JP2004252170A - 表示素子 - Google Patents

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Tomoko Maruyama
朋子 丸山
Kazuaki Sukai
一明 須貝
Yoshikazu Shibamiya
芳和 柴宮
Kazumi Suga
和巳 須賀
Eisaku Tatsumi
栄作 巽
Satoshi Mitsumura
聡 三ツ村
Atsushi Sakakibara
厚志 榊原
Atsushi Ikeda
敦 池田
Kenzo Ina
謙三 伊奈
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Abstract

【課題】簡単な構造でありながら優れた階調表示を可能とする表示素子、及びそれを用いた表示装置を提供すること。
【解決手段】表示電極(7)及び対向電極(6)を含む電極対と、前記表示電極と異なる光学特性を有する表示材料と、該表示材料を移動可能に保持する保持体とを有し、前記電極対への電圧印加により生成される電界によって前記表示材料を前記表示電極上と対向電極上との間で移動させることで、所定の表示状態を定める表示素子において、前記表示電極が、前記電圧印加により生成される電界の主たる電気力線の方向をX方向、該主たる電気力線の方向に直交する方向をY方向としたとき、Y方向の画素幅WをX方向に沿って変えて設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の基板等の保持体に保持された表示材料を電磁気力により移動させることで表示状態を書き換える表示素子に関し、特に基板面にほぼ平行な電界を印加する方式、いわゆる横電界方式の表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示素子としては、例えば、Harold D. Lees等により発明された電気泳動表示装置(米国特許第3612758号明細書(特許文献1))や、特開平9−185087号公報(特許文献2)が知られている。または、溶液中の粒子を狭持した基板の面内方向に電界を印加して粒子の面内分布を変化させて所望の像を表示する方法(例えば、特開平11−202804号公報(特許文献3)等)も知られている。
【0003】
一般に横電界印加方式の方が基板間電界印加方式に比べ、基板間隔(ギャップ)の変化による表示内容の変化を受けにくいという点で、柔軟性に富んだ基板を用いた場合に好ましい表示素子形態の1つである。
【0004】
しかしながら、上述の電気泳動表示装置では、泳動粒子に明確な閾値を持たないため、選択的に粒子を泳動・吸着させることが困難な場合があり、特に階調表示が不安定になるという問題がある。
【0005】
かかる問題を解決するものとして、1画素が複数の微小画素片で構成され、画素片の組み合わせにより階調を表現(面積階調)する方法が特開昭50−051695号公報(特許文献1)で提案されている。この方法によれば、複数の微小画素片のうち幾つかを選択的に駆動することで安定した中間色の表示が可能となる。
【0006】
【特許文献1】
米国特許第3612758号明細書
【特許文献2】
特開平9−185087号公報
【特許文献3】
特開平11−202804号公報
【特許文献4】
特開昭50−051695号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献4に記載の電気泳動表示装置では微小画素片を選択的に駆動する駆動装置及び駆動方法必要となり駆動装置が複雑になる。
【0008】
また、かかる方法では、高解像度を実現するためには電極の微細形状を製造することが必要となる。
【0009】
そこで本発明は、簡単な構造でありながら優れた階調表示を可能とする表示素子、及びそれを用いた表示装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、特に横電界印加を行う低消費電力タイプの表示素子において、駆動制御を容易にし、更に階調制御及び多色表示制御を容易にすることを目的としている。
【0011】
この発明の目的は、以下の構成を実施することで行われる。
【0012】
〔解決手段1〕
表示電極及び対向電極を含む電極対と、前記表示電極と異なる光学特性を有する表示材料と、該表示材料を移動可能に保持する保持体とを有し、前記電極対への電圧印加により生成される電界によって前記表示材料を前記表示電極上に移動可能に配置することで、所定の表示状態を定める表示素子において、
前記電圧印加により生成される電界の主たる電気力線の方向をX方向、該主たる電気力線の方向に直交する方向をY方向としたとき、前記表示電極におけるY方向の画素幅WがX方向に沿って連続的又は断続的に異なっていることを特徴とする表示素子。
【0013】
〔解決手段2〕
前記表示電極の画素幅Wが、対向電極から離れるに従って狭くなっていることを特徴とする解決手段1に記載の表示素子。
【0014】
〔解決手段3〕
前記表示電極の画素幅Wが、対向電極から離れるに従って広くなっていることを特徴とする解決手段1に記載の表示素子。
【0015】
〔解決手段4〕
表示電極及び対向電極を含む電極対と、前記表示電極と異なる光学特性を有する表示材料と、該表示材料を移動可能に保持する保持体とを有し、前記電極対への電圧印加により生成される電界によって前記表示材料を前記表示電極上と対向電極上との間で移動させることで、所定の表示状態を定める表示素子において、
前記表示電極の直上面上における前記電界の等電位線の長さが、前記電界の電気力線に沿って異なる部分を有することを特徴とする表示素子。
【0016】
〔解決手段5〕
前記表示電極は、前記等電位線に沿った方向における幅が、前記電気力線に沿って異なっている平面形状を有する解決手段4に記載の表示素子。
【0017】
〔解決手段6〕
前記表示電極の前記等電位線に沿った方向における幅が、対向電極から離れるに従って狭くなっていることを特徴とする解決手段5に記載の表示素子。
【0018】
〔解決手段7〕
前記表示電極の前記等電位線に沿った方向における幅が、対向電極から離れるに従って広くなっていることを特徴とする解決手段5に記載の表示素子。
【0019】
〔解決手段8〕
前記表示電極は、前記表示材料と異なる光学特性を有する導電体が、マスクによって覆われていない部分からなる解決手段4から7のいずれかに記載の表示素子。
【0020】
〔解決手段9〕
前記電極対に印加する電圧を制御することにより階調表示を行うことを特徴とする解決手段1から8のいずれかに記載の表示素子。
【0021】
〔解決手段10〕
表示材料を絶縁液体中に混合して前記保持体内に保持しておき、表示材料の移動には電気泳動現象を利用したことを特徴とする解決手段1から9のいずれかに記載の表示素子。
【0022】
〔解決手段11〕
表示保持手段を有することを特徴とする解決手段1から10のいずれかに記載の表示素子。
【0023】
〔解決手段12〕
解決手段1から11のいずれかに記載の表示素子を複数備えた表示装置。
【0024】
〔解決手段13〕
前記電極対を含む画素が複数の行及び複数の列からなる行列状に配置されており、隣接行間で前記対向電極の配置位置が1画素乃至半画素ずれていることを特徴とする解決手段12に記載の表示装置。
【0025】
〔解決手段14〕
前記電極対を含む画素が複数の行及び複数の列からなる行列状に配置されており、隣接行間で同じ列に属する前記対向電極又は表示電極が列方向に整列していることを特徴とする解決手段12に記載の表示装置。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1乃至図13を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0027】
本発明に係る表示素子を備えた表示装置は、基板面方向に電界を印加して書き込みあるいは消去を行うものである。好ましい態様としては、電気泳動表示装置が挙げられる。以下、電気泳動表示装置を例に本発明の表示素子及び表示装置について、従来の電気泳動表示装置と比較しながら詳しく説明する。
【0028】
電気泳動表示装置の基本的な素子構成の断面模式図を図6に示す。表示材料としての泳動粒子2は、例えば、一対の基板3、5を含む保持体内に移動可能に保持されている。図中、黒色の泳動粒子2が正極に帯電している場合(a)では、泳動粒子2が対向電極6近傍に集中し、観察者からは、絶縁層4か、あるいは、表示電極7(絶縁層4が透明の場合)の色が概ね認識される。また、(b)のように極性を反転させると、泳動粒子2は表示電極7上に広がって配置し、観察者からは、泳動粒子の黒色が概ね認識される。
【0029】
従来の電気泳動表示装置の代表的な対向電極6及び表示電極7の平面配置は図5の様なものである。
【0030】
図5中(a)は、対向電極6が画素の両端に配置されている場合を示し、(b)は、対向電極6が画素の一端に配置されている場合を示す。
【0031】
図5に示す素子構成の電気泳動表示装置を、例えば白い表示電極と黒い泳動粒子を用いて図6に示す様に書き換えを行う場合、図6(b)の状態(黒表示状態)で、対向電極6と表示電極7の間に適度な駆動電圧を印加することで、図6(a)の状態(白表示状態)へ過渡的に変化する。すなわち、画素内で泳動粒子が占有する面積が変化することで白表示状態と黒表示状態とその中間の階調表示状態が示される。
【0032】
黒表示状態から白表示状態へ電圧印加による書き換えを行う際の表示特性を模式的に図7に示す。黒表示状態に保持しておいた素子の電極間に図6(b)のような電界を、徐々に電圧を高くしながら印加すると暫くしてから電極6近傍の泳動粒子が強い電界を感じて対向電極6に引き寄せられる。その後徐々に対向電極6から遠い個所の泳動粒子が対向電極6の方向に移動し、最終的に対向電極6から最も遠い個所の泳動粒子が対向電極6の方向に移動して白表示状態が形成される。図7はこのような駆動特性を模式的に示したものであり、階調表示の程度を示す指標として、縦軸に画素開口率、すなわち、観察者から見たときに泳動粒子が占有していない(黒く見えない)表示電極内の領域の程度、を示したものである。
【0033】
上述のように、対向電極6近傍の電圧に対しての急な泳動状態の変化と、対向電極6から離れた領域の泳動しにくい(場合によっては泳動不良となり画素中に残存する)粒子の状態と、2つの要素が混在するため、図7に示すように、階調表示は駆動電圧に対して一様でない変化を示す。安定な階調表示を実現するためには、電圧に応じて、かかる面積開口率が緩やかに変化することが求められる。
【0034】
ここで、対向電極6にVの電位を与えた場合に電極周囲に形成される電気力線を図13に模式的に示す。図13(a)は中央にドット状電極が配置された場合の等電位線が図中同心円状に示してある。Vから矢印の方向の電界Eが形成されており、予め同一の同心円上に存在していた泳動粒子は同じ電界を感じるはずである。図13(b)は電極が線状に配置された際の等電位線を示したものであり、電極長手方向には電気力線が徐々に湾曲するが図中左右の方向には電極から同距離離れると概ね同電位である。
【0035】
また、図13(c)は線状電極が2つ隣り合って配置されている場合の等電位線を示してあり、図示したように、2つの電極間では電極からの距離によって感じる電界強度は決まり、また、2つの電極のほぼ真中の領域は最も電界強度の弱い領域となる。
【0036】
さらに同図に太線点線で表示電極領域の一例を示してある。この表示電極領域における任意の電位の等電位線長は、例えば太線実線で示した矢印の長さに対応する。
【0037】
このようにして、電極形状に対して等電位線のプロファイルは一義的に決定され、同電位に存在する泳動粒子は概ね同じ電界強度を感じて泳動すると考えることができ、電極の形状が屈曲したり画素形状が複雑な場合にも同様に考えることができる。すなわち、画素形状として、電極からどの程度離れた位置の等電位線長を画素領域(表示電極7領域に概ね匹敵する)に含むかによって、階調特性を変えることが可能である。従って、本発明においては、表示電極が、前記電圧印加により生成される電界の主たる電気力線の方向をX方向、該主たる電気力線の方向に直交する方向をY方向としたとき、Y方向の画素幅WをX方向に沿って変えて設けておくことで、階調特性が容易に改善され、安価に優れた表示特性を有する表示素子を提供することが可能となる。この効果は、電極対への電圧印加により生成される電界の、表示電極の直上面上における等電位線の長さが、電界の電気力線に沿って異なる部分を有するものであっても同様に奏される。これは具体的には、表示電極の前記等電位線に沿った方向における幅が、前記電気力線に沿って異なっている平面形状を有することで実現される。尚、直上面とは、表示電極の直上における表示電極に平行な一平面で、本発明の等電位線を定義するために導入した仮想面である。
【0038】
〔実施形態1〕
本実施の形態に係る電気泳動表示装置は、図6に示したものと同様の断面構造をもち、表示電極7及び対向電極6を含む電極対と、表示電極7と異なる光学特性を有する表示材料2と、表示材料2を移動可能に保持する保持体(ここでは、一対の基板3、5)とを有し、電極対への電圧印加により生成される電界によって表示材料2を表示電極7上に移動可能に配置させることで、所定の表示状態を定める表示素子を含むものである。そして、例えば図1に示すように対向電極6から遠ざかるにつれ、画素幅Wが連続的に小さくなるような画素形状にする。図1(a)は対向電極6が画素両端に配置されていて、各対向電極から表示電極7の中央部まで画素幅Wが連続的に小さくなっている場合を示す。それぞれの対向電極6と表示電極7との間の印加電圧による電界によって表示材料2はX方向に移動し、表示電極7上の所定のエリアに配置され、その部分の光学的状態が変化する。(b)は対向電極6が画素の一端に配置されている場合を示している。
【0039】
従来例に比べ、相対的に対向電極6近傍の泳動粒子が多くなることから、主に低電圧駆動時の泳動粒子の移動がスムーズに行われ、図8に矢印で示したように特性が変化し、滑らかな階調表示を行うことが可能になる。
【0040】
〔実施形態2〕
本実施の形態の表示素子は、例えば図2(a)に示すように一対の対向電極6から最も離れた領域を黒色とするものである。対向電極6から最も離れた領域の泳動粒子を動かすには非常に高い駆動電圧を要する場合があり、図2(a)のように実効的な画素面積が減少すると若干コントラストが低下するものの、黒色領域中に泳動粒子が残留していても表示状態を変えないので、低電圧での安定した階調駆動が可能となる。
【0041】
〔実施形態3〕
本実施の形態の表示素子は図2(b)に示すように電極の一部を黒色として、階調表示を行うための領域から排除する場合が挙げられる。これらのマスク部8を有する形態においては、本発明で云うところの表示電極7は非マスク部分を指し、実効的な電極は表示電極7とマスク部分を合わせた領域になる。電界分布は、図5(a)と全く同じであるので、設計しやすい構造となっている。また、黒色領域中に泳動粒子が残留していても表示状態を変えないので、低電圧での安定した階調駆動が可能となる。
【0042】
図2(a)、(b)のいずれの場合も黒く図示した領域で実際に粒子が稼動していても、実効的な画素形状は図1と同様に、対向電極6から遠ざかるにつれ、画素幅Wが小さくなるような画素形状になるので、図8に示したような滑らかな階調表示を行うことが可能となる。
【0043】
〔実施形態4〕
また、本発明の別の実施形態に係る電気泳動表示装置は、例えば図3に示すように対向電極6から遠ざかるにつれ、画素幅Wが連続的に大きくなるような画素形状にする。図3(a)は対向電極6が画素両端に配置されている場合を示し、(b)は対向電極6が画素の一端に配置されている場合を示している。従来例に比べ、相対的に対向電極6近傍の泳動粒子が少なくなることから、主に対向電極6から離れた領域の泳動粒子の緩やかな泳動が視認され、図9に示したような滑らかな階調表示を行うことが可能になる。
【0044】
〔実施形態5〕
本実施の形態の表示素子は、例えば図4(a)に示すように対向電極6から最も離れた領域を黒色とするものである。特に、対向電極6から最も離れた領域の泳動粒子は非常に高い駆動電圧を要する場合があり、実効的な画素面積が減少すると若干コントラストが低下するものの、黒色領域中に泳動粒子が残留していてもよく、低電圧での安定した階調駆動が可能となる。
【0045】
〔実施形態6〕
本実施の形態の表示素子は、図4(b)に示すように電極の一部を黒色としてマスクし、非マスク部分を表示電極7とし、階調表示を行うための領域から排除する場合が挙げられる。図4(a)、(b)のいずれの場合も黒く図示した領域で実際に粒子が稼動していても、実効的な画素形状は図3と同様に、対向電極6から遠ざかるにつれ、画素幅Wが大きくなるような画素形状になるので、図9に示したような滑らかな階調表示を行うことが可能となる。
【0046】
また、本発明に係る表示素子は、図1から図4までに示した電極幅Wの変化を有するものに限らず、例えば、図10に示す様に電極幅Wの変化率が一定でない曲線状の形状も好ましく用いられる。或いは、電極幅Wを階段状に変更して、電極幅Wを断続的に変化させて形成してもよい。
【0047】
また、本発明に係る表示素子は、図1から図4までに示した電極形状のような上下・左右の対称性を満たすものに限らず、例えば、図11に示す様な非対称な形状でも構わない。
【0048】
また、本発明に係る電気泳動表示装置は、複数の画素の細密充填配置を行うことが好ましい。即ち図12(a)のように、前記電極対を含む画素が複数の行及び複数の列からなる行列状に配置された表示素子において、隣接する2行における、同じ列配線に接続される対向電極又は表示電極を千鳥状に配置することによって、隣接行間で前記対向電極の配置位置が1画素乃至半画素(この例では半画素)ずらすことが好ましいものである。例えば、図1(a)の画素形状の場合には図12(a)の様な配置、即ち上下の画素が半分ずれた配置、が好ましく行われる。
【0049】
また、図12(b)のように、前記電極対を含む画素が複数の行及び複数の列からなる行列状に配置された表示素子において、隣接行間で同じ列に属する前記対向電極又は表示電極が列方向に整列してもよい。
【0050】
例えば、図2(b)の画素形状の場合には図12(b)のような配置が好ましい配置の1つである。
【0051】
ここでは表示材料は、絶縁液体1中に分散された帯電した黒色の泳動粒子2であるが、本発明において使用できる表示材料はこれに限られるものではなく、帯電し、電磁気力により移動する粒状体であって、表示電極と異なる光学特性を有していれば良い。例えば、表示電極を黒色等の濃い色で構成した場合には酸化チタン(白)も使用でき、周知のコロイド粒子の他、種々の有機質又は無機質顔料、染料、金属粉、ガラス、あるいは樹脂などの微粉末、これらに着色剤を添加したもの、例えばポリスチレンとカーボンの混合物等を適宜使用できる。また、これら1種類だけで使用しても、これらのうち2種類以上を混ぜて使用しても良い。なお、後述の絶縁液体中に分散させて使用する場合には、絶縁液体1中で良好な帯電特性を示す材料を用いると良い。例えば、ポリエチレン、ポリスチレン等の樹脂はこの目的に合致し好ましく用いられる。表示材料の粒径は、通常は0.5μm〜10μm程度のものが好ましく用いられる。
【0052】
分散媒としての絶縁液体には、シリコーンオイル、トルエン、キシレン、高純度石油等の無色透明液体を使用すると良い。
【0053】
本発明の保持体は、その内部に表示材料を移動可能に保持するものであって、内部の表示電極上の表示材料の分散状態により形成される表示状態を外部から視認可能であるように透明であればよく、スペースを空けて配置された一対の基板が好ましく用いられる。また、フレキシブルな表示素子を実現するために、好ましくは可撓性の材料である。このような基板には、ガラスや石英等の無機材料を使用することができ、可撓性に優れるものとしてポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエーテルサルフォン(PES)等のポリマーフィルムも好ましく使用できる。観察者側の基板5は透明性に優れるものが好ましく用いられる。一方、基板3は基板5と同様に透明な材質を用いる以外にも、ステンレス板や着色版を用いても良い。或いは、表示材料と分散媒とを封入でできる透明なカプセルも保持体として利用できる。
【0054】
表示電極は、表示電極上に表示材料が存在しない状態において、外部から画素領域の大半を占めるように観察される。そのため全面が白色等の単色を呈する一定の光学特性を有することが好ましい。但し、本発明の構成を実現するために一部をマスクする場合にはこの限りではない。
【0055】
対向電極は、表示電極との間に印加する電圧により電界を発生させ、表示材料を表示電極上に分布させたり、表示電極上から引き寄せたりすることで、表示電極上における表示材料の分布状態を変化させ、表示状態を書き換えるために用いるものである。
【0056】
これら対向電極と表示電極とは、上記説明にもあるように、一対の基板に基板面に平行な方向に並べて配置されている。
【0057】
対向電極6及び表示電極7は、パターニング可能な導電性材料であればどのようなものを用いてもよく、透明電極として酸化インジウム錫(ITO)等が好ましく用いられる。また、アルミなどの金属材料でも良い。パターニング方法としては、フォトリソグラフィーによる方法のほかに、印刷法なども好ましい。
【0058】
対向電極の形状については特に制限はないが、表示材料を移動させて表示を行うのに適した均一な電界を生じさせるために、表示電極の端辺に沿って均整のとれた形状で形成されていることが好ましく、例えば図1に示すような長方形や、図10に示すような三日月形状等が挙げられる。また、対向電極6及び表示電極7は同一表面上に配置される必要はない。
【0059】
また、表示電極の寸法は、表示したい画像の用途によって最適な解像度が異なるが、好ましい表示電極の寸法としては、例えば図1や図3に示すようにして画素幅Wの広い部分と狭い部分とを有する場合に、最も広い部分で80〜300μm程度、最も狭い部分で30〜150μm程度、また画素幅Wと直交する方向の長さ、即ち2つの対向電極間の距離(表示電極の長さL)は60〜300μm程度のものが挙げられる。或いは、図10のような楕円状とする場合には、長軸の長さが100〜300μm程度、短軸の長さが60〜250μm程度のものが挙げられる。
【0060】
このような寸法形状で形成することにより、微細な表示が可能であり、階調特性にも優れたものが得られる。
【0061】
絶縁層4の材料としては薄膜でピンホールが形成されにくいものがよく、例えば、高い透明性を有するポリイミド、PET、アモルファスフッ素樹脂等を使用できる。絶縁層を形成することにより、各電極から帯電した泳動粒子への電荷注入を防止できる。また、その膜厚は1μm以下が好適である。また、絶縁層4自体が絶縁層であると同時に白色散乱層を兼ねてもよい。すなわち、図6(a)に示した状態の表示は、電極材料、絶縁層材料そのものの色を利用してもよく、又は所望の色の材料層を電極上、絶縁層上、基板面上に形成してもよい。また、絶縁層等に着色材料を混ぜ込んでもよい。
【0062】
また、図2及び図4に示したような黒色領域は、通常液晶ディスプレイのブラックマトリックス材料として用いられている材料を用いてフォトリソグラフィー法で好ましく形成される。他にもCr等の薄膜、染料や顔料で着色した感光性樹脂、エッチング可能なポリマーに混色顔料を分散した膜等も好ましく使用できる。
【0063】
また、図2及び図4の黒色領域(マスク部8)は、図6における基板5の側にパターニングして基板3及び基板5の位置合わせを行うことも可能であるが(不図示)、実用的には、基板3上への電極等の作成プロセスに準じて形成されることが好ましく行われる。
【0064】
また、カラー表示を行うためには、基板5側に画素領域を分割してカラーフィルターを配置する、あるいは基板3側の、例えば絶縁層4をカラーフィルターとする、といった方法が好ましい。
【0065】
また、メモリ性のない表示材料を用いて表示を行うためには、表示保持手段として基板5側の各画素に不図示のTFT(Tin Film Transistor)素子を配置して、アクティブマトリックス駆動を行うといった方法が好ましい。
【0066】
なお、上述した電気泳動表示装置における好ましい形態として、1つの画素は100μm×100μm程度、泳動粒子2の粒径は3μm程度、基板間隔は50μm程度のものが挙げられる。
【0067】
【実施例】
以下、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明する。
【0068】
〔実施例1〕
厚さ200μmのPETフィルムからなる基板3に対向電極6及び表示電極7としてITOを成膜し、フォトリソグラフィー法でパターニングし、図1(a)のような電極パターンを得た。画素幅Wは、対向電極6側の広い部分で120μm、画素中央部で最小値80μmになるようにした。また、図中、画素幅Wと直交する方向の長さ、即ち2つの対向電極6間の距離(表示電極7の長さL)は200μmとした。
【0069】
次に、絶縁層4として酸化チタン微粒子を混合して白色化したPET薄膜を形成した。
【0070】
次に、基板3上に不図示の隔壁を形成した。隔壁は、光感光性ポリイミドワニスを塗布した後、露光及びウエット現像を行うことによって形成した。これを3回繰り返すことにより、50μmの高さの隔壁を形成した。
【0071】
表示材料である黒色の泳動粒子2は、絶縁液体1としてのシリコーンオイル中に分散させて使用した。黒色泳動粒子2としては、ポリスチレンとカーボンの混合物で、粒子の大きさが、1μm〜2μm程度の平均粒径を有するものを使用した。この黒色泳動粒子は絶縁溶液中で正極性を示した。
【0072】
他方の基板5との接着面に熱融着性の接着層(不図示)を形成してから、上述の絶縁液体中に黒色泳動粒子をよく分散したものを充填し、基板3と基板5の位置を合わせて、熱をかけて張り合わせた。これに電圧印加回路(不図示)を設置して表示装置を作成し、表示を行った。
【0073】
図6(a)及び(b)に示したようにして、両電極間への駆動電圧を0Vから5V毎に30Vまで上昇させていくと、その電気光学特性は、図8に示したような滑らかな階調性を示した。また、一旦、−40Vもしくは+40Vの電圧を印加して表示状態を白もしくは黒にリセットするようにしたところ、同様に図8に示したような滑らかな階調性を安定して再現した。
【0074】
〔実施例2〕
実施例1と同様の工程順で、ITOをパターニングし、図3(a)のような電極パターンを得た。
【0075】
画素幅Wは、対向電極6側の広い部分で80μm、画素中央部で最大値120μmになるようにした。また、図中、画素幅Wと直交する方向の長さ、即ち2つの対向電極6間の距離(表示電極7の長さL)は200μmとした。
【0076】
そして、実施例1同様の絶縁液体1と黒色泳動粒子2を用い、実施例1同様の手順で素子を作成した。これに電圧印加回路(不図示)を設置して表示装置を作成し、表示を行った。
【0077】
図6(a)及び(b)に示したようにして、両電極間への駆動電圧を0Vから5V毎に30Vまで上昇させていくと、その電気光学特性は、図9に示したような滑らかな階調性を示した。また、一旦、−40Vもしくは+40Vの電圧を印加して表示状態を白もしくは黒にリセットするようにしたところ、同様に図9に示したような滑らかな階調性を安定して再現した。
【0078】
〔比較例〕
実施例1同様の工程順で、ITOをパターニングし、図5(a)の電極パターンを得た。
【0079】
画素幅Wは100μmで一定値になるようにした。また、画素幅Wと直交する方向の長さ、即ち2つの対向電極6間の距離(表示電極7の長さL)は200μmとした。
【0080】
実施例1同様の絶縁液体1と黒色泳動粒子2を用い、実施例1同様の手順で素子を作成した。これに電圧印加回路(不図示)を設置して表示装置を作成し、表示を行った。
【0081】
図6(a)及び(b)に示したようにして、両電極間への駆動電圧を0Vから5V毎に30Vまで上昇させていくと、その電気光学特性は、図7に示したように、黒表示に近い階調と白表示に近い階調では変化が一様でない挙動を示した。また、一旦、−40Vもしくは+40Vの電圧を印加して表示状態を白もしくは黒にリセットするようにしたところ、階調表示のレベルによっては安定して再現したものの、黒表示に近い場合、あるいは白表示に近い場合には表示再現性に優れなかった。特に黒表示での階調再現の不良はグラフ上では微小な変化であっても、観察者が容易に認識できるものであった。
【0082】
尚、図8及び図9中の点線は、上述の〔実施例1〕及び〔実施例2〕で得られた階調特性に比較した本比較例の階調特性を模式的に示している。
【0083】
〔実施例3〕
実施例1同様の工程順で、ITOをパターニングし、図1(a)のような電極パターンを図12(a)の様に配置し、1cm×1cm□の表示部を得た。画素幅Wは対向電極6側の広い部分で120μm、画素中央部で最大値80μmになるようにした。また、図中、画素幅Wと直交する方向の長さ、即ち2つの対向電極6間の距離は200μmとした。
【0084】
そして、各々の画素位置に対応して、基板5上にR(赤)G(緑)B(青)のカラーフィルターを配置した。R画素、G画素、B画素は、各々束ねて実施例1同様の電圧印加回路を設置し、各々の束に異なる電圧を印加し、多色表示を確認できた。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、横電圧印加を行う低消費電力タイプの表示素子において、比較的簡単な構造でありながら優れた階調表示を可能とする表示素子が得られ、これを電気泳動表示装置等の表示装置に用いることにより、駆動制御を容易にし、更に階調制御及び多色表示制御を容易にすることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図2】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図3】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図4】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図5】従来の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図6】本発明に係る電気泳動表示装置の画素形状の一例を示す断面図である。
【図7】従来の表示素子の表示特性を説明するための模式的な特性図である。
【図8】本発明の表示素子の表示特性を説明するための模式的な特性図である。
【図9】本発明の表示素子の表示特性を説明するための模式的な特性図である。
【図10】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図11】本発明の表示素子形状の一例を示す平面図である。
【図12】本発明の電気泳動表示装置の画素配列の一例を示す画素配置図である。
【図13】本発明の表示素子の表示特性を説明するための等電位線を示す模式図である。
【符号の説明】
1 絶縁液体
2 泳動粒子
3、5 保持体(基板)
4 絶縁層
6 対向電極
7 表示電極
8 マスク部
W 画素幅
V 電位
E 電界強度

Claims (1)

  1. 表示電極及び対向電極を含む電極対と、前記表示電極と異なる光学特性を有する表示材料と、該表示材料を移動可能に保持する保持体とを有し、前記電極対への電圧印加により生成される電界によって前記表示材料を前記表示電極上に移動可能に配置することで、所定の表示状態を定める表示素子において、
    前記電圧印加により生成される電界の主たる電気力線の方向をX方向、該主たる電気力線の方向に直交する方向をY方向としたとき、前記表示電極におけるY方向の画素幅WがX方向に沿って連続的又は断続的に異なっていることを特徴とする表示素子。
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