JP2001081927A - 壁面埋め込み手すり - Google Patents

壁面埋め込み手すり

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JP2001081927A
JP2001081927A JP2000209402A JP2000209402A JP2001081927A JP 2001081927 A JP2001081927 A JP 2001081927A JP 2000209402 A JP2000209402 A JP 2000209402A JP 2000209402 A JP2000209402 A JP 2000209402A JP 2001081927 A JP2001081927 A JP 2001081927A
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Masaki Tando
雅喜 丹藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁部の強度を低下させることなく、また、既
設の家屋の階段や、階段の側壁が家屋の外壁である場合
にも、容易に設置することのできる壁面埋め込み手すり
を提供する。 【解決手段】 パネル4で形成される側壁の縦柱間に切
欠部20を設け、この切欠部に埋め込み状に設けられる
壁面埋め込み手すりであって、上記切欠部の両側部に露
出する縦柱の側面7に固定される支持部材と、上記支持
部材間に掛け渡し状に連結支持される手すりバー10
と、上記手すりバーを所定の空間をあけて囲むように上
記切欠部に嵌め込まれ、少なくとも両端部が上記支持部
材に支持される凹状カバー11とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、階段等の側壁に
好適な壁面埋め込み手すりに関する。
【0002】
【従来の技術】階段には、昇降の安全性を確保するた
め、手すりを設けるのが望ましい。ところが、従来の手
すりは、階段に沿って壁面に突出させて設けられるた
め、階段の幅が狭いと邪魔になることが多く、スペース
を確保できない場合は設けることができなかった。
【0003】上記問題を解決するため、たとえば、実開
昭58 37318号明細書に記載されているもののよ
うに、壁パネルに埋め込み式の手すりを設けたものが提
案されている。この公報に記載されている壁面埋め込み
手すりは、壁パネルにあらかじめ連続する開口部を形成
しておき、この開口部を長尺状のカバーで被覆して凹部
空間を形成し、この凹部空間に手すりバーを設置するも
のである。
【0004】上記方法によると見栄えは非常によいが、
階段側壁に設けられる縦柱を切断あるいは切り欠く必要
があるため、壁部の強度が低下するといった問題が生じ
やすい。また、新築の家屋でなければ設置が困難である
といった問題もある。
【0005】上記問題を解決するため、たとえば、実開
平6 10462号公報に開示されているもののよう
に、縦柱間に複数の凹溝を形成して手すりバーを各々設
置し、縦柱を切断することなく壁面埋め込み手すりを形
成するものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の縦柱を切り欠く
ことなく設置できる壁面埋め込み手すりは、各縦柱間の
パネルに切欠部を設けるように構成しているため、壁部
の強度は確保できる。ところが、内外パネルの間の空隙
を板材を充填するようにして隠蔽し、手すりバーを設け
る凹部空間を形成しているため、内外パネル間に断熱材
等が充填される外壁等に採用するのは困難である。
【0007】また、切り欠いたパネルを補強するため、
内外パネル間の隙間を板材で封止して室内側に開口する
凹部空間を形成している。このため、既設の壁部に、手
すりバーを配置する凹部空間を見栄えよく形成するのは
困難である。また、凹部空間の表面等に仕上げを施す必
要が生じ、施工が非常に面倒になる。
【0008】さらに、従来の壁面埋め込み手すりは、凹
部空間の軸方向中間部において長尺状の手すりバーの中
間部を支持することを前提としているため、凹部空間を
構成する部材に高い強度が要求される。このため、構造
が複雑になる。さらに、階段の勾配や縦柱の間隔が異な
る壁に対応するのは困難である。
【0009】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、壁部の強
度を低下させることなく埋め込み式の手すりを設置でき
るとともに、既設の家屋の階段や、階段の側壁が家屋の
外壁となっている場合にも、容易に設置することのでき
る壁面埋め込み手すりを提供することをその課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では次の技術的手段を講じている。
【0011】本願の請求項1に記載した発明は、パネル
で形成される側壁の縦柱間に切欠部を設け、この切欠部
に埋め込み状に設けられる壁面埋め込み手すりであっ
て、上記切欠部の両側部に露出する縦柱の側面に固定さ
れる支持部材と、上記支持部材間に掛け渡し状に連結支
持される手すりバーと、上記手すりバーを所定の空間を
あけて囲むように上記切欠部に嵌め込まれ、少なくとも
両端部が上記支持部材に支持される凹状カバーとを備え
て構成される。
【0012】本願発明に係る壁面埋め込み手すりは、パ
ネルで形成されるとともに内部にある程度の間隔で縦柱
が存在する壁部に適用される。本願発明においては、縦
柱間の内側パネル(手すり設置側のパネル)を切り欠く
等して切欠部あるいは開口部を形成し、この切欠部に埋
め込み状に手すりを設置するものである。
【0013】本願発明においては、内側パネルを切り欠
いて形成した切欠部の両側部に露出する縦柱の側面に支
持部材を固定する。上記縦柱は、内外パネルあるいは階
段を支持する構造材であり、高い強度を備える。このた
め、他の補強部材を設けることなく支持部材を確実に固
定することができる。また、手すりバーを上記支持部材
を介して縦柱に対して確実に固定できるため、手すりバ
ーの取付強度も確保できる。また、上記縦柱を切り欠い
たり切除することがないため、壁部や階段の強度を低下
させる恐れはない。
【0014】上記支持部材を構成する材料は特に限定さ
れることはないが、金属板や木製合板等の高い強度を備
える材料で形成するのが望ましい。また、支持部材の形
状も特に限定されることはないが、たとえば、縦柱の側
面に広い面積で添着できるプレート部と、このプレート
部に立設されて上記手すりバーの端部を連結できる連結
手段とを備えて構成できる。
【0015】上記手すりバーの材料及び形状も特に限定
されることはないが、たとえば、樹脂被覆金属管のよう
に、縦柱間に掛け渡し状に支持されて手すりとしての強
度を確保できる材料及び形状に形成すればよい。
【0016】上記凹状カバーは、上記手すりバーを囲む
ように上記切欠部に嵌め込まれ、室内側に凹部空間を形
成する。上記凹部空間は、手すりバーとの間で手指ない
し腕部を挿入しやすいように設定する。たとえば、手す
りバーを握持しやすいように、手すりバーより上方の空
間を下方の空間より大きく設定するのが好ましい。
【0017】また、本願発明においては上記手すりバー
のみならず、上記凹状カバーの少なくとも両端部を、上
記支持部材に対して連結する。手すりを構成する主要部
材を縦柱に接合した支持部材に対して連結固定すること
により、従来のように壁パネル等を補強する必要がなく
なり、構造が極めて簡単になる。
【0018】また、上記凹状カバーの底面と外側パネル
(切欠部の奥方のパネル)との間に隙間を設けることが
できる。このため、内外のパネル間に断熱材等が充填さ
れていても、断熱材等を変形させあるいは一部を除去す
るだけで容易に取り付けることができる。
【0019】さらに、内側パネルを切除して形成される
切欠部に、手すりバーの設置空間を構成する凹状カバー
を埋め込み状に嵌め込む構造であるため、補強材を設け
たり、切欠部内に化粧を施したりする必要もない。特
に、凹状カバーを強度の高い金属板材や木製合板等で一
体形成するとともに、壁パネルの縁部と上記凹状カバー
の縁部とを接合すると、上記凹状カバーに壁パネルの補
強材としての機能を発揮させることも可能となる。
【0020】たとえば、本願の請求項6に記載した発明
のように、上記凹状カバーに、上記切欠部の縁部を覆う
ように鍔部を設け、この鍔部を壁パネルの縁部にネジ等
で接合するようにすれば、壁パネルの開口部の周囲が補
強される。
【0021】本願の請求項2に記載した発明は、上記壁
面埋め込み手すりが、階段の側壁に設けられるものであ
る。階段の側壁には、階段の強度を確保するため、通常
の壁部より縦柱が狭い間隔で設けられることが多い。こ
のため、従来の壁面埋め込み手すりを採用することが困
難な場合が多かった。本願発明は、縦柱間が狭い場合に
特に好適であり、また、縦柱の間隔が異なる場合でも容
易に適用することができる。しかも、縦柱の間隔が狭い
方が取り付け強度が高い。
【0022】本願の請求項3に記載した発明は、上記支
持部材と上記手すりバー端部との間に、これらを角度調
節可能に連結できる連結調節手段を設けたものである。
【0023】階段には種々の勾配があるため、手すりバ
ーと支持部材とをこれらの勾配に合わせた角度で連結し
なければならない。上記連結調節手段は、種々の勾配の
階段に対応するために設けられるものである。
【0024】上記連結調節手段を、たとえば請求項4に
記載した発明のように、上記支持部材表面に連結固定さ
れるベース部と、上記ベース部に角度調節可能に支持さ
れる回動部とを備えて構成し、上記手すりバーを上記回
動部に連結固定する一方、上記回動部を上記ベース部に
設けた回動軸に軸支することができる。
【0025】上記構成により、階段の勾配が異なる場合
にも、一種類あるいは上下一組の支持部材で容易に対応
することができる。また、連結調節手段を設けることに
より、長尺状の手すりバーを所望の長さに切断して使用
することが可能となり、傾斜の異なる現場で容易に対応
できる。
【0026】また、請求項5に記載した発明のように、
上記連結調節手段を、上記支持部材表面に連結固定され
るベース部と、円筒状手すりバーの外径より大きな長軸
を上下方向に配置した楕円筒状の連結部とを備えて構成
することができる。
【0027】上記手すりバーの端部を上記連結部に挿入
すると、長軸を含む平面内で所定範囲回動させることが
できる。この回動を利用して角度を調節し、側部から上
記連結部及び手すりバーにリベット等を貫通させて固定
することにより、上記手すりバーと上記支持部材とを角
度調節して連結固定することができる。
【0028】この場合、手すりバー端部と上記連結部と
の間に隙間が形成されるが、弾性変形できる目隠し部材
等を介挿することにより容易に隠蔽することができる。
【0029】本願の請求項6に記載した発明は、上記支
持部材及び/又は上記凹状カバーに、上記切欠部の縁部
を覆うように形成された鍔部を設けたものである。
【0030】上記鍔部を設けることにより、支持部材な
いし凹状カバーと上記切欠部との隙間を隠蔽できる。ま
た、上記鍔部と切欠部の縁部とをネジ等で接合すると、
上記凹状カバーによって切欠部周辺の壁部ないしパネル
を補強できる。これにより、内側パネルが薄い場合であ
っても、内側パネルが撓むこともなくなる。
【0031】本願の請求項7に記載した発明は、縦柱の
両側におけるパネルに切欠部を設けてそれぞれ手すりを
設置する壁面埋め込み手すりであって、上記縦柱の両側
面に配置される一対の支持部材を、上記縦柱の表面を覆
うようにして設けられる接合部を介して一体的に形成し
たものである。
【0032】3本以上の縦柱間に連続的に手すりを設け
る場合、中間の縦柱の両側に支持部材、凹状カバー及び
手すりバーがそれぞれ連結されることになる。本願発明
は、このような場合に、取付作業をより効率良く行える
とともに、連結強度をさらに高めることのできる壁面埋
め込み手すりを提供するものである。
【0033】上記接合部は、縦柱の表面あるいはこの縦
柱の表面に積層された内側パネルの表面に固定される。
上記接合部を介して、左右の支持部材を一体的に連結で
きるため、作業効率が大幅に向上する。また、縦柱の強
度が低い場合であっても、支持部材及び接合部が縦柱の
表面及び両側部を囲むように配置されるため縦柱の補強
構造を構成し、手すりの取り付け強度を高める効果もあ
る。さらに、手すりバーは上記縦柱によって分断される
ようにして設置されるが、上記接合部を介して支持部材
を一体的に設けることにより、デザインを向上させるこ
とができる。
【0034】上記支持部材及び上記接合部を一つの板状
部材から一体成形することができる。また、上記接合部
を、上記縦柱表面で連結可能に2つに分割し、それぞれ
に支持部材を一体的に形成して、縦柱の表面幅に対応し
て設置できるように構成することもできる。
【0035】本願の請求項8に記載した発明は、上記手
すりバーを、上記凹状カバーによって形成される凹部空
間の縦方向中心位置から下方に変位させて配置すること
により、上記手すりバーより上方の開口部の縦方向寸法
を、下方の開口部の縦方向寸法より大きく設定したもの
である。
【0036】従来の壁面埋め込みの手すりは見栄えを優
先するとともに、壁パネルと一体的に切欠部を形成する
ことが多いため、手すりバーを設置する凹部空間も断面
矩形状が多かった。一方、手すりバーを握持する腕部な
いし手指は上方斜め上から凹部空間に挿入されるため、
手すりバーから上方における開口部の縦方向寸法を大き
く設定する一方、下方の開口部の縦方向寸法を手すりバ
ーを手指で握持できる寸法に設定するのが合理的であ
る。
【0037】上記上方の開口部は、手すりバーを握持す
る手指ないし下腕部がスムーズに挿入できるように構成
するのが望ましく、少なくとも8cm以上、好ましく
は、10cm以上に設定するのがよい。一方、下方の開
口部は、挿入した手指で手すりバーを握持できる大きさ
があればよく、4cm〜6cmで足りる。
【0038】さらに、腕部ないし手指は斜め上方から凹
部空間に挿入されるため、請求項9に記載した発明のよ
うに、上記手すりバーと凹状カバー内面との間の距離
が、凹状カバーの上縁部から少なくとも手すりバーの水
平方向位置まで次第に減少するように、上記手すりバー
及び上記凹状カバーを構成するのが望ましい。
【0039】上記形態は、たとえば、凹状カバーの断面
形状として円弧を採用するとともに、手すりバーを上記
円弧の上下方向中心位置から下方に変位させて配置する
ことによって達成される。
【0040】上記断面形状を採用することにより、使い
勝手のみならず、手すりのデザインも大幅に向上する。
また、手すり構造の埋め込み深さを、手すりバーを握持
するのに必要なだけに限定することができる。このた
め、壁の厚さが小さい場合や、内外のパネル間に断熱材
が介挿されている場合でも取り付け可能となる。
【0041】本願の請求項10に記載した発明は、種々
の形態の取付部位に容易に設置できる壁面埋め込み手す
りに関する。階段等に壁面埋め込み手すりを設置する場
合、階段の角度、縦柱間の間隔等に応じて現場で寸法調
節をする必要が生じる場合が多い。本請求項に記載した
発明では、上記支持部材及び上記凹状カバーを、所定の
断面形状を備える長尺部材から、手すりの取付角度及び
縦柱の間隔に応じて切り出す。そして、切り出した上記
凹状カバーの両端部を上記上記支持部材に接合する。
【0042】すなわち、上記支持部材と上記凹状カバー
の断面形状に対応して長尺部材を準備しておき、取付現
場等において、取付角度等に応じて材料を切断してこれ
ら部材を形成するのである。上記長尺部材を切断するだ
けで、取付状態に応じた支持部材及び凹状カバーを形成
できるため、種々の条件の取付け現場に容易に対応でき
る。なお、既設の壁面のみならず、新築現場等において
も容易に対応することが可能となる。また、あらかじめ
寸法等が判明している場合には、工場において各部材を
切り出し、各部材を組付けた状態で出荷することも可能
である。
【0043】本願の請求項11に記載した発明は、手す
りバーの両端部が連結される一対の連結調節手段の少な
くとも一方の回動部に、上記手すりバーの端部を連結で
きる半割り円筒状の連結部を設けたものである。
【0044】上記支持部材及び上記凹状カバーを上記切
欠部に設置した後に手すりバーを取り付けるには、前面
側(室内側)から凹部空間内に挿入する他はない。とこ
ろが、手すりバーを連結した状態で上記連結調節手段を
支持部材に接合するのは凹部空間の大きさ等から困難な
場合が多い。本請求項に記載した発明は、上記連結調節
手段を上記支持部材に接合した後に手すりバーを上記連
結調節手段に対して連結できるように構成したものであ
る。
【0045】半割り状の連結部を設けることにより、上
記手すりバーの端部を凹部空間の奥方から手前側に向け
て上記連結部に接合することが可能となる。このため、
上記連結調節手段を支持部材に対して接合した後に、上
記手すりバーを連結することが可能となる。したがっ
て、組付作業が極めて容易になる。
【0046】本願の請求項12に記載した発明は、上記
凹状カバーにおける上記手すりバーが配置される部分よ
り上方に、装飾物を設置できる設置面及び/又は取付空
間を設けたものである。
【0047】階段等の幅が広い場合、壁面に絵画等を設
置することが多い。ところが、幅が狭い場合には、昇降
の邪魔になることが多く、日本の家屋で階段に絵画等の
装飾を設ける場合は少ない。本請求項に記載した発明
は、上記凹状カバーを利用して、装飾物を設置できる空
間を確保しようとするものである。
【0048】上記空間は、凹状カバーの上下幅を大きく
とることにより容易に達成できる。また、装飾物の種類
に応じて、凹状カバーの内面形態を設定することができ
る。たとえば、板状の装飾物を設置するには、平坦状の
設置面を設けるとよい。また、手すりバー配置部分より
壁面に対する深さの大きい部分を上方に設けて、立体的
な装飾物を設置することもできる。また、凹状カバーの
内面を磁石が吸着するように構成して、磁力を利用して
種々の装飾部を取り付けるように構成してもよい。
【0049】本願の請求項13に記載した発明は、側壁
の縦柱間に切欠部を設け、この切欠部に埋め込み状に設
けられる壁面埋め込み手すりを形成するための壁面埋め
込み手すり組立セットであって、手すりの取付角度に応
じて、上記縦柱の側面に固定される支持部材を切り出す
ことのできる、支持部材用長尺部材と、上記支持部材の
取付間隔に応じて手すりバーを切り出すことができる、
手すりバー用長尺部材と、上記縦柱間の距離及び手すり
の取付角度に応じて、上記手すりバーを囲むようにして
上記切欠部に嵌め込まれるとともに、両端部が上記支持
部材に連結される凹状カバーを切り出すことができる、
凹状カバー用長尺部材と、上記支持部材に連結固定され
るとともに、手すりの取付角度に応じて上記手すりバー
の両端部を支持できる連結調節部材とを備えて構成され
る、壁面埋め込み手すり組立セットに係るものである。
【0050】壁面埋め込み手すりを容易に構成できる部
材をセットにすることにより、既設の壁面等に容易に設
置することが可能となる。また、長尺部材から取り付け
場所の条件に応じて、各部材を切り出して形成するよう
にしているため、種々の壁面に対応できる。
【0051】本願の請求項14に記載した発明は、縦柱
間に中空部を備える壁面に、埋め込み状態に手すりを設
ける、壁面埋め込み手すりの形成方法であって、上記縦
柱間のパネルを切除して切欠部を形成する切欠部形成工
程と、上記切欠部の形態に応じて、上記縦柱に連結され
る支持部材と、上記支持部材間に掛け渡し状に固定され
る手すりバーと、上記切欠部に嵌め込まれる凹状カバー
とを、それぞれの断面形状を備える長尺部材から切り出
す部材切り出し工程と、上記各部材を連結して上記切欠
部内に設置する、部材組付工程とを含む、壁面埋め込み
手すりの形成方法に関する。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図に基
づいて具体的に説明する。
【0053】図1に示すように、本実施の形態に係る手
すりは、階段1の側壁2に埋め込み状に設置される。上
記側壁2は、外側パネル3と内側パネル4の間に空間が
形成されるとともに所定の間隔で縦柱5,5,…が配置
されている。本願発明に係る手すり6は、上記縦柱5間
の上記内側パネル4を階段の勾配に対応して所定の幅で
切欠いて切欠部20を形成し、この切欠部20に埋め込
み状に設置される。
【0054】図2に示すように、手すり6は、内側パネ
ル4の切欠部20の両側部に露出する縦柱5の側面7に
固定される左右の支持部材8,9と、上記支持部材8,
9間に掛け渡し状に連結支持される手すりバー10と、
上記手すりバー10を所定の空間をあけて囲むように上
記切欠部20に嵌め込まれ、少なくとも両端部が左右支
持部材8,9に支持される凹状カバー11とを備える。
上記手すりバー10は、上記支持部材8,9の外面に一
体的に取り付けられた連結調節部材12,13を介して
支持部材8,9間に掛け渡し状に連結支持されている。
【0055】上記手すりバー10は、表面加工を施した
筒状の長尺状金属材料を、縦柱5,5間に形成した切欠
部20の寸法に応じて切断して形成されている。
【0056】上記支持部材8,9は、金属板を所定形状
に打ち抜き、曲折することにより形成されており、内側
パネル4の開口縁部に添着される鍔部14と、縦柱の側
面7に固定されるプレート部15とを備えて構成されて
いる。
【0057】図3及び図6に示すように、上記プレート
部15は、切欠部20の両側部で露出する縦柱5の側面
7を隠蔽できるように、上記凹状カバー11の断面形状
より大きい側面視多角形状に形成されている。また、上
記プレート部15及び鍔部14には、木ネジ23を縦柱
5ないし内側パネル4にねじ込んで、支持部材8,9を
固定するための複数のねじ止穴16が形成されている。
【0058】また、図3に示すように、プレート部15
には、上記凹状カバー11を連結するために、複数のL
字状取り付け片24が設けられている。
【0059】図3及び図5に示すように、上記連結調節
部材12,13は、金属材料から一体形成されており、
上記プレート部15にねじ29により一体的に接合され
るベース部17と、上記ベース部17から所定の角度で
延出する筒状連結部18とを備える。上記筒状連結部1
8は、図3に示すように、長軸を鉛直方向に向けた楕円
筒状に形成されており、短軸方向の内径が上記手すりバ
ー10の円筒外径にほぼ対応している。上記筒状連結部
18に上記手すりバー10の端部を挿入すると、図5に
示すように、手すりバー10を上記長軸を含む鉛直面内
の所定角度範囲で回動させることができる。これによ
り、手すりバー10を階段の勾配に対応した角度に調節
して設置することが可能となる。
【0060】なお、上記手すりバー10の外面と上記筒
状連結部18との間には、角度調節する場合の隙間を隠
蔽するための弾性シール部材Sが介挿されている。
【0061】上記凹状カバー11は、図3、図4及び図
6に示すように、金属板状部材を曲折成形して形成され
ており、下側が切欠部の奥方に向かって膨出する断面半
涙滴形状を呈した湾曲部19と、内側パネル4における
上記切欠部20の上下縁部に添着固定される上下の鍔部
21とを備えて構成される。実施の形態では、図6に示
すように、断面同一形状の長尺状部材を上記縦柱5,5
間の切欠部の長さに対応した寸法に切断して形成されて
いる。
【0062】次に、本実施の形態に係る手すりの取付方
法を説明する。
【0063】図6に示すように、階段側壁の縦柱5.5
間における内側パネル4に、階段勾配に応じた角度で、
凹状カバー11の埋め込み幅に対応した切欠部20を形
成する。新築家屋の階段に手すりを設ける場合は、あら
かじめ内側パネル4に切欠部20を形成しておくことも
できる。また、既設の階段では、内側パネル4を切断し
て切欠部20を形成することができる。
【0064】手すりバー10及び凹状カバー11は、上
記切欠部20の長さ及び連結調節部材間の長さに対応し
て、長尺部材からそれぞれ切断される。本願発明では、
上記手すりバー10及び凹状カバー11を長尺部材から
切り出すことができるため、縦柱5,5間の間隔が異な
る側壁にも容易に対応することができる。
【0065】次に、上記支持部材8,9を、上記切欠部
20の両側に露出する縦柱5の側面7に木ねじ23を用
いて固定する。なお、上記支持部材8,9の鍔部14も
切欠部20の側縁にねじ23を用いて連結するのが望ま
しい。
【0066】次に、上記切欠部20に凹状カバー11を
嵌め込む。 上記プレート部15の奥方には、上記凹状
カバー11の裏面に当接するL字状の接合部材24が設
けられており、表面側からネジ25を用いて、上記凹状
カバー11の両端部を上記接合部材24に連結する。さ
らに、上記凹状カバー11の鍔部21を複数のねじ26
により、切欠部20の縁部に連結するのが望ましい。
【0067】次に、上記連結調節部材12,13の筒状
連結部18,18に手すりバー10の端部を挿入して、
階段勾配に対応した角度に設定した後、側部に設けたリ
ベット穴にリベット22を通挿してかしめることによ
り、上記連結調節部材12,13と上記手すりバー10
とを所定の角度で一体的に接合する。
【0068】上記手すりバー10と連結された左右の連
結調節部材12,13を上記凹状カバー10によって囲
まれる凹部空間に挿入し、支持部材8,9のプレート部
15にねじ29を用いて固定する。これにより、手すり
バー10の両端部が、上記連結調節部材12,13を介
して上記支持部材8,9に連結固定される。
【0069】なお、上記取り付け方法に限定されること
はなく、手すりバー10及び連結調節部材12,13を
上記支持部材8,9に連結した後、上記凹状カバー10
を切欠部20に嵌め込み固定することもできる。また、
上記左右の支持部材と凹状カバーとを接合して箱状に形
成してから、切欠部に嵌め込むこともできる。
【0070】本実施の形態における手すりの構造におい
ては、手すりバー10及び凹状カバー11の両端部が縦
柱5に連結支持される。このため、取付強度が高く、安
全性が高い。しかも、縦柱5を切断等する必要がないた
め、壁部2及び階段1の強度が低下することもない。
【0071】また、手すりバー10及び凹状カバー11
を長尺状に形成しておき、現場に合わせて切断して組付
けることができるため、縦柱の間隔が異なる場合もに容
易に対応できる。また、手すりバー10と支持部材8,
9とを、連結調節部材12,13を介して角度調節可能
に取り付けることができるため、階段1の勾配が多少変
化しても対応できる。
【0072】さらに、図4に示すように、本実施の形態
に係る凹状カバー11は、湾曲部19の断面形状を、各
内面の位置と上記手すりバー10の中心との距離が、凹
状カバーの上縁部から下縁部まで次第に減少する略涙滴
形状に形成している。また、手すりバー10を、上記凹
状カバー11によって形成される凹部空間の下方に配置
している。
【0073】このため、手すりバー10から上方におけ
る開口部27aの縦方向寸法が、下方の開口部27bの
縦方向寸法より大きく設定される。
【0074】上記構成によって、上記上方開口部27a
から、手すりバー10を握持する手指ないし下腕部28
を凹部空間にスムーズに挿入できる。なお、本実施の形
態に係る上記上方開口部27aの縦方向寸法は約12c
mに、下方の開口部27bは、約5cmに設定してい
る。
【0075】上記断面形状を採用することにより、使い
勝手のみならず、手すりのデザインも大幅に向上する。
また、埋め込み深さを、手すりバー10を握持するのに
必要なだけに限定することができる。このため、壁部の
厚さが小さな場合や、断熱材が介挿されている場合でも
取り付け可能となる。
【0076】図7ないし図9に、本願発明の第2の実施
の形態を示す。なお、図7は、図3に、図8は図4に、
図9は図5にそれぞれ相当する図面である。なお、第1
の実施の形態と同様の部材には、同一の符号を付してあ
る。
【0077】本実施の形態に係る手すりは、内側パネル
4が縦柱5に所定間隔をあけて連結された横部材71に
対して接合された側壁に設けられる。
【0078】内側パネル4の表面と縦柱5の表面との間
に隙間が形成されるため、支持部材58のプレート部6
5は、取り付け強度を高めるために切欠部の奥方まで延
出するように形成されている。これにより、凹状カバー
61の奥方において上記縦柱5の側面7に確実に連結固
定できる。
【0079】また、図8に示すように、上記凹状カバー
61を断面円弧状に形成するとともに、手すりバー60
を上記円弧の上下方向中央位置から下方へ変位させて取
り付けている。これにより、上記手すりバー60より上
方の開口部27aの縦方向寸法H1を、下方の開口部2
7bの縦方向寸法H2より大きく設定している。また、
上記手すりバー60と凹状カバー61の内面との間の距
離H3が、凹状カバー61の上縁部から手すりバーの水
平方向位置近傍まで次第に減少するように、上記手すり
バー60の取り付け位置を設定している。
【0080】本実施の形態に係る連結調節手段は、図7
及び図9に示すように、上記プレート部65に連結固定
されるベース部67と、このベース部67に軸68を介
して回動可能に支持される筒状部材69とを備えて構成
されている。
【0081】上記筒状部材69は、その端部が偏平状に
形成されており、上記ベース部67に所定間隔を開けて
立設された一対の連結片70,70に挟まれ、これら連
結片70,70に掛け渡し状に支持される軸68に回動
可能に支持されている。
【0082】上記筒状部材69の先端側は、手すりバー
10の外径に対応した内径を備える円筒状に形成されて
おり、第1の実施例と同様に、手すりバー60の端部を
挿入して第1の実施の形態と同様にリベット22を用い
て連結固定できる。
【0083】図9に示すように、上記ベース部67の底
面に位置決め突起が71が一体突出形成されている一
方、上記プレート部65に上記位置決め突起71が突入
できる凹部72が形成されている。これら位置決め突起
71と凹部72とを係合させることにより、ベース部6
7の位置決めを容易に行えるように構成している。
【0084】上記第2の実施の形態では、上記手すりバ
ー60の角度調節範囲が大きく、第1の実施の形態で対
応できない範囲まで適用ができる。また、一種類で手す
りの両側に用いることのできる連結調節手段を形成する
ことも可能である。
【0085】また、図7に示すように、プレート部65
の延出長さを大きく設定することにより、縦柱5の表面
と内側パネル4との間に横部材71が設けられ、内側パ
ネル4の裏面と縦柱5の表面との間に隙間が形成される
場合であっても、支持部材58を縦柱5に対して強度高
く確実に連結することができる。
【0086】図10及び図11に、本願発明の第3の実
施の形態を示す。
【0087】これらの図に示す壁面埋め込み手すりは、
縦柱5の両側に切欠部20a,20bをそれぞれ設けて
手すりを連続的に設置するものである。なお、第1の実
施の形態と同様の部材には、同一の符号を付してある。
【0088】図10に示すように、縦柱5の両側面に配
置される一対の支持部材31,32が、縦柱5の表面を
覆うようにして設けられる接合部33を介して一体的に
形成されている。
【0089】本実施の形態では、それぞれのプレート部
34,35に、幅広の接合鍔部33a,33bを設けて
断面略L字状に一体形成し、上記接合鍔部33a,33
bの一部を重ね合わせて接合部33を形成し、この接合
部33をネジ36を用いて一体的に縦柱5に固定するこ
とにより、種々の幅を備える縦柱5に対応できるように
構成している。
【0090】上記支持部材31,32を採用することに
より連結強度をさらに高めることができる。また、接合
部33は縦柱5の表面で連続するため、左右の支持部材
31,32を一体的に取り付けることができ、作業効率
が大幅に向上する。さらに、手すりバー10は縦柱5に
よって分断されるが、上記接合部33を介して支持部材
31,32を一体的に設けることにより、デザインを向
上させることも可能となる。
【0091】なお、実施の形態では、接合部33を左右
に分割するようにして接合鍔部33a,33b形成した
が、縦柱5の表面幅に対応した接合部を両側支持部材3
1,32と一体成形したものを採用することもできる。
【0092】図12から図16に、本願発明の第4の実
施の形態を示す。この実施の形態に係る手すり610
は、支持部材150、凹状カバー110を木材から形成
し、取り付け状態で箱状の形態を備えるように構成して
いる。なお、上述した実施の形態と同様の部材には同一
の符号を付してある。
【0093】図13に示すように、本実施の形態では、
上記支持部材150を長尺状の支持部材用長尺部材15
1から所定の角度で切り出し、凹状カバー110を凹状
カバー用長尺部材111から切り出し、手すりバー10
0を手すりバー用長尺部材101から切り出すことによ
り形成している。上記切り出し寸法及び切り出し角度
は、壁面に形成される切欠部の形状に合わせて設定され
る。また、上記切り出し作業は、手すりの設置現場で行
うことができる。また、上記切欠部の形状があらかじめ
判明している場合には、工場等で切り出して、箱状に組
付けた状態で提供することもできる。
【0094】図14に本実施の形態に係る凹状カバー用
長尺部材111の断面を示す。この図に示すように、凹
バー用長尺部材111は、凹状カバー110の上下壁面
を構成する壁部材112と底部材113とを接合した断
面コ字状の形態を備え、開口縁に切欠部の縁部に添着さ
れる鍔部210が一体的に形成されている。一方、上記
支持部材用長尺部材151の断面は、図15に示すよう
に、上記凹状カバー用長尺部材111の高さと同一の高
さを備えるとともに、同様の形態の鍔部152が一体的
に形成されている。なお、本実施の形態に係る手すりバ
ー100は、木製の中実丸棒を採用している。
【0095】上記断面形状を備える各長尺部材を、図1
3に破線で示す角度で切断して一対の支持部材150及
び凹状カバー110を切り出し、これらの端部を接合し
て箱状に組付ける。上記接合方法は特に限定されること
はなく、たとえば、ねじ釘等を利用して接合することが
できる。
【0096】上記支持部材150と上記凹状カバー11
0とを組付けた後に、上記手すりバー100を組付け
る。図16に示すように、上記手すりバー100の組付
けを容易に行うため、本実施の形態では、上記手すりバ
ー100の両端部と上記支持部材150とを連結する一
対の連結調節手段120、130の一方の連結調節手段
120の連結部690を半割り円筒状に形成している。
上記手すりバー100は、図16の凹部空間の奥方から
手前側に向けて上記連結部690の円筒内面に添着さ
れ、上記連結部690に形成したねじ孔から固定ねじ6
91を挿入して、上記手すりバー100の側面にねじ込
むことにより、手すりバー100が上記連結部690に
連結される。なお、実施の形態では、上記半割り状の連
結部690を一方の連結調節手段120に設けたが、両
方の連結調節手段に設けることもできる。
【0097】上記半割り円筒状の連結部690を設ける
ことにより、上記連結調節手段120及び上記手すりバ
ー100の取り付け作業を容易に行うことができる。ま
た、支持部材150と凹状カバー110とを組付けて切
欠部に設置した後に、上記支持部材150及び手すりバ
ー100を組付けることができるため、上記支持部材1
50及び凹状カバー110の取り付けも容易になる。
【0098】図17及び図18に、本願発明の第5の実
施の形態をしめす。これらの図に示す埋め込み手すり6
20は、凹状カバー310における手すりバー100が
配置される部分より上方に、装飾物311を設置できる
取付面312設けたものである。本実施の形態では、凹
状カバー310及び支持部材250のの上下寸法を大き
く設定するとともに、凹状カバーの底面を平坦にして、
上記取付面312を形成している。
【0099】上記取付面312を設けて装飾物311を
設置することにより、階段の壁面の見栄えが格段に向上
する。また、装飾物311が壁面に対して埋め込み状に
設けられるため、階段側に出っ張ることもない。しか
も、手すりバー100の上方空間が大きくなるため、手
すりを握持しやすくなるという効果も期待できる。さら
に、上記取付面312を磁石吸着面とすることにより、
装飾部を磁力を利用して取付ることができるのみなら
ず、種々の物を取り付けて展示等することが可能とな
る。
【0100】
【発明の効果】上述した実施の形態で示したように、本
願発明に係る手すりの構造は、基本的に縦柱5の側部に
掛け渡し状に設けられるため、内側パネル4のみに切欠
部20を形成すればよい。また、この切欠部に凹状カバ
ー11を嵌め込むだけで、手すりバー10を収容する空
間が形成される。このため、従来のように、切欠部20
に板材等を挿入して凹部空間を形成する場合に比べて工
程を大幅に簡略化できる。また、凹状カバー11の鍔部
21を、内側パネル4の切欠縁部に連結することによ
り、切欠部近傍の壁部が補強される。このため、壁面埋
め込み手すりを設けることにより、壁部の強度が低下す
ることはない。
【0101】また、凹状カバー11の底部を外側パネル
の裏面から浮かせた状態で設置できるため、図11に示
すように、階段の側壁2が断熱材37を内蔵した建物外
壁にあたる場合にも、断熱材37を除去することなく設
置することができる。
【0102】さらに、図13に示すように、設置場所に
形成される切欠部に応じて、各部材を長尺部材から切り
出して形成できるため、種々の形態の取付場所に設置す
ることが可能となる。
【0103】本願発明は、上述の実施の形態に限定され
ることはない。手すりバー、凹状カバー、支持部材の形
状は実施の形態に限定されることはなく、種々の形状の
ものを採用できる。
【0104】また、取り付け方法も実施の形態に限定さ
れることはなく、支持部材及び手すりバーを設置してか
ら凹状カバーを組付けるように構成することもできる。
【0105】さらに、図4に示すように、凹状カバー1
1の中間部を、縦柱間に設けられる横枠材38あるいは
副柱等に連結固定するように構成することもできる。
【0106】さらにまた、図13に示す長尺部材を壁面
埋め込み手すり組立セットとして構成し、既設の階段等
に容易に設置できる製品を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る壁面埋め込み手すりが設置され
る階段及び側壁の一部断面を表す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係る壁面埋め込み手すりの
正面図である。
【図3】図2におけるIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】図2におけるIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図3におけるV-V 線に沿う断面図である。
【図6】本願発明に係る手すりの分解斜視図である。
【図7】本願発明の第2の実施の形態に係る断面図であ
り、図3に相当する図面である。
【図8】本願発明の第2の実施の形態に係る断面図であ
り、図4に相当する図面である。
【図9】本願発明の第2の実施の形態に係る断面図であ
り、図5に相当する図面である。
【図10】本願発明の第3の実施の形態に係る要部の正
面図である。
【図11】図10のXI-XI 線に沿う断面図である。
【図12】本願発明の第4の実施の形態の正面図であ
る。
【図13】図12の手すりを構成する長尺部材の構成を
示す説明図である。
【図14】図13のIXV-IXV 線に沿う断面図である。
【図15】図13のXV-XV 線に沿う断面図である。
【図16】図13のXVI-XVI 線に沿う断面図である。
【図17】本願発明の第5の実施の形態の正面図であ
る。
【図18】図17におけるIIXX-IIXX 線に沿う断面図で
ある。
【符号の説明】
3 外側パネル 4 内側パネル 5 縦柱 6 手すり 20 切欠部 15 支持部材 10 手すりバー 11 凹状カバー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルで形成される側壁の縦柱間に切欠
    部を設け、この切欠部に埋め込み状に設けられる壁面埋
    め込み手すりであって、 上記切欠部の両側部に露出する縦柱の側面に固定される
    支持部材と、 上記支持部材間に掛け渡し状に連結支持される手すりバ
    ーと、 上記手すりバーを所定の空間をあけて囲むように上記切
    欠部に嵌め込まれ、少なくとも両端部が上記支持部材に
    支持される凹状カバーとを備える、壁面埋め込み手す
    り。
  2. 【請求項2】 上記壁面埋め込み手すりが、階段の側壁
    に設けられるものである、請求項1に記載の壁面埋め込
    み手すり。
  3. 【請求項3】 上記支持部材と上記手すりバー端部との
    間に、これらを角度調節可能に連結できる連結調節手段
    を設けた、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の壁
    面埋め込み手すり。
  4. 【請求項4】 上記連結調節手段は、 上記支持部材表面に連結固定されるベース部と、上記ベ
    ース部に角度調節可能に支持される回動部とを備え、 上記手すりバーを上記回動部に連結固定する一方、上記
    回動部を上記ベース部に設けた回動軸に軸支して構成さ
    れる、請求項3に記載の壁面埋め込み手すり。
  5. 【請求項5】 上記連結調節手段は、 上記支持部材表面に連結固定されるベース部と、 円筒状手すりバーの外径より大きな長軸を上下方向に配
    置した楕円筒状の連結部とを備えて構成される、請求項
    3に記載の壁面埋め込み手すり。
  6. 【請求項6】 上記支持部材及び/又は上記凹状カバー
    は、上記切欠部の縁部を覆うように形成された鍔部を備
    える、請求項1から請求項5のいずれかに記載の壁面埋
    め込み手すり。
  7. 【請求項7】 縦柱の両側におけるパネル部に切欠部を
    設けてそれぞれ手すりを設置する壁面埋め込み手すりで
    あって、 上記縦柱の両側面に配置される一対の支持部材が、縦柱
    の表面を覆うようにして設けられる接合部を介して一体
    的に接合されている、請求項1から請求項6のいずれか
    に記載の壁面埋め込み手すり。
  8. 【請求項8】 上記手すりバーを、上記凹状カバーによ
    って形成される凹部空間の縦方向中心位置から下方に変
    位させて配置することにより、上記手すりバーより上方
    の開口部の縦方向寸法を、下方の開口部の縦方向寸法よ
    り大きく設定した、請求項1から請求項7のいずれかに
    記載の壁面埋め込み手すり。
  9. 【請求項9】 上記手すりバーと凹状カバー内面との間
    の距離が、凹状カバーの上縁部から少なくとも手すりバ
    ーの水平方向位置まで次第に減少するように、上記手す
    りバー及び上記凹状カバーを構成した、請求項1から請
    求項8のいずれかに記載の壁面埋め込み手すり。
  10. 【請求項10】 上記支持部材及び上記凹状カバーを、
    所定の断面形状を備える長尺部材から、手すりの取付角
    度及び縦柱の間隔に応じて切り出すことにより形成する
    とともに、切り出した上記凹状カバーの両端部を上記上
    記支持部材に接合して構成される、請求項1から請求項
    9のいずれかに記載の壁面埋め込み手すり。
  11. 【請求項11】 手すりバーの両端部が連結される一対
    の上記連結調節手段の少なくとも一方の回動部に、上記
    手すりバーの端部を連結できる半割り円筒状の連結部を
    設けた、請求項4に記載の壁面埋め込み手すり。
  12. 【請求項12】 上記凹状カバーにおける上記手すりバ
    ーが配置される部分より上方に、装飾物を設置できる取
    付面及び/又は取付空間を設けた、請求項1から請求項
    11のいずれかに記載の壁面埋め込み手すり。
  13. 【請求項13】 側壁の縦柱間に切欠部を設け、この切
    欠部に埋め込み状に設けられる壁面埋め込み手すりを形
    成するための壁面埋め込み手すり組立セットであって、 手すりの取付角度に応じて、上記縦柱の側面に固定され
    る支持部材を切り出すことのできる、支持部材用長尺部
    材と、 上記支持部材の取付間隔に応じて手すりバーを切り出す
    ことができる、手すりバー用長尺部材と、 上記縦柱間の距離及び手すりの取付角度に応じて、上記
    手すりバーを囲むようにして上記切欠部に嵌め込まれる
    とともに、両端部が上記支持部材に連結される凹状カバ
    ーを切り出すことができる、凹状カバー用長尺部材と、 上記支持部材に連結固定されるとともに、手すりの取付
    角度に応じて上記手すりバーの両端部を支持できる連結
    調節部材とを備えて構成される、壁面埋め込み手すり組
    立セット。
  14. 【請求項14】 縦柱間に中空部を備える壁面に、埋め
    込み状態に手すりを設ける、壁面埋め込み手すりの形成
    方法であって、 上記縦柱間のパネルを切除して切欠部を形成する切欠部
    形成工程と、 上記切欠部の形態に応じて、上記縦柱に連結される支持
    部材と、上記支持部材間に掛け渡し状に固定される手す
    りバーと、上記切欠部に嵌め込まれる凹状カバーとを、
    それぞれの断面形状を備える長尺部材から切り出す部材
    切り出し工程と、 上記各部材を連結して上記切欠部内に設置する、部材組
    付工程とを含む、壁面埋め込み手すりの形成方法。
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