JP2018001300A - 可搬式発泡樹脂ワーク切断装置 - Google Patents

可搬式発泡樹脂ワーク切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】板状やブロック状の発泡樹脂ワークを、高い寸法精度で簡単に切断できる切断装置を提供する。
【解決手段】切断装置3は、発泡樹脂ワーク1の上面に載るフレーム構造体4を備えている。フレーム構造体4は、下フレーム5と左右の縦フレーム6と上フレーム7とを有しており、左右縦フレーム6の下端間に熱線10が張られている。発泡樹脂ワーク1に載せた状態の切断装置3を、発泡樹脂ワーク1の一端から他端に向けて移動させると、熱線10によって発泡樹脂ワーク1が切断される。下フレーム5には、ローラ式のガイド体16を設けている。ローラ20は、下フレーム5の真下とその前後両側とに配置されているため、切断開始時から切断終了時まで複数のローラ20が発泡樹脂ワーク1の上面に載っている。従って、切断装置3は切断の開始から終了まで安定した姿勢に保持されている。
【選択図】図1

Description

本願発明は、発泡スチロールのような発泡樹脂ワークを切断する可搬式(手動式)の切断装置に関するものであり、建築現場のような施工現場において使用したり、工場で使用したりするのに好適なものである。
発泡スチロールのような発泡樹脂品は様々な分野で使用されているが、建築工事で断熱材として使用したり、土木工事で基礎面の嵩上げ部材として使用したりする場合、現場の状態に合わせて切断せねばならないことが多い。
そこで、工事現場で発泡樹脂ワークを切断する手持ち式の熱線カッターが提案されており、その例として特許文献1には、グリップを有するコ字形のフレームの先端に熱線を張ったものが開示されている。
実開昭62−130900号のマイクロフィルム
発泡樹脂ワークは熱に弱いため、特許文献1のような熱線式のカッターを使用するとシャープに切断できるが、特許文献1を初めとした従来の手持ち式のカッターは、人が手で持って動かすことで切断するに過ぎないため、真っ直ぐに切断しようとしても曲がってしまったり、切断面が表面に対して傾斜してしまったりして、高い精度で切断するのが困難であるという問題があった。
また、発泡樹脂ワークの形状は用途によってまちまちであり、建築現場では断熱材として板状のパネルが多用されているが、土木現場では、地面の嵩上げ用としてブロック状のものが多用されている。そして、例えば、ブロック状の発泡樹脂ワークの厚さを所望の寸法に設定するために、発泡樹脂ワークをスライスするようにしてカットしたい場合があるが、特許文献1のような手持ち式のものでは対応できないため、スライスする場合はノコギリでカットしており、このため、寸法精度及び見た目とも非常に悪いという問題があった。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、発泡樹脂ワークを手作業でも高い精度でカットできる切断装置を提供することを目的とするものである。
本願発明は様々な構成を含んでおり、その例を各請求項に示している。このうち請求項1の発明は、板状又はブロック状の発泡樹脂ワークを熱線で切断する装置において、前記発泡樹脂ワークの外面に直接に又は間接的に重ねた状態で移動させ得る本体に、前記熱線が取付けられている。
請求項2の発明は、請求項1の展開例であり、この発明では、
前記本体は、水平姿勢に配置された発泡樹脂ワークの上に位置して当該発泡樹脂ワークを横切る方向に長い形態であり、この本体は、前記発泡樹脂ワークの上面に安定的に載るベース体と、前記発泡樹脂ワークを挟んだ両側に位置して下端が前記発泡樹脂ワークの上面よりも下方に位置させた一対の縦フレームとを備えており、前記一対の縦フレームは高さ調節可能であり、その下端間に、前記熱線が水平姿勢で張られている。
請求項3の発明も請求項1の展開例であり、この発明では、
前記本体は、水平姿勢に配置された発泡樹脂ワークの上面に沿って水平動可能であり、前記本体に、熱線が鉛直姿勢で取付けられている。
請求項4の発明は、現場に基準面からはみ出た状態で組み込まれている発泡樹脂ワークの前記はみ出た部分を熱線で切除する装置であり、この切断装置は、前記現場の基準面に重ねて移動させ得るベース体を備えており、前記ベース体に、前記発泡樹脂ワークのうち基準面からはみ出た部分を切除する熱線を取り付けている。
請求項5の発明は、板状又はブロック状の発泡樹脂ワークを熱線で切断する装置であり、この切断装置は、寝かせた状態の前記発泡樹脂ワークの上面に載る本体に、熱線支持体が少なくとも水平方向に移動可能に取付けられており、前記熱線支持体に、前記熱線が鉛直姿勢で取付けられている。
請求項1の発明では、ベース体は発泡樹脂ワークの表面(一面又は交叉した複数面)に重ねた状態で移動させると、熱線がベース体と一緒に移動して、発泡樹脂ワークが切断される。つまり、発泡樹脂ワークの外面がガイド部材となって、切断面は発泡樹脂ワークの外面と平行になるのであり、このため、手動式の切断装置でありながら、切断面を平坦にして高い精度で切断できる。
そして、発泡樹脂ワークをテーブルの上に載せて移動させるのではなく、発泡樹脂ワークは移動させずに発泡樹脂ワーク切断装置を移動させるものであるため、例えばブロック状の発泡樹脂ワークをスライスするような切断装置であっても、発泡樹脂ワークよりも遥かに小さいコンパクトな仕様とすることができる。従って、軽くて機動性に優れている。
請求項1の発明は、現場に施工された後の発泡樹脂ワークの切断にも使用できるが、この種の手動式の切断装置は、通常は、現場に組み付けてしまう前に、現場で又は工場で不要部分を事前にカットする作業に使用することが多いといえる。そして、板状やブロック状の発泡樹脂ワークは、テーブルや台などに寝かせた状態で切断されることになるが、請求項2の切断装置は、このように寝かせた状態の発泡樹脂ワークの上に載せて使用するものであり、熱線はベース体と一緒に水平移動するため、ブロック状等の発泡樹脂ワークをスライス状等にカットして所望の厚さに設定する場合に好適である。
この場合、ベース体は発泡樹脂ワークの上に載っているので、ベース体は切断された部分にも載り得るが、熱線はごく細いことから、発泡樹脂ワークを切断したことによって上面に傾斜が生じることは事実上は無く、発泡樹脂ワークの上面は平坦面のままに保持されている。従って、切断に伴ってベース体が傾いたり沈んだりすることは無くて、高い寸法精度を確保できる。この点、本願発明の大きな利点の一つである。
請求項3の発明では、熱線は鉛直姿勢になっているため、ベース体を水平移動させることにより、発泡樹脂ワークの一側部をカット(除去)することができる。すなわち、切断面は鉛直姿勢になって、カットされた不要部分は水平方向に分離する。従って、板状の発泡樹脂ワークの巾や長さを調節する場合に好適である。
請求項3においても、切断装置を発泡樹脂ワークの一側面に当てて移動させることが可能であり、この場合は、発泡樹脂ワークの一側面をガイドに兼用して、高い寸法精度で切断することができる。請求項3の場合、熱線支持体をベース体の移動方向と交叉した方向に移動させることも可能であり、ベース体の移動と熱線支持体の移動とを組み合わせることにより、非直線形状にカットすることが可能になる。
発泡樹脂ワークを建物の基礎(縦基礎)の断熱材として使用した場合などのように、発泡樹脂ワークを建物等の一部として施工した後において、発泡樹脂ワークの不要な部分を切除したいという要望も存在する。この場合、請求項2,3を採用して不要部分を除去することも可能であるが、請求項4のように、ベース体を、発泡樹脂ワークの近傍の施工面上を移動する構成とすることも可能であり、これにより、建物等として組み込まれた発泡樹脂ワークを高い寸法精度で切断できる。ベース体を発泡樹脂ワークに載せて移動させることができない場合に、特に重宝である。
請求項5の発明では、ベース体は発泡樹脂ワークの上面に押さえておくなどして、移動しないように保持しておいて、熱線支持体を移動させることによって、発泡樹脂ワークを所望の状態に切断できる。例えば、熱線支持体を水平旋回させると、発泡樹脂ワークに穴を空けることができる。従って、複雑な切断であっても高い寸法精度で実現可能になる。本願発明の切断装置は、他にも様々な使い方を選択可能であり、ユーザーの要望に応えることができる。
第1実施形態の概略斜視図である。 第1実施形態の要部の分離斜視図である。 第1実施形態の部分正面図である。 (A)は図3の IVA-IVA視断面図、(B)は切断開始時点での側面図、(C)は切断終了時点での側面図である。 第2実施形態の分離斜視図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は部分正面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 第3実施形態を示す図で、(A)は市販品であるハンドカッターの斜視図、(B)は切断現場の斜視図である。 (A)は第3実施形態の正面図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。 図8(A)のIX-IX 視断面図である。 第4実施形態の部分正面図である。 (A)は第4実施形態の斜視図、(B)〜(E)は切断例を示す平面図である。 (A)は第5実施形態の斜視図、(B)〜(D)は切断例を示す平面図である。 第6実施形態の斜視図である。
(1).第1実施形態の構造
次に、本願発明の実施形態を説明する。本実施形態は、請求項1,2に対応している。まず、図1〜4に示す第1実施形態を説明する。第1実施形態は、ブロック状の発泡樹脂ワーク1をスライスするように切断するための装置であり、発泡樹脂ワーク1は、施工現場に配置した台(テーブル)2の上に載せられている。発泡樹脂ワーク1は、各面がフラットで隣り合った面は直交した直方体に成形されている。以下では、方向を特定するため、便宜的に、発泡樹脂ワーク1の長手方向を前後方向と呼んで、巾方向を左右方向と呼ぶこととする。
切断装置3は、本体部を構成するフレーム構造体を備えている。フレーム構造体4は、発泡樹脂ワーク1を横切るように延びる左右長手の下フレーム5と、下フレーム5の左右両端に固定した一対の縦フレーム6と、一対の縦フレーム6の上端間を繋ぐ左右長手の上フレーム(補強フレーム)7とが構成されている。各フレーム5〜7はアルミの押し出し品を使用しており、基本的に中空角形であるが、4面には、その全長に亙って延びる溝8が形成されている。隣り合ったフレームは、ねじ止め方式のブラケット9で固定されている。
上フレーム7は縦フレーム6の左右外側にはみ出ており、このはみ出し部7aを人が手で摘むハンドル部と成している。また、縦フレーム6は発泡樹脂ワーク1の左右外側に位置しており、縦フレーム6を熱線支持体と成している。すなわち、縦フレーム6の下端間に、通電によって発熱する細い熱線(ニクロム線)10を張っている。従って、熱線10は、上下フレーム5,7及び発泡樹脂ワーク1の上面と平行になっている。両縦フレーム6の下端には、樹脂製又は碍子製の熱線ホルダー11を装着しており、熱線10は、両ホルダー11によってテンションを掛けた状態に張られている。
熱線10の一端には通電用のケーブル12が接続されており、ケーブル12は、トランス等が組み込まれた制御装置13に接続されている。制御装置13には外部から電力が供給される。ケーブル12のうち熱線10に接続された端部は、縦フレーム6の内部に挿通している。このため、ケーブル12は作業の邪魔になりにくい。
縦フレーム6は、下フレーム5にブラケット9を介して固定されているが、図2に示すように、縦フレーム6のうち内側に向いた溝8の箇所の底部を切除して長穴14と成して、縦フレーム6の内部に挿通した角形ナット(図示せず)に、下部のブラケット9を固定するためのビス15をねじ込んでいる。従って、下フレーム5の高さを任意に調節できる。
下フレーム5には、縦フレーム6を鉛直姿勢に保持するため、左右一対のガイド体16を取付けている。ガイド体16は、下フレーム5を挟んだ前後両側に延びる正面視逆L形のバー部材17を有しており、バー部材17は、下フレーム5に外側から嵌め込んだ中空角形ホルダ18の下面に、ビス19で固定されている。また、バー部材17の垂直片に、前後3個のローラ(コロ)20を、左右長手の軸心回りに回転するように取り付けている。
3個のローラ20のうち中間部のものは、下フレーム5の真下で熱線10の真上に位置しており、前後のローラ20は、下フレーム5を挟んだ前後対称位置に配置されている。角形ホルダ18は摘み付きビス21で下フレーム5に固定されている。従って、ビス21を緩めると、ガイド体16を左右方向の任意の位置に調節できる。
なお、下フレーム5と縦フレーム6と上フレーム7とによって固定式のフレーム構造体を構成して、左右の縦フレーム6の内部に、熱線支持体となるスライドフレームを高さ調節可能に挿通し、スライドフレームの下端間に熱線10を張ることも可能である。この場合、フレーム構造体は形状が常に保持されているため、熱線の高さ調節を行いやすい。左右のスライドフレームの上端間をステーで連結して、左右のスライドフレームを同期して高さ調節できるようにしておくと、更に好適である。
(2).第1実施形態の使用方法
以上の構成において、ローラ20の群を発泡樹脂ワーク1の上面に当てて、熱線10に通電してから、切断装置を前後方向に移動させることにより、発泡樹脂ワーク1をスライス状に切断することができる。切断する厚さtは、縦フレーム6の高さを調節することによって、正確に設定できる。
本実施形態の切断装置は、発泡樹脂ワーク1を挟んだ左右両側に立った2人で操作される。すなわち、発泡樹脂ワーク1を挟んで両側に立った人が、それぞれ縦フレーム6の下部と上フレーム7の端部とを手で持って、ローラ20を発泡樹脂ワーク1の上面に当てて前後方向にゆっくりと移動させていくことにより、発泡樹脂ワーク1をスライス状に切断できる。
そして、下フレーム5の真下にもローラ20を配置しているので、図4(B)に示すように、切断開始当初から2つのローラ20は発泡樹脂ワーク1の上面に載っており、また、切断終了時にも、2つのローラ20が発泡樹脂ワーク1の上面に載っている。従って、切断開始から切断終了まで、縦フレーム6は直立した姿勢で所定の高さに保持されており、その結果、発泡樹脂ワーク1の切断寸法tを、全長に亙って一定に保持することができる。
図4(A)に明示するように、3つのローラ20のうち後ろのローラ20は切断された部分の上に載っているが、熱線10は、直径がせいぜい1mm程度かそれ以下で非常に細いため、発泡樹脂ワーク1を切断しても、切断された部分が傾斜することはなくて、縦フレーム6は切断工程の全体で直立姿勢に保持されている。従って、切断面は、成形面である上面と平行な平坦な状態になって、非常に高い寸法精度を得ることができる。
ガイド手段としては、ローラ20に代えて摩擦係数が小さい樹脂製のスライダーを使用することも可能であるが、実施形態のようにローラ20を使用すると、切断装置3の移動をスムースに行える利点がある。ローラ20を使用する場合、下フレーム5を挟んだ前後両側に2個ずつ配置してもよいのであり、この場合は、切断の開始時と終了時との安定性を一層向上できる。
各フレーム5,6,7は必ずしも角形である必要はないのであり、丸パイプやチャンネル材を使用することも可能である。縦フレーム6に目盛りを設ける一方、下フレーム5に横向き三角形等の指標を設けて、熱線10の高さを位置を目盛りで表示することも可能である。
(3).第2実施形態
次に、図5,6に示す第2実施形態を説明する。この実施形態も、請求項1,2を具体化したものである。
この実施形態の切断装置3も、ブロック状の発泡樹脂ワーク1をスライス状に切断するためのものであり、本体は、発泡樹脂ワーク1を横切る方向に延びる左右長手のメインフレーム23を有しており、メインフレーム23の左右両端に鉛直姿勢で角形のガイド筒24を固定し、左右のガイド筒24に、それぞれ中空角形のスライドフレーム25を上下スライド自在に装着している。スライドフレーム25は熱線支持体となるもので、左右縦フレーム6の下端間に熱線10を張設している。
図では表示していないが、左右の縦フレーム6の上端は、左右長手のステーで連結されている。一点鎖線で示すように、左右のガイド筒24の上端間を補強フレーム26で連結することも可能である。
ガイド筒24には、熱線支持体25を固定する止めボルト(蝶ボルト)27を設けている。また、ガイド筒24の外面板に上下長手の長穴28を形成して、この長穴28を挟んだ片方の部位の外面に目盛り29を刻設する一方、熱線支持体25には、長穴28に位置した指標30を設けている。
更に、この実施形態では、切断装置3を安定した姿勢で移動させるガイド手段として、発泡樹脂ワーク1の上面と長手側面とに重なるL形のガイド体31を使用している。ガイド体31の上面には左右長手のスライダ32を固定している一方、メインフレーム23は下向きに開口したコ字形に形成されており、スライダ32をメンイフレーム23の内部に下方から嵌め入れて、蝶ボルト(摘み付きねじ)33によって、メインフレーム23とスライダー31とを固定している。
この場合は、メインフレーム23のボルト挿通穴34を左右長手の長穴とすることにより、ガイド体31の左右位置を任意に調節できるようにしている。また、ガイド体31はメインフレーム23を挟んだ前後両側に延びているが、ガイド体31のうち、発泡樹脂ワーク1の一側面に重なる垂直片には、熱線10の真上に位置した下向き開口の逃がし溝35を形成することにより、熱線10が発泡樹脂ワーク1の表面まで到達できるようにしている。ガイド体31の内面には、POM樹脂のように摩擦係数が小さな樹脂からなるスライド補助体35を固定している。
この実施形態では、左右のガイド体31を発泡樹脂ワーク1の左右側面に軽く重なるように位置決めすることにより、切断装置3を安定した姿勢で移動させることができる。また、この実施形態では、発泡樹脂ワーク1の片側に立った人が、一方の手でガイド体31を押さえて、他方の手でメインフレーム23又は補強フレーム26を掴み、その状態で切断装置3を押して移動させることができるため、巾が1m程度の発泡樹脂ワーク1なら、一人でも切断作業を行うことが可能である。メインフレーム23の左右中間部に人が手で持つハンドルを設けると、安定して押し移動させることができるため、好適である。
左右の熱線支持体25の上端は左右長手のステーで連結されているが、図5に示すように、ステーにねじ込んだボルト36の先端を補強フレーム26の上端部に回転可能で抜け不能に係合させるか、又は、ボルト36をステーに回転自在で抜け不能に取付けて、補強フレーム26に対してねじ込むかとすると、ボルト36の回転によって熱線10の高さを微調整することができる。ボルト36を左右中間部に配置すると、ボルト36の回転操作で左右のスライドフレーム25を一緒に上下動させることができる。
(4).第3実施形態
次に、図7〜9に示す第3実施形態を説明する。この実施形態は、請求項4を具体化したものである。この実施形態では、図7(A)に示すハンディタイプのカッター37が使用される。このカッター37は、U形のフレーム38の先端間に熱線10を張っており、基端部にはハンドル39を設けている。
図7(B)では、表裏両面に発泡樹脂製断熱パネル40が張られたコンクリート製縦基礎41を表示しており、縦基礎41は、断熱パネル40を残存型枠(捨て型枠)として施工されている。そして、断熱パネル40が発泡樹脂ワークに相当して、縦基礎41の上面が基準面になるが、断熱パネル40の上端部が縦基礎41の上に露出しているため、断熱パネル40の上面が縦基礎41の上面(基準面)と同一面を成すように、断熱パネル40の上部をカットする必要がある。本実施形態は、カッター37を使用して断熱パネル40の上部をカットすることに使用される。
本実施形態の切断装置3は、図8,9に示すように、縦基礎41の上面に載せて移動させ得る本体42を有しており、本体42に設けた支柱43に左右横長の筒体44を固定し、筒体44に挿通した左右長手のロッド45にカッター37を固定している。ロッド45の両端には、カッター37におけるフレーム39の下向き部が重なる受け板46を固定しており、受け板46に、カッター37のフレーム38をねじ止め式のクランプ体47で押さえ固定している。
クランプ体47は、ビス48をナット49にねじ込むことで固定されているが、ビス挿通穴を長穴50に形成すると共に、ナット49を長穴50に回転不能に嵌め込むことにより、クランプ体47の左右位置を調節できるようになっている。従って、大きさの異なる複数種類のカッター37に対応できる。
筒体44とロッド45とは相対的に摺動可能及び相対回転可能であるが、使用時には、摘み付きビス51によって固定されている。本体42は、前後長手で下向きに開口したコ字形の形態であり、本体42の左右両側部にローラ52を複数個ずつ取付けている。
この実施形態では、熱線10が縦基礎41の上面に位置するようにカッター37の高さを調節してから、切断装置3を縦基礎41の上面に沿って移動させることにより、断熱パネル40のはみ出し部を切除できる。図8に一点鎖線で示すように、ローラ52が断熱パネル40の上面を走行する構成とすることも可能であり、この場合は、請求項1,2の実施形態になる。
縦基礎41にアンカーボルトを立設している場合は、図8の一点鎖線のように、断熱パネル40の上面に沿って移動させるのが好適であると云える(いずれにしても、アンカーボルトの箇所では、切断装置3の移動を停止させて、アンカーボルトから逃げた状態で熱線10を配置し直すことになる。
(5).第4実施形態
図10〜11では、第4実施形態を示している。この実施形態は、請求項3を具体化したものである。この実施形態では、図10に示すように、発泡樹脂ワーク1は、その一側部をオーバーハングさせた状態で台2に載せられており、切断装置3は発泡樹脂ワーク1の上に載せられている。
切断装置3は、図11(A)に示すように、発泡樹脂ワーク1の上に載置するベース体54を有する。ベース体54の一側部には上向き開口C字形のガイドレール55が固定されており、ガイドレール55に、樹脂製等の移動体56をスライド自在に装着している。
移動体56に支柱57が立設されており、支柱57に、水平状のアーム58を高さ調節可能に取付けて、アーム58の先端に、カッター59が高さ調節可能に固定されている。カッター59は、正面視コ字形のフレーム60と上下長手のハンドル61とを有しており、熱線10は、ハンドル61の軸心とフレーム60の先端とに張られている。アーム58の先端には、上下に開口した筒状のホルダー62を固定しており、カッター59のハンドル61がホルダー62に挿通されてビス63で固定されている。アーム58はガイド筒64を介して支柱57に昇降可能に装着されており、ボルト65で任意の高さ位置に固定できる。
この実施形態では、移動体56と支柱57とアーム58とで本体が構成されており、移動体56を移動させることにより、発泡樹脂ワーク1を熱線10で切断できる。移動体56を発泡樹脂ワーク1の一側面と平行に移動させると、発泡樹脂ワーク1の巾や長さを詰めることができる。
ベース体54を動かすことも可能であり、移動体56のX方向の移動と、ベース体54のY方向の移動とを組み合わせることにより、(B)〜(D)のような様々の形状の切断を実現できる。(D)では、発泡樹脂ワーク1に角形の穴を空けている。ベース体54を斜めに配置すると、(E)に示すように発泡樹脂ワーク1のコーナー部をカットできる。図11(A)に点線で示すように、アーム58をテレスコープ式にするなどして、カッター59を支柱57に対して遠近移動させる構成も採用可能であり、この場合は、移動体56のX方向の移動は、カッター59のY方向の移動との組み合わせにより、(B)〜(D)のような形態の切断を実現できる。
(6).第5実施形態
図12では、第5実施形態を示している。この実施形態は、請求項5の具体例でもあるし、請求項1,3の具体例でもある。
この実施形態では、発泡樹脂ワーク1は、その一側部を台2の外側にはみ出した状態で配置されている。そして、切断装置3のベース体54は、発泡樹脂ワーク1の上に載るようになっており、発泡樹脂ワーク1の一側面1aに重なる下向き片54aを設けている。従って、ベース体54は、発泡樹脂ワーク1の一側面1aに沿って移動させることができる。ベース体54の内面には、樹脂製のスライド補助体67を設けている。
ベース体54は、かなり大きな左右巾を有しており、ベース体54のうち前後中間でかつ内側に寄った部位に支柱68を立設して、支柱68の上端に設けた水平姿勢のガイド筒69にアーム70をスライド自在に嵌め込み装着して、アーム70の先端に、図11と同様のカッター59を取付けている。ガイド筒69には摘み付きビス71を設けており、ビス71を緩めると、カッター59を左右移動させることができる。ガイド筒69やアーム70は角形になっているが、丸パイプなども採用できる。ベース体54の前後中間部には、熱線10の左右移動を許容するためのスリット72を形成している。
この実施形態では、切断装置3は、発泡樹脂ワーク1の一側面1aをガイド面として移動させることができる。発泡樹脂ワーク1の一側部を全体的に切除する場合は、熱線10が発泡樹脂ワーク1を抜けるのと同時に、発泡樹脂ワーク1のうち切除された部分は下方に落下する。従って、切断装置3は、切断が終了しても発泡樹脂ワーク1の上に残るように、重心を発泡樹脂ワーク1の残り部に位置するように設定しておく必要がある(台2に、熱線10の移動を許容するスリットを形成しておくと、発泡樹脂ワーク1を切断しても、切断された部分は落下しないので、高い安定性を確保できる。)。
この実施形態では、ベース体54を発泡樹脂ワーク1の一側面1aに沿って一方向に移動させただけであると、(A)に示すように、発泡樹脂ワーク1の一側部が切除される。他方、ベース体54の移動とカッター59の移動とを組み合わせると、(C)(D)に示すような部分切除が可能になる。図11(D)と同じ穴空けも可能である。
(7).第6実施形態
図13に示す第6実施形態は、請求項5を具体化したものである。この実施形態では、ベース体54は発泡樹脂ワーク1の上に載る板状に形成されており、その一側部に支柱68を立設して、支柱68に固定アーム74を高さ調節可能に取付け、固定アーム74の先端部に、旋回ブラケット75を水平旋回自在に取り付けている。
旋回ブラケット75は、上水平部と鉛直部とを有する逆L型になっており、上水平部がピン等によってアーム74に水平回動自在に取付けられている一方、垂直部の下端には、水平方向に開口したホルダー筒76を設けて、このホルダー筒76に、支柱68の側からスライドアーム77を水平動可能に装着して、スライドアーム77のうち支柱68に寄った先端部に上下開口のホルダー78を設けて、ホルダー78に棒状カッター79を固定している。
棒状カッター79は、ハンドル80にこれと同心の線材製熱線10を設けた構造であり、ハンドル80がホルダー78に固定されている。熱線10の下端は自由端になっているが、ある程度の太さがあるため、移動しながら発泡樹脂ワーク1を切断できる。
この実施形態では、棒状カッター79が旋回ブラケット75の回動軸心と同心になっている状態では、固定アーム74を下降動させると、熱線10と同径の穴を発泡樹脂ワーク1に空けることができる。外径が異なる熱線10を交換できるようにしておくと、内径が異なる穴を発泡樹脂ワーク1に空けることができる。旋回ブラケット75の旋回及びスライドアーム77の移動は、それぞれ止めねじ82,83でロックできる。
熱線10の外径には限度があるため、穴径がある程度以上の寸法になると、熱線10の交換では対応できない。そこで、ある程度以上の大きさの穴を空けたい場合は、熱線10の軸心を旋回ブラケット75の軸心からずらしてから、固定アーム74を下降させて熱線10を発泡樹脂ワーク1に浸入させ、次いで、旋回ブラケット75を水平回動させる、という手順をとったらよい。これにより、細い径の熱線10で、大きな内径の穴を精度よく空けることができる。この場合、スライドアーム77の側面に目盛りを設けておくと、寸法の設定が容易になるため好適である。
以上、本願発明の実施形態を図面と共に説明したが、本願発明は、図示した例の他にも様々に具体化できる。
本願発明は、発泡樹脂ワーク切断装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 発泡樹脂ワーク
2 台(テーブル)
3 発泡樹脂ワーク切断装置
5 本体を構成する下フレーム
6 本体を構成すると共に熱線支持体となる縦フレーム
7 本体を構成する上フレーム
10 熱線
16 ガイド体
17 バー部材
20 ローラ
23 本体を構成するメインフレーム
24 本体を構成するガイド筒
25 熱線支持体となるスライドフレーム
31 ガイド体
37,59,79 カッター
42,54 ベース体
57,68 本体を構成する支柱
58,74 固定アーム
70,77 フライドアーム
75 旋回ブラケット

Claims (5)

  1. 板状又はブロック状の発泡樹脂ワークを熱線で切断する装置であって、
    前記発泡樹脂ワークの外面に直接に又は間接的に重ねた状態で移動させ得る本体に、前記熱線が取付けられている、
    可搬式発泡樹脂ワーク切断装置。
  2. 前記本体は、水平姿勢に配置された発泡樹脂ワークの上に位置して当該発泡樹脂ワークを横切る方向に長い形態であり、この本体は、前記発泡樹脂ワークの上面に安定的に載るベース体と、前記発泡樹脂ワークを挟んだ両側に位置して下端が前記発泡樹脂ワークの上面よりも下方に位置させた一対の縦フレームとを備えており、
    前記一対の縦フレームは高さ調節可能であり、その下端間に、前記熱線が水平姿勢で張られている、
    請求項1に記載した可搬式発泡樹脂ワーク切断装置。
  3. 前記本体は、水平姿勢に配置された発泡樹脂ワークの上面に沿って水平動可能であり、前記本体に、熱線が鉛直姿勢で取付けられている、
    請求項1に記載した可搬式発泡樹脂ワーク切断装置。
  4. 現場に基準面からはみ出た状態で組み込まれている発泡樹脂ワークの前記はみ出た部分を熱線で切除する装置であって、
    前記現場の基準面に重ねて移動させ得るベース体を備えており、前記ベース体に、前記発泡樹脂ワークのうち基準面からはみ出た部分を切除する熱線を取り付けている、
    可搬式発泡樹脂ワーク切断装置。
  5. 板状又はブロック状の発泡樹脂ワークを熱線で切断する装置であって、
    寝かせた状態の前記発泡樹脂ワークの上面に載る本体に、熱線支持体が少なくとも水平方向に移動可能に取付けられており、前記熱線支持体に、前記熱線が鉛直姿勢で取付けられている、
    可搬式発泡樹脂ワーク切断装置。
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