いくつかのパネル51の隅の部分)が計測視野53a内に含まれるので、いずれのパネル51を基準とするか判別する必要があるが、図35(b)に示す計測視野53のように計測視野53を小さくすることで検索範囲が狭くなり、パターン抽出を高速化することができる。また、計測対象物の品種毎に観測エリアを調整するようにしてもよい。
【0120】
(第3の実施形態)
図36は本発明の第3の実施形態による色度計測装置61の構成を示す図である。この色度計測装置61は、赤色レジスト、緑色レジスト及び青色レジストの各カラーセルがガラス基板上に配列された、液晶表示パネル用などのカラーフィルタの膜厚及び色度を計測することができるものである。この色度計測装置61は、図4に示した膜厚計測装置21と同様な構成を有しているので、異なる点を中心に説明する。計測対象物36を置く支持台62の中央部には開口63を有しており、ハロゲンランプからなる光源22の白色光を光ファイバ64を通じて開口63の下方へ導き、光ファイバ64の先端から出射された白色光をコリメートレンズ65で平行光に変換して開口63から透光性を有する計測対象物36に照射し、計測対象物36を透過した光が結像光学系24、ピンホール41及び分光器25を通過して光検出器26に結像されるようにしている。また、光源22から出た光を投光光学系23側と光ファイバ64側とに切り換えられるよう、光源22と投光光学系23の間の空間及び光源22と光ファイバ64との間の空間には、それぞれソレノイド66、68によって駆動されるシャッター67、69が配設されている。また、光検出器26には、シリコン製CCDを搭載したカメラが用いられている。
【0121】
分光器25を構成するフィルタ板42の縁には、図37に示すように、原点検出用の突起70又は切欠きを設けてあり、フォトカプラ等の原点検出用センサ71によって突起70又は切欠きの位置を検出することでフィルタ板42の原点位置を検出できるようにしている。フィルタ板42が原点からどれくらいの角度回転しているかは、フィルタ板42を回転させる制御用モータ43に与えるパルス数で決まる。フィルタ板42には、原点から順に450nmの波長域の分光フィルタ72a、550nmの波長域の分光フィルタ72b、650nmの波長域の分光フィルタ72cが並んでおり、その次に400nm、500nm、600nm、700nmまでの可視領域の分光フィルタ72d〜72gが設けられ、続いて800nm、850nm、900nm、950nm、1000nmの近赤外領域の分光フィルタ72h〜72lが並べられている。
【0122】
このような色度計測装置61を用いてカラーフィルタの各カラーセルの膜厚及び色度を計測する場合には、以下のようにして行う。まず、初めには、フィルタ板42は原点の位置にあり、450nmの波長の分光フィルタ72aがピンホール41の上に位置している。光学系は透過型となっており、シャッター67が閉じてシャッター69が開いており、光ファイバ64の先端から出射した白色光がコリメートレンズ65によって平行光に変換され、下方からカラーフィルタ(計測対象物36)に照射されている。この状態でフィルタ板42を回転させて、順次波長が450nmの分光フィルタ72a、550nmの分光フィルタ72b、650nmの分光フィルタ72cに切り替え、450nm、550nm、650nmの分光波長の画像を得る。これらの分光画像では、それぞれ赤色レジスト、緑色レジスト、青色レジストに対して最も透過率が高くなるので、信号処理部28により各色のレジストの位置の判別が可能になる。
【0123】
ついで、400nm〜700nmの可視領域の分光フィルタ72d〜72gを用いて分光画像を取り込む。そして、これまでに述べてきたような方法により膜計測位置を決定し、膜計測位置における画像データから膜計測位置における各カラーレジストの色度を演算する。
【0124】
この後、シャッター69を閉じ、シャッター67を開き、上方から白色光で同軸落射照明する。そして、700nm〜1000nmの近赤外領域の分光フィルタ72g〜72lを用いて分光画像を取り込み、上記膜計測位置における画像データから膜計測位置における各カラーレジストの膜厚計測を行う。
【0125】
図38はカラーフィルタの赤色レジスト(R)、緑色レジスト(G)、青色レジスト(B)の透過率特性を表している。赤色レジストでは約600nmよりも長波長側で透明な特性となっており、緑色レジスト及び青色レジストでは約800nmよりも長波長側で透明な特性になっている。従って、光源22として800nm〜1000nm帯の光を出すハロゲンランプを用い、光検出器26から800nm〜1000nm帯の画像信号を出力するようにすれば、カラーフィルタの色素の影響によって膜による干渉波形が乱されることなく膜厚計測を行うことができるのである。また、400nm〜700nmの光波長を使用して透過型の光学系を用いることにより、カラーフィルタの色度を計測することができる。
【0126】
カラーフィルタの赤色レジスト、緑色レジスト、青色レジストはそれぞれ、可視領域で不透明な波長領域が存在する。青色レジストでは、500〜700nmの領域、緑色レジストでは400〜500nmと600〜700nmの領域、赤色レジストでは630〜700nmの領域で不透明である。したがって、上記のような方法で、まずレジストの色を特定し、その後、可視領域と赤外領域の全ての分光画像を取得した後、それぞれの透明な波長領域における分光画像を使って膜厚演算すれば、700〜1000nmの近赤外領域のみで膜厚計測するよりも、点数が増えた分、波長ノイズに強くなり、膜厚精度が向上する。
【0127】
【発明の効果】
本発明の光学式膜計測装置によれば、光検出器により取り込んだ膜計測位置よりも広い観測エリアの画像に基づいて膜計測位置を定め、その膜計測位置から抽出した信号に基づいて膜の特性を演算することができるので、1つ1つの計測対象物を計測する都度、計測対象物の膜計測位置を所定位置に位置決めする必要がなくなる。従って、計測対象物の位置に関係なく所定の膜計測位置における膜の特性を計測することが可能になる。
【0128】
その結果、膜計測に要する時間を短縮することができ、効率的に膜の特性を計測することができる。また、短時間で膜の計測を行うことができるので、この光学式膜計測装置を生産ラインに取り付けてインライン計測することが可能になる。さらに、計測対象物の位置決めが不要になるので、位置決め用のステージが不要となり、装置コストを安価にできると共に膜計測作業を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の膜厚検査装置の構成を示す側面図である。
【図2】同上の膜厚検査装置で観測されている計測対象物の一例(TFT基板)を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による膜厚計測装置の概略構成図である。
【図4】同上の膜厚計測装置の光学系の具体的な例を示す構成図である。
【図5】図4の膜厚計測装置に用いられている分光器の正面図である。
【図6】膜厚計測装置により対象物の膜厚を計測する工程を説明するフロー図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による膜厚計測装置の概略構成図である。
【図8】同上の膜厚計測装置の光学系の具体的な例を示す構成図である。
【図9】第1の計測点抽出方法におけるパターン登録プロセスを説明するフロー図である。
【図10】(a)はパターン登録するための計測対象物のサンプルの画像を示す図、(b)はそこから抽出されたパターンの拡大図である。
【図11】第1の計測点抽出方法における膜厚計測点の決定方法を説明するフロー図である。
【図12】(a)は図11のフロー図に示す手順に従って膜厚計測点を決定する様子を説明する図、(b)は(a)の変形例、すなわち膜厚計測点を決定する異なる方法を説明する拡大図である。
【図13】第1の膜厚計測点抽出方法の異なる変形例を説明するフロー図である。
【図14】第2の計測点抽出方法において膜厚計測点を予め指示し登録させる手順を説明するフロー図である。
【図15】(a)は計測画像に対して膜厚計測点を指示する様子を示す図、(b)は(a)の一部拡大図である。
【図16】第2の膜厚計測点抽出方法において膜厚計測点を決定する手順を説明するフロー図である。
【図17】(a)(b)は第2の実施形態の変形例を表わした図であって、(b)は(a)の一部拡大した図である。
【図18】(a)(b)は第2の実施形態の異なる変形例を表わした図であって、(b)は(a)の一部拡大した図である。
【図19】第2の実施形態のさらに異なる変形例を表わした図である。
【図20】第4の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図である。
【図21】(a)は計測画像に対してパターンとなる領域を指示している様子を説明する図、(b)は計測画像から抽出されたパターンを示す拡大図である。
【図22】第5の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図である。
【図23】(a)(b)は計測画像に対して膜厚計測点を入力した後、パターンとなる領域が抽出される過程を説明する図である。
【図24】(c)は図23(a)(b)の続図であって、パターンとなる正方形領域が拡大される様子を説明する図、(d)は計測画像から抽出されたパターンを示す拡大図である。
【図25】第6の膜厚計測点抽出方法においてパターンを登録する手順を説明するフロー図である。
【図26】(a)(b)(c)(d)は異なるフィルタで得られた分光画像を示す図である。
【図27】異なる分光画像から抽出されたパターンのコントラストを比較して示す図である。
【図28】白色画像として撮像された計測画像の表示を示す図である。
【図29】赤色フィルタ、緑色フィルタ及び青色フィルタの透過率特性を示す図である。
【図30】赤色フィルタを透過した赤色の分光画像の表示を示す図である。
【図31】第7の膜厚計測点抽出方法を説明する図であって、パターン登録時に表示される選択メニューと計測画像を示すものである。
【図32】第8の膜厚計測点抽出方法を説明する図であって、計測対象とする薄膜の反射率を理論的に計算した結果を表したものである。
【図33】(a)(b)は第9の膜厚計測点抽出方法を説明する図である。
【図34】(a)(b)は第9の膜厚計測点抽出方法の変形例を説明する図である。
【図35】図33又は図34の膜厚計測点抽出方法の利点を説明する図である。
【図36】本発明の第3の実施形態による膜厚計測装置の構成図である。
【図37】図36の膜厚計測装置に用いられている分光器の正面図である。
【図38】計測対象物であるカラーフィルタを構成する赤色フィルタ、緑色フィルタ、青色フィルタの透過率を示す図である。
【符号の説明】
21 膜厚計測装置
24 結像光学系
25 分光器
26 光検出器
28 信号処理部
30 表示装置
31 前処理部
32 計測点抽出部
33 膜厚演算部
36 計測対象物
40 遮光板
41 ピンホール
42 フィルタ板
43 制御用モータ
45a、45b、45c, フィルタ
P 膜厚計測点
Q 抽出パターン
R 特徴点

Claims (19)

  1. 計測対象物の所定の膜計測位置における膜の特性を計測する光学式膜計測装置であって、
    前記膜計測位置よりも広い領域を観測エリアとする光検出器と、
    前記光検出器により取り込まれた観測エリアの画像に基づいて前記膜計測位置を決定する手段と、
    前記光検出器により取り込まれた観測エリアの画像のうちから、前記膜計測位置における信号を抽出する手段と、
    前記信号抽出手段により抽出された信号に基づいて膜の特性を演算する手段と、を備えた光学式膜計測装置。
  2. 前記光検出器が取り込む計測対象物の画像が、所定形状をしたパターンの周期的に繰り返したものである場合において、
    前記膜計測位置を決定する手段は、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から前記パターンのいずれかを抽出し、そのパターン内の所定位置を前記膜計測位置とすることを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  3. 前記膜計測位置を決定する手段は、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から予め登録されたパターンを抽出し、そのパターン内の所定位置を前記膜計測位置とすることを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  4. 前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて特徴点が指定されると、当該特徴点に基づいて抽出されたパターンを前記登録パターンとして記憶手段に登録する手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段と、を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の光学的膜計測装置。
  5. 前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて部分画像が指定されると、当該部分画像に含まれるパターンを抽出して前記登録パターンとして記憶手段に登録する手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段と、を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の光学式膜計測装置。
  6. 前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像に対して外部から入力手段を通じて1点又は1領域を指定されると、当該1点又は1領域を含む、画像上で明るさが略一定である領域をパターンとして抽出し、抽出されたパターンを前記登録パターンとして記憶手段に登録する手段と、前記抽出されたパターンを観測エリアの画像上に重ねて表示する手段と、を備えていることを特徴とする、請求項3に記載の光学式膜計測装置。
  7. 前記光検出器に所定の波長域の光のみを入射させることができ、かつ、その波長域を選択的に切り換えることができる分光手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  8. 前記分光手段は、前記膜計測位置を決定する手段が観測エリアの画像に基づいて前記膜計測位置を決定する際には、当該画像のコントラストがもっとも高くなるように設定されることを特徴とする、請求項7に記載の光学式膜計測装置。
  9. 計測対象物の構成に関する情報に基づき、前記光検出器に取り込まれる画像のコントラストがもっとも高くなる分光画像の波長域を予め登録された計測対象物の光学定数と厚みに基づいて計算により求めておくことを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  10. 前記分光手段により得られた複数の波長域に対応する画像をもとに、各画素を、得られた複数の波長域に対応する画像のうち可視光領域で最も光検出強度が高い波長域に対応する色でカラー表示する表示する手段を備え、前記カラー表示された画像上で膜計測位置を設定可能とした請求項7に記載の光学式膜計測装置。
  11. 前記光検出器が取り込む計測対象物の画像が、所定形状をしたパターンの周期的に繰り返したものである場合において、
    前記膜計測位置を決定する手段は、前記光検出器により取り込まれた計測対象物の画像から前記パターンの特徴点を抽出し、その特徴点を基準とする所定位置を前記膜計測位置とすることを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  12. 前記光検出器が取り込む計測対象物の画像が、格子状ないし枠状をしたパターンを有するものである場合において、
    前記パターンの交差点の中心を前記膜計測点とすることを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  13. 前記膜計測位置決定手段は、前記光検出器により取り込まれた観測エリアの画像に基づいて複数箇所の膜計測位置を決定し、
    前記膜特性演算手段は、複数箇所の膜計測位置から抽出された信号に基づいて膜の特性を演算することを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  14. 前記光検出器により、計測対象物の角部を含むようにして計測対象物の画像を取り込み、
    前記光検出器により取り込まれた画像から計測対象物の角部を抽出し、抽出した計測対象物の角部を基準として前記膜計測位置を決定するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  15. 基板上に複数に分けて形成された計測対象物を計測する場合において、
    前記光検出器により、前記基板の角を含むようにして計測対象物の画像を取り込み、
    前記光検出器により取り込まれた画像から基板の角を抽出し、抽出した基板の角を基準として計測対象物の前記膜計測位置を決定するようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  16. 前記基板の品種毎に、前記光検出器で画像を取り込む観測エリアの領域を設定できるようにしたことを特徴とする、請求項15に記載の光学式膜計測装置。
  17. 白色光を照射する光源と、可視領域から近赤外領域にわたる範囲の分光フィルタを備えた分光手段と、着色された薄膜の色度及び膜厚を計測する手段とを備えた、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
  18. 白色光を照射する光源と、450nm近辺の分光フィルタ、約550nm近辺の分光フィルタ、約650nm近辺の分光フィルタ、可視光領域の複数の分光フィルタ、及び近赤外領域ないし赤外領域の複数の分光フィルタが並べられることにより構成された分光手段とを備え、少なくとも450nm近辺の分光フィルタ、約550nm近辺の分光フィルタ、約650nm近辺の分光フィルタが順に連続して並べられている、請求項7に記載の光学色膜計測装置。
  19. 前記光源から出射し計測対象物に照射させた光の反射光と透過光を前記光検出器に取り込めるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の光学式膜計測装置。
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