JP2004252414A - 走査型光学顕微鏡装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光源4で発生させた照射光を二次元走査させながら観察試料106に照射したときに検出される観察試料106より到来する光の強度に基づいて、観察試料106についての画像が表されているフレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域の抽出を行わせる。走査ユニット102で二次元走査させている照射光がこの抽出によって抽出された領域に対応する位置を照射することとなるときにのみ光源4において照射光を発生させるように光源4の制御を行い、この制御がされている光源4によって発生させた照射光が観察試料106に照射されたときに検出される観察試料106より到来する光の強度に基づいて観察対象としている画像をコンピュータ2で生成させる。
【選択図】 図1
Description
また、波長の異なる光を、少なくとも二つの座標で偏向する顕微鏡光路に送り込んで試料の観察位置に時間的間隔をおいて順次照準、照射するときに、試料の少なくとも一つの面において各ポイントの切り替え毎に、若しくは走査ライン毎に光を照射し、その被照射位置から出る反射光若しくは放射光を検出して走査面の画像を形成する走査型光学顕微鏡がある(例えば、特許文献2参照)。
この他、各々の励起波長とその励起波長により励起される各々の蛍光をそれぞれ対応する光検出器へ導くための励起波長及び光路の設定を走査に同期して1フレーム走査毎又は1ライン走査毎又は1画素受光中に切り替えて、2つ以上の蛍光色素により染色された標本の各々の蛍光を、個々に対応する光検出器で検出する共焦点走査型光学顕微鏡がある(例えば、特許文献3参照)。
また、前述した本発明に係る走査型光学顕微鏡装置において、前記観察対象画像領域抽出手段によって前記領域が抽出されたときに、該領域に対応する位置のみを前記照射光が走査するように前記走査手段を制御する走査制御手段を更に有するように構成することができる。
なお、この構成において、前記走査手段は、第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、前記主走査手段によって前記主走査をさせている前記照射光が1ラインの走査を完了したときに、前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記1ライン分の幅の前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、を有し、前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された第一の領域についての1ラインの前記主走査が完了したとき、前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域であって該第一の領域とは別の領域である第二の領域が該主走査を行ったラインと同一のライン上に存在する場合には、前記走査制御手段は、該第二の領域についての1ラインの前記主走査を前記主走査手段に行わせた後に前記副走査を前記副走査手段に行わせる制御を行うように構成することができる。
また、前述した構成において、前記走査手段は、第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、を有し、前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域が複数存在する場合には、前記走査制御手段は、該領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて前記主走査手段に行わせる制御と該領域の各々に対する該1ライン分の前記副走査を前記副走査手段に行わせる制御とを交互に繰り返すように構成することができる。
本発明の別の態様のひとつである走査型光学顕微鏡装置は、試料に照射する照射光を発生させる光源と、前記照射光を二次元走査させる走査手段と、前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が前記試料に照射されたときに該試料より到来する光の強度を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された光の強度に基づいて前記試料についての画像が表されているフレーム画像を生成するフレーム画像生成手段と、前記フレーム画像を構成している画素の輝度に基づいて該フレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域を抽出する観察対象画像領域抽出手段と、前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域に対応する位置を前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させるように該光源の制御を行い、該抽出がされた領域には対応していない位置を該走査手段による二次元走査によって該照射光が照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行う光源制御手段と、を有するように構成することにより、前述した課題を解決する。
本発明の更なる別の態様のひとつである走査型光学顕微鏡装置の制御方法は、光源で発生させた照射光を二次元走査させながら試料に照射したときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて、該試料についての画像が表されているフレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域の抽出を行わせ、二次元走査させている前記照射光が前記抽出によって抽出された領域に対応する位置を照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させ、二次元走査させている該照射光が該抽出によって抽出された領域には対応していない位置を照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行い、前記制御がされている前記光源によって発生させた照射光が前記試料に照射されたときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて前記観察対象としている画像を生成させるようにする。
本発明の更なる別の態様のひとつである走査型光学顕微鏡装置は、試料に照射する照射光を発生させる光源と、第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、前記主走査手段及び前記副走査手段による二次元走査によって取得される前記試料についての画像に対して設定される複数の領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて該主走査手段に行わせる制御と該領域の各々に対する該1ライン分の前記副走査を該副走査手段に行わせる制御とを交互に繰り返す走査制御手段と、を有するように構成することにより、前述した課題を解決する。
本発明の更なる別の態様のひとつである走査型光学顕微鏡装置の制御方法は、試料に照射する照射光を第一の軸の方向に主走査させると共に該照射光を該第一の軸と交わる第二の軸の方向に副走査させる二次元走査によって取得される前記試料についての画像に対してなされる複数の領域の設定を取得し、前記設定に係る複数の領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて行わせ、前記設定に係る複数の領域の各々に対する前記1ライン分の前記副走査を行わせ、前記1ラインのみの主走査と前記1ライン分の副走査とを交互に繰り返させるようにする。
なお、前述した本発明に係る走査型光学顕微鏡装置の制御方法の各々をコンピュータに行わせるプログラムであっても、このプログラムをコンピュータで実行させることにより、前述した課題が解決される。
図1は本発明を実施する走査型光学顕微鏡装置の構成を示している。
図1において、走査型光学顕微鏡本体1にはコンピュータ2が接続されている。コンピュータ2は、制御プログラムの実行によって走査型光学顕微鏡装置全体の動作制御を司るCPU、このCPUが必要に応じてワークメモリとして使用するメインメモリ、走査型光学顕微鏡本体1との各種データの授受を管理するインタフェースユニット、及び各種のプログラムや画像データなどを記憶しておく例えばハードディスク装置などの補助記憶装置を有している、ごく標準的な構成のコンピュータである。このコンピュータ2によって走査型光学顕微鏡本体1の動作が制御される。
光源4で発生させ波長切替え装置5を経由して走査型光学顕微鏡本体1に導かれた光は励起波長切替え装置101に入射する。励起波長切替え装置101は、例えば、特定波長の光を反射し、その他の波長の光を透過させる測光用ダイクロイックミラーである。
走査ユニット102は主走査方向であるX軸方向走査用のガルバノメータミラーと副走査方向であるY軸方向走査用のガルバノメータミラーとを有するものであり、コンピュータ2から送られてくる走査制御信号に従って光源4からの光をX軸方向及びY軸方向に二次元的に走査する。また、このXY軸方向走査におけるX軸方向走査による1ラインの走査毎に走査制御終了信号をコンピュータ2に出力する。
測光用ダイクロイックミラー107a、バリアフィルタ108a、及び光電変換器109aで特定波長の光の強度を検出する検出器が1ユニット構成される。従って、走査型光学顕微鏡本体1には検出器が計3ユニット設けられている。
次に、図2に示すように、取得されたフレーム画像をチャンネル画像毎、すなわち単一の検出器による検出結果に基づいて作成される画像に分離する。図2の例では、青色レーザ光と緑色レーザ光との照射によって得られたフレーム画像((a)の画像)を、例えば光電変換器109aによって検出された信号に基づいて生成される青色レーザ光で励起される試薬によって染色された画像領域が含まれる画像((b)に示すチャンネル1の画像)と、光電変換器109bによって検出された信号に基づいて生成される緑色レーザ光で励起される試薬によって染色された画像領域が含まれる画像((c)に示すチャンネル2の画像)とに分離する。
次に、このようにして生成されたマスクを用いて行われる細胞観察の方法について図4を用いて説明する。
図4に示す観察試料106の例は、青色レーザによって蛍光が発生する試薬で細胞Aが染色されており、緑色レーザによって蛍光が発生する試薬で細胞Bが染色されている。
以上の設定に応じて行われる励起光の観察試料106への照射に同期させ、励起波長切替え装置及び測光波長切替え装置を適切な光路に高速に切り替える。光路を高速に切り替えるこれらの装置には、前述したAOTF、あるいはAOM/EOMなどの音響素子や分光用グレーディング装置などを使用するとよい。
なお、このブリーチング処理の効率化のためには、画像の生成は必ずしも必要ではない。
まず、S101において、観察対象とする蛍光の波長を観察者からコンピュータ2へ設定させる処理が行なわれる。
S102では、現在の処理対象であるチャンネル画像を構成している画素がひとつ抽出されてその画素の輝度値が調べられる。そして、続くS103の処理において、この画素の輝度値が予め設定されている輝度値の閾値を超えているか否かが判定され、判定結果がYesならば、S104において観察試料106のその画素に対応する位置の走査が行われるときの励起光の照射をオン状態に設定する。一方、S103の判定結果がNoならば、S105において観察試料106のその画素に対応する位置の走査が行われるときの励起光の照射をオフ状態に設定する。なお、この励起光照射の設定は光源4及び波長切替え装置5の動作設定であり、現在のこの処理の処理対象であるチャンネル画像に対応する蛍光を発生させるための光(本実施形態では青色レーザ光若しくは緑色レーザ光)の照射の設定である。
なお、以上までに説明した実施例1においては、各チャンネル画像の画素における蛍光強度と閾値との大小比較の結果に基づいて励起光照射のオン/オフ設定を行っていたが、その代わりに、例えば、図6に示すような、各画素の輝度(蛍光の強度)を示す階調値とその階調値が示されている画素の画素数との関係を示す画素分布を求め、この画素分布において画素数が所定数以上である階調値の範囲を閾値として自動的に決定し、この閾値範囲内に属する画素に対応する観察試料106の位置が走査されるときにはそのチャンネル画像に対応する励起光の照射をオン状態に設定し、この閾値範囲内には属さない画素に対応する観察試料106の位置が走査されるときにはそのチャンネル画像に対応する励起光の照射をオフ状態に設定するようにしてもよい。また、取得されたフレーム画像やチャンネル画像の状態に基づき、上述したようにして自動設定された閾値の範囲の最大値及び最小値を観察者の所望する値に調整できるようにしてもよい。
従来の同種の蛍光観察においては、複数の波長(例えば青色レーザと緑色レーザ)を照射して取得したフレーム画像(参照画像)に対し、図7(a)のように画面全体を走査する動作を走査ユニット102に行わせており、そのうち同図に示す実線の矢印部分の位置が走査されるときにのみ励起光の照射をオンとしていた。そのため、同図の領域601及び602のように、試料観察の中心となる注目領域が同一画像上で点在する場合には、光を照射することなく走査ユニット102のみが不必要に動作している期間があった。
まず、設定した注目領域の形状、サイズ、及び位置を観察者がコンピュータ2に登録する。
次に観察試料106に対する走査を開始させる。すると、登録した位置情報に従って走査ユニット102が制御され、図6(b)に示すように、光の照射位置が注目領域603の走査開始位置へ移動し、登録した形状及びサイズ情報に従って領域603が走査されて領域603についての画像取得処理が行われる。
その後、領域604の走査が完了すると、画像取得処理が終了する。
以上のようにして注目領域のみの走査を行われることにより、従来は励起光の照射がされずに走査機構のみを動作させていた時間が短縮されるので、画像取得時間を短縮することができる。
前述した実施例2では、観察試料106のうちの注目領域のみに対して光を照射するように走査を行うという手法を説明した。このような手法は、例えば図9(a)に示すような、異なる注目領域701と702とのY座標(副走査の位置)が全く重複しない場合に特に効果的な画像取得効率の向上が期待できる。
まず、設定した注目領域の形状、サイズ、及び位置を観察者がコンピュータ2に登録する。
この経路構築の条件としては、領域間でY座標が重複しない場合には、図9の(c)のように、注目領域を個別に走査し、注目領域内の走査が完了したときには走査を一旦中断し、走査位置を次の走査領域の走査開始位置へ移動させるように走査ユニット102の動作を制御する。なお、この場合の走査の手順は、前述した実施例2によるものと同様である。
以降、走査ユニット102に対して上述した制御処理を繰り返すことにより、同一のY座標でのフライバック動作の重複発生が解消されるので、前述した実施例2の手法では懸念されていた画像取得時間の遅延が発生しなくなる。
まず、S201では、走査ユニット102に指示を与えてX軸方向走査用のガルバノメータミラーとY軸方向走査用のガルバノメータミラーとを動作させ、観察者によって登録された注目領域情報に基づいて、光の照射位置を、フレーム画像における第一の注目領域である注目領域Aの走査開始位置へ移動させる。
S203では、副走査方向であるY軸方向走査用のガルバノメータミラーの現在の位置で光を照射できる場所に、フレーム画像における第二の注目領域である注目領域Bが存在するか否かが観察者によって登録された注目領域情報に基づいて判定され、この判定結果がYesならばS204に、NoならばS205に、それぞれ処理が進む。
S205では、走査ユニット102に指示を与えてY軸方向走査用のガルバノメータミラーを動作させ、X軸方向走査用のガルバノメータミラーによる主走査のラインを1ライン分だけ副走査方向に移動させる。
前述した実施例3の手法に示した走査を行う場合、Y軸方向の走査回数(副走査数)が少なくなれば、前述したフライバック動作の回数も減少するので、画像取得時間を短くすることができる。そこで、例えば図11(a)のように注目領域801と802とがフレーム画像上に配置されている場合には、走査ユニット102のX軸方向走査用のガルバノメータミラーとY軸方向走査用のガルバノメータミラーに印加する信号の波形を制御して走査方向を回転させるローテーション走査方法を利用し、この例においては90°の右回転を行って主走査方向と副走査方向を変更することにより、図11(b)のように走査することができる。この後は前述した実施例3の手法に従って走査を行えばよい。
この処理は、注目領域の形状、サイズ、及び位置を示す注目領域情報を観察者がコンピュータ2に登録し、続いて、実施例1と同様の、フレーム画像を分離して得られるチャンネル画像毎の励起光及び光路の自動設定が行われた後に開始される。
S303では、前ステップの処理による変更後の副走査距離を調べ、この副走査距離が最小となったか否かが調べられる。そして、この判定結果がYesならばこのときのフレーム画像の角度において主走査及び副走査の方向を確定し、この走査方向決定処理を終了する。一方、この判定結果がNoならばS301へ処理が戻って上述した処理が繰り返される。
以上のようにローテーション走査方法を実施することにより、図11(a)に示されている副走査数hに比べて図11(b)に示されている副走査数h'が減少するので、フライバック動作の回数が減少し、画像取得時間が短縮される。
まず、取得された画像において注目領域が複数点在する場合、設定した注目領域の形状、サイズ、及び位置を観察者がコンピュータ2に登録する。図13(a)の例においては、第一注目領域901、第二注目領域902、第三注目領域903の登録が行われたものとし、第一注目領域901では488nmの青色レーザ光を用いた走査を行い、第二注目領域902及び第三注目領域903では543nmの緑色レーザ光を用いた走査を行うものとする。
S302では、変数nに初期値「1」を代入する処理が行われる。
S303では、第n注目領域全体を走査するために必要なY軸方向(副走査方向)の走査回数を変数Knに代入する処理が行われる。
S308では、変数nに初期値「1」を代入する処理が行われる。
S309では、変数kの値が前述した変数Knの値よりも大きくなってしまったか否か、すなわち第n注目領域の領域全体の走査が完了しているか否かを判定する処理が行われ、未走査の部分が残されている(この判定処理の結果がNo)のときにのみS310及びS311の処理が行われる。すなわち、S310において、走査ユニット102へ指示を与えてX軸方向走査用のガルバノメータミラーとY軸方向走査用のガルバノメータミラーとを動作させ、観察者によって登録された注目領域情報に基づいて、光の照射位置を、フレーム画像における第n注目領域の第kラインの走査開始位置へ移動させる処理が行われ、続くS311において、走査ユニット102へ更に指示を与えて主走査方向であるX軸方向走査用のガルバノメータミラーを動作させ、観察者によって登録された注目領域情報に基づき、注目領域Aの範囲のみを主走査方向に1ラインだけ光走査させる処理が行われる。なお、CPUは、このS311の処理の実行時には波長切替え装置5へも指示を与えてレーザ光を第n注目領域の走査に用いるものへと切り替えさせる。
以上までに説明した実施例1〜5の他に、図5、図10、図12、及び図14の各々にフローチャートで示した処理をコンピュータ2のCPUに行わせるための制御プログラムを作成してコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録させておき、そのプログラムを記録媒体からコンピュータ2に読み込ませてCPUで実行させるようにしても観察試料106で発生させた蛍光の観察を図1に示す装置で行うことができる。記録させた制御プログラムをコンピュータで読み取ることの可能な記録媒体としては、例えば、コンピュータに内蔵若しくは外付けの付属装置として備えられるROMやハードディスク装置などの記憶装置、フレキシブルディスク、MO(光磁気ディスク)、CD−ROM、DVD−ROMなどといった携帯可能記録媒体等が利用できる。
2 コンピュータ
3 操作パネル
4 光源
5 波長切替え装置
6 画像モニタ
101 励起波長切替え装置
102 走査ユニット
103 レボルバ
104 対物レンズ
105 ステージ
106 観察試料
107a、107b、107c 測光用ダイクロイックミラー
108a、108b、108c バリアフィルタ
109a、109b、109c 光電変換器
Claims (12)
- 試料に照射する照射光を発生させる光源と、
前記照射光を二次元走査させる走査手段と、
前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が前記試料に照射されたときに該試料より到来する光の強度を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された光の強度に基づいて前記試料についての画像が表されているフレーム画像を生成するフレーム画像生成手段と、
前記フレーム画像を構成している画素の輝度に基づいて該フレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域を抽出する観察対象画像領域抽出手段と、
前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域に対応する位置を前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させるように該光源の制御を行い、該抽出がされた領域には対応していない位置を該走査手段による二次元走査によって該照射光が照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行う光源制御手段と、
前記光源制御手段による制御がされている前記光源によって発生させた照射光が前記試料に照射されたときに前記検出手段によって検出される光の強度に基づいて前記観察対象としている画像を生成する観察対象画像生成手段と、
を有することを特徴とする走査型光学顕微鏡装置。 - 前記光源は、波長の異なる複数の照射光を発生させ、
前記検出手段は、前記光の強度を該光の波長毎に検出し、
前記試料画像領域抽出手段は、前記フレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域を、前記試料より到来する光の波長毎に抽出し、
前記光源制御手段は、前記試料画像領域抽出手段によって前記光の波長毎に抽出された前記領域に基づいた前記制御を、前記光源で発生させる複数の照射光の各々に対して行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の走査型光学顕微鏡装置。 - 前記観察対象画像領域抽出手段によって前記領域が抽出されたときに、該領域に対応する位置のみを前記照射光が走査するように前記走査手段を制御する走査制御手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の走査型光学顕微鏡装置。
- 前記走査手段は、
第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、
前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、
を有し、
前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された第一の領域についての1ラインの前記主走査が完了したとき、前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域であって該第一の領域とは別の領域である第二の領域が該主走査を行ったラインと同一のライン上に存在する場合には、前記走査制御手段は、該第二の領域についての1ラインの前記主走査を前記主走査手段に行わせた後に前記副走査を前記副走査手段に行わせる制御を行う、
ことを特徴とする請求項3に記載の走査型光学顕微鏡装置。 - 前記走査制御手段は、前記走査手段が1回の二次元走査を行う間に前記副走査手段によって行なわれる前記副走査による走査量が最小となるように前記主走査手段による主走査及び該副走査手段による副走査の方向を回転させることを特徴とする請求項4に記載の走査型光学顕微鏡装置。
- 前記走査手段は、
第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、
前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、
を有し、
前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域が複数存在する場合には、前記走査制御手段は、該領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて前記主走査手段に行わせる制御と該領域の各々に対する該1ライン分の前記副走査を前記副走査手段に行わせる制御とを交互に繰り返す、
ことを特徴とする請求項3に記載の走査型光学顕微鏡装置。 - 試料に照射する照射光を発生させる光源と、
前記照射光を二次元走査させる走査手段と、
前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が前記試料に照射されたときに該試料より到来する光の強度を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された光の強度に基づいて前記試料についての画像が表されているフレーム画像を生成するフレーム画像生成手段と、
前記フレーム画像を構成している画素の輝度に基づいて該フレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域を抽出する観察対象画像領域抽出手段と、
前記観察対象画像領域抽出手段によって抽出された領域に対応する位置を前記走査手段による二次元走査によって前記照射光が照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させるように該光源の制御を行い、該抽出がされた領域には対応していない位置を該走査手段による二次元走査によって該照射光が照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行う光源制御手段と、
を有することを特徴とする走査型光学顕微鏡装置。 - 光源で発生させた照射光を二次元走査させながら試料に照射したときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて、該試料についての画像が表されているフレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域の抽出を行わせ、
二次元走査させている前記照射光が前記抽出によって抽出された領域に対応する位置を照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させ、二次元走査させている該照射光が該抽出によって抽出された領域には対応していない位置を照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行い、
前記制御がされている前記光源によって発生させた照射光が前記試料に照射されたときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて前記観察対象としている画像を生成させる、
ことを特徴とする走査型光学顕微鏡装置の制御方法。 - 走査型光学顕微鏡装置の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
光源で発生させた照射光を二次元走査させながら試料に照射したときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて、該試料についての画像が表されているフレーム画像から観察対象としている画像が表されている領域の抽出を行わせる処理と、
二次元走査させている前記照射光が前記抽出によって抽出された領域に対応する位置を照射することとなるときには前記光源において該照射光を発生させ、二次元走査させている該照射光が該抽出によって抽出された領域には対応していない位置を照射することとなるときには該光源において該照射光を発生させないように該光源の制御を行う処理と、
前記制御がされている前記光源によって発生させた照射光が前記試料に照射されたときに検出される該試料より到来する光の強度に基づいて前記観察対象としている画像を生成させる処理と、
をコンピュータに行わせるプログラム。 - 試料に照射する照射光を発生させる光源と、
第一の軸の方向で前記照射光の主走査を行わせる主走査手段と、
前記第一の軸と交わる第二の軸の方向に前記照射光の副走査を行わせる副走査手段と、
前記主走査手段及び前記副走査手段による二次元走査によって取得される前記試料についての画像に対して設定される複数の領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて該主走査手段に行わせる制御と該領域の各々に対する該1ライン分の前記副走査を該副走査手段に行わせる制御とを交互に繰り返す走査制御手段と、
を有することを特徴とする走査型光学顕微鏡装置。 - 試料に照射する照射光を第一の軸の方向に主走査させると共に該照射光を該第一の軸と交わる第二の軸の方向に副走査させる二次元走査によって取得される前記試料についての画像に対してなされる複数の領域の設定を取得し、
前記設定に係る複数の領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて行わせ、
前記設定に係る複数の領域の各々に対する前記1ライン分の前記副走査を行わせ、
前記1ラインのみの主走査と前記1ライン分の副走査とを交互に繰り返させる、
ことを特徴とする走査型光学顕微鏡装置の制御方法。 - 走査型光学顕微鏡装置の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
試料に照射する照射光を第一の軸の方向に主走査させると共に該照射光を該第一の軸と交わる第二の軸の方向に副走査させる二次元走査によって取得される前記試料についての画像に対してなされる複数の領域の設定を取得する処理と、
前記設定に係る複数の領域の各々に対する1ラインのみの前記主走査を該複数の領域に対して続けて行わせる処理と、
前記設定に係る複数の領域の各々に対する前記1ライン分の前記副走査を行わせる処理と、
前記1ラインのみの主走査を行わせる処理と前記1ライン分の副走査を行わせる処理とを交互に繰り返す処理と、
をコンピュータに行わせるプログラム。
Priority Applications (1)
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