JP2004267608A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】目押しを必要とする入賞の発生が許容されている場合よりも目押しを必要としない入賞の発生が許容されている場合またはハズレの場合の方が、BB入賞やRB入賞が発生可能な状態である可能性が高い旨を報知するチャンス予告演出を高い割合で行う。
【選択図】 図13
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には、遊技者にとって有利な特別入賞を発生させることが可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のスロットマシンでは、図柄が印刷されたリール等の可変表示装置に導出表示された表示結果が、予め定められた表示態様となった場合に入賞が発生する。これら入賞に対応する表示態様となるか否か、すなわち入賞が発生するか否かは、表示結果が導出表示される以前に行われる内部抽選により決定される。詳しくは、この内部抽選に当選することでその旨を示す内部当選フラグ(決定情報)を設定するとともに、内部当選フラグが設定されていることを条件に、この内部当選フラグにより許容された入賞の表示態様となり、入賞が発生する。
【0003】
また、内部抽選によりビッグボーナス入賞等、遊技者にとって有利な特別入賞に該当する表示態様(例えば「7−7−7」の組合せ)となること(以下特別入賞の発生と称す)を許容する内部当選フラグが設定された場合には、その内部当選フラグを次ゲーム以降に持ち越せるようにすることで、特別入賞が発生するまで当該特別入賞の発生が許容された状態を維持できるものが多数実用化されている。
【0004】
これら特別入賞が発生するまでその発生が許容された状態を維持できるスロットマシンにおいては、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めるために、特別入賞の発生が許容された状態の可能性を報知する演出(以下予告演出と称す)を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、この種のスロットマシンにおいては、内部抽選により内部当選フラグが設定された場合には、可変表示装置の表示結果を導出表示させるタイミングや順番に関わらず、その入賞を発生させることができる入賞、いわゆる取りこぼしがない入賞と、内部抽選により内部当選フラグが設定された場合でも、可変表示装置の表示結果を導出表示させるタイミングや順番が正しくなければ、その入賞を発生させることができない入賞、いわゆる取りこぼしが発生する入賞と、の双方の入賞を備えるものがある(例えば、特許文献2参照)
【0006】
【特許文献1】
特許3056742号公報(第4−14頁、第1−27図)
【特許文献2】
特開2002−291973号公報(第4−5頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように取りこぼしが発生する入賞を備えるスロットマシンにおいて予告演出を行った場合には、遊技者が可変表示装置の表示結果を導出表示させることに意識が向いてしまうため、予告演出を行うことによる演出効果を十分に高められないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、特別入賞の可能性を示す予告演出に伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越す決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容されている可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段の操作方法が所定の導出条件を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴としている。
この特徴によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞の発生が許容されている可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本発明における特別入賞とは、例えば、通常に比較して入賞の発生確率が高い遊技状態や入賞の発生により通常よりも高い価値が付与される遊技状態等の特別遊技状態の発生契機となる入賞が該当する。
【0010】
本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越す決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容されている可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段が操作されたタイミングに関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段が所定の導出条件を満たすタイミングで操作されることで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴としている。
この特徴によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞の発生が許容されている可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段が操作されたタイミングに関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本発明における特別入賞とは、例えば、通常に比較して入賞の発生確率が高い遊技状態や入賞の発生により通常よりも高い価値が付与される遊技状態等の特別遊技状態の発生契機となる入賞が該当する。
【0011】
本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記特別表示態様を導出表示させることが不可能または困難な不可状態に制御する不可状態制御手段と、
前記不可状態において所定の解除条件が成立したときに、該不可状態を解除し、前記特別表示態様を導出表示させることが可能または容易な可状態とする不可状態解除手段と、
前記可状態である可能性または前記可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段の操作方法が所定の導出条件を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴としている。
この特徴によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞を発生させることが可能または容易な可状態である可能性または可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本発明における特別入賞とは、例えば、通常に比較して入賞の発生確率が高い遊技状態や入賞の発生により通常よりも高い価値が付与される遊技状態等の特別遊技状態の発生契機となる入賞が該当する。
また、特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが困難な不可状態とは、特別入賞に該当する表示態様を導出表示させる確率が極めて低くなるように制御されている状態である。
また、不可状態解除手段は、不可状態において特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが不可能に制御されている場合に、所定の解除条件の成立により不可状態を解除して特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが可能な可状態とし、不可状態において特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが困難に制御されている場合に、所定の解除条件の成立により不可状態を解除して特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが容易な可状態とする。
また、可状態の前兆状態とは、不可状態の解除に要するゲーム数が所定ゲーム数以下である場合や、不可状態の解除確率が高い状態、すなわち近いうちに可状態となる可能性が高い状態である。
【0012】
本発明のスロットマシンは、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記特別表示態様を導出表示させることが不可能または困難な不可状態に制御する不可状態制御手段と、
前記不可状態において所定の解除条件が成立したときに、該不可状態を解除し、前記特別表示態様を導出表示させることが可能または容易な可状態とする不可状態解除手段と、
前記可状態である可能性または前記可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段が操作されたタイミングに関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段が所定の導出条件を満たすタイミングで操作されることで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴としている。
この特徴によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞を発生させることが可能または容易な可状態である可能性または可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段が操作されたタイミングに関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
尚、本発明における特別入賞とは、例えば、通常に比較して入賞の発生確率が高い遊技状態や入賞の発生により通常よりも高い価値が付与される遊技状態等の特別遊技状態の発生契機となる入賞が該当する。
また、特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが困難な不可状態とは、特別入賞に該当する表示態様を導出表示させる確率が極めて低くなるように制御されている状態である。
また、不可状態解除手段は、不可状態において特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが不可能に制御されている場合に、所定の解除条件の成立により不可状態を解除して特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが可能な可状態とし、不可状態において特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが困難に制御されている場合に、所定の解除条件の成立により不可状態を解除して特別入賞に該当する表示態様を導出表示させることが容易な可状態とする。
また、可状態の前兆状態とは、不可状態の解除に要するゲーム数が所定ゲーム数以下である場合や、不可状態の解除確率が高い状態、すなわち近いうちに可状態となる可能性が高い状態である。
【0013】
本発明のスロットマシンの前記予告演出手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に前記予告演出を開始することが好ましい。
このようにすれば、ゲームの結果が確定する前に予告演出が開始されるため、予告演出の出現による期待感を効果的に高めることができる。
【0014】
本発明のスロットマシンは、前記事前決定手段により前記確定表示態様のみ許容される特殊遊技状態を発生させる特殊遊技状態発生手段を備え、
前記予告演出手段は、前記特殊遊技状態において通常よりも高い割合で前記予告演出を行うことが好ましい。
このようにすれば、停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることができる特殊遊技状態、すなわち技術介入を必要としない遊技状態においても興趣を高めることができる。
尚、本発明における特殊遊技状態とは、例えば、停止操作手段の操作方法に関わらず発生させることができるJac入賞またはいずれの入賞にも対応しない表示態様(ハズレ)のみが許容されるレギュラーボーナス等の遊技状態が該当する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
本発明が適用された遊技機の第1の実施例を図面を用いて説明すると、図1には、本実施例におけるスロットマシン1の全体正面図、図2にはスロットマシン1の内部構造図がそれぞれ示されている。スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bと、から構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠装置(図示略)の鍵穴3に挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉2bを開放することができるようになっている。
【0017】
前面扉2bの周囲には、遊技効果LED130(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部41が設けられているとともに、前面扉2bの前面上部には役構成等が印刷された上部パネル4が、前面中央部には各種表示部が形成された遊技パネル6が、前面下部にはタイトル等が印刷された下部パネル7が、各々設けられている。
【0018】
遊技パネル6と下部パネル7の間には、前方に突出するように操作部8が形成されており、この操作部8には遊技媒体であるメダルを投入可能なメダル投入部34や各種操作ボタン35、36a、36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられているとともに、操作部8の下部左右側には、遊技効果LED131(図3参照)が内蔵された遊技効果LED部43がそれぞれ設けられている。
【0019】
前面扉2bにおける下部パネル7の下方には、メダルが払出されるメダル払出穴9が設けられたメダル受皿11が設けられている。
【0020】
上部パネル4の左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図3参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図3参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられている。
【0021】
上部パネル4の中央部には、液晶表示部15が設けられており、この液晶表示部15を透して内部に設けられる液晶表示器135(図3参照)の表示内容が表示されるようになっている。
【0022】
遊技パネル6には、スロットマシン1の筐体2aに内設された後述のリール51L、51C、51Rを透視可能な透視窓14と、各種表示部と、がそれぞれ設けられている。
【0023】
遊技パネル6に設けられた各種表示部のうち、クレジット表示部31は、クレジットが表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数である。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0024】
ゲーム回数表示部32は、後述するビッグボーナス(BB)中に提供されるビッグボーナスゲーム(BBゲーム)の残回数や、後述するレギュラーボーナス(RB)の残回数等が表示される。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示する報知手段であるエラー表示器としても機能する。
【0025】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるメダル枚数が入賞がある毎に表示される。
【0026】
1〜3枚賭け表示部46〜48は、内蔵された1〜3枚賭けLED111〜113(図3参照)が、遊技者がゲームに賭数を設定した場合にその賭数に応じて点灯する。
【0027】
リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイLED114(図3参照)が点灯する。スタート表示部28は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートLED115(図3参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示LED117(図3参照)が点滅し、メダルを受付不可能な状態である場合に消灯する。
【0028】
ウェイト表示部29は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトLED116(図3参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。
【0029】
演出用表示部16〜25のうち演出用表示部17〜20は、リプレイ表示部27、ウェイト表示部29、スタート表示部28、投入指示表示部30と、演出用表示部21〜25は、1〜3枚賭け表示部46〜48と、各々同様に機能する表示部であり、これら各表示部に内蔵されたLED111〜117の点灯/消灯に応じて、各々対応する演出用表示部17〜25に内蔵された演出用ランプ141〜149(図3参照)が点灯/消灯する。また、演出用表示部16は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の発生が許容されている場合に、その内部に内蔵された演出用ランプ140(図3参照)が点灯するようになっており、ボーナス告知表示部として機能する。尚、以下の説明において演出用ランプ140をWINランプと称す。
【0030】
操作部8の上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0031】
1枚BETボタン36aは、クレジットを使用してメダルを1枚分賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットの範囲内で賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの内部には、BETボタンLED121a、121bがそれぞれ内蔵されており(図3参照)、これらのBETボタンLED121a、121bは、対応するBETボタンの操作により賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0032】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジットとして記憶されている枚数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0033】
操作部8の前側面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することによりリールユニット50の各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0034】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40L、40C、40Rの内部には操作有効LED122L、122C、122Rが、それぞれ内蔵されている(図3参照)。これら操作有効LED122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。
【0035】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0036】
前面扉2bの裏面には、メダル投入部34から投入されたメダルを後述するホッパータンク57aに導く投入メダルセレクタ(図示略)が設けられている。直径や厚みの異なる不正メダルは、この投入メダルセレクタにより振り分けられてメダル払出穴9から返却される。
【0037】
投入メダルセレクタの下流側には、流下するメダル流路を選択的に切替可能とする流路切替ソレノイド107(図3参照)が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、この状態において流下するメダルは投入メダルセンサ106(図3参照)により検出された後、ホッパータンク57a内に貯留されるようになっている。メダル投入が不可能な場合には、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わってメダル払出穴9から返却される。
【0038】
図2に示すように、筐体2a内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシートが外周に巻回されたリール51L、51C、51Rを有する可変表示装置としてのリールユニット50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、透視窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0039】
透視窓14から視認できる各リールの領域を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。この各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示される。
【0040】
各リール51L、51C、51Rに対応して各リールの基準位置を検出するリールセンサ56が設けられており、このリールセンサ56により所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55がそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55は、透視窓14に表示される各図柄を後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0041】
リールユニット50の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57aを有するホッパーユニット57が設けられている。また、ホッパーユニット57の右側にはホッパータンク57aからオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを検出できるようになっている。
【0042】
ホッパーユニット57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57a内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出メダルセンサ61により検出された後、メダル払出穴9から払い出される。
【0043】
ホッパーユニット57の側部には、メイン電源をon/offするメインスイッチ部65と、エラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をon/offする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をon/offする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入可能な設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0044】
本実施例では、設定キー挿入部70に特定のキーを挿入して時計回りに90度回転した状態、すなわちonの状態で電源投入を行う操作により、後述する設定キースイッチ82のonが検出され、遊技状態の初期化、すなわち後述するRAM212の記憶内容の初期化が実行されるとともに、設定ボタン67の操作が有効となり、この設定ボタン67の操作により入賞確率、すなわち出玉率の変更が実行可能となる。
【0045】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行うための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0046】
ゲームを開始する場合は、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すれば良い。
【0047】
遊技者により賭数が「1」に設定されると入賞ラインL1(図1参照)が有効となり、賭数が「2」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’(図1参照)が有効となり、賭数が「3」に設定されると入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効となる。
【0048】
そして本実施例では最大賭数である「3」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
【0049】
尚、このような賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される入賞ラインの本数も任意に設定変更可能である。
【0050】
また、本実施例では、最大賭数である「3」の賭数が設定された時点(後述するRBゲームでは「1」の賭数が設定された時点)でゲームが開始可能な状態となる構成とされているが、少なくとも「1」以上の賭数が設定された時点でゲームが開始可能な構成であれば良い。
【0051】
ゲームが開始可能な状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。各リール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、この状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応するリールの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。
【0052】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、一定時間が経過した時点で自動的に各リール51L、51C、51Rの回転が順次停止する。
【0053】
そして全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが表示された場合は入賞となり、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出される。また、クレジットが上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴9から払い出される。
【0054】
また、特に予め定められた特別図柄の組合せが表示されて大当たり入賞した場合にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できるビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0055】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0056】
図3は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図4は、遊技制御基板200に設けられたメイン制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられたサブ制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0057】
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって主に遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御等が実施される。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、外部電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0058】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と接続されている。
【0059】
遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がRBであることを示すRB中信号や、遊技状態がBBであることを示すBB中信号、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により払出されたメダル数を示す メダルOUT信号、などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。尚、外部出力基板205から外部に出力される信号のうち、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、ストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号であり、リール制御信号は、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するための制御信号(モータ位相信号)である。
【0060】
これら外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。
【0061】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、LED、及び表示器等、各種部品からの配線が接続されている。
【0062】
電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0063】
リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56は、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56の検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。
【0064】
遊技制御基板200に配線接続されたスイッチ、センサのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置の鍵穴3に挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。また、投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。
【0065】
遊技制御基板200に配線接続された表示器のうち、ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0066】
また、遊技制御基板200には、前述した1枚賭けLED111、2枚賭けLED112、3枚賭けLED113、リプレイLED114、スタートLED115、ウェイトLED116、投入指示LED117、BETボタンLED121a、BETボタンLED121b、左操作有効LED122L、122C、122R、流路切替ソレノイド107等の各種電気部品が配線接続されている。
【0067】
電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種LED及び表示器、モータ、ソレノイド等の電気部品は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0068】
遊技制御基板200に設けられた制御部210は、図4に示すように、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU211と、CPU211の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM213と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。すなわち、制御部210は、これらCPU211、RAM212、ROM213、I/Oポート214が全て内蔵された1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0069】
また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。
【0070】
遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して制御部210が制御する制御状態を特定可能な制御情報としての各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止するように機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0071】
演出制御基板201には、遊技効果LED130〜134と、演出用ランプ140〜149と、液晶表示器135と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、タイトルパネル8及び遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、がそれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55が接続されている。
【0072】
リール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく演出制御基板201に配線接続された各種ランプ及びスピーカ、液晶表示器等の電気部品は、演出制御基板201に搭載された制御部230によって制御される。
【0073】
演出制御基板201によって制御される各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜149、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた演出手段である。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な状況が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0074】
演出制御基板201に設けられた制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び読み出しができるRAM232と、CPU231の制御プログラムや各種データテーブルを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。制御部230も、制御部210と同様に1チップマイクロコンピュータにて構成されている。
【0075】
また、演出制御基板201には、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、液晶表示器135を表示制御するための表示駆動回路236と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路237と、が搭載されている。
【0076】
また、演出制御基板201は、遊技制御基板200と接続されており、制御部230は、遊技制御基板200から送信された各種コマンドに基づいて遊技制御基板200の制御状態を特定し、この特定した制御状態に応じて予め定められた制御パターンを設定し、この制御パターンに応じて各遊技効果LED130〜134、演出用ランプ140〜149、液晶表示器135、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55等の電気部品を制御する。
【0077】
図5は、各リール51L、51C、51R、の図柄配列を示す図であり、図中、「左」はリール51Lの図柄配列を示し、「中」はリール51Cの図柄配列を示し、「右」はリール51Rの図柄配列を示す。左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」の図柄が各リールに21個配列されている。
【0078】
本実施例では、図6に示すように、通常遊技状態において「黒7−黒7−黒7」、「白7−白7−白7」、「BAR−BAR−BAR」、「チェリー−any−any(any=「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」)」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが入賞の対象とされている。
【0079】
通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、2枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、8枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。
【0080】
また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ入賞が発生する。
【0081】
本実施例では、以下の説明においてチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞を総称して小役入賞とも言う。
【0082】
また、賭数に応じて有効化された入賞ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払い出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に揃った場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって払い出されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが払い出されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に払い出されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0083】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃えば、特別入賞であるRB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。RBゲームにおいては、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って、15枚のメダルが払い出されるJac入賞が高確率で発生する。RBでは、RBゲームが最大で12回提供される。そしてRBは、RBゲームが12回実行されるか、あるいはRBゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生するか、のいずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のRBゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。また、RBゲームは、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せのみ揃えることが許容されるゲーム、すなわち後述するように目押しを必要としない入賞の発生のみが許容されるゲームであり、これらRBゲームが複数ゲーム付与されるRBは、本発明の特殊遊技状態として機能する。
【0084】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、特別入賞であるBB入賞が発生し、その対価として15枚のメダルが払い出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態としてのビッグボーナス(BB)が発生し、以下に説明するビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。
【0085】
BBゲームにおいては、「チェリー−any−any」、「スイカ−スイカ−スイカ」、「ベル−ベル−ベル」、または「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが入賞の対象とされており、これらの入賞が通常遊技状態に比較して高確率で発生する。
【0086】
BBゲームにおいて「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、2枚のメダルが払い出されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12枚のメダルが払い出されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、8枚のメダルが払い出されるベル入賞が発生する。
【0087】
また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、JacIn入賞が発生し、その対価として3枚のメダルが払い出されるとともに、前述したRBに移行し、レギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。
【0088】
BBでは、BBゲームが最大で30ゲーム提供されるとともに、このBBゲームにおいてRBに移行可能な最大回数が規定されており、本実施例では最大で3回移行し得るように規定されている。そしてBBは、30回のBBゲームを実行した場合か、或いは30回のBBゲームを実行する前にRBへ3回移行し、3回目のRBが終了した場合のうち、少なくともいずれか1つの条件が満たされた時点で終了する。
【0089】
尚、本実施例では、規定数のBBゲームを実行した場合か、規定数のRBが終了した場合のいずれか一方の条件でBBが終了する構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、BB中の獲得枚数が上限枚数に到達した場合にBBが終了するようにしても良い。更にこの場合には、RB中において上限枚数に到達した場合に、そのRBが終了することでBBが終了するようにしても良い。
【0090】
本実施例では、図6に示すように、各入賞に対応した内部当選フラグの種類が定められており、各ゲーム毎に実行する内部抽選処理に当選して内部当選フラグが設定された場合にのみ、対応する入賞の発生が許容されるとともに、その許容された入賞に該当する図柄が有効化された入賞ラインに揃えられるように制御される。
【0091】
通常遊技状態におけるチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグ)が当選した場合であって、各リールの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲(本実施例では停止された際の図柄を除き最大4図柄)内にあれば、各リールの停止操作が行われた順番に関わらず有効化された入賞ラインに揃う。
【0092】
また、通常遊技状態におけるBB入賞、RB入賞の組合せは、内部抽選処理によりBB入賞またはRB入賞を許容する内部当選フラグ(BBフラグまたはRBフラグ)が当選した後、ストックタイム(BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能に制御される状態)が解除されてBB入賞またはRB入賞を発生可能な状態(以下BBフラグまたはRBフラグの放出状態ともいう)となった場合で、各リールの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲内にあれば、各リールの停止操作が行われた順番に関わらず有効化された入賞ラインに揃う。
【0093】
BBゲームにおけるチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、JacIn入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、JacInフラグ)が当選した場合であって、各リールの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲内にあれば、各リールの停止操作が行われた順番に関わらず有効化された入賞ラインに揃う。
【0094】
RBゲームにおけるJac入賞の組合せは、内部抽選処理によりJac入賞を許容する内部当選フラグ(Jacフラグ)が当選した場合であって、各リールの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲内にあれば、各リールの停止操作が行われた順番に関わらず有効化された入賞ラインに揃う。
【0095】
また、図5に示すように、「チェリー」、「スイカ」、「BAR」、「黒7」、「白7」の図柄は、配列上引込不可能な範囲、すなわち5図柄以上離れて配列されている箇所が設けられており、これらの図柄の組合せに基づく入賞であるチェリー入賞、スイカ入賞、RB入賞、BB入賞は、該当する図柄が有効な入賞ラインに引込可能な範囲となるタイミングにて該当するリールの停止操作が行われることを条件に入賞が発生することとなる。すなわちこれらチェリー入賞、スイカ入賞、RB入賞、BB入賞を揃える場合には、タイミングをはかって各リールの停止操作を行う必要があり、いわゆる目押しを必要とする。
【0096】
これに対して「ベル」、「リプレイ」の図柄は、全て引込可能となる配列とされており、これらの図柄の組合せに基づく入賞であるベル入賞、リプレイ入賞、JacIn入賞、Jac入賞は、どのタイミングでリールの停止操作を行った場合でも入賞が発生することとなる。すなわちこれらベル入賞、リプレイ入賞、JacIn入賞、Jac入賞を揃える場合には、目押しを必要としない。
【0097】
また、本実施例では、内部抽選処理においていずれの内部当選フラグも当選しなかった場合、すなわちハズレの場合や、BBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、どのタイミングでリールの停止操作をした場合でも、有効な入賞ラインにいずれの入賞の組合せも揃わないように制御されるため、これらの場合にも目押しを必要としない。
【0098】
このようにチェリー入賞やスイカ入賞に対応する表示態様は、ストップボタン40L、40C、40Rの操作方法が所定の導出条件を満たすことで導出させることが可能な表示態様、すなわち導出させるのに技術介入(目押し)を必要とする表示態様であり、本発明における不確定表示態様に該当し、ベル入賞やリプレイ入賞、ハズレに対応する表示態様は、ストップボタン40L、40C、40Rの操作方法に関わらず導出させることが可能な表示態様、すなわち導出させるのに技術介入を必要としない表示態様であり、本発明における確定表示態様に該当する。
【0099】
本実施例では、図6に示すように、通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。
【0100】
また、BB入賞を許容する旨を示すBBフラグまたはRB入賞を許容する旨を示すRBフラグは、当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態で一度ストックされる。すなわちBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態で次ゲーム以降に持ち越される。
【0101】
また、既にBBフラグまたはRBフラグがストックされている状態でも、内部抽選処理によるBBフラグまたはRBフラグの抽選が行われるようになっており、この状態でBBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、既に持ち越されているBBフラグまたはRBフラグとは別個に、当選したBBフラグまたはRBフラグも当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態でストックされるようになっている。すなわち本実施例では、複数のBBフラグまたはRBフラグをBB入賞またはRB入賞が発生不可能な状態でストックする(持ち越す)ことができるようになっている。
【0102】
これらストックされているBBフラグまたはRBフラグは、前述したストックタイムが解除されることで1つ放出され、この放出されたBBフラグまたはRBフラグに応じてBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態、すなわち放出状態となり、それ以降のゲームにおいてBB入賞またはRB入賞が発生することにより、放出されたBBフラグまたはRBフラグはクリアされる。
【0103】
図7は、本実施例のスロットマシン1におけるBBフラグ及びRBフラグのストック及び放出の流れを示すフローチャートである。
【0104】
図7に示すように、BBフラグまたはRBフラグが1つもストックされていない状態でBBフラグまたはRBフラグが当選すると、この当選したBBフラグまたはRBフラグを、次回放出される内部当選フラグとして設定するとともに(S1)、予め定められた複数の異なる規定ゲーム数からいずれか1つの規定ゲーム数を選択し、選択した規定ゲーム数をストックタイムの継続ゲーム数として決定する(S2)。
【0105】
次いで、BB入賞またはRB入賞が発生不可能に制御されるストックタイムに移行する(S3、S4)。ストックタイム中のゲームにおいてBBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、当選したBBフラグまたはRBフラグを、既にストックされているBBフラグやRBフラグとは別個にストックする。
【0106】
ストックタイムでは、移行してからのゲーム数をカウントし、規定ゲーム数に到達すること、すなわち規定ゲーム数が終了することでストックタイムが解除される。ストックタイムが解除されると次回放出する内部当選フラグとして設定されているBBフラグまたはRBフラグを放出とする(S5)。
【0107】
この際、放出したBBフラグまたはRBフラグとは別個に、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされているか否かを確認し(S6)、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされている場合には、次回放出する内部当選フラグの種類を決定するとともに(S7)、予め定められた複数の異なる規定ゲーム数からいずれか1つの規定ゲーム数を選択し、選択した規定ゲーム数を次回移行するストックタイムの継続ゲーム数として決定する(S8)。
【0108】
放出状態では、放出されたBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能に制御し、BB入賞またはRB入賞に伴うBBまたはRBの発生により、放出された内部当選フラグをクリアする(S9、S10)。
【0109】
BBまたはRBの終了後、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされている場合には、BBフラグまたはRBフラグの放出時に決定された種類の内部当選フラグを次回放出される内部当選フラグとして設定した後、再びストックタイムに移行し、次回放出可能なBBフラグまたはRBフラグがストックされていない場合には、S1に戻る。
【0110】
尚、本実施例では、ストックタイムに移行後のゲーム数が規定ゲーム数に到達することでストックタイムが解除される構成としているが、ストックタイムに移行後、特定の条件、例えば、毎ゲームまたは所定の契機で行われる解除抽選に当選した場合や、特定の入賞を許容する内部当選フラグの当選回数や特定の入賞の発生回数が規定回数に到達した場合、等の条件を満たすことでストックタイムが解除されるようにしても良い。
【0111】
次に、本実施例における遊技制御基板200の制御部210がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図8のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0112】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
【0113】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、リール制御振分処理(Sa4)、リール回転処理(Sa5)、リール停止処理(Sa6)、入賞判定処理(Sa7)、払出処理(Sa8)、ストックタイム処理(Sa9)、フラグ更新処理(Sa10)、遊技状態更新処理(Sa11)を繰返し実行するループ処理に移行する。
【0114】
Sa2のステップにおけるBET処理では、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機し、賭数が設定され、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定する処理を実行する。
【0115】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、スタートレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴いサンプリングされた乱数値に基づいて各入賞の当選を判定し、当選した場合には該当する入賞の発生を許容する旨を示す内部当選フラグを設定する処理を行う。すなわち内部抽選処理は、本発明の事前決定手段として機能する。
【0116】
Sa4のステップにおけるリール制御振分処理では、内部当選フラグの設定状況等に応じて、後述するリール停止処理において適用するリールの制御パターンを選択する処理を実行する。また、リール制御振分処理では、ストックタイム中に、BB入賞またはRB入賞の組合せを有効化された入賞ラインに揃えられる制御パターンの選択を不可とし、ストックタイムの解除によりBBフラグまたはRBフラグが放出された場合に、放出されたBBフラグまたはRBフラグに対応するBB入賞またはRB入賞の組合せを有効化された入賞ラインに揃えられる制御パターンの選択を可能とする制御を行う。すなわちリール制御振分処理は、本発明の不可状態制御手段及び不可状態解除手段として機能する。
【0117】
Sa5のステップにおけるリール回転処理では、リール制御振分処理の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転させる処理を実行する。
【0118】
Sa6のステップにおけるリール停止処理では、遊技者による停止ボタン40L、40C、40Rが押圧操作されるか、または自動停止時間が経過したか、のいずれかの条件が満たされることで、リール制御振分処理において選択した制御パターンに基づいて各リール51L、51C、51Rを停止させる処理を行う。
【0119】
Sa7のステップにおける入賞判定処理では、Sa6のステップにおいて全てのリール51L、51C、51Rの回転が停止した時点で、有効化された入賞ラインに停止した図柄の組合せを確認し、入賞の発生を判定する処理を行う。
【0120】
Sa8のステップにおける払出処理では、メダルの払出を伴う入賞の発生が判定された場合に、クレジットの加算並びにホッパーユニット57によるメダルの払出等の処理を行う。
【0121】
Sa9のステップにおけるストックタイム処理では、前述した規定ゲーム数の選択、ストックタイムのゲーム数のカウント等の処理を行う。
【0122】
Sa10のステップにおけるフラグ更新処理では、内部当選フラグをクリアするための処理を行う。また、フラグ更新処理では、内部当選フラグとしてBBフラグ及びRBフラグが設定されている場合に、その内部当選フラグによって許容されたBB入賞またはRB入賞が発生するまで次のゲームに持ち越す処理を行う。すなわちフラグ更新処理は本発明の決定情報持越手段として機能する。
【0123】
Sa11のステップにおける遊技状態更新処理では、BB入賞やRB入賞が発生した場合に、遊技状態をBBまたはRBに移行させる処理や、BB中のBBゲームやRB中のRBゲームのカウンタの設定や更新を行う処理、BBやRBの終了条件の成立に基づき遊技状態を通常遊技状態に移行させる処理、等を行う。
すなわち遊技状態更新処理は本発明の特殊遊技状態発生手段として機能する。
【0124】
図9は、遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201の制御部230に対して送信される主要なコマンドの一例を示す図である。以下、それぞれのコマンドについて詳述していく。
【0125】
図9に示すように、BETコマンドは、メダルの投入や1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの操作により設定された賭数、設定済み賭数等を示すコマンドであり、メダルが投入されたとき、または1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bの操作が検出されたときに送信される。
【0126】
内部当選コマンドは、BBフラグまたはRBフラグの放出状況や小役入賞を許容する旨の内部当選フラグ(チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグ等)の設定状況を示すコマンドであり、スタートレバー38が操作されたときに送信される。
【0127】
リール回転開始コマンドは、リールの回転が開始した旨を示すコマンドであり、リールの回転が開始したときに送信される。
【0128】
リール停止コマンドは、停止リール(左、中、右)及び停止位置(下段位置に停止する図柄番号)を示すコマンドであり、各リールを停止するときに送信される。
【0129】
入賞判定結果コマンドは、入賞の種類及び入賞の発生により払い出されるメダル枚数を示すコマンドであり、入賞の判定を行ったあとで、入賞ラインコマンドを送信したあとに送信される。
【0130】
ST規定ゲーム数コマンドは、その後移行するストックタイムの継続ゲーム数として選択された規定ゲーム数を示すコマンドであり、規定ゲーム数が選択されたとき(BBフラグまたはRBフラグの初当り時、またはBBフラグまたはRBフラグの放出時)に送信される。
【0131】
遊技状態コマンドは、1ゲームの終了、次ゲームの遊技状態(通常遊技状態、BB、RB)、BBゲームの残り回数(BB中のみ)、JacIn入賞残り回数(BB中のみ)、RBゲームの残り回数(RB中のみ)、Jac入賞回数(RB中のみ)を示すコマンドであり、1ゲームが終了したときに送信される。
【0132】
本実施例のスロットマシン1では、前述したように演出制御基板201に搭載された制御部230が遊技制御基板200から送信されたコマンドを受信することに基づいて各種の演出を実行することが可能とされている。
【0133】
特に、本実施例のスロットマシン1では、通常遊技状態において、小役入賞の発生が許容されている可能性を示す小役告知演出や、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である可能性、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態である可能性を示すチャンス予告演出を行うことが可能とされている。
【0134】
小役告知演出は、スタート操作時、すなわちスタートレバー38が操作されたとき、または全リール停止後、すなわち全てのリールが停止して表示結果が導出されたとき、のいずれか一方のときに行われる演出であり、図10に示す演出パターン01−b、01−a、02−b、02−a、03−b、03−a、04−b、04−a、の8種類の態様が該当する。
【0135】
また、チャンス予告演出は、スタート操作時に行われる演出であり、図10に示す演出パターン05の態様が該当する。尚、本実施例では、チャンス予告演出の態様を1つとしているが、チャンス予告演出を複数の態様で行うとともに、その態様に応じてBBフラグまたはRBフラグの放出状態に対する期待度(チャンス予告演出が放出状態において行われる割合と、放出状態以外で行われる割合と、の比率)を変化させるようにしても良い。
【0136】
これら演出パターンのうち演出パターン01−bは、チェリー入賞の発生が許容された可能性、すなわちチェリーフラグが当選した可能性が高い旨を報知するチェリー告知画面(図11(a)参照)を、スタート操作時に液晶表示器135に表示させるパターンであり、演出パターン01−aは、チェリー告知画面(図11(a)参照)を、全リール停止後に液晶表示器135に表示させるパターンである。
【0137】
また、演出パターン02−bは、スイカ入賞の発生が許容された可能性、すなわちスイカフラグが当選した可能性が高い旨を報知するスイカ告知画面(図11(b)参照)を、スタート操作時に液晶表示器135に表示させるパターンであり、演出パターン02−aは、スイカ告知画面(図11(b)参照)を、全リール停止後に液晶表示器135に表示させるパターンである。
【0138】
また、演出パターン03−bは、ベル入賞の発生が許容された可能性、すなわちベルフラグが当選した可能性が高い旨を報知するベル告知画面(図11(c)参照)を、スタート操作時に液晶表示器135に表示させるパターンであり、演出パターン03−aは、ベル告知画面(図11(c)参照)を、全リール停止後に液晶表示器135に表示させるパターンである。
【0139】
また、演出パターン04−bは、リプレイ入賞の発生が許容された可能性、すなわちリプレイフラグが当選した可能性が高い旨を報知するリプレイ告知画面(図11(d)参照)を、スタート操作時に液晶表示器135に表示させるパターンであり、演出パターン04−aは、リプレイ告知画面(図11(d)参照)を、全リール停止後に液晶表示器135に表示させるパターンである。
【0140】
また、演出パターン05は、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である可能性、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態である可能性が高い旨を報知するチャンス予告画面(図11(d)参照)を、スタート操作時に液晶表示器135に表示させるパターンである。
【0141】
尚、本実施例では、小役告知演出やチャンス予告演出を液晶表示器135に対応する画面を表示させることにより行っているが、例えば、音声の出力やリールランプ55の点灯態様等、その他の演出態様にて小役告知演出やチャンス予告演出を行うようにしても良い。更には、所定時間継続する演出やストーリー性のある演出を小役告知演出やチャンス予告演出として行うようにしても良い。
【0142】
また、小役告知演出やチャンス予告演出の実行契機は、スタート操作時と全リール停止後に限るものではなく、その他の契機、例えば、各リールの停止操作が行われたタイミング等を契機として実行するようにしても良い。
【0143】
図12は、制御部230が通常遊技状態において実行する演出処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。この演出処理では、ゲームの開始に伴い演出パターンを選択し、選択した演出パターンに基づいて小役告知演出やチャンス予告演出を行うための処理である。すなわち演出処理は、本発明における予告演出手段として機能する。
【0144】
演出処理では、まず、ゲームの開始待ちの状態で待機する(Sb1)。ゲームが開始したか否かは、スタートレバー38の操作に伴って送信される内部当選コマンドの受信に基づいて判定する。
【0145】
Sb1のステップにおいてゲームの開始を判定した場合には、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態であるか、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態であるかを確認する(Sb2)。BBフラグまたはRBフラグの放出状態であるか否か、は、Sb1のステップにおいて受信した内部当選コマンドに基づいて判定する。
【0146】
Sb2のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態が判定された場合には、演出パターン選択テーブル(1)(図13参照)に定められた割合に基づいて演出パターンを選択する(Sb3)。また、Sb2のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの放出状態ではないと判定された場合、すなわちBB入賞またはRB入賞を発生させることができない状態の場合には、演出パターン選択テーブル(2)(図13参照)に定められた割合に基づいて演出パターンを選択する(Sb4)。
【0147】
次いで、Sb3またはSb4のステップにおいて選択された演出パターンが、演出パターン01−b、02−b、03−b、04−b、05のいずれかのパターンであるかを確認し(Sb5)、これらの演出パターンが選択されていると判定した場合には、選択された演出パターンに対応する画面を液晶表示器135に表示させる(Sb6)。
【0148】
次いで、全リールが停止するまで待機する(Sb7)。全リールが停止したか否かは、各リールの停止操作に伴って送信されるリール停止コマンドの受信に基づいて判定する。
【0149】
Sb7のステップにおいて全リールの停止を判定した場合には、Sb3またはSb4のステップにおいて選択された演出パターンが、演出パターン01−a、02−a、03−a、04−aのいずれかのパターンであるかを確認し(Sb8)、これらの演出パターンが選択されていると判定した場合には、選択された演出パターンに対応する画面を液晶表示器135に表示させる(Sb9)。
【0150】
図13は、演出処理において演出パターンを選択する際に用いる演出パターン選択テーブル別の演出パターンの選択率を示す図である。
【0151】
図13に示すように、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態と判定した場合において内部当選コマンドによりチェリーフラグの当選が判定された場合には、演出パターン01−bが30%の割合で選択され、演出パターン01−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が10%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時にチェリー入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、10%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0152】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりスイカフラグの当選が判定された場合には、演出パターン02−bが30%の割合で選択され、演出パターン02−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が10%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時にスイカ入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、10%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0153】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりベルフラグの当選が判定された場合には、演出パターン03−bが5%の割合で選択され、演出パターン03−aが15%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時に、15%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0154】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりリプレイフラグの当選が判定された場合には、演出パターン04−bが5%の割合で選択され、演出パターン04−aが15%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時に、15%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0155】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりハズレ及びBBフラグまたはRBフラグの当選が判定された場合には、演出パターン01−bが8%の割合で選択され、演出パターン01−aが2%の割合で選択され、演出パターン02−bが8%の割合で選択され、演出パターン02−aが2%の割合で選択され、演出パターン03−bが1%の割合で選択され、演出パターン03−aが4%の割合で選択され、演出パターン04−bが1%の割合で選択され、演出パターン04−aが4%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、8%の割合でスタート操作時に、2%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、8%の割合でスタート操作時に、2%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、1%の割合でスタート操作時に、4%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、1%の割合でスタート操作時に、4%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0156】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合、すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態以外と判定した場合において内部当選コマンドによりチェリーフラグの当選が判定された場合には、演出パターン01−bが50%の割合で選択され、演出パターン01−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が2%の割合で選択される。すなわちこの場合には、50%の割合でスタート操作時にチェリー入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、2%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0157】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりスイカフラグの当選が判定された場合には、演出パターン02−bが50%の割合で選択され、演出パターン02−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が2%の割合で選択される。すなわちこの場合には、50%の割合でスタート操作時にスイカ入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、2%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0158】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりベルフラグの当選が判定された場合には、演出パターン03−bが10%の割合で選択され、演出パターン03−aが30%の割合で選択され、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、10%の割合でスタート操作時に、30%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0159】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりリプレイフラグの当選が判定された場合には、演出パターン04−bが10%の割合で選択され、演出パターン04−aが30%の割合で選択され、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、10%の割合でスタート操作時に、30%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0160】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりハズレ及びBBフラグまたはRBフラグの当選が判定された場合には、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0161】
このように本実施例では、チャンス予告演出が、BBフラグまたはRBフラグの放出状態以外の場合に比較してBBフラグまたはRBフラグの放出状態の場合の方が高い割合で行われるようになっている。すなわちチャンス予告演出が行われることで、BBフラグまたはRBフラグの放出状態の可能性が高い旨が報知されるため、チャンス予告演出の出現に伴い、BB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0162】
更に、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも技術介入を必要としないベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたとき及びハズレ(BBフラグ及びRBフラグの当選時を含む)のとき、すなわち各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能なときの方が高い頻度でチャンス予告演出が行われるため、遊技者の意識をチャンス予告演出に集中させることが可能となり、チャンス予告演出が行われることに伴いBB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0163】
尚、本実施例では、ベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときに、各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能とされているが、例えば、これらベル入賞やリプレイ入賞が許容された場合に、指定された停止順(順押し(左、中、右の順番)、順はさみ(左、右、中の順番)等)にて各リールが停止されることを条件に、許容された表示態様を導出表示可能とし、目押しを必要とする、すなわち比較的困難な技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも、目押しを必要としない、すなわち簡単な技術介入(各リールの停止順)のみで導出させることが可能なベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときの方が高い頻度でチャンス予告演出を行うようにしても良く、このような場合でも、遊技者の意識をチャンス予告演出に集中させることが可能となり、チャンス予告演出が行われることに伴いBB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0164】
また、本実施例では、チャンス予告演出が、スタートレバー38の操作時、すなわちゲームの結果が確定する前にチャンス予告演出が開始されるため、予告演出の出現による期待感を効果的に高めることができる。尚、本実施例では、スタートレバー38の操作時にチャンス予告演出が開始するようになっているが、少なくとも全リールが停止する以前、すなわち当該ゲームの結果が確定する以前にチャンス予告演出が開始されるものであれば、同様の効果を得られる。
【0165】
また、本実施例では、小役告知演出が行われ、かつ報知された小役入賞を導出表示させることができるタイミングにて各リールの停止操作が行われたにも関わらず、対応する小役入賞が発生しないことで、BBフラグまたはRBフラグの放出状態、すなわちBB入賞またはRB入賞を発生させることが可能な状態である旨が報知されるため、小役告知演出が行われることに伴って、BB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0166】
更に、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたとき、すなわち取りこぼしが発生する小役入賞の発生が許容されたときには、小役告知演出がスタート操作時、すなわち早いタイミングで行われる頻度が高く、遊技者に対して比較的早い段階で小役入賞の発生が許容されたことを認識させることができるため、許容された小役入賞が技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞であってもその取りこぼしを減らすことができ、小役入賞の取りこぼしにより遊技者に対して損失感を与えてしまうことを軽減できる。
【0167】
尚、本実施例では、ベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときに、各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能とされているが、例えば、前述のように、これらベル入賞やリプレイ入賞が許容された場合に、指定された停止順(順押し(左、中、右の順番)、順はさみ(左、右、中の順番)等)にて各リールが停止されることを条件に、許容された表示態様を導出表示可能とし、技術介入(目押し)を必要とする、すなわち比較的困難な技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときには、目押しを必要としない、すなわち簡単な技術介入(各リールの停止順)のみで導出させることが可能なベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときに比較して、スタート操作時、すなわち早いタイミングで小役告知演出が行われる頻度を高めるようにしても良く、このような場合でも、許容された小役入賞が技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞であってもその取りこぼしを減らすことができ、小役入賞の取りこぼしにより遊技者に対して損失感を与えてしまうことを軽減できる。
【0168】
また、本実施例では、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときの方が、小役告知演出がリール停止後、すなわち遅いタイミングで行われる頻度が高いため、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容された旨が報知された場合でも緊張感が薄れてしまうことを防止できる。
【0169】
また、本実施例では、小役告知演出が、早いタイミングで行われる場合には、スタートレバー38の操作時、すなわちゲームの結果が確定する前に行われるようになっており、小役報知演出の出現による期待感を効果的に高めることができるうえに、遊技者に対して小役入賞の発生が許容された旨を早い段階で認識させることができるため、技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容された場合でも、その取りこぼしを確実に減らすことができる。尚、本実施例では、スタートレバー38の操作時に小役告知演出が行われるようになっているが、少なくとも全リールが停止する以前、すなわち当該ゲームの結果が確定する以前に小役告知演出が行われるものであれば、同様の効果を得られる。
【0170】
また、本実施例では、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときよりも技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容されたときの方が、高い頻度で小役告知演出が行われるようになっており、技術介入(目押し)を要する小役入賞の取りこぼしを減らすことができる。
【0171】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容されたときよりも技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときの方が、高い頻度で小役告知演出が行われるようにしても良く、この場合には、遊技者の意識を小役告知演出に集中させることができる。
【0172】
また、本実施例では、BBフラグまたはRBフラグの放出状態、または小役入賞の発生が許容されたときに、各状況別に定められた割合で小役告知演出が行われるようになっている。すなわちBBフラグまたはRBフラグの放出状態、または小役入賞の発生が許容されたときであっても、小役告知演出が行われない場合があるため、小役告知演出が行われない場合でも、小役入賞やBB入賞、RB入賞の発生に対する期待感を持たせることができる。
【0173】
また、本実施例では、BBフラグまたはRBフラグの放出状態、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態のときに、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞に対応する小役告知演出よりも技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞に対応する小役告知演出の方が高い頻度で行われるようになっており、これにより、遊技者の技量、すなわち技術介入(目押し)を要する小役入賞を取りこぼすことなく発生させることができるか否かによって有利度、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態であることが確実に察知できるか否か、に差をだすことができるため、興趣を高めることができる。
【0174】
また、本実施例のスロットマシン1では、RB中の各RBゲームにおいて、ジャンケンゲームを行い、その結果に基づいて当該RBゲームが行われているBBまたはRBの終了後、少ないゲーム数にてストックタイムが解除される可能性、すなわち近いうちにBBフラグまたはRBフラグの放出状態となる可能性を報知する連荘予告演出が行われるようになっている。
【0175】
図14は、連荘予告演出によるジャンケンゲームの流れを示す図である。まず、RBゲームでは、スタート操作時に「グー」「チョキ」「パー」のいずれかの選択を促す選択画面(図14(a)参照)が液晶表示部15に表示される。
【0176】
この際、遊技者は、第1停止リール(最初に停止するリール)を、左、中、右から選択することにより、「グー」「チョキ」「パー」のうち1つを選択することができるようになっている。具体的には、左リールを第1停止とすることで「グー」を、中リールを第1停止とすることで「チョキ」を、右リールを第1停止とすることで「パー」を、各々選択することができる。
【0177】
第1リールの停止に伴い「グー」「チョキ」「パー」のいずれかが選択されると、その選択結果を示す決定画面(図14(b)参照)が液晶表示部15に表示される。
【0178】
そして、全リールの停止後、勝ち画面(図14(c)参照)、引き分け画面(図14(d)参照)、負け画面(図14(e)参照)のいずれかの画面が液晶表示部15に表示され、勝敗が報知される。
【0179】
この際、勝ち画面、引き分け画面、負け画面のどの画面が表示されるかは、後に詳述するが、当該RBゲームが行われているBBまたはRBの終了後移行するストックタイムの規定ゲーム数に応じて選択率が異なるように定められた勝敗パターンが内部的に選択され、その選択された勝敗パターンに基づいて該当する画面が表示されるようになっている。
【0180】
図12は、制御部230がRBゲームにおいて実行するRB中演出処理の詳細な制御内容を示すフローチャートである。このRB中演出処理では、前述した連荘予告演出(ジャンケンゲーム)を行うための処理である。すなわちRB中演出処理は、本発明における予告演出手段として機能する。
【0181】
RB中演出処理では、まず、ゲームの開始待ちの状態で待機する(Sc1)。ゲームが開始したか否かは、スタートレバー38の操作に伴って送信される内部当選コマンドの受信に基づいて判定する。
【0182】
Sc1のステップにおいてゲームの開始を判定した場合には、Jacフラグが当選したかを確認する(Sc2)。Jacフラグが当選したか否か、は、Sc1のステップにおいて受信した内部当選コマンドに基づいて判定する。
【0183】
Sc2のステップにおいてJacフラグの当選が判定された場合には、前述した選択画面を液晶表示器135に表示させる(Sc3)。
【0184】
次いで、いずれか1つのリールが停止するまで待機する(Sc4)。リールが停止したか否かは、各リールの停止操作が行われたときに送信される停止コマンドの受信に基づいて判定する。
【0185】
Sc4のステップにおいてリールの停止を判定すると、停止したリール、すなわち第1停止リールに応じた決定画面を液晶表示器135に表示させる(Sc5)。具体的には、第1停止が左であれば「グー」の決定を示す決定画面を表示させ、第1停止が中であれば「チョキ」の決定を示す決定画面を表示させ、第1停止が右であれば「パー」の決定を示す決定画面を表示させる。
【0186】
次いで、全リールが停止するまで待機する(Sc6)。全リールが停止したか否かは、各リールの停止操作に伴って送信されるリール停止コマンドの受信に基づいて判定する。
【0187】
Sc6のステップにおいて全リールの停止を判定した後、次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内か否かを確認する(Sc7)。次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内か否かは、BBフラグまたはRBフラグが放出された際に送信されるST規定ゲーム数コマンドに基づいて判定する。
【0188】
Sc7のステップにおいて次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内であると判定した場合、すなわち少ないゲーム数でストックタイムが解除される場合には、勝敗パターン選択テーブル(1)(図16参照)に定められた割合に基づいて勝敗パターンを選択する(Sc8)。また、Sc7のステップにおいて次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が51ゲーム以上であると判定した場合には、勝敗パターン選択テーブル(2)(図16参照)に定められた割合に基づいて勝敗パターンを選択する(Sc9)。
【0189】
次いで、Sc8またはSc9のステップにおいてどの勝敗パターンが選択されたかを確認し(Sc10、Sc11)、勝ちパターンが選択された場合には、勝ち画面を、負けパターンが選択された場合には、負け画面を、引き分けパターンが選択された場合には、引き分け画面を、各々液晶表示器135に表示させる(Sc12、Sc13、Sc14)。
【0190】
図16は、RB中演出処理においてジャンケンゲームの勝敗パターンを選択する際に用いる勝敗パターン選択テーブル別の勝敗パターンの選択率を示す図である。
【0191】
図16に示すように、勝敗パターン選択テーブル(1)が適用される場合、すなわち次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内の場合、すなわち近いうちにBBフラグまたはRBフラグの放出状態に移行する場合には、勝ちパターンが70%の割合で選択され、負けパターンが20%の割合で選択され、引き分けパターンが10%の割合で選択される。また、勝敗パターン選択テーブル(2)が適用される場合、すなわち次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が51ゲーム以上の場合には、勝ちパターンが20%の割合で選択され、負けパターンが70%の割合で選択され、引き分けパターンが10%の割合で選択される。
【0192】
このように、次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内の、すなわち少ないゲーム数で次回移行するストックタイムが解除される場合のジャンケンゲームの勝率が高く、51ゲーム以上の場合のジャンケンゲームの勝率が低くなるように勝敗パターンが選択されるので、ジャンケンゲームの勝率が高い場合には、少ないゲーム数で次回移行するストックタイムが解除される可能性が高い旨、すなわちBB入賞やRB入賞が連荘する可能性が高い旨が示されるようになっている。
【0193】
このように本実施例では、RBゲームにおいて連荘予告演出が行われ、それに伴うジャンケンゲームでの勝率に基づきBB入賞やRB入賞が連荘する可能性が報知されることとなるため、技術介入(目押し)を必要としないJac入賞のみが許容されるRB中のゲーム、すなわち技術介入を必要としない遊技状態中のゲームにおいても興趣を高めることができる。
【0194】
次いで、本発明が適用された第2の実施例におけるスロットマシンについて説明する。尚、本実施例におけるスロットマシンの構成は、前述した第1の実施例におけるスロットマシン1とほぼ同一であるため、同一の符号を用いることでここでの詳細な説明は省略し、主に相違点について説明する。
【0195】
本実施例のスロットマシンでは、図6に示すように、各入賞に対応した内部当選フラグの種類が定められており、各ゲーム毎に実行する内部抽選処理に当選して内部当選フラグが設定された場合にのみ、対応する入賞の発生が許容されるとともに、その許容された入賞に該当する図柄が有効化された入賞ラインに揃えられるように制御される。
【0196】
通常遊技状態におけるチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞、BB入賞、RB入賞の組合せは、内部抽選処理により該当する入賞を許容する内部当選フラグ(チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグ、RBフラグ、BBフラグ)が当選した場合であって、各リールの停止操作が行われた際に該当する図柄が引込範囲(本実施例では停止された際の図柄を除き最大4図柄)内にあれば、各リールの停止操作が行われた順番に関わらず有効化された入賞ラインに揃う。
【0197】
本実施例では、図6に示すように、通常遊技状態において対象となる入賞の内部当選フラグのうち、チェリーフラグ、スイカフラグ、ベルフラグ、リプレイフラグは、当該内部当選フラグが当選したゲームにおいてのみ有効とされており、そのゲームの終了後にクリアされる。
【0198】
また、BB入賞を許容する旨を示すBBフラグまたはRB入賞を許容する旨を示すRBフラグは、当該BBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生するまで次ゲーム以降に持ち越される。すなわちBBフラグまたはRBフラグが1度当選すると、当選したBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生するまで、BB入賞またはRB入賞の発生が許容された状態が継続するようになっている。
【0199】
すなわち本実施例のスロットマシンでは、第1の実施例のスロットマシン1と異なり、BBフラグまたはRBフラグが当選した場合には、BB入賞またはRB入賞が発生不可能なストックタイムには移行せず、BBフラグまたはRBフラグが当選したゲームから、当選したBBフラグまたはRBフラグにより許容されるBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態となる。
【0200】
次に、本実施例における遊技制御基板200の制御部210がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図8のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0201】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。(Sa1)。
【0202】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、リール制御振分処理(Sa4)、リール回転処理(Sa5)、リール停止処理(Sa6)、入賞判定処理(Sa7)、払出処理(Sa8)、フラグ更新処理(Sa10)、遊技状態更新処理(Sa11)を繰返し実行するループ処理に移行する。尚、本実施例のスロットマシンでは、BBフラグまたはRBフラグの当選後、ストックタイムに移行しないため、Sa9のステップにおけるストックタイム処理は行わない。
【0203】
Sa2のステップにおけるBET処理では、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機し、賭数が設定され、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定する処理を実行する。
【0204】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、スタートレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴いサンプリングされた乱数値に基づいて各入賞の当選を判定し、当選した場合には該当する入賞の発生を許容する旨を示す内部当選フラグを設定する処理を行う。すなわち内部抽選処理は、本発明の事前決定手段として機能する。
【0205】
Sa4のステップにおけるリール制御振分処理では、内部当選フラグの設定状況等に応じて、後述するリール停止処理において適用するリールの制御パターンを選択する処理を実行する。
【0206】
Sa5のステップにおけるリール回転処理では、リール制御振分処理の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転させる処理を実行する。
【0207】
Sa6のステップにおけるリール停止処理では、遊技者による停止ボタン40L、40C、40Rが押圧操作されるか、または自動停止時間が経過したか、のいずれかの条件が満たされることで、リール制御振分処理において選択した制御パターンに基づいて各リール51L、51C、51Rを停止させる処理を行う。
【0208】
Sa7のステップにおける入賞判定処理では、Sa6のステップにおいて全てのリール51L、51C、51Rの回転が停止した時点で、有効化された入賞ラインに停止した図柄の組合せを確認し、入賞の発生を判定する処理を行う。
【0209】
Sa8のステップにおける払出処理では、メダルの払出を伴う入賞の発生が判定された場合に、クレジットの加算並びにホッパーユニット57によるメダルの払出等の処理を行う。
【0210】
Sa10のステップにおけるフラグ更新処理では、内部当選フラグをクリアするための処理を行う。また、フラグ更新処理では、内部当選フラグとしてBBフラグ及びRBフラグが設定されている場合に、その内部当選フラグによって許容されたBB入賞またはRB入賞が発生するまで次のゲームに持ち越す処理を行う。すなわちフラグ更新処理は本発明の決定情報持越手段として機能する。
【0211】
Sa11のステップにおける遊技状態更新処理では、BB入賞やRB入賞が発生した場合に、遊技状態をBBまたはRBに移行させる処理や、BB中のBBゲームやRB中のRBゲームのカウンタの設定や更新を行う処理、BBやRBの終了条件の成立に基づき遊技状態を通常遊技状態に移行させる処理、等を行う。
【0212】
また、本実施例においても第1の実施例と同様のコマンドが遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201の制御部230に対して送信される。但し、本実施例では、内部当選コマンドによりBBフラグまたはRBフラグの放出状況ではなく、BBフラグまたはRBフラグの当選状況が特定可能とされている。また、ST規定ゲーム数コマンドは、送信されない。
【0213】
本実施例のスロットマシンでは、演出制御基板201に搭載された制御部230が遊技制御基板200から送信されたコマンドを受信することに基づいて各種の演出を実行することが可能とされている。
【0214】
本実施例のスロットマシンでは、第1の実施例のスロットマシン1と同様に、通常遊技状態において、小役入賞の発生が許容されている可能性を示す小役告知演出や、BBフラグまたはRBフラグの放出状態である可能性、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態である可能性を示すチャンス予告演出を行うことが可能とされている。これら小役告知演出及びチャンス予告演出の演出パターンは、第1の実施例のスロットマシン1と同一である。
【0215】
次に、本実施例のスロットマシンにおける演出制御基板201の制御部230が通常遊技状態において実行する演出処理の詳細な制御内容を示すフローチャートを図12に基づいて説明する。この演出処理では、ゲームの開始に伴い演出パターンを選択し、選択した演出パターンに基づいて小役告知演出やチャンス予告演出を行うための処理である。すなわち演出処理は、本発明における予告演出手段として機能する。
【0216】
演出処理では、まず、ゲームの開始待ちの状態で待機する(Sb1)。ゲームが開始したか否かは、スタートレバー38の操作に伴って送信される内部当選コマンドの受信に基づいて判定する。
【0217】
Sb1のステップにおいてゲームの開始を判定した場合には、BB入賞またはRB入賞が発生可能な状態であるか、すなわちBBフラグまたはRBフラグが当選しているか否かを確認する(Sb2)。BBフラグまたはRBフラグが当選しているか否か、は、Sb1のステップにおいて受信した内部当選コマンドに基づいて判定する。
【0218】
Sb2のステップにおいてBBフラグまたはRBフラグの当選が判定された場合には、演出パターン選択テーブル(1)(図13参照)に定められた割合に基づいて演出パターンを選択する(Sb3)。また、Sb2のステップにおいてBBフラグもRBフラグも当選していないと判定された場合には、演出パターン選択テーブル(2)(図13参照)に定められた割合に基づいて演出パターンを選択する(Sb4)。
【0219】
次いで、Sb3またはSb4のステップにおいて選択された演出パターンが、演出パターン01−b、02−b、03−b、04−b、05のいずれかのパターンであるかを確認し(Sb5)、これらの演出パターンが選択されていると判定した場合には、選択された演出パターンに対応する画面を液晶表示器135に表示させる(Sb6)。
【0220】
次いで、全リールが停止するまで待機する(Sb7)。全リールが停止したか否かは、各リールの停止操作に伴って送信されるリール停止コマンドの受信に基づいて判定する。
【0221】
Sb7のステップにおいて全リールの停止を判定した場合には、Sb3またはSb4のステップにおいて選択された演出パターンが、演出パターン01−a、02−a、03−a、04−aのいずれかのパターンであるかを確認し(Sb8)、これらの演出パターンが選択されていると判定した場合には、選択された演出パターンに対応する画面を液晶表示器135に表示させる(Sb9)。
【0222】
図13に示すように、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合、すなわちBBフラグまたはRBフラグの当選を判定した場合において内部当選コマンドによりチェリーフラグの当選が判定された場合には、演出パターン01−bが30%の割合で選択され、演出パターン01−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が10%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時にチェリー入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、10%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0223】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりスイカフラグの当選が判定された場合には、演出パターン02−bが30%の割合で選択され、演出パターン02−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が10%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時にスイカ入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、10%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0224】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりベルフラグの当選が判定された場合には、演出パターン03−bが5%の割合で選択され、演出パターン03−aが15%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時に、15%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0225】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりリプレイフラグの当選が判定された場合には、演出パターン04−bが5%の割合で選択され、演出パターン04−aが15%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、30%の割合でスタート操作時に、15%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0226】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりハズレが判定された場合には、演出パターン01−bが8%の割合で選択され、演出パターン01−aが2%の割合で選択され、演出パターン02−bが8%の割合で選択され、演出パターン02−aが2%の割合で選択され、演出パターン03−bが1%の割合で選択され、演出パターン03−aが4%の割合で選択され、演出パターン04−bが1%の割合で選択され、演出パターン04−aが4%の割合で選択され、演出パターン05が30%の割合で選択される。すなわちこの場合には、8%の割合でスタート操作時に、2%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、8%の割合でスタート操作時に、2%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、1%の割合でスタート操作時に、4%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、1%の割合でスタート操作時に、4%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、30%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0227】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合、すなわちBBフラグまたはRBフラグが当選していないと判定した場合において内部当選コマンドによりチェリーフラグの当選が判定された場合には、演出パターン01−bが50%の割合で選択され、演出パターン01−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が2%の割合で選択される。すなわちこの場合には、50%の割合でスタート操作時にチェリー入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、チェリー入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、2%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0228】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりスイカフラグの当選が判定された場合には、演出パターン02−bが50%の割合で選択され、演出パターン02−aが10%の割合で選択され、演出パターン05が2%の割合で選択される。すなわちこの場合には、50%の割合でスタート操作時にスイカ入賞に対応する小役告知演出が行われ、10%の割合で全リール停止後に、スイカ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、2%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0229】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりベルフラグの当選が判定された場合には、演出パターン03−bが10%の割合で選択され、演出パターン03−aが30%の割合で選択され、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、10%の割合でスタート操作時に、30%の割合で全リール停止後に、ベル入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0230】
また、演出パターン選択テーブル(2)が適用される場合において内部当選コマンドによりリプレイフラグの当選が判定された場合には、演出パターン04−bが10%の割合で選択され、演出パターン04−aが30%の割合で選択され、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、10%の割合でスタート操作時に、30%の割合で全リール停止後に、リプレイ入賞に対応する小役告知演出が行われる。また、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0231】
また、演出パターン選択テーブル(1)が適用される場合において内部当選コマンドによりハズレが判定された場合には、演出パターン05が5%の割合で選択される。すなわちこの場合には、5%の割合でスタート操作時にチャンス予告演出が行われる。
【0232】
このように本実施例では、チャンス予告演出が、BBフラグまたはRBフラグが当選していない場合に比較してBBフラグまたはRBフラグが当選している場合の方が高い割合で行われるようになっている。すなわちチャンス予告演出が行われることで、BBフラグまたはRBフラグが当選している可能性が高い旨が報知されるため、チャンス予告演出の出現に伴い、BB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0233】
更に、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも技術介入を必要としないベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたとき及びハズレのとき、すなわち各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能なときの方が高い頻度でチャンス予告演出が行われるため、遊技者の意識をチャンス予告演出に集中させることが可能となり、チャンス予告演出が行われることに伴いBB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0234】
尚、本実施例では、ベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときに、各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能とされているが、例えば、これらベル入賞やリプレイ入賞が許容された場合に、指定された停止順(順押し(左、中、右の順番)、順はさみ(左、右、中の順番)等)にて各リールが停止されることを条件に、許容された表示態様を導出表示可能とし、目押しを必要とする、すなわち比較的困難な技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも、目押しを必要としない、すなわち簡単な技術介入(各リールの停止順)のみで導出させることが可能なベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときの方が高い頻度でチャンス予告演出を行うようにしても良く、このような場合でも、遊技者の意識をチャンス予告演出に集中させることが可能となり、チャンス予告演出が行われることに伴いBB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0235】
また、本実施例では、チャンス予告演出が、スタートレバー38の操作時、すなわちゲームの結果が確定する前にチャンス予告演出が開始されるため、予告演出の出現による期待感を効果的に高めることができる。尚、本実施例では、スタートレバー38の操作時にチャンス予告演出が開始するようになっているが、少なくとも全リールが停止する以前、すなわち当該ゲームの結果が確定する以前にチャンス予告演出が開始されるものであれば、同様の効果を得られる。
【0236】
また、本実施例では、小役告知演出が行われ、かつ報知された小役入賞を導出表示させることができるタイミングにて各リールの停止操作が行われたにも関わらず、対応する小役入賞が発生しないことで、BBフラグまたはRBフラグが当選している旨、すなわちBB入賞またはRB入賞を発生させることが可能な状態である旨が報知されるため、小役告知演出が行われることに伴って、BB入賞やRB入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。
【0237】
更に、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたとき、すなわち取りこぼしが発生する小役入賞の発生が許容されたときには、小役告知演出がスタート操作時、すなわち早いタイミングで行われる頻度が高く、遊技者に対して比較的早い段階で小役入賞の発生が許容されたことを認識させることができるため、許容された小役入賞が技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞であってもその取りこぼしを減らすことができ、目押しを要する小役入賞の取りこぼしにより遊技者に対して損失感を与えてしまうことを軽減できる。
【0238】
尚、本実施例では、ベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときに、各リールの停止タイミング及び停止順に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能とされているが、例えば、前述のように、これらベル入賞やリプレイ入賞が許容された場合に、指定された停止順(順押し(左、中、右の順番)、順はさみ(左、右、中の順番)等)にて各リールが停止されることを条件に、許容された表示態様を導出表示可能とし、技術介入(目押し)を必要とする、すなわち比較的困難な技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときには、目押しを必要としない、すなわち簡単な技術介入(各リールの停止順)のみで導出させることが可能なベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときに比較して、スタート操作時、すなわち早いタイミングで小役告知演出が行われる頻度を高めるようにしても良く、このような場合でも、許容された小役入賞が技術介入を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞であってもその取りこぼしを減らすことができ、小役入賞の取りこぼしにより遊技者に対して損失感を与えてしまうことを軽減できる。
【0239】
また、本実施例では、技術介入(目押し)を必要とするチェリー入賞やスイカ入賞の発生が許容されたときよりも技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞の発生が許容されたときの方が、小役告知演出がリール停止後、すなわち遅いタイミングで行われる頻度が高いため、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容された旨が報知された場合でも緊張感が薄れてしまうことを防止できる。
【0240】
また、本実施例では、小役告知演出が、早いタイミングで行われる場合には、スタートレバー38の操作時、すなわちゲームの結果が確定する前に行われるようになっており、小役報知演出の出現による期待感を効果的に高めることができるうえに、遊技者に対して小役入賞の発生が許容された旨を早い段階で認識させることができるため、技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容された場合でも、その取りこぼしを確実に減らすことができる。尚、本実施例では、スタートレバー38の操作時に小役告知演出が行われるようになっているが、少なくとも全リールが停止する以前、すなわち当該ゲームの結果が確定する以前に小役告知演出が行われるものであれば、同様の効果を得られる。
【0241】
また、本実施例では、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときよりも技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容されたときの方が、高い頻度で小役告知演出が行われるようになっており、技術介入(目押し)を要する小役入賞の取りこぼしを減らすことができる。
【0242】
尚、本発明はこれに限定されるものではなく、技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞が許容されたときよりも技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞が許容されたときの方が、高い頻度で小役告知演出が行われるようにしても良く、この場合には、遊技者の意識を小役告知演出に集中させることができる。
【0243】
また、本実施例では、BB入賞またはRB入賞または小役入賞の発生が許容されたときに、各状況別に定められた割合で小役告知演出が行われるようになっている。すなわちBB入賞またはRB入賞または小役入賞の発生が許容されたときであっても、小役告知演出が行われない場合があるため、小役告知演出が行われない場合でも、小役入賞やBB入賞、RB入賞の発生に対する期待感を持たせることができる。
【0244】
また、本実施例では、BBフラグまたはRBフラグが当選しているとき、すなわちBB入賞またはRB入賞が発生可能な状態のときに、技術介入(目押し)を必要としないベル入賞やリプレイ入賞に対応する小役告知演出よりも技術介入(目押し)を要するチェリー入賞やスイカ入賞に対応する小役告知演出の方が高い頻度で行われるようになっており、これにより、遊技者の技量、すなわち技術介入(目押し)を要する小役入賞を取りこぼすことなく発生させることができるか否かによって有利度、すなわちBB入賞またはRB入賞の発生が可能な状態であることが確実に察知できるか否か、に差をだすことができるため、興趣を高めることができる。
【0245】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0246】
例えば、第1の実施例では、不可状態として、BB入賞またはRB入賞の発生が不可能に制御されるストックタイム(ストックタイム1、ストックタイム2の双方を含む)を適用しているが、不可状態とは、特別入賞の発生が不可能または困難な状態であれば良く、例えば、毎ゲームまたは所定ゲーム毎にBB入賞またはRB入賞が発生可能に制御されるが、各リールの停止タイミングや停止順等、各リールの停止操作が入賞条件を満たす操作方法で行われないためにBB入賞またはRB入賞を発生させることができないように制御される状態や、BB入賞またはRB入賞を発生させることが可能に制御される確率(BB入賞またはRB入賞を揃えられるリールの制御パターンが選択される確率等)が、通常に比較して極端に低く制御される状態を不可状態として適用しても良い。
【0247】
また、第2の実施例では、RB中の連荘予告演出、すなわち本発明における前兆状態である旨を示す予告演出を行わない構成としているが、例えば、内部抽選処理により、BBフラグまたはRBフラグの当選確率の異なる複数の通常遊技状態に制御可能とし、BBやRBの終了後移行する通常遊技状態の確率に応じてRB中の連荘予告演出を行うようにしても良く、このようにすることで、目押しを必要としないJac入賞のみが許容されるRB中のゲーム、すなわち技術介入を必要としない遊技状態中のゲームにおいても興趣を高めることができる。
【0248】
また、前記実施例では、メダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ球を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これらスロットマシンの種別が限定されるものではない。
【0249】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0250】
本発明の請求項1は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)と、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段と、(制御部210(内部抽選処理))と、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定され、該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)により許容された特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)が導出表示されなかったときに、当該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越す決定情報持越手段(制御部210(フラグ更新処理))と、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容されている可能性を示す予告演出(チャンス予告画面の表示)を行う予告演出手段(制御部230(演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))と、を備え、前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を除く表示態様は、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレに対応する表示態様)と、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)の操作方法が所定の導出条件(対象図柄の引込範囲内で停止操作を行うこと)を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)と、を含み、前記予告演出手段(制御部230(演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときよりも前記確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレに対応する表示態様)となることが許容されたときの方が前記予告演出(チャンス予告画面の表示)を高い割合で行う。
【0251】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)と、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段と、(制御部210(内部抽選処理))と、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定され、該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)により許容された特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)が導出表示されなかったときに、当該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越す決定情報持越手段(制御部210(フラグ更新処理))と、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容されている可能性を示す予告演出(チャンス予告画面の表示)を行う予告演出手段(制御部230(演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))と、を備え、前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を除く表示態様は、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)が操作されたタイミングに関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレに対応する表示態様)と、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)が所定の導出条件(対象図柄の引込範囲内)を満たすタイミングで操作されることで導出表示させることが可能な不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)と、を含み、前記予告演出手段(制御部230(演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときよりも前記確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレに対応する表示態様)となることが許容されたときの方が前記予告演出(チャンス予告画面の表示)を高い割合で行う。
【0252】
本発明の請求項2は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)と、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))と、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定され、該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)により許容された特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)が導出表示されなかったときに、当該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段(制御部210(フラグ更新処理))と、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定されているときに、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を導出表示させることが不可能または困難な不可状態(ストックタイム)に制御する不可状態制御手段(制御部210(リール制御振分処理))と、前記不可状態(ストックタイム)において所定の解除条件(規定のSTゲーム数の終了)が成立したときに、該不可状態(ストックタイム)を解除し、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を導出表示させることが可能または容易な可状態(放出状態)とする不可状態解除手段(制御部210(リール制御振分処理))と、前記可状態(放出状態)である可能性または前記可状態(放出状態)の前兆状態(次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内、すなわち次回移行するストックタイムの規定ゲーム数として少ないゲーム数が選択された状態)である可能性を示す予告演出(チャンス予告画面の表示、ジャンケンゲーム)を行う予告演出手段(制御部230(演出処理、RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))と、を備え、前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を除く表示態様は、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレ、Jac入賞に対応する表示態様)と、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)の操作方法が所定の導出条件(対象図柄の引込範囲内で停止操作を行うこと)を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)と、を含み、前記予告演出手段(制御部230(演出処理、RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときよりも前記確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレ、Jac入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときの方が前記予告演出(チャンス予告画面の表示、ジャンケンゲーム)を高い割合で行う。
【0253】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシン1であって、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果を導出表示させるための停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)と、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報(内部当選フラグ)を設定する事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))と、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞(BB入賞、RB入賞)に該当する特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定され、該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)により許容された特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)が導出表示されなかったときに、当該決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段(制御部210(フラグ更新処理))と、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)となることが許容された旨を示す決定情報(BBフラグ、RBフラグ)が設定されているときに、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を導出表示させることが不可能または困難な不可状態(ストックタイム)に制御する不可状態制御手段(制御部210(リール制御振分処理))と、前記不可状態(ストックタイム)において所定の解除条件(規定のSTゲーム数の終了)が成立したときに、該不可状態(ストックタイム)を解除し、前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を導出表示させることが可能または容易な可状態(放出状態)とする不可状態解除手段(制御部210(リール制御振分処理))と、前記可状態(放出状態)である可能性または前記可状態(放出状態)の前兆状態(次回移行するストックタイムの規定ゲーム数が50ゲーム以内、すなわち次回移行するストックタイムの規定ゲーム数として少ないゲーム数が選択された状態)である可能性を示す予告演出(チャンス予告画面の表示、ジャンケンゲーム)を行う予告演出手段(制御部230(演出処理、RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))と、を備え、前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様(BB入賞、RB入賞に対応する表示態様)を除く表示態様は、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)が操作されたタイミングに関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレ、Jac入賞に対応する表示態様)と、前記停止操作手段(ストップボタン40L、40C、40R)が所定の導出条件(対象図柄の引込範囲内)を満たすタイミングで操作されることで導出表示させることが可能な不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)と、を含み、前記予告演出手段(制御部230(演出処理、RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記不確定表示態様(チェリー入賞、スイカ入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときよりも前記確定表示態様(ベル入賞、リプレイ入賞、ハズレ、Jac入賞に対応する表示態様)となることが許容されたときの方が前記予告演出(チャンス予告画面の表示、ジャンケンゲーム)を高い割合で行う。
【0254】
本発明の請求項3は、前記予告演出手段(制御部230(演出処理、RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記可変表示装置(リール51L、51C、51R)の表示結果が導出される前(スタート操作時)に前記予告演出(チャンス予告画面の表示、ジャンケンゲーム)を開始する。
【0255】
本発明の請求項4は、前記事前決定手段(制御部210(内部抽選処理))により前記確定表示態様(Jac入賞に対応する表示態様)のみ許容される特殊遊技状態(レギュラーボーナス)を発生させる特殊遊技状態発生手段(制御部210(遊技状態更新処理))を備え、前記予告演出手段(制御部230(RB中演出処理)、液晶表示部15(液晶表示器135))は、前記特殊遊技状態(レギュラーボーナス)において通常よりも高い割合で前記予告演出(ジャンケンゲーム)を行う。
【0256】
尚、本発明における請求項1は、第2の実施例に対応し、請求項2は、第1の実施例に対応し、請求項3及び4は、第1の実施例及び第2の実施例の双方に対応する。
【0257】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0258】
(a)請求項1項の発明によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞の発生が許容されている可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0259】
(b)請求項2項の発明によれば、特別表示態様となること、すなわち特別入賞を発生させることが可能または容易な可状態である可能性または可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出が行われることで、特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を高めることができる。更に、事前決定手段により不確定表示態様となることが許容されたときよりも確定表示態様となることが許容されたとき、すなわち停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることが可能な場合の方が高い頻度で予告演出が行われるため、遊技者の意識を予告演出に集中させることが可能となり、予告演出が行われることに伴い特別入賞の発生に対する遊技者の期待感を効果的に高めることができる。
【0260】
(c)請求項3項の発明によれば、ゲームの結果が確定する前に予告演出が開始されるため、予告演出の出現による期待感を効果的に高めることができる。
【0261】
(d)請求項4項の発明によれば、停止操作手段の操作方法に関わらず許容された表示態様を導出表示させることができる特殊遊技状態、すなわち技術介入を必要としない遊技状態においても興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンの全体構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンにおける回路構成を示すブロック図である。
【図5】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンのリールの図柄配列を示す図である。
【図6】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンの各遊技状態において入賞の対象となる図柄の組合せ等を示す図である。
【図7】第1の実施例のスロットマシンのゲームの流れを示すフローチャートである。
【図8】第1の実施例のスロットマシンの遊技制御基板に搭載された制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施例のスロットマシンの遊技制御基板に搭載された制御部から演出制御基板に搭載された制御部に対して送信されるコマンドの一例を示す図である。
【図10】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンにおいて実行される演出のパターン別の内容等を示す図である。
【図11】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンの液晶表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図12】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンの演出制御基板に搭載された制御部が行う通常遊技状態において行う演出処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施例及び第2の実施例のスロットマシンにおいて実行される演出のパターン別の選択率を示す図である。
【図14】第1の実施例の実施例のスロットマシンのRB中に行われるジャンケンゲームの流れを示す図である。
【図15】第1の実施例の実施例のスロットマシンのスロットマシンの演出制御基板に搭載された制御部がRB中において行うRB中演出処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図16】第1の実施例の実施例のスロットマシンのRB中に行われるジャンケンゲームの勝敗パターンの選択率を示す図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
15 液晶表示部
40L、40C、40R ストップボタン
51L、51C、51R リール
135 液晶表示器
210 制御部
230 制御部
Claims (4)
- 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越す決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容されている可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段の操作方法が所定の導出条件を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴とするスロットマシン。 - 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされたスロットマシンであって、
前記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための停止操作手段と、
前記可変表示装置の表示結果が導出表示される以前に所定の表示態様となることを許容するか否かを決定し、その結果を示す決定情報を設定する事前決定手段と、
前記事前決定手段により前記所定の表示態様のうち遊技者にとって有利な特別入賞に該当する特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定され、該決定情報により許容された特別表示態様が導出表示されなかったときに、当該決定情報を次ゲーム以降に持ち越すとともに、前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報を複数個持ち越すことが可能な決定情報持越手段と、
前記特別表示態様となることが許容された旨を示す決定情報が設定されているときに、前記特別表示態様を導出表示させることが不可能または困難な不可状態に制御する不可状態制御手段と、
前記不可状態において所定の解除条件が成立したときに、該不可状態を解除し、前記特別表示態様を導出表示させることが可能または容易な可状態とする不可状態解除手段と、
前記可状態である可能性または前記可状態の前兆状態である可能性を示す予告演出を行う予告演出手段と、
を備え、
前記所定の表示態様のうち前記特別表示態様を除く表示態様は、前記停止操作手段の操作方法に関わらず導出表示させることが可能な確定表示態様と、前記停止操作手段の操作方法が所定の導出条件を満たすことで導出表示させることが可能な不確定表示態様と、を含み、
前記予告演出手段は、前記事前決定手段により前記不確定表示態様となることが許容されたときよりも前記確定表示態様となることが許容されたときの方が前記予告演出を高い割合で行うことを特徴とするスロットマシン。 - 前記予告演出手段は、前記可変表示装置の表示結果が導出される前に前記予告演出を開始する請求項1または2に記載のスロットマシン。
- 前記事前決定手段により前記確定表示態様のみ許容される特殊遊技状態を発生させる特殊遊技状態発生手段を備え、
前記予告演出手段は、前記特殊遊技状態において通常よりも高い割合で前記予告演出を行う請求項1〜3のいずれかに記載のスロットマシン。
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