JP2004257147A - 手摺セット - Google Patents

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Abstract

【課題】木造家屋においては地域的に1間長さが異なり(江戸間〜京間)、柱間に手摺を設置する場合に、従来では異なる1間長さに応じた各種長さの手摺棒を用意する必要があった。
【解決手段】所定長さの手摺棒1と、手摺棒端部1aを保持して家屋の木質部分にビスで固定される一組の保持部材2,2とを有した手摺セットにおいて、少なくとも一方の保持部材2に手摺棒端部1aを所定深さまで挿入し得る筒体3を形成するとともに、手摺棒端部1aと筒体3との重合長さを調節した状態で、手摺棒端部1aと筒体3とを固定する固定手段4を備えており、地域によって1間長さがことなっても、単一規格の手摺セットで共用できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、所定長さの手摺棒とその両端部を保持する一組の保持部材とを有する手摺セットに関し、特に各保持部材を家屋の木質部分にビスで取付け得るようにした手摺セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家屋の壁面に手摺を取付ける場合は、手摺棒両端の各保持部材を壁面にビスで固定するが、手摺両端の各保持部材を固定する壁面は、支持強度が強いことが要求される。
【0003】
ところで、木造家屋における壁面構成部分は、一般に1間(いっけん)又は半間(はんげん)の間隔ごとに太い柱が立てられ、各柱間には壁材が設けられている。この柱間の壁材は、木造家屋では一般に土壁や化粧板(薄板)が使用されている。そして、木造家屋の壁面における土壁部分や化粧板(薄板)部分は、支持強度が弱いために手摺保持部材の取付場所としては不向きであり、木造家屋において手摺保持部材を固定する部分としては一般に柱が用いられる。
【0004】
図10には、木造家屋における一般的な手摺取付構造を示しているが、この手摺取付例では、2本の柱6,6の間隔Lを1間とし、該1間の間隔の柱6,6間に手摺Xを取付けている。この手摺Xは、1間の長さに応じた一定長さの手摺棒1Aと、該手摺棒1Aの両端部を支持する一組の保持部材2A,2Aとで構成している。尚、この種の手摺は、半間の間隔部分に使用する場合もあり、その場合は手摺棒として半間長さに対応するものを使用する。
【0005】
又、図10の手摺Xの各保持部材2A,2Aは、平面視において手摺棒1Aの長さ方向に対して手前側直角方向に突出する形状のものが使用されている。尚、各保持部材2A,2Aは、ビス7で柱表面に取付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、木造家屋においては、地域的に1間の長さLを、約182cm(江戸間)、約191cm(中京間)、約197cm(京間)というように異なる長さ(最大で15cmの差がある)に設定される。従って、図10に示す従来の手摺Xでは、設定される1間Lの長さ(上記約182cm、約191cm、約197cm)に応じた各種長さの手摺棒1Aを用意する必要があった。又、このように手摺棒1Aの長さの種類が多いと、購入者が勘違いしてサイズの異なる手摺セット(例えば京間の柱間隔に対して江戸間用の長さの手摺棒1A)を購入するおそれがあり、その場合は返品・交換等のトラブルの原因にもなる。さらに、図10に示すように、手摺セットの保持部材2Aは、柱7の前面に対して手前側直角方向に突出する状態で取付けられるので、例えば図10に示すように、保持部材2Aがスイングドア8の開き側に位置する場合には、該スイングドア8を鎖線図示(符号8′)する範囲(図示例では角度110°)までしか開放させることができないという問題もあった。
【0007】
本願発明は、上記した従来の手摺の問題点に鑑み、単一のもので柱間の間隔に応じて長さ調整を可能にした手摺セットを提供することを第1の目的とし、そのような手摺セットにおいて、柱に取付けた保持部材が可及的に邪魔にならないようにすることを第2の目的とするとともに、手摺に別の付加価値(吸臭機能)を付与することを第3の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、木造家屋の柱間に設置する手摺セットを対象にしている。
【0009】
本願請求項1の発明
本願請求項1の発明の手摺セットは、所定長さの手摺棒と、手摺棒の端部を保持して家屋の木質部分にビスで固定される一組の保持部材とを有している。各保持部材を取付けるべき家屋壁面としては、木造家屋の場合は支持強度の点で土壁や化粧板(薄板)部分は不向きであり、一般に柱が採用される。
【0010】
手摺棒としては、この請求項1では木製で中実の丸棒や金属製あるいは硬質プラスチック製のパイプ材等が使用可能である。又、この手摺棒は、1間用と半間用の2種類の長さ(それぞれ一定長さ)のものが製作される。手摺棒の長さは、保持部材に連結される筒体(後述する)の長さ・個数等にもよるが、1間用のものでは例えば130〜170cmの範囲の特定長さ(例えば150cm)に設計でき、半間用のものでは例えば50〜60cmの範囲の特定長さ(例えば55cm)に設計できる。
【0011】
各保持部材には、家屋壁面(柱)にビス固定する取付台と手摺棒を壁面から離間させる張出部とを有している。尚、張出部の先端側は手摺棒端部を接続し得る構造になっている。
【0012】
又、本願の手摺セットでは、少なくとも一方の保持部材に手摺棒端部を所定深さまで挿入し得る筒体を形成している。この筒体は、保持部材と一体成形してもよく、あるいは別のパイプを保持部材に連結・固定してもよい。尚、この筒体も、実質的に手摺となる部分である。
【0013】
この筒体は、手摺棒端部の挿入深さを調整することで、手摺棒両端に取付ける両保持部材間の間隔を調整し得るものである。筒体を一方の保持部材のみに連結する場合には、該筒体の長さを、手摺棒端部の実質調整長さが少なくとも15cm(江戸間の1間と京間の1間との差が15cm)以上とれるようにするとよい。又、筒体を各保持部材のそれぞれに連結する場合には、各筒体によるそれぞれの実質調整長さが少なくとも7.5cm以上づつとれるようにするとよい。尚、筒体は、手摺棒端部を可及的に長く挿入させ得るようにすることは差し支えなく、例えば筒体の重合調整長さを30cm程度まで長くすることが可能である。
【0014】
又、この手摺セットには、手摺棒端部と筒体との重合長さを調節した状態で、手摺棒端部と筒体とを固定する固定手段を備えている。この固定手段としては、例えばビス(又は小ボルト)が使用でき、該ビス等を筒体の外側から手摺棒端部の挿入部分にねじ込んで(あるいは手摺棒端部の表面を押さえて)、手摺棒端部と筒体とを固定する。
【0015】
この請求項1の手摺セットは、例えば廊下や部屋の壁面における2つの柱間(例えば1間間隔の各柱)に跨がって設置されるが、その設置方法について説明する。まず、一方の保持部材を一方の柱の所定位置にビスで固定する。次に、その固定した保持部材に手摺棒の一端部を接続するが、筒体付きの保持部材ではその筒体内に手摺棒端部を挿入しておく。続いて、他方の保持部材を他方の柱の所定位置にビスで固定するが、筒体付きの保持部材であれば、該筒体を手摺棒の他方の端部の嵌合させた状態で保持部材をビス固定する。その後、手摺棒の端部と筒体(1つ又は2つ)との重合長さを適宜に調整した状態で、固定手段(ビス等)により筒体と手摺棒端部とを固定すると、この手摺セットの設置は完了する。
【0016】
この請求項1の手摺セットでは、保持部材に形成した筒体に対して手摺棒端部の重合長さを調整することで、地域によって1間長さの寸法に差があっても(1間長さは、江戸間が約182cm、中京間が約191cm、京間が約197cm)、単一規格の手摺セットで対応できる。
【0017】
本願請求項2の発明
本願請求項2の発明は、上記請求項1の手摺セットにおいて、一組の保持部材は、取付状態においてそれぞれ近接する側に傾斜する形状に形成している。
【0018】
即ち、各保持部材は、その取付台部分を柱に固定した状態で、各保持部材の張出部がその付け根部分から先側に向けてそれぞれ相互に近接する側に傾斜するようにしている。
【0019】
このようにすると、スイングドアを取付けた柱におけるドア開放側に保持部材を取付た場合に、保持部材の先側(張出側)がドアとは反対側に逃げるようになる。従って、スイングドアをかなり大きく開放させてもドア側面が保持部材に衝突しなくなる。
【0020】
本願請求項3の発明
本願請求項3の発明は、請求項1又は2の手摺セットにおいて、手摺棒として中空のパイプを使用し、該パイプの壁面に空気通口を形成するとともに、パイプ内に吸臭剤を収納していることを特徴としている。
【0021】
吸臭剤としては、例えば活性炭を小粒状に細断したものが使用できる。又、この吸臭剤(活性炭)は、細目の網袋に収容した状態で、手摺棒(パイプ)内に収納される。尚、この請求項3の手摺セットは、例えばトイレのような臭気が発生する部屋の壁面に設置するのに適している。
【0022】
そして、この請求項3の手摺セットでは、設置状態において室内の空気がパイプの空気通口を通って該パイプ内外に流通し、そのときパイプ内に流入した空気中の臭気成分を吸臭剤に吸収させることができる。
【0023】
【発明の効果】
本願請求項1の発明の効果
請求項1の手摺セットは、所定長さの手摺棒と、手摺棒の端部を保持しる一組の保持部材とを有し、少なくとも一方の保持部材に手摺棒端部を所定深さまで挿入し得る筒体を形成しているので、該筒体に対して手摺棒端部の挿入・重合長さを調整し得るようになっている。
【0024】
従って、この請求項1の手摺セットでは、保持部材に形成した筒体に対して手摺棒端部の重合長さを調整することで、地域によって1間長さの寸法に差があっても(1間長さは、江戸間が約182cm、中京間が約191cm、京間が約197cmである)、単一規格の手摺セットで共用でき(1間についての寸法差ごとの手摺棒を製造しなくてよい)、製造者及び消費者の利便性が向上するという効果がある。
【0025】
本願請求項2の発明の効果
本願請求項2の発明は、請求項1の手摺セットにおいて、1組の保持部材を取付状態においてそれぞれ近接する側に傾斜する形状に形成している。
【0026】
従って、この請求項2の手摺セットでは、上記請求項1の効果に加えて次のような効果がある。即ち、スイングドアを取付けた柱におけるドア開放側に保持部材を取付た場合に、保持部材の先側(張出側)がドアとは反対側に逃げており、スイングドアをかなり大きく開放させてもドア側面が保持部材に衝突しないので、該ドアの開放角度範囲を大きくできるという効果がある。
【0027】
本願請求項3の発明の効果
本願請求項3の発明は、請求項1又は2の手摺セットにおいて、手摺棒として中空のパイプを使用し、該パイプの壁面に空気通口を形成するとともに、パイプ内に吸臭剤を収納している。
【0028】
従って、この請求項3の手摺セットでは、上記請求項1又は2の効果に加えて次のような効果がある。即ち、この請求項3の手摺セットの設置状態では、室内の空気がパイプの空気通口を通って該パイプ内外に流通し、そのときパイプ内に流入した空気中の臭気成分を吸臭剤に吸収させ得るという効果がある。又、吸臭剤はを手摺棒内に収納しているので、該吸臭剤の専用設置スペースが不要になるという効果もある。尚、この請求項3の手摺セットは、トイレ内に設置した場合に特に効果(吸臭効果)を発揮する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本願実施形態の手摺セットを説明すると、図1〜図3には第1実施形態、図4〜図5には第2実施形態、図6〜図9には第3実施形態がそれぞれ示されている。
【0030】
図1〜図3の第1実施形態
図1〜図3に示す第1実施形態の手摺セットは、図3に示すように木造家屋における1間の間隔Lで設置された2本の柱6,6間に用いられるものである。尚、木造家屋における1間の長さは、地域によって異なり、江戸間が約182cm、中京間が約191cm、京間が約197cmで、江戸間と京間とでは、同じ1間でも15cmの差がある。
【0031】
この第1実施形態の手摺セットは、所定長さの手摺棒1と、手摺棒1の各端部1a,1aを保持して家屋の柱6,6にビスで固定される一組の保持部材2,2とを有している。
【0032】
本願の各実施形態では、手摺棒1としてパイプ10が使用されている。このパイプ10は、金属製でも硬質プラスチック製でもよい。尚、他の実施形態では、手摺棒1として木製で中実の丸棒を使用することもできる。
【0033】
この手摺棒1の外径は35〜40mm程度が適当である。又、この第1実施形態(図3)では、手摺棒1は1間用のものを使用しているが、1間用の手摺棒1としては、長さを150cm(特に限定するものではない)程度に設定することができる。尚、手摺棒1は半間用のものも用意するが、半間用の手摺棒1では、長さを55cm程度にするとよい。
【0034】
手摺棒1の各端部1a,1aを保持する各保持部材2,2は、この第1実施形態では、柱7の角部に接合させる取付台21と手前側に傾斜姿勢で張出した張出部22とを有している。この保持部材2(取付台21と張出部22)は、鋳造により一体成型することができる。
【0035】
取付台21は、上下に8〜10cm程度の長さを有し、柱7の角部を抱持し得る外向きL型のアングル状に形成している。そして、この取付台21には、柱7の角部の前面側及び側面側にそれぞれビス7をねじ込むためのビス穴23,23・・を形成している。尚、他の実施形態では、各ビス穴23のうち、柱角部の側面に対するビス穴を省略することができる。
【0036】
張出部22は、手摺設置状態において、手摺棒1を壁面から5〜6cm程度離間させるためのものである。そして、この実施形態では、張出部22は、取付台21を柱7の角部に取付けた状態で、平面視で角度a(a=約30°)だけ傾斜する方向に指向させている。尚、張出部22の傾斜角度aは、30°〜60°の範囲で適宜に設定できる。又、張出部22の長さは、傾斜角度aにもよるが、8〜12cm程度が適当である。
【0037】
保持部材2の先端(張出部22の先端)には、所定長さM(特に限定するものではないが、例えばM=20〜30cm程度)の筒体3を連続させている。この筒体3は、手摺棒1の端部1aを適宜深さまで挿入させ得るものである。そして、該筒体3と手摺棒端部1aとの重合長さを調整することで、両保持部材2,2(両取付台21,21)間の間隔を2本の柱6,6間の間隔L(1間間隔)に対応させ得るようになっている。
【0038】
この実施形態では、該筒体3は保持部材2とは別体のパイプ(金属製又は硬質プラスチック製)を使用し、該パイプ3を張出部22の先端部に適宜の方法(例えば接着又はビス止め等)で連結固定している。筒体3の先端開口31側の端部寄り位置には、手摺棒端部1aに対する固定手段となるビス(小ボルト)4を螺合させるためのネジ穴32,32を形成している。そして、この筒体3は、図2において符号N(N=15〜20cm程度)の範囲で手摺棒端部1aの重合長さを調整できるようになっている。
【0039】
尚、この実施形態では、両保持部材2,2にそれぞれ筒体3,3を連結しているが、他の実施形態では、一方の保持部材2のみに筒体3を連結してもよい。その場合は、他方の保持部材2の張出部22先端に直接、手摺棒端部1aを接続させ得るようにする。
【0040】
この第1実施形態の手摺セットは、図3に示すように例えば廊下や部屋の壁面における2つの柱6,6間(1間間隔Lの各柱)に跨がって設置されるが、その設置方法について説明する。まず、図2に示すように、一方の筒体つき保持部材2の取付台21を一方の柱7の角部の所定高さ位置に当てがい、該取付台21の各ビス穴23,23・・からそれぞれ柱6にビス7,7・・をねじ込んで、一方の筒体つき保持部材2を柱6に固定する。次に、その固定した保持部材2の筒体3内に手摺棒1の一端部1aを非固定状態で挿入し、該手摺棒1の他端部1aに他方の保持部材2の筒体3内を嵌合させ、その状態で他方の保持部材2の取付台21を他方の柱6の角部の所定高さ位置に当てがう。その際、保持部材2(取付台21)の位置決めは、手摺棒端部1aに対して筒体3部分をスライドさせることによって行える。そして、取付台21の各ビス穴23,23・・からそれぞれ柱6にビス7,7・・をねじ込んで、他方の筒体つき保持部材2を柱6に固定する。その後、各筒体3,3のネジ穴32,32にビス4,4をねじ込んで、各筒体3,3と各手摺棒端部1a,1aとを固定すると、この手摺セットの設置作業は完了する。
【0041】
ところで、木造家屋において、1間の柱6,6間の間隔Lは、地域によって差があるが(1間長さは、江戸間が約182cm、中京間が約191cm、京間が約197cmである)、この実施形態の手摺セットでは、保持部材2に手摺棒端部1aを挿入し得る筒体3を設けているので、1間間隔Lに差があっても手摺棒端部1aと筒体3との重合長さを調整することで対応できる。従って、単一規格の手摺セットであっても、間隔Lの異なる柱6,6間に共用して手摺を形成することができる。
【0042】
又、この実施形態の手摺セットでは、図3に示す取付状態において、保持部材2,2が相互に近接する側に傾斜(傾斜角度a=約30°)させているので、保持部材2を取付けた柱6にスイングドア8を取付けた場合に、保持部材2の先側(張出部22の先側)がドア8とは反対側に逃げるようになる。従って、図3に鎖線図示(符号8′)するように、スイングドアをかなり大きく開放させてもドア側面が保持部材2に衝突することはなく、該スイングドア8の開放範囲を大きくできる。因に、図3の例では、スイングドア8の開放角度範囲は約155°である。
【0043】
図4〜図5に示す第2実施形態
この第2実施形態の手摺セットは、上記第1実施形態の手摺セットにおける保持部材2(取付台21)の変形例を示している。
【0044】
この第2実施形態では、保持部材2の取付台21は、図4及び図5に示すように、柱6の前面の平坦部に取付け得るように平板状に成形している。尚、この平板状の取付台21にも、ビス穴23,23・・が形成されている。
【0045】
このように、取付台21を平板状にすると、第1実施形態の柱角部取付用のもの(L型アングル状のもの)より取付位置に自由度がある。尚、この第2実施形態のその他の構成は上記第1実施形態のものと同じであり、該第1実施形態のものと同じ機能を有する。
【0046】
図6〜図9に示す第3実施形態
この第3実施形態の手摺セットにおいて、基本的な構成は上記第1実施形態及び第2実施形態のものとほぼ同じであるが、この第3実施形態では、手摺棒1として図6、図8、図9に示すように空気通口11を形成した通気性のあるものを使用している。又、保持部材2の取付台21としては、図7及び図8に示すように直角方向に向くタイル壁面9,9が接合する凹角部9aに取付け得る構造のものを使用している。
【0047】
ところで、トイレ内の壁面は、図7及び図8に示すようにタイル張りをすることがよくある。該タイル壁面9には保持部材2(取付台21)を直接ビス止めすることはできないが、タイル壁面9,9が接合する凹角部9aの裏側には一般に木製の柱6が存在する。そして、タイル壁面であっても、凹角部9aの目地部分はビス7の進入が可能であり該凹角部9aの目地部分を通して柱6にビス7をねじ込むことができる。
【0048】
この第3実施形態の保持部材2の取付台21は、図6〜図8に示すように内向きL型のアングル状に形成している(第1実施形態のものとは逆向き)。この取付台21の角部には、ビス穴23,23・・が形成されている。そして、この保持部材2は、図7及び図8に示すように、保持部材2の取付台21の外面(L型部の外面)を両タイル壁面9,9の凹角部9aに当てがい、室内側からビス7を取付台21のネジ穴32及び凹角部9aの目地部分を通して柱6にねじ込むことによって強固に取付けることができる。尚、図7において、下側の手摺セットにおける左側の保持部材2は、図4に示す第2実施形態のものを使用している。
【0049】
又、図6〜図9に示す第3実施形態で、手摺棒1として、パイプ10を使用し且つ該パイプ10の壁面に適宜間隔をもって多数の空気通口11,11・・を形成したものを使用している。この空気通口11,11・・は、手摺棒としての強度を損なわず、且つパイプ10の内外に空気が流通し得る程度の大きさに形成される。
【0050】
又、この第3実施形態では、手摺棒1内に吸臭剤5を収納して、室内に発生する臭気を吸臭剤5に吸収させ得るようにしている。吸臭剤5としては、例えば活性炭を小粒状に細断したものが使用できる。又、この吸臭剤(活性炭)5は、細目の網袋5a(図8参照)に収容した状態で、手摺棒(パイプ)10内に収納される。尚、この第3実施形態の手摺セットは、例えば図7に示すようにトイレのような臭気が発生する部屋の壁面に設置するのに適している。
【0051】
そして、この第3実施形態の手摺セットでは、設置状態において室内の空気が手摺棒1(パイプ10)の空気通口11,11・・を通ってパイプ10の内外に流通し、そのときパイプ内に流入した空気中の臭気成分を吸臭剤5に吸収させることができる。従って、この第3実施形態の手摺セットでは、手摺本来の機能のほかに、臭気吸収機能を持たせることができるとともに、吸臭剤5を手摺棒1内に収納しているので吸臭剤5の専用設置スペースが不要になる。
【0052】
尚、図6〜図9に示す第3実施形態の手摺セットのその他の構成は、上記第1実施形態のものと同じであり、該第1実施形態のものと同じ機能を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の手摺セットの一部斜視図である。
【図2】図1のII−II断面相当図である。
【図3】図1の手摺セットの設置状態を示す平面図である。
【図4】本願第2実施形態の手摺セットの一部斜視図(図1相当図)である。
【図5】図4の手摺セットの設置状態を示す平面図(図3相当図)である。
【図6】本願第3実施形態の手摺セットの一部斜視図(図1相当図)である。
【図7】図6の手摺セットの設置状態を示す平面図である。
【図8】図7の一部拡大斜視図である。
【図9】図8のIX−IX拡大断面図である。
【図10】従来の手摺セットの設置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1は手摺棒、1aは端部、2は保持部材、3は筒体,4は固定手段(ビス)、5は吸臭剤、6は柱、7はビス、10はパイプ、11は空気通口、21は取付台、22は張出部である。

Claims (3)

  1. 所定長さの手摺棒(1)と、手摺棒(1)の端部(1a)を保持して家屋の木質部分にビスで固定される一組の保持部材(2,2)とを有した手摺セットであって、少なくとも一方の保持部材(2)に手摺棒端部(1a)を所定深さまで挿入し得る筒体(3)を形成するとともに、手摺棒端部(1a)と筒体(3)との重合長さを調節した状態で、手摺棒端部(1a)と筒体(3)とを固定する固定手段(4)を備えたことを特徴とする手摺棒セット。
  2. 請求項1において、一組の保持部材(2,2)は、取付状態においてそれぞれ近接する側に傾斜する形状に形成していることを特徴とする手摺セット。
  3. 請求項1又は2において、手摺棒(1)として中空のパイプ(10)を使用し、該パイプ(10)の壁面に空気通口(11,11・・)を形成するとともに、該パイプ(10)内に吸臭剤(5)を収納していることを特徴とする手摺セット。
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