JP2004262321A - 4輪駆動車のトルク配分制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクは、必要に応じてトルク伝達クラッチにより従動輪に配分される。車速およびスロットル開度に基づいてプレトルクがフィードフォワード的に演算される。駆動輪と従動輪との回転差および車速に基づいて補正トルクがフィードバック的に演算される。プレトルクおよび補正トルクを加算した指令トルクに応じてトルク伝達クラッチにより従動輪にトルクが伝達される。このとき指令トルクがエンジントルクに応じて上限値以下に制限されるので、エンジントルクが小さいときにECUが過大な電流を電磁コイルに流して発熱し温度上昇することがなくなる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、4輪駆動車の従動輪へのトルク配分を制御するトルク配分制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクを、駆動輪と従動輪との回転差に応じて従動輪に配分する電磁クラッチを備えた4輪駆動車のトルク配分制御装置において、車両の加速度が所定値以上の場合は、駆動輪と従動輪との回転差の増加に対し従動輪に配分する指令トルクの増加割合を大きくした加速モードマップを選択し、回転差が大きいとき電磁クラッチが大きな指令トルクを従動輪に伝達するために、電磁クラッチの励磁コイルに大きな電流を印加することが特開2001−71781号公報に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−71781号公報(第5頁、図3)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来方法ではエンジントルクが小さいときにおいても、運転操作や走行状況によっては、過大な指令トルクが算出され、電磁クラッチの励磁コイルに大きな電流を流すことが度々発生する。これにより制御装置(ECU)が発熱して抵抗、コンデンサなどの素子の特性が温度により変化し、励磁コイルに印加する電流精度が悪くなり従動輪へのトルク配分を高精度に行うことができなくなる。この対策のために温度による特性変化が小さい素子を使用しなければならずコスト的に不利であった。
【0005】
本発明は、係る課題を解決するためになされたもので、電磁クラッチの電磁コイルに過大な電流を流さないように制御して電子制御装置の発熱を防止し、低コストで高精度な4輪駆動車のトルク配分制御装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクを従動輪に配分する電磁クラッチと、指令トルクに応じた指令電流を前記電磁クラッチの電磁コイルに印加する電流印加手段を備えた4輪駆動車のトルク配分制御装置において、車速、スロットル開度、および前記駆動輪と従動輪との回転差に基づいて前記指令トルクを演算する指令トルク演算手段と、エンジントルクに基づいて前記指令トルクを上限値以下に制限する指令トルクリミット処理手段を設けたことである。
【0007】
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記指令トルクを演算する指令トルク演算手段は、車速およびスロットル開度に基づいてプレトルクを演算するプレトルク演算手段と、前記駆動輪と従動輪との回転速度差および車速に基づいて補正トルクを演算する補正トルク演算手段と、前記プレトルクと補正トルクを加算して前記指令トルクを求める加算手段とによって構成したことである。
【0008】
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1または2において、前記指令トルクリミット処理手段は、エンジン回転数またはエンジン回転数およびスロットル開度からエンジントルクを推定し、該エンジントルクに基づいて前記指令トルクの上限値を演算することである。
【0009】
【発明の作用および効果】
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクは、必要に応じてトルク伝達クラッチにより従動輪に配分される。車速、スロットル開度、および駆動輪と従動輪との回転速度差に基づいて指令トルクが演算され、該指令トルクに応じてエンジントルクがトルク伝達クラッチにより従動輪に伝達される。このとき指令トルクがエンジントルクに応じて上限値以下に制限されるので、エンジントルクが小さいときにECUが過大な電流を電磁コイルに流して発熱し温度上昇することがなくなる。これにより、広い温度範囲で特性変化が小さい素子を採用する必要がなくなり、高精度な4輪駆動車のトルク配分制御装置を低コストで提供することができる。
【0010】
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、車速およびスロットル開度に基づいてプレトルクがフィードフォワード的に演算される。駆動輪と従動輪との回転速度差および車速に基づいて補正トルクがフィードバック的に演算される。プレトルクおよび補正トルクを加算した指令トルクに応じてトルク伝達クラッチにより従動輪にトルクが伝達される。このとき指令トルクがエンジントルクに応じて上限値以下に制限されるので、エンジントルクが小さいときにECUが過大な電流を電磁コイルに流して発熱し温度上昇することがなくなる。これにより、広い温度範囲で特性変化が小さい素子を採用する必要がなくなり、高精度な4輪駆動車のトルク配分制御装置を低コストで提供することができる。
【0011】
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、エンジン回転数またはエンジン回転数およびスロットル開度からエンジントルクを推定し、該エンジントルクに応じて指令トルクの上限値を演算するので、請求項1に記載の発明の効果に加え、簡単な構成でエンジントルクを推定することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る4輪駆動車のトルク配分制御装置を搭載する4輪駆動車の構成を概念的に示す図である。図1において、エンジン10の出力側にトランスアクスル11が組付けられる。トランスアクスル11は、トランスミッション12、トランスファおよびフロントディファレンシャル13を一体に備える。トランスアクスル11は、エンジン10の出力トルクを、フロントディファレンシャル13を介してフロントアクスルシャフト14に出力して駆動輪である左右の前輪Wfl,Wfrを駆動するとともに第1プロペラシャフト15に出力する。第1プロペラシャフト15は電磁クラッチ16を介して第2プロペラシャフト20に連結されている。電磁クラッチ16は、電子制御装置17により車両の走行状況に応じて演算された指令トルクに基づいて制御され、エンジントルクを第2プロペラシャフト20に伝達して従動輪である後輪Wrl,Wrrに配分する。電流制御回路18は、制御装置17により演算された指令トルクに応じた指令電流を電磁クラッチ16の励磁コイル19に印加し、電磁クラッチ16は指令電流に応じて複数枚のクラッチ板を圧接してエンジントルクを第1プロペラシャフト15から第2プロペラシャフト20に伝達する。第2プロペラシャフト20に伝達されたエンジントルクはリアディファレンシャル21に伝達され、リアディファレンシャル21からリアアクスルシャフト22に出力されて従動輪である左右の後輪Wrl,Wrrに伝達される。駆動輪Wfl,Wfrおよび従動輪Wrl,Wrrの車輪速度を検出する車輪速センサSfl,Sfr,Srl,Srrが各車輪に対応して設けられている。なお、各車輪速センサは、各車輪を制動する各車輪ブレーキBfl,Bfr,Brl,Brrを独立して制御するアンチロックブレーキシステム(ABS)用の車輪速センサを兼用する。さらに、エンジン10の吸気系のスロットルボデーには、アクセルペダルの踏み込み量に応じて吸気量を調整するスロットルバルブ24のスロットル開度θを検出するスロットル開度センサSthが設けられている。エンジン10には、エンジン10の回転数を検出するエンジン回転数センサSeが設けられている。
【0013】
電子制御装置17は、図2に示すように、車輪速センサSfl,Sfr,Srl,Srr、スロットル開度センサSthおよびエンジン回転数センサSeに接続されるとともに電流制御回路18に接続されている。電子制御装置17は、電磁クラッチ16を制御するための各種演算処理を行うCPU25と、CPU25により実行される図6に示すトルク配分制御プログラムを予め格納したROM26と、CPU25のトルク配分制御中に随時必要なデータが読み書きされるRAM27と、車輪速センサSfl,Sfr,Srl,Srrおよびスロットル開度センサSthから車輪速信号およびスロットル開度信号を入力するとともにCPU25による演算結果である指令電流Iを電流制御回路18に出力する入出力回路28とを含んで構成されている。
【0014】
図3に示すように、電子制御装置17は、演算した指令トルクTに基づいて電磁クラッチ16が従動輪Wrl,Wrrにエンジントルクを配分するために電磁コイル19に印加しなければならない指令電流Iを演算して電流制御回路18に出力する。指令トルクTと指令電流Iとの関係はトルク電流マップ29としてROM26に記憶され、指令トルクに対する指令電流はこのトルク電流マップ29から読み出される。なお、指令電流は指令トルクと指令電流との関係を示す計算式から求めてもよい。
【0015】
電流制御回路18は、電磁クラッチ16の電磁コイル19に流れた実電流Irを電流検出部30で検出し、電子制御装置17から入力された指令電流Iと実電流Irとの差を減算部31で演算し、PI制御部32で増幅してPWM出力変換部33でパルス幅変調した電圧を出力駆動部34からスイッチング・トランジスタ35のベースに印加している。スイッチング・トランジスタ35は電磁コイル19と直列にバッテリBに接続されているので、電磁コイル19には指令電流Iが印加される。トルク電流マップ29および電流制御回路18等により、電磁クラッチ16が指令トルクTに応じたエンジントルクを伝達するために必要な指令電流Iを電磁クラッチ16の電磁コイル19に印加する電流印加手段55が構成されている。
【0016】
電子制御装置17は、車速Vおよびスロットル開度θに基づいてプレトルクTffを演算するプレトルク演算手段36と、駆動輪と従動輪との回転速度差ΔNおよび車速Vに基づいて補正トルクTfbを演算する補正トルク演算手段37と、プレトルクTffおよび補正トルクTfbを加算して指令トルクTを演算する加算手段40とによって構成された指令トルク演算手段38と、エンジントルクTeに基づいて指令トルクTを上限値以下に制限する指令トルクリミット処理手段39を備えている。車速Vは、車輪速センサSrl,Srrにより検出された従動輪Wrl,Wrrの回転数の平均値から算出した車輪周速度と等しいとし、スロットル開度θは、スロットルセンサSthにより検出されたスロットルバルブ24の開度を全開状態に対してパーセントで表したものである。
【0017】
プレトルク演算手段36では、車速Vおよびスロットル開度θに応じてプレトルクTffを設定したプレトルクマップMTffがROM26に登録され、トルク配分制御プログラムが実行されて、車速Vおよびスロットル開度θに対応するプレトルクTffがプレトルクマップMTffから読取られる。図4に示すプレトルクマップMTffにおいては全体の傾向として、プレトルクTffは車速Vがゼロ近傍で大であり、所定速度まで車速の増加につれて減少し、且つスロットル開度θの増加に対する増加割合は大である。車速が所定速度以上になると、プレトルクTffは小さく、スロットル開度θの増加に対する増加割合も小さい。なお、プレトルクTffは、プレトルクマップMTffから演算するのではなく、車速Vおよびスロットル開度θから所定の計算式により演算するようにしてもよい。
【0018】
補正トルク演算手段37では、駆動輪と従動輪との回転差ΔNおよび車速Vに対する補正トルクTfbが設定された補正トルクマップMTfbがROM26に登録され、トルク配分制御プログラムが実行されて、駆動輪と従動輪との回転差ΔNおよび車速Vに対応して補正トルクTfbが補正トルクマップMTfbから読み取られる。図5に例示する補正トルクマップMTfbにおいては、回転差ΔNに対する補正トルクTfbが複数の車速Vをパラメータとして設定されている。補正トルクTfbは駆動輪と従動輪との回転差ΔNがゼロのときゼロであり、回転差ΔNが正のときはその増加に比例して一定の傾きで増加し、所定値を超えると傾きが小さくなっている。補正トルクTfbは、車速Vが低速ほど大きく、高速になるにつれて小さく設定されている。
【0019】
指令トルクリミット処理手段39では、エンジン回転数Neに対するエンジントルクTeの推定値を示すエンジントルクマップMTeおよびエンジントルクTeに対する指令トルクTの上限値を示す指令トルク上限値マップMTulがROM26に登録され、トルク配分制御プログラムが実行されて、エンジン回転数NeにおけるエンジントルクTeがエンジントルクマップMTeから読み取られ、エンジントルクTeにおける指令トルクTの上限値Tulが指令トルク上限値マップMTulから読み出され、指令トルク演算手段38により演算された指令トルクTが上限値以下に制限される。図3においては、エンジン回転数Neに対するエンジンの最大トルクを示すエンジン性能曲線図をエンジントルクマップMTeとして使用し、指令トルク上限値マップMTulでは、この最大トルクに基づいて指令トルクTeの上限値を設定している。
【0020】
次に、上記実施の形態に係る4輪駆動車のトルク配分制御装置の作動を説明する。CPU25は、図6のトルク配分制御プログラムを微小時間間隔Δtで実行し、先ず、車輪速センサSfl,Sfr,Srl,Srr、スロットルセンサSthおよびエンジン回転数センサSeからの各種信号を取込処理する(ステップ41)。車輪速センサSrl,Srrにより検出された従動輪Wrl,Wrrの回転数の平均値に基づいて車速Vが演算される(ステップ42)。車輪速センサSfl,Sfrにより検出された駆動輪Wfl,Wfrの回転数の平均値から従動輪Wrl,Wrrの回転数の平均値が減算されて駆動輪と従動輪との回転差ΔNが演算される(ステップ43)。車速VおよびスロットルセンサSthにより検出されたスロットル開度θに対応するプレトルクTffがプレトルクマップMTffからフィードフォワード的に読み取られる(ステップ44)。補正トルクマップMTfbに基づいて回転差ΔNおよび車速Vに対応する補正トルクTfbが補正トルクマップMTfbに基づいてフィードバック的に演算される(ステップ45)。プレトルクTffおよび補正トルクTfbが加算されて指令トルクTが演算される(ステップ46)。
【0021】
エンジン回転数NeにおけるエンジントルクTeがエンジントルクマップMTeから読み取られ(ステップ47)、該エンジントルクTeにおける指令トルクTの上限値Tulが指令トルク上限値マップMTulから読み取られる(ステップ48)。指令トルクTが指令トルク上限値Tulより大きいか否か判定され(ステップ49)、小さい場合、ステップ46で演算された指令トルクTが指令トルクTとされ(ステップ50)、大きい場合、指令トルク上限値Tulが指令トルクTとされる(ステップ51)。電磁クラッチ16が指令トルクTに応じたエンジントルクを伝達するために、電磁コイル19に印加しなければならない指令電流Iが、指令トルクTに対する指令電流Iを記憶したトルク電流マップ29から読み出され(ステップ52)、電流制御回路18に出力される。(ステップ53)。電流制御回路18は、指令電流Iと電磁クラッチ16の電磁コイル19に流れる実電流Irとの差を増幅してパルス幅変調し、スイッチング・トランジスタ35に出力して電磁コイル19に指令電流Iを印加する。これにより電磁クラッチ16は指令トルクTに応じたエンジントルクを第1プロペラシャフト15から第2プロペラシャフト20に伝達して従動輪である後輪Wrl,Wrlに配分する。
【0022】
これにより、エンジントルクTeが小さいとき、指令トルクTがエンジントルクTeに応じて設定された上限値以下に制限されるので、ECUが過大な電流Iを電磁コイル19に流して発熱し温度上昇することがなくなる。ECUの発熱を抑えることができるので、広い温度範囲で特性変化が小さい素子を採用する必要がなくなり、電流を高精度に制御可能なECUを低コストで作成することができる。
【0023】
上記実施形態においては、エンジン性能曲線図をエンジントルクマップMTeとして使用しているが、エンジン回転数Neおよびスロットル開度θに対応してエンジントルクTeを記憶したエンジントルクマップをROM26に登録しておいてもよく、またエンジントルクTeをエンジン回転数Neおよびスロットル開度θから計算式で求めるようにしてもよい。さらに、エンジン回転数、スロットル開度、吸気圧および燃料噴射量などの情報を用いてエンジントルクの推定値をより正確に演算するようにしてもよい。エンジンを制御する制御装置からエンジントルク信号が送出されている場合やセンサにより実エンジントルクが検出されている場合は、これらエンジントルクに応じて指令トルクの上限値を設定するようにしてもよい。
【0024】
上記実施形態においては、プレトルクマップMTff、補正トルクマップMTfbには、プレトルクTff、補正トルクTfbが記憶されているが、駆動輪に伝達される実トルクがセンサにより検出される場合は、従動輪に配分する割合を記憶するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る4輪駆動車のトルク配分制御装置の概念図。
【図2】電子制御装置を示すブロック図。
【図3】本発明の実施形態に係る4輪駆動車のトルク配分制御装置の各部の機能を示すブロック図。
【図4】プレトルクマップの一例を示す図。
【図5】補正トルクマップの一例を示す図。
【図6】トルク配分制御プログラムを示す図。
【符号の説明】
10…エンジン、11…トランスアクスル、12…トランスミッション、13…フロントディファレンシャル、14…フロントアクスル、15…第1プロペラシャフト、16…電磁クラッチ、17…電子制御装置、18…電流制御回路、19…電磁コイル、20…第2プロペラシャフト、21…リアディファレンシャル、22…リアアクスル、29…トルク電流マップ、36…プレトルク演算手段、37…補正トルク演算手段、38…指令トルク演算手段、39…指令トルクリミット処理手段、40…加算手段、55…電流印加手段、Wfl,Wfr…前輪(駆動輪)、Wrl,Wrr…後輪(従動輪)、Sfl,Sfr,Srl,Srr…車輪速センサ、Sth…スロットル開度センサ、Se…エンジン回転数センサ。
Claims (3)
- エンジンから駆動輪へ伝達されるトルクを従動輪に配分する電磁クラッチと、指令トルクに応じた指令電流を前記電磁クラッチの電磁コイルに印加する電流印加手段を備えた4輪駆動車のトルク配分制御装置において、車速、スロットル開度、および前記駆動輪と従動輪との回転差に基づいて前記指令トルクを演算する指令トルク演算手段と、エンジントルクに基づいて前記指令トルクを上限値以下に制限する指令トルクリミット処理手段を設けたことを特徴とする4輪駆動車のトルク配分制御装置。
- 請求項1において、前記指令トルクを演算する指令トルク演算手段は、車速およびスロットル開度に基づいてプレトルクを演算するプレトルク演算手段と、前記駆動輪と従動輪との回転速度差および車速に基づいて補正トルクを演算する補正トルク演算手段と、前記プレトルクと補正トルクを加算して前記指令トルクを求める加算手段とによって構成したことを特徴とする4輪駆動車のトルク配分制御装置。
- 請求項1または2において、前記指令トルクリミット処理手段は、エンジン回転数またはエンジン回転数およびスロットル開度からエンジントルクを推定し、該エンジントルクに基づいて前記指令トルクの上限値を演算することを特徴とする4輪駆動車のトルク配分制御装置。
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