JP2007169962A - 間仕切りパネル端部の接続構造 - Google Patents

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義明 土津田
Toshio Sano
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Abstract

【課題】床面に対して壁面が傾斜している室内に間仕切りパネルを取り付ける場合に、簡単な取り付け作業で間仕切りパネル端部と壁面の隙間を確実に塞ぎ、壁面を見栄え良く形成する。
【解決手段】壁面(W)と間仕切りパネル(P)端部を接続するにあたり、断面略U字形の型材(1)を開口面を室内に向けて壁面(W)に沿って上下方向に固定し、この型材(1)らネジ棒(4)を水平に突出させ、このネジ棒(4)に断面略U字形の型材(2)を型材(1)と向かい合わせに装着して壁面(W)の上下位置で型材(1、2)の出入りをネジ棒(4)において調整し、型材(2)の背面に支柱(8)を取り付け、支柱(8)に間仕切りパネル(P)端部を固定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、室内を適宜な大きさの空間に仕切るために設置される間仕切りパネルの端部を壁面に接続する構造に関する。
壁面が床に対して斜めに傾いている室内の空間を間仕切りパネルで仕切る場合、間仕切りパネルの端部と壁面の間に生じる隙間を塞ぐ加工が必要となる。傾斜した壁面と間仕切りパネル端部との隙間を閉鎖する手段として、図5に示されるように、間仕切りパネルPと壁面Wの間に、壁面Wに固定する壁面部材WPと一側の側面が凹状に切り欠かれていて当該凹状部分にコイル状スプリングSを配した補助パネルPAを設置し、壁面部材WPの斜めに傾いた端面を補助パネルPAの凹状部分に嵌め入れてスプリングSに接合させることで、補助パネルPA内で傾斜を吸収して閉鎖する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−158370号公報
前記図示した隙間閉鎖手段は、壁面部材WPを補助パネルPA内部でスプリングSを介して受ける機構が複雑であり、スプリングSを内部に装填した補助パネルPAの形成にもコストを要する。
また、間仕切りパネルPとは別に壁面部材WPと補助パネルPAを必要とし、これらの部材が、室内に設置する間仕切りパネルPとは色調や装飾が異なっていたのでは目立ってしまい、間仕切りパネルPで形成した壁面の見栄えが悪くなる。
通常、間仕切りパネルPは様々な色や形状、装飾デザインのものが取り揃えられ、これらの中から室内の色調や利用用途などに応じて使用する間仕切りパネルPが選択されるが、壁面部材WPと補助パネルPAも間仕切りパネルPと同じ装飾デザインのものを取り揃えたのではコストがかかってしまう。
一方、壁面部材WPと補助パネルPAに応じて使用する間仕切りパネルPが決定されるのでは、間仕切りパネルPで形成できる壁面のデザインが制限され、利用者の多様な用途で室内を仕切らんとするニーズに応えることができない。
本発明は従来技術の有するこのような問題点に鑑み、床面に対して壁面が傾斜している室内に間仕切りパネルを取り付ける場合であっても、使用する間仕切りパネルを制限することなく、簡単な取り付け作業で間仕切りパネル端部と壁面の隙間を確実に塞ぎ、壁面を見栄え良く形成することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、壁面(W)と間仕切りパネル(P)端部との接続構造であって、断面略U字形の型材(1)を開口面を室内に向けて壁面(W)に沿って上下方向に固定し、この型材(1)からネジ棒(4)を水平に突出させ、このネジ棒(4)に断面略U字形の型材(2)を型材(1)と向かい合わせに装着して、壁面(W)の上下位置で型材(1、2)の出入りをネジ棒(4)に沿って調整し、型材(2)の背面に支柱(8)を取り付け、支柱(8)に間仕切りパネル(P)端部を固定することを特徴とする。
前記構造において、型材(2)の外面に化粧材(7、7a)を被せ、これを支柱(8)とともに固定することができる。
なお、型材同士の出入りの調整は、ネジ棒に型材の一方のみを取り付けた状態で行っても、両方の型材を取り付けた状態で行っても何れでもよく、ネジ棒に型材を取り付ける前後何れのときでも行うことができる。
本発明によれば、型材同士を接合し噛み合わせの出入りを調整することで、壁面と間仕切りパネル端部の間隙幅が調整され、壁面が傾斜していても型材同士の出入りを傾斜面に沿って斜めに設定することで、間仕切りパネル端部との隙間を確実に閉鎖することができる。型材を組み合わせて隙間を閉鎖しているので構成が単純でコストがかからず、また、型材の外面を化粧材で覆えば、設置する間仕切りパネルに対応させて、壁面の端部部分を見栄え良く綺麗に収めることができる。
本発明の好適な一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態により室内に設置された間仕切りパネル端部と壁面との接続状態を示した図、図2は壁面に型材を固定した状態を示した図、図3は図2のIII−III線に沿った断面で間仕切りパネル端部を接続する工程を示した図、図4は同じく断面で間仕切りパネル端部を接続する他の工程を示した図であり、図中、符号Pは間仕切りパネル、Wは壁面、Fは床面、Cは天井を示している。なお、各図では、間仕切りパネルPの上下端部に取り付けられる巾木とカバー材の図示を省略してある。
本形態の接続構造は、図1に示されるように、床面Fに対して傾斜した壁面Wと間仕切りパネルPの端部の間に長尺な二つの型材1、2を設置し、両型材の出入りを調整することで壁面Wと間仕切りパネルPの端部間の隙間を閉鎖する構成のものである。
より詳しくは、型材1、2はともに略U字形の断面を呈して間仕切りパネルPと略同じ高さ寸法に形成されており、それぞれ互いに開口面を向かい合わせに突き合わせると、型材1が型材2の中に嵌まり込んで重なり、型材1の両側面は型材2の両側面で覆い隠れる大きさに設けてある。
壁面Wと間仕切りパネルPの接続は、図2に示されるように、壁面Wの上下方向に沿って型材1を取り付けることから行われる。なお、図2中の矢符III−III線に沿った断面を図3に示し、同図を用いて以降の施工工程を説明する。
図3において、先ず、型材1の取り付けは、その開口面を室内側に向けて壁面Wにあてがった状態でビス3、3を打ち込み固定して行う(同図(A))。
次いで、固定された型材1内に、座4a上にボルト4bを突出させてなるネジ棒4を同じくビス3で固定して、型材1からネジ棒4を水平に突出させる(同図(B))。ネジ棒4は、型材1内で上部と下部に適宜な間隔を開けて複数を固定しておく。
固定されたネジ棒4には、ナット5とワッシャ6を挿通する(同図(C))。ワッシャ6は型材2が接合して鉛直に支持するための部材であり、上下のネジ棒4に挿通されたワッシャ6、6の位置は、水準器などを用いて、それぞれ上下が同一鉛直線上に揃うように各ネジ棒4に沿って正確に位置を調整し、ナット5で各々位置決めしておく。
上下のネジ棒4に挿通させたワッシャ6、6が同一鉛直線上に揃うように調整したならば、型材2にネジ棒4が貫通するボルト挿通孔を形成し、型材2をその開口面を型材1と向い合わせに向けてボルト挿通孔にネジ棒4を通し、ワッシャ6、6に型材2の表面を接合させて取り付ける(同図(D))。ネジ棒4で型材2を支持した状態で、壁面Wに沿って傾斜して取り付けられた型材1に対し、型材2は鉛直状に固定され(図1、2参照)、また、型材2の両側面が型材1の両側面の外側に被さり、型材1の両側面は型材2の両側面で覆われる。
さらに、同様にして、型材2の外面を覆う化粧材7をネジ棒4に取り付けるとともに間仕切りパネルPの支柱8を化粧材7に重ねてネジ棒4に取り付け、これらネジ棒4に取り付けた部材をナット9で一体に固定する(同図(E))。
そして、型材1、2に連結した支柱8に沿って間仕切りパネルP、Pを順次取り付け固定することで、傾斜した壁面Wを仕切って、間仕切りパネルPによる壁面が室内に形成される。
なお、図3に示した形態では、型材2の外形と同形状の化粧材7を取り付けて型材2の外面を覆ったが、化粧材7を取り付けずに、型材2の背面に支柱8を直に固定して間仕切りパネルPを設置するようにしてもよい。
また、間仕切りパネルPの装飾デザインが表裏両側で異なる場合に、両デザインに対応した装飾が施された化粧材7aを型材2に取り付けることもできる。
この場合、図4に示されるように、型材2の背面に支柱8を取り付け、ナット9でこれを固定した後(同図(A))、型材2と支柱8の表面を覆う形状の化粧材7a、7aを型材2の表裏両側に装着し、それぞれビス3で支柱8に固定し(同図(B))、その後、支柱8に沿って間仕切りパネルP、Pを順次取り付け固定することができる(同図(C))。
このように本発明の接続構造によれば、簡単な取り付け作業で間仕切りパネル端部と壁面の隙間を確実に塞ぎ、壁面を見栄え良く形成することができる。また、本発明の接続構造は、型材を組み合わせて隙間を閉鎖しているので構成が単純でコストがかからず、設置する様々な装飾デザインの間仕切りパネルの使用に対応が可能である。
本発明の一実施形態により室内に設置された間仕切りパネル端部と壁面との接続状態を示した図である。 壁面に型材を固定した状態を示した図である。 図2のIII−III線に沿った断面で間仕切りパネル端部を接続する工程を示した図である。 図2のIII−III線に沿った断面で間仕切りパネル端部を接続する他の工程を示した図である。 (A)、(B)は従来の間仕切りパネルの端部接続構造の構成を示した図である。
符号の説明
1、2 型材、3 ビス、4 ネジ棒、5 ナット、6 ワッシャ、7、7a 化粧材、8 支柱、9 ナット、P 間仕切りパネル、W 壁面、F 床面、C 天井

Claims (2)

  1. 壁面(W)と間仕切りパネル(P)端部との接続構造であって、
    断面略U字形の型材(1)を開口面を室内に向けて壁面(W)に沿って上下方向に固定し、
    この型材(1)からネジ棒(4)を水平に突出させ、
    このネジ棒(4)に断面略U字形の型材(2)を型材(1)と向かい合わせに装着して、壁面(W)の上下位置で型材(1、2)の出入りをネジ棒(4)に沿って調整し、
    型材(2)の背面に支柱(8)を取り付け、
    支柱(8)に間仕切りパネル(P)端部を固定することを特徴とする間仕切りパネル端部の接続構造。
  2. 型材(2)の外面に被せた化粧材(7、7a)を支柱(8)とともに固定することを特徴とする請求項1に記載の間仕切りパネル端部の接続構造。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101476361A (zh) * 2008-12-18 2009-07-08 济南市住宅产业化发展中心 一种内隔墙板体系及其施工方法
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