JP2000194021A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JP2000194021A
JP2000194021A JP10374377A JP37437798A JP2000194021A JP 2000194021 A JP2000194021 A JP 2000194021A JP 10374377 A JP10374377 A JP 10374377A JP 37437798 A JP37437798 A JP 37437798A JP 2000194021 A JP2000194021 A JP 2000194021A
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electrophoretic particles
electrophoretic
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JP10374377A
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English (en)
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Soichi Kuwabara
宗市 桑原
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色電気泳動粒子を利用し、駆動電圧や駆動
時間に応じて異なる色を表示できるようにする。 【解決手段】 マイクロカプセル層9を形成する各マイ
クロカプセル5内に充填された黒色着色分散媒6中に、
電気泳動移動度が色ごとに異なるシアン、マゼンタ、イ
エローあるいはレッド、グリーン、ブルーの着色電気泳
動粒子7を入れた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、表示装置としては、CRT(陰極
線管)、液晶ディスプレイ等が主流となっている。CR
Tなどの発光型のディスプレイは、見る者の目を疲れさ
せ、文書等を読むのには適さないといわれている。一
方、液晶ディスプレイも、バックライトを使用するタイ
プのディスプレイは、CRTと同様に見る者の目を疲れ
させ易いといわれ、一方、バックライトを使用しないタ
イプは、コントラストが悪く、長時間画面を見ると目に
かなりの負担を強いるという欠点があった。
【0003】さらに、これらのディスプレイは、メモリ
ー性を持たず、エネルギの供給を断つと画像が消えてし
まうという欠点を持っていた。今後さらに普及するであ
ろう、いわゆる「PDA」、「ノート型PC」、「電子
ブックプレーヤ」などの携帯用情報機器のディスプレイ
を考えると、目に優しく、消費電力が少なく、かつ、画
像のメモリー性をもったディスプレイが必須のものと考
えられる。
【0004】これらの要求をある程度満足するディスプ
レイとして、従来より、電気泳動表示装置や二色ボール
表示装置が知られている。
【0005】電気泳動表示装置は、電界の作用により、
帯電した微粒子が微粒子の有する電荷と逆極性の電極に
泳動して集まるという原理を利用したものである。その
構成は、図23に示すように、ITO等の透明電極10
1のついた透明基板102と必ずしも透明でなはない電
極103のついた基板104を所定間隔をもって対向さ
せ、その間に例えば黒色に着色された黒色着色分散媒1
06と、この分散媒に分散されているたとえば白色の荷
電粒子(着色電気泳動粒子、例えば白色顔料)107を
充填させたものになっている。このような電気泳動表示
装置では、透明電極101にプラスの電圧を印加し、背
面側の電極103にマイナスの電圧を印加すると、白色
荷電粒子107がマイナスに帯電していれば、この白色
荷電粒子107は、クーロン力によってプラス側の透明
電極101に向かって電気泳動し、この透明電極101
に付着する。このような状態の電気泳動表示装置を、図
23に示すような目eにより前面側より観察すると、白
色荷電粒子107が付着した部分は透明電極101と透
明基材102とを介して白色に見えることになる。一
方、印加電圧の極性を逆にすれば、白色荷電粒子107
は、対面側の電極103の方に電気泳動して付着するた
め、黒色分散媒の背後に隠れるので、図23に示すよう
な目eから観察すると、この部分は黒色に見えることに
なる。
【0006】さらに、一旦、白色荷電粒子107が電極
101,104に付着した後は、特に電圧を印加しなく
ても、しばらくの間、表示状態を保つことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような表示装置においては、粒子の色か、分散媒の色か
のどちらか2色しか表示することができなかった。
【0008】一方、2色ボール表示装置は、図24に示
すように、半分がたとえば白色で半分が黒色等の半球体
をなす電気泳動移動度の異なる複数の2色ボールが電界
の作用により回転する原理を利用したものである。この
表示装置の構成は、図24に示すように、ITO等の透
明電極101のついた透明基材102と必ずしも透明で
ない電極103のついた基材104を所定間隔をもって
対向させ、その間に2色ボール108と各ボール108
を回転自在に包囲する液体109とを充填したものとな
っている。
【0009】このような2色ボール表示装置で、この表
示媒体の両面上に配置された電極101,103の間に
電界を印加すると、2色ボール108が極性に応じて回
転することにより、白色または黒色等の表示ができる。
【0010】しかしながら、この方式をもってしても、
2色しか表示できず、多色表示できる電気泳動を利用し
た表示装置が期待されていた。
【0011】カラー化する方法として、電気泳動表示装
置では、異なる3色の黒色着色分散媒(例えば、シア
ン、マゼンタ、イエローの着色分散媒)の入ったセルを
規則正しく並べ、その中に白色電気泳動粒子を分散さ
せ、各セルごとに白色電気泳動粒子を動かして表示する
方法が考えられるが、規則正しく3色の着色分散媒をセ
ル化して並べ、各セルごとに電極をつけて駆動しなけれ
ばならないという問題を抱えていた。
【0012】同様に、2色ボール表示装置でも、異なる
2色、例えば白色とマゼンタ、白色とシアン、白色とイ
エローの3種類のボールを規則正しく並べて、これらの
2色ボールを個々に駆動することによりカラー表示する
方法が考えられるが、この場合も異なる色の2色ボール
を規則正しく並べ、各ボールごとに電極をつけて駆動し
なくてはならないという問題を抱えていた。
【0013】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、多色表示できる電気泳動を利用
した表示装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る表示装置は、複数のセル化部材と各セ
ル化部材内に充填された黒色着色分散媒と複数の色に着
色され各色ごとに各セル化部材内の黒色着色分散媒中に
分散された着色電気泳動粒子とを有した表示媒体を備
え、表示媒体に電界をかけることにより電気泳動粒子を
駆動して所要の表示動作を行う表示装置であり、黒色着
色分散媒中に分散された互いに異なる色に着色された着
色電気泳動粒子は、互いに異なる電気泳動移動度を有し
ており、該表示媒体に強度や向き、印加時間等の異なる
電界をかけることにより異なる色彩の表示が行われるこ
とを特徴とするものである。
【0015】さらに、この表示装置においては、所定強
度の電界をかけて着色電気泳動粒子を一方向に移動させ
た後に、該所定強度よりも弱い逆電界をかけて電気泳動
移動度が所定以上に大きい着色電気泳動粒子だけを他方
向に移動させることにより、電気泳動移動度が所定以下
に小さい着色電気泳動粒子だけが一方向に移動された状
態とすることができる。
【0016】この表示装置において、異なる色に着色さ
れた着色電気泳動粒子の電気泳動移動度の差は、黒色着
色分散媒の性質、すなわち、誘電率や粘度等を変えるこ
とにより生じさせることができる。また、着色電気泳動
粒子の電気泳動移動度の差は、異なる材質の電気泳動粒
子を用いることによっても生じさせることができるし、
異なる表面処理剤で表面処理することによっても生じさ
せることができる。さらに、着色電気泳動粒子の電気泳
動移動度の差は、着色電気泳動粒子の大きさに差によっ
ても生じさせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0018】本発明に係る表示装置は、図1に示すよう
に、前面側支持部材であって表示面を構成するガラスや
プラスチックフィルム等の透明な前面側基材1と、この
前面側基材1の背面側に該前面側基材1に対して所定間
隔を介して対向された背面側支持部材となる背面側基材
2とを備えて構成される。前面側基材1上、すなわち、
前面側基材1の背面部上には、前面側電界印加手段とな
るITO膜等の透明な前面側電極3が形成されている。
背面側基材2上、すなわち、背面側基材2の前面部上に
は、前面側電極3と対をなす背面側電界印加手段となる
背面側電極4が形成されている。
【0019】そして、前面側基材1及び背面側基材2の
間には、セル化部材となる複数のマイクロカプセル5が
配設されている。これらマイクロカプセル5は、多数が
一層となされて理想的には最密状態で配置されてマイク
ロカプセル層9を形成しており、UV接着剤などの固定
剤8で固定されている。このマイクロカプセル5内に
は、黒色に着色された黒色着色分散媒6が、各色ごとに
各マイクロカプセル5内に充填されている。これらマイ
クロカプセル5内の黒色着色分散媒6中には、互いに異
なる色に着色された電気泳動粒子7、すなわち、青色着
色電気泳動粒子7B、緑色着色電気泳動粒子7G及び赤
色着色電気泳動粒子7Rが各色ごとに分散されている。
【0020】この表示装置においては、黒色着色分散媒
6中に分散された互いに異なる色に着色された着色電気
泳動粒子7B、7G、7Rは、互いに異なる電気泳動移
動度を有しており、前面側電極3及び背面側電極4の間
に印加される駆動電圧の電圧値または印加時間の違いに
より、異なる色彩の表示が行われる。
【0021】なお、前面側電極3と背面側電極4とは、
個々のマイクロカプセル5ごとに存在してもよいが、図
1のように、1画素を形成する複数のマイクロカプセル
で共用するようにしてもよい。
【0022】マイクロカプセル5は、直径が数十μmの
透明なカプセルで、その中に黒色着色分散媒6と着色電
気泳動粒子7が分散されて内包されている。マイクロカ
プセル5に内包される着色電気泳動粒子7としては例え
ば着色剤をポリエチレン樹脂等に混入したものや各種顔
料などを用いることができる。また、着色電気泳動粒子
7は、例えば赤色着色電気泳動粒子7R、緑色着色電気
泳動粒子7G、青色着色電気泳動粒子7Bの3原色の着
色電気泳動粒子からなる。黒色着色分散媒6は、アルキ
ルナフタレンやジアリルエタン、アルキルビフェニル、
トリアリルジメタンなどの不揮発性油や低粘性のシリコ
ーンオイル、植物性、動物性オイル等を色素等で着色し
たものが使用できる。また、黒色着色分散媒6の中には
必要に応じて、荷電制御剤、分散剤、潤滑剤、安定化剤
等を添加することができる。
【0023】着色電気泳動粒子7のまわりには、電気二
重層が形成される。この電気二重層の測定可能なアスペ
クトとしてゼータ電位が知られているが、このゼータ電
位は、着色電気泳動粒子表面物質の関数をもつ。
【0024】したがって、異なる表面処理剤で表面処理
することによりゼータ電位の異なる着色電気泳動粒子を
作製することができる。前面側電極3と背面側電極4と
の間に電界をかけると、着色電気泳動粒子はゼータ電位
の正負、すなわち、帯電極性に応じて、例えば負帯電粒
子であれば、着色電気泳動粒子は陽極側へ泳動する。こ
の電気泳動移動度(単位電界あたりの速度)は、 μ=(εζ/6πη) で表される。ここで、ε、ηは液体の誘電率と粘度、ζ
は粒子のゼータ電位である。
【0025】したがって、ゼータ電位の大きい粒子は、
電気泳動移動度も大きく移動し易く、一方、ゼータ電位
の小さい粒子は電気泳動移動度も小さく移動し難い。
【0026】また、黒色着色分散媒6の粘度が大きけれ
ば着色電気泳動粒子7の電気泳動移動度は小さく、粘度
が小さければ着色電気泳動粒子7の電気泳動移動度は大
きくなる。
【0027】ここで、電気泳動移動度の大きい着色電気
泳動粒子も小さい着色電気泳動粒子のいずれもが充分に
移動できるくらいの電界を印加すると、マイクロカプセ
ル中の全ての着色電気泳動粒子が、印加された電圧の方
向に応じた方向に移動する。そして、電気泳動移動度の
大きい着色電気泳動粒子は充分に移動できるが電気泳動
移動度の小さい着色電気泳動粒子は充分に移動できない
程度の電界をかけると、電気泳動移動度の大きい着色電
気泳動粒子のみが移動し、電気泳動移動度の小さい着色
電気泳動粒子は、移動できないか、もしくは、移動して
もわずかであり、表示に影響を及ぼさない。
【0028】上述のような構成において、各黒色着色分
散媒中の着色電気泳動粒子の電気泳動移動度の分布が、
図2に示すように、赤色電気泳動粒子7Rの電気泳動移
動度が大きく、青色着色電気泳動粒子7Bの電気泳動移
動度は小さく、緑色着色電気泳動粒子7Gの電気泳動移
動度は赤色及び青色の中間くらいだとすると、各着色電
気泳動粒子7を駆動するのに要する電位は、図3に示す
ように、青色着色電気泳動粒子7Bが一番高く、赤色着
色電気泳動粒子7Rが一番低く、緑色着色電気泳動粒子
7Gは赤色及び青色の中間くらいにすることができる。
【0029】ここで、着色電気泳動粒子7がすべてプラ
スに帯電するとすると、まず、図4に示すように、前面
側電極3側をマイナス、背面側電極4側をプラスとして
Vb1の電位をかけると、着色電気泳動粒子7は、全て
前面側電極3側に移動する。この結果を図4に示す目e
の位置から見ると、全ての着色電気泳動粒子7が黒色着
色分散媒6を隠すため白く見える。通常の加法混色の考
えからすると、赤、青、緑の3原色が見える状態は白で
ある。
【0030】そして、図5に示すように、前面側電極3
側をプラス、背面側電極4側をマイナスとしてVb1の
電位をかけると、着色電気泳動粒子7は、全て背面側電
極4側に移動し、黒色着色分散媒6の色、すなわち、黒
が見えるようになる。
【0031】また、図5に示す状態から、図6に示すよ
うに、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側をプ
ラスとしてVr1の電位をかけると、赤色着色電気泳動
粒子7Rのみが前面側電極3側に泳動するので、赤の表
示となる。
【0032】同様に、図5に示す状態から、図7に示す
ように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側を
プラスとしてVg1の電位をかけると、赤色着色電気泳
動粒子7R及び緑色着色電気泳動粒子7Gが前面側電極
3側に泳動するので、赤と緑の表示、すなわちイエロー
の表示となる。
【0033】さらに、図7に示す状態から、図8に示す
ように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側をマ
イナスとしてVr1の電位をかけると、赤色着色電気泳
動粒子7Rが背面側電極4側に泳動するので、緑の表示
となる。
【0034】また、図4示す状態から、図9に示すよう
に、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側をマイナ
スとしてVg1の電位をかけると、赤色着色電気泳動粒
子7R及び緑色着色電気泳動粒子7Gが背面側電極4側
に泳動するので、青の表示となる。
【0035】さらに、図4に示す状態から、図10に示
すように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側を
マイナスとしてVr1の電位をかけると、赤色着色電気
泳動粒子7Rだけが背面側電極4側に泳動するので、緑
と青の表示、すなわち、シアンの表示となる。
【0036】さらに、図9に示す状態から、図11に示
すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側
をプラスとしてVr1の電位をかけると、赤色着色電気
泳動粒子7Rだけが前面側電極3側に泳動するので、赤
と青の表示、すなわち、マゼンタの表示となる。
【0037】そして、上述のように、電気泳動移動度の
小さい、すなわち、駆動電位の高い着色電気泳動粒子が
充分に移動できるだけの電界をかけたあと、電気泳動移
動度の大きい、すなわち、駆動電位の低い着色電気泳動
粒子だけが移動できる逆電界をかけることにより、電気
泳動移動度が小さい着色電気泳動粒子だけが移動した状
態を得ることができる。
【0038】また、各着色電気泳動粒子7の中でも電気
泳動移動度に分布をもたせておけば、着色電気泳動粒子
7は、その電気泳動移動度の大小とかけられた電界の大
きさに応じて、電気泳動するものと電気泳動しないもの
とに分かれる。このため、着色電気泳動粒子7が黒色着
色分散媒を隠す面積が電界の大小に応じて異なるので、
さまざまな濃度の表示が可能となる。
【0039】例えば、図5に示す状態から、図12に示
すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側
をプラスとしてVr2の電位をかけると、赤色着色電気
泳動粒子7Rの一部が前面側電極3側に泳動するので、
淡い赤の表示となる。
【0040】また、図5に示す状態から、図13に示す
ように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側を
プラスとしてVg2の電位をかけると、赤色着色電気泳
動粒子7Rと緑色着色電気泳動粒子7G及び青色着色電
気泳動粒子7Bの一部が前面側電極3側に泳動するの
で、赤と緑の表示に青が薄く表示された状態の表示とな
る。
【0041】さらに、図13に示す状態から、図14に
示すように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側
をマイナスとしてVg2の電位をかけると、赤色着色電
気泳動粒子7R及び緑色着色電気泳動粒子7Gの一部が
背面側電極3側に泳動するので、緑と青が薄く表示され
た状態になる。
【0042】さらに、図14に示す状態から、図15に
示すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4
側をプラスとしてVr2の電位をかけると、赤色着色電
気泳動粒子7Rの一部が前面側電極3側に泳動するの
で、赤、緑、青がそれぞれ薄く表示された状態を得るこ
とができる。
【0043】従来の電気泳動を利用した表示装置では、
着色電気泳動粒子が表面にきて黒色着色分散媒を隠し、
着色電気泳動粒子の色が見えるか、または、着色電気泳
動粒子が沈んで黒色着色分散媒の色が見えるかの2値表
示しかできなかった。本発明に係る表示装置において
は、上述のように、黒色着色分散媒中に異なる色に着色
され異なる電気泳動移動度分布をもった着色電気泳動粒
子を分散させてセル化し、異なる電界をかけることによ
り、カラー表示が可能となる。
【0044】この実施の形態では、色や階調を変えるの
に電界の強さを変えたが、電気泳動移動度の大小に応じ
て着色電気泳動粒子の移動速度が異なるので、電界をか
ける時間を変えることによっても階調を表現することが
できる。
【0045】また、各黒色着色分散媒中の着色電気泳動
粒子の電気泳動移動度の分布を、図16に示すように、
正規分布のような分布にすると、駆動電圧に対する階調
表示特性は、図17に示すように、高濃度部分での傾斜
が緩くなる曲線となる。ここで、階調表示特性を、図1
9に示すように、高濃度部分でも傾斜が緩くならないガ
ンマをもたせたいときは、図18に示すように、電気泳
動移動度の分布に偏りを持たせればよい。
【0046】また、上述の実施の形態では、赤色、緑
色、青色の3原色の着色電気泳動粒子を用いたが、これ
は、シアン、マゼンタ、イエローの着色電気泳動粒子で
もよい。
【0047】さらに、電気泳動粒子として、赤色、緑
色、青色、あるいは、シアン、マゼンタ、イエローの3
原色の他に、白色の白色着色電気泳動粒子も用いること
により、白表示の明度を高めることもできる。
【0048】また、この実施の形態では、セル化部材と
してマイクロカプセルを用いているが、これは、仕切壁
やスペーサ等で区切ってセル化してもよい。
【0049】また、着色電気泳動粒子の電気泳動移動度
に分布を持たせるには、材質の異なる電気泳動粒子を用
いてセンタ電位に分布を持たせてもよいし、異なる表面
処理剤を用いてゼータ電位に分布をもたせてもよいし、
粒子径に分布を持たせてもよい。また、同じ表面処理剤
でも、その濃度を変えることによって、ゼータ電位を変
えることができる。
【0050】また、この実施の形態では、表示媒体に電
極がついているが、これは、図20のように、電極のな
いものでも良く、さらに、図21及び図22に示すよう
に、基材がない構成としてもよい。この場合には、電極
のない表示媒体に外部から電界をかけてやれば、その電
界に応じた表示をさせることができる。
【0051】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る表示装置
は、複数のセル化部材と、各セル化部材内に充填された
黒色着色分散媒と、複数の色に着色され各色ごとに各セ
ル化部材内の黒色着色分散媒中に分散された着色電気泳
動粒子とを有した表示媒体を備えて構成される。
【0052】そして、この表示装置においては、互いに
異なる色に着色された着色電気泳動粒子は、互いに異な
る電気泳動移動度を有しており、該表示媒体に強度や向
き、印加時間等の異なる電界をかけることにより異なる
色彩の表示が行われる。
【0053】すなわち、本発明は、電気泳動を利用しつ
つ、多色表示ができる表示装置を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置の構成を示す断面図であ
る。
【図2】上記表示装置を構成する着色電気泳動粒子の電
気泳動移動度を示すグラフである。
【図3】上記着色電気泳動粒子を駆動するのに必要な電
位を示すグラフである。
【図4】上記表示装置において白を表示している状態を
示す断面図である。
【図5】上記表示装置において黒を表示している状態を
示す断面図である。
【図6】上記表示装置において赤を表示している状態を
示す断面図である。
【図7】上記表示装置においてイエローを表示している
状態を示す断面図である。
【図8】上記表示装置において緑を表示している状態を
示す断面図である。
【図9】上記表示装置において青を表示している状態を
示す断面図である。
【図10】上記表示装置においてシアンを表示している
状態を示す断面図である。
【図11】上記表示装置においてマゼンタを表示してい
る状態を示す断面図である。
【図12】上記表示装置において淡い赤を表示している
状態を示す断面図である。
【図13】上記表示装置において赤と緑の表示に青が薄
く表示された状態を示す断面図である。
【図14】上記表示装置において緑と青を薄く表示して
いる状態を示す断面図である。
【図15】上記表示装置において赤、緑、青がそれぞれ
薄く表示された状態を示す断面図である。
【図16】上記表示装置を構成する着色電気泳動粒子の
電気泳動移動度の正規的な分布を示すグラフである。
【図17】上記図16に示す着色電気泳動粒子の電気泳
動移動度の分布に対応する駆動電圧と表示濃度との関係
を示すグラフである。
【図18】上記表示装置を構成する着色電気泳動粒子の
電気泳動移動度の偏りを持った分布を示すグラフであ
る。
【図19】上記図18に示す着色電気泳動粒子の電気泳
動移動度の分布に対応する駆動電圧と表示濃度との関係
を示すグラフである。
【図20】本発明に係る表示装置であって基板上に電極
を有しない構成を示す断面図である。
【図21】本発明に係る表示装置であって前面側基板を
有しない構成を示す断面図である。
【図22】本発明に係る表示装置であって前面側及び背
面側の基板を有しない構成を示す断面図である。
【図23】従来の着色電気泳動粒子を利用した表示装置
の構成を示す断面図である。
【図24】従来の2色ボールを利用した表示装置の構成
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 前面側基板、2 背面側基板、3 前面側電極、4
背面側電極、5 マイクロカプセル、6 黒色着色分
散媒、7 着色電気泳動粒子、8 固定剤、9マイクロ
カプセル層
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月15日(1999.4.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】電気泳動表示装置は、電界の作用により、
帯電した微粒子が微粒子の有する電荷と逆極性の電極に
泳動して集まるという原理を利用したものである。その
構成は、図23に示すように、ITO等の透明電極10
1のついた透明基板102と必ずしも透明ではない電極
103のついた基板104を所定間隔をもって対向さ
せ、その間に例えば黒色に着色された黒色着色分散媒1
06と、この分散媒に分散されているたとえば白色の荷
電粒子(着色電気泳動粒子、例えば白色顔料)107を
充填させたものになっている。このような電気泳動表示
装置では、透明電極101にプラスの電圧を印加し、背
面側の電極103にマイナスの電圧を印加すると、白色
荷電粒子107がマイナスに帯電していれば、この白色
荷電粒子107は、クーロン力によってプラス側の透明
電極101に向かって電気泳動し、この透明電極101
に付着する。このような状態の電気泳動表示装置を、図
23に示すような目eにより前面側より観察すると、白
色荷電粒子107が付着した部分は透明電極101と透
明基材102とを介して白色に見えることになる。一
方、印加電圧の極性を逆にすれば、白色荷電粒子107
は、対面側の電極103の方に電気泳動して付着するた
め、黒色分散媒の背後に隠れるので、図23に示すよう
な目eから観察すると、この部分は黒色に見えることに
なる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】一方、2色ボール表示装置は、図24に示
すように、半分がたとえば白色で半分が黒色等の半球体
をなす2色ボールが電界の作用により回転する原理を利
用したものである。この表示装置の構成は、図24に示
すように、ITO等の透明電極101のついた透明基材
102と必ずしも透明でない電極103のついた基材1
04を所定間隔をもって対向させ、その間に2色ボール
108と各ボール108を回転自在に包囲する液体10
9とを充填したものとなっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに、この表示装置においては、所定強
度の電界を所定時間かけて着色電気泳動粒子を一方向に
移動させた後に、該所定強度よりも弱い逆電界を所定時
間かけて電気泳動移動度が所定以上に大きい着色電気泳
動粒子だけを他方向に移動させることにより、電気泳動
移動度が所定以下に小さい着色電気泳動粒子だけが一方
向に移動された状態とすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】ここで、電気泳動移動度の大きい着色電気
泳動粒子も小さい着色電気泳動粒子のいずれもが充分に
移動できるくらいの電界を所定時間印加すると、マイク
ロカプセル中の全ての着色電気泳動粒子が、印加された
電圧の方向に応じた方向に移動する。そして、電気泳動
移動度の大きい着色電気泳動粒子は充分に移動できるが
電気泳動移動度の小さい着色電気泳動粒子は充分に移動
できない程度の電界を所定時間かけると、電気泳動移動
度の大きい着色電気泳動粒子のみが移動し、電気泳動移
動度の小さい着色電気泳動粒子は、移動できないか、も
しくは、移動してもわずかであり、表示に影響を及ぼさ
ない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上述のような構成において、各黒色着色分
散媒中の着色電気泳動粒子の電気泳動移動度の分布が、
図2に示すように、赤色電気泳動粒子7Rの電気泳動移
動度が大きく、青色着色電気泳動粒子7Bの電気泳動移
動度は小さく、緑色着色電気泳動粒子7Gの電気泳動移
動度は赤色及び青色の中間くらいだとすると、各着色電
気泳動粒子7を所定時間で駆動するのに要する電位は、
図3に示すように、青色着色電気泳動粒子7Bが一番高
く、赤色着色電気泳動粒子7Rが一番低く、緑色着色電
気泳動粒子7Gは赤色及び青色の中間くらいにすること
ができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】ここで、着色電気泳動粒子7がすべてプラ
スに帯電するとすると、まず、図4に示すように、前面
側電極3側をマイナス、背面側電極4側をプラスとして
Vb1の電位を所定時間かけると、着色電気泳動粒子7
は、全て前面側電極3側に移動する。この結果を図4に
示す目eの位置から見ると、全ての着色電気泳動粒子7
が黒色着色分散媒6を隠すため白く見える。通常の加法
混色の考えからすると、赤、青、緑の3原色が見える状
態は白である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】そして、図5に示すように、前面側電極3
側をプラス、背面側電極4側をマイナスとしてVb1の
電位を所定時間かけると、着色電気泳動粒子7は、全て
背面側電極4側に移動し、黒色着色分散媒6の色、すな
わち、黒が見えるようになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】また、図5に示す状態から、図6に示すよ
うに、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側をプ
ラスとしてVr1の電位を所定時間かけると、赤色着色
電気泳動粒子7Rのみが前面側電極3側に泳動するの
で、赤の表示となる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】同様に、図5に示す状態から、図7に示す
ように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側を
プラスとしてVg1の電位を所定時間かけると、赤色着
色電気泳動粒子7R及び緑色着色電気泳動粒子7Gが前
面側電極3側に泳動するので、赤と緑の表示、すなわち
イエローの表示となる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】さらに、図7に示す状態から、図8に示す
ように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側をマ
イナスとしてVr1の電位を所定時間かけると、赤色着
色電気泳動粒子7Rが背面側電極4側に泳動するので、
緑の表示となる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】また、図4示す状態から、図9に示すよう
に、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側をマイナ
スとしてVg1の電位を所定時間かけると、赤色着色電
気泳動粒子7R及び緑色着色電気泳動粒子7Gが背面側
電極4側に泳動するので、青の表示となる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】さらに、図4に示す状態から、図10に示
すように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側を
マイナスとしてVr1の電位を所定時間かけると、赤色
着色電気泳動粒子7Rだけが背面側電極4側に泳動する
ので、緑と青の表示、すなわち、シアンの表示となる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】さらに、図9に示す状態から、図11に示
すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側
をプラスとしてVr1の電位を所定時間かけると、赤色
着色電気泳動粒子7Rだけが前面側電極3側に泳動する
ので、赤と青の表示、すなわち、マゼンタの表示とな
る。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】そして、上述のように、電気泳動移動度の
小さい、すなわち、駆動電位の高い着色電気泳動粒子が
充分に移動できるだけの電界を所定時間かけたあと、電
気泳動移動度の大きい、すなわち、駆動電位の低い着色
電気泳動粒子だけが移動できる逆電界を所定時間かける
ことにより、電気泳動移動度が小さい着色電気泳動粒子
だけが移動した状態を得ることができる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、各着色電気泳動粒子7の中でも電気
泳動移動度に分布をもたせておけば、着色電気泳動粒子
7は、その電気泳動移動度の大小と所定時間にかけられ
た電界の大きさに応じて、電気泳動するものとほとんど
電気泳動しないものとに分かれる。このため、着色電気
泳動粒子7が黒色着色分散媒を隠す面積が電界の大小に
応じて異なるので、さまざまな濃度の表示が可能とな
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】例えば、図5に示す状態から、図12に示
すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側
をプラスとしてVr2の電位を所定時間かけると、赤色
着色電気泳動粒子7Rの一部が前面側電極3側に泳動す
るので、淡い赤の表示となる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、図5に示す状態から、図13に示す
ように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4側を
プラスとしてVg2の電位を所定時間かけると、赤色着
色電気泳動粒子7Rと緑色着色電気泳動粒子7G及び青
色着色電気泳動粒子7Bの一部が前面側電極3側に泳動
するので、赤と緑の表示に青が薄く表示された状態の表
示となる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】さらに、図13に示す状態から、図14に
示すように、前面側電極3側をプラス、背面側電極4側
をマイナスとしてVg2の電位を所定時間かけると、赤
色着色電気泳動粒子7R及び緑色着色電気泳動粒子7G
の一部が背面側電極3側に泳動するので、緑と青が薄く
表示された状態になる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】さらに、図14に示す状態から、図15に
示すように、前面側電極3側をマイナス、背面側電極4
側をプラスとしてVr2の電位を所定時間かけると、赤
色着色電気泳動粒子7Rの一部が前面側電極3側に泳動
するので、赤、緑、青がそれぞれ薄く表示された状態を
得ることができる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】従来の電気泳動を利用した表示装置では、
電気泳動粒子が表面にきて着色分散媒を隠し、電気泳動
粒子の色が見えるか、または、電気泳動粒子が沈んで着
色分散媒の色が見えるかの2値表示しかできなかった。
本発明に係る表示装置においては、上述のように、黒色
着色分散媒中に異なる色に着色され異なる電気泳動移動
度分布をもった着色電気泳動粒子を分散させてセル化
し、異なる電界をかけることにより、カラー表示が可能
となる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】この実施の形態では、色や階調を変えるの
に所定時間にかける電界の強さを変えたが、電気泳動移
動度の大小に応じて着色電気泳動粒子の移動速度が異な
るので、電界をかける時間を変えることによっても階調
を表現することができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】上記着色電気泳動粒子を所定時間で駆動するの
に必要な電位を示すグラフである。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】上記図16に示す着色電気泳動粒子の電気泳
動移動度の分布に対応する所定時間にかける駆動電圧と
表示濃度との関係を示すグラフである。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】上記図18に示す着色電気泳動粒子の電気泳
動移動度の分布に対応する所定時間にかける駆動電圧と
表示濃度との関係を示すグラフである。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセル化部材と、各セル化部材内に
    充填された黒色着色分散媒と、複数の色に着色され各色
    ごとに各セル化部材内の黒色着色分散媒中に分散された
    着色電気泳動粒子とを有した表示媒体を備え、 上記表示媒体に電界をかけることにより電気泳動粒子を
    駆動して所要の表示動作を行う表示装置であって、 黒色着色分散媒中に分散された互いに異なる色に着色さ
    れた着色電気泳動粒子は、互いに異なる電気泳動移動度
    を有しており、該表示媒体に強度や向き、印加時間等の
    異なる電界をかけることにより異なる色彩の表示が行わ
    れることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 所定強度の電界をかけて着色電気泳動粒
    子を一方向に移動させた後に、該所定強度よりも弱い逆
    電界をかけて電気泳動移動度が所定以上に大きい着色電
    気泳動粒子だけを他方向に移動させることにより、電気
    泳動移動度が所定以下に小さい着色電気泳動粒子だけが
    一方向に移動された状態となることを特徴とする請求項
    1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 着色電気泳動粒子は、シアン、マゼン
    タ、イエロー、あるいは、レッド、グリーン、ブルーの
    3原色のいずれかに着色されており、 各セル化部材内の黒色着色分散媒は、黒色であって、光
    遮断性を有し、 セル化部材内において前面側に移動された着色電気泳動
    粒子が有する色の混色によってカラー表示を行うことを
    特徴とする請求項1記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 表示媒体が相対向する一対の電極付き基
    材間に充填されてなり、前記一対の電極付き基材のうち
    少なくとも一方が透光性の透明電極及び透明基材からな
    ることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 着色電気泳動粒子は、シアン、マゼン
    タ、イエロー、あるいは、レッド、グリーン、ブルーの
    3原色のいずれか、または、ホワイトに着色されてお
    り、 各セル化部材内の黒色着色分散媒は、黒色であって、光
    遮断性を有し、 セル化部材内において前面側に移動された着色電気泳動
    粒子が有する色の混色によってカラー表示を行うことを
    特徴とする請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 電気泳動移動度の異なる着色電気泳動粒
    子は、分散された黒色着色分散媒の誘電率が異なること
    により、電気泳動移動度に差をつけられていることを特
    徴とする請求項1記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 電気泳動移動度の異なる着色電気泳動粒
    子は、分散された黒色着色分散媒の粘度が異なることに
    より、電気泳動移動度に差をつけられていることを特徴
    とする請求項1記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 電気泳動移動度の異なる着色電気泳動粒
    子は、異なる表面処理剤によって処理されていることに
    より、電気泳動移動度に差をつけられていることを特徴
    とする請求項1記載の表示装置。
  9. 【請求項9】 電気泳動移動度の異なる着色電気泳動粒
    子は、粒子の大きさが異なることにより、電気泳動移動
    度に差をつけられていることを特徴とする請求項1記載
    の表示装置。
  10. 【請求項10】 着色電気泳動粒子の電気泳動移動度が
    分布を有していることにより、電界の強さ、または、電
    界をかける時間により、階調が表現されることを特徴と
    する請求項1記載の表示装置。
  11. 【請求項11】 セル化部材は、マイクロカプセルであ
    ることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  12. 【請求項12】 電気泳動移動度の異なる電気泳動粒子
    は、媒質の異なる黒色着色分散媒を用いることにより電
    気泳動移動度に差をつけられていることを特徴とする請
    求項1記載の表示装置。
  13. 【請求項13】 電気泳動移動度の異なる電気泳動粒子
    は、異なる材質の電気泳動粒子を用いることにより電気
    泳動移動度に差をつけられていることを特徴とする請求
    項1記載の表示装置。
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