JP2004268828A - エアバッグ - Google Patents

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Mikio Ochiai
幹雄 落合
Yasuhiro Uchida
康洋 内田
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Nihon Plast Co Ltd
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【課題】低デニールの織布を使用しても所定の強度が容易に得られるエアバッグを提供する。
【解決手段】少なくとも上下2枚の基布1a,1bを袋状に縫製することにより形成したエアバッグ本体1の下部基布1bの一部に、インフレータより噴出されるガスを導入するガス導入口3と、エアバッグ本体1内の圧力を調圧する排気口4を開口したエアバッグであって、下部基布1bに、ガス導入口3の周辺を囲み、かつ排気口4の周辺を覆うよう第1補強布6を重ねて設けると共に、第1補強布6の内周部及び外周部を、下部基布1bに縫着したもので、エアバッグ本体1が膨張展開した際に発生する引っ張り力は、内外周部が下部基布1bに縫着された第1補強布6にほぼ均一に作用するため、エアバッグ本体1に低デニールの基布を使用しても所定の強度が容易に得られるようになる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は小さく折畳むことが可能なエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両が衝突した際乗員が受ける衝撃を吸収するエアバッグ装置は比較的大型のものが多かったが、近年では種々の情報機器や音響機器が設置された例えばインストルメントパネルのような設置スペースが少ない場所や、ステアリングホイール中央部のように設置スペースが少ない場所にも容易に設置できるよう小型化が図られている。
【0003】
エアバッグ装置を構成する部品の中でもエアバッグは、ナイロン織布等で形成されているため、質量が小さい割には嵩が大きいことから、エアバッグ装置を小型化するためには、エアバッグを薄く、しかもしなやかな織布で形成することが望ましいが、エアバッグは車両が衝突した際瞬時に膨張展開して、衝撃より乗員を保護する必要があることから、強度の点で使用できる織布の厚さにも限界があり、薄い織布を使用してエアバッグを製作した場合は、強度の必要な部分に補強布等を設けて、補強する必要がある(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】
実公平5−11094号公報(実用新案登録請求の範囲、図2、図3)
【0005】
前記特許文献1に記載されたエアバッグは、ガス供給用開口及び排気口周辺の表裏の少なくとも一方の面に、ガス供給用開口を囲み、かつ排気口の周辺に達してこれを囲む1枚の構造の補強片を重合一体化したもので、しわや変形が少なく、排気口周辺の保形性が向上する上、排気口の機能性も優れる等の効果を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし前記特許文献1のエアバッグのように、ガス供給口及び排気口を囲むように補強片を重合したものでは、インフレータ(ジエネレータ)より噴出される高圧ガスによりエアバッグが膨張する際に発生する引っ張り力が、エアバッグと補強布を縫着しているガス供給口周辺や、排気口周辺に集中的に作用するため、適用する基布も比較的高デニールのもので、あまり低デニールの特徴を活かすことができなかった。
【0007】
また高圧ガスの噴出圧が除々に増加する特殊な出力特性を有するインフレータを使用すれば、低デニールの織布でエアバッグを形成することは可能であるが、特殊な出力特性を有するインフレータは高価な上、比較的大型なため、エアバッグ自体を小型化してもエアバッグ装置全体の小型化が図れない等の問題がある。
【0008】
本発明はかかる従来の問題を改善するためになされたもので、低デニールの織布を使用しても所定の強度が容易に得られるエアバッグを提供して、エアバッグ装置の小型、軽量化を図ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグは、少なくとも上下2枚の基布を袋状に縫製することにより形成したエアバッグ本体の下部基布の一部に、インフレータより噴出されるガスを導入するガス導入口と、エアバッグ本体内の圧力を調圧する排気口を開口したエアバッグであって、下部基布に、ガス導入口の周辺を囲み、かつ排気口の周辺を覆うよう補強布を重ねて設けると共に、補強布の内周部及び外周部を、下部基布に縫着したものである。
【0010】
前記構成により、エアバッグ本体が膨張展開した際に発生する引っ張り力は、内外周部が基布に縫着された補強布にほぼ均一に作用するため、エアバッグ本体に低デニールの基布を使用しても十分な強度が得られるようになり、これによってエアバッグ装置の小型軽量化が図れるため、設置スペースの少ないステアリングホイールや、インストルメントパネル内にも容易に設置できるようになる。
【0011】
また下部基布と補強布の縫着する縫い目部分に局部的に応力が集中することもないため、低デニールの基布を使用して厳重な強度を施す必要がなく、補強に伴うしなやかさの低下やコストアップの問題を解消できる。
【0012】
前記目的を達成するため本発明のエアバッグは、下部基布のバイアス方向に、補強布の織り糸方向が一致するよう下部基布に補強布を縫着したものである。
【0013】
前記構成により、下部基布のバイアス方向に排気口を開口したために、放射方向の引っ張り力に対して強度が低下する傾向にある排気口周辺では、引っ張り力を補強布の縦または横の織り糸が集中的に担持するため、排気口の周囲を縫着する縫い目部分の強度が低下するのを防止できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0015】
図1はエアバッグの膨張状態の一部切欠斜視図、図2は同断面図、図3は図2のA−A線に沿う矢視図である。
【0016】
エアバッグ本体1は、例えばステアリングホイール(図示せず)のほぼ中央部分に装着されて、衝突時の衝撃から運転者を保護するもので、低デニール、例えば210デニールのナイロン織布を円形に裁断することにより形成された2枚の上部基布1a及び下部基布1bよりなる。
【0017】
上部基布1a及び下部基布1bは、上下に重ねられた状態で周辺部が縫い目2により縫着されており、ステアリングホイールに装着した際下側となる下部基布1bの中心部には、図示しないインフレータのガス噴出口に接続される円形のガス導入口3が開口されている。
【0018】
またガス導入口3が開口された下部基布1bには、ガス導入口3の周辺部に位置し、かつ下部基布1bのバイアス方向(縦横の織り糸に対して斜めの方向)に複数、例えば2個の排気口4が開口されている。
【0019】
これら排気口4は、ガス導入口3より小径となっていて、ガス導入口3の中心を上下方向に通過する中心線5を挟んで対称となる位置に図3に示すように開口されており、ガス導入口3及び排気口4が開口された下部基布1bの内面には、ガス導入口3を中心とし、かつ排気口4を覆う大きさの外径を有する円形の第1補強布6(補強布)が設けられている。
【0020】
第1補強布6は、インフレータより噴出される高温ガスより下部基布1bを保護する防炎布を兼ねていて、下部基布1bと同デニールのナイロン織布か、下部基布1bよりややデニールの高いナイロン織布により形成されており、縦または横の織り糸が下部基布1bのバイアス方向となるよう下部基布1bの内面に重ねられた状態で周辺部が縫い目7により下部基布1bに縫着されていると共に、排気口4の周辺部も、排気口4の周縁部より例えば5mm以上離間した部分が2重の縫い目8により環状に縫合されて、排気口4の周辺部が第1補強布6により補強されている。
【0021】
一方下部基布1bに開口されたガス導入口3の周辺部には、第1補強布6より小径で、かつガス導入口3より大径な複数枚、例えば3枚の補強布(第2補強布9、9、第3補強布15)と、その上にさらに重ねられた防炎布16が、第1補強布6に重ねられた状態で、第2ならびに第3補強9、9、15の内周側と外周側が縫い目10a、10bにより下部基布1bと第1補強布6に環状に縫着されている。補強布6、9、9、15と防炎布16がガス導入口3の周緑に沿った最内周を縫い目10cにより環状にかつ一括的に縫着される。
【0022】
第2補強布9、9も第1補強布6と同様な織布により形成されていて、上層部に位置する第3補強布15および防炎布16の外周部からは上下方向に突片15a、16aが突設されており、これら突片15a、16aに防炎布11の吊り紐11aが縫い目12により縫着されている。
【0023】
防炎布11は図1及び図2に示すように、上部が第3補強布15および防炎布16とほぼ同じ外径で、かつ同様な織布により円形に形成されていて、外周縁の対向位置に帯状の吊り紐11aが一体に延設されており、吊り紐11aの両端が第3補強布15および防炎布16の突片9bに縫着されていると共に、防炎布11の円形部分は、膨張展開時乗員側となる上部基布1aの内面に図2に示すように重ねられた状態で、外周部が縫い目13により縫着されている。
【0024】
次に前記構成されたエアバッグの作用を説明する。
【0025】
エアバッグ本体1を縫製するに当っては、予めエアバッグ本体1内にリテーナを組み込み、リテーナより突設された複数、例えば4本の取り付けねじ(何れも図示せず)を、ガス導入口3の周辺部に穿設された取り付け孔14へエアバッグ本体1の内側より挿入しておく。
【0026】
エアバッグ本体1の縫製が完了したら、膨張展開時乗員側となる上部基布1aの頂部に縫着された防炎布11がガス導入口3をエアバッグ本体1の内側より覆うように第3補強布15および防炎布16上に重ねた状態でエアバッグ本体1を折り畳む。そしてこの状態で取り付けねじをインフレータ側の取り付け孔14に挿入して締結することにより、ガス導入口3とインフレータのガス噴出口を気密に接続したら、ステアリングホイールの中央部に設けられたパッド内にエアバッグ本体1及びインフレータを組み付けて使用に供する。
【0027】
一方車両が衝突した際に生じる衝撃を感知してインフレータより高温、高圧ガスが噴出されると、この高温、高圧ガスはガス導入口3よりエアバッグ本体1内へ噴出される。
【0028】
エアバッグ本体1内には、ガス導入口3を覆うように防炎布11が設けられていて、エアバッグ本体1内に導入された高温、高圧ガスは、まず防炎布11に直接当った後エアバッグ本体1内に導入されて、エアバッグ本体1を瞬時に膨張させる。
【0029】
その後膨張圧によってエアバッグ装置を覆うパッドが開裂予定溝(図示せず)より開裂されるため、エアバッグ本体1は膨張を続けながら乗員側へ展開され、衝突時の衝撃を吸収すると同時に、高温、高圧ガスの一部が排気口4より排出されるため、適切に緩衝効果を得ることができる。
【0030】
一方エアバッグ本体1が膨張展開した際、エアバッグ本体1をインフレータに固定している取り付けねじ付近に引っ張り力Fが発生する。
【0031】
しかしガス導入口3が開口された下部基布1bには、排気口4の周辺部に達する円形の第1補強布6が重ねて設けられ、かつ第1補強布6の周辺部が縫い目7により下部基布1bに縫着されているため、エアバッグ本体1が膨張展開した際発生するガス導入口3を中心とする放射方向の引っ張り力Fを下部基布1bと第1補強布6がほぼ均等に担持するようになる。
【0032】
これによって下部基布1bと第1補強布6を縫着している縫い目7,8に目ずれが生じることがない。
【0033】
特に下部基布1bのバイアス方向に排気口4を開口したために、放射方向の引っ張り力Fに対して強度が低下する傾向にある排気口4周辺では、引っ張り力Fを第1補強布6の縦または横の織り糸が集中的に担持するため、排気口4の周囲を縫着する縫い目8部分の強度が低下するのを防止できるようになる。
【0034】
なお前記実施の形態では、第1補強布6の外周部全周を下部基布1bに縫着したが、ガス導入口3及び排気口4の中心を通る下部基布1bのバイアス方向の中心線15(図3参照)と交差する外周部付近を下部基布1bに縫着するだけでも、十分な強度が得られるようになる。
【0035】
またステアリングホイールに装着するエアバッグについて説明したが、インストルメントパネル等に装着するエアバッグにも適用できることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、エアバッグ本体を形成する下部基布に、ガス導入口の周辺を囲み、かつ排気口の周辺を覆うよう補強布を重ねて設けると共に、補強布の内周部及び外周部を下部基布に縫着したことから、エアバッグ本体が膨張展開した際に発生する引っ張り力は、内外周部が基布に縫着された補強布にほぼ均一に作用するため、エアバッグ本体に低デニールの基布を使用しても十分な強度が得られるようになり、これによってエアバッグ装置の小型軽量化が図れるため、設置スペースの少ないステアリングホイールや、インストルメントパネル内にも容易に設置できるようになる。
【0037】
また下部基布と補強布の縫着する縫い目部分に局部的に応力が集中することもないため、下部基布のバイアス方向に、補強布の織り糸方向が一致するよう下部基布に補強布を縫着したことから、下部基布のバイアス方向に排気口を開口したために、放射方向の引っ張り力に対して強度が低下する傾向にある排気口周辺では、引っ張り力を補強布の縦または横の織り糸が集中的に担持するため、排気口の周囲を縫着する縫い目部分の強度が低下するのを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態になるエアバッグの膨張状態の一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になるエアバッグの断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う矢視図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ本体
1a 上部基布
1b 下部基布
3 ガス導入口
4 排気口
6 第1補強布(補強布)

Claims (2)

  1. 少なくとも上下2枚の基布を袋状に縫製することにより形成したエアバッグ本体の下部基布の一部に、インフレータより噴出されるガスを導入するガス導入口と、前記エアバッグ本体内の圧力を調圧する排気口を開口したエアバッグであって、前記下部基布に、前記ガス導入口の周辺を囲み、かつ前記排気口の周辺を覆うよう補強布を重ねて設けると共に、前記補強布の内周部及び外周部を、前記下部基布に縫着したことを特徴とするエアバッグ。
  2. 前記下部基布のバイアス方向に、前記補強布の織り糸方向が一致するよう前記下部基布に前記補強布を縫着してなる請求項1に記載のエアバッグ。
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