JP2004252891A - レギュレータ回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力トランジスタを備え、出力側に出力コンデンサが接続されるレギュレータ回路では、出力コンデンサの容量が1μF以下になると、電源投入時に、出力電圧にオーバーシュートが発生することが判明した。
【解決手段】出力トランジスタ40の制御電極(ゲート又はベース)における寄生容量に起因してオーバーシュートが発生していることから、当該制御電極に、抵抗51、コンデンサ52、及び、制御トランジスタ53によって構成された時定数回路を接続し、電源投入時に制御トランジスタ53によって寄生容量を瞬間的に充電し、以後、徐徐に制御トランジスタ53をオフにしていく。これにより、出力トランジスタ40の電源投入時における立ち上がりを遅くし、オーバーシュートを抑えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】出力トランジスタ40の制御電極(ゲート又はベース)における寄生容量に起因してオーバーシュートが発生していることから、当該制御電極に、抵抗51、コンデンサ52、及び、制御トランジスタ53によって構成された時定数回路を接続し、電源投入時に制御トランジスタ53によって寄生容量を瞬間的に充電し、以後、徐徐に制御トランジスタ53をオフにしていく。これにより、出力トランジスタ40の電源投入時における立ち上がりを遅くし、オーバーシュートを抑えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等に使用され、電源電圧を安定化するレギュレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のレギュレータ回路は、一対の電源側端子と一対の出力端子とを備え、一対の出力端子間には、コンデンサが接続され、電源側端子の一方と出力端子の一方との間には、出力トランジスタが接続されて使用される。このようなレギュレータ回路では、出力トランジスタの制御電極(ゲート又はベース)に与えられる電圧及び電流を制御することによって、出力端子間に接続されるコンデンサを介して、安定化され、且つ、平滑化された電圧を負荷に供給することができる。
【0003】
ここで、従来のレギュレータ回路の一例を図7を参照して説明する。図示されたレギュレータ回路は、携帯電話機等の携帯機器に使用されるものであり、一対の電源側端子10、11と一対の出力端子20、21を備え、電源端子10には、電源電圧VDDが与えられ、電源端子11及び出力端子21は共通に接地されている。レギュレータ回路の出力端子20、21間には、容量C1の出力コンデンサ30が接続され、当該出力コンデンサ30からは、図示しない負荷に対して、安定、平滑化された電圧が供給される。
【0004】
図示されたレギュレータ回路は、電源端子10及び出力端子20に、それぞれ、ソース及びドレインを接続されたPチャンネル電界効果トランジスタ(FET)40を備え、当該FET40のゲート電極の電圧、電流を制御することによって、電源電圧VDDの変動をレギュレートする。出力トランジスタ40のゲート電圧を制御するために、図示されたレギュレータ回路は電圧比較器41及び電流制限器42とを備え、更に、出力端子20、21間には、2つの抵抗43、44によって構成される直列回路が接続されている。
【0005】
電圧比較器41には、定電流源45及び基準電圧源(Vref)46の接続点から、基準電圧が与えられると共に、抵抗43、44の接続点から、出力電圧を分圧した電圧が印加され、電圧比較器41における電圧の比較結果に応じた電圧が出力トランジスタ40のゲート電極に与えられている。
【0006】
このようなレギュレータ回路は携帯電話機に組み込んで使用されることが多い。この場合、出力コンデンサ30としては、10μF程度の大きな容量を有するコンデンサが使用されるのが普通である。
【0007】
しかしながら、携帯電話機等の携帯機器に対する小型化及びコストダウンの要求は、ますます強まる傾向にあり、この要求はレギュレータ回路を構成する部品である出力コンデンサにも及んでいる。このため、出力コンデンサ30の容量C1を1μF程度に小さくし、集積化できる出力トランジスタ40のサイズを大きくすることが考慮されている。
【0008】
一方、特開平8−221155号公報(特許文献1)は、長端子及び短端子を備えたUSBコネクタ等のコネクタにより、コンピュータ本体にオプションカード等を着脱する際に、オーバーシュート現象が発生することを指摘している。このため、引用文献1は、オプションカード側に設けられた電界効果トランジスタの給電開始タイミングを抵抗及びコンデンサにより遅延させることにより、オプションカード側における電界効果トランジスタのオーバーシュート現象を防止している。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−221155号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示された構成を有するレギュレータ回路において、出力コンデンサ30の容量C1を小さくし、出力トランジスタ40のサイズを大きくした場合、原理的には、従来のレギュレータと同様な動作が可能であるが、実際には、電源の起動時に、オーバーシュート現象が発生し、実用化ができない状況にある。
【0011】
また、引用文献1は、長端子及び短端子を備えたコネクタによって2つのデバイスを着脱した場合におけるオーバーシュート現象について説明しているだけで、出力端子に出力コンデンサを接続したレギュレータ回路におけるオーバーシュート現象の発生については、何等、指摘していない。
【0012】
本発明は、上記した状況に鑑み、容量の小さな出力コンデンサをレギュレータ回路に接続した場合に、オーバーシュート現象が発生することを見出し、その原因を究明して、オーバーシュート現象を無くす構成を明らかにする。
【0013】
本発明者等の実験、研究によれば、レギュレータ回路の出力コンデンサ30の容量C1を小さくし、出力トランジスタ40のサイズを大きくした場合、出力トランジスタ40のゲート電極における寄生容量Cpが、出力コンデンサ30の容量C1と比較して大きくなり、この結果、出力トランジスタ40の起動時、この寄生容量Cpによって出力トランジスタ40がオンとなるためであることであることが判明した。即ち、本発明者等は、出力トランジスタの駆動能力を大きくした場合におけるオーバーシュートの原因を鋭意研究した結果、当該出力トランジスタが起動時にトランジスタのゲート容量によって定まる寄生容量によりオンとなることによって、オーバーシュートが発生することを見出した。
【0014】
本発明の目的は、上記した知見に基づき、出力コンデンサの容量との関係で、出力電圧にオーバーシュートが発生するのを防止できるレギュレータ回路を提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、出力トランジスタの制御電極における寄生容量による影響を無くすことができる構成を備えたレギュレータ回路を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、一対の電源側端子と、出力コンデンサに接続される一対の出力端子と、前記電源側端子の一方と前記出力端子の一方との間に設けられた出力トランジスタを備え、前記コンデンサに対して前記出力トランジスタを介して安定化された電圧を供給するレギュレータ回路において、前記出力トランジスタの制御端子と前記一対の電源側端子との間に、所定の時定数を備えた時定数回路を備え、当該時定数回路により前記電源電圧供給の際、前記出力端子に生じるオーバーシュートを防止することを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0017】
本発明の第2の態様によれば、前記時定数回路は、前記一対の電源側端子間に、抵抗とコンデンサとによって構成される直列回路を接続し、前記抵抗とコンデンサとの共通接続点、前記電源側端子の一方、及び、前記出力トランジスタの制御端子に制御トランジスタを接続した構成を有することを特徴とするレギュレータ回路。
【0018】
本発明の第3の態様によれば、前記出力トランジスタ及び前記制御トランジスタは、電界効果トランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0019】
本発明の第4の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0020】
本発明の第5の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成され、前記制御トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、NチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0021】
本発明の第6の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0022】
本発明の第7の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0023】
本発明の第8の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタによって構成され、前記制御トランジスタを形成するバイポーラは、NPNトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0024】
本発明の第9の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、同一の導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0025】
本発明の第10の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、互いに異なる導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るレギュレータ回路を説明する。
【0027】
図示されたレギュレータ回路は、図7と同様に、一対の電源側端子10、11、出力端子20、21、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)によって構成された出力トランジスタ40、電圧比較器41、電流制限器42、定電流源45、基準電圧源(Vref)46、抵抗43及び44によって構成された直列回路とを備え、これらは、前述した要素と同様な動作を行うから、ここでは、説明を省略する。図7と同様に、レギュレータ回路の出力端子20及び21間には、容量C1の出力コンデンサ30が接続され、この出力コンデンサ30の容量C1は1μF以下であるものとする。
【0028】
更に、図1に示されたレギュレータ回路は、抵抗値R1の抵抗51と容量C2のコンデンサ52とを直列に接続した直列回路を備え、この直列回路は電源側端子10及び11間にそれぞれ接続されている。この例では、抵抗51の一端が電源側端子10に接続され、他方、コンデンサ52の一端が接地された電源側端子11に接続されている。また、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点は、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53のゲートに接続され、そのソースは、出力トランジスタ40のソース、ドレインは、出力トランジスタ40のゲートに、電流制限器42及び電圧比較器41と共に接続されている。この例においても、出力トランジスタ40のゲートは寄生容量Cpを有していることは、図7の場合と同様である。ここで、抵抗51、コンデンサ52、及び、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53は、後述するように、出力トランジスタ40におけるオーバーシュートを防止する時定数回路として動作し、この関係で、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53は、制御トランジスタと呼ぶ。
【0029】
ここで、図2をも参照して、図1に示されたレギュレータ回路の起動時の動作を説明すると、出力コンデンサ30が接続された状態で、電源電圧VDDが電源側端子10、11間に与えられると、当該電源側端子10の電圧は、図2に示すように、0VからVDDまで上昇する。この時、上記した時定数回路が接続されていない図7の回路の出力端子20の電圧は、図2に破線で示すように、所定の出力電圧Voutを超えて上昇し、オーバーシュートする。このオーバーシュート現象は、出力トランジスタ40のゲート電極における寄生容量Cpに起因している。
【0030】
一方、図1に示すように、時定数回路を備えたレギュレータ回路では、電源投入時、制御トランジスタ53がまずオンし、瞬時に、出力トランジスタ40のゲートの寄生容量Cpがフル充電される。他方、時間が経つにつれて、容量C2のコンデンサ52は徐徐に充電されていき、制御トランジスタ53はオフ状態になる。このとき、制御トランジスタ53のゲート電圧をVGとすると、このゲート電圧VGは次式であらわされる。
【0031】
VG = VDD(1− e−(t/C2・R1))
図3に、時定数τ=C2R1の変化とパルスレスポンスとの関係を示す。図3から、時定数τを大きくすれば、制御トランジスタ53をオフさせるのに時間がかかることが分かる。このように、制御トランジスタ53を接続したことによって、出力トランジスタ40は立ち上がりに時間が係るため、出力電圧はゆっくりと立ち上がる。
【0032】
したがって、図2に実線で示すように、入力スイッチ投入時の出力電圧Voutに現われるオーバーシュートの問題を解決することができる。
【0033】
図4を参照すると、図1に示されたレギュレータ回路の変形例が示されており、ここでは、Pチャンネル電界効果トランジスタの代わりに、PNPバイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタ)を出力トランジスタ40及び制御トランジスタ53として使用している点以外、図1と同様である。具体的に言えば、出力トランジスタ40を構成するPNPトランジスタのエミッタ及びコレクタは、電源側端子10及び出力端子20にそれぞれ接続されており、制御電極であるベースは、電流制限器42及び制御トランジスタ53であるPNPトランジスタのコレクタに接続されている。
【0034】
一方、制御トランジスタ53を構成するPNPトランジスタのエミッタは、電源側端子20に接続され、制御電極であるベースは、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点に接続されている。
【0035】
図4に示された回路構成においても、図1と同様な動作が可能である。したがって、図1及び図4に示されたレギュレータ回路は、出力及び制御トランジスタを同一のチャンネル電界効果トランジスタ或いは同一導電型のバイポーラトランジスタによって構成した時定数回路を備えている。
【0036】
図5を参照すると、本発明の他の実施形態に係るレギュレータ回路は、Pチャンネル電界効果トランジスタを出力トランジスタ40として備えると共に、Nチャンネル電界効果トランジスタによって制御トランジスタ53を構成している。この関係で、時定数回路を構成するコンデンサ52の一端が電源側端子10に接続され、抵抗51の一端が接地された電源側端子11に接続されている。更に、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点は、Nチャンネル電界効果トランジスタによって構成される制御トランジスタ53のゲートに接続されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタの制御トランジスタ53のドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)40のソース(電源側端子10)に接続され、制御トランジスタ53のソースが出力トランジスタ40のゲートに接続されている点で、図1とは異なっている。
【0037】
図5に示されように、出力及び制御トランジスタ40及び53を互いに異なる極性の電界効果トランジスタによって構成したレギュレータ回路によっても、図1と同様な動作が可能であることは明らかであり、この回路はCMOSによって構成するのに適している。
【0038】
図6を参照すると、図5に示されたレギュレータ回路の変形例が示されており,ここでは、出力及び制御トランジスタ40及び53を構成するP及びNチャンネル電界効果トランジスタをそれぞれPNP及びNPNトランジスタに置き換えている。この例では、PNP出力トランジスタ40のエミッタを電源側端子10、コレクタを出力端子20にそれぞれ接続し、制御電極であるベースを制御トランジスタ53のエミッタに接続した構成を有している。更に、NPN制御トランジスタ53のベースは、電源側端子10に接続されたコンデンサ52と、電源側端子11に接続された抵抗51の共通接続点に接続されている。
【0039】
図6に示された回路構成によっても、図1と同様な動作が可能であることは明らかである。
【0040】
【実施例】
ここで、出力コンデンサ30として、1μFの容量を有するコンデンサが本発明のレギュレータ回路に接続し、更に、図1に示された出力トランジスタ40として、10000μm及び1.2μmのゲート幅及びゲート長をそれぞれ有するPチャンネル電界効果トランジスタを使用した場合、100kΩ及び30pFの抵抗51及び制御コンデンサ52を使用することによって、起動時におけるオーバーシュート現象を除くことができた。このとき、制御トランジスタ53のサイズは、ゲート幅10μm、ゲート長5μmのものを使用した。
【0041】
【発明の効果】
本発明のレギュレータ回路では、出力コンデンサの容量C1が1μF以下になっても、出力におけるオーバーシュートを防止できる。この結果、寄生容量が大きい高出力レギュレータでも出力コンデンサの容量C1を小さくすることが可能である。また、携帯電話機等の携帯機器の小型化が進んでいる現在、出力コンデンサの容量を小さくできる本発明は、実装面、コスト面でも非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレギュレータ回路の等価回路図である。
【図2】電源投入時におけるオーバーシュート現象を説明するタイムチャートである。
【図3】図1に示されたレギュレータ回路に使用される時定数回路の特性を示す図である。
【図4】図1に示されたレギュレータ回路をバイポーラトランジスタによって構成した場合の等価回路図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るレギュレータ回路の等価回路図である。
【図6】図5に示されたレギュレータ回路をバイポーラトランジスタによって構成した場合の等価回路図である。
【図7】従来のレギュレータ回路を示す等価回路図である。
【符号の説明】
10、11 電源側端子
20、21 出力端子
30 出力コンデンサ
40 出力トランジスタ
41 電圧比較器
42 電流制限器
43、44 抵抗
51 抵抗
52 コンデンサ
53 制御トランジスタ
45 定電流源、
46 基準電圧源(Vref)
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等に使用され、電源電圧を安定化するレギュレータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のレギュレータ回路は、一対の電源側端子と一対の出力端子とを備え、一対の出力端子間には、コンデンサが接続され、電源側端子の一方と出力端子の一方との間には、出力トランジスタが接続されて使用される。このようなレギュレータ回路では、出力トランジスタの制御電極(ゲート又はベース)に与えられる電圧及び電流を制御することによって、出力端子間に接続されるコンデンサを介して、安定化され、且つ、平滑化された電圧を負荷に供給することができる。
【0003】
ここで、従来のレギュレータ回路の一例を図7を参照して説明する。図示されたレギュレータ回路は、携帯電話機等の携帯機器に使用されるものであり、一対の電源側端子10、11と一対の出力端子20、21を備え、電源端子10には、電源電圧VDDが与えられ、電源端子11及び出力端子21は共通に接地されている。レギュレータ回路の出力端子20、21間には、容量C1の出力コンデンサ30が接続され、当該出力コンデンサ30からは、図示しない負荷に対して、安定、平滑化された電圧が供給される。
【0004】
図示されたレギュレータ回路は、電源端子10及び出力端子20に、それぞれ、ソース及びドレインを接続されたPチャンネル電界効果トランジスタ(FET)40を備え、当該FET40のゲート電極の電圧、電流を制御することによって、電源電圧VDDの変動をレギュレートする。出力トランジスタ40のゲート電圧を制御するために、図示されたレギュレータ回路は電圧比較器41及び電流制限器42とを備え、更に、出力端子20、21間には、2つの抵抗43、44によって構成される直列回路が接続されている。
【0005】
電圧比較器41には、定電流源45及び基準電圧源(Vref)46の接続点から、基準電圧が与えられると共に、抵抗43、44の接続点から、出力電圧を分圧した電圧が印加され、電圧比較器41における電圧の比較結果に応じた電圧が出力トランジスタ40のゲート電極に与えられている。
【0006】
このようなレギュレータ回路は携帯電話機に組み込んで使用されることが多い。この場合、出力コンデンサ30としては、10μF程度の大きな容量を有するコンデンサが使用されるのが普通である。
【0007】
しかしながら、携帯電話機等の携帯機器に対する小型化及びコストダウンの要求は、ますます強まる傾向にあり、この要求はレギュレータ回路を構成する部品である出力コンデンサにも及んでいる。このため、出力コンデンサ30の容量C1を1μF程度に小さくし、集積化できる出力トランジスタ40のサイズを大きくすることが考慮されている。
【0008】
一方、特開平8−221155号公報(特許文献1)は、長端子及び短端子を備えたUSBコネクタ等のコネクタにより、コンピュータ本体にオプションカード等を着脱する際に、オーバーシュート現象が発生することを指摘している。このため、引用文献1は、オプションカード側に設けられた電界効果トランジスタの給電開始タイミングを抵抗及びコンデンサにより遅延させることにより、オプションカード側における電界効果トランジスタのオーバーシュート現象を防止している。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−221155号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示された構成を有するレギュレータ回路において、出力コンデンサ30の容量C1を小さくし、出力トランジスタ40のサイズを大きくした場合、原理的には、従来のレギュレータと同様な動作が可能であるが、実際には、電源の起動時に、オーバーシュート現象が発生し、実用化ができない状況にある。
【0011】
また、引用文献1は、長端子及び短端子を備えたコネクタによって2つのデバイスを着脱した場合におけるオーバーシュート現象について説明しているだけで、出力端子に出力コンデンサを接続したレギュレータ回路におけるオーバーシュート現象の発生については、何等、指摘していない。
【0012】
本発明は、上記した状況に鑑み、容量の小さな出力コンデンサをレギュレータ回路に接続した場合に、オーバーシュート現象が発生することを見出し、その原因を究明して、オーバーシュート現象を無くす構成を明らかにする。
【0013】
本発明者等の実験、研究によれば、レギュレータ回路の出力コンデンサ30の容量C1を小さくし、出力トランジスタ40のサイズを大きくした場合、出力トランジスタ40のゲート電極における寄生容量Cpが、出力コンデンサ30の容量C1と比較して大きくなり、この結果、出力トランジスタ40の起動時、この寄生容量Cpによって出力トランジスタ40がオンとなるためであることであることが判明した。即ち、本発明者等は、出力トランジスタの駆動能力を大きくした場合におけるオーバーシュートの原因を鋭意研究した結果、当該出力トランジスタが起動時にトランジスタのゲート容量によって定まる寄生容量によりオンとなることによって、オーバーシュートが発生することを見出した。
【0014】
本発明の目的は、上記した知見に基づき、出力コンデンサの容量との関係で、出力電圧にオーバーシュートが発生するのを防止できるレギュレータ回路を提供することである。
【0015】
本発明の他の目的は、出力トランジスタの制御電極における寄生容量による影響を無くすことができる構成を備えたレギュレータ回路を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様によれば、一対の電源側端子と、出力コンデンサに接続される一対の出力端子と、前記電源側端子の一方と前記出力端子の一方との間に設けられた出力トランジスタを備え、前記コンデンサに対して前記出力トランジスタを介して安定化された電圧を供給するレギュレータ回路において、前記出力トランジスタの制御端子と前記一対の電源側端子との間に、所定の時定数を備えた時定数回路を備え、当該時定数回路により前記電源電圧供給の際、前記出力端子に生じるオーバーシュートを防止することを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0017】
本発明の第2の態様によれば、前記時定数回路は、前記一対の電源側端子間に、抵抗とコンデンサとによって構成される直列回路を接続し、前記抵抗とコンデンサとの共通接続点、前記電源側端子の一方、及び、前記出力トランジスタの制御端子に制御トランジスタを接続した構成を有することを特徴とするレギュレータ回路。
【0018】
本発明の第3の態様によれば、前記出力トランジスタ及び前記制御トランジスタは、電界効果トランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0019】
本発明の第4の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0020】
本発明の第5の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成され、前記制御トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、NチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0021】
本発明の第6の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0022】
本発明の第7の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0023】
本発明の第8の態様によれば、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタによって構成され、前記制御トランジスタを形成するバイポーラは、NPNトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0024】
本発明の第9の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、同一の導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0025】
本発明の第10の態様によれば、前記出力及び前記制御トランジスタは、互いに異なる導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の一実施の形態に係るレギュレータ回路を説明する。
【0027】
図示されたレギュレータ回路は、図7と同様に、一対の電源側端子10、11、出力端子20、21、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)によって構成された出力トランジスタ40、電圧比較器41、電流制限器42、定電流源45、基準電圧源(Vref)46、抵抗43及び44によって構成された直列回路とを備え、これらは、前述した要素と同様な動作を行うから、ここでは、説明を省略する。図7と同様に、レギュレータ回路の出力端子20及び21間には、容量C1の出力コンデンサ30が接続され、この出力コンデンサ30の容量C1は1μF以下であるものとする。
【0028】
更に、図1に示されたレギュレータ回路は、抵抗値R1の抵抗51と容量C2のコンデンサ52とを直列に接続した直列回路を備え、この直列回路は電源側端子10及び11間にそれぞれ接続されている。この例では、抵抗51の一端が電源側端子10に接続され、他方、コンデンサ52の一端が接地された電源側端子11に接続されている。また、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点は、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53のゲートに接続され、そのソースは、出力トランジスタ40のソース、ドレインは、出力トランジスタ40のゲートに、電流制限器42及び電圧比較器41と共に接続されている。この例においても、出力トランジスタ40のゲートは寄生容量Cpを有していることは、図7の場合と同様である。ここで、抵抗51、コンデンサ52、及び、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53は、後述するように、出力トランジスタ40におけるオーバーシュートを防止する時定数回路として動作し、この関係で、Pチャンネル電界効果トランジスタ(FET)53は、制御トランジスタと呼ぶ。
【0029】
ここで、図2をも参照して、図1に示されたレギュレータ回路の起動時の動作を説明すると、出力コンデンサ30が接続された状態で、電源電圧VDDが電源側端子10、11間に与えられると、当該電源側端子10の電圧は、図2に示すように、0VからVDDまで上昇する。この時、上記した時定数回路が接続されていない図7の回路の出力端子20の電圧は、図2に破線で示すように、所定の出力電圧Voutを超えて上昇し、オーバーシュートする。このオーバーシュート現象は、出力トランジスタ40のゲート電極における寄生容量Cpに起因している。
【0030】
一方、図1に示すように、時定数回路を備えたレギュレータ回路では、電源投入時、制御トランジスタ53がまずオンし、瞬時に、出力トランジスタ40のゲートの寄生容量Cpがフル充電される。他方、時間が経つにつれて、容量C2のコンデンサ52は徐徐に充電されていき、制御トランジスタ53はオフ状態になる。このとき、制御トランジスタ53のゲート電圧をVGとすると、このゲート電圧VGは次式であらわされる。
【0031】
VG = VDD(1− e−(t/C2・R1))
図3に、時定数τ=C2R1の変化とパルスレスポンスとの関係を示す。図3から、時定数τを大きくすれば、制御トランジスタ53をオフさせるのに時間がかかることが分かる。このように、制御トランジスタ53を接続したことによって、出力トランジスタ40は立ち上がりに時間が係るため、出力電圧はゆっくりと立ち上がる。
【0032】
したがって、図2に実線で示すように、入力スイッチ投入時の出力電圧Voutに現われるオーバーシュートの問題を解決することができる。
【0033】
図4を参照すると、図1に示されたレギュレータ回路の変形例が示されており、ここでは、Pチャンネル電界効果トランジスタの代わりに、PNPバイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタ)を出力トランジスタ40及び制御トランジスタ53として使用している点以外、図1と同様である。具体的に言えば、出力トランジスタ40を構成するPNPトランジスタのエミッタ及びコレクタは、電源側端子10及び出力端子20にそれぞれ接続されており、制御電極であるベースは、電流制限器42及び制御トランジスタ53であるPNPトランジスタのコレクタに接続されている。
【0034】
一方、制御トランジスタ53を構成するPNPトランジスタのエミッタは、電源側端子20に接続され、制御電極であるベースは、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点に接続されている。
【0035】
図4に示された回路構成においても、図1と同様な動作が可能である。したがって、図1及び図4に示されたレギュレータ回路は、出力及び制御トランジスタを同一のチャンネル電界効果トランジスタ或いは同一導電型のバイポーラトランジスタによって構成した時定数回路を備えている。
【0036】
図5を参照すると、本発明の他の実施形態に係るレギュレータ回路は、Pチャンネル電界効果トランジスタを出力トランジスタ40として備えると共に、Nチャンネル電界効果トランジスタによって制御トランジスタ53を構成している。この関係で、時定数回路を構成するコンデンサ52の一端が電源側端子10に接続され、抵抗51の一端が接地された電源側端子11に接続されている。更に、抵抗51とコンデンサ52の共通接続点は、Nチャンネル電界効果トランジスタによって構成される制御トランジスタ53のゲートに接続されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタの制御トランジスタ53のドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)40のソース(電源側端子10)に接続され、制御トランジスタ53のソースが出力トランジスタ40のゲートに接続されている点で、図1とは異なっている。
【0037】
図5に示されように、出力及び制御トランジスタ40及び53を互いに異なる極性の電界効果トランジスタによって構成したレギュレータ回路によっても、図1と同様な動作が可能であることは明らかであり、この回路はCMOSによって構成するのに適している。
【0038】
図6を参照すると、図5に示されたレギュレータ回路の変形例が示されており,ここでは、出力及び制御トランジスタ40及び53を構成するP及びNチャンネル電界効果トランジスタをそれぞれPNP及びNPNトランジスタに置き換えている。この例では、PNP出力トランジスタ40のエミッタを電源側端子10、コレクタを出力端子20にそれぞれ接続し、制御電極であるベースを制御トランジスタ53のエミッタに接続した構成を有している。更に、NPN制御トランジスタ53のベースは、電源側端子10に接続されたコンデンサ52と、電源側端子11に接続された抵抗51の共通接続点に接続されている。
【0039】
図6に示された回路構成によっても、図1と同様な動作が可能であることは明らかである。
【0040】
【実施例】
ここで、出力コンデンサ30として、1μFの容量を有するコンデンサが本発明のレギュレータ回路に接続し、更に、図1に示された出力トランジスタ40として、10000μm及び1.2μmのゲート幅及びゲート長をそれぞれ有するPチャンネル電界効果トランジスタを使用した場合、100kΩ及び30pFの抵抗51及び制御コンデンサ52を使用することによって、起動時におけるオーバーシュート現象を除くことができた。このとき、制御トランジスタ53のサイズは、ゲート幅10μm、ゲート長5μmのものを使用した。
【0041】
【発明の効果】
本発明のレギュレータ回路では、出力コンデンサの容量C1が1μF以下になっても、出力におけるオーバーシュートを防止できる。この結果、寄生容量が大きい高出力レギュレータでも出力コンデンサの容量C1を小さくすることが可能である。また、携帯電話機等の携帯機器の小型化が進んでいる現在、出力コンデンサの容量を小さくできる本発明は、実装面、コスト面でも非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るレギュレータ回路の等価回路図である。
【図2】電源投入時におけるオーバーシュート現象を説明するタイムチャートである。
【図3】図1に示されたレギュレータ回路に使用される時定数回路の特性を示す図である。
【図4】図1に示されたレギュレータ回路をバイポーラトランジスタによって構成した場合の等価回路図である。
【図5】本発明の他の実施の形態に係るレギュレータ回路の等価回路図である。
【図6】図5に示されたレギュレータ回路をバイポーラトランジスタによって構成した場合の等価回路図である。
【図7】従来のレギュレータ回路を示す等価回路図である。
【符号の説明】
10、11 電源側端子
20、21 出力端子
30 出力コンデンサ
40 出力トランジスタ
41 電圧比較器
42 電流制限器
43、44 抵抗
51 抵抗
52 コンデンサ
53 制御トランジスタ
45 定電流源、
46 基準電圧源(Vref)
Claims (10)
- 一対の電源側端子と、出力コンデンサに接続される一対の出力端子と、前記電源側端子の一方と前記出力端子の一方との間に設けられた出力トランジスタを備え、前記コンデンサに対して前記出力トランジスタを介して安定化された電圧を供給するレギュレータ回路において、前記出力トランジスタの制御端子と前記一対の電源側端子との間に、所定の時定数を備えた時定数回路を備え、当該時定数回路により前記電源電圧供給の際、前記出力端子に生じるオーバーシュートを防止することを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項1において、前記時定数回路は、前記一対の電源側端子間に、抵抗とコンデンサとによって構成される直列回路を接続し、前記抵抗とコンデンサとの共通接続点、前記電源側端子の一方、及び、前記出力トランジスタの制御端子に制御トランジスタを接続した構成を有することを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項2において、前記出力トランジスタ及び前記制御トランジスタは、電界効果トランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項3において、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項3において、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、PチャンネルFETによって構成され、前記制御トランジスタを形成する電界効果トランジスタは、NチャンネルFETによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項2において、前記出力及び前記制御トランジスタは、バイポーラトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項6において、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力及び前記制御トランジスタを構成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタであることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項6において、前記抵抗と前記コンデンサとによって構成される直列回路のうち、前記コンデンサの一端は、前記電源側端子の一方と前記出力トランジスタとの接続点に接続され、前記抵抗の一端は、前記電源側端子の他方に接続された構成を備え、前記出力トランジスタを形成するバイポーラトランジスタは、PNPトランジスタによって構成され、前記制御トランジスタを形成するバイポーラは、NPNトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項2において、前記出力及び前記制御トランジスタは、同一の導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
- 請求項2において、前記出力及び前記制御トランジスタは、互いに異なる導電性又は極性を有するトランジスタによって構成されていることを特徴とするレギュレータ回路。
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