JP2006052590A - 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 - Google Patents
型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006052590A JP2006052590A JP2004235278A JP2004235278A JP2006052590A JP 2006052590 A JP2006052590 A JP 2006052590A JP 2004235278 A JP2004235278 A JP 2004235278A JP 2004235278 A JP2004235278 A JP 2004235278A JP 2006052590 A JP2006052590 A JP 2006052590A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- pier
- heat insulating
- heat insulation
- formwork
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【解決手段】 合成樹脂発泡体である断熱板2と、その一方の面に形成された凹溝3内に一部を突出させた姿勢で埋め込まれている桟木4とからなる型枠兼用断熱パネル10を用いて造られる断熱コンクリート躯体構造体において、断熱板2の表面と桟木4に張り付ける内装下地表面材6との間に生じる空間S内に軟質多孔質体20を埋め込んで、空間Sを閉塞する。それにより共鳴透過現象の発現は抑制され、構造体の遮音性が低下するのを阻止できる。
【選択図】 図3
Description
[実施例1]
実施例品として図3に示す形態の型枠兼用断熱パネルを用いた。試験体とした断熱コンクリート躯体構造としては、1800mm×1800mm×コンクリート躯体厚150mmであり、コンクリート躯体の両面に型枠兼用断熱パネルを用い、断熱板2には50mm厚の発泡ポリスチレン板(密度20kg/m3、ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板3号)を用いた。発泡ポリスチレン板には凹溝3内に桟木4が6本埋め込まれており、桟木4は一部が断熱板2の表面から12mm突出しており、断熱板2の表面と突出した桟木4と桟木4との間には空間Sが形成されている。空間Sに埋め込む軟質多孔質体20には連続気泡の軟質ポリウレタン発泡体(東邦クオリティワン社製、品番HDB、非圧縮状態で厚さ15mmのもの)を用いた。内装下地表面材6としては石膏ボード(吉野石膏株式会社製、品番GB−R、12.5mm厚)を用いた。
測定結果、共鳴透過が発生する500Hzバンドで音響透過損失値は50.6dB(97.0dB−46.4dB)であった。
比較例品として、連続気泡の軟質ポリウレタン発泡体を空間Sに充填しないこと以外は実施例1と同様にして試験体を作成し、音響透過損失値を測定した。
測定結果、共鳴透過が発生する500Hzバンドで音響透過損失値は43.8dB(97.4dB−53.6dB)であった。
実施例品は、比較例品と比較して約7dBの改善がはかられており、遮音性が向上することが分かった。
Claims (8)
- 合成樹脂発泡体である断熱板と、その一方の面に形成された凹溝内に一部を突出させた姿勢で埋め込まれている桟木とからなる型枠兼用断熱パネルであって、断熱板の表面と突出した桟木と桟木との間の空間を埋めるようにして軟質多孔質体が配置されていることを特徴とする型枠兼用断熱パネル。
- 非圧縮状態での軟質多孔質体の厚みは、桟木の断熱板表面からの突出高さと同じか、突出高さよりも厚いことを特徴とする請求項1に記載の型枠兼用断熱パネル。
- 軟質多孔質体は連続気泡の軟質樹脂発泡体、グラスウールまたはロックウールのいずれかまたはその組み合わせであることを特徴とする請求項1または2に記載の型枠兼用断熱パネル。
- コンクリート躯体の両面または片面に請求項1〜3のいずれかに記載の型枠兼用断熱パネルが桟木を取り付けていない面をコンクリート躯体に接するようにして一体化されており、型枠兼用断熱パネルの桟木を取り付けた面には桟木を利用して内装下地表面材が取り付けてあることを特徴とする断熱コンクリート躯体構造。
- 合成樹脂発泡体である断熱板とその一方の面に形成された凹溝内に一部を突出させた姿勢で埋め込まれている桟木とからなる型枠兼用断熱パネルであって、断熱板の表面と突出した桟木と桟木との間の空間を埋めるようにして軟質多孔質体が一体に配置されている型枠兼用断熱パネルを、桟木を取り付けた面がコンクリート流し込み側と反対の側となるようにして建て込む工程、
桟木を取り付けていない面側にコンクリートを流し込む工程、
流し込んだコンクリートが硬化した後に建て込みに要した部材を取り外す工程、
桟木を利用して内装下地表面材を取り付ける工程、
とを少なくとも有することを特徴とする型枠兼用断熱パネルを用いた断熱コンクリート躯体の施工方法。 - 合成樹脂発泡体である断熱板とその一方の面に形成された凹溝内に一部を突出させた姿勢で埋め込まれている桟木とからなる型枠兼用断熱パネルを桟木を取り付けた面がコンクリート流し込み側と反対の側となるようにして建て込む工程、
桟木を取り付けていない面側にコンクリートを流し込む工程、
流し込んだコンクリートが硬化した後に建て込みに要した部材を取り外す工程、
型枠兼用断熱パネルにおける断熱板の表面と突出した桟木と桟木との間の空間を埋めるようにして軟質多孔質体を配置する工程、
桟木を利用して内装下地表面材を取り付ける工程、
とを少なくとも有することを特徴とする型枠兼用断熱パネルを用いた断熱コンクリート躯体構造の施工方法。 - 軟質多孔質体として非圧縮状態での厚みが桟木の断熱板表面からの突出高さよりも厚いものを用いることを特徴とする請求項5または6に記載の断熱コンクリート躯体構造の施工方法。
- 軟質多孔質体として連続気泡の軟質樹脂発泡体、グラスウールまたはロックウールのいずれかまたはその組み合わせ体を用いることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の断熱コンクリート躯体構造の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235278A JP2006052590A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004235278A JP2006052590A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006052590A true JP2006052590A (ja) | 2006-02-23 |
Family
ID=36030238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004235278A Pending JP2006052590A (ja) | 2004-08-12 | 2004-08-12 | 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006052590A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223428A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | 型枠兼用断熱パネル |
JP2011012494A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Hero Life Company:Kk | 内装下地材付き型枠兼用断熱パネルおよびその支持構造 |
CN102995777A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-27 | 北京工业大学 | 一种陶粒增强表面的复合型膨胀玻化微珠保温砂浆板材及其制备方法 |
CN104847028A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-19 | 江苏汉旭建材科技有限公司 | 一种保温隔声垫板及其加工方法 |
JP7257721B1 (ja) * | 2022-10-14 | 2023-04-14 | 笠原工業株式会社 | 断熱耐震パネル及び断熱耐震壁施工方法 |
-
2004
- 2004-08-12 JP JP2004235278A patent/JP2006052590A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008223428A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Sekisui Plastics Co Ltd | 型枠兼用断熱パネル |
JP2011012494A (ja) * | 2009-07-03 | 2011-01-20 | Hero Life Company:Kk | 内装下地材付き型枠兼用断熱パネルおよびその支持構造 |
CN102995777A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-03-27 | 北京工业大学 | 一种陶粒增强表面的复合型膨胀玻化微珠保温砂浆板材及其制备方法 |
CN104847028A (zh) * | 2015-04-22 | 2015-08-19 | 江苏汉旭建材科技有限公司 | 一种保温隔声垫板及其加工方法 |
JP7257721B1 (ja) * | 2022-10-14 | 2023-04-14 | 笠原工業株式会社 | 断熱耐震パネル及び断熱耐震壁施工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2363828A1 (en) | Acoustical support panel | |
KR100718701B1 (ko) | 건축물의 층간 소음저감재 | |
JP2006052590A (ja) | 型枠兼用断熱パネルとそれを用いた断熱コンクリート躯体構造およびその施工方法 | |
EP0965701A1 (en) | Sound insulating panel | |
JP2007071012A (ja) | 壁構造体及びその施工方法 | |
JP2006037503A (ja) | 浮き床用防振断熱材及びそれを用いた床構造 | |
JP3914033B2 (ja) | 建築物の防振断熱床構造 | |
JP2008308891A (ja) | 耐火間仕切壁用耐火ブロック | |
JP2006316502A (ja) | 耐火性パネル、耐火性パネル用芯材及びその施工方法 | |
JP4567529B2 (ja) | 耐震補強断熱改修工法 | |
JP2016037846A (ja) | 防音断熱床構造 | |
JPH11256802A (ja) | 断熱性及び遮音性を具備した床下地ボード | |
JPH1061061A (ja) | 遮音断熱パネル | |
JP2000234402A (ja) | 壁パネル構造 | |
KR20170053242A (ko) | 다층건물의 바닥충격음 완충재 | |
KR20040020608A (ko) | 건축물의 층간바닥구조 | |
KR200331854Y1 (ko) | 건축용 단열 및 차음부재의 구조 | |
KR20190043266A (ko) | 다기능 복합타일패널 구조체 | |
JPH09111902A (ja) | 断熱内装壁パネル | |
KR200365681Y1 (ko) | 건축물의 단열과 층간소음의 제거를 위한 구조제 | |
JP2001193209A (ja) | 建築用緩衝材及びそれを用いた浮き床構造 | |
KR200368407Y1 (ko) | 건축물의 층간 방음단열유니트 | |
JP2006265947A (ja) | 床構造 | |
JP4458998B2 (ja) | 梁底部用型枠兼用断熱パネル及びそれを用いたコンクリート梁部の断熱パネル構造と施工方法 | |
BR102021009843A2 (pt) | Revestimento de poliestireno expandido com qualidades aprimoradas |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070213 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20090106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090428 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090908 |