JP4600670B2 - 車両の駆動力配分制御装置 - Google Patents

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この発明は、車両の駆動力配分制御装置に係り、特に車両状態に最適なトルクを副駆動輪に伝達するとともに、充電系装置に負担のかからないシステムを構築する車両の駆動力配分制御装置に関するものである。
車両には、エンジンの駆動力を前輪及び後輪に伝達し、四輪全てを駆動するいわゆる四輪駆動車がある。このような車両には、エンジンからの駆動力を車両の走行状態に応じて主駆動輪及び副駆動輪へと配分する駆動力配分装置を備えた駆動力配分制御装置が設けられているものがある。
従来、車両の駆動力配分制御装置には、駆動力配分装置の作動温度が耐久性に影響を与えることから、温度推定装置を用いて駆動力配分装置の作動温度を推定するものがある。
また、車両の駆動力配分制御装置には、駆動力配分装置を構成する摩擦板が所定温度を超えた場合に、摩擦板を完全締結状態又は完全解放状態にする制御を行うものがある。
更に、車両の駆動力配分制御装置には、油温と差回転数から駆動力配分装置の駆動電流値を制御するものがある。
更にまた、車両の駆動力配分制御装置には、検出した油温に基づいて駆動力配分装置を構成する湿式多板クラッチの締結力を変更するものがある。
また、車両の駆動力配分制御装置には、作動油の温度をパラメータとして駆動力配分装置を構成するオイルポンプに印加する電圧値を補正するものがある。
特開平1−122728号公報 特開昭61−178232号公報 特開昭63−251635号公報 特開平8−337127号公報 特開2001−206092号公報
ところで、上述した各特許文献に開示される車両の駆動力配分制御装置においては、駆動電流により駆動される駆動力配分装置の機械的機構が有する伝達トルク特性に対して、駆動力配分装置の油温に応じて駆動電流値を制御して機械的機構の伝達トルク特性を変更することが行われていた。
しかし、駆動力配分装置は、低温状態において、常温状態と比べて伝達トルクが大きくなる特性を有しているので、駆動電流値が同じでも、駆動力配分装置自体の温度又は駆動力配分装置周囲の雰囲気温度としての駆動力配分装置の温度によって、駆動力配分装置が副駆動輪に配分する伝達トルクが大きく異なっており、必要以上のトルクが副駆動輪に伝達される場合がある。
即ち、駆動力配分制御装置は、車両に取り付けられた様々な各種センサ情報から、副駆動輪に伝達すべきトルクを算出し、この算出された伝達トルクに応じて駆動力配分装置に出力する駆動電流値を決定している。
この駆動電流値を算出する特性は、駆動力配分装置自体の温度又は駆動力配分装置周囲の雰囲気温度としての駆動力配分装置の温度によって大きく異なるため、伝達トルクが常温時より高くなる特性をもっている低温時に、常温時と同じ駆動電流値で駆動力配分装置を駆動すると、駆動力配分装置自体や、駆動力配分装置と連結しているディファレンシャル、トランスファ等に最大耐久トルク以上のトルクがかかる場合がある。
このため、従来の車両の駆動力配分制御装置においては、必要以上のトルクが副駆動輪に伝達される場合を考慮して、駆動力配分装置自体や、この駆動力配分装置と連結しているディファレンシャル、トランスファ等を、最大耐久トルク以上のトルクに耐え得る剛性の高い構造としなければならず、重量の増加やコストアップを招くという問題がある。
また、従来の車両の駆動力配分制御装置においては、駆動力配分装置が必要以上のトルクを副駆動輪に伝達する際に、必要以上の駆動電流値が流れることになるため、バッテリや発電機等の充電系装置に大きな負担がかかるという問題がある。
そこで、この発明は、駆動力を主駆動輪及び副駆動輪へと配分する駆動力配分装置を備えた車両において、車両状態に最適なトルクを副駆動輪に伝達したり、充電系装置(バッテリ、発電機)に負担のかからないシステムを構築することを目的としている。
この発明は、エンジンからの駆動力を車両の走行状態に応じて主駆動輪及び副駆動輪へと配分する駆動力配分装置を備えた車両の駆動力配分制御装置において、前記副駆動輪に伝達するトルクを算出する伝達トルク算出手段を備え、この伝達トルク算出手段により算出された伝達トルクに応じて前記駆動力配分装置を駆動する駆動電流値を算出する駆動電流算出手段を備え、前記駆動力配分装置の温度を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段により検出された前記駆動力配分装置の温度に応じて前記駆動電流値の最大値である最大駆動電流値を設定する最大駆動電流設定手段を備え、この最大駆動電流設定手段は摂氏零度を下回る低温を含む範囲において前記駆動力配分装置の温度が低くなるほど最大駆動電流値を小さくし、前記駆動電流算出手段により算出された駆動電流値が前記最大駆動電流設定手段により設定された最大駆動電流値よりも大きい場合には、前記駆動電流値として前記最大駆動電流値を前記駆動力配分装置に出力する駆動電流制御手段を備えたことを特徴とする。
この発明の車両の駆動力配分制御装置は、車両周囲の環境が変化しても、必要以上のトルクを副駆動輪に伝達させないようにし、運転者自身が環境変化に気を配る必要をなくし、これにより、常に車両状態に最適なトルクを副駆動輪に伝達することができ、また、必要以上に駆動電流が駆動力配分装置に流れることをなくし、充電系装置(バッテリ、発電機等)に負担のかからないシステムを構築することができる。
この発明は、車両状態に最適なトルクを副駆動輪に伝達したり、充電系装置(バッテリ、発電機)に負担のかからないシステムを構築する目的を、駆動力配分装置への駆動電流に最大駆動電流値で制限をかけて実現するものである。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図4は、この発明の第1実施例を示すものである。
図4において、2はいわゆる四輪駆動車としての車両、4はエンジン、6はトランスミッション、8は前側ディファレンシャル、10R・10Lは右前車軸・左前車軸、12R・12Lは例えば主駆動輪としての右前車輪・左前車輪、14はトランスファ、16はプロペラシャフト、18は駆動力配分装置、20は後側ディファレンシャル、22R・22Lは右後車軸・左後車軸、24R・24Lは例えば副駆動輪としての右後車輪・左後車輪である。なお、右前車輪・左前車輪12R・12Lを副駆動輪として取り扱うとともに、右後車輪・左後車輪24R・24Lを主駆動輪として取り扱うことも可能である。
車両2においては、前側に横置き搭載したエンジン4の駆動力をトランスミッション6により変換して前側ディファレンシャル8に伝達し、右・左前車軸10R・10Lにより右・左前車輪12R・12Lを駆動する。また、車両2においては、トランスミッション6の出力する駆動力の一部をトランスファ14により取り出して、プロペラシャフト16と駆動力配分装置18とを介して後側ディファレンシャル20に伝達し、右・左後車軸22R・22Lにより右・左後車輪24R・24Lを駆動する。
駆動力配分装置18は、エンジン4からの駆動力を車両2の走行状態に応じて主駆動輪としての右・左前車輪12R・12L及び副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lへと配分する。駆動力配分装置18は、電子的に制御可能なクラッチ26とこのクラッチ26の締結力を決定するコイル28とによって構成され、コイル28を駆動力配分制御装置30に接続している。
この駆動力配分装置18は、駆動力配分制御装置30からの制御信号である駆動電流によりコイル28が駆動されてクラッチ26の締結力が決定され、この締結力に応じて配分された伝達トルクを右・左後車輪24R・24Lに伝達する。
駆動力配分制御装置30には、右前車輪回転速度センサ32R・左前車輪回転速度センサ32L、右後車輪回転速度センサ34R・左後車輪回転速度センサ34L、吸気温センサ36、外気温センサ38、車両制御装置40が接続されている。
右・左前車輪回転速度センサ32R・32L、右・左後車輪回転速度センサ34R・34Lは、右・左前車輪12R・12L、右・左後車輪24R・24Lの各回転速度を測定する。これら各回転速度センサ32R・32L、34R・34Lとしては、通常の四輪駆動車が備えているアンチ・ロック・ブレーキシステム(ABS)の車輪回転速度センサを流用することも可能である。
吸気温センサ36は、エンジン4に取り付けられ、このエンジン4のシリンダに吸い込まれていく空気の温度を測定する。
外気温センサ38は、エンジン4からの熱の影響を受けないような部分に取り付けられ、外気の温度を測定する。
車両制御装置40は、少なくともエンジン4を制御するエンジンコントローラ40−1とトランスミッション6を制御するトランスミッションコントローラ40−2とから構成されている。このエンジンコントローラ40−1とトランスミッション40−2とは、エンジン回転速度やスロットル開度、変速段等の、駆動力配分装置18を制御するために必要な各種センサ情報を駆動力配分制御装置30に出力する。
駆動力配分制御装置30は、各種センサ32R・32L、34R・34L、36、38、及び車両制御装置40から駆動力配分装置18を制御するために必要な各種センサ情報を入力し、駆動力配分装置18を構成するクラッチ26の締結力を求め、この締結力に応じた駆動電流を制御信号としてコイル28に出力する。
また、この駆動力配分制御装置30は、右前車輪回転速度センサ32Rで検出された回転速度と左前車輪回転速度センサ32Lで検出された回転速度との平均を前車輪回転速度として認識するとともに、右後車輪回転速度センサ34Rで検出された回転速度と左後車輪回転速度センサ34Lで検出された回転速度との平均を後車輪回転速度として認識する。そして、駆動力配分装置18での滑り量は、前車輪回転速度から後車輪回転速度を減算した絶対値として求められる。
更に、駆動力配分制御装置30は、伝達トルク算出手段42と、駆動電流算出手段44と、温度検出手段46と、最大駆動電流設定手段48と、駆動電流制御手段50と、メモリ52とを備えている。
伝達トルク算出手段42は、エンジン回転速度等の各種センサ情報から副駆動輪である右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクを算出する。
駆動電流算出手段44は、図2の「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルに示すように、伝達トルク算出手段42により算出された伝達トルクに応じて駆動力配分装置18のコイル28を駆動する駆動電流値を算出する。この駆動電流値は、一般的な手法として、図2に示すように、予め決められている「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルを基に決定されるが、他の方法を用いて求めることも可能である。
温度検出手段46は、駆動力配分装置18の温度として、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を測定する。なお、温度検出手段46としては、吸気温センサ36や外気温センサ38等の既存のセンサを用いることも可能である。
最大駆動電流設定手段48は、温度検出手段46により検出された駆動力配分装置18の温度に応じて駆動電流値の最大値である最大駆動電流値を設定する。
また、この最大駆動電流設定手段48は、図3の「駆動力配分装置温度と最大駆動電流値の関係」のテーブルに示すように、駆動力配分装置18の温度が低くなるほど、最大駆動電流値を小さな値に設定する。
駆動電流制御手段50は、駆動電流算出手段44により算出された駆動電流値が最大駆動電流設定手段48により設定された最大駆動電流値よりも大きい場合には、前記駆動電流値として前記最大駆動電流値を駆動力配分装置18に出力する。
メモリ52は、温度検出手段46で測定された駆動力配分装置18の温度として、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を入力して記憶する。
駆動力配分制御装置30には、図2に示す「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルと、図3に示す「駆動力配分装置温度と最大駆動電流値の関係」のテーブルとが設定されている。図2は、「伝達トルク−駆動電流特性」を温度毎に持っていない場合のものである。図3では、駆動力配分装置18の温度が低い程、最大駆動電流値を小さい値に決定する。
次に、この第1実施例の作用を、図1のフローチャートに基づいて説明する。
図1のフローチャートは、駆動力配分装置18の温度として、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を測定する温度検出手段46が取り付けられており、図2の「伝達トルク−駆動電流特性」を温度毎に持っていない場合を説明し、所定周期毎に繰り返し実行・処理可能である。
図1に示すように、駆動力配分制御装置30において、プログラムがスタートすると(ステップ102)、先ず、温度検出手段46で測定された駆動力配分装置18の温度として、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を入力してメモリ52に記憶する(ステップ104)。
そして、この駆動力配分装置18の温度を基に、図3に示す「駆動力配分装置温度と最大駆動電流値の関係」のテーブルから駆動電流値の最大値である最大駆動電流値を決定する(ステップ106)。この場合、図3に示すように、この最大駆動電流値は、駆動力配分装置18の温度が低い程、小さい値に設定される。
そして、CANデータ(エンジン回転数、スロットル開度、各回転速度センサ32R・32L、34R・34L、36、38、40等の各センサ情報)により、副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクを算出する(ステップ108)。
さらに、この算出された右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクを、図2に示す「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルに当てはめ、駆動電流指令値を算出する(ステップ110)。
次いで、この算出された駆動電流指令値と前記最大駆動電流値とを比較、つまり、駆動電流指令値≦最大駆動電流値か否かを判断する(ステップ112)。
このステップ112が、駆動電流指令値≦最大駆動電流値で、つまり、駆動電流算出手段44により算出された駆動電流値が前記最大駆動電流設定手段48により設定された最大駆動電流値以下で、YESの場合には、その算出された駆動電流指令値をそのまま駆動電流値として駆動力配分装置18に出力し(ステップ114)、車両状態に最適なトルクを右・左後車輪24R・24Lに伝達する。
一方、前記ステップ112が、駆動電流指令値>最大駆動電流値で、つまり、駆動電流算出手段44により算出された駆動電流値が前記最大駆動電流設定手段48により設定された最大駆動電流値よりも大きく、NOの場合には、駆動電流指令値を最大駆動電流値とし(ステップ116)、そして、この最大駆動電流値を駆動力配分装置18に出力し(ステップ114)、車両状態に最適なトルクを右・左後車輪24R・24Lに伝達する。
前記ステップ114の処理後は、プログラムをエンドとする(ステップ118)。
この結果、副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクを算出する伝達トルク算出手段42を備え、この伝達トルク算出手段42により算出された伝達トルクに応じて駆動力配分装置18を駆動する駆動電流値を算出する駆動電流算出手段44を備え、駆動力配分装置18の温度を検出する温度検出手段46を備え、この温度検出手段46により検出された駆動力配分装置18の温度に応じて駆動電流値の最大値である最大駆動電流値を設定する最大駆動電流設定手段48を備え、駆動電流算出手段44により算出された駆動電流値が最大駆動電流設定手段48により設定された最大駆動電流値よりも大きい場合には、駆動電流値として前記最大駆動電流値を動力配分装置18に出力する駆動電流制御手段50を備えている。
これにより、車両周囲の環境が変化しても、必要以上のトルクを副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達することはないので、運転者自身が環境変化に気を配る必要がなく、これにより、常に車両状態に最適なトルクを副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達することができ、また、必要以上に駆動電流が駆動力配分装置18に流れることがないので、充電系装置(バッテリ、発電機)に負担のかからないシステムを構築することができる。
また、最大駆動電流設定手段48は、駆動力配分装置18の温度が低くなるほど、最大駆動電流値を小さな値に設定することにより、気温が摂氏零度を下回るような低温状態においても、必要以上のトルクを副駆動輪としての右・左後車輪24R・24L伝えることがないので、駆動力配分装置18を含めた駆動系構造の信頼性を向上させることが可能である。
図5、図6は、この発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、駆動力配分装置18の温度として、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を測定し、その温度毎に決められている図6の「伝達トルクー駆動電流特性」のテーブルから駆動電流値を算出し、この駆動電流値を駆動力配分装置18に出力する。この図6のテーブルでは、低温時と常温時の2つの特性を設定しているが、温度の刻みを細かくして、温度毎にもっと多くの特性をもたせてもよいし、他にも、例えば、駆動力配分装置温度<摂氏零度で、低温時の場合は、「伝達トルク−駆動電流特性1」を選択し、摂氏零度≦駆動力配分装置温度で、常温時の場合には、「伝達トルク−駆動電流特性2」を選択するといった具合に、1つの「伝達トルク−駆動電流特性」に、温度幅を持たせることも可能である。
この第2実施例の作用を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
図5のフローチャートは、駆動力配分装置18の温度としての、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を測定する温度検出手段46が取り付けられており、図6の「伝達トルク−駆動電流特性」を温度毎に持っている場合を説明し、所定周期毎に繰り返し実行・処理可能である。
図5に示すように、駆動力配分制御装置30において、プログラムがスタートすると(ステップ202)、先ず、温度検出手段46で測定された駆動力配分装置18の温度としての、駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置18周囲の雰囲気温度を入力してメモリ52に記憶する(ステップ204)。
そして、CANデータ(エンジン回転数、スロットル開度、各回転速度センサ32R・32L、34R・34L、36、38、40等の各センサ情報)により、副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクを算出する(ステップ206)。
次いで、図6に示す「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルと、CANデータにより算出された副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達するトルクとから、駆動電流指令値を算出する(ステップ208)。
そして、この算出された駆動電流指令値を駆動力配分装置18に出力し(ステップ210)、プログラムをエンドとする(ステップ212)。
この結果、駆動力配分制御装置30は、駆動力配分装置18の温度としての駆動力配分装置18自体の温度又は駆動力配分装置の雰囲気温度が変化しても、必要以上のトルクを副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達することはないので、運転者自身が環境変化に気を配る必要がなく、これにより、常に車両状態に最適なトルクを副駆動輪としての右・左後車輪24R・24Lに伝達することができる。
駆動力配分装置に出力する駆動電流に最大駆動電流値で制限をかけることを、四輪駆動車以外の車両にも適用することができる。
第1実施例において駆動力配分制御のフローチャートである。 第1実施例において「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルを示す図である。 第1実施例において「駆動力配分装置温度と最大駆動電流値の関係」のテーブルを示す図である。 第1実施例において駆動力配分制御装置のシステム構成図である。 第2実施例において駆動力配分制御のフローチャートである。 第2実施例において「伝達トルク−駆動電流特性」のテーブルを示す図である。
符号の説明
2 車両
4 エンジン
6 トランスミッション
8 前側ディファレンシャル
12R 右前車輪
12L 左前車輪
14 トランスファ
16 プロペラシャフト
18 駆動力配分装置
20 後側ディファレンシャル
24R 右後車輪
24L 左後車輪
30 駆動力配分制御装置
32R 右前車輪回転速度センサ
32L 左前車輪回転速度センサ
34R 右後車輪回転速度センサ
34L 左後車輪回転速度センサ
36 吸気温センサ
38 外気温センサ
40 車両制御装置
42 伝達トルク算出手段
44 駆動電流算出手段
46 温度検出手段
48 最大駆動電流設定手段
50 駆動電流制御手段
52 メモリ

Claims (1)

  1. エンジンからの駆動力を車両の走行状態に応じて主駆動輪及び副駆動輪へと配分する駆動力配分装置を備えた車両の駆動力配分制御装置において、前記副駆動輪に伝達するトルクを算出する伝達トルク算出手段を備え、この伝達トルク算出手段により算出された伝達トルクに応じて前記駆動力配分装置を駆動する駆動電流値を算出する駆動電流算出手段を備え、前記駆動力配分装置の温度を検出する温度検出手段を備え、この温度検出手段により検出された前記駆動力配分装置の温度に応じて前記駆動電流値の最大値である最大駆動電流値を設定する最大駆動電流設定手段を備え、この最大駆動電流設定手段は摂氏零度を下回る低温を含む範囲において前記駆動力配分装置の温度が低くなるほど最大駆動電流値を小さくし、前記駆動電流算出手段により算出された駆動電流値が前記最大駆動電流設定手段により設定された最大駆動電流値よりも大きい場合には、前記駆動電流値として前記最大駆動電流値を前記駆動力配分装置に出力する駆動電流制御手段を備えたことを特徴とする車両の駆動力配分制御装置。
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