JP4396911B2 - スロットマシン - Google Patents

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【0001】
本発明は、1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、前記可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンに関し、特には、ゲームに関する演出を実行することが可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンには、例えばゲーム進行に関わる可変表示装置とは別個に、電気的駆動源により駆動されることにより、周面に配置された複数種の演出用識別情報が可変表示されるように構成されるドラムや、電気的に情報を表示可能な液晶表示器等が演出手段として設けられ、これらドラムや液晶表示装置等を用いて様々な演出を実行することができるようになっているものがある。
【0003】
また、これら演出の種類によっては比較的長時間にわたり実行される演出もあり、このような演出を見たくないという要望もあることから、前述のように演出手段として液晶表示器を用いたスロットマシンにおいては、演出が終了する以前に実行中の演出をキャンセルできるものが一部実用化されており、演出がキャンセルされることで、途中の演出過程が省略されて最終的な演出結果を表示したり、初期状態の表示に切り替えたりするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、演出手段として前記ドラム等の機械的な構造物から構成されるものが適用されているスロットマシンにおいては、演出が機械的な動作で行われるために、演出のキャンセルを行う場合には、演出態様が中途半端な態様となったり、実際の遊技の進行状況とは異なる演出態様となったりする可能性があり、このような場合には遊技者に違和感を与えたり、誤解を生じさせてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、演出手段として機械的な構造物から構成されるものが適用されているスロットマシンにおいて、演出の終了以前に該演出が停止された場合でも、遊技者に対して違和感を与えたり、誤解を生じさせてしまうことを極力回避できるスロットマシンを提供することを目的とする。
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、
1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
前記可変表示装置とは別個に設けられるとともに、電気的駆動源により駆動される機械的な構造物により構成され、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかの表示態様を表示させることにより前記ゲームに関する演出を実行可能な機械的演出装置と、
前記機械的演出装置の駆動制御を行う演出装置制御手段と、
前記機械的演出装置が実行する演出の結果として表示される予定の予定表示態様を前記複数の表示態様から決定する演出結果決定手段と、
を備え、
前記演出装置制御手段は、
前記機械的演出装置による演出の開始後、所定の実行時間の経過後に前記演出決定手段が決定した予定表示態様で停止させる制御を行うとともに、
前記機械的演出装置による演出の開始後、前記所定の実行時間の経過前であっても、停止条件が成立した場合に該演出を途中で停止させる演出停止手段と、
前記予定表示態様に対応して該予定表示態様が示す演出結果と矛盾しない許容表示態様を特定する許容表示態様特定手段と、
を含み、
前記演出停止手段は、前記機械的演出装置による演出の開始後、前記所定の実行時間の経過前に前記停止条件が成立した場合に、前記演出決定手段が決定した予定表示態様及び前記許容表示態様特定手段により特定された該予定表示態様に対応する許容表示態様のうち最も少ない動作で表示させることが可能な表示態様となったときに前記機械的演出装置を停止させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、前記機械的演出装置が実行する演出が、該演出の途中に停止された場合、すなわち演出がキャンセルされた場合にも、演出結果決定手段により決定された演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様にて演出が停止されるため、遊技者に対して違和感を与えたり、誤解を生じさせてしまうことを極力回避できる。また、前記機械的演出装置の動作制御を軽減できるばかりか、演出をより短い時間で停止させることができる。
【0009】
本発明のスロットマシンは、記可変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段を備えるとともに、
前記所定の入賞は、遊技者にとって有利な特別遊技状態へ移行可能とされた特別入賞を含み、
前記機械的演出装置は、少なくとも前記特別入賞の発生が許容されている可能性がある旨を報知する演出を実行し、
前記演出停止手段は、該演出の途中で前記特別入賞が発生した場合に演出を停止させ
ことが好ましい。
このようにすれば、特別入賞が発生しているにもかかわらず、特別入賞の発生が許容されている可能性がある旨を報知する演出が継続して実行されてしまうことを回避できる。
【0010】
本発明のスロットマシンの前記機械的演出装置が実行する演出は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出を含み、
前記演出停止手段は、前記ゲームの終了後において演出を継続中であり、次回のゲームの開始操作が行われた場合に演出を停止させることが好ましい。
このようにすれば、遊技者が演出を見たくない場合には、次ゲームの開始操作を行うことで演出をキャンセルさせることができる。
【0011】
本発明のスロットマシンの前記ゲームの開始操作は、賭数の設定操作であることが好ましい。
このようにすれば、キャンセルを行うための操作手段を個別に設けずとも、遊技者の意志で演出をキャンセルさせることが可能となり、スロットマシンの製造コストを軽減することができる。
【0012】
本発明のスロットマシンの前記ゲームの開始操作は、ゲームの開始指示操作であることが好ましい。
このようにすれば、キャンセルを行うための操作手段を個別に設けずとも、遊技者の意志で演出をキャンセルさせることが可能となり、スロットマシンの製造コストを軽減することができる。
【0013】
本発明のスロットマシンの前記機械的演出装置が実行する演出は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出を含み、
前記演出停止手段は、前記演出を開始したゲームの次回のゲームが終了した場合において演出を継続中であれば、該演出を停止させることが好ましい。
このようにすれば、適度な期間演出を行ったうえで演出がキャンセルされるため、遊技者に対して適度に演出をみせつつ、かつ演出を見たくない遊技者に不快感を与えることを極力回避できる。
【0014】
本発明のスロットマシンは、
前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段と、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、を少なくとも含むメイン制御手段と、
前記メイン制御手段とは別個に設けられ、前記演出結果決定手段と、前記演出装置制御手段と、を少なくとも含むサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記事前決定手段による決定結果に応じた情報を前記サブ制御手段に出力し、
前記演出結果決定手段は、該出力された情報に応じて前記演出結果表示態様の決定を行うことが好ましい。
このようにすれば、事前決定手段に応じた演出を実行することができるばかりか、メイン制御手段に処理負荷が集中してしまうことを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明すると、まず、図1には本発明が適用されたスロットマシンの全体正面図が示されている。スロットマシン1は、前面が開口する筐体2aと、この筺体2aの側端に回動自在に枢支された前面扉2bとから構成されており、前面扉2bの裏面に設けられた施錠装置3(図3参照)の鍵穴3aに挿入した所定のキーを時計回り方向に回動操作することにより施錠が解除されて前面扉2bを開放することができるようになっている。
【0016】
前面扉2bの前面上部には上部飾り枠4が設けられており、略逆台形状の上部には、遊技効果ランプ部41と、演出ドラム飾り枠358がそれぞれ設けられている。この演出ドラム飾り枠358には、所定の内容を表示可能な表示手段であるとともに、ゲームの進行に関わる種々の演出を実行する機械的演出装置としての演出用ドラム(以下ドラムと称す)301L、301C、301R(図3参照)を視認可能とする開口部359L、359C、359Rが、スロットマシン1の横方向に複数(本実施例では3つ)並設されている。また、この開口部359L、359C、359Rの左右両側には、後述するAT状態の残りゲーム数に応じて点灯する演出ランプ360a、360b、360c(図4参照)が内蔵された演出ランプ部380a、380b、380cが設けられている。
【0017】
上部飾り枠4の略楕円形状の中央部には、遊技パネル6や各種表示部が設けられている。上部飾り枠4の下部は遊技パネル6から前方に突出するように形成されており、この突出部にはメダル投入部34や各種操作ボタン35、36a,36b、37、40L、40C、40R、及びスタートレバー38等が設けられている。また、上部飾り枠4の中央部の周囲及び下部の左右側には、遊技効果ランプ部42〜45がそれぞれ設けられている。
【0018】
上部飾り枠4の下方には下部飾り枠7が設けられており、この枠内にはスロットマシン1の機種名称等が描かれたタイトルパネル8が設けられている。さらに下部飾り枠7の下方には、遊技媒体の一例となるメダルが払出されるメダル払出穴9が設けられているとともに、端部に灰皿10が設けられたメダル受皿11が設けられている。
【0019】
上部飾り枠4の上部左右側には、内部に設けられる高音用のスピーカ136a、136b(図4参照)から出力される音を放音する放音部12a、12bがそれぞれ設けられているとともに、メダル払出穴9の側方には、内部に設けられる低音用のスピーカ137(図4参照)から出力される音を放音する放音部13が設けられており、これら放音部12a,12b、13からは、各スピーカ136a、136b、137から出力される演出効果を高めるための音声やメロディ等の効果音が放音されるようになっている。
【0020】
遊技パネル6には、スロットマシン1の筐体2aに内設されたリール51L、51C,51Rを透視可能な透視窓14と、透視窓14の上方に位置する小役告知表示部20a、20bと、透視窓14の左側に位置する1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部22、23、3枚賭け表示部24,25と、透視窓14の右側に位置するゲームオーバー表示部26、リプレイ表示部27、ウェイト表示部28、スタート表示部29、投入指示表示部30と、透視窓14の下側に位置するクレジット表示部31、ゲーム回数表示部32、ペイアウト表示部33と、がそれぞれ設けられている。
【0021】
1枚賭け表示部21、2枚賭け表示部22,23、3枚賭け表示部24,25は遊技者がゲームに賭けた賭数を表示し、1枚賭け表示部21の内部には1枚賭けランプ112が、2枚賭け表示部22,23の内部には2枚賭けランプ113、114、3枚賭け表示部24,25の内部には3枚賭けランプ115,116がそれぞれ内蔵されている(図4参照)。各枚賭け表示部21〜25は、図のように透視窓14に描かれた5つの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’のいずれかと対応しており、賭数に応じて有効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’を識別可能に報知する有効ライン表示部と兼用されている。
【0022】
遊技パネル6における透視窓14の上部に設けられた小役告知表示部20a、20bには、各々異なる入賞図柄が1つずつ描かれている。具体的には、小役告知表示部20aには「白7」図柄が、小役告知表示部20bには「黒7」図柄が描かれている。これら小役告知表示部20a、20bは、所定の小役入賞を発生させることがスロットマシン1の制御部により許容されていること、すなわち、所定の小役入賞が内部当選していることを、小役告知表示部20a、20bの内部に内蔵された小役告知ランプ140a、140b(図4参照)を点灯させることによって告知するための表示部であり、所定の条件が成立している場合に限り機能する。この小役告知表示部20a、20bが機能する遊技者にとって有利な特定遊技状態をアシストタイム(Assist Time)状態(以下AT状態と称する)という。AT状態は所定の発生条件が成立することに基づいて発生する。AT状態中のゲームにおいて所定の告知対象の小役入賞が内部当選するといずれかの表示部が点灯する。
【0023】
ゲームオーバー表示部26は、後述するビッグボーナスが終了することにより打ち止め状態となった場合、及び何らかのエラーが発生して遊技を進行させることができない状態となった場合に、その内部に内蔵されたゲームオーバーランプ117(図4参照)が点灯する。リプレイ表示部27は、リプレイ入賞が発生した場合に、その内部に内蔵されたリプレイランプ119(図4参照)が点灯する。スタート表示部29は、賭数が設定されることによりスタート操作をすることが可能となった場合に、その内部に内蔵されたスタートランプ118(図4参照)が点灯し、有効なスタート操作が検出されることにより消灯する。投入指示表示部30は、メダルを受付可能な状態である場合に、その内部に内蔵された投入指示ランプ111(図4参照)が点滅し、最大の賭数が設定され、かつ、クレジット数が予め定められた上限値に達した場合、ゲームが開始された場合等に消灯する。
【0024】
ウェイト表示部28は、ウェイトタイム中にスタート操作が検出された場合に、その内部に内蔵されたウェイトランプ139(図4参照)が点灯し、ウェイトタイムが経過した後に消灯する。ウェイトタイムは、ゲームがあまりに速く進行しすぎてしまうことを規制するために設定されたゲーム進行規制期間であり、このウェイトタイム中にスタート操作が検出されると、ウェイトタイムが経過した後にリールが始動するように設定されている。従って、十分な時間間隔を空けてゲームを進行する場合にはスタートレバー38の操作時にゲームの進行が規制されることはないが、短時間でゲームを進行しようとする場合にはウェイトタイムによってゲームの進行が一時的に規制され、ウェイトタイムが経過するまでの間リールの始動待ち状態となる。
【0025】
尚、このスロットマシン1では、前回のゲームでリールの回転が開始した時点を基準として、例えば4.1秒のゲーム進行規制期間が設定されており、前回のゲームでリールの回転が開始された時点から4.1秒が経過する前に、今回のスタート操作が検出された場合、ゲーム進行規制期間が経過した後にリールの回転が開始される。
【0026】
クレジット表示部31は、クレジット数が表示される。クレジットとは、遊技者所有の有価価値としてスロットマシン1内部の記憶部に記憶されているメダル数であり、メダル投入口へのメダルの投入、及び払出しのある入賞の発生等によって加算更新され、賭数を設定したり、精算操作に基づいてメダルを払出したりすることによって減算更新される。このスロットマシン1では、クレジットとして記憶可能な価値の上限値が最大でメダル50枚分とされており、この上限値(メダル50枚)に達した場合には投入指示表示部30が消灯する。そして、上限値を越えるクレジットの加算更新の要求が発生した場合にはその上限を越えるメダルがメダル払出穴9から払出される。
【0027】
ゲーム回数表示部32は、ビッグボーナス中のレギュラーボーナス入賞状況や、レギュラーボーナス中の入賞回数等を表示し、特にビッグボーナスが終了して打ち止め状態となった際には「END」という文字を表示して、遊技者に打ち止め状態である旨を報知する。さらにゲーム回数表示部32は、スロットマシン1に発生した各種の異常を表示するエラー表示器としても機能する。例えば、制御部により検出される異常種別には、「払出しすべきメダルの不足状態」、「メダル詰まり」、「払出条件が成立していないにも拘わらず入賞図柄の組み合わせが導出表示されたこと」等がある。これらの異常が制御部により検出された場合、その異常種別を特定可能なエラーコードが「E−1」や「E−2」等の態様により表示される。
【0028】
ペイアウト表示部33は、1ゲーム中に発生した入賞に基づいて遊技者に付与されるクレジット数を入賞がある毎に表示する。
【0029】
遊技パネル6から前面側に突出するように形成された上部飾り枠4の下部上面右側には、メダル投入口が形成されたメダル投入部34が設けられているとともに、左側には精算ボタン37、1枚BETボタン36a、MAXBETボタン36bがそれぞれ設けられている。
【0030】
1枚BETボタン36aは、1クレジットを賭ける際に押圧するボタンであり、MAXBETボタン36bは、1ゲームにおいて許容される賭数の最大数(本実施例ではメダル3枚分)をクレジットに記憶されている範囲内でゲームに賭ける際に押圧するボタンである。1枚BETボタン36aの内部にはBETボタンランプ121aが、また、MAXBETボタン36bの内部にはBETボタンランプ121bがそれぞれ内蔵されており(図4参照)、これらのBETボタンランプ121a、121bは、対応するBETボタンが押圧されて賭数を設定可能な状態にある場合に点灯し、賭数を設定不可能な状態の場合に消灯する。
【0031】
精算ボタン37は、記憶部に記憶されているクレジットの精算操作をする際に押圧するボタンであり、この精算ボタン37の押圧操作に伴い、クレジット表示部31に表示されているクレジット数が0になるまで減算更新されるとともに、クレジット相当数のメダルがメダル払出穴9から払出されるようになっている。
【0032】
上部飾り枠8の下部における前側面には、スタートレバー38、ストップボタン40L、40C、40R、メダル詰まり解除ボタン35がそれぞれ設けられている。スタートレバー38は、ゲームを開始する際に操作するレバーであり、賭数の設定終了後においてスタートレバー38を操作することにより各リール51L、51C、51Rの回転が開始される。
【0033】
各ストップボタン40L、40C、40Rは、ゲームが開始した後にリール51L、51C、51Rの回転を停止させる際に操作するボタンであり、ストップボタン40Lの内部には操作有効ランプ122Lが、ストップボタン40Cの内部には操作有効ランプ122Cが、ストップボタン40Rの内部には操作有効ランプ122Rが内蔵されている(図4参照)。これら操作有効ランプ122L、122C、122Rは、対応するストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効である場合に点灯し、操作が無効である場合に消灯する。また、ストップボタン40L、40C、40Rが配列されたストップボタンユニット39は、ビッグボーナス入賞やレギュラーボーナス入賞の内部当選フラグが設定されている場合に、その内部に内蔵されたボーナス告知ランプ120(図4参照)が点灯する。
【0034】
メダル詰まり解除ボタン35は、メダル投入部34に投入されたメダルが内部で詰まった場合に、これを解消させる際に操作するボタンである。
【0035】
図2に示すように、筐体2a内略中央部には、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のリールシート(図6参照)が外周に巻回されたリール51L、51C、51R(ゲームの進行を実行するために用いるゲーム用リール)を有するリールユニット52からなる可変表示装置50が設けられている。それぞれのリール51L、51C、51Rは、各々に対応して設けられたステッピングモータからなる電気的駆動源としてのリールモータ54L、54C、54Rによりそれぞれ独立して縦方向に回転(駆動)、停止するように構成されており、各リール51L、51C、51Rが回転することにより、表示窓14には前記各種図柄が連続的に変化しつつ表示されるようになっている。
【0036】
横方向に並設されたリール51Lとリール51Cとの間、及びリール51Cとリール51Rとの間には各リール間を閉塞する円弧状のリール間隠蔽部材53が設けられており、各リール間から内部が見えないようになっている。透視窓14のうち、リール間隠蔽部材53によって視界が仕切られることによって分割される3つの領域、すなわち、各リールが視認できる3つの領域部分を、各リールに対応させて左可変表示部、中可変表示部、右可変表示部(領域)と呼ぶ。
【0037】
透視窓14の各可変表示部からは、各リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠れて見えなくなる図柄の一部がそれぞれ表示される。
【0038】
各リール51L、51C、51R内には各リールの基準位置を検出するリールセンサ56L、56C、56Rが設けられており、これらリールセンサ56L、56C、56Rにより検出された基準位置に基づいて所定の図柄の停止位置を導出できるようになっているとともに、各リール51L、51C、51Rにおける特定の表示領域(上、中、下段の表示領域)を裏面から個別に照射可能な複数のリールランプ55L、55C、55Rがそれぞれ上、中、下段に設けられており、これら各リールランプ55L、55C、55Rは、通常時において透視窓14に表示される各図柄を目立たせるように後方から点灯するバックライトとして機能するようになっている。
【0039】
筐体2aの背板85の上部前面には、後述するように主にゲームの進行を制御する制御部210や各種回路が格納された遊技制御基板200が収納された収納ケース500が、背面板85の前面上部に取外し不能に固定されている。また、可変表示装置50を構成するリールユニット52における前方からみて右側の側板87の外側面上部には後述するリール中継基板203が、また、その下部には後述するリールランプ中継基板204がそれぞれ取付けられている。
【0040】
筐体2aを前面側からみて左側の側板86の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後述するようにゲームの進行に関わる所定の演出の実行を制御する制御部230や各種回路等が格納されている演出制御基板201が収納された収納ケース550が、側板86の内面に取外し不能に固定されている。
【0041】
筐体2aを前面側からみて右側の側板87の内面におけるリールユニット52の側方位置には、後述する外部出力基板205が取付けられている。
【0042】
リールユニット52の下方には、メダル投入部34から投入されたメダルを貯留するホッパータンク57が、筐体2aを構成する下板上面に固設された案内レール58を介して前方に引出し可能に配設されている。また、ホッパータンク57の右側にはホッパータンク57からオーバーフローしたメダルが貯留されるオーバーフロータンク59が設けられている。このオーバーフロータンク59内にはメダルを検出可能な満タンセンサ60が設けられており、内部に貯留されたメダル貯留量が所定量以上となったことを報知できるようになっている。
【0043】
ホッパータンク57の下方部分にはホッパーモータ62が設けられており、このホッパーモータ62が回転することによりホッパータンク57内のメダルがメダル排出口63から排出される。排出されたメダルは、メダル排出口63の近傍に設けられる払出しメダルセンサ61により検出された後、後述する返却メダル流路73を介してメダル払出穴9よりメダル受皿11まで払い出される。尚、ホッパーモータ62は、払出しメダルセンサ61により所定枚数の払出メダルが検出された時点で停止するように制御されている。
【0044】
ホッパータンク57の側部には、メイン電源をON/OFFするメインスイッチ部65と、ビッグボーナスの終了時や遊技中にエラーが生じた場合等において再びゲームを続行可能な状態にリセットするための第2リセットボタン66と、入賞確率を変更可能とする設定ボタン67と、自動精算機能をON/OFFする自動精算選択スイッチ部68と、自動打止め機能をON/OFFする打止め選択スイッチ部69と、遊技場の管理者等が所持する特定のキーを挿入した状態で所定の操作を行なうことで前記設定ボタン67の操作を可能、不可とする設定キー挿入部70と、が前面に設けられた電源ユニット64が配設されている。
【0045】
入賞確率は、本実施例では、予め定められた入賞確率の値を6つのパターンの設定値として記憶しており、これを上記設定ボタン67を操作することにより任意に選択することで、入賞確率の異なる遊技を行うことが可能となる。
【0046】
図3に示すように、前面扉2bの裏面略中央部には、メダル投入部34から投入されたメダルをホッパータンク57に導く投入メダルセレクタ71が固設されている。この投入メダルセレクタ71の上流側には不正メダル排出部72が設けられており、大きさや厚みが適正メダルと異なる不正メダルは、投入メダルセレクタ71の下方に設けられる返却メダル流路73の上部投入口に排出され、メダル払出穴9を介してメダル受皿11に返却されるようになっている。
【0047】
不正メダル排出部72の下流側には、流下するメダル流路を選択的に切り替え可能とする流路切替ソレノイド107が設けられている。通常時において流路切替ソレノイド107は励磁されており、流下するメダルは流路を切り替えられることなく流下し、下流側に設けられた投入メダルセンサ106により検出された後、ホッパータンク57内に貯留されるようになっている。そして例えばクレジット数が50に達している場合においてメダル投入部34よりメダルが投入されたり、遊技者にメダルが払出される場合、流路切替ソレノイド107の励磁が解除されて流路が切替わり、メダルは返却流路を経て返却メダル流路73に導かれるようになっている。
【0048】
また、前面扉2bの裏面上部中央には、前述したドラム301L、301C、301Rが収容されたドラムユニット334が取付けられているとともに、その背面には、後述するドラム中継基板341が取付けられている。
【0049】
ドラムユニット334内に設けられるドラム301L、301C、301Rは、図7に示すように、複数種の図柄が印刷された透光性を有する帯状のドラムシートが外周に巻装されている。それぞれのドラム301L、301C、301Rは、各々に対応して設けられたドラムモータ303L、303C、303R(図4参照)により、それぞれ独立して縦方向に回動、停止するように構成されており、各ドラム301L、301C、301Rが回動することにより各種図柄が変化しつつ表示されるとともに、各ドラム301L、301C、301Rの表示態様により後述の予告演出が実施されるようになっている。このように本実施例では、機械的演出装置が、電気的駆動源としてのドラムモータ303L、303C、303Rにより回動されるドラム301L、301C、301Rにより構成されている。尚、本発明における機械的演出装置とは、本実施例において適用したドラム301L、301C、301Rに限定されるものではなく、少なくともゲームに用いられる可変表示装置50とは別個に設けられるとともに、モータやソレノイド等の電気的駆動源により駆動される機械的な構造物により構成され、所定の表示態様を表示させることによりゲームに関する演出を実行可能な演出装置であれば良く、例えば、横方向に回動するリールや、サイコロ、人形等の役物等にて機械的演出装置が構成されていても良い。更にこれら機械的演出装置が設けられる位置や数は任意に選択可能である。
【0050】
ドラムユニット334は、各ドラム301L、301C、301Rそれぞれの前方が、前面扉2bの前面上部に設けられたドラム飾り枠358の各開口部359L、359C、359R(図1参照)から前方に臨むように、前面扉2bの裏面上部所定箇所に固定されている。尚、各開口部359L、359C、359Rは透明なカバー部材により被覆されている。
【0051】
各ドラム301L、301C、301R内には各ドラムの基準位置を検出するためのドラムセンサ305L、305C、305Rが設けられており、これらドラムセンサ305L、305C、305Rにより検出された基準位置に基づいて各ドラム301L、301C、301Rにおける所定の図柄の停止位置を導出できるようになっている。
【0052】
また、各ドラム301L、301C、301Rの内側には、複数個のドラムLED304L、304C、304R(図4参照)が図示しない導光板を介して各ドラム301L、301C、301Rを内側から照射するように設けられており、このドラムLED304L、304C、304Rが発光することで前記導光板の前面が発光され、ドラム301L、301C、301Rの所定領域が面発光するようになっている。
【0053】
図3に戻って、ドラムユニット334の左右側には、高音用のスピーカ136a、136bが前述した放音部12a、12bにそれぞれ臨むように固設されているとともに、前面扉2bにおける下部所定箇所裏面側には、低音用のスピーカ137が放音部13に臨むように固設されており、例えばメダルのメダル投入部34への投入、スタートレバー38の操作、ストップボタン40L、40C、40Rの操作等、遊技中において各種動作がなされた場合や、特定の図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃って表示されて所定の入賞条件が成立した場合、あるいはBBやRBが実行されている場合等の各種遊技状態において、該遊技状態に対応する所定の遊技効果音等が各スピーカ136a、136b、137から出力されるようになっている。
【0054】
次に、遊技者が遊技(ゲーム)を行なうための操作や、該操作に伴う各種装置の作動状況を説明する。
【0055】
ゲームを開始する場合は、遊技者はまず投入指示ランプ111が点灯または点滅している時に、メダルやクレジットを使用して所望の大きさの有価価値を賭けて所望の大きさの賭数を設定する。賭数は、メダルをメダル投入部34から投入するか、あるいはクレジットを使用することにより設定できるようになっている。クレジットを使用するにはMAXBETボタン36b、または1枚BETボタン36aを押圧すればよく、MAXBETボタン36bが押圧されるとクレジット表示部31に表示されたクレジット数が、本実施例で1ゲームにおいて許容される賭数の最大数である「3」だけ減算表示されてメダル3枚分の賭数が設定され、また、1枚BETボタン36aが押圧されるとクレジット表示部31に表示されているクレジット数が「1」だけ減算表示されてメダル1枚分の賭数が設定される。尚、クレジット表示部31に表示されるクレジット数が3に満たない場合、設定可能な賭数の範囲はそのクレジット数の範囲内に限られる。
【0056】
遊技者により1枚のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが押圧操作されると賭数が「1」に設定されるとともに、中段の横1列の入賞ラインL1が有効となり、この入賞ラインL1が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112(図4参照)が点灯する。続けて2枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが2回押圧操作されると賭数が「2」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭けランプ113,114が点灯する。続けて3枚目のメダルがメダル投入部34から投入されるか、1枚BETボタン36aが3回押圧操作されるか、あるいはMAXBETボタン36bが押圧されると賭数が「3」に設定され、上、中、下段の横3列の入賞ラインL1、L2、L2’及び斜め対角線上2列の入賞ラインL3、L3’が有効となり、これらの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効となった旨を示す1枚賭けランプ112、2枚賭けランプ113,114、3枚賭けランプ115,116が点灯する。尚、賭数が最大数である「3」に設定された場合には、それを越える賭数を設定することはできないためBETボタンランプ121a、121bは消灯する。
【0057】
そして上記のように少なくとも最小数である「1」の賭数が設定された時点でスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となり、このスタートレバー38の操作が有効に受付けられる状態になった旨を示すスタートランプ118が点灯される。
【0058】
尚、このようなメダルやクレジット等の設定される賭数に応じて有効化される有効ラインの本数、及び形状等は任意に変更可能であり、本実施例の形態に限定されるものではない。また、賭数に応じて有効化される有効ラインの本数も任意に設定変更可能であり、例えば1枚のメダル投入により上記5本全ての入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効化されるようになっていても良い。
【0059】
スタートランプ118が点灯している状態でスタートレバー38を押圧操作すれば、可変表示装置50が作動して各リール51L、51C、51Rが回転し、透視窓14には複数種類の図柄が連続的に変化するように表示される。前述したようにリール51L、51C、51Rの回転が開始されてから所定時間が経過すれば各ストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になり、これらストップボタン40L、40C、40Rの操作が有効になった旨を示す操作有効ランプ122L、122C、122Rが点灯する。操作有効ランプが点灯している状態で遊技者がいずれかのストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作すれば、対応する操作有効ランプ122L、122C、122Rが消灯するとともに、対応するリール51L、51C、51Rの回転が停止され、透視窓14からは対応する可変表示部の上、中、下段に図柄が表示される。尚、ストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作する順序は不定であって遊技者が任意に選択することができる。
【0060】
また、遊技者がストップボタン40L、40C、40Rを押圧操作しない場合には、所定時間(例えば30秒)が経過した時点で例えばリール51L、51C、51Rの優先順序で自動的に順次停止する。
【0061】
そして3つのうちいずれか2つのリールの回転が停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に同種の図柄が揃って停止表示された場合にはリーチが成立する。
【0062】
さらに全てのリール51L、51C、51Rが停止された時点で、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組み合わせが表示された場合は入賞となり、各種遊技効果ランプ部41〜45の内部に内蔵された遊技効果ランプ130〜134(図4参照)や入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’に対応するリールランプ55L、55C、55R等が点灯するとともに、スピーカ136a、136b、137から効果音等が出力されること等による演出が実行される。そして、入賞内容に対応して予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に対してクレジットとして払出されてクレジット表示部31に表示されたクレジット数が加算更新される。また、クレジット数が上限数に達した場合には、メダルが直接メダル払出穴から払い出される。これらメダルの払出し枚数はペイアウト表示部33に表示する。
【0063】
また、特に予め定められた特別図柄の組み合わせが表示されて大当たり入賞した場合等にあっては、メダルの払出しが行なわれるとともに、通常遊技状態とは異なるとともに、遊技者にとって有利な、すなわち大量のメダルを獲得できる特別遊技状態が発生し、後述するようなビッグボーナス(以下BBと称する)やレギュラーボーナス(以下RBと称する)が遊技者に対して遊技価値として付与されるようになっている。
【0064】
尚、このように入賞することにより遊技者に対して付与される「遊技価値」は、メダル及びクレジット等の有価価値に限らず、上記のように大当たり入賞した場合等において遊技者に対して付与されるBBやRB等、遊技に関連する特典全てを含む。
【0065】
図4は、スロットマシン1に設けられた各種基板と電気部品との接続状況を説明するためのブロック図である。また、図5は、遊技制御基板200に設けられた遊技制御手段並びに事前決定手段としての機能を含むメイン制御手段としての制御部210の構成と、演出制御基板201に設けられた演出結果決定手段並びに演出装置制御手段としての機能を含むサブ制御手段としての制御部230の構成と、を説明するためのブロック図である。
【0066】
スロットマシン1に設けられた各種基板のうち、遊技制御基板200によって遊技状態が制御され、演出制御基板201によって遊技状態に応じた演出制御がなされる。また、電源基板202にはスロットマシン1の外部から電源が供給される。この電源基板202には、AC100Vの電源の供給を受けるための電源コード84と、メインスイッチ80とが接続されている。
【0067】
遊技制御基板200は、演出制御基板201、電源基板202、リール中継基板203と配線接続されているとともに、リール中継基板203を介して外部出力基板205と、また、演出制御基板201を介してリールランプ中継基板204、及びドラム中継基板341と接続されている。
【0068】
遊技制御基板200の制御部210は、遊技状態がレギュラーボーナス状態であることを示すRB中信号や、遊技状態がビッグボーナス状態であることを示すBB中信号、各リール51L、51C、51Rに対応するリールモータ54L、54C、54Rを制御するためのリール制御信号(モータ位相信号)、賭数を設定するために用いられたメダル数を示すメダルIN信号、入賞の発生により遊技者に払出されたメダル(クレジット)数を示すメダルOUT信号などをリール中継基板203を介して外部出力基板205からスロットマシン1の外部に出力する制御を行う。尚、ストップスイッチ103L、103C、103Rの操作がなされた旨を示すストップスイッチ信号は、後述するようにストップスイッチ103L、103C、103Rから直接出力された信号である。
【0069】
遊技制御基板200には、各種のスイッチ、センサ、ランプ、及び表示器からの配線が接続されている。
【0070】
例えば、電源基板202に配線接続された設定スイッチ83、設定キースイッチ82、第2リセットスイッチ81、払出しセンサ61、及びホッパーモータ62は、電源基板202によって中継されて遊技制御基板200と配線接続されており、それぞれのスイッチ及びセンサの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。また、制御部210は、メダルの払出し条件(メダルを払出す必要のある入賞の発生、精算スイッチ104からの検出信号の入力)が成立すると、ホッパーモータ62に制御信号を出力して、所定数のメダルを払出す払出し制御を実行する。
【0071】
リール中継基板203に配線接続されたリールモータ54L、54C、54R、及びリールセンサ56L、56C、56Rは、リール中継基板203によって中継されて遊技制御基板200に配線接続されており、リールセンサ56L、56C、56Rの検出信号は、遊技制御基板200の制御部210に入力される。リールランプ55L、55C、55Rは、リールランプ中継基板204によって中継されて演出制御基板201に配線接続されている。遊技制御基板200の制御部210は、始動条件(スタートスイッチ102の検出信号の入力)が成立すると、リールモータ54L、54C、54Rに制御信号を出力して各リール51L、51C、51Rの変動を開始させた後、表示結果を導出表示させる可変表示制御を実行する。
【0072】
遊技制御基板200に配線接続されたスイッチのうち、1枚BETスイッチ100は1枚BETボタン36aの操作を検出し、MAXBETスイッチ101はMAXBETボタン36bの操作を検知するスイッチであり、スタートスイッチ102はスタートレバー38の操作を検出するスイッチであり、左、中、右ストップスイッチ103L、103C、103Rは、左、中、右ストップボタン40L、40C、40Rの操作を検出するスイッチである。精算スイッチ104は、精算ボタン37の操作を検出するスイッチであり、第1リセットスイッチ105は、施錠装置3の鍵穴3aに挿入したキーによるスロットマシン1のリセット操作を検出するスイッチである。
【0073】
投入メダルセンサ106は、メダル投入部34に投入されたメダルを検出するセンサである。流路切替ソレノイド107は、メダル投入部34に投入されたメダルの流路をホッパータンク57側もしくはメダル払出穴9側に切り換えるためのソレノイドである。
【0074】
ゲーム回数表示器108はゲーム回数表示部32を構成する表示器であり、クレジット表示器109はクレジット表示部31を構成する表示器であり、ペイアウト表示器110はペイアウト表示部33を構成する表示器である。
【0075】
投入指示ランプ111、1枚賭けランプ112、2枚賭けランプ113、114、3枚賭けランプ115、116、ゲームオーバーランプ117、スタートランプ118、リプレイランプ119、ボーナス告知ランプ120、BETボタンランプ121a、BETボタンランプ121b、左操作有効ランプ122L、中操作有効ランプ122C、右操作有効ランプ122R、ウエイトランプ139は、前述したようにそれぞれの対応した表示部に内蔵されるランプである。
【0076】
電源基板202あるいはリール中継基板203を介して、あるいはこれらの基板を介することなく遊技制御基板200に配線接続された各種ランプ及び表示器は、遊技制御基板200に搭載された制御部210によって制御される。また、制御部210は、遊技制御基板200に接続され、または、電源基板202あるいはリール中継基板203を介して遊技制御基板200に接続された各種スイッチ及びセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御する。
【0077】
特に、制御部210によって制御される「クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器110、投入指示ランプ111、1枚賭けランプ112〜3枚賭けランプ116、スタートランプ118、リプレイランプ119、ボーナス告知ランプ120、ゲームオーバーランプ117、左、中、右操作有効ランプ122L、122C、122R、ウエイトランプ139」は、遊技の進行に関わる情報を報知するものであり、それが機能しなければ遊技を行うことに支障が出るような、いわば“必須報知装置”といえる。これらの“必須報知装置”が遊技状態を制御する制御部210によって制御されるために、たとえ、演出制御基板201が故障したとしても、少なくとも遊技の進行に必要な情報が遊技者に提供される。このため、遊技者に不利な状態で遊技が進行してしまうことを防止できる。
【0078】
図5に示すように、遊技制御基板200に設けられた制御部210は、制御動作を所定の手順で実行することのできるCPU(Central Processing Unit)211と、CPU211の制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)213と、必要なデータの書き込み及び読み出しができるRAM(Random Access Memory)212と、CPU211と外部回路との信号の整合性をとるためのI/Oポート214とを含む。
【0079】
また、遊技制御基板200には、電源投入時にCPU211にリセットパルスを与える初期リセット回路217と、CPU211にクロック信号を与えるクロック発生回路218と、クロック発生回路218からのクロック信号を分周して割込パルスを定期的にCPU211に与えるパルス分周回路(割込パルス発生回路)219と、一定範囲の乱数を高速で連続的に発生している乱数発生回路221と、乱数発生回路221から乱数をサンプリングするサンプリング回路222と、バッファ回路220とが設けられる。さらに、遊技制御基板200には、各種スイッチからの信号が入力されるスイッチ回路215や、モータ回路216、その他、図示しないソレノイド回路等が設けられている。さらに、遊技制御基板200には、停電時にRAM212の記憶を保持させるためのバックアップ電源223が設けられている。RAM212には、各種表示器(クレジット表示器109、ゲーム回数表示器108、ペイアウト表示器110)に表示するべき情報、賭数、内部当選フラグ、各種遊技状態等を示す各種設定フラグ、出玉率の設定値等、遊技に必要な情報が記憶され、停電時にこれらの情報がバックアップされるために、停電の回復後に、停電発生前の状態に復帰できる。
【0080】
制御部210のROM213には、前記制御プログラムに加えて、各賞に対応するサンプリング値の割り当て範囲が、各入賞確率の設定値並びにゲームの賭数、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に対応してそれぞれ登録されているとともに、各賞に対応する入賞図柄の組み合わせやメダルの払出枚数、入賞に伴い設定される各種設定内容が、各遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)別に対応してそれぞれ登録されている入賞判定テーブル(図示略)が記憶されている。この入賞判定テーブルには、各賞に対応するサンプリング値の割り当て範囲が登録されており、これらサンプリング値の割り当て範囲の設定により、後述の内部抽選処理において内部当選可能な賞の入賞確率が設定されるようになっている。
【0081】
また、前記ROM213には、各リール51L、51C、51Rの図柄番号毎に、各リール51L、51C、51Rの停止操作がなされてから該当するリールが停止するまでに移動する図柄のコマ数が、遊技状態(通常ゲーム時、BB時、RB時)や内部当選フラグの成立状況、他のリールの回転状況、有効ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に位置する各リール51L、51C、51Rの図柄番号等の各種状況に応じて各々登録されているリール制御テーブル(図示略)が記憶されている。
【0082】
遊技制御基板200の制御部210から演出制御基板201へは、バッファ回路220を介して後述する各種コマンドが出力される。バッファ回路220は、遊技制御基板200の内部から外部への信号の出力を許容するが遊技制御基板200の外部から内部へ信号が入力されることを阻止する不可逆性出力手段として機能する。このため、遊技制御基板200と演出制御基板201との間において、遊技制御基板200から演出制御基板201への一方向通信が担保され、コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板200に信号を入力させて不正な制御動作を行わせる不正行為を防止できる。
【0083】
演出制御基板201には、遊技効果ランプ130〜134と、放音部12a、12b、13に内蔵されるスピーカ136a、136b、137と、タイトルパネル7及び遊技パネル6を内側から照らす各蛍光灯138と、情報表示器140と、がぞれぞれ接続され、さらに、リールランプ中継基板204を介してリール51L、51C、51Rに内蔵されているリールランプ55L、55C、55R、が接続されている。
【0084】
また、ドラム中継基板341に配線接続されたドラムモータ303L、303C、303R、ドラムセンサ305L、305C、305R、ドラムLED304L、304C、304Rは、ドラム中継基板341によって中継されて演出制御基板201に配線接続されており、ドラムセンサ305L、305C、305Rの検出信号は、演出制御基板201の制御部230に入力される。演出ランプ360a、360b、360cは、ドラム中継基板341に配線接続された演出ランプ中継基板370によって中継されて演出制御基板201に配線接続されている。
【0085】
演出制御基板201には、マイクロコンピュータからなる制御部230と、各スピーカ136a、136b、137から音を出力させるためのスピーカ駆動回路235と、各種ランプを点灯あるいは点滅させるためのランプ駆動回路237と、ドラムモータ303L、303C、303Rを駆動させるためのモータ回路240と、バックアップ電源238と、が搭載されている。
【0086】
制御部230は、CPU231と、必要なデータの書き込み、及び書き出しができるRAM232と、制御プログラムを格納するROM233と、I/Oポート234と、を含む。RAM232の記憶データはバックアップ電源238によりバックアップされているため、制御部230は、停電の回復時に停電発生前に記憶されていたデータに基づいて演出制御を再開できる。
【0087】
制御部230のROM233には、演出制御基板201から送信された各種コマンドに基づき特定される各遊技状態に対応した演出パターンが定められた演出パターンテーブルが記憶されている。この演出パターンテーブルは、各遊技効果ランプ130〜134、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、各リールランプ55L、55C、55R、ドラムLED304L、304C、304R、演出ランプ360a、360b、360c別に分類されている。例えば所定の遊技状態を示すコマンドを受信した場合、制御部230はその遊技状態に応じた演出パターンを演出パターンテーブルから読み出し、この読み出した演出パターンに応じて各遊技効果ランプ130〜134、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、各リールランプ55L、55C、55R、ドラムLED304L、304C、304R、演出ランプ360a、360b、360c等を制御する。
【0088】
また、ROM233には、通常ゲームにおいて後述する予告演出を行うか否かを判定する際に用いる演出実行抽選判定テーブル(図示略)や、予告演出を行う場合にどのような演出パターン(ドラムモータ303L、303C、303Rの制御パターン)の予告演出を行うかを決定する際に用いる演出抽選判定テーブル(図示略)が記憶されている。
【0089】
更に、ROM233には、図8に示すように、予告演出の演出パターン並びにBB、RBの内部当選状況に応じて、予告演出の終了時に表示位置(開口部359L、359C、359Rに対応する位置)に停止される各ドラム301L、301C、301Rの停止図柄を定めた予定停止図柄(番号)、予告演出がキャンセルされた場合に表示位置(開口部359L、359C、359Rに対応する位置)に停止可能な各ドラム301L、301C、301Rの停止図柄を定めた停止許容図柄(番号)、リールの始動時における各ドラム301L、301C、301R毎の制御状況、リールの停止時における各ドラム301L、301C、301R毎の制御状況が登録されたドラム制御テーブルが記憶されており、予告演出を行う場合に制御部230は、このドラム制御テーブルに登録された制御状況に応じてドラム301L、301C、301Rの回動を制御するようになっている。
【0090】
尚、ドラム制御テーブルに登録された予定停止図柄とは、本発明における演出結果表示態様に該当する。この演出結果表示態様とは、機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rの回動により実行される予告演出が終了した際に表示される表示態様である。また、ドラム制御テーブルに登録された停止許容図柄とは、本発明における演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様に該当する。この演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様とは、機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rの回動により実行される予告演出がキャンセルされた場合に表示可能な表示態様であり、演出結果表示態様と矛盾しない表示態様のことである。演出結果表示態様が、BBやRBが内部当選している旨を報知する「7」の揃目が表示される表示態様である場合には、BBやRBが内部当選している旨を報知するその他の表示態様、例えば、「7」でなくとも他の図柄が揃目となる表示態様がBRやRBが内部当選している旨を報知する表示態様であれば、これらの表示態様が演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様となる。また、演出結果表示態様が、BBやRBが内部当選していない旨を報知する図柄の組み合わせ(揃目以外の組み合わせ)が表示される表示態様である場合には、BBやRBが内部当選していない旨を報知するその他の表示態様、例えば、同一図柄が揃目とならない全ての表示態様が、演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様となる。
【0091】
演出制御基板201によって制御される「各遊技効果ランプ130〜134、各スピーカ136a、136b、137、各蛍光灯138、リールランプ55L、55C、55R、及びドラムモータ303L、303C、303R、ドラムLED304L、304C、304R、演出ランプ360L、360C、360R」は、遊技制御基板200によって制御される各種表示器などに比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自体には影響を与えるものでなく、演出効果を主眼においた、いわば、“演出装置”と呼べるものである。このため、たとえ、演出制御基板201に故障が発生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供されてしまうことはないばかりか、制御部210の制御の負荷が軽減される。
【0092】
図5に示すように、スタートスイッチ102の検出信号は、スイッチ回路215を介して制御部210に入力されるとともに、サンプリング回路222に入力される。制御部210は、スタートスイッチ102の検出信号を受け、モータ回路216を介してリール制御信号を出力する。このリール制御信号はリール中継基板203を介して各リール51L、51C、51R別に設けられたリールモータ54L、54C、54Rに入力される。また、リール制御信号は、リール中継基板203及び外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0093】
これにより、各リール51L、51C、51Rが変動し始める。また、リール制御信号の伝送経路は、リール中継基板203においてリールモータ54L、54C、54R側と外部出力基板205側とに分岐されており、外部出力基板205側へ出力されたリール制御信号は、外部出力基板205からスロットマシン1の外部へも出力される。このように、外部出力基板205から出力されるリール制御信号は、外部出力用に加工された信号ではなく、リールモータ54L、54C、54Rを駆動制御する信号そのものである。
【0094】
一方、サンプリング回路222は、スタートスイッチ102の検出信号が入力されたタイミングで乱数発生回路221から1個の乱数をサンプリングし、その乱数をCPU211に引き渡す。CPU211は、そのサンプリングされた乱数と、ROM213内に格納されている入賞役別の入賞判定テーブルとを参照して、入賞の発生を許容するか否かを入賞役別に決定し、その決定結果をRAM212に記憶させる。これにより、スタート操作がされたタイミングで、入賞役の当選の有無が決定される。制御部210は、その後、入賞役別の当選結果に応じてリールを制御する。
【0095】
また、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は、遊技制御基板200、リール中継基板203、および外部出力基板205を往復する信号経路を伝送された後、遊技制御基板200のスイッチ回路215に入力される。さらに、ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号は直接、外部出力基板205を介して外部に出力されるように構成されている。
【0096】
ストップスイッチ信号の入力を受けた制御部210は、モータ回路216を介してストップスイッチ信号に対応するリールモータ54L、54C、54Rを停止させるためのリール制御信号を出力する。このリール制御信号は、リールモータ54L、54C、54Rに入力されるとともに、外部出力基板205を介してスロットマシン1の外部へ出力される。
【0097】
外部出力基板205から出力される信号は、たとえば、第3者機関が型式試験を行う際に利用可能である。この型式試験では、たとえば、各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かが確認される。このスロットマシン1の場合、各ストップスイッチ103L、103C、103Rから出力されたストップスイッチ信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各ストップボタン40L、40C、40Rが操作されたタイミングをスロットマシン1の外部で正確に把握できる。同様に、モータ回路216から出力されるリール制御信号が直接、外部出力基板205から出力されるために、各リール51L、51C、51Rの始動および停止タイミングをスロットマシンの外部で正確に把握できる。このため、外部出力基板205から出力される信号を用いて、「各ストップボタン40L、40C、40Rの操作から190ms以内に各ストップボタン40L、40C、40Rに対応する各リール51L、51C、51Rが停止するか否かの試験」を行った場合には、正確な試験結果が得られる。また、「遊技制御基板200の制御部210で一旦、信号を取り込んでから外部出力基板205に信号を出力するような構成」とした場合には、遊技制御基板200側で信号を加工して出力するような不正がなされるおそれもあるが、本実施の形態によると、かかる不正行為をも防止できる。
【0098】
図6には、各リール51L、51C、51Rの外周に配列された図柄を示す展開図が示されており、図中、「左」は左リール51Lの外周に配列された図柄を示し、「中」は中リール51Cの外周に配列された図柄を示し、「右」は右リール51Rの外周に配列された図柄をそれぞれ示している。左リールの左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム(以下JACと称す)」などの図柄が各リール毎に21個ずつ配列されている。
【0099】
本実施例におけるスロットマシン1にあっては、可変表示装置50の停止時において、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に例えば「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃えば、大当たりであるRB(レギュラーボーナス)に入賞したことになり、「BAR−BAR−BAR」の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態であるRB(レギュラーボーナス)が発生し、以下に説明するレギュラーボーナスゲームが遊技価値として遊技者に対して付与される。このRB中では、Jac図柄(実施例ではプラム)の揃目が揃うことにより所定枚数のメダルが払出されるJac入賞が高確率で発生するJacゲームが最大で12回提供されるとともに、このJacゲームが12回実行されるか、あるいはJacゲームが12回に達する前にJac入賞が8回発生されるか、いずれかの条件が満たされた時点で終了する。したがって、遊技者は12回のJacゲーム中に最大8回のJac入賞の機会を得ることができる。
【0100】
一方、有効化された入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に、例えば「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」が揃えば、大当たりであるBB(ビッグボーナス)に入賞したことになり、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄が揃ったことの対価として例えば15枚のメダルが払出されるとともに、遊技者にとって有利な特別遊技状態であるBB(ビッグボーナス)が発生し、以下に説明する小役ゲームが遊技価値として遊技者に対して付与される。具体的に説明すると、このBB中では、小役図柄の揃目が高確率で揃って所定枚数のメダルの払出しをともなう小役入賞が高確率で発生する小役ゲームが最大で30回提供されるとともに、この小役ゲームを30回実行するまで間にJac図柄のぞろめが揃ってJacIn入賞した場合には、前記特別遊技状態であるRBが発生してレギュラーボーナスゲームが提供されるようになっている。このRBは、BB中における発生可能な最大回数が予め定められており、本実施例では最大で3回発生し得るようになっている。そしてこのBBは、30回の小役ゲームを実行して終了する場合か、あるいは小役ゲームを30回に実行する前に3回のRBが提供されて3回目のRBが終了する場合のうち、少なくともいずれか一方の条件が満たされた時点で終了する。
【0101】
また、前記特別遊技状態以外の通常の遊技状態(通常ゲーム)である場合においては、同種の図柄が有効化された1つの有効ライン上に揃って所定の賞が成立した場合には、その図柄の種類に応じて予め定められた所定枚数のメダルが遊技者に付与される。尚、各リール51L、51C、51Rに描かれた「チェリー」の図柄は単図柄と呼ばれるマークであり、この単図柄が有効な1本の有効ライン上で停止表示された場合には2枚のメダルが遊技者に付与される。尚、賭数に応じて有効化された有効ラインが複数本存在する場合において、前述したようにメダルが払出される図柄の組合せが複数本の入賞ライン上において同時に成立した場合には、各入賞ライン上の図柄の組合せによって付与されるメダル枚数の合計枚数に相当するメダルが付与されるのが原則である。しかし、1ゲームにおいて遊技者に付与されるメダルの上限が15枚と定められているために、15枚を越える場合にはその16枚目以降のメダルが無効となる。
【0102】
本実施例においては、通常遊技状態時において黒7−黒7−黒7(黒7賞)、白7−白7−白7(白7賞)、BAR−BAR−BAR(BAR賞)、チェリー(チェリー賞)、ベル−ベル−ベル(ベル賞)、スイカ−スイカ−スイカ(スイカ賞)、またはプラム−プラム−プラム(再遊技;リプレイ)等が入賞の対象となっており、そのうち黒7、または白7の図柄、及びBARの図柄のみが遊技者にとって利益の大きな賞である大当たり(BB、RB)の対象となる特別図柄とされて、その他チェリー、ベルまたはプラム(再遊技)は遊技者にとって利益の小さな賞である小役の対象となる図柄とされている。
【0103】
このような各賞の対象となる図柄の組み合わせ、及び該図柄の組み合わせに対応する払出しメダル枚数(入賞の発生確率等も含む)は、通常ゲーム時、及びBB時、RB時に対応してそれぞれ予め定められており、これらは前述した入賞判定テーブルとしてROM213に登録されている。
【0104】
図7には、各ドラム301L、301C、301Rの外周に配列された図柄を示す展開図が示されており、図中、「左」は左ドラム301Lの外周に配列された図柄を示し、「中」は中ドラム301Cの外周に配列された図柄を示し、「右」は右ドラム301Rの外周に配列された図柄をそれぞれ示している。左ドラム301Lの左側に示した数字は図柄番号であり、「1」〜「5」の各図柄番号に対応して、「7」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「プラム」の図柄が各リール毎に5個ずつ配列されている。
【0105】
本実施例におけるスロットマシン1にあっては、リールの始動時または停止時においてドラム301L、301C、301Rの少なくとも1つが回動し、所定の図柄を導出表示させることでBBまたはRBの内部当選状況に関する予告演出が行われるようになっている。この予告演出では各ドラム301L、301C、301Rを回動させることによりBBまたはRBが内部当選している可能性が高い旨が報知されるとともに、全てのドラム301、301C、301Rが停止した際に、揃目の図柄、例えば「7−7−7」が表示位置に停止されることでBBまたはRBのどちらか一方が内部当選している旨が報知される演出が実施されるようになっている。また、このような予告演出を行う際の各ドラム301L、301C、301Rの制御内容は、前述したドラム制御テーブルとしてROM233に登録されている。
【0106】
尚、本実施例では、本発明における機械的演出装置が実行する演出として、ドラム301L、301C、301Rの回動によりBBまたはRBが内部当選している可能性が高い旨が報知されるとともに、これらドラム301L、301C、301Rの停止図柄によりBBまたはRBのいずれか一方が内部当選している旨が報知される予告演出を適用した例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ドラム301L、301C、301Rを回動するとともに、所定の表示態様となるように各ドラム301L、301C、301Rを停止させることで、チェリー賞、ベル賞、スイカ賞、また再遊技;リプレイ等の小役が内部当選している旨、またはこれら小役が内部当選している可能性が高い旨を報知したり、特定遊技状態であるAT状態が発生した旨、またはこれらAT状態が発生する可能性が高い旨(AT抽選に当選している可能性が高い旨)を報知する演出を実行するようにしても良い。
【0107】
次に、本実施例における制御部210がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0108】
まずSa1においては、ゲームスタートに備えるための初期処理を実行する。具体的には、次のゲームの遊技状態を設定し、この設定した遊技状態を特定可能な遊技状態コマンドを演出制御基板201の制御部230に送信した後、投入指示ランプ111を点灯させ、メダルやクレジットを受付け可能な状態で待機する。
【0109】
特に電源の立ち上げ時等においては、前述した各種装置の接続、及び作動状況を確認するとともに、バックアップデータの有無を確認し、バックアップデータが存在する場合には、電源断前の状態に復帰させる処理を実施する。
【0110】
Sa2においては、メダルの賭数が設定され、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定するBET処理を実行する。具体的には、投入されたメダル枚数、または1枚BETボタン36a、またはMAXBETボタン36bの押圧操作によるベット数に応じて所定の表示ランプ112〜116を順次点灯させ、1枚以上のメダルが投入された時点、または1枚BETボタン36a、またはMAXBETボタン36bの押圧操作により1以上のクレジットが使用された時点でスタートランプ118を点灯させ、スタートレバー38の押圧操作を可能とするとともに、スタートレバー38が押圧操作された時点でメダルの賭数を確定し、スタートランプ118を消灯する。
【0111】
尚、スタートレバー38の押圧操作がなされるまでの間において、全ての表示ランプ112〜116が点灯された状態からさらにメダル投入があった場合には、投入されたメダル枚数分に相当する有価価値をクレジットとしてRAM212に記憶し、これをクレジット表示部31にて表示する。
【0112】
また、前回のゲームでリプレイが入賞した場合には、メダルの投入や各BETボタン36a、36bの入力を無効とし、前回のゲームの賭数に応じて所定の表示ランプ112〜116を点灯させるとともに、スタートランプ118を点灯させ、スタートレバー38の押圧操作を可能とするとともに、スタートレバー38が押圧操作された時点で前回のゲームと同じ賭数を確定し、スタートランプ118を消灯する。
【0113】
また、このステップでは、ゲーム開始操作並びに賭数設定操作としてのメダルの投入、またはBETボタン36a、またはMAXBETボタン36bの押圧操作により賭数が設定される毎に、賭数が設定された旨とその際設定された賭数とを特定可能な賭数設定コマンドを演出制御基板201の制御部230に対して送信する。
【0114】
更に、このステップでは、ゲーム開始操作並びにゲーム開始指示操作としてのスタートレバー38の押圧操作に伴い、スタートレバー38が操作された旨を示すスタート指示コマンドを制御部230へ送信する。
【0115】
Sa3においては、Sa2におけるスタートレバー38の押圧操作によるゲームスタートに伴い、前述したいずれかの賞(BB、RB、その他遊技者にとって利益の小さな賞である小役)の入賞を許容するか否かを決定する内部抽選処理を実行する。この内部抽選処理とは、全てのリール51L、51C、51Rが停止される前の段階において、いずれかの賞への入賞を許容するか否かを決定するために実行されるものである。すなわち、この抽選により当選したいずれかの賞に該当する内部当選フラグが設定された場合に限り入賞することが許容されるのである。すなわち、制御部210はいずれかの賞に入賞することを許容するか否かを決定する入賞の事前決定手段としての機能を有している。
【0116】
また、このステップでは、内部抽選処理に基づく各種賞の内部当選の有無や、内部当選した賞の種別等を特定可能な内部当選状況コマンドを演出制御基板201の制御部230に対して送信する。
【0117】
Sa4においては、Sa3の内部抽選処理の終了に伴い各リール51L、51C、51Rを回転させるリール回転処理を実施する。このリール回転処理においては、リール51L、51C、51R回転中の基準位置チェックによるエラーチェックが、所定時間毎のタイマ割り込みで随時確認される。また、全てのリール51L、51C、51Rが回転した時点でストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作を有効とし、操作有効ランプ122L、122C、122Rを点灯するとともに、リール停止用のタイマカウントを開始する。
【0118】
Sa5においては、遊技者による停止ボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされるか、各リール51L、51C、51Rの回転開始時から遊技者によるストップボタン40L、40C、40Rの押圧操作がなされることなく所定時間である30秒が経過したことにより図柄を停止表示するための条件が満たされた時点で各々のリール51L、51C、51Rの停止フラグの設定を行い、この停止フラグの設定に基づいて押圧操作のあった停止ボタン40L、40C、40Rに対応する操作有効ランプ122L、122C、122Rを消灯するとともに、対応するリール51L、51C、51Rの回転を停止させるリール停止処理を実施する。
【0119】
また、このステップにおいては、各リールが停止される毎に、リールが停止した旨とその際停止したリールを特定可能なリール停止状況コマンドを演出制御基板201の制御部230に対して送信する。
【0120】
また、本実施例では、前述した入賞の抽選によりいずれかの賞に該当する内部当選フラグが設定された場合に限り、その賞に該当する図柄の組み合わせが所定の有効ライン上に揃うように停止制御し、また、いずれの賞にも該当する内部当選フラグが設定されていない場合は、最終的に前記賞に該当する図柄の組み合わせが有効化された有効ライン上に揃わないように停止制御する。すなわち、内部抽選処理によりいずれかの賞に当選しない限り上記各賞に入賞することはなく、また、これにより繰り返し行われるゲーム中において各賞が平均的に発生することになる。
【0121】
Sa6においては、Sa5において全てのリール51L、51C、51Rの回転が停止されたと判定した時点で、可変表示装置50に表示された表示内容と、Sa3において当選し、設定された内部当選フラグの内容とを照合して入賞内容の判定を行う入賞判定処理を実行するとともに、特にいずれかの賞に入賞したと判定した場合にあっては、入賞内容に対応した各種設定を実行する。この設定内容としては、例えば入賞内容に対応する払出しメダル枚数、遊技状態、再遊技等の設定がある。
【0122】
また、このステップでは、入賞の有無並びに入賞種別、入賞に基づくメダルの払出枚数を特定可能な入賞状況コマンドを演出制御基板201の制御部230に対して送信する。
【0123】
Sa7においては、Sa6において判定された入賞内容に対応して設定された設定内容に基づく処理を実行する。具体的には、設定された払出しメダル枚数分のメダルの払出処理や、遊技状態の変更(通常遊技状態から特別遊技状態へ、または特別遊技状態から通常遊技状態への変更等)処理等を実行する。
【0124】
また、このステップでは、入賞の有無に関わらず、BB及びRB以外の賞(スイカ賞、チェリー賞、ベル賞、またはリプレイ(再遊技))に該当する内部当選フラグが設定されている場合はこれをクリアしてゲームを終了する。尚、このように設定されているいずれかの賞に該当する内部当選フラグは、1回のゲームの終了とともに解除されるようにしたり、当選した賞に入賞するまで継続するように設定することが可能である。本実施例では、BB及びRBの内部当選フラグは入賞するまで継続されるように設定され、前述した小役の内部当選フラグは1ゲーム毎に解除されるように設定されている。尚、各ゲームにおいて実行される入賞の抽選により同時に2種の内部当選フラグが1ゲーム中に同時に設定されることはないが、BB及びRBの内部当選フラグが継続して設定されている間に小役の内部当選フラグが設定されることはある。
【0125】
次に、本実施例における演出制御基板201の制御部230が実行する前述の予告演出に伴う処理状況を、図10のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0126】
まず、次ゲームの演出に備えるための初期処理を実行する(Sb1)。特に電源の立ち上げ時等においては、バックアップデータの有無を確認し、バックアップデータが存在する場合には、電源断前の状態に復帰させる処理を実施する。
【0127】
次いで、遊技制御基板200から送信される遊技状態コマンドの受信処理を行う(Sb2)。具体的には、遊技制御基板200から送信される遊技状態コマンドの受信待ちの状態で待機し、遊技状態コマンドを受信した場合には、該受信した遊技状態コマンドにより特定される遊技状態を次回実施されるゲームの遊技状態としてRAM232に設定する。
【0128】
次いで、前記内部抽選処理において遊技制御基板200から送信される内部当選状況コマンドの受信処理を行う(Sb3)。具体的には、遊技制御基板200から送信される内部当選状況コマンドの受信待ちの状態で待機し、内部当選状況コマンドを受信した場合には、該受信した内部当選状況コマンドにより特定される当該ゲームの内部当選状況をRAM232に設定する。また、内部当選状況コマンドは、スタートレバー38の押圧操作、すなわちゲームの開始とほぼ同時に送信されるコマンドであるため、この内部当選状況コマンドの受信に基づき、ゲームが開始されてリール51L、51C、51Rの回転が開始されたとみなし、リール回転中フラグをセットする。
【0129】
次いで、Sb3のステップにおいて特定した当該ゲームの内部当選状況に応じた予告演出を実行するか否かを決定するための演出実行抽選処理を行う(Sb4)。具体的には、演出実行抽選用の乱数値を抽出するとともに、該抽出した乱数値と前記演出実行抽選判定テーブルとを比較し、予告演出を実行するか否かを決定する。また、このステップにおいて予告演出を実行すると決定した場合には、演出実行フラグをセットする。
【0130】
次いで、Sb4のステップにおいて予告演出を実行すると決定した場合、すなわち演出実行フラグがセットされている場合に、どのような演出パターンの予告演出を行うかを決定するための演出パターン抽選処理を行う(Sb5)。具体的には、演出パターン抽選用の乱数値を抽出するとともに、該抽出した乱数値と前記演出抽選判定テーブルとを比較し、実行する予告演出のパターン(ドラム303L、303C、303Rの予定停止図柄や、演出がキャンセルされた場合の停止許容図柄、各ドラムの制御状況)を決定して、該決定した演出パターンをRAM232に設定する。
【0131】
この演出パターン抽選処理では、予告演出の終了時において表示位置に停止される予定停止図柄、すなわち本発明における演出結果表示態様を決定するための抽選を行う処理であり、予告演出の終了時には、この抽選により当選したいずれかの演出パターンに該当する予定停止図柄が表示位置に停止されるように各ドラム303L、303C、303Rが制御される。すなわち、予告演出を行う際に、制御部230は演出終了時において表示される演出結果表示態様を決定する演出結果決定手段としての機能を有している。
【0132】
次いで、Sb4やSb5において実施される各種抽選の結果に応じてドラムモータ303L、303C、303Rの駆動制御を行い、予告演出を実行する予告演出実行処理を行う(Sb6)。
【0133】
図11並びに図12は、Sb6における予告演出実行処理の処理状況を示すフローチャートである。
【0134】
この予告演出実行処理では、まず、予告演出を実行するか否かを判定する(Sc1)。予告演出を実行するか否かは、Sb4の演出実行抽選処理で当選することでセットされる演出実行フラグの有無に基づいて判定される。すなわち、演出実行抽選に当選していれば予告演出が実行され、演出実行抽選に外れていれば予告演出は実行されずに処理は終了される。
【0135】
次いで、Sc1において予告演出を実施すると判定した場合には、リール51L、51C、51Rが回転中であるか否かを判定する(Sc2)。リール51L、51C、51Rが回転中であるか否かは、Sb3の内部当選状況コマンド受信処理において設定されるリール回転中フラグの有無に基づいて判定される。
【0136】
Sc2においてリール51L、51C、51Rが回転中であると判定した場合には、遊技制御基板200から送信される入賞状況コマンドを受信したか否かを判定する(Sc3)。入賞状況コマンドを受信したか否かは、演出実行処理中に割込処理として実施されるコマンド受信処理において入賞状況コマンドが受信されているか否かが判定される。
【0137】
Sc3において入賞状況コマンドを受信していないと判定した場合には、ドラム301L、301C、301Rが回動中であるか否かを判定する(Sc4)。ドラム301L、301C、301Rが回動中であるか否かは、後述のドラム制御処理においてドラムの回動が開始された場合に設定されるドラム回動中フラグの有無に基づいて判定される。
【0138】
Sc4においてドラム301L、301C、301Rが回動中であると判定した場合には、ドラムの回動制御を実施するためのドラム制御処理を実施する(Sc6)とともに、Sc4においてドラム301L、301C、301Rが回動中でないと判定した場合には、ドラム制御テーブルを参照し、リール51L、51C、51Rの始動時に始動するドラムの始動フラグをセットした後(Sc5)、ドラム制御処理を実施する(Sc6)。
【0139】
ドラム制御処理では、ドラムの始動フラグ並びに停止フラグの設定状況に基づいて各ドラム301L、301C、301Rを始動並びに停止するための制御が実施される。ここで実施されるドラム制御処理ではSc5においてセットされた始動フラグに応じたドラムの始動制御が実施される。尚、ドラム制御処理については後に詳述する。
【0140】
Sc6におけるドラム制御処理が終了するとSc2のステップに移行し、Sc2以下の処理を実施する。
【0141】
また、Sc3において入賞状況コマンドを受信していると判定した場合には、リール51L、51C、51Rが停止したとみなしてリール回転中フラグをクリアするとともに(Sc7)、BBまたはRBの入賞が発生したか否かを判定する(Sc8)。BBまたはRBの入賞が発生したか否かは、受信した入賞状況コマンドにより特定される入賞状況に基づいて判定される。
【0142】
Sc8においてBBまたはRBの入賞が発生したと判定した場合には、演出停止処理を実施する(Sc9)。
【0143】
演出停止処理では、各ドラム301L、301C、301Rのいずれかが回動している場合、すなわち予告演出が実行中である場合において、回動中のドラムを停止し、実行中の予告演出を停止(キャンセル)するための処理が実施される。すなわち予告演出が実行中であってもBBまたはRBの入賞が発生した場合には、実行中の演出が停止されることとなる。尚、演出停止処理については後に詳述する。
【0144】
また、Sc8においてBBまたはRBの入賞が発生していないと判定した場合には、ドラム制御テーブルを参照し、リール51L、51C、51Rの停止時に始動するドラムの始動フラグ、並びにリール51L、51C、51Rの停止時に停止するドラムの停止フラグをセットした後(Sc10、Sc11)、前述したドラム制御処理を実施し(Sc6)、Sc2に移行する。ここで実施されるドラム制御処理ではSc10、Sc11においてセットされた始動フラグ並びに停止フラグに応じたドラムの始動制御または停止制御が実施される。
【0145】
また、Sc2においてリール51L、51C、51Rが回転中でないと判定した場合には、ドラム301L、301C、301Rが回動中であるか否かを判定する(Sc12)。
【0146】
Sc12においてドラム301L、301C、301Rのいずれも回動中でないと判定した場合には、演出実行フラグをクリアして(Sc13)、処理を終了する。
【0147】
また、Sc12においてドラム301L、301C、301Rが回動中であると判定した場合には、図12に示すSc14に移行する。
【0148】
Sc14では、タイマカウンタに所定値をセットし、このタイマカウンタが0となるまで1ずつ減算する処理を実施する(Sc15〜Sc17)。この処理は、リール51L、51C、51Rの停止後も継続して実行される予告演出が終了されるまでの所定の演出実行時間(T)を設定するための処理である。
【0149】
次いで、タイマカウンタが0となった場合には、回動中の全てのドラムの停止フラグをセットした後(Sc18)、Sc6と同様のドラム制御処理を実施し(Sc19)、図11に示すSc13に移行して演出実行フラグをクリアした後、処理を終了する。Sc19のドラム制御処理では回動中の全てのドラムの停止制御が実施される。すなわちリール51L、51C、51Rが停止してから所定の演出実行時間(T;例えば5秒間)が経過することで継続中の予告演出が終了されることとなる。
【0150】
また、Sc15〜Sc17の処理中において、遊技制御基板200から送信される賭数設定コマンドを受信した場合には、Sc9と同様の演出停止処理を行い、図11に示すSc13へ移行する。すなわちリール51L、51C、51Rが停止してから所定の演出実行時間(T)が経過する以前であっても、賭数設定操作が行われることで継続中の演出が停止されることとなる。
【0151】
次に、Sc6やSc19において実施されるドラム制御処理を図13(a)に基づき詳述する。このドラム制御処理では、まず、ドラムの始動フラグがセットされているか否かを判定する(Sd1)。この判定において始動フラグがセットされていれば、セットされている始動フラグに該当するドラムの回動を開始し(Sd2)、始動フラグをクリアし(Sd3)、該当するドラムのドラム回動中フラグをセットする(Sd4)。
【0152】
次いで、ドラムの停止フラグがセットされているか否かを判定する(Sd5)。この判定において停止フラグがセットされていれば、ドラム制御テーブルに登録された予定停止図柄を参照し、停止フラグに該当するドラムの予定停止図柄が表示位置まで回動した時点で、当該ドラムを停止させる(Sd6)。また、ドラムの停止に伴って停止フラグをクリアし(Sd7)、該当するドラムのドラム回動中フラグをクリアする(Sd8)。
【0153】
このようにドラム制御処理では、始動フラグが設定されているドラムの回動を開始させるとともに、停止フラグが設定されているドラムを予定停止図柄が表示されるように停止する制御が実施されるようになっている。
【0154】
次に、Sc9やSc20において実施される演出停止処理を図13(b)に基づき詳述する。この演出停止処理では、まず、回動している全てのドラム301L、301C、301Rの停止フラグをセットし(Se1)、ドラム制御テーブルに登録された予定停止図柄を参照し、停止フラグに該当するドラムの停止許容図柄が表示位置まで回動した時点で、当該ドラムを停止させる(Se2)。また、ドラムの停止に伴って停止フラグをクリアし(Se3)、該当するドラムのドラム回動中フラグをクリアする(Se4)。
【0155】
また、Se2においては、最も少ない回動で停止許容図柄が表示されるようにドラムを停止させる。例えば、停止許容図柄が1〜4番の図柄であれば、1〜4番の図柄のうち、停止フラグがセットされた時点で最も少ない回動で表示可能な図柄を表示するようにドラムを停止制御することとなる。また、停止許容図柄が他のドラムを基準として定められている場合、例えば、中ドラム301C、右ドラム301Rを、左ドラム301Lの停止図柄に合わせる必要がある場合には、まず、左ドラム301が停止許容図柄で停止されるのを待って、それに合わせて中ドラム301C、右ドラム301Rを停止するように制御する。
【0156】
次に、演出制御基板201の制御部230が上述のような制御に基づいて行う予告演出の実行状況を図14〜16のタイミングチャート並びに図17〜図19に示す各リール51L、51C、51Rと各ドラム301L、301C、301Rの動作状況図に基づいて具体的に説明する。
【0157】
図14〜図16は、演出実行抽選処理において予告演出の実行が決定され、かつ演出パターン抽選処理においてパターンDが当選した場合の各ドラム301L、301C、301Rの動作状況を示すタイミングチャートである。
【0158】
まず、図14並びに図17には、BBまたはRBが内部当選していない場合で、かつ予告演出が最後まで実施された場合の動作状況が示されている。
【0159】
まず、ゲームがスタートし、リール51L、51C、51Rの回転が開始した場合、すなわちゲームのスタート時に遊技制御基板200より送信される内部当選状況コマンドを受信した場合に、制御部230は、ドラム制御テーブルを参照し、リールの始動時に始動するドラムがあるかを確認する。ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)では、リールの始動時において全てのドラム301L、301C、301Rの始動(on)が登録されているため、全てのドラムに該当する始動フラグをセットする。これにより図17(a)に示すように全てのドラム301L、301C、301Rの回動が開始される。
【0160】
次いで、全てのリール51L、51C、51Rが停止してゲームが終了した場合、すなわちゲームの終了時に遊技制御基板200より送信される入賞状況コマンドを受信した場合に、制御部230は、再びドラム制御テーブルを参照し、リール停止時に始動または停止するドラムがあるかを確認する。ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)では、リールの停止時において、ドラム301Cの回動継続「on」が登録されているとともに、ドラム301L、301Rの停止「off」が登録されているため、ドラム301L、301Rに該当する停止フラグをセットする。これにより図17(b)に示すように、ドラム301Cは回動を継続するとともに、ドラム301L、301Rが停止される。この際ドラム301L、301Rは、ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)におけるドラム301L、301Rの予定停止図柄である5番図柄に対応する「7」が表示位置に導出された時点で停止される。
【0161】
次いで、全てのリール51L、51C、51Rが停止後に継続される演出実行時間(T)が経過すると、制御部230は、継続中の予告演出を全て終了するための処理を行う。すなわちリール51L、51C、51Rが停止してから所定の演出実行時間(T)が経過することで、回動中の全てのドラムの停止制御が行われることとなる。ここでは回動中のドラム301Cに該当する停止フラグをセットする。これにより、図17(c)に示すように、ドラム301Cが停止される。この際ドラム301Cは、ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)におけるドラム301Cの予定停止図柄である2番図柄に対応する「チェリー」が表示位置に導出された時点で停止される。
【0162】
次に、図15並びに図18には、BBまたはRBが内部当選していない場合で、かつ予告演出が最後まで実施される以前に次ゲームの賭数設定操作(メダルの投入操作またはMAXBETボタン36bまたは1枚BETボタン36aの押圧操作)が実施された場合の動作状況が示されている。
【0163】
まず、ゲームがスタートし、リール51L、51C、51Rの回転が開始した場合、すなわちゲームのスタート時に遊技制御基板200より送信される内部当選状況コマンドを受信した場合に、制御部230は、ドラム制御テーブルを参照し、リールの始動時に始動するドラムがあるかを確認する。ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)では、リールの始動時において全てのドラム301L、301C、301Rの始動「on」が登録されているため、全てのドラムに該当する始動フラグをセットする。これにより図18(a)に示すように全てのドラムの回動が開始される。
【0164】
次いで、全てのリール51L、51C、51Rが停止してゲームが終了した場合、すなわちゲームの終了時に遊技制御基板200より送信される入賞状況コマンドを受信した場合に、制御部230は、再びドラム制御テーブルを参照し、リール停止時に始動または停止するドラムがあるかを確認する。ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)では、リールの停止時において、ドラム301Cの回動継続「on」が登録されているとともに、ドラム301L、301Rの停止「off」が登録されているため、ドラム301L、301Rに該当する停止フラグをセットする。これにより図18(b)に示すように、ドラム301Cは回動を継続するとともに、ドラム301L、301Rが停止される。この際ドラム301L、301Rは、ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)におけるドラム301L、301Rの予定停止図柄である5番図柄に対応する「7」が表示位置に導出された時点で停止される。
【0165】
次いで、全てのリール51L、51C、51Rが停止後に次のゲームを行うための賭数設定操作が実施された場合、すなわち賭数設定操作に基づき遊技制御基板200より送信される賭数設定コマンドを受信した場合に、制御部230は、継続中の予告演出をキャンセルするための処理を行う。すなわち、ここでは回動中のドラム301Cに該当する停止フラグをセットする。これにより図18(c)に示すようにドラム301Cが停止される。この際ドラム301Cは、ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選無し)におけるドラム301Cの停止許容図柄である1〜4番図柄のうち、最も少ない回動で停止可能な図柄が表示位置に導出された時点で停止される。すなわち賭数設定操作とほぼ同時にドラム301L、301C、301Rのうち回動中のドラムが、停止許容図柄で停止されることとなる。
【0166】
このように、本実施例のスロットマシン1においては、ドラム301L、301C、301Rによる予告演出がゲーム終了後において継続中であっても、遊技者による賭数設定操作がなされることで継続中の予告演出がキャンセル(停止)され、予め内部当選状況に応じて決定された予定停止図柄が表示位置に導出された時点でドラム301L、301C、301Rが停止されるようになっている。
【0167】
次に、図16並びに図19には、BBが内部当選した場合で、かつ内部当選したBBが入賞した場合の動作状況が示されている。
【0168】
まず、ゲームがスタートし、リール51L、51C、51Rの回転が開始した場合、すなわちゲームのスタート時に遊技制御基板200より送信される内部当選状況コマンドを受信した場合に、制御部230は、ドラム制御テーブルを参照し、リールの始動時に始動するドラムがあるかを確認する。ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選有り)では、リールの始動時において全てのドラム301L、301C、301Rの始動「on」が登録されているため、全てのドラムに該当する始動フラグをセットする。これにより図19(a)に示すように全てのドラムの回動が開始される。
【0169】
次いで、全てのリール51L、51C、51Rが停止してゲームが終了した場合、すなわちゲームの終了時に遊技制御基板200より送信される入賞状況コマンドを受信した場合であり、かつ受信した入賞状況コマンドに基づいてBBの入賞が特定された場合に、制御部230は、実行中の予告演出をキャンセルするための処理を行う。すなわち、ここでは全てのドラム301L、301C、301Rに該当する停止フラグをセットする。この際ドラム301L、301C、301Rは、ドラム制御テーブルに登録されたパターンD(BB、RB内部当選有り)の停止許容図柄のうち最も少ない回動で停止可能な図柄が表示位置に導出された時点で停止される。これにより図19(b)に示すように全てのドラム301L、301C、301Rが停止される。
【0170】
ここでは、中ドラム301C、右ドラム301Rに停止される停止許容図柄が左ドラム301Lの停止図柄と同一となるように設定されているため、左ドラム301Lの停止許容図柄のうち最も少ない回動で停止可能な図柄が表示位置に導出された時点で左ドラム301Lが停止されるとともに、該停止された左ドラム301Lの停止図柄に合わせて中ドラム301C、右ドラム301Rが停止される。このように、BBまたはRBの内部当選状況を報知するための予告演出を実行中にBBまたはRBの入賞が発生した場合には、それとほぼ同時にドラム301L、301C、301Rが停止許容図柄で停止されることとなる。
【0171】
このように、本実施例のスロットマシン1においては、ドラム301L、301C、301Rによる予告演出がゲーム終了時において継続すべき予告演出がある場合でも、BBまたはRBが入賞することで継続すべき予告演出がキャンセル(停止)され、予め内部当選状況に応じて決定された停止許容図柄の位置でドラム301L、301C、301Rが停止されるようになっている。
【0172】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1においては、ドラム301L、301C、301Rによる予告演出が、該予告演出が途中で停止された場合、すなわち予告演出がキャンセルされた場合にも、演出パターン抽選処理により決定された演出パターンの予定停止図柄に応じた停止許容図柄が表示位置に導出された時点でドラム301L、301C、301Rが停止される。すなわち予告演出がキャンセルされた場合にも、予定停止図柄に応じた停止許容図柄が表示されるようになっており、実際の遊技状態と矛盾が生じる図柄が表示される等の不都合を回避できるため、遊技者に対して違和感を与えたり、誤解を生じさせてしまうことを極力回避できる。
【0173】
また、本実施例のスロットマシン1においては、予告演出がキャンセルされる場合に、キャンセルされずに予告演出が終了するまでの途中経過、例えば、ゲーム終了後、いずれか1つのドラムが継続して回動するリーチ演出等が行われる場合等における途中経過が省略され、停止許容図柄が表示されるようになっており、予告演出がキャンセルされてから、停止許容図柄が表示されるまでの時間をより短縮することができる。尚、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予告演出が終了するまでの途中経過の一部を省略したり、途中経過を早送りで実施した後、停止許容図柄が表示されるようにしても良い。
【0174】
また、本実施例のスロットマシン1においては、予告演出のキャンセルに伴ってドラム301L、301C、301Rを停止させる際に、最も少ない回動で停止許容図柄が表示位置に停止されるようになっており、各ドラム301L、301C、301Rを回動させるためのドラムモータ303L、303C、303Rにかかる負荷を軽減できるばかりか、例えば、予告演出がキャンセルされる場合には、ドラムモータ303L、303C、303Rが停止されるまでの時間をより短縮することができる。
【0175】
また、本実施例のスロットマシン1においては、ゲーム終了時において継続すべき予告演出がある場合でも、BBまたはRBが入賞することで継続すべき予告演出がキャンセルされるようになっており、BBまたはRBの入賞が発生しているにも関わらず、予告演出が実施されてしまうことを回避できる。
【0176】
また、本実施例のスロットマシン1においては、ゲーム終了後においても予告演出が継続して実行されている場合には、演出制御基板201の制御部230が賭数設定コマンドを受信することで、すなわち遊技者が次のゲームを行うために賭数設定操作が実施されることで予告演出がキャンセルされるようになっており、遊技者が演出を見たくない場合には、次ゲームの開始操作を行うことで演出をキャンセルさせることができる。
【0177】
尚、本実施例では次ゲームの開始操作に基づいて予告演出がキャンセルされる一例として、メダルの投入または1枚BETボタン36a並びにMAXBETボタン36bの操作等の賭数設定操作に基づいて予告演出がキャンセルされる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、次ゲームの開始操作としては、前述した賭数設定操作に加えて、スタートレバー38の押圧操作等、ゲームの開始指示操作が含まれる。すなわち、スタートレバー38の押圧操作とほぼ同時に遊技制御基板200より送信されるスタート指示コマンドや内部当選状況コマンドを演出制御基板201の制御部230が受信することで、予告演出がキャンセルされるようにしても良く、これによっても、遊技者が演出を見たくない場合には、次ゲームの開始操作を行うことで演出をキャンセルさせることができる。
【0178】
また、このように次ゲームの賭数設定操作やスタートレバー38の押圧操作に基づいて予告演出をキャンセルできるようにすることは、予告演出のキャンセルを行うための操作部等を新たに設ける必要がなく、スロットマシン1の製造コストを軽減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、予告演出をキャンセルするために使用されるキャンセルボタン等の操作部を設けるようにしても良い。
【0179】
また、本実施例のスロットマシン1においては、ドラム301L、301C、301Rを用いた予告演出は、遊技制御基板200の制御部210が実施する内部抽選処理により決定されるBBまたはRBの内部当選状況に応じて実施されるとともに、これら予告演出の制御は遊技制御基板200の制御部210から送信された内部当選状況コマンドに基づいて演出制御基板201の制御部230が実施する構成とされているため、制御部210は内部当選状況コマンドの送信処理を行うのみで良く、制御部210に処理負荷が集中してしまうことを防止できる。
【0180】
更に、これら予告演出を行うための機能を新たに付加する場合には、遊技制御基板200の制御部210が行う制御プログラムをほとんど変更せずとも、演出制御基板201の制御部230が行う制御プログラムを変更するのみで予告演出のための機能を付加することができる。尚、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技制御基板200の制御部210が、これら予告演出を行うための制御を行うようにしても良い。
【0181】
尚、遊技制御基板200の制御部210より送信される内部当選状況コマンドには、所定の確率で誤った内容を示す偽の内部当選状況コマンドが送信されることがある。例えば、BBやRBが内部当選していないにも関わらず、BBまたはRBが内部当選している旨を示す内部当選状況コマンドが送信されることがある。一方、前述のように演出制御基板201の制御部は、遊技制御基板200から受信した内部当選状況コマンドにより特定されるBBまたはRBの内部当選状況に応じて予告演出を行っているため、偽の内部当選状況コマンドを受信した場合には、実際の内部当選状況とは異なる予告演出が実行されてしまうことがあり得る。例えば、BBまたはRBが内部当選していないにも関わらず、予告演出の終了時のドラム301L、301C、301Rの表示態様として、BBまたはRBが内部当選している旨を示す「7」の揃目が表示されてしまう場合等があり得る。
【0182】
また、本実施例のように機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rによる演出が途中で停止された場合(キャンセルされた場合)には、該演出がキャンセルされずに終了した場合と異なる演出態様にて停止することが好ましい。例えば、演出がキャンセルされない場合には、ドラム301L、301C、301Rが点灯した状態で演出を行い、終了時においても点灯した状態とするのに対し、該演出がキャンセルされた場合には、ドラム301L、301C、301Rが消灯または点滅した状態で演出を終了するようにしたり、演出がキャンセルされた場合と該演出がキャンセルされずに終了した場合とで異なる報知音を出力したりすることが好ましい。このようにすることで、演出がキャンセルされずに終了したのか、或いはキャンセルされたのかを把握することができる。
【0183】
図20には、前述した実施例にて説明したスロットマシン1において、事前決定手段による事前決定結果としての内部当選状況に応じて機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rが行う演出態様の一例が示されている。
【0184】
次に、BBの小役ゲーム中にJacInが内部当選した場合には、図20(b)に示すように、ドラム301L、301C、301R内のドラムLED304L、304C、304Rを点滅することで、ドラム301L、301C、301Rを点滅させ、遊技者に対してJacInが内部当選した旨が報知されるようになっている。
【0185】
このように、遊技者に対してJacInが内部当選した旨、すなわち事前決定手段による事前決定結果が報知されることにより、遊技者は事前決定結果を把握することができ、遊技の興趣を向上させることができる。
【0186】
また、ここでは、ドラム301L、301C、301Rを点滅させることにより、遊技者に対して事前決定手段による事前決定結果が報知されるようになっているが、ドラム301L、301C、301Rを点灯させたり、ドラム301L、301C、301Rの発光色を変更したりすることで、事前決定手段による事前決定結果を報知するようにしてもよい。
【0187】
また、図20(a)(b)では、BB中の小役ゲームにおけるJacInの内部当選を遊技者に対して報知する例について説明したが、通常遊技状態における小役やBB、RB等の内部当選状況を報知するようにしてもよい。
【0188】
図21〜24には、機械的演出装置としてのドラム301L、301C、301Rが、演出手段と遊技状態報知手段との双方の機能を有する場合、すなわち、ドラム301L、301C、301Rがゲームに関する演出と、遊技状態の報知の双方を実施する場合の演出状況並びに遊技状態報知状況の一例が示されている。
【0189】
ここでは、ドラム301L、301C、301Rを用いて、BBの小役ゲーム中に消化したRBの消化回数を報知するとともに、JacInの内部当選状況の報知演出を実行する例について説明する。
【0190】
まず、図21(a)に示すように、BBの小役ゲーム中にRBへ移行する契機であるJacInが内部当選するまでは、全てのドラム301L、301C、301Rに「7」が表示されているとともに、ドラムLED304L、304C、304Rが発光され、全てのドラム301L、301C、301Rが、点灯した状態とされている。これによりRBの消化回数、すなわちRBに移行した回数が0回であり、JacInが内部当選していない旨が遊技者に対して報知される。
【0191】
次に、1回目のJacInが内部当選した場合には、図21(b)に示すように、全てのドラム301L、301C、301Rが上方向(図21(b)矢印方向)に回動し、図21(c)に示すように、JacInが内部当選した旨を示す「プラム」の揃目が表示され、遊技者に対してその旨が報知される。この場合も、全てのドラム301L、301C、301Rが点灯している状態とされている。
【0192】
次に、1回目のRBが終了すると、図22(a)に示すように、ドラム301L、301Cは点灯し、ドラム301Rが消灯した状態となる。これにより、RBの消化回数が1回であることが遊技者に対して報知される。
【0193】
次に、2回目のJacInが内部当選した場合には、図22(b)に示すように、ドラム301L、301Cが上方向(図22(b)矢印方向)に回動し、図22(c)に示すように、JacInが内部当選した旨を示す「プラム」の揃目が表示され、遊技者に対してその旨が報知される。この際、RBの消化回数を示すドラム301Rは回動しないようになっている。
【0194】
次に2回目のRBが終了すると、図23(a)に示すように、ドラム301Lが点灯し、ドラム301C、301Rが消灯した状態となる。これにより、RBの消化回数が2回であることが遊技者に対して報知される。
【0195】
次に、3回目のJacInが内部当選した場合には、図23(b)に示すように、ドラム301Lのみが上方向(図23(b)矢印方向)に回動し、図23(c)に示すように、JacInが内部当選した旨を示す「プラム」が表示され、遊技者に対してその旨が報知される。この際、RBの消化回数を示すドラム301C、301Rは回動しないようになっている。
【0196】
次に、3回目のRBが終了する、すなわちBBが終了すると、図24に示すようにドラム301Lも消灯し、全てのドラム301L、301C、301Rが消灯した状態となる。これにより、3回のRB全てを消化したこと、すなわちBBが終了したことが報知される。
【0197】
このように、JacInの内部当選状況とRBの消化回数とが、機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rにより、遊技者に対して報知されるようになっており、これらの報知を行うために個別の報知手段を設ける必要がなくなるため、スロットマシン1の製造コストを軽減できる。
【0198】
また、ここで示す例ではRB回数を報知するドラム301L、301C、301Rが、JacInの内部当選状況を報知するための演出を行わない。つまり、動作しないようになっているため、RB回数の消化回数を容易に把握することができる。
【0199】
尚、図21〜図24では、BB中におけるRBの消化回数と、JacInの内部当選状況を報知する例について説明したが、例えば、通常遊技状態において、機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rを用いて小役やBB、RBの予告演出と、AT状態等の特定遊技状態に関する報知と、の双方を行うようにしても良い。
【0200】
図25は、スロットマシン1の電源投入時における機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rの動作状況の一例を示すタイミングチャートである。
【0201】
まず、スロットマシン1の電源が投入されると(T1)、ドラムモータ303L、303C、303Rを駆動して、ドラム301L、301C、301Rを回動させる(T2)。これに基づきドラムセンサ305L、305C、305Rが各リール301L、301C、301Rの基準位置を検出すると(T3)、これら検出した基準位置から初期表示態様となるまでの各ドラムモータ303L、303C、303Rの駆動時間を特定し、該特定した駆動時間の経過後、該当するドラムモータを停止する(T4)。
【0202】
これにより初期表示態様に該当する図柄が表示された位置で各ドラム301L、301C、301Rが停止されることとなる。
【0203】
尚、ここで示す初期表示態様とは、電源断前のバックアップデータが存在する場合には、それに応じた表示態様(電源断前に表示されていた表示態様)が該当し、バックアップデータが存在しない場合には、デフォルトの表示態様(例えば「7−7−7」等)が該当する。
【0204】
このようにスロットマシン1の電源投入時にドラム301L、301C、301Rを回動させて、基準位置を検出し、初期表示態様を表示させることで、例えば、電源投入前にドラム301L、301C、301Rの表示図柄がズレている場合にも、電源投入によりそのズレを修正することができる。
【0205】
また、例えばリセット後の電源投入時にドラム301L、301C、301Rに表示される初期表示態様(例えば「7−7−7」等)を設定しておくことで、開店時のリールの表示位置を一定とすることができ、スロットマシン1が設置されている遊技島等を整然と見せることができる。
【0206】
図26は、機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rを用いて事前決定手段による事前決定結果、すなわち内部当選状況の報知を行う際の演出態様の一例を示す図である。
【0207】
尚、ここでは、BB、RBが内部当選した旨を報知する演出を2ゲームにわたって実施する場合について説明する。
【0208】
まず、図26(a)に示すように、1ゲーム目が開始されると、ドラム301L、301C、301Rが回動し、1ゲーム目の終了に伴い、所定の準備位置で停止する。ここでいう準備位置とは、次のゲームにおいて実施する演出に備えた停止位置のことであり、次回のゲームの演出で表示させる図柄を導出し易い停止位置である。
【0209】
例えば、BB又はRBの内部当選を示す「7」の揃目を揃えるための準備位置に各ドラム301L、301C、301Rが停止した状態としては、図26(b)に示すように、ドラム301Lの「7」の図柄が表示位置に停止され、ドラム301Cの「7」の図柄が表示位置の1図柄上となる位置に停止され、ドラム301Rの「7」の図柄が表示位置の2図柄上となる位置に停止された状態や、図26(d)に示すように、ドラム301L、301Rの「7」の図柄が表示位置に停止され、ドラム301Cの「7」の図柄が表示位置の1図柄上となる位置に停止された状態等が該当する。
【0210】
図26(b)に示す状態は、図26(c)に示すように、ドラム301Cを1図柄下へ回動し、ドラム301Rを2図柄下へ回動することで、「7」の揃目を表示位置に表示させるための準備位置に各ドラム301L、301C、301Rを停止した状態であり、図26(d)に示す状態は、図26(e)に示すように、ドラム301Cを1図柄下へ回動することで、「7」の揃目を表示位置に表示させるための準備位置に各ドラム301L、301C、301Rを停止した状態である。
【0211】
このように、複数ゲームにわたって演出を行う際に、演出を開始するゲームにおいて次のゲームで表示すべき図柄を導出しやすいような準備位置でドラム301L、301C、301Rを停止させることで、次のゲームで行う演出をスムーズに行うことができる。
【0212】
図27は、機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rと、演出手段としてのスピーカ136a、136b、137から出力される報知音とにより事前決定手段による事前決定結果、すなわち内部当選状況の報知を行う際の演出方法の一例を示す図である。
【0213】
ここでは、BB又はRBが内部当選した旨の報知を行う演出を2通りのパターンで行う場合について説明する。
【0214】
図27(a)のパターンでは、演出が開始されるとドラム301L、301C、301Rが、上向きに回動し(図27(a)矢印方向)、「7−7−7」で停止するとともに、所定の報知音Aがスピーカ136a、136b、137から出力され、BB又はRBに内部当選した旨が報知されるようになっている。
【0215】
また、図27(b)では、ドラム301L、301C、301Rが下向きに回動し、ドラム301L、301Rが「7」を表示して停止した後に、更にドラム301Cが下向きに回動して(図27(b)矢印方向)、最終的に「7」で停止し、図27(a)に示すパターンと同一の報知音Aがスピーカ136a、136b、137から出力され、BB又はRBに内部当選した旨が報知されるようになっている。
【0216】
このように、ドラム301L、301C、301Rによる演出の過程や期間が異なっても、同一の内容(ここではBBまたはRBの内部当選)を報知をする場合に同一の報知音を出力することで、遊技者は演出の結果を容易に把握できる。
【0217】
また、ここでは、内容の等しい演出がなされた場合には、スピーカ136a、136b、137から出力される報知音が同一の報知音を出力する例について説明しているが、ドラム301L、301C、301Rの動きや期間に応じて異なる報知音を出力するようにしても良い。
【0218】
図28は、演出実行時における機械的演出装置としてのドラム301L、301C、301Rの動作状況の一例を示すものである。
【0219】
まず、図28(a)には、リール51L、51C、51R並びにドラム301L、301C、301Rが回動している状態が示されている。
【0220】
この状態で、演出制御基板201における制御部230が、遊技制御基板200より送信されたリール停止状況コマンドを受信すると、該受信したリール停止状況コマンドにより停止されたリールを特定し、特定したリールに対応したドラムを停止させる。
【0221】
例えば、最初に左リール51Lが停止され、その旨を示すリール停止状況コマンドを受信した場合には、図28(b)に示すように対応するドラム301Lを停止させる。次に、右リール51Rが停止され、その旨を示すリール停止状況コマンドを受信した場合には、図28(c)に示すように対応するドラム301Rを停止させる。次に、中リール51Cが停止され、その旨を示すリール停止状況コマンドを受信した場合には、図28(d)に示すように対応するドラム301Cを停止させる。このようにすることで、リール51L、51C、51Rの停止に応じてドラム301L、301C、301Rが行う演出を停止できる。更に、リール51L、51C、51Rが停止操作されずに自動停止した場合にも、ほぼ同じタイミングでドラム301L、301C、301Rによる演出を停止できる。
【0222】
尚、ここではリール51L、51C、51Rの停止に応じて対応するドラムが停止する例について説明したが、リール51L、51C、51Rの全てが停止した時、すなわち全てのリール51L、51C、51Rに対応するリール停止状況コマンドを受信した時に、ドラム301L、301C、301Rを停止するようにしても良い。
【0223】
図29は、機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rに適用した図柄配列の一例を示す図である。
【0224】
ここで用いるドラム301L、301C、301Rには、図29に示す図柄が配列されており、例えば、ドラム301Lの1番、301Cの3番、301Rの4番の図柄が組み合わされて表示されることで、図30(a)に示すように、一匹の蛇が一つの図柄として形成されるようになっている。
【0225】
また、ドラム301Lの3番、301Cの4番、301Rの3番の図柄が組み合わされて表示されることで、図30(b)に示すように、人魚が一つの図柄として形成されるようになっている。
【0226】
また、ドラム301Lの2番、301Cの2番、301Rの2番の図柄が組み合わされて表示されることで、図30(c)に示すように、1頭の恐竜が一つの図柄として形成されるようになっている。
【0227】
また、ドラム301Lの4番、301Cの1番、301Rの1番の図柄が組み合わされて表示されることで、図30(d)に示すように、一匹の猫が一つの図柄として形成されるようになっている。
【0228】
このように各ドラム301L、301C、301Rに配列された所定の図柄を組み合わせて一つの図柄として形成することで、遊技者に対してインパクトのある演出を行うことができる。
【0229】
図31は、事前決定手段による事前決定結果、すなわち内部当選状況に応じて機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rが行う演出方法の一例を示す図である。
【0230】
ここでは、BBの小役ゲーム中において内部当選した賞に対応したドラム301L、301C、301Rの動作状況について説明する。
【0231】
BBの小役ゲーム中には、通常時、図31(a)に示すように、「7」の揃目がドラム301L、301C、301Rに表示されている。この小役ゲーム中にJacInが内部当選した場合には、図31(b)に示すように、ドラム301L、301C、301Rを上向きに回動し(図31(b)矢印方向)、図31(c)に示すように、JacInが内部当選した旨を示す「プラム」の揃目が表示されるように停止し、遊技者に対してJacInが内部当選した旨が報知される。
【0232】
次に、JacInが内部当選しているにもかかわらず、JacIn入賞せずに次のゲームへ移行し、このゲームにおいて小役が内部当選するかまたは内部当選がない場合には、図31(d)に示すように、ドラム301L、301C、301Rを下向きに回動し(図31(d)矢印方向)、図31(e)に示すように、「7」の揃目が表示されるように停止し、通常時の表示態様に戻るようになっている。
【0233】
また、次のゲームで再びJacInが内部当選した場合には、再びドラム301L、301C、301Rを上向きに回動させて(図31(b)矢印方向)、JacInが内部当選した旨を示す「プラム」の揃目が表示されるように停止し、遊技者に対してJacInが内部当選した旨が報知される。
【0234】
このように、内部当選状況によって、ドラム301L、301C、301Rの動作を変化させることで、所定の賞が内部当選した旨を報知できる。
【0235】
図32は、演出制御手段である制御部230が制御するAT状態等の特定遊技状態に関連した報知を機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rが行う報知方法の一例を示す図である。
【0236】
ここでは、特定遊技状態であるAT状態の実施回数(以下AT回数)を決定するAT回数抽選処理により決定されたAT回数の当選回数と、AT回数の残り回数と、を報知する例について説明する。
【0237】
まず、AT回数抽選処理によりAT回数の当選回数が決定されると、図32(a)に示すように、ドラム301L、301C、301Rを下向きに回動し(図32(a)矢印方向)、図32(b)に示すように、AT回数抽選処理により当選したAT回数に応じた図柄を表示するようになっている。例えば、「7」の揃目が表示されることで100ゲームのAT、「スイカ」の揃目が表示されることで80ゲームのAT、「ベル」の揃目が表示されることで60ゲームのAT、「チェリー」の揃目が表示されることで40ゲームのAT、「プラム」の揃目が表示されることで20ゲームのAT、が当選した旨が各々報知されるようになっている。
【0238】
また、図32(b)〜(e)に示すように、当選したATの残り回数、すなわち残りATゲーム数は、演出ランプ部380a、380b、380cの点灯状況により報知されるようになっており、残りATゲーム数が61ゲーム以上であるときには、演出ランプ部380a、380b、380cを全て点灯させ、残りATゲーム数が31ゲーム以上61ゲーム未満であるときには、演出ランプ部380b、380cを点灯させ、残りATゲーム数が31ゲーム未満であるときには、演出ランプ部380cを点灯させることで、遊技者に対してATの残りゲーム数が報知されるようになっている。
【0239】
このように、AT回数抽選処理により決定されたAT回数の当選回数をドラム301L、301C、301Rにより報知するとともに、残りのATゲーム数を演出ランプ部380a、380b、380cを用いて報知することで、新たに報知手段を設けなくともAT回数の当選回数や、残りATゲーム数の報知を行うことができる。
【0240】
尚、ここでは残りATゲーム数が、演出ランプ部380a、380b、380cを用いて報知されるようになっているが、ドラム301L、301C、301Rを用いて報知するようにしても良い。
【0241】
図33は、演出制御手段である制御部230が制御するAT状態等の特定遊技状態に関連した報知を機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rが行う報知方法の一例を示す図である。
【0242】
ここでは、特定遊技状態であるAT状態の連続移行回数を、ドラム301L、301C、301Rを用いて報知する際の報知状況について説明する。尚、ここでいうAT状態の連続移行回数とは、AT状態の終了後、所定ゲーム数以内(例えば50ゲーム以内)に再度AT状態に移行した回数のことである。
【0243】
例えば、各々のAT状態の終了後、50ゲーム以内に3回連続してAT状態に移行した場合には、図33(a)に示すように、ドラム301Lを上下に細かく振動させることで、3回連続してAT状態に移行した旨が報知されるようになっている。
【0244】
また、各々のAT状態の終了後、50ゲーム以内に5回連続してAT状態に移行した場合には、図33(b)に示すように、ドラム301L、301Cを上下に細かく振動させることで、5回連続してAT状態に移行した旨が報知されるようになっている。
【0245】
また、各々のAT状態の終了後、50ゲーム以内に10回連続してAT状態に移行した場合には、図33(c)に示すように、全てのドラム301L、301C、301Rを上下に細かく振動させることで、10回連続してAT状態に移行した旨が報知されるようになっている。
【0246】
このように、AT状態に連続して移行した場合には、ドラム301L、301C、301Rによりその旨が報知されるようになっており、遊技者に対して優越感を与えることができる。
【0247】
尚、ここでは特定遊技状態であるAT状態の連続移行回数を、ドラム301L、301C、301Rを用いて報知する際の報知状況について説明したが、例えば、これらAT状態の連続移行回数の報知をその他の手段で行うようにしても良い。
【0248】
図34には、特定遊技状態であるAT状態の発生中において告知対象となるベル賞が内部当選した場合に、該内部当選したベル賞を入賞させるための条件であるベル賞の入賞条件が示されている。
【0249】
前述の内部抽選処理において、ATの告知対象となるベル賞が内部当選した場合には、所定の入賞条件が決定され、該決定された入賞条件が成立した場合に、内部当選したベル賞が入賞可能となるが、ベル賞が内部当選しても、その際決定された入賞条件が成立しなければベル賞は入賞しないこととなる。
【0250】
図34では、各入賞条件毎に、各リール51L、51C、51Rにおいて有効ライン上に導出可能な「ベル」の図柄番号(図6参照)と、入賞が発生可能となるリール51L、51C、51Rの入賞押し順が設定されている。このように設定された入賞条件によれば、内部抽選処理においてベル賞が内部当選した場合には、前記入賞条件に一致する入賞押し順に従い操作されることで、左リール51L並びに中リール51Cについては、「ベル」が有効ライン上に停止されるとともに、右リール51Rについては、前記入賞押し順に従った操作に加えて入賞条件に一致する図柄番号の「ベル」を導出可能なタイミングで操作されれば、該当する図柄番号の「ベル」が引込み制御により有効ライン上に停止されて入賞が発生するのに対して、それ以外のタイミングで操作されれば、導出可能な範囲に「ベル」図柄が存在しても有効ライン上には停止されず、入賞は発生しないこととなる。また、前記入賞押し順以外の押し順でリール51L、51C、51Rが停止された場合についても入賞は発生しないこととなる。
【0251】
具体的には、内部抽選処理においてベル賞が内部当選し、入賞条件がA−3に決定された場合には、中リール51C、左リール51L、右リール51Rの順番で各リールの停止操作がなされるとともに、右リール51Rについては、2番または15番、19番の「ベル」を有効ライン上に導出可能なタイミングで停止操作がなされると、「ベル」の図柄が引込み制御により有効ライン上に停止されて入賞が発生するが、上記以外の順番で各リールの停止操作がなされた場合や、2番または15番、19番の「ベル」を有効ライン上に導出可能なタイミング以外のタイミングで右リール51Rの停止操作がなされると「ベル」の図柄が有効ライン上に停止されず、入賞は発生しないこととなる。
【0252】
一方、内部抽選処理においてベル賞が内部当選し、入賞条件がB−4に決定された場合には、中リール51C、右リール51R、左リール51Lの順番で各リールの停止操作がなされるとともに、右リール51Rについては、5番または8番、12番の「ベル」を有効ライン上に導出可能なタイミングで停止操作がなされると、「ベル」の図柄が引込み制御により有効ライン上に停止されて入賞が発生するが、上記以外の順番で各リールの停止操作がなされた場合や、5番または8番、12番の「ベル」を有効ライン上に導出可能なタイミング以外のタイミングで右リール51Rの停止操作がなされると「ベル」の図柄が有効ライン上に停止されず、入賞は発生しないこととなる。
【0253】
また、図6に示すように、入賞条件A−1〜6に設定された2番並びに15番、19番の「ベル」を、「黒7」の近辺に配列するとともに、入賞条件B−1〜6に設定された5番並びに8番、12番の「ベル」の図柄を、「白7」の近辺に配列することで、内部抽選処理においてベル賞が内部当選し、入賞条件がA−1〜6に決定された場合には、比較的目立つ「黒7」図柄を目安として右リール51Rを停止させることで「ベル」を有効ライン上に停止でき、入賞条件がB−1〜6に決定された場合には、比較的目立つ「白7」図柄を目安として右リール51Rを停止させることで「ベル」を有効ライン上に停止できるようになる。
【0254】
このため、特定遊技状態であるAT状態においては、各リールの停止順と、右リール51Rを停止させる目安となる「黒7」や「白7」と、を報知すれば良い。例えば、AT状態においてAT対象となるベル賞が内部当選した場合には、その際には、停止すべきリールの順番をドラム301L、301C、301Rを点灯させて報知するとともに、決定された入賞条件に該当する「ベル」を有効ライン上に導出させるための目安となる「黒7」または「白7」を示す小役告知表示部20aまたは20bのいずれか一方を点灯させれば良く、遊技者は、点灯したドラム301L、301C、301Rに対応したリール51L、51C、51Rを停止させるとともに、右リール51Rについては、点灯した小役告知表示部20aまたは20bに対応する「黒7」または「白7」を目安に停止させることで、内部当選したベル賞を発生させることが可能となる。すなわち、AT状態においてAT対象となる賞が内部当選した場合に、該内部当選した賞を入賞させるためのリール51L、51C、51Rの停止順と、目安となる図柄が遊技者に対して報知されるため、遊技者は報知内容に従って遊技すれば入賞を発生させることができることになる。
【0255】
図35は、ゲームの進行に関連して機械的演出手段としてのドラム301L、301C、301Rが行う演出状況の一例を示すタイミングチャートであり、図36は、このタイミングチャートに従ったドラム301L、301C、301Rの動作状況を示す図である。
【0256】
ここでは、複数ゲームにわたってドラム301L、301C、301Rを用いたBBまたはRBが内部当選している可能性が高い旨を示す予告演出が行われる場合について説明する。
【0257】
まず、図36(a)に示すように、最初のゲームの開始とともに、例えば、全てのドラム301L、301C、301Rの回動を開始して予告演出を開始する(T1)。次いで、最初のゲームが終了した場合(T2)にも、図36(b)に示すように、ドラム301L、301C、301Rの回動、すなわち予告演出は継続する。次いで、この予告演出が継続中の状態で次のゲームが開始され、このゲームが終了した場合(T3)には、図36(c)に示すように、ゲームが終了した時点で予告演出はキャンセルされ、ドラム301L、301C、301Rは、表示位置に予定停止図柄が表示された時点で停止されることとなる。
【0258】
このように、複数ゲームにわたって演出が行われる場合において、演出を開始したゲームの次のゲームの終了時に実行中の演出をキャンセルすることで、例えば、前述のようにBBまたはRBが内部当選している可能性が高い旨を示す予告演出が実施されたゲームで遊技者がBBの図柄を狙っても入賞せず、次のゲームでRBの図柄を狙っても入賞しない場合、すなわちBBまたはRBのいずれも内部当選していないと判明している場合には、それ以上予告演出を見なくても済むようになる。
【0259】
また、少なくとも演出の開始ゲームから次のゲームの終了までは演出がキャンセルされないこととなるため、遊技者に対して適度に演出を見せつつ、かつ演出を見たくない遊技者に対して不快感を与えてしまうことを極力回避できる。
【0260】
尚、ここでは、演出の開始ゲームの次のゲームが終了することで演出が一義的にキャンセルされる例について説明したが、例えば、演出の開始ゲームの次のゲームが終了することで、演出のキャンセルを可能な状態とし、更にその次のゲームの開始操作(賭数設定操作やゲームのスタート操作)に基づいて実行中の演出がキャンセルされるようになっていても良い。
【0261】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0262】
本発明の請求項1は、
1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置50の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置50の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシン1において、
前記可変表示装置50とは別個に設けられるとともに、電気的駆動源(演出用ドラムモータ303L、303C、303R)により駆動される機械的な構造物により構成され、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかの表示態様を表示させることにより前記ゲームに関する演出(予告演出)を実行可能な機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)と、
前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)の駆動制御を行う演出装置制御手段(制御部230)と、
前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)が実行する演出(予告演出)の結果として表示される予定の予定表示態様(予定停止図柄)を前記複数の表示態様から決定する演出結果決定手段(制御部230)と、
を備え、
前記演出装置制御手段(制御部230)は、
前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)による演出(予告演出)の開始後、所定の実行時間の経過後に前記演出決定手段が決定した予定表示態様で停止させる制御を行うとともに、
前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)による演出(予告演出)の開始後、前記所定の実行時間(演出実行時間)の経過前であっても、停止条件が成立した場合に該演出(予告演出)を途中で停止(キャンセル)させる演出停止手段と、
前記予定表示態様(予定停止図柄)に対応して該予定表示態様(予定停止図柄)が示す演出結果と矛盾しない許容表示態様(停止許容図柄)を特定する許容表示態様特定手段と、
を含み、
前記演出停止手段は、前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)による演出(予告演出)の開始後、前記所定の実行時間(演出実行時間)の経過前に前記停止条件が成立した場合に、前記演出決定手段が決定した予定表示態様(予定停止図柄)及び前記許容表示態様特定手段により特定された該予定表示態様(予定停止図柄)に対応する許容表示態様(停止許容図柄)のうち最も少ない動作で表示させることが可能な表示態様となったときに前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)を停止させる。
【0265】
本発明の請求項は、前記可変表示装置50の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段(制御部210)を備えるとともに、
前記所定の入賞は、遊技者にとって有利な特別遊技状態(BB状態、RB状態)へ移行可能とされた特別入賞(黒7賞、白7賞、BAR賞)を含み、
前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)は、少なくとも前記特別入賞(黒7賞、白7賞、BAR賞)の発生が許容されている可能性がある旨を報知する演出(予告演出)を実行し、
前記演出停止手段は、該演出(予告演出)の途中で前記特別入賞(黒7賞、白7賞、BAR賞)が発生した場合に演出(予告演出)を停止(キャンセル)させる。
【0266】
本発明の請求項は、前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)が実行する演出(予告演出)は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出(予告演出)を含み、
前記演出停止手段は、前記ゲームの終了後において演出を継続中であり、次回のゲームの開始操作(賭数設定操作(メダル投入、1枚BETボタン36aまたはMAXBETボタン36bの操作)またはスタートレバー38の押圧操作)が行われた場合に演出(予告演出)を停止(キャンセル)させる。
【0267】
本発明の請求項は、前記ゲームの開始操作は、賭数の設定操作(メダル投入、1枚BETボタン36aまたはMAXBETボタン36bの操作)である。
【0268】
本発明の請求項は、前記機械的演出装置(演出用ドラム301L、301C、301R)が実行する演出は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出(予告演出)を含み、
前記演出停止手段は、前記演出(予告演出)を開始したゲームの次回のゲームが終了した場合において演出(予告演出)を継続中であれば、該演出(予告演出)を停止(キャンセル)させる。
【0269】
本発明の請求項は、
前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段と、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、を少なくとも含むメイン制御手段(制御部210)と、
前記メイン制御手段(制御部210)とは別個に設けられ、前記演出結果決定手段と、前記演出装置制御手段と、を少なくとも含むサブ制御手段(制御部230)と、
を備え、
前記メイン制御手段(制御部210)は、前記事前決定手段による決定結果に応じた情報を前記サブ制御手段(制御部230)に出力し、
前記演出結果決定手段は、該出力された情報に応じて前記演出結果表示態様(予定停止図柄)の決定を行う。
【0270】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0271】
例えば、前記実施例では、機械的演出装置であるドラム301L、301C、301Rが行う演出として、BBまたはRBが内部当選している可能性が高い旨の報知並びに、BBまたはRBのいずれか一方が内部当選している旨の報知を行う予告演出が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の演出、例えば、ドラム301L、301C、301Rのいずれか1つに小役に応じた図柄を表示する(チェリーが内部当選している旨を報知する場合には、いずれかのドラムにチェリー図柄を表示する)ことで、該当する小役が内部当選している可能性が高い旨の報知や、内部当選している旨の報知を行う演出を行うようにしても良い。この場合、予定停止図柄として左ドラム301Lに該当する小役に応じた図柄が表示されるように定められていれば、演出終了時において左ドラム301Lに前記該当する小役に応じた図柄が表示されるとともに、演出がキャンセルされた場合には、ドラム301L、301C、301Rのいずれか1つに前記該当する小役に応じた図柄が表示されることとなる。
【0272】
更に、本発明の演出は、例えば、ドラム301L、301C、301Rに揃目となる図柄の組み合わせを表示することで、AT状態等の特定遊技状態に移行するための抽選に当選した可能性が高い旨や、特定遊技状態に移行した旨を報知する演出等であっても良い。この場合、予定停止図柄としてベルの揃目が表示されるように定められていれば、演出終了時においてドラム301L、301C、301Rにベルの揃目が表示されるとともに、演出がキャンセルされた場合には、ドラム301L、301C、301Rに揃目となる図柄の組み合わせのうちのいずれかが表示されることとなる。
【0273】
また、前記実施例のスロットマシン1では、ゲーム終了時にBBまたはRBが入賞した場合や、ゲーム終了後においても予告演出が継続中の場合でかつ賭数設定操作が行われた場合に、実行中の予告演出がキャンセルされるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の演出の停止条件、例えば、キャンセルボタンの操作等に基づいて実行中の予告演出がキャンセルされるようになっていても良い。
【0274】
また、前記実施例のスロットマシン1では、ゲームの進行に伴う各種演出を行うための制御を、演出制御基板201に設けられた制御部230が実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技制御基板200に設けられた制御部210が実施するようにしても良い。
【0275】
また、前記実施例では遊技者にとって有利な特定遊技状態としてAT状態を適用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、リールが一定期間の範囲で無制御となるCT(チャレンジタイム)、内部当選した賞の入賞条件となるストップボタンの押し順が報知されるNT(ナビゲーションタイム)、一定期間の間リプレイの内部当選確率が高確率となるRT(リプレイタイム)状態、シングルボーナスや小役の内部当選確率が高確率となる集中状態等を適用しても良く、更にはこれらの遊技状態を組み合わせた遊技状態を適用しても良い。
【0276】
また前記実施例では、スロットマシン1に使用される遊技媒体としてメダルを用いているが、これら遊技媒体をパチンコ球や得点、更には後述する画像式のスロットマシンにおける画像にて形成されたメダルやパチンコ玉等としても良く、これら遊技媒体はゲームにおいて使用される媒体であれば、その形態が限定されるものではない。
【0277】
また前記実施例においては、スロットマシン1としてメダル並びにクレジットを使用してゲームを実施可能な通常のスロットマシンを用いているが、本発明はここれに限定されるものではなく、パチンコ玉を用いてゲームを行うスロットマシンや、メダルが外部に排出されることなくクレジットを使用して遊技可能な完全クレジット式のスロットマシン、更には可変表示装置が画像にて表示される画像式のスロットマシンにも適用可能であることはいうまでもなく、これらスロットマシンの種別が限定されるものではない。
【0278】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0279】
(a)請求項1項の発明によれば、前記機械的演出装置が実行する演出が、該演出の途中に停止された場合、すなわち演出がキャンセルされた場合にも、演出結果決定手段により決定された演出結果表示態様が示す内容に応じた表示態様にて演出が停止されるため、遊技者に対して違和感を与えたり、誤解を生じさせてしまうことを極力回避できる。また、前記機械的演出装置の動作制御を軽減できるばかりか、演出をより短い時間で停止させることができる。
【0282】
)請求項項の発明によれば、特別入賞が発生しているにもかかわらず、特別入賞の発生が許容されている可能性がある旨を報知する演出が継続して実行されてしまうことを回避できる。
【0283】
)請求項項の発明によれば、遊技者が演出を見たくない場合には、次ゲームの開始操作を行うことで演出をキャンセルさせることができる。
【0284】
)請求項項の発明によれば、キャンセルを行うための操作手段を個別に設けずとも、遊技者の意志で演出をキャンセルさせることが可能となり、スロットマシンの製造コストを軽減することができる。
【0285】
)請求項項の発明によれば、適度な期間演出を行ったうえで演出がキャンセルされるため、遊技者に対して適度に演出をみせつつ、かつ演出を見たくない遊技者に不快感を与えることを極力回避できる。
【0286】
)請求項項の発明によれば、事前決定手段に応じた演出を実行することができるばかりか、メイン制御手段に処理負荷が集中してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された実施例のスロットマシンを示す正面図である。
【図2】図1のスロットマシンの内部構造図である。
【図3】図1のスロットマシンの前面扉の裏面図である。
【図4】本実施例のスロットマシンの全体構成を示すブロック図である。
【図5】本実施例のスロットマシンにおける回路構成を示すブロック図である。
【図6】本実施例のスロットマシンにおけるゲーム用リールのリールシートの展開図である。
【図7】本実施例のスロットマシンにおける演出用ドラムのドラムシートの展開図である。
【図8】本実施例のスロットマシンにおける演出用ドラムの制御内容が登録されたドラム制御テーブルを示す図である。
【図9】本実施例のスロットマシンにおいて遊技制御基板の制御部が実施するゲームの進行処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施例のスロットマシンにおいて演出制御基板の制御部が実施する処理内容を示すフローチャートである。
【図11】本実施例のスロットマシンにおいて演出制御基板の制御部が実施する処理内容を示すフローチャートである。
【図12】本実施例のスロットマシンにおいて演出制御基板の制御部が実施する処理内容を示すフローチャートである。
【図13】本実施例のスロットマシンにおいて演出制御基板の制御部が実施する処理内容を示すフローチャートである。
【図14】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
【図15】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
【図16】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
【図17】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行時のドラムの動作状況を示す図である。
【図18】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行時のドラムの動作状況を示す図である。
【図19】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行時のドラムの動作状況を示す図である。
【図20】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図21】本実施例のスロットマシンにおける演出状況並びに遊技状態の報知状況の一例を示す図である。
【図22】本実施例のスロットマシンにおける演出状況並びに遊技状態の報知状況の一例を示す図である。
【図23】本実施例のスロットマシンにおける演出状況並びに遊技状態の報知状況の一例を示す図である。
【図24】本実施例のスロットマシンにおける演出状況並びに遊技状態の報知状況の一例を示す図である。
【図25】本実施例のスロットマシンにおける電源投入時のドラムの動作状況を示すタイミングチャートである。
【図26】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図27】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図28】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図29】本実施例のスロットマシンにおけるドラムのリールシートの一例を示す展開図である。
【図30】図29に示すリールシートが適用されたドラムを用いた場合の表示例を示す図である。
【図31】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図32】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図33】本実施例のスロットマシンにおける演出状況の一例を示す図である。
【図34】本実施例のスロットマシンにおけるベル賞の入賞条件の設定例を示す図である。
【図35】本実施例のスロットマシンにおける予告演出の実行状況の一例を示すタイミングチャートである。
【図36】図35に示すタイミングチャートに従ったドラムの動作状況を示す図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2a 筐体
2b 前面扉
3 施錠装置
3a 鍵穴
4 上部飾り枠
6 遊技パネル
7 下部飾り枠
8 タイトルパネル
9 メダル払出穴
10 灰皿
11 メダル受皿
12a、12b 放音部
13 放音部
14 透視窓
20a 小役告知表示部
20b 小役告知表示部
21 1枚賭け表示部
22、23 2枚賭け表示部
24、25 3枚賭け表示部
26 ゲームオーバー表示部
27 リプレイ表示部
28 ウェイト表示部
29 スタート表示部
30 投入指示表示部
31 クレジット表示部
32 ゲーム回数表示部
33 ペイアウト表示部
34 メダル投入部
35 メダル詰まり解除ボタン
36a 1枚BETボタン
36b MAXBETボタン
37 精算ボタン
38 スタートレバー
39 ストップボタンユニット
40L、40C、40R ストップボタン
41〜45 遊技効果ランプ部
50 可変表示装置
51L、51C、51R リール
52 リールユニット
53 リール間隠蔽部材
54L、54C、54R リールモータ
55L、55C、55R リールランプ
56L、56C、56R リールセンサ
57 ホッパータンク
58 案内レール
59 オーバーフロータンク
60 満タンセンサ
61 払出メダルセンサ
62 ホッパーモータ
63 メダル排出口
64 電源ユニット
65 メインスイッチ部
66 第2リセットボタン
67 設定ボタン
68 自動精算選択スイッチ部
69 打止め選択スイッチ部
70 設定キー挿入部
71 メダルセレクタ
72 不正メダル排出部
73 返却メダル流路
80 メインスイッチ
81 第2リセットスイッチ
82 設定キースイッチ
83 設定スイッチ
84 電源コード
85 背板
86、87 側板
89 蝶番
100 1枚BETスイッチ
101 MAXBETスイッチ
102 スタートスイッチ
103L、103C、103R ストップスイッチ
104 精算スイッチ
105 第1リセットスイッチ
106 投入メダルセンサ
107 流路切替ソレノイド
108 ゲーム回数表示器
109 クレジット表示器
110 ペイアウト表示器
111 投入指示ランプ
112 1枚賭けランプ
113、114 2枚賭けランプ
115、116 3枚賭けランプ
117 ゲームオーバーランプ
118 スタートランプ
119 リプレイランプ
120 ボーナス告知ランプ
121a、121b BETボタンランプ
122L、122C、122R 操作有効ランプ
130〜134 遊技効果ランプ
136a、136b、137 スピーカ
138 蛍光灯
139 ウェイトランプ
140a 小役告知ランプ
140b 小役告知ランプ
200 遊技制御基板
201 演出制御基板
202 電源基板
203 リール中継基板
204 リールランプ中継基板
205 外部出力基板
206 ドラム制御基板
207 ランプ制御基板
208 音制御基板
209 払出し制御基板
210 制御部
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 I/Oポート
215 スイッチ回路
216 モータ回路
217 初期リセット回路
218 クロック発生回路
219 パルス分周回路
220 バッファ回路
221 乱数発生回路
222 サンプリング回路
223 バックアップ電源
230 制御部
231 CPU
232 RAM
233 ROM
234 I/Oポート
235 スピーカ駆動回路
237 ランプ駆動回路
238 バックアップ電源
240 モータ回路
301L、301C、301R ドラム(ドラム)
303L、303C、303R ドラムモータ
304L、304C、304R ドラムLED
305L、305C、305R ドラムセンサ
334 ドラムユニット
341 ドラム中継基板
358 演出ドラム飾り枠
359L、359C、359R 開口部
360 演出ランプ
370 演出ランプ中継基板
380 演出ランプ部
500 収納ケース
550 収納ケース
L1、L2、L2’、L3、L3’ 入賞ライン

Claims (6)

  1. 1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、表示状態を変化させることが可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて所定の入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
    前記可変表示装置とは別個に設けられるとともに、電気的駆動源により駆動される機械的な構造物により構成され、予め定められた複数の表示態様のうちいずれかの表示態様を表示させることにより前記ゲームに関する演出を実行可能な機械的演出装置と、
    前記機械的演出装置の駆動制御を行う演出装置制御手段と、
    前記機械的演出装置が実行する演出の結果として表示される予定の予定表示態様を前記複数の表示態様から決定する演出結果決定手段と、
    を備え、
    前記演出装置制御手段は、
    前記機械的演出装置による演出の開始後、所定の実行時間の経過後に前記演出決定手段が決定した予定表示態様で停止させる制御を行うとともに、
    前記機械的演出装置による演出の開始後、前記所定の実行時間の経過前であっても、停止条件が成立した場合に該演出を途中で停止させる演出停止手段と、
    前記予定表示態様に対応して該予定表示態様が示す演出結果と矛盾しない許容表示態様を特定する許容表示態様特定手段と、
    を含み、
    前記演出停止手段は、前記機械的演出装置による演出の開始後、前記所定の実行時間の経過前に前記停止条件が成立した場合に、前記演出決定手段が決定した予定表示態様及び前記許容表示態様特定手段により特定された該予定表示態様に対応する許容表示態様のうち最も少ない動作で表示させることが可能な表示態様となったときに前記機械的演出装置を停止させる
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段を備えるとともに、
    前記所定の入賞は、遊技者にとって有利な特別遊技状態へ移行可能とされた特別入賞を含み、
    前記機械的演出装置は、少なくとも前記特別入賞の発生が許容されている可能性がある旨を報知する演出を実行し、
    前記演出停止手段は、該演出の途中で前記特別入賞が発生した場合に演出を停止させ
    請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記機械的演出装置が実行する演出は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出を含み、
    前記演出停止手段は、前記ゲームの終了後において演出を継続中であり、次回のゲームの開始操作が行われた場合に演出を停止させ
    請求項1または2に記載のスロットマシン。
  4. 前記ゲームの開始操作は、賭数の設定操作である請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記機械的演出装置が実行する演出は、前記ゲームの終了後においても継続して実行される演出を含み、
    前記演出停止手段は、前記演出を開始したゲームの次回のゲームが終了した場合において演出を継続中であれば、該演出を停止させ
    請求項1〜4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 前記ゲームの進行を制御する遊技制御手段と、前記可変表示装置の表示結果が導出表示される前の段階において、前記所定の入賞の発生を許容するか否かを決定する事前決定手段と、を少なくとも含むメイン制御手段と、
    前記メイン制御手段とは別個に設けられ、前記演出結果決定手段と、前記演出装置制御手段と、を少なくとも含むサブ制御手段と、
    を備え、
    前記メイン制御手段は、前記事前決定手段による決定結果に応じた情報を前記サブ制御手段に出力し、
    前記演出結果決定手段は、該出力された情報に応じて前記演出結果表示態様の決定を行う
    請求項1〜5のいずれかに記載のスロットマシン。
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