JP2004252712A - 指定席券の発券システム及び発券方法 - Google Patents

指定席券の発券システム及び発券方法 Download PDF

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Abstract

【課題】列車の各駅における指定席の発券終了時刻を適切に設定する。
【解決手段】プラットホーム140上に設けられた発売機101において、運行情報管理サーバー401から通信回線を介して1又は複数の列車の運行情報を取得するともに、座席管理サーバー301から通信回線を介して1又は複数の列車の座席予約情報を取得する。発売機101は、取得した運行情報及び座席予約情報に基づいて1又は複数の列車の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された列車の指定席券を発券する。発売機101は、列車の発車ベルの起動停止スイッチ130が押下(オン)された時に当該プラットホーム140から発車しようとしてる列車に対する発券処理を終了する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車、バス等の旅客輸送手段の指定席券(座席指定券)を発券する際に用いて好適な指定席券の発券システム及び発券方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
列車、バス等の旅客輸送手段の指定席券(座席指定券)を駅等の乗降地点に設置された複数の発券装置を用いて発券するシステムは、一般に、各指定席の予約情報を管理するサーバーと、そのサーバーに通信回線を介して接続された乗降地点にある複数の端末とを用いて構成されている。複数の端末は、例えば、販売員や顧客自身が操作する自動発券端末あるいは発券装置として構成されている。このような発券システムでは、予約処理効率や操作性の向上のため、下記に示すような種々の技術が開発されている。
【0003】
例えば、操作を簡素化して時間短縮化を図るとともに、誤操作、誤発券を防止することを目的とした次のような自動券売機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。その自動券売機は、プラットホーム上に設置され、利用客の操作によって乗車券や指定席券等を発行するものである。そのシステムには、各自動券売機で取り扱うデータを、設置したホームで発車する列車のみに限定する手段と、発券対象の列車の発車時刻を所定時間内に限定するための手段とを備えている。また、自動券売機の上位の装置からは、それらの手段によって限定したデータのみが返信されるようになっている。
【0004】
また、他の構成を有するものとして、端末側で、指定券の残枚数、列車の運休、遅延情報等を検知できるようにすることで、発券内容や列車の照会時間の短縮や、ホストコンピュータの負荷の軽減を図った指定席券販売方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。その指定席券販売方法では、各端末に設けられた記憶手段に、運行管理用のホストコンピュータから送られてきた運休列車情報や遅延列車情報と、座席予約用のホストコンピュータから送られてきた予約状況を記憶する。そして、切符を販売するときは、それらの情報を参照し、乗客が望む列車が運休であればホストコンピュータにアクセスすることなく販売できない旨を乗客に告げる。乗客が望む列車が遅延していれば、その状況を告げるとともに、現在時刻よりも早い出発予定時刻でも未だ発車していない列車を検索して、乗客が早く目的地へ到着する列車の切符を販売するようにしている。
【0005】
また、他に、所定時刻までに必ず到達できる座席を決定するための座席予約方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この座席予約方法では、各改札口に設置された座席予約装置で、発券処理の際に、指定列車の発車ホームを認識し、その認識した発車ホームにその列車の発車時刻までに到達できるか否かを判断するようにしている。この判断は、端末側に記憶されている各改札口から各ホームへの到達時間および各指定列車の発車ホームと発車時刻を示す情報と、現在時刻とによって行なわれる。
【0006】
また、指定券発券の際の空席情報の検索をオフラインで行えるようにすることで、指定券の発券処理の高速化を図った発券装置がある(例えば、特許文献4参照)。その発券システムでは、各駅に設置された各発券装置に、列車ごとに割り当てられた空席情報をあらかじめ記憶するメモリが備えられている。始発駅に設置された発券装置では、該当列車が発車する直前まで指定券の発売を継続する。発券がなされるごとにその座席情報がメモリから削除される。該当列車が発車する直前になると、指定券の発売が中止される。指定券が売れ残った場合には、メモリに記憶されている空座席情報が読み出されて、次の駅に設置されている発券装置に転送される。
【0007】
また、端末側に座席管理権限を譲渡することで予約座席を有する列車が停車する駅での予約座席券販売処理を短時間で行えるようにした自動券売機システムや、列車の発車時刻に近い端末にあらかじめ座席数をストックさせておき座席予約処理を迅速に行わせるようにした自動券売機システムも提案されている(例えば、特許文献5参照)。このうち端末側に座席管理権限を譲渡するシステムでは、センタ側の列車位置認識手段から予約座席を有する列車の位置情報を取得して、その列車が停車する駅に設置された端末装置に座席管理権限を譲渡するようにしている。またあらかじめ座席数をストックさせるシステムは、朝夕の出勤、登校、帰宅の時刻に予約座席券の販売数が多く、また、列車の発車時刻に近づくほど販売数が増加するという現象を利用したものである。
【0008】
また、2回目以降の指定席券の予約を簡単化したり、ダイヤ改正にも簡単に対応できるようにした自動券売機が提案されている(例えば、特許文献6参照)。この自動券売機は、タッチパネルと、タッチパネルによる指定席予約情報の入力に基づいてセンタシステムに予約を照会して、その照会結果に基づいて指定席券を発券させる制御手段を備えている。その制御手段が指定席券を発券する際には、入力された予約情報の内、常に不変な情報を記録した予約情報券を指定席券の媒体と同じ媒体により発券し、指定席券と同じ排出口から排出する。その予約情報券には、発駅、着駅、路線、設備情報が記録されていて、次回の予約時には、予約情報券によって情報の入力を少なくして予約操作を行うことが可能となっている。
【0009】
【特許文献1】
特開平06−052379号公報(第4頁、第1図)
【特許文献2】
特開平06−075982号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献3】
特開2001−282895号公報(第13頁、第9図)
【特許文献4】
特開平05−089308号公報(第2−3頁、第3図)
【特許文献5】
特開平07−296085号公報(第3−4頁、第3図)
【特許文献6】
特開2002−042178号公報(第3−5頁、第3図、第4図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のシステム(例えば特許文献2に記載のシステム)では、各列車の運行情報を管理するサーバーや各指定席の予約情報を管理するサーバーから送られてくる情報に基づいて指定席券の発券終了時刻が決定されることになる。そのため、それらの情報の更新状態によっては、実際の発車時刻よりも必要以上に早く、発券処理が終了してしまう場合があるという課題があった。
【0011】
また、従来のシステム(例えば特許文献1や特許文献6に記載のシステム)では、発券操作の簡略化を目的とした機能や構成の改良はなされているものの、簡略化のために、発券装置での指定席の選択範囲を必要以上に制限してしまっていたり(混雑時以外の時間帯にも同様の制限をしたしまっていたり)、予約情報券という別の手段を使用する必要があったりしていた。
【0012】
一方、列車の指定席には、通常の特急列車等の指定席のほかに、普通列車の指定席(グリーン車指定席)がある。通常の特急等の指定席と普通列車の指定席との相違は、特急列車の場合には全部の列車に乗客が容易に利用可能なID(識別符号;列車名)がついているのに対して、普通列車にはそのようなIDがないことである。すなわち、特急列車の場合は、列車の愛称名や列車番号からなるID(例えば列車名:スーパービュー踊り子53号)が付与されている。そのため、運行時にはそのIDが、プラットホーム上等の電光掲示板のほか、列車の車体にも表示される。したがって、そのIDを用いて予約や乗車の際に、列車の確認を容易に行うことができる。
【0013】
それに対して、普通列車の場合にはそのようなIDが乗客に対しては容易に利用可能な形態では提供されていない。つまり、普通列車の場合、車体には、通常、行き先や、快速等列車の種別を示す情報のみが表示されていて、列車を特定するIDの表示はなされていない。そのため、普通列車の指定席券は、通常、行き先と発車時刻とによって特定され、乗車時にはプラットホーム上等の電光掲示板に表示されたそれらの情報によって列車の確認がなされていた。
【0014】
例えば列車の運行に遅れが生じた場合、通常の特急列車等のときには、現在プラットホーム上で待機中の列車を、IDを用いて比較的容易に識別することができる。しかしながら、普通列車の場合には、同様のIDが示されていないので、その識別が困難となるときがある。すなわち、普通列車の場合、乗客から見ると、あるプラットホームにて、現在停車中で発車を待っている列車が(または、これから到着あるいは入線しようとする列車が)、例えば9時発の列車そのものなのか、あるいは8時55分発の列車が遅れているものなのかが、容易には判別できないという場合が発生するのである。そのため、普通列車の指定席券の発券システムでは、運行の遅れ等にも柔軟に対応でき、乗客が列車の指定や確認を容易にすることができる発券システムの実現が課題となっていた。
【0015】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、発券の際の処理効率の向上や乗客に対しての便性向上を容易に図ることができる指定席券の発券システム及び発券方法を提供することを目的とする。本発明は、また、各指定席に対する発券終了時刻を適切に設定可能とすることができる指定席券の発券システム及び発券方法を提供することを目的とする。本発明は、また、購入の際の利便性をできるだけ損なうことなく操作時間を短縮することができる指定席券の発券システム及び発券方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、旅客輸送手段の指定席券を発券するためのシステムであって、運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得手段と、座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得手段と、運行情報取得手段で取得した運行情報及び座席予約情報取得手段で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する発券処理手段と、旅客輸送手段の出発合図の開始時に前記発券処理手段による当該旅客輸送手段の指定席券の発券処理を終了する発券処理終了手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項2の発明は、旅客輸送手段の指定席券を発券するためのシステムであって、運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得手段と、座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得手段と、運行情報取得手段で取得した運行情報及び座席予約情報取得手段で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する手段であって、その表示及び選択対象とする旅客輸送手段の範囲を発券時の時刻に応じて少なくも2種類の異なる形態で切り替えて制限する発券処理手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
請求項3の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置であることを特徴とする。請求項4の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置であって、前記発券処理手段が、発券処理の対象とする列車を、それが設置されたプラットホームから発車する列車のみに制限する手段を備えていることを特徴とする。請求項5の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置であって、前記発券処理手段が、発券処理の際に表示及び選択対象とする列車の範囲を、発券時の時刻に応じて、それが設置されたプラットホームから発車する列車のみにする形態と、それが設置された駅のそのプラットホームと他のプラットホームから発車する列車にする形態と、に切り替えて制限することを特徴とする。請求項6の発明は、前記発券処理手段が、発券処理の対象とする列車を、それが設置されたプラットホームのうち、特定の番線から発車する列車のみに制限する手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明は、旅客輸送手段の指定席券を発券するための方法であって、運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得過程と、座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得過程と、運行情報取得過程で取得した運行情報及び座席予約情報取得過程で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する発券処理過程と、旅客輸送手段の出発合図の開始時に前記発券処理過程での当該旅客輸送手段の指定席券の発券処理を終了する発券処理終了過程とを有することを特徴とする。
【0020】
請求項8の発明は、旅客輸送手段の指定席券を発券するための方法であって、運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得過程と、座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得過程と、運行情報取得過程で取得した運行情報及び座席予約情報取得過程で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する過程であって、その表示及び選択対象とする旅客輸送手段の範囲を発券時の時刻に応じて少なくも2種類の異なる形態で切り替えて制限する発券処理過程とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項9の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われることを特徴とする。請求項10の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われ、かつ、前記発券処理過程で、発券処理の対象とする列車が、前記発券装置が設置されたプラットホームから発車する列車のみに制限されることを特徴とする。請求項11の発明は、前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われ、かつ、前記発券処理過程で、発券処理の際に表示及び選択対象とする列車の範囲が、発券時の時刻に応じて、前記発券装置が設置されたプラットホームから発車する列車のみにされる形態と、それが設置された駅のそのプラットホームと他のプラットホームから発車する列車にされる形態と、に切り替えて制限されることを特徴とする。請求項12の発明は、前記発券処理過程で、発券処理の対象とする列車が、前記発券装置が設置されたプラットホームのうち、特定の番線から発車する列車のみに制限されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の発券システムの一実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態としての列車の指定席券の発券システムおよびその周辺構成ならびにそれらの接続関係の一例を示す構成図である。図1において、発券システム100は、指定席券の発売機101、102、および103と、グリーン定期券専用改札機104とを有して構成されている。この場合、発券システム100は1つの駅に設置されるシステムであり、通常、同様の発券システム100が他の駅にも設置されている。
【0023】
本発明の発券システム100は、普通列車のみならず、特急列車の指定席券を発券する際にも用いることが可能である。ただし、下記では、本発明が特徴とする点を明確にするため、発券システム100による普通列車のグリーン車の指定席券の発券に係る構成、機能、および作用について、主に説明することとする。
【0024】
図1に示す例において、発売機101、102、および103は、それぞれが同様の機能を有する装置であり、1つの駅の1つのプラットホーム上に設置されている。各発売機101〜103は、コンピュータと、その周辺装置とから構成されている。周辺装置としては、記憶手段、通信手段、表示および入力手段、硬貨や紙幣の入出金手段や、指定席券の発券手段がある。発売機101〜103は、通信用ケーブル、光ファイバ等からなる通信回線105を介して、同一駅構内に設置されているルータ110に接続されている。発売機101は、また、ケーブル106によって、そのプラットホーム上に設置されている発車ベルの起動停止スイッチ130に接続されている。このケーブル106を介して起動停止スイッチ130から送られてくる発車ベル信号(発車ベルの起動(オン)と停止(オフ)を示す信号)は、ケーブル107およびケーブル108を介して発売機102および発売機103へも送られるようになっている。
【0025】
グリーン定期券専用改札機104は、乗客が携帯するICカード型のグリーン定期券を用いて所定の改札処理を行うための端末装置であり、発売機101〜103が設置されているのと同一のプラットホーム上に設置されている。このグリーン定期券専用改札機104は、通信回線105を介して、ルータ110に接続されている。この例では、ICカード型のグリーン定期券は、非接触型のICカードであり、そのメモリにグリーン車への乗車権付き定期乗車券としての有効期間や有効区間についての情報が記録されている。すなわち、グリーン車に毎日乗車できる定期券である。また、マイシート登録というサービスによって、特定の列車の特定の席をあらかじめ予約することができるようになっている。グリーン定期券専用改札機104は、このようなグリーン定期券との間で非接触でデータ通信を行い、直近の列車等のグリーン車の座席予約処理(あるいはあらかじめ登録された座席予約の確定処理)を行う。
【0026】
なお、発売機の設置台数は、本例のように同一のプラットホームに複数台設置するようにしてもよいし、あるいは、1つのプラットホームに1台のみ設置するようにしてもよい。また、1つのプラットホームに2つの番線があり、それぞれから異なる方面への列車が発車するような場合には、各発売機を各番線に対応させておくことができる。また、同様の形態を有する発売機は、プラットホームのみではなく、駅の改札口周辺や通路内にも設置することができる。
【0027】
ルータ110は、通信回線201を介して同一駅構内に設置されている駅サーバー120と、通信網210とに接続されているとともに、通信回線202を介してインターネット220に接続されている。本実施の形態では、インターネット220内に設けられた仮想専用線を用いてデータ通信が行われる。また、通信網210は、複数のデジタル専用回線からなる通信網である。
【0028】
駅サーバー120は、コンピュータとその周辺装置とから構成され、所定のソフトウェアを用いて、同一駅構内の発売機101、102、103やグリーン定期券専用改札機104との間でデータ通信を行ったり、それらの遠隔制御を行ったりするために用いられる。駅サーバー120は、また、ルータ110およびインターネット220を介して、または、通信網210を介して、座席管理システム300や運行情報管理システム400との間で指定席の予約状況や各列車の運行情報についての情報を送受信する機能を有している。
【0029】
なお、本実施の形態では、発売機101、102、103やグリーン定期券専用改札機104が、座席管理システム300や運行情報管理システム400との間で座席予約に関する情報や運行情報を送受信する。その際、発売機101、102、103やグリーン定期券専用改札機104と、座席管理システム300や運行情報管理システム400との間のデータ通信は、直接それらの装置間で行うようにしてもよいし、例えば駅サーバー120のような他のサーバーを介した上で行うようにしてもよい。また、発売機101、102、103やグリーン定期券専用改札機104の遠隔制御は、上述したように駅サーバー120で行うのではなく、駅構内の他のサーバーで行うようにしたり、あるいは座席管理システム300内に設けられた構外のサーバーによって行うようにしたりすることができる。
【0030】
座席管理システム300は、各列車の座席予約の状態を管理するためのシステムであり、座席管理サーバー301、端末302、マイシートサーバー303、配信サーバー304、モバイルサーバー305、および複数の線区別サーバー306から構成されている。各サーバー301、303〜306および端末302は、それぞれコンピュータとその周辺装置とから構成されるものであり、それらの装置間は通信回線307で接続されている。
【0031】
座席管理サーバー301は、発券システム100、運行情報管理システム400等との間で各列車の座席予約の状態や列車の運行情報を送受信しながら、各列車の座席予約の情報を管理するための処理を行う。端末302は、各サーバーを操作者が操作するための入出力処理を行う。マイシートサーバー303は、グリーン定期券の購入者に対して指定された列車の指定された座席を一定期間継続して指定席として登録するための処理(マイシート登録処理)を行う。マイシートサーバー303に対する座席予約の登録処理は、通信回線203を介して接続された複数の端末310(図示は1台のみ)によって行われる。その際、通信回線203を介してマイシート登録データが送受信される。
【0032】
配信サーバー304は、各列車内の車掌等の乗務員が携帯する複数の携帯情報端末320(ただし図示は1台のみ)に対して各列車の指定席の予約情報を配信したり、携帯情報端末320による座席予約要求を受け付けるための処理を行う。配信サーバー304と携帯情報端末320との間のデータ通信は、移動体パケット通信網230による無線通信回線204を介して行われる。モバイルサーバー305は、移動体通信回線205を介して利用客の携帯電話900と間でモバイル予約データを送受信することで、座席予約を行うための処理を実行する。複数の線区別サーバー306、306、…は、各線区別の座席予約情報を管理するもので、座席管理サーバー301と連携して各線区別にデータ管理が行われる。
【0033】
また、座席管理システム300には、ID管理サーバー330と、駅収サーバー340とが接続されている。ID管理サーバー330は、ID情報(個人識別・認証情報)を管理するサーバーであり、マイシートサーバー303、配信サーバー304、モバイルサーバー305等からの要求に応じて認証処理等のためID情報を提供する。駅収サーバー340は、各駅に設けられているサーバーであり、座席予約処理等を行うために用いられる。
【0034】
運行情報管理システム400は、各列車の運行情報を管理するためのシステムである。この運行情報管理システム400は、運行情報管理サーバー401、輸送総合システム用サーバー402、受付サーバー403、端末404、変更入力補完システム用サーバー405、および端末406を備えて構成されている。各サーバーおよび各端末間は通信回線407を介して接続されている。
【0035】
なお、本実施の形態において各区間の運行情報は、運行情報管理システム400と、自律分散運行情報管理システム500の2つのシステムによって管理されるようになっている。
【0036】
運行情報管理サーバー401は、所定のダイヤ(ダイヤグラム)を基準として、受付サーバー403や変更入力補完システム用サーバー405から送られてくる各車両の位置情報等の運行状態を示す情報に応じて、所定の区間における各列車の運行情報を管理するための処理を行う。運行情報管理サーバー401は、また、通信回線206等の通信手段を介して、座席管理システム300や発券システム100あるいは駅サーバー120に対して、運行情報を送信したり、通信回線207を介して、自律分散運行情報管理システム500との間でデータを送受信したりする。端末402は、運行情報管理サーバー401に対して入出力操作を行うために用いられる。
【0037】
輸送総合システム用サーバー402は、輸送総合システムにおける各種情報処理を行うコンピュータである。輸送総合システムは、列車ダイヤや、車両・乗務員運用計画を作成したり、車両の履歴や故障の管理をしたりするために用いられるシステムである。輸送総合システム用サーバー402は、運行情報管理サーバー401に対してダイヤ情報を提供したりあるいは運行情報管理サーバー401から管理内容の履歴情報を受信したりするとともに、運行情報管理サーバー401を介して自律分散運行情報管理システム500との間でダイヤ情報や管理情報を交換したりする。
【0038】
受付サーバー403は、移動体パケット通信網240を介して、編成番号管理システムや列車位置把握システムから、各車両600の位置や編成名、列車の愛称名等の情報を受信して、運行情報管理サーバー401へ送信する。編成番号管理システムおよび列車位置把握システムは、地上の列車検知装置や各車両600に取り付けられたデータ送信機から送られてくる情報に基づいて、各車両600の編成状態および位置(路線区間や停車プラットホーム番号)を示す情報を取得するシステムである。端末404は、受付サーバー403に対して入出力操作を行うために用いられる。
【0039】
変更入力補完システム用サーバー405は、変更入力補完システムにおける各種情報処理を行うコンピュータであり、端末406は、変更入力補完システム用サーバー405に対して入出力操作を行うために用いられるコンピュータである。変更入力補完システムは、各車両600の位置や編成情報を、手動で入力するためのシステムであり、受付サーバー403等によって入力された情報を手動で変更したり、追加したりするために用いられる。
【0040】
運行情報管理システム400は、また、複数の端末410および複数の端末420(図示はともに1台のみ)に接続されている。端末410は、各指令所(図1では高崎、千葉、来宮、逗子)に設置されている端末であり、端末420は、各駅(図1では高崎、千葉、大宮、上野)に設置されている端末である。運行情報管理システム400は、これらの端末410、420との間で、運行情報管理サーバー401が管理している情報を送受信することができるようになっている。
【0041】
自律分散運行情報管理システム500は、各列車の運行情報を管理するとともに、状況に応じて種々の旅客案内情報を各駅にリアルタイムに伝送するためのシステムである。自律分散運行情報管理システム500は、情報提供サーバー501、所定の路線ごとに設置されている複数の電子データ処理装置(EDP)502、503、504、および505、線区ごとに設置されている中央装置(CS)506、507、508、および509、ならびに各装置間およびそれらと情報提供サーバー501との間を接続する通信回線510および511とから構成されている。自律分散運行情報管理システム500は、分散して配置されている各装置が自律して運行情報管理を行うことができるようにしたシステムである。この種のシステムとしは、本出願人が実施しているATOS(Autonomous decentralized Transport Operation control System;東京圏輸送管理システム)というシステムがある。
【0042】
自律分散運行情報管理システム500は、輸送総合システム用サーバー402で管理されているダイヤ情報に基づき、各列車600に対応するように設けられている編成番号管理システムや列車位置把握システムから得た各列車600の編成・位置情報に応じて、各列車600の運行情報の管理を行うために用いられる。この自律分散運行情報管理システム500内の情報提供サーバー501は、運行情報管理システム400に自律分散運行情報管理システム500内で管理している運行情報を提供する処理を行う。また、自律分散運行情報管理システム500内で管理されている運行情報は、運行情報管理システム400を介して、座席管理システム300、発券システム100あるいは駅サーバー120等に対しても提供されるようになっている。
【0043】
なお、本発明(発券システム)は、図1の発券システム100の構成に必ずしも1対1で対応する必要はなく、例えば、図1の発券システム100に駅サーバー120やルータ110の全部あるいは一部を含めた構成として捉えることもできる。さらに、それらに加え、座席管理システム300または運行情報管理システム400もしくは自律分散運行情報管理システム500のうち、発券システム100あるいは駅サーバー120との間で各情報を送受信するために用いられる構成を含むものとして捉えることもできる。
【0044】
次に、図2を参照して、図1に示す構成における座席予約処理に係る主な機能および情報の流れについて説明する。図2では、図1に示すものと同一の構成に同一の符号を用いている。座席管理サーバー301は、各列車の座席予約を一括して管理する機能(座席の一括管理機能F1)を実現する。その座席予約の一括管理の際には運行情報管理サーバー401等から供給される列車運行情報が活用される(列車運行情報の活用機能F2)。
【0045】
運行情報管理サーバー401および自律分散運行情報管理システム500は、それぞれが管理する各列車の運行情報を刻々と記録する。その自律分散運行情報管理システム500によって記録された運行情報は、運行情報管理サーバー401に送られる(A1)。また、運行情報管理サーバー401が管理する各列車の運行情報に対しては、必要に応じて変更入力保管システム内の端末406によって手動で運行情報の変更・追加が行われる(A2)。そして、運行情報管理サーバー401から座席管理サーバー301に対してこれらの運行情報が送信される(A3)。
【0046】
座席管理サーバー301は、運行情報管理サーバー401から送られてきた運行情報を参照することで、各列車が定刻で運行されているのか、あるいは、遅れが生じてるのか、または、各列車がどの駅のどの番線に停車しているのか、あるいは、入線しようとしているのか、ということを検知する。一方、座席管理サーバー301は、座席予約情報として、列車ID(列車名、列車番号)、乗車区間、車両番号、座席番号等の情報に対応して各座席の予約状態(未予約、予約済)を示す情報を管理している。その際、座席管理サーバー301は、運行情報に基づいて各列車がどの駅のどの番線に停車あるいは入線しようとしているのかという情報と、各列車の座席予約情報と対応づけて管理している。
【0047】
一方、各座席の各乗客への割り当ては、例えば次のようにして行われる。図1に示す例では、指定席を利用しようとする乗客1が、ラチ外購入後に、もしくはモバイル購入後に、または、グリーン定期利用もしくは普通定期利用によって、ある駅の改札口150を通行することとする(S1)。ここで「ラチ外購入」とは、プラットホーム以外に設置された販売箇所において指定券を購入することを意味する。例えば、乗客1は、改札口150の外に設置された発売機160を用いて指定席券を購入する。購入された指定席券を示す予約情報は座席管理サーバー301に登録される(A4)。「モバイル購入」とは、携帯電話900等の端末を用いて、座席管理サーバー301に接続することで指定席券を購入することを意味する。購入された指定席券を示す予約情報(モバイル予約データ)は座席管理サーバー301に登録される(A5)。そして、モバイル購入者は、例えば、携帯電話900の通信機能を利用して、改札口150を通行することができる。一方、グリーン定期利用はICカード型のグリーン定期券910を用いて、あるいは、普通定期利用は普通定期券920を用いて改札口150を通行する。
【0048】
なお、「ラチ外購入」および「モバイル購入」の場合は、終日分の指定席券を購入することができる。「ラチ外購入」および「モバイル購入」では、購入限界の時刻(発車何分前まで発券可能にするか)に注意を要する。通常、指定席券の発券は、例えば発車時刻の5分前までにしたり、4分前までにしたりというように、ある余裕時間を持って発券を終了(停止)している。「ラチ外購入」の場合、すなわち改札口150の外の発売機160で購入する場合は、改札口150と当該プラットホームとの距離など、駅の施設の状況に基づいて、購入限界の時刻をできるだけ遅い時刻に設定することが望ましい。例えば東京駅の八重洲口で東海道線の指定券を買うなら5分前でよいが、横須賀線(丸の内側の地下深く)の場合は15分前にする必要がある。また、何らかの理由で列車の入線するプラットホームが変わったときには、運行情報を参照して、この余裕時間を変更するようにすることが望ましい。さらに、「モバイル購入」の場合は、例えば、端末(900)の位置情報を取得して、それに応じた余裕時間を設定するようにしてもよい。また、オフィスの端末などからの購入なら、その端末が置かれた住所を所定のデータベースで検索して検知し、乗車駅との距離に応じて余裕時間を設定するようにしてもよい。
【0049】
次に、改札口150を通行した乗客1は、乗車する列車600が入線するプラットホーム140へ移動する(S2)。「ラチ外購入」または「モバイル購入」によってすでに指定席券を購入済みの場合は、列車600が入線したときに乗車することができる。一方、指定席券を未購入の乗客1は、プラットホーム140上に設置された発売機101(もしくは発売機102〜103またはグリーン定期券専用改札機104)で指定席券を購入(あるいは確定)した後に当該列車600に乗車することになる。そのプラットホーム140上で指定席券の発売処理を行うための機能、すなわち、ホーム上発売機能F3と、その発売処理の際に列車ごとに指定席券の発売終了時刻の指示を行う発売終了機能F4とが、図1の発券システム100によって実現される。
【0050】
乗客1がグリーン定期券910の保持者(1a)であって、マイシート登録された列車に乗車する場合、グリーン定期券専用改札機104にグリーン定期券910を接触させることであらかじめ登録されている座席の予約が確定される。一方、それ以外の乗客1bが指定席券を購入する場合、乗客1bは、乗車しようとする列車600の発車プラットホーム140上に設置されている発売機101を用いて指定券が購入する。座席確定の際あるいは指定席購入の際には、グリーン定期券専用改札機104あるいは発売機101が、処理内容を予約情報として座席管理サーバー301へ向けて送信し、座席管理サーバー301でそれが登録される(A6)。乗客(1aまたは1b)は、この手続きの後、列車600に乗車する(S3)。
【0051】
なお、プラットホーム140上に設けられたグリーン定期券専用改札機104あるいは発売機101で指定席券を発券(あるいは確定)する場合は、当該プラットホーム140の発車ベルの起動停止スイッチ130を押す操作によって発券処理を終了(停止)することになる。この場合、グリーン定期券専用改札機104あるいは発売機101は、当該プラットホーム140の発車ベルの起動停止スイッチ130が押されると、運行管理サーバー401から送られてきた運行情報を参照して、そのプラットホーム140に存在しているであろう列車600に対する発券処理を終了(停止)する。
【0052】
次に、指定席券を購入(確定)した乗客1が、当該列車600の指定した車両の指定した座席に着席した後、車内において客室乗務員3が車内改札を行う際の処理について説明する。この場合、客室乗務員3は、携帯情報端末320を用いて、座席管理サーバー301に接続し、最新の座席予約情報(座席予約データ)を受信する(A7)。携帯情報端末320には、列車600の各指定席の予約状況が表示される。客室乗務員3は、携帯情報端末320の表示に基づいて、車内改札を省略したり、座席の確保や、車内での指定席券の販売処理を行ったりすることができる。すなわち、本構成によって、車内改札を省略する機能(車内改札レス機能F5)が実現される。
【0053】
次に、図3〜図8を参照して、図2に示すホーム上発売機能F3の発売機101による処理および発売終了機能F4による処理について詳細に説明する。図3は、各処理の流れを示すシステム図であって、図1および図2に示す発売機101の作動内容を詳細に示している。図4〜図8は、発売機101のタッチスクリーン等からなる入出力画面50の内容を示す図である。
【0054】
図3は、発売機101による処理を、立上げ処理T1と、ホーム上販売処理T2と、電源断処理T3とに分けて示している。さらに、ホーム上販売処理T2を発売開始・終了処理T21と、接客処理T22とに分けて示している。ここで、発売開始・終了処理T21のうちの発売終了時の処理が図2の発売終了機能F4に対応し、図3のそれ以外の処理がホーム上発売機能F3に対応している。
【0055】
まず、発売機101の立上げ処理T1について説明する。発売機101は、図1の駅サーバー120によって遠隔制御される。この場合、駅サーバー120から電源オン指令を受信したときに、発売機101の主電源がオンする(S11)。次に、所定の初期化処理等がなされた後、所定の基本プログラムが起動して、その後、指定券の発売処理プログラムが実行される。ただし、発売機101の制御を行うサーバーは、駅サーバー120に限らず、図2の座席管理サーバー301としてもよいし、あるいは通信回線105に接続されている図示していない他のサーバーとすることもできる。
【0056】
次に、発売機101によるホーム上販売処理T2について説明する。発売機101では、指定券の発券処理に対して、列車ごとに発売の開始処理と終了処理とが行われる(T21)。発売開始処理は、駅サーバー120から各列車に対応した発売開始指示を受信したときに行われる(S21)。発売終了処理は、発車ベルの起動停止スイッチ130が押下され、発売機101が発車ベル信号を受信したきに、当該発車ベルが対象とする列車に対して行われる(S22)。そして、発売機101は、発売終了処理を行ったときに、列車ごとに、終了対象とした列車を示す情報とともにその旨を示す発売終了通知を、駅サーバー120へと送信する(S23)。そして、駅サーバー120は、必要に応じて、発売終了通知の内容を図2の座席管理サーバー301へと送信する。
【0057】
なお、本実施の形態では、駅員が携帯する無線端末330を操作することによっても、発売機101を遠隔操作できるようになっている(S24)。遠隔操作の内容は、例えば、発売延長、発売終了、発売中止および再開である。
【0058】
一方、発売機101によって乗客ごとに発券処理を行う接客処理T22は、時間帯(時刻)に応じて、朝夕の通勤時間帯の処理T221と、それ以外の時間帯の処理であるデータイム処理T222とに切り替えて行われる。この切り替えは駅サーバー120からの指示で行われる(S25)。朝/夕通勤時間帯の処理T221では、ラッシュ時に、着駅名と列車名のみを一画面で表示・選択可能として発売に要する時間を短縮しようとするものである。一方、データイム処理T222では、閑散時に、通常の対話形式で画面で絞り込んで行くことで、より選択範囲の広い(自由度の高い)サービスを提供しようとするものである。
【0059】
朝/夕通勤時間帯の処理T221には、発券処理を簡単化して接客に要する時間を短縮するため、一方面(あるいは一番線)限定の発売、一座席発売、直近列車発売、および座席の先読みという特徴を持たせている。一方面(あるいは一番線)限定の発売とは、発売対象となる路線および方面を、発売機101が設置されている1つのプラットホーム(あるいはそのプラットホームのうちの1つの番線)から発車する1つの方面のみに制限(限定)することを意味する。一座席発売とは、1回の入力操作で、すなわち入力の開始から入金および発券完了までの一連の操作で、1つの座席のみが販売されるようになっていることを意味する。直近列車発売とは、空き座席を有する最も早く発車する列車の指定券が自動的に選択されて発券されることを意味する。
【0060】
そして、座席の先読みとは、1座席の予約処理ごとに図2の座席管理サーバー301との間で予約データの送受信して座席予約をするのではなく、あらかじめ複数の座席分の予約データを発売機101で確保しておくことを意味する。例えば、発売機101があらかじめ数席(例えば4席)を確保していて、座席管理サーバー301にアクセスすることなく、その数席の範囲で発券することが可能なようにする。座席管理サーバー301へのアクセスは、1回の発券が終わって、次の発券処理を行っている間に実行する。すなわち、次の発券処理において対話入力、入金、指定券発行処理等を行っている間に、バックグラウンドで行うようにする。そして、発売機101には、常に所定の数の席を確保しておくようにする。これによって、複数の乗客に対する処理の間に、通信による待ち時間が発生することを抑えることができる。
【0061】
一方、データイム処理T222では、直近の列車に限らず、次列車以降終日分の列車の指定席券を発券できるようにしている。また、設置されているプラットホーム(あるいは1つの番線)に限らず、他のプラットホーム(あるいは他の番線)から発車する列車の指定席券も発売できるようにしている。
【0062】
次に、朝/夕通勤時間帯の処理T221の具体的な処理の流れについて、図3および図4〜図5を参照して説明する。朝/夕通勤時間帯の処理T221では、行き先選択画面50aが表示される。この乗客に対する行き先選択画面50aは、例えば図4に示すように構成される。この場合、行き先選択画面50aは、発売機101が設置されているプラットホームの特定の番線から発車する列車の座席予約のみが行えるような設定になっている。
【0063】
図4は、発売機101が新宿駅の湘南新宿ライン南行用の発着プラットホーム上に設置されている場合の一例を示している。行き先選択画面50aは、入力操作の指示領域50a1と、着駅表示領域50a2と、直近の列車の表示領域50a3と、画面選択用入力領域50a4とを有して構成されている。この場合、入力操作の指示領域50a1には、「行き先の駅を選択して下さい/列車を選択して下さい」と表示され、着駅表示領域50a2には、「渋谷」駅から「小田原」駅までの各着駅名が表示されている。直近の列車の表示領域50a3には、現在の時刻以降に発車する3列車が、発車順に、その発車時刻、行き先、列車番号、および空席状況の各情報を示して表示されている。ここで、空席状況の記号は、「○」が空席が十分にあること、「△」が空席が残り少ないこと、「×」が空席がないことを示している。そして、画面選択用入力領域50a4には現在表示中の行き先の方面がボタン50a41によって、「大船/小田原方面」であることが示されている。しかし、画面選択用入力領域50a4にはその他の方面は選択対象として示されていない。
【0064】
図4の行き先選択画面50aで、乗客1がボタン「横浜」50a21に指先を触れて、着駅「横浜」を選択したとすると、空席があって最も早く発車する列車の1座席が自動的に選択される。そして、選択結果にしたがって、図5に示す現金投入指示画面50bが表示される(図3の「着駅選択」S26)。
【0065】
図5の現金投入指示画面50bは、入力操作の指示領域50b1、発券区間表示領域50b2、選択列車の表示領域50b3、および画面選択用入力領域50b4と、発券内容表示領域50b5および現金投入指示の図示領域50b6とを有して構成されている。この場合、入力操作の指示領域50b1には、「現金を投入して下さい」と表示されるとともに、発券を取り消すためのボタン「取消」50b11が表示される。発券区間表示領域50b2には、発駅「新宿」と着駅「横浜」が表示されている。選択列車の表示領域50b3には、選択された列車が強調表示された上で、行き先選択画面50aで表示されていたものと同じ3列車についての情報が表示されている。この場合、選択された次発の列車の表示領域50b31が他の列車のものと異なった表示色で表示されるとともに(図5ではハッチングで図示)、その旨を示す文字列「ご購入列車」による指示がなされている。
【0066】
また、画面選択用入力領域50b4には、前画面50aに画面を戻すためのボタン「戻す」50b41が表示されている。発券内容表示領域50b5には、発券される座席に関する、指定券の種別(「グリーン券」)と金額、ならびに、発車時刻、行き先、列車番号、号車番号、および座席番号が表示される。そして、現金投入指示の図示領域50b6には発売機101の模式図に紙幣および硬貨の投入位置が図形および文字表示されている。
【0067】
図3に示すように、現金投入指示画面50bが表示されている間に現金が投入されると(S27)、図2の座席管理サーバー301へ向けて、発売通知を示すデータ(図2の予約情報(A6)に対応)が送信される。この場合、発売通知・データには、着駅/列車/座席番号の情報と、座席の先読み要求とが含まれている。また、指定券発券処理T2210が行われて、指定券が発券される。
【0068】
指定券発券処理T2210が完了した場合、あるいは、図5の現金投入指示画面50bでボタン「取消」50b11もしくはボタン「戻る」50b41が選択された場合、あるいは、発車ベル信号が入力されて発売終了処理が行われた場合、あるいは、現金投入がない状態で所定時間以上経過した場合には、最新の情報に更新された図4に示すような行き先選択画面50aが表示される(S28)。ただし、発車ベル信号の入力によって行き先選択画面50aを表示する場合には、その表示切り替えの前に、選択されていた列車の指定席券の発売が終了した旨と、それに対して確認入力を求める旨の表示が行われる。
【0069】
次に、図3および図6〜図8を参照して、データイム時間帯の処理T222の具体的な処理の流れについて説明する。初期画面としては、乗客に対する行き先選択画面50cが、図6に示すように表示される。行き先選択画面50cは、発売機101が設置されているプラットホームの特定の番線から発車する列車に加え、異なる方面行きの列車の座席予約も行えるような設定になっている。
【0070】
図6は、図4と同様に、発売機101が新宿駅の湘南新宿ライン南行用の発着プラットホーム上に設置されている場合の一例を示している。行き先選択画面50cは、入力操作の指示領域50c1と、着駅表示領域50c2と、直近の列車の表示領域50c3と、画面選択用入力領域50c4とを有して構成されている。この場合、入力操作の指示領域50c1には、「行き先の駅を選択して下さい/列車を選択して下さい」と表示され、着駅表示領域50c2には、「渋谷」駅から「小田原」駅までの各着駅名が表示されている。直近の列車の表示領域50c3には、現在の時刻以降に発車する3列車が、発車順に、その発車時刻、行き先、列車番号、および空席状況の各情報を示して表示されている。空席状況の記号は図4を参照して説明したものと同様である。
【0071】
そして、画面選択用入力領域50c4には、4つの選択ボタン50c41〜50c44が表示されている。この場合、ボタン50c41が、強調表示(輝度がより高い状態で表示)されていて、現在表示中の行き先の方面が「大船/小田原方面」であることが示されている。ここで、他のボタン50c42〜50c44が選択された場合には、それぞれ、「大船/久里浜方面」、「大船/黒磯方面」、または、「大宮/籠原方面」(湘南新宿ライン北行用)の行き先選択画面が表示される。
【0072】
図6の行き先選択画面50cで、乗客1がボタン「横浜」50c21に指先を触れて、着駅「横浜」を選択したとすると、図7に示す列車選択画面50dが表示される(図3の「着駅選択」S29)。図7の列車選択画面50dは、入力操作の指示領域50d1と、発券区間表示領域50d2と、直近の列車の表示・選択領域50d3と、画面・列車選択用入力領域50d4とを有して構成されている。この場合、入力操作の指示領域50d1には、「列車を選択して下さい」という入力操作指示内容と、ボタン「取消」50d11とが表示されている。発券区間表示領域50d2には、発駅「新宿」と着駅「横浜」とが表示されている。直近の列車の表示・選択領域50d3には、現在の時刻と、現在の時刻以降に発車する3列車が、発車順に、その発車時刻、行き先、列車番号、および空席状況の各情報を示して表示されている。
【0073】
画面・列車選択用入力領域50d4には、表示画面を1つ前の画面(この場合、図6の行き先選択画面50c)へ戻すためのボタン「戻る」50d41と、2つの列車選択ボタン「前の列車」50d42および「次の列車」50d43が表示されている。ここでは、現在の時刻以降に発車する最も早い列車(1番目の列車)が表示されているため、ボタン「前の列車」50d42を選択してもさらに前の列車を表示することはできない。一方、ボタン「次の列車」50d43を選択した場合には、1番目の列車の表示50d31が消去され、2番目と3番目の列車の表示50d32および50d33がそれぞれ1段上にずれて表示される。そして、3番目の列車の表示50d33の位置に4番目に発車する列車を示す情報が表示される。
【0074】
図7の列車選択画面50dで「13:30発」の列車の表示50d32が選択されたとすると、図8に示す現金投入指示画面50eが表示される(図3の「列車選択」S30)。
【0075】
図8の現金投入指示画面50eは、入力操作の指示領域50e1、発券区間表示領域50e2、および画面選択用入力領域50e4と、発券内容表示領域50e5および現金投入指示の図示領域50e6とを有して構成されている。この場合、入力操作の指示領域50e1には、「現金を投入して下さい」と表示されるとともに、発券を取り消すためのボタン「取消」50e11が表示されている。発券区間表示領域50e2には、発駅「新宿」と着駅「横浜」が表示されている。画面選択用入力領域50e4には、前画面50dに画面を戻すためのボタン「戻す」50e41が表示されている。発券内容表示領域50e5には、発券される座席に関する、指定券の種別(「グリーン券」)と金額、ならびに、発車時刻、行き先、列車番号、号車番号、および座席番号が表示される。そして、現金投入指示の図示領域50e6には発売機101の紙幣および硬貨の投入位置が図形・文字表示されている。
【0076】
図3に示すように、現金投入指示画面50dが表示されている間に現金が投入されると(S30)、図2の座席管理サーバー301へ向けて、発売通知を示すデータ(図2の予約情報(A6))が送信される。この場合、発売通知・データには、着駅/列車/座席番号情報が含まれている。さらに、指定券発券処理T2220が行われて、指定券が発券される。
【0077】
指定券発券処理T2220が完了した場合、あるいは、図8の現金投入指示画面50eでボタン「取消」50e11もしくはボタン「戻る」50e41が選択された場合、あるいは、発車ベル信号が入力されて発売終了処理が行われた場合、あるいは、現金投入がない状態で所定時間以上経過した場合には、最新の情報に更新された図6に示すような行き先選択画面50cが表示される(S31)。ただし、発車ベル信号の入力によって行き先選択画面50cが表示される場合には、その表示の前に、選択あるいは表示されていた列車の指定席券の発売が終了した旨と、それに対して確認の入力操作を求める旨の表示が行われるようになっている。
【0078】
なお、上記では、データイムの処理T222において、複数の「方面」を選択項目として追加する例を説明したが、他の選択項目として、例えば座席の選択を「1座席」とするか、あるいは「複数座席」とするか、といったものを追加するようこともできる。
【0079】
次に、発売機101の電源断処理T3について説明する。駅サーバー120から電源オフ指令を受信したときには、発売処理プログラムが終了し、続いて、所定の基本プログラムが停止して、電源が遮断される。ただし、発売機101が他の処理を実行中の場合はその終了を待って上記の電源遮断処理が実行される。
【0080】
次に、図9を参照して、マイシート登録について詳細に説明する。図9は、図1に示す構成におけるマイシー登録に係る処理の流れを示す図であり、各処理を、鉄道会社側の処理B1と、乗客の乗車の際の処理B2とに分けて示している。本実施の形態では、マイシート登録サービスを利用する際には、ICカード型のグリーン定期券を使用することとしている。そのため、マイシート登録サービスを利用する際には、まず、駅出札窓口170等でグリーン定期券を購入し、さらにマイシート登録を行うことになる(SB1)。すなわち、定期乗車券の有効期間内の有効区間について、特定の列車の特定の席をあらかじめマイシートとして座席予約しておくことになる。マイシート登録の情報は、マイシート管理箇所に伝達され(A101)、そこで端末310で入力されて、座席管理システム300内のマイシートサーバー303(図1参照)に登録される(A102)。さらに、マイシートサーバー303は、登録された情報の内容を座席管理システム300内の座席管理サーバー301(図1参照)に通知する。
【0081】
一方、乗客1に対しては、有効期間および有効区間ならびにマイシート登録した特定の列車と特定の席を示すデータとを記録したグリーン定期券910が発行される(S0a)。そして、乗車の際には、駅の改札口150へ向うことになる(S1a)。グリーン定期券910を携帯した乗客1は、改札口150を通過し、乗車しようとする列車600が発車するプラットホーム140へ移動する(S2a)。
【0082】
乗車しようとする列車600がマイシート登録したものである場合(乗客1a)、プラットホーム140上のグリーン定期券専用改札機104にグリーン定期券910を触れさせることで、座席予約の確定手続きを行う。このときグリーン定期券専用改札機104は、座席管理システム300との間でデータを送受信し、列車番号、発車時刻等を確認し、それが適切であると確認されたときには、当該マイシート座席予約に対して乗車確定処理を行う(A103)。一方、マイシート登録した以外の列車600に乗車する場合(乗客1b)には、プラットホーム140上の発売機101にグリーン定期券910を投入し、指定券のみを発券させる。発売機101は、座席管理システム300との間でデータを送受信し、指定券の発券処理を行う(A104)。
【0083】
なお、当該列車600が当該駅を発車した後に、当該駅でマイシート登録された座席のうち乗車確定がなされていない座席がある場合は、それらを一般に開放するための処理を座席管理システム300内で実行する(SB2)。
【0084】
また、乗客1が当該列車600の指定した車両の指定した座席に着席した後(S3a)、車内において客室乗務員3が車内改札を行う場合、客室乗務員3は、携帯情報端末320を用いて、座席管理システム300に接続し、最新の座席予約情報を受信する(A105)。携帯情報端末320には、列車600の各指定席の予約状況が表示される。客室乗務員3は、携帯情報端末320の表示に基づいて、車内改札を省略することができる。
【0085】
以上のように、本実施の形態によれば、プラットホーム上に設置した発売機による各指定席に対する発券終了時刻を、発車ベルの起動信号に応じて決定するようにしたので、発券可能とする時間を最大限にのばすことができ、また、発車時刻の遅延等の変更にも柔軟に対応することができる。また、プラットホーム上に設置した発売機による各指定席に対する発券処理を、混雑時には選択範囲を制限して操作を簡略化し、閑散時には選択範囲の自由度を広げるように、時間帯(時刻)によって切り替えるようにしたので、全体としての利便性の損失を最小限にした上で操作時間を短縮することができる。
【0086】
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されることなく、各構成(各サーバーや各端末)やその機能を、通信回線(通信網)を介して分散配置したり、統合することが適宜可能である。また、各サーバーや各端末で実行されるプログラムは、その全部または一部を、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して頒布することができる。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、旅客輸送手段の出発合図の開始時に発券処理手段による当該旅客輸送手段の指定席券の発券処理を終了するようにしたので、各指定席に対する発券終了時刻を適切に設定することができる。また、本発明によれば、表示及び選択対象とする旅客輸送手段の範囲を発券時の時刻に応じて少なくも2種類の異なる形態で切り替えて制限するようにしたので、利便性を大きく損うことなく操作時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としての列車の指定席券の発券システムおよびその周辺構成ならびにそれらの接続関係の一例を示す構成図である。
【図2】図1に示す構成における座席予約処理に係る主な機能および情報の流れを示す説明図である。
【図3】図2に示す発売機101に係る処理の詳細を示すシステム図である。
【図4】図3に示す発売機101の入出力画面50aの一例を示す図である。
【図5】図3に示す発売機101の入出力画面50bの一例を示す図である。
【図6】図3に示す発売機101の入出力画面50cの一例を示す図である。
【図7】図3に示す発売機101の入出力画面50dの一例を示す図である。
【図8】図3に示す発売機101の入出力画面50eの一例を示す図である。
【図9】図1に示す構成におけるマイシート登録に係る処理の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
101〜103…発売機(運行情報取得手段、座席予約情報取得手段、発券処理手段、発券処理終了手段)
301…座席管理サーバー
401…運行情報管理サーバー
130…発車ベルの起動停止スイッチ
140…プラットホーム

Claims (12)

  1. 旅客輸送手段の指定席券を発券するためのシステムであって、
    運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得手段と、
    座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得手段と、
    運行情報取得手段で取得した運行情報及び座席予約情報取得手段で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する発券処理手段と、
    旅客輸送手段の出発合図の開始時に前記発券処理手段による当該旅客輸送手段の指定席券の発券処理を終了する発券処理終了手段とを備えることを特徴とする発券システム。
  2. 旅客輸送手段の指定席券を発券するためのシステムであって、
    運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得手段と、
    座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得手段と、
    運行情報取得手段で取得した運行情報及び座席予約情報取得手段で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する手段であって、その表示及び選択対象とする旅客輸送手段の範囲を発券時の時刻に応じて少なくも2種類の異なる形態で切り替えて制限する発券処理手段とを備えることを特徴とする発券システム。
  3. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の発券システム。
  4. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置であって、
    前記発券処理手段が、発券処理の対象とする列車を、それが設置されたプラットホームから発車する列車のみに制限する手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の発券システム。
  5. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理手段がプラットホーム上に設置された発券装置であって、
    前記発券処理手段が、発券処理の際に表示及び選択対象とする列車の範囲を、発券時の時刻に応じて、それが設置されたプラットホームから発車する列車のみにする形態と、それが設置された駅のそのプラットホームと他のプラットホームから発車する列車にする形態と、に切り替えて制限することを特徴とする請求項2記載の発券システム。
  6. 前記発券処理手段が、発券処理の対象とする列車を、それが設置されたプラットホームのうち、特定の番線から発車する列車のみに制限する手段を備えていることを特徴とする請求項4又は5記載の発券システム。
  7. 旅客輸送手段の指定席券を発券するための方法であって、
    運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得過程と、
    座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得過程と、
    運行情報取得過程で取得した運行情報及び座席予約情報取得過程で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する発券処理過程と、
    旅客輸送手段の出発合図の開始時に前記発券処理過程での当該旅客輸送手段の指定席券の発券処理を終了する発券処理終了過程とを有することを特徴とする発券方法。
  8. 旅客輸送手段の指定席券を発券するための方法であって、
    運行情報管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の運行情報を取得する運行情報取得過程と、
    座席管理サーバーから通信回線を介して1又は複数の旅客輸送手段の座席予約情報を取得する座席予約情報取得過程と、
    運行情報取得過程で取得した運行情報及び座席予約情報取得過程で取得した座席予約情報に基づいて1又は複数の旅客輸送手段の出発時刻及び座席予約状況を表示するとともに、その表示に従って選択された旅客輸送手段の指定席券を発券する過程であって、その表示及び選択対象とする旅客輸送手段の範囲を発券時の時刻に応じて少なくも2種類の異なる形態で切り替えて制限する発券処理過程とを有することを特徴とする発券方法。
  9. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われることを特徴とする請求項7又は8記載の発券方法。
  10. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われ、かつ、
    前記発券処理過程で、発券処理の対象とする列車が、前記発券装置が設置されたプラットホームから発車する列車のみに制限されることを特徴とする請求項7記載の発券方法。
  11. 前記旅客輸送手段が旅客列車であり、前記出発合図が発車ベルであり、前記発券処理過程がプラットホーム上に設置された発券装置で行われ、かつ、
    前記発券処理過程で、発券処理の際に表示及び選択対象とする列車の範囲が、発券時の時刻に応じて、前記発券装置が設置されたプラットホームから発車する列車のみにされる形態と、それが設置された駅のそのプラットホームと他のプラットホームから発車する列車にされる形態と、に切り替えて制限されることを特徴とする請求項8記載の発券方法。
  12. 前記発券処理過程で、発券処理の対象とする列車が、前記発券装置が設置されたプラットホームのうち、特定の番線から発車する列車のみに制限されることを特徴とする請求項10又は11記載のの発券方法。
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