JP2004256959A - シ−ト状基材の製造方法および製造装置 - Google Patents

シ−ト状基材の製造方法および製造装置 Download PDF

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清次 田中
Haruhiko Tsuji
治彦 辻
Takeshi Kugita
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Abstract

【課題】シ−ト状基材5を高温下で熱処理する際に、微少なしわやオレ、紋様等が生じても、そのしわや紋様等を除去或いは矯正することにより、しわ欠点のない高品位な燃料電池電極用のシ−ト状基材を作製するための製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】本発明の電極用シ−ト状基材の製造装置2は、基材5の搬送手段12と、該基材を不活性雰囲気下の低温領域で熱処理する前炭化炉の低温熱処理炉11と、該前炭化処理炉で処理された基材をさらに不活性雰囲気下の高温領域で熱処理する炭化炉の高温熱処理炉14と、基材の巻き取り装置15とを含むシート状基材の製造装置において、
前記高温熱処理炉14と巻き取り装置15との間に、前記基材に10〜100g/cmの範囲の引き取り張力を加える張力賦与装置と、前記基材を1800〜2500℃の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか若しくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加える加熱装置とからなるしわ伸ばし装置62を介設したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シ−ト状基材の製造方法および製造装置に関する。詳しくは、燃料電池用基材として、耐炎化繊維織物、耐炎化繊維不織布等から成るシ−ト状基材を高温下で連続熱処理しても、しわや紋様のない高品位な電極用シ−ト状基材を製造できる方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
既存のエネルギ−が枯渇するかもしれないという不安は、人類にとって重要且つ深刻な問題で、この問題の解決策として核エネルギ−を有効活用した原子力発電が実用化されているが、その安全性や使用済み核燃料の処分が問題視されている。また、化石燃料の枯渇化や地球環境問題が国際的にクロ−ズアップされ、なかでも地球温暖化の問題は、石油等の化石燃料の消費による炭酸ガスの排出が主たる原因だと云われている。このような背景から、近年有害排気ガスを出さない電池として燃料電池や自然エネルギ−を有効活用した太陽電池等がおおいに注目されている。
【0003】
燃料電池は、化石燃料或いは合成燃料を原料とし、その分解生成物である水素や一酸化炭素と、空気中の酸素を電気化学的に反応させて直接電力を取り出す装置であり、その電極基材として、炭素短繊維とフェノ−ル樹脂等の結着樹脂を加えて抄紙した後熱処理した、厚さが0.1〜0.5mm程度の多孔質炭素板をはじめ、炭素繊維織物や炭素繊維不織布の開発がなされている。近年、特に燃料電池搭載自動車の開発がその解決手段の一つとして注目されはじめ、自動車各社が燃料電池メ−カ−や石油会社と各種の協力関係を結び、開発競争にしのぎを削っている。自動車用途向け燃料電池の電極基材は、大量需要と低コスト化の要求が予測されるため、そのシ−ト状基材の熱処理は生産性の高い連続処理プロセスの技術開発が必須である。
【0004】
その課題のひとつに、シート状基材の高温熱処理時におけるしわ、オレ等の除去が挙げられる。この問題は、通常、電極基材の製造工程においてはシ−ト状基材を低張力下におき、これに600〜2300℃程度の高温の熱処理を加えるが、この時、処理前のシ−ト状基材が200〜300℃の低温下で熱処理された耐炎糸をベ−スとした織物若しくは不織布であるため、高温の熱処理中にシ−ト状基材が幅方向および長手方向共に収縮し、得られた基材にオレ、しわ等が入る問題である。基材にオレ、しわ等が入ると、電極基材に用いても、I−V特性や引張強さ等に影響し、要求特性を満足させることができない。よって、従来より、シート状基材の製造工程において、微少なしわが生じた場合でも巻物状の製品となった際にはしわを除去或いは矯正できる技術の開発が望まれていた。
【0005】
かかる課題解決を目的とした従来技術としては、特許文献1に、例えば、電極シ−トを予熱する予熱ゾ−ンと、予熱ゾ−ンよりも高温で電極シ−トを加熱する加熱ゾ−ンと、加熱ゾ−ンよりも低温で加熱する徐冷ゾ−ンと、電極シ−トを平面形状に矯正する平面矯正ゾ−ンを有し、予熱ゾ−ン、加熱ゾ−ン、徐冷ゾ−ンでは電極シ−トがエアフロ−ティングにより完全無接触搬送される装置が提案されている。
【0006】
しかし、この装置は、リチウム電池の電極シ−トを製造するための装置であるため、その電極シ−トは集電体としての金属箔上に金属酸化物や有機高分子化合物等を塗布したものであり、シ−ト状基材の材料が本発明の基材である多孔質炭素板、炭素繊維織物や炭素繊維不織布とは全く異なる。また、その電極シ−トの加熱処理装置に於ける予熱ゾ−ン、加熱ゾ−ン、徐冷ゾ−ンおよび平面矯正ゾ−ンでの加熱能力は、予熱ゾ−ンで100〜250℃、加熱ゾ−ンで300℃、徐冷ゾ−ンで約200℃、平面矯正ゾ−ンで80〜200℃であり、本発明のシ−ト状基材の上記熱処理温度に比べて1500℃もの格段に低い加熱温度であるため、仮に上記4ゾ−ンで構成された加熱処理装置に大がかりな改造を加えたとしても、到底採用が困難である。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−228898号公報(請求項1、5、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、シ−ト状基材を高温下で熱処理する際に、微少なしわやオレ、紋様等が生じても、そのしわや紋様等を除去或いは矯正することにより、しわ欠点のない高品位なシ−ト状基材を作製するための製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のシ−ト状基材の製造方法は、上記課題を解決するため、
(A)基材をコンベアベルト上に載せ、不活性雰囲気下かつ600〜800℃の範囲の低温領域で熱処理する前炭化工程と、
(B)該処理された基材をさらに、不活性雰囲気下かつ1800〜2300℃の範囲の高温領域で熱処理する炭化工程と、
(C)該炭化工程を終えた基材に対し、10〜100g/cmの範囲の引き取り張力を加えつつ、前記基材を、前記熱処理温度以上の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか、若しくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加えながら引き取る工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のシ−ト状基材の製造装置は、上記課題を解決するため、基材の搬送手段と、該基材を不活性雰囲気下の低温領域で熱処理する前炭化炉と、該前炭化処理炉で処理された基材をさらに不活性雰囲気下の高温領域で熱処理する炭化炉と、基材の巻き取り装置とを含むシート状基材の製造装置において、前記炭化炉と巻き取り装置との間に、前記基材に10〜100g/cmの範囲の引き取り張力を加える張力賦与装置と、前記基材を1800〜2500℃の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか若しくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加える加熱装置とからなるしわ伸ばし装置を介設したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシ−ト状基材の製造装置の好ましい実施の形態をその概略縦断面図である図1および従来のシート状基材の製造装置の概略縦断面図である図4を用いて説明する。なお、両図において、同一符号のものは同一部材を示している。
【0012】
図1および図4において、本発明のシート状基材の製造装置2および従来のシート状基材の製造装置1は、まず両装置の共通点を説明すると、例えば炭素繊維織物、炭素繊維不織布等からなるシ−ト状基材5をまず600〜800℃程度の温度で前炭化処理するための低温熱処理炉11、前炭化処理を終えたシ−ト状基材5を前炭化処理温度よりも更に高温の1800〜2300℃の温度で炭化処理する高温熱処理炉14を基本構成とし、これに前記低温熱処理炉11および前記高温熱処理炉14の出口側に設けたニップローラ形式で強制駆動が可能な構成の搬送装置13a、13b、13c、紙管に巻かれたシ−ト状基材5の巻き出し装置10、炭化処理後のシ−ト状基材6の巻き取り装置15とから構成されている。
【0013】
低温熱処理炉11および高温熱処理炉14は、いずれも図示は省略するが内部雰囲気を上記温度範囲に加熱・制御できるマッフル炉が内蔵されており、それぞれの入口17と出口18とには、内部高温ガスのシ−ル機構16が付設され、該シ−ル機構16の部位から炉内雰囲気を不活性化するための不活性ガスGが供給され、供給されたガスは図示を省略したマッフル炉に付設された排ガス出口から排出する構成となっている。
【0014】
低温熱処理炉11には金属製の搬送ベルト12が処理速度Vで周回しており、シ−ト状基材5は該搬送ベルト12に載って低温熱処理炉11の入口17から出口18へと熱処理されつつ搬送される。
【0015】
低温熱処理炉11で前炭化処理されたシ−ト状基材5は、次に高温熱処理炉14へと搬送され、図示を省略した炉内のマッフル底面を引きずられながら炭化処理されて、該高温熱処理炉14の出口18へと搬送され、次いで巻き取り装置15上に巻かれる。
【0016】
搬送装置13a、13b、13cには、図示を省略したがそれぞれ張力検出器と、蛇行検出・制御装置とが設けられており、シ−ト状基材5を設定値範囲内の引き取り張力に維持しつつ、設定値範囲内の蛇行制御範囲内に収められるようにシ−ト状基材5の幅方向に往復移動可能な構造となっている。また、巻き出し装置10と搬送装置13a、13bを単独駆動する場合の速度制御は、シート状基材5の送り速度が一定速度となる制御方式となっている。一方、巻き取り装置15の制御方式は、巻径に比例した張力制御方式となっており、予め設定した巻き取り量に達したら警報が鳴るようになっている。さらに、巻き取り装置15には、巻き出し装置10、搬送装置13a、13b、13cおよび巻き取り装置15の各装置を連動させつつ一定送り速度で駆動できる押し釦スイッチが設けてある。
【0017】
図2において、本発明の製造装置2が図1の従来装置と異なる点は、搬送装置13cと巻き取り装置15との間に、しわ加熱矯正炉50と、その前後に設けられたガイドローラ60、61とからなるしわ伸ばし装置62を設けた点にある。このしわ伸ばし装置62は、低温熱処理炉11と高温熱処理炉14とで前炭化処理および炭化処理時にシート状基材に生じた収縮によるシワを走行方向に力を加えながら前記基材を1800〜2500℃の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか、もしくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加えることでシワを矯正するものである。
【0018】
図2は、上記しわ加熱矯正炉50の拡大縦断面図である。図に示すように、加熱矯正炉50は、外形形状が箱形で内部が空洞になっており、その前後にはそれぞれ熱処理炉側と巻き取り装置側に突出した構造の入口51と出口52が設けられている。また、この突出部にはシ−ル機構16が付設され、ここに系外から不活性ガスGを供給することで炉内を不活性雰囲気にするとともに、炉内雰囲気の系外への漏出をシールするようになっている。炉内の53は、入口51から入ってきた炭化処理後のシート状基材6表面のしわ等を矯正するための、横断面形状がかまぼこ形をした被発熱体53で、進行方向に沿って複数個がその凸部を上下交互にして本体壁面から水平に固定されている。この被発熱体53は、その表面が例えば黒鉛材、C/Cコンポジット材等の材質の基体からなり、表面半径Rが100〜250mmの範囲の凸状に加工されており、その上下に一定距離をおいて設けられた発熱体54からの輻射熱を受けて1800〜2500℃程度の温度に加熱できるようになっている。発熱体54は、加熱方式が例えば電熱、赤外線形式のもので、図示を省略した給電設備から給電されて上記範囲内の所望温度に昇温できるようになっている。
【0019】
本発明の製造装置2の各部構成は上述したとおりであるが、図2のしわ加熱矯正炉50は、炉内で縦断面がかまぼこ状をした凸形状の被加熱体53がその凸面を上下交互で基材の進行方向に千鳥配設されているため、炭化処理後のシ−ト状基材6の両面が交互に被発熱体53表面に強制的に適度の張力下で接触することになり、しわや紋様が容易に解消される作用効果を有する。被発熱体53の材質としては、耐熱温度、加工性、経済性等を勘案して選定することが重要であるが、一般的にみると黒鉛材が好ましく、その製法面から考えると等方性黒鉛材が曲げ強度の点からも好ましい。また、凸形状部分の基体表面の表面粗さは、炭化処理後のシ−ト基材6の種類、厚さ等にもよるが、Rmax35s、Ra8.75a以上が好ましく、Rmax12s、Ra3.0aがより好ましい。
【0020】
図3は、図2のしわ加熱矯正炉50とは異なる実施態様の本発明に係るしわ加熱矯正炉の概略縦断面図である。図2の矯正炉と異なっている点は断面がかまぼこ状をした被発熱体53がなく、その代わりに複数本の円筒状若しくは棒状の発熱体54で構成されている。この基体である発熱体54は、水平方向に複数本等間隔でジグザグ状に図示を省略した支持部材で側壁から固定支持されている。また、該発熱体54は、図示を省略した給電設備から給電されて所望温度に昇温できるようになっている。この発熱体54の材質は、その直径や長さ、耐熱温度、加工性、経済性等を勘案して選定することが重要であるが、黒鉛材乃至C/Cコンポジット材から選ばれたものが好ましい。そして、この場合の発熱体54の表面粗さは、炭化処理後のシ−ト基材6の種類、厚さ等にもよるが、Rmax35s、Ra8.75a以上が好ましく、Rmax12s、Ra3.0aがより好ましい。さらに、発熱体54への炭化処理後のシ−ト状基材6の巻き付け角度は、しわ加熱矯正炉50内での炭化処理後のシ−ト状基材6張力によって適宜設定する。しわ加熱矯正炉50の入口51および出口52に最も近い発熱体54への巻き付け角度θ1の範囲は、概ね10°〜80°程度の範囲が好ましい。また、中間位置に位置する前記発熱体54への巻き付け角度θ2の範囲は、概ね60°〜150°程度の範囲が好ましい。本実施態様の矯正炉も前述のものと同様に入口51と出口52にシ−ル機構16が付設され、該シ−ル機構16から不活性ガスGが供給される。
【0021】
再び図1に戻って、搬送ベルト12は、炉内を入口17から出口18に向かって走行し、室温程度まで冷却されて出口18側のシ−ル機構16から出ると、炉外を再び入口17へと戻る走行経路になっている態様を示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、搬送ベルト12が炉内を入口17から出口18に向かって走行し、出口18で炉内をUタ−ンして再び出口18から炉内の入口17に向かって戻る経路のものであっても良い。また、図1および図4においては、高温熱処理炉14へと搬送されたシ−ト状基材5が炉内の図示省略のマッフル底面を引きずられながら炭化処理されて、高温熱処理炉14の出口18へと搬送される態様のものを示したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、高温に耐え、かつ熱容量の小さい炭素繊維織物やC/Cシ−ト等の材質から成る搬送ベルトであっても良い。
【0022】
また、前述の被発熱体53と発熱体54は、必ずしも図2と図3の態様のものに限定されるものではなく、炭化処理後のシ−ト状基材6の種類、厚さ、処理速度V等によって、被発熱体53または発熱体54の断面がフラット形状や断面が凸形状で且つ基体の長手中央部が端部よりも盛り上がったいわゆるクラウン形状になったものでも良い。また、発熱体54は基体である被発熱体53の下側或いは上側で複数本配設された態様のものでも所望する雰囲気温度が得られるならば問題ない。また、発熱体54は円筒形状に必ずしも限定されるものではなく、炉のコンパクト化等から板状スリット式であっても良い。また、発熱体54の外径についても炉内のもの全てが同径である必要はなく、異径であっても良い。また、図1において、しわ加熱矯正炉50を高温熱処理炉14の下流側に設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、処理するシ−ト状基材5の種類、厚さ、炭化処理後のシ−ト状基材6の物性等によって、高温熱処理炉14に代えてしわ加熱矯正炉50を設置しても構わない。
【0023】
金属製搬送ベルト12の材質としては、耐熱性があり、基材表面を汚さないステンレス鋼材であるSUS310Sが好ましい。また、搬送ベルトの形態としては、シ−ト状基材5の前炭化処理により、基材5から当然に熱分解ガスが出るが、これを処理中のシ−ト状基材5の全面から抜け出るようにするために、薄板をエンドレス化したいわゆるスチ−ルベルトよりも細線を編みあげたいわゆるメッシュベルトが好ましい。
【0024】
以上のような構成のしわ加熱矯正炉50によると、入口51から炉内に進入した炭化処理後のシート状基材6を上下交互で基材の進行方向に千鳥状に配設された基体である被発熱体53または発熱体54に離設させながら接触させ、走行方向に張力を加えることで上記基材6を伸ばした状態とし、1800〜2500℃に保たれた炉内温度で熱セットされるので、基材表面に微少なしわやオレ、紋様等が生じていても、しわ欠点のない高品位な基材が得られる。
【0025】
次に、上記図面を用いて本発明の製造方法について説明する。
【0026】
図1の本発明の製造装置において、まず高温熱処理炉14内に予め通糸治具等で例えば耐熱性を有した炭素繊維で作られた編組等を通しておき、低温熱処理11および高温熱処理炉14を所望設定温度まで昇温させておく。この際、搬送ベルト12の走行を停止しておくと低温熱処理炉11内に止まっている該搬送ベルト12にある温度領域で熱脆性が生じ易い。このため、低温熱処理炉11を昇降温する際には搬送ベルト12も低速走行をしておいた方がベルト寿命の点から好ましい。そして、例えば耐炎化糸を捲縮・紡績して製織された炭素繊維織物が巻かれたシ−ト状基材5を巻き出し装置10に取り付ける。
【0027】
次に、巻き出し装置10の出側にある搬送装置13aにシ−ト状基材5を掛け渡した後、低温熱処理炉11の搬送ベルト12を駆動し、該搬送ベルト12に上記シ−ト状基材5を載せ、該低温熱処理炉11内を通す。低温熱処理炉11からシ−ト状基材5が出れば、一旦搬送ベルト12の駆動は停止する。低温熱処理炉11から出てきたシ−ト状基材5は、次の搬送装置13bに掛け渡した後、高温熱処理炉14の入口17に出ている編組にシ−ト状基材5を結び付け、該高温熱処理炉14の出口18から編組を静かに手繰り寄せて、シ−ト状基材5を引き出す。高温熱処理炉14の出口18に引き出したシ−ト状基材5は、巻き取り装置15の手前にある搬送装置13cに掛け渡した後、巻き取り装置15に装着した紙管に炭化処理後のシ−ト状基材6の端部を貼付ける。
【0028】
しかる後、巻き取り装置15で所望の処理速度Vに設定を行い、巻き取り装置15に取り付けてある押し釦スイッチを押して、巻き出し装置10、搬送装置13a、13b、13cおよび巻き取り装置15を連動駆動する。シ−ト状基材5の張力が、低温熱処理炉11の入口17、高温熱処理炉14の入口17および出口18で低張力となるよう、絶えず搬送装置13a、13b、13cに取り付けた張力検出器で監視し、張力が上がるようなら常に上流側へフィ−ドバックして一定に調整する。また、シ−ト状基材5の蛇行についても絶えず蛇行検出器で該シ−ト状基材5の両端部位置を監視し、蛇行制御範囲内に収まるようにする。
【0029】
しかし、巻き取り装置15に巻き取られた炭化処理後のシ−ト状基材6に、シ−ト状基材5の熱処理に伴う熱分解物のガスによる微少なしわや紋様が生じ、品質的には問題がなくても、品位の低下を招くことがある。
【0030】
このため上記搬送装置13cを通過した炭化処理後のシ−ト状基材6は、しわ加熱矯正炉50の入口51に設けられたシ−ル機構16のほぼ真ん中を通過するようガイドロ−ラ60を経て炉内へと入り、加熱による矯正処理終了後、該しわ加熱矯正炉50の出口52に設けられたもう一方のシ−ル機構16のほぼ真ん中を通過するようガイドロ−ラ61で案内されつつ巻き取り装置15に装着した紙管に巻かれる。
【0031】
このように、本発明のシート状基材の製造方法によれば、低温熱処理炉11や高温熱処理炉14による熱処理時に、シ−ト状基材5に加わる長手方向の張力による収縮と炭化収縮とにより、シ−ト状基材5が収縮するが、例えば炭素繊維織物においては、長手方向の張力によってシ−ト状基材5の幅寸法の縮み具合に変化が生じ、各縦糸の張力バラツキで収縮バラツキが起こり、しわや紋様等の欠点が生じ易いが、高温熱処理炉14の下流側にしわ伸ばし装置62を配設し、しわ加熱矯正炉50の炉内に上下交互で基材の進行方向に千鳥配設された基体である被発熱体53に離接させながら接触させ、走行方向に張力を加えることで炭化処理後のシ−ト状基材6を伸ばした状態とし、1800〜2500℃に保たれた炉内温度で熱セットすることで、しわや紋様を矯正することで除去できる作用効果を奏する。
【0032】
【実施例】
[実施例1]
図1に示した本発明の製造装置2において、まず低温熱処理炉11および高温熱処理炉14の常用処理温度における有効ゾ−ン長は、上記低温熱処理炉11に付設する搬送ベルト12の使用最高速度まで対応できるよう、それぞれ1000mm、1500mmとした。また、低温熱処理炉11の有効マッフル幅は1100mm、高温熱処理炉14の有効マッフル幅は950mm、しわ加熱矯正炉50の被発熱体53における炭化処理後のシ−ト状基材6の当接部位の幅は830mmの構成とした。その理由は炭化処理後のシ−ト状基材6の有効幅800mmを得るため、シ−ト状基材5の処理による幅方向の収縮率を加味し、処理前のシ−ト状基材の幅を1000mmとするためである。また、低温熱処理炉11および高温熱処理炉14の常用処理温度はそれぞれ700℃、2000℃とし、しわ加熱矯正炉50の常用処理温度は2000℃、最高処理温度2200℃まで可能とした。
そして、低温熱処理炉11の搬送ベルト12には、材質SUS310S、螺旋径φ0.8mm、重量15kg/m2の杉綾模様形のメッシュベルトを使用し、シ−ト状基材5を載せて、処理速度Vの範囲が0.1〜5m/分まで任意に調整できる構成とした。
【0033】
しわ加熱矯正炉50は、被発熱体53の基体材質として等方性黒鉛材のものを採用し、該基体の幅および長手方向の長さは各々400mm、1000mmとし、断面凸形状のものを上下交互で基材の進行方向に5枚配設した。なお、断面凸形状の半径Rは2000mmで、凸形状の最高部の肉厚高さは80mmとした。
また、基体の表面粗さは、炭化処理後のシ−ト状基材6が押し当てられる面については、Rmax12s、Ra3.0aとし、他の面についてはRmax35s、Ra8.75aに加工した。また、発熱体54の材質は黒鉛押出材とし、発熱体54は、外径φ50mm、内径30mm、有効長さ1000mmの筒状とした。
【0034】
次に、上記実施例装置の実施条件と効果を説明する。
【0035】
使用したシ−ト状基材5は、旭化成株式会社の耐炎化紡績糸“ラスタン”を捲縮・紡績し、目付130g/m、幅1000mm、平織りで200mの長さでロ−ル状に巻かれたものである。このシ−ト状基材5を、巻き出し装置10に装着し、低温熱処理炉11、高温熱処理炉14およびしわ加熱矯正炉50をそれぞれ常用処理温度の700℃、2000℃および2000℃に昇温後、処理速度Vを0.5m/分で、低温熱処理炉11ではメッシュタイプの搬送ベルト12にシ−ト状基材5載せて加熱処理し、高温熱処理炉14では、前炭化処理を終えたシ−ト状基材を、図示を省略した炉内のマッフル底面を引きずって炭化処理した。その後、更に炭化処理後のシ−ト状基材6をしわ加熱矯正炉50に導き、該しわ加熱矯正炉50の加熱した基体である被発熱体53に押し当てて、炭化処理後のシ−ト状基材6に生じた微少なしわや紋様等を除去或いは矯正し、巻き取り装置15上でロ−ル状に巻き取った。なお、低温熱処理炉11、高温熱処理炉14におけるシ−ト状基材5の張力は、常時21〜24g/cmの範囲で制御され、しわ加熱矯正炉50での炭化処理後のシ−ト基材6の張力は常時40〜43g/cmの範囲で制御された。また、巻き出し装置10から巻き取り装置15に至るまで、シ−ト状基材5の蛇行量は±3mm以下で、目標とした蛇行制御範囲の±5mm以下に収まった。そして、しわ加熱矯正炉50を経てロ−ル状に巻かれた炭化処理後のシ−ト状基材6を点検したところ、全幅は800mm±1mmで毛羽立ちはなく、その表面はしわ欠点もない品位の高いものが得られた。また、しわ加熱矯正炉50を経てロ−ル状に巻かれた炭化処理後のシ−ト状基材6は、元のシ−ト状基材5に対する収縮率が幅方向で20%、長さ方向で14%で、これらは満足すべき品質のものであった。また、目付を測定した結果、80g/mであった。
[実施例2]
実施例1と同一の熱処理装置を使用し、運転条件として、基材の処理速度を低温熱処理炉11での最高処理速度Vである5m/分に設定してシ−ト状基材5を連続的に熱処理した以外は、全て実施例1と同一条件とした。
【0036】
処理速度Vをアップしたため、低温熱処理炉11および高温熱処理炉14の有効ゾ−ン長における処理時間は、該低温熱処理炉11で約12sec、該高温熱処理炉14で約18secと短くなった。また、高温熱処理炉14の下流側に位置するしわ加熱矯正炉50における処理時間は、約24secとなり、巻き出し装置10から引き出されたシ−ト状基材5が、熱処理を終えて巻き取り装置15でロ−ル状に巻かれるまでの所要時間は約6分であった。
【0037】
そして、しわ加熱矯正炉50を経てロ−ル状に巻かれた炭化処理後のシ−ト状基材6は、全幅802mm±1mmで毛羽立ちも目立たなかった。基材表面には所々に僅かな紋様が見られたが、生産速度アップにもかかわらず品位としてはまずまずのレベルのものであった。
【0038】
尚、シ−ト状基材5の収縮率は、幅方向19.8%、長さ方向約14%であった。また、目付測定結果は、81g/mで、実施例1に極めて近い値となった。
[比較例1]
シート状基材の製造装置として、図4に示した従来の装置1を用いた。すなわち、前述したように図1の本発明の製造装置2からしわ加熱矯正炉50を取り除いた装置である。なお、これ以外の製造条件は実施例1と同一条件とした。
【0039】
得られた炭化処理後のシ−ト状基材6は、全幅800mm±1mmで毛羽立ちはなかったが、その表面には高さ1mm以下で直径6〜8mmの範囲の紋様が、100mm角当たり4〜7個ランダムに生じていた。最低の品質基準は満たしているものの、品位の低いものであった。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シ−ト状基材を前炭化処理する低温熱処理炉とその後炭化処理する高温熱処理炉を基本構成とする製造工程において、該高温熱処理炉の下流側にしわ加熱矯正炉を設けた構成の熱処理工程としたので、炭化処理後のシ−ト状基材表面に存在していたしわやオレ等の表面欠陥に対する平滑化が一連の熱処理工程の中で連続的に行えるようになり、高品位の燃料電池の電極用シ−ト状基材が低コストで、生産性良く製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシート状基材の製造装置の概略縦断面図である。
【図2】図1の装置に用いられているしわ加熱矯正炉の概略縦断面図である。
【図3】図2のしわ加熱矯正炉とは異なる態様のしわ加熱矯正炉の概略縦断面図である。
【図4】従来のシ−ト状基材の製造装置の概略縦断面図である。
【符号の説明】
1:従来のシート状基材の製造装置
2:本発明のシート状基材の製造装置
5:シ−ト状基材
6:炭化処理後のシ−ト状基材
10:巻き出し装置
11:低温熱処理炉
12:搬送ベルト
13a:搬送装置
13b:搬送装置
13c:搬送装置
14:高温熱処理炉
15:巻き取り装置
16:シ−ル機構
17:入口
18:出口
50:しわ加熱矯正炉
51:入口
52:出口
53:被発熱体
54:発熱体
60:ガイドロ−ラ
61:ガイドロ−ラ
62:しわ伸ばし装置
G :不活性ガス
V :処理速度
R :表面半径
θ1:巻き付き角度
θ2:巻き付き角度

Claims (10)

  1. (A)基材をコンベアベルト上に載せ、不活性雰囲気下かつ600〜800℃の範囲の低温領域で熱処理する前炭化工程と、
    (B)該処理された基材をさらに、不活性雰囲気下かつ1800〜2300℃の範囲の高温領域で熱処理する炭化工程と、
    (C)該炭化工程を終えた基材に対し、10〜100g/cmの範囲の引き取り張力を加えつつ、前記基材を、前記熱処理温度以上の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか、若しくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加えながら引き取る工程と、を含むことを特徴とするシ−ト状基材の製造方法。
  2. 前記基体の表面温度若しくは基材表面の輻射温度は、1800〜2500℃であることを特徴とする請求項1に記載のシ−ト状基材の製造方法。
  3. 前記不活性雰囲気は、不活性ガスが窒素またはアルゴンガスによるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のシ−ト状基材の製造方法。
  4. 前記シ−ト状基材が、炭素繊維織物または炭素繊維不織布であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシ−ト状基材の製造方法。
  5. 前記炭素繊維織物が、耐炎化糸を捲縮・紡績して製織されたものであって、かつその目付が100〜200g/mの範囲であることを特徴とする請求項4に記載のシ−ト状基材の製造方法。
  6. 前記炭素繊維不織布が、耐炎化糸のステ−プルから不織されたもので、かつその目付が100〜200g/mの範囲であることを特徴とする請求項4に記載のシ−ト状基材の製造方法。
  7. 基材の搬送手段と、該基材を不活性雰囲気下の低温領域で熱処理する前炭化炉と、該前炭化処理炉で処理された基材をさらに不活性雰囲気下の高温領域で熱処理する炭化炉と、基材の巻き取り装置とを含むシート状基材の製造装置において、
    前記炭化炉と巻き取り装置との間に、前記基材に10〜100g/cmの範囲の引き取り張力を加える張力賦与装置と、前記基材を1800〜2500℃の表面温度に加熱された基体に離接させながら接触させるか若しくは基材表面の温度が前記温度範囲となる輻射熱を加える加熱装置とからなるしわ伸ばし装置を介設したことを特徴とするシ−ト状基材の製造装置。
  8. 上記基体が、黒鉛材またはC/Cコンポジット材であることを特徴とする請求項7に記載のシ−ト状基材の製造装置。
  9. 上記基体の表面粗さが、Rmax12s以上またはRa3.0a以上であることを特徴とする請求項7または8に記載のシ−ト状基材の製造装置。
  10. 上記基体への基材の巻き付け角度が、10〜150°の範囲であることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のシ−ト状基材の製造装置。
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