JP2004256187A - 乗客コンベアの運転制御装置 - Google Patents

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敦史 小野
Nobuhiro Okayama
信弘 岡山
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Abstract

【課題】通過列車、列車検出器の設置位置や、運転ダイヤの乱れに影響されず、踏段の走行方向を的確に制御できる乗客コンベアの運転制御装置の提供。
【解決手段】通常運転制御手段、及び特定運転制御手段を含む運転制御体10と、特定方向への運転の起動及び解除を指令する手動操作スイッチ13と、列車の到着時刻に基づいた設定時間を記憶するスケジュール記憶手段14とを備えた。これにより、列車の到着時刻が近づくと特定方向への運転切替えを準備し、列車検出手段12の出力信号によって特定運転を開始する。また、列車ダイヤが乱れたとき手動操作スイッチ13の操作により常に特定方向への運転を行なう。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアの運転制御装置に係り、特に、駅などで乗り降りする乗客の流れを考慮して踏段の運転方向を変更するのに好適な乗客コンベアの運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の乗客コンベアの運転制御装置として、乗客コンベアに、無端状に連結されて乗客を搬送する乗降口近傍にそれぞれ設けられ、一方の乗降口から踏段に乗り込む乗客を検出する第1の検出手段、及び他方の乗降口から踏段に乗り込む乗客を検出する第2の検出手段と、これらの第1の検出手段及び第2の検出手段で乗客が検出されたことに伴って出力される乗客検出信号に基づいて、踏段を所定の一方向または他方向に選択的に移動させる運転指令信号を出力する運転制御装置とを備えるとともに、乗客コンベアとは離隔した位置に、前記の通常方向制御に優先させて、踏段を特定の方向へ移動させる特定方向制御信号を出力する優先制御手段を備え、この優先制御手段は、乗客コンベアとは異なる他の乗客搬送手段の運行と連動したり、人為的操作により外部信号を出力する信号発生手段から成り、前記の運転制御装置は、外部信号を入力しないとき前記の通常方向制御を実施させる処理を行なうとともに、外部信号を入力したとき通常方向制御に優先させて、前記の特定方向制御を実施させる処理を行なうようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−19336号公報
(段落番号0036〜0039、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来技術では、駅で乗り降りする乗客を運搬する乗客コンベアに用いられる場合、駅の近傍の線路等に設けられる列車検出器での検知で、列車が駅に接近したことを知らせる列車検出器の出力信号を取込むと、列車検出器の設置位置によっては、乗客コンベアの踏段を通常方向制御から特定方向制御に切替える時間が確保できず、特定方向制御による踏段の運転を開始する時点までには、列車から降りた乗客の流れに対応できず乗客がホームに溢れる事態が発生するという問題があるとともに、駅で止まらない特別急行や貨物列車等の通過列車に対しても踏段の特定方向制御を行なうので、乗客に不便をかけるという不具合があった。
【0005】
また、列車ダイヤが乱れたときは列車が列車検出器の近傍に停止していることもあり、列車到着の見込みがないのに踏段の特定方向制御が行なわれ、さらに、列車が列車検出器を通過してもホーム手前で停車したときには、この列車がホームに到着した時点で踏段が通常方向制御に切替わってしまうことで、この場合も乗客に不便をかけるという問題もあった。
【0006】
本発明は、上述した従来技術における実状を鑑みてなされたもので、その第1の目的は、駅を通過する列車や列車検出手段の設置位置に影響されず、駅で乗り降りする乗客の流れに応じた的確な踏段の走行方向を制御することのできる乗客コンベアの運転制御装置を提供することにある。
【0007】
また、その第2の目的は、列車ダイヤが乱れたときであっても、駅員は踏段の停止操作をする必要もなく乗客の誘導を容易に行なうことのできる乗客コンベアの運転制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため本発明の請求項1に係る発明は、無端状に連結されて乗客を搬送する踏段の乗降口近傍に設けられ、一方の乗降口から前記踏段に乗り込む乗客を検出する第1の検出手段、及び他方の乗降口から前記踏段に乗り込む乗客を検出する第2の検出手段と、これらの第1の検出手段及び第2の検出手段での乗客検出に基づいて、前記踏段の運転方向を上昇方向及び下降方向のいずれかに選択する通常運転制御手段と、駅に近づく列車を検出する列車検出手段からの出力信号に応じて、前記通常運転制御手段に優先して特定方向に前記踏段の運転を行なう特定運転制御手段とを備えた乗客コンベアの運転制御装置において、前記列車の各到着時刻に基づいた時間を設定時間として予め記憶するとともに、これらの設定時間となると、前記特定方向への運転切替えの準備を行なう特定運転準備手段を備えた構成にした。
【0009】
このように構成した請求項1に係る発明では、踏段の乗降口近傍にそれぞれ設けられる第1の検出手段及び第2の検出手段での乗客検出に基づいて、通常運転制御手段により踏段の運転方向を上昇方向または下降方向に選択して踏段を運転するとともに、列車の到着時刻が近づくと、特定運転準備手段が起動して踏段の特定方向への運転切替えの準備を行なった後、列車が駅に近づくと列車検出手段の出力信号によって特定方向への運転を開始させるようにしたので、列車検出手段が駅の近くに設置されていても、列車がホームに到着する時点には特定方向への運転を行なうことができ、駅で降りる乗客の流れに円滑に対応でき、ホームに乗客で溢れることもない。そして、駅を通過する列車で特定方向への運転が開始することもなく、駅を通過する列車に影響されずに乗客の流れに応じた的確な踏段の走行方向を制御することができる。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に係わる発明において、前記特定運転準備手段は、前記踏段の運転方向を検出し、前記特定運転制御手段による運転方向と異なることを検出したとき、前記列車検出手段が検出信号を出力するまで前記踏段を停止させる構成にした。
【0011】
このように構成した請求項2に係る発明では、列車の到着時刻が近づくと、特定運転準備手段が起動して踏段の運転方向を検出し、特定運転制御手段による運転方向と異なることを検出したとき、列車検出手段が検出信号を出力するまで踏段を停止させる。これにより、踏段の特定方向への運転切替えの準備を確実に行なうことができる。
【0012】
また、上記第2の目的を達成するため本発明の請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係わる発明において、前記通常運転制御手段及び前記特定運転準備手段より優先して前記特定運転制御手段の起動、及び解除を指令する操作手段を備えた構成にした。
【0013】
このように構成した請求項3に係る発明では、列車ダイヤが乱れたときに操作手段を操作することで通常運転制御手段及び特定運転準備手段より優先して特定運転制御手段の解除を指令し、常に特定方向への運転を行なうことで、駅のホームに人が溢れることもないので、駅員は踏段の停止操作をする必要もなく、乗客の誘導も容易に行なえる。その後、列車ダイヤが回復したとき、操作手段を再び操作して特定運転制御手段の作動を指令することにより、通常の運転状態に復帰させる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の乗客コンベアの運転制御装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施形態に係わる乗客コンベアの運転制御装置を示す説明図、図2は本実施形態の運転制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【0016】
図1に示す乗客コンベア、例えばエスカレータ1は、図示しない列車が到着する駅あるいは出発する駅に設置したものであり、このエスカレータ1は、列車が到着するホーム階(下階床)FHに配置される下部乗降口2と、改札口が設けられる改札口階(上階床)FKに配置される上部乗降口3と、これらの乗降口2,3間に設けられ、無端状に複数連結されて乗客を搬送する踏段4と、これらの踏段4の両側に立設される欄干5と、この欄干5に案内支持され、踏段4と同期して回動する移動手摺り6と、上部機械室9内に設けられ、踏段4及び移動手摺り6を駆動する駆動装置11とを備えている。
【0017】
そして、本実施形態の運転制御装置は、下部乗降口2から踏段4に乗り込む乗客を検出し、乗客検出信号を出力する第1の検出手段7と、上部乗降口3から踏段4に乗り込む乗客を検出し、乗客検出信号を出力する第2の検出手段8と、上部機械室9内に設けられる運転制御体10と、例えば駅より2km手前の線路に配置され、駅に近づく列車を検出する列車検出手段12と、図示しない駅務室に配置される手動操作スイッチ13と、運転制御体10に接続され、列車の到着時刻に基づいた複数の時間を設定時間として予め記憶するスケジュール記憶手段14とを備えており、列車検出手段12から出力される列車検出信号は、例えばホームに列車の接近を図示しない表示装置で表示したり、列車の接近を放送するのに利用されているものである。
【0018】
第1の検出手段7は下部乗降口2の手前の近傍に設置され、第2の検出手段8は上部乗降口3の手前の近傍に設置されており、これらの第1の検出手段7及び第2の検出手段8はそれぞれ光電装置などから構成されている。
【0019】
運転制御体10には、第1の検出手段7及び第2の検出手段8から出力される乗客検出信号に基づいて、踏段4の通常運転制御を行なう通常運転制御手段、及び列車検出手段12からの出力信号に応じて上記の通常運転制御手段に優先して踏段4の特定運転制御を行なう特定運転制御手段が含まれている。この運転制御体10では、スケジュール記憶手段14に記憶されている設定時間となっていないとき、すなわち通常時に、例えば第2の検出手段8での乗客検出に基づいて、通常運転制御手段により踏段4の運転方向を選択して、駆動装置11を介して踏段4と移動手摺り6の下降運転を行なうとともに、この下降運転時に第1の検出手段7がホーム階FHから下部乗降口2へ移動する乗客を検出すると、図示しないブザーを鳴動させて運転方向に対する逆乗りを防止する。そして、スケジュール記憶手段14に記億された設定時間になると、エスカレータ1の停止や下降運転であっても、上昇運転を優先して実施させる制御を行なう。
【0020】
手動操作スイッチ13は、上記の通常運転制御手段及び特定運転準備手段より優先して特定運転制御手段の起動、及び解除を指令する。すなわち、手動操作スイッチ13が投入されると、エスカレータ1の停止や下降運転にかかわらず、手動操作スイッチ13が解除されるまで連続して上昇運転を行なうようになっている。
【0021】
スケジュール記憶手段14には、各列車到着時刻毎に設定時間が記憶され、これらの各設定時間は、始まり時刻と終了時刻とで定められ、例えば、列車検出手段12が列車を検出してから列車が駅に到着までの時間と、乗客の利用を検出してエスカレータ1を停止するまでの時間とを加えた時間を、列車到着時刻から計算すれば求めることができ、列車到着時刻は平日、休日及び正月等で異なり、数が多くなるので、これらの時間の入力は、図示しない携帯可能なパーソナルコンピュータを運転制御体10に接続することで容易に設定することができる。ここで、運転制御体10とスケジュール記憶手段14により、列車の到着時刻に基づいた複数の設定時間となると、踏段4の特定方向への運転切替えの準備を行なう特定運転準備手段が構成されており、この特定運転準備手段は、踏段4の運転方向を検出し、特定運転制御手段での運転方向と異なることを検出したとき、列車検出手段12が検出信号を出力するまで踏段4を停止させるようになっている。
【0022】
この実施形態にあっては、図2に示す処理手順にしたがってエスカレータ1の運転制御を行なうようになっている。すなわち、まず手順S1として駅務員が図示しない起動スイッチを投入すると、手順S2として運転制御体10により下降運転及び上昇運転の試験運転を行ない、その結果、手順S3として試験運転が異常なく終了すると、手順S4として、第1の検出手段7及び第2の検出手段8により乗客を検出してから例えば90秒間乗客を検出しなかった場合、停止指令を出力する停止制御を行ない、手順S5としてエスカレータ1を停止させて待機状態とする。
【0023】
次に、手順S16で手動操作スイッチ13が投入されてなく、しかも手順S9でスケジュール記憶手段14に記憶されている設定時間となっていないとき、手順S6として改札口階FKからエスカレータ1の上部乗降口3に近づく乗客を第2の検出手段8が検出すると、手順S7として運転制御体10により、第2の検出手段8が乗客を検出してから90秒経過したかを判定し、その結果、90秒に至っていない場合、手順S8として通常運転制御である下降運転を行ない、手順S6の第2の検出手段8による乗客検出に戻る。また、手順S7で乗客未検出が90秒になると、手順S4に戻って停止制御を行なう。
【0024】
次に、手順S9として、スケジュール記億手段14に記憶されている設定時間となると、手順S10として、運転制御体10により、エスカレータ1が停止しているか否かを判断し、その結果、エスカレータ1が稼動しているときは、手順S11として上昇運転か否かを判断する。その結果、エスカレータ1が下降運転のとき、手順S12として第2の検出手段8が乗客を検出してから90秒経過すると、停止指令を出力する停止制御を行なった後、手順S10へ戻りエスカレータ1の停止を確認する。次いで、手順S13として図示しない列車を列車検出手段12が検出して列車検出信号が出力されると、手順S14として運転制御体10によりエスカレータ1を特定方向である上昇運転を行なわせ、手順S15として列車検出信号が出力から例えば5分経過したか否かを判定し、その結果、5分以内の場合は上昇運転を継続させ、5分を経過すると手順S4へ戻ってエスカレータ1の停止制御を行なう。ここで、手順S11でエスカレータ1が上昇運転の場合、運転制御体10により列車検出手段12から出力される列車検出信号の有無にかかわらず上昇運転を継続させる。
【0025】
次に、例えば事故や風水雪害で列車のダイヤが乱れたときに、手順S16として駅務員が図示しない駅務室に設置される手動操作スイッチ13を投入すると、手順S17として運転制御体10によりエスカレータ1が停止しているか否かを判断し、その結果、エスカレータ1が稼動しているときは、手順S18として上昇運転か否かを判断する。その結果、エスカレータ1が下降運転のとき、手順S19として第2の検出手段8が乗客を検出してから90秒経過すると、停止指令を出力する停止制御を行なった後、手順S17へ戻りエスカレータ1の停止を確認すると、手順S20としてエスカレータ1の上昇運転を行ない手順S16へ戻り、手動操作スイッチ13が釈放されるまで上昇運転を継続させる。ここで、手順S18でエスカレータ1が上昇運転の場合、運転制御体10は上昇運転を継続させる。
【0026】
このように構成した実施形態では、通常時に第1の検出手段7及び第2の検出手段8での乗客検出に基づいて、踏段4の運転方向を選択して運転を行なうとともに、列車の到着時刻が近づくと、特定運転準備手段が起動してエスカレータ1の特定方向への運転切替えの準備を行なうとともに、列車が駅に近づくと、下降運転していたエスカレータ1を上昇運転に切替えるので、列車の到着でホーム階FHに下りた乗客は改札口階FKへの移動にエスカレータ1を利用でき、乗客の流れが円滑であり、ホーム階FHに人が溢れることもない。これにより、列車検出手段12が駅の近くに設置されていても、列車がホーム階FHに到着する時点には特定方向への運転が行なわれているので列車検出手段12の設置位置に影響されず、乗客の流れに応じた的確な踏段4の走行方向を制御することができる。また、1つのホーム階FHに上昇専用と下降専用の2台のエスカレータを設置する必要がなくなる。
【0027】
また、本実施形態では、スケジュール記憶手段14に記憶されている設定時間となった場合のみ、列車検出手段12の図示しない列車の検出で、特定運転制御である上昇運転を行なうようにしたので、当該駅には停車しない特急や貨物列車による列車検出手段12の検出信号で、エスカレータ1が停止及び下降運転から上昇運転に切替わることはない。
【0028】
また、本実施形態では、列車ダイヤが乱れたときは、駅務員が駅務室に設置される手動操作スイッチ13を投入することで継続して上昇運転が行なわれ、エスカレータ1を用いてホーム階FHから改札口階FKへの乗客の移動が行なえるので、ホーム階FHに乗客が溢れて線路へ落下するという危険が防止できる。
【0029】
なお、上記実施形態では、第1の検出手段7及び第2の検出手段8が光電装置から構成される場合を例示したが、第1の検出手段7及び第2の検出手段8に開閉制御可能な門扉を設ければ、エスカレータ1の停止制御をより安全、且つ確実に行なうことができる。
【0030】
さらに、上記実施形態では、スケジュール記億手段14に記憶されている設定時間となったとき、エスカレータ1を停止させ、列車検出手段12の検出信号で特定運転である上昇運転を行なうようにしたが、列車検出手段12の設置位置が当該駅と十分離れた距離であれば、列車検出手段12の検出信号でエスカレータ1を停止させ、スケジュール記憶手段14に記憶されている設定時間となったとき、上昇運転を行なわせても同様の効果を得ることができる。
【0031】
さらに、上記実施形態では、列車検出手段12を駅より2km手前の線路に配置した場合の説明を行なったが、当該駅のホーム後方に列車の側面と対向する面に列車検出手段12を設けるようにすれば、列車がまさに駅のホームに入ろうとするときにエスカレータ1が特定運転である上昇運転となるので、より精度の高いエスカレータ1の運転制御が行なえる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に係る発明は、駅を通過する列車や列車検出手段の設置位置に影響されず、駅で乗り降りする乗客の流れに応じた的確な踏段の走行方向を制御することができる。
【0033】
また、本発明の請求項2に係る発明は、列車の到着時刻が近づくと、特定運転準備手段が起動して踏段の特定方向への運転切替えの準備を確実に行なうことができる。
【0034】
また、本発明の請求項3に係る発明は、列車ダイヤが乱れたときに、操作手段を操作して常に特定方向への運転を行なうことで駅のホームに人が溢れることもないので、駅員は踏段の停止操作をする必要もなく、乗客の誘導も容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる乗客コンベアの運転制御装置を示す説明図である。
【図2】本実施形態の運転制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】’
1 エスカレータ
2,3 乗降口
7 第1の検出手段
8 第2の検出手段
10 運転制御体
12 列車検出手段
13 手動操作スイッチ(操作手段)
14 スケジュール記憶手段
FH ホーム階
FK 改札口階

Claims (3)

  1. 無端状に連結されて乗客を搬送する踏段の乗降口近傍に設けられ、一方の乗降口から前記踏段に乗り込む乗客を検出する第1の検出手段、及び他方の乗降口から前記踏段に乗り込む乗客を検出する第2の検出手段と、これらの第1の検出手段及び第2の検出手段での乗客検出に基づいて、前記踏段の運転方向を上昇方向及び下降方向のいずれかに選択する通常運転制御手段と、駅に近づく列車を検出する列車検出手段からの出力信号に応じて、前記通常運転制御手段に優先して特定方向に前記踏段の運転を行なう特定運転制御手段とを備えた乗客コンベアの運転制御装置において、
    前記列車の各到着時刻に基づいた時間を設定時間として予め記憶するとともに、これらの設定時間となると、前記特定方向への運転切替えの準備を行なう特定運転準備手段を備えたことを特徴とする乗客コンベアの運転制御装置。
  2. 請求項1記載の乗客コンベアの運転制御装置において、前記特定運転準備手段は、前記踏段の運転方向を検出し、前記特定運転制御手段による運転方向と異なることを検出したとき、前記列車検出手段が検出信号を出力するまで前記踏段を停止させることを特徴とする乗客コンベアの運転制御装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の乗客コンベアの運転制御装置において、前記通常運転制御手段及び前記特定運転準備手段より優先して前記特定運転制御手段の起動、及び解除を指令する操作手段を備えたことを特徴とする乗客コンベアの運転制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012166904A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Toshiba Elevator Co Ltd エスカレータの運転制御装置
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CN113353772A (zh) * 2021-05-11 2021-09-07 重庆市华创电梯部件有限公司 一种基于光敏电阻控制运动状态的扶手电梯

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