JP2004278173A - 壁構造、その構築方法及び切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】壁部に壁材を貼り付けて構成される壁構造の構築において、ウレタン発泡接着剤を用いて壁部に壁材を貼り付ける際に、大型の装置を用いることなく、容易に、壁材の壁部表面からのレベルを一定にする。
【解決手段】コンクリート躯体1表面に壁材ボード3を貼り付けることにより壁構造を構築する際に、コンクリート躯体1と壁材ボード3との間隔を保持する多数の発泡スチロールブロック2をコンクリート躯体1に貼り付け、コンクリート躯体1に貼り付けられた発泡スチロールブロック2のレベルが一定となるように、発泡スチロールブロック2を切断し、発泡ウレタンフォームシーラント4が塗り付けられた壁材ボード3を、発泡スチロールブロック2により間隔を保持しつつコンクリート躯体1に貼り付ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁部に壁材を貼り付けて構成される壁構造、その構築方法及びこの構築方法に用いられる切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリートやALC等の壁部に、壁材ボード等の内装材を貼り付ける工法として、発泡接着壁面構成工法がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この発泡接着剤壁面構成工法は、ウレタン発泡接着剤を壁材ボードの接着面に塗り付けて壁部に貼り付ける工法であり、ウレタン発泡接着ウレタン発泡接着剤が自発泡し、壁部の不陸を吸収しながら固化するため、壁部の下地面の調整、埋込み、削り等の工程が不要であり、作業の効率を向上することができる。
【0004】
また、この工法において前記発泡接着剤が乾式であることから、内装材を貼り付けた後に、壁内におけるカビや結露を防止することができるとともに、接着剤の固化後は多孔性の部材となることから断熱性、遮音性に優れた壁を構成させることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−145093号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した発泡接着壁面構成工法では、ウレタン発泡接着剤を接着面に均一の量で塗り付けることが困難であることから、塗布量のムラに応じて、ウレタン発泡接着剤の発泡圧にもムラが生じ、接着剤の固化後の高さ(レベル)が一定とならないという問題があった。この結果、上記工法で一つの壁に複数枚の壁材ボードを貼り付ける場合には、それぞれの壁材ボードの壁部表面からの高さが区々となり、壁面が歪むという惧れがあり、これを回避するためには、接着剤を一定に塗り付けるための熟練を要するという問題があった。
【0007】
従来では、この壁面の歪みを防止するために、貼り付け後の複数枚の壁材ボードを大型のプレス機や加圧器、圧縮空気発生器等の設備を用いて押さえ付け、壁材ボードの高さを一定にする方法も考案されているが、この方法は、施工現場の状況によっては大型プレス機等が使用できない場合も多く、適用範囲にも一定の制限があった。
【0008】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、ウレタン発泡接着剤を用いて壁部に壁材を貼り付ける際に、大型の装置を用いることなく、容易に、壁材の壁部表面からのレベルを一定にすることができる壁構造、その構築方法及び切断装置を提供することをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、壁部に壁材を貼り付けて構成される壁構造であって、壁部に多数貼り付けられ、壁部と壁材との間隔を保持する間隔保持材と、固化前にあっては発泡性を有し、固化後にあっては間隔保持材により保持された状態の壁材を壁部に固着する接着剤とから構成される。
【0010】
そしてこのような壁構造は、以下の工法により構築することができる。すなわち、壁部と壁材との間隔を保持する多数の間隔保持材を壁部に貼り付け、壁部に貼り付けられた間隔保持部材のレベルが一定となるように間隔保持材を切断し、発泡性を有する接着剤が塗り付けられた壁材を、間隔保持部材により間隔を保持しつつ壁部に貼り付ける。
【0011】
なお、上記発明における間隔保持材としては、ブロック状の発泡スチロールを用いることが好ましい。この場合には、ブロック状の発泡スチロールを両面テープや接着剤により壁部表面に貼り付け、貼り付けられた発泡スチロールを、電熱線や鋸などでその高さレベルが一定となるように切断し、その切断面に両面テープを貼り付け、或いは接着剤を塗布して壁材を貼り付ける。
【0012】
また、上記発明における発泡性を有する接着剤としては、例えば、発泡ポリウレタンフォーム・シーラントを用いることができる。この発泡ポリウレタンフォーム・シーラントとしては、例えば、一液性のものであれば、商品名「スーパーエアータイトフォーム((株)エアータイト製)」や商品名「ハイプレーンフォーム(三井化学株式会社製)」などに代表されるポリ4,4ジフェニルメタンジイソシアネート系のプレポリマー等を用いることができる。また、ニ液性のものであれば、商品名「ダンフォーム・スーパー40(ココン・アーケル社(オランダ)製)」などに代表される2液性硬質性発泡ポリウレタン接着剤がある。なお、この「ダンフォーム・スーパー40」の成分組成は、ジフェニールメタン4,4ジイソシアネートが重量40%以上、エタンジオールが5%以下、コールハイドロゲンが5%以下、ジメチルエーテルが10%以下であるとともに、フロンガス等が発泡剤として加えられ、さらに制泡剤も加えられている。
【0013】
上記発明における壁部としては、コンクリートやALC、木材、鉄骨、鉄板等からなる躯体構造が含まれ、また、壁材としては、ALC、発泡スチレン液、合板、鉄板、アルミ、木、石版、ブロック等が含まれる。
【0014】
このような本発明によれば、壁材の壁部からの高さ(レベル)は、間隔保持材により一定に維持されることから、接着剤の塗布後における壁材の貼り付けに際し、壁材を大型機械で押し付ける等の処置を要することなく、接着剤の固化後における壁材のレベルを一定とすることができる。
【0015】
また、他の発明は、壁に貼り付けられた多数の発泡スチロールを、それらのレベルが一定となるように切断する切断装置であって、壁に平行となるように張設された電熱線と、電熱線を保持する本体部と、電熱線がレベルに合致するように本体部の位置及び姿勢を維持する計測部とを有する。このような切断装置によれば、壁部表面に多数貼り付けられた発泡スチロールを、それらの高さレベルが一定となるように、一括して切断することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(壁構造の構成)
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る壁構造の概略構成を示す説明図である。
【0017】
図1(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る壁構造は、コンクリート躯体1の表面に多数貼り付けられた発泡スチロールブロック2と、コンクリート躯体1と壁材ボード3とを固着する発泡ウレタンフォームシーラント4とから構成される。
【0018】
なお、本実施形態では、コンクリート躯体1表面に壁材ボード3を貼り付ける場合を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、コンクリートの他、ALC、木材、鉄骨、鉄板等からなる躯体構造に、壁材としてALC、発泡スチレン液、合板、鉄板、アルミ、木、石版、ブロック等を貼り付ける場合も本発明を適用することができる。
【0019】
発泡スチロールブロック2は、矩形状に形成された発泡スチロール製のブロック材であり、そのレベル(コンクリート躯体1表面からの高さ)L−Lが、コンクリート躯体1と壁材ボード3との間隔dと一致しており、コンクリート躯体1と壁材ボード3との間隔dを保持する間隔保持材として機能する。
【0020】
本実施形態においてこの発泡スチロールブロック2は、図2(a)に示すように、コンクリート躯体1の内装側壁面に多数貼り付けられる。この発泡スチロールブロック2の貼り付け箇所は、壁材ボード3の境界線(図2(a)中点線)を跨ぐようにして配置されている。なお、図2(a)において、コンクリート躯体1前面の床面9上には、発泡スチロールブロック2の高さd(レベルL−L)を表示する墨出し線5が設定されている。
【0021】
また、これらの発泡スチロールブロック2は、図2(b)に示すように、その表裏に両面テープ21,22が貼り付けられており、この両面テープ21,22によりコンクリート躯体1や壁材ボード3に固定される。なお、本実施形態では、発泡スチロールブロック2を固定するために両面テープ21,22を用いるが、発泡性接着剤の発泡圧や壁材の重量や変形力に対する耐力が得られるものであれば種々の接着手段を用いることができる。例えば、両面テープ21,22に代えて接着剤を用いたり、また、両面テープに接着剤を追加塗布するなどの方法を採用することも可能である。
【0022】
発泡ウレタンフォームシーラント4は、固化前にあっては発泡性を有し、固化後にあっては発泡スチロールブロック2により保持された状態の壁材ボード3をコンクリート躯体1に固着する接着剤であり、例えば、発泡ポリウレタンフォーム・シーラントを用いることができる。
【0023】
なお、本実施形態における発泡ウレタンフォームシーラント4としては、商品名「ダンフォーム・スーパー40(ココン・アーケル社(オランダ)製)」などに代表される2液性硬質性発泡ポリウレタン接着剤がある。なお、この「ダンフォーム・スーパー40」の成分組成は、ジフェニールメタン4,4ジイソシアネートが重量40%以上、エタンジオールが5%以下、コールハイドロゲンが5%以下、ジメチルエーテルが10%以下であるとともに、フロンガス等が発泡剤として加えられ、さらに制泡剤も加えられている。
【0024】
(切断装置の構成)
本実施形態においては、上述したコンクリート躯体1に貼り付けられた多数の発泡スチロールブロック2を、それらのレベルが一定となるように切断するために、図3に示すような、切断装置6を用いる。
【0025】
同図に示すように、この切断装置6は、具体的には、ヘッド部61と、ベース部63と、レベルL−Lに平行となるように張設された電熱線72を備えた切断部7と、切断部7を保持する本体部62と、電熱線72がレベルL−Lに合致するように本体部62の位置及び姿勢を維持する計測部とを有する。
【0026】
本体部62は、ベース部63上に垂直に立設される内部中空の柱部材であり、そのコンクリート躯体1と対向する側面に多数の接続孔68が穿設されているとともに、その下部に電源スイッチ66が取り付けられている。ヘッド部61は、本体部62の頂部に取り付けられた部材である。また、ベース部63は、本体部62を支持する基台であり、電源を取るための電源コードが取り付けられている。
【0027】
切断部7は、本体部62に多数穿設された接続孔68に差し込まれて固定される一対の張出棒71と、これら一対の張出棒71の間に張設される電熱線72とから構成される。接続孔68は、張出棒71を通じて電熱線72に電力を供給する電力端子の役割も果たす。なお、この張出棒71の接続箇所は、コンクリート躯体1に貼り付けられた発泡スチロールブロック2の位置に応じて、適宜変更することができる。
【0028】
接続孔68は、図4に示すように、本体部62内の配線62aと接続されており、この62aは、ベース部63内に設けられた電源ユニット69と接続されている。また、この配線62aの中途には上述した電源スイッチ66が設けられており、この電源スイッチ66を操作することにより、電熱線72に供給される電力の入切を切り替えることができる。
【0029】
上述した本体部62の位置及び姿勢を維持する計測部としては、本実施形態では、上部レベル測定器64と、墨出し線測定器65と、水平レベル測定器67とを備えている。
【0030】
上部レベル測定器64は、ヘッド部61のコンクリート躯体1と対向する側面に張り出す棒部材であり、ヘッド部61からの長さを調節できるようになっている。この上部レベル測定器64の張り出し長さは、図5に示すように、張出棒71の張り出し長さとの差が、発泡スチロールブロック2の高さdと一致するように設定される。
【0031】
墨出し線測定器65は、ベース部63のコンクリート躯体1と対向する側面から張り出しされるレベル指示器である。すなわち、墨出し線測定器65は、その張出端部の位置が、電熱線72の張設位置(図5中点線位置)と合致するように設定され、この墨出し線測定部65の端部を墨出し線5に合わせることにより、墨出し線に電熱線72の位置を合わせることができる。
【0032】
水平レベル測定器67は、ヘッド部61に取り付けられた水平レベル器であり、これによりヘッド部61の水平及び本体部62の鉛直を維持する。
【0033】
なお、本実施形態では、張出棒71の接続孔68への接続箇所を変更することにより切断部7の位置や、電熱線72の長さを変更するようにしたが、例えば、図6(a)に示すように、スライダーによって無段階で調節できるようにしてもよい。
【0034】
詳述すると、切断部8として、本体部62に対して摺動可能に取り付けられた一対のスライダ部81,82と、スライダ部81,82のそれぞれに固定されて張り出しされる張出棒83,84と、これら張出棒83,84間に張設される電熱線85と、電熱線85を巻取り又は送り出すことによりその長さを可変とするリール部86とを設ける。
【0035】
このような切断部8では、スライダ部81,82の高さ位置と、間隔距離を変更させ、この間隔距離に合わせてリール部86により電熱線85を巻取り或いは送り出すことにより、電熱線85の高さ位置及び長さを無段階で変更することができ、施工現場の状況に対応した作業を可能とする。
【0036】
また、ベース部63を、図6(b)に示すように、レール部材87で形成し、本体部62を壁と平行な方向にスライドするような構成としてもよい。この場合は、レール部材87が、本体部62の位置及び姿勢を維持する計測部の役割を果たすこととなる。すなわち、レール部材87を墨出し線5に沿うように設置し、本体部62をレール部材87上でスライドさせることにより、墨出し線5に沿うように移動させ、電熱線85のレベルを維持することができる。
【0037】
(壁構造の構築方法)
以上の構成を有する壁構造は、以下の工法により構築することができる。
【0038】
すなわち、図1(a)に示すように、先ず、コンクリート躯体1表面に発泡スチロールブロック2を、両面テープ21により貼り付ける。この貼り付け箇所は、図2(a)に示す位置である。
【0039】
次いで、コンクリート躯体1表面に貼り付けられた発泡スチロールブロック2のレベルが一定となるように、これらを切断する。具体的には、発泡スチロールブロック2の高さが図1中のdとなるように、レベルL−Lに沿って切断する。
【0040】
この発泡スチロールブロック2の切断は、上述した切断装置6を用いる。
【0041】
すなわち、上部レベル測定器64の張出端部をコンクリート躯体1の表面に合わせるとともに、墨出し線測定器65の端部を墨出し線5に合わせることにより、墨出し線5に電熱線72の位置を合わせる。
【0042】
そして、電源スイッチ66のスイッチを入れて、電熱線72に電力を供給し加熱させ、水平レベル測定器67により、ヘッド部61の水平を維持しつつ、本体部62を墨出し線5に沿って移動させる。これにより、垂直方向に配置された発泡スチロールブロック2を一括して切断する。
【0043】
そして、切断されて高さが一定となった発泡スチロールブロック2の表面に両面テープ22を貼り付け、壁材ボード3を接着できる状態とするとともに、これと併せて、発泡ウレタンフォームシーラント4を壁材ボード3の接着側に塗り着ける。そして、発泡ウレタンフォームシーラント4が塗り付けられた壁材ボード3を、発泡スチロールブロック2により間隔を保持しつつコンクリート躯体1表面に貼り付ける。
【0044】
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、壁材ボード3のレベルは、発泡スチロールブロック2により一定に維持されることから、発泡ウレタンフォームシーラント4の塗布後における壁材ボード3の貼り付けに際し、壁材ボード3を大型機械で押し付ける等の処置を要することなく、発泡ウレタンフォームシーラント4の固化後における壁材ボード3のレベルを一定とすることができる。
【0045】
また、本実施形態では、コンクリート躯体1表面に貼り付けられた発泡スチロールブロック2を、それらのレベルが一定となるように切断装置6を用いて切断するため、多数貼り付けられた発泡スチロールブロック2を一括して切断することができ、作業効率の向上を図ることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、壁部に壁材を貼り付けて構成される壁構造の構築において、ウレタン発泡接着剤を用いて壁部に壁材を貼り付ける際に、大型の装置を用いることなく、容易に、壁材の壁部表面からのレベルを一定にすることができる。
【0047】
(変更例)
さらに、切断装置としては、以下のような変更を加えることができる。
【0048】
(1)変更例1
図7(a)及び(b)は、変更例1に係る切断機を示す斜視図である。すなわち、同図に示すように、この変更例に係る切断装置90は、具体的には、断面コの字型の枠体92と、この枠体92に対して、開口部92aにピン91aを介してスライド可能に設けられた本体部91とにより構成する。
【0049】
本体部91には、本体部91から突設される一対の張出棒93と、これら一対の張出棒93の間に張設される電熱線94とを備えるとともに、張出棒93を通じて電熱線94に電力を供給する電源端子95が取付けられている。
【0050】
枠体92は、本変更例では、透明なアクリルで形成されている。また、この枠体92は、上述した本体部91の位置及び姿勢を維持する計測部としての役割も果たすもので、枠体92の端部を、梁や柱の表面近くに設置し、墨出し線に合わせることにより、墨出し線に電熱線94の位置を合わせることができる。
【0051】
このような変更例1に係る切断装置90では、枠体92を墨出し線に合わせて設置し、電熱線94を加熱しつつ、本体部91をスライドさせることにより、壁に貼り付けられた発泡スチロールブロック2を容易に切断することが可能となり、梁や柱等の角部など複雑な形状の箇所であっても、発泡スチロールブロック2のレベル合わせを容易に行うことができる。
【0052】
(2)変更例2
図8及び図9は、変更例2に係る切断機を示す斜視図である。すなわち、同図に示すように、この変更例に係る切断装置100は、具体的には、L字型のベース部と、このベース部に対して、スライド可能に設けられた本体部101とにより構成する。
【0053】
ベース部は、レール部102と、これに直角に取付けられた保持部106とから構成されている。レール部は、図10に示すように、その表裏にレールを備え断面略Y字形をなすとともに、保持部106の反対側端部にストッパ102aが設けられている。また、保持部106には、作業者が保持するグリップ106aが取付けられている。なお、保持部106の端部106bは、上述した本体部101の位置及び姿勢を維持する計測部としての役割も果たし、端部106bが電熱線104の位置と一致するように設定されている。これにより、保持部106の端部106bを、梁や柱の表面近くに設置し、墨出し線に合わせることにより、墨出し線に電熱線104の位置を合わせることができる。
【0054】
本体部101は、レール部102が挿通される矩形状の部材であり、図10に示すように、レール部102に嵌合される回転可能なローラ部101aと、軸部101cにより軸支されたローラ部101bとを備え、これらのローラ部101a,101bにより、レール部102に対して表裏から係合し、本体部101がレール部102に沿ってスライドするように構成されている。
【0055】
また、本体部101には、これから突設される一対の張出棒103と、これら一対の張出棒103の間に張設される電熱線104とを備えるとともに、張出棒103を通じて電熱線104に電力を供給する電源端子105が取付けられている。
【0056】
このような変更例2に係る切断装置100では、保持部106の端部106bを墨出し線に合わせて設置し、電熱線104を加熱しつつ、本体部101をスライドさせることにより、壁に貼り付けられた発泡スチロールブロック2を容易に切断することが可能となり、梁や柱等の複雑な形状の箇所であっても、発泡スチロールブロック2のレベル合わせを容易に行うことができる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る壁構造の断面図である。
【図2】実施形態に係る壁構造における発泡スチロールブロックの説明図であり、(a)は、その配置箇所の説明であり、(b)は、その斜視図である。
【図3】実施形態に係る切断装置の説明図であり、(a)は、全体構成を示す斜視図、(b)は、切断部のみを示す斜視図である。
【図4】実施形態に係る切断装置の内部配線を示す説明図である。
【図5】実施形態に係る切断装置の使用状況を示す側面図である。
【図6】切断装置の変更例を示す側面図である。
【図7】変更例1に係る切断装置を示す斜視図である。
【図8】変更例2に係る切断装置を示す斜視図である。
【図9】変更例2に係る切断装置を示す斜視図である。
【図10】変更例2に係る切断装置を示す断面図である。
【符号の説明】
L…レベル
d…間隔
1…コンクリート躯体
2…発泡スチロールブロック
3…壁材ボード
4…発泡ウレタンフォームシーラント
5…墨出し線
6,90,100…切断装置
7,8…切断部
9…床面
21,22…両面テープ
61…ヘッド部
62…本体部
62a…配線
63…ベース部
64…上部レベル測定器
65…線測定部
66…電源スイッチ
67…水平レベル測定器
68…接続孔
69…電源ユニット
71…張出棒
72…電熱線

Claims (3)

  1. 壁部に壁材を貼り付けて構成される壁構造であって、
    前記壁部に多数貼り付けられ、該壁部と前記壁材との間隔を保持する間隔保持材と、
    固化前にあっては発泡性を有し、固化後にあっては前記間隔保持材により保持された状態の前記壁材を前記壁部に固着する接着剤と
    から構成されることを特徴とする壁構造。
  2. 壁部に壁材を貼り付けることにより壁構造を構築する方法であって、
    前記壁部と前記壁材との間隔を保持する多数の間隔保持材を該壁部に貼り付ける工程と、
    前記壁部に貼り付けられた前記間隔保持部材のレベルが一定となるように、該間隔保持材を切断する工程と、
    発泡性を有する接着剤が塗り付けられた前記壁材を、前記間隔保持部材により間隔を保持しつつ前記壁部に貼り付ける工程と
    を有することを特徴とする壁構造の構築方法。
  3. 壁に貼り付けられた多数の発泡スチロールを、それらのレベルが一定となるように切断する切断装置であって、
    前記壁に平行となるように張設された電熱線と、
    前記電熱線を保持する本体部と、
    前記電熱線が前記レベルに合致するように前記本体部の位置及び姿勢を維持する計測部と
    を有することを特徴とする切断装置。
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