JP2004270984A - 空気調和機 - Google Patents

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Yuei Tsujikawa
祐栄 辻川
Kazuya Funada
和也 船田
Kumar Dotto Oshitto
クマール ドット オシット
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

【課題】本体背面から導出し壁孔を通したダクトフランジに径の異なるダクトを容易に接続して、空気調和機の運転と同時に室内空気の換気を行なえる外気導入装置を備えた空気調和機を提供する。
【解決手段】据付板2に連通孔2aを、ベース6に吸気孔6aを夫々設け、前記連通孔2aの周縁に、壁孔Cを挿通してダクトの一端に接続される接続部Dを備えたダクトフランジ15を取り付けると共に、前記吸気孔6aと後部熱交換器11との間に、一端に接続口20を備え、他端に連通口21を備えると共に、同連通口21に係止爪22を一体成形したディフューザ23を設け、前記ダクトフランジ15の接続部Dを、段部を有した異なる外径寸法により段階的に形成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に係わり、より詳細には、本体背面から導出し壁孔を通したダクトフランジに径の異なるダクトを容易に接続して、空気調和機の運転と同時に室内空気の換気を行なえる外気導入装置を備えた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の外気導入装置を備えた空気調和機には、作業性が良好なダクトの取付構造によって熱交換器の風上側に外気を導入できるものとして、被空調室の壁面に壁孔を設け、据付板に前記壁孔に対応する連通孔を設け、後部熱交換器の風上側となるベースの背面に、前記連通孔に対応する吸気孔を設け、ねじ孔を備えた前記連通孔の周縁に、前記壁孔を挿通してダクトの一端に接続される接続部を備えたダクトフランジを取り付けると共に、前記据付板および前記ベースの間に、前記連通孔および前記吸気孔を連通した状態でシールするシール部材を介装したものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
しかしながら、上記構成でなる空気調和機は、例えば図5で示すように、前記ダクトフランジ15の接続部およびこれに接続される前記ダクト14の径が相違する場合には接続作業が困難になってしまうといった問題が生じたり、また、室内空気温度と外気温度との差異により前記ダクトフランジ15および、または前記ダクト14に結露が生じてしまうおそれがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2003−21358号公報(第3頁、第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記の問題点に鑑み、本体背面から導出し壁孔を通したダクトフランジに径の異なるダクトを容易に接続して、空気調和機の運転と同時に室内空気の換気を行なえる外気導入装置を備えた空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、被空調室の壁面に固着された据付板の係止爪に係脱可能に係合される係合部を背面上部に備え、背面下部に接続配管を収容する収容部を備えたベースと、同ベースの前部に装着された吸込口と吹出口とを備えた前面パネルと、前記吸込口と前記吹出口とを結ぶ空気通路に設けられ、前部熱交換器と後部熱交換器とで逆V字状に形成された熱交換器と、送風ファンとからなる空気調和機において、
前記壁面に壁孔を、前記据付板に前記壁孔に対応する連通孔を、前記後部熱交換器の風上側となる前記ベースの背面に前記連通孔に対応する吸気孔を夫々設け、前記連通孔の周縁に、前記壁孔を挿通してダクトの一端に接続される接続部を備えたダクトフランジを取り付けると共に、前記吸気孔と前記後部熱交換器との間に、前記ダクトにより導入された外気を前記後部熱交換器へ導くディフューザを設けてなり、
前記ダクトフランジの接続部が、段部を有した異なる外径寸法により段階的に形成されてなる構成となっている。
【0007】
また、前記ダクトフランジの接続部が段階的な先細形状に形成されてなる構成となっている。
【0008】
また、前記ダクトフランジの接続部が段階的な先太形状に形成されてなる構成となっている。
【0009】
また、前記ダクトに断熱部材が巻着されてなる構成となっている。
【0010】
更に、前記ダクトフランジに断熱部材が巻着されてなる構成となっている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気調和機の説明図で、(A)は断面図、(B)は要部断面図であり、図2は本発明による空気調和機の要部説明図で、(A)は一例を示す斜視図であり、(B)は他の例を示す斜視図であり、図3は本発明による空気調和機の要部斜視図で、(A)はディフューザの斜視図、(B)はディフューザの係止爪および後部熱交換器のフィンの斜視図であり、図4は本発明による空気調和機の要部断面図である。
【0012】
本発明による空気調和機は、図で示すように、被空調室の壁面Bにねじ締めされることによって固着され、上端部に断面略L字状の係止爪1を備えた据付板2により本体Aが据付設置されるようになっている。
【0013】
前記本体Aは、背面上部に前記据付板2の係止爪1に係脱可能に係止される係止部3を備え、背面下部に接続配管4を収容する収容部5を備えたベース6と、同ベース6の前部に装着され、上部に吸込口7を備え下部に吹出口8を備えた前面パネル9と、前記吸込口7と前記吹出口8とを結ぶ空気通路に設けられ、前部熱交換器10と後部熱交換器11とで逆V字状に形成された熱交換器12と、送風ファン13とからなる構成になっている。
【0014】
そして、前記壁面Bには壁孔Cが設けられ、前記据付板2には前記壁孔Cに対応する連通孔2aが設けられ、前記後部熱交換器11の風上側となる前記ベース6の背面には前記連通孔2aに対応する吸気孔6aが設けられ、ねじ孔を備えた前記連通孔2aの周縁には、前記壁孔Cを挿通してダクト14の一端に接続される接続部Dを備えたダクトフランジ15が、前記ねじ孔にねじ締めされることによって取り付けられている。
【0015】
同時に、前記据付板2および前記ベース6の間には、前記連通孔2aおよび前記吸気孔6aを連通した状態でシールするシール部材16が介装されるように構成されている。
【0016】
また、前記ダクト14の他端には、開口面積を拡開させる拡開部17を備えたノズル18が設けられ、同ノズル18の開口部には集塵用のフィルタ19が設けられ、前記吸気孔6aと前記後部熱交換器11との間には、一端に前記吸気孔6aに接続される接続口20を備え、他端に同接続口20よりも大径で形成された連通口21を備えると共に、同連通口21には前記後部熱交換器11の伝熱管11a に係止する係止爪22を一体に形成したディフューザ23が設けられた構成になっている。
【0017】
前記係止爪22は、図1(A)および図1(B)で示すように、前記後部熱交換器11に対し前記ディフューザ23を上方から組み付けて前記伝熱管11a に係止されるように形成されているので、前記ベースに設けた吸気孔6aと前記後部熱交換器11との間に、外気導入用の前記ディフューザ23を容易に、且つ正確に取り付けることができるようになっている。
【0018】
これにより、前記ノズル18から外気を導入する際、同ノズル18の開口部に前記フィルタ19が設けられていても、同ノズル18は前記拡開部17を備えることにより開口面積が拡開されていることから、外気の吸込量を減少させないよう効果的に導入できるようになると共に、前記ダクト14を経て導き入れた外気を前記ディフューザ23から前記後部熱交換器11へ効率よく流通させることができるようになっている。
【0019】
また、前記ノズル18が前記拡開部17を備えることによって開口面積が拡開されたことにより、該箇所に図示しない補助ファンを取り付けやすくした構造になっているので、前記送風ファン13による外気導入のための負圧が不足している場合には補助ファンを容易に取付できるので便利である。
【0020】
そして、前記ダクトフランジ15の接続部Dが、図2(A)および図2(B)で示すように、段部を有した異なる外径寸法により段階的に形成されてなる構成となっている。
【0021】
これにより、例えば取付業者が、前記ダクトフランジ15と異なる外径寸法でなる前記ダクト14を選定したような場合であっても、前記接続部Dが異なる外径寸法により段階的に形成されたことにより、同接続部Dに対し前記ダクト14の外径寸法を合致させることが可能になって接続作業がしやすくなる。
【0022】
すなわち、一例として図2(A)で示すように、前記ダクトフランジ15の接続部Dを段階的な先細形状に形成することにより、前記ダクトフランジ15よりも小径でなる前記ダクト14が選定された場合であっても、段階的な先細形状に形成された前記接続部Dに対し前記ダクト14の外径寸法を合致させることが可能になる。
【0023】
または、他の例として図2(B)で示すように、前記ダクトフランジの接続部を段階的な先太形状に形成することにより、前記ダクトフランジ15よりも大径でなる前記ダクト14が選定された場合であっても、段階的な先太形状に形成された前記接続部Dに対し前記ダクト14の外径寸法を合致させることが可能になる。
【0024】
また、図1(A)および図1(B)で示すように、前記ダクト14に断熱部材24が巻着され、また同様に、前記ダクトフランジ15に断熱部材24が巻着された構成にすることにより、室内空気温度と外気温度との差異によって前記ダクトフランジ15および、または前記ダクト14に結露が生じてしまうおそれがなくなる。
【0025】
なお、図1(B)と、図4(A)および図4(B)とで示すように、前記ディフューザ23の前端周縁に、前記後部熱交換器11との間をシールするシール部材25を設けることによって、該箇所の機密性を高めることができるようになり、前記送風ファン13による負圧を最大限に利用して外気の流通性能を向上させることができるようになっている。
【0026】
また、前記ダクトフランジ15は、図4で示すように、前記据付板2の連通孔2aの周縁にねじ締めされて取り付けられたのち、前記接続部Dが前記壁孔Cを挿通するように構成されているので、本体Aが取り扱いやすくなり、例えば本体Aを構成する前記ベース6の吸気孔6aに取り付けられた場合に比べて据え付けのための作業性が大幅に改善されることになる。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、本体背面から導出し壁孔を通したダクトフランジに径の異なるダクトを容易に接続して、空気調和機の運転と同時に室内空気の換気を行なえる外気導入装置を備えた空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の説明図で、(A)は断面図であり、(B)は要部断面図である。
【図2】本発明による空気調和機の要部説明図で、(A)は一例を示す斜視図であり、(B)は他の例を示す斜視図である。
【図3】本発明による空気調和機の要部説明図で、(A)はディフューザの斜視図であり、(B)はディフューザの係止爪および後部熱交換器のフィンの斜視図である。
【図4】本発明による空気調和機の要部断面図である。
【図5】従来例による空気調和機の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 係止爪
2 据付板
2a 連通孔
3 係止部
4 接続配管
5 収容部
6 ベース
6a 吸気孔
7 吸込口
8 吹出口
9 前面パネル
10 前部熱交換器
11 後部熱交換器
11a 伝熱管
11b フィン
12 熱交換器
13 送風ファン
14 ダクト
15 ダクトフランジ
16 シール部材
17 拡開部
18 ノズル
19 フィルタ
20 接続口
21 連通口
22 係止爪
23 ディフューザ
24 断熱部材
25 シール部材
A 本体
B 壁面
C 壁孔
D 接続部

Claims (5)

  1. 被空調室の壁面に固着された据付板の係止爪に係脱可能に係合される係合部を背面上部に備え、背面下部に接続配管を収容する収容部を備えたベースと、同ベースの前部に装着された吸込口と吹出口とを備えた前面パネルと、前記吸込口と前記吹出口とを結ぶ空気通路に設けられ、前部熱交換器と後部熱交換器とで逆V字状に形成された熱交換器と、送風ファンとからなる空気調和機において、
    前記壁面に壁孔を、前記据付板に前記壁孔に対応する連通孔を、前記後部熱交換器の風上側となる前記ベースの背面に前記連通孔に対応する吸気孔を夫々設け、前記連通孔の周縁に、前記壁孔を挿通してダクトの一端に接続される接続部を備えたダクトフランジを取り付けると共に、前記吸気孔と前記後部熱交換器との間に、前記ダクトにより導入された外気を前記後部熱交換器へ導くディフューザを設けてなり、
    前記ダクトフランジの接続部が、段部を有した異なる外径寸法により段階的に形成されてなることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記ダクトフランジの接続部が段階的な先細形状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記ダクトフランジの接続部が段階的な先太形状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記ダクトに断熱部材が巻着されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記ダクトフランジに断熱部材が巻着されてなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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